JP2014226944A - シート巻取装置の取付部構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】カバーの必要な移動距離を確保すると共に、ケースの外側におけるカバーの移動に必要なスペースを削減する。【解決手段】シート34の巻取軸が収容されるケース12の端部には、端部壁を構成する内カバー16が固定されており、ケース12の端部に筒状の外カバー40が摺動可能に嵌め込まれている。内カバー16と外カバー40の間には圧縮コイルスプリング54が設けられており、外カバー40の長孔48に内カバー16のビス50が当接することで外カバー40の抜け出しが阻止される。外カバー40には、巻取軸に巻き取られたシート34の延長上の外側にリブ46が突出して設けられている。リブ46は内カバー16の筒部26に挿入されガイドされており、外カバー40がケース12の長手方向内側に向かって移動したときにリブ46の先端部が筒部26からケース12の内部に挿入される。【選択図】図6

Description

本発明は、シート巻取装置の取付部構造に関する。
下記特許文献1には、シート状のトノカバーを巻き取る巻取軸を備えたトノカバー装置が開示されている。このトノカバー装置では、巻取軸を回転可能に支持する内カバーの軸方向外側に、巻取軸に対して同軸上に十字形の筒部が軸方向外側に突出するように形成されている。内カバー及び筒部を覆うように配置された外カバーには、筒部側に向かって突出する十字形のボスが形成されており、ボスが筒部に摺動可能に挿入されることで、外カバーが内カバーに対して軸方向に移動可能に保持されている。その際、ボスに形成されたフックが、筒部に形成された長孔内を移動し、外カバーが内カバーに対して軸方向外側に移動したときに、フックが長孔の端面に当接されることで、外カバーの脱落が阻止されている。
特開2012−148614号公報
上記特許文献1に記載の構造では、十字形のボスが十字形の筒部に摺動可能に挿入されていることで、トノカバーの車両等への組み付け時に上下方向及び前後方向の規制を行い、ガタツキを抑制している。
しかし、外カバーのボスが内カバーの筒部内を摺動することにより、外カバーが内カバーに対して軸方向に移動するため、外カバーの最大圧縮時(伸縮方向での最小寸法時)にボス又は筒部の軸方向長さ分のスペースが必要となる。言い替えると、外カバーの最大圧縮時に、ボスと筒部が相対的に移動する範囲の一端から他端までの長さの少なくとも約1/2のスペースが必要となるため、省スペース化の観点から改善の余地がある。
本発明は上記事実を考慮し、カバーの必要な移動距離を確保すると共に、ケースの外側におけるカバーの移動に必要なスペースを削減するシート巻取装置の取付部構造を得ることが目的である。
請求項1の発明に係るシート巻取装置の取付部構造は、シートを巻取る巻取軸が内部に収容された長尺状のケースと、前記ケースの端部外周面へ摺動可能に嵌め込まれ、被取付部材の支持部に支持される筒状のカバーと、前記ケースの端部壁に形成され、前記巻取軸に巻き取られたシートの延長上の外側に位置するガイド部と、前記カバーから突出され、前記ガイド部を摺動すると共に、前記カバーが前記ケースの長手方向内側へ向けて移動したときに先端部が前記ガイド部から前記ケースの内部へ挿入される突出体と、前記カバーと前記端部壁の間に配置され、前記カバーを前記ケースの長手方向外側へ付勢する付勢部材と、前記カバーに形成され、前記ケースに設けられた被ストッパ部へ係止されて該ケースから前記カバーの抜け落ちを阻止するストッパ部と、を有する。
請求項1に記載のシート巻取装置の取付部構造では、ケースの端部壁には、巻取軸に巻き取られたシートの延長上の外側に位置するガイド部が形成されており、カバーがケースの長手方向内側へ向けて移動したときに、ケースから突出した突出体の先端部が、ガイド部からケースの内部へ挿入される。これにより、ケースの内部を突出体の移動スペースとして利用できる。このため、ケースの外側に必要となるカバーの移動スペースを削減できる。
