JP2014236190A - 配線の形成方法、半導体装置の製造方法及び回路基板の製造方法 - Google Patents

配線の形成方法、半導体装置の製造方法及び回路基板の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】配線部がCMPにより形成される半導体装置及び回路基板において、低コストで、高い歩留りで製造することのできる配線の形成方法を提供する。
【解決手段】基板の上に、貫通する開口部と、表面に凹部と凸部を有する絶縁層を形成する工程と、前記絶縁層が形成されている面に、バリアメタル層を形成する工程と、前記バリアメタル層の上に金属層を形成する工程と、前記凹部において、前記バリアメタル層が露出するまで、前記金属層を研磨により除去する工程と、を有し、前記絶縁層を形成する工程において形成される前記開口部の周囲の絶縁膜には、前記凸部が形成されている配線の形成方法により上記課題を解決する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、配線の形成方法、半導体装置の製造方法及び回路基板の製造方法に関するものである。
配線等の形成されている回路基板や半導体装置を製造する際には、CMP(Chemical Mechanical Polishing)等を用いて、基板厚方向の配線等を形成する方法がある。一例として、このような半導体装置の製造方法について、図1から図3に基づき説明する。
最初に、図1(a)に示すように、LSI(large scale integration)等の半導体素子911が形成されている基板910の上に、フェノール系の感光性絶縁樹脂材料920aを塗布する。基板910には、半導体素子911の上に、電極パッド912が形成されており、電極パッド912の周辺部及び周囲の半導体素子911の上には、絶縁体材料によりカバー膜913が形成されており、カバー膜913の上には絶縁膜914が形成されている。絶縁膜914には、電極パッド912の上に開口が形成されており、開口を埋め込むように、電極パッド912と電気的に接続されるCuプラグ915が形成されている。感光性絶縁樹脂920aは、基板910の絶縁膜914及びCuプラグ915の上に、スピンコータ等を用いた塗布方法により塗布されている。尚、カバー層913は、ポリイミドやSiN等の絶縁体材料により形成されている。
次に、図1(b)に示すように、感光性絶縁樹脂材料920aにより、開口部921を有する絶縁層920を形成する。具体的には、露光装置等により、開口部921が形成される領域に光を照射することにより露光し、現像した後、キュアを行うことにより、開口部921を有する絶縁層920を形成する。感光性絶縁樹脂材料920aは、光の照射された領域が、現像液に溶ける材料が用いられている。従って、開口部921が形成される領域における感光性絶縁樹脂材料920aに、露光により光を照射した後、現像することにより、光が照射された領域における感光性絶縁樹脂材料920aを除去することができる。この後、残存している感光性絶縁樹脂材料920aをキュアにより硬化させることにより、絶縁層920を形成することができる。形成される開口部921は、ビアまたはトレンチであり、絶縁層920を貫通しており、Cuプラグ915が形成されている領域の上にも形成される。露光装置等による露光において、例えば、ステッパーを用いる場合には、開口部921が形成される領域に対応した領域において光が透過するレチクルが用いられる。尚、感光性絶縁樹脂材料のキュアは、キュア温度が約200℃、キュア時間が1時間の条件で行われる。
次に、図2(a)に示すように、開口部921及び絶縁層920の上に、バリアメタル層930及びメッキシード層931を形成する。具体的には、スパッタリングにより、絶縁層920等の上に、膜厚が約100nmのTi膜を成膜することによりバリアメタル層930を形成し、バリアメタル層930の上に、膜厚が約100nmのCu膜を成膜することによりメッキシード層931を形成する。尚、メッキシード層931は、Cuの無電解メッキにより形成してもよい。
次に、図2(b)に示すように、メッキシード層931の上に、Cuの電解メッキにより、厚さが約7μmのCuメッキ層932を形成する。
