JP2014229735A - ロータリソレノイド - Google Patents

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裕洋 金子
Masahiro Kaneko
裕洋 金子
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Abstract

【課題】トルクを一定に保つ、さらにはトルクの変化率を調整することなどができ、かつ、ケースを大型化する必要がない構成を有するロータリソレノイドを提供する。
【解決手段】上側ロータ10の第1磁極部11の先端面12、第2磁極部16の先端面17及び第3磁極部21の先端面22、並びに、下側ロータの第1磁極部の先端面、第2磁極部の先端面及び第3磁極部の先端面の一部の領域を、回転する方向に向かって狭くなって行くように、言い換えると、回転しているときに前側となる部分から後ろ側となる部分に向かって幅が逓増するように形成された領域が設けられているので、所定の回転角度範囲においてトルクを一定に保つ、さらにはトルクの増加率若しくは減少率の傾きを調整したり、特定の回転角度においてトルクを増減させたりすることが可能となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ロータリソレノイドに関し、特に回転範囲の広い領域において一定のトルクを保つことができるロータリソレノイドに関する。
一般的なロータリソレノイドは、回転可能なロータの近傍にステータを設け、コイルへの通電によって磁束を生成し、この磁束によってロータの先端部がステータに接近するような吸引力を発生させる構成となっている。この吸引力によって、ロータを回転させる。ところで、このようなロータリソレノイドでは、この吸引力によって回転するにしたがって、得られるトルクは次第に小さくなり、回転停止の直前では急激に小さくなる。ロータリソレノイドにおいては、回転範囲の広い領域において一定のトルクを要求されることが多いので、このようなトルクの変化は望ましいものではない。また、負荷装置を接続した状態でトルクが急激に小さくなると、負荷に負けてロータが途中で停止することになる。そこで、通常は、本来ロータが回転できる角度のかなり手前で回転を止めるようなストッパを設け、回転開始からストッパに当接するまでの間の、比較的変化が小さい範囲のトルクを利用している。しかし、この解決手段ではロータの回転角度範囲が小さくなるので、回転角度範囲を小さくすることなしにトルクの変化を抑えるための様々な発明がなされている。
図20は、従来技術に係るロータリソレノイドの構造を示す断面図である。図20において、300はロータリソレノイド、301はロータ、302は第1磁極部、303は凸状曲面、304は第2磁極部、305は凸状曲面、306はシャフト、307はステータの第1磁極部、308は凹状曲面、309はステータの第2磁極部、310は凹状曲面である。
図20は、特開2006−5169公報において開示されている発明である。この発明のロータリソレノイド300は、第1磁極部302と第2磁極部304との2極が設けられたロータ301を備えている。さらに、ロータ301は、中心部を貫通するシャフト306によって回転可能に支持されている。また、第1磁極部302の先端部にはステータの第1磁極部307の先端部が対向し、第2磁極部304の先端部にはステータの第2磁極部309の先端部が対向している。さらに、第1磁極部302の先端部とステータの第1磁極部307の先端部とは、互いの曲率中心の位置を離隔させることによって、回転開始から所定回転角に達するまでの間、トルクをほぼ一定に保てるようになされた凸状曲面303と凹状曲面308とが形成されている。同様に、第2磁極部304の先端部とステータの第2磁極部309の先端部においても、回転開始から所定回転角に達するまでの間、トルクをほぼ一定に保てるようになされた凸状曲面305と凹状曲面310とが形成されている。
以上の構成によれば、回転開始から所定回転角に達するまでの間、トルクの変化を抑制できるので、回転開始直後からトルクが減少して行く旧来型のロータリソレノイドよりも、ロータの回転角度範囲を小さくすることなしにトルクの減少を抑えることが可能になる。しかしながら、ロータとステータとの先端部に形成する曲面の曲率中心の位置を異なる位置に設定する必要があるので、これらの曲面の設計やロータリソレノイドの組立に対して高度の技術と技能が必要になる。また、対向する曲面同士の曲率中心の位置を大きく離隔させ、これに加えて対向する曲面同士のエアギャップを大きくすると、さらに一定のトルクが得られる回転角度範囲を大きくできるが、同時にロータリソレノイドのケースも大きく必要がある。ロータリソレノイドにおいては、一定のトルクが得られることと共に小型化も主要な課題となっており、特に小型化が求められる用途にではこの解決手段は好ましいとは言い難い。
特開2006−5169公報
本発明は、上記課題を解決するために、ロータリソレノイドにおいて、一定のトルクを得ることができ、かつ、ケースを大型化する必要がない構成を有するロータリソレノイドを提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、回転可能に設けられると共に、ラジアル方向に突出するように形成された複数個の磁極部を備えているロータと、固定的に設けられると共に、前記ロータの前記磁極部と同数であり、かつ、前記ロータの前記磁極部側にそれぞれ突出するように形成された磁極部を備えているステータとを有し、前記ステータの前記磁極部と前記ロータの前記磁極部とは、いずれか一方又は両方の先端面のアキシャル方向の幅が一部又は全部の領域において変化するように形成されていることを特徴とするロータリソレノイドである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、さらに、前記ロータ又は前記ステータに近接して設けられたコイルを有し、前記ロータは、前記先端面のアキシャル方向の幅が一部又は全部の領域において前記コイルに通電したときの回転方向に向かって狭くなって行くように形成されていることを特徴とするロータリソレノイドである。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記ロータは、鍛造によって形成されていることを特徴とするロータリソレノイドである。
請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記ロータは、磁性の構成板材をアキシャル方向に積層することによって形成されると共に、前記先端面が積層された前記構成板材の端面によって構成されていることを特徴とするロータリソレノイドである。
請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の発明において、前記ステータは、前記先端面のアキシャル方向の幅が一部又は全部の領域において前記コイルに通電したときの前記ロータの回転方向と逆方向に向かって狭くなって行くように形成されていることを特徴とするロータリソレノイドである。
請求項6に記載の発明は、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の発明において、前記ロータは、中央に貫通孔が形成され、さらに、前記ロータの前記貫通孔を貫通するように設けられたシャフトと、前記ロータの前記磁極部と同数の磁極部を備えると共に、中央に前記シャフトが貫通した貫通孔が形成された別のロータと、固定的に設けられると共に、前記ロータの前記磁極部と同数であり、かつ、前記別のロータの前記磁極部側にそれぞれ突出するように形成された磁極部を備えている別のステータとを有することを特徴とするロータリソレノイドである。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の発明において、前記コイルは、前記ロータと前記別のロータとの間に介在するように配置され、前記ステータと前記別のステータとのいずれか一方又は両方の前記磁極部の外周面側にアキシャル方向に延びる溝が形成されているロータリソレノイドである。
