JP2014220960A - 駆動装置 - Google Patents

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康弘 ▲高▼木
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一樹 外木
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一樹 外木
薫 吉川
Kaoru Yoshikawa
薫 吉川
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Abstract

【課題】大型化を抑制しつつ、回転電機を好適に冷却することができる駆動装置を提供すること。【解決手段】駆動装置10は、ロータ及びステータを収容するハウジング11を備えている。ステータコアの外周面とハウジング11の内面との間には、オイルが流れる第1冷媒流路が設けられている。ここで、ハウジング11の外側には、不凍液Lが流れる第2冷媒流路110が設けられている。第2冷媒流路110は、第1冷媒流路に対してハウジング11を隔てて対向する位置に設けられ、ステータの周方向に離間して配置された前外周流路及び後外周流路121を備えている。【選択図】図2

Description

本発明は駆動装置に関する。
駆動装置は、例えば回転軸と一体回転するロータ、及び、ロータの外側に設けられたステータを有する回転電機を備えているとともに、回転電機を収容するハウジングを備えているものが知られている。かかる駆動装置においては、回転電機を冷却するべく、複数の冷媒同士の間で熱交換を行うものが知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2004−282901号公報
ここで、特許文献1に示すように、ハウジング内に、冷媒が流れる冷媒流路がある場合、回転電機のステータ等から発生した熱が、冷媒を介して又は冷媒を介することなく、ハウジングに伝達され得る。この場合、ハウジングが発熱し、その結果冷却性能が低下する場合がある。また、別の冷却方法として、ハウジングの外側に、ステータの周方向の全体に亘って冷媒流路を形成することも考えられる。この場合、冷却性能を確保するため、ステータの周方向の全体に亘って冷媒流路のスペースを確保する必要がある。このため、他の部品を配置する際は、冷媒流路との干渉を回避するように設置する必要があり、その結果駆動装置の大型化が懸念される。
本発明は、上述した事情を鑑みてなされたものであり、大型化を抑制しつつ、回転電機を好適に冷却することができる駆動装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成する駆動装置は、回転軸と一体回転するロータ、及び、前記ロータの外側に設けられたステータを有する回転電機と、前記回転電機を収容するハウジングと、前記ステータのステータコアの外周面及び前記ハウジングの内面によって区画され、第1冷媒が流れる第1冷媒流路と、前記ハウジングの外側に設けられ、第2冷媒が流れる第2冷媒流路と、を備え、前記第2冷媒流路は、前記第1冷媒流路に対して前記ハウジングを隔てて前記ステータの径方向に対向する位置に設けられ、前記ステータの周方向に離間して配置された複数の外周流路と、前記ステータに対して前記ハウジングを隔てて前記ステータの軸線方向に対向する位置に設けられ、前記複数の外周流路を接続する接続流路と、を備えていることを特徴とする。
かかる構成によれば、第1冷媒が第1冷媒流路を流れることにより、ステータの熱が第1冷媒に吸収される。この場合、ステータの熱がハウジングに伝達される。これに対して、ハウジングの熱は、第2冷媒流路を流れる第2冷媒により吸収される。これにより、第1冷媒を用いて直接的にステータを冷却するとともに、第2冷媒を用いてハウジングを冷却することを通じて、間接的にステータ及び第1冷媒を冷却することができる。これにより、回転電機を好適に冷却することができる。
また、第2冷媒流路は、第1冷媒流路に対してハウジングを隔ててステータの径方向に対向する位置に設けられ、ステータの周方向に離間して配置されている複数の外周流路を備えているため、ハウジングにおいて第1冷媒及びステータ等によって比較的発熱し易い箇所を好適に冷却することができる。また、ステータの周方向の全体に亘って第2冷媒流路が設けられている構成と比較して、ステータの周方向に占める第2冷媒流路のスペースが削減されている。これにより、その削減されたスペースを用いて各種部品を配置することができ、駆動装置の小型化を図ることができる。
上記駆動装置について、前記ハウジング内には、前記回転軸の回転と連動して回転するものであって、前記ハウジング内にある前記第1冷媒を掻き上げるギアが設けられており、前記ギアによって掻き上げられた前記第1冷媒が前記第1冷媒流路を流れるとよい。かかる構成によれば、ギアの回転により第1冷媒が掻き上げられて、その掻き上げられた第1冷媒が第1冷媒流路を流れる。この場合、第1冷媒流路を流れる第1冷媒の量は、ギアの回転数に依存する。このため、ギアの回転数によっては、十分な冷却性能を得ることができない場合がある。
これに対して、複数の外周流路及び接続流路を有する第2冷媒流路を設けることにより、ハウジングを冷却することができ、それを通じて回転電機の冷却を行うことができる。これにより、第1冷媒による冷却が不十分な場合であっても、十分な冷却性能を確保することができる。
上記駆動装置について、前記第1冷媒が貯留される貯留部として、前記ステータが前記第1冷媒に浸される第1貯留部と、前記ステータ及び前記第1貯留部に対して下方に配置され、前記ギアが前記第1冷媒に浸される第2貯留部と、を備え、前記第1貯留部と前記第2貯留部とを接続するものであって前記第1冷媒が流れるバイパス流路を備えているとよい。かかる構成によれば、第2貯留部にて掻き上げ対象となるオイルを確保しつつ、第1貯留部にてステータの一部をオイルに浸すことを通じて、ステータの熱を、より吸収することができる。
