JP2014234638A - 充填用ウレタンボード - Google Patents
充填用ウレタンボード Download PDFInfo
- Publication number
- JP2014234638A JP2014234638A JP2013116977A JP2013116977A JP2014234638A JP 2014234638 A JP2014234638 A JP 2014234638A JP 2013116977 A JP2013116977 A JP 2013116977A JP 2013116977 A JP2013116977 A JP 2013116977A JP 2014234638 A JP2014234638 A JP 2014234638A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polyurethane foam
- foam
- urethane board
- urethane
- board
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Building Environments (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
Description
枠間に断熱材を充填する方法としては、予め板状に成形した断熱ボードを枠間に嵌め込む方法や、住宅建設の施工現場においてウレタンフォーム原液を吹き付け断熱フォームを形成する方法(現場発泡)が挙げられる。
特に凹凸の多い戸建躯体では、隙間のない断熱施工が比較的容易にできるとして、現場発泡を用いた施工が採用されている。しかしながら現場発泡は、施工の間、他の作業(例えば内装工事)を中断させる必要があり、効率の悪い施工スケジュールとなることが指摘されるだけでなく、発泡ガスなどによる環境への影響や安全性などの配慮が必要となることが指摘されている。
特に可撓性のある軟質の合成樹脂発泡体(ポリエチレン発泡体など)や繊維体(グラスウール、ロックウールなど)であれば、枠間に圧縮して嵌め込むことができ、そしてそれらの復元力を利用して枠間に固定することができるため、別途固定具の使用が不要であり施工性に優れる点が利点とされている(例えば特許文献2)。
しかしながら硬質ポリウレタンフォームは柔軟性に乏しいため、枠間に圧縮して嵌め込むことが難しく、また軟質発泡体のように自己の復元力を利用して枠間に固定することも難しい。このため、枠間の大きさ(幅)或いはそれ以下の大きさ(幅)のものを嵌め込むこととなるが、これはフォームと枠との間に隙間が生じやすく、断熱効果の低減やそれによる結露の発生が起こりやすくなる。また枠間に固定するためにコーキング材が必要となるが、施工場所によってはコーキング材の挿入が困難な場所もあるなど、軟質発泡体と比べて施工性の煩雑さが難点といえる。
枠間への嵌め込みを容易とする方法として、例えば特許文献3には、独立気泡を有する板状の断熱構造体において、板の表面から裏面側に向けて裏面までは至らない切り込みを設けた断熱構造体が提案されている。また特許文献4には、硬質合成樹脂発泡体を湾曲させて枠間に挿入する方法が提案されている。
硬質ポリウレタンフォームではこうした撓み等は発生しにくく、また断熱性能に優れるという利点があるものの、施工性に欠ける。これを解消すべく硬質ポリウレタンフォームを用いた充填材を枠間への嵌め込みを容易とする方法が提案されているものの、上記板状の断熱構造体の表面における切り込みや溝の形成は工程数の増加につながるだけでなく、断熱効果の低減や結露の発生にもつながり得る。また、上記硬質合成樹脂発泡体を湾曲させて挿入した場合においてもやはり僅かな隙間が生じることとなり、断熱欠損につながり得るという課題を抱えていた。
特に、前記表面材が防湿性面材であり、前記裏面材が透湿性面材であれば、床下地用の充填断熱ウレタンボードとして好適である。
また軟質発泡体や繊維系断熱材と比べ、本発明で使用するポリウレタンフォームは自己支持性(保持性)が高く、施工後の経年での撓みやダレの発生を抑制でき、断熱欠損並びに結露の発生を抑えた断熱施工を容易に実現することができる。
また従来提案された硬質ポリウレタンフォームや、EPS及びXPSなどは独立気泡構造を有するため低密度化が困難であったが、本発明で使用するポリウレタンフォームは連続気泡構造を有するものであり、低密度化を実現し、これにより軽量化による施工性の向上及び施工コストの低減が期待できる。
本発明の充填用ウレタンボードは、ポリウレタンフォームの表裏面に面材が積層された構造を有する。
図1は、本発明の充填用ウレタンボード1の断面図を例示するものであり、ポリウレタンフォーム2の両面に、表面材3と裏面材4が積層されてなる。
ここで、表面材3は、前記ポリウレタンフォーム2の表面全体に周縁部まで貼着されてなる。そして裏面材4はポリウレタンフォーム2の左右両辺縁より夫々幅方向に延長されて、左右に耳部4a及び4bを形成してなる。
