JP2014230248A - 通信装置およびdc−dcコンバータ - Google Patents

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【課題】好適な通信速度で通信を行うことができる通信装置およびDC−DCコンバータを提供する。
【解決手段】指令部と制御部とが双方向通信を行う通信装置であって、指令部は、制御指令に対する応答信号を受信できなかった場合(S3でYES)、制御指令を送信する再度の制御指令送信動作(S5)、現在の通信速度を一段階引き下げる引下動作(S6)、および引き下げ後の通信速度で要求指令を送信する要求指令送信動作(S7)からなる一連の動作を行った後、受信した現在情報に含まれている制御対象の現在の状態と、制御指令に含まれている制御対象の目標の状態とが一致しているか否かを確認する確認動作を行い(S9)、両者が一致しているときは(S9でYES)、引き下げ後の通信速度を引き上げる引上動作を行う一方(S10)、両者が一致していないときは(S9でNO)、引き下げ後の通信速度を維持する(S11)ことを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、多段階に変更可能な通信速度で双方向通信を行う指令部および制御部を備えた通信装置およびDC−DCコンバータに関する。
従来から、制御対象を特定の状態に変化させるための制御指令(実行コマンド)を送信する指令部と、受信した制御指令に基づいて制御対象を制御するとともに当該制御指令に対するレスポンスを指令部に送信する制御部とを備えた通信装置として、指令部がレスポンス未受信の場合に、通信速度を引き下げてから制御指令を再送する通信装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この通信装置では、通信速度を引き下げてから制御指令を再送することで、制御部は制御指令を確実に受信できるようになる。なお、引き下げられた通信速度は、再送された制御指令に対するレスポンスを指令部が受信した後に、引き下げ前の状態まで引き上げられる。
特開2007−80324号公報
ところで、指令部がレスポンスを受信できない要因は、ノイズ等による外乱と、通信ラインに接続されたプルアップ回路の開放等による故障とに大別される。前者の場合、その影響は一時的なものであるため、通信速度を引き下げたままではかえって制御特性の悪化を招くおそれがある。一方、後者の場合、その影響は持続的なものであるため、通信速度を引き下げたままにしておくことが好ましい。
しかしながら、上記従来の通信装置では、レスポンスを受信できなかった要因を一時的な外乱と持続的な故障とに区別することができず、一律に通信速度の引き下げ/引き上げを行っている。このため、上記従来の通信装置では、好適な通信速度で通信を行うことができなかった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、その課題とするところは、好適な通信速度で通信を行うことができる通信装置およびDC−DCコンバータを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る通信装置は、(1)制御対象を目標の状態に変化させるための制御指令を送信する制御指令送信動作、および制御対象の現在の状態に関する現在情報を送信させるための要求指令を送信する要求指令送信動作を行う指令部と、
制御指令に基づいて制御対象を制御する制御動作、制御指令に対するレスポンスとして指令部に応答信号を送信する第1応答動作、および要求指令に対するレスポンスとして指令部に現在情報を送信する第2応答動作を行う制御部と、
を備え、指令部と制御部とが多段階に変更可能な通信速度で双方向通信を行う通信装置であって、
指令部は、
制御指令に対する制御部からの応答信号を受信できなかった場合、
現在の通信速度を変更することなく制御指令を送信する再度の制御指令送信動作、現在の通信速度を一段階引き下げる引下動作、および引き下げ後の通信速度で要求指令を送信する要求指令送信動作からなる一連の動作を、現在情報を受信するまで繰り返し行った後、
受信した現在情報に含まれている制御対象の現在の状態と、再度の制御指令送信動作の際に送信した制御指令に含まれている制御対象の目標の状態とが一致しているか否かを確認する確認動作を行い、
