JP2014235924A - 固体高分子型燃料電池の製造方法 - Google Patents

固体高分子型燃料電池の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】簡単且つ経済的に、固体高分子電解質膜に集中荷重が付与されることを抑制するとともに、量産に適することができる。【解決手段】開口部の開口面積が異なる第1マスクフィルム64及び第2マスクフィルム66を基材60上に設ける工程と、前記第1マスクフィルム64及び前記第2マスクフィルム66の前記開口部から前記基材60に触媒層用ペーストを塗布する工程と、前記第1マスクフィルム64及び前記第2マスクフィルム66を、前記基材60から順次又は同時に除去するとともに、該基材60に電極触媒層が形成された電極シートを得る工程と、前記電極触媒層を前記基材60から固体高分子電解質膜18に転写する工程と、を有する。【選択図】図9

Description

本発明は、固体高分子電解質膜の一方の面に第1電極が、前記固体高分子電解質膜の他方の面に第2電極が、それぞれ配設される電解質膜・電極構造体を有する固体高分子型燃料電池の製造方法に関する。
一般的に、固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜からなる固体高分子電解質膜を採用している。この燃料電池は、固体高分子電解質膜の一方側にアノード電極が、前記固体高分子電解質膜の他方側にカソード電極が、それぞれ配設された電解質膜・電極構造体(MEA)を、セパレータ(バイポーラ板)によって挟持している。通常、この燃料電池を所定数だけ積層した燃料電池スタックが、例えば、車載用燃料電池スタックとして使用されている。
通常、アノード電極及びカソード電極は、固体高分子電解質膜の各面に設けられる電極触媒層と、前記電極触媒層に積層されるガス拡散層とを有している。電極触媒層は、例えば、白金粒子等の金属粒子を担持した触媒担体(カーボンブラック等)がイオン導伝性バインダを介して結合一体化されて構成されている。一方、ガス拡散層は、例えば、カーボンペーパー又はカーボンクロスから形成されている。
MEAは、例えば、固体高分子電解質膜の両面に電極触媒層が塗布された後、多孔質カーボンクロス又は多孔質カーボンペーパーで形成されたガス拡散層が、プレスにより一体化されている。その際、プレス圧力及び熱により、特に電極触媒層の端部に集中荷重が作用し、前記端部が固体高分子電解質膜内に入り込んでしまうおそれがある。これにより、固体高分子電解質膜の厚さが減少するという問題がある。
そこで、例えば、特許文献1に開示されている燃料電池が知られている。この燃料電池では、電極触媒層の端部には、固体高分子電解質膜に対向する面とは反対の面が前記固体高分子電解質膜側に向かって傾斜することにより、厚さ方向の寸法が小さくなる先細り形状部が設けられている。
また、特許文献2に開示されている燃料電池の製造方法が知られている。この製造方法は、電解質膜の端部に、枠型形状のマスク部材を配設するマスク工程と、当該マスク工程後に、マスク部材の上方から電解質膜の積層面に触媒成分を吹き付けて触媒層を形成する触媒層形成工程とを含んでいる。そして、マスク部材の内側面は、電解質膜の積層面に対して鋭角に形成されている。
特開2011−138657号公報 特開2007−59340号公報
上記の特許文献1に記載された技術では、電極触媒層の端部を傾斜させるために、例えば、トリミング加工を行っている。このため、加工作業が煩雑化するとともに、所望の先細り形状を効率的に形成することができないおそれがある。
一方、上記の特許文献2では、マスク部材の内側面が電解質膜の積層面に対して鋭角に形成されている。しかしながら、電極触媒層自体が相当に薄肉形状を有しており、マスク部材の内側面に所望のテーパ形状を形成することができないとい問題がある。
本発明は、この種の問題を解決するものであり、簡単且つ経済的に、固体高分子電解質膜に集中荷重が付与されることを抑制するとともに、量産に適した固体高分子型燃料電池の製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、固体高分子電解質膜の一方の面に第1電極が、前記固体高分子電解質膜の他方の面に第2電極が、それぞれ配設される電解質膜・電極構造体を有する固体高分子型燃料電池の製造方法に関するものである。