請求項1に記載の発明によれば、ステータの磁極部とロータの磁極部とのいずれか一方又は両方の先端面の回転の中心軸方向の幅が一部又は全部の領域において変化するように形成されているので、例えば回転開始から所定の角度に至るまで、先端面同士の対向面積が逓増するような構成にすることによって、先端面間の磁束の流れを逓増させてトルクを一定に保つことが可能となる。
請求項2に記載の発明によれば、ステータの磁極部とロータの磁極部とのいずれか一方又は両方の先端面同士の対向面積が逓増する構成を極めて容易に実現できる。
請求項3に記載の発明によれば、鍛造用金型でステータの磁極部とロータの磁極部とのいずれか一方又は両方の先端近傍部分を押し潰すことによって、ステータの磁極部とロータの磁極部との先端面同士の対向面積が逓増するような形状に容易に、かつ、同一形状で大量に加工できる。
請求項4に記載の発明によれば、磁極となる部分の幅又は厚さが異なる構成板材を数種類又はそれ以上の種類予め形成しておくことによって、ステータの磁極部とロータの磁極部とのいずれか一方又は両方の先端面同士の対向面積が逓増する構成を極めて容易に実現できる。
請求項5に記載の発明によれば、例えば薄型のロータリソレノイドなど、ロータが非常に薄くて磁極部の先端近傍部分を特定形状に加工する困難性が高く、加工コストも大きくなる場合において、ステータの磁極部とロータの磁極部との先端面同士の対向面積が逓増する構成を容易に実現できる。
請求項6に記載の発明によれば、2組のロータ及びステータを設けることによって、ほぼ2倍のトルクを得ることができる。
請求項7に記載の発明によれば、コイルワイヤ又はリード線をステータ又は別のステータの溝の内部に配線できるので、ロータ及びステータを2組設ける場合にしばしば起きる配線スペースの問題を容易に解決できる。
本発明の第1の実施の形態に係る上側ロータ及び上側ステータを示す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係る上側ロータを示す図であり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は底面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る上側ステータを示す図であり、(a)は平面図、(b)は正面図である。 本発明の第1の実施の形態に係るロータリソレノイドの通電前の状態を示す図であり、(a)はA−A線断面図、(b)は縦断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係るロータリソレノイドの通電前の状態を示す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係るロータリソレノイドの通電後の状態を示す図であり、(a)はB−B線断面図、(b)は縦断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係るロータリソレノイドの通電後の状態を示す斜視図である。 本発明の第2の実施の形態に係る上側ロータ及び上側ステータを示す斜視図である。 本発明の第2の実施の形態に係る上側ロータを示す図であり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は底面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る下側ロータを示す図であり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は底面図である。 本発明の第2の実施の形態に係るロータリソレノイドの通電前の状態を示す図であり、(a)はC−C線断面図、(b)は縦断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係るロータリソレノイドの通電前の状態を示す斜視図である。 本発明の第2の実施の形態に係るロータリソレノイドの通電後の状態を示す図であり、(a)はD−D線断面図、(b)は縦断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係るロータリソレノイドの通電後の状態を示す斜視図である。 本発明の第1及び第2の実施の形態に係るロータリソレノイドと従来型のソレノイドのトルク特性を比較したグラフである。 本発明の第3の実施の形態に係る上側ロータを示す図であり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は底面図である。 本発明の第4の実施の形態に係る上側ロータ及び上側ステータを示す斜視図である。 本発明の第5の実施の形態に係る上側ロータを示す図であり、(a)は斜視図、(b)は正面図である。 本発明の第6の実施の形態に係る上側ロータを示す図であり、(a)は斜視図、(b)は正面図である。 従来技術に係るロータリソレノイドの構造を示す断面図である。
まず、本件では、「ラジアル方向」を対象物の中心軸と直交し、かつ、中心軸から離れて行く方向という意味で用いる。また、本件では、「アキシャル方向」を対象物の中心軸と平行となる方向という意味で用いる。次に、本発明の第1の実施の形態に係るロータリソレノイドについて説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態に係る上側ロータ及び上側ステータを示す斜視図である。図1において、10は上側ロータ、11は第1磁極部、12は先端面、13は傾斜曲面、14は下部平坦面、15は上部平坦面、16は第2磁極部、17は先端面、18は傾斜曲面、19は下部平坦面、20は上部平坦面、21は第3磁極部、22は先端面、23は傾斜曲面、24は下部平坦面、25は上部平坦面、26は貫通孔、30は上側ステータ、31は第2磁極部、32は先端面、33は第3磁極部、34は先端面、35は第1磁極部、36は先端面、37は位置決め用突出部、38は配線用溝、39は外周面、40は第1連結部、41は内周面、42は第2連結部、43は内周面、44は第3連結部、45は内周面である。また、図2は、本発明の第1の実施の形態に係る上側ロータを示す図であり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は底面図である。図2において、27は上面、28は下面、50は下側ロータ、51は第1磁極部、52は先端面、53は傾斜曲面、54は下部平坦面、55は上部平坦面、56は第2磁極部、57は先端面、58は傾斜曲面、59は下部平坦面、60は上部平坦面、61は第3磁極部、62は先端面、63は傾斜曲面、64は下部平坦面、65は上部平坦面、66は貫通孔、67は上面、68は下面であり、その他の符号は図1と同じものを示す。なお、上側ロータ10と下側ロータ50とは同一形状であり、(a)、(b)及び(c)は両者に共通する図である。また、図3は、本発明の第1の実施の形態に係る上側ステータを示す図であり、(a)は平面図、(b)は正面図である。図3において、46は上面、47は下面、70は下側ステータ、71は第2磁極部、72は先端面、73は第3磁極部、74は先端面、75は第1磁極部、76は先端面、77は位置決め用突出部、78は配線用溝、79は外周面、80は第1連結部、81は内周面、82は第2連結部、83は内周面、84は第3連結部、85は内周面、86は上面、87は下面であり、その他の符号は図1と同じものを示す。図15は、本発明の第1及び第2の実施の形態に係るロータリソレノイドと従来型のソレノイドのトルク特性を比較したグラフである。