現在の状態と目標の状態とが一致しているときは、引き下げ後の通信速度を引き上げる引上動作を行う一方、現在の状態と目標の状態とが一致していないときは、引き下げ後の通信速度を維持することを特徴とする。
この構成では、現在の通信速度を変更することなく制御指令を再送した後、現在の通信速度を一段階引き下げて、引き下げ後の通信速度で要求指令を送信しているため、確認動作において制御対象の現在の状態と制御対象の目標の状態とが一致していた場合は、応答信号を受信できなかった要因を一時的な外乱であると特定することができる一方、確認動作において制御対象の現在の状態と制御対象の目標の状態とが一致していなかった場合は、上記要因を持続的な故障であると特定することができる。
さらに、この構成では、制御対象の現在の状態と制御対象の目標の状態とが一致していたとき(応答信号を受信できなかった要因が一時的な外乱であるとき)は、引き下げ後の通信速度が引き上げられる一方、制御対象の現在の状態と制御対象の目標の状態とが一致していなかったとき(上記要因が持続的な故障であるとき)は、引き下げ後の通信速度が維持される。
したがって、この構成によれば、応答信号を受信できなかった要因が一時的な外乱の影響によるものか持続的な故障の影響によるものかを区別することができ、かつ上記要因に応じた好適な通信速度で通信を行うことができる。
上記(1)の通信装置では、(2)双方向通信として、例えば、二線式シリアル通信を採用できる。
上記課題を解決するために、本発明に係るDC−DCコンバータは、(3)PWM信号で駆動されるスイッチ手段を含むコンバータ部と、
コンバータ部の出力指令値に関する制御指令を送信する制御指令送信動作、およびコンバータ部の現在の出力値に関する現在情報を送信させるための要求指令を送信する要求指令送信動作を行う指令部と、
コンバータ部の出力値が出力指令値と一致するようにPWM信号のデューティを制御する制御動作、制御指令に対するレスポンスとして指令部に応答信号を送信する第1応答動作、および要求指令に対するレスポンスとして指令部に現在情報を送信する第2応答動作を行う制御部と、
を備え、指令部と制御部とが多段階に変更可能な通信速度で双方向通信を行うDC/DCコンバータであって、
指令部は、
制御指令に対する制御部からの応答信号を受信できなかった場合、
現在の通信速度を変更することなく制御指令を送信する再度の制御指令送信動作、現在の通信速度を一段階引き下げる引下動作、および引き下げ後の通信速度で要求指令を送信する要求指令送信動作からなる一連の動作を、現在情報を受信するまで繰り返し行った後、
受信した現在情報に含まれているコンバータ部の現在の出力値と、再度の制御指令送信動作の際に送信した制御指令に含まれているコンバータ部の出力指令値とが一致しているか否かを確認する確認動作を行い、
現在の出力値と出力指令値とが一致しているときは、引き下げ後の通信速度を引き上げる引上動作を行う一方、現在の出力値と出力指令値とが一致していないときは、引き下げ後の通信速度を維持することを特徴とする。
この構成では、現在の通信速度を変更することなく制御指令を再送した後、現在の通信速度を一段階引き下げて、引き下げ後の通信速度で要求指令を送信しているため、確認動作においてコンバータ部の現在の出力値と出力指令値とが一致していた場合は、応答信号を受信できなかった要因を一時的な外乱であると特定することができる一方、確認動作においてコンバータ部の現在の出力値と出力指令値とが一致していなかった場合は、上記要因を持続的な故障であると特定することができる。
さらに、この構成では、コンバータ部の現在の出力値と出力指令値とが一致していたとき(応答信号を受信できなかった要因が一時的な外乱であるとき)は、引き下げ後の通信速度が引き上げられる一方、コンバータ部の現在の出力値と出力指令値とが一致していなかったとき(上記要因が持続的な故障であるとき)は、引き下げ後の通信速度が維持される。
したがって、この構成によれば、応答信号を受信できなかった要因が一時的な外乱の影響によるものか持続的な故障の影響によるものかを区別することができ、かつ上記要因に応じた好適な通信速度で通信を行うことができる。
本発明によれば、好適な通信速度で通信を行うことができる通信装置およびDC−DCコンバータを提供することができる。
本発明の一実施形態に係るDC−DCコンバータのブロック図である。 図1のDC−DCコンバータにおけるコンバータ部の回路図である。 図1のDC−DCコンバータにおける指令部の通信動作を示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照して、本発明に係る通信装置およびDC−DCコンバータの好ましい実施形態について説明する。
