JP2014235106A - 圧力センサ及びその製造方法 - Google Patents

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逸平 緒方
光浩 今野
Mitsuhiro Konno
光浩 今野
典浩 片山
Norihiro Katayama
片山  典浩
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Takahiro Ezaki
隆博 江崎
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Abstract

【課題】金属ステムのダイヤフラムに対するセンサ素子の位置ずれを防止することができる圧力センサを提供する。
【解決手段】金属ステム20は、ダイヤフラム23のうち接合ガラス30が配置された基準面25から突出するように当該金属ステム20の一端部22に設けられた凸部26を有している。また、凸部26は、金属ステム20の一端部22において接合ガラス30の周囲に位置している。さらに、凸部26の高さは、基準面25を基準とした接合ガラス30の厚みに対して20%以上の高さである。これにより、凸部26によってダイヤフラム23に対する接合ガラス30の位置が規制されるので、ダイヤフラム23に対する接合ガラス30の位置ずれを防止することができ、ひいてはダイヤフラム23に対するセンサ素子40の位置ずれを防止することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、金属ステムのダイヤフラムにセンサ素子がガラス接合された圧力センサ及びその製造方法に関する。
従来より、ダイヤフラムを有する中空筒状の金属ステムと、ダイヤフラムにガラス接合されていると共に圧力媒体の圧力によるダイヤフラムの変形を検出するセンサ素子(センサチップ)と、を備えた圧力センサが、例えば特許文献1で提案されている。センサ素子は例えばシリコン等から形成されている。
具体的には、ガラスを主成分としたガラスペーストを金属ステムのダイヤフラムにスクリーン印刷等により薄く形成し、このガラスペーストの上にセンサ素子を配置して焼成処理を行う。これにより、センサ素子が接合ガラスによって金属ステムのダイヤフラムに固定された構造が得られる。
特開2000−275128号公報
しかしながら、上記従来の技術では、例えば200MPaを超える高圧領域での信頼性を考慮すると、この高圧領域で使用可能な金属ステムの材料を選定する必要がある。これにより、センサ素子と金属ステムとの熱膨張係数差がさらに大きくなる。このため、従来の薄いガラスペーストではガラス内部での発生応力によって、ガラスの破損・剥離またはセンサ素子に亀裂・破壊が生じてしまう。
また、ガラスペーストは温度・湿度等の変動要因によりの粘度等の物性が変化し、寸法精度の変動要因になる。以上の原因により、ガラスペーストと焼成すると金属ステムのダイヤフラムに対するセンサ素子の位置ずれが大きくなってしまうという問題があった。
本発明は上記点に鑑み、金属ステムのダイヤフラムに対するセンサ素子の位置ずれを防止することができる圧力センサを提供することを第1の目的とする。また、当該圧力センサの製造方法を提供することを第2の目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、圧力媒体が導入される圧力導入孔(21)が設けられた中空筒形状であって、圧力導入孔(21)の一方を閉じるように中空筒形状の一端部(22)に設けられていると共に圧力導入孔(21)に導入された圧力媒体の圧力によって歪むダイヤフラム(23)を有する金属ステム(20)を備えている。
また、金属ステム(20)の一端部(22)のうちダイヤフラム(23)において圧力導入孔(21)とは反対側に設けられた接合ガラス(30)と、接合ガラス(30)を介してダイヤフラム(23)に接合され、ダイヤフラム(23)の歪みに応じたセンサ信号を出力するセンサ素子(40)と、を備えている。
そして、金属ステム(20)は、ダイヤフラム(23)のうち接合ガラス(30)が配置された基準面(25)から突出するように当該金属ステム(20)の一端部(22)に設けられた凸部(26)を有している。