この実施の形態に係るロータリソレノイドは、ロータ及びステータの形状に最も大きな特徴がある。まず、ロータについて説明する。図1及び図2に示すように、上側ロータ10は、等間隔となる120度間隔でそれぞれ配置され、ラジアル方向(ここでは上側ロータ10の中心軸から離れて行く方向となる)に延びる第1磁極部11、第2磁極部16及び第3磁極部21の3極の磁極部を備えている。また、図2に示すように、この実施の形態に係るロータリソレノイドは、上側ロータ10と、これと同一形状の下側ロータ50を有する。貫通孔26は、上側ロータ10においてアキシャル方向(ここでは上側ロータ10の中心軸と平行な方向となる)に形成されており、後述するシャフトを貫通させる孔である。後述するコイルに通電すると、シャフトを中心として図1及び図2(a)において反時計回りとなる方向に回転する。第1磁極部11の先端面12、第2磁極部16の先端面17及び第3磁極部21の先端面22は、貫通孔26と中心軸を共有する仮想的な円筒の周側面に包含されるように形成されている。すなわち、先端面12、先端面17及び先端面22は、それぞれ貫通孔26の中心軸から同一距離となる位置に形成されており、貫通孔26に対してラジアル方向における切断面が円弧状となる面としてなされている。なお、ロータ及びステータの磁極部の数は、3極に限られるものではなく、2極又は4極以上であってもよい。また、中心軸に対して等間隔に配置されるのではなく、特定方向に偏って配置されていてもよい。
さらに、先端面12、先端面17及び先端面22は、一部の領域において、コイルに通電して上側ロータ10を回転させるときに、この回転する方向に向かって狭くなって行くように形成されている。言い換えると、先端面12、先端面17及び先端面22は、一部の領域において、回転しているときに前側となる部分から後ろ側となる部分に向かってアキシャル方向における幅が逓増するようになされた領域が設けられている。すなわち、第1磁極部11は、先端面近傍部分の上側を鍛造によって変形させて、緩やかな凹状曲面である傾斜曲面13と、平坦な下部平坦面14を形成している。傾斜曲面13は、下部平坦面14と上部平坦面15に対して連続するように、かつ、上部平坦面15に向かって上り勾配となるように形成されている。つまり、傾斜曲面13が回転しているときに前側となる下部平坦面14から、回転しているときに後ろ側となる上部平坦面15とに連続しているので、先端面12は、この回転する方向に向かって狭くなるような外形を呈することになる。これは、後述するように、先端面12が回転する方向に向かって狭くなるように形成することによって、回転開始から所定回転角度となるまでの間、先端面12と上側ステータ30との間に流れる磁束量を回転するのにつれて逓増するように構成したことによって、トルクの生成に寄与する磁束の流れの減少を抑え、上側ロータ10のトルクを一定に保持することを目的としてなされたものである。
下部平坦面14は、上部平坦面15と平行な面として形成されている。下部平坦面14が形成されておらず、傾斜曲面13が回転時に最も前側となるところまで形成されていると、上側ロータ10の回転開始時のトルクが小さくなりすぎなるので、一定量のトルクを確保するために設けたものである。上部平坦面15は、上側ロータ10の上面27と同一平面を構成しており、上側ロータ10のトルクの調整に対してはほとんど寄与しない。なお、傾斜曲面13、下部平坦面14及び上部平坦面15の先端面12側から見たときの長さや傾斜角度は、ロータリソレノイドに要求させるトルク特性によって適宜変更可能である。例えば、下部平坦面14を長くするのと同時に、傾斜曲面13を短くし、かつ、勾配をさらに大きくする、傾斜曲面13の曲率半径を長くする、あるいは、下部平坦面14を設けないなど、要求される特性に応じて改変を加えることができる。
第2磁極部16も第1磁極部11と同様に、傾斜曲面18が下部平坦面19と上部平坦面20に対して連続するように、かつ、上部平坦面20に向かって上り勾配となるように形成されている。よって、第2磁極部16の先端面17も、上側ロータ10の回転する方向に向かって狭くなるような外形を呈している。第3磁極部21も同様に、傾斜曲面23が下部平坦面24と上部平坦面25に対して連続するように、かつ、上部平坦面25に向かって上り勾配となるように形成されている。よって、第3磁極部21の先端面22も、上側ロータ10の回転する方向に向かって狭くなるような外形を呈している。以上のように形成しているので、上側ロータ10は、図2(b)及び(c)に示すように、下面28側が貫通孔26の開口部を除いて単一の平坦面として形成されているのに対し、上面27側は所定のトルク特性を得るために第1磁極部11、第2磁極部16及び第3磁極部21に曲面を形成しているので、単一の平坦面とはならない。貫通孔26は、下側ロータ50とそれぞれの磁極部の位置を一致させるために、アキシャル方向において円形の一部を切り欠いた断面外形に形成されている。このようにすることによって、これらのロータの中心軸方向から見たときに、互いの磁極同士が完全に重なり合うようにしている。
下側ロータ50は、シャフトを介して上側ロータ10と一体的に設けられており、さらに上側ロータ10と同一形状に形成されている。また、下側ロータ50は、図2に示すように、第1磁極部51、第2磁極部56及び第3磁極部61の3極の磁極を備えている。第1磁極部51は、傾斜曲面53が下部平坦面54と上部平坦面55に対して連続するように、かつ、上部平坦面55に向かって上り勾配となるように形成されている。このように形成したことよって、第1磁極部51の先端面52は、下側ロータ50の回転する方向に向かって狭くなるような外形を呈している。さらに、第2磁極部56も、傾斜曲面58が下部平坦面59と上部平坦面60に対して連続するように、上部平坦面60に向かって上り勾配となるように形成され、第3磁極部61も、傾斜曲面63が下部平坦面64と上部平坦面65に対して連続するように、上部平坦面65に向かって上り勾配となるように形成されている。したがって、先端面52、先端面57及び先端面62は、それぞれ下側ロータ50の回転する方向に向かって狭くなるような外形を呈している。また、貫通孔66の形状も上側ロータ10の貫通孔26と同じであり、上面67及び下面68も上側ロータ10の上面27及び下面28と同じである。
次に、ステータについて説明する。この実施の形態に係るロータリソレノイドは、上側ロータ10と下側ロータ50とに対応して2つのステータを有している。上側ステータ30は、図1に示すように、概ね円環状の外観を呈しており、内部空間に上側ロータ10が配置される。また、上側ロータ10の第1磁極部11、第2磁極部16及び第3磁極部21にそれぞれ対応する第2磁極部31、第3磁極部33及び第1磁極部35の3極が設けられている。図3(a)に示すように、第2磁極部31、第3磁極部33及び第1磁極部35は、上側ステータ30の内周面からその中心軸に向かって突出している。また、第2磁極部31の先端面32、第3磁極部33の先端面34、及び第1磁極部35の先端面36は、それぞれ上側ロータ10の貫通孔26と中心軸を共有する仮想的な円筒の周側面に包含されるように形成されている。また、上側ロータ10の第1磁極部11、第2磁極部16及び第3磁極部21の間にはそれぞれ第1連結部40、第2連結部42及び第3連結部44を設けて3つの磁極部を一体にしている。第1連結部40、第2連結部42及び第3連結部44は、3つの磁極部を一体にすると共に、コイルへの通電によって生成した磁束が周辺空間に漏出して、トルクの発生に寄与しなくなることを防ぐ役割も併せ持つ。
さらに、第1連結部40、第2連結部42及び第3連結部44の内周面41、内周面43及び内周面45はそれぞれ貫通孔26と中心軸を共有する仮想的な円筒の周側面に包含されるように形成されている。この仮想的な円筒の周側面は、先端面32、先端面34及び先端面36を包含する仮想的な円筒の周側面より径が大きい。さらに、上側ステータ30の外周面39には、位置決め用突出部37と配線用溝38とが形成されている。位置決め用突出部37は、上側ロータ10に対して上側ステータ30を精確に配置するためのものであり、後述するケースのスリットに挿入される。配線用溝38は、コイルを構成するコイルワイヤの端部に接続されたリード線をケースの外部に導き出すための通路となる。後述するように、コイルは上側ロータ10及び上側ステータ30と、下側ロータ50及び下側ステータ70との間、つまり上側ステータ30の下方に配置される。そこで、上側ステータ30の下面47側から上面46側にリード線を導き出し、かつ、上側ロータ10の回転を妨げないように上側ステータ30の外周面39側に配線用溝38を形成している。また、配線用溝38は、第3磁極部33の外周面39側の一部を切り欠いた形状に形成されているが、第3磁極部33を流れる磁束の大半が先端面34に近い領域を流れるので、磁束の流れをほとんど妨げない。なお、他に配線用の通路がある場合には、配線用溝38を設けなくてもよい。
