JP2014231621A - アルミニウムの表面粗化に使用される液体組成物、およびそれを用いるアルミニウムの表面粗化方法、並びにリチウムイオン二次電池正極集電体用に使用されるアルミニウム - Google Patents
アルミニウムの表面粗化に使用される液体組成物、およびそれを用いるアルミニウムの表面粗化方法、並びにリチウムイオン二次電池正極集電体用に使用されるアルミニウム Download PDFInfo
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Abstract
【課題】リチウムイオン二次電池正極集電体用アルミニウムの製造工程において、アルミニウム表面を粗化することで、活物質と集電体の界面の密着性向上と電子伝導性の向上が期待できるアルミニウムの表面を粗化するための液体組成物及びそれを用いる表面粗化方法を提供する。【解決手段】本発明はリチウムイオン二次電池正極集電体用アルミニウムの表面を粗化するための液体組成物であって、アルカリ金属の水酸化物塩とケイ酸塩化合物を含有する液体組成物を用いる。また、本発明の液体組成物を用いてアルミニウムの表面を粗化する工程を有する表面粗化方法である。【選択図】なし
Description
本発明は、アルミニウムの表面粗化に使用される液体組成物に関し、さらに詳しくは、リチウムイオン二次電池の正極集電体に用いられるアルミニウムにおいて、正極材のアルミニウム表面を粗化する液体組成物、およびそれを用いるアルミニウムの表面粗化方法、並びにリチウムイオン二次電池正極集電体用に使用されるアルミニウムに関する。
従来のアルミニウム素材の粗化処理や梨地処理としては、ブラスト法、スクラッチ法、ウェットエッチング法などがあった。しかしながら従来の方法では、大掛かりな設備によるコストの上昇、高温処理が必要、エッチング過多になりやすいなどの課題があり、条件によっては、処理できるアルミニウムの材質や大きさなどに制約があった。また、産業環境を悪化させる、廃液の処理にコストがかかるなどといった問題点も有していた。
アルミニウム素材の粗化処理および梨地処理方法は、ブラスト法やスクラッチ法等の物理的方法や、ウェットエッチング法等の化学的方法がある。
物理的方法では、大掛かりな設備が必要となりコストアップになってしまうことや、処理方法が煩雑なため、一定の仕上がりを保つことが困難という課題がある。
化学的方法では、特許文献1にフッ化物イオンを含む組成物を用いてアルミニウム表面をエッチング処理し、粗面化する方法が記載されている。
特許文献2には塩酸を用いてアルミニウム表面をエッチング処理し、粗面化する方法がある。
特許文献3および4には水酸化ナトリウムや亜鉛イオンを含有した薬液にて処理する方法が開示されている。
アルミニウム素材の粗化処理および梨地処理方法は、ブラスト法やスクラッチ法等の物理的方法や、ウェットエッチング法等の化学的方法がある。
物理的方法では、大掛かりな設備が必要となりコストアップになってしまうことや、処理方法が煩雑なため、一定の仕上がりを保つことが困難という課題がある。
化学的方法では、特許文献1にフッ化物イオンを含む組成物を用いてアルミニウム表面をエッチング処理し、粗面化する方法が記載されている。
特許文献2には塩酸を用いてアルミニウム表面をエッチング処理し、粗面化する方法がある。
特許文献3および4には水酸化ナトリウムや亜鉛イオンを含有した薬液にて処理する方法が開示されている。
しかしながら、特許文献1ではフッ化物イオンを含むため、アルミニウムを処理した後の廃液処理が複雑となり、コストアップになってしまう。特許文献2の塩酸を用いた処理方法では塩素イオンを含むため、アルミニウムの腐食因子となることが常に懸念される。
また、特許文献3および特許文献4の薬液を用いてアルミニウムの表面を粗化処理した場合、薬液中に重金属成分の亜鉛が含有されているため、廃液処理が困難であり、環境への影響も懸念される。
従って、本発明はアルミニウムの表面粗化に使用される液体組成物、およびそれを用いるアルミニウムの表面粗化方法、並びにリチウムイオン二次電池正極集電体用に使用されるアルミニウムを提供することを目的とするものである。
また、特許文献3および特許文献4の薬液を用いてアルミニウムの表面を粗化処理した場合、薬液中に重金属成分の亜鉛が含有されているため、廃液処理が困難であり、環境への影響も懸念される。
従って、本発明はアルミニウムの表面粗化に使用される液体組成物、およびそれを用いるアルミニウムの表面粗化方法、並びにリチウムイオン二次電池正極集電体用に使用されるアルミニウムを提供することを目的とするものである。
本願発明は、アルミニウムの表面粗化に使用される液体組成物であって、アルカリ金属の水酸化物塩とケイ酸塩化合物を含有することを特徴とする液体組成物を用いてアルミニウムの表面の粗化を行う。
本願発明は、アルミニウムの表面を本願発明の液体組成物を用いて接触処理する表面粗化工程を有することを特徴とする表面粗化方法である。
すなわち本願発明は以下の様である。
