JP2003248076A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2003248076A
JP2003248076A JP2002051869A JP2002051869A JP2003248076A JP 2003248076 A JP2003248076 A JP 2003248076A JP 2002051869 A JP2002051869 A JP 2002051869A JP 2002051869 A JP2002051869 A JP 2002051869A JP 2003248076 A JP2003248076 A JP 2003248076A
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clock
image forming
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Atsushi Ito
淳 伊藤
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Konica Minolta Inc
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  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 センサ及び常時のモニタリングを不要としつ
つ内蔵時計の計時精度を向上することにより時間の誤差
を解消する 【解決手段】 画像形成用紙にプリントを行う画像形成
装置10であって、計時周波数に従って現在時刻の計時
を行う内蔵時計30と、装置の外部から基準となる時刻
情報を取得する時刻情報取得手段40と、内蔵時計30
の計時について補正を行う補正制御手段50とを備え、
この補正制御手段50は、基準となる時刻情報と内蔵時
計30の示す現在時刻との時刻誤差と、前回時刻合わせ
を行ってからの経過期間とを求め、これら時刻誤差と経
過期間とに基づいて内蔵時計30の計時周波数の補正を
行う、という構成を採っている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内蔵時計を備える
複写機,プリンタ,ファクシミリ等の画像形成装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年の画像形成装置は、内部に内蔵時計
を備えるものがある。この内蔵時計は、プリント動作の
制御に際して一定の動作時間によりプリントの各動作を
行うために当該動作時間を計時したり、また、現在時刻
情報の用紙への表示,出力履歴や送受を行ったデータの
履歴の作成等の現在時刻情報を利用するアプリケーショ
ンを搭載している場合に活用される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年、
プリンタ,複写機,ファクシミリ等の画像形成装置は、
ネットワークインタフェースを備え、パーソナルコンピ
ュータ,他の画像形成装置等とネットワークを介して接
続されたり、或いは情報電気通信回線と接続され、種々
のデータの送受が行われることが一般化しつつある。か
かる場合、画像形成装置が保有する内蔵時計の示す現在
時刻情報に誤差が生じると、ネットワークを介して接続
された種々の機器との時刻情報を含むデータの送受に際
し、相互間でデータの処理の順番に狂いが生じたり、時
刻に依存する処理を行うプログラムの誤動作を引き起こ
す場合があった。その対策として、外部から正確な時刻
を示す情報を取得し、誤差を生じた内蔵時計の現在時刻
を正確な時刻に合わせるという対策も考えられるが、そ
の場合、時刻合わせを行った直後は正確な時刻を示す
が、いずれまた誤差を生じるため、根本的な解決とはい
えない。
【0004】より根本的に時間誤差の解消を図るには、
内蔵時計の計時精度を高くする必要がある。計時精度は
時計の計時周波数に依存するのだが、内蔵時計の計時周
波数が周囲の環境温度や電圧の変化等の各種の外的要因
により変化するという問題がある。そして、これらの問
題に対処するには、例えば、センサにより周囲温度や電
圧を検出すると共に、リアルタイムクロックの計時周波
数の変化特性に従ってリアルタイムクロックの計時周波
