JP2014230070A - 画像読取装置、画像読取システム及び画像読取方法 - Google Patents

画像読取装置、画像読取システム及び画像読取方法 Download PDF

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Abstract

【課題】画像読取装置のPullスキャン機能を利用する情報処理装置において、タイムアウトが発生しやすくなることを防止すること。【解決手段】複合機110は、原稿から画像データを読み取る画像読取部111と、情報処理装置と通信を行う通信部118と、情報処理装置からの、画像データの読み取りを要求する画像読取要求を通信部118が受信したときに、画像読取部111が画像データを読み取ることができる通常待機状態よりも消費電力の少ない節電状態である場合には、画像読取部111が通常待機状態に復帰した後に、通信部118に指示して、画像読取要求に対する受付応答を情報処理装置へ送信させる応答部120とを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、画像読取装置、画像読取システム及び画像読取方法に関する。
画像読取部を有する従来の画像読取装置は、電力供給が遮断された節電状態となっている画像読取部に原稿がセットされた時点で、画像読取部に電力供給を開始し、その後オペレータからの画像読取の操作の入力を受けて、節電状態から復帰された画像読取部に画像読取を実行させることで、オペレータの入力から画像読取を実行するまでの時間を短縮している(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−259077号公報
しかしながら、従来の技術は、画像読取装置の設置されている場所において、オペレータが、その画像読取装置に原稿をセットして、読取指示を入力することを前提としている。そのため、画像読取装置から離れた外部のクライアント端末の要求に応じて、画像読取装置が、画像読取を行い、読み取られた画像データをそのクライアント端末に送出する、いわゆるPullスキャン機能を使用する場合には、クライアント端末が画像データ取得要求を出力してから、画像データを取得するまでの時間を短縮することはできない。このため、画像読取部への電力供給が遮断されている節電状態において、Pullスキャン機能が実行された場合、画像読取装置の能力次第では、クライアント端末においてタイムアウトが発生しやすくなるという問題がある。
そこで、本発明は、画像読取装置のPullスキャン機能を利用する情報処理装置において、タイムアウトが発生しやすくなることを防止することを目的とする。
本発明の一態様に係る画像読取装置は、原稿から画像データを読み取る画像読取部と、情報処理装置と通信を行う通信部と、前記情報処理装置からの、画像データの読み取りを要求する画像読取要求を前記通信部が受信したときに、前記画像読取部が画像データを読み取ることができる通常待機状態よりも電力の消費量の少ない節電状態である場合には、前記画像読取部が前記通常待機状態に復帰した後に、前記通信部に指示して、前記画像読取要求に対する受付応答を前記情報処理装置へ送信させる応答部と、を備えることを特徴とする。
本発明の他の態様に係る画像読取装置は、原稿から画像データを読み取る画像読取部と、情報処理装置と通信を行う通信部と、時間を計測する時計部と、前記情報処理装置からの、画像データの読み取りを要求する画像読取要求を前記通信部が受信してから、前記時計部で計測された時間が予め定められた時間を経過した後に、前記通信部に指示して、前記情報処理装置へ前記画像読取要求に対する受付応答を送信させる応答部と、を備えることを特徴とする。
本発明の一態様に係る画像読取システムは、情報処理装置及び画像読取装置を備える画像読取システムであって、前記画像読取装置は、原稿から画像データを読み取る画像読取部と、前記情報処理装置と通信を行う通信部と、前記情報処理装置からの、画像データの読み取りを要求する画像読取要求を前記通信部が受信したときに、前記画像読取部が画像データを読み取ることができる通常待機状態よりも電力の消費量の少ない節電状態である場合には、前記画像読取部が前記通常待機状態に復帰した後に、前記通信部に指示して、前記画像読取要求に対する受付応答を前記情報処理装置へ送信させる応答部と、を備えることを特徴とする。
本発明の他の態様に係る画像読取システムは、情報処理装置及び画像読取装置を備える画像読取システムであって、原稿から画像データを読み取る画像読取部と、前記情報処理装置と通信を行う通信部と、時間を計測する時計部と、前記情報処理装置からの、画像データの読み取りを要求する画像読取要求を前記通信部が受信してから、前記時計部で計測された時間が予め定められた時間を経過した後に、前記通信部に指示して、前記情報処理装置へ前記画像読取要求に対する受付応答を送信させる応答部と、を備えることを特徴とする。
本発明の一態様に係る画像読取方法は、情報処理装置からの、画像データの読み取りを要求する画像読取要求を受信する受信過程と、前記受信過程で前記読取要求が受信されたときに、前記画像読取部が画像データを読み取ることができる通常待機状態よりも電力の消費量の少ない節電状態であるか否かを判断する電力供給状態判断過程と、前記電力供給状態判断過程で、前記画像読取部が前記節電状態であると判断された場合に、前記画像読取部を、画像データを読み取ることができる通常待機状態に復帰させる復帰過程と、前記画像読取部の通常待機状態への復帰が完了した後に、前記画像読取要求に対する受付応答を前記情報処理装置へ送信する受付応答送信過程と、を有することを特徴とする。
本発明の他の態様に係る画像読取方法は、情報処理装置からの、画像データの読み取りを要求する画像読取要求を受信する受信過程と、前記受信過程で前記読取要求が受信されてから計測された時間が予め定められた時間を経過した後に、前記画像読取要求に対する受付応答を前記情報処理装置へ送信する受付応答送信過程と、を有することを特徴とする。
本発明の一態様によれば、画像読取装置のPullスキャン機能を利用する情報処理装置において、タイムアウトが発生しやすくなることを防止することができる。
実施の形態1及び2に係る画像読取システムの構成を示す概略図である。 実施の形態1における複合機の構成を概略的に示すブロック図である。 実施の形態1におけるクライアントPCの構成を概略的に示すブロック図である。 従来の複合機が、クライアントPCからの要求に応じてPullスキャン機能を実行する際の処理を示すシーケンス図である。 実施の形態1に係る画像読取システムでの処理を示すシーケンス図である。 実施の形態2における複合機の構成を概略的に示すブロック図である。 実施の形態2に係る画像読取システムでの処理を示すシーケンス図である。
実施の形態1.