下側ステータ70は、図3に示すように、上側ステータ30と同一形状であり、また下側ロータ50の第1磁極部51、第2磁極部56及び第3磁極部61にそれぞれ対応する第2磁極部71、第3磁極部73及び第1磁極部75の3極を設けている。また、第2磁極部71の先端面72、第3磁極部73の先端面74、及び第1磁極部75の先端面76は、それぞれ下側ロータ50の貫通孔66と中心軸を共有する仮想的な円筒の周側面に包含されるように形成されている。また、下側ステータ70の第2磁極部71、第3磁極部73及び第1磁極部75の間にはそれぞれ第1連結部80、第2連結部82及び第3連結部84を設けて3つの磁極を一体にしている。さらに、第1連結部80、第2連結部82及び第3連結部84の内周面81、内周面83及び内周面85はそれぞれ下側ロータ50の貫通孔66と中心軸を共有する仮想的な円筒の周側面に包含されるように形成されている。この仮想的な円筒の周側面は、先端面72、先端面74及び先端面76を包含する仮想的な円筒の周側面より径が大きい。さらに、下側ステータ70の外周面79には、位置決め用突出部77と配線用溝78とが形成されている。位置決め用突出部77と配線用溝78との形状や目的は上側ステータ30と同じである。
続けて、この実施の形態に係るロータリソレノイドの全体構成について説明する。図4は、本発明の第1の実施の形態に係るロータリソレノイドの通電前の状態を示す図であり、(a)はA−A線断面図、(b)は縦断面図である。図4において、90はシャフト、90aは基端側突出部、90bは先端側突出部、91はケース、92はボビン、93はコイル、94はスペーサ、95及び96はキャップ、100はロータリソレノイドであり、その他の符号は図1と同じものを示す。また、図5は、本発明の第1の実施の形態に係るロータリソレノイドの通電前の状態を示す斜視図である。図5において用いた符号は、全て図1及び図4と同じものを示す。さらに、図6は、本発明の第1の実施の形態に係るロータリソレノイドの通電後の状態を示す図であり、(a)はB−B線断面図、(b)は縦断面図である。図6において用いた符号は、全て図1及び図4と同じものを示す。くわえて、図7は、本発明の第1の実施の形態に係るロータリソレノイドの通電後の状態を示す斜視図である。図7において用いた符号は、全て図1及び図4と同じものを示す。なお、図5及び図7においては、キャップ95の記載を省略して、内部構造を表している。
ロータリソレノイド100は、図5に示すように、磁性材によって略円筒形状に形成されたケース91の基端側の開口部と先端側の開口部とをキャップ95とキャップ96とで閉止している。ケース91は、略円筒形状に形成されており、また位置決め用突出部37及び77を嵌合するために切り込みが形成されている。キャップ95とキャップ96とは、中央に開口部がそれぞれ形成されており、シャフト90の基端側突出部90aと先端側突出部90bがこれらの開口部から突出している。コイル93はボビン92に巻回されており、ボビン92は上側ステータ30と下側ステータ70とに挟持されている。スペーサ94は、磁性材で形成されており、上側ロータ10と下側ロータ50とを所定間隔で保持すると共に、上側ロータ10と下側ロータ50、及びケース91と共に磁気回路を構成するものである。すなわち、上側ロータ10と下側ロータ50とは、シャフト90に対して、スペーサ94の上面と下面とに接するように圧入されているので、上側ロータ10と下側ロータ50との距離は、スペーサ94の中心軸方向の長さによって設定される。さらに、ボビン92の中心軸方向の長さはスペーサ94の中心軸方向の長さよりも若干短く設定されているので、ボビン92と上側ロータ10及び下側ロータ50との間隙を必要最小限度の距離に精確に設定するとすることが可能である。なお、記載を省略しているが、コイル93に接続されたリード線は、上側ステータ30の配線用溝38を介してキャップ95の図示していない開口部から外部に導き出されている。
また、コイル93に通電する前の状態においては、図4(a)及び図5に示すように、上側ロータ10の第1磁極部11の先端面12と上側ステータ30の第1磁極部35の先端面36とは、ごく一部の非常に小さな領域のみが対向した状態になっている。同様に、第2磁極部16の先端面17と第2磁極部31の先端面32と、及び、第3磁極部21の先端面22と第3磁極部33の先端面34とも、非常に小さな領域のみが対向した状態になっている。図4には図示していないが、下側ロータ50と下側ステータ70においても、第1磁極部51の先端面52と第1磁極部75の先端面76、第2磁極部56の先端面57と第2磁極部71の先端面72、及び、第3磁極部61の先端面62と第3磁極部73の先端面74とは、非常に小さな領域のみが対向した状態になっている。
コイル93に通電すると、上側ロータ10と上側ステータ30、及び、下側ロータ50と下側ステータ70との間に磁束の流れを生成する。なお、通電時に生成される磁束は、主として対向する先端面同士の間を流れるが、各磁極の先端面以外の面同士、又は、先端面と他の面を流れるものもある。磁束の流れを生成すると、上側ロータ10と上側ステータ30、及び、下側ロータ50と下側ステータ70との間に吸引力を生じる。この吸引力は、上側ロータ10及び下側ロータ50を回転させるトルクとなり、図6及び図7に示すように、上側ロータ10及び下側ロータ50を反時計回りに回転させる。上側ロータ10及び下側ロータ50の回転に伴ってシャフト90も回転する。そして、図6等で図示していないロータリソレノイド100の外部に設けたストッパに当接したところで、これらの回転が規制される。
ところで、上側ロータ10の先端面12、先端面17及び先端面22、並びに、下側ロータ50の先端面52、先端面57及び先端面62は、前述した共通する仮想的な円筒の周側面上を回転する。この仮想的な円筒は、上側ステータ30の先端面36、先端面32及び先端面34、並びに、下側ステータ70の先端面76、先端面72及び先端面74を包含する仮想的な円筒と中心軸が一致している。したがって、本発明では、ロータとステータとの対向する先端面同士の曲率中心は一致しており、エアギャップは常に一定距離を保っている。一方、上側ロータ10の先端面12、先端面17及び先端面22、並びに、下側ロータ50の先端面52、先端面57及び先端面62は、回転しているときに前側となる部分から後ろ側となる部分に向かって幅が逓増するように形成された領域があるので、互いに対向する先端面の面積はこのような構成がないものよりも増加率が大きくなる、言い換えると急増する構成となっている。前述のように、互いに対向する先端面の間を流れる磁束量も急増する。上側ロータ10と下側ロータ50、及び、下側ロータ50と下側ステータ70との間を流れる磁束は、回転しているときに前側となる部分から後ろ側となる部分に向かって幅が逓増するように形成していないと、上側ロータ10及び下側ロータ50が回転するのに従って、回転方向に直交する、又は、回転方向と逆方向の吸引力を生成する割合が増加して行く。
したがって、上側ロータ10及び下側ロータ50のトルクも減少して行く。しかし、本発明では、互いに対向する先端面同士の磁束の流れが急増するように構成したので、トルクの生成に寄与する磁束の流れの減少を抑えて、上側ロータ10及び下側ロータ50のトルクは所定の回転角度範囲においてほぼ一定に保つことができる。これに対して、特開2006−5169公報では、ロータとステータとの対向する先端面同士の曲率中心同士を離隔することによって、エアギャップを回転中に変化させてトルクを一定に保つようにしているので、両発明の構成は全く異なると言える。ところで、図15(b)は、この実施の形態に係るロータリソレノイド100(傾斜型のグラフ)と、磁極部に傾斜曲面を設けないロータリソレノイド(従来型のグラフ)とを比較した実験結果を示すものである。なお、ロータ以外の構成は同じものとしている。図15(b)から分かるように、この実施の形態に係る上側ロータ10及び下側ロータ50の構成によって、回転角度の広い範囲においてほぼ一定のトルクを得られる。
