JP2014224407A - 多段積みコンクリートブロックの耐震機能を向上させた堤体構造 - Google Patents

多段積みコンクリートブロックの耐震機能を向上させた堤体構造 Download PDF

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Abstract

【課題】 コンクリートブロックを複数段組積した堤体構造体において、地震の水平及び垂直方向の震動によって及び地震の卓越周期の震動に対してコンクリートブロックの水平移動を抑え、コンクリートブロックの組積の崩壊及び堤体の転倒を有効に防止する。
【解決手段】 組積した5段のコンクリートブロックC1,C2,C3,C4,C5及び最下段のコンクリートブロックC1と基礎捨石Kとの間に、50mm厚みの硬さA50で摩擦係数が1.0以上の弾性体マットM1,M2,M3,M4,M5を介在させ、共振周波数を地震の卓越周波数と一致しないように等価剛性KBを調整する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、質量が大きいコンクリートブロックを組積した海中又は水中に設置される消波堤体又は岸壁、護岸、防波堤・防潮堤等の堤体において、地震によって生じる激しい水平振動による崩壊と転倒を弾性体のマットを用いて防止できるようにする技術に関する。
コンクリートブロックを複数段上下方向に千鳥配置または整列配置に組積した構造の堤体としては、防波堤、突堤、波除堤、消波堤、係船岸、岸壁、物揚場、護岸等の構造物がある。
これらの堤体は、上下のコンクリートブロックが直接接触して荷重伝達するもので、コンクリート面同士の接触は摩擦係数が低く水平方向に滑り易く、強い地震による激しい水平振れ・振動を受けると、コンクリートブロックが大きく水平移動してコンクリートブロックの組積が崩壊又は転倒を生じ、堤体の機能が失われることが発生していた。又、コンクリートブロック間に所定距離以上の相対移動を停止させるためにほぞを設けても、ほぞを破壊して又は垂直方向の震動・揚圧力が加わってほぞを越えてコンクリートブロックが移動し、堤体の崩壊を生起させていた。
この対策として、コンクリートブロックの質量を大きくすることで、かなり解消されるものであるが、質量を増大させることは構造体が大型化して工事費を高め、又広い設置面積を必要とする欠点があった。また、地震動の卓越周波数とコンクリートブロックの共振周波数が一致する場合は、コンクリートブロックの質量を増加させただけでは、堤体構造が崩壊する危険性があった。
ケーソンを設置する海底地盤に捨石マウンドを構築した後、捨石マウンドを被覆材で覆い、捨石マウンドの隙間に可撓性の充填材を注入する護岸構造が、下記の特許文献1で知られているが、この発明ではケーソンの水平移動を許容しているが、捨石マウンドの被覆材のみではコンクリートブロックを複数段に組積した堤体に対しては、さして耐震性を高めない。その理由は、最下段のコンクリートブロックの水平移動は可能であるが、その上方の段積した各コンクリートブロックは、それぞれの慣性で独立して水平に移動し、地震の長周期の周期になると、その水平移動量が大きくなり、コンクリートブロックの組積が崩れて崩壊したり、転倒することが生じるからである。
同様に、捨石マウンドと構造物本体との間に荷重分散を目的とした底版ブロックを設置し、又底版ブロックとその上方の構造物本体を構成する材料相互の摩擦抵抗が大きい組み合せを採用する技術が下記特許文献2に開示されている。これも、その上方構造体がコンクリートブロックを複数段組積した構造の堤体に対しては、上方の各コンクリートブロックが独立して水平移動して堤体の崩壊・転倒防止にはあまり効果があるものでなかった。
更に、コンクリートケーソンを捨石マウンドまでへの運搬の間のコンクリートケーソンの接合を維持するため、その接合面にゴム板状ケーソンマットを介在する技術が下記特許文献3に開示されている。
