JP2014232429A - 情報処理装置及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】機器の稼働状態毎の消費電力を推定する。
【解決手段】機器情報取得部12は、機器100の構成を示す構成情報を取得する。稼働情報取得部14は、機器100の稼働状態を示す稼働情報を取得する。演算部24は、構成情報に基づき、機器100によって消費される最大の電力とする第1機器最大電力と、機器100によって消費される最小の電力とする第1機器最小電力とを求める。第1電力算出部18は、第1機器最大電力、第1機器最小電力及び稼働情報に基づき、機器100によって消費されている第1電力を推計する。
【選択図】図1

Description

本発明は、機器の消費電力を求める情報処理装置及びプログラムに関する。
機器の消費電力を求める技術が知られている。
例えば特許文献1には、電気機器の省エネを支援する目的で、複数の電気機器の稼働状況を取得し、複数の電気機器が設置されている場所における全体の消費電力を計測し、時刻毎の電気機器の稼働状況の差分と時刻毎の消費電力値の差分とから電気機器の消費電力を算出する装置が開示されている。
また、特許文献2には、クライアント端末の消費電力を制御する目的で、クライアント端末から機種名及びCPU種別名を取得し、機種名及びCPU種別名に対応する省電力設定情報をデータベースから読み出してクライアント端末に配信する装置が開示されている。
特開2012−138123号公報 特開2011−123762号公報
ところで、機器の稼働状態毎の消費電力を求めることが困難な場合があり、そのため、機器の消費電力の推移を正確に把握することが困難な場合がある。
本発明の目的は、機器の稼働状態毎の消費電力を推定することが可能な情報処理装置及びプログラムを提供することである。
請求項1に係る発明は、機器の構成を示す構成情報を取得する構成情報取得手段と、前記機器の稼働状態を示す稼働情報を取得する稼働情報取得手段と、前記構成情報に基づき、前記機器によって消費される最大の電力とする第1機器最大電力、及び、前記機器によって消費される最小の電力とする第1機器最小電力を推定する推定手段と、前記第1機器最大電力、前記第1機器最小電力及び前記稼働情報に基づき、前記機器によって消費されている第1電力を推計する第1電力算出手段と、を有することを特徴とする情報処理装置である。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の情報処理装置であって、前記稼働情報は前記機器の稼働率を示す情報であり、前記第1電力算出手段は、前記第1機器最大電力と前記第1機器最小電力との差分に前記稼働率を乗算して得られた値に、前記第1機器最小電力を加算することで、前記第1電力を推計する、ことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2に記載の情報処理装置であって、前記稼働情報は、前記機器が備えるCPUの使用率を示す情報であり、前記第1電力算出手段は、前記第1機器最大電力、前記第1機器最小電力及び前記CPUの使用率に基づき、前記第1電力を推計する、ことを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項3に記載の情報処理装置であって、前記推定手段は、前記CPUの使用率が最大のときに前記CPUによって消費されるCPU最大電力と、前記機器の構成のうち前記CPU以外の構成によって消費されるベース電力とを加算することで前記第1機器最大電力を推定し、前記CPUの使用率が最小のときに前記CPUによって消費されるCPU最小電力と前記ベース電力とを加算することで前記第1機器最小電力を推計する、ことを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項4に記載の情報処理装置であって、前記構成情報は、前記機器が備えるCPUの種別を示す情報を含むとともに、CPU以外の構成に関する情報として、前記機器のタイプを示す情報、前記機器が備える記憶装置に関する情報、前記機器が備える表示装置に関する情報、及び、前記機器に搭載されたオペレーティングシステムに関する情報のうちの少なくとも1つを含み、前記推定手段は、CPUの種別、CPU最大電力及びCPU最小電力の対応付けを示す情報と、前記構成情報に含まれるCPUの種別を示す情報とに基づき、前記機器が備えるCPUのCPU最大電力及びCPU最小電力を求め、機器の構成及びベース電力の対応付けを示す情報と、前記構成情報に含まれるCPU以外の構成に関する情報のうちの少なくとも1つの情報とに基づき、前記機器のベース電力を求める、ことを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の情報処理装置であって、前記複数の機器が使用する消費電力の全体の消費電力である配電元の実測電力の値を取得する電力取得手段と、前記配電元の実測電力の値及び前記複数の機器のそれぞれの稼働情報を少なくとも含む履歴情報に基づき、前記複数の機器のうち稼働状態の変化が予め設定された基準を超えた対象機器が存在し、かつ、当該対象機器以外の他の機器の稼働状態の変化が前記基準を超えていないと判断した場合に、前記履歴情報に基づき、前記対象機器の特定の稼働状態で消費されている第2電力を推計する第2電力算出手段と、を更に有することを特徴とする。
