JP2014237390A - クランク軸の組立体およびこれを備えた電動アシスト自転車 - Google Patents

クランク軸の組立体およびこれを備えた電動アシスト自転車 Download PDF

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Abstract

【課題】電動アシスト自転車におけるスプロケット等の駆動側回転部材と、クランク軸を支承する軸受けの抜けを簡易に防止することができるクランク軸の組立体およびこれを備えた電動アシスト自転車を提供する。
【解決手段】クランク軸2と、クランク軸2の一端側で固定されクランク軸2と一体的に回転可能であり、クランク軸2と同軸上に配置される磁歪軸4と、磁歪軸4に装着され、クランク軸2によって駆動される駆動側回転部材3と、磁歪軸4とクランク軸2との間に介在するクランク軸2の軸受け5と、を有するクランク軸2の組立体である。駆動側回転部材3および軸受け5双方の抜け止めとなる抜け止め部材9を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、クランク軸の組立体およびこれを備えた電動アシスト自転車(以下、「自転車」とも称する)に関し、詳しくは、電動アシスト自転車におけるスプロケット等の駆動側回転部材と、クランク軸を支承する軸受けの抜けを簡易に防止することができるクランク軸の組立体およびこれを備えた電動アシスト自転車に関する。
電動モータを補助動力とする自転車では、クランク軸に作用するトルクに応じて補助動力を出力するため、トルクを検出するトルクセンサを組み付ける必要がある。このトルクセンサとしては、自転車のクランク軸部に組み込まれたセンサによって、機械的に検出するもの、および駆動用チェーンの張力によってトルクを検出する装置が、従来より知られている。
しかしながら、上述したクランク軸部に組み込まれたトルクセンサは、機械的構造であるため部品点数が多く、強度も必要である上に、駆動ユニットとトルク検出部が一体となっている。そのため、装置が大きくなってしまい、自転車に対する配置上の制約が生じて設計の自由度が少なくなるという問題点がある。また、この従来の装置は複雑な構造であるため機械的損失が大きい上に、踏力をかけたときの逃げがあるので、ダイレクトなフィーリングが得られないという問題点があった。一方、駆動用チェーンの張力によってトルクを検出する装置は、車輪を車体に組み付ける場合に、チェーンの張り具合によってトルクの検出値にばらつきが生じやすいため、トルクの検出が不正確になるという問題点があった。
かかる課題に対して、特許文献1では、磁歪式トルクセンサを自転車のハンガー内に設けることによって、装置の小型軽量化を図ると共に、その耐久性を向上させた電動自転車が提案されている。具体的には、自転車のハンガー内のクランク軸に中空円筒状の磁歪軸を嵌合し、この磁歪軸の駆動スプロケット側をハンガーの外部へ突出させて、その突出部に駆動スプロケットを固着する。この磁歪軸の他端部をクランク軸とスプラインを介して連結し、この磁歪軸の中間の胴部に磁性材料を被着すると共に、この磁性材料を外包するコイルユニットをハンガーに固定している。
特開平08−297059号公報
特許文献1で提案されている電動アシスト自転車では、スプロケットは磁歪軸にねじ止め等により固着されているが、中空状の磁歪軸の内部でクランク軸を支承する軸受けは、抜け止め部材を用いて抜けを防止する必要がある。また、スプロケットや軸受けを固定するために、抜け止め部材としてスナップリングを用いることも考えられるが、スプロケットの抜け防止はより強固なものが望ましい。したがって、従来の電動アシスト自転車では、スプロケットおよびクランク軸の軸受けの抜け止め対策を別個に施す必要があった。そのため、それぞれの部品の組み付け作業が必要となり、製造コストが上昇してしまうという問題を有していた。
そこで、本発明の目的は、電動アシスト自転車におけるスプロケット等の駆動側回転部材と、クランク軸を支承する軸受けの抜けを簡易に防止することができるクランク軸の組立体およびこれを備えた電動アシスト自転車を提供することにある。
本発明者は、上記課題を解消するために鋭意検討した結果、駆動側回転部材とクランク軸を磁歪軸内で支承する軸受けの抜け止め部材を一体化することで、上記課題を解消することができることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明のクランク軸の組立体は、クランク軸と、