上記駆動装置について、前記複数の外周流路のうち少なくとも1の外周流路では、前記第2冷媒の流れ方向の上流側端部が下流側端部よりも低い位置にあるとよい。かかる構成によれば、少なくとも1の外周流路においては、第2冷媒は全体として上方に向けて流れることとなる。これにより、第2冷媒中に気泡が混入することに起因して第2冷媒の流れが阻害されることを回避することができる。
上記駆動装置について、前記接続流路は一直線状であるとよい。かかる構成によれば、接続流路にて湾曲部分が存在しないため、当該湾曲部分において気泡が停留する等といった不都合を回避することができる。
上記駆動装置について、前記接続流路は、前記複数の外周流路を接続する最短流路よりも、前記第1冷媒が貯留される貯留部寄りに配置されているとよい。かかる構成によれば、接続流路を流れる第2冷媒を用いて、貯留部に貯留されている第1冷媒を冷却することができ、冷却性能の更なる向上を図ることができる。
この発明によれば、大型化を抑制しつつ、回転電機を好適に冷却することができる。
第1実施形態の駆動装置の模式図。 駆動装置の斜視図。 車両前後方向と直交する方向に切断した場合の駆動装置の断面図。 (a)は車両左右方向と直交する方向に切断した場合の駆動装置の断面図であり、(b)は(a)の一部拡大図。 駆動装置の前方側から見た分解斜視図。 前外周流路周辺を拡大して示す断面図。 前外周流路の周辺を示す斜視図。 駆動装置の後方側から見た分解斜視図。 後外周流路周辺を拡大して示す断面図。 後外周流路の周辺を示す斜視図。 駆動装置の左側面図。 第2実施形態の駆動装置の左側面図。 別例の駆動装置の左側面図。
(第1実施形態)
以下、駆動装置の第1実施形態について説明する。なお、図3及び図4については、図示の都合上、第1冷媒流路80を実際の寸法よりも大きく示す。
図1に示すように、駆動装置10は、車両Cに搭載されている。図2に示すように、駆動装置10は、その外形を構成するハウジング11を備えている。ハウジング11は、伝熱性を有する材料で形成されており、例えば金属材料(例えばアルミニウム)で形成されている。また、ハウジング11には、車両左右方向Xに貫通し、車軸Aが挿通された車軸孔12が設けられている。
図2に示すように、ハウジング11は、車両左右方向Xに開口した本体部材20と、本体部材20に対して車両左右方向Xから取り付けられる右カバー部材21及び左カバー部材22とを備えている。これら本体部材20及び各カバー部材21,22が組み付けられることにより、密閉空間が形成されている。
図3に示すように、ハウジング11は、回転電機としてのモータ30を収容するモータ収容部31と、モータ収容部31の下方に配置され、第1冷媒としてのオイルOが貯留されるオイルタンク32とを備えている。モータ収容部31とオイルタンク32とは一体化されている。
図3に示すように、モータ30は、全体として車両左右方向Xを軸線方向とする円柱状である。モータ30は、回転軸41と一体回転するロータ42と、ロータ42の外側に設けられたステータ43とを備えている。回転軸41は、車両左右方向Xに延びており、モータ収容部31内に設けられた軸受44を介してハウジング11に支持されている。このため、回転軸41は、車両左右方向Xを軸として回転可能となっている。
ステータ43は、円筒状のステータコア51と、ティースに捲回されたコイル52とを備えており、全体として円筒状となっている。ステータ43は、ステータコア51の内周面がロータ42の外周面と対向する位置に配置されている。この場合、車両左右方向Xにおけるステータコア51の端面51a,51bは、ハウジング11のカバー部材21,22と対向している。なお、車両前後方向Yは、ステータ43の軸線方向及び上下方向Zに対して直交する方向である。また、図示は省略するが、ステータコア51の内周面とロータ42の外周面との間には若干の隙間がある。
図3及び図4(a)に示すように、ステータ43におけるステータコア51の外周面51cには、径方向に向けて突出し、且つ、ステータ43(又は回転軸41)の軸線方向である車両左右方向Xに延びた突条53が設けられている。図4(a)に示すように、突条53は、ステータコア51の外周面51cにおいて周方向に離間させて複数(詳細には3つ)設けられている。突条53には、車両左右方向Xに延びた貫通孔が設けられている。ステータ43は、その貫通孔にボルトBが挿通された状態で、当該ボルトBがハウジング11内に設けられたネジ穴に螺合されることによりハウジング11に固定されている。
図3に示すように、ハウジング11内には、複数(詳細には3つ)のギア61〜63が軸受に回転支持された状態で設けられている。複数のギア61〜63は互いに噛み合っている。第1ギア61は、モータ収容部31外に突出した回転軸41の出力端に取り付けられている。ギア61〜63は、回転軸41が回転することにより回転し、その回転力を車軸Aに伝達する。なお、図3は、車両前後方向Yに垂直で、モータ30の回転中心を通る面で切断した断面図であり、ギア62,63の回転中心は通っていない図である。このため、図3においては、ギア径や噛み合いなどは模式的に表現している。
本実施形態の駆動装置10は、ステータ43等を冷却するために、第1の冷却構成及び第2の冷却構成を備えている。これらの冷却構成について、ハウジング11の形状と合わせて以下に説明する。
まず、第1の冷却構成について説明すると、図3に示すように、オイルタンク32には、第3ギア63と連通する開口部32aが設けられており、第3ギア63の一部はオイルタンク32のオイルOに浸されている。このため、仮に各ギア61〜63が回転した場合、オイルタンク32のオイルOが掻き上げられる。
