JP2014233318A - マンモグラフィ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】被検体の体格に依らず、より快適に乳房を撮影することが可能なマンモグラフィ装置を提供することである。【解決手段】実施形態に係るマンモグラフィ装置は、X線照射部、アーム、X線検出器及び制御系を備える。X線照射部は、被検体の乳房に向かってX線を照射する。アームは、前記X線照射部を固定する。X線検出器は、前記乳房を透過したX線を検出できるように前記X線照射部と対向し、着脱機構によって前記アーム側に着脱及び交換可能に取付けられる。制御系は、前記X線照射部、前記アーム及び前記X線検出器を制御する。【選択図】 図4

Description

本発明の実施形態は、マンモグラフィ装置(乳房X線撮影装置)に関する。
従来、被検体の乳房を撮影する画像診断装置としてマンモグラフィ装置が知られている。マンモグラフィ装置には、大きい視野を有するX線検出器を備えた装置と、小さい視野を有するX線検出器を備えた装置がある。具体例として、約18×24cmの撮影視野を有するマンモグラフィ装置と約24×30cmの撮影視野を有するマンモグラフィ装置が知られている。このため、被検体の体形に合わせてマンモグラフィ装置を使い分けることができる。
特開2012−170718
しかしながら、乳房のサイズに対して撮影視野のサイズが十分でない場合には、撮影部位がオーバーラップするように撮影位置を変えて2回撮影を行うことが必要となる。このため、被曝の増加に繋がる。
また、マンモグラフィ装置における撮影では、被検体に撮影台を抱え込むような姿勢を取らせることが多い。しかし、大きいサイズのX線検出器を備えたマンモグラフィ装置では撮影台が大きいため、被検体の体格によっては腋の下に撮影台が接触して苦痛の原因となる恐れがある。或いは、被検体に無視な姿勢を強いることになる。
そこで本発明は、被検体の体格に依らず、より快適に乳房を撮影することが可能なマンモグラフィ装置を提供することを目的とする。
本発明の実施形態に係るマンモグラフィ装置は、X線照射部、アーム、X線検出器及び制御系を備える。X線照射部は、被検体の乳房に向かってX線を照射する。アームは、前記X線照射部を固定する。X線検出器は、前記乳房を透過したX線を検出できるように前記X線照射部と対向し、着脱機構によって前記アーム側に着脱及び交換可能に取付けられる。制御系は、前記X線照射部、前記アーム及び前記X線検出器を制御する。
本発明の実施形態に係るマンモグラフィ装置の外観を示す斜視図。 図1に示すアームの側面図。 図1に示すマンモグラフィ装置に備えられる制御系を含む構成要素の機能ブロック図。 図1に示すブッキー装置及び圧迫板を取り外した状態におけるアームの斜視図。 図1に示すブッキー装置及び圧迫板を取り外した状態におけるアームの別の例を示す斜視図。 図5に示す散乱線除去グリッドと駆動機構との間における連結機構の構造例を示す模式図。 図2に示すX線検出器と検出器保持部との間における位置決め機構の例を示す斜視図。 第1のX線検出器及び第2のX線検出器の下面図。 図8に示す位置A−A及び位置B−Bにおける断面図。 図2に示す絞りの開度をX線検出装置に応じて変える例を示す図。 図10に示す受像部の上面図。 図11に示す第1の受像部及び第2の受像部によってそれぞれ形成される撮影台に確認用板を設置した例を示す図。 図3に示す制御系によって自動認識されたFOVをX線画像の表示画面に表示させた例を示す図。 図1に示す圧迫板をアーム側から取り外した状態を示す図。 図2に示すX線検出器に対して送受される信号の種類と通信方法の例を示す図。 図2に示すX線検出器を金属接点及び無線によって撮影台コントローラ及びシステム制御コンピュータと接続した例を示す模式図。 図3に示すシステム制御コンピュータの機能ブロック図。 図17に示すガイド情報生成部によりX線検出器の交換のガイド情報として表示装置に表示されるフローチャートの一例を示す図。
本発明の実施形態に係るマンモグラフィ装置について添付図面を参照して説明する。
(構成および機能)
図1は本発明の実施形態に係るマンモグラフィ装置の外観を示す斜視図であり、図2は図1に示すアームの側面図である。
マンモグラフィ装置1は、装置本体2、コンソール(操作卓)3、高電圧発生装置4及び制御系5を有する。装置本体2は、スタンド6に逆L字型のアーム7を取付けた構造を有している。装置本体2の近傍には、アーム7の操作用のフットスイッチ8が設置される。
アーム7の上方側の一端には、被検体の乳房に向かってX線を照射するX線照射部9が固定される。図1に示す例では、X線照射部9がアーム7と一体化され、アーム7の一端がX線照射部9を形成している。X線照射部9は、X線管10及び絞り11を備えて構成される。従って、アーム7の一端にX線管10及び絞り11が内蔵されている。X線照射部9には、更にフェースガード12が取付けられる。
一方、アーム7の下方側には、ブッキー装置13が連結される。ブッキー装置13が連結されたアーム7はC型となる。ブッキー装置13には、平面型のX線検出器14及び散乱線除去用のグリッド15が収納される。X線検出器14は、乳房を透過したX線を検出できるようにX線照射部9と対向するように配置される。
X線の散乱線を除去するためのグリッド15はX線の照射中に駆動機構16によって移動可能に構成される。グリッド15を揺動するための駆動機構16は、ブッキー装置13又はアーム7側に取付けることができる。駆動機構16は、モータ及び機械部品で構成することができる。そして、駆動機構16によってグリッド15を同一平面上において任意の方向に移動させることができる。グリッド15の移動方向は、被検体に向かって左右方向であることが殆どである。但し、グリッド15の構造によっては、被検体の前後方向に移動させたり、非直線上に移動させる場合もある。
そして、グリッド15及びX線検出器14を収納したブッキー装置13は被検体の乳房を透過したX線の受像部17を形成する。従って、ブッキー装置13の上面は、被検体の乳房を設置するための撮影台18として機能する。
アーム7のX線照射部9とブッキー装置13との間には、撮影台18として機能するブッキー装置13の上面に向かって被検体の乳房を圧迫するための圧迫板19が取付けられる。圧迫板19の取付部分の近傍には、圧迫板19を手動で操作するためのつまみ20が設けられる。
コンソール3には、X線の照射を操作するためのハンドスイッチ21、入力装置22及び表示装置23が備えられる。高電圧発生装置4は、X線照射部9のX線管10に高電圧を印加することによって被検体の乳房に向けてX線を照射させる装置である。
図3は図1に示すマンモグラフィ装置1に備えられる制御系5を含む構成要素の機能ブロック図である。
制御系5は、X線照射部9、アーム7及びX線検出器14を制御するシステムである。例えば、制御系5は、撮影台コントローラ5A及びシステム制御コンピュータ5Bで構成される。撮影台コントローラ5Aは、装置本体2の内部に内蔵される。一方、システム制御コンピュータ5Bは、コンソール3の内部に内蔵される。
システム制御コンピュータ5Bには、コンソール3の入力装置22及びハンドスイッチ21から指示情報を入力することができる。撮影台コントローラ5Aは、システム制御コンピュータ5Bの制御下においてX線検出器14、絞り11、アーム7及び高電圧発生装置4を制御する機能を有している。従って、システム制御コンピュータ5BによってX線管10からのX線の照射及びX線検出器14によるX線の検出を制御することができる。
また、システム制御コンピュータ5BがX線検出器14との間において直接データ通信を行えるようにすることもできる。典型的な例では、X線検出器14において取得されたX線画像データがシステム制御コンピュータ5Bに転送され、コンソール3の表示装置23に表示される。
このような構成を有するマンモグラフィ装置1は、互いにサイズが異なる複数のX線検出器14、複数のX線検出器14に対応する複数のグリッド15、複数のX線検出器14に対応する複数のブッキー装置13及び互いにサイズが異なる複数の圧迫板19を、それぞれ着脱及び交換可能に構成要素として有している。