この引用文献3の技術は、コンクリートケーソンを運搬するための保護用のゴム板状ケーソンマットと、コンクリートケーソンとの接合であり、岸又は海中で複数段のコンクリートブロックを組積する堤体で、各段間のコンクリートブロックに弾性体を介在させることの耐震性の目的とその構造については何ら開示がなく、複数段にコンクリートブロックを組積したものに対して耐震性と制震性を与える技術的思想の開示がない。
特開2000−178941号公報 特開2005−127091号公報 特開平11−229347号公報
本発明が解決しようとする課題は、コンクリートブロックを複数段に組積した堤体構造において、地震の水平振れに対して各コンクリートブロックの水平移動を抑えて、コンクリートブロックの組積の崩壊・堤体の転倒を簡単な付加構成で有効に防止し、耐震性と制震性が高い堤体構造を提供することにある。
かかる課題を解決した本発明の構成は、
1) コンクリートブロックを複数段組積した構造の堤体構造において、上下のコンクリートブロックの荷重負荷面間及び最下位のコンクリートブロックとコンクリートブロックが設置される地盤基礎との間に、静止摩擦係数及び動摩擦係数がともに高いゴム又はプラスチックの弾性体マットを介在させるとともに、上下に対向したブロックの相対的水平移動が所定距離以上とならないように移動を制止する係合部を上下に対向するコンクリートブロックに設け、コンクリートブロックと弾性体マットとの間の静止摩擦係数及び動摩擦係数を1.0以上とし、同弾性体マットの剪断弾性係数Gを1.0N/mm以上とし、且つ弾性体ゴムのゴム硬さをA50以上として堤体の受圧面積によりゴムの厚さを調整(増減)して、更に下式で計算される弾性体マット全体の等価剛性KBの値を制御(変動)させて、地震動の卓越周波数と一致しないように共振周波数をずらすことを特徴とする、多段積みコンクリートブロックの耐震機能を向上させた堤体構造

KB=G×Ae/Σte
ここで:G・・・弾性体マットのゴムの剪断弾性係数(KN/m
:Ae・・・各弾性体マットの合計受圧面積(m
:Σte・・・各弾性体マットの合計ゴム厚み(m)
2) 弾性体マットの剪断弾性係数Gが1.8N/mm以上としたゴムマットを使用し、更に等価剛性KBを制御(変動)させた、前記1)記載の多段積みコンクリートブロックの耐震機能を向上させた堤体構造
3) 多段積みのコンクリートブロックの幅は30m以内の方塊ブロックであり、その質量は1000kg/個以上で段数は10段以内とした、前記1)又は2)いずれか記載の多段積みコンクリートブロックの耐震機能を向上させた堤体構造
4) 使用する弾性体マットはゴムマットで、その厚さは50mm以内とした、前記1)〜3)いずれか記載の多段積みコンクリートブロックの耐震機能を向上させた堤体構造
5) 堤体が、海中内に設けられた防波堤体である、前記1)〜4)いずれか記載の多段積みコンクリートブロックの耐震機能を向上させた堤体構造
6) 堤体が、その陸側背面に裏込材を設けた護岸である、前記1)〜4)いずれか記載の多段積みコンクリートブロックの耐震機能を向上させた堤体構造
にある。
本発明では、組積した上下のコンクリートブロックの荷重負荷面間に及び設置地盤と最下位のコンクリートブロックとの間に高い静止及び動の摩擦係数の弾性体マットを介在させたことで、各コンクリートブロックの地震による水平震動に対して、コンクリートブロック間の弾性体マットが、その静止摩擦力又は動摩擦力で水平移動を抑止し、各コンクリートブロックの水平移動量を抑えて組積した堤体の崩壊又は転倒を防止する。特に動摩擦係数が高いので水平移動を粘り強く抑止する。又弾性体マットで堤体の水平震動に対する共振周波数を、弾性体マットの摩擦係数・剪断弾性係数の違う素材の弾性体の選択あるいは荷重負荷面面積、弾性体マットの厚み等を変えることによって調整でき、堤体の共振周波数を地震の水平震動が大きい周波数から外すことが可能となり、耐震性と制震性を高めることができる。
又、地震の垂直方向の震動にも、弾性体マットが上下震動・衝撃を大巾に緩衝させることができる。これによって、上下のコンクリートブロックの係合部を越えての移動を抑える。
