JP2014231200A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】メイン処理部が動作復帰するときに再開する計時の起点時刻がずれるのを抑制することが可能な画像形成装置を提供する。【解決手段】メインCPU111(メイン処理部)は、動作復帰すると、前回の動作復帰以降の計時実行時間T1およびその終点時刻を取得するとともに、通信CPU131(サブ処理部)より受信した時間情報で示される時間T2から前回の動作復帰以降の計時実行時間T1を減算した時間を計時中断時間として求め、計時実行時間T1の終点時刻に計時中断時間を加算した時刻を起点に計時を再開する。【選択図】図4
Description
本発明は、通常モードおよび通常モードよりも消費電力を抑制する省電力モードを搭載した画像形成装置に関する。
近年、画像形成装置に対して省電力化の要請が高まっている。このため、通常モードおよび通常モードよりも消費電力を抑制する省電力モードを搭載した画像形成装置が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。通常モードというのは、電力供給を受けて動作する被電力供給部に通常の電力供給を行うモードである。省電力モードというのは、被電力供給部への電力供給を通常モードよりも制限して消費電力を抑制するモードである。
また、画像形成装置には、メイン処理部(CPU)、および、メイン処理部よりも低電力で動作するサブ処理部(CPU)が設けられたものがある。メイン処理部は、印刷制御を含む装置全体の制御を行い、サブ処理部は、メイン処理部から指示を受けて特定の処理のみを行う。そして、たとえば、通常モードから省電力モードに移行すると、メイン処理部への電力供給が停止されてメイン処理部は動作を停止し、省電力モードから通常モードに移行すると、メイン処理部への電力供給が再開されてメイン処理部は動作復帰する。一方、サブ処理部は、通常モードおよび省電力モードのいずれもモード時であっても電力供給を受けて継続的に動作する。
たとえば、メイン処理部は、タイマーを内蔵し、時間を計時する。そして、メイン処理部は、一定期間ごとに予め定められた必要な処理を行う。しかし、メイン処理部は、動作停止するときに計時を中断し、動作復帰すると計時を再開する。したがって、メイン処理部に一定期間ごとに必要な処理を行わせるには、メイン処理部が計時を中断していた時間をメイン処理部に認識させなければならない。
このため、たとえば、図6に示すように、メイン処理部は、計時を中断するとき、サブ処理部との間で通信(図中の通信C11)を行い、サブ処理部に計時を開始させる。また、メイン処理部は、計時を再開するとき、サブ処理部との間で通信(図中の通信C12)を行い、時間T11を示す時間情報をサブ処理部から取得し、その時間情報で示される時間T11を自身が計時を中断していた時間として認識する。そして、メイン処理部は、自身が計時を中断したときの時刻(図中の時点Ptの時刻)に時間T11を加算した時刻を求め、その時刻を起点に計時を再開する。
ここで、図7に示すように、メイン処理部とサブ処理部との間の通信では、まず、メイン処理部からサブ処理部に通信要求が送信され、サブ処理部が通信要求に対する応答をメイン処理部に返す。次に、メイン処理部からサブ処理部にコマンド通知が送信され、サブ処理部がコマンド通知に対する応答をメイン処理部に返す。その後、メイン処理部とサブ処理部との間でデータの送受信が行われる。
したがって、図6に示したように、メイン処理部が計時を中断してからサブ処理部が計時を開始するまでに通信C11の通信時間分だけ時間差が生じ、同様に、サブ処理部が時間情報の送信を開始してからメイン処理部が時間情報を取得するまでに通信C12の通信時間分だけ時間差が生じる。これにより、メイン処理部がサブ処理部から取得する時間情報で示される時間T11は、メイン処理部が実際に計時を中断していた時間T12よりも短くなる。このため、メイン処理部が動作復帰するときに再開する計時の起点時刻がずれてしまう。