1.アルミニウムの表面粗化に使用される液体組成物であって、0.5質量%〜19質量%未満のアルカリ金属および/またはアルカリ土類金属の水酸化物と、1質量%〜24質量%のケイ酸塩化合物を含有する液体組成物。
2.前記アルカリ金属および/またはアルカリ土類金属の水酸化物が、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムおよび水酸化カルシウムから選択される1種以上である第1項に記載の液体組成物。
3.前記ケイ酸塩化合物が、ケイ酸カリウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸ナトリウムおよびケイ酸マグネシウムから選択される1種以上である第1項に記載の液体組成物。
4.さらに水を57〜98.5質量%を含有する第1項に記載の液体組成物。
5.アルミニウムの表面粗化前後のRa値(粗度)の差が0.05μm〜0.4μmである第1項〜第4項のいずれかに記載の液体組成物。
6.第1項〜第4項のいずれかに記載の液体組成物を用いてアルミニウムと接触処理させるアルミニウムの表面粗化方法。
7.第1項〜第4項のいずれかに記載の液体組成物を用いてアルミニウムと接触処理させ、アルミニウムの表面を粗化する方法において、接触処理前後のRa値(粗度)の差が0.05μm〜0.4μmである表面粗化方法。
7.さらに、塩酸、硝酸、および硫酸から選択される1種以上の酸性水溶液で、粗化面を接触処理する第6項または第7項に記載の表面粗化方法。
8.表面粗化後に、超音波を用いて粗化面を水洗洗浄する第6項または第7項のいずれかに記載の表面粗化方法。
9.第6項〜第8項のいずれかに記載の表面粗化方法により得られたアルミニウム。
10.第6項〜第8項のいずれかに記載の表面粗化方法により得られたリチウムイオン二次電池正極集電体用に使用されるアルミニウム。
なお、上記本発明における「アルミニウム」は、アルミニウム又はアルミニウム合金をさす。
本願発明は、アルミニウムの表面を本願発明の液体組成物を用いて接触処理する表面粗化工程を有することを特徴とする表面粗化方法である。
すなわち本願発明は以下の様である。
1.アルミニウムの表面粗化に使用される液体組成物であって、0.5質量%〜19質量%未満のアルカリ金属および/またはアルカリ土類金属の水酸化物と、1質量%〜24質量%のケイ酸塩化合物を含有する液体組成物。
2.前記アルカリ金属および/またはアルカリ土類金属の水酸化物が、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムおよび水酸化カルシウムから選択される1種以上である第1項に記載の液体組成物。
3.前記ケイ酸塩化合物が、ケイ酸カリウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸ナトリウムおよびケイ酸マグネシウムから選択される1種以上である第1項に記載の液体組成物。
4.さらに水を57〜98.5質量%を含有する第1項に記載の液体組成物。
5.アルミニウムの表面粗化前後のRa値(粗度)の差が0.05μm〜0.4μmである第1項〜第4項のいずれかに記載の液体組成物。
6.第1項〜第4項のいずれかに記載の液体組成物を用いてアルミニウムと接触処理させるアルミニウムの表面粗化方法。
7.第1項〜第4項のいずれかに記載の液体組成物を用いてアルミニウムと接触処理させ、アルミニウムの表面を粗化する方法において、接触処理前後のRa値(粗度)の差が0.05μm〜0.4μmである表面粗化方法。
7.さらに、塩酸、硝酸、および硫酸から選択される1種以上の酸性水溶液で、粗化面を接触処理する第6項または第7項に記載の表面粗化方法。
8.表面粗化後に、超音波を用いて粗化面を水洗洗浄する第6項または第7項のいずれかに記載の表面粗化方法。
9.第6項〜第8項のいずれかに記載の表面粗化方法により得られたアルミニウム。
10.第6項〜第8項のいずれかに記載の表面粗化方法により得られたリチウムイオン二次電池正極集電体用に使用されるアルミニウム。
なお、上記本発明における「アルミニウム」は、アルミニウム又はアルミニウム合金をさす。
本発明の表面粗化剤および表面粗化方法によれば、簡易で安価な設備が使用できる上、環境への悪影響の大きい化合物を使用しておらず、廃棄処理が容易なため、表面粗化工程の低コスト化が容易となる。
以下、本発明のアルミニウムの表面の粗化に使用される液体組成物および表面粗化方法について説明する。
本願発明による液体組成物は、アルミニウム表面を粗化に使用されるものであり、アルカリ金属水酸化物とケイ酸塩化合物を必須成分として含む。
本願発明による液体組成物は、アルミニウム表面を粗化に使用されるものであり、アルカリ金属水酸化物とケイ酸塩化合物を必須成分として含む。
(アルカリ金属またはアルカリ土類金属の水酸化物)
アルカリ金属またはアルカリ土類金属の水酸化物としては、特に限定されないが、低コストかつ十分なアルミニウムの溶解量を得るという観点から、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、および水酸化カルシウムが好ましく、さらに好ましくは、水酸化カリウム、水酸化ナトリウムであり、特に水酸化ナトリウムが好ましい。
