JP2014233115A - 電力変換装置および電力変換方法 - Google Patents

電力変換装置および電力変換方法 Download PDF

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英之 杉田
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英之 杉田
彩未 田辺
Ayami Tanabe
彩未 田辺
一憲 大森
Kazunori Omori
一憲 大森
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Abstract

【課題】電力変換装置において分圧コンデンサの中性点電位変動を高速かつ高精度に制御すること。【解決手段】電力変換装置は、直流電源に直列に接続された複数の分圧コンデンサと、直流電源の電圧を前記複数の分圧コンデンサにより分圧した電圧を用いて直流電力を交流電力に変換するマルチレベルインバータと、複数の分圧コンデンサのそれぞれの両端の電圧を検出する電圧検出器と、電圧検出器により検出された電圧に基づいてマルチレベルインバータに対するパルス指令を調整してフィードバック補正を行うPWM制御回路と、複数の分圧コンデンサのうちの両端の電圧が設定値よりも高い分圧コンデンサの両端の電圧を低下させるように調整するバランス回路と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、電力変換装置および電力変換方法に関し、特に、マルチレベル電力変換装置およびマルチレベル電力変換方法に関する。
高効率なインバータとして、マルチレベル方式に基づくインバータが実用化されている。マルチレベル方式の1つとして、3レベル方式が知られている。3レベル方式によると、2レベル方式と比較して、インバータの交流端子側に出力し得る電圧レベルの数が増大する。また、3レベルインバータは出力電圧に含まれる高調波成分の抑制、スイッチング損失の低減などの特徴を有し、インバータの主回路方式として多く採用されている。なお、3レベルインバータは正・零・負の電圧パルスを出力するため、直流母線側の電圧として3通りの電圧が必要とされる。しかし、3通りの電圧は、直列に接続された分圧コンデンサにより直流母線側の電源電圧Vdcを分圧することで容易に生成することができるため、3レベルインバータの普及の妨げとはならない。
しかし、分圧コンデンサで電源電圧を分圧する際、スイッチングパルスのアンバランスや分圧コンデンサの容量バラつきなどの要因により、両分圧コンデンサの電圧バランスが崩れ、分圧コンデンサ同士を接続する接続点(中間点)の電圧(中性点電圧)の変動が生じ得る。このとき、インバータ装置の出力電圧に歪みが生じたり、分圧コンデンサやスイッチング素子の耐圧を超えた電圧が印加されるなどの不具合が生じるおそれがある。そこで、各分圧コンデンサの電圧を均等化するような対策が必要となる。
例えば、2つのコンデンサの直流電圧差を検出して3レベルインバータへのパルス指令を調整するフィードバック補正を行うことで、中性点電位変動を抑制する技術が、特許文献1に記載されている。
また、各分圧コンデンサと並列にスイッチング素子と抵抗とから成るバランス回路を接続し、両分圧コンデンサのうちの電圧が高い側のバランス回路のスイッチング素子をオンして放電を行い、電圧の変動を抑制する技術が、特許文献2に記載されている。特許文献2に記載された技術によると、3レベルインバータへのパルス指令とは独立に中性点電位制御が実施でき、分圧コンデンサの電圧変動の均等化を速やかに達成することができる。
特開2009−201248号公報 特開平05−244702号公報
上記特許文献1、2の全開示内容は、引用をもって本書に繰り込み記載されているものとする。以下の分析は、本発明者らによってなされたものである。
特許文献1に開示された技術では、変調率や力率の値によっては電圧変動を補償できず、すべての電圧レンジで完全に中点電位を抑制できないという問題がある。
また、特許文献2に開示された技術では、中性点電位を制御するための電流を抵抗素子に流すために損失が発生し、電力変換効率が悪化するという問題がある。さらに、抵抗素子が1つであるため、分圧コンデンサから放電させる電流値をスイッチング時間でしか制御できず、高精度に制御することができないという問題もある。