この耳部4a及び4bは、図2(b)及び図3(b)に示すように、本発明の充填用ウレタンボード1を枠体5に嵌め込む際、ポリウレタンフォーム2の両側面を覆い、更にフランジ状に延出して、フランジ部4c、4dを構成できる長さとされている。
上記フランジ部4c及び4dの長さは、好ましくは20mm以上、より好ましくは50mm以上となるように調整される。フランジ部4c及び4dの長さが20mm未満では、不織布の両側の耳部を枠体上に乗せて嵌め込んだ際、フランジ部4c及び4dを枠体上にタッカー等で固定するための長さを十分にとれない可能性がある。更にこのフランジ部4c及び4dの長さは、枠体5の幅の1/2以下となるように調整されることにより、隣接する断熱材のフランジ部同士が重なり合うことがなく、その上に設置される壁用面材や床用面材の不陸が発生することを防止できることから好ましい。フランジ部4c及び4dの長さが枠体5の幅の1/2を超えると、隣接する断熱材のフランジ部同士が重なり合い、その上に設置される壁用面材や床用面材の不陸が発生する可能性がある。
以上を考慮すると、耳部4a及び4bの長さは好ましくはポリウレタンフォーム2の厚さ(両側面の長さ)+30〜60mm程度の間にて、枠体の幅なども考慮して適宜選択される。
の帯状部分については非貼着とされていることが好ましい。より好ましくは、ポリウレタンフォーム2の一方の側辺から5mm以上離れて貼着されていることが好ましい。すなわち、図1に示すように、ポリウレタンフォーム2の両側から距離a及びbの部分は貼着されておらず、それらの間の中央部のみが貼着されていることが好ましい。このように中央部のみを貼着することにより、枠体5間の内法寸法とポリウレタンフォーム2の幅とが合わない場合に、裏面材4を剥がすことなく、ポリウレタンフォーム2の幅詰め作業を容易に行うことができる。上記距離a及びbは、5〜200mm程度とすることができる。上記距離aが5mm未満では、ポリウレタンフォーム2の幅を詰めて調整できる範囲が狭くなり、別途透湿性面材4をポリウレタンフォーム2から剥がす作業が必要となる。また距離aが200mmを超えると、ポリウレタンフォーム2から裏面材4が垂れ下がる長さが長くなり、透湿性面材4の耳部4a及び4bが枠体5上に乗るように、ポリウレタンフォーム2を枠体5間に挿入する作業がしにくくなる。
本発明の充填用ウレタンボードにおいて用いられるポリウレタンフォームは、5〜40kg/m3の密度を有し、F型アスカーゴム硬度計による測定で硬度が30〜80であり、且つ、独立気泡率が0〜10%の連続気泡構造をなすフォームであり、またウレタンボードとした場合に、寸法変化率(50%圧縮後開放したときの厚み減少率)が10%以下である柔軟性のあるウレタンボードを構成できるポリウレタンフォームである。
このようなポリウレタンフォームは、例えばポリイソシアネートと、ポリエーテルポリオールやポリエステルポリオールからなるポリオールと、発泡剤(水、HFC、HC、HFO、二酸化炭素より選ばれた少なくとも1種)と、整泡剤とを混合反応させることにより得られる発泡体である。また、必要に応じて、触媒、難燃剤等の硬質ポリウレタンフォームの製造に際して一般に使用されている各種添加剤を添加してもよい。
中でもポリエステルポリオールとしては、特に芳香環を有するポリエステルポリオールが好ましい。
ポリエステルポリオールの水酸基価は特に限定されないが、100〜400mgKOH/gが好ましい。
中でもポリエーテルポリオールとしては、芳香族ポリエーテルポリオールが熱伝導率を低下させる為に特に好ましい。
ポリエーテルポリオールの水酸基価は特に限定されないが、300〜800mgKOH/gが好ましい。
また、ポリエーテルポリオール中に、酢酸ビニルやポリアクリロニトリル、ポリアクリロニトリル/スチレン共重合体等のポリマー成分を分散させたポリマーポリオールを使用してもよい。特に酢酸ビニルやポリアクリロニトリル/スチレン共重合体をポリエーテルポリオール中に分散させたポリマーポリオールが好ましく用いられる。
イソシアネートインデックス=NCO基/ポリオールの活性水素×100 (1)
発泡剤としての水、HFC、HC、HFO、二酸化炭素は、1種を単独で使用してもよいし又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。発泡剤の使用量は、前述のポリオール100質量部当たり、5〜40質量部が好ましい。
アミン触媒としては、特に反応型アミン触媒(分子中に活性水素基を有する化合物)が好適であり、例えば、ジメチルメタノールアミン、ジメチルエタノールアミン、2−[メチル[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ]エタノール(TMAEEA)、2−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]エタノール(DMAEE)、1,3−ビス(ジメチルアミノ)−2−プロパノール(TMHPDA)、4−メチルピペラジン−1−エタノール、3,3’−[3−(ジメチルアミノ)プロピルイミノ]ビス(2−プロパノール)(Thancat−DPA)、2−モルホリノエタノール等が挙げられる。またTOYOCAT
