JP2014235195A - 係止具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 封緘したループが一旦外れたら再封緘できない係止具で然かも故意に封緘を破った場合に、その状態が残る様な係止具を提供する。【解決手段】フィラメント部3、該フィラメント3の一方の端に備えられて、一対のブレード部6からなる係合部23を有する挿通頭部19、及び該フィラメント部3の他端に備えられて該挿通頭部19を不可逆的に通すための穴10を有するソケット部2からなる係止具30であって、当該挿通頭部19の細径部20引張強度が当該フィラメント部3及び当該挿通頭部19の他の部分の引張強度よりも小さくなる様に構成されている係止具30。【選択図】図1

Description

本発明は衣類品、インナーウェア、日用雑貨、靴、鞄等の商品に、ブランドラベル、値札、素材説明書、使用説明書等のタグを取付けて封緘する係止具に関する。特には、当該商品に対して、上記タグをループ状のフィラメントを介して封緘された係止具を一度外した場合、再び封緘することのできない様に構成された係止具に関するものである。
衣類品全般、インナーウェア、日用雑貨、ブーツ、サンダル、靴等を結束させたり、当該商品にブランドラベル、値札等を取り付けるために、従来より、図5に示されるような係止具が用いられてきた。図5の(A)において係止具30はタグTを通してループを形成するフィラメント部3、その一端に備えられてブレード部6を有する挿通頭部19、及び、フィラメント部3の他端に備えられて当該挿通頭部19を通すための穴10を有するソケット部2からなる。
これらは好ましくは合成樹脂等により一体成形され、特にフィラメント部3は延伸されており、引っ張りに対して非常に強いものになっている。図6の(A)に於いては挿通頭部19がソケット部2に嵌合せしめられている様子を示しており、図6の(B)のように挿通頭部19が完全にソケット部2に設けられた貫通孔10内に設けられた狭い部分、つまり突起状形成部等23を貫通すると、当該挿通頭部19の近傍に設けられたブレード部である羽部材6が開き、これによって当該ブレード部6の先端部にある係合部5が当該ソケット部2内壁部に設けられた突起部23と係止し合い、当該挿通頭部19が、該ソケット部2内に不可逆状に固定され、ループ状のラベル取付け状態が完成し封緘がなされる。
従来、こうした係止具30が、ブーツ、サンダルや靴の結束ばかりでなく、ブランドラベルや使用法を書いたタグTを商品に固定することに主として使用されてきた。しかしながら最近このような係止具が、不正に取り外され、新たに商品の値札の交換や、高級ブランド商品のイミテーションとの交換、或いは、当該係止具に坦持されている高級ブランドを盗み他のラベルと付け替える等の問題が発生し、消費者に対する信用を悪化させる様な状況が生じて来ている。
例えばデパートやスーパーの場合、売り場とレジとは別々の独立した場所にある。
こうした場合、従来の係止具では容易にソケット部2と挿通頭部3が容易に脱着可能であることから、簡単に値札Tを取り替えることができる。つまり、例えば、従来に於いては、当該係止具30の挿通頭部19の先端部、或いは頭部近傍に設けられている羽根部6、或いは突起部23が、比較的弱く構成されているので、多少高めの引張強力を加える事によって、当該羽根部6、或いは突起部23は変形して、挿通頭部が当該ソケット部2からすり抜ける事が出来、従って当該フィラメント部3に取り付けられていたラベル或いは値札T等が、盗難にあったり、別のラベル、値札Tと取り替えられて、再び当該挿通頭部19を該ソケット部2に挿通させて元の状態に戻す事が可能であった。
係る場合には、当該挿通頭部19は、かなり変形することから、再度当該ソケット部2に当該挿通頭部19を挿通させても、容易には、挿通出来ない事が多いが、それを可能にする場合も多く、又当該挿通頭部19を該ソケット部2に挿通しても当該挿通頭部19が該ソケット部2内で強固に保持される保証もないが、外見的には、正常な係止具が取り付けられている様に見えるので、第3者にとってはその区別が付けがたく、品質の悪い商品或いは高級ブランド品のイミテーションを購入させられると言う問題が発生している。
その為、従来に於いては、上記問題を解決する為に、例えば、特開平11−167347号公報(特許文献1)に示される様に、当該フィラメント部2と当該挿通頭部19との接合部近傍或いは当該挿通頭部19の本体部4の一部に、積極的に当該係止具30の中心軸線Cと直交する方向に切れ目或いはスリット部若しくは溝部34を形成し、積極的に引張強度の低い部分を作り出し、当該部分34にタンパープルーフ機能を持たせる様にした係止具30が知られている。
係る係止具30に於いては、有名ブランドのラベルを盗もうとする者や、安い商品に有名ブランドのラベルの模造品ラベルを取付けようとする者らが、当該係止具30に所定の引張力を与えて、当該フィラメントの閉鎖ループ形状を破壊して当該ラベルの付け替えや盗用を企てても、当該ソケット部2には、当該挿通頭部19の残部が残っているので、当該係止具30を元の通りの閉鎖状のループ状に戻す事は不可能となるので、当該タンパープルーフ機能が正常に機能する事になる。