また、ハウジング11内には、掻き上げられたオイルOを、モータ収容部31に誘導する誘導流路71が設けられている。誘導流路71は、図3においてのギア61〜63の背面に配置され、モータ収容部31の上方にまで連通しており、掻き上げられたオイルOを、モータ収容部31の上方に誘導する。そして、モータ収容部31の上壁部には、オイルOが流下可能な流入口72が設けられている。流入口72は、ステータコア51の上方、及び、コイル52の両端部の上方に設けられている。
図4(a)及び図4(b)に示すように、ステータコア51の外周面51cとハウジング11の内面11aとの間には、流入口72から流入したオイルOが流れる第1冷媒流路80が設けられている。第1冷媒流路80は、ステータコア51の外周面51c全体を囲むよう環状に形成されている。
ここで、ハウジング11においてステータコア51の外周面51cと対向し、且つ、車両Cの前方側にある部分を前ステータカバー部91とし、ハウジング11においてステータコア51の外周面51cと対向し、且つ、車両Cの後方側にある部分を後ステータカバー部92とする。第1冷媒流路80は、ステータカバー部91,92の内面91a,92aとステータコア51の外周面51cとによって区画される流路である。また、各ステータカバー部91,92は、ステータコア51の外周面51cに沿って湾曲しており、車両前後方向Yに対向している。
ちなみに、図4(a)に示すように、ステータコア51の外周面51cのうち後方側に突条53が設けられていることに対応させて、後ステータカバー部92は、外側(詳細には後方)に向けて突出した突条カバー用凸部93を備えている。突条カバー用凸部93の内部は空洞になっている。突条カバー用凸部93によって形成されたスペースに、突条53が収容されている。これにより、突条53と後ステータカバー部92とが、互いに干渉することなく配置されている。
図3及び図4に示すように、モータ収容部31には、第1冷媒流路80を流下したオイルOが貯留されるオイル溜まり100が設けられている。オイル溜まり100は、モータ収容部31とオイルタンク32とを隔てる隔壁101、ステータカバー部91,92及び左カバー部材22によって区画されている。ステータ43の一部、詳細にはステータコア51の一部及びコイル52の一部は、オイル溜まり100にて貯留されているオイルOに浸される。オイル溜まり100及びオイルタンク32が貯留部に対応し、特にオイル溜まり100が第1貯留部に対応し、オイルタンク32が第2貯留部に対応する。
なお、図3に示すように、隔壁101の一部は下方に凹んでいる。このため、ステータコア51と隔壁101との間に、車両左右方向Xに延び、且つ、第1冷媒流路80の幅(すなわちステータコア51の外周面51cとステータカバー部91,92の内面91a,92aとの間隔)よりも広い深さを有する溝102が形成されている。この溝102にオイルOが溜まりやすくなっている。また、図4に示すように、溝102は、車両前後方向Yに幅を有している。そして、溝102内に、ステータコア51の外周面51cの下側に設けられた突条53が配置されている。隔壁101は、モータ収容部31の下壁部でもある。
図3に示すように、オイルタンク32は、ステータ43及びオイル溜まり100に対して下方に配置されている。そして、ハウジング11には、オイル溜まり100とオイルタンク32とを接続するものであって、オイルOが流れるバイパス流路103が設けられている。バイパス流路103は、左カバー部材22に設けられており、上下方向Zに延びている。バイパス流路103の上端であるバイパス流入口103aは、隔壁101に対して所定の高さ位置、詳細にはステータ43の下端よりも上方に配置されている。バイパス流路103の下端であるバイパス排出口103bは、オイルタンク32において比較的高い位置、詳細には左上端に配置されている。
かかる構成によれば、ギア61〜63の回転によって、オイルタンク32内のオイルOが掻き上げられると、その掻き上げられたオイルOは、誘導流路71を流れて、モータ収容部31の流入口72からモータ収容部31内に流入する。コイル52の両端部に対して上方にある流入口72から流入したオイルOは、コイル52を通過してオイル溜まり100に向けて流れる。
また、図4(a)に示すように、ステータコア51に対して上方にある流入口72から流入したオイルOは第1冷媒流路80を流れる。この際、ステータ43、詳細にはステータコア51の熱がオイルOに吸収されるとともに、オイルOの熱がステータカバー部91,92に伝達される。第1冷媒流路80を流れたオイルOはオイル溜まり100に貯留される。この際、ステータ43の一部がオイル溜まり100に浸されるため、その浸された部分は吸熱される。これにより、ステータ43が冷却される。
図3に示すように、オイル溜まり100にてオイルOがある程度溜まると、バイパス流路103からオイルタンク32に向けてオイルOが流れる。この場合、オイル溜まり100にて貯留されるオイルOの表面の高さ位置は、バイパス流路103の上端であるバイパス流入口103aの高さ位置近傍となる。この点、本実施形態では、バイパス流入口103aが、ステータ43の下端よりも高い位置に配置されているため、ステータ43の一部がオイルOに浸された状態が維持される。
なお、図3等に示すように、ハウジング11におけるオイルタンク32の下側には複数のフィン104が並設されている。これらのフィン104は、オイルタンク32に貯留されているオイルOを冷却する。
次に、第2の冷却構成について説明する。
図4(a)に示すように、駆動装置10は、ハウジング11の外側に設けられ、第2冷媒としての不凍液L(LCC)が流れる第2冷媒流路110を備えている。第2冷媒流路110は、第1冷媒流路80に対してハウジング11(詳細にはステータカバー部91,92)を隔ててステータ43の径方向に対向する位置に設けられ、ステータ43の周方向に離間して配置された複数の外周流路111,121を備えている。外周流路111,121は、ステータカバー部91,92の外面91b,92bに沿っている。外周流路111,121は、ステータ43を介して、車両前後方向Yに対向した位置に配置されている。なお、外周流路111,121は、モータ30の上下方向Zには存在しない。