ここでは、マンモグラフィ装置1が、第1のサイズを有する第1のX線検出器14Aと、第1のサイズよりも大きい第2のサイズを有する第2のX線検出器14Bとを着脱及び交換可能に備えている場合を例に説明する。すなわち、マンモグラフィ装置1が、2つのX線検出器を着脱及び交換可能に備えている場合を例に説明する。
第1のX線検出器14Aは、第1のグリッド15Aとともに第1のブッキー装置13Aに収納される。そして、第1のX線検出器14A及び第1のグリッド15Aを収納した第1のブッキー装置13Aによって第1の受像部17Aが構成される。同様に、第2のX線検出器14Bは、第2のグリッド15Bとともに第2のブッキー装置13Bに収納される。そして、第2のX線検出器14B及び第2のグリッド15Bを収納した第2のブッキー装置13Bによって第2の受像部17Bが構成される。
第1のX線検出器14Aの第1のサイズは、第2のX線検出器14Bの第2のサイズよりも小さい。従って、第1のX線検出器14A、第1のグリッド15A及び第1のブッキー装置13Aを含む第1の受像部17Aは、第2のX線検出器14B、第2のグリッド15B及び第2のブッキー装置13Bを含む第2の受像部17Bよりも小さい。このため、オペレータは、互いに大きさが異なる第1の受像部17A及び第2の受像部17BからX線撮影に使用する受像部17を被検体の体格に応じて選択することができる。
第1のX線検出器14A及び第1のグリッド15Aは、第1のブッキー装置13Aに収納された状態でアーム7に着脱する構造とすることができる。同様に、第2のX線検出器14B及び第2のグリッド15Bも、第2のブッキー装置13Bに収納された状態でアーム7に着脱する構造とすることができる。つまり、第1の受像部17Aと第2の受像部17Bとを互いに交換可能な構造とすることができる。
或いは、第1のX線検出器14A、第1のグリッド15A及び第1のブッキー装置13Aの全て又は一部を別々にアーム7に着脱する構造とすることもできる。同様に、第2のX線検出器14B、第2のグリッド15B及び第2のブッキー装置13Bの全て又は一部も、別々にアーム7に着脱する構造とすることもできる。この場合、第1の受像部17Aと第2の受像部17Bとを交換する場合には、第1の受像部17A及び第2の受像部17Bを分解及び組立ながら交換作業が実施されることとなる。
以降では、第1のグリッド15Aを内蔵した第1のブッキー装置13Aと、第1のX線検出器14Aとが別々に、第2のグリッド15Bを内蔵した第2のブッキー装置13B及び第2のX線検出器14Bと交換される場合を例に説明する。
図4は図1に示すブッキー装置13及び圧迫板19を取り外した状態におけるアーム7の斜視図である。
図4に示すように、第1のX線検出器14A及び第1のグリッド15Aを収納する第1のブッキー装置13Aを着脱機構によってアーム7側に着脱及び交換可能に取付けることができる。図4に示す例では、第1のブッキー装置13Aが検出器保持部30に嵌合する構造となっている。すなわち、第1のブッキー装置13Aの着脱機構は、互いに嵌合する第1のブッキー装置13A側の部位及び検出器保持部30側の部位によって構成されている。もちろん、必要に応じてボルトとナット等の締結具を用いて第1のブッキー装置13Aを検出器保持部30に固定できるようにしてもよい。このような構造により、簡易に第1のブッキー装置13Aを検出器保持部30に機械的に着脱することが可能となる。
第1のグリッド15Aが第1のブッキー装置13Aに内蔵される場合には、第1のグリッド15Aが第1のブッキー装置13Aとともにアーム7側に着脱される。従って、第1のブッキー装置13Aを、アーム7側に取付けられた検出器保持部30から取り外した後に、第1のX線検出器14Aを検出器保持部30から取り外すことができる。
第2のX線検出器14B及び第2のグリッド15Bを収納する第2のブッキー装置13Bについても同様に着脱機構によってアーム7側の検出器保持部30に着脱することができる。また、第2のブッキー装置13Bを、アーム7側に取付けられた検出器保持部30から取り外した後に、第2のX線検出器14Bを検出器保持部30から取り外すことができる。
尚、図4は、第1のグリッド15Aを移動させるための駆動機構16が第1のブッキー装置13A側に取付けられている例を示している。従って、駆動機構16についても第1のブッキー装置13Aから第2のブッキー装置13Bに交換することによって第2のグリッド15B用の駆動機構16に交換することができる。
図5は図1に示すブッキー装置13及び圧迫板19を取り外した状態におけるアーム7の別の例を示す斜視図である
図5は、第1のグリッド15Aを移動させるための駆動機構16が検出器保持部30側に取付けられている例を示している。この場合には、第1のブッキー装置13Aを第2のブッキー装置13Bに交換しても、駆動機構16は交換されない。つまり、第1のブッキー装置13Aに内蔵された第1のグリッド15A及び第2のブッキー装置13Bに内蔵された第2のグリッド15Bが共通の駆動機構16によって揺動される。
図5に例示されるように、第1のグリッド15A及び第2のグリッド15Bの駆動機構16が検出器保持部30側に取付けられている場合には、第1のグリッド15A及び第2のグリッド15Bと駆動機構16との間も、着脱可能に構成される。第1のグリッド15A及び第2のグリッド15Bは、アーム7側に固定される駆動機構16と機械的な連結機構によって着脱可能に連結することができる。
図6は図5に示す散乱線除去グリッド15と駆動機構16との間における連結機構の構造例を示す模式図である。
図6(A)は、ブッキー装置13を検出器保持部30から取り外した状態を示し、図6(B)はブッキー装置13を検出器保持部30に取付けた状態を示す。図6に示すように、グリッド15と駆動機構16とを連結するための連結機構は、互いに嵌合する位置決めピン40とブッシュ41とで構成することができる。図6に示す例では、駆動機構16側にブッシュ41が取付けられており、グリッド15側に位置決めピン40が取付けられている。すなわち、グリッド15が取付けられたブッキー装置13を検出器保持部30に嵌めこむと、グリッド15側の位置決めピン40が、駆動機構16側のブッシュ41に嵌合する構造となっている。
グリッド15側の位置決めピン40が駆動機構16側のブッシュ41に嵌合すると、駆動機構16からの動力を連結機構を通じて機械的にグリッド15に伝達することができる。具体的には、駆動機構16側のブッシュ41を軸に垂直な方向に移動させることによって、グリッド15をブッシュ41の移動方向に揺動させることができる。
図示された例では、第1のグリッド15Aが第1のブッキー装置13Aに取付けられる。同様に、第2のグリッド15Bが第2のブッキー装置13Bに取付けられる。従って、ブッキー装置13の交換によってグリッド15も交換されることになる。第1のX線検出器14Aに対応する第1のグリッド15Aは、第2のX線検出器14Bに対応する第2のグリッド15Bと異なる特性でX線の散乱線を除去するように構成することが望ましい。すなわち、第1のグリッド15Aの散乱線除去特性と第2のグリッド15Bの散乱線除去特性とを互いに異なる特性とすることが望ましい。
これは、乳房の大きさと撮影時における乳房の厚さとの間に相関があり、乳房の大きさが散乱線の発生量に影響すると考えられるためである。具体的には、小さな乳房を撮影する場合には、散乱線の発生量が少なく、大きな乳房を撮影する場合には、散乱線の発生量が多いと考えられる。
一方、被検体によって散乱されたX線(散乱線)のグリッド15による除去能と、被検体によって散乱されずに到達したX線(直接線)のグリッド15での透過率との間にトレードオフの関係がある。グリッド15の散乱線除去能が高い、すなわち直接線の透過率が低いと、X線検出器14に到達するX線の量を一定に保つためには、乳房に照射する線量を増やすことが必要であるため被曝線量が増加する。
従って、サイズが小さい第1のX線検出器14Aに対応する第1のグリッド15Aの散乱線除去能を、サイズが大きい第2のX線検出器14Bに対応する第2のグリッド15Bの散乱線除去能よりも小さくすることが、乳房の被曝線量を低減するために適切である。すなわち、サイズが小さい第1のX線検出器14A用にグリッド比の小さな第1のグリッド15Aを使用し、サイズが大きい第2のX線検出器14B用にグリッド比の大きな第2のグリッド15Bを使用するようにすることができる。
