JP2014224048A - ピセアタンノールを含有した植物抽出物の溶液、及び、その溶液に含まれるピセアタンノールの安定化方法 - Google Patents

ピセアタンノールを含有した植物抽出物の溶液、及び、その溶液に含まれるピセアタンノールの安定化方法 Download PDF

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晋平 川上
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将洋 梅原
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Eisaku Nishimura
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Abstract

【課題】植物抽出物の溶液、及び植物抽出物の溶液に含まれるピセアタンノールの安定化方法を提供すること。
【解決手段】酸素を含有する気体から遮断されている、植物抽出物の溶液とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、ピセアタンノールを含有した植物抽出物の溶液、及び、その溶液に含まれるピセアタンノールの安定化方法に関する。
パッションフルーツは、トケイソウ科トケイソウ属(Passiflora)の果物である。パッションフルーツの種子抽出物は、シミ、ソバカス、日焼けなどによる色素沈着の原因となるメラニンの生成を抑制する効果があり、この抑制効果の有効成分は、パッションフルーツの種子抽出物に含まれるピセアタンノールであることが報告されている(特許文献1を参照)。
また、テンニンカは、フトモモ科テンニンカ属(Rhodomyrtus)の常緑低木である。テンニンカ抽出物は、紫外線ダメージ回復効果があり、この回復効果の有効成分は、テンニンカ抽出物に含まれるピセアタンノールであることが報告されている(特許文献2を参照)。
ブラシノキはフトモモ科ブラシノキ属(Callistemon)の常緑の木本である。マキバブラシノキ(Callistemon rigidus)抽出物はMMP-2の阻害作用を有することが明らかとなっており、この阻害作用の有効成分の一つは、マキバブラシノキ抽出物に含まれるピセアタンノールであることが報告されている(非特許文献1を参照)。
特開2009−102298号公報 特開2012− 46448号公報
佐々木健郎他、東北薬科大学研究誌、57、61−65(2010)
本発明は、ピセアタンノールを含有した植物抽出物の溶液、及びその溶液に含まれるピセアタンノールの安定化方法を提供することを目的とする。
本発明者等は、パッションフルーツ種子抽出物の溶液を、空気と接触しないようにすることによって、溶液中のピセアタンノールが別の化合物へと変換され、減衰するのを抑制できることを見出した。さらに、この場合において、単量体であるピセアタンノールと同様の挙動を示すと一般的には推測される、二量体であるスキルプシンBが、ピセアタンノールの挙動とは異なり、ピセアタンノールよりも迅速に別の化合物へと変換されることを見出した。本発明は、これらの発見に基づき、完成されたものである。
Figure 2014224048
本発明に係るピセアタンノールを含有した植物抽出物の溶液は、酸素を含有する気体から遮断されている。
植物種子抽出物の溶液は、さらに遮光されていることが好ましい。
溶液の溶媒が、水、エタノール、1,3−ブチレングリコール、または、これらから選択される2以上の溶媒の混合溶媒であることが好ましい。
抽出物が、植物種子から、水、エタノール、1,3−ブチレングリコール、または、これらから選択される2以上の溶媒の混合溶媒を溶媒として抽出された物であることが好ましい。
本発明に係る、密閉容器に入った、ピセアタンノールを含有した植物抽出物の溶液は、容器が酸素バリア性を有し、かつ、容器内に酸素を含有する気体からなる気層が存在しない。
容器が遮光性をさらに有することが好ましい。また、容器が複合紙容器であることが好ましい。
溶液の溶媒が、水、エタノール、1,3−ブチレングリコール、または、これらから選択される2以上の溶媒の混合溶媒であることが好ましい。
抽出物が、植物から、水、エタノール、1,3−ブチレングリコール、または、これらから選択される2以上の溶媒の混合溶媒を溶媒として抽出された物であることが好ましい。
本発明に係る、植物抽出物の溶液に含まれるピセアタンノールを安定化する方法は、溶液を、酸素を含有する気体から遮断する工程を含む。
