JP2014234088A - ヘッドアップディスプレイ装置 - Google Patents

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【課題】挟み込み等の異常を簡単な構成で検出することが可能なヘッドアップディスプレイ装置及び表示ユニットを提供する。
【解決手段】展開位置と格納位置との間で移動可能なコンバイナ3と、コンバイナ3が格納位置から展開位置まで移動する際に、閉位置に位置する場合にはコンバイナ3に当接し、開位置に位置する場合にはコンバイナ3に当接しないカバー5と、コンバイナ5に、格納方向の外力が作用したことを検出する検出スイッチSW3と、検出スイッチSW3から受け付けた信号に基づいてコンバイナ3の位置を制御する制御部11と、を備えている。
【選択図】図5

Description

本発明は、可動部を有するヘッドアップディスプレイ装置に関し、特に可動部の挟み込み等の異常検出のための技術に関する。
一般的に、車両に搭載されて用いられるヘッドアップディスプレイ(HUD)装置は、HUDユニットから出射した光をコンバイナと呼ばれる光学部材に投射し、当該コンバイナの表面で反射した光を運転者の観察位置である所定のアイポイントに導くように構成される。
HUD装置の中には、コンバイナを移動させるための可動部を有し、コンバイナが、HUD装置を使用する使用状態では車両の運転席近傍のインストルメントパネル上に展開した展開状態となり、HUD装置を使用しない状態ではインストルメントパネル内に格納された格納状態となるように、展開位置と格納位置との間で移動可能に構成されたものがある(特許文献1参照)。
このような可動部を有するHUD装置の場合には、コンバイナが展開位置と格納位置との間で移動する際に、挟み込みや部材同士の機械的な干渉等が生じる可能性がある。このような挟み込みや干渉が生じると、可動部に大きな負荷が加わって故障が生じる虞がある。また、展開位置と格納位置との間での移動中、或いは展開状態において、乗員の手等がコンバイナに当たって可動部に負荷が加わることも考えられる。
これに対して、従来、挟み込み等を防止するための種々の技術が提案されている。例えば、特許文献1に開示されたHUD装置においては、可動部を駆動するモータの駆動電流を計測して負荷トルクを把握すると共に、サーミスタを用いて温度を検出している。そして、モータの負荷トルクや温度に基づいて過負荷を検出することにより、挟み込み等の異常の有無を識別している。
特開2006−11122号公報
特許文献1に類する技術を用いる場合、雰囲気温度によってモータのトルクが変化するために、雰囲気温度を検出する温度センサが必要となる。また、温度の条件を判定するための特別な回路及び補正用のデータを用いる必要がある。さらに、挟み込み等の異常の有無を判定するための閾値を、雰囲気温度に応じて変更しなければならない可能性もある。
上記のように、可動部の挟み込み等の異常を従来の技術で検出する場合には、比較的複雑な制御が必要であり、電気回路を構成する部品数も多くなる傾向があった。
また、コンバイナを展開位置と格納位置との間で移動可能に構成した場合には、コンバイナが通過する開口をインストルメントパネルに設ける必要がある。この場合、HUD装置の不使用時には当該開口をカバーで覆うことが好ましく、開閉可能なカバーを設けることが考えられる。このような構造を採用した場合には、コンバイナとカバーとが互いに干渉する可能性も考えられるため、挟み込み等の異常を検出するための制御が更に複雑化し、コストが増大することが懸念される。
本発明は、上述した事情に鑑みて為されたものであり、挟み込み等の異常を簡単な構成で検出することが可能なヘッドアップディスプレイ装置を提供することを目的とする。
本発明に係る上記目的は、下記の特徴を有するヘッドアップディスプレイ装置により達成される。
(1)展開位置と格納位置との間で移動可能なコンバイナと、
開位置と閉位置との間で移動可能に構成され、前記コンバイナが前記格納位置から前記展開位置まで移動する際に、前記閉位置に位置する場合には該コンバイナに当接し、前記開位置に位置する場合には該コンバイナに当接しないカバーと、
前記コンバイナに、前記展開位置から前記格納位置に向かう格納方向の外力が作用したことを検出する検出スイッチと、
前記検出スイッチに接続され、前記検出スイッチから受け付けた信号に基づいて前記コンバイナの位置を制御する制御部と、
を備えたヘッドアップディスプレイ装置。
(2)上記(1)の構成のヘッドアップディスプレイ装置であって、
棒状に延びる案内部と、
前記案内部の長手方向に沿ってスライド移動する可動ベース部材と、を更に備え、
前記コンバイナは、前記可動ベース部材の移動にしたがって、前記展開位置と前記格納位置との間で移動し、
前記検出スイッチは、前記コンバイナに前記外力が作用して前記コンバイナが前記可動ベース部材に対して接近した際に押下されるスイッチである、
こと。
(3)上記(2)の構成のヘッドアップディスプレイ装置であって、
前記可動ベース部材と前記コンバイナとの間に、ダンパー機構が設けられている、
こと。
(4)上記(2)及び(3)のいずれか1つの構成のヘッドアップディスプレイ装置であって、
前記制御部に接続され、その駆動力により前記可動ベース部材を駆動するモータを更に備え、