また、サイズが小さい第1のX線検出器14Aを使用する場合において散乱線の発生が無視できると考えられる場合には、グリッド15を使用しないようにすることもできる。従って、ブッキー装置13からグリッド15を着脱できるようにしてもよい。
尚、第1のグリッド15A及び第2のグリッド15Bが、それぞれ第1のブッキー装置13A及び第2のブッキー装置13Bとともに交換されず個別に交換される場合においても、同様に散乱線除去特性を第1のグリッド15Aと第2のグリッド15Bとの間で変えることが適切である。すなわち、第1のX線検出器14Aに対応し、X線の散乱線を除去する第1のグリッド15Aと、第2のX線検出器14Bに対応し、第1のグリッド15Aのグリッド比よりも大きいグリッド比でX線の散乱線を除去する第2のグリッド15Bとを着脱及び交換可能に構成要素としてマンモグラフィ装置1に備えることができる。
第1のX線検出器14A及び第2のX線検出器14Bは、機械的な位置決め機構によって検出器保持部30に設置することができる。すなわち、機械的な位置決め機構によって、X線検出器14の、アーム7側に対する位置決めを行うことができる。これにより、第1のX線検出器14A及び第2のX線検出器14Bの、検出器保持部30に対する取付位置の再現性を確保することができる。
第1のX線検出器14A及び第2のX線検出器14Bの位置決め機構は、互いに嵌合する凹部と凸部とで構成することができる。凹部と凸部の典型例としては、位置決めピンと孔が挙げられる。
図7は図2に示すX線検出器14と検出器保持部30との間における位置決め機構の例を示す斜視図、図8は第1のX線検出器14A及び第2のX線検出器14Bの下面図、図9は図8に示す位置A−A及び位置B−Bにおける断面図である。
図8(A)は第1のX線検出器14Aの下面図を、図8(B)は第2のX線検出器14Bの下面図を、それぞれ示す。従って、図9(A)は第1のX線検出器14Aの位置A−Aにおける断面図を、図9(B)は第2のX線検出器14Bの位置B−Bにおける断面図を、それぞれ示す。
図示されるように、第1のX線検出器14A及び第2のX線検出器14Bは、複数の位置決めピン50でアーム7側の検出器保持部30に対して位置決めすることができる。図示された例では、アーム7側の検出器保持部30に3つの位置決めピン50が固定されている。一方、第1のX線検出器14A及び第2のX線検出器14Bには、それぞれ位置決めピン50と嵌合するめくら孔51が設けられている。尚、図9では、位置決めピン50の先端とめくら孔51の底面との間隙が省略されている。また、位置決めピン50及びめくら孔51には、適宜面取りを施すことが実用的である。
検出器保持部30に設けられる3つの位置決めピン50は、第1のX線検出器14A及び第2のX線検出器14Bに共通の位置決め機構である。従って、第1のX線検出器14A及び第2のX線検出器14Bにそれぞれ設けられる複数の孔51のピッチは互いに同一となる。
尚、第1のX線検出器14A及び第2のX線検出器14Bのいずれにおいても、それぞれ撮影台18として機能する第1のブッキー装置13A及び第2のブッキー装置13Bの被検体側における端部が装置本体2に対して同じ位置となるように位置決めを行うことが重要である。第1のX線検出器14A及び第2のX線検出器14Bは、それぞれ撮影台18として機能する第1のブッキー装置13A及び第2のブッキー装置13Bに収納された状態で使用される。従って、第1のX線検出器14A及び第2のX線検出器14Bの被検体側における各端部と、各端部からそれぞれ最も近い孔51までの距離D1が互いに同一となるように位置決めピン50の孔51の位置が決定されている。
これにより、撮影視野内の基準となる位置に対する被検体の胸壁の相対位置を、第1のX線検出器14Aと第2のX線検出器14Bとの間で同一にすることができる。すなわち、X線検出器14を交換しても、基準位置に対する被検体の胸壁の相対位置を一定にすることができる。
また、被検体の左右方向における第1のX線検出器14Aの中心が、被検体の左右方向における第2のX線検出器14Bの中心と一致するように、位置決めピン50の孔51の位置が決定されている。このため、第1のX線検出器14Aと第2のX線検出器14Bとの間で、被検体の左右方向における相対位置も同一にすることができる。
第1のX線検出器14A及び第2のX線検出器14Bの裏面の位置まで透過するX線の強度は、所定のレベル以下とする必要がある。従って、X線検出器14においてX線を検出することが可能な有効領域からはみ出すX線の照射野及び撮影台18から胸壁側にはみ出すX線の照射野は、所定の寸法以下とすることが必要である。このため、X線検出器14が交換される場合には、胸壁の相対位置の他、X線の照射野も適切に調整されることが重要である。
そこで、X線検出器14の交換に伴ってX線の照射野が切換るようにすることができる。そのためには、X線管10の出力口付近に設けられる絞り11の開度を、取付けられるX線検出器14に応じて切換えればよい。
図10は、図2に示す絞り11の開度をX線検出装置に応じて変える例を示す図であり、図11は、図10に示す受像部17の上面図である。
図10(A)及び図11(A)は、第1のX線検出器14A及び第1のグリッド15Aを収納した第1のブッキー装置13Aがアーム7側に取付けられている場合における絞り11の開度及びX線の照射野を示している。一方、図10(B)及び図11(B)は、第2のX線検出器14B及び第2のグリッド15Bを収納した第2のブッキー装置13Bがアーム7側に取付けられている場合における絞り11の開度及びX線の照射野を示している。
図10(A), (B)に示すように、X線照射部9に設けられるX線の絞り11を、アーム7側に取付けられるX線検出器14の識別情報に応じて開度が変化するように構成することができる。X線検出器14の識別情報は、例えば、図10に示すように検出器保持部30に第1のX線検出器14A及び第2のX線検出器14Bがセットされた場合にそれぞれ押下されるハードスイッチ60A、60Bを設け、ハードスイッチ60A、60Bが押下された場合に制御系5に出力されるようにすることができる。そして、制御系5がX線検出器14の識別情報に応じて絞り11に開度を調整するための制御信号を出力するようにすることができる。
これにより、第1のX線検出器14A又は第2のX線検出器14Bが検出器保持部30にセットされた場合に制御系5が自動的に第1のX線検出器14A及び第2のX線検出器14Bのいずれがセットされたのかを認識することができる。そして、セットされたX線検出器14に応じて絞り11の開度を適切な開度に調整することができる。尚、制御系5が認識したX線検出器14の識別情報をコンソール3の表示装置23に表示させ、入力装置22の操作によるオペレータの確認を制御系5が要求するようにしてもよい。
この結果、X線の照射野を第1のX線検出器14A及び第2のX線検出器14Bのサイズに応じた適切な範囲に設定することができる。尚、図10においてX線の照射野は紙面に垂直な方向、つまり被検体の左右方向にも調整される。
具体的には、図11に示すように、第1の受像部17A及び第2の受像部17Bによってそれぞれ形成される撮影台18から被検体の胸壁側にはみ出すX線の照射野の幅D2が所定の寸法以下となるようにX線の照射野が調整される。また、第1のX線検出器14A及び第2のX線検出器14BにおいてX線を検出することが可能な各有効領域から胸壁側以外の3つの方向にはみ出すX線の照射野の幅D3についても、それぞれ所定の寸法以下となるようにX線の照射野が調整される。
絞り11によって調整されたX線の照射野は、X線を模擬した可視光を照射してオペレータが確認することが安全上望ましい。X線の照射野は、照射野ランプと確認用板で確認することができる。
図12は、図11に示す第1の受像部17A及び第2の受像部17Bによってそれぞれ形成される撮影台18に確認用板を設置した例を示す図である。