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、動作停止と動作復帰とを繰り返すメイン処理部を備えた構成において、メイン処理部が動作復帰するときに再開する計時の起点時刻がずれるのを抑制することが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の画像形成装置は、通常モードおよび通常モードよりも消費電力を抑制する省電力モードを搭載しており、通常モード時に予め定められた移行条件が満たされると省電力モードに移行し、省電力モード時に予め定められた復帰条件が満たされると通常モードに復帰する画像形成装置であって、通常モードおよび省電力モードの各モード時の電力供給を制御する電源制御部と、通常モード時には、電源制御部から継続的に電力供給を受けて動作する一方、省電力モード時には、電源制御部から間欠的に電力供給を受けて動作停止と動作復帰とを繰り返すとともに、動作停止するときに計時を中断し、動作復帰すると計時を再開するメイン処理部と、通常モードおよび省電力モードのいずれのモード時であっても電源制御部から継続的に電力供給を受けて動作するとともに、メイン処理部が動作復帰すると、メイン処理部が計時を中断していた時間である計時中断時間を求めるための時間情報をメイン処理部に送信するサブ処理部と、メイン処理部が動作復帰してから動作停止するまでの期間中にメイン処理部が計時を実行していた時間である計時実行時間およびその計時実行時間が終わった時点の時刻である終点時刻を記憶する記憶部と、を備えている。そして、サブ処理部は、メイン処理部が動作復帰すると、前回のメイン処理部の動作復帰時にメイン処理部に対して時間情報の送信を開始してから今回のメイン処理部の動作復帰時にメイン処理部に対して時間情報の送信を開始するまでの時間を示す情報を時間情報としてメイン処理部に送信する。また、メイン処理部は、動作復帰すると、前回の動作復帰以降の計時実行時間およびその計時実行時間の終点時刻を記憶部から取得するとともに、サブ処理部より受信した時間情報で示される時間から前回の動作復帰以降の計時実行時間を減算した時間を計時中断時間として求め、前回の動作復帰以降の計時実行時間の終点時刻に計時中断時間を加算した時刻を起点に計時を再開する。
このように構成すると、メイン処理部により求められる計時中断時間は、メイン処理部とサブ処理部との間での時間情報の送受信にかかる通信時間が考慮されたものとなる。ただし、考慮されるのは、今回のメイン処理部の動作復帰時の通信時間(メイン処理部とサブ処理部との間での時間情報の送受信にかかる時間)ではなく、前回のメイン処理部の動作復帰時の通信時間である。このため、今回のメイン処理部の動作復帰時の通信時間および前回のメイン処理部の動作復帰時の通信時間が互いに同じとは限らないので、メイン処理部により求められる計時中断時間と実際の計時中断時間との間で誤差は生じる。しかしながら、通信時間を全く考慮しない場合に比べると、メイン処理部により求められる計時中断時間は実際の計時中断時間に近い値となる。その結果、メイン処理部が動作復帰するときに再開する計時の起点時刻(前回の動作復帰以降の計時実行時間の終点時刻に計時中断時間を加算した時刻)がずれるのを抑制することができる。すなわち、メイン処理部が計時の中断と再開を繰り返したとしても、計時誤差が蓄積されていくのを抑制することができる。
本発明によれば、メイン処理部が動作復帰するときに再開する計時の起点時刻がずれるのを抑制することができる。
以下に、本実施形態の画像形成装置について、コピー機能、送信(スキャン)機能およびファックス機能など複数種の機能の実行が可能な複合機を例にとって説明する。
(全体構成)
図1に示すように、本実施形態の画像形成装置100は、操作パネル101、画像読取部102、印刷部103(給紙部104、用紙搬送部105、画像形成部106および定着部107)を備える。
図1に示すように、本実施形態の画像形成装置100は、操作パネル101、画像読取部102、印刷部103(給紙部104、用紙搬送部105、画像形成部106および定着部107)を備える。
操作パネル101は、タッチパネル付きの液晶表示部11を有する。この液晶表示部11は、各種設定を受け付けるためのソフトキーやメッセージなどを表示する。また、操作パネル101には、数値入力を受け付けるためのテンキー12およびジョブの実行指示を受け付けるためのスタートキー13などのハードキーも設けられている。
画像読取部102は、原稿Dを読み取り、原稿Dの画像データを生成する。この画像読取部102は、搬送ユニット21および読取ユニット22を含む。搬送ユニット21は、原稿Dを読取位置に搬送する。読取ユニット22は、搬送ユニット21により読取位置に搬送される原稿Dを読み取る。あるいは、読取ユニット22は、読取位置に載置された原稿Dを読み取る。なお、搬送ユニット21は、読取ユニット22に対して開閉可能に取り付けられている。