該クランク軸の一端側で固定され該クランク軸と一体的に回転可能であり、前記クランク軸と同軸上に配置される磁歪軸と、
該磁歪軸に装着され、前記クランク軸によって駆動される駆動側回転部材と、
前記磁歪軸と前記クランク軸との間に介在する前記クランク軸の軸受けと、
を有するクランク軸の組立体において、
前記駆動側回転部材および前記軸受け双方の抜け止めとなる抜け止め部材を備えてなることを特徴とするものである。
本発明のクランク軸の組立体においては、前記抜け止め部材は、前記クランク軸の他端側で前記磁歪軸に固定されていることが好ましい。また、本発明のクランク軸の組立体においては、前記磁歪軸と、前記抜け止め部材と、が螺合により固定されていることが好ましい。さらに、本発明のクランク軸の組立体においては、前記抜け止め部材が、円筒部と、該円筒部の一端に設けられたフランジ部とを備え、前記円筒部が、磁歪軸に挿入されてなり、かつ、前記フランジ部の径方向寸法が前記磁歪軸の外径の径よりも大きいことが好ましい。さらにまた、本発明のクランク軸の組立体においては、前記抜け止め部材の前記フランジ部が多角形状であることが好ましい。また、本発明のクランク軸の組立体においては、前記抜け止め部材の円筒部と前記軸受けとの間に弾性部材が介在していることが好ましい。
本発明の電動アシスト自転車は、上記本発明のクランク軸の組立体を備えてなることを特徴とするものである。
本発明によれば、電動アシスト自転車におけるスプロケット等の駆動側回転部材と、クランク軸を支承する軸受けの抜けを簡易に防止することができるクランク軸の組立体およびこれを備えた電動アシスト自転車を提供することができる。
本発明のクランク軸の組立体を用いた電動アシスト自転車のハンガー部の車幅方向概略断面斜視図である。 本発明のクランク軸の組立体を用いた電動アシスト自転車のハンガー部の車幅方向概略断面図である。 図1に示すクランク軸と磁歪軸とを螺合させた状態の側面図である。 本発明に係る抜け止め部材の一好適例の概略斜視図である。 本発明のクランク軸の組立体が適用された自転車のハンガーパイプの構成を示す分解斜視図である。 本発明の一好適な実施の形態に係る電動アシスト自転車の概略側面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明のクランク軸の組立体を用いた電動アシスト自転車のハンガー部の車幅方向概略断面斜視図、図2は、本発明のクランク軸の組立体を用いた電動アシスト自転車のハンガー部の車幅方向概略断面図、図3は、図1に示すクランク軸と磁歪軸とを螺合させた状態の側面図、図4は、本発明に係る抜け止め部材の一好適例の概略斜視図である。
本発明のクランク軸の組立体は、自転車のシートチューブの下部に幅方向に沿って取り付けられた、支持部材であるハンガーパイプ1に装着されるものであり、クランク軸2と、クランク軸2によって駆動される駆動側回転部材(図示例においては、駆動スプロケット3)と、クランク軸2の一端側で固定されクランク軸2と一体的に回転可能であり、クランク軸2と同軸上に配置されており、クランク軸2の外径よりも大きな内径の大径部4bを有する中空状の磁歪軸4と、磁歪軸4の大径部4bの内周面とクランク軸2の外周面との間に介在するクランク軸の軸受け(図示例においてはすべり軸受け5)と、を有する。図示例においては、クランク軸2の半径方向外側に配置される磁歪軸4の一方の端部には、磁歪軸4の軸方向に沿うスプライン4aが形成された嵌合部が設けられており(図3参照)、また、駆動スプロケット3の中央には、磁歪軸4の嵌合部を嵌入する嵌入孔が設けられており、磁歪軸4の嵌合部を駆動スプロケット3に嵌入することにより、磁歪軸4に駆動スプロケット3がスプライン嵌合される。なお、図示例では、駆動側回転部材は、駆動スプロケット3であるが、ベルト駆動の自転車の場合は駆動プーリーである。