凸部(26)は、金属ステム(20)の一端部(22)において接合ガラス(30)の周囲に位置している。さらに、凸部(26)の高さは、基準面(25)を基準とした接合ガラス(30)の厚みに対して20%以上の高さであることを特徴とする。
このように、凸部(26)が接合ガラス(30)の周囲に位置しているので、凸部(26)によってダイヤフラム(23)に対する接合ガラス(30)の位置が規制される。このため、ダイヤフラム(23)に対する接合ガラス(30)の位置ずれを防止することができる。したがって、金属ステム(20)のダイヤフラム(23)に対するセンサ素子(40)の位置ずれを防止することができる。
また、請求項5に記載の発明では、請求項1に記載の圧力センサを製造するに際し、粒状ガラスが成形された固形状のタブレットガラス(31)を用意する。また、金属ステム(20)として、ダイヤフラム(23)のうち接合ガラス(30)が配置される基準面(25)から突出すると共に当該金属ステム(20)の一端部(22)のうち接合ガラス(30)が配置される位置の周囲に位置するように当該金属ステム(20)の一端部(22)に設けられた凸部(26)を有するものを用意する。さらに、センサ素子(40)を用意する。
続いて、凸部(26)がタブレットガラス(31)の周囲に位置するように、基準面(25)にタブレットガラス(31)を配置すると共に、当該タブレットガラス(31)の上にセンサ素子(40)を配置することによりワーク(100)を構成する。この後、ワーク(100)を焼成治具に搭載してリフロー炉に配置し、リフロー炉でタブレットガラス(31)を焼成して接合ガラス(30)を形成することにより、接合ガラス(30)を介してセンサ素子(40)を前記ダイヤフラム(23)に接合することを特徴とする。
これによると、凸部(26)がタブレットガラス(31)の周囲に位置しているので、凸部(26)によってダイヤフラム(23)に対するタブレットガラス(31)の位置が規制される。このため、ダイヤフラム(23)に対するタブレットガラス(31)の位置ずれを防止することができる。特に、ワークをリフロー炉に配置する際にダイヤフラム(23)に対するセンサ素子(40)の位置ずれを防止することができる。したがって、タブレットガラス(31)の焼成後において金属ステム(20)のダイヤフラム(23)に対するセンサ素子(40)の位置ずれを防止することができる。
なお、この欄及び特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の第1実施形態に係る圧力センサの全体構造を示した断面図である。 図1に示された金属ステムの拡大断面図である。 図2のA矢視図である。 圧力センサの製造工程におけるワークの断面図である。 金属ステムの凸部の高さとリフロー炉内におけるワークの送り速度との関係からタブレットガラスの位置ずれを判定した結果を示した図である。 第2実施形態に係る金属ステムの平面図である。 第3実施形態に係る金属ステムの平面図である。 第4実施形態に係る金属ステムの拡大断面図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図を参照して説明する。本実施形態に係る圧力センサは、例えば自動車のコモンレ−ル等の燃料噴射系における燃料パイプに取り付けられ、この燃料パイプ内の圧力媒体としての気体または気液混合気の圧力を検出するものである。
図1に示されるように、圧力センサ1は、ハウジング10、金属ステム20、接合ガラス30、センサ素子40、及びコネクタケース50を備えて構成されている。
ハウジング10は、ステンレス等の金属材料が切削等により加工された中空形状のケースであり、その一端側の外周面には、被測定体である燃料パイプにネジ結合可能な雄ネジ部11が形成されている。ハウジング10の一端側には、ハウジング10の他端側に形成された開口部12に連通する貫通孔13が形成されている。ハウジング10の開口部12は周壁14に囲まれることで構成されている。
金属ステム20は、圧力媒体が導入される圧力導入孔21が設けられた中空筒形状の金属製の部材である。金属ステム20は、例えばSUS430を材料として形成されている。金属ステム20は、圧力導入孔21の一方を閉じるように中空筒形状の一端部22に設けられていると共に圧力導入孔21に導入された圧力媒体の圧力によって歪むダイヤフラム23を有している。すなわち、ダイヤフラム23は圧力媒体の圧力によって変形可能な薄肉状の受圧手段である。