駆動装置10は、ステータカバー部91,92と協働して外周流路111,121を区画する壁部112,122及び区画部材113,123を備えている。外周流路111,121は、ステータカバー部91,92の外面91b,92b、区画部材113,123及び壁部112,122によって区画された流路である。
なお、前ステータカバー部91、前壁部112、及び前区画部材113によって区画されるものであって車両Cの前側にある外周流路111を前外周流路111と言う。また、後ステータカバー部92、後壁部122、及び後区画部材123によって区画されるものであって車両Cの後側にある外周流路121を後外周流路121と言う。
ここで、前外周流路111の一部は、前ステータカバー部91を隔ててオイル溜まり100と隣り合っている。つまり、前外周流路111の一部は、オイル溜まり100に対してハウジング11の前ステータカバー部91を隔てて対向する位置に設けられている。
前外周流路111について詳細に説明する。図5に示すように、前壁部112は、前ステータカバー部91の外面91bから車両Cの前方に向けて起立している。前壁部112は、前方から見て矩形枠状に形成されている。前ステータカバー部91が湾曲していることに対応させて、前壁部112の起立寸法は、上下方向Zの中央から両端に向かうに従って徐々に大きく設定されており、前壁部112の起立端は同一平面上にある。そして、前壁部112には、所定の間隔を隔ててボルト穴112aが設けられている。
また、図5に示すように、前ステータカバー部91の外面91bには、前外周流路111の流路を規定するものであって、当該外面91bから起立した仕切壁部112b,112cが設けられている。一方の仕切壁部112bは、前壁部112の左側部から、車両左右方向X且つ若干上方に向けて斜めに延びている。他方の仕切壁部112cは、一方の仕切壁部112bよりも上方に配置されており、前壁部112の右側部から車両左右方向X且つ若干上方に向けて斜めに延びている。
また、前壁部112の左下端部には、不凍液Lが流入する前流入口111aが設けられている。そして、前壁部112において前流入口111aに対して最も離れた位置である右上端部には、不凍液Lが排出される前排出口111bが設けられている。前流入口111aは前排出口111bよりも低い位置にある。前流入口111aが前外周流路111の上流側端部に対応し、前排出口111bが前外周流路111の下流側端部に対応する。
なお、前排出口111bは、配管を介してポンプ及び熱交換器に接続されており、ポンプ及び熱交換器を介して、後述する後流入口121aに接続されている。これにより、不凍液Lは第2冷媒流路110を循環するようになっている。
図5に示すように、前区画部材113は、ハウジング11と別体であり、矩形板状のベース部114と、当該ベース部114から前方に張り出した張出部115とを備えている。ベース部114の縁部は、前壁部112の起立端の形状と一致している。前区画部材113は、ベース部114の縁部と前壁部112の起立端とが突き合わされた状態で配置されている。そして、ベース部114の縁部に沿って所定の間隔で形成された貫通孔114aと、前壁部112のボルト穴112aとが連通しており、貫通孔114aを介してボルト穴112aにボルトB(図6参照)が螺合されることにより、前区画部材113がハウジング11に取り付けられる。
図6及び図7に示すように、張出部115は、ベース部114の縁部及び仕切壁部112b,112cと対向する位置以外に設けられており、全体として前方から見て逆S字状である。この場合、図6に示すように、仕切壁部112b,112cは、前区画部材113のベース部114と突き合わされている。このため、仕切壁部112b,112cと前区画部材113との間には、不凍液Lが流れることが可能な隙間がない。よって、図7に示すように、前流入口111aから流入した不凍液Lは、張出部115の形状に沿って、蛇行しながら上方にある前排出口111bに向けて流れる。
後外周流路121について詳細に説明する。図8に示すように、後壁部122は、後ステータカバー部92の外面92bから車両Cの後方に向けて起立している。後壁部122は、後方から見てL字状の空間が区画されるよう枠状に形成されている。後ステータカバー部92が湾曲していることに対応させて、後壁部122の起立寸法は、上下方向Zの中央から両端に向かうに従って徐々に大きく設定されており、後壁部122の起立端(後方端)は同一平面上にある。そして、後壁部122には、所定の間隔を隔ててボルト穴122aが設けられている。
後区画部材123は、ハウジング11と別体であり、板状のベース部124と、当該ベース部124から後方に突出し且つ内部が空洞の第1凸部125及び第2凸部126と、を備えている。ベース部124は、後方から見てL字状であり、ベース部124の縁部の形状と、後壁部122の枠形状とが一致している。後区画部材123は、ベース部124の縁部と後壁部122の起立端とが突き合うよう配置されている。そして、ベース部124の周縁において、ボルト穴122aと重なる箇所には、ベース部124から凹んだ凹み124aが設けられている。凹み124aには、後壁部122のボルト穴122aと連通する貫通孔124bが設けられている。後区画部材123は、貫通孔124bを介してボルト穴122aにボルトB(図10参照)が螺合されることにより、ハウジング11に取り付けられる。