請求項7に係る発明は、請求項6に記載の情報処理装置であって、前記第2電力算出手段は、前記複数の機器のうち稼働状態の変化が前記基準を超えた対象機器が存在し、かつ、当該対象機器以外の他の機器の稼働状態の変化が前記基準を超えていないと判断した場合に、前記他の機器の第1電力によって配電元の実測電力を補正することで配電元の補正電力を求め、前記対象機器の稼働情報と配線元の補正電力とに基づき、前記対象機器によって消費される最大の電力とする第2機器最大電力と、前記対象機器によって消費される最小の電力とする第2機器最小電力とを推定し、前記対象機器の稼働情報、第2機器最大電力及び第2機器最小電力に基づき、前記対象機器の第2電力を推計する、ことを特徴とする。
請求項8に係る発明は、請求項6又は請求項7に記載の情報処理装置であって、前記第2電力が推計された機器の電力推計処理には、第1電力よりも優先的に第2電力を用いて電力推計処理を行う、ことを特徴とする。
請求項9に係る発明は、請求項6から請求項8のいずれか一項に記載の情報処理装置であって、前記第2電力が推計された機器については、第2電力を用いて第1電力を更新する、ことを特徴とする。
請求項10に係る発明は、コンピュータに、機器の構成を示す構成情報を取得するステップと、前記機器の稼働状態を示す稼働情報を取得するステップと、前記構成情報に基づき、前記機器によって消費される最大の電力とする第1機器最大電力、及び、前記機器によって消費される最小の電力とする第1機器最小電力を推定するステップと、前記第1機器最大電力、前記第1機器最小電力及び前記稼働情報に基づき、前記機器によって消費されている第1電力を推計するステップと、を実行させることを特徴とするプログラムである。
請求項1,10に係る発明によると、機器の稼働状態毎の消費電力を推定することができる。
請求項2に係る発明によると、機器の稼働率毎の消費電力を推定することができる。
請求項3に係る発明によると、CPUの使用率毎の消費電力を推定することができる。
請求項4に係る発明によると、CPU以外の構成に応じた消費電力を推定することができる。
請求項5に係る発明によると、構成情報に含まれる各情報に基づき、CPU最大電力、CPU最小電力及びベース電力が求められる。
請求項6に係る発明によると、配電元の実測電力を用いない場合と比べて、機器の稼働状態毎の消費電力をより正確に推定することができる。
請求項7に係る発明によると、機器の稼働状態の変化に基づき、機器の稼働状態毎の消費電力を推定することができる。
請求項8に係る発明によると、第1電力を用いる場合と比べて、機器の稼働状態毎の消費電力をより正確に推定することができる。
請求項9に係る発明によると、第1電力がより正確な値に更新される。
第1実施形態に係る情報処理装置の一例を示すブロック図である。 機器の構成情報の一例を示す図である。 CPUデータベースの一例を示す図である。 電力モデル定義ファイルの一例を示す図である。 第1実施形態に係る情報処理装置の動作の一例を示すフローチャートである。 機器の消費電力を示す図である。 機器の消費電力の傾向を示すグラフである。 第2実施形態に係る情報処理装置の一例を示すブロック図である。 第2実施形態に係る情報処理装置の動作の一例を示すフローチャートである。 機器の稼働状態等の一例を示す表である。 機器の稼働状態等の別の例を示す表である。
[第1実施形態]
図1を参照して、第1実施形態に係る情報処理装置を説明する。第1実施形態に係る情報処理装置10は、機器情報取得部12と、稼働情報取得部14と、第1電力算出部18と、電力使用量算出部26とを含む。例えばオフィス等の建物には複数の機器100が設置されており、情報処理装置10は各機器100の消費電力を推計する。なお、情報処理装置10と各機器100とは直接接続されていてもよいし、ネットワーク等の通信経路を介して接続されていてもよい。
機器情報取得部12は、機器100が備える構成を示す構成情報を取得する。例えば、機器情報取得部12は、機器100から当該機器100の構成情報を取得してもよいし、データベース等に格納されている機器100の構成情報を取得してもよい。また、機器情報取得部12は、機器100の機種名を取得してもよい。以下では、一例として機器100がパーソナルコンピュータ(PC)である場合について説明する。但し、本発明はこの例に限定されるものではなく、機器100は、コピー機等の画像形成装置、空調機又は照明等のような電気機器であってもよい。機器100がPCの場合、構成情報には、CPUに関する情報と、CPU以外の構成に関する情報とが含まれる。例えば、構成情報には、機器100が備えるCPUに関する情報(種別や名称等)、機器100に搭載されているオペレーティングシステム(OS)に関する情報(種別や名称等)、PCのタイプ(ノートPC、デスクトップPC又はタブレットPC)を示す情報、発売日等のリリースデータを示す情報、機器100が備えるメモリやハードディスクドライブ(HDD)等の記憶装置に関する情報(記憶容量等)、機器100が備えるディスプレイに関する情報(ディスプレイの種類、大きさ等)等が含まれる。図2に構成情報の一例を示す。構成情報には、例えば、CPU名、PCのタイプ、OSの種別、PCの購入年、メモリの容量、ディスプレイの大きさ(インチ数)、RAID構成の有無等の情報が含まれる。なお、図2に示す構成情報は一例であり、図2に示す情報の一部が構成情報に含まれていてもよいし、他の情報が構成情報に含まれていてもよい。