数に補正を加えるという手法が考えられる。しかし、こ
の場合、各種センサが必要となり、また絶えず温度等の
モニタリングが必要となるという不都合があった。
【0005】本発明は上記問題点を解決し、センサ及び
常時のモニタリングを不要としつつ内蔵時計の計時精度
を向上することにより時間の誤差を解消することをその
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
画像形成用紙にプリントを行う画像形成装置であって、
計時周波数に従って現在時刻の計時を行う内蔵時計と、
装置の外部から基準となる時刻情報を取得する時刻情報
取得手段と、内蔵時計の計時について補正を行う補正制
御手段とを備え、この補正制御手段は、基準となる時刻
情報と内蔵時計の示す現在時刻との時刻誤差と、前回の
時刻補正を行ってからの経過期間とを求め、これら時刻
誤差と経過期間とに基づいて内蔵時計の計時周波数の補
正を行う、という構成採っている。上記「計時について
の補正」とは、単なる時刻合わせに限らず、その他,計
時周波数の補正等の含む意味である。また、「基準とな
る時刻情報」とは、例えば、外部に設けられた精度の高
い計時手段に基づく時刻情報や、正確な時刻情報を提供
するサービスの拠点から提供される時刻情報をいうもの
とすると共に、これらに限定されることなく入手可能な
正確な時刻情報全般を示すものとする。
【0007】内蔵時計は、一般に数万[Hz]にもなる水晶
等の振動子を利用し、単位時間ごとの発振数を予め設定
すると共にこの発振数を数えることにより計時を行って
いる。従って、内蔵時計の計時精度は、単位時間ごとの
設定発振数に依存しており、この設定発振数(いわゆる
計時周波数)の設定が的確性に欠ければ、一定の期間ご
とに一定の割合で時刻誤差を生じることとなる。そこ
で、本発明では、「基準となる時刻情報に基づく時刻と
内蔵時計の示す現在時刻との時刻誤差」を時刻のズレ量
とし、「前回時刻合わせを行ってからの経過期間」をそ
のズレが生じる間での経過期間として、これらから一定
期間ごとの時刻のズレ量を求め、これに基づいて計時周
波数の補正を図ることとしている。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明と同様の構成を備えると共に、補正制御手段が、基準
となる時刻情報に基づく時刻と内蔵時計の現在時刻との
時刻誤差を求める時刻誤差算出部と、内蔵時計の現在時
刻を基準となる時刻情報に基づく時刻に補正する時刻補
正部と、内蔵時計の計時周波数について補正を行う周波
数補正部と、周波数補正部による計時周波数の設定の補
正時に前回の時刻補正部による時刻の補正時からの経過
期間を求める経過時間算出部とを有すると共に、その周
波数補正部が、前回の時刻の補正時からの経過期間と時
刻誤差に基づいて内蔵時計の計時周波数の設定の補正を
行う、という構成を採っている。上記構成によれば、請
求項1記載の発明と同様に内蔵時計の計時周波数の補正
を行うと共に、その内蔵時計の示す時刻を基準となる時
刻情報に基づく時刻に更新する補正が行われる。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の発明と同様の構成を備えると共に、画像形成装置の
電源が切られている際に内蔵時計に電力を供給するバッ
クアップ電源を併設すると共に、補正制御手段は、画像
形成装置の電源の入力時に補正を開始する、という構成
を採っている。かかる構成にあっては、上記各構成のい
ずれかと同様の動作が行われると共に、内蔵時計が画像
形成装置の電源により作動する場合であって、電源がオ
フ状態の場合であっても、バックアップ電源により各構
成の作動状態が維持され、時間の経過に応じた変化を生
じる計時周波数のズレ量の算出において、空白期間の発
生や、その経過データ自体の消失が防止される。また、
電源の入力時に補正制御手段が計時周波数の補正を行う
ということは、例えば、画像形成装置が輸送され、周囲
の環境変化が生じた場合に、当該環境変化により生じる
内蔵時計の計時周波数のズレを解消し、迅速に対応でき
る。
【0010】請求項4記載の発明は、請求項1,2又は
3記載の発明と同様の構成を備えると共に、時刻情報取
得手段は、インターフェースを介してNTPサーバーか
ら基準となる時刻情報を取得する機能を有している。か