また、本発明に係る、植物抽出物の溶液に含まれるピセアタンノールを安定化しながら、その植物抽出物の溶液に含まれるスキルプシンBを減少させる方法は、溶液を、酸素を含有する気体から遮断する工程を含む。
これらの方法は、溶液を光から遮断する工程をさらに含むことが好ましい。
上記いずれの植物抽出物も、パッションフルーツ種子抽出物、テンニンカ抽出物、またはブラシノキ抽出物であることが好ましい。
本発明によって、植物抽出物の溶液、及び植物抽出物の溶液に含まれるピセアタンノールの安定化方法を提供することが可能になった。
本発明の一実施形態に係る、容器がサンプリングチューブの場合における残存率の変化を示すグラフである。 本発明の一実施形態に係る、容器が複合紙容器の場合における残存率の変化を示すグラフである。
以下、本発明の実施の形態を、実施例を挙げながら詳細に説明する。なお、本発明の目的、特徴、利点、および、そのアイデアは、本明細書の記載により、当業者には明らかであり、本明細書の記載から、当業者であれば容易に本発明を再現できる。以下に記載された発明の実施の形態及び具体的な実施例などは、本発明の好ましい実施態様を示すものであり、例示又は説明のために示されているのであって、本発明をこれらに限定するものではない。本明細書で開示されている本発明の意図並びに範囲内で、本明細書の記載に基づき、様々な改変並びに修飾ができることは、当業者にとって明らかである。
==酸素を含有する気体から遮断されている、植物抽出物の溶液==
本発明の一実施形態は、酸素を含有する気体から遮断されている、ピセアタンノールを含有した植物抽出物の溶液である。
ピセアタンノールを含有した植物抽出物の溶液をこのような構成とすることによって、抽出物の溶液に含まれるピセアタンノールが別の化合物へと変換されるのを抑制し、その安定性を向上させることができる。このため、ピセアタンノールを含有した植物抽出物の溶液を、ピセアタンノールを高濃度に保ったまま、長期間保存することができるようになる。
さらに、このような構成にすることによって、ピセアタンノールが別の化合物へと変換されるのを抑制しながら、ピセアタンノールの二量体であるスキルプシンBを減少させることができるため、ピセアタンノール及びスキルプシンBを含有した植物抽出物の溶液において、ピセアタンノールを高濃度に保ったまま、苦味や色調変異の原因となるスキルプシンBを低減することができる。
酸素を含有する気体とは、特に限定されないが、例えば、空気や酸素そのものであっても良く、空気であることが好ましい。「溶液が酸素を含有する気体から遮断されている」状態とは、溶液の表面が、酸素を含有する気体と接触していない状態であれば良く、例えば、溶液中に酸素を含有する気体が溶存した状態であっても、溶液の表面が酸素を含有する気体と接触していない状態であれば、「酸素を含有する気体から遮断されている」状態という。
目的の溶液を「溶液が酸素を含有する気体から遮断されている」状態にする方法は、特に限定されず公知の方法を用いることができるが、例えば、溶液の表面を、酸素を含有しない気体と接触させても良く、溶液と混ざり合わない液体と接触させても良く、酸素を含有する気体を実質上透過しない(以下、「酸素バリア性を有する」ともいう)固体と接触させても良く、または、これらを組み合わせて、溶液を酸素を含有する気体から遮断しても良い。なお、溶液を酸素を含有する気体から「遮断する」とは、実質的にまたは事実上遮断する、すなわち溶液の表面積の大部分を、酸素を含有する気体から遮断することを意味するが、例えば、70%以上であっても良く、80%以上であることが好ましく、90%以上であることがより好ましく、95%以上であることがさらに好ましく、98%以上であることが特に好ましく、100%であることが最も好ましい。
酸素を含有しない気体は特に限定されず、例えば、窒素、二酸化炭素、アルゴン、または、これらから選択される2以上の気体の混合気体が挙げられる。溶液と混ざり合わない液体は、植物抽出物の溶液の溶媒の種類によって異なるが、当業者であればこのような液体を適宜設定することができる。酸素バリア性を有する固体は、特に限定されないが、例えば、アルミニウム、鉄、ステンレスもしくは銅などの金属、ガラス、ソアノール(登録商標)などの酸素バリア性を有する樹脂、または、GLフィルム(登録商標)などの酸素バリア性を有するセラミックであっても良く、または、このような固体のいずれか1以上でコーティングされた、若しくは、このような固体のいずれか1以上を内部に挟んだ複合紙容器や複合樹脂容器であっても良い。