(構成の説明)
図1は、実施の形態1に係る画像読取システム100の構成を示す概略図である。
画像読取システム100は、画像読取装置としての複合機110と、情報処理装置としてのクライアントPC130とを備える。なお、複合機110と、クライアントPC130とは、ネットワーク150に接続されており、相互にデータを送受信することができる。なお、図1の括弧内の符号は、実施の形態2における構成である。
図2は、複合機110の構成を概略的に示すブロック図である。
複合機110は、画像読取部111と、画像処理部112と、出力データメモリ113と、電力供給部114と、節電状態管理部115と、時計部116と、制御部117と、通信部118と、要求解析部119と、応答部120と、操作パネル121と、画像形成部122と、FAX部123とを備える。
画像読取部111は、原稿から画像データを読み取る。
画像処理部112は、画像読取部111で読み取られた画像データに、画像変換及び加工等の画像処理を施すことで、出力画像データを生成する。
出力データメモリ113は、画像処理部112で処理された出力画像データを一時的に保管する。
電力供給部114は、複合機110を構成する各部単位で、電力の供給及び供給停止を行う。特に、電力供給部114は、画像読取部111への電力の供給及び供給停止を行う。例えば、電力供給部114は、複合機110が節電状態である場合には、予め定められた部分(例えば、画像読取部111、操作パネル121、画像形成部122及びFAX部123)への電力の供給を停止し、複合機110が通常状態である場合には、予め定められた部分への電力の供給を行う。ここで、複合機110が通常状態である場合には、予め定められた部分は、その機能を発揮することのできる通常待機状態か、その機能を発揮している動作状態となっている。一方、複合機110が節電状態である場合には、予め定められた部分も、節電状態となっている。なお、節電状態は、通常状態よりも消費電力が少ない状態である。
節電状態管理部115は、複合機110における電力の供給状態を管理して、複合機110の節電状態への移行及び通常状態への復帰を制御する。また、節電状態管理部115は、電力供給部114から複合機110を構成する各部への電力の供給状態を管理し、電力供給部114から当該各部への電力の供給及び供給の停止を制御するとともに、当該各部の節電状態への移行及び節電状態からの復帰を制御する。なお、節電状態管理部115は、電力供給部114から複合機110を構成する各部への電力の供給状態を節電状態記憶部としてのメモリ115aに記憶することで管理する。
時計部116は、時間の計測を行う。
制御部117は、複合機110全体を制御する。例えば、制御部117は、時計部116により経過時間を計測して、予め定められた時問、複合機110の予め定められた機能が使用されていない場合に、節電状態管理部115に節電状態へ移行するように指示する。このような指示を受けて、節電状態管理部115は、電力供給部114に各部への電力供給を遮断するように指示する。このような指示を受けて電力供給部114は、例えば、画像読取部111、操作パネル121、画像形成部122及びFAX部123等の少なくとも何れか一つへの電力供給を遮断する。
通信部118は、データの送受信を行う。本実施の形態においては、通信部118は、ネットワーク150との間でデータの送受信を行う。
要求解析部119は、通信部118で受信されたデータを解析する。そして、要求解析部119は、通信部118で受信されたデータが要求である場合には、その要求を処理する。例えば、要求解析部119は、通信部118で受信されたデータがPullスキャン機能に関する要求であるか否かを解析して、その要求を処理する。本実施の形態においては、Pullスキャン機能に関する要求には、画像データを読み取ることを要求する画像読取要求及び画像データの取得を要求する画像データ取得要求が含まれる。なお、本実施の形態においては、要求解析部119は、節電状態管理部115から、複合機110の節電状態を示す節電状態情報を取得するとともに、節電状態管理部115に対して、画像読取部111の節電状態の解除を要求することができる。
応答部120は、通信部118で受信された、Pullスキャン機能に関する要求に対する応答を行う。例えば、応答部120は、クライアントPC130からの、画像データの読み取りを要求する画像読取要求を通信部118が受信したときに、画像読取部111が画像データを読み取ることができる通常待機状態よりも消費電力の少ない節電状態である場合には、画像読取部111が画像データを読み取ることができる通常待機状態に復帰した後に、通信部118に指示して、クライアントPC130へ画像読取要求に対する受付応答を送信させる。また、応答部120は、クライアントPC130から、画像データの取得を要求する画像データ取得要求を通信部118が受信したときに、通信部118に指示して、画像処理部112で生成された出力画像データをクライアントPC130に送信させる。
操作パネル121は、オペレータからの操作の入力を受け付ける入力部121aと、画面を表示する表示部121bとを備える。
画像形成部122は、画像データに基づいて、媒体に画像の形成(例えば、印刷)を行う。
FAX部123は、通信回線を介して、画像データを送受信する。
図3は、クライアントPC130の構成を概略的に示すブロック図である。
クライアントPC130は、通信部131と、記憶部132と、制御部133と、表示部138と、操作部139とを備える。
通信部131は、データの送受信を行う。本実施の形態においては、通信部131は、ネットワーク150との間でデータの送受信を行う。
記憶部132は、データの保存を行う。
制御部133は、クライアントPC130全体を制御する。
ここで、制御部133は、記憶部132に記憶されている画像読取プログラムを読み込み、それを実行することにより、要求部134、応答処理部135、時計部136、及び、プログラム制御部137として機能する。
要求部134は、複合機110に送信する要求を生成し、通信部131に指示して、複合機110へその要求を送信させる。例えば、要求部134は、複合機110にPullスキャン機能の実行に関する要求として、画像データの読み取りを要求する画像読取要求と、画像データの取得を要求する画像データ取得要求とを生成する。
応答処理部135は、複合機110からの応答を解析し、その応答を処理する。例えば、通信部131が複合機110からの受付応答を受信した場合には、受付応答を受信したことをプログラム制御部137に通知する。また、通信部131が複合機110から出力画像データを受信した場合には、その出力画像データを記憶部132に記憶させる。