また、ガイド部に突出体がガイドされることで、ケースの端部に摺動可能に嵌め込まれ被取付部材の支持部に支持されるカバーのガタツキが抑制できる。
カバーは付勢部材に押されて、被取付部材の支持部に支持されるが、支持部から取り外しても、ケースに設けられた被ストッパ部にストッパ部が係止されるため、カバーがケースから抜け落ちるのを阻止できる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のシート巻取装置の取付部構造において、前記突出体の前記ガイド部への挿入部分が、前記巻取軸に巻き取られた前記シートの周方向に沿って配置された板状とされている。
請求項2に記載のシート巻取装置の取付部構造では、突出体のガイド部への挿入部分が、巻取軸に巻き取られたシートの周方向に沿って配置された板状とされているので、カバーの端部壁の巻取軸に巻き取られたシートの延長上の外側に、突出体を効率よく配置することができる。これにより、カバーがケースの長手方向内側に向かって移動したときに突出体がガイド部からケースの内部へ挿入される長さを長くすることができ、よりスペースを削減できる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載のシート巻取装置の取付部構造において、前記突出体が前記巻取軸の軸方向に沿って延びた複数のリブであり、前記ガイド部は、前記リブがそれぞれ挿入される複数の筒部である。
請求項3に記載のシート巻取装置の取付部構造では、突出体が巻取軸の軸方向に沿って延びた複数のリブであり、複数のリブが複数の筒部にそれぞれ挿入されることで、複数のリブが筒部に安定してガイドされ、カバーのガタツキをより確実に抑制することができる。また、複数のリブが巻取軸の軸方向に沿って延びており、複数のリブを効率よく配置することができる。
本発明に係るシート巻取装置の取付部構造によれば、カバーの必要な移動距離を確保すると共に、ケースの外側におけるカバーの移動に必要なスペースを削減することができる。
本発明の一実施形態であるシート巻取装置の取付部構造を一部破断した断面図である。 本発明の一実施形態であるシート巻取装置の取付部構造の右方の端部を示す斜視図である。 本発明の一実施形態であるシート巻取装置の取付部構造の右方の端部を示す一部を破断した斜視図である。 本発明の一実施形態であるシート巻取装置の取付部構造の右方の端部を分解した状態を示す斜視図である。 本発明の一実施形態であるシート巻取装置の取付部構造に用いられる内カバーを示す右方側から見た側面図である。 図6(A)は、本発明の一実施形態であるシート巻取装置の取付部構造の右方の端部における外カバーが最大に伸びた状態を示す断面図であり、図6(A)は、本発明の一実施形態であるシート巻取装置の取付部構造の右方の端部における外カバーが最大に伸びた状態を示す正面図である。 本発明の一実施形態であるシート巻取装置の取付部構造の右方の端部における外カバーの最大圧縮時の状態を示す断面図である。 図8(A)は、従来のシート巻取装置の取付部構造の右方の端部における外カバーが最大に伸びた状態を示す一部を破断した斜視図であり、図8(B)は、従来のシート巻取装置の取付部構造の右方の端部における外カバーの最大圧縮時の状態を示す一部を破断した斜視図である。
以下、図1〜図7を用いて、本発明に係るシート巻取装置の取付部構造の一実施形態について説明する。
図1には、本発明の実施の形態に係るシート巻取装置の取付部構造が適用されたシート巻取装置10が断面図にて示されている。本実施の形態では、シート巻取装置10として、シート状のトノカバーを巻き取るトノカバー装置を例に挙げて説明する。なお、図面では、シート巻取装置10の上方を矢印UPで示し、シート巻取装置10の右方を矢印RHで示し、シート巻取装置10の前方を矢印FRで示す。