この製造方法は、それぞれ開口部の開口面積が異なる2以上のマスクを用意し、前記2以上のマスクを基材上に設ける工程と、前記2以上のマスクの前記開口部から前記基材に触媒層用ペーストを塗布する工程と、前記2以上のマスクを、前記基材から順次又は同時に除去するとともに、該基材に電極触媒層が形成された電極シートを得る工程と、前記電極触媒層を前記基材から固体高分子電解質膜に転写する工程と、を有している。
さらにまた、この製造方法では、固体高分子電解質膜の両面に電極触媒層が転写された後、各電極触媒層に対してガス拡散層を積層して第1電極及び第2電極が設けられた電解質膜・電極構造体を得る工程を有することが好ましい。
本発明によれば、それぞれ開口部の開口面積が異なる2以上のマスクを用い、前記開口部から基材に触媒層用ペーストを塗布している。従って、触媒が完全に乾燥する前に最外方のマスクを剥がすと、前記触媒の角部が傾斜するとともに、他方のマスクは、例えば、ロール巻き取り時に前記触媒の擦れによる欠落を防止することができる。一方、触媒が完全に乾燥した後に全てのマスクを同時に剥がしても、触媒の端部の厚さを段階的に薄く形成することが可能になる。
これにより、簡単且つ経済的に、固体高分子電解質膜に集中荷重が付与されることを抑制するとともに、量産に適するという効果が得られる。
本発明の実施形態に係る製造方法が適用される固体高分子型燃料電池の要部分解斜視図である。 前記固体高分子型燃料電池を構成する電解質膜・電極構造体の積層方向に沿う要部拡大断面図である。 第1電極触媒層(又は第2電極触媒層)の平面図である。 前記固体高分子型燃料電池の、図1中、IV−IV線断面図である。 前記製造方法において、基材にマスクフィルムを貼り付ける際の説明図である。 図5の動作を説明する側面説明図である。 マスク付き基材に触媒層用ペーストを塗布する際の説明図である。 図7の動作を説明する側面説明図である。 固体高分子電解質膜の両面に電極触媒層を転写する際の説明図である。 触媒層用ペーストの両面にガス拡散層を一体化する際の説明図である。
図1に示すように、本発明の実施形態に係る製造方法が適用される固体高分子型燃料電池10は、水平方向(矢印X方向)又は鉛直方向(矢印Z方向)に複数積層されて燃料電池スタックを構成する。燃料電池スタックは、例えば、燃料電池電気自動車等の燃料電池車両に搭載される。
燃料電池10は、電解質膜・電極構造体(MEA)12と、この電解質膜・電極構造体12を挟持するアノード側セパレータ14及びカソード側セパレータ16とを備える。アノード側セパレータ14及びカソード側セパレータ16は、例えば、鋼板、ステンレス鋼板、アルミニウム板、めっき処理鋼板、あるいはその金属表面に防食用の表面処理を施した金属板や、カーボン部材等で構成されている。
電解質膜・電極構造体12は、例えば、パーフルオロスルホン酸の薄膜に水が含浸された固体高分子電解質膜18と、前記固体高分子電解質膜18を挟持するアノード電極(第1電極)20及びカソード電極(第2電極)22とを備える。固体高分子電解質膜18は、アノード電極20及びカソード電極22よりも大きな平面寸法に設定される。なお、固体高分子電解質膜18は、アノード電極20及びカソード電極22と同一の平面寸法に設定してもよく、又は、前記アノード電極20と前記カソード電極22とを異なる平面寸法に設定してもよい。
図2に示すように、アノード電極20は、第1ガス拡散層24と、前記第1ガス拡散層24と固体高分子電解質膜18の一方の面18aとの間に配置される第1電極触媒層26とを有する。カソード電極22は、第2ガス拡散層28と、前記第2ガス拡散層28と固体高分子電解質膜18の他方の面18bとの間に配置される第2電極触媒層30とを有する。
第1ガス拡散層24及び第2ガス拡散層28は、例えば、カーボンペーパー又はカーボンクロスからなる。第1電極触媒層26及び第2電極触媒層30は、例えば、白金粒子等の触媒を担持した触媒担体(カーボンブラック等)がイオン導伝性バインダを介して結合一体化されることにより形成される。