一方、近年に於いては、当該係止具30が取り付けられる各商品は、小型化され、或いは薄物化される傾向となり、従って、それらの商品を店頭で展示するに際し、当該商品を重ね合わせて展示する場合が多く、その際、当該係止具30の太さ、厚みが影響して、当該展示されている各商品の全体の嵩が大きくなるとか、当該係止具30の膨らみ部が当該商品の表面を傷つける等の問題も派生的に生じてきていおり、更には、当該係止具30自身のコストを低減させると同時に、産業廃棄物の廃棄に伴うCOガスの発生を抑制してエコ環境の拡大に貢献させる必要も生じていることから、当該係止具30に必要とされる合成樹脂原料素材の使用量を減少させる必要が発生していると同時に、当該係止具30そのもののダウンサイジング化を目指して、図6(B)の点線Dで示す様に、小型化、扁平化が要求されてきている。
その結果、当該ソケット部2の幅や長さ等の寸法も当然小さく設計される必要が生ずることから、当該挿通頭部19の長さは太さもそれに応じて縮小する必要が発生する。その際でも、上記した破断強度は、従来並みの強度を維持する必要性が要求されていることから、当該挿通頭部19の長さはあまり小さくする事は不可能であるのが実情である。
加えて、本発明に於ける当該係止具30に於いては、当該係止具30を作業者等が、手作業によって、当該挿通頭部19を当該ソケット部2の貫通孔10内に挿入している事から引張強度の低下は避ける事が要求されると同時に、当該挿通頭部19を当該ソケット部2内に挿通させる際の挿通力は出来るだけ低い方が望ましい。
従来では、当該挿通頭部19のヘッド部9の形状としては、全体が砲弾型或いは紡錘型であって、当該ブレード部6を持たないもの、例えば、米国特許第4059300号明細書(特許文献2)、特開平10−116034号公報(特許文献3)、特開平9−207962号公報(特許文献4)或いは米国特許第5738265号明細書(特許文献5)等に開示されている係止具30と、当該基端面部7の端部に当該ブレード部6を有するもの、例えば、特公昭60−36588号公報(特許文献6)、特公平1−36631号公報(特許文献7)、米国特許第5943741号明細書(特許文献8)、米国特許第6009997号明細書(特許文献9)、米国特許第6026544号明細書(特許文献10)、及び米国特許第6101683号明細書(特許文献11)等に開示されている係止具30と、が一般的に使用されてきているが、後者のタイプの当該係止具30の方が、当該挿通頭部19を当該ソケット部2に挿通させる場合の挿入力は少なくて済むので、係るタイプの挿通頭部19を持った係止具30であって、上記した各問題点をクリヤ出来る係止具30の開発が望まれていた。
更に、係る係止具30に於いては、取り扱い商品が異なる各業界毎に、当該係止具30に於ける当該タンパープルーフ機能の程度、つまり要求される好ましいタンパープルーフ強度のレベルが異なっており、従って、各業界毎に、当該係止具30の当該引張強度の程度に対する要求が異なっている。
従って、それぞれの業界で必要とされる所定の引張強度を備えた係止具30を任意に製造することにより、特定の業界で必要とする当該引張強度を有する当該係止具30を個別に製造し、個別の業界からの要求に応じた特性を有する当該係止具30を提供出来るようにする事の必要性も増大してきている。
特開平11−167347号公報 米国特許第4059300号明細書 特開平10−116034号公報 特開平 9−207962号公報 米国特許第5738265号明細書 徳公明60−36588号公報 特公平 1−36631号公報 米国特許第5943741号明細書 米国特許第6009997号明細書 米国特許第6026544号明細書 米国特許第6101683号明細書
従って、本願発明の目的は、上記した従来の問題点を解消し、封緘したループが一旦外れたらば、十分な再現性をもって再封緘できない係止具を提供すると共に、一旦、悪意の操作ではなく、何らかの偶発的現象によって、当該係止具30の当該タンパープルーフ機能が発揮されて、当該ループ部の閉鎖状態が破壊された場合でも、当該係止具30に於ける破断端部70、70’によって、それが使用されている商品に対して与える悪影響が防止出来、然も、ダウンサイジング化により、コストが安価で、環境に優しい係止具であると同時に、それを使用する各業界で要望する適切な引張強度、破断強度を示すタンパープルーフインデックスを持った当該係止具を適切に供給出来る係止具30を提供するものである。
本発明は上記した課題を解決するため、基本的に以下に記載されたような構成を採用するものである。
即ち、本発明に係る当該係止具は、フィラメント部、当該フィラメントの一方の端に備えられて適宜の係合部を有する挿通頭部、及び、当該フィラメント部の他端に備えられて当該挿通頭部を不可逆的に通すため、その内周壁面の一部に突起部が形成されている穴を有するソケット部からなる係止具であって、当該挿通頭部は、更に、その一方の端部が当該フィラメント部に接合されている挿通頭部本体部と、一方の端部が、当該挿通頭部本体部の他方の端部と接合され、挿通頭部本体部の他方の端部から当該挿通頭部本体部の中心軸線に沿って前方に延展されている細径部と、当該細径部の他方の端部に、少なくとも2個の拡開状に、当該挿通頭部本体部方向に突出した、当該ソケット部内の当該突起部と係止しうるブレード部が設けられている基端面部が接合されているヘッド部とから構成されており、且つ当該細径部の引張強度が当該フィラメント部及び当該挿通頭部本体部の個々の引張強度よりも小さくなる様に構成されている事を特徴とする係止具である。