本実施形態に係る植物抽出物の溶液は、上述のように酸素を含有する気体から遮断されているが、さらに遮光されていることが好ましい。溶液を遮光する方法は、特に限定されず公知の方法を用いることができるが、植物抽出物の溶液を実質的に光を透過しない物で覆っても良く、例えば、遮光インクが塗布された紙、樹脂もしくは布、または、アルミニウム、鉄、ステンレスもしくは銅などの金属で覆っても良く、または、これらのいずれか1以上でコーティングされた、もしくは、これらのいずれか1以上を内部に挟んだ複合紙容器や複合樹脂容器で覆っても良い。
植物抽出物の溶液を、酸素を含有する気体から遮断し、かつ、遮光する方法は、特に限定されず公知の方法を用いることができるが、例えば、上述の、酸素を含有する気体から遮断されている状態にする方法と、遮光されている状態にする方法とを組み合わせることによって行っても良く、この一例として、酸素バリア性と遮光性とを有する金属性の容器、複合紙容器または複合樹脂容器に、容器の中に酸素を含有する気体からなる気層をほとんどまたは完全に残さないように溶液を充填した後に、容器を密閉することによって行っても良い。
酸素バリア性と遮光性とを有する容器を、当業者であれば適宜選択することができるが、このような複合紙容器の例を挙げると、容器の内側(溶液側)から外側(外気側)に向かって順番に、樹脂−紙−樹脂−金属(酸素バリア性及び遮光性を有する)−樹脂、樹脂−金属(酸素バリア性及び遮光性を有する)−樹脂−紙−樹脂、または、樹脂−セラミック(酸素バリア性を有する)−遮光インク(遮光性を有する)−樹脂−紙−樹脂との多層構造を有する容器であっても良く、これらに限定されない。この多層構造中で用いられる樹脂は、酸素バリア性及び/または遮光性を有していなくても良く、このような樹脂を当業者であれば適宜適切に選択することができるが、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、または、PETであっても良い。また、複合紙容器や複合樹脂容器の形状は、特に限定されないが、例えば、円筒容器、カップ容器、屋根型カートン、煉瓦型カートン、または、三角錐型カートンであっても良い。
本発明で用いる植物抽出物は、植物から抽出された成分を含有し、この成分の少なくとも一部としてピセアタンノールを含み、さらにスキルプシンBを含むことが好ましい。スキルプシンBを含む植物抽出物であれば、上述したようなピセアタンノールとスキルプシンBとの減衰速度の差から、本発明はより有効になる。植物抽出物の形態は、特に限定されず、例えば粉体などの固体状、アモルファス状、または、オイル状であっても良いが、抽出に用いた溶媒は実質的に除去されている。
植物抽出物を得るための植物の種類は、ピセアタンノールを含む植物であれば特に限定されず、パッションフルーツ(例えば、Passiflora edulis、Passiflora alata、Passiflora amethystine、Passiflora antioquiensis、Passiflora biflora、Passiflora buonapartea、Passiflora capsularis、Passiflora cearensis、Passiflora coccinea、Passiflora cochinchinesis、Passiflora filamentosa、Passiflora herbertiana、Passiflora laurifolia、Passiflora ligularis、Passiflora lunata、Passiflora lutea、Passiflora maliformis、Passiflora mixta、Passiflora mucronata、Passiflora mollissima、Passiflora nibiba、Passiflora organensis、Passiflora pallida、Passiflora parahypensis、Passiflora pedeta、Passiflora pinnatistipula、Passiflora popenovii、Passiflora quadrangularis、Passiflora riparia、Passiflora rubra、Passiflora serrate、Passiflora tiliaefolia、Passiflora tripartite、Passiflora villosa、Passiflora warmingiiなど)(例えば種子)、テンニンカ(例えば、Rhodomyrtus tomentosaなど)、ブラシノキ(例えば、Callistemon rigidusなど)(例えば茎)、カラガナチベチカ(Caragana tibetica)(例えば茎)、イタドリ(Fallopia japonica)(例えば根)、落花生(Arachis hypogaea)、ブドウ(Vitaceae)(例えば果実)、ブルーベリー(Cyanococcu