本発明では特に、コンクリートブロック同士の静止摩擦係数は約0.5に対し、コンクリートブロックと弾性体マットとの静止摩擦係数はその0.5を大きく超えた1.0以上とし、しかも弾性体マットの剪断弾性係数Gを1.0N/mm以上とし、且つ弾性体ゴムのゴム硬さをA50以上とし、更に弾性体マット全体の等価剛性KBの値を制御したことによって、コンクリートブロックの移動量(ずれ)を強く抑制し、ずれが少なく安定した粘り強い構造とすることができた。
このように、本発明では弾性体マットの特性と寸法を上記の範囲のものとしたことによって、上下のコンクリートブロックの水平移動を所定範囲内で許容させるように、地震エネルギーを各段のコンクリートブロックの移動のエネルギーと弾性体マットの変形エネルギーと摩擦エネルギーにうまく変えて吸収し、同じ質量の堤体に比べ堤体の崩壊転倒が少なくでき、よってコンクリートブロックの小型化が可能となり、コストも低減できるものとした。
図1は、実施例1の防波堤の堤体のコンクリートブロックの組積状態を示す説明図である。 図2は、同実施例1の斜視図である。 図3は、モデル試験状態を示す斜視図である。 図4は、モデル試験の加振と計測の説明図である。 図5は、モデルのスイープ試験におけるCASE−1の5段目コンクリートブロックの鉛直及び水平応答加速度の応答加速度周波数特性図である。 図6は、モデルのスイープ試験におけるCASE−2の5段目コンクリートブロックの鉛直及び水平応答加速度の応答加速度周波数特性図である。 図7は、モデルのスイープ試験におけるCASE−3の5段目コンクリートブロックの鉛直及び水平応答加速度の応答加速度周波数特性図である。 図8は、モデルのスイープ試験におけるCASE−4の5段目コンクリートブロックの鉛直及び水平応答加速度の応答加速度周波数特性図である。 図9は、モデルのスイープ試験におけるCASE−5の5段目コンクリートブロックの鉛直及び水平応答加速度の応答加速度周波数特性図である。 図10は、モデルのスイープ試験におけるCASE−6の5段目コンクリートブロックの鉛直及び水平応答加速度の応答加速度周波数特性図である。 図11は、本発明の直立消波ブロック堤の堤体構造の実施例を示す組積の説明図である。 図12は、図11の実施例の斜視図である。 図13は、本発明の護岸の堤体構造の実施例を示す説明図である。 図14は、本発明の直立消波ブロックを使った護岸の堤体構造の実施例を示す説明図である。
本発明に使用する弾性体マットとしては、弾性があり静止摩擦係数及び動摩擦係数が1.0以上の天然ゴム又は合成ゴムの弾性ゴム(エラストマー)・プラスチック樹脂の弾性体が好ましく、コンクリートブロックの質量に耐える耐圧性がある厚みのあるものが採用される。支承ゴムの最大圧縮応力度は8〜12N/mm程であるので、複数段に組積されても耐圧性は充分に確保できる。
本発明の堤体構造の各コンクリートブロックの質量は数〜100トン程であり、又弾性体マットは50mm以下の厚みの弾性ゴムマットで耐圧性は充分に耐えうるものである。
又、弾性体マットとしては、防舷材で一般に使用されている硬さA69,硬さA60,スタッドレスタイヤ相当の硬さA51,あるいはきわめて柔らかいものや、A70を越える硬いもの等種々のものがあるが、本願発明では硬さA50以上のものが使用される。
本発明の弾性体マットの上下のコンクリートブロック間での介在の形態として、1枚の弾性体マットを上方又は下方の一方のコンクリートブロックの荷重負荷面に固着させ、固着されてない弾性体マット面とこれに対向するコンクリートブロックのブロック面との境界を滑り面とするタイプと、2枚の弾性体マットを使用し、上方の弾性体マットは上方のコンクリートブロックの対向面に固着し、残りの下方の弾性体マットは下方のコンクリートブロックの対向面に固着し、2つの弾性体マット同士の境界を滑り面とするタイプと、弾性体マットを上下のコンクリートブロック間に固着させずに単に挿入させるタイプとがある。最初のタイプが実用的である。
