JP2014234584A - 既設管路の補修部材およびそれを備えた地下排水施設 - Google Patents

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Abstract

【課題】劣化または破損した既設管路を好適に補修することが可能な補修部材およびそれを備えた地下排水施設を提供する。
【解決手段】補修部材1は、既設管路60を補修するために既設管路60内に挿入される部材である。補修部材1は、筒体10と、筒体10の外周面の周囲に沿って配置され、筒体10から径方向の外方に突出し、可撓性を有するシール部材20と、シール部材20の隣にて筒体10から径方向の外方に突出し、突出長さがシール部材20の突出長さよりも短く、シール部材20が筒体10の軸方向に撓むときにシール部材20を支える支持部材30と、を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、既設管路の補修部材およびそれを備えた地下排水施設に関する。
地中に埋設されている地下排水施設の管路(以下、既設管路という。)は、長期間の使用により腐食ガスまたは付着物等によって浸食され、劣化することがある。もしくは、地盤沈下または地上からの荷重等によって破損することがある。しかし、既設管路が劣化または破損すると、既設管路内の水が外部に漏出するおそれがある。そこで、このような漏水を防止するために、劣化または破損した既設管路を補修することが行われている。
このような既設管路を補修する方法として、例えば、特許文献1には、既設管路を更生する更生用筒体を使用することが開示されている。この更生用筒体は、既設管路の内径より小径の筒体本体と、筒体本体の外周面に突設されて、先端部が既設管路の内周面に圧接する可撓性のフランジと、を備えている。この更生用筒体を使用して既設管路を更生するには、先ず、更生用筒体を既設管路内に挿入する。このとき、フランジは、既設管路の内周面に圧接する。次に、更生用筒体と既設管路との隙間に、モルタル等の裏込め材(充填材)を充填する。充填材が時間の経過と共に凝固することで、既設管路は補修される。
特開2000−87442号公報
しかしながら、特許文献1に係る更生用筒体では、フランジが根元から撓むため、フランジの撓み量が大きくなる。そのため、既設管路内に更生用筒体を挿入した際、フランジが既設管路の内周面に密着しにくいことがあった。フランジが既設管路の内周面に密着しないと、フランジと既設管路の内周面との間から水が漏れるおそれがある。フランジの突出長さを短くすると、フランジの撓み量は抑えることができるが、既設管路の内周面と更生用筒体の外周面との間の空間が狭くなるので、十分な量の充填材を充填することが困難となる。
また、上記更生用筒体を用いて、ますに接続された立ち上り管等の縦に延びた管(以下、縦管ともいう。)を補修する場合、既設管路と更生用筒体との隙間に充填材を充填した際、可撓性のフランジが充填材の自重に耐えられずに撓んでしまうことがあった。このことに起因して、既設管路とフランジとの間から充填材が漏れることがあった。以上のように、特許文献1の更生用筒体では、劣化または破損した既設管路を好適に補修することができないおそれがあった。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、劣化または破損した既設管路を好適に補修することが可能な補修部材およびそれを備えた地下排水施設を提供することである。
本発明に係る既設管路の補修部材は、既設管路を補修するために前記既設管路内に挿入される補修部材である。前記補修部材は、筒体と、前記筒体の外周面の周囲に沿って配置され、前記筒体から径方向の外方に突出し、可撓性を有するシール部材と、前記シール部材の隣にて前記筒体から径方向の外方に突出し、突出長さが前記シール部材の突出長さよりも短く、前記シール部材が前記筒体の軸方向に撓むときに前記シール部材を支える支持部材と、を備えている。
前記既設管路の補修部材によれば、劣化または破損した既設管路に補修部材を挿入した際、シール部材が挿入方向とは逆側に撓みながら既設管路の内周面に接触する。しかしながら、シール部材の根元側の一部は支持部材によって支えられる。特に、補修部材を支持部材よりもシール部材に近い方の筒体の端部から既設管路内に挿入することで、支持部材によって挿入方向とは逆側に撓むシール部材の根元の一部を確実に支えることができる。これにより、シール部材は支持部材よりも外方に突出した一部分のみが撓むことになる。そのため、シール部材の全体が根元から撓む場合に比べると、シール部材の撓み量が少なくなる。よって、シール部材は既設管路の内周面に密着しやすくなる。このことによって、シール部材と既設管路の内周面との間から水が漏れることを好適に防ぐことができる。
