JP2014230554A - 電気洗濯機 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の目的は、回転翼盤の裏側の構造を工夫することにより、回転翼盤から循環流路に送出される水の流量を増やすことができる電気洗濯機を提供することにある。【解決手段】回転翼盤11の下面側に外槽の底部の洗濯水を吸い上げ循環水路に洗濯水を循環させる裏羽根を有する電気洗濯機において、回転翼盤11は、その下面に径方向に設けられて前記裏羽根を兼ねる複数の径方向リブ11m1,11m11と、周方向に設けられて隣り合う2つの径方向リブに交差する周方向リブ11n1〜11n4とを備え、周方向リブはその下端が、少なくとも周方向の一部で、この周方向リブが径方向リブと交差する部分における径方向リブの下端の高さ位置よりも、上方に位置する(11n1o,11n2o)。【選択図】 図4

Description

本発明は、電気洗濯機に関する。
本技術分野の背景技術として、特開平8−191988号公報(特許文献1)がある。この公報には、中央底部にパルセータを回転自在に配置した内槽(洗濯槽)を外槽に内包し、内槽内に内槽と内槽カバーとで循環水路を形成した洗濯機が記載されている(要約参照)。この洗濯機では、パルセータの回転に伴い、パルセータの下面に設けた裏羽根が外槽下部の水を吸い上げ、循環水路を通して内槽上部の吐出口より吐出することにより、外槽内の水を強制循環させる(段落0006参照)。
また、特開2012−249775号公報(特許文献2)には、水を溜める外槽と、外槽内に回転自在に支持され洗濯物が収容される内槽と、内槽の内底面部に配置され回転駆動される回転翼とを備えた洗濯機が記載されている(要約参照)。この洗濯機では、回転翼の表側に、中心側から外周側にかけて連なる頂部と、この頂部から周方向に傾斜して下降する傾斜面とが形成され、回転翼の表面が緩やかに波打つ波型に形成されている。そして、回転翼が回転すると、衣類は回転翼によって跳ね上げられ、内槽内で下層に位置する衣類と上層に位置する衣類との入れ替わりが効率よく行われる(段落0071参照)。この回転翼の裏側には、周方向リブと径方向リブとが設けられ、回転翼の強度を確保している(段落0073参照)。
特開平8−191988号公報 特開2012−249775号公報
特許文献1では、裏羽根を含むパルセータの裏側(裏面)の構造については具体的な記載がない。パルセータから循環流路に送出される水の流量を増やすためには、裏羽根が構成される回転翼の裏側の構造を工夫する必要があるが、特許文献1では回転翼の裏側の構造についての配慮が十分ではなかった。
特許文献2では、回転翼を特許文献1のパルセータのように使用して、外槽内の水を強制循環させることについては配慮がない。
なお、以下の説明では、特許文献1のパルセータと特許文献2の回転翼を特に区別することなく、回転翼盤として説明する。
本発明の目的は、回転翼盤の裏側の構造を工夫することにより、回転翼盤から循環流路に送出される水の流量を増やすことができる電気洗濯機を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の電気洗濯機は、水を溜める外槽と、前記外槽の内側に設けた内槽と、前記内槽の底部に回転可能に設けた回転翼盤と、前記回転翼盤を回転駆動する駆動装置とを備え、前記内槽は洗濯水を循環させて内槽の上部から内槽内部に洗濯水を散水する循環水路を有し、前記回転翼盤はその下面側に前記外槽の底部の洗濯水を吸い上げ前記循環水路に洗濯水を循環させる裏羽根を有する電気洗濯機において、前記回転翼盤は、その下面に径方向に設けられて前記裏羽根を兼ねる複数の径方向リブと、周方向に設けられて隣り合う2つの径方向リブに交差する周方向リブとを備え、前記周方向リブはその下端が、少なくとも周方向の一部で、この周方向リブが径方向リブと交差する部分における前記径方向リブの下端の高さ位置よりも、上方に位置する。
また、上記目的を達成するために、本発明の電気洗濯機は、水を溜める外槽と、前記外槽の内側に設けた内槽と、前記内槽の底部に回転可能に設けた回転翼盤と、前記回転翼盤を回転駆動する駆動装置とを備え、前記内槽は洗濯水を循環させて内槽の上部から内槽内部に洗濯水を散水する循環水路を有し、前記回転翼盤はその下面側に前記外槽の底部の洗濯水を吸い上げ前記循環水路に洗濯水を循環させる裏羽根を有する電気洗濯機において、前記回転翼盤は、その下面に径方向に設けられて前記裏羽根を兼ねる複数の径方向リブと、周方向に設けられて隣り合う2つの径方向リブに交差する周方向リブとを備え、前記径方向リブは、前記回転翼盤の回転中心から外周側に向かう放射方向に対して、同じ方向に傾斜或いは湾曲した形状を有する。