図12(A)に示すように第1の受像部17Aがアーム7に取付けられている場合には、第1のX線検出器14Aに対応する第1の確認用板70Aを撮影台18に設置することができる。そのために、撮影台18上に第1の確認用板70Aの設置位置を確認するための線等の目印71Aを設けることが望ましい。同様に、図12(B)に示すように第2の受像部17Bがアーム7に取付けられている場合には、第2のX線検出器14Bに対応する第2の確認用板70Bを撮影台18に設置することができる。そのために、撮影台18上に第2の確認用板70Bの設置位置を確認するための線等の目印71Bを設けることが望ましい。
第1の確認用板70Aを撮影台18にセットした状態でX線管10の近傍に設けられた照射野ランプを点灯すると、絞り11によって絞られた光によって第1の確認用板70A上の領域がX線の照射野として照らされる。また、第1の確認用板70Aには、理想的なX線の照射野及び第1のX線検出器14Aの有効領域が描かれている。このため、オペレータは第1のX線検出器14Aの有効領域全体がX線の照射野でカバーされていることを確認することができる。また、第1のX線検出器14Aの有効領域からはみ出すX線の照射野の幅D2, D3が、所定の寸法以下であることを確認することができる。
同様に、第2の確認用板70Bを撮影台18にセットした状態でX線管10の近傍に設けられた照射野ランプを点灯すると、絞り11によって絞られた光によって第2の確認用板70B上の領域がX線の照射野として照らされる。また、第2の確認用板70Bには、理想的なX線の照射野及び第2のX線検出器14Bの有効領域が描かれている。このため、オペレータは第2のX線検出器14Bの有効領域全体がX線の照射野でカバーされていることを確認することができる。また、第2のX線検出器14Bの有効領域からはみ出すX線の照射野の幅D2, D3が、所定の寸法以下であることを確認することができる。
尚、X線管10及び絞り11の位置は不変であるため、第1のX線検出器14A及び第2のX線検出器14Bが所定の位置にセットされればX線の照射野は適正となるはずである。従って、オペレータは通常、X線の照射野の確認のみを行えばよいと考えられる。そして、確認の結果、万一、X線の照射野が適正でない場合には、サービスマンが原因を診断するようにすればよい。
絞り11によって調整されたX線の照射野は、実際にX線を照射して確認することもできる。この場合、第1のX線検出器14A又は第2のX線検出器14Bを用いて撮影されたX線画像によってX線の照射野を確認することが可能となる。X線画像に基づくX線の照射野の確認は、オペレータによる目視に限らず、制御系5における画像処理によって自動的に行うこともできる。
画像処理の場合には、例えば、撮影されたX線画像にX線が照射されていない領域があるか否かを画素値に基づいて判定することができる。これにより、X線検出器14の有効領域全体がX線の照射野でカバーされていることを確認することができる。また、画素数及び画像サイズに基づいて撮影視野(FOV: field of view)としてX線検出器14の有効領域を制御系5が自動認識することができる。
図13は、図3に示す制御系5によって自動認識されたFOVをX線画像の表示画面に表示させた例を示す図である。
図13に示すように、表示装置23に表示されるX線画像の表示画面には、右側の乳房が描出されたX線画像と左側の乳房が描出されたX線画像とが並列表示される。また、左右の乳房が描出される向きは、乳房の内側が下方、乳房の外側が上方となる。このようなX線画像の表示画面において、図13に示すように、FOVのサイズとしてX線検出器14の有効領域を表示させることができる。これにより、オペレータは、X線画像の表示画面を通じて現在マンモグラフィ装置1に取付けられているX線検出器14のFOVを確認することができる。
このように、制御系5には、マンモグラフィ装置1のアーム7側に取付けられているX線検出器14に対応するFOVを表示装置23に表示させる視野情報表示部としての機能を設けることができる。尚、FOVに限らず使用中のX線検出器14の識別情報をX線画像の表示画面に表示させるようにしてもよい。
上述のように、マンモグラフィ装置1のアーム7側には、X線検出器14、グリッド15及びブッキー装置13の他、互いにサイズが異なる圧迫板19を着脱及び交換することができる。
図14は、図1に示す圧迫板19をアーム7側から取り外した状態を示す図である。
図14に示すように乳房を圧迫する第1の圧迫板19Aと、第1の圧迫板19Aのサイズよりも大きいサイズで乳房を圧迫する第2の圧迫板19Bとを着脱及び交換可能な構成要素としてマンモグラフィ装置1に備えることができる。尚、サイズが相対的に小さい第1の圧迫板19Aは、第1のX線検出器14Aに対応しており、サイズが相対的に大きい第2の圧迫板19Bは、第2のX線検出器14Bに対応している。従って、受像部17を交換する場合に、受像部17に適合するサイズの圧迫板19に交換することができる。
次に、マンモグラフィ装置1のアーム7側に着脱して使用されるX線検出器14及びグリッド15の駆動機構16への通信及び電源供給の方法について説明する。
第1のX線検出器14A及び第2のX線検出器14Bは、検出器保持部30によってアーム7側に着脱及び交換可能に取付けられる。従って、第1のX線検出器14A及び第2のX線検出器14Bは、ケーブル以外の通信手段によって制御系5と通信するように構成されることが望ましい。また、第1のX線検出器14A及び第2のX線検出器14Bは、ケーブル以外の供給経路を介して電力の供給を受けるように構成されることが望ましい。
図15は、図2に示すX線検出器14に対して送受される信号の種類と通信方法の例を示す図である。
X線検出器14と制御系5との間における通信の対象となる情報の典型例としては、X線照射前におけるタイミングを指示する制御信号、X線の照射タイミングを指示する制御信号、X線の照射期間を指示する制御信号、X線検出器14の状態を示す信号、コマンド信号、画像データが挙げられる。
X線照射前におけるタイミングを指示する制御信号、X線の照射タイミングを指示する制御信号、X線の照射期間を指示する制御信号は、撮影台コントローラ5AとX線検出器14との間において通信の対象となる信号である。X線検出器14の状態を示す信号は、撮影台コントローラ5A又はシステム制御コンピュータ5BとX線検出器14との間において通信の対象となる信号である。また、コマンド信号及び画像データは、システム制御コンピュータ5BとX線検出器14との間において通信の対象となる信号である。
撮影台コントローラ5A及びシステム制御コンピュータ5BとX線検出器14との間における情報の通信手段としては、金属接点及び無線が挙げられる。図15において通信手段1は、撮影台コントローラ5A及びシステム制御コンピュータ5BとX線検出器14との間を金属接点のみで接続した例を、通信手段2は、撮影台コントローラ5A及びシステム制御コンピュータ5BとX線検出器14との間を金属接点及び無線で接続した例を、通信手段3は、撮影台コントローラ5A及びシステム制御コンピュータ5BとX線検出器14との間を無線のみで接続した例を、それぞれ示している。
図16は、図2に示すX線検出器14を金属接点及び無線によって撮影台コントローラ5A及びシステム制御コンピュータ5Bと接続した例を示す模式図である。
金属接点及び無線による通信を併用する場合には、図15及び図16に示すように装置本体2に内蔵される撮影台コントローラ5AとX線検出器14との間を金属接点80A、80Bで接続し、装置本体2から離れたコンソール3の内部に内蔵されるシステム制御コンピュータ5BとX線検出器14との間を無線で接続することが合理的である。
具体的には、X線検出器14には、アーム7側に取付けられた場合にアーム7側における金属接点80Bと接触することによって制御系5の撮影台コントローラ5Aと通信を行うための金属接点80Aと、制御系5のシステム制御コンピュータ5Bと通信を行うための無線機81Aの双方が設けられる。
すなわち、X線検出器14側と検出器保持部30側の双方に金属接点80A、80Bが設けられる。そして、X線検出器14を検出器保持部30に機械的に固定すると金属接点80A、80B同士が接触して電気的に導通するように構成されている。また、検出器保持部30の金属接点80Bと撮影台コントローラ5Aとの間は、ケーブル等の任意の通信手段で接続されている。このため、X線検出器14を検出器保持部30にセットすると、金属接点80A、80Bを通じて撮影台コントローラ5Aとの間で信号を送受信することができる。