アルカリ金属またはアルカリ土類金属の水酸化物は単独で用いても良いし、二種類以上を混合して用いても良い。
アルカリ金属またはアルカリ土類金属の水酸化物としては、特に限定されないが、低コストかつ十分なアルミニウムの溶解量を得るという観点から、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、および水酸化カルシウムが好ましく、さらに好ましくは、水酸化カリウム、水酸化ナトリウムであり、特に水酸化ナトリウムが好ましい。
アルカリ金属またはアルカリ土類金属の水酸化物は単独で用いても良いし、二種類以上を混合して用いても良い。
アルカリ金属またはアルカリ土類金属の水酸化物の含有量は、良好な粗化形状を得るために、水酸化物イオンとして、0.5質量%以上19質量%未満であることが好ましく、1.5質量%以上15.0質量%以下であることがより好ましく、2.5質量%以上13.0質量%以下であることが更に好ましい。
0.5質量%以下であると、エッチング速度が低下し、処理時間が長くなってしまうため好ましくない。19質量%以上であると、エッチングが優先され、粗化形状が発現しないため好ましくない。
0.5質量%以下であると、エッチング速度が低下し、処理時間が長くなってしまうため好ましくない。19質量%以上であると、エッチングが優先され、粗化形状が発現しないため好ましくない。
(ケイ酸塩化合物)
ケイ酸塩化合物としては、特に限定されないが、低コストかつ、薬剤の調製が容易であるという観点から、ケイ酸カリウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸マグネシウムが好ましく、更に特にはケイ酸カリウム水溶液、ケイ酸ナトリウム水溶液が好ましい。ケイ酸塩化合物は単独で用いても良いし、二種類以上混合して用いても良い。
ケイ酸塩化合物としては、特に限定されないが、低コストかつ、薬剤の調製が容易であるという観点から、ケイ酸カリウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸マグネシウムが好ましく、更に特にはケイ酸カリウム水溶液、ケイ酸ナトリウム水溶液が好ましい。ケイ酸塩化合物は単独で用いても良いし、二種類以上混合して用いても良い。
ケイ酸塩化合物の含有量は、良好な粗化形状を得るという観点から、酸化ケイ素(SiO2)として1質量%以上24質量%以下であることが好ましく、3質量%以上22質量%以下であることがより好ましく、5質量%以上20質量%以下であることが更に好ましい。1質量%以下であると、エッチングが優先され、粗化形状が発現しないため好ましくない。24質量%を超えると薬液の粘度が上昇することによる水洗性、コストへの影響が懸念されるため好ましくない。
次に、アルミニウム表面を粗化するために前記液体組成物と接触処理させる方法について説明する。
処理対象物のアルミニウム表面に機械油などの著しい汚染がある場合は、脱脂を行った後、本願発明の液体組成物により接触処理を行なう。接触処理方法としては、浸漬法、スプレー法、揺動法などの通常の処理方法を用いることができる。中でも、浸漬法を採用する場合は、処理対象物の形状に合わせて浸漬槽を設計することによって、平らな板状のものだけでなく、複雑な形状の構造物を処理することも可能である。
処理対象物のアルミニウム表面に機械油などの著しい汚染がある場合は、脱脂を行った後、本願発明の液体組成物により接触処理を行なう。接触処理方法としては、浸漬法、スプレー法、揺動法などの通常の処理方法を用いることができる。中でも、浸漬法を採用する場合は、処理対象物の形状に合わせて浸漬槽を設計することによって、平らな板状のものだけでなく、複雑な形状の構造物を処理することも可能である。
本願発明の液体組成物との接触処理温度は、0〜90℃が好ましく、さらに10〜80℃がより好ましく、特に20〜50℃が好ましい。
処理時間は、1〜1000秒が好ましく、5〜500秒がより好ましく、特に20〜300秒が好ましい。
処理時間は、1〜1000秒が好ましく、5〜500秒がより好ましく、特に20〜300秒が好ましい。
本願の発明の方法により、アルミニウム表面が凹凸形状(粗度(Ra)で0.05〜0.5μm)に粗化される。本願発明の液体組成物と接触処理した後は、通常純水等により水洗され、その後乾燥される。
さらに、本願発明の表面粗化方法では、前記表面粗化工程後に酸性の水溶液を用いて接触処理を行うこともできる。酸性の水溶液中の酸性成分として、無機酸や有機酸を用いることができる。
無機酸としては塩酸、硝酸および硫酸などであり、有機酸としてはギ酸、酢酸、プロピオン酸などが好適に使用される。特に好ましくは無機酸であり、塩酸、硝酸および硫酸から選択される一種以上の水溶液で粗化面を処理することが好ましい。