稼働情報取得部14は稼働状態履歴データベース(DB)16を含み、各機器100の稼働状態を示す稼働情報を各機器100から取得して稼働状態履歴DB16に記憶させる。例えば、稼働情報取得部14は、各時刻における各機器100の稼働情報を各機器100から取得して稼働状態履歴DB16に記憶させる。稼働情報は、例えば機器100の電源のON/OFF状態及び機器100の稼働率を示す。機器100がPCの場合、例えばCPUの使用率が稼働率に該当する。
第1電力算出部18は、機器100全体の稼働率を代表とするパーツ群のデータベース(機器100がPCの場合、CPUデータベース20)と、電力モデルデータベース22と、演算部24とを含み、機器100の構成情報と機器100の稼働情報とに基づき、機器100の稼働状態毎の消費電力を推計する。
CPUデータベース20は、CPUの種別と、CPU最小電力(CPUアイドル電力)と、CPU最大電力とを対応付けて記憶する。この対応付けは予め作成されてCPUデータベース20に記憶される。CPU最小電力は、CPUの使用率が最小(0%)でCPUがアイドル状態のときにCPUによって消費される瞬時の電力である。すなわち、CPU最小電力は、CPUのアイドル時の消費電力である。ここで、アイドル状態とは、機器100(PC)がスタンバイの状態であり、CPUが処理を行っていない状態である。CPU最大電力は、CPUの使用率が最大(100%)のときにCPUによって消費される瞬時の電力である。図3にCPUデータベースの一例を示す。CPUデータベースには、各CPUの名称(ID)と、CPU最小電力(Idle Power)と、CPU最大電力(Max Power)とが対応付けられている。また、CPUの製造メーカ、CPUのブランド名、CPUの番号及びクロック数等が、CPUデータベースに含まれていてもよい。なお、CPUデータベースに含まれる情報は、例えばCPUの製造メーカ等から提供されるCPUのスペックに関する情報であってもよい。
電力モデルデータベース22は、電力モデル定義ファイルを記憶する。電力モデル定義ファイルは、機器の構成を示すモデル条件と、当該モデル条件を満たす機器のCPU以外の構成が消費すると予測される瞬時のベース電力との対応付けを示す。モデル条件は、機器の構成の組み合わせで規定されている。例えば、モデル条件は、機器100に搭載されているOSに関する情報(種別や名称)、機器100(PC)のタイプを示す情報、リリースデータを示す情報、機器100が備える記憶装置に関する情報、及び、機器100が備えるディスプレイに関する情報のうちの少なくとも1つの情報の組み合わせで規定されている。ベース電力は、CPUの使用率に依存せずに機器100によって消費される電力に相当する。この電力モデル定義ファイルは予め作成されて電力モデルデータベース22に記憶される。図4に電力モデル定義ファイルの一例を示す。電力モデル定義ファイルは、電力モデルの名称、モデル条件、ベース電力(PC−Base)、CPU最小電力(CPU IDLE)及びCPU最大電力(CPU MAX)の対応付けを示す。例えば、電力モデル「Note.Low」を例にとって説明すると、モデル条件は「14インチ以下のディスプレイを備えたノートPC」であり、当該モデル条件を満たす機器(ノートPC)のベース電力(予測値)は10(W)であると予測され、CPU最小電力は5(W)であると予測され、CPU最大電力は45(W)であると予測されている。また別の例として電力モデル「Desktop.High」を例にとって説明すると、モデル条件は「購入日が2006年より古い」又は「メモリが8GB以上」のデスクトップPCであり、当該モデル条件を満たす機器(デスクトップPC)のベース電力(予測値)は100(W)であると予測され、CPU最小電力は10(W)であると予測され、CPU最大電力は100(W)であると予測されている。なお、図4に示す電力モデル定義ファイルは一例であり、他の電力モデルを含んでもよいし、新たな電力モデルが作成されて電力モデル定義ファイルに追加されてもよい。図4に示すように、CPU以外の構成が異なれば、たとえCPUが同じ機器100(PC)であってもベース電力値は異なることになる。
なお、CPU最大電力とベース電力との和が、機器100の稼働率が最大のときに機器100によって消費されると推定される第1機器最大電力である。また、CPU最小電力とベース電力との和が、機器100の稼働率が最小のときに機器100によって消費されると推定される第1機器最小電力(第1機器アイドル電力)である。すなわち、第1機器最小電力は、機器100がアイドル状態のときに機器100によって消費されると推定される電力である。
演算部24は推定手段の一例であり、機器100の構成情報に基づき、機器100によって消費される最大の電力とする第1機器最大電力値と、機器100によって消費される最小の電力とする第1機器最小電力値とを推定する。第1電力算出部18は、機器100の稼働情報、機器100の第1機器最大電力及び第1機器最小電力に基づき、機器100によって消費される瞬時の電力(瞬時消費電力)を推計する。以下、第1電力算出部18によって推計された電力を「第1電力」と称する。なお、稼働情報取得部14は、第1電力算出部18によって推計された第1電力を稼働状態履歴DB16に記憶させてもよい。例えば、各時刻における各機器100の第1電力が推計されている場合、稼働情報取得部14は、各時刻における各機器100の第1電力の値を稼働状態履歴DB16に記憶させてもよい。