s)(例えば果実)、ディアベリー(Vaccinium stamineum)(例えば果実)などが挙げられるが、例えば、ピセアタンノールを高濃度で含むことが知られている、パッションフルーツ、テンニンカ、または、ブラシノキであることが好ましい。テンニンカである場合には、植物全体のうち、どの部分であっても良いが、例えば、果実、花、種子、葉、枝、樹皮、幹、茎、または、根であっても良く、果実であることが好ましい。また、スキルプシンBを含む植物であれば、より好ましい。
植物抽出物の具体的な製造方法として、公知の方法を用いることができ、例えば、植物を、破砕、粉砕、または、切断などした後に、溶媒を用いて抽出することによって抽出液を得、さらに、抽出液から溶媒を留去することによって、植物抽出物を製造しても良い。
抽出に用いる溶媒の種類は、当業者であれば適切に選択することができるが、例えば、水、メタノール、エタノール、アセトン、酢酸エチル、グリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル、N,N-ジメチルホルムアミド、2-プロパノール、1,4-ジオキサン、ヘキサン、クロロホルム、シクロロメタン、または、これらから選択される2以上の溶媒の混合溶媒であっても良く、水、エタノール、1,3−ブチレングリコール、または、これらから選択される2以上の溶媒の混合溶媒であることが好ましく、水、エタノール、または、水およびエタノールの混合溶媒であることがより好ましい。混合溶媒を用いる場合の、各溶媒の混合比は特に限定されないが、例えば水およびエタノールの混合溶媒を用いる場合には、水とエタノールとの体積比は、1:99〜99:1であっても良く、3:97〜80:20であることが好ましく、5:95〜50:50であることがより好ましく、10:90〜40:60であることが特に好ましい。
溶媒として、水、または、水との混合溶媒を用いる場合には、熱水、または、熱水との混合溶媒であることが好ましい。水、または、水との混合溶媒は、塩を含むバッファー(緩衝液)であっても良い。バッファーのpHは、特に限定されず、酸性、中性、または、アルカリ性のいずれであっても良いが、酸性であることが好ましく、pH6以下の酸性であることがより好ましく、pH1〜pH5の酸性であることがさらに好ましい。バッファーに用いる塩の種類は特に限定されず、例として、クエン酸塩、リンゴ酸塩、リン酸塩、酢酸塩および炭酸塩などが挙げられる。
抽出液から溶媒を留去する方法は、特に限定されず公知の方法を用いることができる。例えば、減圧留去、凍結乾燥、または、スプレードライ(噴霧乾燥)であっても良いが、凍結乾燥、または、スプレードライであることが好ましく、スプレードライであることがより好ましい。
植物抽出物の形状は、特に限定されず、例えば粉体などの固体状、アモルファス状、または、オイル状であっても良いが、抽出に用いた溶媒は実質的に除去されている。
植物抽出物の溶液を製造する方法は、特に限定されず公知の方法を用いることができるが、例えば、植物抽出物を希釈することによって製造しても良く、もしくは、植物抽出物の少なくとも一部を溶媒で溶解することによって製造しても良い。または、植物抽出物を製造する過程で得られる抽出液を、そのまま、植物抽出物の溶液として用いても良く、もしくは、抽出液を希釈、濃縮、もしくは濃縮及び希釈したものを、植物抽出物の溶液として用いても良い。このように、植物抽出物の溶液の形状は、植物抽出物及び溶媒を実質的に含んでいれば特に限定されず、例えば澄んだ溶液、濁りや沈殿が生じた溶液(懸濁液)、または、スラリー状であっても、本明細書では、植物抽出物の溶液に含まれるものとする。
植物抽出物を溶解もしくは希釈する溶媒、または、抽出液を希釈する際に用いる溶媒の種類は、特に限定されないが、例えば、水、メタノール、エタノール、アセトン、酢酸エチル、グリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル、N,N-ジメチルホルムアミド、2-プロパノール、1,4-ジオキサン、ヘキサン、クロロホルム、シクロロメタン、または、これらから選択される2以上の溶媒の混合溶媒であっても良く、水、エタノール、1,3−ブチレングリコール、または、これらから選択される2以上の溶媒の混合溶媒であることが好ましく、水、エタノール、または、水およびエタノールの混合溶媒であることがより好ましい。混合溶媒を用いる場合の、各溶媒の混合比は特に限定されない。水、または、水との混合溶媒は、塩を含むバッファー(緩衝液)であっても良い。バッファーのpHは、特に限定されず、酸性、中性、または、アルカリ性のいずれであっても良いが、酸性であることが好ましく、pH6以下の酸性であることがより好ましく、pH1〜pH5の酸性であることがさらに好ましい。バッファーに用いる塩の種類は特に限定されず、例として、クエン酸塩、リンゴ酸塩、リン酸塩、酢酸塩および炭酸塩などが挙げられる。
