JP2014234310A - 糸継装置、巻取ユニット、繊維機械及び糸継方法 - Google Patents

糸継装置、巻取ユニット、繊維機械及び糸継方法 Download PDF

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Abstract

【課題】解撚部に取り込まれる糸端の長さを精度良く調整することができる糸継装置及び糸継方法、並びに、そのような糸継装置を備える巻取ユニット及び繊維機械を提供する。
【解決手段】糸継装置は、一方の糸端YAを把持する第1把持部60Aと、一方の糸端YAを切断する第1切断部と、切断された一方の糸端YAを取り込んで解撚する第1解撚部と、第1解撚部に取り込まれる一方の糸端YAの長さを調整するために、一方の糸端YAの第1把持位置69Aを移動させる第1移動部と、他方の糸端を把持する第2把持部と、他方の糸端を切断する第2切断部と、切断された他方の糸端を取り込んで解撚する第2解撚部と、第2解撚部に取り込まれる他方の糸端の長さを調整するために、他方の糸端の第2把持位置を移動させる第2移動部と、解撚された一方の糸端YAと他方の糸端とを撚り合わせる糸継部と、を備える。
【選択図】図6

Description

本発明は、糸継装置、巻取ユニット、繊維機械及び糸継方法に関する。
自動ワインダ等の繊維機械に搭載される糸継装置においては、どのような糸種であっても適切な糸継ぎを実現するための要素として、糸端の解撚長さを調整することが重要である。例えば特許文献1には、糸を屈曲させるガイド部材を利用することにより、解撚部に取り込まれる糸端の長さを調整する技術が記載されている。
中国特許出願公告第101165241号明細書
しかしながら、特許文献1記載の技術では、ガイド部材によって屈曲させられる糸のテンションによって糸端の長さが変わるので、解撚部に取り込まれる糸端の長さが精度良く調整されないおそれがある。
そこで、本発明は、解撚部に取り込まれる糸端の長さを精度良く調整することができる糸継装置及び糸継方法、並びに、そのような糸継装置を備える巻取ユニット及び繊維機械を提供することを目的とする。
本発明の糸継装置は、糸端同士を継ぐ糸継装置であって、一方の糸端を把持する第1把持部と、第1把持部によって一方の糸端が把持された状態で、一方の糸端を切断する第1切断部と、第1把持部によって一方の糸端が把持された状態で、第1切断部によって切断された一方の糸端を取り込んで解撚する第1解撚部と、第1解撚部に取り込まれる一方の糸端の長さを調整するために、第1把持部における一方の糸端の第1把持位置を移動させる第1移動部と、他方の糸端を把持する第2把持部と、第2把持部によって他方の糸端が把持された状態で、他方の糸端を切断する第2切断部と、第2把持部によって他方の糸端が把持された状態で、第2切断部によって切断された他方の糸端を取り込んで解撚する第2解撚部と、第2解撚部に取り込まれる他方の糸端の長さを調整するために、第2把持部における他方の糸端の第2把持位置を移動させる第2移動部と、第1把持部によって一方の糸端が把持され、かつ第2把持部によって他方の糸端が把持された状態で、第1解撚部によって解撚された一方の糸端と、第2解撚部によって解撚された他方の糸端とを撚り合わせる糸継部と、を備える。
この糸継装置では、第1解撚部に取り込まれる一方の糸端の長さを調整するために、第1把持部における一方の糸端の第1把持位置が移動させられ、第2解撚部に取り込まれる他方の糸端の長さを調整するために、第2把持部における他方の糸端の第2把持位置が移動させられる。このように、糸端を把持した第1把持位置及び第2把持位置のそれぞれを移動させるため、第1把持部及び第2把持部のそれぞれに対する糸端のずれが抑制される。よって、この糸継装置によれば、第1解撚部及び第2解撚部のそれぞれに取り込まれる糸端の長さを精度良く調整することができる。
糸継装置は、第1把持部と第1切断部との間に配置され、第1把持部と第1切断部とが対向する方向に垂直な第1方向への一方の糸端の移動を規制する第1規制部と、第2把持部と第2切断部との間に配置され、第2把持部と第2切断部とが対向する方向に垂直な第2方向への他方の糸端の移動を規制する第2規制部と、を更に備え、第1移動部は、第1方向に第1把持位置を移動させ、第2移動部は、第2方向に第2把持位置を移動させてもよい。このとき、第1規制部は、一方の糸端が導入されるガイド溝が形成された第1ガイド板であり、第2規制部は、他方の糸端が導入されるガイド溝が形成された第2ガイド板であってもよい。これらの構成によれば、第1規制部及び第2規制部のそれぞれによって糸端が所定位置に維持されるため、第1解撚部及び第2解撚部のそれぞれに糸端を確実に取り込ませることができる。
第1把持部は、第1解撚部に対して回動可能に設けられた第1ベース部材と、第1ベース部材に回動可能に取り付けられた第1サブ部材と、を有し、第1移動部は、第1解撚部に対して第1ベース部材を回動させることにより第1把持位置を移動させ、第2把持部は、第2解撚部に対して回動可能に設けられた第2ベース部材と、第2ベース部材に回動可能に取り付けられた第2サブ部材と、を有し、第2移動部は、第2解撚部に対して第2ベース部材を回動させることにより第2把持位置を移動させてもよい。この構成によれば、第1ベース部材及び第2ベース部材のそれぞれを回動させるだけで、第1把持位置及び第2把持位置のそれぞれを確実に移動させることができる。
第1ベース部材の回動面と第1サブ部材の回動面とは、互いに平行になっており、第2ベース部材の回動面と第2サブ部材の回動面とは、互いに平行になっていてもよい。この構成によれば、第1サブ部材及び第2サブ部材のそれぞれを回動させることによる糸端の把持動作と、第1ベース部材及び第2ベース部材のそれぞれを回動させることによる把持位置の移動動作とを連続的な動作として効率良く実施することができる。