[構成]
図1に、本発明の一実施形態に係るDC−DCコンバータ1を示す。同図に示すように、DC−DCコンバータ1は、コンバータ部2と、指令部3と、制御部4とを備えている。指令部3および制御部4は、本発明の「通信装置」に相当し、多段階に変更可能な通信速度で双方向通信(本実施形態では、I2C通信)を行うよう構成されている。
コンバータ部2は、本発明の「制御対象」に相当する。コンバータ部2は、図2に示すように、IGBTやMOSFET等の4つのスイッチ手段21a〜21dを有するブリッジ回路21と、ブリッジ回路21に1次側が接続されたトランス22と、トランス22の2次側に接続されたダイオードおよびLCローパスフィルタを有する出力部23とを備えている。
コンバータ部2では、ブリッジ回路21で直流の入力電圧から交流の1次側電圧が生成される。そして、トランス22で1次側電圧が昇圧または降圧されて2次側電圧に変換され、出力部23で2次側電圧から直流の出力電圧が生成される。
再び図1を参照して、指令部3は、データラインSDAを介してコンバータ部2の出力電圧指令値に関する制御指令を制御部4に送信する「制御指令送信動作」と、データラインSDAを介してコンバータ部2の現在の出力電圧値を送信させるための要求指令を制御部4に送信する「要求指令送信動作」とを行う。
また、指令部3は、同期クロック信号を生成し、クロックラインSCLを介して同期クロック信号を制御部4に送信する「同期クロック信号送信動作」も行う。指令部3および制御部4は、同期クロック信号に同期させて、データラインSDAにおける通信(データの送受信)を行う。
さらに、指令部3は、同期クロック信号の周期を多段階に変更することで、指令部3および制御部4の通信速度を多段階に変更することができる。例えば、指令部3は、同期クロック信号の周期を5段階に変更することで、通信速度を250000[bps]、125000[bps]、80000[bps]、60000[bps]、50000[bps]の5段階に変更できる。なお、指令部3には、通信速度を記憶しておくためのEEPROM等の記憶手段が設けられている。
制御部4は、指令部3からの制御指令に基づいて、コンバータ部2の出力電圧値が当該制御指令に含まれている出力電圧指令値に一致するように、スイッチ手段21a〜21dを駆動するPWM信号のデューティをフィードバック制御等により制御する「制御動作」を行う。
また、制御部4は、制御指令に対するレスポンスとして、データラインSDAを介して応答信号(アクノリッジ)を指令部3に送信する「第1応答動作」と、指令部3からの要求指令に対するレスポンスとして、データラインSDAを介してコンバータ部2の現在の出力電圧値に関する現在情報を指令部3に送信する「第2応答動作」とを行う。なお、指令部3は、応答信号については常時受信できるようになっているのに対して、現在情報については要求指令送信動作後の所定時間内にのみ受信できるようになっている。
[指令部−制御部間の通信フロー]
次に、図3を参照しつつ、指令部3および制御部4の通信フローについて具体的に説明する。なお、指令部3は、上位の電子制御ユニット(ECU)からの指令をきっかけとして動作を開始するものとし、指令部3の記憶手段には、250000[bps]の通信速度が初期状態の通信速度として記憶されているものとする。
動作を開始した指令部3は、制御部4との通信を開始し(S1)、コンバータ部2の出力電圧指令値に関する制御指令を制御部4に送信する「制御指令送信動作」を行う(S2)。さらに、指令部3は、記憶手段を参照し、通信速度が250000[bps]となるように同期クロック信号を出力する「同期クロック信号送信動作」も行う。
制御指令を受信した制御部4は、制御指令に基づいてコンバータ部2を制御する「制御動作」と、制御指令に対するレスポンスとして応答信号を指令部3に送信する「第1応答動作」とを行う。これにより、指令部3は、制御部4からの応答信号を受信することとなる(S3でNO)。応答信号を受信した指令部3は、制御部4との通信を完了して(S4)、動作を終了する。
一方、何らかの要因で制御部4が制御指令を受信できなかった場合、制御部4は応答信号を指令部3に送信しないので、指令部3は、応答信号を受信できない(S3でYES)。制御部4が制御指令を受信できなかった要因としては、ノイズ等による一時的な外乱の影響、または通信ラインSDA、SCLに接続されたプルアップ回路R1、R2の開放等による持続的な故障の影響が考えられる。
