JP2017154100A - イオン交換樹脂カートリッジ - Google Patents

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Tomoshi Muramoto
智志 村本
秀夫 倉品
Hideo Kurashina
秀夫 倉品
裕馬 村上
Yuma Murakami
裕馬 村上
仁史 室田
Hitoshi Murota
仁史 室田
裕之 堀川
Hiroyuki Horikawa
裕之 堀川
政弘 山本
Masahiro Yamamoto
政弘 山本
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Abstract

【課題】駆動用電池を冷却するクーラント中に溶出した溶出イオンを効率良く除去するイオン交換樹脂カートリッジを提供する。【解決手段】筒状をなし、軸方向の一端側にクーラントが流入する流入口15aが接続されるとともに、他端側に前記クーラントが流出する流出口15bが接続され、閉塞端部14によって両端が閉塞されてなるケーシング11と、イオン交換樹脂12bが収納され、流入口15aから流出口15bに至るケーシング11の流路内に設けられたカートリッジ本体12と、前記クーラントに、ケーシング11の軸周りの渦流を生じさせる渦流発生手段13と、を備え、ケーシング11の内部に、カートリッジ本体12と隣り合うとともに流入口15a又は流出口15bに臨むようにクーラント室16が形成されており、そのクーラント室16内に渦流発生手段13が設けられた構成とする。【選択図】図1

Description

この発明は、自動車駆動用電池の水冷に用いられるクーラントに含まれる溶出イオンを除去するためのイオン交換樹脂カートリッジに関する。
電気自動車やプラグインハイブリッド車等のように、駆動用電池の電力でモータを駆動する車両においては、走行中の電池の発熱に伴う性能劣化を防止するために、電池の冷却が一般的に行われる。この冷却は、従来は空冷によって行うことが一般的であったが、電池の大容量化や電池の放充電量の増大に起因する発熱量の増大に伴って、空冷方式と比較して冷却効率が高い水冷方式の採用が検討され始めている。
水冷方式の採用においては、クーラントの漏洩時に、この漏洩したクーラントによって電池がショートする等のトラブルが生じるのを防止するために、低導電性のクーラント(例えば、導電率が純水相当のクーラント)を用いる必要がある。ところが、低導電性のクーラントを用いた場合であっても、冷却システムを構成するホースや樹脂パイプ等の配管の素材中に含まれるイオンや、クーラント自体が劣化することによって生じたイオンがクーラント中に溶出して、この溶出イオンによって導電率が次第に上昇する問題が生じ得る。
液体中の異物を除去する方法の一つとして、例えば、特許文献1に示されているように、サイクロン発生装置を用いる方法がある。この方法においては、流路の途中に設けたサイクロン発生装置の遠心分離機能によって、流体中から粉体を除去し、燃料電池システムを構成する改質装置で発生した粉体が、燃料電池内に到達するのを防止している(本文献の図2参照)。
特開2004−200055号公報
特許文献1に示すサイクロン発生装置は、流体と所定の大きさの粉体の比重差によって、流体から粉体を分離するものであるが、クーラント中の溶出イオンは所定形状の紛体状ではなくイオン状態であるため、比重差による分離を行うことは困難である。
流体中の溶出イオンを除去する方法として、イオン交換樹脂の使用が考えられるが、電気自動車やプラグインハイブリッド車においては、電池が大容量であるとともに放充電量が大きいためクーラントを効率良く循環して電池を冷却しなければならず、この冷却に伴うクーラントへのイオンの溶出量が多い。このため、イオン交換樹脂のイオン除去能力が不足して、クーラント中の溶出イオンを十分に除去できない場合も生じ得る。
そこで、この発明は、駆動用電池を冷却するクーラント中に溶出した溶出イオンを効率良く除去することを課題とする。