RX7(東ソー(株))やポリキャット16、ポリキャット17、DabcoWT(エアプロダクツ社)等の市販品も使用可能である。
金属触媒としては、例えば、スタナスオクトエート;ジブチルチンジラウリレート;オクチル酸鉛;酢酸カリウムやオクチル酸カリウム等のカリウム塩等が使用できる。これらのアミン触媒や金属触媒の他に、蟻酸や酢酸等の脂肪酸の第4級アンモニウム塩等も使用できる。
以上の触媒は、それぞれ1種を単独で使用してもよいし、2種以上を適宜組み合わせて使用することもできる。上記触媒の使用量は、ポリオール100質量部当たりに対し、0.1〜15質量部程度の量であることが好ましい。
これら整泡剤は単独で1種を使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
なお独立気泡率は、ベックマン法(ASTM D 2856)に準拠して測定した値である。また、密度は、JIS K 7222に準拠して測定した値である。
また本明細書において、寸法変化率とは50%圧縮後開放したときの厚み減少率を表し、下記(2)式より算出される値である。
寸法変化率=(d0−d)/d0×100 (2)
d0[mm]:試験片(縦100mm、横100mm)の厚み
d [mm]:50%圧縮後開放し、自己復元したときの厚み
本発明のポリウレタンフォームは、一般の硬質ポリウレタンフォームのように50%圧縮しても座屈せず、軟質フォームのように自己復元できる、柔軟性を有することが特徴である。
上記ウレタンフォームの熱伝導率は、0.0340〜0.0400W/mKであり、充填用ウレタンボードとして使用する場合、使用する場所によって要求される断熱性能(熱抵抗値)は異なるが、厚みが20mm以上あればよい。また、厚みを大きくするほど、断熱性能は向上するが、あまり厚みを大きくすると、取り扱いが困難となるばかりか、枠体の間に挿入しにくくなり、施工性も劣るため、厚みが20mm〜105mmが好ましい範囲である。
本発明の充填用ウレタンボードの両面に積層される面材は、上記ポリウレタンフォームの柔軟性を阻害しないものであり、所望の防湿性を得ることができるものであれば特に限定されない。また、必要に応じて、透湿性を有するものや、防湿性面材を針で穿孔して透湿性を付与したものであってもよい。
こうした面材としては、例えばクラフト紙、水酸化アルミニウム紙、炭酸カルシウム紙、ライナー紙、合成樹脂フィルム(ポリエチレン(PE)フィルム、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム等)、不織布(ポリエステル不織布、ポリオレフィン不織布、ガラス製不織布等)、並びにこれらの積層体(ラミネート)が挙げられる。
ウレタンボードを製造する過程において、後述するように、面材に直接発泡樹脂を塗布する場合は、合成樹脂フィルムと不織布とを積層した面材を用いるのが好ましい。そしてこの積層面材において、合成樹脂フィルムの面に発泡樹脂を塗布すれば、樹脂がボード表面に染み出ることがない。
性面材、裏面材に透湿性面材を用いることが好ましい。中でも前記防湿性面材は、不織布と合成樹脂フィルムとの積層体からなり、前記透湿性面材は、不織布と多孔性合成樹脂フィルムとの積層体からなることが好ましく、ポリエステル不織布と(多孔性)ポリエチレンフィルムの積層体を使用することがより好ましい。
このとき、(多孔性)ポリエチレンフィルムの厚みは5〜50μm、ポリエステル不織布の目付量は10〜80g/m2であることが好ましい。
この積層体を透湿性面材として使用する場合には、ポリウレタンフォームと接する側を多孔性ポリエチレンフィルム層とし、また防湿性面材として使用する場合には、ウレタンフォームと接する側をポリエチレンフィルム層とし、いずれの場合もポリウレタンフォームとは接しない側の面をポリエステル不織布層とすることが好ましい。
本発明の充填用ウレタンボードを製造するには、例えば特開2007−313799号公報に示す手順にて、すなわち図4に示すインバース式に構成された連続製造装置を用いて実施することができる。
次いで、面材10a上に塗布されたこのウレタン樹脂が発泡しつつある状態のものを、もう一方の面材10bに接近させながら該面材10bに被せるようにして両者を接触させ、回転する上下の2つのロール間を通過させることによってウレタン樹脂発泡体を挟持した2つの面材10a,10bをロールで押さえて一定の厚みにする。
一定の厚みとなったウレタン樹脂からなる発泡体をさらにその後方のキュアオーブン17中を通過させてウレタン樹脂からなる発泡体の発泡を終了させ、サイドカット、続いてクロスカットし、表裏両面に面材10a,10bが積層されたポリウレタンフォーム2からなる所望の大きさのウレタンボード1が得られる。