ところで、単にシール部材の撓み量を少なくするだけならば、支持部材を設けずにシール部材の突出長さを短くすることが考えられる。しかし、単にシール部材の突出長さを短くする場合と異なり、本発明では、既設管路の内周面と筒体との間には、少なくとも支持部材の筒体から径方向の外方に突出した長さ分の空間があり、その空間にモルタル等の充填材を充填することができる。十分な量の充填材を充填することができる。また、既設管路が縦管の場合、充填材の自重の一部は支持部材によって支持されるので、シール部材が充填材の自重に耐えきれずに大きく撓んでしまうことを防止することができる。よって、既設管路とシール部材との間から充填材が漏れることを確実に防止することができる。その結果、本発明の補修部材を使って、劣化または破損した既設管路を好適に補修することができる。
本発明の好ましい一態様によれば、前記シール部材は、前記筒体の端部に設けられている。
上記態様によれば、既設管路を補修する際、補修部材をシール部材が設けられた筒体の端部から既設管路内に挿入することにより、既設管路の内周面と筒体との間の空間に、より多くの充填材を充填することができる。その結果、補修後の既設管路の強度が増す。
本発明の好ましい他の一態様によれば、前記支持部材は、前記筒体の軸方向に関して、前記筒体の軸方向の中間位置と前記シール部材との間に配置されている。
上記態様によれば、既設管路を補修する際、補修部材をシール部材に近い方の筒体の端部から既設管路内に挿入することにより、シール部材のうち支持部材から突出していない部分は支持部材によって確実に支えられているため、その部分は筒体の軸方向(挿入方向とは逆方向)に撓みにくく、支持部材から突出している部分が筒体の軸方向に撓む。そのため、シール部材は既設管路の内周面に密着しやすくなる。
本発明の好ましい他の一態様によれば、前記支持部材は、前記筒体の全周にわたって配置されている。
上記態様によれば、周方向の全体にわたって略均一にシール部材を支えることができる。そのため、補修部材を既設管路内に挿入する際、シール部材は既設管路の内周面により密着しやすくなる。既設管路の内周面と筒体との間の空間に充填材を充填した場合、シール部材と既設管路との間から充填材が漏れることを好適に防ぐことができる。
本発明の好ましい他の一態様によれば、前記支持部材は、前記筒体が嵌め込まれた筒部と、前記筒部から径方向に延びる支持部とを備えている。前記支持部材は、前記筒体と別体に形成されている。
上記態様によれば、支持部材が筒部を備えているため、筒体に筒部を嵌め込むことによって支持部材を筒体に容易に取り付けることができる。筒体と支持部材とを別体で形成することによって、一体で形成する場合よりも、補修部材を容易に製造することができる。
本発明に係る地下排水施設は、上方に開口した開口部と、側方に開口した流入口と、側方または下方に開口した流出口とが形成され、地中に埋設された有底筒状のますと、前記ますの前記開口部に接続された立ち上り管と、前記立ち上り管内に挿入された、上述した何れかの既設管路の補修部材と、を備えている。前記補修部材は、前記筒体の外周面が前記立ち上り管の内周面から離間するように前記立ち上り管内に挿入されている。前記補修部材の前記シール部材は、前記立ち上り管の内周面、または、前記ますの内周面に接触している。
前記地下排水施設によれば、ますに接続された立ち上り管が劣化または破損した場合、本発明の補修部材を使用して、立ち上り管を補修することができる。
本発明の好ましい一態様によれば、前記ますは、前記流入口と前記流出口とを繋ぐインバートと、前記インバートの一部を仕切る隆起部と、を備えている。前記補修部材は、前記隆起部に支持されている。
上記態様によれば、補修部材が隆起部によって支持されているため、補修部材を支持するための別部材が不要である。また、補修部材を立ち上り管に挿入する際に、隆起部により補修部材の位置決めを行うことができる。
本発明の好ましい他の一態様によれば、前記立ち上り管と前記筒体との間の空間には、充填材が充填されている。
上記態様によれば、立ち上り管と筒体との間の空間に充填材が充填されることによって、補修後の立ち上り管の強度が増す。また、立ち上り管とシール部材との間から水が漏れることを好適に防ぐことができる。
本発明によれば、劣化や破損した既設管路を好適に補修することが可能な補修部材、それを備えた地下排水施設を提供することができる。
第1実施形態において、補修部材を用いて補修された地下排水施設の断面図である。 第1実施形態に係るますの平面図である。 第1実施形態に係る補修部材の正面図である。 第1実施形態に係る補修部材の平面図である。 第1実施形態に係る補修部材の底面図である。 図4のVI−VI断面における断面図である。 図6の部分拡大図である。 補修部材を使用して地下排水施設を補修する手順を示す図である。 補修部材を使用して地下排水施設を補修する手順を示す図である。 補修部材を使用して地下排水施設を補修する手順を示す図である。 補修部材を使用して地下排水施設を補修する手順を示す図である。 補修部材を使用して地下排水施設を補修する手順を示す図である。 第2実施形態に係る補修部材の正面図である。 第3実施形態において、補修部材を用いて補修された地下排水施設の断面図である。 第3実施形態に係るますの平面図である。 第3実施形態に係る補修部材の平面図である。 変形例に係るますの平面図である。 変形例に係るますの平面図である。