上記課題を解決するために、この発明においては、筒状をなし、軸方向の一端側にクーラントが流入する流入口が接続されるとともに、他端側に前記クーラントが流出する流出口が接続され、閉塞端部によって両端が閉塞されてなるケーシングと、イオン交換樹脂が収納され、前記流入口から前記流出口に至る前記ケーシングの流路内に設けられたカートリッジ本体と、前記クーラントに、前記ケーシングの軸周りの渦流を生じさせる渦流発生手段と、を備え、前記ケーシングの内部に、前記カートリッジ本体と隣り合うとともに前記流入口又は前記流出口に臨むようにクーラント室が形成されており、当該クーラント室内に前記渦流発生手段が設けられているイオン交換樹脂カートリッジを構成した。
前記構成においては、前記渦流発生手段が、前記軸周りに沿って前記ケーシングの内部に配置され、前記クーラントの流れをその配置方向に沿うように誘導する複数の誘導部材である構成とするのが好ましい。
上記のように、渦流発生手段を誘導部材とした構成においては、複数の前記誘導部材の前記軸方向長さを、前記軸周りに沿って次第に変化させた構成とするのが好ましい。
上記のように、誘導部材の軸方向長さを変化させた構成においては、前記流入口に臨むようにクーラント室が形成されており、複数の前記誘導部材が、前記流入口側の前記閉塞端部に、前記軸方向長さが前記流入口側から前記軸周りに沿って次第に長くなる順序で設けられている構成とするのが好ましい。
前記各構成においては、前記流入口又は前記流出口の少なくとも一方の前記ケーシング内向きへの延長線が、前記ケーシングの軸心からオフセットした状態で、その筒面に接続されている構成とするのが好ましい。
この発明に係るイオン交換樹脂カートリッジを採用することにより、駆動用電池を冷却するクーラントの導電率を常に低い状態に保つことができる。このため、万が一クーラントが漏洩して電池が被水した場合においても、電池がショートする等のトラブルを未然に防止することができる。
この発明に係るイオン交換樹脂カートリッジの概略を示す縦断面図 図1に示すイオン交換樹脂カートリッジを用いた電池水冷システムを示す概略図 図1に示すイオン交換樹脂カートリッジの誘導部材の配置の第一例を示し、(a)は斜視図、(b)は(a)中のb方向から見た矢視図、(c)は(a)中のc方向から見た矢視図 本発明に係るイオン交換樹脂カートリッジの効果を示す図 図1に示すイオン交換樹脂カートリッジの誘導部材の配置の第二例を示し、(a)は斜視図、(b)は(a)中のb方向から見た矢視図、(c)は(a)中のc方向から見た矢視図 図1に示すイオン交換樹脂カートリッジの誘導部材の配置の第三例を示し、(a)は斜視図、(b)は(a)中のb方向から見た矢視図、(c)は(a)中のc方向から見た矢視図 図1に示すイオン交換樹脂カートリッジの誘導部材の配置の第四例を示し、(a)は斜視図、(b)は(a)中のb方向から見た矢視図、(c)は(a)中のc方向から見た矢視図 図1に示すイオン交換樹脂カートリッジの誘導部材の配置の第五例を示し、(a)は斜視図、(b)は(a)中のb方向から見た矢視図、(c)は(a)中のc方向から見た矢視図
この発明に係るイオン交換樹脂カートリッジ10の概略を図1の縦断面図に示す。このイオン交換樹脂カートリッジ10は、主に電気自動車やプラグインハイブリッド車等の車両に搭載された駆動用電池を冷却するクーラントに含まれる溶出イオンを除去するためのものであって、ケーシング11、カートリッジ本体12、及び、渦流発生手段13を主要な構成要素としている。
このイオン交換樹脂カートリッジ10は、例えば、図2に示す循環経路を有する電池水冷システムに採用される。この電池水冷システム20は、電池セル(図示せず)を冷却する冷却部21と、冷却部21において暖められたクーラントを再び冷却する熱交換器22と、クーラントを循環経路内で循環させるポンプ23と、この発明に係るイオン交換樹脂カートリッジ10とを備えている。この冷却部21、熱交換器22、ポンプ23、及び、イオン交換樹脂カートリッジ10は、ホースや樹脂パイプ等の配管24で接続されている。クーラントは、この電池水冷システム20内を常時循環している。
このクーラントとして、低導電性のもの(例えば、導電率が純水相当のクーラント)が用いられているが、クーラントを循環させることによって、循環経路を構成するホースや樹脂パイプ等の配管24から、この配管24の素材中に含まれるイオンや、クーラント自体が劣化することによって生じたイオンがクーラント中に溶出して、この溶出イオンによって導電率が次第に上昇する。このイオン交換樹脂カートリッジ10は、クーラントに含まれる溶出イオンを除去して、クーラントの導電率を低く保つ役目を有している。