このインバース式において、面材10aの移送ライン11上であって、湾曲部13の上流側に、ポリウレタンフォームの原料を塗布する塗布ノズル14が設けられ、この塗布ノズル14から、例えばイソシアネート系成分とポリオール系成分の2液を混合攪拌した発泡原料が吐出され、面材10aの表面に塗布するようにしている。
また、湾曲部13の内側面に、カーブドプラテンヒーターなどの加熱装置15が設けられ、塗布ノズル14で面材10aに塗布された発泡原料が次第に発泡しながら該湾曲部13を送られるように、発泡状態の調整ができるようにしてある。
このようして面材10aに塗布された発泡原料が次第に発泡しつつある状態のときに、面材10bと対向されながら接近し、該面材10bと発泡しつつある発泡原料とが接触し、ウレタン樹脂からなる発泡体2’を面材10aと10bとでサンドイッチ状に挟み込む。
この後、更に下流のダブルコンベア16内に送り込み、そのクリアランスが所望の寸法に調整された2本のロールで上下から押え、面材10aと10bとでサンドイッチ状に挟み込んだウレタン樹脂発泡体2’を一定の厚みにする。
10bを一体に積層させるようになっており、例えば上方のコンベア16aはフローティング状態で支持してある。
ダブルコンベア16を通過した上記積層体は、更に下流のキュアオーブン17に送られ、ウレタン樹脂発泡体2’が加熱硬化され、その後、ポリウレタンフォーム2と表裏両面の面材10a,10bとの積層一体化物が、カットされ、所定の大きさの断熱ボード1が完成する。このカットには、例えば図示するように、サイドカッタ18およびクロスカッタ19が用いられる。
本発明の充填用ウレタンボードを図4に示すインバース式に構成された連続製造装置を用いて実施した。
まずポリエーテルポリオール(旭硝子(株)製「EXCENOL(登録商標)WB−456」、100質量部)、整泡剤(エボニック デグサ ジャパン(株)製「テゴスタブ(登録商標)B8443」、3.0質量部)、発泡剤(水 20質量部)、反応型アミン触媒(東ソー(株)製「TOYOCAT(登録商標)RX」、72.8質量部)及び難燃剤(トリス(β−クロロプロピル)ホスフェート 50質量部)を混合し、これにジフェニルメタンジイソシアネート(住化バイエルウレタン(株)製「スミジュール 44V20」、160質量部)を混合し発泡原料とした。
表面材として厚みが0.15mm(目付:20g/m2)のポリエステル不織布と厚みが20μmのポリエチレンフィルム(PE)をラミネートして厚みが0.17mmの防湿性面材を製造した。
また裏面材として厚みが0.20mm(目付:30g/m2)のポリエステル不織布と厚みが20μmの多孔性ポリエチレンフィルム(PE)をラミネートして厚みが0.22mmの透湿性面材を製造した。
次に、図4に示すような連続製造装置を用いて、面材10aを防湿性面材とし、これに上記発泡原料を塗布し、発泡させながら面材10bとして透湿性面材を積層し、Wコンベアで所望厚みに成型し、キュアオーブンで発泡を終了させ、サイドカット、続いてクロスカットし、表裏両面に防湿性面材と透湿性面材が積層されたポリウレタンフォームからなる厚さ90mmの充填用ウレタンボードを製造した。
そして製品幅825mmとした充填用ウレタンボードは、枠間820mmの枠体への挿入が可能であった。
発泡原料として、下記に示す硬質ポリウレタンフォーム形成用原料を用いたこと以外、実施例1と同様の材料及び手順にて、充填用ウレタンボードを製造した。
発泡原料としては、ポリエーテルポリオール(旭硝子(株)製「EXCENOL(登録商標)WB−778」、80質量部)、ポリエステルポリオール(DIC(株)製「スピノドール(登録商標)RD−2591P」、80質量部)、整泡剤(東レ・ダウコーニング(株)製「SH−193」、1質量部)、発泡剤(水 20質量部、シクロペンタン 20質量部)、触媒(サンアプロ(株)製「U−CAT(登録商標)SA 102−50」0.7質量部、花王(株)製「カオーライザー(登録商標)No.31」0.3質量部))及び難燃剤(トリス(β−クロロプロピル)ホスフェート 20質量部)を混合し、これにジフェニルメタンジイソシアネート(住化バイエルウレタン(株)製、「スミジュール 44V20」、200質量部)を混合し発泡原料とした。
得られた充填用硬質ポリウレタンボードにおいて、ポリウレタンフォームの密度は30.5kg/m3(JIS K 7222)、独立気泡率は86%(ベックマン法:ASTM D 2856に準拠)、F型アスカーゴム硬度計による測定による硬度は90であった。
また充填用ウレタンボードの熱伝導率は0.0226W/mK(23℃、JIS A 1412)、寸法変化率(50%圧縮後開放したときの厚み減少率)は36%であった。
なお製品幅825mmとした充填用ウレタンボードは、枠間820mmの枠体への挿入が不可能であった。
2 ポリウレタンフォーム
2’ ウレタン樹脂発泡体
3 表面材
4 裏面材
4a、4b 耳部
4c、4d フランジ部
5 枠体
10 面材
10a、10b 面材