第1把持部、第1移動部、第2把持部及び第2移動部は、共通の駆動源によって動作させられてもよい。この構成によれば、第1把持部及び第2把持部のそれぞれによる糸端の把持動作と、第1移動部及び第2移動部のそれぞれによる把持位置の移動動作とを所望のタイミングで確実に実施することができる。
第1把持部、第1切断部、第1移動部、第2把持部、第2切断部及び第2移動部は、共通の駆動源によって動作させられてもよい。この構成によれば、各部の駆動源が共通化されるので、糸継装置の低コスト化を図ることができる。
本発明の巻取ユニットは、上記糸継装置と、糸を供給する給糸部と、糸を巻き取る巻取部と、少なくとも糸継装置の第1移動部及び第2移動部の動作を制御する制御部と、を備える。
この巻取ユニットによれば、巻き取る糸の糸種等に応じて、糸継装置の第1解撚部及び第2解撚部のそれぞれに取り込まれる糸端の長さを適宜に設定することができる。
巻取ユニットは、第1移動部の動作によって調整される一方の糸端の長さ、及び第2移動部の動作によって調整される他方の糸端の長さを、制御部に対して設定するための入力部を更に備えてもよい。この構成によれば、糸継装置の第1解撚部及び第2解撚部のそれぞれに取り込まれる糸端の長さを、オペレータが入力部を介して設定することができる。
本発明の繊維機械は、複数の上記巻取ユニットと、巻取ユニットのそれぞれの制御部を統制する上位制御部と、を備える。
この繊維機械によれば、複数の巻取ユニットに対して、糸継装置の第1解撚部及び第2解撚部のそれぞれに取り込まれる糸端の長さを一斉に設定することができる。
繊維機械は、巻取ユニットのそれぞれの糸継装置において、第1移動部の動作によって調整される一方の糸端の長さ、及び第2移動部の動作によって調整される他方の糸端の長さを、上位制御部を介して制御部のそれぞれに対して設定するための上位入力部を更に備えてもよい。この構成によれば、糸継装置の第1解撚部及び第2解撚部のそれぞれに取り込まれる糸端の長さを、オペレータが上位入力部を介して設定することができる。
本発明の糸継方法は、糸端同士を継ぐ糸継方法であって、第1把持部が一方の糸端を把持する第1把持工程と、第1把持部によって一方の糸端が把持された状態で、第1切断部が一方の糸端を切断する第1切断工程と、第1把持部によって一方の糸端が把持された状態で、第1解撚部が、第1切断部によって切断された一方の糸端を取り込んで解撚する第1解撚工程と、第1解撚部に取り込まれる一方の糸端の長さを調整するために、第1移動部が、第1把持部における一方の糸端の第1把持位置を移動させる第1移動工程と、第2把持部が他方の糸端を把持する第2把持工程と、第2把持部によって他方の糸端が把持された状態で、第2切断部が他方の糸端を切断する第2切断工程と、第2把持部によって他方の糸端が把持された状態で、第2解撚部が、第2切断部によって切断された他方の糸端を取り込んで解撚する第2解撚工程と、第2解撚部に取り込まれる他方の糸端の長さを調整するために、第2移動部が、第2把持部における他方の糸端の第2把持位置を移動させる第2移動工程と、第1把持部によって一方の糸端が把持され、かつ第2把持部によって他方の糸端が把持された状態で、糸継部が、第1解撚部によって解撚された一方の糸端と、第2解撚部によって解撚された他方の糸端とを撚り合わせる糸継工程と、を含む。
この糸継方法によれば、上述した糸継装置と同様の理由により、第1解撚部及び第2解撚部のそれぞれに取り込まれる糸端の長さを精度良く調整することができる。
第1解撚部に取り込まれる一方の糸端の長さは、第1移動工程が第1切断工程の後に実施されることにより短くされ、第2解撚部に取り込まれる他方の糸端の長さは、第2移動工程が第2切断工程の後に実施されることにより短くされてもよい。この場合、第1解撚部及び第2解撚部のそれぞれに取り込まれる糸端の長さを確実に短くすることができる。
第1解撚部に取り込まれる一方の糸端の長さは、第1移動工程が第1切断工程の前に実施されることにより長くされ、第2解撚部に取り込まれる他方の糸端の長さは、第2移動工程が第2切断工程の前に実施されることにより長くされてもよい。この場合、第1解撚部及び第2解撚部のそれぞれに取り込まれる糸端の長さを確実に長くすることができる。
本発明によれば、解撚部に取り込まれる糸端の長さを精度良く調整することができる糸継装置及び糸継方法、並びに、そのような糸継装置を備える巻取ユニット及び繊維機械を提供することが可能となる。
本発明の一実施形態の巻取ユニットの正面図である。 図1の糸継装置の正面図である。 図1の糸継装置の平面図である。 図1の糸継装置の動作を説明するための一部平面図である。 図1の糸継装置の動作を説明するための一部平面図である。 図1の糸継装置の動作を説明するための概念図である。 図1の糸継装置の動作を説明するための概念図である。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図において同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
[巻取ユニットの構成]
図1に示されるように、巻取ユニット1は、給糸ボビンBからパッケージPに糸Yを巻き取る。給糸ボビンBは、前工程の精紡機で形成され、例えば、トレーにセットされた状態で精紡機から搬送される。なお、複数の巻取ユニット1が並設されることにより、繊維機械である自動ワインダが構成される。
巻取ユニット1には、ボビン支持部(給糸部)2、糸解舒補助装置3、プレクリアラ4、ゲート式テンサ5、テンションセンサ6、下糸捕捉装置7、糸継装置10、カッター9、ヤーンクリアラ11、上糸捕捉装置12及び巻取部13が、糸Yの走行経路である糸道に沿って上流側(ここでは、下側)からこの順序で設けられている。これらの各構成は、機台8に取り付けられている。
ボビン支持部2は、給糸ボビンBを直立させた状態で支持し、糸Yを供給する。糸解舒補助装置3は、給糸ボビンBの上方に配置された筒状部材によって、給糸ボビンBから解舒された糸Yのバルーンを制御する。ゲート式テンサ5は、櫛歯状の固定ゲート及び可動ゲートからなる一対のゲートによって糸Yをジグザグ状に保持することで、走行する糸Yに所定テンションを付与する。テンションセンサ6は、ゲート式テンサ5によって付与された糸Yのテンションを測定する。
プレクリアラ4は、糸道を挟んで所定間隔で配置された一対の規制部材によって、規定値よりも大きい糸欠点の通過を予め規制する。ヤーンクリアラ11は、糸Yの巻取中にスラブ等の糸欠点を検出する。カッター9は、ヤーンクリアラ11によって糸欠点が検出されたときに、糸Yを切断する。糸継装置10は、カッター9による糸Yの切断時、或いは糸Yの糸切れ時に、パッケージP側の糸端(一方の糸端)と給糸ボビンB側の糸端(他方の糸端)とを継ぐ。
下糸捕捉装置7は、軸線αを中心として回動可能に機台8に取り付けられており、その回動端には吸引口7aが設けられている。吸引口7aは、糸継装置10の上部とプレクリアラ4の下部との間で回動させられる。下糸捕捉装置7は、カッター9による糸Yの切断時、或いは糸Yの糸切れ時に、プレクリアラ4の下部側に吸引口7aを回動させて吸引口7aで下側の糸端を吸引し、その後、糸継装置10の上部側に吸引口7aを回動させて下側の糸端を糸継装置10に引き渡す。
上糸捕捉装置12は、軸線βを中心として回動可能に機台8に取り付けられており、その回動端には吸引口12aが設けられている。吸引口12aは、糸継装置10の下部と巻取部13との間で回動させられる。上糸捕捉装置12は、カッター9による糸Yの切断時、或いは糸Yの糸切れ時に、巻取部13側に吸引口12aを回動させて吸引口12aで上側の糸端を吸引し、その後、糸継装置10の下部側に吸引口12aを回動させて上側の糸端を糸継装置10に引き渡す。
巻取部13は、給糸ボビンBから解舒された糸YをパッケージPに巻き取って満巻のパッケージPを形成する。巻取部13は、ドラム溝14aが形成された巻取ドラム14、及びパッケージPを回転可能に支持するクレードル15を有している。クレードル15は、パッケージPの表面を巻取ドラム14の表面に対して適切な接圧で接触させる。巻取部13は、モータで巻取ドラム14を駆動回転させてパッケージPを従動回転させることにより、糸Yを所定幅で綾振りしつつ糸YをパッケージPに巻き取っていく。
機台8には、制御部16、入力部17及び表示部18が設けられている。制御部16は、巻取ユニット1の各構成を制御する。入力部17は、例えば操作ボタン等であり、オペレータが制御部16に対して種々の値を設定する際等に使用される。表示部18は、巻取ユニット1の動作状況等を表示する。なお、制御部16は、自動ワインダが備える上位制御部との間で、ワインディング動作に関する種々の情報を送受信する。上位制御部は、各巻取ユニット1の制御部16を統制し、自動ワインダの全体を制御する。
[糸継装置の構成]
次に、上述した糸継装置10の構成について説明する。なお、以下の説明では、便宜上、パッケージP側を上側、給糸ボビンB側を下側、糸継装置10に対して糸道側を前側、その反対側を後側という。
図2及び図3に示されるように、糸継装置10は、第1解撚部40A及び第2解撚部40Bと、第1解撚部40A及び第2解撚部40Bの前側に配置された糸継部50と、第1解撚部40A及び第2解撚部40Bを挟むように旋回する一対の糸寄せレバー81と、糸継部50を挟むように旋回する一対の撚り止めレバー82と、を備えている。糸継装置10は、その各構成を支持するフレーム体20を介して機台8に取り付けられている。
第1解撚部40A及び第2解撚部40Bの上側及び下側には、糸継部50を挟んで対向するように第1ガイド板(第1規制部)21及び第2ガイド板(第2規制部)22がそれぞれ配置されている。第1ガイド板21には、ガイド溝21a及びガイド溝21bが形成されており、第2ガイド板22には、ガイド溝22a及びガイド溝22bが形成されている。第1ガイド板21のガイド溝21aは、上下方向において第2ガイド板22のガイド溝22aと対向しており、第1ガイド板21のガイド溝21bは、上下方向において第2ガイド板22のガイド溝22bと対向している。
上下方向において対向するガイド溝21a及びガイド溝22aには、糸寄せレバー81によって引き寄せられた上側の糸端YA(すなわち、上糸捕捉装置12によって案内された上側の糸端YA)が導入される。一方、上下方向において対向するガイド溝21b及びガイド溝22bには、糸寄せレバー81によって引き寄せられた下側の糸端YB(すなわち、下糸捕捉装置7によって案内された下側の糸端YB)が導入される。
第1ガイド板21の上側には、第1把持部60Aが設けられており、第2ガイド板22の上側には、第1切断部70Aが設けられている。第1把持部60Aは、ガイド溝21aに導入された上側の糸端YAを第1把持位置69Aで把持する。第1切断部70Aは、第1把持部60Aによって上側の糸端YAが把持された状態で、ガイド溝22aに導入された上側の糸端YAを第1切断位置79Aで切断する。
更に、第2ガイド板22の下側には、第2把持部60Bが設けられており、第1ガイド板21の下側には、第2切断部70Bが設けられている。第2把持部60Bは、ガイド溝22bに導入された下側の糸端YBを第2把持位置69Bで把持する。第2切断部70Bは、第2把持部60Bによって下側の糸端YBが把持された状態で、ガイド溝21bに導入された下側の糸端YBを第2切断位置79Bで切断する。
以上により、第1ガイド板21は、第1把持部60Aと第1切断部70Aとの間に配置されることになり、第1把持部60Aと第1切断部70Aとが対向する方向(すなわち、糸道に沿った方向)に垂直な第1方向(ここでは、左右方向)への上側の糸端YAの移動を規制する。また、第2ガイド板22は、第2把持部60Bと第2切断部70Bとの間に配置されることになり、第2把持部60Bと第2切断部70Bとが対向する方向(すなわち、糸道に沿った方向)に垂直な第2方向(ここでは、左右方向)への下側の糸端YBの移動を規制する。
第1解撚部40Aは、第1把持部60Aによって上側の糸端YAが把持された状態で、第1切断部70Aによって切断された上側の糸端YAを取り込んで解撚する。第2解撚部40Bは、第2把持部60Bによって下側の糸端YBが把持された状態で、第2切断部70Bによって切断された下側の糸端YBを取り込んで解撚する。
糸継部50は、第1把持部60Aによって上側の糸端YAが把持され、かつ第2把持部60Bによって下側の糸端YBが把持された状態で、第1解撚部40Aによって解撚された上側の糸端YAと、第2解撚部40Bによって解撚された下側の糸端YBとを撚り合わせる。糸継部50において糸端YAと糸端YBとを撚り合わせる際には、糸寄せレバー81によって糸端YA及び糸端YBが第1解撚部40A及び第2解撚部40Bから引き出され、撚り止めレバー82によって糸端YA及び糸端YBの先端部分が糸継部50の近傍において押さえられる。
図3に示されるように、フレーム体20には、一対の糸寄せレバー81及び一対の撚り止めレバー82の駆動源としてステッピングモータ23が取り付けられている。ステッピングモータ23の回転軸には、アーム24の基端部が固定されている。アーム24の先端部には、連結部材25の後端部が回転可能に連結されている。連結部材25の前端部には、糸寄せレバー81の基端部が回転可能に連結されている。糸寄せレバー81は、フレーム体20に固定された支持軸26に回転可能に支持されている。
更に、支持軸26には、撚り止めレバー82が回転可能に支持されている。撚り止めレバー82は、支持軸26に回転可能に取り付けられたねじりコイルばね(図示せず)によって糸寄せレバー81側に付勢されている。これにより、撚り止めレバー82は、糸寄せレバー81と共に第1解撚部40A及び第2解撚部40B側に回動させられる。ただし、例えばフレーム体20に設けられたストッパ等に撚り止めレバー82が接触した後は、糸寄せレバー81のみが第1解撚部40A及び第2解撚部40B側に回動させられる。
また、フレーム体20には、第1把持部60A、第1移動部30A、第2把持部60B及び第2移動部30Bの駆動源としてステッピングモータ27が取り付けられている。第1移動部30Aは、第1解撚部40Aに取り込まれる上側の糸端YAの長さを調整するために、第1把持部60Aにおける上側の糸端YAの第1把持位置69Aを移動させる。第2移動部30Bは、第2解撚部40Bに取り込まれる下側の糸端YBの長さを調整するために、第2把持部60Bにおける下側の糸端YBの第2把持位置69Bを移動させる。これらについての詳細は後述する。
ステッピングモータ27の回転軸には、アーム28の基端部が固定されている。アーム28の先端部には、一対の連結部材31の後端部が回転可能に連結されている。上側の連結部材31は、第1把持部60A側にクランク状に屈曲しており、第1移動部30Aとして機能する。上側の連結部材31の前端部は、第1ガイド板21の下側に配置された上側のアーム32の先端部に回転可能に連結されている。上側のアーム32の基端部は、第1ガイド板21に固定された上側の支持軸33に回転可能に支持されている。
一方、下側の連結部材31は、第2把持部60B側にクランク状に屈曲しており、第2移動部30Bとして機能する。図示は省略するが、下側の連結部材31の前端部は、第2ガイド板22の上側に配置された下側のアーム32の先端部に回転可能に連結されている。下側のアーム32の基端部は、第2ガイド板22に固定された下側の支持軸33に回転可能に支持されている。
第1把持部60Aは、第1解撚部40Aに対して回動可能に設けられたベース部材61と、ベース部材61に回動可能に取り付けられたサブ部材62と、を有している。ベース部材61の基端部は、第1ガイド板21に固定された支持軸63に回転可能に支持されており、サブ部材62の基端部は、ベース部材61に固定された支持軸64に回転可能に支持されている。したがって、ベース部材61の回動面とサブ部材62の回動面とは、互いに平行になる。サブ部材62の先端部は、支持軸64に回転可能に取り付けられたねじりコイルばね65によってベース部材61の先端部側に付勢されている。第1把持部60Aでは、ベース部材61の先端部とサブ部材62の先端部とで上側の糸端YAが把持される。
ベース部材61の基端部からは、アーム66が延在している。アーム66の先端部には、上側の連結部材31における屈曲部の後側の側面31aが接触可能となるようにカムフォロア66aが取り付けられている。サブ部材62の基端部からは、アーム68が延在している。アーム68の先端部には、上側の連結部材31における屈曲部の前側の側面31bが接触可能となるようにカムフォロア68aが取り付けられている。
上側の連結部材31は、第1解撚部40Aに取り込まれる上側の糸端YAの長さを調整するために、第1把持部60Aにおける上側の糸端YAの第1把持位置69Aを移動させる第1移動部30Aとして機能する。ここで、第1把持部60A及び第1移動部30Aの動作について説明する。なお、第2把持部60B及び第2移動部30Bの構成は、第1把持部60A及び第1移動部30Aの構成と同様であるため、第2把持部60B及び第2移動部30Bについての説明は省略する。
まず、図3に示される状態では、上側の連結部材31における屈曲部の前側の側面31bがカムフォロア68aに接触しており、サブ部材62の先端部とベース部材61の先端部とが開かれている。続いて、ステッピングモータ27がアーム28の先端部を後側に回動させると、図4に示されるように、上側の連結部材31における屈曲部の前側の側面31bがカムフォロア68aから離間するため、ねじりコイルばね65の付勢力によって、サブ部材62の先端部とベース部材61の先端部とが閉じられる。このようにして、第1把持部60Aは、糸寄せレバー81によって引き寄せられてガイド溝21a及びガイド溝22aに導入された上側の糸端YAを第1把持位置69Aで把持する。
更に、ステッピングモータ27がアーム28の先端部を後側に回動させると、図5に示されるように、上側の連結部材31における屈曲部の後側の側面31aがカムフォロア66aに接触するため、サブ部材62の先端部とベース部材61の先端部とが閉じられた状態で、ベース部材61が回動させられる。このようにして、第1移動部30Aは、第1解撚部40Aに対してベース部材61を回動させることにより、第1把持部60Aにおける上側の糸端YAの第1把持位置69Aを移動させる。より具体的には、第1移動部30Aは、第1把持部60Aと第1切断部70Aとが対向する方向(すなわち、糸道に沿った方向)に垂直な第1方向(ここでは、左右方向)に、第1把持部60Aにおける上側の糸端YAの第1把持位置69Aを移動させる。
図3に戻り、フレーム体20には、第1切断部70A及び第2切断部70Bの駆動源として、エアーシリンダ又はソレノイド等のアクチュエータ29が取り付けられている。第2切断部70Bは、第1ガイド板21に固定された固定片71と、支持軸33に回転可能に支持された可動片72と、を有している。可動片72の基端部からは、アーム73が延在しており、アーム73の先端部には、アクチュエータ29が連結されている。これにより、可動片72は、固定片71に対し、アクチュエータ29によって所定タイミングで開閉させられる。このようにして、第2切断部70Bは、糸寄せレバー81によって引き寄せられてガイド溝21b及びガイド溝22bに導入された下側の糸端YBを切断する。
なお、支持軸33を回転軸とし、この支持軸33に第2切断部70Bの可動片72を取り付けて、アーム32、連結部材31及びアーム28を介して、ステッピングモータ27によって可動片72を駆動させてもよい。第1切断部70Aの構成は、第2切断部70Bの構成と同様であるため、第1切断部70Aについての説明は省略する。
[糸継装置の動作]
次に、上述した糸継装置10の動作(すなわち、糸継装置10において実施される糸継方法)について説明する。
糸寄せレバー81が第1解撚部40A及び第2解撚部40B側に旋回することにより、上糸捕捉装置12によって案内された上側の糸端YA、及び下糸捕捉装置7によって案内された下側の糸端YBが、第1解撚部40A及び第2解撚部40B側に引き寄せられる。これにより、上側の糸端YAは、第1ガイド板21のガイド溝21a、第2ガイド板22のガイド溝22a、及び糸継部50の糸継ノズル51に導入される。同様に、下側の糸端YBは、第1ガイド板21のガイド溝21b、第2ガイド板22のガイド溝22b、及び糸継部50の糸継ノズル51に導入される。なお、上側の糸端YA及び下側の糸端YBは、糸継ノズル51への導入において、ガイド傾斜部53を介して収容部52に配置される。
続いて、第1ガイド板21のガイド溝21aに導入された上側の糸端YAは、ガイド溝21a近傍において第1把持部60Aによって把持される(第1把持工程)。同様に、第2ガイド板22のガイド溝22bに導入された下側の糸端YBは、ガイド溝22b近傍において第2把持部60Bによって把持される(第2把持工程)。続いて、第2ガイド板22のガイド溝22aに導入された上側の糸端YAは、第1把持部60Aによって把持された状態で、ガイド溝22a近傍において第1切断部70Aによって切断される(第1切断工程)。同様に、第1ガイド板21のガイド溝21bに導入された下側の糸端YBは、第2把持部60Bによって把持された状態で、ガイド溝21b近傍において第2切断部70Bによって切断される(第2切断工程)。
続いて、第1解撚部40Aが解撚ノズル43内に噴射孔から解撚用エアーを噴射することにより、第1切断部70Aによって切断された上側の糸端YAは、第1把持部60Aによって把持された状態で、第1解撚部40Aによって取り込まれて解撚される(第1解撚工程)。同様に、第2解撚部40Bが解撚ノズル43内に噴射孔から解撚用エアーを噴射することにより、第2切断部70Bによって切断された下側の糸端YBは、第2把持部60Bによって把持された状態で、第2解撚部40Bによって取り込まれて解撚される(第2解撚工程)。
続いて、糸寄せレバー81が第1解撚部40A及び第2解撚部40B側に更に旋回することにより、上側の糸端YAが第1解撚部40Aから引き出されると共に、下側の糸端YBが第2解撚部40Bから引き出される。そして、糸寄せレバー81と共に旋回した撚り止めレバー82によって、上側の糸端YAの先端部分及び下側の糸端YBの先端部分が糸継部50近傍において押さえられる。続いて、糸継部50が収容部52内に噴射孔から糸継用エアーを噴射することにより、第1解撚部40Aによって解撚された上側の糸端YAと、第2解撚部40Bによって解撚された下側の糸端YBとが撚り合わされる(糸継工程)。このとき、上側の糸端YAは、第1把持部60Aによって把持された状態にあり、下側の糸端YBは、第2把持部60Bによって把持された状態にある。
続いて、糸寄せレバー81及び撚り止めレバー82が逆方向に旋回すると共に、第1把持部60A及び第2把持部60Bが把持を開放する。これにより、上側の糸端YAと下側の糸端YBとが継がれることで繋ぎ合わされた糸Yは、糸継装置10の前側の糸道上に復帰する。
最後に、上述した糸継装置10の動作中に実施される解撚長さ調整について説明する。糸継装置10では、第1解撚部40Aに取り込まれる上側の糸端YAの長さを調整するために、第1移動部30Aが、第1把持部60Aにおける上側の糸端YAの第1把持位置69Aを移動させる(第1移動工程)。同様に、第2解撚部40Bに取り込まれる下側の糸端YBの長さを調整するために、第2移動部30Bが、第2把持部60Bにおける下側の糸端YBの第2把持位置69Bを移動させる(第2移動工程)。
第1解撚部40Aに取り込まれる上側の糸端YAの長さを短くする場合には、糸継装置10は次のように動作する。まず、図6の(a)及び(b)に示されるように、第1把持部60Aが、第1ガイド板21のガイド溝21aに導入された上側の糸端YAを把持する(第1把持工程)。続いて、図6の(b)に示されるように、第1切断部70Aが上側の糸端YAを第1切断位置79Aで切断する(第1切断工程)。続いて、図6の(c)に示されるように、第1移動部30Aが、第1把持部60Aにおける上側の糸端YAの第1把持位置69Aを移動させる(第1移動工程)。このように、第1移動工程が第1切断工程の後に実施されることにより、第1解撚部40Aに取り込まれる上側の糸端YAの長さは、長さLだけ確実に短くされる。この場合、第1把持位置69Aの移動量を大きくすれば、短くする長さLを大きくすることができ、第1把持位置69Aの移動量を小さくすれば、短くする長さLを小さくすることができる。なお、下側の糸端YBの解撚長さ調整も、上側の糸端YAの解撚長さ調整と同様に実施される。
一方、第1解撚部40Aに取り込まれる上側の糸端YAの長さを長くする場合には、糸継装置10は次のように動作する。まず、図7の(a)及び(b)に示されるように、第1把持部60Aが、第1ガイド板21のガイド溝21aに導入された上側の糸端YAを把持する(第1把持工程)。続いて、図7の(c)に示されるように、第1移動部30Aが、第1把持部60Aにおける上側の糸端YAの第1把持位置69Aを移動させる(第1移動工程)。続いて、図7の(c)に示されるように、第1切断部70Aが上側の糸端YAを第1切断位置79Aで切断する(第1切断工程)。続いて、図7の(d)に示されるように、第1移動部30Aが、第1把持部60Aにおける上側の糸端YAの第1把持位置69Aを元の位置に復帰させる。このように、第1移動工程が第1切断工程の前に実施されることにより、第1解撚部40Aに取り込まれる上側の糸端YAの長さは、長さLだけ確実に長くされる。この場合、第1把持位置69Aの移動量を大きくすれば、長くする長さLを大きくすることができ、第1把持位置69Aの移動量を小さくすれば、長くする長さLを小さくすることができる。なお、下側の糸端YBの解撚長さ調整も、上側の糸端YAの解撚長さ調整と同様に実施される。
以上の解撚長さ調整は、各巻取ユニット1の制御部16に所望の解撚長さを設定することにより、実施される。制御部16に対する解撚長さの設定は、各巻取ユニット1の入力部17を介して直接的に、又は、自動ワインダの上位入力部を介して間接的に(すなわち、上位制御部を介して)、オペレータによって行われる。制御部16は、設定された解撚長さに応じて、糸継装置10の第1移動部30A及び第2移動部30Bの動作を制御する。第1移動部30Aの動作によって調整される上側の糸端YAの解撚長さ、及び第2移動部30Bの動作によって調整される下側の糸端YBの解撚長さは、巻き取る糸Yの糸種等に応じて、制御部16に対して適宜に(上側の糸端YAと下側の糸端YBとで、同じ値でもよいし、異なる値でもよい)設定することができる。また、制御部16に対する解撚長さの設定を、自動ワインダの上位制御部を介して行えば、複数の巻取ユニット1に対して解撚長さを一斉に設定することができる。
[作用及び効果]
以上説明したように、糸継装置10では、第1解撚部40Aに取り込まれる上側の糸端YAの長さを調整するために、第1把持部60Aにおける上側の糸端YAの第1把持位置69Aが移動させられ、第2解撚部40Bに取り込まれる下側の糸端YBの長さを調整するために、第2把持部60Bにおける下側の糸端YBの第2把持位置69Bが移動させられる。このように、上側の糸端YAを把持した第1把持位置69A、及び下側の糸端YBを把持した第2把持位置69Bを移動させるため、第1把持部60Aに対する上側の糸端YAのずれ、及び第2把持部60Bに対する下側の糸端YBのずれが抑制される。よって、糸継装置10によれば、例えば糸種に応じて、第1解撚部40Aに取り込まれる上側の糸端YAの長さ、及び第2解撚部40Bに取り込まれる下側の糸端YBの長さを精度良く調整することができ、ノッティングサイクル(1回の糸継ぎに要する時間)が長くなるのを抑制しつつ、適切な糸継ぎを実現することが可能となる。
また、糸継装置10では、第1ガイド板21が、第1把持部60Aと第1切断部70Aとが対向する方向(すなわち、糸道に沿った方向)に垂直な第1方向への上側の糸端YAの移動を規制するのに対し、第1移動部30Aは、第1把持部60Aにおける上側の糸端YAの第1把持位置69Aを当該第1方向に移動させる。これにより、上側の糸端YAの第1把持位置69Aが移動させられても、第1ガイド板21によって上側の糸端YAが所定位置に維持されるため、第1解撚部40Aに上側の糸端YAを確実に取り込ませることができる。同様に、糸継装置10では、第2ガイド板22が、第2把持部60Bと第2切断部70Bとが対向する方向(すなわち、糸道に沿った方向)に垂直な第2方向への下側の糸端YBの移動を規制するのに対し、第2移動部30Bは、第2把持部60Bにおける下側の糸端YBの第2把持位置69Bを当該第2方向に移動させる。これにより、下側の糸端YBの第2把持位置69Bが移動させられても、第2ガイド板22によって下側の糸端YBが所定位置に維持されるため、第2解撚部40Bに下側の糸端YBを確実に取り込ませることができる。
また、糸継装置10では、第1移動部30Aが、第1把持部60Aのベース部材61を回動させることにより、第1把持部60Aにおける上側の糸端YAの第1把持位置69Aを移動させ、第2移動部30Bが、第2把持部60Bのベース部材61を回動させることにより、第2把持部60Bにおける下側の糸端YBの第2把持位置69Bを移動させる。このように、糸継装置10では、ベース部材61を回動させるだけで、第1把持位置69A及び第2把持位置69Bを確実に移動させることができる。
また、糸継装置10では、第1把持部60A及び第2把持部60Bのそれぞれにおいて、ベース部材61の回動面とサブ部材62の回動面とが互いに平行になっている。これにより、サブ部材62を回動させることによる糸端YA及び糸端YBの把持動作と、ベース部材61を回動させることによる第1把持位置69A及び第2把持位置69Bの移動動作とを連続的な動作として効率良く実施することができる。
また、糸継装置10では、第1把持部60A、第1移動部30A、第2把持部60B及び第2移動部30Bが、共通の駆動源であるステッピングモータ27によって動作させられる。これにより、第1把持部60A及び第2把持部60Bのそれぞれによる糸端の把持動作と、第1移動部及び第2移動部のそれぞれによる第1把持位置69A及び第2把持位置69Bの移動動作とを所望のタイミングで確実に実施することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、糸継装置10が自動ワインダの巻取ユニット1に適用されていたが、本発明の糸継装置は、紡績機の巻取ユニット、又は複数の巻取ユニット間を移動する作業台車等に適用されてもよい。本発明の糸継装置が紡績機の巻取ユニットに適用される場合、本発明の給糸部は、紡績糸を供給するドラフト装置及び紡績装置等によって構成される。
また、上記実施形態では、第1移動部30Aが、第1把持部60Aと第1切断部70Aとが対向する方向(すなわち、糸道に沿った方向)に垂直な第1方向に、第1把持部60Aにおける上側の糸端YAの第1把持位置69Aを移動させ、第2移動部30Bが、第2把持部60Bと第2切断部70Bとが対向する方向(すなわち、糸道に沿った方向)に垂直な第2方向に、第2把持部60Bにおける下側の糸端YBの第2把持位置69Bを移動させたが、本発明は、これらに限定されない。一例として、第1移動部30Aが、第1把持部60Aと第1切断部70Aとが対向する方向(すなわち、糸道に沿った方向)に、第1把持部60Aにおける上側の糸端YAの第1把持位置を移動させ、第2移動部30Bが、第2把持部60Bと第2切断部70Bとが対向する方向(すなわち、糸道に沿った方向)に、第2把持部60Bにおける下側の糸端YBの第2把持位置69Bを移動させてもよい。
上記実施形態では、第1ガイド板21が、第1把持部60Aと第1切断部70Aとが対向する方向に垂直な第1方向への上側の糸端YAの移動を規制し、第2ガイド板22が、第2把持部60Bと第2切断部70Bとが対向する方向に垂直な第2方向への下側の糸端YBの移動を規制したが、糸寄せレバー81が、当該第1方向への上側の糸端YAの移動及び当該第2方向への下側の糸端YBの移動を規制してもよい。その場合には、糸寄せレバー81が第1規制部及び第2規制部として作用する。
また、本発明では、第1把持部、第1切断部、第1移動部、第2把持部、第2切断部及び第2移動部は、共通の駆動源によって動作させられてもよい。この構成は、各構成の動作タイミングを決定するカム機構を駆動源と各構成との間に配置すれことで、実現可能である。この構成によれば、各部の駆動源が共通化されるので、糸継装置の低コスト化を図ることができる。
1…巻取ユニット、2…ボビン支持部(給糸部)、10…糸継装置、13…巻取部、16…制御部、17…入力部、21…第1ガイド板(第1規制部)、22…第2ガイド板(第2規制部)、27…ステッピングモータ(駆動源)、30A…第1移動部、30B…第2移動部、40A…第1解撚部、40B…第2解撚部、50…糸継部、60A…第1把持部、60B…第2把持部、61…ベース部材(第1ベース部材、第2ベース部材)、62…サブ部材(第1サブ部材、第2サブ部材)、70A…第1切断部、70B…第2切断部。

Claims (14)

  1. 糸端同士を継ぐ糸継装置であって、
    一方の糸端を把持する第1把持部と、
    前記第1把持部によって前記一方の糸端が把持された状態で、前記一方の糸端を切断する第1切断部と、
    前記第1把持部によって前記一方の糸端が把持された状態で、前記第1切断部によって切断された前記一方の糸端を取り込んで解撚する第1解撚部と、
    前記第1解撚部に取り込まれる前記一方の糸端の長さを調整するために、前記第1把持部における前記一方の糸端の第1把持位置を移動させる第1移動部と、
    他方の糸端を把持する第2把持部と、
    前記第2把持部によって前記他方の糸端が把持された状態で、前記他方の糸端を切断する第2切断部と、
    前記第2把持部によって前記他方の糸端が把持された状態で、前記第2切断部によって切断された前記他方の糸端を取り込んで解撚する第2解撚部と、
    前記第2解撚部に取り込まれる前記他方の糸端の長さを調整するために、前記第2把持部における前記他方の糸端の第2把持位置を移動させる第2移動部と、