給紙部104は、用紙カセット41に収容された用紙Pを用紙搬送路CPに供給する。この給紙部104は、ピックアップローラー42および給紙ローラー対43を含む。ピックアップローラー42は、用紙カセット41に収容された用紙Pを給紙ローラー対43の給紙ニップに送り、給紙ローラー対43は、給紙ニップに進入した用紙Pを用紙搬送路CPに供給する。
用紙搬送部105は、用紙搬送路CPに供給された用紙Pを転写ニップおよび定着ニップの順番で搬送し、排出トレイ51に排出する。この用紙搬送部105は、用紙搬送路CPに沿って用紙Pを搬送するための複数の搬送ローラー対52を含む。複数の搬送ローラー対52のうち1つの搬送ローラー対52は、レジストローラー対53である。レジストローラー対53は、用紙Pを転写ニップの手前で待機させ、タイミングを合わせて転写ニップに送り出す。
画像形成部106は、画像データに基づきトナー像を形成し、そのトナー像を用紙Pに転写する。画像形成部106は、感光体ドラム61、帯電装置62、露光装置63、現像装置64、転写ローラー65およびクリーニング装置66を含む。
画像形成時には、感光体ドラム61が回転し、その感光体ドラム61の表面を帯電装置62が所定電位に帯電させる。また、露光装置63は、露光用の光Lを発し、感光体ドラム61の表面を走査露光する。これにより、感光体ドラム61の表面に静電潜像を形成する。現像装置64は、感光体ドラム61の表面に形成された静電潜像にトナーを供給して現像する。
転写ローラー65は、感光体ドラム61の表面に圧接し、感光体ドラム61との間で転写ニップを形成する。その状態で、レジストローラー対53がタイミングを計り、転写ニップに用紙Pを進入させる。これによって、感光体ドラム61の表面のトナー像が用紙Pに転写される。クリーニング装置66は、用紙Pへのトナー像の転写が終わると、感光体ドラム61の表面に残留するトナーなどを除去する。
定着部107は、用紙Pに転写されたトナー像を加熱および加圧して定着させる。この定着部107は、加熱ローラー71および加圧ローラー72を含む。加熱ローラー71は、発熱源を内蔵する。加圧ローラー72は、加熱ローラー71に圧接し、加熱ローラー71との間で定着ニップを形成する。そして、トナー像が転写された用紙Pは、定着ニップを通過することにより、加熱および加圧される。これにより、用紙Pにトナー像が定着され、印刷が完了する。
(ハードウェア構成)
図2に示すように、画像形成装置100は、メインCPU111、画像処理部112およびRTC(real−time clock)113を含むシステム制御部110を備える。このシステム制御部110には、記憶部120が接続される。たとえば、記憶部120は、ROM、RAMおよびHDDなどからなり、プログラムおよびデータを記憶する。そして、メインCPU111は、記憶部120に記憶されたプログラムおよびデータに基づき、操作パネル101、画像読取部102および印刷部103の各部の制御を行う(画像形成装置100の全体制御を行う)。また、メインCPU111は、後述する通信CPU131と数百bps程度の遅い通信回線で接続され、通信CPU131と通信し、通信CPU131によるネットワーク通信に関する処理を行う。さらに、メインCPU111は、通信速度に対して速い周期のタイマーを内蔵しており、時間を計時する。なお、メインCPU111は、本発明の「メイン処理部」に相当する。
図2に示すように、画像形成装置100は、メインCPU111、画像処理部112およびRTC(real−time clock)113を含むシステム制御部110を備える。このシステム制御部110には、記憶部120が接続される。たとえば、記憶部120は、ROM、RAMおよびHDDなどからなり、プログラムおよびデータを記憶する。そして、メインCPU111は、記憶部120に記憶されたプログラムおよびデータに基づき、操作パネル101、画像読取部102および印刷部103の各部の制御を行う(画像形成装置100の全体制御を行う)。また、メインCPU111は、後述する通信CPU131と数百bps程度の遅い通信回線で接続され、通信CPU131と通信し、通信CPU131によるネットワーク通信に関する処理を行う。さらに、メインCPU111は、通信速度に対して速い周期のタイマーを内蔵しており、時間を計時する。なお、メインCPU111は、本発明の「メイン処理部」に相当する。
画像処理部112は、画像処理専用のASICであり、画像データに対して各種画像処理(拡大/縮小、濃度変換およびデータ形式変換など)を施す。RTC113は、計時専用のチップであり、主電源が切られている間も内蔵電池から電力供給を受けて計時を継続する。