ケーシング11は、閉塞端部14としての蓋体(以下においては、後述する流入口15a側の蓋体に14a、後述する流出口15b側の蓋体に14bの符号を付する。)で両端を閉塞した円筒状をしている。軸方向の一端側の円筒面にはクーラントが流入する流入口15aが接続され、他端側の円筒面には、クーラントが流出する流出口15bが接続されている。
カートリッジ本体12は、両端が開口した円筒状の樹脂収納部12aを有し、この樹脂収納部12aの内部には、イオン交換樹脂12bが収納されている。樹脂収納部12aの両端には、フィルタ12c、12dが設けられている。このカートリッジ本体12は、流入口15aから流出口15bに至るケーシング11の流路内に設けられる。この流路内を流れるクーラントは、その全量が流入口15a側(上流側)のフィルタ12cを通過して樹脂収納部12a内に流入し、クーラント中の溶出イオンが樹脂収納部12a内のイオン交換樹脂12bによって除去された上で、流出口15b側(下流側)のフィルタ12dを通過してカートリッジ本体12から流出する。
このカートリッジ本体12は、ケーシング11の軸方向の中ほどに、ケーシング11の両端の蓋体14a、14bと離間するように設けられており、ケーシング11の内部には、流入口15a及び流出口15bにそれぞれ臨むように、クーラントが流れるクーラント室16(流入側クーラント室16a、流出側クーラント室16b)が形成されている。
流入側クーラント室16a及び流出側クーラント室16bの内部には、カートリッジ本体12内にクーラントの渦流を発生させる渦流発生手段13としての複数の誘導部材(以下において、渦流発生手段13と同じ符号を付する。)が設けられている。この誘導部材13は、ケーシング11の軸周りに沿って配置されており、クーラントの流れをその配置方向に沿うように誘導する役目を有する。なお、図1においては、流入側クーラント室16a及び流出側クーラント室16bの両方に誘導部材13を設けた構成を示したが、後述するように、両クーラント室16a、16bのうちいずれか一方にのみ、誘導部材13を設けた構成とすることもできる。
図3に、誘導部材13(13a〜13f)の配置の第一例を示す。本図(a)は斜視図、(b)は(a)中のb方向から見た矢視図、(c)は(a)中のc方向から見た矢視図である。この第一例においては、流入側クーラント室16aにのみ誘導部材13(13a〜13f)が設けられている。この誘導部材13は板状をしており、板面に立てた面法線がほぼ軸心側を向いている。この誘導部材13は、流入口15a側の蓋体14aの内面に固定されており、その軸方向長さが流入口15a側から軸周りに沿って次第に長くなる順序で設けられている。
すなわち、流入口15a(その延長線)に最も近い誘導部材13aの軸方向長さが最も短く、誘導部材13aから誘導部材13fに向かうにつれて、その軸方向長さが長くなる。このように、軸周りに誘導部材13の軸方向長さを変化させる(本例では、次第に長くする)ことによって、流入口15aから流入側クーラント室16aに流入したクーラントを、軸周りに回転しつつ軸方向に移動する渦流とすることができる。渦流としたクーラントは、カートシッジ本体12の流入口15a側のフィルタ12cを通って、この渦流が維持された状態のまま樹脂収納部12aに流入する(図1参照)。
このように、クーラントを渦流とすることによって、このクーラントが単にカートリッジ本体12を軸方向に流れた場合と比較して、クーラントとイオン交換樹脂12bを一層効率的に接触させることができる。このため、クーラント中の溶出イオンを効率的に除去することができる。溶出イオンが除去されたクーラントは、流出口15b側のフィルタ12dを通って、カートリッジ本体12から流出側クーラント室16bに流入し、さらに、流出口15bを通って冷却部21に向かう(図1、図2参照)。