制御指令を送信してから所定時間以内(例えば、通信周期が20msの場合には、10ms以内)に応答信号を受信できなかった指令部3は、通信速度(250000[bps])を引き下げることなく制御部4に制御指令を再送する「再度の制御指令送信動作」を行う(S5)。なお、指令部3は、「再度の制御指令送信動作」を行う前に、通信を初期化する「初期化動作」を行ってもよい。この「初期化動作」により、指令部3が送信する制御指令の内容と制御部4が受信する制御指令の内容に不整合が発生したり、制御部4等に故障や異常が発生したりするのを防ぐことができる。
「再度の制御指令送信動作」を行った指令部3は、現在の通信速度を一段階引き下げる「引下動作」を行う(S6)。具体的には、指令部3は、同期クロック信号の周期を遅らせることで、通信速度を250000[bps]から125000[bps]に引き下げる。これにより、持続的な故障が発生している場合には、波形なまり(立ち上がり/立ち下がりの遅れ)が低減されて、故障の影響が抑制される。
「引下動作」を行った指令部3は、引き下げ後の通信速度(125000[bps])で、コンバータ部2の現在の出力電圧値に関する現在情報を送信させるための要求指令を制御部4に送信する「要求指令送信動作」を行う(S7)。
通信速度を125000[bps]に引き下げたことで制御部4が要求指令を受信できた場合、指令部3は、制御部4からの現在情報を受信できる(S8でNO)。このことは、ステップS2において送信された制御指令を制御部4が受信できなかった要因が、ステップS8の時点までに解消していることを意味する。すなわち、このことは、上記要因が一時的な外乱か持続的な故障かまでは特定できないが、たとえ上記要因が持続的な故障であったとしても、通信速度を125000[bps]に引き下げれば、その影響を通信に支障をきたさない程度にまで低減できることを意味する。
一方、通信速度を125000[bps]に引き下げても制御部4が要求指令を受信できなかった場合、指令部3は、制御部4からの現在情報を受信できない(S8でYES)。このことは、ステップS2において送信された制御指令を制御部4が受信できなかった要因が、ステップS8の時点でも解消していないことを意味する。すなわち、このことは、上記要因が持続的な故障であって、ノイズのような一時的な外乱ではないことを意味する。
現在情報を受信できなかった指令部3は、現在の通信速度(125000[bps])のまま制御部4に制御指令を再送する「再度の制御指令送信動作」を行い(S5)、通信速度をさらに一段階引き下げる(125000[bps]から80000[bps]に引き下げる)「引下動作」を行った後(S6)、引き下げ後の通信速度(80000[bps])で制御部4に要求指令を送信する「要求指令送信動作」を行う(S7)。指令部3は、上記「再度の制御指令送信動作」、「引下動作」および「要求指令送信動作」からなる一連の動作を、原則として現在情報を受信できるまで繰り返し行う。一方、最も遅い通信速度まで「引下動作」を行っても現在情報を受信できない場合には(S12でYES)、指令部3は、通信の故障(通信バスラインの断線等で通信速度引下げによっては解消しない故障)と判断し(S13)、適宜、DC−DCコンバータ1の出力停止、上位ECUへの通知、ユーザへの通知、EEPROM等の記憶手段への故障情報書込みを行う。その後、制御部4との通信を完了して(S4)、動作を終了する。
ステップS8において現在情報を受信した指令部3は、現在情報に含まれているコンバータ部2の現在の出力電圧値と、ステップS5の「再度の制御指令送信動作」の際に送信した制御指令に含まれているコンバータ部2の出力電圧指令値とが一致しているか否かを確認する「確認動作」を行う(S9)。
現在の出力電圧値と出力電圧指令値とが一致するためには(S9でYES)、制御部4がステップS5において再送された制御指令を受信して「制御動作」を行う必要がある。この点、ステップS7において送信された要求指令を受信できなかった制御部4が、直後のステップS5において再送された制御指令を受信できるとは考えにくいため、制御部4は、ステップS2の直後のステップS5において再送された制御指令を受信したと考えられる。すなわち、ステップS3までに制御部4が制御指令を受信できなかった要因は、一時的な外乱の影響によるものと考えられ、ステップS6における通信速度の引き下げは不要であったと考えられる。