    前記第1把持部によって前記一方の糸端が把持され、かつ前記第2把持部によって前記他方の糸端が把持された状態で、前記第1解撚部によって解撚された前記一方の糸端と、前記第2解撚部によって解撚された前記他方の糸端とを撚り合わせる糸継部と、を備える糸継装置。
  2. 前記第1把持部と前記第1切断部との間に配置され、前記第1把持部と前記第1切断部とが対向する方向に垂直な第1方向への前記一方の糸端の移動を規制する第1規制部と、
    前記第2把持部と前記第2切断部との間に配置され、前記第2把持部と前記第2切断部とが対向する方向に垂直な第2方向への前記他方の糸端の移動を規制する第2規制部と、を更に備え、
    前記第1移動部は、前記第1方向に前記第1把持位置を移動させ、
    前記第2移動部は、前記第2方向に前記第2把持位置を移動させる請求項1記載の糸継装置。
  3. 前記第1規制部は、前記一方の糸端が導入されるガイド溝が形成された第1ガイド板であり、
    前記第2規制部は、前記他方の糸端が導入されるガイド溝が形成された第2ガイド板である、請求項2記載の糸継装置。
  4. 前記第1把持部は、前記第1解撚部に対して回動可能に設けられた第1ベース部材と、前記第1ベース部材に回動可能に取り付けられた第1サブ部材と、を有し、
    前記第1移動部は、前記第1解撚部に対して前記第1ベース部材を回動させることにより前記第1把持位置を移動させ、
    前記第2把持部は、前記第2解撚部に対して回動可能に設けられた第2ベース部材と、前記第2ベース部材に回動可能に取り付けられた第2サブ部材と、を有し、
    前記第2移動部は、前記第2解撚部に対して前記第2ベース部材を回動させることにより前記第2把持位置を移動させる請求項1〜3のいずれか一項記載の糸継装置。
  5. 前記第1ベース部材の回動面と前記第1サブ部材の回動面とは、互いに平行になっており、
    前記第2ベース部材の回動面と前記第2サブ部材の回動面とは、互いに平行になっている請求項4記載の糸継装置。
  6. 前記第1把持部、前記第1移動部、前記第2把持部及び前記第2移動部は、共通の駆動源によって動作させられる請求項1〜5のいずれか一項記載の糸継装置。
  7. 前記第1把持部、前記第1切断部、前記第1移動部、前記第2把持部、前記第2切断部及び前記第2移動部は、共通の駆動源によって動作させられる請求項1〜5のいずれか一項記載の糸継装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項記載の糸継装置と、
    糸を供給する給糸部と、
    前記糸を巻き取る巻取部と、
    少なくとも前記糸継装置の前記第1移動部及び前記第2移動部の動作を制御する制御部と、を備える巻取ユニット。
  9. 前記第1移動部の動作によって調整される前記一方の糸端の長さ、及び前記第2移動部の動作によって調整される前記他方の糸端の長さを、前記制御部に対して設定するための入力部を更に備える請求項8記載の巻取ユニット。
  10. 請求項8又は9記載の複数の巻取ユニットと、
    前記巻取ユニットのそれぞれの前記制御部を統制する上位制御部と、を備える繊維機械。
  11. 前記巻取ユニットのそれぞれの前記糸継装置において、前記第1移動部の動作によって調整される前記一方の糸端の長さ、及び前記第2移動部の動作によって調整される前記他方の糸端の長さを、前記上位制御部を介して前記制御部のそれぞれに対して設定するための上位入力部を更に備える請求項10記載の繊維機械。
  12. 糸端同士を継ぐ糸継方法であって、
    第1把持部が一方の糸端を把持する第1把持工程と、
    前記第1把持部によって前記一方の糸端が把持された状態で、第1切断部が前記一方の糸端を切断する第1切断工程と、
    前記第1把持部によって前記一方の糸端が把持された状態で、第1解撚部が、前記第1切断部によって切断された前記一方の糸端を取り込んで解撚する第1解撚工程と、
    前記第1解撚部に取り込まれる前記一方の糸端の長さを調整するために、第1移動部が、前記第1把持部における前記一方の糸端の第1把持位置を移動させる第1移動工程と、
    第2把持部が他方の糸端を把持する第2把持工程と、
    前記第2把持部によって前記他方の糸端が把持された状態で、第2切断部が前記他方の糸端を切断する第2切断工程と、
    前記第2把持部によって前記他方の糸端が把持された状態で、第2解撚部が、前記第2切断部によって切断された前記他方の糸端を取り込んで解撚する第2解撚工程と、
    前記第2解撚部に取り込まれる前記他方の糸端の長さを調整するために、第2移動部が、前記第2把持部における前記他方の糸端の第2把持位置を移動させる第2移動工程と、
    前記第1把持部によって前記一方の糸端が把持され、かつ前記第2把持部によって前記他方の糸端が把持された状態で、糸継部が、前記第1解撚部によって解撚された前記一方の糸端と、前記第2解撚部によって解撚された前記他方の糸端とを撚り合わせる糸継工程と、を含む糸継方法。
  13. 前記第1解撚部に取り込まれる前記一方の糸端の長さは、前記第1移動工程が前記第1切断工程の後に実施されることにより短くされ、
    前記第2解撚部に取り込まれる前記他方の糸端の長さは、前記第2移動工程が前記第2切断工程の後に実施されることにより短くされる請求項12記載の糸継方法。
  14. 前記第1解撚部に取り込まれる前記一方の糸端の長さは、前記第1移動工程が前記第1切断工程の前に実施されることにより長くされ、
    前記第2解撚部に取り込まれる前記他方の糸端の長さは、前記第2移動工程が前記第2切断工程の前に実施されることにより長くされる請求項12記載の糸継方法。
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