流入口15aは、そのケーシング内向きへの延長線が、ケーシング11の軸心に向かう方向からオフセットした状態で(本図(b)参照)、カートリッジ本体12の円筒面に接続されている。このようにオフセットさせることによって、流入口15aから流入側クーラント室16aにクーラントが流入する際に、クーラントの軸周りの流動が生じ、誘導部材13によって形成された渦流がさらに強まる。このため、クーラントがカートリッジ本体12内を通過する際に、その渦流が弱まって溶出イオンの除去効率が低下するのを極力防止することができる。
また、流出口15bは、流入口15aと同様に、そのケーシング内向きの延長線が、ケーシング11の軸心に向かう方向からオフセットしている点で共通するが、そのオフセット方向が流入口15aのオフセット方向とは反対側になっている点で異なる(本図(c)参照)。このように、流出口15bを流入口15aと反対側にオフセットさせることによって、流入側クーラント室16aで形成された渦流を維持しつつ流出側クーラント室16bからクーラントをスムーズに流出させることができる。
図4に、第一例に係るイオン交換樹脂カートリッジ10を用いたときのクーラントの導電率の低減効果を示す。本図においては、横軸がクーラントのイオン交換樹脂カートリッジ10内の循環時間を示し、縦軸がクーラントの導電率を示している。本図中の「実施例」が図3に示したように流入側クーラント室16a内に誘導部材13を設けたとき、「比較例」が誘導部材13を設けなかったときの結果である。実施例及び比較例のいずれにおいても、図3(b)(c)に示したように、流入口15a及び流出口15bは、そのケーシング内向きへの延長線が、ケーシング11の軸心に向かう方向からオフセットした状態となっている。
実施例及び比較例のいずれにおいても、クーラントの循環時間が長くなるほど、クーラントの導電率が低下する傾向が確認されたが、その低下の度合いは、誘導部材13を有しない比較例よりも、誘導部材13によって強い渦流が形成された実施例の方が顕著であった。これは、誘導部材13で渦流を形成することによって、クーラントとイオン交換樹脂12bを効率的に接触させることができ、クーラント中の溶出イオンを効率的に除去することができるためである。
図5に、誘導部材13(13a〜13f、13g〜13l)の配置の第二例を示す。本図(a)は斜視図、(b)は(a)中のb方向から見た矢視図、(c)は(a)中のc方向から見た矢視図である。この第二例においては、流入側クーラント室16a及び流出側クーラント室16bの両方に誘導部材13(13a〜13f、13g〜13l)が設けられている。この誘導部材13(13a〜13f、13g〜13l)は、第一例と同様に板状をしており、板面に立てた面法線がほぼ軸心側を向いている。
流入側クーラント室16aの誘導部材13(13a〜13f)は、流入口15a側の蓋体14aの内面に固定されており、その軸方向長さが流入口15a側から軸周りに沿って次第に長くなる順序で設けられている。その一方で、流出側クーラント室16bの誘導部材13(13g〜13l)は、流出口15b側の蓋体14bの内面に固定されており、その軸方向長さが軸周りに沿って流出口15b側に向かうほど長くなる順序で設けられている。
すなわち、流入側クーラント室16aの誘導部材13(13a〜13f)は、第一例と同様に、流入口15a(その延長線)に最も近い誘導部材13aの軸方向長さが最も短く、誘導部材13aから誘導部材13fに向かうにつれて、その軸方向長さが長くなる。その一方で、流出側クーラント室16bの誘導部材13(13g〜13l)は、流出口15b(その延長線)に最も近い誘導部材13lの軸方向長さが最も長く、誘導部材13lから誘導部材13gに向かうにつれて、その軸方向長さが短くなる。
このように誘導部材13を構成することにより、第一例と同様に、流入口15aから流入側クーラント室16aに流入したクーラントを、軸周りに回転しつつ軸方向に移動する渦流として、クーラント中の溶出イオンを効率的に除去することができる。しかも、流出側クーラント室16bに設けた誘導部材13(13g〜13l)によって、この流出側クーラント室16b内に渦流が発生する(あるいは、カートリッジ本体12を通過する際に一旦弱まった渦流が再び強まる)ため、流出口15bからクーラントをスムーズに流出させることができる。