次に、図3(a)に示すように、開口部921が形成されていない領域における絶縁層920の上のバリアメタル層930、メッキシード層931、Cuメッキ層932をCMPにより除去する。これにより、絶縁層920の開口部921に、バリアメタル層930、メッキシード層931、Cuメッキ層932により配線部940を形成する。CMPにより配線部940を形成する際には、隣接する配線部940間、即ち、開口部921が形成されていない領域のバリアメタル層930、メッキシード層931、Cuメッキ層932は完全に除去されていることが求められる。このため、CMPによるCuメッキ層932等の除去は、絶縁層920の上のバリアメタル層930が除去され、絶縁層920の表面が露出した状態で停止する。
特開2001−230251号公報
ところで、CMPによりCuメッキ層932等を除去する場合、CMPによる研磨を行った後に、図3(a)に示すように、表面は均一で平坦になっていることが好ましい。しかしながら、実際は、図3(b)に示すように、CMPによる研磨にはバラツキがあり、配線部940が密集している領域において、研磨の進行が所定よりも進んでいても、配線部940が形成されない領域においては、研磨の進行が所定よりも遅れており、バリアメタル層930が残存している場合がある。
よって、配線部940が形成されない領域において、絶縁層920の露出を目安にCMPの研磨を停止した場合、配線部940が密集している領域における配線部940は、所望の研磨量よりも多く研磨され薄くなるため、配線抵抗が高くなり不良等を招きやすい。また、配線部940が密集している領域においては、配線部940が形成される位置や密集状況により、配線部940における研磨量にバラツキが生じやすく、歩留りの低下を招きやすい。尚、配線部940が形成されない領域において、絶縁層920の上にバリアメタル層930が残存している場合には、ショートによる配線不良となる。
このため、配線部がCMPにより形成される半導体装置及び回路基板において、低コストで、高い歩留りで製造することのできる配線の形成方法が求められている。
本実施の形態の一観点によれば、基板の上に、貫通する開口部と、表面に凹部と凸部を有する絶縁層を形成する工程と、前記絶縁層が形成されている面に、バリアメタル層を形成する工程と、前記バリアメタル層の上に金属層を形成する工程と、前記凹部において、前記バリアメタル層が露出するまで、前記金属層を研磨により除去する工程と、を有し、前記絶縁層を形成する工程において形成される前記開口部の周囲の絶縁膜には、前記凸部が形成されている。
開示の配線の形成方法によれば、低コストで、高い歩留りで製造することができる。
従来の半導体装置の製造方法の工程図(1) 従来の半導体装置の製造方法の工程図(2) 従来の半導体装置の製造方法の工程図(3) 第1の実施の形態における半導体装置の製造方法の工程図(1) 第1の実施の形態における半導体装置の製造方法の工程図(2) 第1の実施の形態における半導体装置の製造方法の工程図(3) 第1の実施の形態において形成される絶縁層の斜視図 図7に示される絶縁層を1回の露光で形成する際に用いられるレチクルの説明図 第2の実施の形態における半導体装置の製造方法の工程図(1) 第2の実施の形態における半導体装置の製造方法の工程図(2) 第2の実施の形態における半導体装置の製造方法の工程図(3)
実施するための形態について、以下に説明する。尚、同じ部材等については、同一の符号を付して説明を省略する。
〔第1の実施の形態〕
図3(b)に示されるように、配線部940が所望の研磨量よりも多く研磨されることや、研磨量にバラツキが生じることの原因の1つとしては、CMPによる研磨レートが、材料によって異なること等が考えられる。例えば、CuのCMPの場合では、Cuの研磨レートは約20nm/秒であり、Tiの研磨レートは約1nm/秒であり、感光性絶縁樹脂材料により形成される絶縁層の研磨レートは約1nm/秒である。このため、CMPによる研磨の進行は、配線部940が形成されていない領域より、Cuが多く存在している配線部940が密集している領域において早くなる。このため、配線部940が形成されていない領域における絶縁層920の露出を目安として、CMPによる研磨を停止した場合、配線部940が密集している領域における配線層940は、所定の研磨量よりも多く研磨されて薄くなり、不均一にもなりやすくなる。これにより、配線層940における配線抵抗が高くなる場合や、バラツキも生じやすくなる場合があるものと推察される。
(半導体装置の製造方法)
次に、第1の実施の形態における半導体装置の製造方法について、図4から図6に基づき説明する。本実施の形態においては、半導体装置の製造方法における配線の形成方法について詳細に説明する。