かる発明では、特にNTPサーバーから基準時刻情報を
取得して補正を行う。
【0011】
【発明の実施の形態】(全体構成)図1乃至図3に基づ
いて本発明の実施の形態について説明する。図1は本実
施形態たる画像形成装置10を中心とするシステム構成
図,図2は画像形成装置10の内蔵時計の計時補正を行
うための機能ブロック図,図3は内蔵時計の計時補正を
行うための動作を示すフローチャートである。画像形成
装置10は、図1に示すように、原稿を複写する機能を
有し、複写した画像データをデジタル化して処理するい
わゆるデジタル複写機である。この画像形成装置10
は、所定の画像データに従って画像形成用紙にプリント
を行う画像形成手段20と、画像形成装置10の全体に
電力を供給する電源としてのシステム電源11と、計時
周波数に従って現在時刻の計時を行う内蔵時計としての
RTC(リアルタイムクロック)30と、画像形成装置
10の外部から基準となる時刻情報を取得する時刻情報
取得手段40(図2参照)と、RTC30の計時につい
て補正を行う補正制御手段50と、画像形成装置10内
外に対する各種のデータや指令の送受を行うホストバス
12と、画像形成装置10外に対する各種のデータや指
令の送受を行うシステムバス13と、を備えている。
【0012】(画像形成手段)上記画像形成手段20
は、図1に示すように、複写原稿の画像を読み取る読み
取り部21と、所定の画像データに従って用紙にプリン
トを行う画像形成部22と、読み取り動作及びプリント
動作の動作制御を行う画像形成制御手段23とを備えて
いる。上記読み取り部21は光源とCCDセンサを有
し、光源により原稿を照射してその反射光をCCDセン
サにより走査して画像データの取得を行う。画像形成部
22はLD(レーザーダイオード)を備え、LDの照射
により形成した静電潜像に従ってプリントを行ういわゆ
る電子写真式記録を行う。画像形成制御手段23は、読
み取り部21の動作制御を行う読み取り回路24と、画
像形成部22の動作制御を行うLD制御回路25と、読
み取り部21で得られた読み取りデータや画像形成部2
2にプリントさせる画像データを処理する画像処理回路
26と、読み取りデータ,画像データ等を一時的に格納
する画像メモリ27と、画像メモリ27に対するデータ
の書き込み,読み出し等を行うメモリ制御回路28とを
備えている。
【0013】また、このメモリ制御回路28は、システ
ムバス13を介してHDD(ハードディスク)インター
フェース14と接続されており、画像形成装置10に外
部接続されたHDDに読み取りデータ,画像データ等を
格納したり、HDD内の各種データを取得することを可
能としている。また、現在時刻情報の用紙への表示,出
力履歴や送受を行ったデータの履歴の作成等のアプリケ
ーションを格納したHDDをHDDインターフェース1
4と接続し、当該アプリケーションにより実現する機能
を画像形成装置10に持たせることも可能である。
【0014】(内蔵時計)内蔵時計であるRTC30
は、内部に発振回路の他,現在時刻情報及び設定すべき
計時周波数情報を格納するレジスタを有し、発振回路に
より決定される計時周波数に従って時刻の計時が行われ
ると共に現在時刻情報をレジスタに記憶・更新してい
る。また、RTC30の計時周波数については、単位時
間あたりの設定周波数値を外部指令により補正すること
が可能である。つまり、RTC30が示す現在時刻を正
確な時刻に合わせても時間の経過と共に現在時刻に誤差
を生じてしまう場合には、この設定周波数値を適宜修正
することにより計時精度を高めることができる。また、
可能であれば、発振周期自体を補正可能なRTCを使用
し、その発振周期を補正することにより計時精度を高め
る調節を行っても良い。このRTC30にはSRAM3
1が併設されている。このSRAM31は、後述する補
正制御手段50の処理に必要となる時刻修正時の当該修
正時刻をレジスタに随時記憶する。
【0015】また、RTC30及びSRAM31は、外
部電圧により作動する。これらは、ResetIC32
を介してシステム電源11及びバックアップ電源である
電池33と接続されている。このResetIC32
は、システム電源11がオン状態の時には、当該システ
ム電源11とRTC30及びSRAM31を接続し、シ
ステム電源11がオフ状態の時には、電池33とRTC
30及びSRAM31を接続する。このため、いつでも