また、金属ステム20は、一端部22側に圧力導入孔21が設けられた筒部分よりも外周径が大きい段部24を有している。コネクタケース50側から金属ステム20側を見たときの段部24の平面形状は例えば円形になっている。そして、金属ステム20の段部24がハウジング10の開口部12の底面に環状に接触すると共に圧力導入孔21が形成された筒部分がハウジング10の貫通孔13に取り付けられている。ハウジング10に対する金属ステム20の取り付けは、例えばネジ止め等によって行われる。これにより、圧力媒体が圧力導入孔21を介してダイヤフラム23に導入されることとなる。
接合ガラス30は、金属ステム20の一端部22のうちダイヤフラム23において圧力導入孔21とは反対側に設けられている。接合ガラス30はセンサ素子40を金属ステム20に取り付けるための接合手段である。接合ガラス30は、金属ステム20とセンサ素子40との熱膨張係数を制御するフィラーを含有するガラスが選定されている。
センサ素子40は、接合ガラス30を介してダイヤフラム23に接合され、ダイヤフラム23の歪みに応じたセンサ信号を出力する圧力検出手段である。センサ素子40は例えばシリコン基板等の半導体基板に基づいて四角形状の板状に形成されている。半導体基板には、複数のゲージ抵抗がホイートストンブリッジ回路を構成するように形成されている。これにより、各ゲージ抵抗が、ピエゾ抵抗効果を利用して、ダイヤフラム23に印加された圧力を検出してその圧力に対応じた歪ゲージの抵抗値の変化をセンサ信号として出力するようになっている。なお、半導体基板には当該センサ信号に増幅処理等を行う増幅回路も形成されている。
金属ステム20の段部24の上には、センサ素子40からのセンサ信号に応じた出力信号を生成する回路基板60が配置されている。センサ素子40は回路基板60に対してボンディングワイヤ70を介して電気的に接続されている。回路基板60は、信号変換機能等を有するICチップ等を有しており、センサ素子40のセンサ信号がICチップ等に入力されて出力信号に変換されるようになっている。
コネクタケース50は、出力信号を外部に出力するためのコネクタをなすものである。コネクタケース50は、例えば樹脂材料で形成されており、ピン状のターミナル52がインサート成形等により一体成形されている。ターミナル52の両端部はコネクタケース50から露出するように樹脂にインサート成形されている。
また、コネクタケース50は、一端部51がOリング90を介してハウジング10の他端側にはめ込まれた状態で、ハウジング10の周壁14の端部がコネクタケース50を押さえるようかしめ固定されている。そして、ターミナル52の一端側がターミナル80を介して回路基板60の端子と電気的に接続される。これにより、コネクタケース50はハウジング10と一体化してパッケージを構成し、当該パッケージ内部のセンサ素子40、回路基板60、電気的接続部等を湿気・機械的外力より保護するようになっている。一方、ターミナル52の他端側は、コネクタケース50の他端側に設けられた開口部53内に露出している。以上が、本実施形態に係る圧力センサの全体構成である。
次に、上記の圧力センサ1の構成において、金属ステム20の具体的な構造について、図2及び図3を参照して説明する。図2に示されるように、金属ステム20は、ダイヤフラム23のうち接合ガラス30が配置された基準面25から突出するように当該金属ステム20の一端部22に設けられた凸部26を有している。なお、図1ではこの凸部26を省略している。
凸部26は、後述するタブレットガラスを介してセンサ素子40を金属ステム20に固定する際に、タブレットガラスの焼成後に生成される接合ガラス30の位置ずれが生じないようにするための位置固定手段である。本実施形態では、凸部26は金属ステム20の一端部22側が切削されたことにより形成された部分である。すなわち、凸部26は、金属ステム20の一部であり、当該金属ステム20に一体化されている。
凸部26の高さは、基準面25を基準とした接合ガラス30の厚みに対して例えば20%以上の高さである。これにより、焼成前のタブレットガラスが凸部26を乗り越えてしまうことを防止することができる。また、図3に示されるように、凸部26は、金属ステム20の一端部22において接合ガラス30の周囲の全周に設けられている。なお、図3では凸部26の周囲の溝を省略している。