無機酸としては塩酸、硝酸および硫酸などであり、有機酸としてはギ酸、酢酸、プロピオン酸などが好適に使用される。特に好ましくは無機酸であり、塩酸、硝酸および硫酸から選択される一種以上の水溶液で粗化面を処理することが好ましい。
酸性水溶液による接触処理に塩酸水溶液を用いる場合は、第1処理工程でのアルカリ金属および/またはアルカリ土類金属の水酸化物とケイ酸塩化合物を含む液体組成物を用いて接触処理した後、アルミニウムの表面に残存する該液体組成物中のケイ素成分の除去とアルミニウムを腐食させることがないように、塩酸の濃度は1〜35質量%であることが好ましく、さらに2〜25質量%が好ましく、特に5質量%〜20質量%が好ましい。
酸性水溶液による接触処理に硝酸を用いる場合は、ケイ素成分の除去とアルミニウムに対する腐食性から、硝酸の濃度が5質量%〜65質量%であることが好ましく、さらに10質量%〜55質量%が好ましく、特に25質量%〜45質量%であることがより好ましい。
酸性水溶液による接触処理に硫酸水溶液を用いる場合は、ケイ素成分の除去性とアルミニウムに対する腐食性から、硫酸の濃度が5質量%〜60質量%であることが好ましく、さらに10質量%〜50質量%が好ましく、特に20質量%〜40質量%であることがより好ましい。
酸性水溶液による接触処理に硝酸を用いる場合は、ケイ素成分の除去とアルミニウムに対する腐食性から、硝酸の濃度が5質量%〜65質量%であることが好ましく、さらに10質量%〜55質量%が好ましく、特に25質量%〜45質量%であることがより好ましい。
酸性水溶液による接触処理に硫酸水溶液を用いる場合は、ケイ素成分の除去性とアルミニウムに対する腐食性から、硫酸の濃度が5質量%〜60質量%であることが好ましく、さらに10質量%〜50質量%が好ましく、特に20質量%〜40質量%であることがより好ましい。
本願発明の表面粗化方法では、液体組成物による表面粗化工程後に除去しきれないケイ素成分を除去するため、超音波を用いた水洗、スプレー水洗、流水洗から選択される一種以上の方法で粗化面を処理することが好ましい。
良好な粗化面を得るという観点から、超音波による水洗がより好ましい。
本発明の表面粗化方法では、上述したように塩酸、硝酸、硫酸から選択される一種以上の水溶液もしくは、超音波水洗で粗化面を処理した後、更に該処理面の耐食性を向上させるために陽極酸化処理(アルマイト処理)してもよい。
良好な粗化面を得るという観点から、超音波による水洗がより好ましい。
本発明の表面粗化方法では、上述したように塩酸、硝酸、硫酸から選択される一種以上の水溶液もしくは、超音波水洗で粗化面を処理した後、更に該処理面の耐食性を向上させるために陽極酸化処理(アルマイト処理)してもよい。
次に、本発明の実施例について、比較例と併せて説明する。なお、本発明は下記の実施例に限定して解釈されるものではない。
・使用した試薬
水酸化ナトリウム:和光純薬工業株式会社製 試薬特級(水酸化ナトリウム純度97%)
水酸化カリウム:和協化学工業株式会社製 試薬特級(水酸化カリウム純度85%)
ケイ酸ナトリウム溶液(水ガラス3号):キシダ化学株式会社製(SiO2含有量29質量%)
ケイ酸カリウム溶液:和光純薬工業株式会社製(SiO2含有量19.2質量%)
・測定方法
(1)アルミニウム表面の粗度(Ra)観察:オリンパス社製、レーザー顕微鏡(OLS−3000)を用いて常法に従い測定した。
・使用した試薬
水酸化ナトリウム:和光純薬工業株式会社製 試薬特級(水酸化ナトリウム純度97%)
水酸化カリウム:和協化学工業株式会社製 試薬特級(水酸化カリウム純度85%)
ケイ酸ナトリウム溶液(水ガラス3号):キシダ化学株式会社製(SiO2含有量29質量%)
ケイ酸カリウム溶液:和光純薬工業株式会社製(SiO2含有量19.2質量%)
・測定方法
(1)アルミニウム表面の粗度(Ra)観察:オリンパス社製、レーザー顕微鏡(OLS−3000)を用いて常法に従い測定した。
実施例1
水酸化ナトリウム5.15g(水酸化物イオンとして4.3質量%)、ケイ酸ナトリウム溶液(水ガラス3号)25g(SiO2として14.5質量%)、水19.85gを加え、液体組成物を調整した。
アルミニウム板 JIS A1050P(25mm×30mm×0.2mm)を上記で調整した液体組成物に40℃の条件下で1分間揺動させながら浸漬した。その後、超音波水洗を行い、乾燥させた。結果を表1に示した。
水酸化ナトリウム5.15g(水酸化物イオンとして4.3質量%)、ケイ酸ナトリウム溶液(水ガラス3号)25g(SiO2として14.5質量%)、水19.85gを加え、液体組成物を調整した。
アルミニウム板 JIS A1050P(25mm×30mm×0.2mm)を上記で調整した液体組成物に40℃の条件下で1分間揺動させながら浸漬した。その後、超音波水洗を行い、乾燥させた。結果を表1に示した。
実施例2
水酸化ナトリウム5.15g(水酸化物イオンとして4.3質量%)、ケイ酸カリウム溶液44.85g(SiO2として17.2質量%)を加え、液体組成物を調製した。アルミニウム板 JIS A1050P(25mm×30mm×0.2mm)を上で得られた液体組成物に40℃、1分間、揺動浸漬させた。その後、超音波水洗を行い、乾燥した。結果を表1に示した。