また、上記目的を達成するために、本発明の電気洗濯機は、水を溜める外槽と、前記外槽の内側に設けた内槽と、前記内槽の底部に回転可能に設けた回転翼盤と、前記回転翼盤を回転駆動する駆動装置とを備え、前記内槽は洗濯水を循環させて内槽の上部から内槽内部に洗濯水を散水する循環水路を有し、前記回転翼盤はその下面側に前記外槽の底部の洗濯水を吸い上げ前記循環水路に洗濯水を循環させる裏羽根を有する電気洗濯機において、前記回転翼盤は、その下面に径方向に設けられて前記裏羽根を兼ねる複数の径方向リブを備え、前記径方向リブの下端に、前記回転翼盤の中央部下面に対向する位置に開口を有する板状部材が設ける。
本発明によれば、回転翼の裏側の構造を工夫したことにより、回転翼から循環流路に送出される水の流量を増やすことができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明に係る電気洗濯機の一実施例(実施例1)について、電気洗濯機を右側方から見た断面図である。 本発明に係る回転翼盤の一実施例(実施例1)について、その上面側の形状を示す斜視図である。 本発明に係る回転翼盤の一実施例(実施例1)について、その上面側の形状を示す平面図である。 図3に示す回転翼盤のIV−IV矢視断面を表す断面図である。 本発明に係る回転翼盤の一実施例(実施例1)について、その下面側の形状を示す斜視図である。 本発明に係る回転翼盤の一実施例(実施例1)について、その下面側の形状を示す平面図である。 図6のA7に示す部分をVIIで示す方向から見た図(VII矢視図)である。 図6のVII矢視図に示す部分の変形例を示す図である。 本発明に係る回転翼盤の一実施例(実施例2)について、その下面側の形状を示す平面図である。 本発明の実施例2に係る回転翼盤について、図4と同様な断面を示す断面図である。 本発明に係る回転翼盤の一実施例(実施例3)について、その下面側の形状を示す平面図である。 本発明の実施例3に係る回転翼盤について、図4と同様な断面を示す断面図である。
以下、本発明に係る実施例を説明する。
図1を用いて、本発明に係る一実施例(実施例1)について説明する。図1は、本実施例に係る電気洗濯機100について、内部構造を示す縦断面図であり、電気洗濯機を右側方から見た断面図である。
1は、外郭を構成する四角筒状の外枠である。2は、外枠1の上部に取り付けられたトップカバーである。トップカバー2の中央部には、洗濯物投入口2aが設けられている。3は、洗濯物投入口2aを覆うようにトップカバー2に取り付けられた蓋である。トップカバー2の前部(洗濯物投入口2aよりも前側)には、表示器や各種操作ボタンスイッチを備えた操作パネル8が設けてある。操作パネル8は外枠1の底部に設けた制御装置14に電気的に接続されている。また、図示していない電源スイッチがトップカバー2の操作パネル8の近傍に配置されている。トップカバー2の後部(洗濯物投入口2aより後側)に、給水電磁弁4や洗剤及び仕上げ剤投入容器28が設けられている。
9は、衣類などの洗濯物を収容する洗濯兼脱水槽である。洗濯兼脱水槽9には、外周壁に通水及び通風のための多数の小さな貫通孔(小孔)9aが設けられており、底壁にも通水及び通風のための多数の小さな貫通孔(小孔)9bが設けられている。洗濯兼脱水槽9の上縁部にはバランサー9cが備えられ、内側底部には回転翼盤11が回転可能に設置されている。回転翼盤11の詳細は後述する。
10は、洗濯兼脱水槽9を内包する外槽であり、洗濯水やすすぎ水(以下、単に洗濯水という)を受ける水受け槽となる。外槽10は、外枠1の上端部の四隅部に設けた隅板7に係止して垂下させた4本の支持棒によって、外枠1に吊り下げられている。4本の支持棒の下端部には緩衝装置5が設けられており、緩衝装置5が外槽10側に設けられた係止部6に係止されている。尚、外槽10に対して、洗濯兼脱水槽9を内槽と呼ぶ場合もある。
外槽の外側底部には、洗濯兼脱水槽9と回転翼盤11とを回転駆動するための電動機13と、回転翼盤11を単独で回転駆動する回転駆動モードと洗濯兼脱水槽9と回転翼盤11とを一体で回転駆動する回転駆動モードとを切り換える電磁クラッチ機構12とを有する洗濯脱水駆動装置が取り付けられている。洗濯脱水駆動装置には、さらに遊星歯車減速機構などが設けられる。回転翼盤11を単独で回転駆動する回転駆動モードは洗濯時(洗い及びすすぎ)に用いられる。この洗濯時の回転駆動モードでは、洗濯兼脱水槽9を静止させるように固定して回転翼盤11を回転駆動するモードと、洗濯兼脱水槽9を自由に回転できるように解放した状態(固定しない状態)で回転翼盤11を回転駆動するモードとがある。また、洗濯兼脱水槽9と回転翼盤11とを一体で回転駆動する回転駆動モードは脱水時に用いられる。
21は水位センサであり、トップカバー2内に設けられている。外槽10の底部にエアトラップ21aが設けられており、エアトラップ21a内の圧力がチューブ21bを介して水位センサ21に伝えられ、水位センサ21で外槽10内の水位を検出する。水位センサ21は制御装置14と電気的に接続されており、水位センサ21で検出した水位は制御装置14に伝えられる。