最初に、図4(a)に示すように、LSI等の半導体素子11が形成されている基板10の上に、フェノール系の感光性絶縁樹脂材料20aを塗布する。基板10には、半導体素子11の上に、電極パッド12が形成されており、電極パッド12の周辺部及び周囲の半導体素子11の上には、絶縁体材料によりカバー膜13が形成されている。カバー膜13の上には絶縁膜14が形成されており、電極パッド12の上の絶縁膜14には、開口が形成されており、開口を埋め込むように、電極パッド12と電気的に接続されるCuプラグ15が形成されている。尚、カバー層13を形成する絶縁体材料には、ポリイミドやSiN等が用いられている。また、Cuプラグ15は不図示のバリアメタルを形成した後に形成してもよい。感光性絶縁樹脂材料20aは、基板10の絶縁膜14及びCuプラグ15の上に、スピンコータ等を用いた塗布方法により塗布される。本実施の形態においては、塗布により形成される感光性絶縁樹脂材料20aの厚さは、約8μmである。尚、本実施の形態においては、感光性絶縁樹脂材料20aには、ポジ型感光性絶縁樹脂(WPR−5100、JSR製)が用いられている。
次に、図4(b)に示すように、感光性絶縁樹脂材料20aにより、開口部21及び凹部22aを有する絶縁層20を形成する。尚、本実施の形態においては、感光性絶縁樹脂材料20aは、光の照射された領域が、現像液に溶ける材料が用いられている。具体的には、最初に、開口部21が形成される領域を露光装置等により光を照射することにより露光し、次に、凹部22aが形成される領域を露光装置等により光を照射することにより露光する。この後、感光性絶縁樹脂材料20aを現像することにより、光の照射され得た領域の感光性絶縁樹脂材料20aを除去し、キュアにより硬化させることにより、開口部21及び凹部22aを有する絶縁層20を形成する。
開口部21を形成する際の露光及び凹部22aを形成する際の露光には、ステッパーを用いてもよい。この場合、開口部21を形成する際の露光では、開口部21が形成される領域に対応した領域において光を透過するレチクルが用いられ、貫通した開口部21が形成されるように、強い光、または、長時間の露光が行われる。また、凹部22aを形成する際の露光では、凹部22aが形成される領域に対応した領域において光を透過するレチクルが用いられ、所望の深さの凹部22aが形成されるように、所定の弱い光、または、短時間の露光が行われる。尚、本実施の形態においては、開口部21を形成する際の露光を第1の露光と記載し、凹部22aを形成する際の露光を第2の露光と記載する場合がある。
この後、現像により、光が照射された領域における感光性絶縁樹脂材料20aを除去し、キュアにより、残存している感光性絶縁樹脂材料20aを硬化させることにより、絶縁層20を形成することができる。尚、感光性絶縁樹脂材料のキュアは、キュア温度が約200℃、キュア時間が1時間の条件で行われる。
形成される開口部21は、ビアまたはトレンチであり、絶縁層20を貫通しており、Cuプラグ15が形成されている領域の上にも形成される。また、凹部22aは、開口部21が形成されていない領域であって、開口部21間の間隔が広い領域1Aに形成される。また、絶縁層20において、凹部22aが形成されていない領域が凸部22bとなり、開口部21の周囲の絶縁層20には、凸部22bが形成される。従って、開口部21が密集している領域1Bにおいては、開口部21間における絶縁層20は、凸部22bとなっている。
本実施の形態においては、絶縁層20は、キュアにより縮むため、厚さが約7μmとなり、凹部22aの深さは、約2μmとなるように形成される。即ち、絶縁層20には、厚さが約5μmとなる凹部22aと、厚さが約7μmの凸部22bが形成される。尚、凸部22bの幅は、開口部21の幅と同程度以上であって、凹部22aの深さの5倍未満であることが好ましい。よって、開口部21間の間隔が凹部22aの深さの5倍以上となる領域は、凹部22aが形成される開口部21間の間隔が広い領域1Aとなる。図7は、このように形成された絶縁層20の斜視図であり、図7における一点鎖線7A−7Bにおいて切断した断面図が図4(b)となる。
次に、図5(a)に示すように、開口部21及び絶縁層20の上に、バリアメタル層30及びメッキシード層31を形成する。具体的には、スパッタリングにより、絶縁層20等の上に、膜厚が約100nmのTi膜を成膜することによりバリアメタル層30を形成し、バリアメタル層30の上に、膜厚が約100nmのCu膜を成膜することによりメッキシード層31を形成する。尚、メッキシード層31は、Cuの無電解メッキにより形成してもよい。