11 移送ライン
12 移送ライン
13 湾曲部
14 塗布ノズル
15 加熱装置
16 ダブルコンベア
16a 上方のコンベア
16b 下方のコンベア
17 キュアオーブン
18 サイドカッタ
19 クロスカッタ
本発明の充填用ウレタンボードを図4に示すインバース式に構成された連続製造装置を用いて実施した。
まずポリエーテルポリオール(旭硝子(株)製「EXCENOL(登録商標)WB−456」、100質量部)、整泡剤(エボニック デグサ ジャパン(株)製「テゴスタブ(登録商標)B8443」、3.0質量部)、発泡剤(水 20質量部)、反応型アミン触媒(東ソー(株)製「TOYOCAT(登録商標)RX7」、2.8質量部)及び難燃剤(トリス(β−クロロプロピル)ホスフェート 50質量部)を混合し、これにジフェニルメタンジイソシアネート(住化バイエルウレタン(株)製「スミジュール 44V20」、160質量部)を混合し発泡原料とした。
表面材として厚みが0.15mm(目付:20g/m2)のポリエステル不織布と厚みが20μmのポリエチレンフィルム(PE)をラミネートして厚みが0.17mmの防湿性面材を製造した。
また裏面材として厚みが0.20mm(目付:30g/m2)のポリエステル不織布と厚みが20μmの多孔性ポリエチレンフィルム(PE)をラミネートして厚みが0.22mmの透湿性面材を製造した。
次に、図4に示すような連続製造装置を用いて、面材10aを防湿性面材とし、これに上記発泡原料を塗布し、発泡させながら面材10bとして透湿性面材を積層し、Wコンベアで所望厚みに成型し、キュアオーブンで発泡を終了させ、サイドカット、続いてクロスカットし、表裏両面に防湿性面材と透湿性面材が積層されたポリウレタンフォームからなる厚さ90mmの充填用ウレタンボードを製造した。
Claims (4)
- ポリウレタンフォームの表裏面に面材が積層されたウレタンボードであって、
前記ポリウレタンフォームは5〜40kg/m3の密度を有し、F型アスカーゴム硬度計による測定で硬度が30〜80であり、且つ、独立気泡率が0〜10%の連続気泡構造をなすフォームであり、
前記ウレタンボードは、寸法変化率(50%圧縮後開放したときの厚み減少率)が10%以下である柔軟性のあるウレタンボードであることを特徴とする、充填用ウレタンボード。 - 前記表面材は、前記ポリウレタンフォームの表面全体に周縁部まで貼着されてなり、一方、前記裏面材は前記ポリウレタンフォームの左右両辺縁より夫々幅方向に延長されて、左右に耳部を形成してなり、そして、
前記耳部は、前記ウレタンボードの厚みに相当する長さを超える長さを有するものであり、そして前記裏面材は、前記ポリウレタンフォームの幅方向に関して、中央部については貼着されるとともに、前記ポリウレタンフォームの辺縁より内側の帯状部分については非貼着とされている、請求項1に記載の充填用ウレタンボード。 - 前記面材は、不織布と合成樹脂フィルムとの積層体からなる、請求項1又は2に記載の充填用ウレタンボード。
- 前記表面材が防湿性面材であり、前記裏面材が透湿性面材である、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の充填用ウレタンボード。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013116977A JP6120682B2 (ja) | 2013-06-03 | 2013-06-03 | 充填用ウレタンボード |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013116977A JP6120682B2 (ja) | 2013-06-03 | 2013-06-03 | 充填用ウレタンボード |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014234638A true JP2014234638A (ja) | 2014-12-15 |
JP6120682B2 JP6120682B2 (ja) | 2017-04-26 |
Family
ID=52137550
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013116977A Active JP6120682B2 (ja) | 2013-06-03 | 2013-06-03 | 充填用ウレタンボード |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6120682B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105064518A (zh) * | 2015-08-27 | 2015-11-18 | 滁州市瑞景园林建设有限公司 | 一种多层保温板 |