そこで、電力変換装置において分圧コンデンサの中性点電位変動を高速かつ高精度に制御することが要望される。本発明の目的は、かかる要望に寄与する電力変換装置および電力変換方法を提供することにある。
本発明の第1の視点に係る電力変換装置は、
直流電源に直列に接続された複数の分圧コンデンサと、
前記直流電源の電圧を前記複数の分圧コンデンサにより分圧した電圧を用いて直流電力を交流電力に変換するマルチレベルインバータと、
前記複数の分圧コンデンサのそれぞれの両端の電圧を検出する電圧検出器と、
前記電圧検出器により検出された電圧に基づいて前記マルチレベルインバータに対するパルス指令を調整してフィードバック補正を行うPWM制御回路と、
前記複数の分圧コンデンサのうちの両端の電圧が設定値よりも高い分圧コンデンサの両端の電圧を低下させるように調整するバランス回路と、を備える。
本発明の第2の視点に係る電力変換方法は、
直流電源に直列に接続された複数の分圧コンデンサにより前記直流電源の電圧を分圧する工程と、
前記分圧された電圧に基づいてマルチレベルインバータにより直流電力を交流電力に変換する工程と、
前記複数の分圧コンデンサのそれぞれの両端の電圧を検出する工程と、
前記検出された電圧に基づいて前記マルチレベルインバータに対するパルス指令を調整してフィードバック補正を行う工程と、
前記複数の分圧コンデンサのうちの両端の電圧が設定値よりも高い分圧コンデンサの両端の電圧を低下させるように調整する工程と、を含む。
本発明に係る電力変換装置および電力変換方法によると、分圧コンデンサの中性点電位変動を高速かつ高精度に制御することが可能となる。
一実施形態に係る電力変換装置の構成を一例として示す図である。 第1の実施形態に係る電力変換装置の構成を一例として示す図である。 マルチレベルインバータとして3レベルインバータを備えた、第2の実施形態に係る電力変換装置の構成を一例として示す図である。 第2の実施形態に係る電力変換装置における3レベルインバータの1相分の構成を一例として示す構成図である。 第2の実施形態に係る電力変換装置におけるバランス回路の構成を一例として示す構成図である。
はじめに、一実施形態の概要について説明する。なお、この概要に付記する図面参照符号は、専ら理解を助けるための例示であり、本発明を図示の態様に限定することを意図するものではない。
図1は、一実施形態に係る電力変換装置の構成を一例として示す図である。図1を参照すると、電力変換装置は、各分圧コンデンサCi(i=1〜M)の電圧差を検出して、マルチレベルインバータ12へのパルス指令を調整しフィードバック補正を行うPWM(Pulse Width Modulation)制御回路22に加えて、さらにバランス回路14を備えている。バランス回路14は、回路合成抵抗値が可変な可変抵抗回路16と、直列に接続された分圧コンデンサC1〜CMのうちの電圧が高いものに可変抵抗回路16を接続させるセレクタ回路18とを有する。
より詳細には、図1を参照すると、電力変換装置は、直流電源V1に直列に接続された複数の分圧コンデンサC1〜CMと、直流電源V1の電圧を複数の分圧コンデンサC1〜CMにより分圧した電圧を用いて直流電力を交流電力に変換するマルチレベルインバータ12と、複数の分圧コンデンサC1〜CMのそれぞれの両端の電圧を検出する電圧検出器D1〜DMと、電圧検出器D1〜DMにより検出された電圧に基づいてマルチレベルインバータ12に対するパルス指令を調整してフィードバック補正を行うPWM(Pulse Width Modulation、パルス幅変調)制御回路22と、複数の分圧コンデンサC1〜CMのうちの両端の電圧が設定値よりも高い分圧コンデンサの両端の電圧を低下させるように調整するバランス回路14と、を備える。
ここで、マルチレベルインバータ12は、分圧コンデンサC1〜CMにて分圧された電圧から直流電力を交流電力に変換するとともに、交流電力を直流電力に変換するようにしてもよい。また、バランス回路14は、PWM制御回路22によるフィードバック補正の制御範囲を超えた場合に動作させるようにしてもよい。さらに、PWM制御回路22は、マルチレベルインバータ12の出力する電力とM個の分圧コンデンサC1〜CMの電圧とに基づき、M個の分圧コンデンサの電圧が規定値となるように、マルチレベルインバータ12およびバランス回路14にスイッチング指令を発するようにしてもよい。
かかる電力変換装置によると、バランス回路14の動作が必要最低限に限定されるため、可変抵抗回路16に設けられた抵抗素子による電力損失を低減することができる。また、マルチレベルインバータ12に対するパルス指令によるフィードバック補正とは独立に、可変抵抗素子16を含むバランス回路14に基づくバランス動作を行うことで、中性点電位を高速かつ高精度に制御することができ、中性点電位の変動を抑制することが可能となる。
以下では、実施形態に係る電力変換装置について、図面を参照して詳細に説明する。
<実施形態1>
第1の実施形態に係る電力変換装置について、図面を参照して説明する。図2は、本実施形態に係る電力変換装置の構成を一例として示す構成図である。
図2を参照すると、本実施形態の電力変換装置は、マルチレベルインバータ12、バランス回路14、PWM(Pulse Width Modulation、パルス幅変調)制御回路22、バランス制御回路24、分圧コンデンサC1〜CM、および、分圧コンデンサの電圧をセンスする電圧検出器D1〜DMを備えている。また、バランス回路14は、可変抵抗回路16およびセレクタ回路18を備えている。
M個の分圧コンデンサC1〜CMは直列に接続され、直流電源V1と並列に接続される。マルチレベルインバータ12は、M個の分圧コンデンサC1〜CM同士のすべての接続点と接続され、マルチレベルインバータ12の分圧コンデンサC1〜CMと逆側は、交流電源と接続される。バランス回路14は、M個の分圧コンデンサC1〜CM同士のすべての接続点と接続される。セレクタ回路18は、M個の分圧コンデンサC1〜CM同士のすべての接続点と接続され、その反対側は可変抵抗回路16と接続される。各分圧コンデンサと並列に接続された電圧検出器D1〜DMの出力は、PWM制御回路22とバランス制御回路24に接続される。PWM制御回路22の出力は、マルチレベルインバータ12と接続される。バランス制御回路24の出力は、バランス回路14と接続される。バランス回路14は、バランス制御回路24からの信号により、可変抵抗回路16およびセレクタ回路18を制御する。
次に、図2に示した電力変換回路の動作について説明する。交流出力時に、マルチレベルインバータ12は、直流電源V1の直流電圧をM個の分圧コンデンサにより分圧した電圧を用いて交流に変換し、端子U、V、Wに出力する。なお、分圧された電圧は、必ずしも同一の値でなくてもよい。
マルチレベルインバータ12のスイッチングパルスのアンバランスや分圧コンデンサC1〜CMの容量バラつきなどにより、分圧電圧はアンバランスとなり得る。このとき、PWM制御回路22は、分圧コンデンサC1〜CMと並列に接続された電圧検出器D1〜DMにより検出された分圧コンデンサC1〜CMの電圧に基づいて、設定値よりも電圧が高い分圧コンデンサを検出し、電圧が低くなるようにマルチレベルインバータ12のスイッチングパルスを生成する。これにより、分圧コンデンサの電圧を制御し、中性点電位の変動を抑制する。
しかし、PWM制御回路22による制御のみでは、変調率や力率の値によっては電圧変動を補償できず、すべての電圧レンジで完全に中性点電位の変動を抑制することは困難となる。そこで、PWM制御回路22での制御範囲を超えた場合、バランス制御回路24がバランス回路14を制御し、分圧コンデンサの電圧をバランスさせる。バランス回路14では、セレクタ回路18によって、規定値より電圧が高い分圧コンデンサに可変抵抗回路16を接続する。ここで、可変抵抗回路16の抵抗値は、現在の電圧と目標とする電圧の差分の大きさと、制御するパルス時間とに応じて決定してもよい。なお、可変抵抗回路16を分圧コンデンサと同数だけ設けてもよいが、回路が冗長となり部品点数が多くなるため、セレクタ回路18を用いて、可変抵抗回路16と接続する分圧コンデンサを切り替えるようにすることが好ましい。
本実施形態に係る電力変換装置によると、バランス回路14の動作が必要最低限に限定されるため、(可変抵抗回路16に含まれる)抵抗素子による電力損失を低減することが可能となる。
また、パルス指令によるフィードバック補正とは独立に、抵抗素子によるバランス動作を実現したことにより、すなわち、PWM制御回路22によりパルス指令を調整するフィードバック補正と、抵抗素子を備えたバランス回路14を組み合わせることにより、高速かつ高精度に中性点電位を制御し、中性点電位の変動を抑制することが可能となる。
<実施形態2>