前記制御部は、前記コンバイナが前記展開位置に位置している際に、又は前記コンバイナが前記格納位置から前記展開位置まで移動している途中に、前記検出スイッチが前記コンバイナに前記外力が作用したことを検出した場合、前記コンバイナが前記格納位置まで移動するように前記モータの駆動を制御する、
こと。
(5)上記(2)〜(4)のいずれか1つの構成のヘッドアップディスプレイ装置であって、
前記制御部に接続され、その駆動力により前記可動ベース部材を駆動するモータを更に備え、
前記制御部は、前記コンバイナが前記展開位置に位置している場合、前記モータへの励磁を停止する、
こと。
(6)上記(1)〜(5)のいずれか1つの構成のヘッドアップディスプレイ装置であって、
警報を報知する警報出力部を更に備え、
前記警報出力部は、前記検出スイッチが前記コンバイナに前記外力が作用したことを検出した場合、警報を出力する、
こと。
上記(1)のヘッドアップディスプレイ装置によれば、コンバイナに対して格納方向の外力が作用すると、即ち挟み込みや機械的な干渉等に起因する異常が発生すると、検出スイッチが動作するので、異常発生の有無を簡単に検出できる。しかも、温度補償や閾値の調整が不要なので複雑な処理を行う必要がないし、温度センサが不要であるので部品数を減らすことも可能である。さらに、可動部を駆動するモータの励磁電流を監視することなく異常を検出できるので、所定の展開位置へのコンバイナの位置決めが完了した後は当該モータの励磁電流を遮断することができ、消費電力の低減が可能である。このように、上記(1)のヘッドアップディスプレイ装置によれば、挟み込み等の異常を簡単な構成で検出することが可能なヘッドアップディスプレイ装置を提供できる。
また、上記(1)のヘッドアップディスプレイ装置では、格納方向の外力がコンバイナに作用したことを検出する。したがって、当該格納方向とは反対向きである展開方向にコンバイナが移動している途中において、コンバイナが閉位置に位置するカバーに当接した場合に、コンバイナに外力が作用したことを検出できる。或いは、乗員の手等が展開方向側からコンバイナに当たった場合や、展開方向への移動途中に他の部品にコンバイナが干渉した場合等にも、コンバイナに外力が作用したことを検出する。上記(1)のヘッドアップディスプレイ装置によれば、これらの場合において、挟み込み等の異常を検出することができ、カバーの開閉状態を検出するための追加のセンサ等を設ける必要がないので、部品数を減らすことができる。
また、上記(1)のヘッドアップディスプレイ装置では、検出スイッチによって異常の発生を検出した場合に、例えばコンバイナに加わる外力を減らす方向にコンバイナを移動することができるので、異常時に可動部に負荷が加わり続けることを回避できる。
上記(2)のヘッドアップディスプレイ装置によれば、単純な押圧スイッチにより部品の干渉や挟み込みを検出することができるので、異常検出のための構造及び制御を単純化することができ、部品数を減らすことができる。
上記(3)のヘッドアップディスプレイ装置によれば、ダンパー機構により、安定したコンバイナの移動が可能になる。即ち、可動ベース部材とコンバイナとが相対的に移動可能な構造である場合には、格納位置と展開位置との間の移動時にコンバイナが揺動してコンバイナの挙動が不安定になってしまう虞があるが、ダンパー機構が当該挙動を抑制する。
上記(4)のヘッドアップディスプレイ装置によれば、部品同士の干渉や挟み込みにより異常な負荷がコンバイナに加わった場合に、装置に加わるストレスを低減したり、コンバイナの破損、モータの焼き付き等を防止したりできる。
上記(5)のヘッドアップディスプレイ装置によれば、展開位置へのコンバイナの位置決めが完了した状態では、モータを駆動する必要がないので、励磁を停止することにより消費電力を低減し、発熱も抑制できる。異常を検出するために励磁電流を監視する必要がないので、励磁を停止しても問題はない。
上記(6)のヘッドアップディスプレイ装置によれば、部品同士の干渉や、挟み込み等の異常の発生を乗員に報知することができる。
本発明のヘッドアップディスプレイ装置によれば、挟み込み等の異常を簡単な構成で検出することが可能なヘッドアップディスプレイ装置を提供できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、実施形態に係る表示ユニットを搭載した車両の車室内観を表す斜視図である。 図2は、図1に示した表示ユニットの構造の概要を示す縦断面図である。 図3は、HUD装置のコンバイナを含む可動部の構成を示す図であり、図3(a)は展開状態における正面図を、図3(b)は同展開状態における側面図を、それぞれ示している。 図4は、図3(a)においてコンバイナに格納方向の外力が作用した場合の状態の変化を示す正面図である。 図5は、HUD装置の位置検出及び異常検出システムの構成の概要を示す概念図であり、図5(a)は格納状態を、図5(b)は展開状態をそれぞれ示している。 図6は、図1に示した表示ユニットの電気回路の構成の概要を示すブロック図である。 図7は、コンバイナ駆動制御の概要を示すフローチャートである。 図8は、図6に示した制御の異常検出処理の詳細を示すフローチャートである。 図9は、HUD装置におけるカバーの状態、並びに下限スイッチ及び上限スイッチの状態の関係を説明するための説明図である。 図10は、HUD装置における各部の状態の関係を示す表である。