また、画像形成装置100は、メインCPU111よりも低電力で動作する通信CPU131および通信メモリー132を含む通信制御部130を備える。この通信制御部130は、パーソナルコンピューターやファクシミリなどの外部装置200とネットワークNTを介して通信可能に接続される。そして、通信CPU131は、ネットワークNTを介したネットワーク通信を行う。これにより、外部装置200から送信される画像データに基づき印刷を行うことができる。さらに、画像読取部102による原稿Dの読み取りによって得られた画像データの外部装置200への送信も行うことができる。また、通信CPU131は、通信速度に対して速い周期のタイマーを内蔵しており、時間を計時する。なお、通信CPU131は、本発明の「サブ処理部」に相当する。
通信メモリー132は、RAMであり、ネットワークNTからの通信要求を蓄積し、メインCPU111に送信する。メインCPU111が通信要求を受信すると、メインCPU111により通信要求が処理され、その処理結果が通信CPU131に送信される。そして、通信CPU131は、メインCPU111による処理結果を通信要求に対する応答としてネットワークNTに送信する。
また、画像形成装置100は、電源部140および電源制御部150を備える。図3に示すように、電源部140は、商用電源と接続され、画像形成装置100の各部を動作させるのに必要な電圧を生成する。電源制御部150は、操作パネル101、画像読取部102、印刷部103、システム制御部110、記憶部120および通信制御部130の各部への電力供給を制御する。なお、図3において、白抜き矢印は供給電力を模式的に表したものである。
(電力供給モード)
画像形成装置100は、電力供給モードとして、通常モードおよび省電力モード(スリープモード)を搭載する。通常モードというのは、操作パネル101、画像読取部102、印刷部103、システム制御部110、記憶部120および通信制御部130の各部(被電力供給部)に対して通常の電力供給を行うモードである。省電力モードというのは、被電力供給部に対する電力供給を通常モードよりも制限して消費電力を抑制するモードである。そして、通常モードおよび省電力モードの各モード時の電力供給は電源制御部150によって制御される。
画像形成装置100は、電力供給モードとして、通常モードおよび省電力モード(スリープモード)を搭載する。通常モードというのは、操作パネル101、画像読取部102、印刷部103、システム制御部110、記憶部120および通信制御部130の各部(被電力供給部)に対して通常の電力供給を行うモードである。省電力モードというのは、被電力供給部に対する電力供給を通常モードよりも制限して消費電力を抑制するモードである。そして、通常モードおよび省電力モードの各モード時の電力供給は電源制御部150によって制御される。
電源制御部150は、通常モードから省電力モードへの移行条件が満たされると、通常モードから省電力モードに移行させる。たとえば、電源制御部150は、画像形成装置100が使用されないまま予め定められた閾値時間を超えた場合に、移行条件が満たされたとして、通常モードから省電力モードに移行させる。あるいは、電源制御部150は、通常モードから省電力モードへの移行指示を操作パネル101が受け付けた場合にも、移行条件が満たされたとして、通常モードから省電力モードに移行させる。
そして、電源制御部150は、省電力モードから通常モードへの復帰条件が満たされたことを示す復帰信号を復帰条件検知部から受けたとき、省電力モードから通常モードに復帰させる。すなわち、電源制御部150は、復帰信号を復帰条件検知部から受けるため、省電力モード時であっても、復帰条件検知部に対する電力供給は続ける。
復帰条件検知部に相当する部分としては、操作パネル101が挙げられる。たとえば、操作パネル101は、省電力モード時に操作を受けると、復帰信号を電源制御部150に送信する。また、図示しないが、画像形成装置100に取り付けられた装置カバーの開閉を検知するためのセンサー、搬送ユニット21が読取ユニット22に対して開閉されたことを検知するためのセンサー、搬送ユニット21に原稿Dがセットされたことを検知するためのセンサー、および、用紙カセット41の着脱を検知するためのセンサーなども復帰条件検知部として機能する。すなわち、電源制御部150は、省電力モード時に、搬送ユニット21が開閉されたり、搬送ユニット21に原稿Dがセットされたり、用紙カセット41が着脱されたりすることで、省電力モードから通常モードに復帰させる。