図8及び図9に示すように、第1凸部125は、ベース部124における下側に配置されている。第1凸部125は、ベース部124の下端部に沿って車両左右方向Xに延びている。第1凸部125は、不凍液Lが流入する後流入口121aが設けられた右側凸部125aと、右側凸部125aの左側にあり、右側凸部125aと連続する左側凸部125bとを有する。右側凸部125aの上下方向Zの長さは、左側凸部125bの上下方向Zの長さよりも長く、右側凸部125a内の流路面積は、左側凸部125b内の流路面積よりも広くなっている。凸部125a,125b内の流路面積とは、車両左右方向Xと直交する方向の断面積である。また、第1凸部125の上端面は段差状となっており、当該上端面には、右側凸部125aから左側凸部125bに向かうに従って徐々に低くなる傾斜面125cが存在する。
なお、後流入口121aは、図示しない配管を介してポンプ及び熱交換器に接続されており、ポンプから所定の圧力で不凍液Lが供給されるようになっている。
図9に示すように、第2凸部126は、後ステータカバー部92の突条カバー用凸部93と対向する位置に設けられている。第2凸部126の車両左右方向Xから見た断面形状の外形は、後方に向けて細くなった台形状である。第2凸部126は、ベース部124よりも後方にある第1面126aと、当該第1面126aに対して上下方向Zの両側にあって、第1面126a及びベース部124に連続し、且つ、傾斜した第2面126b及び第3面126cとを有する。この場合、第2凸部126の突出寸法及び第2面126b及び第3面126cの傾斜角度は、第2凸部126と突条カバー用凸部93との間隔が十分確保できるよう、突条カバー用凸部93の突出寸法や突条カバー用凸部93の曲率を考慮して設定されている。
また、図10に示すように、後壁部122において後流入口121aから最も離れた位置である左上端部には、後排出口121bが設けられている。後流入口121aは、後排出口121bよりも低い位置にある。後流入口121aから流入した不凍液Lは、下方から上方に向かうよう流れて、後排出口121bから排出される。後流入口121aは後外周流路121の上流側端部に対応し、後排出口121bは後外周流路121の下流側端部に対応する。
なお、第2凸部126の車両左右方向Xの長さは、ステータコア51の車両左右方向Xの長さ以上となっており、後方から見て第2凸部126とステータコア51の外周面51cとは重なっている。つまり、後外周流路121は、後方から見て、少なくともステータコア51の外周面51cにおける軸線方向の一端から他端までに亘って形成されている。
図11に示すように、第2冷媒流路110は、外周流路111,121を接続する接続流路131を備えている。接続流路131は、ステータ43に対して、ハウジング11を隔てて、ステータ43の軸線方向である車両左右方向Xに対向する位置に設けられている。詳細には、接続流路131は、ステータコア51の左端面51a(図3参照)と対向する左カバー部材22の外面22aに設けられている。接続流路131は、一直線状であり、後外周流路121の後排出口121bと、前外周流路111の前流入口111aとを最短距離で接続している。つまり、本実施形態の接続流路131は、後排出口121bと前流入口111aとを接続する最短流路である。なお、接続流路131は、鋳物により左カバー部材22に一体成形されている。
次に本実施形態の作用について説明する。
ハウジング11内に設けられた第1冷媒流路80をオイルOが流れることにより、ステータ43の熱が吸収される。この場合、オイルOの熱の一部が第1冷媒流路80を区画するハウジング11、すなわちステータカバー部91,92に伝達される。また、ステータ43の熱がオイルOを介することなく、ステータカバー部91,92に伝達され得る。
これに対して、ハウジング11の外側に設けられた第2冷媒流路110を不凍液Lが流れる。詳細には、後流入口121aから流入した不凍液Lは、下方から上方に向けて後外周流路121を流れ、後排出口121bを通って接続流路131を流れる。その後、不凍液Lは、前流入口111aから前排出口111bに向けて前外周流路111を流れる。この場合、前外周流路111が蛇行している関係上、不凍液Lも蛇行しながら上方に向けて流れる。これにより、ステータカバー部91,92の熱が不凍液Lによって吸収される。
以上詳述した本実施形態によれば以下の優れた効果を奏する。
(1)ステータコア51の外周面51cと、ハウジング11の内面11a(詳細にはステータカバー部91,92の内面91a,92a)とによって区画され、オイルOが流れる第1冷媒流路80が設けられた構成において、ハウジング11の外側に、不凍液Lが流れる第2冷媒流路110を設けた。第2冷媒流路110は、第1冷媒流路80に対してステータカバー部91,92を隔ててステータ43の径方向に対向する位置に設けられ、ステータ43の周方向に離間して配置された複数の外周流路111,121を備えている。そして、第2冷媒流路110は、ステータ43に対して、ハウジング11の左カバー部材22を隔ててステータ43の軸線方向である車両左右方向Xに対向する位置に設けられ、外周流路111,121を接続する接続流路131を備えている。これにより、第1冷媒流路80をオイルOが流れること等によって特に発熱し易いステータカバー部91,92を冷却することができる。つまり、オイルOを用いて直接的にステータ43を冷却するとともに、不凍液Lを用いてステータカバー部91,92を冷却することを通じて、間接的にステータ43及びオイルOを冷却することができる。よって、モータ30を好適に冷却することができる。
かかる構成において、外周流路111,121は、ステータ43の周方向に離間して配置されているため、ステータ43の周方向の全体に亘って第2冷媒流路を設ける構成と比較して、ステータ43の周方向に占める第2冷媒流路110のスペースが削減されている。これにより、その削減されたスペースを用いて各種部品を配置することができ、駆動装置10の小型化を図ることができる。