コンクリートブロックの上面又は下面に弾性体マットを固着する方法として、弾性体マットを碇着金具やボルト等金具でもって固着する方法や弾性体マットをコンクリートブロック面に接着又は融着する方法あるいはコンクリートブロックの外周縁又は小さな凹凸と弾性体マットとの嵌合によって固定する方法がある。
又、堤体のコンクリートブロックは、係合部を除いた直方形状で上下のブロックの下面・上面の全面で荷重負荷する場合と、各段のコンクリートブロックが遊水部・通水部・上下又は左右嵌合部がある複雑な外形状となっていて、上下コンクリートブロックの荷重負荷面が、コンクリートブロックの平面外形状域の一部の面積部分となる場合とがある。弾性体マットはこれらの荷重負荷面の全面又は一部に介在される。
堤体のコンクリートブロックの左右の隣接するコンクリートブロック間にも別の弾性体を介在させてもよい。堤体に設ける上部コンクリート(天版)と最上段のコンクリートブロックの間には、弾性体マットを介在させる場合と介在させない場合とがある。更に、この上部コンクリートに波返工部(垂直の立上り部分)を設ける場合とそれがない場合とがある。
(実施例1)
以下、本発明の実施例1を図面に基づいて説明する。図1,2は、コンクリートブロックとして方塊ブロック(直方体状ブロック)を5段に上下方向に千鳥配列に組積した防波堤の堤体1の例である。
実施例1の防波堤の堤体1の各段のコンクリートブロックC1,C2,C3,C4,C5とも、長さ4.5m×巾2.0m×高さ1.7mの寸法で、各コンクリートブロックの質量は約35ton程である。5段のコンクリートブロックC1,C2,C3,C4,C5の総質量は175tonで、又各コンクリートブロックの荷重負荷面の面積はブロックの係合部を除いた全底面積で約9mである。
海底の基礎捨石Kと最下段のコンクリートブロックC1との間及び各段のコンクリートブロック間とに50mm厚みの弾性ゴムを使用した弾性体マットM1,M2,M3,M4,M5を介在させた例である。弾性体マットM1はその上方のコンクリートブロックC1に金具(図示せず)で固着され、基礎捨石Kの間に介在されている。他の弾性体マットM2,M3,M4,M5の寸法はブロック底面積の4.5m×2.0mである。そして、弾性体マットM2,M3,M4,M5の上面はその上方のコンクリートブロックC2,C3,C4,C5に金具(図示せず)で固着されていて滑り面は弾性体マットM2,M3,M4,M5の下面とその下方のコンクリートブロックのコンクリート上面との間となる。図中、Hは被覆石、Jは上部コンクリート、Nは根固方塊ブロック、Uは海底面である。
上下のコンクリートブロック間には左右に長い係合部S(ほぞ)として深さ230mmで上面巾350mm前後長さbの嵌合溝Smに、高さ200mmで前後長さa上面巾300mmの左右に長い嵌合突起Stを嵌挿する構造としている。係合部Sのほぞは前後方向に寸法(b−a)の50mm程の遊びがある。
この実施例1では、弾性体マットM1〜M5によって、防波堤の堤体1の水平振動の共振点を集約させることができ、共振周波数帯は狭くなり、その水平応答力も低減できた。また、弾性体マットの弾性特性及び等価剛性により、コンクリートブロック堤体の固有周期をずらす効果があり、地震の卓越周波数と、地震時のコンクリートブロックの堤体の固有周期とによる共振を抑えて堤体全体の滑動や転倒による崩壊を効果的に防止するようになる。共振周波数は地震で発生する地震波の卓越周期を避けるようにしている。これらの点は以下で記す実施例1の1/25のスケールのモデル試験で大略確認された。
(モデル試験)
本実施例1の水平震動に対する耐震性と制震性を確認するため、モデル試験を行った。モデル堤体100は実施例1の1/25スケールで行った。