27は、振動センサで、外槽10の側面外側に設置してあり、制御装置14に電気的に接続されている。振動センサ27は洗濯時や脱水時の外槽10の振動を検出し、大きな振動が検出された場合は制御装置14が運転を中断したり、振動を解消するために必要な運転を行ったりする。
15は排水電磁弁である。排水電磁弁15が開かれると、外槽10内に溜まった洗濯水や脱水で洗濯物から絞り取った水が、外槽10内から外槽10の底部に設けられた排水口10c及び電磁弁10cに接続された排水ホース24を通じて、排水される。
上述したように、洗濯兼脱水槽9の内側底部には、回転翼盤11が回転自在に設置されている。回転翼盤11の周囲の洗濯兼脱水槽9の底部には、回転翼盤9の外周と洗濯兼脱水槽9の内周との間の隙間を狭めるためのリング状の下部円環9dが設けられている。下部円環9dは内周が円筒状になっており、下面は洗濯兼脱水槽9の底面と密着している。そして、回転翼盤11の外周部と下部円環9dとでラビリンスを形成し、回転翼盤11と下部円環9dとの隙間を洗濯水が流れ難くしている。下部円環9dには複数個所の切り欠き部9eが形成されており、この切り欠き部9eに洗濯水の循環水路カバー71,81を設ける。循環水路カバー71,81は、水平面で切断すると断面形状が略C字形状に形成されている。すなわち、循環水路カバー71,81は、略周方向に沿い、洗濯兼脱水槽9の内周面から突出するように設けられた周方向壁面部と、周方向壁面部の周方向両端部から洗濯兼脱水槽9に向けて曲げられた曲げ部とを有しており、曲げ部が洗濯兼脱水槽9に突き当てられる。これにより、循環水路カバー71,81の裏面と洗濯兼脱水槽9との間に循環水路71b,81bが形成される。
循環水路71b,81bの下端には、回転翼盤11の裏側に設けられた裏羽根11mの外周側端部と対向するように、入水口71a,81aが設けられている。また、循環水路71,81の上部には吐出口71c,81cが設けられ、洗濯水をバランサー9c近傍から洗濯兼脱水槽9内に吐出するように構成されている。本実施例では、吐出口71c,81cを循環水路カバー71,81の上部に形成している。吐出口71c,81cは高さ位置を変えられるように構成されてもよい。また、吐出口71cには糸屑フィルタ72を着脱可能に取り付けている。吐出口81cは洗濯兼脱水槽9内に向かい略水平方向に開口したスリット状に形成されている。
回転翼盤11が回転すると、裏羽根11mが遠心ポンプとなり、回転翼盤11の底面中央付近の圧力が低下し、外槽10と洗濯兼脱水槽9との隙間91(特に外槽10の底部)の洗濯水を洗濯兼脱水槽9の底面に設けた貫通孔9bから吸い込む。そして、裏羽根11mの遠心力で径方向外側に押し出された洗濯水は、入水口71a,81aから循環水路71b,81b内を上方に向かって流れる。このように、本実施例では、裏羽根11mを備えた回転翼盤11が遠心ポンプの羽根車となって、洗濯水を循環水路71b,81bの吐出口71c,81cまで揚水する。
循環水路71bを上昇した洗濯水は、糸屑を糸屑フィルタ72で取り除かれ、洗濯兼脱水槽9内に入る。一方、循環水路81bを上昇した洗濯水は、スリット状の吐出口81cから洗濯兼脱水槽9の中央付近にシャワー状に散水される。これにより、洗濯水が洗濯物にむらなく散布され、洗浄効率を向上できる。洗濯兼脱水槽9内の洗濯水は、貫通孔9aを通り、外槽10と洗濯兼脱水槽9との隙間91に流出する。
図2乃至図7Bを用いて、回転翼盤11について詳細に説明する。
まず、図2乃至図4を参照して、回転翼盤11の上面(表面)について説明する。図2は、本実施例に係る回転翼盤について、その上面側の形状を示す斜視図である。この図2では、下面側に形成される径方向リブを省略している。図3は、本実施例に係る回転翼盤について、その上面側の形状を示す平面図である。図4は、図3に示す回転翼盤のIV−IV矢視断面を表す断面図である。
図2に示すように、回転翼盤11は、中央部が低く外周側が高いお椀状の凹曲面の上に隆起部11aと谷部(低部)11bとを有する形状をしている。また、回転翼盤11は、お椀状の凹曲面の口縁となる位置に、同じ高さ位置で外周部を一周する環状の円環部(口縁部)11jを有している。隆起部11aは回転翼盤11上に複数形成され、隆起部11aと隆起部11aとの間に谷部11bが形成されている。すなわち、本実施例における回転翼盤11は、洗濯物と接触して洗濯物に機械力を与える作動面が、隆起部11aと谷部(低部)11bとを有する。隆起部11aは回転中心Pから外周方向に向けて高さが徐々に高くなるように形成されている。また、谷部11bには、外周側に傾斜面11iが形成されている。
図3に示すように、本実施例では、2つの隆起部11aと2つの谷部11bとはそれぞれが回転中心Pに対して点対称に設けられており、また回転中心Pから半径rの位置までは直線状に、半径rの位置から外周側は円弧形状を成して一方向に湾曲するように設けられている(11a1,11b1参照)。それにより、2つの隆起部11aは上方から見て回転翼盤11の上面(表面)に略S字状を成している。