一方、システム制御コンピュータ5B及びX線検出器14の双方に無線機81A、81Bが設けられる。このため、システム制御コンピュータ5BとX線検出器14との間において電磁波又は赤外線を使用した無線通信を行うことができる。
X線検出器14への電力供給についても、金属接点又は無線を利用することができる。金属接点によりX線検出器14に電力を供給する場合には、X線検出器14に、アーム7側に取付けられた場合にアーム7側における金属接点と接触することによって電力の供給を受けるための金属接点が設けられる。このため、検出器保持部30からX線検出器14に電力を供給することができる。一方、無線給電によりX線検出器14に電力を供給する場合には、X線検出器14に、電力の供給を無線によって受けるための無線機が設けられる。そして、検出器保持部30又は装置本体2の外部の任意の構成要素からX線検出器14に電力を供給することができる。
更に、X線検出器14に電力を供給するための別の方法として、図16に示すように、X線検出器14の内部にバッテリー82を設ける方法が挙げられる。すなわち、電力を供給するためのバッテリー82を有するX線検出器14を、マンモグラフィ装置1のアーム7側に着脱して使用することができる。
グリッド15の駆動機構16についても、ブッキー装置13に取付けられた状態でグリッド15を移動させる構成の場合には、装置本体2とブッキー装置13との間において駆動用の制御信号の送受信が必要となる。従って、駆動機構16がブッキー装置13とともにマンモグラフィ装置1のアーム7側に着脱して使用される場合には、着脱が容易又は不要な通信手段によって制御系5と通信するように構成されることが望ましい。
また、駆動機構16の駆動用電源が装置本体2又はコンソール3に設けられる場合には、着脱が容易又は不要な供給経路を介して駆動機構16が電力の供給を受けるように構成されることが望ましい。尚、典型的なマンモグラフィ装置1では、駆動機構16の駆動用電源がコンソール3に設けられる。そして、ケーブルによってコンソール3内の駆動用電源が装置本体2側の撮影台コントローラ5Aと接続される。
従って、グリッド15の駆動機構16についても、マンモグラフィ装置1のアーム7側に着脱して使用される場合には、無線又は金属接点を利用して駆動用の制御信号の通信及び電力の供給を行うことが望ましい。すなわち、ケーブル以外の通信経路を経由して与えられる制御信号によって制御される駆動機構16をブッキー装置13に取付けることができる。また、ケーブル以外の供給経路を介して電力の供給を受ける駆動機構16をブッキー装置13に取付けることができる。或いは、駆動機構16にバッテリーを内蔵して電力を供給するようにしてもよい。
また、直接手で位置を合わせずに挿抜することが可能なコネクタで駆動機構16を装置本体2の撮影台コントローラ5A側と接続するようにしてもよい。すなわち、直接手で位置を合わせずに挿抜することが可能なコネクタを経由して撮影台コントローラ5A側から与えられる制御信号によって駆動機構16を制御することができる。また、バッテリーを使用しない場合には、電力についてもコネクタを通じて撮影台コントローラ5A側から駆動機構16に供給することができる。
直接手で位置を合わせずに挿抜することが可能なコネクタとしては、ドロワーコネクタが挙げられる。ドロワーコネクタは、ガイド機能及びフローティング機能を有し、嵌合長を適切に確保することによって直接手で位置を合わせずに挿抜できるようにしたコネクタである。
尚、装置本体2側から駆動機構16に駆動力を機械的に伝達するようにしてもよい。具体例として動力伝達ベルトや歯車を構成要素とする着脱可能なリンク機構で駆動機構16を装置本体2側と連結することができる。その場合にも、駆動機構16と装置本体2との間において電気的な接続が不要となる。このため、駆動機構16と装置本体2との間においてケーブルを不要にすることができる。
次に、システム制御コンピュータ5Bの詳細機能について説明する。
図17は、図3に示すシステム制御コンピュータ5Bの機能ブロック図である。
システム制御コンピュータ5Bは、プログラムを実行することにより、検出器切換管理部90、画像補正部91、第1の検出器データ保存部92A、第2の検出器データ保存部92B、画像処理部93、第1の画像処理パラメータ保存部94A、第2の画像処理パラメータ保存部94B、画像サイズ変換部95、第1の変換パラメータ保存部96A、第2の変換パラメータ保存部96B、画像データ保存部97、表示データ生成部98、異常監視部99、第1の制限時間保存部100A、第2の制限時間保存部100B、視野情報表示部101、装置制御部102及びガイド情報生成部103として機能する。
検出器切換管理部90は、アーム7側に取付けられているX線検出器14が第1のX線検出器14Aであるか第2のX線検出器14Bであるかに応じてシステム制御コンピュータ5Bの各構成要素により参照されるデータを切換える機能を有している。具体的には、検出器切換管理部90は、画像補正部91の参照先を第1の検出器データ保存部92Aと第2の検出器データ保存部92Bとの間で、画像処理部93の参照先を第1の画像処理パラメータ保存部94Aと第2の画像処理パラメータ保存部94Bとの間で、画像サイズ変換部95の参照先を第1の変換パラメータ保存部96Aと第2の変換パラメータ保存部96Bとの間で、異常監視部99の参照先を第1の制限時間保存部100Aと第2の制限時間保存部100Bとの間で、それぞれ切換える機能を有している。
参照データの切換は、システム制御コンピュータ5Bに入力される任意の信号をトリガとして行うことができる。例えば、入力装置22からX線検出器14の取付作業の終了を示す情報がシステム制御コンピュータ5Bに入力された場合に、当該情報の入力をトリガとして検出器切換管理部90が参照データの切換を行うようにすることができる。或いは、X線検出器14のアーム7側への取付によって押下されたハードスイッチ60A、60Bからの出力信号をトリガとして検出器切換管理部90が参照データの切換を自動的に行うようにすることもできる。
画像補正部91は、撮影に使用されたX線検出器14から出力された画像データを取得して必要な補正処理を実行する。第1の検出器データ保存部92Aには、画像補正部91における画像データの補正処理に必要な第1のX線検出器14Aに固有のデータが保存されている。第2の検出器データ保存部92Bには、画像補正部91における画像データの補正処理に必要な第2のX線検出器14Bに固有のデータが保存されている。
画像補正部91において実行される画像データの補正処理としては、X線検出器14に内蔵される増幅回路又はX線検出器14の出力側に接続される増幅回路のゲインのばらつきの補正処理、X線強度分布のばらつきの補正処理、欠陥画素を補間する処理等の処理が挙げられる。このため、第1の検出器データ保存部92Aには、第1のX線検出器14Aに対応する増幅回路のゲインのばらつきの補正データ、X線強度分布のばらつきの補正データ、欠陥画素の位置を特定するためのデータ等の補正データが保存される。同様に、第2の検出器データ保存部92Bには、第2のX線検出器14Bに対応する増幅回路のゲインのばらつきの補正データ、X線強度分布のばらつきの補正データ、欠陥画素の位置を特定するためのデータ等の補正データが保存される。
そして、検出器切換管理部90による処理上のスイッチの切換処理によって、画像補正部91において実行される補正処理に用いられる補正データが、X線撮影に使用されたX線検出器14に対応する補正データに切換えられる。これにより、画像補正部91では、X線撮影に使用されたX線検出器14に対応する補正データに基づく補正処理が実行される。
尚、画像補正部91及び第1の検出器データ保存部92Aの機能を第1のX線検出器14Aに、画像補正部91及び第2の検出器データ保存部92Bの機能を第2のX線検出器14Bに、それぞれ内蔵してもよい。その場合には、第1のX線検出器14A又は第2のX線検出器14Bに対応する補正データに基づく補正処理後の画像データが第1のX線検出器14A又は第2のX線検出器14Bからシステム制御コンピュータ5Bに転送される。従って、システム制御コンピュータ5B内における補正データの切換処理及び補正処理は不要となる。