<第1実施形態>
以下、図面を参照しながら、本発明に係る既設管路の補修部材および地下排水施設の実施形態について説明する。図1は、補修部材1を用いて補修された地下排水施設100の断面図である。
図1に示すように、地下排水施設100は、地中に埋設されており、排水を流す施設である。本明細書において、「排水」とは、排出された水を意味し、いわゆる汚水および雨水が含まれる。本実施形態の地下排水施設100は、ます50と立ち上り管60とを備えている。詳細は後述するが、本実施形態では立ち上り管60が破損しており、その破損箇所から排水が漏れないように、補修部材1を使用した補修が施されている。以下では、先ず、ます50と立ち上り管60との構造について説明し、次に、補修部材1の構造について説明する。
図2は、ます50の平面図である。ここでは、ます50は、プロピレンを重合させた熱可塑性樹脂であるポリプロピレンによって成形されている。ただし、ます50の材料は特に限定されない。ます50は略有底筒状のものである。ます50の上部には、上方に開口した開口部52が形成されている。開口部52の周縁には、下方に凹んだ溝52aが形成されている。
ます50の側部には、第1流入口53aを有する第1流入部54aと、第2流入口53bを有する第2流入部54bと、第3流入口53cを有する第3流入部54cと、流出口55を有する流出部56とが設けられている。第1流入部54a、第2流入部54b、および第3流入部54cには、それぞれ流入配管(図示せず)が接続されている。流出部56には、流出配管(図示せず)が接続されている。第1流入口53a、第2流入口53b、第3流入口53c、および流出口55の開口方向は特に限定されないが、本実施形態では平面視において、流出口55は第1流入口53aと反対の方向に開口し、第2流入口53bおよび第3流入口53cは第1流入口53aおよび流出口55と垂直な方向に開口している。図1に示すように、排出口55は第1流入口53aよりも低い位置に配置され、第1流入口53aは第2流入口53bおよび第3流入口53cよりも低い位置に配置されている。第2流入口53bおよび第3流入口53cは、同じ高さに配置されている。なお、本実施形態では、ます50には3つの流入口53a〜53cが設けられているが、必ずしも3つの流入口53a〜53cの全てから排水を流入させなくてもよい。例えば、3つの流入口53a〜53cの何れか1つのみから排水を流入させてもよい。この場合、排水を流入させない流入口には、当該流入を阻止するためのキャップ(図示せず)が取り付けられている。
図2に示すように、ます50の内部には、第1インバート57a、第2インバート57b、および第3インバート57cが設けられている。第1インバート57aは、第1流入口53aと流出口55とを繋ぐ直線状の溝である。第1流入口53aから流入した排水は、第1インバート57aを介して流出口55へ流れる。第2インバート57bは、第2流入口53bと第1インバート57aとを繋ぐ曲線状の溝である。第2流入口53bから流入した排水は、第2インバート57bおよび第1インバート57aを介して流出口55へ流れる。第3インバート57cは、第3流入口53cと第1インバート57aとを繋ぐ曲線状の溝である。第3流入口53cから流入した排水は、第3インバート57cおよび第1インバート57aを介して流出口55へ流れる。
第1〜第3インバート57a〜57cの周囲には、隆起部58a、58b、58c、58dが形成されている。隆起部58a、58b、58c、58dは、インバート57a、57b、57cのうちの一部を仕切るように上方に盛り上がっている。隆起部58a、58b、58c、58dの高さは互いに異なっていてもよいが、本実施形態では略同じ高さである。後述するように、補修部材1は隆起部58a、58b、58c、58dによって支持される。隆起部58a、58b、58c、58dの高さが略等しい場合、補修部材1をより安定して支持することができる。
図1に示すように、立ち上り管60は、ます50の上端から地面に向かって延びた管である。立ち上り管60は、ます50の開口部52に接続されている。詳しくは、立ち上り管60の下端部が、開口部52の溝52aに嵌め込まれている。この立ち上り管60は、縦に連なった複数の管61により構成されている。ただし、立ち上り管60は、1本の管61で構成されてもよい。
次に、本実施形態に係る補修部材1について説明する。補修部材1は、地下排水施設100の破損した既設管路を補修するために上記既設管路内に挿入される部材である。本実施形態では、立ち上り管60が上記既設管路に対応する。なお、本発明における「補修」とは、破損した既設管路自体を復元することではなく、破損した既設管路の管路としての機能を復元することである。上記補修により、既設管路内を流れる排水が外部へ漏れることが防止されると共に、既設管路の外部の水が破損した箇所から既設管路内へ侵入することが防止される。図3は、補修部材1の正面図である。図4は、補修部材1の平面図である。図5は、補修部材1の底面図である。図6は、図4のVI−VI断面における補修部材1の断面図である。図7は、図6の部分拡大図である。図3に示すように、補修部材1は、筒体10と、シール部材20と、支持部材30と、を備えている。