回転中心Pから回転翼盤11の外周に連なる隆起部11aの稜線11a1はその全体が円環部11nよりも高い位置にあり、回転中心P側に対して外周側の方が高くなっている。回転中心Pは、円環部11nに対しても高くなっている。一方、谷部11bは回転中心Pと円環部11nとの間のほぼ中間部でその裏面が回転翼盤11の最下部とほぼ同じ高さになる窪みを形成している。この形状が、後で詳細に説明するように、回転翼盤11の高さ方向寸法を小さくし、循環水路71b,81bを通じて吐出口71c,81cから吐出される吐出水量を多くするのに役立っている。
また、谷部11bには、隆起部11aと同じ方向に湾曲した突条11dが周方向に間隔をあけて複数本形成されている。本実施例では突条11dは合計4箇所に設けられている。また、回転翼盤11の上面には、複数個の球冠状の膨出部11eが設けられている。膨出部11eは隆起部11aの稜線領域以外の部分に分散して配置されている。突条11dと膨出部11eとは、洗濯板と同じ効果を有し、洗浄力を向上させる。
さらに、回転翼盤11には上面から下面(裏面)に貫通する貫通孔11cが多数形成されている。貫通孔11cは通水及び通風を良くする。貫通孔11cは隆起部11aの稜線領域を避け、主に谷部11に、突条11dと膨出部11eとを避けて設けられている。
回転翼盤11の上述した表面形状により、回転翼盤11の任意の半径位置で円周方向に切断展開したときの回転翼盤11の表面は、波打つ形状をしている。ただし、隆起部11aの稜線11a1と谷部11の谷底11b1との高低差が最大になる位置は、谷底11b1が最も低くなる半径位置であり、この半径位置より内径側および外径側へ行くほど高低差は小さくなる。
本実施例では、洗濯物の上下方向の動きを大きくするために、隆起部11aの高さを高くしている。このために、図4に示すように、隆起部11aは円環部11jよりも高くしている。これにより、隆起部11aは円環部11jに対してh1の高低差を有している。洗濯物の大きな動きが必要なければ、隆起部11aは円環部11jと同じ高さにしてもよいし、低くしてもよい。しかし、隆起部11aを低くすると、後述する複数の裏羽根の間に形成される容積が小さくなり、循環水路71b,81bへの送水量が減ることになる。
回転中心Pの周辺は、上方へ向けて膨らんだ膨出部111kを形成し、回転翼盤11を洗濯脱水駆動装置に固定する固定ねじを収容するスペースが確保されている。
以上で説明した電気洗濯機の構成と、回転翼盤11の上面の形状は、後述する実施例2及び3にも共通する。
次に、図4乃至7Bを用いて、回転翼盤11の下面(裏面)について説明する。図5は、本実施例に係る回転翼盤11について、その下面側の形状を示す斜視図である。図6は、本実施例に係る回転翼盤について、その下面側の形状を示す平面図である。図7Aは、図6のA7に示す部分をVIIで示す方向から見た図(VII矢視図)である。図7Bは、図6のVIIで示す方向から見たA7に示す部分の変形例を示す図である。
図4乃至6に示すように、回転翼盤11は、回転中心P周辺の膨出部11kを除いて、隆起部11aや谷部11bなどを構成する作動面11l部が薄板状に形成されている。回転翼盤11の下面(裏面)には、径方向に伸びる径方向リブ11m(11m1〜11m12)と周方向に環状を成して形成された周方向リブ(環状リブ)11n(11n1〜11n4)とが設けられている。径方向リブ11mと周方向リブ11nとは、回転翼盤11の洗濯物と接触する作動面11lを補強する。
本実施例では、径方向リブ11mは回転中心P側から外周方向に向かって直線状に形成されている。即ち、径方向リブ11m1〜11m12が回転中心Pから外周方向に向かって放射状に形成されている。また、谷底11b1近傍に設けられる径方向リブ11m4,11m10は、最外周に位置する周方向リブ11n1より外周側には設けられていない。
周方向リブ11n1〜11n4は、それぞれが所定の半径位置に隣り合う周方向リブの間に間隔をおいて設けられている。周方向リブ11n1の半径が最も大きく、周方向リブ11n1〜11n4の中で最も外周側に位置する。周方向リブは11n1から11n2、11n3、11n4の順に半径が小さくなり、周方向リブ11n4が最も内周側に位置する。本実施例では、周方向リブ11n1をその半径が回転翼盤11の半径のほぼ半分(1/2)となる位置に配置している。
回転翼盤11は、隆起部11a及び谷部11bを形成する作動面11lと、円環部11jと、膨出部11kと、径方向リブ11m1〜11m12と、周方向リブ11n1〜11n4とが樹脂材で一体成型されて、作られている。貫通孔11c、突条11d及び膨出部11eも同時に成形される。
本実施例における径方向リブ11mは、外槽10底部の洗濯水を吸い上げて循環水路71b,81bに送り込む遠心ポンプの裏羽根として機能する。