時計部136は、時間を計測する。例えば、本実施の形態においては、時計部136は、複合機110に送信した要求の送信後の経過時間を計測する。
プログラム制御部137は、画像読取プログラム全体を制御する。例えば、プログラム制御部137は、時計部136による時間計測により、要求送信後、応答処理部135から応答の通知が予め定められた時間ない場合には、応答タイムアウトと判断して、画像読取プログラムをエラー終了させる。
表示部138は、画面を表示する。
操作部139は、オペレータからの操作の入力を受け付ける。
以上に記載されたクライアントPC130は、例えば、CPU(Central Processing Unit)と、メモリと、HDD(Hard Disk Drive)等の外部記憶装置と、キーボードやマウス等の入力装置と、ディスプレイ等の出力装置と、通信ネットワークに接続するためのNIC(Network Interface Card)等の通信装置とを備えた一般的なコンピュータで実現できる。
例えば、通信部131は、CPUが通信装置を利用することで実現可能である。記憶部132は、CPUがメモリ又は外部記憶装置を利用することにより実現可能である。制御部133は、外部記憶装置に記憶されている所定のプログラムをメモリにロードしてCPUで実行することで実現可能である。表示部138は、CPUが出力装置を利用することで実現可能である。操作部139は、CPUが入力装置を利用することで実現可能である。
この所定のプログラムは、通信装置を介してネットワークから、外部記憶装置にダウンロードされ、それから、メモリ上にロードされてCPUにより実行されるようにしてもよい。また、この所定のプログラムは、通信装置を介してネットワークから、メモリ上に直接ロードされ、CPUにより実行されるようにしてもよい。
(動作の説明)
図4は、従来の複合機170が、クライアントPC130からの要求に応じてPullスキャン機能を実行する際の処理を示すシーケンス図である。図4では、複合機170の画像読取部175は節電状態にあるものとする。
例えば、オペレータが操作部139にPullスキャンの実行を指示する操作を入力すると、操作部139は、プログラム制御部137に、そのような操作の入力があったことを通知する。プログラム制御部137は、要求部134に、画像読取要求の生成と送信を指示する。このような指示を受けた要求部134は、画像読取要求を生成し、通信部131に指示して、これを複合機170へと送信させる(S10)。そして、通信部131が画像読取要求を送信すると、プログラム制御部137は、時計部136に計時を開始させる(S11)。
画像読取要求を受信した複合機170では、要求解析部171が、画像読取要求を解析して、画像読取指示を制御部173に指示する(S12)。また、応答部172が、画像読取の受付応答を返信する(S13)。
画像読取の受付応答を受信したクライアントPC130では、受信された受付応答が通信部131から応答処理部135に送られる。応答処理部135は、画像読取の受付応答を受信したことをプログラム制御部137に通知する。このような通知を受けたプログラム制御部137は、画像データ取得要求の生成と送信を要求部134に指示する。また、プログラム制御部137は、予め定められた応答タイムアウト時間内に、画像読取の受付応答を受け取った場合には、時計部136に計時を終了させる(S14)。
プログラム制御部137から画像データ取得要求の生成及び送信の指示を受けた要求部134は、画像データ取得要求を生成し、通信部131に指示して、これを複合機170へと送信させる(S15)。そして、通信部131が画像データ取得要求を送信した後、プログラム制御部137は、時計部136に計時を開始させる(S16)。
ステップS12で画像読取指示を受けた制御部173は、電源174に画像読取部175への電力供給の開始を指示する(S17)。このような指示を受けた電源174は、画像読取部175に電力の供給を開始する(S18)。また、制御部173は、画像読取部175に、原稿読み取り可能な通常待機状態への復帰を指示する(S19)。
画像読取部175は、制御部173からの指示に応じて通常待機状態に復帰した場合には、制御部173に復帰応答を行う(S20)。復帰応答を受けた制御部173は、画像読取部175に原稿から画像データを読み取るように指示する(S21)。このような指示を受けた画像読取部175は、原稿から画像データを読み取り、予め定められた画像処理を行って、出力画像データを生成する。そして、出力画像データを図示しないメモリに記憶後、制御部173に、データの生成完了を通知する(S22)。
このような通知を受けた制御部173は、応答部171に、出力画像データの生成完了を通知する(S23)。このような通知を受けた応答部171は、メモリに記憶されている出力画像データを読み出して、図示しない通信部を介して、クライアントPC130に送る(S24)。
図4に示されているように、複合機170の画像読取部175は、節電状態にあるので、画像データの読み取りを開始させる前に、画像読取部175への電力供給を開始し(S18)、画像読取開始可能な状態へ復帰させる処理(S19、S20)が必要となる。このため、画像読取部175が、節電状態にある場合には、出力画像データを送信するまでの時間は、ステップS21からステップS22までの通常の読取所要時間Tc1に、ステップS17からステップS20までの節電状態解除処理時間Tr1が上乗せされる。従って、クライアントPC130の応答タイムアウト時間Tt1と、節電状態解除処理時間Tr1と、通常の読取所要時間Tc1との関係が、Tt1<Tr1+Tc1となる場合に、クライアントPC130のプログラム制御部137は、タイムアウトエラーが発生したと判断してしまう。
一般的に、クライアントPC130において、応答タイムアウト時間Tt1は、通常の読取所要時間Tc1に基づいて、設定されていることが多い。このため、節電状態解除処理時間Tr1が加算されると、プログラム制御部137においてタイムアウトエラーが発生したと判断してしまう可能性が高くなる。これに対して、本実施の形態では、以下のような対策を行っている。
図5は、実施の形態1に係る画像読取システム100での処理を示すシーケンス図である。図5のシーケンス図は、複合機110内での処理を簡単に説明するため、複合機110内の6つの部分だけを表している。
まず、クライアントPC130において、オペレータが操作部139にPullスキャンの実行を指示する操作を入力すると(S30)、操作部139は、プログラム制御部137に、そのような操作の入力があったことを通知する。
プログラム制御部137は、要求部134に、画像読取要求の生成と送信を指示する。このような指示を受けた要求部134は、画像読取要求を生成し、通信部131に指示して、これを複合機110へと送信させる(S31)。そして、通信部131が画像読取要求を送信した後、プログラム制御部137は、時計部136に計時を開始させる(S32)。