水酸化ナトリウム5.15g(水酸化物イオンとして4.3質量%)、ケイ酸カリウム溶液44.85g(SiO2として17.2質量%)を加え、液体組成物を調製した。アルミニウム板 JIS A1050P(25mm×30mm×0.2mm)を上で得られた液体組成物に40℃、1分間、揺動浸漬させた。その後、超音波水洗を行い、乾燥した。結果を表1に示した。
実施例3
水酸化カリウム8.24g(水酸化物イオンとして4.3質量%)、ケイ酸ナトリウム溶液25g(SiO2として14.5質量%)および水16.76gを加え、液体組成物を調製した。アルミニウム板 JIS A1050P(25mm×30mm×0.2mm)を上記で調整した液体組成物に40℃、1分間揺動浸漬してさせた。その後、超音波水洗を行い、乾燥した。結果を表1に示した。
水酸化カリウム8.24g(水酸化物イオンとして4.3質量%)、ケイ酸ナトリウム溶液25g(SiO2として14.5質量%)および水16.76gを加え、液体組成物を調製した。アルミニウム板 JIS A1050P(25mm×30mm×0.2mm)を上記で調整した液体組成物に40℃、1分間揺動浸漬してさせた。その後、超音波水洗を行い、乾燥した。結果を表1に示した。
実施例4
水酸化カリウム8.24g(水酸化物イオンとして4.3質量%)、ケイ酸カリウム溶液41.76g(SiO2として16.0質量%)を加え、液体組成物を調製した。アルミニウム板 JIS A1050P(25mm×30mm×0.2mm)を上記で調整した液体組成物に40℃、1分間揺動浸漬してさせた。その後、超音波水洗を行い、乾燥した。結果を表1に示した。
水酸化カリウム8.24g(水酸化物イオンとして4.3質量%)、ケイ酸カリウム溶液41.76g(SiO2として16.0質量%)を加え、液体組成物を調製した。アルミニウム板 JIS A1050P(25mm×30mm×0.2mm)を上記で調整した液体組成物に40℃、1分間揺動浸漬してさせた。その後、超音波水洗を行い、乾燥した。結果を表1に示した。
実施例5
水酸化ナトリウム1.24g(水酸化物イオンとして1.0質量%)、ケイ酸ナトリウム溶液(水ガラス3号) 25g(SiO2として14.5質量%)、および水23.76gを加え、液体組成物を調製した。アルミニウム板 JIS A1050P(25mm×30mm×0.2mm)を上記で調整した液体組成物に60℃、5分間、揺動浸漬してさせた。その後、超音波水洗を行い、乾燥した。結果を表1に示した。
水酸化ナトリウム1.24g(水酸化物イオンとして1.0質量%)、ケイ酸ナトリウム溶液(水ガラス3号) 25g(SiO2として14.5質量%)、および水23.76gを加え、液体組成物を調製した。アルミニウム板 JIS A1050P(25mm×30mm×0.2mm)を上記で調整した液体組成物に60℃、5分間、揺動浸漬してさせた。その後、超音波水洗を行い、乾燥した。結果を表1に示した。
実施例6
水酸化ナトリウム2.42g(水酸化物イオンとして2.0質量%)、ケイ酸ナトリウム溶液(水ガラス3号)25g(SiO2として14.5質量%)および水22.58gを加え、液体組成物を調製した。アルミニウム板 JIS A1050P(25mm×30mm×0.2mm)を上記で調整した液体組成物に40℃、2分間、揺動浸漬させた。その後、超音波水洗を行い、乾燥した。結果を表1に示した。
水酸化ナトリウム2.42g(水酸化物イオンとして2.0質量%)、ケイ酸ナトリウム溶液(水ガラス3号)25g(SiO2として14.5質量%)および水22.58gを加え、液体組成物を調製した。アルミニウム板 JIS A1050P(25mm×30mm×0.2mm)を上記で調整した液体組成物に40℃、2分間、揺動浸漬させた。その後、超音波水洗を行い、乾燥した。結果を表1に示した。
実施例7
水酸化ナトリウム12.11g(水酸化物イオンとして10.0質量%)、ケイ酸ナトリウム(水ガラス3号)25g(SiO2として14.5質量%) および水12.89gを加え、液体組成物を調製した。アルミニウム板 JIS A1050P(25mm×30mm×0.2mm)を上記で調整した液体組成物に40℃、2分間、揺動浸漬してさせた。その後、超音波水洗を行い、乾燥した。結果を表1に示した。
水酸化ナトリウム12.11g(水酸化物イオンとして10.0質量%)、ケイ酸ナトリウム(水ガラス3号)25g(SiO2として14.5質量%) および水12.89gを加え、液体組成物を調製した。アルミニウム板 JIS A1050P(25mm×30mm×0.2mm)を上記で調整した液体組成物に40℃、2分間、揺動浸漬してさせた。その後、超音波水洗を行い、乾燥した。結果を表1に示した。
実施例8