JP2021530639A (ja) * | 2018-07-05 | 2021-11-11 | ロウ アンド ボナー ベスローテン フェノーツハップLow & Bonar B.V. | 浮床システム |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7098924B2 (ja) | 2017-12-19 | 2022-07-12 | 株式会社ニコン | エンコーダ装置、駆動装置、ステージ装置、及びロボット装置 |
Citations (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0213616U (ja) * | 1988-07-11 | 1990-01-29 | ||
JPH0236510U (ja) * | 1988-09-02 | 1990-03-09 | ||
JPH05154953A (ja) * | 1991-12-03 | 1993-06-22 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | 内装材基材の製造法 |
JPH11131616A (ja) * | 1997-10-24 | 1999-05-18 | Ig Tech Res Inc | 断熱パネル |
JP2000080196A (ja) * | 1998-09-08 | 2000-03-21 | Nikku Shohin Kaihatsu Center:Kk | 衝撃吸収材 |
JP2004358848A (ja) * | 2003-06-05 | 2004-12-24 | Inoac Corp | 建築部材およびその製造方法 |
JP2005264048A (ja) * | 2004-03-19 | 2005-09-29 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | 独立気泡軟質ポリウレタンフォーム及びその製造方法 |
JP2008196270A (ja) * | 2007-02-15 | 2008-08-28 | Asahi Fiber Glass Co Ltd | 床用断熱材 |
JP2009084715A (ja) * | 2007-09-27 | 2009-04-23 | Kuraray Kuraflex Co Ltd | 緩衝材及びその製造方法 |
JP2012046589A (ja) * | 2010-08-25 | 2012-03-08 | Achilles Corp | ポリウレタンフォーム |
-
2013
- 2013-06-03 JP JP2013116977A patent/JP6120682B2/ja active Active
Patent Citations (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0213616U (ja) * | 1988-07-11 | 1990-01-29 | ||
JPH0236510U (ja) * | 1988-09-02 | 1990-03-09 | ||
JPH05154953A (ja) * | 1991-12-03 | 1993-06-22 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | 内装材基材の製造法 |
JPH11131616A (ja) * | 1997-10-24 | 1999-05-18 | Ig Tech Res Inc | 断熱パネル |
JP2000080196A (ja) * | 1998-09-08 | 2000-03-21 | Nikku Shohin Kaihatsu Center:Kk | 衝撃吸収材 |
JP2004358848A (ja) * | 2003-06-05 | 2004-12-24 | Inoac Corp | 建築部材およびその製造方法 |
JP2005264048A (ja) * | 2004-03-19 | 2005-09-29 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | 独立気泡軟質ポリウレタンフォーム及びその製造方法 |
JP2008196270A (ja) * | 2007-02-15 | 2008-08-28 | Asahi Fiber Glass Co Ltd | 床用断熱材 |
JP2009084715A (ja) * | 2007-09-27 | 2009-04-23 | Kuraray Kuraflex Co Ltd | 緩衝材及びその製造方法 |
JP2012046589A (ja) * | 2010-08-25 | 2012-03-08 | Achilles Corp | ポリウレタンフォーム |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105064518A (zh) * | 2015-08-27 | 2015-11-18 | 滁州市瑞景园林建设有限公司 | 一种多层保温板 |