連続的に時刻が計時され且つSRAM31の記憶も維持
される。
【0016】(時刻情報取得手段)時刻情報取得手段4
0は、画像形成装置10の外部のネットワーク100と
繋がる電気通信回線を接続可能なLANインターフェー
ス41と、このLANインターフェース41及びネット
ワーク100を介してNTPサーバ101から基準とな
る時刻情報を取得する時刻情報取得部42と、LANイ
ンターフェース41がネットワーク100に接続されて
いるかを否かを検知する接続確認部43とを含む構成を
採っている。上記時刻情報取得部42及び接続確認部4
3は、後述するフラッシュメモリ15に格納されたプロ
グラムをCPU16が実行することにより実現する。ま
ず、接続確認部43はLANインターフェース41がネ
ットワーク100と接続されているかを検出し、その検
出情報を時刻情報取得部42に出力する。時刻情報取得
部42は、接続確認部43によりLANインターフェー
ス41がネットワーク100に接続されていることの確
認がとれている場合に限り、システム電源11のオフ状
態からオン状態の切り替えを検知すると共にRTC30
の発振信号を利用して所定期間の経過を検知する。そし
て、システム電源11のオン状態への切り替え又は所定
期間の経過を検知したときに、NTPサーバ101に対
して基準時刻情報を要求する。さらに、取得した基準時
刻情報は、当該情報を必要とする後述する補正制御手段
50の各構成に出力する。ここで、NTPサーバ101
とは、日本国の正確な時刻を示す基準となる時刻情報を
提供するサーバである。
【0017】なお、NTPサーバ101は、ネットワー
ク100を介することなく専用のインターフェースを介
して時刻情報取得部42と接続されていても良く、また
ネットワーク100とインターネット接続用のサーバを
接続し、インターネット及びそのサーバを介して時刻情
報取得部42と接続されていても良い。
【0018】(補正制御手段)この補正制御手段50
は、図2に示すように、基準となる時刻情報に基づく時
刻とRTC30の示す現在時刻との時刻誤差を求める時
刻誤差算出部51と、RTC30の現在時刻を基準とな
る時刻情報に基づく時刻に補正する時刻補正部52と、
RTC30の計時周波数について補正を行う周波数補正
部53と、周波数補正部53による計時周波数の補正時
に前回の時刻補正部52による時刻の補正時からの経過
期間を求める経過時間算出部54と、を有している。な
お、これら補正制御手段50の各構成は、各構成の機能
に応じた処理プログラムをCPU16(図1参照)が実
行することにより実現するものである。この処理プログ
ラムは図1のフラッシュメモリ15に格納されており、
CPU16が処理するときにワークメモリとして使用さ
れるRAMは図示が省略されているものとする。
【0019】上記時刻誤差算出部51は、前述した時刻
情報取得部42から基準時刻情報を受け取ると、RTC
30に対して現在時刻情報を要求する。そして、基準時
刻情報が示す時刻とRTC30が示す現在時刻情報に基
づく時刻とを比較し、その時刻誤差を時刻誤差情報とし
て周波数補正部53に出力する。
【0020】経過時間算出部54は、時刻情報取得部4
2から基準時刻情報を受け取ると、前述したSRAM3
1に対して前回にRTC30に対して時刻補正を行った
ときに更新された当該更新時刻を示す時刻情報を要求す
る。そして、この前回の更新時刻情報の示す時刻から基
準時刻情報が示す時刻を減算し、算出された時間を前回
の時刻補正から今回の計時周波数補正を行うまでの経過
時間情報として周波数補正部53に出力する。
【0021】周波数補正部53は、取得した時刻誤差情
報に基づく時刻誤差を、経過時間情報に基づく時間で除
算する。つまり、前回時刻合わせを行ったにもかかわら
ずRTC30が示す時刻に誤差を生じた場合に、その誤
差を生じるまでの経過時間で当該誤差を除算すること
で、単位時間あたりに生じている計時の誤差を算出す
る。さらに、この単位時間あたりの誤差に基づいて的確
な計時周波数の更新値を算出し、更新すべき計時周波数
を示す周波数情報をRTC30に出力する。これによ
り、RTC30は新たな更新周波数に更新設定され、よ
り高い精度の計時周波数に更新されることになる。
【0022】時刻補正部52は時刻情報取得部42が基
準となる時刻情報を取得すると、RTC30の現在時刻