続いて、本実施形態に係る圧力センサ1の製造方法について説明する。まず、ハウジング10、回路基板60、ターミナル80、Oリング90、ターミナル52がインサート成形されたコネクタケース50を用意する。
また、図4に示されるワーク100を構成する。具体的には、粒状ガラスが成形された固形状のタブレットガラス31を用意する。また、所定の半導体プロセスによってセンサ素子40を用意する。
さらに、金属ステム20を用意する。金属ステム20は、上述のように、ダイヤフラム23のうち接合ガラス30が配置される基準面25から突出すると共に当該金属ステム20の一端部22のうち接合ガラス30が配置される位置の全周に位置するように一端部22に設けられた凸部26を有するものを用意する。
次に、凸部26がタブレットガラス31の周囲に位置するように、基準面25にタブレットガラス31を配置すると共に、当該タブレットガラス31の上にセンサ素子40を配置する。タブレットガラス31は円板状の部材として構成されているので、金属ステム20に乗せるだけで良い。このため、従来のスクリーン印刷に比べて簡便なプロセスで圧力センサ1を製造することができる。
タブレットガラス31の外径が凸部26の内径と同じになっているので、タブレットガラス31が凸部26に接触した状態になっている。こうして、ワーク100が完成する。
この後、ワーク100を図示しない焼成治具に搭載すると共に図示しないリフロー炉に配置する。そして、所定の温度に管理されたリフロー炉をワーク100が移動通過することでタブレットガラス31を400℃以上で焼成して接合ガラス30を形成する。例えば430℃でタブレットガラス31を焼成する。これにより、接合ガラス30を介してセンサ素子40をダイヤフラム23に接合する。タブレットガラス31を400℃以上で焼成することにより、タブレットガラス31を溶かしてセンサ素子40をダイヤフラム23に接合することができる。
また、タブレットガラス31は、400℃以上に加熱されることで均一に縮んでいく。したがって、タブレットガラス31を焼成して接合ガラス30になると、図3に示されるように接合ガラス30は凸部26との間に一定の隙間が形成される。
そして、金属ステム20をハウジング10の貫通孔13に取り付けると共に、金属ステム20の段部24に回路基板60を配置してセンサ素子40と回路基板60とをワイヤボンディングすることで両者を電気的に接続する。この後、ハウジング10にOリング90を介してコネクタケース50をかしめ固定することで圧力センサ1が完成する。
上記のように圧力センサ1を製造するに際し、発明者らは、金属ステム20の凸部26の高さとリフロー炉内におけるワーク100の送り速度との関係から、焼成中のタブレットガラス31の位置ずれについて調べた。その結果を図5に示す。
図5に示されるように、タブレットガラス31の厚さを300μmの高さに固定し、凸部26の高さを3μm〜300μmに変化させると共に、ワーク100の送り速度を10mm/min〜1000mm/minに変化させた。調査結果を見ると、ワーク100の送り速度が10mm/minのように遅い場合はタブレットガラス31の位置ずれは生じないが、1000mm/minに速くなるとタブレットガラス31の厚さに対する凸部26の高さが60μm未満では位置ずれが生じる。
言い換えると、タブレットガラス31の厚さに対する凸部26の高さが20%以上になれば、タブレットガラス31の位置ずれが生じないと言える。上述のように、凸部26の高さは基準面25を基準としているので、凸部26は接合ガラス30の厚みに対して20%以上の高さを有していれば、接合ガラス30の元となるタブレットガラス31の位置ずれは生じない。したがって、凸部26は接合ガラス30の厚みに対して20%以上の高さとすれば良いことがわかる。
以上説明したように、本実施形態では、金属ステム20において接合ガラス30の全周に凸部26が設けられていることが特徴となっている。この凸部26によってダイヤフラム23に対する接合ガラス30の位置が規制されるので、ダイヤフラム23に対する接合ガラス30の位置ずれを防止することができる。
特に、接合ガラス30の元となるタブレットガラス31を焼成する際に凸部26がダイヤフラム23に対するタブレットガラス31の位置を規制するので、焼成中におけるダイヤフラム23に対するタブレットガラス31の位置ずれを防止することができる。タブレットガラス31を焼成する際にはワーク100をリフロー炉内で移動させるため、ワーク100の移動中におけるタブレットガラス31の位置ずれを防止することができる。