なお、植物抽出物の溶液の形状は、上述したように、濁りや沈殿が生じた溶液(懸濁液)であっても良いが、この場合には、沈殿や濁りは、例えばろ過、遠心分離、または、デカンテーションなどの方法により除去することが好ましい。
また、植物抽出物の溶液は、ピセアタンノール以外の植物から抽出された成分を含んでも良い。
植物抽出物の溶液は、含まれるピセアタンノールの安定性が著しく損なわれない限り、植物抽出物以外の物質を含んでいても良いが、例えば、ウィルスや生きた細胞は含まないことが好ましい。なお、植物がパッションフルーツの場合、植物抽出物の溶液は、パッションフルーツの果肉の抽出物を含んでいても良く含まなくても良いが、実質的に含まないことが好ましい。
なお、植物抽出物の溶液中には、植物抽出物が由来する植物から抽出されたピセアタンノール以外に、別途抽出または合成されたピセアタンノールが添加されていてもよい。
本実施形態に係る植物抽出物の溶液の使用方法は特に限定されないが、溶液には、ピセアタンノールが長期間、高濃度で含まれることから、ピセアタンノールの溶液を効率的に保存することができる。また、溶液には、ピセアタンノールが長時間、高濃度で含まれる一方で、スキルプシンBの量は時間の経過に伴って大幅に減少していくことから、スキルプシンBに起因する苦味や色調変異を減少させながら、ピセアタンノールの溶液を効率的に保存することができる。
このため、これらの溶液を、ヒト及びヒト以外の動物や、それらの細胞などを対象として、食品、化粧品、医薬、医薬部外品、または試薬などに用いることができる。
また、これらの溶液を使用する際は、溶液をさらに濃縮・希釈してもよく、および/または、ゼリー状、プリン状またはクリーム状などの半固体や固体にしてもよく、どのような最終の使用形状にするかは、当業者が適宜決めることができる。
==植物抽出物の溶液に含まれるピセアタンノールの安定化方法==
本発明の一実施形態に係る、植物抽出物の溶液に含まれるピセアタンノールを安定化する方法は、植物抽出物の溶液を、酸素を含有する気体から遮断する工程を含む。また、本発明の別の一実施形態に係る、植物抽出物の溶液に含まれるピセアタンノールを安定化しながら、スキルプシンBを減少させる方法は、植物抽出物の溶液を、酸素を含有する気体から遮断する工程を含む。
このような構成とすることによって、植物抽出物の溶液に含まれるピセアタンノールが別の化合物へと変換されるのを抑制し、その安定性を向上させることができる。さらに、ピセアタンノールが別の化合物へと変換されるのを抑制しながら、ピセアタンノールの二量体であるスキルプシンBを減少させることができる。これにより、ピセアタンノールを高濃度で含むが、スキルプシンBを低濃度でしか含まない、植物抽出物の溶液を簡便に製造することができる。
酸素を含有する気体は、特に限定されないが、空気であっても良い。また、安定化方法は、溶液を光から遮断する工程をさらに含むことが好ましい。
本発明に係る安定化方法を実現する方法は、特に限定されないが、例えば、上述の「酸素を含有する気体から遮断されている、植物抽出物の溶液」の欄を参照しながら、実施することができる。
以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明するが、下記の実施例は本発明の範囲を限定するために記載されるものではない。
パッションフルーツ(Passiflora edulis)の種子を破砕し、含水エタノール(水:エタノール=20:80(v/v))で抽出した。含水エタノール抽出溶液を、適量にまで濃縮した後、スプレードライすることによって、パッションフルーツ種子抽出物を粉体として得た。得られた抽出物の組成を調べたところ、ピセアタンノール及びスキルプシンBを約5:1の重量比で含有していた。抽出物を、室温にて水に溶解させることによって、パッションフルーツ種子抽出物の0.5重量%水溶液を得た。
この抽出物水溶液を用いて、空気の存在が、ピセアタンノール及びスキルプシンBに与える影響を調べた。