電力使用量算出部26は、第1電力(瞬時消費電力)の時間積分を行うことで、機器100にて消費された電力量(積算消費電力量)を求める。
次に、図5に示すフローチャートを参照して、主に第1電力算出部18による処理を説明する。まず、機器情報取得部12は、消費電力算出の対象となる機器100の構成情報を取得する(S01)。このとき、機器情報取得部12は、機器100の機種名を取得してもよい。また、稼働情報取得部14は、消費電力算出の対象となる機器100の稼働情報を当該機器100から取得する。
機器100の機種名が取得された場合、第1電力算出部18は、機種名に基づいて機器100の第1機器最大電力及び第1機器最小電力を推定してもよい。例えば、機器100の機種名、第1機器最大電力及び第1機器最小電力を予め対応付けて図示しないデータベースに記憶させておく。第1電力算出部18は、当該データベースにおいて、機器情報取得部12によって取得された機種名を検索し(S02)、当該データベースに当該機種名が存在する場合(S03,Yes)、当該機種名に対応する第1機器最大電力の値及び第1機器最小電力の値を当該データベースから取得する(S11)。このように機器100の機種名が判明している場合には、機種名に基づき第1機器最大電力及び第1機器最小電力を推定してよい。一方、当該データベースに機種名が存在しない場合(S03,No)、以下に説明する処理によって第1機器最大電力及び第1機器最小電力を推定する。また、機器情報取得部12によって機種名が取得されなかった場合も、以下の処理によって、第1機器最大電力及び第1機器最小電力を推定する。
まず、演算部24は、電力モデルデータベース22に記憶されている電力モデル定義ファイルを参照し、機器100の構成情報に合致する電力モデルを決定する(S04)。例えば、機器100がノートPCであって14インチ以下のディスプレイを備えている場合、図4に示すように、電力モデルは「Note.Low」に決定される。
次に、演算部24は、機器100の構成情報からCPUの名称を取得し(S05)、CPUデータベース16において当該CPUの名称を検索する(S06)。CPUデータベース16に当該CPUの名称が存在する場合(S07,Yes)、演算部24は、CPUデータベース16に基づきCPU最大電力及びCPU最小電力を求める(S08)。すなわち、演算部24は、当該CPUの名称に対応するCPU最大電力及びCPU最小電力の値を、CPUデータベース16から取得する。一方、CPUデータベース16に当該CPUの名称が存在しない場合(S07,No)、演算部24は、電力モデルデータベース22に記憶されている電力モデル定義ファイルに基づき、CPU最大電力及びCPU最小電力を求める(S09)。すなわち、演算部24は、電力モデル定義ファイルを参照し、ステップS04にて決定された電力モデルで定義されているCPU最大電力及びCPU最小電力の値を、電力モデル定義ファイルから取得する。
また、演算部24は、ステップS04にて決定された電力モデルに基づき、機器100のベース電力を求める(S10)。すなわち、演算部24は、電力モデル定義ファイルを参照し、ステップS04にて決定された電力モデルで定義されているベース電力の値を、電力モデル定義ファイルから取得する。
そして、演算部24は、以下の式(1)で定義される第1機器最大電力と、以下の式(2)で定義される第1機器最小電力とを推定する(S11)。
第1機器最大電力=CPU最大電力+ベース電力・・・(1)
第1機器最小電力=CPU最小電力+ベース電力・・・(2)
図6を参照して第1機器最大電力及び第1機器最小電力を説明する。ベース電力は、機器100の稼働率(CPUの使用率)に依存せずに機器100によって消費される電力に相当する。このベース電力にCPU最大電力を加えた電力が、第1機器最大電力に相当する。一方、ベース電力にCPU最小電力を加えた電力が、第1機器最小電力に相当する。このように、ベース電力を用いることで、CPU以外の構成に応じた第1機器最大電力及び第1機器最小電力が推定される。例えば、同じCPUの機器100(PC)であっても、CPU以外の構成(メモリ、HDD、ディスプレイ等)が異なれば、機器100(PC)の消費電力も異なる場合がある。本実施形態では、電力モデル定義ファイルに基づきベース電力を特定し、当該ベース電力を用いることで、CPU以外の構成に応じた第1機器最大電力及び第1機器最小電力が推定される。
そして、第1電力算出部18は、機器100の稼働情報、機器100の第1機器最大電力及び第1機器最小電力に基づき、稼働状態に応じた機器100の第1電力(瞬時消費電力)を推計する(S12)。
第1電力算出部18は、例えば以下の式(3)に従って機器100の第1電力を推計する。
第1電力(W)=
第1機器最小電力+機器の稼働率×(第1機器最大電力−第1機器最小電力)・・(3)
機器100がPCの場合、第1電力算出部18は、CPUの使用率を機器100の稼働率として用い、以下の式(4)に従って機器100の第1電力を推計する。
第1電力(W)=
第1機器最小電力+CPUの使用率×(第1機器最大電力−第1機器最小電力)・・・(4)
図7に、稼働状態に応じた機器100の瞬時消費電力の傾向の一例を示す。ここでは、機器100としてPCを例にとって説明する。PCの瞬時消費電力は、PCの稼働率、つまり、CPUの使用率に依存し、CPUの使用率が上昇するとともに上昇する。このように、CPUの使用率と機器100(PC)の瞬時消費電力との間に相関関係が認められるため、第1機器最大電力、第1機器最小電力及び稼働率(使用率)が推定されることで、稼働状態に応じた機器100(PC)の瞬時消費電力が推計される。