画像読取要求を受信した複合機110では、通信部118が画像読取要求を要求解析部119に送り、要求解析部119がこの要求を解析する。要求解析部119は、受信された要求が画像読取要求であることを検出すると、節電状態管理部115に、画像読取部111の節電状態の取得を要求する節電状態取得要求を行う(S33)。この時、複合機110は、節電状態にあり、画像読取部111への電力供給は遮断された状態にあるものとする。このため、節電状態管理部115は、その応答として画像読取部111が節電状態にあることを要求解析部119に通知する(S34)。
画像読取部111が節電状態にあった場合、要求解析部119は、画像読取の開始要求を行う前に、節電状態管理部115に画像読取部111を節電状態から通常待機状態に復帰させるように要求する(S35)。このような要求を受けた節電状態管理部115は、電力供給部114に画像読取部111への電力供給の開始を指示する(S36)。このような指示を受けた電力供給部114は、画像読取部111への電力供給を開始する(S37)。
次に、節電状態管理部115は、画像読取部111へ、画像読取を実行可能な通常待機状態に復帰するように指示する(S38)。電力が供給され、通常待機状態への復帰を指示された画像読取部111は、初期化処理等を行い、画像読取が実行可能な通常待機状態に復帰する。そして、画像読取部111は、復帰が完了したら節電状態管理部115へ復帰応答を行う(S39)。復帰応答を受けた節電状態管理部115は、要求解析部119へ復帰応答を行う(S40)。
要求解析部119は、復帰応答を受けて、画像読取部111が通常待機状態に復帰したことを確認して、制御部117に画像読取開始要求を行う(S41)。画像読取開始要求を受けた制御部117は、画像読取部111へ画像読取の開始を指示する(S42)。
画像読取の開始指示を受けた画像読取部111は、既にステップS38の復帰指示を受けて、通常待機状態に復帰しているため、通常通り原稿の読み取りを行う。読み取られた画像データは、画像処理部112で所望する形式に変換及び加工された後、出力画像データとして出力データメモリ113に格納される。なお、画像読取部111は、画像データの読み取りが完了すると、制御部117に出力画像データの生成が開始されたことを通知する(S43)。出力画像データの生成が開始されたことを通知された制御部117は、要求解析部119に出力画像データの生成が開始されたことを通知する(S44)。
ここで、ステップS40で復帰応答を受け取り、画像読取部111が通常待機状態まで復帰したことを確認して、ステップS41で制御部117に画像読取開始要求を伝えた要求解析部119は、応答部120にクライアントPC130へ画像読取要求に対する受付応答を返すように指示する。このような指示を受けた応答部120は、画像読取要求に対する受付応答を生成し、通信部118に、生成された受付応答をクライアントPC130へ送信するように指示する。このような指示を受けた通信部118は、その受付応答をクライアントPC130に送信する(S45)。
画像読取要求に対する受付応答を受信したクライアントPC130では、通信部131が受信された受付応答を応答処理部135に与える。応答処理部135は、画像読取要求が複合機110に受け付けられたことをプログラム制御部137に通知する。プログラム制御部137は、このような通知を予め定められた応答タイムアウト時間内に受けた場合には、時計部136での計時を終了させる(S46)。また、このような通知を受けたプログラム制御部137は、画像データの取得要求を行うように、要求部134に指示する。このような指示を受けた要求部134は、画像データ取得要求を生成し、生成された画像データ取得要求を複合機110へ送信するよう、通信部131に指示する。このような指示を受けた通信部131は、画像データ取得要求を複合機110に送信する(S47)。そして、通信部131が画像データ取得要求を送信した後、タイムアウトが発生したと判断せずに、プログラム制御部137は、時計部136に計時を開始させる(S48)。
画像データ取得要求を受信した複合機110は、通信部118が受信された画像データ取得要求を要求解析部119に与える。要求解析部119は、受け取った要求を解析して、受け取られた要求が画像データ取得要求であることを検出すると、出力画像データの生成が開始されたことの通知を受けるまで待機する。そして、ステップS44で、そのような通知を受けると、要求解析部119は、応答部120に出力画像データの送信を指示する。このような指示を受けた応答部120は、出力データメモリ113から出力画像データを読み出して、通信部118にその出力画像データをクライアントPC130へ送信するように指示する。このような指示を受けた通信部118は、クライアントPC130へ出力画像データを送信する(S49)。
出力画像データを受信したクライアントPC130では、通信部131が受信された出力画像データを応答処理部135に与える。応答処理部135は、受け取った出力画像データを記憶部132に保存し、応答画像データを受信したことをプログラム制御部137に通知する。プログラム制御部137は、このような通知を予め定められた応答タイムアウト時間内に受けた場合には、タイムアウトが発生したと判断せずに時計部136での計時を終了させる(S50)。
以上のように、実施の形態1に係る画像読取システム100では、複合機110が節電状態にあり、画像読取部111への電力供給が遮断された状態で、複合機110がクライアントPC130から画像読取要求を受けた場合でも、クライアントPC130からの画像データ取得要求を受けてから、出力画像データを応答するまでの所要時間は、非節電状態で画像読取要求を受けた場合と同様となる。その結果、節電状態であることが原因で、画像データ取得要求を行ったクライアントPC130を長時間待たせることがなくなり、クライアントPC130のプログラム制御部137が、応答タイムアウトでエラー終了することなく、出力画像データを受け取ることができる。
以上に記載された実施の形態1では、要求解析部119は、画像読取部111が節電状態にあることを確認して、節電状態の解除処理を行っているが、このような例に限定されるものではない。例えば、要求解析部119は、画像読取部111が節電状態であるか否かにかかわらず、画像読取部111に節電状態の解除要求を行ってもよい。このような場合、画像読取部111が節電状態ではないときには、例えば、図5に記載されているステップS34における復帰要求に対して、節電状態管理部115から即座に復帰応答が返り、以降は同様に処理されることとなる。
実施の形態2.