以下、本実施形態に係るHUD装置を備える表示ユニットについて図面を用いて説明する。本実施形態に係る表示ユニットは、HUD装置と、表示部を有するメータユニットとを備え、車両に搭載されて用いられる。
<表示ユニットの概要の説明>
実施形態に係る表示ユニット100を搭載した車両の車室内観の具体例を図1に示す。また、図1に示したHUD装置1の構造の概要を図2に示す。図1及び図2に示すように、表示ユニット100は、HUD装置1と、表示部32を有するメータユニット31とを備えて一体に構成されている。表示部32は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)であり、速度情報、エンジン回転速度、燃料残量、冷却水温等を含む各種の車両の状態に関する情報をグラフィック画像によって呈示するためのデバイスである。
<HUD装置1の説明>
図2に示すように、図1に示したHUD装置1は、運転席前方のインストルメントパネルPに一部分が埋め込まれ、一部分が上方に露出した状態で設置されている。また、図2に示すように、HUD装置1はコンバイナ3を備えている。コンバイナ3は、ハーフミラー(又は透明)であり、表面に光反射面を有し、且つ背面側(フロントウインドシールドW側)から入射した光L1を透過する特性を有している。
HUD装置1が表示する可視情報を含む光L2は、HUD装置1の本体内部からコンバイナ3に投射され、コンバイナ3の表面で反射した光の像が、この車両を運転する運転者の目の位置(図2中の「アイポイント」の位置)に投影される。
したがって、運転者は、HUD装置1のコンバイナ3で反射して投影された光の像と、フロントウインドシールドWを通して見える前方の風景とを重ね合わせた状態で同時に視認することができる。HUD装置1が投影する光の像は、実際には存在しない位置に虚像として結像されて運転者に視認される。
コンバイナ3は、スライド移動可能に構成されており、HUD装置1の使用状態では、図1に示すようにインストルメントパネルPから上方に展開した展開状態になり、HUD装置1を使用しない状態では、インストルメントパネルPの内側に格納されて格納状態となる。即ち、コンバイナ3は、展開状態となる展開位置と、格納状態となる格納位置との間で移動可能に構成されている。
図2に示すように、HUD装置1は、ベース2、コンバイナ3、光投影部4、カバー5、駆動部6、案内部10等を備え、これらの構成要素のほとんどはインストルメントパネルPの下方に配置されている。
ベース2は、車体側に固定されており、移動可能な状態でコンバイナ3を支持している。HUD装置1は、ベース2を含んで構成される筺体(以下、単にベース2と称する場合がある。)の内部に各部材が収容されて構成される。コンバイナ3は、駆動部6の駆動力により、棒状に延びる案内部10の長手方向(図2中の上下方向)に沿ってスライド移動可能に構成され、ベース2の内側に格納された格納位置と、図2に示したようにベース2から展開した展開位置との間で位置を変えることができる。即ち、コンバイナ3は、展開位置から格納位置に向かう格納方向(図2中の下方向)と、当該格納方向とは反対の展開方向(図2中の上方向)とに移動可能に構成されている。コンバイナ3を含む可動部の構成の詳細は、図3、図4を参照して後述する。
カバー5は、コンバイナ3がベース2の内側に格納された状態において、コンバイナ3の上方を覆うことができる。また、カバー5は、開閉可能に構成されている。カバー5は、コンバイナ3の上方を覆う位置(閉位置)にある時には、その一部がコンバイナ3の移動経路と重なる状態となり、コンバイナ3が展開方向に移動する時にその上端がカバー5と当接して移動が妨げられる。したがって、このような干渉が生じないように、コンバイナ3が移動を開始する際には、カバー5は図2に示すような待避位置(開位置)に移動し、コンバイナ3の移動経路を開放する。即ち、カバー5は、コンバイナ3が格納位置と展開位置の間を移動する際に、閉位置に位置する場合にはコンバイナ3に当接し、開位置に位置する場合にはコンバイナ3に当接しない。
インストルメントパネルPの下方に配置されている光投影部4は、様々な可視情報を表示可能な透過型の液晶表示パネル及びバックライトを備えている。液晶表示パネルの画面に表示される可視情報の像は、背面のバックライトにより照明される。この照明光により、可視情報を含む光L2が、図2に示すようにインストルメントパネルPの開口部を経由して、コンバイナ3に投射される。そして、コンバイナ3の表面で反射した光が、アイポイントに向かって投影される。このアイポイントから見える可視情報は、例えば図2に示すS1の位置に虚像として結像される。
図3は、HUD装置1のコンバイナ3を含む可動部の構成を示す図であり、図3(a)は格納状態における正面図を、図3(b)は同格納状態における側面図を、それぞれ示している。図3に示すように、HUD装置1は、可動部として、案内部10、可動ベース部材8、ガイドレール41、42、ダンパー機構9、ホルダ7、駆動部6等を備えている。上述した棒状に延びる案内部10に、可動ベース部材8が上下方向にスライド移動可能に取り付けられている。案内部10の左右側方には、可動ベース部材8のスライド移動を案内するガイドレール41、42がそれぞれ設けられている。そして、可動ベース部材8には、ダンパー機構9を介してホルダ7が接続されており、このホルダ7にコンバイナ3が固定されている。これにより、可動ベース部材8の上下方向への移動に従ってコンバイナ3が上下方向に移動する。可動ベース部材8は、駆動部6のステッピングモータ62の駆動力により、上下方向にスライド移動する。ステッピングモータ62は、例えばマイクロコンピュータ(CPU:Central Processing Unit)であるHUD側制御部11によって、その駆動が制御される。