なお、図2に示したように、画像形成装置100は、ネットワークNTと接続される。そして、画像形成装置100は、ネットワークNTを介して、パーソナルコンピューターやファクシミリなどの外部機器200と通信可能となっている。したがって、画像形成装置100が省電力モードに入っている間に、ネットワークNTから画像形成装置100に対して通信要求が送信されることがある。
このため、電源制御部150は、省電力モード時であっても、通信CPU131および通信メモリー132に電力供給を行う。すなわち、通信CPU131および通信メモリー132は、通常モードおよび省電力モードのいずれのモード時であっても、電源制御部150から継続的に電力供給を受けて動作する。そして、通信CPU131は、省電力モード時にネットワークNTから通信要求を受信すると、その通信要求を通信メモリー132に蓄積していく。
ここで、ネットワークNTから通信要求を受信すると、ネットワークNTのプロトコルで定められたタイムアウトに至る前に、通信要求に対する応答をネットワークNTに返す必要がある。理由としては、たとえば、IPアドレスが動的に割り当てられる場合、応答が無くなったIPアドレスが使われているか否かが分からなくなるためである。したがって、省電力モード時であっても、通信メモリー132に蓄積された通信要求の処理をメインCPU111に行わせなければならない。このため、電源制御部150は、省電力モード時に、メインCPU111に間欠的に電力供給を行う。すなわち、メインCPU111は、省電力モード時に、動作停止と動作復帰を繰り返すことになる。
通信CPU131は、省電力モード時にメインCPU111が一時的に動作復帰したとき、通信メモリー132に蓄積された通信要求をメインCPU111に送信する。これにより、省電力モード時であっても、通信メモリー132に蓄積された通信要求がメインCPU111により処理される。そして、通信CPU131は、メインCPU111による処理結果を通信要求に対する応答としてネットワークNTに送信する。
(タイマー設定処理)
メインCPU111は、時間を計時し、オペレーションシステム内部の種々の機能モジュールの処理など必要な処理を一定期間ごとに行う。しかし、メインCPU111は、通常モード時には、電源制御部150から継続的に電力供給を受けて動作するが、省電力モード時には、電源制御部150から間欠的に電力供給を受けて動作停止と動作復帰とを繰り返す。そして、メインCPU111は、動作停止するときに計時を中断し、動作復帰すると計時を再開する。したがって、メインCPU111に一定期間ごとに必要な処理を行わせるには、メインCPU111が計時を中断していた時間をメインCPU111に認識さ、メインCPU111が動作復帰するときに再開する計時の起点時刻のズレを抑制しなければならない。そこで、タイマー設定処理が行われる。以下に、図4を参照して、タイマー設定処理について詳細に説明する。
メインCPU111は、時間を計時し、オペレーションシステム内部の種々の機能モジュールの処理など必要な処理を一定期間ごとに行う。しかし、メインCPU111は、通常モード時には、電源制御部150から継続的に電力供給を受けて動作するが、省電力モード時には、電源制御部150から間欠的に電力供給を受けて動作停止と動作復帰とを繰り返す。そして、メインCPU111は、動作停止するときに計時を中断し、動作復帰すると計時を再開する。したがって、メインCPU111に一定期間ごとに必要な処理を行わせるには、メインCPU111が計時を中断していた時間をメインCPU111に認識さ、メインCPU111が動作復帰するときに再開する計時の起点時刻のズレを抑制しなければならない。そこで、タイマー設定処理が行われる。以下に、図4を参照して、タイマー設定処理について詳細に説明する。
まず、メインCPU111は、動作停止するとき、時点P1において計時を中断する。このとき、メインCPU111は、通信CPU131との間で通信C1を行い、たとえば、動作停止する旨を通信CPU131に通知する。また、メインCPU111は、動作復帰すると、時点P2において通信CPU131との間で通信C2を開始する。この通信C2では、計時中断時間(メインCPU111が計時を中断していた時間)を求めるための時間情報が通信CPU131からメインCPU111に送信される。そして、通信CPU131からメインCPU111への時間情報の送信は時点P3において完了する。通信C2が終わると、メインCPU111は、計時を再開する。