以上のように、本発明の第1の実施の形態に係るロータリソレノイド100は、上側ロータ10の第1磁極部11の先端面12、第2磁極部16の先端面17及び第3磁極部21の先端面22、並びに、下側ロータ50の第1磁極部51の先端面52、第2磁極部の先端面57及び第3磁極部の先端面62の一部の領域を、回転する方向に向かって狭くなって行くように、言い換えると、先端面12、回転しているときに前側となる部分から後ろ側となる部分に向かって幅が逓増するように形成された領域が設けられているので、所定の回転角度範囲においてトルクを一定に保つことが可能となる。また、ロータとステータの先端面同士の曲率中心同士を離隔させる手段よりも小型化が容易である。
次に、本発明の第2の実施の形態に係るロータリソレノイドについて説明する。図8は、本発明の第2の実施の形態に係る上側ロータ及び上側ステータを示す斜視図である。図8において、110は上側ロータ、111は第1ロータ構成板材、112は第1磁極部の先端面、113は第2磁極部の先端面、114は第3磁極部の先端面、115は第2ロータ構成板材、116は第1磁極部の先端面、117は第2磁極部の先端面、118は第3磁極部の先端面、119は第3ロータ構成板材、120は第1磁極部の先端面、121は第2磁極部の先端面、122は第3磁極部の先端面、123は第4ロータ構成板材、124は第1磁極部の先端面、125は第2磁極部の先端面、126は第3磁極部の先端面、127は第5ロータ構成板材、128は第1磁極部の先端面、129は第2磁極部の先端面、130は第3磁極部の先端面、131は第6ロータ構成板材、132は第1磁極部の先端面、133は第2磁極部の先端面、134は第3磁極部の先端面、135は第7ロータ構成板材、136は第1磁極部の先端面、137は第2磁極部の先端面、138は第3磁極部の先端面、139は第8ロータ構成板材、140は第1磁極部の先端面、141は第2磁極部の先端面、142は第3磁極部の先端面、143、144及び145は積層先端面、146は第1磁極、147は第2磁極、148は第3磁極、149は貫通孔であり、その他の符号は図1と同じものを示す。また、図9は、本発明の第2の実施の形態に係る上側ロータを示す図であり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は底面図である。図9において、150は上面、151は下面であり、その他の符号は図8と同じものを示す。さらに、図10は、本発明の第2の実施の形態に係る下側ロータを示す図であり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は底面図である。図10において、160は下側ロータ、161は第1ロータ構成板材、162は第2ロータ構成板材、163は第3ロータ構成板材、164は第4ロータ構成板材、165は第5ロータ構成板材、166は第6ロータ構成板材、167は第7ロータ構成板材、168は第8ロータ構成板材、169は貫通孔、170は第1磁極、171は第2磁極、172は第3磁極、173は上面、174は下面である。
この実施の形態に係るロータリソレノイドは、本発明の第1の実施の形態に係るロータリソレノイドと同様に、上側ロータ及び下側ロータの磁極部において、先端面の一部の領域を、回転する方向に向かって狭くなって行くように形成している点で共通するが、上側ロータ110及び下側ロータ160を、多数のロータ構成板材を積層することによって構成している点が異なる。すなわち、図8及び図9に示すように、上側ロータ110は、下から順に第1ロータ構成板材111、第2ロータ構成板材115、第3ロータ構成板材119、第4ロータ構成板材123、第5ロータ構成板材127、第6ロータ構成板材131、第7ロータ構成板材135及び第8ロータ構成板材139を積層することによって形成されている。これらロータ構成板材は、それぞれ3つの磁極に対応する突出部が形成されており、それらの突出部が第1磁極146、第2磁極147、第3磁極148をそれぞれ構成している。また、ロータ構成板材の先端面が磁極の先端面の一部となる。すなわち、第1磁極146の積層先端面143は、回転方向における幅が狭くなっている、第1ロータ構成板材111の第1磁極部の先端面112、第2ロータ構成板材115の第1磁極部の先端面116、第3ロータ構成板材119の第1磁極部の先端面120、第4ロータ構成板材123の第1磁極部の先端面124、第5ロータ構成板材127の第1磁極部の先端面128、第6ロータ構成板材131の第1磁極部の先端面132、第7ロータ構成板材135の第1磁極部の先端面136及び第8ロータ構成板材139の第1磁極部の先端面140によって構成されている。
また、第2磁極147の積層先端面144は、回転方向における幅が順次狭くなっているところの、第1ロータ構成板材111の第2磁極部の先端面113、第2ロータ構成板材115の第2磁極部の先端面117、第3ロータ構成板材119の第2磁極部の先端面121、第4ロータ構成板材123の第2磁極部の先端面125、第5ロータ構成板材127の第2磁極部の先端面129、第6ロータ構成板材131の第2磁極部の先端面133、第7ロータ構成板材135の第2磁極部の先端面137及び第8ロータ構成板材139の第2磁極部の先端面141によって構成されている。さらに、第3磁極148の積層先端面145は、回転方向における幅が順次狭くなっている、第1ロータ構成板材111の第3磁極部の先端面114、第2ロータ構成板材115の第3磁極部の先端面118、第3ロータ構成板材119の第3磁極部の先端面122、第4ロータ構成板材123の第3磁極部の先端面126、第5ロータ構成板材127の第3磁極部の先端面130、第6ロータ構成板材131の第3磁極部の先端面134、第7ロータ構成板材135の第3磁極部の先端面138及び第8ロータ構成板材139の第3磁極部の先端面142によって構成されている。
くわえて、第1ロータ構成板材111及び第2ロータ構成板材115は、第3ロータ構成板材119、第4ロータ構成板材123、第5ロータ構成板材127、第6ロータ構成板材131、第7ロータ構成板材135及び第8ロータ構成板材139の3倍の厚さに形成されている。以上の8種類のロータ構成板材によって、積層先端面143、144及び145の形状を第1の実施の形態における3つの磁極の先端面に近いものにしている。すなわち、下から上に向かって各ロータ構成板材の先端面の回転方向の幅を順次狭くすることによって、先端面の回転しているときに前側となる端部を階段状に後退させ、傾斜曲面に近似した形状を実現している。貫通孔149は、第1の実施の形態における貫通孔26と同一形状に形成されている。
これに対して、下側ロータ160は、上下方向において上側ロータ110と線対称な形状となっている。すなわち、図10に示すように、下側ロータ160は、下から順に第1ロータ構成板材161、第2ロータ構成板材162、第3ロータ構成板材163、第4ロータ構成板材164、第5ロータ構成板材165、第6ロータ構成板材166、第7ロータ構成板材167、第8ロータ構成板材168を積層して形成されており、下側ロータ160の上面173側が下面174側より表面積が大きく、上側ロータ110の上面150側と下面151側とは逆の関係になる。第1磁極170、第2磁極171及び第3磁極172は、上側ロータ110の第1磁極146、第2磁極147、第3磁極148と上下方向に線対称であるが、構成は同じであるので、詳細な説明を省略する。貫通孔169は、における貫通孔66と同一形状に形成されている。以上の構成によって、積層したロータ構成板材の階段状の部分が本発明の第1の実施の形態に係る各磁極部の傾斜曲面に近似した形状となる。