図4は、図3においてコンバイナ3に格納方向の外力が作用した場合の状態の変化を示す図である。図3に示したように、ホルダ7の下面は、スプリング等の弾性部材であるダンパー機構9を介して可動ベース部材8の上面で支持されており、可動ベース部材8に対して相対移動可能(揺動可能)に取り付けられている。ダンパー機構9の中央付近には、外力を検出するための検出スイッチSW3が配置されている。検出スイッチSW3は、押圧式のボタンを備え、通常時にはオフであり、ダンパー機構9の厚み方向に所定以上の押圧力が加わった場合にオンになる。この所定の押圧力は、スプリングにより設定される。
即ち、通常の状態でコンバイナ3が停止している場合や、コンバイナ3の移動途中には、コンバイナ3の重量程度の荷重しか加わらないので検出スイッチSW3はオフになる。一方、例えば乗務員がコンバイナ3を下向きに押しつけた場合には、コンバイナ3の移動に要する力よりも大きな荷重がダンパー機構9の厚み方向に加わる。このため、図4に示すように、この外力によってコンバイナ3が可動ベース部材8に対して接近し、検出スイッチSW3がオンになる。或いは、何らかの不具合によってカバー5が閉位置に位置する状態で、コンバイナ3が上昇すると、コンバイナ3の上端部がカバー5に当接して動かなくなり、コンバイナ3に大きな外力が加わる。このような場合にも、ダンパー機構9に下向きに大きな外力が加わり、この外力によってコンバイナ3が可動ベース部材8に対して接近し、検出スイッチSW3がオンになる。このように、展開位置と格納位置との間における移動のための力以外の外力がコンバイナ3に作用すると、検出スイッチSW3がこれを検出する。特に、本実施形態では、検出スイッチSW3は、格納方向(下向き)の当該外力がコンバイナ3に作用したことを検出する。
但し、ホルダ7は、振動を抑制する機能を有するダンパー機構9を介して可動ベース部材8に接続されているので、上記外力が作用していない通常の状態では、可動ベース部材8に対して揺動することなく、可動ベース部材8の移動に従って上下方向に円滑にスライド移動する。
図5は、HUD装置1の位置検出及び異常検出システムの構成の概要を示す概念図であり、図5(a)はコンバイナ3の格納状態を、図5(b)は展開状態をそれぞれ示している。図5に示すように、HUD装置1は、上述した案内部10等を含むコンバイナ3の昇降機構やカバー5の開閉機構、検出スイッチSW3等に加えて、下限スイッチSW1及び上限スイッチSW2を備えている。
下限スイッチSW1及び上限スイッチSW2は、案内部10の下端側及び上端側にそれぞれ配置されており、可動ベース部材8が案内部10の下端側に位置している場合には下限スイッチSW1がオンになり、可動ベース部材8が案内部の上端側に位置している場合には上限スイッチSW2がオンになる。本実施形態では、下限スイッチSW1がオンである場合にコンバイナ3が格納位置に位置し、上限スイッチSW2がオンである場合にコンバイナ3が展開位置に位置するように構成されている。
本実施形態では、HUD側制御部11は、これら下限スイッチSW1及び上限スイッチSW2からの出力に基づいてコンバイナ3の位置を把握し、検出スイッチSW3からの出力に基づいて挟み込み等の異常の有無を把握する。このため、従来のようにコンバイナ3の昇降のためのモータの駆動電流や回転状態を監視することなく、機構部に設置されたスイッチのみで位置検出及び異常検出を実現できる。
<電気回路の構成>
図1に示した表示ユニットの電気回路の構成を図6に示す。図6に示すように、メータユニット31は、表示ユニット100のメインマイコンである、例えばマイクロコンピュータであるメータ側制御部33を備えており、表示部32が当該メータ側制御部33に接続されている。また、メータ側制御部33には、HUD装置1のHUD側制御部11が接続されている。HUD装置1及びメータユニット31は、バッテリー、イグニッション、グラウンド等に接続されている。さらに、HUD装置1及びメータユニット31には、操作部としてのコントロールスイッチ71が接続されている。コントロールスイッチ71は、複数の操作ボタンを有しており、乗員による展開指示や格納指示等の各種操作を受け付け可能に構成されている。
<動作の説明>
<HUD側制御部11の動作>
コンバイナ駆動制御の概要を図7に示す。また、図7に示した制御の異常検出処理の詳細を図8に示す。本実施形態では、HUD側制御部11が、図7及び図8に示す処理を実行し、HUD装置1を制御する。
<動作の概要>
図7に示すように、HUD装置1の電源がオンになると(S11)、HUD側制御部11は原点チェックを実施する(S12)。これにより、コンバイナ3が格納位置に位置決めされる。
続いて、HUD側制御部11は、コントロールスイッチ71による展開要求の有無を監視し(S13)、展開要求が為されると次のステップS14で「異常検出処理」を開始する。この「異常検出処理」の詳細は、図8を参照して後述する。
電源投入後の初期状態ではコンバイナ3が格納位置にあるので、HUD側制御部11は、展開要求に従い、コンバイナ3の展開位置への移動制御を開始する(S15)。そして、上限スイッチSW2の状態を監視し(S16)、上限スイッチSW2がオンになるとコンバイナ3の展開動作を完了し、この状態でコンバイナ3の位置を保持する(S17)。
コンバイナ3の展開動作が完了した後、HUD側制御部11は次に指示を受け付けるまでステッピングモータ62の励磁を停止させる(S18)。本実施形態では過負荷の検出のために前述の検出スイッチSW3を利用するので、励磁電流を監視する必要がなく、移動完了後に励磁を停止しても問題がない。これにより、余分な発熱や電力消費を抑制できる。
HUD側制御部11は、展開動作が完了した後、再びコントロールスイッチ71の状態を監視し、展開要求が解除されたか否かを識別する(S19)。展開要求が解除された場合には、コンバイナ3の格納位置への移動制御を開始する(S20)。
そして、HUD側制御部11は、下限スイッチSW1の状態を監視し(S21)、下限スイッチSW1がオンになると、即ち可動ベース部材8及びコンバイナ3が格納位置までの移動を完了すると、S14で開始した「異常検出処理」の実行を終了(解除)する(S22)。そして、待機状態に移行し(S23)、展開要求を再度待ち受ける(S13)。
<異常検出処理の詳細な説明>
<状態の種別の説明>
はじめに、図9を参照して、HUD装置におけるカバーの状態、並びに下限スイッチ及び上限スイッチの状態の関係を説明する。図9は、HUD装置におけるカバーの状態、並びに下限スイッチ及び上限スイッチの状態の関係を説明するための説明図である。
コンバイナ3が格納位置と展開位置との間を移動すると、図9に示すように状態が変化する。即ち、コンバイナ3の停止位置に応じて、状態の種別「A」、「B」、「C」、「D」、「E」が定まる。
種別「A」の状態では、カバー5は閉じた状態であり、下限スイッチSW1がオンであり、上限スイッチSW2がオフである。つまり、格納状態においては、種別は「A」となる。
種別「A」の状態からコンバイナ3が展開方向に進むと、下限スイッチSW1がオフに切り替わる。この状態から更に展開方向に進むと、カバー5が閉じた状態から開いた状態に変化する。このように、コンバイナ3が格納位置から展開方向に進んだ場合に、下限スイッチSW1がオフに切り替わる位置からカバー5が閉じた状態から開く状態に遷移する位置までが、種別「B」の状態である。
種別「C」の状態では、カバー5は開状態であり、下限スイッチSW1及び上限スイッチSW2はオフである。展開途中又は格納途中に、この種別「C」の状態となる。
コンバイナ3が展開方向に移動して所定の展開位置に接近すると、上限スイッチSW2がオンに切り替わる。上限スイッチSW2がオンに切り替わってから更にコンバイナ3が展開方向に進むと、展開位置に到達した状態が確定し、展開完了状態となる。上限スイッチSW2がオンに切り替わってから展開完了状態となるまでが、種別「D」の状態である。
コンバイナ3が所定の展開位置に到達した状態が確定し、展開完了状態となった状態が種別「E」の状態である。
<各部の状態の関係>
HUD装置1における各部の状態の関係の一覧を図10に示す。
図10に示すように、前記種別「A」の状態で検出スイッチSW3がオンになった場合、即ちカバー5が閉まった状態において過負荷が検出された場合には、HUD装置1の構造上、カバー5が閉まった状態でコンバイナ3に負荷がかかることはないため、「異常」状態であると看做すことができる。例えば、前回の格納時にHUD装置1の内部に異物等が入り込んで、当該異物がコンバイナ3とカバー5の間に挟まってしまったために、展開方向への移動を開始したコンバイナ3に負荷がかかった場合に、このような状態となる。
また、種別「B」、「C」、「D」の各状態で検出スイッチSW3がオンになった場合、コンバイナ3の展開又は格納途中に何らかの障害物と接触した可能性が考えられるので、「接触」の異常と看做すことができる。例えば、本来コンバイナ3が展開位置まで移動する際には開位置に位置しているべきカバー5が、実際には当該開位置以外に位置していたために、コンバイナ3とカバー5とが当接した場合、或いは、コンバイナ3の移動途中に乗員の手等がコンバイナ3に接触した場合に、このような状態となる。
また、種別「E」の状態で検出スイッチSW3がオンになった場合は、コンバイナ3が展開位置に停止している状態で、人為的に上方から下向きにコンバイナ3が押された可能性が考えられるので、「異常負荷」状態であると看做すことができる。
<異常検出処理における処理フロー>
図8を参照して、異常検出処理における処理フローを説明する。図8に示す異常検出処理は、上述した図7における処理と並列して実行される。
HUD側制御部11は、異常検出処理を開始すると、図8に示すステップS31で、検出スイッチSW3の状態を監視する。通常状態において検出スイッチSW3はオフであるが、前述のように通常の荷重とは異なる下向きの外力がコンバイナ3に加わると、これを検出して検出スイッチSW3の信号がオンになる。
検出スイッチSW3がオンになった場合には、HUD側制御部11は、次のS32で下限スイッチSW1の状態を識別する。下限スイッチSW1がオンの場合はS37に進み、オフの場合はS33に進む。
ステップS33では、HUD側制御部11は上限スイッチSW2の状態を識別し、SW2がオンの場合はS34に進み(種別「D」又は「E」)、SW2がオフの場合はS35に進む(種別「B」又は「C」)。
ステップS34では、HUD側制御部11は展開完了状態か否かを識別する。展開完了状態であればS36に進み(種別「E」)、展開完了状態でなければS35に進む(種別「D」)。
ステップS35では、コンバイナ3の展開位置への移動の途中で検出スイッチSW3が異常な負荷を検出したことになるので、HUD側制御部11は、展開処理を中止し、ステッピングモータ62の回転方向を反転する。具体的には、展開方向へのステッピングモータ62の駆動速度を所定の加速度で徐々に減速し、駆動速度が0に近づいた時に、コンバイナ3が格納方向に向かうようにステッピングモータ62の駆動方向を反転する。これにより、コンバイナ3に加わる外力を減らす方向にコンバイナ3を移動することができるので、可動部に負荷が加わり続けることを回避できる。
ステップS36では、HUD側制御部11は、コンバイナ3を格納位置に向かって移動して格納位置に位置決めするための処理を開始する。
ステップS37では、HUD側制御部11は、メータユニット31のメータ側制御部33に対して、異常が発生したことを表す情報を表示部32に表示するための信号を出力する。この際、HUD側制御部11は、どのような異常が発生したのかを区別して表示できるように、異常の種類を表す情報をメータ側制御部33に通知する。例えば、S32からS37進んだ場合には、コンバイナ3が格納位置にある状態で異常を検出しているので、種別「A」を表す情報を通知する。S32以外のステップからS37に進んだ場合には、それまでの処理経路に応じて種別「B」、「C」、「D」、又は「E」を表す情報を通知する。
S37で信号を受け付けたメータ側制御部33は、当該信号に基づいて表示部32の表示内容を制御し、各種別に対応した警報画面を表示させる。本実施形態では、各種別に基づいて特定される「異常」(種別「A」)、「接触」(種別「B」、「C」、「D」)、「異常負荷」(種別「E」)のそれぞれの場合において、異なる警報画面が表示部32に表示される。これにより、HUD装置1の内部で異常が発生したこと、及び発生した異常の種類を乗員に報知することができる。
尚、HUD装置1又はメータユニット31に、警告音や疑似音声を出力する機能が備わっている場合には、異常の表示だけでなく、異常の発生及び発生した異常の種類を警告音や疑似音声により併せて出力しても構わない。
ステップS38では、HUD側制御部11は、再展開を行うか否かを表すフラグを参照して状況を識別する。当該フラグがセットされている場合はS39に進み、セットされていない場合はS40に進む。
ステップS39では、HUD側制御部11は新たな展開要求が発生するまで待機する。即ち、コントロールスイッチ71の状態を監視し、乗員がコントロールスイッチ71を操作するまで待機する。
ステップS40では、コンバイナ3が格納位置にある時に展開要求を受け付けた場合と同様に、コンバイナ3の展開位置への移動処理を開始する。
以上説明した処理が実行されることにより、コンバイナ3に対して展開位置と格納位置との間の移動のための力以外の外力が作用すると、即ち挟み込みや機械的な干渉等に起因する異常が発生すると、検出スイッチSW3が押下され、表示部32に発生した異常に対応した警報画面が表示される。
以下では、本実施形態に係るHUD装置1及び表示ユニット100の作用及び効果について説明する。
本実施形態に係るHUD装置1は、展開位置と格納位置との間で移動が可能なコンバイナ3と、前記コンバイナ3に対して前記移動のための力以外の外力が作用したことを検出する検出スイッチSW3と、を備えている。
このため、コンバイナ3に対して展開位置と格納位置との間の移動のための力以外の外力が作用すると、即ち挟み込みや機械的な干渉等に起因する異常が発生すると、前記検出スイッチSW3が動作するので、異常発生の有無を簡単に検出できる。しかも、温度補償や閾値の調整が不要なので複雑な処理を行う必要がないし、温度センサが不要であるので部品数を減らすことも可能である。さらに、可動部を駆動するモータの励磁電流を監視することなく異常を検出できるので、所定の展開位置へのコンバイナ3の位置決めが完了した後は当該モータの励磁電流を遮断することができ、消費電力の低減が可能である。
また、本実施形態に係るHUD装置1は、前記検出スイッチSW3が、前記展開位置から前記格納位置に向かう格納方向の前記外力が前記コンバイナ3に作用したことを検出する。
例えば、当該格納方向とは反対向きである展開方向にコンバイナ3が移動している途中において、当該コンバイナ3が展開位置と格納位置との間に配置されたカバー5に当接した場合に、コンバイナ3に格納方向の外力が作用する。或いは、乗員の手等が展開方向側からコンバイナ3に当たった場合や、展開方向への移動途中に他の部品にコンバイナ3が干渉した場合等にも、コンバイナ3に格納方向の外力が作用する。本実施形態に係るHUD装置1によれば、これらの場合において、挟み込み等の異常を簡単な構成で検出することができる。
また、本実施形態に係るHUD装置1は、前記検出スイッチSW3に接続されたHUD側制御部11を更に備え、前記HUD側制御部11が、前記検出スイッチSW3から受け付けた信号に基づいて前記コンバイナ3の位置を制御する。
このため、検出スイッチSW3によって異常の発生を検出した場合に、コンバイナ3に加わる外力を減らす方向にコンバイナ3を移動することができるので(図8のS35)、異常時に可動部に負荷が加わり続けることを回避できる。
また、本実施形態に係るHUD装置1は、開位置と閉位置との間で移動可能なカバー5を更に備えている。そして、該カバー5は、前記コンバイナ3が前記格納方向とは反対の展開方向へ前記格納位置から前記展開位置まで移動する際に、前記閉位置に位置する場合には該コンバイナ3に当接し、前記開位置に位置する場合には該コンバイナ3に当接しない。また、前記検出スイッチSW3は、前記コンバイナ3が前記格納位置から前記展開位置への移動途中に前記カバー5に当接した場合、前記コンバイナ3に前記外力が作用したことを検出する。
このため、本来コンバイナ3が展開位置まで移動する際には開位置に位置しているべきカバー5が、実際には当該開位置以外に位置していたために、コンバイナ3とカバー5とが当接した場合に、この異常を検出スイッチSW3で検出できる。このため、カバー5の開閉状態を検出するための追加のセンサ等を設ける必要がなく、部品数を減らすことができる。
また、本実施形態に係るHUD装置1は、棒状に延びる案内部10と、前記案内部10の長手方向に沿ってスライド移動する可動ベース部材8と、を更に備えている。そして、前記コンバイナ3は、前記可動ベース部材8の移動にしたがって、前記展開位置と前記格納位置との間で移動する。また、前記検出スイッチSW3は、前記コンバイナ3に前記外力が作用して前記コンバイナ3が前記可動ベース部材8に対して接近した際に押下されるスイッチである。
このため、単純な押圧スイッチにより部品の干渉や挟み込みを検出することができるので、異常検出のための構造及び制御を単純化することができ、部品数を減らすことができる。
また、本実施形態に係るHUD装置1は、前記可動ベース部材8と前記コンバイナ3との間に、ダンパー機構9が設けられている。
このため、ダンパー機構9の作用によって、安定したコンバイナ3の移動が可能になる。即ち、可動ベース部材8とコンバイナ3とが相対的に移動可能な構造である場合には、格納位置と展開位置との間の移動時にコンバイナ3が揺動してコンバイナ3の挙動が不安定になってしまう虞があるが、ダンパー機構9が当該挙動を抑制する。
また、本実施形態に係るHUD装置1は、前記HUD側制御部11に接続され、その駆動力により前記可動ベース部材8を駆動するステッピングモータ62を更に備えている。そして、HUD側制御部11は、前記コンバイナ3が前記展開位置に位置している際に、又は前記コンバイナ3が前記格納位置から前記展開位置まで移動している途中に、前記検出スイッチSW3が前記コンバイナ3に前記外力が作用したことを検出した場合、前記コンバイナ3が前記格納位置まで移動するように前記ステッピングモータ62の駆動を制御する(図8のS36)。
このため、部品同士の干渉や挟み込みにより異常な負荷がコンバイナ3に加わった場合に、装置に加わるストレスを低減したり、コンバイナ3の破損、モータの焼き付き等を防止したりできる。
また、本実施形態に係るHUD装置1では、前記HUD側制御部11は、前記コンバイナ3が前記展開位置に位置している場合、前記ステッピングモータ62への励磁を停止する(図7のS18)。
このように、本実施形態に係るHUD装置1では、展開位置へのコンバイナ3の位置決めが完了した状態では、モータを駆動する必要がないので、励磁を停止することにより消費電力を低減し、発熱も抑制できる。異常を検出するために励磁電流を監視する必要がないので、励磁を停止しても問題はない。
また、本実施形態に係る表示ユニット100は、HUD装置1と、表示部32を有するメータユニット31と、を備えている。そして、前記HUD側制御部11は、前記検出スイッチSW3が前記コンバイナ3に前記外力が作用したことを検出した場合、前記表示部32に警報を表示させるための信号を出力する。
このため、部品同士の干渉や、挟み込み等の異常の発生を、メータユニット31の表示部32による表示によって乗員に知らせることができる。
また、本実施形態に係る表示ユニット100では、前記HUD側制御部11は、前記コンバイナ3が前記格納位置から前記展開位置へ移動している途中に、前記検出スイッチSW3が前記コンバイナ3に前記外力が作用したことを検出した場合(種別「B」、「C」、「D」)と、前記コンバイナ3が前記展開位置に位置している際に、前記検出スイッチSW3が前記コンバイナ3に前記外力が作用したことを検出した場合(種別「E」)と、で前記表示部32に異なる警報を表示させるための信号を出力する(図8のS37)。
このため、部品同士の干渉や、挟み込み等の異常が発生した場合に、乗員は表示の内容から異常の種類を区別することが可能になる。
また、本実施形態に係る表示ユニット100では、前記HUD側制御部11は、前記コンバイナ3が前記格納位置から前記展開位置へ移動している途中に、前記検出スイッチSW3が前記コンバイナ3に前記外力が作用したことを検出した場合(種別「B」、「C」、「D」)と、前記コンバイナ3が前記格納位置に位置している際に、前記検出スイッチSW3が前記コンバイナ3に前記外力が作用したことを検出した場合(種別「A」)と、で前記表示部32に異なる警報を表示させるための信号を出力する、
このため、部品同士の干渉や、挟み込み等の異常が発生した場合に、乗員は表示の内容から異常の種類を区別することが可能になる。