磁歪軸4は、磁歪軸4を収容する略円筒状のハウジング6内の軸方向両側に配置されたベアリング7を介して、回転自在に装着されている。図示例においては、磁歪軸4の一端の内周面には雌ネジ部4cが設けられており、また、クランク軸2の一端の外周面には、上記雌ネジ部4cに対応する雄ネジ部2aが設けられている。クランク軸2と磁歪軸4は、これらを螺合することにより固定され、一体的に回転可能な構造となっている。さらに、図示例においては、クランク軸2の一端の雄ネジ部2aに隣接する端部側には、半径方向外側に突出する突起部2bが周方向に沿って設けられている。したがって、クランク軸2と磁歪軸4を螺合するに当たっては、磁歪軸4の一端がクランク軸2上に設けられた突起部2bに突き当たるまで締め込むことができる。
なお、磁歪軸4の一端の内周面に形成した雌ネジ部4cと、クランク軸2の外周面に設けた雄ネジ部2aには、接着剤を塗布してもよく、また、雌ネジ部4cと雄ネジ部2aとの締結部に接着剤を充填してもよい。これにより、磁歪軸4とクランク軸2とをより強固に固定することができるとともに、雌ネジ部4cと雄ネジ部2aとが緩むのを防止、または抑制することができる。
本発明のクランク軸の組立体においては、図示するように、磁歪軸4の軸方向略中央部には、クランク軸2の外径よりも大きな内径を有する大径部4bが形成されており、磁歪軸4の大径部4bの内周面とクランク軸2の外周面との間には空間8が形成されている。また、磁歪軸4の雌ネジ部4cが形成されている側と反対側の他端の内周面と、クランク軸2の外周面と、の間には、軸受けとしてすべり軸受け5が、がたつかないように介在している。このすべり軸受け5と駆動スプロケット3は、抜け止め部材9によりクランク軸方向の移動が規制されている。同一の部材で駆動側回転部材と軸受けの抜け止めを行うことで、組み付け作業が簡略化される。なお、図示例においては、すべり軸受け5と抜け止め部材9との間には、弾性部材10が配置されている。また、クランク軸の軸受けとしては、すべり軸受け以外にも、玉軸受けやコロ軸受け等の転がり軸受けを用いてもよい。
図4は、本発明のクランク軸の組立体に係る抜け止め部材の一好適例の斜視図である。本発明のクランク軸の組立体に係る抜け止め部材9は、円筒部9aと、円筒部9aの一端に設けられたフランジ部9bと、を有する。抜け止め部材9の円筒部9aが、フランジ部9bの設けられた側の反対側から磁歪軸4に挿入されることで、すべり軸受け5のクランク軸方向への移動を規制している。また、抜け止め部材9のフランジ部9bの径方向寸法を磁歪軸の外径よりも大きくすることで、フランジ部9bにより駆動スプロケット3のクランク軸方向への移動を規制している(図1および図2を参照)。すなわち、本発明に係る抜け止め部材9の形状を上記のものとすることにより、容易に駆動側回転部材3と軸受け5の抜けを防止することができる。なお、本発明のクランク軸の組立体においては、抜け止め部材9の形状については、これに限定されるものではない。
本発明のクランク軸の組立体においては、磁歪軸4と抜け止め部材9とは、スプライン嵌合により固定されていてもよいが、より確実に固定するため、螺合により固定されていることが好ましい。図1および図2に示す例においては、磁歪軸4のクランク軸2と固定されている側と反対側の端部の内周面に雌ネジ部4dが設けられ、また、抜け止め部材9の円筒部の外周面に雌ネジ部4dに対応する雄ネジ部9cが設けられている。
本発明のクランク軸の組立体においては、抜け止め部材9のフランジ部9bの形状は、図示例においては6角形状であるが、特に制限はない。例えば、円形状でも楕円形状でもよいが、多角形状であることが好ましい。フランジ部9bの形状が多角形状であれば、抜け止め部材9を固定する際、専用の工具を要せず、汎用の工具を用いて容易に締め付けることができる。
また、図示するように、本発明のクランク軸の組立体においては、抜け止め部材9の円筒部9aと軸受け(図示例においてはすべり軸受け5)との間に弾性部材10が介在していることが好ましい。かかる構造とすることで、クランク軸の組立体の内部にゴミや水分等が侵入するのを防止することができる。さらに、抜け止め部材9とすべり軸受け5との軸方向寸法にバラツキがあっても、弾性部材10でそのバラツキを吸収できるので、問題なく組み付けることができる。弾性部材10としては、例えば、ゴムや樹脂からなるOリングやパッキンを用いることができる。