モデル試験の状態を、図3,4に示す。図中、100はモデル堤体、101はモデル堤体100を1〜100Hzで加振するための加振機、101aは同加振機のモデル堤体100を載せて前後に水平往復動する振動台、101bは同振動台の鋼製防護枠、101cは加振機101の振動台101aを往復動させるシリンダーロッドである。102はモデル堤体100の組積されたコンクリートブロックb1,b2,b3,b4,b5の前方の端面の前後方向の移動量を光学的に計測する変位計測器、102aは同変位計測器をコンクリートブロックの端面に向けて水平に保持するアームロッド、103は最上段のコンクリートブロックb5の左側ブロック,中央ブロック,右側ブロック及びその下位の段の複数のブロックの端面に取付けられた水平応答加速度計である。又104は最上段(5段目)のコンクリートブロックb5の上面に取付けられその上面の垂直方向の振動力を計測する垂直応答加速度計である。
図5〜10の応答加速度周波数特性図は、CASE−1〜6のモデルの最上段のコンクリートブロックb5の水平応答加速度計103及び垂直(鉛直)応答加速度計104の加振の周波数に対する計測値であり、図中H−5−Lは5段目の左側ブロック端面の計測値、H−5−Cは5段目の中央ブロック端面の計測値、H−5−Rは5段目ブロックの右側ブロック端面の計測値を示す。
モデル試験のコンクリートブロックb1,b2,b3,b4,b5の寸法は、実施例1のコンクリートブロックC1〜C5の寸法の1/25のスケールとしていて、前後長180mm×巾80mm×高さ68mmで容積は980000mm、質量2.25kgである。このモデル堤体100では係合部を設けずに係合部の影響をなくして試験している。弾性体マットm1,m2,m3,m4としては、下記の表1,表2のゴムマットを使用した。そのゴムマットの厚みは2mmとした。
モデル試験は、上記モデルを使用しての50galで加振周波数1〜100Hzの水平震動対する最上段のコンクリートブロックb5の右側、中央、左側の3個所で水平応答加速度及び垂直応答加速度を計測し、共振振動数を検出するスイープ試験を行った。
モデルは、弾性体マットなし及び弾性体マットm1,m2,m3,m4,m5として、下記表1のゴム特性のものを使用したCASE−1,CASE−2,CASE−3,CASE−4,CASE−5,CASE−6の場合のケースに分けて低周波域の加振試験を行った。
Figure 2014224407
Figure 2014224407
又、モデル試験は上記スイープ試験の他に減衰試験を行った。これは、50galでスイープ試験で検出された共振振動数における減衰試験である。模擬地震波試験では、50galで10,20,30,40,50secの場合と、300galで50secで行った。更に、6,8,10,20,30,40Hzでのコンクリートブロックb1〜b5のずれの崩壊試験を行った。
これらのモデル試験のスイープ試験、減衰試験、模擬地震波試験、崩壊試験の試験結果を種々のゴムマットの特性値のものを使用した弾性体マットのケースCASE−1,−2,−3,−4,−5,−6のケースに分けて試験した結果を下記の表3に表示している。
Figure 2014224407
(共振振動数の変動)
図5〜10に示された上記スイープ試験の応答加速度特性図の計測結果から、CASE−1〜6のモデルの共振振動数(周波数)は、下記の表4となった。
Figure 2014224407
この試験結果から、表4に示すモデルの共振振動数はゴムマットのゴム厚さ,剪断弾性係数G,静止摩擦係数A,動摩擦係数Bの特性と等価剛性KBの値によって、変動させることが可能なことが分った。ゴムマットの特性と等価剛性KBの値を、適切に選定することで、地震の卓越周波数と共振しないようにできることが分った。実寸の堤体の実際の共振振動数のHzは、モデルの相似則によりそのモデルの共振振動数をスケール比(本モデルでは25)で除した値に大略近似できるものとなる。従って、モデル試験の30〜60Hzの共振振動数は、地震の1〜3Hzに相当する。
更に、図5〜10からその応答加速度の平均値は下記表5の如くなった。この表5から分るように、ゴムマットの介在により鉛直応答加速度を、ゴムマットがない場合に比べ、大略1/2に低減できた。又、水平応答加速度はゴムマットがない場合に比べ、大略2/3に低減できる。
Figure 2014224407