(2)ハウジング11内には、オイルOが貯留されるオイルタンク32と、回転軸41の回転と連動して回転するギア61〜63とが収容されている。そして、オイルタンク32に貯留されたオイルOは、ギア61〜63の回転によって掻き上げられて、第1冷媒流路80を流れる。かかる構成においては、第1冷媒流路80を流れるオイルOの量が、ギア61〜63の回転数に依存する。このため、ギア61〜63の回転数が低い場合には、十分な冷却性能を得ることができない場合がある。
これに対して、本実施形態によれば、駆動装置10は第2冷媒流路110を備えているため、当該第2冷媒流路110を流れる不凍液Lによってステータカバー部91,92を冷却することができ、それを通じてステータ43を冷却することができる。これにより、仮にオイルOによる冷却が不十分な場合であっても、ステータ43及びステータカバー部91,92を十分に冷却することができる。
(3)外周流路111,121は、ステータ43を介して、上下方向Zと直交する方向、詳細には車両前後方向Yに対向配置されている。そして、オイルタンク32は、ステータ43等が収容されているモータ収容部31に対して下方に配置されている。よって、外周流路111,121とオイルタンク32とを、干渉することなく配置することができ、駆動装置10の小型化等を図ることができる。
詳述すると、仮にモータ収容部31の下側に外周流路が存在するとなると、当該外周流路とオイルタンク32とが干渉する。この場合、両者の干渉を回避しようとして、外周流路の下方にオイルタンク32を配置すると、駆動装置10の大型化が懸念される。また、オイルタンク32のオイルOと、外周流路111,121を流れる不凍液Lとが混合しないようにするためにシール構造を別途設ける必要があり、駆動装置10の複雑化が懸念される。かといって、重力方向である下方にオイルOが溜まり易い関係上、オイルタンク32を下方以外の場所に設置するのは、好ましくない。
これに対して、本実施形態では、外周流路111,121は、モータ収容部31の下側には配置されていないため、モータ収容部31の下方にスペースがある。そして、そのスペースにオイルタンク32が配置されている。これにより、上記不都合を回避することができる。
特に、外周流路111,121は、ステータ43を介して対向配置されている。これにより、外周流路111,121をステータ43の周方向に離間させて配置することに起因する冷却ムラを、軽減することができる。
(4)駆動装置10は、オイルOが貯留される貯留部として、ステータ43の一部がオイルOに浸されるオイル溜まり100と、ステータ43及びオイル溜まり100の下方に配置され、第3ギア63の一部がオイルOに浸されるオイルタンク32とを備えている。そして、駆動装置10は、オイル溜まり100とオイルタンク32とを接続するものであってオイルOが流れるバイパス流路103を備えている。これにより、掻き上げ対象となるオイルOを所定量確保しつつ、ステータ43の一部をオイルOに浸すことを通じて、ステータ43の熱を、より好適に吸収することができる。一方、より好適にステータ43の熱を吸収できる分だけ、オイルOの温度が高くなり易い。これに対して、本実施形態では、外周流路111,121を不凍液Lが流れることにより、上記のようにステータ43からの熱を吸収し易い関係上比較的温度が高くなり易いオイルOを好適に冷却することができる。
(5)特に、前外周流路111の一部は、前ステータカバー部91を隔ててオイル溜まり100に対向する位置に設けられている。これにより、ハウジング11において特にオイルOの熱が伝わり易い箇所に不凍液Lが流れることとなるため、オイルOを好適に冷却することができる。
(6)外周流路111,121において、不凍液Lの流れ方向の上流側端部である流入口111a,121aは、不凍液Lの流れ方向の下流側端部である排出口111b,121bよりも低い位置に配置されている。これにより、外周流路111,121において、不凍液Lは全体として上方に向けて流れることとなる。よって、不凍液L中に気泡が混入することに起因して不凍液Lの流れが阻害されることを回避することができる。
詳述すると、仮に不凍液L中に気泡が混入されている場合、気泡は上方に向けて移動することが想定される。この場合、不凍液Lが上方から下方に向けて流れると、気泡の移動方向と、不凍液Lの流れ方向とが逆となり、気泡によって不凍液Lの流れが阻害される。また、気泡が外周流路111,121中に停留してしまうおそれもある。
これに対して、本実施形態によれば、不凍液Lの流れ方向を、気泡の流れ方向に近づけることにより、気泡の影響を軽減することができ、上記不都合を回避することができる。
(7)特に、前外周流路111においては、不凍液Lを蛇行させる仕切壁部112b,112cは、前壁部112の側部から若干上方に向けて傾斜している。これにより、不凍液Lに気泡が混入されている場合であっても、当該気泡は、仕切壁部112b,112cの下側にて停留することなく、仕切壁部112b,112cに沿って、上方に向けて移動することが想定される。よって、前外周流路111を蛇行させることによって冷却性能の向上を図りつつ、当該蛇行によって生じ得る不都合である気泡の停留を回避できる。
(8)外周流路111,121を区画する壁部112,122の起立寸法は、上下方向Zの中央から両端に向かうに従って徐々に大きく設定されている。これにより、壁部112,122の起立端を同一平面上にすることができる。よって、区画部材113,123のベース部114,124を、ステータカバー部91,92の湾曲に対応させて湾曲させる必要がなく、区画部材113,123の形状を比較的簡素なものにすることができる。
更に、外周流路111,121を区画するステータカバー部91,92が湾曲している構成において、上記のように起立寸法を設定することにより、外周流路111,121の流路面積は、上下方向Zの中央よりも両端側の方が広くなる。そして、流入口111a,121a及び排出口111b,121bは、壁部112,122の上下方向Zの中央よりも両端寄りに設けられている。これにより、流入口111a,121a及び排出口111b,121b周辺の流路面積が拡大されているため、これらの箇所にて不凍液Lが詰まることを抑制できる。