第1電極触媒層26の外周端部の位置と第2電極触媒層30の外周端部の位置とは、積層方向(矢印X方向)に対し互いに長さSだけずれて設定される。本実施形態では、第1電極触媒層26の平面寸法が第2電極触媒層30の平面寸法よりも大きな寸法に設定される。
第1電極触媒層26の外周を周回する端部26a及び第2電極触媒層30の外周を周回する端部30aは、それぞれ固体高分子電解質膜18側に向かって先細り形状に構成される。
具体的には、第1電極触媒層26の端部26aは、固体高分子電解質膜18とは反対側の端面が前記固体高分子電解質膜18の厚さ方向に向って階段状に厚さが小さくなるように形成される(図2及び図3参照)。第2電極触媒層30の端部30aは、固体高分子電解質膜18とは反対側の端面が前記固体高分子電解質膜18の厚さ方向に向って階段状に厚さが小さくなるように形成される。
各端部26a、30aは、それぞれ先細り形状を有しているが、段差を有することもできる。第1電極触媒層26の端部26a及び第2電極触媒層30の端部30aは、第1ガス拡散層24及び第2ガス拡散層28により囲繞される。なお、端部26a及び30aは、第1ガス拡散層24及び第2ガス拡散層28より外方に伸びていてもよい。
図1に示すように、燃料電池10の矢印Y方向(矢印X方向に交差する水平方向)の一端縁部には、積層方向である矢印X方向に互いに連通して、酸化剤ガス、例えば、酸素含有ガスを供給するための酸化剤ガス入口連通孔32a、冷却媒体を供給するための冷却媒体入口連通孔34a及び燃料ガス、例えば、水素含有ガスを排出するための燃料ガス出口連通孔36bが、矢印Z方向(鉛直方向)に配列して設けられる。
燃料電池10の矢印Y方向の他端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、燃料ガスを供給するための燃料ガス入口連通孔36a、冷却媒体を排出するための冷却媒体出口連通孔34b及び酸化剤ガスを排出するための酸化剤ガス出口連通孔32bが、矢印Z方向に配列して設けられる。
図1及び図4に示すように、カソード側セパレータ16の電解質膜・電極構造体12に向かう面16aには、酸化剤ガス入口連通孔32aと酸化剤ガス出口連通孔32bとに連通する酸化剤ガス流路38が設けられる。
アノード側セパレータ14の電解質膜・電極構造体12に向かう面14aには、燃料ガス入口連通孔36aと燃料ガス出口連通孔36bとに連通する燃料ガス流路40が形成される。アノード側セパレータ14の面14bとカソード側セパレータ16の面16bとの間には、冷却媒体入口連通孔34aと冷却媒体出口連通孔34bとに連通する冷却媒体流路42が形成される。
図1に示すように、アノード側セパレータ14には、燃料ガス入口連通孔36aを燃料ガス流路40に連通する供給孔部44と、前記燃料ガス流路40を燃料ガス出口連通孔36bに連通する排出孔部46とが形成される。
図1及び図4に示すように、アノード側セパレータ14の面14a、14bには、このアノード側セパレータ14の外周端部を周回して、第1シール部材48が一体化される。カソード側セパレータ16の面16a、16bには、このカソード側セパレータ16の外周端部を周回して、第2シール部材50が一体化される。
第1シール部材48及び第2シール部材50には、例えば、EPDM、NBR、フッ素ゴム、シリコーンゴム、フロロシリコーンゴム、ブチルゴム、天然ゴム、スチレンゴム、クロロプレーン又はアクリルゴム等のシール材、クッション材、あるいはパッキン材等の弾性を有するシール部材が用いられる。
このように構成される燃料電池10の動作について、以下に説明する。
先ず、図1に示すように、酸化剤ガス入口連通孔32aに酸素含有ガス等の酸化剤ガスが供給されるとともに、燃料ガス入口連通孔36aに水素含有ガス等の燃料ガスが供給される。さらに、冷却媒体入口連通孔34aに純水やエチレングリコール、オイル等の冷却媒体が供給される。
このため、酸化剤ガスは、酸化剤ガス入口連通孔32aからカソード側セパレータ16の酸化剤ガス流路38に導入され、矢印Y方向に移動して電解質膜・電極構造体12のカソード電極22に供給される。一方、燃料ガスは、燃料ガス入口連通孔36aから供給孔部44を通ってアノード側セパレータ14の燃料ガス流路40に導入される。燃料ガスは、燃料ガス流路40に沿って矢印Y方向に移動し、電解質膜・電極構造体12のアノード電極20に供給される。