また、第一例と同様に、流入口15a及び流出口15bのケーシング内向きの延長線を、ケーシング11の軸心に向かう方向からオフセットした状態で接続することにより、流入口15aから流入側クーラント室16aにクーラントが流入する際に、誘導部材13(13a〜13f)によって形成された渦流を一層強めることができるとともに、流出口15bからクーラントを一層スムーズに流出させることができる。
図6に、誘導部材13(13a〜13f、13g〜13l)の配置の第三例を示す。本図(a)は斜視図、(b)は(a)中のb方向から見た矢視図、(c)は(a)中のc方向から見た矢視図である。この第三例は、第二例と基本的な構成は共通しているが、流出側クーラント室16bの誘導部材13(13g〜13l)が、流出口15b側(その延長線)に最も近い誘導部材13lの軸方向長さが最も短く、誘導部材13lから誘導部材13gに向かうにつれて、その軸方向長さが長くなっている点で相違する。このように、流出口15b側の誘導部材13(13g〜13l)の軸方向長さを第二例のときと逆にした場合においても、流出側クーラント室16bの流動抵抗を減少させることができるため、流出口15bからクーラントをスムーズに流出させることができる。
図7に、誘導部材13(13g〜13l)の配置の第四例を示す。本図(a)は斜視図、(b)は(a)中のb方向から見た矢視図、(c)は(a)中のc方向から見た矢視図である。この第四例においては、流出側クーラント室16bにのみ誘導部材13(13g〜13l)が設けられている。この誘導部材13(13g〜13l)は、上記の各例と同様に板状をしており、板面に立てた面法線がほぼ軸心側を向いている点で共通するが、この誘導部材13(13g〜13l)が、流出口15b側の蓋体14bではなくカートリッジ本体12の流出口15b側のフィルタ12dに設けられている点で異なっている。
誘導部材13(13g〜13l)の軸方向長さは、流出口15b(その延長線)に最も近い誘導部材13lが最も長く、誘導部材13lから誘導部材13gに向かうにつれて短くなっている。このように誘導部材13(13g〜13l)を配置することにより、この誘導部材13(13g〜13l)によって流出側クーラント室16b内に発生した渦流が、この誘導部材13(13g〜13l)の上流側にあるカートリッジ本体12の内部まで遡る。これによって、クーラントとイオン交換樹脂12bとの間の接触が促進されて、溶出イオンの除去を速やかに行うことができる。
なお、第四例では、カートリッジ本体12の流出口15b側のフィルタ12dに誘導部材13(13g〜13l)を設けた態様を示したが、カートリッジ本体12の流入口15a側のフィルタ12cに誘導部材13(13a〜13f)を設けた態様とすることもできる。
図8に、誘導部材13(13a〜13e、13g〜13k)の配置の第五例を示す。本図(a)は斜視図、(b)は(a)中のb方向から見た矢視図、(c)は(a)中のc方向から見た矢視図である。この第五例においては、流入側及び流出側クーラント室16a、16bの両方に誘導部材13(13a〜13e、13g〜13k)が設けられている点で、第二例及び第三例と共通するが、流入口15a及び流出口15bがオフセットしておらず、これらの延長線がケーシング11の軸心に一致している点で相違する。
第五例の構成においては、流入側クーラント室16a内の流入口15aの延長線上に、径方向からやや傾斜した面法線を有する邪魔板17が配置されている。さらに、この邪魔板17から軸周りに沿うように、誘導部材13(13a〜13e)がその軸方向長さが次第に長くなる順序で設けられている。流入口15aを通って流入側クーラント室16aに流入するクーラントは、この邪魔板17に当接して、軸周りに沿うようにその流動方向を曲げられる。そして、軸周りに沿って配置された誘導部材13(13a〜13e)によって、このクーラントの流動を軸周りに回転しつつ軸方向に移動する渦流とすることができる。流入口15aから流入したクーラントの流動方向を効率良く曲げるために、邪魔板17の軸方向長さは、この邪魔板17と隣り合う誘導部材13aの軸方向長さよりも十分長く設定されている。