第1電力算出部18は、稼働状態に応じた第1電力をリアルタイムに推計してもよい。この場合、稼働情報取得部14は、機器100の稼働情報を当該機器100からリアルタイムに取得して第1電力算出部18に出力する。第1電力算出部18は、第1機器最大電力、第1機器最小電力及びリアルタイムに取得された稼働情報に基づき、機器100の第1電力をリアルタイムに推計する。
そして、第1電力算出部18は、稼働状態に応じた第1電力の値を電力使用量算出部26に出力する。電力使用量算出部26は、第1電力の時間積分を行うことで、機器100にて消費された電力量(積算消費電力量)を求める。
以上のように、機器100の構成情報及び機器100の稼働情報に基づき機器100の消費電力を推計することで、稼働状態に応じた機器100の消費電力が推計される。これにより、機器100の消費電力の推移が推計されるので、稼働状態を考慮しない場合と比べて、高い精度で消費電力が推計される。また、電力を計測する計測器を各機器100に設置しなくても、各機器100の消費電力の推移が推計されるので、コストの増加が抑制される。
本実施形態によって得られた情報を利用することで、例えば省エネ活動の向上が図られる。すなわち、本実施形態を省エネ活動に適用することで、機器100の消費電力の推移に応じた省エネ活動が実施され得るので、省エネ活動の向上が図られる。例えば、オフィス等に設置された機器100を対象にして稼働状態に応じた消費電力を推計することで、機器100の稼働状態に応じた省エネ活動がオフィス等にて実施され得る。
なお、情報処理装置10は図示しないCPU等のプロセッサを備えており、当該プロセッサがプログラムを実行することで、情報処理装置10の各部の機能が実現される。
[第2実施形態]
次に、図8を参照して、第2実施形態に係る情報処理装置を説明する。第2実施形態に係る情報処理装置10Aは、第1実施形態に係る情報処理装置10の構成に加えて、電力取得部28、第2電力算出部30及び電力特定部32を更に含む。電力取得部28、第2電力算出部30及び電力特定部32以外の構成は、第1実施形態に係る情報処理装置10の構成と同じであるため、以下では主に、電力取得部28、第2電力算出部30及び電力特定部32について説明する。
電力取得部28は、複数の機器100の配電元の実測電力の値を取得する。配電元の実測電力は、複数の機器100が設置されている場所(システム)において消費されている全体の電力である。例えば、配電元の実測電力は、配電元から電力が供給されるすべての機器の瞬時消費電力の合計、又は、複数の機器100が接続された電力計測器付きOAタップにおける実測電力である。この配電元の実測電力は図示しない計測器によって測定され、電力取得部28は配電元の実測電力の値を当該計測器から取得する。
第2電力算出部30は、配電元の実測電力の値と各機器100の稼働情報とを含む履歴情報に基づき、各機器100によって消費されている瞬時の電力(瞬時消費電力)を推計する。例えば、第2電力算出部30は、第1電力、複数の機器100の配電元の実測電力、及び、各機器100の稼働情報に基づき、各機器100の瞬時消費電力を推計する。以下、第2電力算出部30によって推計される電力を「第2電力」と称する場合がある。なお、稼働情報取得部14は、第2電力算出部30によって推計された第2電力を稼働状態履歴DB16に記憶させてもよい。例えば、各時刻における各機器100の第2電力が推計されている場合、稼働情報取得部14は、各時刻における各機器100の第2電力の値を稼働状態履歴DB16に記憶させてもよい。
電力特定部32は、第1電力のみが求められている場合、第1電力の値を機器100の消費電力として電力使用量算出部26に出力し、第2電力が求められている場合、第2電力の値を機器100の消費電力として電力使用量算出部26に出力する。
電力使用量算出部26は、電力特定部32から出力された第1電力又は第2電力を用いて機器100の電力量(積算消費電力量)を求める。
次に、図9に示すフローチャートを参照して、主に第2電力算出部30による処理を説明する。まず、第2電力算出部30は、一定期間の配電元の実測電力の値を電力取得部28から取得し、同期間の各機器100の稼働情報(電源のON/OFF状態、稼働率)を稼働情報取得部14から取得し、各機器100の第1電力の値を第1電力算出部18から取得する(S20)。なお、後述するように第2電力が推計されている場合、第2電力算出部30は、推計された第2電力の値を保持する。第2電力算出部30は、各機器100のリアルタイムの稼働情報を稼働情報取得部14から取得し、各機器100のリアルタイムの第1電力の値を第1電力算出部18から取得してもよい。
図10に、履歴情報の一例として、配電元の実測電力、各機器100の稼働状態及び各機器100の電力の推移を示す。図10には、一例として、4つの機器100(機器A,B,C,D)に関する情報として、各時刻における電源のON/OFFの状態、稼働率、第1電力及び第2電力が示されている。また、図10には、各時刻における配電元の実測電力が示されている。なお、初期の段階では第2電力は求められていないため、各機器100の第2電力は「不明」となっているが、後述の処理によって、各機器100の第2電力が順次求められていく。