このように、固体状のタブレットガラス31の焼成過程において、金属ステム20に凸部26を設けることで焼成治具がリフロー炉内を移動したとしても、タブレットガラス31に位置ずれが生じることなく寸法精度の優れた圧力センサ1を製造することができる。
また、接合ガラス30は、個体のタブレットガラス31から形成することができる。したがって、スクリーン印刷条件に適合するガラスペースト(ガラス、溶剤、粒度等)を選定する必要がなく、温度・湿度等の変動要因によりの粘度等の物性が変化して寸法精度の変動も生じない。このため、製造工程の簡略化や製造コストの低減を図ることができる。
(第2実施形態)
本実施形態では、第1実施形態と異なる部分について説明する。本実施形態では、図6に示されるように、凸部26は、金属ステム20の一端部22において、タブレットガラス31の周囲のうちの4カ所に設けられている。すなわち、凸部26は接合ガラス30の周囲に4カ所設けられていると言える。なお、図6は図2のA矢視に対応した図である。
このような凸部26は、図3に示されるように環状の凸部26を切削により形成した後、例えば十字状に凸部26を切削することにより形成することができる。つまり、環状の凸部26に対して4カ所の切削を行えば良い。
以上のように、凸部26は環状ではなく、接合ガラス30(タブレットガラス31)の周囲に複数設けられていても良い。これにより、複数の凸部26によってタブレットガラス31の位置が規制されることで位置ずれを防止することができる。
(第3実施形態)
本実施形態では、第1、第2実施形態と異なる部分について説明する。上記各実施形態では、凸部26は金属ステム20の一部として形成されていたが、本実施形態では凸部26はガラス材によって形成されている。
具体的には、図7に示されるように、島状の凸部26がタブレットガラス31の周囲に12個形成されている。この島状の凸部26は、例えばタブレットガラス31と同じ材料で形成されている。島状の凸部26は、ディスペンサやメタルパターンによる印刷によって形成することができる。凸部26は仮焼成して固めて金属ステム20に固着させることが好ましい。なお、図7は図2のA矢視に対応した図である。
以上のように、凸部26をガラス材で構成することもできる。ここで、発明者らは、第1実施形態と同様に、ガラス材の凸部26の高さとリフロー炉内におけるワーク100の送り速度との関係から焼成中のタブレットガラス31の位置ずれについて調べたが、第1実施形態と同じ結果が得られた。したがって、凸部26の高さを接合ガラス30の厚みに対して20%以上の高さとすることが好ましい。
(第4実施形態)
本実施形態では、第1〜第3実施形態と異なる部分について説明する。本実施形態では、図8に示されるように、金属ステム20の一端部22のうち圧力導入孔21とは反対側の一面27の一部に溝が形成されたことにより、当該溝の底面が基準面25となっている。言い換えると、基準面25よりも高い部分が凸部26になっている。このように、凸部26は基準面25に対して突出するように金属ステム20に設けられていれば良い。
(他の実施形態)
上記各実施形態で示された圧力センサ1の構成は一例であり、上記で示した構成に限定されることなく、本発明を実現できる他の構成とすることもできる。例えば、センサ素子40は四角形状に限られない。
また、第2実施形態では、接合ガラス30の周囲の4カ所に凸部26が設けられていたが、凸部26は接合ガラス30の周囲のうちの少なくとも一部に設けられていれば良い。したがって、3カ所でも5カ所以上でも良い。第3実施形態においてガラス材の凸部26を形成した場合についても同様である。さらに、第3実施形態では、凸部26をタブレットガラス31と同じ材料で形成したが、他のガラス材料で形成しても良い。
金属ステム20に凸部26を複数設ける場合、凸部26の形状は特に限定されない。すなわち、接合ガラス30の位置ずれを防止できれば良いので、凸部26はタブレットガラス31の側面を抑えることができる形状であれば良い。
上記各実施形態では、ワーク100をリフロー炉内で移動させていたが、ワーク100をバッチ式焼成炉の中に置いてタブレットガラス31を焼成しても良い。この場合はバッチ式焼成炉へのワーク100の出し入れの際におけるタブレットガラス31の位置ずれを防止することができる。