図4に示すように、筒体10は円筒形状である。筒体10の材料は特に限定されないが、本実施形態では、筒体10は塩化ビニル製である。筒体10の外周面の一部には、砂付け加工15が施してあるとよい。なお、砂付け加工15は、筒体10の下端部から軸方向の長さが180mm〜220mmまでの部分の外周面に施してあるとよい。ただし、砂付け加工15が施してある長さは、筒体10の下端部から軸方向の長さが220mmよりも長くてもよいし、180mmよりも短くてもよい。このことによって、後述するモルタル75(図1参照)を立ち上り管60と筒体10との間の空間に充填して固めたとき、モルタル75と砂付け加工15とが噛み合うため、モルタル75が上記空間から抜けにくくなる。
本実施形態では、シール部材20は筒体10の下端部に取り付けられている。ただし、シール部材20を筒体10の下端部以外の部分に取り付けることも可能である。図5に示すように、シール部材20は環状であり、筒体10の外周面から外方に向かって突出している。シール部材20は、筒体10の外周面の全周にわたって形成されている。シール部材20は可撓性を有しており、ゴムによって成形されている。ただし、シール部材20は可撓性を有していればよく、その材料は特に限定されない。なお、シール部材20を筒体10に取り付ける方法は特に限定されないが、本実施形態では、シール部材20は、接着剤によって筒体10に取り付けられている。
支持部材30は、シール部材20が筒体10の軸方向に撓むときに(図1参照)、シール部材20を支える部材である。支持部材30は、筒体10と別体で形成されており、筒体10に取り付けられている。本実施形態では、図3に示すように、支持部材30は、シール部材20の上方に位置している。支持部材30は、筒体10の軸方向に関して、筒体10の軸方向の中間位置とシール部材20との間に配置されている。支持部材30は、ボス状に形成されており、図6に示すように断面L形に形成されている。支持部材30は、筒部34と、筒部34の下端から径方向の外方に延びる支持部32と、を備えている。
支持部32は、シール部材20の隣(上隣)にて筒体10から径方向の外方に突出している。図4に示すように、支持部32は、平面視において円環状である。ただし、支持部32は円環状でなくてもよく、例えば、支持部32の一部に径方向に延びるスリットが形成されていてもよい。支持部32は略円環状であってもよい。また、支持部32に孔が形成されていてもよい。支持部32は放射状に延びる複数の棒状体で構成されていてもよい。支持部32は、筒体10の軸方向に撓むシール部材20を好適に支持できる他の形状を有していてもよい。本実施形態では、支持部32とシール部材20との間に隙間が設けられておらず、支持部32の下面はシール部材20の上面と接着している。支持部32とシール部材20とを接着させる方法は特に限定されないが、本実施形態では、支持部32は接着剤によってシール部材20と接着している。なお、支持部32は、シール部材20が筒体10の軸方向に撓むときにシール部材20を支えることができればよく、シール部材20が撓んでいない状態のときにシール部材20との間に若干の隙間があってもよい。
図6に示すように、筒部34は、筒体10の外周面に沿って筒体10の軸方向に延びている。筒部34には、筒体10が嵌め込まれている。筒部34は円筒状に形成されている。なお、筒部34の一部が切欠けられていてもよい。筒部34は必ずしも必要ではなく、省略することも可能である。
本実施形態では、支持部32および筒部34は一体で成形されている。支持部材30(すなわち、支持部32および筒部34)は、シール部材20よりも硬い材料で成形されているとよい。ここでは、支持部材30は塩化ビニルで成形されているが、その材料の種類は特に限定されない。支持部材30は筒体10と同じ種類の材料で成形されていてもよいが、筒体10よりも硬い材料で成形されていてもよく、柔らかい材料で成形されていてもよい。
次に、シール部材20と支持部材30との長さの関係について説明する。図7に示すように、支持部32の筒体10からの径方向の突出長さL1は、シール部材20の筒体10からの径方向の突出長さL2よりも短い。すなわち、シール部材20は支持部32よりも径方向の外方に突出している。シール部材20の突出長さL2と支持部32の突出長さL1との差をL3(=L2−L1)とすると、筒部34の軸方向長さL4はL3よりも短い。しかし、L4はL3よりも長くてもよいし、L3と同じであってもよい。筒部34の軸方向長さL4を長くすることによって、支持部材30を筒体10により確実に取り付けることができる。また、本実施形態では、支持部の長さL1は、筒部34の軸方向長さL4よりも長いが、L1はL4よりも短くてもよいし、L4と同じであってもよい。また、本実施形態では、シール部材20と支持部材30との長さの関係について、以下のことも成り立つ。図4に示すように、筒体10の中心軸から支持部32の突出した端部までの長さをD1とし、筒体10の中心軸からシール部材20の突出した端部までの長さをD2としたとき、D1×(1.1〜1.3)=D2となる。