稼働率について説明すると、例えば機器100の消費電力が最大のときの稼働率が100%であり、機器100の消費電力が最小のときの(アイドル時の)稼働率が0%である。機器100がPCであれば、稼働率はCPUの使用率に相当する。また、機器100がコピー機等の画像形成装置であれば、例えば、画像形成装置の起動直後又はコピー等の画像形成中では稼働率は100%であり、それ以外では稼働率は0%となる。なお、稼働率の例は一例であり、本発明はこの例に限定されるものではない。以下では、機器A,B,C,Dの第2電力を推計する場合について説明する。
第2電力算出部30は、第2電力が推計されていない機器100について、当該機器100のみ稼働状態が著しく変わったタイミング(稼働状態の変化が予め設定された基準を超えたタイミング)を特定する。すなわち、第2電力算出部30は、第2電力が推計されていない機器100の稼働状態の変化が予め設定された基準を超えたタイミングであって、他の機器100の稼働状態の変化が当該基準を超えていないタイミングを特定する。例えば、第2電力算出部30は、第2電力が推計されていない機器100について、当該機器100のみ電源のON/OFFが切り替わり、他の機器100で電源のON/OFFの切り替えがなく稼働率に変化がないタイミングを特定する(S21)。例えば図10に示す機器Aの第2電力は推計されておらず、時刻「9:30:30」の段階で電源がOFFからONに切り替わっている。時刻「9:30:20」から「9:30:30」の間、機器B,C,Dの電源は切り替わっておらず、機器B,C,Dの稼働率も変化していないため、第2電力算出部30は、機器Aのみ電源が切り替わった時刻「9:30:30」を特定する。
ステップS21にてタイミングが特定された場合(S22,Yes)、第2電力算出部30は、電源が切り替わった時刻以降における機器Aの稼働情報を稼働情報取得部14から取得する(S23)。例えば、第2電力算出部30は、機器Aの稼働率が一定とみなせるまでの期間における稼働情報を取得する。一方、ステップS21にてタイミングが特定されなかった場合(S22,No)、処理は終了する。
そして、第2電力算出部30は、機器A以外の機器B,C,Dの第1電力又は第2電力を用いて、以下の式(5)に従い、機器Aの電源が切り替わった時刻以降における各時刻の配電元の実測電力を補正する(S24)。
配電元の補正電力=
配電元の実測電力−機器B,C,Dの第1電力又は第2電力の合計・・・(5)
第2電力算出部30は、第2電力が推計されていない機器100については第1電力を用い、第2電力が推計されている機器100については第2電力を用いることで、配電元の実測電力を補正する。
例えば、図10に示す時刻「9:31:20」を例にとって説明する。この時刻においては、配電元の実測電力は44970Wであり、機器Bの第2電力は0Wであり、機器Cの第1電力は50Wであり(第2電力は求められていない)、機器Dの第2電力は40Wである。従って、配電元の補正電力は以下の通りになる。
配線元の補正電力=
44970−(0+50+40)=44880W
このようにして、第2電力算出部30は、各時刻における配電元の補正電力を求める。
そして、第2電力算出部30は、機器Aの稼働率と配電元の補正電力との間の相関関係の有無を判定する(S25)。例えば、機器Aの稼働率の推移と配電元の補正電力の推移とがほぼ比例関係にある場合、相関関係があると判定される。すなわち、機器Aの変化に応じて配電元の補正電力が変化していれば、配電元の補正電力は機器Aの稼働状態に起因して変化していることになるので、両者の間に相関関係が存在することになる。
機器Aの稼働率と配電元の補正電力との間に相関関係がある場合(S25,Yes)、第2電力算出部30は、以下の式(6)及び式(7)に従い、配電元の補正電力及び機器Aの稼働率を用いて、機器Aの第2機器最大電力及び第2機器最小電力を推定する(S26)。
第2機器最大電力=
(機器Aの稼働率が100%時の配電元の補正電力)−(機器Aの電源がOFF時の配電元の補正電力)・・・(6)
第2機器最小電力=
(機器Aの稼働率が0%時の配電元の補正電力)−(機器Aの電源がOFF時の配電元の補正電力)・・・(7)
一方、機器100の稼働率と配電元の補正電力との間に相関関係がない場合(S25,No)、処理はステップS21に戻り、第2電力算出部30はステップS21以降の処理を実行する。
ステップS26にて第2機器最大電力及び第2機器最小電力が推定されると、第2電力算出部30は、機器Aの稼働情報、第2機器最大電力及び第2機器最小電力に基づき、稼働状態に応じた機器Aの第2電力(瞬時消費電力)を推計する(S27)。
第2電力算出部30は、例えば以下の式(8)に従って機器Aの第2電力を推計する。
第2電力(W)=
第2機器最小電力+機器Aの稼働率×(第2機器最大電力−第2機器最小電力)・・・(8)
機器AがPCの場合、第2電力算出部30は、CPUの使用率を機器Aの稼働率として用い、以下の式(9)に従って機器Aの第2電力を推計する。
第2電力(W)=
第2機器最小電力+CPUの使用率×(第2機器最大電力−第2機器最小電力)・・・(9)
第2電力算出部30は、稼働状態に応じた第2電力の値を電力使用量算出部26に出力する。電力使用量算出部26は、第2電力の時間積分を行うことで、機器Aにて消費された電力量(積算消費電力量)を求める。
そして、処理はステップS21に戻り、第2電力算出部30は、第2電力が推計されていない機器100について上記と同じ処理を行うことで、当該機器100の第2電力を推計する。これにより、第2電力算出部30は、機器A,B,C,Dの第2電力を順次推計していく。