カートリッジ本体12を通過したクーラントは、流出側クーラント室16bに設けられた誘導部材13(13g〜13k)によって、この流出側クーラント室16b内で渦流となる(あるいは、カートリッジ本体12を通過する際に一旦弱まった渦流が再び強められる)。また、流出口15bの近傍には、渦流となったクーラントを流出口15b側に導く案内板18が設けられている。この案内板18によって渦流が流出口15b側に案内され、この流出口15bからクーラントをスムーズに流出させることができる。
第五例においては、流入口15a及び流出口15bのいずれもオフセットしない構成について示したが、第一例等と同様に、流入口15a又は流出口15bの一方がオフセットした構成とすることもできる。
上記の実施形態はあくまでも一例であって、駆動用電池を冷却するクーラント中に溶出した溶出イオンを効率良く除去する、という本願発明の課題を解決し得る限りにおいて、誘導部材13の形状、配置、個数等を適宜変更することができる。
例えば、上記においては、誘導部材13の軸方向端面の面法線が、軸方向と一致した構成としたが、渦流の流れに沿うように、軸方向端面を傾斜させた構成とすることもできる。また、複数の誘導部材13を個別に設ける代わりに、それらを連結した構成とすることもできる。
また、上記においては、流入口15a側に流入側クーラント室16aを、流出口15b側に流出側クーラント室16bをそれぞれ形成した構成としたが、両クーラント室16a、16bのうち一方のみが形成された構成(例えば、カートリッジ本体12が流出口15b側のフィルタ12dと当接していて、流出側クーラント室16bがない構成)とすることもできる。
10 イオン交換樹脂カートリッジ
11 ケーシング
12 カートリッジ本体
12a 樹脂収納部
12b イオン交換樹脂
12c、12d フィルタ
13(13a〜13l) 渦流発生手段
14(14a、14b) 閉塞端部(蓋体)
15a 流入口
15b 流出口
16 クーラント室
16a 流入側クーラント室
16b 流出側クーラント室
17 邪魔板
18 案内板
20 電池水冷システム
21 冷却部
22 熱交換器
23 ポンプ
24 配管

Claims (5)

  1. 筒状をなし、軸方向の一端側にクーラントが流入する流入口が接続されるとともに、他端側に前記クーラントが流出する流出口が接続され、閉塞端部によって両端が閉塞されてなるケーシングと、
    イオン交換樹脂が収納され、前記流入口から前記流出口に至る前記ケーシングの流路内に設けられたカートリッジ本体と、
    前記クーラントに、前記ケーシングの軸周りの渦流を生じさせる渦流発生手段と、
    を備え、
    前記ケーシングの内部に、前記カートリッジ本体と隣り合うとともに前記流入口又は前記流出口に臨むようにクーラント室が形成されており、当該クーラント室内に前記渦流発生手段が設けられているイオン交換樹脂カートリッジ。
  2. 前記渦流発生手段が、前記軸周りに沿って前記ケーシングの内部に配置され、前記クーラントの流れをその配置方向に沿うように誘導する複数の誘導部材である請求項1に記載のイオン交換樹脂カートリッジ。
  3. 複数の前記誘導部材の前記軸方向長さを、前記軸周りに沿って次第に変化させた請求項2に記載のイオン交換樹脂カートリッジ。
  4. 前記流入口に臨むようにクーラント室が形成されており、複数の前記誘導部材が、前記流入口側の前記閉塞端部に、前記軸方向長さが前記流入口側から前記軸周りに沿って次第に長くなる順序で設けられている請求項3に記載のイオン交換樹脂カートリッジ。
  5. 前記流入口又は前記流出口の少なくとも一方が、その前記ケーシング内向きへの延長線が前記ケーシングの軸心に向かう方向からオフセットした状態で、その筒面に接続されている請求項1から4のいずれか1項に記載のイオン交換樹脂カートリッジ。
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CN111668416A (zh) * 2020-06-09 2020-09-15 中国矿业大学 一种扰流管和相变材料协同耦合的电池热管理系统及其控制方法
CN116315375A (zh) * 2023-03-27 2023-06-23 江苏天钧精密技术有限公司 一种内置全包液冷系统的新能源电池液冷托盘

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