を基準となる時刻情報に基づく時刻に更新させる指令を
RTC30に送る。また、この基準となる時刻情報をS
RAM31に記憶させる。なお、RTC30の時刻の更
新とSRAM31に対する基準時刻情報の記憶は、時刻
誤差算出部51と経過時間算出部54の各処理が行われ
た後に行うことが望ましい。但し、RTC30及びSR
AM31の各々が、補正の前と後の時刻情報を前後の識
別可能に記憶するレジスタを備えている場合には、この
限りではない。
【0023】(RTCの計時調節の動作説明)図3に基
づいて、RTC30に対する計時調節の動作説明を行
う。システム電源11がオン状態とされると、時刻情報
取得部40の接続確認部43は、LANインターフェー
ス41がネットワーク100と接続されているかを確認
する(ステップS1)。このとき、LANインターフェ
ース41がネットワーク100と接続されていない場合
には、接続が行われるまで、あらかじめ設定された周期
に従って繰り返し、接続を確認し続ける(ステップS
8)。LANインターフェース41とネットワーク10
0との接続が確認されると、接続確認部43は接続確認
情報を時刻情報取得部42に出力し,これを受けて、接
続情報取得部42はネットワーク100を介してNTP
サーバ101に基準となる時刻情報を要求する。そし
て、取得された基準となる時刻情報は、時刻情報取得部
42から補正制御手段50の時刻誤差算出部51,時刻
補正部52及び経過時間算出部54に出力される(ステ
ップS2:時刻情報取得工程)。時刻誤差算出部51
は、基準となる時刻情報の入力を受けると、RTC30
から現在の時刻情報を要求し取得する。そして、基準と
なる時刻情報の示す時刻とRTC30の現在の時刻情報
の示す時刻との差(時刻誤差(ズレ量))を算出すると
共に、算出された時刻の差を周波数補正部53に出力す
る(ステップS3:誤差算出工程)。また、経過時間算
出部54は、基準となる時刻情報の入力を受けると、S
RAM31に対して前回にRTC30の時刻補正を行っ
た時の時刻を示す時刻情報を要求し取得する。そして、
基準となる時刻情報の示す時刻と前回にRTC30の補
正を行った時刻との差(経過時間(補正間隔))を算出
すると共に、算出された経過時間を示す情報を周波数補
正部53に出力する(ステップS4:経過時間算出工
程)。次に、周波数補正部53は、入力された時刻誤差
を経過時間で除算することにより、単位時間あたりに生
じている計時の誤差(1秒あたりの平均ズレ量)を算出
する(ステップS5)。さらに、周波数補正部53は、
この単位時間あたりの誤差に基づいて的確な計時周波数
を算出し、この新たな計時周波数を示す計時周波数情報
をRTC30に出力する。RTC30は、これを受けて
レジスタの計時周波数を新たな数値に更新する(ステッ
プS6:周波数補正工程)。次に、時刻補正部52は、
基準となる時刻情報の入力に基づいて、RTC30の現
在時刻のレジスタを基準となる時刻情報に更新させる。
また、この基準となる時刻情報をSRAM31のレジス
タにも記憶させる(ステップS7:時刻補正工程)。そ
の後、ステップS1〜S7までの処理は、あらかじめ設
定された周期に従って、繰り返し行われる(ステップS
8)。
【0024】一方、画像形成装置10は、このようにし
て現在時刻及び計時周波数が補正されるので、計時精度
が向上した内蔵時計により、時刻が均一化した環境下で
ネットワーク100を介する他の機器との情報の送受が
行われ、画像形成装置が具備している場合には時刻情報
に依存するアプリケーションを使用することが可能とな
る。
【0025】(発明の実施形態の効果)画像形成装置1
0では、RTC30に実際に生じている時刻のズレ量に
基づいて計時周波数や現在時刻の補正を行っているの
で、各種の計時周波数に影響を及ぼす要因ごとに対処す
る必要がなく、温度変化,電圧変化等のいかなる要因で
あっても時刻補正及び計時周波数補正を図ることが可能
である。
【0026】さらに、RTC30の示す現在時刻をNT
Pサーバ101から取得した基準となる時刻情報に基づ
いて各種の補正を行っているので、RTC30の時刻の
正確性と計時精度の正確性とを長期にわたって維持する
ことが可能となる。このため、画像形成装置10を、ネ
ットワーク100を介して種々の機器と接続した場合で
あっても、各機器間でのデータの送受を円滑に行うこと