本発明は、上記した様な技術構成を採用しているので、上記した従来の問題点を解消し、封緘したループが一旦外れたらば、十分な再現性をもって再封緘できない係止具を提供する事が可能であると共に、一旦、悪意の操作ではなく、何らかの偶発的現象によって、当該係止具30の当該タンパープルーフ機能が発揮されて、当該ループ部の閉鎖状態が破壊された場合でも、当該係止具30に於ける破断端部によって、それが使用されている商品に対する悪影響が防止出来る係止具を提供する事が可能であり、然も、コストが安価で、環境に優しい係止具が提供出来ると同時に、それを使用する各業界で要望する適切な引張強度、破断強度を示すタンパープルーフインデックスを持ったエコ化及びダウンサイジング化に完全に適応した当該係止具を適切に供給出来ると言う効果を有するものである。
図1は、本発明の係止具の1具体例の構成の概要を示す図である。 図2は、本発明の係止具の1具体例の構成の一部を示す拡大斜視図である。 図3は、本発明の係止具の1具体例に於ける挿入頭部の拡大図である。 図4は、本発明の係止具の1具体例に於ける細径部の断面形状の例を示す断面図である。 図5は従来例の係止具に於ける一具体例の構成を示す図である。 図6は従来の係止具に於ける一具体例の構成を示す拡大図である。 図7は、本発明の係止具の一具体例に於けるソケット部とヘッド部の関係を示す図である。 図8は、本発明に係る係止具の当該細径部の構造を設計する為の実験の一部を説明するブロック図である。 図9は、本発明に係る係止具の当該細径部の構造を設計する為の実験の一部を説明する他のブロック図である。 図10は、本発明に係る係止具の当該細径部の構造を設計する為の実験の一部を説明する更に他のブロック図である。
以下に、本発明に係る係止具の一具体例の構成を、図面を参照しながら詳細に説明する。
即ち、図1は、本発明に係る係止具30の一具体例の構成を示す図であり、図中、フィラメント部3、当該フィラメント3の一方の端に備えられて適宜の係合部5を有する挿通頭部19、及び、当該フィラメント部3の他端に備えられて当該挿通頭部19を不可逆的に通すため、その内周壁面の一部に突起部23が形成されている穴を有するソケット部2からなる係止具30であって、当該挿通頭部19は、更に、その一方の端部が当該フィラメント部3に接合されている挿通頭部本体部4と、一方の端部が、当該挿通頭部本体部4の他方の端部と接合され、挿通頭部本体部4の他方の端部から当該挿通頭部本体部4の長手方向に沿った中心軸線Cに沿って前方に延展されている細径部20と、当該細径部20の他方の端部に、少なくとも2個の拡開状に、当該挿通頭部本体部4方向に突出した、当該ソケット部2内の当該突起部23と係合しうるブレード部6が設けられている基端面部7を有しているヘッド部9とから構成されており、且つ当該細径部20の引張強度が当該フィラメント部3及び当該挿通頭部本体部4の個々の引張強度よりも小さくなる様に構成されている係止具30が示されている。
尚、図1(A)は、本発明に係る当該係止具30の平面図であり、図1(B)は、本発明に係る当該係止具30の側面図である。
つまり、本発明に係る当該係止具30に於いては、当該挿通頭部19がソケット部2の所定の穴部10に挿通せしめられた後に、当該挿通頭部19の一部が、当該フィラメント部3及び当該挿通頭部19の他の部分の引張強度よりも特に弱くなるように設計されており、当該部分が所定の引張り力により優先的に切断せしめられる様に構成されている事が望ましい。
本発明に係る当該係止具30は、適宜の合成樹脂素材、例えば、ナイロン、ポリプロピレン、ボリエチレン等の合成樹脂素材からインジェクション方式を主体とする成型加工技術を利用して一体的に成形されるものである。
通常、本発明に係る係止具30に於いては、出来るだけ、強力が高い方が良いが、あまり当該フィラメント部3及び当該挿通頭部19の引張強度を高くしておくと、無理に当該フィラメント部3を引っ張って、当該挿通頭部19の当該羽根部等からなるブレード部6、或いは突起部23を破壊乃至は変形させて、当該封緘を解除させる事が出来、且つ上記した様に再封緘する事も出来てしまうので、望ましくなく、当該挿通頭部19の係合部5等が破壊しない範囲で、当該特定の部分が最大の引張強度を持つように設計する事が望ましい。
一方、当該係止具30としては、ブーツ、サンダル、靴等を結束させておく場合もあり、係る場合には、商品の移動の際にかなりの負荷が当該係止具30にかかるので、あまり小さい引張強度で破断してしまう事も避けなければならない。
その為、本発明に係る当該係止具30に於いては、当該係止具30は、4.0〜8.0kgの引張強力を受けると当該挿通頭部19の少なくとも一部が破断する様に構成しておくものである。