シール部材20の厚みは略均一である。しかし、シール部材20の厚みは略均一でなくてもよく、例えば、筒体10の外周面から径方向の外方に向かうに連れて薄くなってもよいし、厚くなってもよい。支持部材30について、支持部32および筒部34の厚みは、共に略均一である。シール部材20の厚みW1は、支持部材30の支持部32の厚みW2および筒部34の厚みW3よりも厚い。しかし、シール部材20の厚みW1、支持部32の厚みW2、および筒部34の厚みW3の関係は、上述の通りでなくてもよい。例えば、シール部材20の厚みW1は、支持部32の厚みW2および筒部34の厚みW3よりも薄くてもよい。また、支持部32の厚みW2は、筒部34の厚みW3よりも厚くてもよいし薄くてもよい。
図1に示すように、補修部材1のシール部材20は、ます50の内周面に接触している。詳しくは、シール部材20の先端部分は、ます50の開口部52の内周面に接触している。しかし、シール部材20は立ち上り管60の内周面に接触していてもよい。
立ち上り管60と補修部材1の筒体10との間には空間が形成されている。本実施形態では、この空間に充填材が充填されている。本実施形態では、充填材の一例としてモルタル75を使用している。しかし、充填材の種類は特に限定されず、例えば、充填材として液状の硬化性注入材を使用してもよい。この硬化性注入材は、安価でかつ密着性に優れた常温硬化性のエポキシ樹脂、アクリル樹脂、または、不飽和ポリエステル樹脂が好ましい。
次に、補修部材1を使用して地下排水施設100の立ち上り管60を補修する手順について説明する。図8〜図12は補修手順を示す図である。ここでは、図8に示すように、地下排水施設100のうち立ち上り管60の箇所Aが破損しているものとする。この破損は、例えば、長期間の使用により腐食ガスまたは付着物等によって浸食されて劣化すること、もしくは、地盤沈下または地上からの荷重等によって生じるものである。このように劣化または破損が生じると、地下排水施設100内の排水が外部に漏れる、または、外部の水が地下排水施設100内に侵入するおそれがある。そこで、このような排水の漏れや外部の水の浸入を防止するために、補修部材1を用いて立ち上り管60を補修する。
先ず、立ち上り管60の蓋80(図8参照)を取り外し、図9に示すように、立ち上り管60の上端から補修部材1を挿入する。補修部材1は、立ち上り管60の中心部に挿入される。すなわち、補修部材1は、筒体10の外周面が立ち上り管60の内周面から離間するように挿入される。このとき、補修部材1の中心軸と立ち上り管60の中心軸とが重なるように挿入するとよい。ところで、シール部材20の一部は支持部材30から外方に突出しているため、補修部材1を立ち上り管60に挿入する際、シール部材20の一部は立ち上り管60の内周面に接触し、筒体10の軸方向であって挿入方向の逆側に撓む。このようにシール部材20が筒体10の軸方向に撓みながら、補修部材1は挿入される。そして、補修部材1の筒体10の下端またはシール部材20がます50の隆起部58a、58b、58c、または58dに当接するまで、補修部材1を立ち上り管60内に挿入する。本実施形態では、補修部材1の筒体10の軸方向の長さは、ます50の隆起部58a、58b、58c、58dから地面までの距離よりも長いため、筒体10の一部は地面から突出することになる。次に、この筒体10の地面から突出した位置に固定バンド82を装着して、補修部材1を仮固定する。この固定バンド82の側面には、板83が取り付けられており、この板83は地面に接している。このことによって、補修部材1は、上下方向に動きにくくなる。なお、固定バンド82を筒体10に装着することは、省略してもよい。
次に、図10に示すように、補修部材1の筒体10と立ち上り管60の内周面との間の空間にモルタル75を充填する。なお、筒体10と立ち上り管60の内周面との間の空間にモルタル75を充填する前に、上記空間に、液状の硬化性注入材を充填してもよい。ここでは、硬化性注入材は、筒体10の軸方向の長さのうち、下端から100mm〜150mmの間に達するまで充填するとよい。しかし、この硬化性注入材は、筒体10の軸方向の長さのうち、下端から100mmより短い間に達するまで充填してもよい。このことによって、例え、シール部材20とます50との間に隙間があったとしても、硬化性注入材によってその隙間は埋められる。よって、シール部材20とます50の内周面との間から充填材または水等が漏れることを確実に防ぐことができる。