を可能とし、時刻に依存する処理を行うプログラムの誤
動作も効果的に抑制することが可能となる。
【0027】また、画像形成装置10では、RTC30
及びSRAM31のために電池33を設けているので、
RTC30の作動が中断されることもなく、また、SR
AM31のレジスタ情報が消えてしまうこともない。さ
らに、システム電源11の入力時に補正制御手段が計時
周波数の補正が行われるので、例えば、画像形成装置1
0が輸送等により周囲の環境変化が生じた場合でも、か
かる新たな環境に応じた計時周波数を迅速に設定するこ
とができる。
【0028】(その他)上記実施形態では、基準時刻取
得手段40はネットワーク100を介してNTPサーバ
101から基準となる時刻情報の取得を行っているが、
無論このような構成に限定されるものではない。取得可
能な正確な時刻情報であれば特に制限はなく、例えば、
無線受信手段やGPS等を備える構成としても良い。
【0029】なお、SRAM31は前回補正を行った時
の更新時刻を示す時刻情報を記憶し、経過時間算出部5
4はその更新時刻と基準時刻との差から前回の時刻補正
から今回の計時周波数補正までの経過時間を算出してい
るが、同様に機能する他の方法を用いても良い。例え
ば、時刻補正が行われると、計時を開始する計時手段を
設け、次回の計時周波数補正時にこの計時手段を参照す
ることで経過時間を取得する方法を採っても良い。
【0030】また、上記実施形態では、時刻情報取得手
段40が一定周期で繰り返し基準時刻情報を取得するこ
とにより補正制御手段50も同様に繰り返し時刻及び計
時周波数の補正を行う構成としているが、同様に機能す
る他の構成を採っても良い。例えば、時刻情報取得手段
40は、常時、基準時刻情報の取得を行うか或いは補正
制御手段50の指令を受けて情報取得を行う構成とし、
補正制御手段50はRTC30により或いは独立した計
時手段により設定周期ごとに時刻及び計時周波数補正を
行う構成としても良い。
【0031】また、画像形成装置10では、補正制御手
段50の時刻補正部52が単独でRTC30に対して時
刻補正を行うが、基準時刻情報を取得する他の構成(例
えば、時刻誤差算出部51,経過時間算出部54等)が
RTC30の時刻補正の機能を併せ持つという構成とし
ても良い。なお、その場合、SRAM31に対する現在
時刻情報の更新も行わなければならない。
【0032】また、上記構成にあっては、基準時刻に対
する内蔵時計30の示す現在時刻のズレ量が予め設定さ
れた閾値と比較する比較部を補正制御手段50に設ける
と共に、周波数補正部53がその比較結果によりズレ量
が閾値を越える場合にのみ周波数補正を行う構成を加え
ても良い。
【0033】また、上記実施形態では内蔵時計30を備
える画像形成装置10を例示したが、内蔵時計30を備
える他の装置(特にネットワークに接続される装置)に
情報取得手段40と補正制御手段50とを適用しても良
い。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、前回の時刻合わせから
生じた時刻のズレ量とそのズレが生じる経過期間とに基
づいて一定期間ごとの時刻のズレ量を求め、これに基づ
いて内蔵時計の計時周波数の補正を図っている。従っ
て、実際に生じている時刻のズレ量に基づいて補正を行
っているので、従来のごとく、計時周波数に影響を及ぼ
す周囲温度や電圧のように各種のパラメータ一つ一つに
ついてセンサを設け、常時モニターし、各種パラメータ
に応じた特性を調べた上でその対処を図る等の一切の煩
雑性を解消した上で、内蔵時計の計時精度を効果的且つ
直接的に高めることが可能である。
【0035】さらに、内蔵時計の示す現在時刻を外部か
ら取得した基準時刻とする補正を行うことにより、時刻
の正確性と計時精度の正確性とから長期にわたって内蔵
時計は正確な時刻を示す状態を維持することが可能とな
る。従って、上記効果を具備した補正制御手段を適用す
ることにより、本発明の画像形成装置は、ネットワーク
を介して種々の機器と接続した場合であっても、時刻情
報を含むデータの送受に際し、相互間で時刻情報の均一
化を図ることが可能となり、データの処理の順番等の狂
いを解消すると共に、時刻に依存する処理を行うプログ
ラムの誤動作も効果的に抑制することが可能となる。
【0036】また、内蔵時計に電力を供給するバックア