本発明に於ける当該フィラメント部3及び当該挿通頭部19の他の部分の引張強度よりも特に弱くなるように設計されている特定の部分は、当該挿通頭部内に形成される当該細径部20である。
即ち、本発明に於いては、当該細径部20がタンパープルーフ機能を発揮する様に構成されているのである。
然も、本発明に係る係止具30に於いては、従来の係止具に見られる様に、当該係止具30の挿通頭部19が、何らかの原因で、特に意識的に設けられたスリット部34から切断せしめられた場合に、図5(B)に示す様に、当該挿通頭部19の少なくとも一部が当該ソケット部2の内部に残存すると共に、当該切断部の先端部70が、当該ソケット部2の側方端縁部から外部に突出していると、上記した従来問題となっている現象が発生するが、本発明に於いては、当該挿通頭部19に於ける当該細径部20に於いて、積極的に且つ優先的に破断出来る様な構成を採用している事から、仮に、当該挿通頭部19の当該細径部20の一部が破断した場合でも、図7に示されている様に、その破断端部が、当該ソケット部2の当該側方端縁部から突出する事態を完全に回避する事が可能となる。
然も、本発明に於ける当該係止具30に於いては、当該挿通頭部19の当該ヘッド部9の当該頂点部8は、特に緩い湾曲状の球面体で構成されているので、当該頂点部の厚みは低く抑える事が出来るので、図6(B)の点線Dで示されている様に、ダウンサイジング化されたソケット部2であっても、当該ソケット部2の当該側方端縁部から当該頂点部が突出すると言う危険性も完全に回避する事が可能となる。
又、本発明に於いては、当該挿通頭部19の一部である細径部20の一部が破断された場合でも、少なくとも当該ヘッド部9及び当該細径部20の残留物が当該ソケット部2内に、残存する場合も多くなる様に構成されていても良い。
つまり、当該ソケット部2の挿通穴部10内に、当該挿通頭部19の一部の部材が残存している事によって、当該係止具30が不正に破壊された事が、後日、容易に判断出来る様にしたものである。
即ち、本発明に於ける当該係止具30に於いては、当該所定の引張強力が当該係止具30に印加された場合に、当該タンパープルーフ機能を発揮させる部位として、当該細径部20が選択されたものである。
つまり、本発明に於いては、当該挿通頭部19が当該ソケット部2の当該所定の穴部10に挿通せしめられた後に、当該細径部20の一部が、所定の引張り力を受けた場合に、容易に切断せしめられる様に、積極的に当該引張強力に対して選択的に脆弱部を構成する様に設計されている事を特徴とするものである。
本発明に係る当該係止具30は、主に、延伸する事によって製造されるものであって、当該フィラメント部3は、延伸処理が施されるので、当該フィラメント部3の引張強度は当該係止具30の中では、最も高い引張強度に設定されているが、当該係止具30に於ける当該挿通頭部19は、未延伸状態の合成樹脂で構成されているものであって、それによって当該未延伸状態の合成樹脂で構成された挿通頭部19は、全体的に当該フィラメント部3の引張強度に比べてかなりその引張強度が低くなっているものである。
即ち、当該細径部20は、未延伸状態の合成樹脂で構成されているものである。
そして、本発明に於いては、当該挿通頭部19の中でも、当該細径部20の当該引張強度を当該挿通頭部19の他の部分の当該引張強度よりも低くなる様に設定するものである為、当該細径部20の当該断面形状を特異な形状となる様に設定して成形加工したものであって、それによって、当該部分が、当該フィラメント部3及び当該挿通頭部19の他の部分よりも所定の引張強度の下で、優先的に切断されると言う作用効果を発揮するものである。
即ち、本発明に係る当該係止具30に於いては、上記した様に、該挿通頭部19の切断端部が当該ソケット部2内で発生でするので、その切断端部70は、当該ソケット部2の端縁部から外方に突出しない様に構成されている事が特徴の一つである。
更に、本発明に係る係止具30に於いて使用される該ソケット部2の大きさは、取り扱いが容易な程度に、且つ出来るだけその外観形状は小さいことが望ましい。
又、本発明に係る当該係止具30に於いては、当該挿通頭部19の当該ヘッド部9は、その頂部が緩い湾曲状の面若しくは平坦化された面に形成されている事が望ましく、それによって、当該ヘッド部9が、当該ソケット部2内に挿入された際に、当該ヘッド部9の当該頂部8が当該ソケット部2の端縁部から外方に突出しない様に構成されている事も好ましい具体例である。
更に、本発明に於いては、上記した通り、経済的にも、環境保護の観点からも、使用原料の数量を低減させて、生産コストのみならず環境に対する付加コストの削減も目的としている事と、取り扱い商品の小型化、薄型化に対応して、小型で厚みの薄い係止具30を製造する事が目標にもなっているが、本発明の様な技術構成を採用する事によって、上記目標は容易に達成する事が可能であるが、更に本発明では、従来の当該係止具30に於いては、当該係止具30の構成部分の殆どの部分が丸断面形状の円筒体或いは球状体を基本的な構成要素として採用していたのに対し、本発明に於ける当該係止具30に於いては、可能な限り、各要素部分で、平面形状を採用する事にした結果、より確実に上記目標を容易に達成する事も可能となったのである。