(9)後区画部材123において、ベース部114から後方に突出し且つ内部が空洞の凸部125,126を設けた。これにより、後外周流路121の流路面積の拡大を図ることができる。よって、不凍液Lの詰まりの抑制でき、更に十分な流量の不凍液Lの供給を行うことができる。
(10)特に、後区画部材123には、第1凸部125が設けられており、その第1凸部125でも比較的広い流路面積を確保できる右側凸部125aに、後流入口121aが設けられている。これにより、後流入口121a付近における不凍液Lの流れの円滑化を図ることができる。
(11)また、第2凸部126は、突条カバー用凸部93と対向する位置に設けられている。これにより、突条カバー用凸部93が存在していることに起因して後外周流路121が狭くなることを回避することができる。
(12)接続流路131は、一直線状となっている。これにより、接続流路131にて湾曲部分が存在しないため、当該湾曲部分において気泡が停留する等といった不都合を回避することができる。
(第2実施形態)
本実施形態では、図12に示すように、接続流路140は、各外周流路111,121を最短距離で接続する一直線状ではなく、各外周流路111,121を接続する最短流路よりもオイル溜まり100寄りに配置されている。詳細には、接続流路140は、一端が前流入口111aに接続され、車両前後方向Yに延びた第1接続流路141と、第1接続流路141の他端及び後排出口121bに接続された第2接続流路142とを備えている。第1接続流路141は、オイル溜まり100に溜まるオイルOの表面と同一高さ位置又はそれよりも低い位置に配置されている。詳細には、第1接続流路141は、左カバー部材22を隔ててオイル溜まり100と対向する位置、すなわち左カバー部材22におけるバイパス流入口103aと同一高さ位置又はそれよりも低い位置に設けられている。
本実施形態の作用について説明する。
不凍液Lは、第2接続流路142及び第1接続流路141を流れる。この場合、第1接続流路141がオイル溜まり100の横に配置されているため、不凍液Lは、オイル溜まり100の横を通過することとなる。
以上詳述した本実施形態によれば、(1)〜(11)の効果に加えて以下の優れた効果を奏する。
(13)接続流路140を、各外周流路111,121を接続する最短流路よりもオイル溜まり100寄りに配置した。詳細には、接続流路140の一部である第1接続流路141は、左カバー部材22を隔ててオイル溜まり100と対向する位置に設けられている。これにより、接続流路140を流れる不凍液Lを用いて、オイル溜まり100に貯留されているオイルOを冷却することができ、冷却性能の更なる向上を図ることができる。
なお、上記各実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 図13に示すように、左カバー部材22を隔ててオイルタンク32に対向する位置に一部が配置された接続流路150を設けてもよい。この場合、オイルタンク32に貯留されているオイルOを、冷却することができる。また、接続流路の全体が、オイルタンク32又はオイル溜まり100に対して、ハウジング11の左カバー部材22を隔てて対向する位置にあってもよい。要は、接続流路の少なくとも一部が、オイル溜まり100に対して左カバー部材22を隔てて対向する位置、及び、オイルタンク32に対して左カバー部材22を隔てて対向する位置の少なくとも一方に設けられていればよい。
○ 接続流路131は左カバー部材22の外面22aに設けられていたが、これに限られず、右カバー部材21の外面に設けられていてもよい。
○ オイルタンク32を、ステータ43に対して車両左右方向Xのいずれかに配置してもよい。
○ オイルタンク32とモータ収容部31とは一体化されていたが、これに限られず、別体であってもよい。
○ 外周流路111,121は2つ設けられていたが、これに限られず、3つ以上であってもよい。
○ 接続流路131は、左カバー部材22に一体成形されていたが、これに限られず、例えば別途パイプやホース等を用いてもよい。
○ 区画部材113,123は、ハウジング11と別体であったが、これに限られず、鋳物により一体成形されていてもよい。この場合、取り付けに係る構成、貫通孔114a,124b、ボルト穴112a,122a及びボルトBが不要となるとともに、不凍液Lの漏れを抑制するシール構造が不要となるため、構成の簡素化を図ることができる。また、鋳造の際は、中子の砂抜穴を塞ぐことにより外周流路111,121を形成することができる。
○ ギア61〜63を用いてオイルOを掻き上げる構成であったが、これに限られず、第1冷媒流路80にオイルOを流すための構成は任意である。例えばポンプなどを用いてもよい。また、ギアの数は、3つに限られず、任意である。
○ ギア61〜63はハウジング11に収容されていたが、これに限られず、ハウジング11とは別のハウジングに収容されていてもよい。
○ 隔壁101に、オイルOが流れるバイパス孔を設けてもよい。この場合、隔壁101におけるモータ収容部31側の面をバイパス孔に向けて下り傾斜させてもよい。
○ 前外周流路111は、その一部がオイル溜まり100に対して対向していたが、これに限られず、全部がオイル溜まり100に対向してもよい。また、前外周流路111の一部及び後外周流路121の一部がオイル溜まり100と対向する構成であってもよい。つまり、複数の外周流路のうち所定の外周流路の少なくとも一部がオイル溜まり100と対向していればよい。
○ 隔壁101を省略して、オイル溜まり100を省略してもよい。但し、冷却性能等の点に鑑みれば、オイル溜まり100を設けた方が好ましい。