上述したように、回転翼盤11は、総体的に口縁部11jを有するお椀状の凹曲面を成し、上面側に隆起部11aと谷部11bとが形成されている。このとき、谷部11bを口縁部11jよりも低くなるように形成したことにより、回転翼盤11の高さを抑えて下面側に裏羽根を構成することができる。回転翼盤11を周方向に切断して展開すると、図4に示すように、回転翼盤11の上面が隆起部11aの稜線11a1近傍がなだらかな曲線を成し、この曲線部から稜線11a1の周方向両側に形成された緩やかな傾斜面で谷底11b1に接続されている。回転翼盤11は、上述したように作動面11lが薄板状に形成されており、その裏面も上面(表面)と同様な形状をしている。このため、隆起部11aの下面側には大きな空間が形成される。この空間に外槽10の底部の洗濯水を吸い上げ、循環水路71b,81bに送水することにより、大きな送水量を確保することができ、循環水路71b,81bの吐出口71c,81cからの吐出水量を大きくすることができる。本実施例では、隆起部11aを口縁部11jよりも高くしているので、隆起部11aの下面側で口縁部11jよりも低い位置に形成される空間をより大きくすることができ、送水量をより多くすることができる。このとき、裏羽根は径方向リブ11mによって構成しているので、裏羽根11m1〜11m12を新たに追加する必要がない。
さらに、具体的に説明すると、本実施例の回転翼盤11では、隆起部11aは円環部11jの高さ位置よりも上方に位置し、谷部11bは円環部11jの高さ位置よりも下方に位置する。回転翼盤11では、円環部から下方の寸法d1が上方の寸法h1よりも大きい。谷部11bにおける円環部11jからの深さ寸法d2は、隆起部11aにおける円環部11jからの高さ寸法h1よりも大きい。これにより、循環水路71b,81bの入水口71a,81aと対向する遠心ポンプの吐出口(裏羽根11m形成部)の断面積を(特に高さ方向寸法を大きくすることによって)大きくすることができ、循環水路71b,81bに送り込む洗濯水量を多くすることができる。
尚、循環水路71b,81bの入水口71a,81aと隆起部11aとの位置関係によって、吐出口71c,81cから吐出される水量は周期的に変化して脈動する。回転翼盤11に構成される隆起部11aの数を増やすと吐出周期が短くなり、一つの周期で吐出される水量が少なくなる。一つの周期で吐出される水量を増やすためには、隆起部11aの数は少ない方がよい。しかし、隆起部11aを一つにすると、入水口71a,81aに対して谷部11bが対向する時間が長くなり、吐出口71c,81cから洗濯水が吐出されないか、或いは吐出される洗濯水の水量が減少する時間が長くなる。洗濯物に対する洗いの効果と、吐出口71c,81cからの吐出量及び吐出周期とに配慮して、隆起部11aの数を決定する必要がある。本実施例では、隆起部11aの数を2つとしている。
ここで、本実施例の特徴の一つとなっている周方向リブ(環状リブ)11n1〜11n4について、図5乃至図7Bを用いて、説明する。
上述した特許文献2の回転翼は、外槽内の水を強制循環させることについて配慮されたものではない。もし、特許文献2の回転翼の裏側に裏羽根を設け、この裏羽根で外槽下部の水を吸い上げようとすると、次のような問題が生じる。特許文献2の回転翼では、その下面に周方向リブが複数設けられている。この周方向リブは、回転翼下面に半径位置を異ならせて、複数設けられている。この回転翼には径方向リブが設けられており、この径方向リブを裏羽根として利用するとする。この場合、回転翼の最も外周側に設けられた周方向リブよりも内周側(径方向内側)の領域は送水に利用することができない。周方向リブが設けられた領域は遠心ポンプの機能を果たすことができず、時間当たりの循環水量が減少することになる。
本実施例では、周方向リブが形成された領域を遠心ポンプとして有効に機能させる構造を提案する。
本実施例では、径方向リブ(裏羽根)11m1と11m2との間、11m2と11m3との間、11m3と11m4との間、11m4と11m5との間、11m7と11m8との間、11m8と11m9との間、11m9と11m10との間及び11m10と11m11との間に設けられる周方向リブ11n1及び11n2の下端を、少なくとも周方向における一部において、これらの周方向リブ11n1及び11n2が各径方向リブ11m1、11m2、11m3、11m4、11m5、11m7、11m8、11m9、11m10及び11m11と交差する位置における径方向リブ11m1、11m2、11m3、11m4、11m5、11m7、11m8、11m9、11m10及び11m11の下端の位置よりも高くしている(図4,5参照))。
尚、本実施例では、径方向リブ11m1から11m5までの間の周方向リブ11n1の下端は同じ高さ位置にある。また、径方向リブ11m1から11m5までの間の周方向リブ11n2の下端は同じ高さ位置にある。