図1に示すように、シート巻取装置10の長手方向の右方の端部(一端部)と左方の端部(他端部)に、本実施形態のシート巻取装置の取付部構造11が適用されている。シート巻取装置10の右方の端部と左方の端部とは、シート巻取装置10の左右方向中央部に対して対称な構成であるため、シート巻取装置10の右方の端部と左方の端部とについては、シート巻取装置10の右方の端部を説明して、シート巻取装置10の左方の端部の説明は省略する。
図1〜図3に示すように、シート巻取装置10は略長尺筒状のケース12を備えており、ケース12の断面形状は一部開放された略矩形状にされている。ケース12の後側壁には、スリット14が貫通形成されており、スリット14は左右方向に沿って配置されている(図2及び図6(B)参照)。
図4及び図6(A)にも示すように、ケース12の右方の端部には、樹脂により製作された略矩形状の端部壁としての内カバー16が設けられている。内カバー16は、ケース12の右方の端部を塞ぐ底壁18と、底壁18の周縁部の半径方向内側にケース12の長手方向内側に突出してケース12の内壁に嵌まり込む複数の突起20と、を備えている。内カバー16は、複数の突起20がケース12の内壁に嵌まり込むと共に、底壁18の周縁部がケース12の右方の縁部に当接された状態で、内カバー16がケース12に取付けられている。内カバー16の底壁18には、中央部において、略円柱状の支持軸22が設けられており、支持軸22は内カバー16の底壁18に対して左方(ケース12の長手方向内側)へ突出されている(図1参照)。
図5にも示すように、内カバー16の底壁18の外側面(右方側の面)には、ケース12の長手方向外側に略格子状に突出する補強用リブ24を備えている。さらに、内カバー16の底壁18の外側面(右方側の面)には、支持軸22に巻き取られたシート34の延長上の外側(支持軸22に巻き取られたシート34の周囲の裏側)に、ガイド部としての複数の筒部26が設けられている。筒部26は、内カバー16の底壁18に対して補強用リブ24よりも右方(長手方向外側)へ突出されている。本実施形態では、筒部26は、右方側から見て、略矩形状に形成されており、3つの筒部26が底壁18の周縁部側に寄せて配置されている。
本実施形態では、ケース12とは別体の内カバー16がケース12の端部壁を構成しているが、これに限定されず、ケース12と一体的に端部壁を設ける構成でもよい。
図1に示すように、ケース12の内部には、略円筒状の巻取軸32が設けられている。巻取軸32は、内カバー16の支持軸22に対して同軸上に配置されて、支持軸22に回転可能に支持されている。図2及び図3に示されるように、巻取軸32には、シート34の一端が固定されており、巻取軸32を軸線回り一方(以下、「巻取方向」という)へ回転させると、シート34が一端から巻取軸32の外周部に層状に巻き取られる。一方、シート34の他端を引張ると、巻取軸32が軸線回り他方(以下、「引出方向」という)へ回転しながらシート34がケース12のスリット14から引出される。本実施形態では、シート34として、トノカバーが用いられている。
巻取軸32の内部には、コイルスプリング36が設けられている。コイルスプリング36の一端は内カバー16の支持軸22に係止されると共に、コイルスプリング36の他端は巻取軸32に係止されており、コイルスプリング36は巻取軸32を巻取方向へ付勢している。
図1〜図4に示すように、ケース12の右方の端部には、樹脂により製作された筒状のカバーとしての外カバー40が設けられている。外カバー40の右方の部分には、略矩形板状の底壁42が配置されている。底壁42には、外周部において、略矩形筒状の周壁44が一体に設けられており、周壁44は底壁42に対して左方(ケース12の長手方向内側)へ突出されている。