JP2021530639A (ja) * | 2018-07-05 | 2021-11-11 | ロウ アンド ボナー ベスローテン フェノーツハップLow & Bonar B.V. | 浮床システム |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6120682B2 (ja) | 2017-04-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US10851196B2 (en) | Rigid polyurethane foams suitable for use as panel insulation | |
US10752725B2 (en) | Rigid polyurethane foams suitable for use as panel insulation | |
US10640600B2 (en) | Rigid polyurethane foams suitable for use as panel insulation | |
JP2010053268A (ja) | 硬質ポリウレタンフォーム用ポリオール組成物、及び硬質ポリウレタンフォーム | |
US20050222289A1 (en) | Process and apparatus for producing rigid polyurethane foam | |
JP2017512687A (ja) | 脆い断熱材をポリイソシアヌレート内に封入する方法 | |
US20190055343A1 (en) | Methods for designing polyisocyanurate foam-forming compositions, related polyisocyanurate foam-forming compositions, and foams produced thereby | |
JP6120682B2 (ja) | 充填用ウレタンボード | |
US20120196066A1 (en) | Polyurethane having improved insulating properties | |
JP7216727B2 (ja) | ガラス繊維補強ポリウレタン/ポリイソシアヌレート発泡体断熱ボード | |
JP4919449B2 (ja) | 断熱構造 | |
KR20090112288A (ko) | 내부 복합 단열 벽체 및 이의 제조 방법 | |
US20240132719A1 (en) | Hfco-containing isocyanate-reactive compositions, polyurethane foams formed therefrom, and composite articles that include such foams | |
CA2825836C (en) | Polyurethane having improved insulating properties | |
KR101019513B1 (ko) | 일체형 단열 보드 | |
JP7258879B2 (ja) | ポリウレタン系断熱ボード | |
ES2328744T3 (es) | Placa de espuma revestida. | |
JP7293048B2 (ja) | 断熱ボード | |
JP6242043B2 (ja) | 建築物の断熱構造 | |
JP2014148800A (ja) | 断熱構造 | |
KR100963284B1 (ko) | 폴리에틸렌계 메쉬층을 포함하는 완충시트 및 이의 용도 | |
JP6622986B2 (ja) | 建築物の断熱構造 | |
EP4034583A1 (en) | Polyurethane and polyisocyanurate foam and method of manufacture thereof | |
JP2007160765A (ja) | ガラス繊維強化硬質ポリウレタンフォームの製造方法とその製造装置 | |
JPH11106467A (ja) | 硬質ポリウレタンフォーム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160523 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20170222 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20170308 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20170328 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6120682 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |