以下、情報送信装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
(実施の形態1)
本実施の形態において、カルテの情報のうち、普段の診療結果と異なる場合に、関係者に通知する情報送信装置1について説明する。また、情報送信装置1が送信した内容を受信する端末装置2についても説明する。
図1は、本実施の形態におけるシステムの概念図である。情報送信装置1を含むシステムは、情報送信装置1と端末装置2とを含む。また、図1において、情報送信装置1と、1または2以上の端末装置2とは、ネットワーク100を介して接続されている。ネットワーク100は、有線、または無線の通信回線であり、例えば、インターネットやイントラネット、LAN(Local Area Network)、公衆電話回線等である。また、端末装置2は、ネットワーク100に接続可能な端末であれば何でも良い。例えば、端末装置2は、ノートパソコン、デスクトップパソコン、スマートフォン、またはPDA等であっても良い。
図1は、本実施の形態における情報送信装置1のブロック図である。情報送信装置1は、カルテ情報格納部101、カルテ情報表示部102、更新受付部103、更新部104、変化情報取得部105、医薬品情報格納部106、通知情報構成部107、連絡先対応情報格納部108、および通知情報送信部109を備える。
カルテ情報格納部101には、1または2以上のカルテ情報が格納される。カルテ情報は、患者を識別する患者識別情報と、その患者の診療に関する情報である診療情報とを含む情報である。
患者識別情報は、患者を一意に識別できる情報であれば何でも良い。例えば、患者識別情報は、患者の氏名であっても良く、患者の氏名と生年月日等を組み合わせたものであっても良く、患者の電話番号であっても良く、診察券や保険証等と一意に対応付けられたIDであっても良く、上記の患者を識別できる情報のうちの2以上の組み合わせであっても良い。診療情報は、患者の診療に関する情報を含む情報である。例えば、診療情報は、診療された時点を示す診療時点情報を含んでいても良く、その診療時点情報が示す時点における天候を示す天候情報を含んでいても良く、次回の診療の予約日を示す予約日情報を含んでいても良く、処方された医薬品を示す情報である医薬品情報を含んでいても良く、患者の検査の結果に関する情報を示す検査結果情報を含んでいても良く、患者の申告した症状を示す情報を含んでいても良く、医師が判断した病名を示す病名情報を含んでいても良く、診察した医師のコメントを示す情報を含んでいても良く、医者が患者を診察した上記以外の結果を示す情報を含んでいても良い。
診療時点情報は、医師が診察を開始した時点を示す情報であっても良く、医師が診察を終了した時点を示す情報であっても良く、医師が診療情報を入力した時点を示す情報であっても良く、更新部104が診療情報を更新した時点を示す情報であっても良い。また、診療時点情報、および予約日情報は、日付のみを示す情報であっても良く、日付と時分とを示す情報であっても良く、さらに細かい時点を示す情報であっても良い。
医薬品情報は、医師が患者に対して処方した1または2以上の医薬品の名称を示す情報であっても良く、医薬品情報格納部106、または他の外部の格納装置等で、その医薬品の名称と対応付けられたID等の情報であっても良い。また、医薬品情報は、その医薬品情報で示される医薬品を処方された量を示す情報を含んでいても良い。
検査結果情報は、患者に対して行われた検査の結果を含む情報である。例えば、検査結果情報は、血圧の計測値を含んでいても良く、血糖値の計測値を含んでいても良く、体温の計測値を含んでいても良く、血液検査の結果を示す値を含んでいても良く、他の検査における検査結果の値を含んでいても良い。なお、検査結果情報に含まれる情報は、各検査結果をN種類のグループに分けた場合のグループを示す情報であっても良い。N種類のグループとは、例えば、「正常値」「危険値」「異常値」等であっても良い。なお、Nは2以上の自然数であるものとする。また、カルテ情報は、更新部104によってカルテ情報格納部101に蓄積される。
カルテ情報表示部102は、カルテ情報格納部101に格納されているカルテ情報を表示する。なお、カルテ情報表示部102は、図示しない受付部が受け付けたカルテ識別情報で識別されるカルテ情報を表示しても良い。カルテ識別情報は、カルテ情報を一意に識別できる情報であれば何でも良い。例えば、カルテ識別情報は、カルテ情報そのものであっても良く、カルテ情報を識別できるそのカルテ情報の一部の情報であっても良く、カルテ情報格納部101におけるカルテ情報と一意に対応付けられたIDであっても良く、そのカルテ情報に関する患者を識別する患者識別情報であっても良い。
更新受付部103は、診療情報の更新に関する入力を受け付ける。更新受付部103は、今回の診療に関する入力のみを受け付けても良く、過去の履歴を含めた診療情報全体を受け付けても良い。更新受付部103は、更新される診療情報を識別する情報を受け付けても良い。診療情報を識別する情報は、診療情報を一意に識別できる情報であれば何でも良い。例えば、診療情報を識別する情報は、診療情報そのものであっても良く、診療情報を識別できるその診療情報の一部の情報であっても良く、カルテ情報格納部101における診療情報と一意に対応付けられたIDであっても良く、カルテ識別情報であっても良い。例えば、更新受付部103は、現在表示しているカルテ情報、またはそのカルテ情報に含まれる診療情報を識別する情報を、カルテ情報表示部102から受け付けても良く、医師の入力から、受け付けても良い。
更新受付部103は、更新に関する入力によって作成された情報を、すべての入力が終了するまで一時的に図示しない格納部に格納していても良く、そうしなくても良い。なお、受け付けとは、キーボードやマウス、タッチパネル等の入力デバイスから入力された情報の受け付け、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信等を含む概念である。
更新部104は、更新受付部103が受け付けた入力に応じて診療情報を更新する。更新部104は、更新受付部103が受け付けた診療情報を識別する情報が識別する診療情報を更新しても良く、カルテ情報表示部102から、現在表示しているカルテ情報識別情報を取得し、そのカルテ識別情報によって識別されるカルテ情報に含まれる診療情報を更新しても良く、カルテ情報表示部102から、現在表示しているカルテ情報に含まれる診療情報を識別する情報を取得して、その情報が識別する診療情報を更新しても良い。更新部104は、診療情報に対して、更新受付部103が受け付けた入力を追記しても良く、診療情報をすべて書き換えても良く、一部を書き換えても良い。また、更新部104は、カルテ情報格納部101にカルテ情報が格納されていない場合は、新たにカルテ情報を作成し、そのカルテ情報に診療情報を書き出しても良い。つまり、更新部104による診療情報の更新は、診療情報を含むカルテ情報の新規作成を含んでいても良い。
変化情報取得部105は、更新部104によって更新される診療情報の更新内容と、その診療情報の更新前の内容とに、あらかじめ決められた条件を満たすほど変化がある場合に、その変化したことを示す情報である変化情報を取得する。変化情報取得部105は、変化情報を診療情報から取得しても良く、変化情報を生成しても良い。変化情報取得部105が変化情報を取得する場合は、変化後の情報を含む情報であっても良く、変化後と変化前の情報を含む情報であっても良く、変化後と変化前で何が変わったのかを示す情報を含む情報であっても良く、上記の各情報を1種類以上含む情報であっても良い。また、変化情報取得部105が変化情報を生成する場合は、変化情報は、変化したことを示す情報であっても良い。変化情報取得部105は、更新部104によって更新される診療情報の更新内容と、その診療情報の更新前のすべての内容とから変化情報を取得しても良く、その診療情報の更新前の一部の内容とから変化情報を取得しても良い。一部の内容とから変化情報を取得する場合は、変化情報取得部105は、診療情報の更新内容と、直前の1回の診療情報の内容とから変化情報を取得しても良く、所定の閾値以内に更新された診療情報の内容とから変化情報を取得しても良い。なお、所定の閾値は、回数を示す閾値であっても良く、期間を示す閾値であっても良い。所定の閾値は、開発者や管理が指定しても良く、医師が指定しても良い。また、所定の期間は、変化情報を取得する対象の項目ごとに異なっていても良い。また、変化情報取得部105は、あらかじめ決められた条件を満たすほど変化がある場合に、変化情報と変化があった情報と対応する項目と対応付けて、変化情報を取得しても良い。なお、項目とは、診療情報が有する各情報と対応する情報である。
変化情報取得部105は、診療情報に含まれる情報があらかじめ決められた条件を満たすほど変化がある場合に変化情報を取得する。例えば、変化情報取得部105は、医師が診察することによって、更新部104によって更新される前の診療情報に含まれる情報になかった項目に対応する情報が、更新内容に含まれている場合に、変化情報を取得しても良く、更新部104によって更新される前の診療情報に含まれるある情報と、更新内容に含まれるその情報とが異なる場合に、変化情報を取得しても良く、更新部104によって更新される前の診療情報に含まれる情報が有する規則性を、更新内容に含まれる情報が満たさない場合に、変化情報を取得しても良い。「更新部104によって更新される前の診療情報に含まれる情報になかった項目に対応する情報が、更新内容に含まれている」場合の変化した情報は、例えば、初診の際に、新たに診療情報に入力された情報であっても良く、今まで入力されていなかった項目に対して、新たに入力された情報であっても良い。具体的には、この情報は、医師の診察によって明らかになった病名を示す病名情報であっても良く、今まで行われていなかった検査の結果に関する情報等であっても良い。「更新部104によって更新される前の診療情報に含まれるある情報と、更新内容に含まれるその情報とが異なる」場合の変化した情報は、例えば、2回目以降の診察の際に、前回以前の診察の際に入力された情報から変化した情報である。具体的には、この情報は、医師の診察によって前回までの診療情報に含まれる病名情報から変化した病名情報であっても良く、前回までの診療情報に含まれる医薬品情報から変化した医薬品情報等であっても良い。なお、「更新部104によって更新される前の診療情報に含まれる情報になかった項目に対応する情報が、更新内容に含まれている」場合の変化した情報と「更新部104によって更新される前の診療情報に含まれるある情報と、更新内容に含まれるその情報とが異なる」場合の変化した情報とは、情報を更新する際の扱いが異なるものの、同じ項目の情報であっても良い。例えば、上記二つの情報は、診察した医師のコメントを示す情報であっても良く、医師が処方した医薬品情報等であっても良く、患者が申告した症状を示す情報であっても良く、検査結果情報に含まれる情報であっても良く、病名情報であっても良く、病気によって現れる症状等を示す情報であっても良い。また、「更新部104によって更新される前の診療情報に含まれる情報が有する規則性を、更新内容に含まれる情報が満たさない」場合の変化した情報は、変化情報取得部105が、更新部104によって更新される前の診療情報に含まれる情報から検知した規則性を満たさない、その規則性を検知するのに用いた診療情報に含まれる情報であり、更新部104で更新に用いられる更新内容に含まれる情報である。なお、この場合の変化情報取得部105は、規則性を示す情報を取得するための情報が格納される図示しない格納部からその情報を取得し、その情報を用いて規則性を取得しても良い。
変化情報取得部105は、例えば、更新部104によって更新される診療情報の更新内容に含まれる検査結果情報が有する情報と、その診療情報に含まれる更新前の検査結果情報に含まれる情報とに、あらかじめ決められた条件を満たすほど変化がある場合に、その変化があった検査結果情報に含まれる情報を示す項目と対応する変化情報を取得しても良い。この場合の「あらかじめ決められた条件を満たすほど変化」は、例えば、検査結果情報が有する検査結果の計測値のいずれかが、以前の計測値から、所定の閾値以上危険値に向かって悪化することであっても良く、危険値から正常値に好転することであっても良い。なお、所定の閾値は、開発者や管理が指定しても良く、医師が指定しても良い。
また、変化情報取得部105は、更新部104によって更新される診療情報の更新内容に含まれる医薬品情報と、その診療情報に含まれる更新前の医薬品情報とに、あらかじめ決められた条件を満たすほど変化がある場合に、その医薬品情報を示す項目と対応する変化情報を取得しても良い。この場合の「あらかじめ決められた条件を満たすほど変化」は、例えば、医薬品情報が示す医薬品が変化することであっても良く、医薬品情報が示す医薬品の処方された量が変化することであっても良い。
また、変化情報取得部105は、更新部104によって更新される診療情報の更新内容に含まれる病名情報と、その診療情報に含まれる更新前の病名情報とに、あらかじめ決められた条件を満たすほど変化がある場合に、その病名情報を示す項目と対応する変化情報を取得しても良い。この場合の「あらかじめ決められた条件を満たすほど変化」は、例えば、病名情報が示す病名が変化することであっても良く、病名情報が示す病名が新たに設定されることであっても良い。
また、変化情報取得部105は、更新部104によって更新される診療情報が有する診療時点情報が示す時点に所定の規則性がある場合において、その診療情報の更新内容に含まれる診療時点情報が示す時点が、その所定の規則性を満たさないときに、その診療時点情報を示す項目と対応する変化情報を取得しても良い。つまり、変化情報取得部105は、更新前の診療情報が有する診療時点情報から規則性を取得し、更新される診療情報の更新内容が有する診療時点情報が示す時点がその取得した規則性を満たすかどうかを判断し、満たさなかった場合に変化情報を取得しても良い。変化情報取得部105は、更新前の診療情報が示す診療時点情報が、あらかじめ決められた規則性を満たすかどうかを判断しても良い。例えば、変化情報取得部105は、診療時点情報が、毎週同じ曜日を示しているかどうかを判断しても良く、毎月同じ日を示しているかどうかを判断しても良く、診療時点情報が示す時点の間隔が同じ間隔を示しているかどうかを判断しても良い。上記の規則性を示す情報は、図示しない格納部に格納されていても良い。つまり、「所定の規則性」は、例えば、特定の曜日ごと、特定の日ごと、および特定の期間ごと等に診療が行われていることである。よって、この場合の「あらかじめ決められた情報を満たすほど変化」は、診療情報の更新内容に含まれる診療時点情報が、所定の規則性を満たさない日を示すことである。
また、変化情報取得部105は、更新部104によって更新される診療情報が有する天候情報に所定の規則性がある場合において、その診療情報の更新内容に含まれる天候情報が、その所定の規則性を満たさないときに、その天候情報を示す項目と対応する変化情報を取得しても良い。つまり、変化情報取得部105は、更新前の診療情報が有する天候情報から規則性を取得し、更新される診療情報の更新内容が有する天候情報が示す時点がその取得した規則性を満たすかどうかを判断し、満たさなかった場合に変化情報を取得しても良い。変化情報取得部105は、更新前の診療情報が示す天候情報が、あらかじめ決められた規則性を満たすかどうかを判断しても良い。例えば、変化情報取得部105は、天候情報が、晴れの日を示しているかどうかを判断しても良く、雨の日では無いかどうかを判断しても良く、風の強い日では無いかどうかを判断しても良く、花粉が多い日ではないかどうかを判断しても良い。上記の規則性を示す情報は、図示しない格納部に格納されていても良い。つまり、「所定の規則性」は、例えば、類似する天候の日に診療が行われていることである。よって、この場合の「あらかじめ決められた情報を満たすほど変化」は、診療情報の更新内容に含まれる天候情報が、所定の規則性を満たさない天候を示すことである。また、診療情報に天候情報が含まれていない場合でかつ、診療情報に診療時点情報が含まれている場合は、変化情報取得部105は、日付などの時点を示す情報と天候を示す情報とが対応付けて格納されている外部の格納装置から、診療時点情報を検索キーとして用いて天候を示す情報である天候情報を取得し、その天候情報が所定の規則性を満たすかどうかを判断しても良く、診療時点情報と診察を行った場所の住所とを検索キーとして用いて、診察を行った場所の天候を示す情報である天候情報を取得し、その天候情報が所定の規則性を満たすかどうかを判断しても良い。この場合の変化情報取得部105は、所定の規則性を満たさないことを、あらかじめ決められた条件を満たすほど変化があると考えるものとする。
医薬品情報格納部106には、医薬品情報と、その医薬品情報によって示される医薬品を説明する医薬品説明情報とが対応付けて1または2以上格納される。なお、医薬品情報格納部106に格納される医薬品情報は、診療情報に含まれる医薬品情報と対応付けられる情報であれば、同じ表現の情報でなくても良い。たとえば、一方が医薬品の名称で、もう一方が医薬品のID等であっても良い。医薬品説明情報は、医薬品を説明する情報であれば何であっても良い。例えば、医薬品説明情報は、医薬品の種類を示す情報であっても良く、医薬品を使用、または服用するタイミングを示す情報であっても良く、医薬品の効能を説明する情報であっても良く、医薬品の副作用を説明する情報であっても良く、上記の各情報を2以上組み合わせた情報であっても良い。医薬品の種類は、例えば、「解熱剤」であっても良く、「鎮痛剤」等であっても良い。医薬品を使用、または服用するタイミングは、「朝晩2回」であっても良く、「毎食後」等であっても良い。
通知情報構成部107は、変化情報取得部105が取得した変化情報と、その変化情報に対応する、診療情報の項目に応じた情報であり、診療情報の項目ごとに異なる情報である付加情報とを含む通知情報を構成する。付加情報は、通知情報が送信された先の端末装置2のユーザが、患者の様態を理解するのを助ける情報であれば、何であっても良い。例えば、付加情報は、変化情報に対応する、診療情報の項目が示す情報を有していても良く、変化情報に対応する、診療情報の項目が示す情報をさらに説明する情報を有していても良い。
例えば、通知情報構成部107は、変化情報に対応する、診療情報の項目が示す情報が検査結果情報に含まれる情報である場合に、更新前の診療情報に含まれるその検査結果情報に含まれる情報を有する付加情報を含む通知情報を構成しても良い。少なくとも一部の情報とは、直前の検査結果に関する検査結果情報に含まれる、変化情報と対応付けられた項目が示す情報であっても良く、直近の一週間、一ヶ月、または一年等のように、現時点から一定の期間に行われた検査結果に関する検査結果情報に含まれる、変化情報と対応付けられた項目が示す情報であっても良く、すべての検査結果情報に含まれている、変化情報と対応付けられた項目が示す情報であっても良い。通知情報送信部109が検査結果情報に含まれる情報を送信することで、関係者は、検査結果情報の履歴を知ることができる。
また、通知情報構成部107は、変化情報に対応する、診療情報の項目が示す情報が診療時点情報である場合に、更新部104によって更新される診療情報が有する診療時点情報が示す時点にみられる規則性を示す情報である診療時点規則性情報を有する付加情報を含む通知情報を構成しても良い。診療時点規則性情報は、変化情報取得部105で検知した、「所定の規則性」を示す情報である。診療時点規則性情報は、その「所定の規則性」を示す情報であれば、どのような情報であっても良い。例えば、診療時点規則性情報は、図示しない格納部に格納されている規則性を示す情報を識別する情報であっても良い。通知情報送信部109が診療時点規則性情報を送信することで、関係者は、どのように普段と異なる日に診療を受けたのかを知ることができる。
また、通知情報構成部107は、変化情報に対応する、診療情報の項目が示す情報が天候情報である場合に、更新部104によって更新される診療情報が有する天候情報が示す天候にみられる規則性を示す情報である天候規則性情報を有する付加情報を含む通知情報を構成しても良い。天候規則性情報は、変化情報取得部105で検知した、「所定の規則性」を示す情報である。天候規則性情報は、その「所定の規則性」を示す情報であれば、どのような情報であっても良い。例えば、天候規則性情報は、図示しない格納部に格納されている規則性を示す情報を識別する情報であっても良い。通知情報送信部109が天候規則性情報を送信することで、関係者は、どのように普段と異なる天候の日に診療を受けたのかを知ることができる。
また、通知情報構成部107は、変化情報に対応する、診療情報の項目が示す情報が医薬品情報である場合に、更新部104によって更新される診療情報の更新内容に含まれる医薬品情報が示す医薬品の説明を示す医薬品説明情報を有する付加情報を含む通知情報を構成しても良い。この場合は、通知情報構成部107は、医薬品説明情報を、医薬品情報を検索キーとして用いて、医薬品情報格納部106から取得しても良く、ネットワーク100を介して、外部の格納装置から取得しても良い。通知情報送信部109が医薬品説明情報を送信することで、関係者は、処方された医薬品の詳細を知ることができる。
また、通知情報構成部107は、変化情報に対応する、診療情報の項目が示す情報が病名情報である場合に、更新部104によって更新される診療情報の更新内容に含まれる病名情報が示す病名に対応する説明を示す病気説明情報を有する付加情報を含む通知情報を構成しても良い。この場合は、通知情報構成部107は、病気説明情報を、病名情報が示す病名を検索キーとして用いて、病名情報と病気説明情報とを対応付けて格納する図示しない格納部から取得しても良く、ネットワーク100を介して、病名情報と病気説明情報とを対応付けて格納される外部の格納装置から取得しても良い。通知情報送信部109が病気説明情報を送信することで、関係者は、患者の病気の詳細を知ることができる。
また、通知情報構成部107は、変化情報に対応する、診療情報の項目が示す情報が診療時点情報である場合に、その診療情報の更新前の最新の予約日情報を有する付加情報を含む通知情報を構成しても良い。通知情報送信部109がその予約日を送信することで、関係者は、患者が予定外の診療を受けているのかどうかを把握できる。
なお、通知情報構成部107は、通知情報にカルテ識別情報を含めて通知情報を構成しても良く、所定の連絡先を示す情報を含めて通知情報を構成しても良い。通知情報構成部107が含める所定の連絡先を示す情報は、通知情報を確認したユーザが、その連絡先の人物に連絡を取るために用いる情報である。通知情報構成部107が含める連絡先を示す情報は、例えば、医師の連絡先であっても良く、病院の連絡先であっても良く、患者の連絡先であっても良く、他の関係者の連作先であっても良い。通知情報構成部107が含める連絡先を示す情報は、カルテ情報等と対応付けられた図示しない格納部に格納されている情報であっても良い。なお、通知情報構成部107が含める連絡先を示す情報は、例えば、連絡先が患者の連絡先である場合等は、通知情報に対応するカルテ情報ごとに異なっていても良く、連絡先が診療をおこなった医師の所属する病院の連絡先の場合等は、すべての通知情報で同じであっても良い。
連絡先対応情報格納部108には、1または2以上の連絡先対応情報が格納される。連作先情報は、カルテ情報格納部101に格納されているカルテ情報を識別するカルテ識別情報と、そのカルテ情報が有する患者識別情報が識別する患者の関係者の連絡先を示す情報である関係者連絡先情報とを対応付ける情報である。連絡先を示す情報は、電話番号であっても良く、FAX番号であっても良く、メールアドレスであっても良く、SNS等のID等であっても良い。
通知情報送信部109は、変化情報取得部105が変化情報を取得した場合に、その変化情報を含む情報である通知情報を、その変化情報を取得するのに用いた診療情報を含むカルテ情報を識別するカルテ識別情報と、連絡先対応情報によって、対応付けられている関係者連絡先情報が示す連絡先に送信する。通知情報送信部109は、変化情報取得部105が取得した変化情報を、変化したことがわかるよう説明する文章に加工しても良い。具体的には、通知情報に更新後の医薬品情報と更新前の医薬品情報とが含まれる場合は、通知情報送信部109は、「#更新前の医薬品情報が示す医薬品名#から#更新後の医薬品情報が示す医薬品名#に変わりました。」等のような文章に加工した変化情報を含む通知情報を送信しても良い。なお、上記カッコ内の#で囲まれた部分は、各医薬品の名称と置換するものとする。通知情報送信部109は、連絡先がFAX番号、メールアドレス、またはSNSのID等である場合は、文字情報を送信しても良く、連絡先が電話番号である場合は、音声情報を送信しても良い。通知情報送信部109が送信する文字情報は、文章に加工した変化情報であっても良く、そうでなくても良い。また、通知情報送信部109が音声情報を送信する場合は、通知情報送信部109は、音声合成に関する技術を用いて、変化情報を音声情報に変換して送信しても良い。変換する変化情報は、文章に加工した変化情報であっても良く、そうでなくても良い。音声合成の方法については、公知であるため、説明を省略する。また、通知情報送信部109は、通知情報構成部107が構成した通知情報を送信しても良い。また、通知情報送信部109は、端末装置2のみに通知情報を送信するものであっても良く、端末装置2以外の端末に通知情報を送信するものであっても良い。
図2は、本実施の形態における端末装置2のブロック図である。端末装置2は、通知情報受信部110、通知情報表示部111、操作受付部112、制御部113、および連絡手段114を備える。
通知情報受信部110は、情報送信装置1の通知情報送信部109によって送信された通知情報を受信する。
通知情報表示部111は、通知情報受信部110が受信した通知情報を表示する。通知情報表示部111は、通知情報を読んだ人がわかりやすくなるように加工しても良い。例えば、更新後の医薬品情報と更新前の医薬品情報とを含む通知情報を通知情報受信部110が受信した場合に、通知情報表示部111は、「#更新前の医薬品情報が示す医薬品名#から#更新後の医薬品情報が示す医薬品名#に変わりました。」等のような文章に整形して表示しても良い。なお、上記カッコ内の#で囲まれた部分は、各医薬品の名称と置換するものとする。また、通知情報表示部111は、検査結果情報の履歴を含む通知情報を通知情報受信部110が受信した場合に、その検査結果情報をグラフ化して表示しても良い。なお、グラフは、例えば、時系列の変化が分かる折れ線グラフや棒グラフであっても良い。また、通知情報表示部111は、通知情報が示す情報量が多い場合に複数のページやタブに分けて表示しても良い。また、通知情報表示部111は、ユーザが操作可能なボタン等を表示しても良い。通知情報表示部111が表示するボタンは、操作受付部112が操作を受け付けるボタンであっても良く、そうでなくても良い。なお、通知情報表示部111は、操作受付部112の操作に応じて表示を変更しても良い。通知情報表示部111は、例えば、操作受付部112がスクロールする操作を受け付けた場合に、表示をスクロールしても良く、ページやタブを切り替える操作を受け付けた場合に、ページやタブを切り替えて表示しても良い。
操作受付部112は、通知情報表示部111が表示した通知情報に対するユーザの操作を受け付ける。操作受付部112は、関係者が、通知情報表示部111が表示した内容を受けた後、連絡を取るために行う操作を主に受け付けるが、操作受付部112は、それ以外の操作を受け付けても良い。例えば、操作受付部112は、表示している情報をスクロールする操作を受け付けても良く、ページやタブを切り替える操作を受け付けても良い。
制御部113は、操作受付部112が受け付けた操作に応じて、所定の連絡先に連絡するように連絡手段114を制御する。つまり、制御部113は、操作受付部112が連絡を取るために行う操作を受け付けた場合に、連絡手段114を制御するようにしても良い。なお、制御部113は、通知情報に含まれる変化情報の少なくとも一部の情報を所定の連絡先に通知するように連絡手段114を制御しても良い。「少なくとも一部の情報を通知する」とは、例えば、通知情報に、医薬品情報に関する付加情報と検査結果情報に関する情報とが含まれていた場合に、医薬品情報に関する情報だけを通知する様にしても良いということである。
所定の連絡先は、電話番号であっても良く、FAX番号であっても良く、メールアドレスであっても良く、SNS等のID等であっても良い。所定の連絡先は、例えば、医師の連絡先であっても良く、病院の連絡先であっても良く、患者の連絡先であっても良く、他の関係者の連作先であっても良い。また、所定の連絡先は、図示しない格納部に格納されている連絡先であっても良く、通知情報に含まれている所定の連絡先であっても良い。なお、図示しない格納部に格納されている連絡先は、端末装置2に設定されている1個以上の連絡先であっても良く、通知情報に含まれるカルテ識別情報ごとに対応付けられた1個以上の連絡先であっても良く、通知情報に含まれるカルテ識別情報で識別されるカルテ情報のグループごとに対応付けられた1個以上の連絡先であっても良い。カルテ情報のグループとは、例えば、家族のカルテ情報のグループであっても良く、親戚のカルテ情報のグループ等であっても良い。
連絡手段114は、メール機能を有していても良く、通話機能を有していても良く、FAX機能を有していても良い。連絡手段114は、制御部113に制御された場合のみ動作する処理手段であって良く、独立して動作する処理手段であっても良い。つまり、連絡手段114は、通知情報に対する操作に応じた場合にのみ用いられるものであっても良く、汎用的なものであっても良い。
カルテ情報格納部101、医薬品情報格納部106、および連絡先対応情報格納部108は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
医薬品情報格納部106、および連絡先対応情報格納部108に医薬品情報等が蓄積される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して医薬品情報等が医薬品情報格納部106等で蓄積されるようになっても良く、通信回線等を介して送信された医薬品情報等が医薬品情報格納部106等で蓄積されるようになっても良く、あるいは、入力デバイスを介して入力された医薬品情報等が医薬品情報格納部106等で蓄積されるようになっても良い。
カルテ情報表示部102、および通知情報表示部111は、ディスプレイデバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。カルテ情報表示部102は、ディスプレイデバイスのドライバーソフト、またはディスプレイデバイスのドライバーソフトとディスプレイデバイス等で実現され得る。また、更新受付部103、および操作受付部112は、テンキー、キーボード等の入力手段のデバイスドライバー、または制御ソフトウェア等で実現されても良く、テンキーやキーボード等の入力手段そのものであっても良い。また、更新部104、変化情報取得部105、通知情報構成部107、制御部113、および連絡手段114は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。更新部104の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。また、通知情報受信部110、および通知情報送信部109は、通常、無線または有線の通信手段で実現される。
次に、情報送信装置1の動作について図4のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS201)カルテ情報表示部102は、カルテ情報を表示する。カルテ情報表示部102は、図示しない受け付け部で受け付けたカルテ識別情報に対応するカルテ情報を表示しても良い。
(ステップS202)更新受付部103は、更新に関する入力が終了したかどうかを示す情報を受け付ける。受け付けた場合は、ステップS205へ進み、受け付けなかった場合は、ステップS203へ進む。なお、終了したかどうかを示す情報は、例えば、入力終了ボタンが選択された場合に受け付けられる情報である。
(ステップS203)更新受付部103は、更新に関する入力を受け付けたかどうか判断する。受け付けた場合は、ステップS204へ進み、受け付けなかった場合は、ステップS202へ戻る。
(ステップS204)更新受付部103は、受け付けた更新に関する入力によって作成された情報を図示しない格納部に蓄積する。
(ステップS205)更新部104は、ステップS203で蓄積した情報を用いて、カルテ情報格納部101に格納されている診療情報を更新する。
(ステップS206)変化情報取得部105は、ステップS205における更新の前後に、あらかじめ決められた条件を満たす変化があるかどうかを診療情報に含まれる情報ごとに判断する。変化があった場合はステップS207へ進み、変化が無かった場合は、ステップS201へ戻る。
(ステップS207)変化情報取得部105は、ステップS206で変化があった情報に、変化があった情報を示す項目と対応する変化情報を取得する。
(ステップS208)通知情報構成部107は、ステップS207で取得した変化情報に対応する項目に応じた、項目ごとに異なる付加情報を含む通知情報を構成する。なお、付加情報は、検査結果に変化があった場合は、検査結果情報の履歴を含んでいても良く、診療時点情報が示す時点が不規則であった場合は、過去の診療時点情報の時点にみられる規則性を示す情報である診療時点規則性情報、および/または、前回の更新時に設定された予約日を含んでいても良く、医薬品情報に変化があった場合は、医薬品情報格納部106から取得した医薬品の説明を示す医薬品説明情報を含んでいても良い。
(ステップS209)通知情報送信部109は、ステップS208で構成した通知情報を連絡先対応情報格納部108に格納されている連絡先対応情報によって対応付けられている連絡先へ送信する。そして、ステップS201へ戻る。ステップS201に戻る際、カルテ情報表示部102は、カルテの選択画面を表示しても良い。
次に、端末装置2の動作について図5のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS301)通知情報受信部110は、ステップS209で送信された通知情報を受信したかどうかを判断する。受信した場合は、ステップS302へ進み、受信しなかった場合は、ステップS301を繰り返す。
(ステップS302)通知情報表示部111は、ステップS301で受信した通知情報を表示する。
(ステップS303)操作受付部112は、ステップS302で表示した通知情報に対するユーザの操作を受け付けたかどうか判断する。受け付けた場合は、ステップS304へ進み、受け付けなかった場合は、ステップS303を繰り返す。なお、ステップS303の処理は、タイムアウト等で処理を中断し、ステップS301へ戻っても良い。
(ステップS304)制御部113は、ステップS301で受信した通知情報の少なくとも一部の情報を登録されている連絡先に送るように連絡手段114を制御する。そして、ステップS301へ戻る。
なお、図4および図5のフローチャートの処理は、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
以下、本実施の形態における情報送信装置1の具体的な動作について説明する。なお、本具体例は、患者識別情報「201」で識別される患者が、「2013/4/25」に医師の診察を受け、その医師がすでに表示されているその患者のカルテを更新する場合を想定したものとする。また、本具体例は、変化情報取得部105が、あらかじめ決められた条件を満たす変化があったかどうかを、医薬品情報と診療時点情報と血圧の計測値とに関してのみ判断するものとするが、上記以外の内容についても、診療情報に含まれるすべての情報を対象にして判断しても良い。また、本具体例における変化情報取得部105は、医薬品情報が示す医薬品が変更された場合に、予め決められた条件を満たすほど変化があったものとする。また、本具体例における変化情報取得部105は、血圧の計測値が収縮期血圧と拡張期血圧との変化量の合計が30以上ある場合に、予め決められた条件を満たすほど変化があったと判断するものとする。つまり、本具体例における血圧の計測値に関する予め決められた条件である血圧の計測値の変化量の閾値は、30である。
本具体例において、カルテ情報格納部101には、図6で示されるテーブルが格納されているものとする。図6のテーブルは、カルテIDとカルテ情報を有している。カルテ情報は、患者識別情報と診療情報とを有している。そして、診療情報は、診療時点情報と医薬品情報と予約日情報と検査結果情報とを有している。検査結果情報は、血圧の計測値等を有している。例えば、カルテID「100」は、患者識別情報「203」と、診療時点情報「2013/4/23」と、医薬品情報「ビエンオサエール」と、予約日情報「2013/5/7」と、血圧の計測値「70−131」とが登録されている。なお、本具体例において、カルテIDは、カルテ識別情報と同じ情報であるものとする。
また、本具体例において、連絡先対応情報格納部108には、図7で示されるテーブルが格納されているものとする。図7のテーブルは、カルテ識別情報と連絡先とを有している。例えば、カルテID「101」は、連絡先「mes@kakuu.mail」が対応付けて登録されている。
また、本具体例において、医薬品情報格納部106には、図8で示されるテーブルが格納されているものとする。図8のテーブルは、医薬品情報と医薬品説明情報とを有している。例えば、医薬品情報「ケツアツサゲール」は、医薬品説明情報「降圧薬(朝夕2回) 血管を拡張させて血圧を下げます。 副作用 むくみ」が対応付けて登録されている。
医師は、カルテ情報表示部102によって表示されている患者識別情報「201」で識別される患者のカルテ情報を確認し(ステップS201)、診察を終えたものとする。そして、医師は、その患者に対して処方した医薬品情報「ケツアツサゲールS」と血圧の計測値「125−180」と次回の診察の予約日「2013/5/2」とを順番に入力し、更新に関する入力を終了したものとする。更新受付部103は、医師の入力した医薬品情報等を受け付け、その医薬品情報等を、現時点を示す診察時点情報「2013/4/25」と、更新されるカルテ情報識別情報「101」と共に更新部104に引き渡す(ステップS202からステップS204)。
更新部104は、カルテ情報格納部101に格納されているカルテID「101」のカルテ情報の診療情報に対して、更新受付部103が受け付けた医薬品情報等を、追記して更新する(ステップS205)。
カルテ情報格納部101に格納されているカルテ情報が有する診療情報が更新されると、変化情報取得部105は、診療時点情報「2013/4/19」の医療品情報「ケツアツサゲール」から「ケツアツサゲールS」に変わったこととから、変化があったものとする。また、変化情報取得部105は、診療時点情報「2013/4/19」の血圧の計測値「100−145」から血圧の計測値「125−180」に上昇、つまり、収縮期血圧の上昇が25、拡張期血圧の上昇が35であり、上昇した合計値が60で、30以上上昇したことから、変化があったものとする。また、変化情報取得部105は、診療時点情報の規則性を示す情報を格納する図示しない格納部から所定の規則性を取得し、診療時点情報「2013/3/29」から診療時点情報「2013/4/19」まで診療時点情報が、いずれかの規則性を有していないか判断する。この際、変化情報取得部105は、診療時点情報「2013/3/29」から診療時点情報「2013/4/19」までの診療時点情報が、常に「金曜日」である規則性を検知したものとする。そして、変化情報取得部105は、最新の診療時点情報「2013/4/25」が「木曜日」であることから、最新の診療時点情報が、検知した規則性を満たさないため、変化があったものとする。以上から、変化情報取得部105は、医薬品情報「ケツアツサゲールS」と、血圧の計測値を示す検査結果情報「125−180」と、診察時点情報「2013/4/25」とを示す各項目と対応付けた変化情報を取得する(ステップS206、ステップS207)。
通知情報構成部107は、変化情報に対応する項目の医薬品情報「ケツアツサゲールS」に対して、医薬品情報格納部106からその医薬品情報に対応する医薬品説明情報「降圧薬(朝夕2回) 血管を拡張させて血圧を下げます。 ケツアツサゲールより強力。 副作用 むくみ、動悸」を取得する。次に、通知情報構成部107は、変化情報に対応する項目の血圧の計測値を示す検査結果情報「125−180」に対して、カルテ情報格納部101に格納されているカルテID「101」の診療情報に含まれる過去の血圧の計測値「100−150 105−150 100−145」を取得する。また、通知情報構成部107は、変化に対応する項目の診察時点情報「2013/4/25」に対して、診療時点規則性情報「すべて金曜日」を取得する。そして、通知情報構成部107は、取得した医薬品説明情報と、過去の血圧の計測値と、診療時点規則性情報とを有する付加情報を含む通知情報を構成する(ステップS208)。
通知情報送信部109は、連絡先対応情報格納部108からカルテID「101」に対応する関係者連絡先情報「hospital@bbbb.mail」を取得し、その連絡先に通知情報構成部107が構成した通知情報を送信する(ステップS209)。
通知情報送信部109が通知情報を送信すると、ネットワーク100を介して端末装置2の通知情報受信部110が受診するものとする(ステップS301)。通知情報受信部110が、通知情報を受信すると通知情報表示部111は、その通知情報を見やすいように成形して端末装置2のディスプレイに表示する(ステップS302)。その結果、端末装置2のディスプレイには、図9のように、今回の診察で変わった内容がわかるように表示される。表示された情報を確認した端末装置2のユーザは、患者の様態の悪化に気づき連絡ボタンを押したものとする。操作受付部112は、この操作を受け付け、制御部113に処理を引き渡す(ステップS303)。制御部113は、連絡手段114であるメールソフトを起動し、図示しない格納部に格納されていた患者への連絡先を宛先に設定し、本文にこの通知情報の内容をコピーしたメールを新規に作成する(ステップS304)。その後、端末装置2のユーザは、患者へ伝える内容を記載し、このメールを送信したものとする。
以上、本実施の形態によれば、通知情報送信部109が通知情報を送信することで、カルテ情報を関係者に送信できる。また、変化情報取得部105が変化情報を取得することで、患者の様態に変化があった部分のみを関係者へ通知できる。これにより、例えば、関係者は、患者の容態の変化効率的に確認できる。また、通知情報構成部107が、履歴の情報、変化情報を補足する情報、または診療情報に記載されている情報等を有する付加情報を変化があった項目ごとに異なる方法で取得し、その付加情報を含む通知情報を構成することで、カルテの情報のうち、変化した内容に関する詳細な情報を関係者に送信できる。これにより、例えば、患者の容態の変化を詳細に確認できる。また、端末装置2の通知情報受信部110が通知情報を受信することで、ネットワーク100を介した関係者とカルテの情報を送信できる。また、制御部113が連絡手段114を制御することで、通知情報の内容を確認した関係者が、すぐに他の関係者に連絡を取ることができる。また、制御部113が、通知情報に含まれる情報を所定の連絡先に通知するように連絡手段114を制御することで、容易にユーザが通知情報を引用できる。これにより、例えば、関係者は、メール等に、カルテの情報を転記しなくても良くなる。
なお、本実施の形態では、医師は、情報送信装置1を操作して、更新に関する入力を行っているが、情報送信装置1は、ネットワーク100、またはその他のネットワークで接続されている外部の端末装置を操作して更新に関する入力を行っても良い。つまり、情報送信装置1は、外部の端末装置から更新に関する入力を受信しても良い。その場合は、カルテ情報表示部102は、カルテ情報を表示するための情報を送信する送信部として機能しても良く、更新受付部103は、更新に関する入力を受信する受信部として機能しても良い。
また、本実施の形態では、通知情報送信部109は、簡易的な通知情報と、詳細な通知情報との二回に分けて通知情報を送信しても良い。例えば、簡易的な通知情報には、変化情報のみを含む通知情報であっても良く、変化情報と付加情報の一部を含む通知情報であっても良い。また、詳細な通知情報は、変化情報と付加情報とを含む通知情報であっても良い。この場合は、通知情報送信部109は、簡易的な通知情報にカルテ識別情報等のカルテを識別できる情報を含めて送信しても良い。そして、その通知情報を受信した端末装置2が、カルテを識別できる情報できる情報を情報送信装置1に送信した場合でかつ、情報送信装置1の図示しない受信部がそのカルテを識別できる情報を受信した場合、通知情報送信部109は、詳細な通知情報を送信するようにしても良い。
また、本実施の形態では、更新部104は、更新受付部103が更新に関する入力を受け付けた直後に更新しているが、更新部104の更新処理は、次の更新に関する入力を受け付けるまでの期間内であれば、どのタイミングで行われて良い。この場合において、変化情報取得部105、および通知情報構成部107が、更新部104が更新処理を行う以前に、更新後の診療情報を用いる処理を行うときは、更新部104,または図示しない処理部が、図示しない一時的な格納部に更新後の診療情報を作成するようにしても良い。
また、本実施の形態では、医薬品情報格納部106を備える場合について説明したが、情報送信装置1は、医薬品情報格納部106を備えていなくても良い。その場合には、通知情報構成部107は、医薬品情報を格納している外部の装置から、ネットワーク100を介して医薬品説明情報を取得し、その医薬品説明情報を含む付加情報を有する通知情報を構成しても良く、医薬品説明情報を含まない付加情報を有する通知情報を構成しても良い。
また、本実施の形態では、連絡先対応情報格納部108を備える場合について説明したが、情報送信装置1は、連絡先対応情報格納部108を備えていなくても良い。その場合には、通知情報送信部109は、端末装置2、または他の外部の端末装置からリクエストがあった通知情報のみをその端末装置2等に送信するようにしても良い。