ここで、メインCPU111は、動作復帰してから動作停止するまでの期間中に計時を実行していた時間である計時実行時間T1を記憶部120に記憶させる。さらに、メインCPU111は、計時実行時間T1の終点時刻(計時実行時間T1が終わった時点P1の時刻)を記憶部120に記憶させる。また、通信CPU131は、時間情報として、前回のメインCPU111の動作復帰時にメインCPU111に対して時間情報の送信を開始してから今回のメインCPU111の動作復帰時にメインCPU111に対して時間情報の送信を開始するまでの時間T2を示す情報をメインCPU111に送信する。
そして、メインCPU111は、動作復帰すると、前回の動作復帰以降の計時実行時間T1およびその終点時刻(時点P1の時刻)を記憶部120から取得する。続いて、メインCPU111は、通信CPU131より受信した時間情報で示される時間T2から前回の動作復帰以降の計時実行時間T1を減算した時間を計時中断時間として求める。このようにしてメインCPU111により求められた計時中断時間は、通信C1およびC2での通信時間が考慮されたものとなり、前回のメインCPU111の動作復帰以降にメインCPU111が計時を中断してから今回のメインCPU111の動作復帰時にメインCPU111が計時を開始するまでの実際の時間T3に近い時間となる(前回の通信C2および今回の通信C2の各通信時間が互いに同じではないため若干の誤差が生じる)。この後、メインCPU111は、前回の動作復帰以降の計時実行時間T1の終点時刻(時点P1の時刻)に計時中断時間(時間T3に近い時間)を加算した時刻を起点に計時を再開する。
次に、図5に示すフローチャートを参照して、メインCPU111が動作復帰して計時を再開するときの流れについて説明する。まず、図5のフローチャートのスタート時点では、メインCPU111への電力供給が停止されている(メインCPU111が動作停止している)とする。そして、メインCPU111が動作復帰したとき、図5のフローチャートがスタートする。
ステップS1において、メインCPU111は、前回の動作復帰以降の計時実行時間T1およびその終点時刻(時点P1の時刻)を記憶部120から取得する。
ステップS2において、メインCPU111は、通信CPU131より時間情報(前回の動作復帰時に時間情報の送信が開始されてから今回の動作復帰時に時間情報の送信が開始されるまでの時間T2を示す情報)を取得するための通信C2を通信CPU131との間で開始する。そして、ステップS3において、メインCPU111は、時間情報の受信が完了したか否かを判断する。その結果、時間情報の受信が完了していれば、ステップS4に移行し、時間情報の受信が完了していなければ、ステップS3の判断を繰り返す。
ステップS4に移行すると、メインCPU111は、通信CPU131より受信した時間情報で示される時間T2から前回の動作復帰以降の計時実行時間T1を減算した時間(時間T3に近い時間)を計時中断時間として求める。続いて、ステップS5において、メインCPU111は、前回の動作復帰以降の計時実行時間T1の終点時刻(時点P1の時刻)に計時中断時間(時間T3に近い時間)を加算した時刻を起点に計時を再開する。
本実施形態の画像形成装置100は、上記のように、通常モードおよび省電力モードの各モード時の電力供給を制御する電源制御部150と、通常モード時には、電源制御部150から継続的に電力供給を受けて動作する一方、省電力モード時には、電源制御部150から間欠的に電力供給を受けて動作停止と動作復帰とを繰り返すとともに、動作停止するときに計時を中断し、動作復帰すると計時を再開するメインCPU111(メイン処理部)と、通常モードおよび省電力モードのいずれのモード時であっても電源制御部150から継続的に電力供給を受けて動作するとともに、メインCPU111が動作復帰すると、メインCPU111が計時を中断していた時間である計時中断時間を求めるための時間情報をメインCPU111に送信する通信CPU131(サブ処理部)と、メインCPU111が動作復帰してから動作停止するまでの期間中にメインCPU111が計時を実行していた時間である計時実行時間T1およびその計時実行時間T1の終点時刻(時点P1の時刻)を記憶する記憶部120と、を備えている。そして、通信CPU131は、メインCPU111が動作復帰すると、前回のメインCPU111の動作復帰時にメインCPU111に対して時間情報の送信を開始してから今回のメインCPU111の動作復帰時にメインCPU111に対して時間情報の送信を開始するまでの時間T2を示す情報を時間情報としてメインCPU111に送信する。また、メインCPU111は、動作復帰すると、前回の動作復帰以降の計時実行時間T1およびその計時実行時間T1の終点時刻を記憶部120から取得するとともに、通信CPU131より受信した時間情報で示される時間T2から前回の動作復帰以降の計時実行時間T1を減算した時間を計時中断時間として求め、前回の動作復帰以降の計時実行時間T1の終点時刻に計時中断時間を加算した時刻を起点に計時を再開する。