第2の実施形態に係る電力変換装置について、図面を参照して説明する。本実施形態の電力変換装置は、第1の実施形態の電力変換装置において、マルチレベルインバータを3レベルインバータとした場合に相当する。図3は、3レベルインバータを用いた本実施形態に係る電力変換装置の構成を一例として示す構成図である。
図3を参照すると、本実施形態の電力変換装置は、3レベルインバータ32、バランス回路34、PWM制御回路42、バランス制御回路44、分圧コンデンサC1、C2、および、分圧コンデンサC1、C2の電圧をセンスする電圧検出器D1、D2を備えている。また、バランス回路34は、可変抵抗回路36およびセレクタ回路38を備えている。
分圧コンデンサC1、C2は、直列に接続されている。直列接続された分圧コンデンサC1、C2は、直流母線を介して直流電源V1に並列接続され、直流電源V1の直流電圧を接続点Ncとの間で分圧する。
3レベルインバータ32は、直流を交流に変換し、かつ、交流を直流に変換する。図4は、3レベルインバータ32の1アーム分(1相分)の回路構成を示す。図4は、3レベルインバータ32のスイッチング素子としてIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)を採用した場合の構成を示す。
図4を参照すると、半導体開閉素子にて構成された各スイッチング素子S1〜S4が図示のように接続されている。すなわち、スイッチング素子S1とスイッチング素子S2との直列回路は、分圧コンデンサC1、C2に並列に接続されている。また、スイッチング素子S1とスイッチング素子S2の接続点は、交流側端子(U、VまたはW)に接続されている。さらに、スイッチング素子S1とスイッチング素子S2の接続点は、スイッチング素子S3とスイッチング素子S4の直列回路を介して、直流側端子にも接続されている。直流側端子は、分圧コンデンサC1、C2同士の接続点Ncに接続されている。
直流母線の電圧をVdcとすると、3レベルインバータ32は、正、零、負の電圧を出力する。3レベルインバータ32の零電圧出力時の電流により、接続点Ncにおける中性点電圧Vcが変動する。例えば、図4に示すように交流側端子から電流が出力される場合、図4中の矢印の経路で電流が流れ、中性点電圧Vcが下降する。一方、図4に示した場合と電流の極性が逆になると、中性点電圧Vcが上昇する。
PWM制御回路42は、中性点電圧を用いる出力ベクトルのうち、出力に対しては同じベクトルであっても中性点に流れる電流の方向が逆である対のベクトルを利用し、このベクトルの時間比を調整して電圧を制御する。PWM制御回路42は、分圧コンデンサC1、C2と並列に接続された電圧検出器D1、D2の信号から分圧コンデンサC1とC2の電圧を検出する。分圧コンデンサC1の電圧が規定値よりも高い場合、PWM制御回路42は、中性点電圧Vcを下降させるように、図4中の矢印の経路で電流を流す出力ベクトルを用いる。一方、逆の場合には、PWM制御回路42は、中性点電圧Vcを上昇させる出力ベクトルを用いる。
図5は、可変抵抗回路36のスイッチング素子としてIGBTを採用した場合のバランス回路34の構成を一例として示す回路図である。バランス回路34は、可変抵抗回路36およびセレクタ回路38を備えている。
図5を参照すると、可変抵抗回路36は、直列に接続されたスイッチング素子Siと抵抗素子RiがN個並列に接続された構成を有する。N個の抵抗素子R1〜RNに接続されたスイッチング素子S11〜S1Nを任意の数だけオンすることで、可変抵抗回路36の合成抵抗値を可変とすることができる。ここで、少ない個数の抵抗素子により可変抵抗回路36の合成抵抗値を任意の値に変化させることができるようにするため、抵抗素子R1〜RNの抵抗値を、2のべき乗に比例するようにとることが好ましい。一例として、N=4の場合、4個の抵抗素子R1〜R4の抵抗値をR1=0.1Ω、R2=0.2(=0.1×2)Ω、R3=0.4(=0.1×2)Ω、R4=0.8(=0.1×2)Ωのように選ぶことが好ましい。
図5を参照すると、セレクタ回路38は、スイッチング素子S21〜S24を備えている。セレクタ回路38は、スイッチング素子S21〜S24を用いて、分圧コンデンサC1およびC2のいずれか一方を選択して可変抵抗回路36と接続する。具体的には、分圧コンデンサC1と可変抵抗回路36とを接続する場合、スイッチング素子S22およびS24をオンとし、スイッチング素子S21およびS23をオフとする。一方、分圧コンデンサC2と可変抵抗回路36とを接続する場合、スイッチング素子S21およびS23をオンとし、スイッチング素子S22およびS24をオフとする。可変抵抗回路36と接続された分圧コンデンサの電荷を、抵抗素子を介して放電させることで、当該分圧コンデンサの電圧を降下させて、中性点電圧Vcを制御する。