周方向リブ11n1及び11n2の下端高さを径方向リブ11mの下端に対して高くすることにより、周方向リブ11n2に対して径方向内側の空間が周方向リブ11n2に対して径方向外側の空間に連通し、周方向リブ11n1に対して径方向内側の空間が周方向リブ11n1に対して径方向外側の空間に連通する。よって、周方向リブ11n2に対して径方向内側の空間は周方向リブ11n1に対して径方向外側の空間に連通する。このように、周方向リブ11n1及び11n2の下端高さを径方向リブ11mの下端に対して高くすることにより、周方向リブ11n1及び11n2に、各周方向リブに対して径方向内側にある空間と径方向外側にある空間とを連通する開口11n1o及び11n2oを設けることができる。
尚、図5では、回転翼盤11を、上下関係を逆にして示しているので、周方向リブの方が径方向リブよりも低くなっているように見える。
これにより、周方向リブ11n1と周方向リブ11n2との間及び周方向リブ11n2と周方向リブ11n3との間に含まれる洗濯水を外周側に流すことができ、循環水路71b,81bに送り込む水量を増やすことができる。即ち、回転翼盤11の外周側から回転中心P側のより広い範囲で遠心ポンプを構成することができ、特に回転翼盤11の回転中心P側の部分を有効活用できる。
径方向リブ11m5と11m7との間及び11m11と11m1との間では、周方向リブ11n1の下端が径方向リブ11mの下端と同じ高さ位置になっている。この場合、周方向リブ11n1よりも回転中心P側の部分からは洗濯水を循環水路71b,81bに送り出すことができない。もともと径方向リブ11m5と11m7との間及び11m11と11m1との間には、表面側に谷部11bの谷底11b1が設けられており、周方向リブ11n1の径方向内側に形成されている空間の容積が小さい。また、谷底11b1の最も深くなる部分が周方向リブ11n1の外周側に位置しているため、周方向リブ11n1に開口を設けたとしても、谷底11b1が邪魔をして循環水路71b,81bに送り出せる洗濯水の量は少ない。このため、径方向リブ11m5と11m7との間及び11m11と11m1との間では、周方向リブ11n1の下端と径方向リブ11mの下端とを同じ高さ位置にしている。
図5に示す例では、図7Aに示すように、隣接する2つの径方向リブ11m3と11m4との間で、周方向リブ11n1の高さを周方向の全体にわたって均等にh2だけ高くしている。すなわち、隣接する2つの径方向リブ11m3と11m4との間が、周方向の全体にわたってh1の高さで開口している。周方向リブ11n2においても、開口高さは異なるが、周方向の全体にわたって開口している。
周方向リブ11n1及び11n2に対する開口11n1o,11n2oの設け方(開口形状)は、図7Bに示すように、径方向リブ11mによって分けられた各区画によって変えても構わない。この場合、例えば、周方向リブ11n1’の高さh2に対して周方向リブ11n1’aの高さh3(h3<h2)を異なるようにすることができる。また、開口部の上辺を水平にせず、11n1’bのように傾斜させることもできる。また、開口11n1o’を隣接する2つの径方向リブ11m3と11m4との間で周方向の全体にわたって設けず、周方向の一部に設けてもよい。この場合、11n1’cのような径方向リブを残してもよい。開口11n1o,11n2oの形状は種々の変更が可能であり、周方向リブの径方向内側から外側に洗濯水を流す連通路が形成されることが重要である。
図7A及び図7Bでは、径方向リブ11m3と11m4との間の周方向リブ11n1及び11n2について説明したが、他の径方向リブ間の周方向リブについても、同様のことが言える。また、周方向リブが径方向に設けられる個数は4つに限られる訳ではない。開口を設ける周方向リブは周方向リブ11n1及び11n2に限定される訳ではない。しかし、少なくとも最も外周側に配置される周方向リブに開口を設ける必要がある。径方向リブ11mもその個数は12個に限定される訳ではない。
次に、図8及び図9を用いて、本発明に係る実施例2について説明する。
図8は、本実施例の回転翼盤について、その下面側の形状を示す平面図である。図9は、本実施例の回転翼盤について、図4と同様な断面を示す断面図(図8に示すIX−IX矢視断面図)である。
本実施例では、実施例1の回転翼盤11の径方向リブ11m1〜11m5及び11m7〜11m11の形状を、後で説明するように変更している。それ以外の実施例1における回転翼盤11の構成及び電気洗濯機100の全体構成は、本実施例に共通して適用される。
本実施例の回転翼盤11’では、図8に示すように、最も外周側に位置する周方向リブ11n1よりも内周側においては、回転中心P側から外周側に向けて、径方向リブ11m1’〜11m12’が放射状に形成されている。そして、周方向リブ11n1よりも外周側においては、径方向リブ11m1’〜11m5’及び11m7’〜11m11’が、それぞれの径方向リブが周方向リブ11n1よりも内周側において成す方向に対して傾斜するように、設けられている。尚、各径方向リブ11m1’〜11m5’及び11m7’〜11m11’の傾斜方向は同じである。