以上のように、配電元の実測電力及び機器100の稼働情報に基づき機器100の消費電力を推計することで、配電元の実測電力を用いない場合と比べて、稼働状態に応じた機器100の消費電力がより正確に推計される。すなわち、機器100が設置されている場所(システム)にて実際に消費されている電力を考慮することで、個々の機器100の消費電力がより正確に推計される。このように、第2実施形態によると、配電元の実測電力及び稼働状態を考慮しない場合と比べて、高い精度で消費電力が推計される。
また、第2電力算出部30は、ステップS21以降の処理を実行することで、各機器100の第2電力を更新してもよい。この場合、第2電力算出部30は、電源が切り替わった機器100を特定し、式(5)に従い、配電元の実測電力と他の機器100の第2電力の合計とに基づき配電元の補正電力を求め、式(6)及び式(7)に従い、電源が切り替わった機器100の稼働率と配電元の補正電力とに基づき第2機器最大電力及び第2機器最小電力を推定する。そして、第2電力算出部30は、式(8)又は式(9)に従い、電源が切り替わった機器100の稼働率、第2機器最大電力及び第2機器最小電力に基づき、第2電力を推計する。このように第2電力を更新することで、各機器100の消費電力の推移が継続して推計される。
第2実施形態では、第1実施形態によって推計された第1電力を用いて第2電力を推計する場合について説明したが、第1実施形態以外の方法によって推計された第1電力を用いて第2電力を推計してもよい。例えば、特開2012−138123号公報や特開2011−123762号公報等に記載されている公知技術によって電力を推計し、当該電力を第1電力として用いてもよい。このように、第1実施形態に係る技術以外の技術によって第1電力を推計した場合であっても、第2実施形態では、配電元の実測電力及び機器100の稼働状態に基づき機器100の第2電力を推計するので、稼働状態に応じた機器100の消費電力がより正確に推計される。
次に、図11を参照して、第2実施形態の別の例について説明する。図11には、履歴情報の別の例として、配電元の実測電力及び各機器100の稼働状態(稼働率)が示されている。図11には、一例として、3つの機器100(機器A,B,C)の稼働率が示されている。第2電力算出部30は、上述の処理と同様に、稼働状態の変化が予め設定された基準を超えた機器100を対象にして第2電力を推計する。図11に示す例では、機器Aの稼働状態の変化が予め設定された基準を超え、他の機器B,Cの稼働状態は一定で当該基準を超えていないため、第2電力算出部30は、機器Aの第2電力を推計する。以下、機器Aの第2電力を推計する処理を説明する。
第2電力算出部30は、上記の式(5)に従い、機器Aの稼働率が100%時の配電元の補正電力、機器Aの稼働率が0%時の配電元の補正電力、及び、機器Aの電源がOFF時の配電元の補正電力を求める。以下に、各補正電力を示す。
稼働率が100%時の補正電力=330−200=130
稼働率が0%時の補正電力=230−200=30
電源がOFF時の補正電力=220−200=20
そして、第2電力算出部30は、上記の式(6)に従って第2機器最大電力を推定し、上記の式(7)に従って第2機器最小電力を推定する。以下に、第2機器最大電力及び第2機器最小電力を示す。
第2機器最大電力=130−20=110
第2機器最小電力=30−20=10
そして、第2電力算出部30は、上記の式(8)に従い、各稼働率における機器Aの第2電力を推計する。以下に、稼働率が100%、50%及び0%(電源ON状態)のそれぞれにおける第2電力を示す。
稼働率100%時:10+1×(110−10)=110
稼働率50%時:10+0.5×(110−10)=60
稼働率0%時(電源ON):10+0×(110−10)=10
なお、稼働率0%(電源OFF)時の第2電力は、0である。
以上のように、稼働率と配電元の実測電力とに基づき、稼働状態の変化が基準を超えた機器Aの第2電力が推計される。他の機器B,Cについても同様の処理により、第2電力が推計される。
以上のように機器Aの第2電力が推計された場合、機器Aの電力推計処理には、機器Aの稼働率が100%、50%、0%(電源ON)及び0%(電源OFF)の場合のみ、第2電力を優先的に用い、それ以外の稼働率の場合は、第1電力を用いるようにしてもよい。すなわち、第2電力が推計された稼働率においては、第2電力を優先的に用い、第2電力が推計されていない稼働率においては、第1電力を優先的に用いるようにしてもよい。
また、第2電力を用いて第1電力を更新してもよい。例えば、第2機器最大電力及び第2機器最小電力を用いることで、第1機器最大電力、第1機器最小電力及びベース電力を更新してもよい。この更新は、第2電力算出部30で行われてもよいし、第1電力算出部18又は稼働情報取得部14で行われてもよい。
なお、情報処理装置10Aは図示しないCPU等のプロセッサを備えており、当該プロセッサがプログラムを実行することで、情報処理装置10Aの各部の機能が実現される。
10,10A 情報処理装置、12 機器情報取得部、14 稼働情報取得部、16 稼働状態履歴データベース(DB)、18 第1電力算出部、20 CPUデータベース、22 電力モデルデータベース、24 演算部、26 電力使用量算出部、28 電力取得部、30 第2電力算出部、32 電力特定部、100 機器。

Claims (10)

  1. 機器の構成を示す構成情報を取得する構成情報取得手段と、