このように構成すると、メインCPU111により求められる計時中断時間は、メインCPU111と通信CPU131との間での時間情報の送受信にかかる通信時間が考慮されたものとなる。ただし、考慮されるのは、今回のメインCPU111の動作復帰時の通信時間(メインCPU111と通信CPU131との間での時間情報の送受信にかかる時間)ではなく、前回のメインCPU111の動作復帰時の通信時間である。このため、今回のメインCPU111の動作復帰時の通信時間および前回のメインCPU111の動作復帰時の通信時間が互いに同じとは限らないので、メインCPU111により求められる計時中断時間と実際の計時中断時間T3との間で誤差は生じる。しかしながら、通信時間を全く考慮しない場合に比べると、メインCPU111により求められる計時中断時間は実際の計時中断時間T3に近い値となる。その結果、メインCPU111が動作復帰するときに再開する計時の起点時刻(前回の動作復帰以降の計時実行時間T1の終点時刻に計時中断時間を加算した時刻)がずれるのを抑制することができる。すなわち、メインCPU111が計時の中断と再開を繰り返したとしても、計時誤差が蓄積されていくのを抑制することができる。
ところで、画像形成装置100には水晶振動子を用いた発振回路が設けられるが、省電力モード時の省電力効果を高めるため、たとえば、通信CPU131による計時が内蔵オシレータの発振周波数に基づき行われるように構成される。ただし、通信CPU131の内蔵オシレータは水晶振動子よりも精度が悪い。したがって、このように構成する場合、メインCPU111は、通信CPU131の内蔵オシレータの周波数偏差を補正する。
たとえば、メインCPU111は、予め定められた所定期間の計時を行い、その計時した所定期間の時間を記憶部120に記憶させる。また、メインCPU111は、通信CPU111と通信し、所定期間の計時を行わせ、通信CPU131が計時した所定期間の時間を取得する。その後、メインCPU111は、自身が計時した所定期間の時間と通信CPU131が計時した所定期間の時間との時間比を求め、その時間比を補正係数として記憶部120に記憶させる。そして、メインCPU111は、動作復帰すると、通信CPU131より受信した時間情報で示される時間T2に補正係数(自身が計時した所定期間の時間と通信CPU131が計時した所定期間の時間との時間比)を乗じた時間を求め、その求めた時間から前回の動作復帰以降の計時実行時間T1を減算した時間を計時中断時間とする。
これにより、通信CPU131による計時の精度(内蔵オシレータの周波数精度)が低かったとしても、メインCPU111により求められる計時中断時間と実際の計時中断時間T3との間のずれを抑制することができる。
なお、通信CPU131の内蔵オシレータの精度は、デバイスのプロセス、温度および電圧に依存する。しかし、同一のハードウェア環境では、プロセスおよび電圧については変動要素が無い。また、温度についても、省電力モード時は電力が低いために急激な変動はない。このため、内蔵オシレータの周波数偏差の補正は頻繁に行う必要はなく、たとえば、電源投入時に1回行い、そこで求めた補正係数を次の電源投入時まで使い続ければよい。
また、たとえば、メインCPU111の計時時刻をRTC113の計時時刻に基づき秒単位で補正してもよい。これにより、メインCPU11による計時の誤差を低減することができる。なお、RTC113の計時時刻に基づく補正のタイミングは特に限定されず、装置起動時(省電力モードから通常モードへの復帰時を含む)でもよいし、通常モード中の任意の時点であってもよい。
今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
100 画像形成装置
111 メインCPU(メイン処理部)
113 RTC
120 記憶部
131 通信CPU(サブ処理部)
140 記憶部
150 電源制御部
111 メインCPU(メイン処理部)
113 RTC
120 記憶部
131 通信CPU(サブ処理部)
140 記憶部
150 電源制御部
Claims (3)
- 通常モードおよび前記通常モードよりも消費電力を抑制する省電力モードを搭載しており、前記通常モード時に予め定められた移行条件が満たされると前記省電力モードに移行し、前記省電力モード時に予め定められた復帰条件が満たされると前記通常モードに復帰する画像形成装置であって、