次に、図5(b)に示すように、メッキシード層31の上に、Cuの電解メッキにより、厚さが約7μmのCuメッキ層32を形成する。本実施の形態においては、Cuメッキ層32を金属層と記載する場合がある。
次に、図6に示すように、開口部21が形成されていない領域における絶縁層20の上のメッキシード層31の一部、Cuメッキ層32等をCMPにより除去する。これにより、絶縁層20の開口部21に、バリアメタル層30、メッキシード層31、Cuメッキ層32により配線部40を形成する。CMPによるCuメッキ層32等の除去は、絶縁層20の凹部22aにおいて、バリアメタル層30の表面が露出した状態で停止する。即ち、絶縁層20の凹部22aにおいては、CMPにより、Cuメッキ層32、メッキシード層31が除去され、バリアメタル層30が露出する。尚、本実施の形態においては、CMPにおけるCuスラリには、Cuに対する研磨レートが約1μm/分のHS−3C935−5(日立化成製)を用いており、CMPによる研磨を約3分間行うことにより、バリアメタル層30が露出する。このCMPにおいては、バリアメタル層30及び絶縁層20の研磨レートは、Cuの研磨レートよりも遅い。
これにより、絶縁層20の凸部22bにおいては、CMPにより、Cuメッキ層32、メッキシード層31、バリアメタル層30、絶縁層20が一部除去される。また、開口部21においては、Cuメッキ層32が所定の厚さとなるまでCMPにより除去される。本実施の形態においては、開口部21が密集している領域1Bにおいては、隣接する開口部21間には、絶縁層20の凸部22bが形成されている。絶縁層20を形成している感光性絶縁樹脂材料は、CuよりもCMPによる研磨レートが遅いため、絶縁層20の凸部22bを形成することにより、開口部21が密集している領域1BにおけるCMPによる研磨の進行を遅くすることができる。即ち、開口部21が密集している領域1Bにおいては、開口部21の周囲に絶縁層20の凸部22bを形成することにより、研磨の進行を凹部22aが形成されている領域と同程度にすることができる。これにより、開口部21におけるCuメッキ層32をCMPによる研磨により、所定量を均一に除去することができる。
従って、本実施の形態においては、開口部21に形成される配線部40の配線抵抗が高くなることを抑制することができ、配線抵抗を均一にすることができる。また、本実施の形態においては、露光工程が一回加わるだけであるため、低コストで歩留りを向上させることができる。
尚、本実施の形態においては、開口部21の周囲の絶縁層20には凸部が形成されており、凸部22bの上に形成されたバリアメタル層30は、CMPによる研磨の際に完全に除去される。このため、絶縁層20の凹部22aにおいて、バリアメタル層30が残存していても、バリアメタル層30により、配線部40同士が電気的に接続されることはない。
また、上記においては、第1の露光と第2の露光と2回露光を行う場合について説明したが、図8に示すようなレチクルを用いることにより、一回の露光で、図4(a)及び図7に示される絶縁層20を形成することができる。これにより、より低コストで製造することができる。図8に示されるレチクル70は、光を遮光する遮光部71と、光を100%透過する透過部72と、光を20%透過する部分透過部73により形成されている。部分透過部73では、例えば、微小な遮光部73aと透過部73bとが市松模様となるように配置されており、微小な遮光部73a及び透過部73bの幅は、露光面において、露光光の波長よりも短くなるように形成されている。例えば、露光光としてi線(365nm)を用いた場合においては、等倍投影露光の場合には、微小な遮光部73a及び透過部73bの幅は約300nmとなるように形成されている。また、5倍の縮小投影露光の場合には、微小な遮光部73a及び透過部73bの幅は約1.5μmとなるように形成されている。
〔第2の実施の形態〕
次に、第2の実施の形態における回路基板の製造方法について、図9から図11に基づき説明する。本実施の形態における回路基板とは、例えば、多層配線基板やインターポーザ等を含むものである。本実施の形態においては、回路基板の製造方法における配線の形成方法について詳細に説明する。
最初に、図9(a)に示すように、基板110の上に、フェノール系の感光性絶縁樹脂材料120aを塗布する。基板110には、絶縁体基板111の上に電極パッド112が形成されており、絶縁体基板111及び電極パッド112の上には、絶縁膜114が形成されている。絶縁膜114では、電極パッド112の上に開口が形成されており、開口を埋め込むように、電極パッド112と電気的に接続されるCuプラグ115が形成されている。感光性絶縁樹脂材料120aは、基板110の絶縁膜114及びCuプラグ115の上に、スピンコータ等を用いた塗布方法により塗布される。本実施の形態においては、塗布により形成される感光性絶縁樹脂材料120aの厚さは、約8μmである。尚、本実施の形態においては、感光性絶縁樹脂材料120aには、ポジ型感光性絶縁樹脂(WPR−5100、JSR製)が用いられている。尚、絶縁体基板111には、内部を貫通する配線等が形成されていてもよく、絶縁体基板111の裏面には、内部を貫通する配線等と接続される電極パッド等が形成されていてもよい。
次に、図9(b)に示すように、感光性絶縁樹脂材料120aにより、開口部121及び凹部122aを有する絶縁層120を形成する。尚、本実施の形態においては、感光性絶縁樹脂材料120aは、光の照射された領域が、現像液に溶ける材料が用いられている。具体的には、最初に、開口部121が形成される領域を露光装置等により光を照射することにより露光し、次に、凹部122aが形成される領域を露光装置等により光を照射することにより露光する。この後、感光性絶縁樹脂材料120aを現像することにより、光の照射され得た領域の感光性絶縁樹脂材料120aを除去し、キュアにより硬化させることにより、開口部121及び凹部122aを有する絶縁層120を形成する。
開口部121を形成する際の露光及び凹部122aを形成する際の露光には、ステッパーを用いてもよい。この場合、開口部121を形成する際の露光では、開口部121が形成される領域に対応した領域において光を透過するレチクルが用いられ、貫通した開口部121が形成されるように、強い光、または、長時間の露光が行われる。また、凹部122aを形成する際の露光では、凹部122aが形成される領域に対応した領域において光を透過するレチクルが用いられ、所望の深さの凹部122aが形成されるように、所定の弱い光、または、短時間の露光が行われる。尚、本実施の形態においては、開口部121を形成する際の露光を第1の露光と記載し、凹部122aを形成する際の露光を第2の露光と記載する場合がある。
この後、現像により、光が照射された領域における感光性絶縁樹脂材料120aを除去し、キュアにより、残存している感光性絶縁樹脂材料120aを硬化させることにより、絶縁層120を形成することができる。尚、感光性絶縁樹脂材料のキュアは、キュア温度が約200℃、キュア時間が1時間の条件で行われる。
形成される開口部121は、ビア及びトレンチであり、絶縁層120を貫通しており、Cuプラグ115が形成されている領域の上にも形成される。また、凹部122aは、開口部121が形成されていない領域であって、開口部121間の間隔が広い領域1Aに形成される。また、絶縁層120において、凹部122aが形成されていない領域が凸部122bとなり、開口部121の周囲の絶縁層120には、凸部122bが形成される。従って、開口部121が密集している領域101Bにおいては、開口部121間における絶縁層120は、凸部122bとなっている。
本実施の形態においては、絶縁層120は、キュアにより縮むため、厚さが約7μmとなり、凹部122aの深さは、約2μmとなるように形成される。即ち、絶縁層120には、厚さが約5μmとなる凹部122aと、厚さが約7μmの凸部122bが形成される。尚、凸部122bの幅は、開口部121の幅と同程度以上であって、凹部122aの深さの5倍未満であることが好ましい。よって、開口部121間の間隔が凹部122aの深さの5倍以上となる領域は、凹部122aが形成される開口部121間の間隔が広い領域101Aとなる。
次に、図10(a)に示すように、開口部121及び絶縁層120の上に、バリアメタル層130及びメッキシード層131を形成する。具体的には、スパッタリングにより、絶縁層120等の上に、膜厚が約100nmのTi膜を成膜することによりバリアメタル層130を形成し、バリアメタル層130の上に、膜厚が約100nmのCu膜を成膜することによりメッキシード層131を形成する。尚、メッキシード層131は、Cuの無電解メッキにより形成してもよい。