硬化性注入材が硬化した後、上記空間にモルタル75を充填する。このとき、筒体10の軸方向の長さのうち、下端から1/3から1/2までの間に達するまでモルタル75を充填するとよい。また、砂付け加工15の上端付近までモルタル75を充填してもよい。また、モルタル75を上記空間に充填する際、先ず、少量のモルタル75を充填してモルタル75を固めた後に、残りのモルタル75を充填するとよい。このことによって、補修部材1があまりずれることなく固定されやすくなる。
その後、図11に示すように、固定バンド82を補修部材1から外し、筒体10のうち地面から突出している部分を切断する。このとき、筒体10の上端に装着する蓋16(図12参照)の厚さを考慮して、筒体10の地面から突出した長さと蓋70の厚さとの合計の長さ分、筒体10を切断するとよい。
次に、図12に示すように、補修部材1の上端に蓋16を装着し、筒体10と立ち上り管60の内周面との間の残りの空間にモルタル75を充填する。モルタル75が固まると、立ち上り管60の補修が完了する。
以上のように、本実施形態では、図1に示すように、劣化または破損した立ち上り管60に補修部材1を挿入した際、シール部材20の根元側の一部は支持部材30によって支えられるので、シール部材20は支持部材30よりも外方に突出した一部分のみが撓むことになる。特に、本実施形態では、補修部材1を支持部材30よりもシール部材20に近い方の筒体10の端部から立ち上り管60内に挿入しているため、支持部材30によって挿入方向とは逆側に撓むシール部材20の根元の一部を確実に支えることができる。そのため、シール部材20の全体が根元から撓む場合に比べると、シール部材20の撓み量が少なくなる。よって、シール部材20は立ち上り管60の内周面に密着しやすくなる。また、シール部材20は、支持部材30によって支持されているため、筒体10から剥がれにくい。このことによって、シール部材20と立ち上り管60またはます50の内周面との間から充填材または水等が漏れることを好適に防ぐことができる。
ところで、単にシール部材20の撓み量を少なくするだけならば、支持部材30を設けずにシール部材20の突出長さを短くすることが考えられる。しかし、単にシール部材20の突出長さを短くする場合と異なり、本実施形態によれば、立ち上り管60の内周面と筒体10との間には、少なくとも支持部材30の支持部32の突出長さL1(図7参照)分の空間があり、その空間にモルタル75を充填することができる。十分な量のモルタル75を充填することができるので、補修後の立ち上り管60の強度が増す。また、本実施形態では、モルタル75の自重の一部は支持部材30によって支持されるので、シール部材20がモルタル75の自重に耐えきれずに大きく下方に撓んでしまうことを防止することができる。よって、立ち上り管60とシール部材20との間からモルタル75が漏れることを確実に防止することができる。以上のことから、ます50に接続された立ち上り管60が劣化または破損した場合、本実施形態の補修部材1を使用して、立ち上り管60を好適に補修することができる。
本実施形態では、シール部材20は、筒体10の外周面の全周にわたって形成されている。このことによって、補修部材1の中心軸と立ち上り管60の中心軸とが重なるように、補修部材1を立ち上り管60に挿入し易くなる。よって、立ち上り管60に対する補修部材1の位置決めがし易くなる。
支持部材30は、シール部材20よりも筒体10の軸方向の中間位置に近い位置に配置されている。特に本実施形態では、図3に示すように、シール部材20は、筒体10の下端に設けられている。このことによって、立ち上り管60の内周面と筒体10との間の空間に、より多くのモルタル75を充填することができる。その結果、補修後の立ち上り管60の強度が増す。
また、本実施形態では、シール部材20と支持部材30とは接着されている。このことによって、支持部材30がシール部材20をよりしっかりと支えることができる。シール部材20のうち、支持部材30と接着している箇所は撓みにくくなる。また、シール部材20が支持部材30側と反対側(図1の下側)に撓むことも抑制することができる。そのため、立ち上り管60の内周面と筒体10との間の空間にモルタル75を充填したとき、モルタル75の自重に起因するシール部材20の撓み量を小さくすることができると共に、シール部材20と立ち上り管60との間からモルタル75が漏れることを防ぐことができる。
また、本実施形態では、支持部材30は、筒体10と別体に形成されている。このことによって、補修部材1を容易に製造することができる。
本実施形態では、図3に示すように、支持部材30は、筒体10から径方向の外方に突出した支持部32と、支持部32と連続し、筒体10が嵌め込まれた筒部34と、を備えている。このことによって、筒体10に筒部34を嵌め込むことで、支持部材30を筒体10に容易に取り付けることができる。