即ち、図1乃至図3に示す様に、本発明に係る当該係止具30に於ける当該挿通頭部19の本体部4に於ける側面部41は平坦面に形成されている事が望ましく、更には、当該本体部4の上面部分の湾曲面部42の当該ヘッド部9近傍部43も部分的に平坦面に形成されている事が望ましい。
又、同図中、突起部22は、当該挿通頭部19が、当該ソケット部2内に挿入された場合に、当該挿通頭部19が、当該ソケット部2を突き抜けない様に、当該ソケット部2の内壁面に形成された突起部23と係合するストッパー部を形成しているものであるが、この部分の当該平坦面部43と接続している部分44も平坦面で構成されている事が望ましい。
尚、同図中、当該挿通頭部19の当該フィラメント部3と接続している部分に形成された球状部50は、作業者が手により当該挿通頭部19を当該ソケット部2の当該孔部10内に挿入する際の支持部として機能する部分であるが、当該球状部50の所定の部分51、52(同図中、球面部表面に設けられている点線で円形状に表示された部分)を部分的に平坦面を形成しておく事も好ましい具体例である。
次に、本発明に係る当該係止具30に於いて、当該細径部20をその他の部位に於ける破断に要する引張強度に比べて選択的に脆弱化させると言う技術的課題を達成する為に、本願発明者は鋭意検討した結果、後述する様な特定の断面形状を採用する事によって、驚くべき事に、容易に当該課題を解決する事に成功したものである。
即ち、従来に於ける係止具30の当該ヘッド部9の構造は、上記した殆どの特許文献に示されている様に、当該ヘッド部9と当該挿通頭部19の本体部4とを接続している部材、つまり本発明に於ける当該細径部20に対応する部分の断面形状は、当該ヘッド部9の最大円形断面形状の直径の長さに等しい長尺長を持つ矩形状の断面形状を示したものしかなく、係る部分は、容易に切断され得ない様に強力を大きくするように設計されていたものであった。
然しながら、係る従来に於ける当該係止具の当該ヘッド部の構造であっては、当該ブレード部6と当該ソケット部2の内壁面に形成された突起状部23との係合部分が脆弱であり、当該ブレード部6が容易に破壊・破断を来し、当該タンパープルーフ機能を発揮する事は不可能であると同時に、当該細径部20に対応する部分は、極めて強固に形成されているので、この部分から選択的に破断を発生させる事は不可能な状況であった。
これに対し、本発明に於いては、当該係止具30に於ける、当該ヘッド部9に設けられている当該一対のブレード部6、6’に於ける当該係止具30の長手方向中心軸線Cと直交する面で見た断面形状は、図4に示す通り、当該係止具30の長手方向中心軸線Cを挟んで相互に対向している面61、62は、直線状63、64に形成されており、且つ相互に平行な直線状63、64を呈する線で形成され、その他の部分は、当該直線63、64の両端部を繋ぐ湾曲線65,66とで構成されている事を特徴とするものである。
一方、本発明に係る当該係止具30に於ける、当該細径部20に於ける当該係止具30の長手方向中心軸線Cと直交する面で見た断面形状は、図4に示す通り、当該一対のブレード部6、6’に於ける相互に対向して形成されている当該直線部63、64のそれぞれに対向し、当該それぞれの直線部63、64と、当該係止具30の長手方向中心軸線Cを挟んで相互に平行に形成された所定の長さを持つ一対の直線状部分67、68と、当該それぞれの直線部67、68の対応する一方の端部同士67’、68’を連結する第1の湾曲状曲線部R1と当該それぞれの直線部67、68の対応する他方の端部同士67”、68”を連結する第2の湾曲状曲線部R2とで構成されている事を特徴とするものである。
そして、更に、係る当該細径部20の特徴的構成としては、当該第1と第2の湾曲状曲線部R1、R2の最大外周縁部P1、P2は、当該ヘッド部9に於ける当該基端面部7の外周縁部P3よりも内側に存在していることである。
即ち、本発明に於ける当該第1と第2の湾曲状曲線部R1、R2の最大外周縁部P1、P2の当該係止具30の長手方向中心軸線Cからの長さL1は、当該ヘッド部9の当該基端面部7の外周縁部P3までの、当該係止具30の長手方向中心軸線Cからの長さL2よりも10%乃至40%短く成る様に構成されている事が望ましい。
更に、本願発明者は、本発明に係る当該係止具30に於ける当該細径部20の当該直線部67、68の長さ或いは、それと直交する方向の幅長、或は当該湾曲状曲線部R1、R2の曲率半径等を種々変更して、それぞれの当該細径部20の破断時点の引張強度を測定した結果、当該細径部20の当該の断面形状の断面積を変化させることにより、当該破断強度が変化することを知得したものである。
即ち、例えば、図10に示す様に、当該細径部20の当該断面形状に於ける一対の相互に平行に形成されている当該第1及び第2の直線状部分67、68の長さFを変化させることによって、当該細径部20の断面積は変化することから、当該細径部20に於ける当該引張強力もそれに従って変化する事になる。
当該細径部20の当該断面形状に関し、当該第1及び第2の直線状部分67、68の長さFが0の場合は、図10(A)に示す様に当該細径部20の当該断面形状は、円形状と成る事は、言うまでもない事である。