次に、図10(b)に示すように、メッキシード層131の上に、Cuの電解メッキにより、厚さが約7μmのCuメッキ層132を形成する。
次に、図11に示すように、開口部121が形成されていない領域における絶縁層20の上のメッキシード層131の一部、Cuメッキ層132等をCMPにより除去する。これにより、絶縁層120の開口部121に、バリアメタル層130、メッキシード層131、Cuメッキ層132により配線部140を形成する。CMPによるCuメッキ層132等の除去は、絶縁層120の凹部122aにおいて、バリアメタル層130の表面が露出した状態で停止する。即ち、絶縁層120の凹部122aにおいては、CMPにより、Cuメッキ層132、メッキシード層131が除去され、バリアメタル層130が露出する。尚、本実施の形態においては、CMPにおけるCuスラリには、Cuに対する研磨レートが約1μm/分のHS−3C935−5(日立化成製)を用いており、CMPによる研磨を約3分間行うことにより、バリアメタル層130が露出する。
これにより、絶縁層120の凸部122bにおいては、CMPにより、Cuメッキ層132、メッキシード層131、バリアメタル層130、絶縁層120が一部除去される。また、開口部121においては、Cuメッキ層132が所定の厚さとなるまでCMPにより除去される。本実施の形態においては、開口部121が密集している領域101Bにおいては、隣接する開口部121間には、絶縁層120の凸部122bが形成されている。絶縁層120を形成している感光性絶縁樹脂材料は、CuよりもCMPによる研磨レートが遅いため、絶縁層120の凸部122bを形成することにより、開口部121が密集している領域101BにおけるCMPによる研磨の進行を遅くすることができる。即ち、開口部121が密集している領域101Bにおいては、開口部121の周囲に絶縁層120の凸部122bを形成することにより、研磨の進行を凹部122aが形成されている領域と同程度にすることができる。これにより、開口部121におけるCuメッキ層132をCMPによる研磨により、所定量を均一に除去することができる。
従って、本実施の形態においては、開口部121に形成される配線部140の配線抵抗が高くなることを抑制することができ、配線抵抗を均一にすることができる。また、本実施の形態においては、露光工程が一回加わるだけであるため、低コストで歩留りを向上させることができる。
尚、本実施の形態においては、開口部121の周囲の絶縁層120には凸部が形成されており、凸部122bの上に形成されたバリアメタル層130は、CMPによる研磨の際に完全に除去される。このため、絶縁層120の凹部122aにおいて、バリアメタル層130が残存していても、バリアメタル層130により、配線部140同士が電気的に接続されることはない。
尚、上記以外の内容については、第1の実施の形態と同様である。
以上、実施の形態について詳述したが、特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内において、種々の変形及び変更が可能である。
上記の説明に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
基板の上に、貫通する開口部と、表面に凹部と凸部を有する絶縁層を形成する工程と、
前記絶縁層が形成されている面に、バリアメタル層を形成する工程と、
前記バリアメタル層の上に金属層を形成する工程と、
前記凹部において、前記バリアメタル層が露出するまで、前記金属層を研磨により除去する工程と、
を有し、前記絶縁層を形成する工程において形成される前記開口部の周囲の絶縁膜には、前記凸部が形成されていることを特徴とする配線の形成方法。
(付記2)
前記絶縁層を形成する工程は、
前記基板の上に、感光性絶縁樹脂材料を塗布する工程と、
前記開口部が形成される領域の前記感光性絶縁樹脂材料に、光を照射する第1の露光工程と、
前記凹部が形成される領域の前記感光性絶縁樹脂材料に、前記第1の露光工程よりも光量の弱い光、または、照射時間が短い光を照射する第2の露光工程と、
前記第1の露光工程及び前記第2の露光工程を行った後、現像により光の照射された領域の感光性絶縁樹脂材料を除去する現像工程と、
前記現像工程の後、前記感光性絶縁樹脂材料を硬化させることにより絶縁層を形成する工程と、
を有することを特徴とする付記1に記載の配線の形成方法。
(付記3)
前記絶縁層を形成する工程は、