20 金属ステム
21 圧力導入孔
22 一端部
23 ダイヤフラム
25 基準面
26 凸部
30 接合ガラス
40 センサ素子

Claims (6)

  1. 圧力媒体が導入される圧力導入孔(21)が設けられた中空筒形状であって、前記圧力導入孔(21)の一方を閉じるように前記中空筒形状の一端部(22)に設けられていると共に前記圧力導入孔(21)に導入された前記圧力媒体の圧力によって歪むダイヤフラム(23)を有する金属ステム(20)と、
    前記金属ステム(20)の一端部(22)のうち前記ダイヤフラム(23)において前記圧力導入孔(21)とは反対側に設けられた接合ガラス(30)と、
    前記接合ガラス(30)を介して前記ダイヤフラム(23)に接合され、前記ダイヤフラム(23)の歪みに応じたセンサ信号を出力するセンサ素子(40)と、
    を備え、
    前記金属ステム(20)は、前記ダイヤフラム(23)のうち前記接合ガラス(30)が配置された基準面(25)から突出するように当該金属ステム(20)の一端部(22)に設けられた凸部(26)を有しており、
    前記凸部(26)は、前記金属ステム(20)の一端部(22)において前記接合ガラス(30)の周囲に位置しており、
    前記凸部(26)の高さは、前記基準面(25)を基準とした前記接合ガラス(30)の厚みに対して20%以上の高さであることを特徴とする圧力センサ。
  2. 前記凸部(26)は、前記金属ステム(20)の一端部(22)において、前記接合ガラス(30)の周囲のうちの少なくとも一部、または、前記接合ガラス(30)の周囲の全周に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の圧力センサ。
  3. 前記凸部(26)は、前記金属ステム(20)の一部であることを特徴とする請求項1または2に記載の圧力センサ。
  4. 前記凸部(26)は、ガラス材によって形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の圧力センサ。
  5. 圧力媒体が導入される圧力導入孔(21)が設けられた中空筒形状であって、前記圧力導入孔(21)の一方を閉じるように前記中空筒形状の一端部(22)に設けられていると共に前記圧力導入孔(21)に導入された前記圧力媒体の圧力によって歪むダイヤフラム(23)を有する金属ステム(20)と、
    前記金属ステム(20)の一端部(22)のうち前記ダイヤフラム(23)において前記圧力導入孔(21)とは反対側に設けられた接合ガラス(30)と、
    前記接合ガラス(30)を介して前記ダイヤフラム(23)に接合され、前記ダイヤフラム(23)の歪みに応じたセンサ信号を出力するセンサ素子(40)と、を備えた圧力センサの製造方法であって、
    粒状ガラスが成形された固形状のタブレットガラス(31)を用意する工程と、
    前記金属ステム(20)として、前記ダイヤフラム(23)のうち前記接合ガラス(30)が配置される基準面(25)から突出すると共に当該金属ステム(20)の一端部(22)のうち前記接合ガラス(30)が配置される位置の周囲に位置するように当該金属ステム(20)の一端部(22)に設けられた凸部(26)を有するものを用意する工程と、
    前記センサ素子(40)を用意する工程と、
    前記凸部(26)が前記タブレットガラス(31)の周囲に位置するように、前記基準面(25)に前記タブレットガラス(31)を配置すると共に、当該タブレットガラス(31)の上に前記センサ素子(40)を配置することによりワーク(100)を構成する工程と、
    前記ワーク(100)を焼成治具に搭載してリフロー炉に配置し、前記リフロー炉で前記タブレットガラス(31)を焼成して前記接合ガラス(30)を形成することにより、前記接合ガラス(30)を介して前記センサ素子(40)を前記ダイヤフラム(23)に接合する工程と、
    を含んでいることを特徴とする圧力センサの製造方法。
  6. 前記タブレットガラス(31)を焼成する工程では、前記タブレットガラス(31)を400℃以上で焼成することを特徴とする請求項5に記載の圧力センサの製造方法。
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