○ 外周流路111,121において、流入口111a,121aが排出口111b,121bよりも低い位置にあったが、これに限られず、流入口111a,121aが排出口111b,121bよりも高い位置にあってもよい。この場合、不凍液Lが全体として下方に向けて流れる。また、外周流路111,121のうち一方の流路において、上流側端部である流入口が下流側端部である排出口よりも高い位置にあり、他方の流路において、流入口が排出口よりも低い位置にあってもよい。要は、複数の外周流路のうち少なくとも1の外周流路では、上流側端部が下流側端部よりも低い位置にあればよい。
○ 駆動装置10は車両Cに搭載されていたが、搭載対象は任意である。
○ 冷媒流路80,110を流れる冷媒としては任意であり、例えば第2冷媒流路110を流れるものとして水を採用してもよい。
○ 前外周流路111は蛇行していたが、これに限られず、直線であってもよい。
○ 後外周流路121は、突条カバー用凸部93と対向する位置に設けられていたが、これに限られず、突条カバー用凸部93と対向する位置を避けるように設けられていてもよい。
○ 後区画部材123には2つの凸部125,126が設けられていたが、これに限られず、これら凸部125,126を省略してもよい。
○ 不凍液Lが流れる流路面積が確保できれば、外周流路111,121の具体的な形状は任意である。
○ ステータ43の軸線方向は、車両左右方向Xと一致していたが、これに限られず、異なっていてもよい。この場合、実施形態中の車両左右方向Xを、ステータ43の軸線方向に置き換える。
○ 外周流路111,121は、区画部材113,123、壁部112,122及びステータカバー部91,92によって区画されていたが、これに限られない。例えば予め外周流路が区画形成されたボックス状の区画部材をハウジング11に取り付ける構成であってもよい。但し、この場合、不凍液Lとステータカバー部91,92の外面91b,92bとが直接接触しないため、冷却性能の低下が懸念される。この点に着目すれば、ステータカバー部91,92の外面91b,92bを用いて外周流路111,121を区画する方が好ましい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に記載する。
(イ)前記複数の外周流路は、前記ステータを介して、前記ステータの軸線方向及び上下方向の双方と直交する方向に対向配置されている請求項3に記載の駆動装置。
(ロ)前記外周流路の少なくとも一部は、前記第1貯留部に対して前記ハウジングを隔てて対向する位置に設けられている請求項3又は(イ)に記載の駆動装置。
(ハ)前記接続流路の少なくとも一部は、前記貯留部に対して前記ハウジングを隔てて対向する位置に設けられている請求項6に記載の駆動装置。
(ニ)前記貯留部は、前記ステータが前記第1冷媒に浸される第1貯留部と、前記ステータ及び前記第1貯留部に対して下方に配置され、ギアが前記第1冷媒に浸される第2貯留部と、を備え、前記接続流路の少なくとも一部は、前記第1貯留部に対して前記ハウジングを隔てて対向する位置、及び、前記第2貯留部に対して前記ハウジングを隔てて対向する位置の少なくとも一方に設けられている(ハ)に記載の駆動装置。
10…駆動装置、11…ハウジング、11a…ハウジングの内面、30…モータ、31…モータ収容部、32…オイルタンク、41…回転軸、42…ロータ、43…ステータ、51…ステータコア、51c…ステータコアの外周面、53…突条、61〜63…ギア、80…第1冷媒流路、91,92…ステータカバー部、100…オイル溜まり、103…バイパス流路、110…第2冷媒流路、111,121…外周流路、113,123…区画部材、131…接続流路、140…第2実施形態の接続流路、O…オイル(第1冷媒)、L…不凍液(第2冷媒)。

Claims (6)

  1. 回転軸と一体回転するロータ、及び、前記ロータの外側に設けられたステータを有する回転電機と、
    前記回転電機を収容するハウジングと、
    前記ステータのステータコアの外周面及び前記ハウジングの内面によって区画され、第1冷媒が流れる第1冷媒流路と、
    前記ハウジングの外側に設けられ、第2冷媒が流れる第2冷媒流路と、
    を備え、
    前記第2冷媒流路は、
    前記第1冷媒流路に対して前記ハウジングを隔てて前記ステータの径方向に対向する位置に設けられ、前記ステータの周方向に離間して配置された複数の外周流路と、
    前記ステータに対して前記ハウジングを隔てて前記ステータの軸線方向に対向する位置に設けられ、前記複数の外周流路を接続する接続流路と、
    を備えていることを特徴とする駆動装置。
  2. 前記ハウジング内には、前記回転軸の回転と連動して回転するものであって、前記ハウジング内にある前記第1冷媒を掻き上げるギアが設けられており、
    前記ギアによって掻き上げられた前記第1冷媒が前記第1冷媒流路を流れる請求項1に記載の駆動装置。
  3. 前記第1冷媒が貯留される貯留部として、
    前記ステータが前記第1冷媒に浸される第1貯留部と、
    前記ステータ及び前記第1貯留部に対して下方に配置され、前記ギアが前記第1冷媒に浸される第2貯留部と、
    を備え、
    前記第1貯留部と前記第2貯留部とを接続するものであって前記第1冷媒が流れるバイパス流路を備えている請求項2に記載の駆動装置。
  4. 前記複数の外周流路のうち少なくとも1の外周流路では、前記第2冷媒の流れ方向の上流側端部が下流側端部よりも低い位置にある請求項1〜3のうちいずれか一項に記載の駆動装置。
  5. 前記接続流路は一直線状である請求項1〜4のうちいずれか一項に記載の駆動装置。
  6. 前記接続流路は、前記複数の外周流路を接続する最短流路よりも、前記第1冷媒が貯留される貯留部寄りに配置されている請求項1〜4のうちいずれか一項に記載の駆動装置。
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