本発明のクランク軸の組立体は、駆動側回転部材3および軸受け5双方の抜け止めとなる抜け止め部材9を備えてなるものであれば、それ以外の構成については特に制限はなく、既知の構成とすることができる。図1および2に示すように、磁歪軸4の大径部4bの周囲には、クランク軸2に作用するトルクを検出するトルクセンサ11が配置されている。このトルクセンサ11は、磁歪軸4の外周面を囲むように配置されており、回転しないようにハウジング6に固定されている。トルクセンサ11にはハーネス12が接続されており、このハーネス12は、ハンガーパイプ1に形成された開口1aから外部に延びている。
本発明のクランク軸の組立体においては、図1、2および5に示すように、トルクセンサ11の外周に凸部(図示例においては、突部としてコネクタ部11a)を、ハウジング6には凸部(コネクタ部11a)が係合可能な開口部6cを設け、凸部が開口部6cに係止できる構造とするのが好ましい。図示例においては、ハウジング6は小径部6aと大径部6bとを有する構造とし、小径部6aの大径部6b側の端部から反対側の端部に向かって、コネクタ部11aが係合可能な幅を有する開口部6cが設けられており、クランク軸2に磁歪軸4およびトルクセンサ11を取り付けた状態で、クランク軸2をハウジング6の大径部6b側から挿入し、ハウジング6の開口部6cと、トルクセンサ11のコネクタ部11aと、を係合させながらトルクセンサ11をハウジング6に収容している。かかる構造とすることにより、コネクタ部11aをトルクセンサ11の回り止め部材として用いることができる。これにより、ハウジング6に対して、トルクセンサ11が回転することを防止することができる。トルクセンサ11とハーネス12を接続した状態で、トルクセンサ11をハウジング6に収容できるため、組み付け作業を容易に行うことができる。
また、本発明のクランク軸の組立体は、図3に示すように、トルクセンサ11の軸方向両側に少なくとも2対の円環形状の支持部材16(図示例においては3対で、第1の支持部材16a、第2の支持部材16b、および第3の支持部材16c)を有していることが好ましい。この場合、磁歪軸4の一方側の外周上に周方向に延びる凸条4eが設けられており、支持部材16を介してトルクセンサ11の位置決めがなされている。
さらに、図示例においては、磁歪軸4の凸条4eが設けられた一方側と磁歪箔13を挟んで反対側には、抜け止め部材としてのスナップリング17が配置されている。このスナップリング17を、磁歪軸4上に設けられた周方向に延びる凹条4fに嵌合させて(図2参照)、トルクセンサ11および上記支持部材16を挟持している。この支持部材16の厚みを適宜設計することにより、トルクセンサ11の配置位置を決定することができる。本発明のクランク軸の組立体においては、支持部材16を円環形状とすることで、磁歪軸4との摺動性を確保することができる。さらに、トルクセンサ11は複数の支持部材16を介して挟持されているが、これら各支持部材16の接触面がそれぞれ摺動可能なため、磁歪軸4に対するトルクセンサ11の連れ回りを防止することができる。なお、図示例においては、スナップリング17と、スナップリング17側の最も軸方向外側の支持部材(図示例においては、第3の支持部材16c)との間には、ウェーブワッシャ18が介在している。このウェーブワッシャ18で、スナップリング17や凹条4fの寸法のバラツキを吸収することができ、よりトルクセンサ11の検出精度を向上させることができる。
さらに、本発明のクランク軸の組立体は、図3に示すように、磁歪軸4の大径部4bには、磁歪効果を持つ磁歪箔13が巻き付けられ止着されており、この表面には、軸方向と交差する方向に配置された複数のスリット13aが設けられている。図示するように、複数のスリット13aは、周方向に沿ってほぼ平行に配置されるとともに、これらが軸方向に3列配置されている。これらの3列の複数のスリット13aの図中における右隣りには、3列のスリットと略左右対称に配置された3列の複数のスリット13bが磁歪箔13に設けられている。この磁歪箔13は、例えば、鉄系アモルファス合金、ニッケル系合金、クロム系合金等の磁歪効果を有する磁性材料で形成されている。
次に、本発明のクランク軸の組立体をハンガーパイプ1に装着する方法について説明する。図5は、本発明のクランク軸の組立体が適用された自転車のハンガーパイプの構成を示す分解斜視図であり、本発明のクランク軸の組立体をハンガーパイプ1に組み付けるには、例えば、本発明のクランク軸の組み立て体をハウジング6に収容し、これをハンガーパイプ1内に挿入することにより行うことができる。その際、ハンガーパイプ1の軸方向の一方の端部とハウジング6との間に回り止め部材14を介在させることが好ましい。