外カバー40の底壁42には、巻取軸32に巻き取られたシート34の延長上の外側(半径方向外側)に、左方(内カバー16側)に向けて突出する突出体としての複数のリブ46が設けられている。言い替えると、側面視にて複数のリブ46は、巻取軸32に巻き取られたシート34と干渉しない位置(外カバー40がケース12の長手方向内側に移動したときに巻取軸32に巻き取られたシート34を避ける位置)に設けられている。複数のリブ46は、複数の筒部26の位置と対向する位置に設けられており、リブ46の外形は、筒部26の内壁部26Aの内形に比して僅かに小さく形成されている。これにより、複数のリブ46は、内カバー16に形成された筒部26にそれぞれ摺動可能に挿入(支持)されている。本実施形態では、外カバー40の底壁42に3つのリブ46を備えており、リブ46が内カバー16の3つの筒部26にそれぞれ挿入されている。
リブ46は、側面視にて細長い形状の板状片からなり、巻取軸32に巻き取られたシート34の軸方向の延長上の部位の周囲に配置されている。リブ46は、巻取軸32の軸方向に沿って延びている。リブ46の長手方向(ケース12の長手方向)の長さは、筒部26の長手方向(ケース12の長手方向)の長さよりも長く形成されている。
外カバー40の後面側の周壁44には、ケース12の長手方向に沿ってストッパ部としての長孔48が形成されている(図2参照)。内カバー16の底壁18の後端部には、長孔48と対向する位置に沿って板状の取付部28が形成されている(図1参照)。取付部28は、底壁18からケース12の長手方向内側に突出している。取付部28には、ケース12に形成された貫通孔を介して被ストッパ部としてのビス50が締結固定されている。ビス50は長孔48内に収容されている。ビス50が長孔48の長手方向内側端面に当接することで、外カバー40の右方向(ケース12の長手方向外側方向)の移動が第1位置(組付位置)において阻止されている(図6(B)参照)。これにより、外カバー40のケース12及び内カバー16からの脱落が防止されている。
なお、本実施形態では、ビス50は、ケース12に形成された貫通孔を介して内カバー16の取付部28に締結固定されているが、これに限定されず、ビス50が内カバー16又はケース12のどちらか一方に固定される構成でもよい。
また、本実施形態では、ストッパ部として長孔48を設けると共に、被ストッパ部としてビス50を設けたが、外カバー40のケース12及び内カバー16からの脱落が防止できる構成であれば、ストッパ部及び被ストッパ部の形状は、変更可能である。
さらに、リブ46は、筒部26の内壁部26Aにおいて左右方向に摺動可能とされることで、外カバー40が内カバー16に対して左右方向(ケース12の長手方向)に移動する。このため、外カバー40は、第1位置から左方(ケース12の長手方向内側方向)へ移動可能とされており、外カバー40は、ビス50が長孔48の長手方向外側端面に当接するまで移動可能に構成されている(以下、この位置を「第2位置」という)。なお、外カバー40は、内カバー16の筒部26の先端部が外カバー40の底壁42に当接するまで移動する構成としてもよい。
その際、リブ46の長手方向(ケース12の長手方向)の長さは、筒部26の長手方向(ケース12の長手方向)の長さよりも長く形成されていることで、外カバー40が左方(ケース12の長手方向内側)に向かって移動したときに、リブ46の先端部が筒部26からケース12の内部へ挿入される(入り込む)構成とされている。
外カバー40の右方(ケース12の長手方向外側)の端部には、底壁42及び周壁44の一部を覆う凹状の蓋部52が嵌められている。蓋部52は、外カバー40の端部を補強するために取り付けられている。
内カバー16の底壁18と外カバー40の底壁42との間には、略螺旋状の付勢部材としての圧縮コイルスプリング54が掛け渡されている。外カバー40の底壁42には、円周方向に沿って配置された湾曲部56が、左方に突出するように形成されており、圧縮コイルスプリング54の右側端部は、底壁42の湾曲部56の内側に係止されている(図3参照)。圧縮コイルスプリング54の左側端部は、内カバー16の底壁18に設けられた略十字形の突部25(図5参照)の外側に係止されている。