画像補正部91における補正処理後の画像データは、画像処理部93に与えられる。画像処理部93では、補正処理後の画像データに対して必要が画像処理が施される。これにより、診断用の画像データが生成される。第1の画像処理パラメータ保存部94Aには、画像処理部93における画像データの画像処理に必要な第1のX線検出器14Aに固有の画像処理パラメータが保存されている。第2の画像処理パラメータ保存部94Bには、画像処理部93における画像データの画像処理に必要な第2のX線検出器14Bに固有の画像処理パラメータが保存されている。
そして、検出器切換管理部90による処理上のスイッチの切換処理によって、画像処理部93において実行される画像処理に用いられる画像処理パラメータが、X線撮影に使用されたX線検出器14に対応する画像処理パラメータに切換えられる。これにより、画像処理部93では、X線撮影に使用されたX線検出器14に対応する画像処理パラメータに基づく画像処理が実行される。
第1のX線検出器14Aと第2のX線検出器14Bとの間では、縦方向及び横方向の画素数が異なる。これに対して、コンソール3上の表示装置23に表示されるX線画像の表示画面のサイズは一定である。具体例として図13に示すようなX線画像の2つの表示領域に左右の乳房が描出されたX線画像が並列表示される。
そこで、画像処理部93における画像処理後の画像データは、画像サイズ変換部95に与えられる。画像サイズ変換部95では、画像処理後の画像データに対して画像サイズの変換処理が施される。具体的には、画像サイズ変換部95では、使用されるX線検出器14に拘わらずX線画像の表示領域にフィットするサイズでX線画像が表示されるように、画像サイズの変換処理が施される。
そのために、第1の変換パラメータ保存部96Aには、第1のX線検出器14Aに対応する画素数で撮影されたX線画像データを、表示領域のサイズに応じたサイズで表示させるための画像サイズの変換パラメータが保存されている。また、第2の変換パラメータ保存部96Bには、第2のX線検出器14Bに対応する画素数で撮影されたX線画像データを、表示領域のサイズに応じたサイズで表示させるための画像サイズの変換パラメータが保存されている。
そして、検出器切換管理部90による処理上のスイッチの切換処理によって、画像サイズ変換部95において実行される画像サイズの変換処理に用いられる変換パラメータがX線撮影に使用されたX線検出器14に対応する変換パラメータに切換えられる。これにより、画像サイズ変換部95では、X線撮影に使用されたX線検出器14に対応する変換パラメータに基づく画像サイズの変換処理が実行される。
この結果、画像サイズ変換部95において、表示装置23に表示されるX線画像の表示領域に適したサイズの画像データが生成される。そして、画像サイズ変換部95における画像サイズの変換処理後の画像データは、表示領域に適切なサイズで表示装置23に表示させることができる。
画像データ保存部97には、過去に撮影されたX線画像データを保存することができる。表示データ生成部98は、画像データ保存部97に保存されたX線画像データを縮小してサムネイル画像データとして選択可能に画面に表示させる機能を有している。このため、入力装置22の操作によって表示画面に表示されたサムネイル画像を選択すると、選択されたサムネイル画像に対応するX線画像データをX線画像の表示領域にフィットするサイズで表示させることができる。
過去に撮影された画像データをサムネイル画像データとして生成する場合においても、同様に、サムネイル画像データのサイズが所定のサイズとなるように表示データ生成部98において画像サイズの変換処理が実行される。
このように、システム制御コンピュータ5Bには、第1のX線検出器14Aに固有の第1の参照データと第2のX線検出器14Bに固有の第2の参照データとを保存する参照データ保存部としての機能と、第1のX線検出器14Aに固有の第1の参照データと第2のX線検出器14Bに固有の第2の参照データとを切換えて用いるデータ処理によって表示用の画像データを生成するデータ処理部としての機能が備えられる。
異常監視部99は、システム制御コンピュータ5Bにより送受されるデータ及びシステム制御コンピュータ5B内で扱われるデータに異常があるか否かを監視する機能を有している。システム制御コンピュータ5Bにより送受されるデータに異常があるか否かは、データ通信に要する時間が所定の制限時間を超えたか否かにより判定することができる。同様に、システム制御コンピュータ5B内で扱われるデータに異常があるか否かも、対象となる動作に要する時間が所定の制限時間を超えたか否かにより判定することができる。
システム制御コンピュータ5Bに送信されるデータとして典型的なのは、X線検出器14から転送される画像データである。他に、システム制御コンピュータ5Bから外部に出力される画像データも異常の有無の監視対象とすることができる。また、システム制御コンピュータ5Bに取り込まれた画像データをハードディスク等の記録装置で構成される画像データ保存部97に保存する動作ついても異常の監視対象とすることができる。
乳房の診断において要求される空間分解能は、X線検出器14のサイズに依らず同等である。従って、第1のX線検出器14A及び第2のX線検出器14Bの画素は互いに同等にすることができる。そうすると、サイズが大きい第2のX線検出器14Bの画素数は、サイズが小さい第1のX線検出器14Aの画素数よりも多くなる。このため、第2のX線検出器14Bからシステム制御コンピュータ5Bに転送される画像データのデータ量は、第1のX線検出器14Aからシステム制御コンピュータ5Bに転送される画像データのデータ量よりも大きい。
また、X線検出器14からシステム制御コンピュータ5Bに画像データを転送するために要する時間は、データの転送速度と転送対象となるデータ量に依存する。従って、第2のX線検出器14Bからシステム制御コンピュータ5Bへの画像データの転送時間は、第1のX線検出器14Aからシステム制御コンピュータ5Bへの画像データの転送時間よりも長い。つまり、X線検出器14ごとに画像データの転送時間が異なる。
そこで、第1の制限時間保存部100Aには、第1のX線検出器14Aから転送される画像データの転送時間や画像データの書込時間等の異常の監視対象となる時間に対する第1の制限時間が保存される。また、第2の制限時間保存部100Bには、第2のX線検出器14Bから転送される画像データの転送時間や画像データの書込時間等の異常の監視対象となる時間に対する第2の制限時間が保存される。
そして、検出器切換管理部90による処理上のスイッチの切換処理によって、異常監視部99において実行される異常の有無の判定処理に用いられる制限時間がX線撮影に使用されたX線検出器14に対応する制限時間に切換えられる。つまり、撮影に使用されるX線検出器14に応じて、異常監視用の所定の制限時間が切換えられる。これにより、異常監視部99では、X線撮影に使用されたX線検出器14に対応する制限時間に基づく異常の検出処理が実行される。
例えば、X線検出器14からシステム制御コンピュータ5Bに画像データの転送が開始されてから終了するまでの時間を異常監視部99が監視する場合であれば、当該時間が所定の制限時間よりも長くなった場合に異常監視部99が異常であると判定する。異常が検出された場合には、再受信等の異常に応じた処理や表示装置23への異常の表示が実行される。そのため、異常監視部99には、異常を検出した場合には、異常の検出情報を表示装置23に表示させる機能と、システム制御コンピュータ5B内の構成要素に必要な処理及び動作を指示する機能が備えられる。
このように、システム制御コンピュータ5Bには、表示用の画像データを生成するデータ処理部としての機能に加え、第1のX線検出器14Aに対応する第1の制限時間と第2のX線検出器14Bに対応する第2の制限時間とに基づいて、データ通信及びデータの保存の少なくとも一方における異常を監視する異常監視部99としての機能が備えられる。この他、各種ソフトウェアの動作パラメータをシステム制御コンピュータ5B内の記憶装置に保存し、検出器切換管理部90によって切換えることができる。