そして、図10(B)は、当該細径部20の当該断面形状に関し、当該第1及び第2の直線状部分67、68の長さFが0.35mmの場合である場合を示したものであり、又当該図10(C)は、当該第1及び第2の直線状部分67、68の長さFが0.52mmの場合である場合を示したものである。
つまり、換言するならば、当該細径部20の断面積を特定化することによって、それぞれの業界で、当該細径部20に必要とされる引張強度を持った当該係止具30を個別に製造して提供することが可能となるのである。
即ち、例えば、当該係止具30に於ける当該細径部20が破断状態となる際の引張強度値をタンパープルーフインデックス値と称すると、特定の業界が必要とする当該タンパープルーフインデックス値を持った当該係止具30を、当該細径部20の面積を所定の値に調整する事により容易に製造し、それを必要とする業界に個別的に提供することが可能となるのである。
次に、本発明に於いて、当該係止具30の当該細径部20の断面積と、当該断面積に対応する当該細径部20の引張強度との関係を、種々の実験により確認する事が出来た。
即ち、本願発明者は、先ず、図8に示す様な、ブレード部6の無い係止具30について、本願発明の当該細径部20に相当する部分Xと、紡錘型のヘッド部9の最大径部Zと、当該細径部20の長さYを種々に変更し、タンパープルーフ機能と関連する当該細径部20の引張強度との関係を実験により追及した結果、当該X寸法とY寸法及びZ寸法には、以下の様な関連性と傾向が存在する事を突き止めた。
即ち、
X寸法 ……細径部のタンパプルーフの強度が決まる
Y寸法 ……頭部との引っ張り強度が決まる
Z寸法 ……頭部との挿入力が決まる
更に詳細に上記実験結果から得られたデータを解析した結果、上記したX寸法(φ)(つまり細径部20の断面積と関連するファクター)とタンパプルーフ値、即ち、引張強度とは、以下に示す様な関係にある事が判明した。
即ち、
X寸法とタンパプルーフの関係
X寸法(φ) タンパプルーフ
φ1.00 3.0kg〜3.2kg
φ1.05 3.5kg〜3.7kg
φ1.08 3.8kg〜4.0kg
かかる結果から、上記したX寸法、Y寸法及びZ寸法を調整することにより、ユーザーが希望する挿入力、引張強度及びタンパプルーフ強度等を自由に設定して製作できる事が分かった。
但し、この3つの寸法はそれぞれ相互に密接な関係があるので、その絶対寸法は形状や成形材質によって変化する。
次に、この結果を応用して、当該ブレード部6を有する係止具30の各部位の寸法と各部位に於ける引張強力を含む強度との関連性について各種の実験を行った結果、図4(A)及び図9に示す各寸法を変化させた結果、以下のような事実が判明した。
即ち、図4(A)及び図9に示す各寸法(A乃至F)のそれぞれは、当該係止具の特性値と個別的な関係を示すことが判明した。
つまり、
A寸法 ……首寸法 タンパプルーフに関係
B寸法 ……羽外径 主に挿入力に関係
C寸法 ……羽厚寸法 主に引っ張り強度に関係
D寸法 ……金型強度 金型加工限界と金型強度に関係
E寸法 ……A寸法の一部 タンパプルーフに関係
(注:E寸法は、湾曲状曲線部R1及びR2の曲率半径を示す)
F寸法 ……A寸法の一部 タンパプルーフに関係
一方、別途、ユーザーの要求項目として、以下に示す様な項目が存在する。
即ち;
1.高級ループピンとして最低限必要とされる引っ張り強度は4kg以上は必要である。
2.頭部の大きさの汎用性から、挿入する穴径はφ2.0の穴が主流である。
そこで、上記2点をベースに更に検討を行った結果、
(1)上記項目1を考慮すると、当該細径部20の引っ張り強度を確保するにはある一定のC寸法が必要であること。
その値は、0.52mm程度が好ましい事、
(2)上記項目2を考慮すると、外径B寸法が決まる。
その値は、2.49mm程度が好ましい事、
(3)また、金型加工限界と金型強度より、D寸法が決まる
その値は、0.33mm程度は必要とされる、

そして、上記の各条件を総合的に考慮すると、必然的にA寸法(タンパ−プルーフに直接的に関係する)に使用可能な寸法は0.8mm程度になる。
即ち、上記の各検討から、上記した必要条件が、当該係止具30の理想的な構成を考慮する上に必要な要件として浮上して来たので、これらの要件をベースとして、当該細径部20の理想的な形状について更に追及した。
即ち、図4及び図9を参照しながら、当該細径部20に於ける好ましい特定の形状について更に説明するならば、ブレード部無しタイプの実験結果より、タンパ−プルーフで4kg以上を確保するには、A部寸法はφ1.08以上の太さが必要である。
しかしながら、ブレードタイプの係止具30では、A部寸法は、0.8mmのスペースしか設定ができない。
そこで、上記の各問題点を考慮して、0.8ミリのスペースを用いて4kg以上のタンパープルーフ特定値を得る事が可能な当該細径部20の断面形状について検討した。
図4及び図10に示す様に、当該細径部20の断面形状を、上記した寸法Fの長さを変更することにより当該部分の断面積を種々に変更して、それぞれの断面形状での引張強度、つまりタンパ−プルーフ強度、換言すればタンパ−プルーフ値がどの様に変化するかを検討し、当該部分の設計情報とする。