これにより、回転翼盤11’が、径方向リブの外周側部分11m1a’〜11m5a’及び11m7a’〜11m11a’が傾斜した向き(図8の矢印R方向)に回転するときに、循環水路71b,81bに送り込まれる洗濯水量が増加し、吐出口71c,81cから吐出される洗濯水量を増加させることができる。この回転方向は径方向リブ11mによって構成される裏羽根が洗濯水をかき出す方向である。
一方、回転翼盤11'を径方向リブの傾斜方向とは逆向きに回転させた場合には、循環水路71b,81bに送り込まれる洗濯水量は減ることになる。しかし、少なくとも回転翼盤11’の両回転方向のうちの一方向で、回転翼盤11'から循環水路81bに送水される洗濯水量を増加させることにより、吐出口81cから吐出される洗濯水の勢いを高めることができる。
本実施例では、周方向リブ11n1よりも径方向内側では、径方向リブ11m1’〜11m5’及び11m7’〜11m11’を直線状に形成しているが、開口11n2oが設けられる最も径方向内側に位置する周方向リブ11n2から外周側を傾斜させてもよい。周方向リブ11n3よりも径方向内側では、各径方向リブ11mは洗濯水を送り出す機能はない。従って、遠心ポンプとしての送水機能に関して言えば、周方向リブ11n3よりも径方向内側で各径方向リブ11mを傾斜させる意味はない。
また、直線状に形成した径方向リブの外周側部分11m1a’〜11m5a’及び11m7a’〜11m11a’を放射方向に対して傾斜させる代わりに、径方向リブ11m1’〜11m5’及び11m7’〜11m11’を、その外周側における端部が図8と同じような位置にくるように、紙面上で曲線を描いて湾曲するように形成してもよい。
本実施例では、径方向リブの外周側部分11m1a’〜11m5a’及び11m7a’〜11m11a’の傾斜構造或いは湾曲構造だけで、回転翼盤11'から循環水路81bに送水される洗濯水量を増加させることができる。従って、周方向リブ11n1及び11n2にそれぞれ開口11n1o及び11n2oを形成しない構造であってもよい。即ち、周方向リブ11n1及び11n2は、その下端が周方向全体にわたって、各周方向リブ11n1及び11n2が径方向リブ11m1’〜11m12’と交差する部分における径方向リブ11m1’〜11m12’の下端と、同じ高さ位置となるように形成されていてもよい。
もちろん周方向リブ11n1及び11n2に開口11n1o及び11n2oを設けることにより、更に循環水路81bに送水される洗濯水量を増加させることができる。
次に、図10及び図11を用いて、本発明に係る実施例3について説明する。
図10は、本実施例の回転翼盤11’’について、その下面側の形状を示す平面図である。図11は、本実施例の回転翼盤11’’について、図4と同様な断面を示す断面図(図8に示すIX−IX矢視断面図)である。尚、図10では、板状部材11pを透かして回転翼盤11’’の下面(裏面)を示している。
本実施例では、実施例1の回転翼盤11に対して、周方向リブの一部を無くし、径方向リブの外周側部分の下端に薄い板状状部材を設けた構成が異なる。それ以外の実施例1における回転翼盤11の構成及び電気洗濯機100の全体構成は、本実施例に共通して適用される。
具体的に説明すると、本実施例では、周方向リブ11n1〜11n3を無くしている。また、径方向リブの外周側部分11m1a〜11m5a及び11m7a〜11m11aの下端に薄い板状部材11pを設けている。板状部材11pは径方向の中央部に開口縁11piによって形成される開口11paを有する。板状部材11pは開口縁11piと外周11poとの間が平板状に形成されており、高さが一定になるように形成された径方向リブの外周側部分11m1a〜11m5a及び11m7a〜11m11aの下端に取り付けられている。尚、図10では、板状部材11pを透かして、開口縁11piと外周11poとの間の回転翼盤11’’下面(裏面)を示している。
回転翼盤11’’は、隆起部11a及び谷部11bを形成する作動面11lと、円環部11jと、膨出部11kと、径方向リブ11m1〜11m12と、周方向リブ11n4とが樹脂材で一体成型されて、作られている。貫通孔11c、突条11d及び膨出部11eも同時に成型される。板状部材11pは樹脂でできており、一体成型された回転翼盤11’’に取り付けられる。
板状部材11pの開口縁11piは回転翼盤11’’の半径のほぼ中央部に位置している。すなわち、開口縁11piの半径が回転翼盤11’’の半径の約1/2である。この開口縁11piの位置(すなわち半径)は、適当な吐出流量を得るために、適宜変更してもよい。また、実施例の回転翼盤11に対して周方向リブ11n4を残し他の周方向リブ11n1〜11n3を取り除いたが、周方向リブ11n4も取り除いてもよい。或いは、複数の周方向リブを残すようにしてもよい。
本実施例では、回転翼盤11’’の作動面11lを補強する周方向リブ11n1〜11n3がない代わりに、板状部材11pが補強材として機能する。