視野情報表示部101は、マンモグラフィ装置1に取付けられたX線検出器14を認識する機能と、図13に示すようなX線検出器14に対応するFOVを表示画面に表示させる機能を有する。FOV表示のためのX線検出器14の識別は、上述したような実際に撮影されたX線画像データに基づく識別に限らず、入力装置22から入力されるX線検出器14の識別情報やX線検出器14のアーム7側への取付によって押下されたハードスイッチ60A、60Bからの出力信号に基づいて行うこともできる。
装置制御部102は、X線検出装置や撮影台コントローラ5A等のマンモグラフィ装置1の各構成要素に制御信号を送信して制御する機能を有する。
ガイド情報生成部103は、X線検出器14の交換をガイドするためのガイド情報を表示装置23に表示させる機能と、ガイド情報に沿って入力装置22から入力された情報に従って必要な処理及び動作を対応する構成要素に指示する機能とを有する。ガイド情報は、オペレータとの対話形式とすることができる。その場合には、ガイド情報生成部103には、入力装置22から入力された指示情報に応答してX線検出器14の交換手順を表示装置23に示すユーザインターフェースとしての機能が備えられる。
図18は、図17に示すガイド情報生成部103によりX線検出器14の交換のガイド情報として表示装置23に表示されるフローチャートの一例を示す図である。
以下、図18に示すフローチャートに沿ってマンモグラフィ装置1におけるX線検出器14の交換手順を説明する。
まずステップS1において、オペレータによる入力装置22の操作によって、X線検出器14の交換開始の指示がコンソール3のシステム制御コンピュータ5Bに入力される。そうすると、システム制御コンピュータ5Bのガイド情報生成部103は、ステップS2において、X線検出器14の状態を確認する。そして、正常に稼働中でありX線撮影中でない等の確認ができると、ステップS3において、ガイド情報生成部103は表示装置23を通じて圧迫板19の取外しを指示する。このため、オペレータは、装置本体2のアーム7から圧迫板19を取外す。
一方、ステップS4において、ガイド情報生成部103は、装置制御部102から制御信号を出力させることによってX線検出器14の内部動作を終了させる。続いて、ステップS5において、ガイド情報生成部103は、装置制御部102から制御信号を出力させることによってX線検出器14とシステム制御コンピュータ5Bとの間における通信を終了させる。続いて、ステップS6において、ガイド情報生成部103は装置制御部102に指示情報を与え、装置制御部102はX線の照射を禁止する。
そうすると、ステップS7において、ガイド情報生成部103は表示装置23にX線検出器14が取外し可能な状態であることを表示させる。このため、ステップS8において、オペレータはX線検出器14の取外し作業及び別のX線検出器14の取付作業を行う。具体的には、オペレータは、グリッド15が内蔵されたブッキー装置13を取外して、X線検出器14を交換する。そして、交換後のX線検出器14に適合するブッキー装置13が取付けられる。
X線検出器14の取付作業が完了すると、ステップS9において、オペレータは入力装置22を操作することによってX線検出器14の取付作業が完了したことをシステム制御コンピュータ5Bに入力する。
そうすると、ガイド情報生成部103は検出器切換管理部90にX線検出器14の交換が完了したことを通知する。そして、検出器切換管理部90は、システム制御コンピュータ5B内のデータ処理に使用されるパラメータを、交換されたX線検出器14に対応するパラメータに切換える。これにより、システム制御コンピュータ5B内では、交換後のX線検出器14に対応するパラメータを用いたデータ処理の準備が整う。
また、ステップS10において、ガイド情報生成部103は装置制御部102に指示情報を与え、装置制御部102はX線検出器14の内部動作を起動させる。次に、ステップS11において、ガイド情報生成部103は交換後のX線検出器14が正常に稼働していることを確認する。
交換後のX線検出器14が正常に稼働していることが確認できると、ステップS12において、ガイド情報生成部103は表示装置23を通じて照射野ランプによるX線の照射野の確認を要求する。このため、オペレータは、第1の確認用板70A又は第2の確認用板70Bを撮影台18の上にセットする。そして、照射野ランプを点灯させて可視光によりX線の照射野を確認する。可視光によるX線の照射野が確認できると、オペレータは入力装置22を操作することによって可視光によるX線の照射野の確認結果をシステム制御コンピュータ5Bに入力する。
そうすると、ステップS13において、ガイド情報生成部103は、入力装置22から入力された確認結果を示す情報に基づいて、可視光により確認されたX線の照射野に異常があるか否かを判定する。X線の照射野に異常があると判定された場合には、ステップS14において、ガイド情報生成部103は、表示装置23を通じてサービスマンコール等の異常の場合の指示をオペレータに対して行う。
可視光によるX線の照射野の確認において異常がないと判定された場合には、ステップS15において、ガイド情報生成部103は、表示装置23を通じてX線撮影によるX線の照射野の確認を要求する。このため、オペレータは、入力装置22からX線撮影の指示をシステム制御コンピュータ5Bに入力し、装置制御部102による制御下でX線撮影を行う。
次に、ステップS16において、ガイド情報生成部103は、X線撮影によって収集されたX線画像データに基づいて、X線の照射野に異常があるか否かを判定する。尚、オペレータがX線撮影によって収集されたX線画像を目視して入力装置22からX線の照射野に異常があるか否かを入力するようにしてもよい。
X線の照射野に異常があると判定された場合には、ステップS17において、ガイド情報生成部103は、表示装置23を通じてサービスマンコール等の異常の場合の指示をオペレータに対して行う。一方、X線の照射野に異常がないと判定された場合には、ステップS18において、ガイド情報生成部103は、X線検出器14の交換が完了したことを示す情報を表示装置23に表示させる。
次に、ステップS19において、ガイド情報生成部103は、表示装置23を通じて圧迫板19の取付けを指示する。このため、オペレータは、交換後のX線検出器14に対応する圧迫板19を取付ける。この結果、交換後のX線検出器14を用いた被検体のX線撮影が可能となる。すなわち、X線検出器14の交換前の初期状態に戻る。
図18に示すように、X線検出器14を交換する場合には、交換後におけるX線の照射野の確認作業を手順として含めることが安全上重要である。
つまり以上のようなマンモグラフィ装置1は、互いにサイズが異なる複数のX線検出器14を構成要素とし、交換可能にアーム7に着脱できるようにしたものである。また、マンモグラフィ装置1は、X線検出器14を容易に交換できるように、X線検出器14を装置本体2側とケーブルを使用せずに接続するようにしたものである。更に、マンモグラフィ装置1は、X線検出器14を交換した場合に、X線検出器14の取付位置及び胸壁との相対位置が再現されるような機械的な構造を有するものである。
(効果)
このため、マンモグラフィ装置1によれば、被検体の体格に応じてオペレータが容易にX線検出器14を含む受像部17を交換することができる。そして、被検体の体格や乳房の大きさに応じたサイズの受像部17を使用してX線撮影を行うことができる。このため、被検体の苦痛を軽減できる。
また、必要な視野の撮影を行うことができる。この結果、不適切なサイズのX線検出器を使用することによる複数回の撮影を回避し、1回の撮影でX線撮影を完了させることができる。従って、被検体の不要な被曝を回避できる。
また、マンモグラフィ装置1では、X線検出器14を含む受像部17の交換後におけるX線の照射野を確認することができる。このため、異常な照射野での撮影による被検体の被曝を防止できる。
また、マンモグラフィ装置1では、X線検出器14に合わせて散乱線の除去用のグリッド15を交換することができる。このため、乳房のサイズに応じたグリッド15を使用できる。すなわち、乳房のサイズに依存して生じる散乱線を、最適な除去特性を有するグリッド15で除去することができる。この結果、被曝を低減できる。