このように、コンクリートブロックを組積みした堤体構造において、ゴムマットを介在する事によりゴムの静止摩擦力により初期滑動を抑制するが、滑り始めた場合においては鉛直応答加速度の低減効果によりホゾ部を跳び越える事もなく堤体の崩壊を防止できる。
コンクリートブロックを組積みした堤体構造において、ゴムマットを介在して固有振動数を前後に制御し、地震波と共振しない構造にするには、ゴムの等価剛性KBに依存する事となるが、ゴムの材質、ゴム硬さ、ゴムの薬品配合を特殊にする事によりゴムの剪断弾性係数Gを調整する事により有効となる。
尚、ゴムの等価剛性KBを制御するには、剪断弾性係数Gと設置面積Ae及びゴムの厚さを変更する事により可能となる(等価剛性が大きくなると振動数が増大する)。
従って、ゴムの等価剛性KBを大きくするには、ゴムの剪断弾性係数Gを上げるか、設置面積Aeを大きくするか、ゴム厚さΣteを薄くする事により可能となる。
平成15年十勝沖地震や平成23年東北地方太平洋沖地震において観測された長周期波形に対しては、柔らかいゴムを使用してゴムの等価剛性KBを小さくして固有振動数を低下させる事により、特に有効な効果が得られる。
又、表3の崩壊試験から分るように、コンクリートブロックの最上段の滑動(ずれ)からみると、ゴムマットA40,A51では10〜20Hzで大きなずれを生じるが、ゴムマットA60,A69ではそのずれが小さくなっている。特にA81では、ずれが大巾に低減されて、しかも10Hz以下では安定している。
従って、表3の崩壊試験からゴムマットはゴムの硬さをCASE−3,−4の中間のA55以上にすれば、滑動(ずれ)が少なく、CASE−5のA69を超えてA70以上とし、等価剛性KBを制御すれば、CASE−6に近く、ずれがきわめて少なく、又安定性があることが分って、これが崩壊しないことの設計指針となることが分った。
(その他の実施例)
図11,12に示す海中に設置する直立消波ブロック堤の堤体2の実施例であり、基礎捨石201の上に弾性体マット202をブロック下面に固着した方塊状のコンクリートブロック203を1段目として設置し、その上に通水空間を有する直立消波ブロックであるコンクリートブロック205を2,3,4,5段として千鳥配列で組積している。弾性体マット204は各コンクリートブロック205の下面に固着している。最上段のコンクリートブロック205の上方には上部コンクリート206を設置している。コンクリートブロック205間及び最下段のコンクリートブロック203と2段目のコンクリートブロック205との間に、50mm程の水平遊びのある係合部であるホゾ207を設けている。弾性体マットとしては前記ゴムマットNo0,No2程のものを使用できる。尚、208は根固方塊ブロック、209は被覆石、210は海底面である。
図13を示す護岸の実施例は、前記図1,2の実施例の防波堤の堤体1の構造を使って護岸の堤体3とした例であり、図14に示す護岸の実施例は、前記図11,12の直立消波ブロック堤の堤体2の構造を使って護岸の堤体4とした例である。
図13の護岸の堤体3は、海底面310の基礎捨石311の上に弾性体マット314を下面に固着した方塊状コンクリートブロック315を5段千鳥配列に段積し、コンクリートブロック315間に係合部であるホゾ317を設けている。図中316は上部コンクリート、301は裏込栗石、302は防砂布、303は陸地盤である。
図14の護岸の堤体4は、海底面410の基礎捨石411上に下面に弾性体マット414を固着した方塊状のコンクリートブロック413を設置し、その上に下面に弾性体マット414を固着した直立消波ブロックであるコンクリートブロック415を4段千鳥配列に段積した例である。
この護岸の例では、裏込栗石301,401と陸地盤303,403によって後方へのコンクリートブロック315,415の移動を制限しているので、主に前方海へのコンクリートブロックの水平移動量を抑止することが中心となる。この護岸の例でも弾性体マット314,414の高い静止摩擦係数及び動摩擦係数で各コンクリートブロック315,415の崩壊、海中への転倒を防止できる。又、背後の裏込栗石、陸地盤への地震による振動を大きく制限させることができる。