ップ電源を設け、補正制御手段が画像形成装置の電源の
入力時に補正を開始する構成によると、まず、電源がオ
フ状態の場合であっても、バックアップ電源により各構
成の作動状態が維持され、時間の経過に応じた変化を生
じる計時周波数のズレ量の算出において、空白期間の発
生や、その経過データ自体の消失の防止を図ることが可
能である。従って、電源が落とされることがあっても、
的確に内蔵時計の計時周波数の補正を行うことが可能で
ある。
【0037】さらに、電源の入力時に補正制御手段が計
時周波数の補正が行われるので、例えば、画像形成装置
が輸送され、周囲の環境変化が生じた場合に、当該環境
変化により生じる内蔵時計の計時周波数のズレに迅速に
対処することができ、内蔵時計の計時精度をいつも高い
状態に維持することが可能である。
【0038】さらに、電気通信回線との接続可能なイン
ターフェースを介して基準となる時刻情報をNTPサー
バーから得る場合にはより正確な時刻情報を得ることが
可能となる。従って、これらにより内蔵時計が示す現在
時刻及び計時精度をより正確なものとすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態を示すシステム構成図である。
【図2】内蔵時計の計時補正を行う構成を示すブロック
図である。
【図3】内蔵時計の計時補正を行うための動作を示すフ
ローチャートである。
【符号の説明】
10 画像形成装置 11 システム電源(電源) 30 内蔵時計 33 電池(バックアップ電源) 40 時刻情報取得手段 41 LANインターフェース 50 補正制御手段 51 時刻誤差算出部 52 時刻補正部 53 周波数補正部 54 経過期間算出部 100 ネットワーク 101 NTPサーバ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像形成用紙にプリントを行う画像形成
    装置であって、 計時周波数に従って現在時刻の計時を行う内蔵時計と、 装置の外部から基準となる時刻情報を取得する時刻情報
    取得手段と、 前記内蔵時計の計時について補正を行う補正制御手段と
    を備え、 この補正制御手段は、前記基準となる時刻情報と前記内
    蔵時計の示す現在時刻との時刻誤差と、前回の時刻補正
    を行ってからの経過期間とを求め、これら時刻誤差と経
    過期間とに基づいて前記内蔵時計の計時周波数の補正を
    行うことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記補正制御手段は、前記基準となる時
    刻情報に基づく時刻と前記内蔵時計の現在時刻との時刻
    誤差を求める時刻誤差算出部と、前記内蔵時計の現在時
    刻を前記基準となる時刻情報に基づく時刻に補正する時
    刻補正部と、前記内蔵時計の計時周波数について補正を
    行う周波数補正部と、前記周波数補正部による計時周波
    数の設定の補正時に前回の前記時刻補正部による時刻の
    補正時からの経過期間を求める経過時間算出部と、を有
    し、 前記周波数補正部は、前記前回の時刻の補正時からの経
    過期間と前記時刻誤差に基づいて前記内蔵時計の計時周
    波数の設定の補正を行うことを特徴とする請求項1記載
    の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 画像形成装置の電源が切られている際に
    前記内蔵時計に電力を供給するバックアップ電源を併設
    すると共に、 前記補正制御手段は、前記画像形成装置の電源の入力時
    に補正を開始することを特徴とする請求項1又は2記載
    の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記時刻情報取得手段は、インターフェ
    ースを介してNTPサーバーから前記基準となる時刻情
    報を取得する機能を有することを特徴とする請求項1,
    2又は3記載の画像形成装置。
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Cited By (6)

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