したがって、現在の出力値と出力指令値とが一致している場合(S9でYES)、指令部3は、引き下げ後の通信速度を初期状態に戻す(本実施形態では、通信速度が一段階引き下げられているので、一段階引き上げることで初期状態に戻る)「引上動作」を行う(S10)。
一方、現在の出力値と出力指令値とが一致していない場合(S9でNO)、制御部4は、ステップS5において引き下げ前の通信速度で再送された制御指令を受信することなく、ステップS7において引き下げ後の通信速度で送信された要求指令を受信したこととなる。すなわち、制御部4が制御指令(または要求指令)を受信できない要因は、ステップS6において通信速度が引き下げられたことにより初めて解消したこととなる。なお、上述したように、ステップS7において送信された要求指令を受信できなかった制御部4が、直後のステップS5において再送された制御指令を受信できるとは考えにくいため、指令部3が現在情報を受信できなかった場合(S8でYES)、基本的に現在の出力値と出力指令値とは一致しない(S9でNO)。
これらのことから、現在の出力値と出力指令値とが一致していない場合(S9でNO)、上記要因は持続的な故障の影響によるものと考えられ、ステップS6における通信速度の引き下げは必要であったと考えられる。したがって、現在の出力値と出力指令値とが一致していない場合(S9でNO)、指令部3は、引き下げ後の通信速度を維持する(S11)。引き下げ後の通信速度は、EEPROM等の記憶手段に記憶される。
ステップS11において通信速度を維持した、またはステップS10において通信速度を初期状態に戻した(一段階引き上げた)指令部3は、制御部4との通信を完了して(S4)、動作を終了する。なお、指令部3は、次回の動作開始時において、通信速度がステップS10において引き上げた速度(初期状態の通信速度)、またはステップS11において維持した速度(引き下げた状態の通信速度)となるように、同期クロック信号を出力する。
結局、本実施形態に係るDC−DCコンバータ1によれば、ステップS9においてコンバータ部2の現在の出力電圧値と出力電圧指令値とが一致しているか否かを確認する「確認動作」を行うことで、ステップS3において指令部3が応答信号を受信できなかった要因が、一時的な外乱の影響によるものか持続的な故障の影響によるものかを特定することができる。
また、本実施形態に係るDC−DCコンバータ1によれば、指令部3が応答信号を受信できなかった要因が一時的な外乱の影響によるものであるときは、ステップS10において引き下げ後の通信速度が引き上げられる一方、上記要因が持続的な故障の影響によるものであるときは、ステップS11において引き下げ後の通信速度が維持されるので、上記要因に応じた好適な通信速度で通信を行うことができる。
以上、本発明に係る通信装置およびDC−DCコンバータの好ましい実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施形態では、制御部4が電圧制御するものとして、指令部3は、コンバータ部2の出力電圧指令値に関する制御指令を送信し、かつコンバータ部2の現在の出力電圧値を送信させるための要求指令を送信するよう構成されているが、制御部4が電流制御する場合、指令部3は、コンバータ部2の出力電流指令値に関する制御指令を送信し、かつコンバータ部2の現在の出力電流値を送信させるための要求指令を送信するよう構成できる。また、制御部4がハードロジックの場合、指令部3は、ハードロジックに含まれているフィードバックゲインの調整器(ポテンショメータ)の設定指令値(抵抗指令値)を送信し、かつ上記調整器の現在の指令値(抵抗値)を送信させるための要求指令を送信するよう構成できる。
上記実施形態におけるDC−DCコンバータ1では、指令部3は、ステップS7において要求指令を制御部4に送信する「要求指令送信動作」を1回行っているが、複数回行ってもよい。ステップS7において指令部3が「要求指令送信動作」を複数回行うことにより、ステップS7の時点で一時的な外乱が発生した場合に、制御部4が要求指令を受信できなくなるのを防ぐことができる。
上記実施形態のDC−DCコンバータ1における通信速度は、一例であり、通信装置の要求または仕様に応じて任意に変更可能である。同様に、通信速度の引き下げ方も、通信装置の要求または仕様に応じて任意に変更可能である。