さらに、この実施の形態に係るロータリソレノイドの全体構成について説明する。図11は、本発明の第2の実施の形態に係るロータリソレノイドの通電前の状態を示す図であり、(a)はC−C線断面図、(b)は縦断面図である。図11において、175はロータリソレノイドであり、その他の符号は図4及び図9と同じものを示す。また、図12は、本発明の第2の実施の形態に係るロータリソレノイドの通電前の状態を示す斜視図である。図12において用いた符号は、全て図11と同じものを示す。さらに、図13は、本発明の第2の実施の形態に係るロータリソレノイドの通電後の状態を示す図であり、(a)はD−D線断面図、(b)は縦断面図である。図13において用いた符号は、全て図11と同じものを示す。くわえて、図14は、本発明の第1の実施の形態に係るロータリソレノイドの通電後の状態を示す斜視図である。図14において用いた符号は、全て図11と同じものを示す。
ロータリソレノイド175において、図11に示すように、上側ロータ110及び下側ロータ160は、第1の実施の形態に係る上側ロータ10及び下側ロータ50と同様にスペーサ94が介在した状態でシャフト90を嵌合している。なお、上側ロータ110及び下側ロータ160は、各ロータ構成板材の間にエアギャップを生じて無用な磁気抵抗を生じることのないように圧接した状態にしてある。コイル93に通電する前の状態においては、図11(a)及び図12に示すように、上側ロータ110の第1磁極146の積層先端面143と上側ステータ30の第1磁極部35の先端面36とは、ごく一部の非常に小さな領域のみが対向した状態になっている。同様に、第2磁極147の積層先端面144と第2磁極部31の先端面32と、及び、第3磁極148の積層先端面145と第3磁極部33の先端面34とも、非常に小さな領域のみが対向した状態になっている。図11には図示していないが、下側ロータ160と下側ステータ70においても、第1磁極170と第1磁極部75、第2磁極171と第2磁極部71、及び、第3磁極172と第3磁極部73とも、非常に小さな領域のみが対向した状態になっている。
コイル93に通電すると、上側ロータ110と上側ステータ30、及び、下側ロータ160と下側ステータ70との間に磁束の流れを生成する。なお、通電時に生成される磁束は、主として対向する先端面同士の間を流れるが、各磁極の先端面以外の面同士、又は、先端面と他の面を流れるものもある。磁束の流れを生成すると、上側ロータ110と上側ステータ30、及び、下側ロータ50と下側ステータ70との間に吸引力を生じる。この吸引力は、上側ロータ10及び下側ロータ50を回転させるトルクとなり、図13及び図14に示すように、上側ロータ110及び下側ロータ160を反時計回りに回転させる。上側ロータ110及び下側ロータ160の回転に伴ってシャフト90も回転する。そして、図13等で図示していないロータリソレノイド100の外部に設けたストッパに当接したところで、これらの回転が規制される。また、図15(a)は、この実施の形態に係るロータリソレノイド175(積層型のグラフ)と、磁極部に傾斜曲面を設けないロータリソレノイド(従来型のグラフ)とを比較した実験結果を示すものである。なお、ロータ以外の構成は同じものとしている。図15(a)から分かるように、この実施の形態に係る上側ロータ110及び下側ロータ160の構成によって、回転角度の広い範囲においてほぼ一定のトルクを得られる。
以上のように、本発明の第2の実施の形態に係るロータリソレノイド175は、上側ロータ110を、磁極となる部分の幅が異なる第1ロータ構成板材111、第2ロータ構成板材115、第3ロータ構成板材119、第4ロータ構成板材123、第5ロータ構成板材127、第6ロータ構成板材131、第7ロータ構成板材135及び第8ロータ構成板材139を積層して形成すると共に、下側ロータ160を、第1ロータ構成板材161、第2ロータ構成板材162、第3ロータ構成板材163、第4ロータ構成板材164、第5ロータ構成板材165、第6ロータ構成板材166、第7ロータ構成板材167、第8ロータ構成板材168を積層して形成することによって、ロータ構成板材の階段状の部分が本発明の第1の実施の形態に係るロータリソレノイド100と同様の作用効果を奏するようにしている。また、予め異なる磁極となる部分の幅が異なる多種類のロータ構成板材を準備することによって、様々なトルク特性を得ることができる。さらに、厚さが異なる2種類又は3種類以上のロータ構成板材を準備すれば、用途に応じたきめ細かなトルク特性を持つロータリソレノイドを提供することが可能となる。くわえて、ロータ構成板材は、プレス加工によって大量に製造できるので、少量、多量のいずれの需要にも容易に応じることができる。
続けて、本発明の第3の実施の形態に係るロータリソレノイドについて説明する。図16は、本発明の第3の実施の形態に係る上側ロータを示す図であり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は底面図である。図16において、180は上側ロータ、181は中間ロータ構成板材、182は下側第1ロータ構成板材、183は下側第2ロータ構成板材、184は下側第3ロータ構成板材、185は下側第4ロータ構成板材、186は下側第5ロータ構成板材、187は上側第1ロータ構成板材、188は上側第2ロータ構成板材、189は上側第3ロータ構成板材、190は上側第4ロータ構成板材、191は上側第5ロータ構成板材、192は第1磁極、193は第2磁極、194は第3磁極、195は貫通孔である。
この実施の形態に係るロータリソレノイドは、図16に示すように、上側ロータ180を、中間ロータ構成板材181を中心として、下方に向かって下側第1ロータ構成板材182、下側第2ロータ構成板材183、下側第3ロータ構成板材184、下側第4ロータ構成板材185、下側第5ロータ構成板材186を積層し、上方に向かって上側第1ロータ構成板材187、上側第2ロータ構成板材188、上側第3ロータ構成板材189、上側第4ロータ構成板材190、上側第5ロータ構成板材191を積層している。これは、上側ロータ180は、第2の実施の形態に係る上側ロータ110と下側ロータ160とを上下逆転した上で一体にしたものに近い構成と言える。なお、第1磁極192、第2磁極193及び第3磁極194の先端面の上下方向の幅は、上面196と下面197の距離ではなく、当該位置におけるロータ構成板材の厚さの合計になる。例えば、コイルに通電する前にステータに対向している上側ロータ180の幅は、下側第5ロータ構成板材186と上側第5ロータ構成板材191との2枚分の厚さの合計になるが、上側ロータ180の回転につれて、4枚分、6枚分と2枚分ずつ増加して行く。また、貫通孔195には、他の実施の形態と同様にシャフトが嵌合される。なお、図示していないが下側ロータも同一形状である。また、上側ロータ180と下側ロータ以外の構成は、本発明の第1及び第2の実施の形態に係るロータリソレノイドと同じである。
以上のように構成したロータリソレノイドは、第2の実施の形態に係るロータの構成を1つの磁極部につき2個備えているので、ロータを多少厚くする必要があるものの、トルクを一定に保つ機能をさらに向上でき、第2の実施の形態に係るものより強い作用が得られる。
さらに、本発明の第4の実施の形態に係るロータリソレノイドについて説明する。図17は、本発明の第4の実施の形態に係る上側ロータ及び上側ステータを示す斜視図である。図17において、200は上側ロータ、201は第1磁極部、202は先端面、203は第2磁極部、204は先端面、205は第3磁極部、206は先端面、207は貫通孔、210は上側ステータ、211は第1磁極部、212は傾斜曲面、213は先端面、214は第2磁極部、215は傾斜曲面、216は先端面、217は第3磁極部、218は傾斜曲面、219は先端面、220は上面、221は外周面、222は位置決め用突出部、223は第1連結部、224は内周面、225は第2連結部、226は内周面、227は第3連結部、228は内周面である。