ハンガーパイプ1の一方の端部には、半径方向内側に凹んだ複数の凹部1bが設けられている。図示例においては、複数の凹部1bはハンガーパイプ1の一方の端部の周方向に沿って、略等間隔に2つ設けられている。この凹部1bの底面は、ハンガーパイプ1の一方の端部から他方の端部に向かうにつれ、徐々に浅くなる傾斜構造とされている。また、図示例においては、ハウジング6の一方の端部側に大径部6bが設けられており、この大径部6bの端部にフランジ部6dが形成されている。このフランジ部6dには、半径方向内側に凹んだ凹部6eが、フランジ部6dの周方向に沿って略等間隔に4つ設けられている。なお、大径部6bは、ハウジング6の本体部と一体的に形成されていてもよく、別体として形成され、その後、ねじ止め等の既知の手法により本体部に固定されていてもよい。
図示する回り止め部材14は、環状に形成された本体部14aと、本体部14aの外周部から組み付け時のハウジング6側に突出した複数の第1係合部14bと、本体部14aの外周から第1係合部14bと反対側に向かって突出した複数の第2係合部14cと、を有している。図示例においては、第1係合部14bは、本体部14aの周方向に沿って略等間隔に2つ設けられており、第1係合部14bが、ハウジング6のフランジ部6dの凹部6eにそれぞれ係合されるようになっている。
回り止め部材14の第2係合部14cは、本体部14aの周方向に沿って略等間隔に2つ、2つの第1係合部14bの間にそれぞれ設けられている。回り止め部材14の第1係合部14bがハウジング6の凹部6eにそれぞれ係合し、回り止め部材14の第2係合部14cがハンガーパイプ1の凹部1bにそれぞれ係合することで、ハウジング6がハンガーパイプ1に対して回転しないように連結されている。
さらに、上述のとおり、ハンガーパイプ1の軸方向略中央部には、ハウジング6から延びたハーネス12が外部に取り出される開口1aが設けられている。ハウジング6が回り止め部材14により回転しないように連結された状態で、ハウジング6の外周面とハンガーパイプ1の内周面との間には空間が設けられるように構成すれば、ハウジング6をハンガーパイプ1に組み付ける際に、ハーネス12を予めハンガーパイプ1の内側から開口1aを通して外部に引き出し、ハウジング6の雄ネジ部6f側をハンガーパイプ1の内部に挿入することで、ハウジング6から延びるハーネス12を、開口1aを通して外部に取り出すことができる。
さらにまた、図示例においては、ハウジング6とハンガーパイプ1の固定には、固定部材15が用いられている。図示する固定部材15は、その内周面にハウジング6の他方の端部に設けられた雄ネジ部6fに螺合される雌ネジ部15aを有している。また、固定部材15の外周面には、ハンガーパイプ1の他方の端部の内周面に当接する当接部15bが形成されている。この当接部15bは、組み付け時のハンガーパイプ1の軸方向外側に向かうにつれて、徐々に外径が拡大する傾斜面を有している。なお、図示例においては、固定部材15の当接部15bの軸方向外側には、フランジ部15cが設けられている。
さらに、ハンガーパイプ1の他方の端部の内周には、ハンガーパイプ1の他方の端部側から徐々に縮小する傾斜面1cが形成されている(図1および2参照)。ハンガーパイプ1の傾斜面1cの軸方向に対する傾斜角度は、固定部材15の当接部15bの軸方向に対する傾斜角度に合わせて形成する。これにより、固定部材15の雌ネジ部15aがハウジング6の雄ネジ部6fに締結された状態で、固定部材15の当接部15bがハンガーパイプ1の他方の端部の傾斜面1cに当接し、ハウジング6の軸芯とハンガーパイプ1の軸芯とを一致させることができる。これにより、クランク軸2の軸芯とハンガーパイプ1の軸芯と、を一致させることができる。
次に本発明の電動アシスト自転車について説明する。
図6は、本発明の一好適な実施の形態の電動アシスト自転車の側面図である。図示する電動アシスト自転車101の車体フレーム102は、ヘッドチューブ103と、ヘッドチューブ103から後方斜め下向きに延びるダウンチューブ104と、ダウンチューブ104の後端から後方斜め上向きに延びるシートチューブ105と、シートチューブ105の下端付近から後方に延びる左右一対のチェーンステイ106と、両チェーンステイ106の後端部とシートチューブ105の上部とを結合する左右一対のシートステイ107と、を備えている。ヘッドチューブ103の下端には、前方斜め下向きに延びるフロントフォーク108を有し、このフロントフォーク108の下端部には、前輪109が回転自在に装着されている。また、ヘッドパイプ103の上端にはハンドル110が取り付けられており、シートチューブ105の上端にはサドル111が取り付けられている。さらに、チェーンステイ106の後端部には、後輪112が回転自在に装着されている。