回転翼盤11’’が回転すると、回転翼盤11’’の径方向中央部から外槽10底部の洗濯水を吸い上げ、吸い上げた洗濯水を作動面11lの下面(裏面)と板状部材11pの上面と径方向リブ11m1〜11m5及び11m7〜11m11の側面(羽根面)とによって囲まれた空間を流して、循環水路71b,81bの入水口71a,81aに送り込む。すなわち、回転翼盤11’’の径方向中央部から洗濯水を吸込み、回転翼盤11’’の外周から洗濯水を吐き出す。
本実施例によれば、遠心ポンプの効率を高くすることができ、循環水路71b,81bの入水口71a,81aに送り込む洗濯水の流量を増やすことができる。
上述した各実施例によれば、遠心ポンプを構成する回転翼盤11,11’、11’’の裏羽根11mで吐出する洗濯水の流量を増やすことができる。従って、電気洗濯機100の循環水路81bの吐出口81cから吐出する洗濯水を広い範囲に散水することができる。これにより、洗浄効果を高めることができる。
また、各実施例の回転翼盤11,11’、11’’では、隆起部11aは円環部11jの高さ位置よりも上方に位置し、谷部11bは円環部11jの高さ位置よりも下方に位置する。回転翼盤11,11’、11’’では、円環部から下方の寸法d1が上方の寸法h1よりも大きい。谷部11bにおける円環部11jからの深さ寸法d2は、隆起部11aにおける円環部11jからの高さ寸法h1よりも大きい。これにより、循環水路71b,81bの入水口71a,81aと対向する遠心ポンプの吐出口(裏羽根11m形成部)の断面積を(特に高さ方向寸法を大きくすることによって)大きくすることができ、循環水路71b,81bに送り込む洗濯水量を多くすることができる。
なお、本発明は上記した各実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
11…回転翼盤、11m,11m1〜11m12…径方向リブ(裏羽根)、11m1a〜11m12a…径方向リブの外周側部分、11n1〜11n4…周方向リブ、11n1o,11n2o…開口、11p…板状部材。

Claims (5)

  1. 水を溜める外槽と、前記外槽の内側に設けた内槽と、前記内槽の底部に回転可能に設けた回転翼盤と、前記回転翼盤を回転駆動する駆動装置とを備え、前記内槽は洗濯水を循環させて内槽の上部から内槽内部に洗濯水を散水する循環水路を有し、前記回転翼盤はその下面側に前記外槽の底部の洗濯水を吸い上げ前記循環水路に洗濯水を循環させる裏羽根を有する電気洗濯機において、
    前記回転翼盤は、その下面に径方向に設けられて前記裏羽根を兼ねる複数の径方向リブと、周方向に設けられて隣り合う2つの径方向リブに交差する周方向リブとを備え、
    前記周方向リブはその下端が、少なくとも周方向の一部で、この周方向リブが径方向リブと交差する部分における前記径方向リブの下端の高さ位置よりも、上方に位置することを特徴とする電気洗濯機。
  2. 請求項1に記載の電気洗濯機において、
    異なる半径位置に設けられた複数の周方向リブを備え、
    複数の周方向リブのうち最も外周側に位置する周方向リブの下端が、少なくとも周方向の一部で、この周方向リブが径方向リブと交差する部分における前記径方向リブの下端の高さ位置よりも上方に位置することを特徴とする電気洗濯機。
  3. 請求項2に記載の電気洗濯機において、
    前記回転翼盤は、上面に形成された隆起部及び谷部と、同じ高さ位置で外周部を一周する環状の円環部とを有し、前記隆起部は前記円環部の高さ位置よりも上方に位置し、前記谷部は前記円環部の高さ位置よりも下方に位置することを特徴とする電気洗濯機。
  4. 水を溜める外槽と、前記外槽の内側に設けた内槽と、前記内槽の底部に回転可能に設けた回転翼盤と、前記回転翼盤を回転駆動する駆動装置とを備え、前記内槽は洗濯水を循環させて内槽の上部から内槽内部に洗濯水を散水する循環水路を有し、前記回転翼盤はその下面側に前記外槽の底部の洗濯水を吸い上げ前記循環水路に洗濯水を循環させる裏羽根を有する電気洗濯機において、
    前記回転翼盤は、その下面に径方向に設けられて前記裏羽根を兼ねる複数の径方向リブと、周方向に設けられて隣り合う2つの径方向リブに交差する周方向リブとを備え、
    前記径方向リブは、前記回転翼盤の回転中心から外周側に向かう放射方向に対して、同じ方向に傾斜或いは湾曲した形状を有することを特徴とする電気洗濯機。
  5. 水を溜める外槽と、前記外槽の内側に設けた内槽と、前記内槽の底部に回転可能に設けた回転翼盤と、前記回転翼盤を回転駆動する駆動装置とを備え、前記内槽は洗濯水を循環させて内槽の上部から内槽内部に洗濯水を散水する循環水路を有し、前記回転翼盤はその下面側に前記外槽の底部の洗濯水を吸い上げ前記循環水路に洗濯水を循環させる裏羽根を有する電気洗濯機において、
    前記回転翼盤は、その下面に径方向に設けられて前記裏羽根を兼ねる複数の径方向リブを備え、
    前記径方向リブの下端に、前記回転翼盤の中央部下面に対向する位置に開口を有する板状部材が設けられたことを特徴とする電気洗濯機。
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