本実施形態では、圧縮コイルスプリング54の半径方向外側に、内カバー16の3つの筒部26及び外カバー40の3つのリブ46が配置されている。圧縮コイルスプリング54は外カバー40を右方(ケース12の長手方向外側方向)へ付勢しており、これにより、圧縮コイルスプリング54の付勢力によって外カバー40が第1位置に保持されている(図6(A)参照)。また、外カバー40を圧縮コイルスプリング54の付勢力に抗して左方向(ケース12の長手方向内側方向)へ移動させると、前述したように、外カバー40を第2位置まで移動させることができる(図7参照)。
次に、本実施の形態の作用について説明する。
車両の荷室をシート巻取装置(トノカバー装置)10を用いて覆う際には、シート巻取装置10を荷室の車両上方の被取付部材としての側壁に取付ける。この際には、例えば、車両の荷室の側壁に設けられた支持部としての凹部にシート巻取装置10の外カバー40の蓋部52付近を係合させる。
この凹部にシート巻取装置10の外カバー40の蓋部52付近を係合させる際には、外カバー40を把持して、外カバー40を圧縮コイルスプリング54の付勢力に抗して第1位置(図6(A)、図6(B)参照)からケース12の長手方向内側の第2位置(図7参照)へ移動させる。この際には、外カバー40の複数のリブ46が、それぞれ筒部26の内壁部26Aを摺動しながら移動する。これにより、シート巻取装置10の長手方向の長さが短くなる。この状態で、外カバー40の位置を凹部の位置に合わせて外カバー40を離すと、外カバー40が、圧縮コイルスプリング54の付勢力によって第2位置から右方(ケース12の長手方向外側)へ移動されて、凹部に係合される。これにより、シート巻取装置10が車両に取付けられる。
この状態で、シート(トノカバー)34の他端を引張ると、シート34がケース12のスリット14から引出される。引出されたシート34の他端を車両に係止させることによって、シート34が車両の荷室を覆う。
一方、シート巻取装置10を車両から取り外す際には、外カバー40を把持して、外カバー40を圧縮コイルスプリング54の付勢力に抗して左方へ第2位置まで移動させる。これにより、シート巻取装置10の長手方向の長さが短くなり、外カバー40と車両の凹部との係合を解除できる。
その後に、外カバー40を離すと、圧縮コイルスプリング54の付勢力によって外カバー40が第1位置に移動される。この際には、内カバー16に固定されたビス50が、外カバー40の長孔48の長手方向内側端面に当接される(図6(B)参照)。このため、外カバー40の右方(ケース12の長手方向外側)の移動が阻止されて、外カバー40のケース12からの脱落が防止される。
ここで、外カバー40の底壁42には、巻取軸32に巻き取られたシート34の延長上の外側(半径方向外側)に、左方(ケース12の長手方向内側)に向けて突出する複数のリブ46が設けられており、リブ46が内カバー16の筒部26にそれぞれ摺動可能に挿入されている。さらに、外カバー40のリブ46の長手方向の長さが、内カバー16の筒部26の長手方向の長さよりも長く形成されている。
図6(A)に示すように、圧縮コイルスプリング54の付勢力により外カバー40が第1位置に移動しているとき、外カバー40の最大伸長時のリブ46及び筒部26の一端から他端までの長手方向の長さがL1となる。一方、図7に示すように、外カバー40が、圧縮コイルスプリング54の付勢力に抗して左方(ケース12の長手方向内側)に向かって移動したときに、リブ46の先端部が筒部26の左方端部からケース12の内部に挿入される(入り込む)。これによって、外カバー40が第2位置に移動したとき、外カバー40の最大圧縮時のリブ46及び筒部26の一端から他端までの長手方向の長さがL2となる。このL2が外カバー40の圧縮時の最小必要寸法である。
このようなシート巻取装置の取付部構造11では、外カバー40が、第2位置(ケース12の長手方向内側)に移動したときに、リブ46の先端部が筒部26の左方端部からケース12の内部に挿入される(入り込む)ため、ケース12の内部をリブ46の移動スペースとして利用できる。このため、上記の最小必要寸法L2をリブ46の長手方向の長さよりも短くすることができ、ケース12の長手方向外側に必要となる外カバー40の移動スペースを削減できる。