従って、各電解質膜・電極構造体12では、カソード電極22に供給される酸化剤ガスと、アノード電極20に供給される燃料ガスとが、電極触媒層内で電気化学反応により消費されて発電が行われる。
次いで、カソード電極22に供給されて消費された酸化剤ガスは、酸化剤ガス出口連通孔32bに沿って矢印X方向に排出される。同様に、アノード電極20に供給されて消費された燃料ガスは、排出孔部46を通り燃料ガス出口連通孔36bに沿って矢印X方向に排出される。
また、冷却媒体入口連通孔34aに供給された冷却媒体は、アノード側セパレータ14とカソード側セパレータ16との間の冷却媒体流路42に導入された後、矢印Y方向に流通する。この冷却媒体は、電解質膜・電極構造体12を冷却した後、冷却媒体出口連通孔34bから排出される。
次に、本発明に係る燃料電池10の製造方法について、以下に説明する。
先ず、図5に示すように、例えば、ポリテトラフルオロエチレン製のシートからなる基材60が巻回された基材ロール60Rが用意される。一方、一対のマスクフィルムロール62Rが用意される。マスクフィルムロール62Rは、第1マスクフィルム64と第2マスクフィルム66とが一体に又は離脱自在に接合される。
図5及び図6に示すように、第1マスクフィルム64には、第1開口部64aが形成されるとともに、第2マスクフィルム66には、第2開口部66aが形成される。第1開口部64aは、第2開口部66aよりも小さな開口寸法に設定される。第1マスクフィルム64と第2マスクフィルム66は、同一の厚さに設定されているが、端部26a、30aの先細りの程度に応じてそれぞれの厚さを変えてもよい。なお、マスクフィルムロール62Rは、それぞれ開口部の開口面積が異なる3以上のマスクフィルムにより構成してもよい。
一方のマスクフィルムロール62Rでは、第1開口部64aと第2開口部66aとが重なり合って第1電極触媒層26に対応する形状が形成される。他方のマスクフィルムロール62Rでは、第1開口部64aと第2開口部66aとが重なり合って第2電極触媒層30に対応する形状が形成される。第1電極触媒層26には、端部26aに対応する段差部が設けられるとともに、第2電極触媒層30には、端部30aに対応する段差部が設けられる。なお、アノード電極20側の第1電極触媒層26は、カソード電極22側の第2電極触媒層30よりも薄いため、マスクフィルムロール62Rの厚さも、アノード側とカソード側とでは異なる厚さに設定される。
そこで、基材ロール60Rから基材60が巻き戻されるとともに、マスクフィルムロール62Rが巻き戻されて第1マスクフィルム64及び第2マスクフィルム66が矢印方向に一体に繰り出される。その際、第2マスクフィルム66側が、基材60に貼り付けられるため、巻き取られてマスク付き基材ロール68が得られる(図5参照)。
次いで、図7及び図8に示すように、マスク付き基材ロール68が巻き戻されるとともに、触媒層用ペースト70がダイ72により第1開口部64a及び第2開口部66aに一体に塗布される。この塗布方法としては、ダイ72の他に、スクリーン印刷やインクジェット、ブレードコーター等が挙げられる。
触媒層用ペースト70は、白金粒子等の触媒粒子を担持した触媒担体(カーボンブラック等)粒子が添加された溶媒に対し、イオン伝導性高分子バインダとなるポリマー溶液を混合することによって調製することができる。触媒層用ペースト70は、触媒粒子(白金粒子等)が所定量となるように塗布される。
触媒層用ペースト70が塗布された後に、前記触媒層用ペースト70に対する熱処理(例えば、ヒータや熱風)が施される。この熱処理によって触媒層用ペースト70が乾燥して固化物となり、第1電極触媒層26が形成された第1電極シートロール74と、第2電極触媒層30が形成された第2電極シートロール76とが得られる(図7参照)。
さらに、図9に示すように、固体高分子電解質膜18が巻回されたPEMロール18Rが用意され、前記PEMロール18Rから前記固体高分子電解質膜18が繰り出される。固体高分子電解質膜18の両面側には、第1電極シートロール74と第2電極シートロール76とが配置され、それぞれ第1マスクフィルム64及び第2マスクフィルム66が剥離されて各マスクフィルムロール62Rが巻き取られる。