抽出物水溶液を、空気透過性がある2mLのサンプリングチューブBM20(ビーエム機器株式会社製、材質:ポリプロピレン)に1mL加えた。同様に、抽出物水溶液を、空気透過性及び遮光性を有さない複合紙容器(森永製菓株式会社製、材質:内側から外側に向かって順番に、ポリエチレン−紙−ポリエチレン−アルミ箔−ポリエチレンとの多層構造を有する、大きさ:85mmx32mmx47mm)に、内部に気層が残らないように容器いっぱいに充填した後、開口部を圧着することによって密閉し、外部からの空気の侵入を遮断した。
即ち、容器がサンプリングチューブである場合を、パッションフルーツ種子抽出物の溶液が空気に接触した状態とし、また、容器が複合紙容器である場合を、溶液が空気から遮断された状態とした。
これら抽出物水溶液を含有する2つの容器を、50℃の恒温器中で84日間加温した。容器がサンプリングチューブである場合については、加温を始める直前、並びに、加温開始から12日後、14日後、及び、18日後に、水溶液中のピセアタンノールの量及びスキルプシンBの量を、下記の条件のHPLCにより測定した。
[HPLC条件]
・カラム:Mightysil RP-18 GP250-10 径10 mm、長さ250 mm(関東化学株式会社製)
・カラム温度:40℃
・溶出条件:流速 3mL/min、0%メタノール100%純水 →30%メタノール−70%純水(グラジエント、10min)
・UV検出:280 nm
複合紙容器の場合については、加温を始める直前、並びに、加温開始から12日後、20日後、28日後、32日後、40日後、47日後、56日後、74日後、及び、84日後に、容器内に空気が侵入しないように水溶液をサンプリングし、水溶液中のピセアタンノールの量及びスキルプシンBの量を、上述の条件でHPLCにより測定した。
容器がサンプリングチューブである場合の、水溶液中のピセアタンノールの量及びスキルプシンBの量の測定結果を、加温を始める直前のピセアタンノールの量及びスキルプシンBの量をそれぞれ100として、表1及び図1に示す。さらに、これら表1及び図1の結果から、下記式に基づいて、水溶液中のピセアタンノール及びスキルプシンBの減衰速度を求めた結果を表2に示す。
減衰速度(%/日) = (100−化合物の残存率)/経過時間
Figure 2014224048
Figure 2014224048
また、容器が複合紙容器である場合の、水溶液中のピセアタンノールの量及びスキルプシンBの量の測定結果を、加温を始める直前のピセアタンノールの量及びスキルプシンBの量をそれぞれ100として、表3及び図2に示す。さらに、これら表3及び図2の結果から、上述の式に基づいて、水溶液中のピセアタンノール及びスキルプシンBの減衰速度を求めた結果を表4に示す。
Figure 2014224048
Figure 2014224048
表1及び表3、または、これらの表に対応する図1と図2でのピセアタンノールの残存率の値が示すように、容器がサンプリングチューブである場合に対して、複合紙容器である場合には、ピセアタンノールが溶液中に長時間に渡って高濃度で残存していた。
具体的には、例えば、経過時間が12日の時で比較すると、容器がサンプリングチューブである場合には、ピセアタンノールの残存率は67%であるのに対し、容器が複合紙容器である場合には、95%が残存していた。さらに、経過時間が18日のサンプリングチューブでは、ピセアタンノールが40%しか残っていなかったのに対し、経過時間が20日の複合紙容器では、96%が残存していた。
加えて、容器が複合紙容器の場合には、サンプリングチューブの場合に比べて、溶液中のピセアタンノールの安定性が向上することを、減衰速度によっても比較するべく、表2に示した容器がサンプリングチューブの場合のピセアタンノールの減衰速度を、表4に示した複合紙容器である場合のピセアタンノールの減衰速度で割った値を、表5に示す。
Figure 2014224048
表5が示すように、複合紙容器とサンプリングチューブとの経過時間に関わらず、サンプリングチューブの場合の方が、減衰速度が著しく高かった。即ち、容器が複合紙容器の場合には、サンプリングチューブの場合に比べて、溶液を各容器に入れてからの経過時間に関わらず、溶液に含まれるピセアタンノールの安定性が著しく向上した。
また、表1及び表3、並びに、図1及び図2における、ピセアタンノールの残存率及びスキルプシンBの残存率の両方が示すように、容器がサンプリングチューブである場合には、ピセアタンノールもスキルプシンBも時間の経過と共に減衰していったのに対して、複合紙容器である場合には、ピセアタンノールが溶液中に長時間に渡って高濃度で残存しながら、その二量体であるスキルプシンBは、ピセアタンノールの挙動に反して、時間の経過に伴って減衰していった。