バランス制御回路44は、PWM制御回路42での制御範囲を超えた場合に動作し、分圧コンデンサC1、C2と並列に接続された電圧検出器D1、D2の信号から分圧コンデンサC1およびC2の電圧差を算出し、電圧が規定値より高い側の分圧コンデンサに可変抵抗回路36を接続するように、セレクタ回路38に指令を出力する。一方、バランス制御回路44は、電圧差がない場合、および、バランス回路34を動作させない場合、セレクタ回路38にオフの指令を出力する。また、バランス制御回路44は、例えば、電圧差が大きい場合、合成抵抗値を小さくするように、可変抵抗回路36に指示する。合成抵抗値を小さくすることにより、電流値が増大し、高速に電圧差を解消することが可能となるからである。抵抗値を小さくするには、可変抵抗回路36においてオンするスイッチング素子の数を増大する。さらに、セレクタ回路38のオン時間を制御することによって、電圧を制御することができる。以上の動作により、中性点電位変動を高精度に制御することが可能となる。
なお、本実施形態では、3相の3レベルインバータ32を用いて説明したが、単相の3レベルインバータであっても同様の効果がもたらされる。また、本実施形態において用いられる回路は上記の動作を満たす回路であればよく、図示した回路に限定されない。
なお、上記特許文献1、2の全開示内容は、引用をもって本書に繰り込み記載されているものとする。本発明の全開示(請求の範囲を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態の変更・調整が可能である。また、本発明の請求の範囲の枠内において種々の開示要素(各請求項の各要素、各実施形態の各要素、各図面の各要素等を含む)の多様な組み合わせ、ないし、選択が可能である。すなわち、本発明は、請求の範囲を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。特に、本書に記載した数値範囲については、当該範囲内に含まれる任意の数値ないし小範囲が、別段の記載のない場合でも具体的に記載されているものと解釈されるべきである。
なお、本発明において、下記の形態が可能である。
[形態1]
上記第1の実施形態に係る電力変換装置のとおりである。
[形態2]
前記PWM制御回路によるフィードバック補正の制御範囲を超えた場合、前記バランス回路を動作させるバランス制御回路をさらに備える、形態1に記載の電力変換装置。
[形態3]
前記バランス回路は、抵抗値が可変な可変抵抗回路と、
前記複数の分圧コンデンサのうちの少なくともいずれか1つと前記可変抵抗回路とを接続するセレクタ回路と、を備える、形態2に記載の電力変換装置。
[形態4]
前記バランス制御回路は、前記複数の分圧コンデンサのうちの両端の電圧が設定値よりも高い分圧コンデンサの両端に前記可変抵抗回路を接続するように前記セレクタ回路を制御する、形態3に記載の電力変換装置。
[形態5]
前記可変抵抗回路は、直列に接続された抵抗素子と第1のスイッチング素子とが複数並列に接続された構成を有する、形態3または4に記載の電力変換装置。
[形態6]
前記バランス制御回路は、前記複数の分圧コンデンサのうちの両端の電圧が設定値よりも高い分圧コンデンサの両端の電圧と前記設定値との差に基づいて、前記複数の第1のスイッチング素子を制御することにより、前記可変抵抗回路の抵抗値を決定する、形態5に記載の電力変換装置。
[形態7]
前記セレクタ回路は、複数の第2のスイッチング素子を備える、形態3ないし6のいずれか一に記載の電力変換装置。
[形態8]
前記バランス制御回路は、前記複数の第2のスイッチング素子を制御することにより、前記複数の分圧コンデンサのうちの両端の電圧が設定値よりも高い分圧コンデンサの両端と前記可変抵抗回路とを、前記複数の第2のスイッチング素子のうちの少なくとも一部のスイッチング素子を介して接続する、形態7に記載の電力変換装置。
[形態9]
上記第2の視点に係る電力変換方法のとおりである。
[形態10]
前記フィードバック補正の制御範囲を超えた場合、前記複数の分圧コンデンサのうちの両端の電圧が設定値よりも高い分圧コンデンサの両端の電圧を低下させるように調整する、形態9に記載の電力変換方法。
[形態11]