水酸化ナトリウム18.20g(水酸化物イオンとして15.0質量%)、ケイ酸ナトリウム溶液(水ガラス3号)25g(SiO2として14.5質量%)および水6.8gを加え、液体組成物を調整した。アルミニウム板 JIS A1050P(25mm×30mm×0.2mm)を上記で調整した液体組成物に40℃、2分間、揺動浸漬させた。その後、超音波水洗を行い、乾燥した。結果を表1に示した。
水酸化ナトリウム18.20g(水酸化物イオンとして15.0質量%)、ケイ酸ナトリウム溶液(水ガラス3号)25g(SiO2として14.5質量%)および水6.8gを加え、液体組成物を調整した。アルミニウム板 JIS A1050P(25mm×30mm×0.2mm)を上記で調整した液体組成物に40℃、2分間、揺動浸漬させた。その後、超音波水洗を行い、乾燥した。結果を表1に示した。
実施例9
水酸化ナトリウム5.15g(水酸化物イオンとして4.3質量%)、ケイ酸ナトリウム溶液(水ガラス3号)3.55g(SiO2として2.1質量% )および水41.3gを加え、液体組成物を調整した。アルミニウム板 JIS A1050P(25mm×30mm×0.2mm)を上記で調整した液体組成物に60℃、1分間、揺動浸漬させた。その後、超音波水洗を行い、乾燥した。結果を表1に示した。
水酸化ナトリウム5.15g(水酸化物イオンとして4.3質量%)、ケイ酸ナトリウム溶液(水ガラス3号)3.55g(SiO2として2.1質量% )および水41.3gを加え、液体組成物を調整した。アルミニウム板 JIS A1050P(25mm×30mm×0.2mm)を上記で調整した液体組成物に60℃、1分間、揺動浸漬させた。その後、超音波水洗を行い、乾燥した。結果を表1に示した。
実施例10
水酸化ナトリウム5.15g(水酸化物イオンとして4.3質量%)、ケイ酸ナトリウム溶液(水ガラス3号)8.95g(SiO2として5.2質量%)および水35.90gを加え、液体組成物を調製した。アルミニウム板 JIS A1050P(25mm×30mm×0.2mm)を上記で調整した液体組成物に50℃、2分間、揺動浸漬させた。その後、超音波水洗を行い、乾燥した。結果を表1に示した。
水酸化ナトリウム5.15g(水酸化物イオンとして4.3質量%)、ケイ酸ナトリウム溶液(水ガラス3号)8.95g(SiO2として5.2質量%)および水35.90gを加え、液体組成物を調製した。アルミニウム板 JIS A1050P(25mm×30mm×0.2mm)を上記で調整した液体組成物に50℃、2分間、揺動浸漬させた。その後、超音波水洗を行い、乾燥した。結果を表1に示した。
実施例11
水酸化ナトリウムを5.15g(水酸化物イオンとして4.3質量%)、ケイ酸ナトリウム溶液(水ガラス3号)16.65g(SiO2として9.7質量%)および水28.20gを加え、液体組成物を調製した。アルミニウム板 JIS A1050P(25mm×30mm×0.2mm)を上記で調整した液体組成物に40℃、2分間、揺動浸漬させた。その後、超音波水洗を行い、乾燥した。結果を表1に示した。
水酸化ナトリウムを5.15g(水酸化物イオンとして4.3質量%)、ケイ酸ナトリウム溶液(水ガラス3号)16.65g(SiO2として9.7質量%)および水28.20gを加え、液体組成物を調製した。アルミニウム板 JIS A1050P(25mm×30mm×0.2mm)を上記で調整した液体組成物に40℃、2分間、揺動浸漬させた。その後、超音波水洗を行い、乾燥した。結果を表1に示した。
実施例12
水酸化ナトリウム5.15g(水酸化物イオンとして4.3質量%)、ケイ酸ナトリウム溶液(水ガラス3号)33.35g(SiO2として19.3質量%)および水11.50gを加え、液体組成物を調製した。アルミニウム板 JIS A1050P(25mm×30mm×0.2mm)を上記で調整した液体組成物に40℃、1分間、揺動浸漬させた。その後、超音波水洗を行い、乾燥した。結果を表1に示した。
水酸化ナトリウム5.15g(水酸化物イオンとして4.3質量%)、ケイ酸ナトリウム溶液(水ガラス3号)33.35g(SiO2として19.3質量%)および水11.50gを加え、液体組成物を調製した。アルミニウム板 JIS A1050P(25mm×30mm×0.2mm)を上記で調整した液体組成物に40℃、1分間、揺動浸漬させた。その後、超音波水洗を行い、乾燥した。結果を表1に示した。
比較例1
水酸化ナトリウム5.15g(水酸化物イオンとして4.3質量%)と水44.85gを加え、液体組成物を調製した。アルミニウム板 JIS A1050P(25mm×30mm×0.2mm)を上記で調整した液体組成物に40℃、1分間、揺動浸漬させた。その後、超音波水洗を行い、乾燥した。結果を表1に示した。
水酸化ナトリウム5.15g(水酸化物イオンとして4.3質量%)と水44.85gを加え、液体組成物を調製した。アルミニウム板 JIS A1050P(25mm×30mm×0.2mm)を上記で調整した液体組成物に40℃、1分間、揺動浸漬させた。その後、超音波水洗を行い、乾燥した。結果を表1に示した。
比較例2