本実施形態では、図4に示すように、支持部材30は、平面視において、筒体10の外周面の全周に沿って配置されている。そのため、周方向の全体にわたって略均一にシール部材20を支えることができる。よって、補修部材1を立ち上り管60内に挿入する際、シール部材20は立ち上り管60の内周面に密着しやすくなる。したがって、シール部材20と立ち上り管60との間からモルタル75が漏れることを確実に防ぐことができる。
また、本実施形態では、支持部材30は、シール部材20よりも硬い材料で成形されている。このことによって、支持部材30はシール部材20を好適に支えることができる。
本実施形態では、図1に示すように、補修部材1は、ます50の隆起部58a、58b、58c、または58dに支持されている。そのため、補修部材1を支持するための別部材が不要である。また、補修部材1を立ち上り管60に挿入する際に、隆起部58a、58b、58c、または58dにより補修部材1の位置決めを行うことができる。また、本実施形態では、シール部材20の一部(支持部材30の下方に位置する部分)が隆起部58a、58b、58c、または58dに支持されている。そのため、本実施形態では、シール部材20とます50または立ち上り管60の内周面との密着性が増す。シール部材20の下方への撓みが更に抑制される。このことによって、モルタル75の自重によるシール部材20の撓み量を少なくすることができる。また、シール部材20の上記一部が隆起部58a、58b、58c、または58dに支持されているため、補修部材1と隆起部58a、58b、58c、および58dとの接触面積が広くなる。このことによって、補修部材1を地下排水施設100内に安定して設置することができる。
以上、第1実施形態に係る補修部材1および地下排水施設100について説明したが、本発明に係る補修部材および地下排水施設は第1実施形態のものに限らず、他の種々の形態で実施することができる。次に、他の実施形態について簡単に説明する。なお、以下の説明では、既に説明した構成と同様の構成には同じ符号を使用し、その説明は省略することとする。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態に係る地下排水施設の補修部材について説明する。第1実施形態では、補修部材1は、1つの支持部材30を備えていた。しかし、本発明の補修部材は、支持部材を複数備えていてもよい。図13は、第2実施形態に係る補修部材1Aの正面図である。
図13に示すように、補修部材1Aは、支持部材30、35を備えている。支持部材35は、支持部材30を上下反転させた形状の部材である。支持部材35は、支持部材30と同様に、支持部32と筒部34とを備えている。本実施形態では、補修部材1Aのシール部材20は、上面に支持部材30の支持部32が接着されており、下面に支持部材35の支持部32が接着されている。シール部材20の両面が支持部材30、35によって支えられるので、シール部材20はより確実に支えられている。
第2実施形態に係る補修部材1Aによれば、シール部材20をより確実に支えることができるので、シール部材20と立ち上り管60(図1参照)の内周面との間から水またはモルタル75(図1参照)が漏れることをより確実に防止することができる。
<第3実施形態>
次に、第3実施形態に係る地下排水施設100Bについて説明する。図14は、第3実施形態に係る地下排水施設100Bの断面図であり、地下排水施設100B内に補修部材1Bを挿入した図である。図15は、第3実施形態に係るます150の平面図である。
本実施形態では、図14に示すように、地下排水施設100Bは、ます150と補修部材1Bとを備えている。ます150には、上方に開口した開口部152と、流入口153と、流出口155と、インバート158とが形成されている。ます150は、有底の角筒状であり、コンクリート製である。流入口153および流出口155は、ます150の側面に形成されている。インバート158は、ます150の底面に設けられており、流入口153と流出口155とを繋ぐ溝である。
本実施形態では、このコンクリート製のます150の上部が劣化または破損し、このます150を補修するために補修部材1Bを使用する。図16は、本実施形態に係る補修部材1Bの平面図である。図16に示すように、第1実施形態と同様、補修部材1Bは、筒体10と、シール部材20と、支持部材30と、を備えている。ます150は角筒状であるので、本実施形態ではシール部材20は、平面視において、内側の輪郭が筒体10に沿った円形状、外側の輪郭がます150の内縁に沿った四角形状である。
本実施形態では、補修部材1Bをます150内に挿入する前に、図14に示すように、ます150の側面にアンカーボルト160を打ち込む。ここでは、アンカーボルト160は、ます150の内側から外側に向かって打ち込んでいる。アンカーボルト160の数および位置は特に限定されないが、図15に示すように、ます150の各側面において、同じ高さの位置にアンカーボルト160を打ち込むとよい。補修部材1Bはアンカーボルト160によって支持されるため、このことによって、補修部材1Bがより安定して支持されることになる。その後、ます150内に補修部材1Bを挿入する。補修部材1Bがアンカーボルト160に当接することにより、補修部材1Bがます150内において位置決めされる。このような状態において、ます150の上部と補修部材1Bとの間の空間にモルタル75を充填する。その後は第1実施形態と同様の作業を行うことにより、ます150の補修が完了する。