当然のことながら、当該細径部20に於ける当該長さ方向の中心軸線Cと直交する方向の長さ、つまり当該細径部20の厚さを変更する事も可能である。
尚、当該F寸法が0の場合は、半径Rの円形になる。
実験を行った結果は、以下に示す通りであった。

F寸法 タンパプル−フ値(強度)
F=0.00mm 2.0kg以下
F=0.10mm 2.0kg以下
F=0.20mm 2.8kg〜3.0kg
F=0.30mm 4.0kg〜4.2kg
F=0.35mm 4.8kg〜5.0kg

であった。
上記結果から判る通り、本発明に於いて、当該細径部20の当該F寸法を調整することにより、ユーザーが希望するタンパプルーフ値を有する当該係止具30を容易に設定する事が可能になった。
尚、本発明に於ける当該係止具30の設計にあたっては、実際には、形状や成形原材料の違いにより多少変化する。
2…ソケット部
3…フィラメント部
4…挿通頭部本体部
5…係合部
6、6’…ブレード部
7…基端面部7
8…頂点部
9…ヘッド部
10…穴部
19…挿通頭部
20…細径部
23…突起部
30…係止具
34…スリット部
41…側面部
42…湾曲面部
43…ヘッド部の近傍部
44…平坦面部と接続している部分
50…球状部
51、52…平坦面
61、62…面
63、64…直線状部
65、66…湾曲線
67、68…直線部
67’、68’ …直線部67、68の対応する一方の端部
67”、68” …直線部67、68の対応する他方の端部
70、70’ …破断端部
R1…第1の湾曲状曲線部
R2…第2の湾曲状曲線部
以下に、本発明に係る係止具の一具体例の構成を、図面を参照しながら詳細に説明する。
即ち、図1は、本発明に係る係止具30の一具体例の構成を示す図であり、図中、フィラメント部3、当該フィラメント3の一方の端に備えられて適宜の係合部5を有する挿通頭部19、及び、当該フィラメント部3の他端に備えられて当該挿通頭部19を不可逆的に通すため、その内周壁面の一部に突起部23が形成されている穴を有するソケット部2からなる係止具30であって、当該挿通頭部19は、更に、その一方の端部が当該フィラメント部3に接合されている挿通頭部本体部4と、一方の端部が、当該挿通頭部本体部4の他方の端部と接合され、挿通頭部本体部4の他方の端部から当該挿通頭部本体部4の長手方向に沿った中心軸線Cに沿って前方に延展されている直線状のロッド部であって、当該挿通頭部本体部4の直径よりも小さい直径を有するロッド部20(以下「細径部20」と言う)と、当該細径部20の他方の端部に、少なくとも2個の拡開状に、当該挿通頭部本体部4方向に突出した、当該ソケット部2内の当該突起部23と係合しうるブレード部6が設けられている基端面部7を有しているヘッド部9とから構成されており、且つ当該細径部20の引張強度が当該フィラメント部3及び当該挿通頭部本体部4の個々の引張強度よりも小さくなる様に構成されている係止具30が示されている。
尚、図1(A)は、本発明に係る当該係止具30の平面図であり、図1(B)は、本発明に係る当該係止具30の側面図である。
つまり、本発明に係る当該係止具30に於いては、当該挿通頭部19の一部が、当該フィラメント部3及び当該挿通頭部19の他の部分の引張強度よりも特に弱くなるように設計されており、当該挿通頭部19がソケット部2の所定の穴部10に挿通せしめられた後に、当該部分が所定の引張り力により優先的に切断せしめられる様に構成されている事が望ましい。
本発明に係る当該係止具30は、適宜の合成樹脂素材、例えば、ナイロン、ポリプロピレン、ボリエチレン等の合成樹脂素材からインジェクション方式を主体とする成型加工技術を利用して一体的に成形されるものである。
然も、本発明に係る係止具30に於いては、従来の係止具に見られる様に、当該係止具30の挿通頭部19が、何らかの原因で、特に意識的に設けられたスリット部34から切断せしめられた場合に、図5(B)に示す様に、当該挿通頭部19の少なくとも一部が当該ソケット部2の内部に残存すると共に、当該切断部の先端部70が、当該ソケット部2の側方端縁部から外部に突出していると、上記した従来問題となっている現象が発生するが、本発明に於いては、当該挿通頭部19に於ける当該細径部20に於いて、積極的に且つ優先的に破断出来る様な構成を採用している事から、仮に、当該挿通頭部19の当該細径部20の一部が破断した場合でも、図7に示されている様に、その破断端部が、当該ソケット部2の当該側方端縁部から突出する事態を完全に回避する事が可能となる。
然も、本発明に於ける当該係止具30に於いては、当該挿通頭部19の当該ヘッド部9の当該頂点部8は、特に緩い湾曲面状の球面体若しくは平坦化面で構成されているので、当該頂点部の厚みは低く抑える事が出来るので、図6(B)の点線Dで示されている様な、ダウンサイジング化されたソケット部2であっても、図7に示されている様に、当該ソケット部2の当該側方端縁部から当該頂点部が突出すると言う危険性も完全に回避する事が可能となる。