この実施の形態に係るロータリソレノイドは、図17に示すように、上側ロータ200の第1磁極部201の先端面202、第2磁極部203の先端面204及び第3磁極部205の先端面206には、傾斜曲面や階段状の部分を形成していない。貫通孔207の構成は、第1の実施の形態に係る上側ロータ10と全く同じである。上側ロータ200の上面208も下面209も、完全に平坦な面に形成されている。これに対して、上側ステータ210は、第1磁極部211、第2磁極部214及び第3磁極部217の上面側に、傾斜曲面212、傾斜曲面215及び傾斜曲面218をそれぞれ形成している。これらの傾斜曲面を形成したことにより、第1磁極部211の先端面213、第2磁極部214の先端面216及び第3磁極部217の先端面219は、上側ロータ200の回転方向と反対側に向かって幅が逓減している。なお、第1連結部223、第2連結部225及び第3連結部227の内周面224、226及び228は、他の実施の形態と同様に何も形成していない。また、外周面221の位置決め用突出部222は他の実施の形態と同様に形成しているが、配線用溝は形成が困難であるので設けていない。なお、下側ロータ及び下側ステータも同一形状に形成されている。また、図17で示していないシャフト等の構成は、本発明の第1の実施の形態に係るロータリソレノイドと同じである。
以上のように構成したロータリソレノイドは、上側ステータ210において、第1磁極部211の先端面213、第2磁極部214の先端面216及び第3磁極部217の先端面219を回転方向と反対側に向かって幅が逓減するように形成したので、互いに対向する先端面の面積はこのような構成がないものよりも増加率が大きくなる、言い換えると急増する構成となっている。また、図示していない下側ステータも同様に構成している。したがって、本発明の第1の実施の形態に係るロータリソレノイドと同様の作用効果を得ることができる。なお、ロータリソレノイドのケース内の空間に余裕がある場合には、第1磁極部211の先端面213、第2磁極部214の先端面216及び第3磁極部217の上端部が上面220よりも上方に突出するように形成してもよい。このように突出させると、磁束の流れの調整効果がさらに高まる。
さらに、本発明の第5の実施の形態に係るロータリソレノイドについて説明する。図18は、本発明の第5の実施の形態に係る上側ロータを示す図であり、(a)は斜視図、(b)は正面図である。図18において、230は上側ロータ、241は第1磁極部、242は先端面、243は傾斜曲面、244は下部平坦面、245は上部平坦面、246は第2磁極部、247は先端面、248は傾斜曲面、249は下部平坦面、250は上部平坦面、251は第3磁極部、252は先端面、253は傾斜曲面、254は下部平坦面、255は上部平坦面、256は貫通孔、257は上面、258は下面、259は傾斜曲面である。
上側ロータ230は、図18に示すように、第1磁極部241に傾斜曲面243、下部平坦面244及び上部平坦面245、第2磁極部246に傾斜曲面248、下部平坦面249及び上部平坦面250、並びに、第3磁極部251に傾斜曲面253、下部平坦面254及び上部平坦面255をそれぞれ形成することによって、先端面242、先端面247及び先端面252に回転しているときに前側となる部分から後ろ側となる部分に向かって幅が逓増する領域を設けた点は第1の実施の形態に係る上側ロータ10と全く同じである。この実施の形態に係るロータリソレノイドは、これに加えて、第1磁極部241の回転しているときに後ろ側で、かつ、下面258側に傾斜曲面259を形成し、先端面242の回転しているときに後ろ側となる領域の一部の幅を逆に狭くしている。また、図示していないが、先端面247及び先端面252にも同様の傾斜曲面を形成して、回転しているときに後ろ側となる領域の幅を逆に狭くしている。なお、上側ロータ230の上面257側と貫通孔256の構成は第1の実施の形態に係る上側ロータ10と全く同じである。また、下側ロータは、図示していないが、上側ロータ230と同一形状である。さらに、その他の構成は第1の実施の形態に係るロータリソレノイド100と全く同じである。
以上のように構成したロータリソレノイドは、先端面242、先端面247及び先端面252の回転しているときに後ろ側となる領域の一部の幅を逆に急減するようにしたので、上側ロータ230のトルクは、回転終了点に近づいたところで急減することになる。以下にこの構成の利点について説明する。ロータリソレノイドの用途によっては、特に静音性が求められるものがある。ロータリソレノイドが発する騒音としては、回転終了にストッパに当接する際の打撃音が最も大きく、この打撃音を逓減することがロータリソレノイドにおける最大の騒音対策と言える。この騒音に対して、ストッパを樹脂で形成するなどの対策が以前から採用されているが、それに加えてこの実施の形態の構成を採用すれば、ストッパに当接する際のトルクが小さくなり十分な静音性を確保できる。したがって、この実施の形態に係るロータリソレノイドは、一定の大きさのトルクを得られる上に、特定の時点から回転停止までにおいてトルクを意図的に急減させることも同時に実現している。
さらに、本発明の第6の実施の形態に係るロータリソレノイドについて説明する。図19は、本発明の第6の実施の形態に係る上側ロータを示す図であり、(a)は斜視図、(b)は正面図である。図19において、260は上側ロータ、271は第1磁極部、272は先端面、273は傾斜曲面、274は下部平坦面、275は上部第1平坦面、276は上部第2平坦面、277は第2磁極部、278は先端面、279は傾斜曲面、280は下部平坦面、281は上部第1平坦面、282は上部第2平坦面、283は第3磁極部、284は先端面、285は傾斜曲面、286は下部平坦面、287は上部第1平坦面、288は上部第2平坦面、289は貫通孔、290は上面、291は下面である。
この実施の形態に係るロータリソレノイドは、図19に示すように、上側ロータ260に第1磁極部271、第2磁極部277及び第3磁極部283を設けている。第1磁極部271には、傾斜曲面273、下部平坦面274に加えて、上部第1平坦面275と上部第2平坦面276を形成している。同様に、第2磁極部277には傾斜曲面279、下部平坦面280、上部第1平坦面281及び上部第2平坦面282を形成し、第3磁極部283に傾斜曲面285、下部平坦面286、上部第1平坦面287及び上部第2平坦面288を形成している。したがって、第1磁極部271の先端面272、第2磁極部277の先端面278及び第3磁極部283の先端面284において、上側ロータ260の回転しているときに後ろ側となる領域の一部の幅を階段状に広くなるようにしたので、上側ロータ260のトルクは、回転終了点に近づいたところで1段階大きくなる。なお、上側ロータ260の貫通孔289、上面290及び下面291の構成は、なお、上側ロータ260の上面290、下面291と貫通孔289の構成は第1の実施の形態に係る上側ロータ10と全く同じである。また、下側ロータは、図示していないが、上側ロータ260と同一形状である。さらに、その他の構成は第1の実施の形態に係るロータリソレノイド100と全く同じである。
以上のように構成したロータリソレノイドは、上側ロータ260において、第1磁極部271の先端面272、第2磁極部277の先端面278及び第3磁極部283の先端面284を回転しているときに後ろ側となる領域の一部の幅を階段状に広くなるようにし、図示していない下側ロータも同様に構成している。したがって、この実施の形態に係るロータリソレノイドは、一定の大きさで、かつ、大きさが異なる2つのトルクを段階的に得られるという特徴がある。このような構成は、例えば、ロータリソレノイドを接続した負荷装置のスプリングから加わる反発力が回転終了直前に特に大きくなる場合などにおいて、回転終了点に近づいたところでトルクが1段階大きくなり、負荷装置に押し負けせずに所定速度で回転し続けるので、このような場合に特に適していると言える。
本発明は以上に説明した内容に限定されるものではなく、例えば、本発明の第6の実施の形態に係る上側ロータにおいて、階段状の部分の段数をさらに増やしてもよい。また、ロータ及びステータを1組だけ設けてもよい。さらに、ロータとステータとの双方の磁極部に傾斜曲面を形成するなど、複数の実施の形態における構成を組み合わせてもよい。このこのように、各請求項に記載した範囲を逸脱しない限りにおいて種々の変形を加えることが可能である。
10 上側ロータ
11 第1磁極部
12 先端面