(構成の説明)
図1に示されているように、実施の形態2に係る画像読取システム200は、画像読取装置としての複合機210と、情報処理装置としてのクライアントPC130とを備える。実施の形態2に係る画像読取システム200は、複合機210において、実施の形態1に係る画像読取システム100と異なっている。
図6は、複合機210の構成を概略的に示すブロック図である。
複合機210は、画像読取部111と、画像処理部112と、出力データメモリ113と、電力供給部114と、節電状態管理部215と、時計部116と、制御部217と、通信部118と、要求解析部219と、応答部120と、操作パネル121と、画像形成部122と、FAX部123とを備える。
節電状態管理部215は、複合機210における電力の供給状態を管理する。ここで、実施の形態1における節電状態管理部115は、節電状態へ移行させる処理及び節電状態からの復帰処理も行っていたが、実施の形態2における節電状態管理部215は、これらの処理を行わない。実施の形態2では、これらの処理は、制御部217が行う。なお、節電状態管理部215は、電力供給部114から複合機110を構成する各部への電力の供給状態を節電状態記憶部としてのメモリ215aに記憶することで管理する。
要求解析部219は、通信部118で受信された、Pullスキャン機能に関する要求を解析して、解析された要求を処理する。実施の形態1における要求解析部219は、節電状態管理部215から複合機210の節電状況に関する情報を取得して、画像読取部111の節電状態の解除を要求する処理等を行っているが、実施の形態2における要求解析部219は、このような処理を行わない。実施の形態2では、このような処理は、制御部217が行う。
実施の形態2における要求解析部219は、制御部217に画像読取開始の要求を行った後、時計部116を使用して、時間計測を行い、予め定められた時間が経過した場合には、応答部120にクライアントPC130へ画像読取要求に対する受付応答を返すように指示する。従って、応答部120は、クライアントPC130からの、画像データの読み取りを要求する画像読取要求を通信部118が受信してから、時計部116で計測された時間が予め定められた時間を経過した後に、通信部118に指示して、クライアントPC130へ画像読取要求への受付応答を送信させる。
制御部217は、実施の形態1における制御部117と同様の処理を行う他、電力供給部114から複合機210を構成する各部への電力の供給及び供給停止を制御するとともに、当該各部の節電状態への移行及び節電状態からの復帰を制御する。
(動作の説明)
図7は、実施の形態2に係る画像読取システム100での処理を示すシーケンス図である。図7のシーケンス図は、複合機210内での処理を簡単に説明するため、複合機210内の6つの部分だけを表している。
まず、クライアントPC130において、オペレータが操作部139にPullスキャンの実行を指示する操作を入力すると(S60)、操作部139は、プログラム制御部137に、そのような操作の入力があったことを通知する。
プログラム制御部137は、要求部134に、画像読取要求の生成と送信を指示する。このような指示を受けた要求部134は、画像読取要求を生成し、通信部131に指示して、これを複合機210へと送信させる(S61)。そして、通信部131が画像読取要求を送信した後、プログラム制御部137は、時計部136に計時を開始させる(S62)。
画像読取要求を受信した複合機210では、通信部118が画像読取要求を要求解析部219に送り、要求解析部219がこの要求を解析する。要求解析部219は、受信された要求が画像読取要求であることを検出すると、制御部217に画像読取の開始を要求する(S63)。
このような要求を受けた制御部217は、節電状態管理部215に画像読取部111の節電状態を取得する節電状態取得要求を行う(S64)。この時、複合機210は、節電状態にあり、画像読取部111への電力供給は遮断された状態にあるものとする。このため、節電状態管理部215は、その応答として画像読取部111が節電状態にあることを制御部217に通知する(S65)。
画像読取部111が節電状態であった場合、制御部217は、画像読取の開始要求を行う前に、電力供給部114に画像読取部111への電力供給の開始を指示する(S66)。このような指示を受けた電力供給部114は、画像読取部111への電力供給を開始する(S67)。
次に、制御部217は、画像読取部111へ、画像読取を実行可能な通常待機状態に復帰するように指示する(S68)。電力が供給され、通常待機状態への復帰を指示された画像読取部111は、初期化処理等を行い、画像読取が実行可能な通常待機状態に復帰する。そして、画像読取部111は、復帰が完了したら制御部217へ復帰応答を行う(S69)。復帰応答を受けた制御部217は、画像読取部111へ画像読取の開始を指示する(S70)。
画像読取の開始指示を受けた画像読取部111は、既にステップS68の復帰指示を受けて、通常待機状態に復帰しているため、通常通り原稿の読み取りを行う。読み取られた画像データは、画像処理部112で所望する形式に変換及び加工された後、出力画像データとして出力データメモリ113に格納される。なお、画像読取部111は、画像データの読み取りが完了すると、制御部217に出力画像データの生成が開始されたことを通知する(S71)。出力画像データの生成が開始されたことを通知された制御部217は、要求解析部219に出力画像データの生成が開始されたことを通知する(S72)。
ここで、ステップS63で制御部217に画像読取開始要求を伝えた要求解析部219は、時計部116に時間計測を開始させる。そして、要求解析部219は、予め定められた時間が経過した場合(S73)には、応答部120にクライアントPC130へ画像読取要求に対する受付応答を返すように指示する。このような指示を受けた応答部120は、画像読取要求に対する受付応答を生成し、通信部118に、生成された受付応答をクライアントPC130へ送信するように指示する。このような指示を受けた通信部118は、その受付応答をクライアントPC130に送信する(S74)。