ケイ酸ナトリウム溶液(水ガラス3号)25g(SiO2として14.5質量%)および水25gを加え、液体組成物を調製した。アルミニウム板 JIS A1050P(25mm×30mm×0.2mm)を上記で調整した液体組成物に40℃、2分間、揺動浸漬させた。その後、超音波水洗を行い、乾燥した。結果を表1に示した。
ケイ酸ナトリウム溶液(水ガラス3号)25g(SiO2として14.5質量%)および水25gを加え、液体組成物を調製した。アルミニウム板 JIS A1050P(25mm×30mm×0.2mm)を上記で調整した液体組成物に40℃、2分間、揺動浸漬させた。その後、超音波水洗を行い、乾燥した。結果を表1に示した。
比較例3
水酸化ナトリウム0.48g(水酸化物イオンとして0.4質量%)、ケイ酸ナトリウム溶液(水ガラス3号)25g(SiO2として14.5質量%)および水24.52gを加え、液体組成物を調製した。アルミニウム板 JIS A1050P(25mm×30mm×0.2mm)を上記で調整した液体組成物に40℃、1分間、揺動浸漬してさせた。その後、超音波水洗を行い、乾燥した。結果を表1に示した。
水酸化ナトリウム0.48g(水酸化物イオンとして0.4質量%)、ケイ酸ナトリウム溶液(水ガラス3号)25g(SiO2として14.5質量%)および水24.52gを加え、液体組成物を調製した。アルミニウム板 JIS A1050P(25mm×30mm×0.2mm)を上記で調整した液体組成物に40℃、1分間、揺動浸漬してさせた。その後、超音波水洗を行い、乾燥した。結果を表1に示した。
比較例4
水酸化ナトリウム23.04g(水酸化物イオンとして19.0質量%)、ケイ酸ナトリウム溶液(水ガラス3号)25g(SiO2として14.5質量%)および水24.52gを加え、液体組成物を調製した。アルミニウム板 JIS A1050P(25mm×30mm×0.2mm)を上記で調整した液体組成物に40℃、1分間、揺動浸漬させた。その後、超音波水洗を行い、乾燥した。結果を表1に示した。
水酸化ナトリウム23.04g(水酸化物イオンとして19.0質量%)、ケイ酸ナトリウム溶液(水ガラス3号)25g(SiO2として14.5質量%)および水24.52gを加え、液体組成物を調製した。アルミニウム板 JIS A1050P(25mm×30mm×0.2mm)を上記で調整した液体組成物に40℃、1分間、揺動浸漬させた。その後、超音波水洗を行い、乾燥した。結果を表1に示した。
比較例5
水酸化ナトリウム5.15g(水酸化物イオンとして4.3質量%)、ケイ酸ナトリウム溶液(水ガラス3号)0.51g(SiO2として0.3質量%) および水44.34gを加え、液体組成物を調製した。アルミニウム板 JIS A1050P(25mm×30mm×0.2mm)を上記で調整した液体組成物に40℃、1分間、揺動浸漬させた。その後、超音波水洗を行い、乾燥した。結果を表1に示した。
水酸化ナトリウム5.15g(水酸化物イオンとして4.3質量%)、ケイ酸ナトリウム溶液(水ガラス3号)0.51g(SiO2として0.3質量%) および水44.34gを加え、液体組成物を調製した。アルミニウム板 JIS A1050P(25mm×30mm×0.2mm)を上記で調整した液体組成物に40℃、1分間、揺動浸漬させた。その後、超音波水洗を行い、乾燥した。結果を表1に示した。
比較例6
水酸化ナトリウム5.15g(水酸化物イオンとして4.3質量%)、ケイ酸ナトリウム溶液(水ガラス3号)43.97g(SiO2として25.5質量%)および水0.88gを加え、液体組成物を調製した。アルミニウム板 JIS A1050P(25mm×30mm×0.2mm)を上記で調整した液体組成物に40℃、1分間、揺動浸漬させた。その後、超音波水洗を行い、乾燥した。結果を表1に示した。
水酸化ナトリウム5.15g(水酸化物イオンとして4.3質量%)、ケイ酸ナトリウム溶液(水ガラス3号)43.97g(SiO2として25.5質量%)および水0.88gを加え、液体組成物を調製した。アルミニウム板 JIS A1050P(25mm×30mm×0.2mm)を上記で調整した液体組成物に40℃、1分間、揺動浸漬させた。その後、超音波水洗を行い、乾燥した。結果を表1に示した。
表1に示す通り、実施例1〜12は比較例1〜6に比べ、いずれも処理前後のRa値の差が、0.05μm以上となり、良好な粗化形状が発現することがわかる。
参考例1
水酸化ナトリウム5.15g(水酸化物イオンとして4.3質量%)、ケイ酸ナトリウム溶液(水ガラス3号)25g(SiO2として14.5質量%)および水19.85gを加え、液体組成物を調製した。無酸素銅(C1100)を上記で調整した液体組成物に50℃、 5分、揺動浸漬させた。その後、超音波水洗を行い、乾燥した。結果を表1に示した。その結果、無酸素銅の表面粗化はできなかった(Ra差0.01)。
水酸化ナトリウム5.15g(水酸化物イオンとして4.3質量%)、ケイ酸ナトリウム溶液(水ガラス3号)25g(SiO2として14.5質量%)および水19.85gを加え、液体組成物を調製した。無酸素銅(C1100)を上記で調整した液体組成物に50℃、 5分、揺動浸漬させた。その後、超音波水洗を行い、乾燥した。結果を表1に示した。その結果、無酸素銅の表面粗化はできなかった(Ra差0.01)。