前記通常モードおよび前記省電力モードの各モード時の電力供給を制御する電源制御部と、
前記通常モード時には、前記電源制御部から継続的に電力供給を受けて動作する一方、前記省電力モード時には、前記電源制御部から間欠的に電力供給を受けて動作停止と動作復帰とを繰り返すとともに、動作停止するときに計時を中断し、動作復帰すると計時を再開するメイン処理部と、
前記通常モードおよび前記省電力モードのいずれのモード時であっても前記電源制御部から継続的に電力供給を受けて動作するとともに、前記メイン処理部が動作復帰すると、前記メイン処理部が計時を中断していた時間である計時中断時間を求めるための時間情報を前記メイン処理部に送信するサブ処理部と、
前記メイン処理部が動作復帰してから動作停止するまでの期間中に前記メイン処理部が計時を実行していた時間である計時実行時間および前記計時実行時間が終わった時点の時刻である終点時刻を記憶する記憶部と、を備え、
前記サブ処理部は、前記メイン処理部が動作復帰すると、前回の前記メイン処理部の動作復帰時に前記メイン処理部に対して前記時間情報の送信を開始してから今回の前記メイン処理部の動作復帰時に前記メイン処理部に対して前記時間情報の送信を開始するまでの時間を示す情報を前記時間情報として前記メイン処理部に送信し、
前記メイン処理部は、動作復帰すると、前回の動作復帰以降の前記計時実行時間および前記計時実行時間の終点時刻を前記記憶部から取得するとともに、前記サブ処理部より受信した前記時間情報で示される時間から前回の動作復帰以降の前記計時実行時間を減算した時間を前記計時中断時間として求め、前回の動作復帰以降の前記計時実行時間の終点時刻に前記計時中断時間を加算した時刻を起点に計時を再開することを特徴とする画像形成装置。 - 前記メイン処理部は、予め定められた所定期間の計時を行うとともに、前記所定期間の計時を前記サブ処理部にも行わせることによって、自身が計時した前記所定期間の時間と前記サブ処理部が計時した前記所定期間の時間との時間比を求め、
前記メイン処理部は、動作復帰すると、前記サブ処理部より受信した前記時間情報で示される時間に前記時間比を乗じた時間から前回の動作復帰以降の前記計時実行時間を減算した時間を前記計時中断時間として求めることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記電源制御部から電力供給を受けていない間も内蔵電池により計時を継続するRTCを備え、
前記メイン処理部は、自身の計時時刻を前記RTCの計時時刻に基づき補正することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013113767A JP2014231200A (ja) | 2013-05-30 | 2013-05-30 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013113767A JP2014231200A (ja) | 2013-05-30 | 2013-05-30 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2014231200A true JP2014231200A (ja) | 2014-12-11 |
Family
ID=52124895
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2013113767A Pending JP2014231200A (ja) | 2013-05-30 | 2013-05-30 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2014231200A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019111741A (ja) * | 2017-12-25 | 2019-07-11 | コニカミノルタ株式会社 | 画像形成装置および電源装置 |
JP2019188724A (ja) * | 2018-04-26 | 2019-10-31 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 画像形成装置、報知方法 |
-
2013
- 2013-05-30 JP JP2013113767A patent/JP2014231200A/ja active Pending
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