また、複数のリブ46が、巻取軸32に巻き取られたシート34の周方向に沿って配置された細長い板状片とされていることで、複数のリブ46を外カバー40の底壁42における巻取軸32に巻き取られたシート34の延長上の外側に効率よく配置することができる。これにより、外カバー40が左方(ケース12の長手方向内側)に向かって移動したときに、リブ46の先端部が筒部26の左方端部からケース12の内部へ挿入される長さを長くすることができる。このため、外カバー40の移動スペースをより効果的に削減できる。
なお、本実施形態ではリブ46の全体が細長い板状片とされているが、リブ46の少なくとも筒部26に挿入される部分が板状とされていれば同様の効果が得られる。
さらに、複数のリブ46が巻取軸32の軸方向に沿って延びており、複数のリブ46が内カバー16の筒部26にそれぞれ挿入されることで、複数のリブ46が筒部26の内壁部26Aでそれぞれガイドされている。このため、複数のリブ46が筒部26により安定してガイドされ、車両の凹部に支持される外カバー40のガタツキをより確実に抑制することができる。また、複数のリブ46が巻取軸32の軸方向に沿って延びているため、複数のリブ46を外カバー40の底壁42に効率よく配置することができる。
さらに、圧縮コイルスプリング54が内カバー16の底壁18と外カバー40の底壁42との間に掛け渡されており、圧縮コイルスプリング54の半径方向外側に複数の筒部26及び複数のリブ46が配置されている。このため、複数の筒部26及び複数のリブ46によって、圧縮コイルスプリング54の位置を設定でき、圧縮コイルスプリング54の倒れを抑制できる。これにより、圧縮コイルスプリング54を取り付ける際の取付性を向上できる。
ここで、図8を用いて、比較例のシート巻取装置100について説明する。
図8(A)に示すように、シート巻取装置の取付部構造101では、ケース12の長手方向の端部に内カバー102が固定されている。内カバー102の軸方向外側の底壁103には、巻取軸(図示省略)及び支持軸(図示省略)に対して同軸上に略十字形の筒部104が、軸方向外側に突出するように形成されている。ケース12の長手方向の端部には、内カバー102を覆うように外カバー106が設けられており、外カバー106の底壁42の中央部には、筒部104側に向かって突出する略十字形のボス108が形成されている。ボス108の外形は、筒部104の内形より僅かに小さく形成されており、ボス108が筒部104に摺動可能に挿入されることで、外カバー106が内カバー102に対して軸方向に移動可能とされている。
内カバー102の底壁103と外カバー106の底壁42との間には、圧縮コイルスプリング54が配置されている。また、図示を省略するが、ボス108に形成されたフックが、筒部104に軸方向に沿って形成された長孔内を移動する構成とされている。そして、圧縮コイルスプリング54の付勢力により、外カバー106が内カバー102に対して右方(ケース12の長手方向外側)の第1位置に移動したときに、図示しないフックが長孔の端面に当接されることで、外カバー106の脱落が阻止されている。
また、図8(B)に示すように、外カバー106を圧縮コイルスプリング54の付勢力に抗して左方(ケース12の長手方向内側)に移動させると、ボス108の先端部が内カバー102の底壁103に当接するまで、又は筒部104の先端部が外カバー106の底壁42に当接するまで、外カバー106が移動する。この外カバー106の移動位置が第2位置となる。
このシート巻取装置の取付部構造101では、略十字形のボス108が略十字形の筒部104に摺動可能に挿入されているため、車両等への組み付け時に上下方向及び前後方向に規制され、外カバー106のガタツキを抑制することができる。