本発明の自転車101は、従来の電動アシスト自転車と同様、ペダル113を有し、運転者がペダル113を足で踏んで回転させることによってチェーン114に駆動力が伝達され、その駆動力が後輪112に伝達されて、後輪112が駆動するように構成されている。図示する電動アシスト自転車101においては、電動機は前輪109のハブ109a内に設けられており、この電動機に電力を供給するバッテリ115はシートチューブ105の後方に、取り外し自在に取り付けられている。電動機の内部には、前輪109に補助駆動力を供給する電動モータが備えられている。
図6に示すように、本発明の自転車101は、シートチューブ105の下部に幅方向に沿って取り付けられる支持部材であるハンガーパイプ116に、上記本発明のクランク軸の組立体が装着されてなるものである。本発明の自転車101は、上記本発明のクランク軸の組立体を備えてなること以外には、特に制限はなく、その他の構成については、既知の構成を採用することができる。
1 ハンガーパイプ
1a 開口
1b 凹部
1c 傾斜面
2 クランク軸
2a 雄ネジ部
2b 突起部
3 駆動スプロケット(駆動側回転部材)
4 磁歪軸
4a スプライン
4b 大径部
4c、4d 雌ネジ部
4e 凸条
4f 凹条
5 すべり軸受け(軸受け)
6 ハウジング
6a 小径部
6b 大径部
6c 開口部
6d フランジ部
6e 凹部
6f 雄ネジ部
7 ベアリング
8 空間
9 抜け止め部材
9a 円筒部
9b フランジ部
9c 雄ネジ部
10 弾性部材
11 トルクセンサ
11a コネクタ部
12 ハーネス
13 磁歪箔
13a、13b スリット
14 回り止め部材
14a 本体部
14b 第1係合部
14c 第2係合部
15 固定部材
15a 雌ネジ部
15b 当接部
15c フランジ部
16 支持部材
17 スナップリング
18 ウェーブワッシャ
101 電動アシスト自転車
102 車体フレーム
103 ヘッドチューブ
104 ダウンチューブ
105 シートチューブ
106 チェーンステイ
107 シートステイ
108 フロントフォーク
109 前輪
109a ハブ
110 ハンドル
111 サドル
112 後輪
113 ペダル
114 チェーン
115 バッテリ
116 ハンガーパイプ

Claims (7)

  1. クランク軸と、
    該クランク軸の一端側で固定され該クランク軸と一体的に回転可能であり、前記クランク軸と同軸上に配置される磁歪軸と、
    該磁歪軸に装着され、前記クランク軸によって駆動される駆動側回転部材と、
    前記磁歪軸と前記クランク軸との間に介在する前記クランク軸の軸受けと、
    を有するクランク軸の組立体において、
    前記駆動側回転部材および前記軸受け双方の抜け止めとなる抜け止め部材を備えてなることを特徴とするクランク軸の組立体。
  2. 前記抜け止め部材が、前記クランク軸の他端側で前記磁歪軸に固定されている請求項1記載のクランク軸の組立体。
  3. 前記磁歪軸と、前記抜け止め部材と、が螺合により固定されている請求項2記載のクランク軸の組立体。
  4. 前記抜け止め部材が、円筒部と、該円筒部の一端に設けられたフランジ部とを備え、前記円筒部が、磁歪軸に挿入されてなり、かつ、前記フランジ部の径方向寸法が前記磁歪軸の外径の径よりも大きい請求項2または3記載のクランク軸の組立体。
  5. 前記抜け止め部材の前記フランジ部の外形が多角形状である請求項4記載のクランク軸の組立体。
  6. 前記抜け止め部材の円筒部と前記軸受けとの間に弾性部材が介在している請求項4または5記載のクランク軸の組立体。
  7. 請求項1〜6のうちいずれか一項記載のクランク軸の組立体を備えてなることを特徴とする電動アシスト自転車。
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