次に、本発明に於いて、当該係止具30の当該細径部20の断面積と、当該断面積に対応する当該細径部20の引張強度との関係を、種々の実験により確認する事が出来た。
即ち、本願発明者は、先ず、図8に示す様な、ブレード部6の無い係止具30について、本願発明の当該細径部20の直径に相当する部分Xと、紡錘型のヘッド部9の最大径部Zと、当該細径部20の長さYを種々に変更し、タンパープルーフ機能と関連する当該細径部20の引張強度との関係を実験により追及した結果、当該X寸法とY寸法及びZ寸法には、以下の様な関連性と傾向が存在する事を突き止めた。
即ち、
X寸法 ……細径部のタンパプルーフの強度が決まる
Y寸法 ……頭部との引っ張り強度が決まる
Z寸法 ……頭部との挿入力が決まる

Claims (13)

  1. フィラメント部、当該フィラメントの一方の端に備えられて適宜の係合部を有する挿通頭部、及び、当該フィラメント部の他端に備えられて当該挿通頭部を不可逆的に通すため、その内周壁面の一部に突起部が形成されている穴を有するソケット部からなる係止具であって、当該挿通頭部は、更に、その一方の端部が当該フィラメント部に接合されている挿通頭部本体部と、一方の端部が、当該挿通頭部本体部の他方の端部と接合され、挿通頭部本体部の他方の端部から当該挿通頭部本体部の中心軸線に沿って前方に延展されている細径部と、当該細径部の他方の端部に、少なくとも2個の拡開状に、当該挿通頭部本体部方向に突出した、当該ソケット部内の当該突起部と係止しうるブレード部が設けられている基端面部が接合されているヘッド部とから構成されており、且つ当該細径部の引張強度が当該フィラメント部及び当該挿通頭部本体部の個々の引張強度よりも小さくなる様に構成されている事を特徴とする係止具。
  2. 当該挿通頭部がソケット部の所定の穴部に挿通せしめられた後に、当該細径部の一部が、所定の引張り力により切断せしめられる様に構成されている事を特徴とする請求項1記載の係止具。
  3. 当該細径部がタンパープルーフ機能を発揮する様に構成されている特徴とする請求項1又は2に記載の係止具。
  4. 当該挿通頭部の当該ヘッド部は、その頂部が緩い湾曲状の面若しくは平坦化された面を形成しており、当該ヘッド部が、当該ソケット部内に挿入された際に、当該ヘッド部の当該頂部が当該ソケット部の端縁部から外方に突出しない様に構成されている事を特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の係止具。
  5. 当該細径部は、未延伸状態の合成樹脂で構成されている事を特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の係止具。
  6. 当該フィラメント部は、延伸された状態の合成樹脂で構成されている事を特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の係止具。
  7. 当該ヘッド部に設けられている当該一対のブレード部に於ける当該係止具の長手方向中心軸線と直交する面で見た断面形状は、当該係止具の長手方向中心軸線を挟んで相互に対向している面は、直線状であって、且つ相互に平行な直線状を呈する線で形成され、その他の部分は、当該直線の両端部を繋ぐ湾曲線とで構成されている事を特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の係止具。
  8. 当該細径部に於ける当該係止具の長手方向中心軸線と直交する面で見た断面形状は、当該一対のブレード部に於ける相互に対向して形成されている当該直線部のそれぞれに対向し、当該それぞれの直線部と、当該係止具の長手方向中心軸線を挟んで相互に平行に形成された所定の長さを持つ一対の直線状部分と、当該それぞれの直線部の対応する一方の端部同士を連結する第1の湾曲状曲線部と当該それぞれの直線部の対応する他方の端部同士を連結する第2の湾曲状曲線部とで構成されている事を特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載の係止具。
  9. 当該第1と第2の湾曲状曲線部の最大外周縁部は、当該ヘッド部に於ける当該基端面部の外周縁部よりも内側に存在している特徴とする請求項8に記載の係止具。
  10. 当該第1と第2の湾曲状曲線部の最大外周縁部の当該係止具の長手方向中心軸線からの長さは、当該基端面部の外周縁部の当該係止具の長手方向中心軸線からの長さよりも10%乃至40%短く成る様に構成されている特徴とする請求項9に記載の係止具。
  11. 当該細径部の切断強度は、当該細径部の断面積によって変化する事を特徴とする請求項1乃至10の何れかに記載の係止具。
  12. 当該細径部の切断強度に基づくタンパープルーフインデックス値を当該細径部の面積を所定の値に調整する事により所定のインデックス値に設定する事を特徴とする請求項11に記載の係止具。
  13. 当該挿通頭部に於ける円筒状部或いは球面部分の少なくとも一部に平坦面部が形成されている事を特徴とする請求項1乃至12の何れかに記載の
    係止具。
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