しかし、このシート巻取装置の取付部構造101では、外カバー106の底壁42の中央部に形成されたボス108が、内カバー102の底壁103の中央部に形成された筒部104に摺動可能に挿入されている。このため、図8(B)に示すように、外カバー106の最大圧縮時(伸縮方向での最小寸法時)に、ボス108及び筒部104のいずれか軸方向長さが長い方のスペースが必要となる。すなわち、ボス108及び筒部104の軸方向長さが長い方が、最小必要寸法L3となる。言い替えると、外カバー106の最大圧縮時にボス108と筒部104が相対的に移動する範囲の一端から他端までの長さ(図8(A)参照)の少なくとも約1/2のスペースが必要となり、省スペース化が難しい。
これに対して、図7に示すように、本実施形態のシート巻取装置の取付部構造11では、外カバー40が第2位置(ケース12の長手方向内側)に移動したときに、リブ46の先端部が筒部26の左方端部からケース12の内部に挿入される(入り込む)。これにより、ケース12の内部をリブ46の移動スペースとして利用でき、最小必要寸法L2をリブ46の長手方向の長さよりも短くすることができる。このため、外カバー40の必要な移動距離を確保すると共に、ケース12の長手方向外側における外カバー40の移動に必要なスペースを削減できる。
なお、本実施形態では、リブ46は、外カバー40の底壁42の3箇所に設けられているが、これに限定されず、リブ46を安定して配置できれば、3箇所でなくてもよい。
また、本実施形態では、リブ46は、板状片であるが、これに限定されず、他の形状の突出体を設けてもよい。例えば、外カバー40の底壁42から左方(ケース12の長手方向内側)に突出する突出体を側面視にて略L字形とすると、突出体を2つにしても安定して配置することができる。
また、突出体は、円弧状に形成されていてもよいし、また、円柱状のピンを複数本(例えば3本)配置する構成でもよい。
また、本実施形態では、ケース12の長手方向の両端部に、シート巻取装置の取付部構造11が設けられているが、これに限定されず、ケース12の長手方向の端部の少なくとも一方に、シート巻取装置の取付部構造11を設ける構成でもよい。
なお、本実施形態では、シート巻取装置10として、荷室を覆うトノカバー装置を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、サイドウインドウ、ルーフウインドウ等を覆うシート巻取装置にも本発明が適用可能である。
10 シート巻取装置
11 シート巻取装置の取付部構造
12 ケース
16 内カバー(端部壁)
26 筒部(ガイド部)
32 巻取軸
34 シート
40 外カバー(カバー)
46 リブ(突出体)
48 長孔(ストッパ部)
50 ビス(被ストッパ部)
54 圧縮コイルスプリング(付勢部材)

Claims (3)

  1. シートを巻取る巻取軸が内部に収容された長尺状のケースと、
    前記ケースの端部外周面へ摺動可能に嵌め込まれ、被取付部材の支持部に支持される筒状のカバーと、
    前記ケースの端部壁に形成され、前記巻取軸に巻き取られたシートの延長上の外側に位置するガイド部と、
    前記カバーから突出され、前記ガイド部を摺動すると共に、前記カバーが前記ケースの長手方向内側へ向けて移動したときに先端部が前記ガイド部から前記ケースの内部へ挿入される突出体と、
    前記カバーと前記端部壁の間に配置され、前記カバーを前記ケースの長手方向外側へ付勢する付勢部材と、
    前記カバーに形成され、前記ケースに設けられた被ストッパ部へ係止されて該ケースから前記カバーの抜け落ちを阻止するストッパ部と、
    を有するシート巻取装置の取付部構造。
  2. 前記突出体の前記ガイド部への挿入部分が、前記巻取軸に巻き取られた前記シートの周方向に沿って配置された板状とされている請求項1に記載のシート巻取装置の取付部構造。
  3. 前記突出体が前記巻取軸の軸方向に沿って延びた複数のリブであり、
    前記ガイド部は、前記リブがそれぞれ挿入される複数の筒部である請求項1又は請求項2に記載のシート巻取装置の取付部構造。
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