尚、本発明の技術的範囲は、上述した実施形態に限定されるものではない。上述した実施形態は、本発明の技術的範囲内で種々の変形や改良等を伴うことができる。
例えば、上記実施形態では、検出スイッチSW3が格納方向(下向き)の外力を検出可能である構成としたが、その他の向きの外力を検出可能な構成としても構わない。例えば、ホルダ7の形状を略U字形状としてコンバイナ3の下方だけではなく左右側方も覆う形状とし、コンバイナ3の側方への移動により押下される検出スイッチを当該側方部分に設け、格納方向及び展開方向に垂直な方向の外力を検出可能である構成としても構わない。
また、上記実施形態では、コンバイナ3がホルダ7に固定され、当該ホルダ7と可動ベース部材8との間に検出スイッチSW3が配置され、コンバイナ3に格納方向の外力が作用した場合にホルダ7が可動ベース部材8に対して接近して、検出スイッチSW3が押下される構成としたが、コンバイナ3に格納方向の外力が作用してコンバイナ3が移動した場合に検出スイッチSW3が当該移動を検出可能な構成であればよい。例えば、検出スイッチSW3が可動部自体の移動を検知する構造でも構わない。
また、上記実施形態では、メータユニット31の表示部32により警報を出力する構成としたが、警報を出力するデバイスはこれに限られない。例えば、上述したように、HUD装置1が警報出力部として、警告音や疑似音声を出力する音声出力部を備え、当該音声出力部が、検出スイッチSW3がコンバイナ3に外力が作用したことを検出した場合に警報を出力する構成としても構わない。また、当該警報出力部としての音声出力部を、メータユニット31が備える構成であっても構わない。
また、上記実施形態では、HUD側制御部11が図7、図8に示す処理を実行し、メータ側制御部33が表示部32の表示内容を制御する構成としたが、これらの処理はどちらの制御部により実行されても構わない。
1 HUD装置
2 ベース
3 コンバイナ
4 光投影部
5 カバー
6 駆動部
62 ステッピングモータ
7 ホルダ
8 可動ベース部材
9 ダンパー機構
10 案内部
11 HUD側制御部
31 メータユニット
32 表示部
33 メータ側制御部
100 表示ユニット
SW1 下限スイッチ
SW2 上限スイッチ
SW3 検出スイッチ
P インストルメントパネル
W フロントウインドシールド

Claims (6)

  1. 展開位置と格納位置との間で移動可能なコンバイナと、
    開位置と閉位置との間で移動可能に構成され、前記コンバイナが前記格納位置から前記展開位置まで移動する際に、前記閉位置に位置する場合には該コンバイナに当接し、前記開位置に位置する場合には該コンバイナに当接しないカバーと、
    前記コンバイナに、前記展開位置から前記格納位置に向かう格納方向の外力が作用したことを検出する検出スイッチと、
    前記検出スイッチに接続され、前記検出スイッチから受け付けた信号に基づいて前記コンバイナの位置を制御する制御部と、
    を備えることを特徴とするヘッドアップディスプレイ装置。
  2. 棒状に延びる案内部と、
    前記案内部の長手方向に沿ってスライド移動する可動ベース部材と、を更に備え、
    前記コンバイナは、前記可動ベース部材の移動にしたがって、前記展開位置と前記格納位置との間で移動し、
    前記検出スイッチは、前記コンバイナに前記外力が作用して前記コンバイナが前記可動ベース部材に対して接近した際に押下されるスイッチである、
    ことを特徴とする請求項1に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  3. 前記可動ベース部材と前記コンバイナとの間に、ダンパー機構が設けられている、
    ことを特徴とする請求項2に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  4. 前記制御部に接続され、その駆動力により前記可動ベース部材を駆動するモータを更に備え、
    前記制御部は、前記コンバイナが前記展開位置に位置している際に、又は前記コンバイナが前記格納位置から前記展開位置まで移動している途中に、前記検出スイッチが前記コンバイナに前記外力が作用したことを検出した場合、前記コンバイナが前記格納位置まで移動するように前記モータの駆動を制御する、
    ことを特徴とする請求項2及び請求項3のいずれか1項に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  5. 前記制御部に接続され、その駆動力により前記可動ベース部材を駆動するモータを更に備え、
    前記制御部は、前記コンバイナが前記展開位置に位置している場合、前記モータへの励磁を停止する、
    ことを特徴とする請求項2〜請求項4のいずれか1項に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  6. 警報を報知する警報出力部を更に備え、
    前記警報出力部は、前記検出スイッチが前記コンバイナに前記外力が作用したことを検出した場合、警報を出力する、
    ことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
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