このようなコンクリート製のます150であっても、補修部材1Bを使用して補修することができ、上記第1実施形態と同様の効果が得られる。なお、補修部材1Bは第2実施形態の補修部材1Aと略同様のものであってもよい。すなわち、補修部材1Bのシール部材20の上方および下方の両方に支持部材30が設けられていてもよい。
<変形例>
第1実施形態のます50は、3つの流入口53a〜53cを備えた所謂合流ますであった。しかし、図17に示すように、地下排水施設の一部を構成するますは、流入口53aを1つだけ備え、流入口53aと流出口55とが一直線状に配置された所謂ストレートます250であってもよい。また、上記ますは、図18に示すように、流出口55が下方に開口した所謂ドロップます350であってもよい。ますの形状は何ら限定されるものではない。また、地下排水施設は、ますを備えていなくてもよい。
上記各実施形態では、シール部材20は、筒体10の外周面の下端部に取り付けられていたが、シール部材20は、筒体10の外周面の下端部ではない箇所(例えば、中央部分)に取り付けられていてもよい。
上記各実施形態では、支持部材30は、支持部32と筒部34とを備えており、筒体10に取り付けられていた。しかし、支持部材30は、筒体10と一体で形成されていてもよい。支持部材30と筒体10とは一体物であってもよい。この場合、支持部材30は支持部32のみを備えていてもよい。
上記各実施形態では、筒体10は円筒形であった。しかし、筒体10の形状は特に限定されず、角筒形等であってもよい。
上記各実施形態では、補修部材を使用して、地下排水施設の既設管路である立ち上り管を補修していた。しかし、補修する既設管路は、ますに接続された立ち上り管に限定されない。例えば、補修する既設管路は、水平方向に延びる配管または水平方向から傾いた配管であってもよい。例えば、補修する既設管路は、ますに接続された流入配管または流出配管等の横に延びた既設配管であってもよい。
1、1A、1B 補修部材
10 筒体
20 シール部材
30、35 支持部材
32 支持部
34 筒部
50、150、250、350 ます
52、152 開口部
58a、58b、58c、58d 隆起部
60 立ち上り管(既設管路)
75 モルタル(充填材)
100、100B 地下排水施設

Claims (8)

  1. 既設管路を補修するために前記既設管路内に挿入される補修部材であって、
    筒体と、
    前記筒体の外周面の周囲に沿って配置され、前記筒体から径方向の外方に突出し、可撓性を有するシール部材と、
    前記シール部材の隣にて前記筒体から径方向の外方に突出し、突出長さが前記シール部材の突出長さよりも短く、前記シール部材が前記筒体の軸方向に撓むときに前記シール部材を支える支持部材と、
    を備えている、既設管路の補修部材。
  2. 前記シール部材は、前記筒体の端部に設けられている、請求項1に記載された既設管路の補修部材。
  3. 前記支持部材は、前記筒体の軸方向に関して、前記筒体の軸方向の中間位置と前記シール部材との間に配置されている、請求項1または2に記載された既設管路の補修部材。
  4. 前記支持部材は、前記筒体の全周にわたって配置されている、請求項1から3までの何れか一つに記載された既設管路の補修部材。
  5. 前記支持部材は、前記筒体が嵌め込まれた筒部と、前記筒部から径方向に延びる支持部とを備え、前記筒体と別体に形成されている、請求項1から4までの何れか一つに記載された既設管路の補修部材。
  6. 上方に開口した開口部と、側方に開口した流入口と、側方または下方に開口した流出口とが形成され、地中に埋設された有底筒状のますと、
    前記ますの前記開口部に接続された立ち上り管と、
    前記立ち上り管内に挿入された、請求項1から5までの何れか一つに記載された既設管路の補修部材と、
    を備え、
    前記補修部材は、前記筒体の外周面が前記立ち上り管の内周面から離間するように前記立ち上り管内に挿入され、
    前記補修部材の前記シール部材は、前記立ち上り管の内周面、または、前記ますの内周面に接触している、地下排水施設。
  7. 前記ますは、前記流入口と前記流出口とを繋ぐインバートと、前記インバートの一部を仕切る隆起部と、を備え、
    前記補修部材は、前記隆起部に支持されている、請求項6に記載された地下排水施設。
  8. 前記立ち上り管と前記筒体との間の空間には、充填材が充填されている、請求項6または7に記載された地下排水施設。
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