13 傾斜曲面
14 下部平坦面
15 上部平坦面
16 第2磁極部
17 先端面
18 傾斜曲面
19 下部平坦面
20 上部平坦面
21 第3磁極部
22 先端面
23 傾斜曲面
24 下部平坦面
25 上部平坦面
26 貫通孔
27 上面
28 下面
30 上側ステータ
31 第2磁極部
32 先端面
33 第3磁極部
34 先端面
35 第1磁極部
36 先端面
37 位置決め用突出部
38 配線用溝
39 外周面
40 第1連結部
41 内周面
42 第2連結部
43 内周面
44 第3連結部
45 内周面
46 上面
47 下面
50 下側ロータ
51 第1磁極部
52 先端面
53 傾斜曲面
54 下部平坦面
55 上部平坦面
56 第2磁極部
57 先端面
58 傾斜曲面
59 下部平坦面
60 上部平坦面
61 第3磁極部
62 先端面
63 傾斜曲面
64 下部平坦面
65 上部平坦面
66 貫通孔
67 上面
68 下面
70 下側ステータ
71 第2磁極部
72 先端面
73 第3磁極部
74 先端面
75 第1磁極部
76 先端面
77 位置決め用突出部
78 配線用溝
79 外周面
80 第1連結部
81 内周面
82 第2連結部
83 内周面
84 第3連結部
85 内周面
86 上面
87 下面
90 シャフト
90a 基端側突出部
90b 先端側突出部
91 ケース
92 ボビン
93 コイル
94 スペーサ
95 キャップ
96 キャップ
100 ロータリソレノイド
110 上側ロータ
111 第1ロータ構成板材
112 第1磁極部の先端面
113 第2磁極部の先端面
114 第3磁極部の先端面
115 第2ロータ構成板材
116 第1磁極部の先端面
117 第2磁極部の先端面
118 第3磁極部の先端面
119 第3ロータ構成板材
120 第1磁極部の先端面
121 第2磁極部の先端面
122 第3磁極部の先端面
123 第4ロータ構成板材
124 第1磁極部の先端面
125 第2磁極部の先端面
126 第3磁極部の先端面
127 第5ロータ構成板材
128 第1磁極部の先端面
129 第2磁極部の先端面
130 第3磁極部の先端面
131 第6ロータ構成板材
132 第1磁極部の先端面
133 第2磁極部の先端面
134 第3磁極部の先端面
135 第7ロータ構成板材
136 第1磁極部の先端面
137 第2磁極部の先端面
138 第3磁極部の先端面
139 第8ロータ構成板材
140 第1磁極部の先端面
141 第2磁極部の先端面
142 第3磁極部の先端面
143 積層先端面
144 積層先端面
145 積層先端面
146 第1磁極
147 第2磁極
148 第3磁極
149 貫通孔
150 上面
151 下面
160 下側ロータ
161 第1ロータ構成板材
162 第2ロータ構成板材
163 第3ロータ構成板材
164 第4ロータ構成板材
165 第5ロータ構成板材
166 第6ロータ構成板材
167 第7ロータ構成板材
168 第8ロータ構成板材
169 貫通孔
170 第1磁極
171 第2磁極
172 第3磁極
173 上面
174 下面
175 ロータリソレノイド
180 上側ロータ
181 中間ロータ構成板材
182 下側第1ロータ構成板材
183 下側第2ロータ構成板材
184 下側第3ロータ構成板材
185 下側第4ロータ構成板材
186 下側第5ロータ構成板材
187 上側第1ロータ構成板材
188 上側第2ロータ構成板材
189 上側第3ロータ構成板材
190 上側第4ロータ構成板材
191 上側第5ロータ構成板材
192 第1磁極
193 第2磁極
194 第3磁極
195 貫通孔
196 上面
197 下面
200 上側ロータ
201 第1磁極部
202 先端面
203 第2磁極部
204 先端面
205 第3磁極部
206 先端面
207 貫通孔
208 上面
209 下面
210 上側ステータ
211 第1磁極部
212 傾斜曲面
213 先端面
214 第2磁極部
215 傾斜曲面
216 先端面
217 第3磁極部
218 傾斜曲面
219 先端面
220 上面
221 外周面
222 位置決め用突出部
223 第1連結部
224 内周面
225 第2連結部
226 内周面
227 第3連結部
228 内周面
230 上側ロータ
241 第1磁極部
242 先端面
243 傾斜曲面
244 下部平坦面
245 上部平坦面
246 第2磁極部
247 先端面
248 傾斜曲面
249 下部平坦面
250 上部平坦面
251 第3磁極部
252 先端面
253 傾斜曲面
254 下部平坦面
255 上部平坦面
256 貫通孔
257 上面
258 下面
259 傾斜曲面
260 上側ロータ
271 第1磁極部
272 先端面
273 傾斜曲面
274 下部平坦面
275 上部第1平坦面
276 上部第2平坦面
277 第2磁極部
278 先端面
279 傾斜曲面
280 下部平坦面
281 上部第1平坦面
282 上部第2平坦面
283 第3磁極部
284 先端面
285 傾斜曲面
286 下部平坦面
287 上部第1平坦面
288 上部第2平坦面
289 貫通孔
290 上面
291 下面
300 ロータリソレノイド
301 ロータ
202 第1磁極部
303 凸状曲面
304 第2磁極部
305 凸状曲面
306 シャフト
307 ステータの第1磁極部
308 凹状曲面
309 ステータの第2磁極部
310 凹状曲面

Claims (7)

  1. 回転可能に設けられると共に、ラジアル方向に突出するように形成された複数個の磁極部を備えているロータと、
    固定的に設けられると共に、前記ロータの前記磁極部と同数であり、かつ、前記ロータの前記磁極部側にそれぞれ突出するように形成された磁極部を備えているステータとを有し、
    前記ステータの前記磁極部と前記ロータの前記磁極部とは、いずれか一方又は両方の先端面のアキシャル方向の幅が一部又は全部の領域において変化するように形成されていることを特徴とするロータリソレノイド。
  2. さらに、前記ロータ又は前記ステータに近接して設けられたコイルを有し、
    前記ロータは、前記先端面のアキシャル方向の幅が一部又は全部の領域において前記コイルに通電したときの回転方向に向かって狭くなって行くように形成されていることを特徴とする請求項1に記載のロータリソレノイド。
  3. 前記ロータは、鍛造によって形成されていることを特徴とする請求項2に記載のロータリソレノイド。
  4. 前記ロータは、磁性の構成板材をアキシャル方向に積層することによって形成されると共に、前記先端面が積層された前記構成板材の端面によって構成されていることを特徴とする請求項2に記載のロータリソレノイド。
  5. 前記ステータは、前記先端面のアキシャル方向の幅が一部又は全部の領域において前記コイルに通電したときの前記ロータの回転方向と逆方向に向かって狭くなって行くように形成されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のロータリソレノイド。
  6. 前記ロータは、中央に貫通孔が形成され、
    さらに、前記ロータの前記貫通孔を貫通するように設けられたシャフトと、
    前記ロータの前記磁極部と同数の磁極部を備えると共に、中央に前記シャフトが貫通した貫通孔が形成された別のロータと、
    固定的に設けられると共に、前記ロータの前記磁極部と同数であり、かつ、前記別のロータの前記磁極部側にそれぞれ突出するように形成された磁極部を備えている別のステータとを有することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のロータリソレノイド。
  7. 前記コイルは、前記ロータと前記別のロータとの間に介在するように配置され、
    前記ステータと前記別のステータとのいずれか一方又は両方の前記磁極部の外周面側にアキシャル方向に延びる溝が形成されている請求項6に記載のロータリソレノイド。
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