前記基板の上に、ネガ型感光性絶縁樹脂材料を塗布する工程と、
前記開口部と前記凹部が形成される領域を除外した領域の前記感光性絶縁樹脂材料に、光を照射する第1の露光工程と、
前記凹部が形成される領域の前記感光性絶縁樹脂材料に、前記第1の露光工程よりも光量の弱い光、または、照射時間が短い光を照射する第2の露光工程と、
前記第1の露光工程及び前記第2の露光工程を行った後、現像により光の照射されていない領域の感光性絶縁樹脂材料を除去する現像工程と、
前記現像工程の後、前記感光性絶縁樹脂材料を硬化させることにより絶縁層を形成する工程と、
を有することを特徴とする付記1に記載の配線の形成方法。
(付記4)
前記金属層は、Cuを含むメッキ層であることを特徴とする付記1から3のいずれかに記載の配線の形成方法。
(付記5)
前記バリアメタル層は、Tiを含む材料により形成されていることを特徴とする付記1から4のいずれかに記載の配線の形成方法。
(付記6)
前記金属層を研磨により除去する工程は、CMPにより行われるものであることを特徴とする付記1から5のいずれかに記載の配線の形成方法。
(付記7)
前記CMPでは、前記バリアメタル層及び前記絶縁層の研磨レートは、前記金属層の研磨レートよりも遅いことを特徴とする付記1から6のいずれかに記載の配線の形成方法。
(付記8)
前記基板には、半導体素子が形成されており、
付記1から7のいずれかに記載の配線の形成方法を行うことにより、半導体装置を作製することを特徴とする半導体装置の製造方法。
(付記9)
前記基板は、絶縁体基板を含むものであって、
付記1から7のいずれかに記載の配線の形成方法を行うことにより、回路基板を作製することを特徴とする回路基板の製造方法。
10 基板
11 半導体素子
12 電極パッド
13 カバー膜
14 絶縁膜
15 Cuプラグ
20 絶縁層
20a 感光性絶縁樹脂材料
21 開口部
22a 凹部
22b 凸部
30 バリアメタル層
31 メッキシード層
32 Cuメッキ層
40 配線部
110 基板
111 絶縁体基板
112 電極パッド
114 絶縁膜
115 Cuプラグ
120 絶縁層
120a 感光性絶縁樹脂材料
121 開口部
122a 凹部
122b 凸部
130 バリアメタル層
131 メッキシード層
132 Cuメッキ層
140 配線部

Claims (5)

  1. 基板の上に、貫通する開口部と、表面に凹部と凸部を有する絶縁層を形成する工程と、
    前記絶縁層が形成されている面に、バリアメタル層を形成する工程と、
    前記バリアメタル層の上に金属層を形成する工程と、
    前記凹部において、前記バリアメタル層が露出するまで、前記金属層を研磨により除去する工程と、
    を有し、前記絶縁層を形成する工程において形成される前記開口部の周囲の絶縁膜には、前記凸部が形成されていることを特徴とする配線の形成方法。
  2. 前記絶縁層を形成する工程は、
    前記基板の上に、感光性絶縁樹脂材料を塗布する工程と、
    前記開口部が形成される領域の前記感光性絶縁樹脂材料に、光を照射する第1の露光工程と、
    前記凹部が形成される領域の前記感光性絶縁樹脂材料に、前記第1の露光工程よりも光量の弱い光、または、照射時間が短い光を照射する第2の露光工程と、
    前記第1の露光工程及び前記第2の露光工程を行った後、現像により光の照射された領域の感光性絶縁樹脂材料を除去する現像工程と、
    前記現像工程の後、前記感光性絶縁樹脂材料を硬化させることにより絶縁層を形成する工程と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の配線の形成方法。
  3. 前記金属層を研磨により除去する工程は、CMPにより行われるものであることを特徴とする請求項1または2に記載の配線の形成方法。
  4. 前記基板には、半導体素子が形成されており、
    請求項1から3のいずれかに記載の配線の形成方法を行うことにより、半導体装置を作製することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 前記基板は、絶縁体基板を含むものであって、
    請求項1から3のいずれかに記載の配線の形成方法を行うことにより、回路基板を作製することを特徴とする回路基板の製造方法。
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