参考例2
水酸化ナトリウム5.15g(水酸化物イオンとして4.3質量%)、ケイ酸ナトリウム溶液(水ガラス3号)25g(SiO2として14.5質量%)および水19.85gを加え、液体組成物を調製した。冷間圧延鋼板(SPCC)を上記で調整した液体組成物に50℃、5分、揺動浸漬させた。その後、超音波水洗を行い、乾燥した。結果を表1に示した。その結果、冷間圧延鋼板(SPCC)の表面粗化はできなかった(Ra差0.01)。
水酸化ナトリウム5.15g(水酸化物イオンとして4.3質量%)、ケイ酸ナトリウム溶液(水ガラス3号)25g(SiO2として14.5質量%)および水19.85gを加え、液体組成物を調製した。冷間圧延鋼板(SPCC)を上記で調整した液体組成物に50℃、5分、揺動浸漬させた。その後、超音波水洗を行い、乾燥した。結果を表1に示した。その結果、冷間圧延鋼板(SPCC)の表面粗化はできなかった(Ra差0.01)。
本願発明の液体組成物を用いてアルミニウムの表面粗化を行うことにより、フッ素イオンや重金属を含むことがないため、使用する環境や、廃液処理が容易となるため環境に優しい。
Claims (11)
- アルミニウムの表面粗化に使用される液体組成物であって、0.5質量%〜19質量%未満のアルカリ金属および/またはアルカリ土類金属の水酸化物と、1質量%〜24質量%のケイ酸塩化合物を含有する液体組成物。
- 前記アルカリ金属および/またはアルカリ土類金属の水酸化物が、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムおよび水酸化カルシウムから選択される1種以上である請求項1に記載の液体組成物。
- 前記ケイ酸塩化合物が、ケイ酸カリウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸ナトリウムおよびケイ酸マグネシウムから選択される1種以上である請求項1に記載の液体組成物。
- さらに水を57〜98.5質量%を含有する請求項1に記載の液体組成物。
- 前後のRa値(粗度)の差が0.05μm〜0.4μmである請求項1〜4のいずれかに記載の液体組成物。
- 請求項1〜4のいずれかに記載の液体組成物を用いてアルミニウムと接触処理させるアルミニウムの表面粗化方法。
- 請求項1〜4のいずれかに記載の液体組成物を用いてアルミニウムと接触処理させ、アルミニウムの表面を粗化する方法において、接触処理前後のRa値(粗度)の差が0.05μm〜0.4μmである表面粗化方法。
- さらに、塩酸、硝酸、および硫酸から選択される1種以上の酸性水溶液で、粗化面を接触処理する請求項6または7に記載の表面粗化方法。
- 表面粗化後に、超音波を用いて粗化面を水洗洗浄する請求項6または7のいずれかに記載の表面粗化方法。
- 請求項6〜8のいずれかに記載の表面粗化方法により得られたアルミニウム。
- 請求項6〜8のいずれかに記載の表面粗化方法により得られたリチウムイオン二次電池正極集電体用に使用されるアルミニウム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013112213A JP2014231621A (ja) | 2013-05-28 | 2013-05-28 | アルミニウムの表面粗化に使用される液体組成物、およびそれを用いるアルミニウムの表面粗化方法、並びにリチウムイオン二次電池正極集電体用に使用されるアルミニウム |
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JP2013112213A JP2014231621A (ja) | 2013-05-28 | 2013-05-28 | アルミニウムの表面粗化に使用される液体組成物、およびそれを用いるアルミニウムの表面粗化方法、並びにリチウムイオン二次電池正極集電体用に使用されるアルミニウム |
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JP2013112213A Pending JP2014231621A (ja) | 2013-05-28 | 2013-05-28 | アルミニウムの表面粗化に使用される液体組成物、およびそれを用いるアルミニウムの表面粗化方法、並びにリチウムイオン二次電池正極集電体用に使用されるアルミニウム |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2018110050A (ja) * | 2016-12-28 | 2018-07-12 | 花王株式会社 | リチウムイオン電池用集電体 |
-
2013
- 2013-05-28 JP JP2013112213A patent/JP2014231621A/ja active Pending
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