前記フィードバック補正の制御範囲を超えた場合、前記複数の分圧コンデンサのうちの両端の電圧が設定値よりも高い分圧コンデンサの両端に、抵抗値が可変な可変抵抗回路を接続する、形態9または10に記載の電力変換方法。
[形態12]
前記複数の分圧コンデンサのうちの両端の電圧が設定値よりも高い分圧コンデンサの両端の電圧と前記設定値との差に基づいて、前記可変抵抗回路の抵抗値を決定する工程を含む、形態11に記載の電力変換方法。
12 マルチレベルインバータ
14、34 バランス回路
16、36 可変抵抗回路
18、38 セレクタ回路
22、42 PWM制御回路
24、44 バランス制御回路
32 3レベルインバータ
C1〜CM 分圧コンデンサ
D1〜DM 電圧検出器
Nc 接続点
R1〜RN 抵抗素子
S1〜S4、S11〜S1N、S21〜S24 スイッチング素子
V1 直流電源

Claims (10)

  1. 直流電源に直列に接続された複数の分圧コンデンサと、
    前記直流電源の電圧を前記複数の分圧コンデンサにより分圧した電圧を用いて直流電力を交流電力に変換するマルチレベルインバータと、
    前記複数の分圧コンデンサのそれぞれの両端の電圧を検出する電圧検出器と、
    前記電圧検出器により検出された電圧に基づいて前記マルチレベルインバータに対するパルス指令を調整してフィードバック補正を行うPWM(Pulse Width Modulation)制御回路と、
    前記複数の分圧コンデンサのうちの両端の電圧が設定値よりも高い分圧コンデンサの両端の電圧を低下させるように調整するバランス回路と、を備える、電力変換装置。
  2. 前記PWM制御回路によるフィードバック補正の制御範囲を超えた場合、前記バランス回路を動作させるバランス制御回路をさらに備える、請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記バランス回路は、抵抗値が可変な可変抵抗回路と、
    前記複数の分圧コンデンサのうちの少なくともいずれか1つと前記可変抵抗回路とを接続するセレクタ回路と、を備える、請求項1または2に記載の電力変換装置。
  4. 前記バランス制御回路は、前記複数の分圧コンデンサのうちの両端の電圧が設定値よりも高い分圧コンデンサの両端に前記可変抵抗回路を接続するように前記セレクタ回路を制御する、請求項3に記載の電力変換装置。
  5. 前記可変抵抗回路は、直列に接続された抵抗素子と第1のスイッチング素子とが複数並列に接続された構成を有する、請求項3または4に記載の電力変換装置。
  6. 前記バランス制御回路は、前記複数の分圧コンデンサのうちの両端の電圧が設定値よりも高い分圧コンデンサの両端の電圧と前記設定値との差に基づいて、前記複数の第1のスイッチング素子を制御することにより、前記可変抵抗回路の抵抗値を決定する、請求項5に記載の電力変換装置。
  7. 前記セレクタ回路は、複数の第2のスイッチング素子を備える、請求項3ないし6のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  8. 前記バランス制御回路は、前記複数の第2のスイッチング素子を制御することにより、前記複数の分圧コンデンサのうちの両端の電圧が設定値よりも高い分圧コンデンサの両端と前記可変抵抗回路とを、前記複数の第2のスイッチング素子のうちの少なくとも一部のスイッチング素子を介して接続する、請求項7に記載の電力変換装置。
  9. 直流電源に直列に接続された複数の分圧コンデンサにより前記直流電源の電圧を分圧する工程と、
    前記分圧された電圧に基づいてマルチレベルインバータにより直流電力を交流電力に変換する工程と、
    前記複数の分圧コンデンサのそれぞれの両端の電圧を検出する工程と、
    前記検出された電圧に基づいて前記マルチレベルインバータに対するパルス指令を調整してフィードバック補正を行う工程と、
    前記複数の分圧コンデンサのうちの両端の電圧が設定値よりも高い分圧コンデンサの両端の電圧を低下させるように調整する工程と、を含む、電力変換方法。
  10. 前記フィードバック補正の制御範囲を超えた場合、前記複数の分圧コンデンサのうちの両端の電圧が設定値よりも高い分圧コンデンサの両端の電圧を低下させるように調整する、請求項9に記載の電力変換方法。
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