また、従来のマンモグラフィ装置では、X線検出器が電力供給及び信号の送受信のためにケーブルで制御システムと接続されている。このため、サービスマンがで工具を使用して作業しないとX線検出器に接続されたケーブルを着脱することができない。
これに対して、マンモグラフィ装置1では、X線検出器14が装置本体2側とケーブルを使用せずに接続されている。このため、医療機関のオペレータであっても容易にX線検出器14を交換することができる。
加えて、マンモグラフィ装置1では、X線検出器14の交換手順が対話形式で表示装置23に表示される。このため、オペレータによる作業の誤りを防止し、安全で確実なX線検出器14の交換が可能となる。特に、X線の照射野の確認を含む作業手順によって、不要な被曝を防止することができる。
以上、特定の実施形態について記載したが、記載された実施形態は一例に過ぎず、発明の範囲を限定するものではない。ここに記載された新規な方法及び装置は、様々な他の様式で具現化することができる。また、ここに記載された方法及び装置の様式において、発明の要旨から逸脱しない範囲で、種々の省略、置換及び変更を行うことができる。添付された請求の範囲及びその均等物は、発明の範囲及び要旨に包含されているものとして、そのような種々の様式及び変形例を含んでいる。
1...マンモグラフィ装置、2...装置本体、3...コンソール(操作卓)、4...高電圧発生装置、5...制御系、5A...撮影台コントローラ、5B...システム制御コンピュータ、6...スタンド、7...アーム、8...フットスイッチ、9...X線照射部、10...X線管、11...絞り、12...フェースガード、13...ブッキー装置、13A...第1のブッキー装置、13B...第2のブッキー装置、14...X線検出器、14A...第1のX線検出器、14B...第2のX線検出器、15...グリッド、15A...第1のグリッド、15B...第2のグリッド、16...駆動機構、17...受像部、17A...第1の受像部、17B...第2の受像部、18...撮影台、19...圧迫板、19A...第1の圧迫板、19B...第2の圧迫板、20...つまみ、21...ハンドスイッチ、22...入力装置、23...表示装置、30...検出器保持部、40...位置決めピン、41...ブッシュ、50...位置決めピン、51...めくら孔、60A,60B...ハードスイッチ、70A...第1の確認用板、70B...第2の確認用板、71A,71B...目印、80A,80B...金属接点、81A,81B...無線機、82...バッテリー、90...検出器切換管理部、91...画像補正部、92A...第1の検出器データ保存部、92B...第2の検出器データ保存部、93...画像処理部、94A...第1の画像処理パラメータ保存部、94B...第2の画像処理パラメータ保存部、95...画像サイズ変換部、96A...第1の変換パラメータ保存部、96B...第2の変換パラメータ保存部、97...画像データ保存部、98...表示データ生成部、99...異常監視部、100A...第1の制限時間保存部、100B...第2の制限時間保存部、101...視野情報表示部、102...装置制御部、103...ガイド情報生成部

Claims (22)

  1. 被検体の乳房に向かってX線を照射するX線照射部と、
    前記X線照射部を固定するアームと、
    前記乳房を透過したX線を検出できるように前記X線照射部と対向し、着脱機構によって前記アーム側に着脱及び交換可能に取付けられるX線検出器と、
    前記X線照射部、前記アーム及び前記X線検出器を制御する制御系と、
    を備えるマンモグラフィ装置。
  2. 前記X線検出器として
    第1のサイズを有する第1のX線検出器と、
    前記第1のサイズよりも大きい第2のサイズを有する第2のX線検出器とを、
    着脱及び交換可能に備える請求項1記載のマンモグラフィ装置。
  3. 前記X線検出器は、ケーブル以外の通信手段によって前記制御系と通信するように構成される請求項1又は2記載のマンモグラフィ装置。
  4. 前記X線検出器は、前記アーム側に取付けられた場合に前記アーム側における金属接点と接触することによって前記制御系と通信を行うための金属接点を有する請求項3記載のマンモグラフィ装置。
  5. 前記X線検出器は、前記制御系と通信を行うための無線機を有する請求項3記載のマンモグラフィ装置。
  6. 前記X線検出器は、ケーブル以外の供給経路を介して電力の供給を受けるように構成される請求項1乃至5のいずれか1項に記載のマンモグラフィ装置。
  7. 前記X線検出器は、前記アーム側に取付けられた場合に前記アーム側における金属接点と接触することによって前記電力の供給を受けるための金属接点を有する請求項6記載のマンモグラフィ装置。
  8. 前記X線検出器は、前記電力の供給を無線によって受けるための無線機を有する請求項6記載のマンモグラフィ装置。
  9. 前記X線検出器は、前記電力を供給するためのバッテリーを有する請求項6記載のマンモグラフィ装置。
  10. 前記X線の散乱線を除去するグリッドと、
    前記グリッド及び前記X線検出器を収納し、着脱機構によって前記アーム側に着脱及び交換可能に取付けられるブッキー装置と、
    を備える請求項1乃至9のいずれか1項に記載のマンモグラフィ装置。
  11. 前記グリッドを移動させ、かつ前記アーム側に固定される駆動機構を更に有し、
    前記グリッドは、連結機構によって前記駆動機構と着脱可能に連結される請求項10記載のマンモグラフィ装置。
  12. 前記ブッキー装置に取付けられた状態で前記グリッドを移動させ、かつケーブル以外の通信経路を経由して与えられる制御信号によって制御される駆動機構を更に備える請求項10記載のマンモグラフィ装置。
  13. 前記ブッキー装置に取付けられた状態で前記グリッドを移動させ、かつ直接手で位置を合わせずに挿抜することが可能なコネクタを経由して与えられる制御信号によって制御される駆動機構を更に備える請求項10記載のマンモグラフィ装置。
  14. 前記第1のX線検出器に対応し、前記X線の散乱線を除去する第1のグリッドと、
    前記第2のX線検出器に対応し、前記第1のグリッドのグリッド比よりも大きいグリッド比で前記X線の散乱線を除去する第2のグリッドと、
    を着脱及び交換可能に備える請求項2記載のマンモグラフィ装置。
  15. 前記X線検出器の、前記アーム側に対する位置決めを行うための位置決め機構を更に有する請求項1乃至14のいずれか1項に記載のマンモグラフィ装置。
  16. 前記アーム側に取付けられる前記X線検出器の識別情報に応じて開度が変化する前記X線の絞りを更に有する請求項1乃至14のいずれか1項に記載のマンモグラフィ装置。
  17. 前記絞りによって調整された前記X線の照射野を確認するためのランプ及び確認用板を有する請求項16記載のマンモグラフィ装置。
  18. 前記アーム側に取付けられている前記X線検出器に対応する撮影視野を表示装置に表示させる視野情報表示部を更に有する請求項1乃至17のいずれか1項に記載のマンモグラフィ装置。
  19. 前記第1のX線検出器に対応し、前記乳房を圧迫する第1の圧迫板と、
    前記第2のX線検出器に対応し、前記第1の圧迫板のサイズよりも大きいサイズで前記乳房を圧迫する第2の圧迫板と、
    を着脱及び交換可能に備える請求項2記載のマンモグラフィ装置。
  20. 前記第1のX線検出器に固有の第1の参照データと前記第2のX線検出器に固有の第2の参照データとを切換えて用いるデータ処理によって表示用の画像データを生成するデータ処理部を更に備える請求項2記載のマンモグラフィ装置。
  21. 前記第1のX線検出器に対応する第1の制限時間と前記第2のX線検出器に対応する第2の制限時間とに基づいて、データ通信及びデータの保存の少なくとも一方における異常を監視する異常監視部を更に備える請求項2記載のマンモグラフィ装置。
  22. 前記X線検出器の交換をガイドするためのガイド情報を表示装置に表示させるガイド情報生成部を更に有する請求項1乃至21のいずれか1項に記載のマンモグラフィ装置。
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