また、本実施の形態では、通知情報構成部107を備える場合について説明したが、情報送信装置1は、通知情報構成部107を備えていなくても良い。その場合には、通知情報送信部109は、変化情報のみを含む通知情報を送信しても良い。
また、本実施の形態では、カルテ情報格納部101と連絡先対応情報格納部108を異なる格納部として説明したが、カルテ情報格納部101と連絡先対応情報格納部108とは、同じ格納部であっても良い。なお、その場合であっても、連絡先対応情報は、カルテ識別情報であるカルテ情報と、関係者連絡先情報とを対応付ける情報である。
また、本実施の形態における情報送信装置1を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、プログラムは、患者を識別する患者識別情報と、患者の診療に関する情報である診療情報とを含む情報であるカルテ情報が1以上格納されるカルテ情報格納部と、カルテ情報格納部に格納されているカルテ情報を識別するカルテ識別情報と、カルテ情報が有する患者識別情報が識別する患者の関係者の連絡先を示す情報である関係者連絡先情報とを対応付ける連絡先対応情報が1以上格納される連絡先対応情報格納部とにアクセス可能なコンピュータを、診療情報の更新に関する入力を受け付ける更新受付部、更新受付部が受け付けた入力に応じて診療情報を更新する更新部、更新部によって更新される診療情報の更新内容と、診療情報の更新前の内容とに、あらかじめ決められた条件を満たすほど変化がある場合に、変化したことを示す情報である変化情報を取得する変化情報取得部、変化情報取得部が変化情報を取得した場合に、変化情報を含む情報である通知情報を、変化情報を取得するのに用いた診療情報を含むカルテ情報を識別するカルテ識別情報と、連絡先対応情報によって、対応付けられている関係者連絡先情報が示す連絡先に送信する通知情報送信部として機能させるためのプログラムである。
また、本実施の形態における端末装置2を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、プログラムは、コンピュータを、第一または第二の発明に対して、情報送信装置の通知情報送信部によって送信された通知情報を受信する通知情報受信部、通知情報受信部が受信した通知情報を表示する通知情報表示部、通知情報表示部が表示した通知情報に対するユーザの操作を受け付ける操作受付部、操作受付部が受け付けた操作に応じて、所定の連絡先に連絡するように連絡手段を制御する制御部として機能させるためのプログラムである。
なお、本実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されても良く、または、複数の装置によって分散処理されることによって実現されても良い。また、本実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段は、物理的に一の手段で実現されても良いことは言うまでもない。
また、本実施の形態において、各構成要素は、専用のハードウェアにより構成されても良く、または、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行することによって実現されても良い。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをCPU等のプログラム実行手段が読み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。
なお、上記プログラムにおいて、上記プログラムが実現する機能には、ハードウェアでしか実現できない機能は含まれない。例えば、情報を取得する取得手段や、情報を出力する出力手段等におけるモデムやインターフェースカード等のハードウェアでしか実現できない機能は、上記プログラムが実現する機能には含まれない。
図10は、上記プログラムを実行して、上記実施の形態による本発明を実現するコンピュータの外観の一例を示す模式図である。上記実施の形態は、コンピュータハードウェアおよびその上で実行されるコンピュータプログラムによって実現され得る。
図10において、コンピュータシステム1100は、CD−ROMドライブ1105、FDドライブ1106を含むコンピュータ1101と、キーボード1102と、マウス1103と、モニタ1104とを備える。
図11は、コンピュータシステム1100の内部構成を示す図である。図11において、コンピュータ1101は、CD−ROMドライブ1105、FDドライブ1106に加えて、MPU1111と、ブートアッププログラム等のプログラムを蓄積するためのROM1112と、MPU1111に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に蓄積すると共に、一時記憶空間を提供するRAM1113と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、およびデータを蓄積するハードディスク1114と、MPU1111と、ROM1112等を相互に接続するバス1115とを備える。なお、コンピュータ1101は、LANへの接続を提供する図示しないネットワークカードを含んでいても良い。
コンピュータシステム1100に、上記実施の形態による本発明等の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM1121、またはFD1122に蓄積されて、CD−ROMドライブ1105、またはFDドライブ1106に挿入され、ハードディスク1114に転送されても良い。これに代えて、そのプログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ1101に送信され、ハードディスク1114に蓄積されても良い。プログラムは実行の際にRAM1113にロードされる。なお、プログラムは、CD−ROM1121やFD1122、またはネットワークから直接、ロードされても良い。
プログラムは、コンピュータ1101に、上記実施の形態による本発明の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティプログラム等を必ずしも含んでいなくても良い。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいても良い。コンピュータシステム1100がどのように動作するのかについては周知であり、詳細な説明は省略する。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。また、本発明における各手段の「部」は、「手段」や「回路」と読み替えても良い。