画像読取要求に対する受付応答を受信したクライアントPC130では、通信部131が受信された受付応答を応答処理部135に与える。応答処理部135は、画像読取要求が複合機210に受け付けられたことをプログラム制御部137に通知する。プログラム制御部137は、このような通知を予め定められた応答タイムアウト時間内に受けた場合には、タイムアウトが発生したと判断せずに、時計部136での計時を終了させる(S75)。また、このような通知を受けたプログラム制御部137は、画像データの取得要求を行うように、要求部134に指示する。このような指示を受けた要求部134は、画像データ取得要求を生成し、生成された画像データ取得要求を複合機210へ送信するよう、通信部131に指示する。このような指示を受けた通信部131は、画像データ取得要求を複合機210に送信する(S76)。そして、通信部131が画像データ取得要求を送信した後、プログラム制御部137は、時計部136に計時を開始させる(S77)。
画像データ取得要求を受信した複合機210は、通信部118が受信された画像データ取得要求を要求解析部219に与える。要求解析部219は、受け取られた要求を解析して、受け取られた要求が画像データ取得要求であることを検出すると、出力画像データの生成が開始されたことの通知を受けるまで待機する。そして、ステップS72で、そのような通知を受けると、要求解析部219は、応答部120に出力画像データの送信を指示する。このような指示を受けた応答部120は、出力データメモリ113から出力画像データを読み出して、通信部118にその出力画像データをクライアントPC130へ送信するように指示する。このような指示を受けた通信部118は、クライアントPC130へ出力画像データを送信する(S78)。
出力画像データを受信したクライアントPC130では、通信部131が受信された出力画像データを応答処理部135に与える。応答処理部135は、受け取った出力画像データを記憶部132に保存し、応答画像データを受信したことをプログラム制御部137に通知する。プログラム制御部137は、このような通知を予め定められた応答タイムアウト時間内に受けた場合には、タイムアウトが発生したと判断せずに、時計部136での計時を終了させる(S79)。
実施の形態2に係る複合機210によれば、要求解析部219が制御部217へ画像読取の開始を要求した後に、応答部120に画像読取要求に対する受付応答を返すように指示するまでの一定の待機時間を適正に設定することで、複合機210が節電状態にあり、画像読取部111への電力供給が遮断された状態で、複合機210がクライアントPC130から画像読取要求を受けた場合でも、クライアントPC130のプログラム制御部137が出力画像データの受信を待ちきれずにタイムアウトしてしまうことを抑制することができる。
以下の説明では、意図的な待機時間や、節電状態からの復帰にかかる時間及び画像読取開始から画像データが出力されるまでの所要時間等の比較的長時間かかる処理と比較して、複合機210内における各部間の指示及び通知処理にかかる時間、並びに、クライアントPC130と複合機210と間の要求及び応答の伝達時間等は、微小時間であるとして考慮しない。
図7に示されているフロー図によれば、節電状態解除処理時間Tr2と通常の読取所要時間Tc2の合計が、プログラム制御部137における応答待ちタイムアウト時間Tt2を越える場合(Tt2<Tr2+Tc2)に、一定の待機時間Twを設けないと(Tw=0)、ステップS76における画像データ取得要求からステップS78における出力画像データの受信までの間に、クライアントPC130のプログラム制御部137では、タイムアウトが発生する可能性がある。しかしながら、待機時間Twが、例えば、下記の(1)式を満たすように設定されていれば、タイムアウトを防ぐことができる。
Tw+Tt2>Tr2+Tc2 ・・・(1)
但し、待機時間Twを長くし過ぎると、ステップS61における画像読取要求から、ステップS74における受付応答を受けるまでの間にタイムアウトが発生してしまうので、下記の(2)式が満たされるのが必須条件である。
Tt2>Tw ・・・(2)
さらに、実施の形態2では、要求解析部219は、画像読取要求を受けた時点で、画像読取部111が節電状態にあるかどうかを意識していない。このため、要求解析部219は、画像読取部111が節電状態であるかどうかに関わらず、画像読取要求を処理する際に一定時間待機することになるが、待機時間Twを通常の読取所要時間Tc2よりも短くなるように設定することで、画像読取部111が非節電状態である場合、言い換えると、節電状態解除処理時間Tr2が発生しない場合でも、クライアントPC130が画像データ取得要求を送信してから出力画像データを受け取るまでの所要時間に影響はなく、通常の読取所要時間Tc2のみとなるので、全体的な応答速度の低下には繁がらない。
また、実施の形態2に係る複合機210の利点として、節電状態解除処理時間Tr2が、クライアント端末130の応答待ちタイムアウト時間Tt2よりも長い場合について説明する。
このような場合、実施の形態1に係る複合機110は、画像読取要求に対する応答を、画像読取部111の復帰処理を完了させてから行うため、クライアント端末130で応答タイムアウトが発生する。一方、実施の形態2に係る複合機210は、予め定められた待機時間Twを適切に設定すれば、画像読取要求に対する受付応答でも、画像データ取得要求に対する出力画像データの応答でも、クライアント端末130で応答タイムアウトが発生しないようにすることができる。この場合の待機時間Twの設定条件も、上記(1)式及び(2)式を満たすように設定されていればよい。
さらに、実施の形態2に係る複合機210のさらなる利点として、通常の読取所要時間Tc2が、クライアント端末130の応答待ちタイムアウト時間Tt2よりも長い場合について説明する。
このような場合、実施の形態1に係る複合機110は、画像データ取得要求に対する応答として出力画像データを受信する前に、応答待ちタイムアウトが発生する。一方、実施の形態2に係る複合機210は、予め定められた待機時間Twを適切に設定すれば、画像読取要求に対する受付応答でも、画像データ取得要求に対する出力画像データの応答でも、クライアント端末130で応答タイムアウトが発生しないようにすることができる。この場合の待機時間Twの設定条件も、上記(1)式及び(2)式を満たすように設定されていればよい。この利点は、画像読取部111が節電状態にあるか否かにかかわらず有効である。
以上に記載された実施の形態2では、要求解析部219で計測される待機時間は一定のものとして予め設定されているが、このような例に限定されるものではない。例えば、複合機210の要求解析部219が、クライアントPC130から応答タイムアウト時間を取得して、上述した(1)式及び(2)式を満たすように、待機時間Twを特定してもよい。このような場合、節電状態解除処理時間Tr2及び通常の読取所要時間Tc2は、要求解析部219が、時計部116を用いて実際に計測した値(例えば、予め定められた回数若しくは時間における平均値、又は、直前に計測された値)等が用いられればよい。ここで、通常の読取所要時間Tc2については、読取解像度、原稿をカラーで読み込むか又はモノクロで読み込むか、及び、読み込み枚数等の設定で異なるため、要求解析部219は、予め定められた読取設定毎に、通常の読取所要時間Tc2の値を保持しておき、待機時間Twを特定してもよい。また、要求解析部219は、予め定められた読取設定毎に、待機時間Twが予め設定されていてもよい。