第1マスクフィルム64及び第2マスクフィルム66が剥離された第1電極触媒層26と第2電極触媒層30とは、転写用ローラ対78a、78bを介して固体高分子電解質膜18に転写される。そして、各基材ロール60Rが巻き取られることにより、両面に第1電極触媒層26と第2電極触媒層30とが設けられた電解質膜シート(所謂、CCM)80が得られる。電解質膜シート80が巻回されることにより、電解質膜シートロール80Rが形成される。
図10に示すように、電解質膜シートロール80Rの両側には、第1ガス拡散層24が巻回された第1ガス拡散層ロール24Rと、第2ガス拡散層28が巻回された第2ガス拡散層ロール28Rとが配置される。電解質膜シートロール80Rから電解質膜シート80が繰り出される一方、第1ガス拡散層ロール24R及び第2ガス拡散層ロール28Rからそれぞれシート状の第1ガス拡散層24及び第2ガス拡散層28が繰り出される。
第1ガス拡散層24及び第2ガス拡散層28は、一体化用ローラ対82a、82bを介して加熱と加圧とを行うことにより、電解質膜シート80の両面に一体化される。その際、第1電極触媒層26の段差部が加熱及び加圧されて変形し、先細り形状の端部26aが形成される。一方、第2電極触媒層30の段差部が加熱及び加圧されて変形し、先細り形状の端部30aが形成される。そして、カッター84により切断されることにより、電解質膜・電極構造体12が製造される。
この場合、本実施形態では、開口面積が異なる第1開口部64aと第2開口部66aとを有する2つ(又は3つ以上)の第1マスクフィルム64と第2マスクフィルム66とが用いられている。そして、第1開口部64a及び第2開口部66aから基材60に触媒層用ペースト70が塗布されている。
従って、触媒層用ペースト70が完全に乾燥しない状態で、第1マスクフィルム64のみを剥がすことも可能である。第1マスクフィルム64が剥がされることにより、電極触媒層のエッジ部位が傾斜するとともに、第2マスクフィルム66は、巻き取り時の前記電極触媒層の擦れによる欠落を抑制することができる。一方、触媒層用ペースト70が完全に乾燥した後に、第1マスクフィルム64及び第2マスクフィルム66を同時に剥がしても、電極触媒層の端部の厚さを段階的に薄く形成することが可能になる。
これにより、本実施形態では、簡単且つ経済的に、固体高分子電解質膜18に集中荷重が付与されることを抑制するとともに、量産に適するという効果が得られる。
10…燃料電池 12…電解質膜・電極構造体
14、16…セパレータ 18…固体高分子電解質膜
20…アノード電極 22…カソード電極
24、28…ガス拡散層 26、30…電極触媒層
26a、30a…端部 32a…酸化剤ガス入口連通孔
32b…酸化剤ガス出口連通孔 34a…冷却媒体入口連通孔
34b…冷却媒体出口連通孔 36a…燃料ガス入口連通孔
36b…燃料ガス出口連通孔 38…酸化剤ガス流路
40…燃料ガス流路 42…冷却媒体流路
60…基材 62R…マスクフィルムロール
64、66…マスクフィルム 64a、66a…開口部
70…触媒層用ペースト 74、76…電極シートロール
80…電解質膜シート

Claims (2)

  1. 固体高分子電解質膜の一方の面に第1電極が、前記固体高分子電解質膜の他方の面に第2電極が、それぞれ配設される電解質膜・電極構造体を有する固体高分子型燃料電池の製造方法であって、
    それぞれ開口部の開口面積が異なる2以上のマスクを用意し、前記2以上のマスクを基材上に設ける工程と、
    前記2以上のマスクの前記開口部から前記基材に触媒層用ペーストを塗布する工程と、
    前記2以上のマスクを、前記基材から順次又は同時に除去するとともに、該基材に電極触媒層が形成された電極シートを得る工程と、
    前記電極触媒層を前記基材から前記固体高分子電解質膜に転写する工程と、
    を有することを特徴とする固体高分子型燃料電池の製造方法。
  2. 請求項1記載の製造方法において、前記固体高分子電解質膜の両面に前記電極触媒層が転写された後、各電極触媒層に対してガス拡散層を積層して前記第1電極及び前記第2電極が設けられた前記電解質膜・電極構造体を得る工程を有することを特徴とする固体高分子型燃料電池の製造方法。
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