    前記機器の稼働状態を示す稼働情報を取得する稼働情報取得手段と、
    前記構成情報に基づき、前記機器によって消費される最大の電力とする第1機器最大電力、及び、前記機器によって消費される最小の電力とする第1機器最小電力を推定する推定手段と、
    前記第1機器最大電力、前記第1機器最小電力及び前記稼働情報に基づき、前記機器によって消費されている第1電力を推計する第1電力算出手段と、
    を有することを特徴とする情報処理装置。
  2. 請求項1に記載の情報処理装置であって、
    前記稼働情報は前記機器の稼働率を示す情報であり、
    前記第1電力算出手段は、前記第1機器最大電力と前記第1機器最小電力との差分に前記稼働率を乗算して得られた値に、前記第1機器最小電力を加算することで、前記第1電力を推計する、
    ことを特徴とする情報処理装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の情報処理装置であって、
    前記稼働情報は、前記機器が備えるCPUの使用率を示す情報であり、
    前記第1電力算出手段は、前記第1機器最大電力、前記第1機器最小電力及び前記CPUの使用率に基づき、前記第1電力を推計する、
    ことを特徴とする情報処理装置。
  4. 請求項3に記載の情報処理装置であって、
    前記推定手段は、前記CPUの使用率が最大のときに前記CPUによって消費されるCPU最大電力と、前記機器の構成のうち前記CPU以外の構成によって消費されるベース電力とを加算することで前記第1機器最大電力を推定し、前記CPUの使用率が最小のときに前記CPUによって消費されるCPU最小電力と前記ベース電力とを加算することで前記第1機器最小電力を推計する、
    ことを特徴とする情報処理装置。
  5. 請求項4に記載の情報処理装置であって、
    前記構成情報は、前記機器が備えるCPUの種別を示す情報を含むとともに、CPU以外の構成に関する情報として、前記機器のタイプを示す情報、前記機器が備える記憶装置に関する情報、前記機器が備える表示装置に関する情報、及び、前記機器に搭載されたオペレーティングシステムに関する情報のうちの少なくとも1つを含み、
    前記推定手段は、CPUの種別、CPU最大電力及びCPU最小電力の対応付けを示す情報と、前記構成情報に含まれるCPUの種別を示す情報とに基づき、前記機器が備えるCPUのCPU最大電力及びCPU最小電力を求め、機器の構成及びベース電力の対応付けを示す情報と、前記構成情報に含まれるCPU以外の構成に関する情報のうちの少なくとも1つの情報とに基づき、前記機器のベース電力を求める、
    ことを特徴とする情報処理装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の情報処理装置であって、
    前記複数の機器が使用する消費電力の全体の消費電力である配電元の実測電力の値を取得する電力取得手段と、
    前記配電元の実測電力の値及び前記複数の機器のそれぞれの稼働情報を少なくとも含む履歴情報に基づき、前記複数の機器のうち稼働状態の変化が予め設定された基準を超えた対象機器が存在し、かつ、当該対象機器以外の他の機器の稼働状態の変化が前記基準を超えていないと判断した場合に、前記履歴情報に基づき、前記対象機器の特定の稼働状態で消費されている第2電力を推計する第2電力算出手段と、
    を更に有することを特徴とする情報処理装置。
  7. 請求項6に記載の情報処理装置であって、
    前記第2電力算出手段は、前記複数の機器のうち稼働状態の変化が前記基準を超えた対象機器が存在し、かつ、当該対象機器以外の他の機器の稼働状態の変化が前記基準を超えていないと判断した場合に、前記他の機器の第1電力によって配電元の実測電力を補正することで配電元の補正電力を求め、前記対象機器の稼働情報と配線元の補正電力とに基づき、前記対象機器によって消費される最大の電力とする第2機器最大電力と、前記対象機器によって消費される最小の電力とする第2機器最小電力とを推定し、前記対象機器の稼働情報、第2機器最大電力及び第2機器最小電力に基づき、前記対象機器の第2電力を推計する、
    ことを特徴とする情報処理装置。
  8. 請求項6又は請求項7に記載の情報処理装置であって、
    前記第2電力が推計された機器の電力推計処理には、第1電力よりも優先的に第2電力を用いて電力推計処理を行う、
    ことを特徴とする情報処理装置。
  9. 請求項6から請求項8のいずれか一項に記載の情報処理装置であって、
    前記第2電力が推計された機器については、第2電力を用いて第1電力を更新する、
    ことを特徴とする情報処理装置。
  10. コンピュータに、
    機器の構成を示す構成情報を取得するステップと、
    前記機器の稼働状態を示す稼働情報を取得するステップと、
    前記構成情報に基づき、前記機器によって消費される最大の電力とする第1機器最大電力、及び、前記機器によって消費される最小の電力とする第1機器最小電力を推定するステップと、
    前記第1機器最大電力、前記第1機器最小電力及び前記稼働情報に基づき、前記機器によって消費されている第1電力を推計するステップと、
    を実行させることを特徴とするプログラム。
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