上記実施形態のDC−DCコンバータ1における指令部3は、応答信号について常時受信できるようになっているのに対して、現在情報については要求指令送信動作後の所定時間内にのみ受信できるようになっているが、現在情報についても常時受信できるようにすることができる。
また、上記実施形態では、双方向通信の方式としてI2C通信を例に挙げて説明したが、本発明は、これ以外の二線式シリアル通信に好適に適用可能であり、二線式シリアル通信以外の通信にも適用可能である。
さらに、本発明は、DC−DCコンバータ以外の通信装置に適用可能である。
1 DC−DCコンバータ
2 コンバータ部
3 指令部
4 制御部
21 ブリッジ回路
21a〜21d スイッチ手段
22 トランス
23 出力部

Claims (3)

  1. 制御対象を目標の状態に変化させるための制御指令を送信する制御指令送信動作、および前記制御対象の現在の状態に関する現在情報を送信させるための要求指令を送信する要求指令送信動作を行う指令部と、
    前記制御指令に基づいて前記制御対象を制御する制御動作、前記制御指令に対するレスポンスとして前記指令部に応答信号を送信する第1応答動作、および前記要求指令に対するレスポンスとして前記指令部に前記現在情報を送信する第2応答動作を行う制御部と、
    を備え、前記指令部と前記制御部とが多段階に変更可能な通信速度で双方向通信を行う通信装置であって、
    前記指令部は、
    前記制御指令に対する前記制御部からの前記応答信号を受信できなかった場合、
    現在の通信速度を変更することなく前記制御指令を送信する再度の制御指令送信動作、前記現在の通信速度を一段階引き下げる引下動作、および引き下げ後の通信速度で前記要求指令を送信する前記要求指令送信動作からなる一連の動作を、前記現在情報を受信するまで繰り返し行った後、
    受信した前記現在情報に含まれている前記制御対象の現在の状態と、前記再度の制御指令送信動作の際に送信した前記制御指令に含まれている前記制御対象の目標の状態とが一致しているか否かを確認する確認動作を行い、
    前記現在の状態と前記目標の状態とが一致しているときは、前記引き下げ後の通信速度を引き上げる引上動作を行う一方、前記現在の状態と前記目標の状態とが一致していないときは、前記引き下げ後の通信速度を維持する
    ことを特徴とする通信装置。
  2. 前記双方向通信は、二線式シリアル通信であることを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. PWM信号で駆動されるスイッチ手段を含むコンバータ部と、
    前記コンバータ部の出力指令値に関する制御指令を送信する制御指令送信動作、および前記コンバータ部の現在の出力値に関する現在情報を送信させるための要求指令を送信する要求指令送信動作を行う指令部と、
    前記コンバータ部の出力値が前記出力指令値と一致するように前記PWM信号のデューティを制御する制御動作、前記制御指令に対するレスポンスとして前記指令部に応答信号を送信する第1応答動作、および前記要求指令に対するレスポンスとして前記指令部に前記現在情報を送信する第2応答動作を行う制御部と、
    を備え、前記指令部と前記制御部とが多段階に変更可能な通信速度で双方向通信を行うDC/DCコンバータであって、
    前記指令部は、
    前記制御指令に対する前記制御部からの前記応答信号を受信できなかった場合、
    現在の通信速度を変更することなく前記制御指令を送信する再度の制御指令送信動作、前記現在の通信速度を一段階引き下げる引下動作、および引き下げ後の通信速度で前記要求指令を送信する前記要求指令送信動作からなる一連の動作を、前記現在情報を受信するまで繰り返し行った後、
    受信した前記現在情報に含まれている前記コンバータ部の現在の出力値と、前記再度の制御指令送信動作の際に送信した前記制御指令に含まれている前記コンバータ部の出力指令値とが一致しているか否かを確認する確認動作を行い、
    前記現在の出力値と前記出力指令値とが一致しているときは、前記引き下げ後の通信速度を引き上げる引上動作を行う一方、前記現在の出力値と前記出力指令値とが一致していないときは、前記引き下げ後の通信速度を維持する
    ことを特徴とするDC/DCコンバータ。
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