本発明は、海中・水中の消波堤体・防波堤体・防潮堤体・護岸・岸壁の他に、陸上でコンクリートブロックを複数段に段積する建築物でも応用可能である。
1 防波堤の堤体
C1,C2,C3,C4,C5 コンクリートブロック
K 基礎捨石
M1,M2,M3,M4,M5 弾性体マット
S 係合部
Sm 嵌合溝
St 嵌合突起
J 上部コンクリート
N 根固方塊ブロック
H 被覆石
U 海底面
100 モデル堤体
b1〜b5 モデル堤体のコンクリートブロック
m1〜m4 モデル堤体の弾性体マット
101 加振機
101a 振動台
101b 防護枠
101c シリンダーロッド
102 変位計測器
102a アームロッド
103 水平応答加速度計
104 垂直応答加速度計
2 直立消波ブロック堤の堤体
201 基礎捨石
202 弾性体マット
203 方塊状のコンクリートブロック
204 弾性体マット
205 直立消波ブロックであるコンクリートブロック
206 上部コンクリート
207 係合部であるホゾ
208 根固方塊ブロック
209 被覆石
210 海底面
3,4 護岸の堤体
301,401 裏込栗石
302,402 防砂布
303,403 陸地盤
310,410 海底面
311,411 基礎捨石
314,414 弾性体マット
315 方塊状のコンクリートブロック
316,416 上部コンクリート
317,417 係合部であるホゾ
413 方塊状のコンクリートブロック
415 直立消波ブロックであるコンクリートブロック

Claims (6)

  1. コンクリートブロックを複数段組積した構造の堤体構造において、上下のコンクリートブロックの荷重負荷面間及び最下位のコンクリートブロックとコンクリートブロックが設置される地盤基礎との間に、静止摩擦係数及び動摩擦係数がともに高いゴム又はプラスチックの弾性体マットを介在させるとともに、上下に対向したブロックの相対的水平移動が所定距離以上とならないように移動を制止する係合部を上下に対向するコンクリートブロックに設け、コンクリートブロックと弾性体マットとの間の静止摩擦係数及び動摩擦係数を1.0以上とし、同弾性体マットの剪断弾性係数Gを1.0N/mm以上とし、且つ弾性体ゴムのゴム硬さをA50以上として堤体の受圧面積によりゴムの厚さを調整(増減)して、更に下式で計算される弾性体マット全体の等価剛性KBの値を制御(変動)させて、地震動の卓越周波数と一致しないように共振周波数をずらすことを特徴とする、多段積みコンクリートブロックの耐震機能を向上させた堤体構造。

    KB=G×Ae/Σte
    ここで:G・・・弾性体マットのゴムの剪断弾性係数(KN/m
    :Ae・・・各弾性体マットの合計受圧面積(m
    :Σte・・・各弾性体マットの合計ゴム厚み(m)
  2. 弾性体マットの剪断弾性係数Gが1.8N/mm以上としたゴムマットを使用し、更に等価剛性KBを制御(変動)させた、請求項1記載の多段積みコンクリートブロックの耐震機能を向上させた堤体構造。
  3. 多段積みのコンクリートブロックの幅は30m以内の方塊ブロックであり、その質量は1000kg/個以上で段数は10段以内とした、請求項1又は2いずれか記載の多段積みコンクリートブロックの耐震機能を向上させた堤体構造。
  4. 使用する弾性体マットはゴムマットで、その厚さは50mm以内とした、請求項1〜3いずれか記載の多段積みコンクリートブロックの耐震機能を向上させた堤体構造。
  5. 堤体が、海中内に設けられた防波堤体である、請求項1〜4いずれか記載の多段積みコンクリートブロックの耐震機能を向上させた堤体構造。
  6. 堤体が、その陸側背面に裏込材を設けた護岸である、請求項1〜4いずれか記載の多段積みコンクリートブロックの耐震機能を向上させた堤体構造。
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