例えば、複合紙容器である場合において、経過時間が32日の時には、ピセアタンノールは97%残存していたのに対し、スキルプシンBは52%しか残存していなかった。経過時間が56日の時には、ピセアタンノールは91%残存していたのに対し、スキルプシンBは30%しか残存していなかった。また、経過時間が84日の時には、ピセアタンノールは91%残存していたのに対し、スキルプシンBは18%しか残存していなかった。
この結果を減衰速度によっても比較するべく、表2に示した容器がサンプリングチューブである場合の、スキルプシンBの減衰速度をピセアタンノールの減衰速度で割った値を表6に示し、また、表4に示した容器が複合紙容器である場合の、スキルプシンBの減衰速度をピセアタンノールの減衰速度で割った値を表7に示す。
Figure 2014224048
Figure 2014224048
例えば、経過時間が12日における、表6の減衰速度比と表7の減衰速度比とを比較すると、表7の複合紙容器である場合の減衰速度比は、表6のサンプリングチューブである場合の減衰速度比よりも、約2.7倍高かった。また、経過時間が18日における表6の減衰速度比と、経過時間が20日における表7の減衰速度比とを比較すると、表7の複合紙容器である場合の減衰速度比は、表6のサンプリングチューブである場合の減衰速度比よりも、約6.7倍高かった。
即ち、容器が複合紙容器の場合には、サンプリングチューブの場合に比べて、溶液中のピセアタンノールを安定化しながら、スキルプシンBを大幅に減衰させたことが示された。

Claims (15)

  1. 酸素を含有する気体から遮断されている、ピセアタンノールを含有した植物抽出物の溶液。
  2. 前記植物抽出物がパッションフルーツ種子抽出物、テンニンカ抽出物、またはブラシノキ抽出物である、請求項1に記載の溶液。
  3. さらに遮光されていることを特徴とする、請求項1または2に記載の溶液。
  4. 前記溶液の溶媒が、水、エタノール、1,3−ブチレングリコール、または、これらから選択される2以上の溶媒の混合溶媒であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の溶液。
  5. 前記抽出物が、植物から、水、エタノール、1,3−ブチレングリコール、または、これらから選択される2以上の溶媒の混合溶媒を溶媒として抽出された物であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項の記載の溶液。
  6. 密閉容器に入った、ピセアタンノールを含有した植物抽出物の溶液であって、
    前記容器が酸素バリア性を有し、
    前記容器内に酸素を含有する気体からなる気層が存在しない、容器入り溶液。
  7. 前記植物抽出物がパッションフルーツ種子抽出物、テンニンカ抽出物、またはブラシノキ抽出物である、請求項6に記載の容器入り溶液。
  8. 前記容器がさらに遮光性を有することを特徴とする、請求項6または7に記載の容器入り溶液。
  9. 前記容器が複合紙容器であることを特徴とする、請求項6〜8のいずれか1項に記載の容器入り溶液。
  10. 前記溶液の溶媒が、水、エタノール、1,3−ブチレングリコール、または、これらから選択される2以上の溶媒の混合溶媒であることを特徴とする、請求項6〜9のいずれか1項に記載の容器入り溶液。
  11. 前記抽出物が、植物から、水、エタノール、1,3−ブチレングリコール、または、これらから選択される2以上の溶媒の混合溶媒を溶媒として抽出された物であることを特徴とする、請求項6〜10のいずれか1項の記載の容器入り溶液。
  12. 植物抽出物の溶液に含まれるピセアタンノールを安定化する方法であって、前記溶液を、酸素を含有する気体から遮断する工程を含む方法。
  13. 植物抽出物の溶液に含まれるピセアタンノールを安定化しながら、前記植物抽出物の溶液に含まれるスキルプシンBを減少させる方法であって、前記溶液を、酸素を含有する気体から遮断する工程を含む方法。
  14. 前記植物抽出物がパッションフルーツ種子抽出物、テンニンカ抽出物、またはブラシノキ抽出物である、請求項12または13に記載の方法。
  15. 前記溶液を光から遮断する工程をさらに含むことを特徴とする、請求項12〜14のいずれか1項に記載の方法。
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