また、要求解析部219は、例えば、読み取り解像度等予め定められたパラメータに従って、上述した(1)式及び(2)式に重み値を乗算して、待機時間Twを特定してもよい。
例えば、要求解析部219は、(1)式の代わりに、下記の(3)式を用いて待機時間Twを特定してもよい。
Tw+Tt2>Tr2+Tc2×Co ・・・(3)
ここで、Coは、画像読取部111が読み取りを行う際の設定に応じて予め定められた重み係数である。ここで、Coの値は、予め定められたパラメータが通常の読み取り所要時間Tc2を長くするものであるほど、大きな値となる。
以上に記載された実施の形態1及び2では、デバイス毎に電力供給を遮断して節電状態とすることができることを示すために、画像形成部122及びFAX部123を備える複合機110、210を説明したが、このような例に限定されるものではない。本発明は、画像読取機能だけを備える、言い換えると、画像形成機能及びファクシミリ通信機能等を備えていない画像読取装置(例えば、スキャナ)にも適用することができる。また、本発明は、画像読取部111及び画像形成部122を備える画像形成装置であってもよく、また、画像読取部111及びFAX部123を備えるファクシミリ装置であってもよい。
以上に記載された実施の形態1及び2では、情報処理装置としてクライアントPC130を例に説明を行ったが、このような例に限定されるものではない。例えば、情報処理装置は、節電機能があり、画像読取機能を持つ装置に対して、外部から画像読取要求及び画像データ取得要求を発信することができるとともに、その装置から応答として受付応答及び出力画像データを受け取る機能を備えるものであれば、携帯端未等、どの様な装置であってもよい。
以上に記載された実施の形態1及び2では、複合機110、210及びクライアントPC130は、ネットワーク150を介して、接続されているが、このような例に限定されるものではない。例えば、これらは、USB、各種無線通信等を介して接続されていてもよい。
100,200 画像読取システム、 110,210 複合機、 111 画像読取部、 112 画像処理部、 113 出力データメモリ、 114 電力供給部、 115,215 節電状態管理部、 116 時計部、 117,217 制御部、 118 通信部、 119,219 要求解析部、 120 応答部、 121 操作パネル、 121a 入力部、 121b 表示部、 122 画像形成部、 123 FAX部、 130 クライアントPC、 131 通信部、 132 記憶部、 133 制御部、 134 要求部、 135 応答処理部、 136 時計部、 137 プログラム制御部、 138 表示部、 139 操作部。

Claims (16)

  1. 原稿から画像データを読み取る画像読取部と、
    情報処理装置と通信を行う通信部と、
    前記情報処理装置からの、画像データの読み取りを要求する画像読取要求を前記通信部が受信したときに、前記画像読取部が画像データを読み取ることができる通常待機状態よりも電力の消費量の少ない節電状態である場合には、前記画像読取部が前記通常待機状態に復帰した後に、前記通信部に指示して、前記画像読取要求に対する受付応答を前記情報処理装置へ送信させる応答部と、を備えること
    を特徴とする画像読取装置。
  2. 前記画像読取部への電力の供給及び供給停止を行う電力供給部をさらに備え、
    前記節電状態においては、前記電力供給部から前記画像読取部への電力の供給が停止されており、
    前記応答部は、前記画像読取要求を前記通信部が受信したときに、前記電力供給部から前記画像読取部への電力の供給が停止されている場合には、前記電力供給部が前記画像読取部に電力の供給を開始して、前記画像読取部が画像データを読み取ることができる通常待機状態に復帰した後に、前記通信部に指示して、前記画像読取要求に対する受付応答を前記情報処理装置へ送信させること
    を特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記画像読取部で読み取られた画像データを画像処理して出力画像データを生成する画像処理部をさらに備え、
    前記画像読取部は、前記通常待機状態に復帰した後に、原稿から画像データを読み取り、
    前記応答部は、前記情報処理装置から、前記受付応答が受信された後に送信された、画像データの取得を要求する画像データ取得要求を前記通信部が受信した後に、前記通信部に指示して、前記画像処理部で生成された出力画像データを前記情報処理装置へ送信させること
    を特徴とする請求項2に記載の画像読取装置。
  4. 前記電力供給部から前記画像読取部への電力の供給状態を管理し、前記電力供給部から前記画像読取部への電力の供給及び供給停止を制御するとともに、前記画像読取部の通常待機状態への復帰を制御する節電状態管理部をさらに備え、
    前記節電状態管理部は、前記通信部が前記画像読取要求を受信したときに、前記電力供給部が前記画像読取部への電力の供給を停止している場合には、前記電力供給部に前記画像読取部への電力の供給を開始させるとともに、前記画像読取部を前記通常待機状態に復帰させること
    を特徴とする請求項2又は3に記載の画像読取装置。
  5. 前記通信部で受信されたデータを解析する要求解析部をさらに備え、
    前記節電状態管理部は、前記通信部が受信したデータが前記画像読取要求であると前記要求解析部が判断したときに、前記電力供給部が前記画像読取部への電力の供給を停止している場合には、前記電力供給部に前記画像読取部への電力の供給を開始させるとともに、前記画像読取部を前記通常待機状態に復帰させること
    を特徴とする請求項4に記載の画像読取装置。
  6. 前記要求解析部は、前記通信部で受信されたデータが前記画像読取要求であるときに、前記節電状態管理部に問い合わせることで、前記画像読取部に電力が供給されているか否かを確認し、前記画像読取部に電力が供給されていない場合に、前記節電状態管理部に復帰要求を行い、
    前記節電状態管理部は、前記要求解析部からの前記復帰要求に応じて、前記電力供給部に前記画像読取部への電力の供給を開始させるとともに、前記画像読取部を前記通常待機状態に復帰させること
    を特徴とする請求項5に記載の画像読取装置。
  7. 前記通信部で受信されたデータを解析し、当該データが前記画像読取要求であるときに、前記節電状態管理部に復帰要求を行う要求解析部をさらに備え、
    前記節電状態管理部は、前記要求解析部からの前記復帰要求に応じて、前記電力供給部に前記画像読取部への電力の供給を開始させるとともに、前記画像読取部を前記通常待機状態に復帰させること
    を特徴とする請求項4に記載の画像読取装置。
  8. 原稿から画像データを読み取る画像読取部と、
    情報処理装置と通信を行う通信部と、
    時間を計測する時計部と、
    前記情報処理装置からの、画像データの読み取りを要求する画像読取要求を前記通信部が受信してから、前記時計部で計測された時間が予め定められた時間を経過した後に、前記通信部に指示して、前記情報処理装置へ前記画像読取要求に対する受付応答を送信させる応答部と、を備えること
    を特徴とする画像読取装置。
  9. 前記通信部で受信されたデータを解析して、当該データが前記画像読取要求であるときに、前記時計部に時間の計測を開始させて、前記時計部で計測された時間が前記予め定められた時間を経過した後に、前記応答部に前記受付応答の送信を指示する要求解析部をさらに備え、
    前記応答部は、前記要求解析部からの指示に応じて、前記通信部に指示して、前記情報処理装置へ前記受付応答を送信させること
    を特徴とする請求項7に記載の画像読取装置。
  10. 前記画像読取部で読み取られた画像データを画像処理して出力画像データを生成する画像処理部をさらに備え、
    前記通信部で受信されたデータが前記画像読取要求であると前記要求解析部が判断したときに、前記画像読取部が画像データを読み取ることができる通常待機状態よりも電力の消費量の少ない節電状態である場合には、前記画像読取部は、画像データを読み取ることができる通常待機状態に復帰するとともに、原稿の画像データを読み取り、前記応答部は、前記情報処理装置から、前記受付応答が受信された後に送信された、画像データの取得を要求する画像データ取得要求を前記通信部が受信した後に、前記通信部に指示して、前記画像処理部で生成された出力画像データを前記情報処理装置へ送信させること
    を特徴とする請求項9に記載の画像読取装置。
  11. 前記画像読取部への電力の供給及び供給停止を行う電力供給部をさらに備え、
    前記通信部で受信されたデータが前記画像読取要求であると前記要求解析部が判断したときに、前記電力供給部から前記画像読取部への電力の供給が停止されている場合には、前記電力供給部は、前記画像読取部への電力の供給を開始し、前記画像読取部は、画像データを読み取ることができる通常待機状態に復帰するとともに、原稿の画像データを読み取り、前記応答部は、前記情報処理装置から、前記受付応答が受信された後に送信された、画像データの取得を要求する画像データ取得要求を前記通信部が受信した後に、前記通信部に指示して、前記画像処理部で生成された出力画像データを前記情報処理装置へ送信させること
    を特徴とする請求項10に記載の画像読取装置。
  12. 前記電力供給部から前記画像読取部への電力の供給状態を管理する節電状態管理部と、
    前記電力供給部から前記画像読取部への電力の供給及び供給停止を制御するとともに、前記画像読取部の通常待機状態への復帰を制御する制御部と、をさらに備え、
    前記制御部は、前記通信部で受信されたデータが前記画像読取要求であると前記要求解析部が判断したときに、前記節電状態管理部に問い合わせることで、前記画像読取部に電力が供給されているか否かを確認し、前記画像読取部に電力が供給されていない場合には、前記電力供給部に前記画像読取部への電力の供給を開始させるとともに、前記画像読取部を前記通常待機状態に復帰させること
    を特徴とする請求項11に記載の画像読取装置。
  13. 情報処理装置及び画像読取装置を備える画像読取システムであって、
    前記画像読取装置は、
    原稿から画像データを読み取る画像読取部と、
    前記情報処理装置と通信を行う通信部と、
    前記情報処理装置からの、画像データの読み取りを要求する画像読取要求を前記通信部が受信したときに、前記画像読取部が画像データを読み取ることができる通常待機状態よりも電力の消費量の少ない節電状態である場合には、前記画像読取部が前記通常待機状態に復帰した後に、前記通信部に指示して、前記画像読取要求に対する受付応答を前記情報処理装置へ送信させる応答部と、を備えること
    を特徴とする画像読取システム。
  14. 情報処理装置及び画像読取装置を備える画像読取システムであって、
    原稿から画像データを読み取る画像読取部と、
    前記情報処理装置と通信を行う通信部と、
    時間を計測する時計部と、
    前記情報処理装置からの、画像データの読み取りを要求する画像読取要求を前記通信部が受信してから、前記時計部で計測された時間が予め定められた時間を経過した後に、前記通信部に指示して、前記情報処理装置へ前記画像読取要求に対する受付応答を送信させる応答部と、を備えること
    を特徴とする画像読取システム。
  15. 情報処理装置からの、画像データの読み取りを要求する画像読取要求を受信する受信過程と、
    前記受信過程で前記読取要求が受信されたときに、前記画像読取部が画像データを読み取ることができる通常待機状態よりも電力の消費量の少ない節電状態であるか否かを判断する電力供給状態判断過程と、
    前記電力供給状態判断過程で、前記画像読取部が前記節電状態であると判断された場合に、前記画像読取部を、画像データを読み取ることができる通常待機状態に復帰させる復帰過程と、
    前記画像読取部の通常待機状態への復帰が完了した後に、前記画像読取要求に対する受付応答を前記情報処理装置へ送信する受付応答送信過程と、を有すること
    を特徴とする画像読取方法。
  16. 情報処理装置からの、画像データの読み取りを要求する画像読取要求を受信する受信過程と、
    前記受信過程で前記読取要求が受信されてから計測された時間が予め定められた時間を経過した後に、前記画像読取要求に対する受付応答を前記情報処理装置へ送信する受付応答送信過程と、を有すること
    を特徴とする画像読取方法。
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