JP2014220417A - レーザー加工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ダイシフトによるチップの位置ずれ量に関わらず、接着フィルムを適切に分断できるレーザー加工方法を提供する。【解決手段】レーザービーム照射予定領域10aに沿って第一の間隔でウェーハ2を撮像して複数の撮像画像を形成する撮像画像形成ステップと、隣接する撮像画像間におけるレーザービーム照射予定領域のシフト量を検出するシフト量検出ステップと、シフト量検出ステップで検出されたシフト量が許容値を超えた場合に、第一の間隔より狭い第二の間隔I2でウェーハを撮像して複数の撮像画像20b,20c,20e,20fを形成し、隣接する撮像画像間におけるレーザービーム照射予定領域のシフト量を検出する再撮像ステップと、レーザービーム照射予定ラインを形成するレーザービーム照射予定ライン形成ステップを備える構成とした。【選択図】図4

Description

本発明は、分割後のウェーハに貼着された接着フィルムをレーザービームで分断するレーザー加工方法に関する。
IC等のデバイスが形成されたチップを基板等に接着(ダイボンディング)するために、チップの裏面側にDAF(Die Attach Film)等の接着フィルムを貼着することがある。この接着フィルムは、例えば、切削ブレードを備えるダイサーを用いて各チップのサイズに分断される。
ところが、ダイサーで接着フィルムを切削すると、切削ブレードの目詰まりによってダイサーの切削性能は低下し易くなる。そこで、レーザービームの照射によるアブレーションを利用して接着フィルムを分断する加工方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この加工方法では、複数のチップに分割されたウェーハの裏面側に接着フィルムを貼着した後、隣接するチップの間で露出する接着フィルムにレーザービームを照射して、接着フィルムをアブレーションさせ接着フィルムを分断する。
しかしながら、この加工方法では、複数のチップに分割されたウェーハに接着フィルムを貼着するので、接着フィルムの貼着時にチップの配置が僅かにずれるダイシフトと呼ばれる現象が発生してしまう。
ダイシフトが発生し、レーザービームの照射予定ラインがチップに重なると、チップにレーザービームが照射され、デバイスを破損させる恐れがある。そこで、ダイシフトが発生しても、デバイスを破損させないようにレーザービームの照射予定ラインを設定する方法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2009−123835号公報 特開2012−174732号公報
しかしながら、ダイシフトによるチップの位置ずれ量(シフト量)が大きくなると、上述の方法でもレーザービームの照射予定ラインを適切に設定できなくなる。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ダイシフトによるチップのシフト量に関わらず、レーザービームの照射予定ラインを適切に設定できるレーザー加工方法を提供することである。
本発明によれば、交差する複数の分割予定ラインに沿って個々のチップへと分割され裏面に接着フィルムが貼着されたウェーハに対して隣接する該チップ間に露出した該接着フィルムにレーザービームを照射するレーザー加工方法であって、隣接する該チップ間に該接着フィルムが露出した領域をレーザービーム照射予定領域とし、レーザービーム照射予定領域の伸長方向をX方向とするとともに該X方向に直交する方向をY方向とし、該レーザービーム照射予定領域に沿って第一の間隔でウェーハを撮像して複数の撮像画像を形成する撮像画像形成ステップと、該撮像画像形成ステップで形成した各該撮像画像において、該レーザービーム照射予定領域のY方向における中間位置を検出し、隣接する該撮像画像間における該レーザービーム照射予定領域のY方向におけるシフト量を検出するシフト量検出ステップと、該シフト量検出ステップで検出されたシフト量が許容値を超えた場合に、シフト量が該許容値を超えた該撮像画像間を含む領域において該第一の間隔より狭い第二の間隔でウェーハを撮像して複数の撮像画像を形成し、各該撮像画像において該レーザービーム照射予定領域のY方向における中間位置を検出して、隣接する該撮像画像間における該レーザービーム照射予定領域のY方向におけるシフト量を検出する再撮像ステップと、隣接する該撮像画像における該中間位置を結んでレーザービーム照射予定ラインを形成するレーザービーム照射予定ライン形成ステップと、該レーザービーム照射予定ライン形成ステップで形成された該レーザービーム照射予定ラインに沿って該接着フィルムにレーザービームを照射するレーザービーム照射ステップと、を備えることを特徴とするレーザー加工方法が提供される。
また、上記レーザー加工方法においては、該レーザービーム照射ステップは、該シフト量検出ステップまたは該再撮像ステップで検出されたシフト量に応じて設定された加工条件に基づいて実施されることが好ましい。
本発明によれば、第一の間隔で撮像された複数の撮像画像を用いてシフト量検出ステップで検出されたレーザービーム照射予定領域のシフト量が許容値以上の場合に、第一の間隔より狭い第二の間隔でウェーハを撮像する再撮像ステップを実施するので、シフト量検出ステップにおいて許容値を超えるシフト量が検出されても、レーザービーム照射予定ラインを適切に設定できる。よって、ダイシフトによるチップのシフト量が大きくなっても、デバイスを破損させることなく接着フィルムを分断できる。
図1(A)は、加工対象を示す斜視図であり、図1(B)は、加工対象の断面を模式的に示す一部断面側面図である。 図2(A)は、撮像画像形成ステップを模式的に示す平面図であり、図2(B)は、撮像画像形成ステップで形成された撮像画像を示す図である。 図3(A)は、シフト量検出ステップを模式的に示す図であり、図3(B)は、図3(A)に示すシフト量が存在する場合に形成されるレーザービーム照射予定ラインを模式的に示す平面図である。 図4(A)は、再撮像ステップにおいて撮像画像が形成される様子を模式的に示す平面図であり、図4(B)は、再撮像ステップにおいて中間位置及びシフト量が検出される様子を模式的に示す図である。 レーザービーム照射予定ライン形成ステップを模式的に示す平面図である。 図6(A)は、レーザービーム照射ステップを示す斜視図であり、図6(B)は、レーザービーム照射ステップを模式的に示す平面図である。 レーザービーム照射ステップの各条件の例を示す表である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。なお、本実施の形態では、分割後のウェーハの裏面側に貼着された状態の接着フィルムを加工するレーザー加工方法について説明するが、本発明の加工対象はこれに限定されない。
本実施の形態のレーザー加工方法では、複数のチップ6に分割されたウェーハ2の裏面2b側に貼着され、隣接するチップ6間で露出された接着フィルム10に、レーザービーム34を照射させて接着フィルム10をアブレーション加工する(図1,6等参照)。
具体的には、本実施の形態のレーザー加工方法は、撮像画像形成ステップ(図2参照)と、シフト量検出ステップ(図3参照)と、再撮像ステップ(図4参照)と、レーザービーム照射予定ライン形成ステップ(図5参照)と、レーザービーム照射ステップ(図6参照)と、を含む。なお、本実施の形態のレーザー加工方法は、カメラ等の撮像手段及びレーザー加工ヘッドを備えるレーザー加工装置において実施される。
撮像画像形成ステップでは、隣接するチップ6間において接着フィルム10が露出されたレーザービーム照射予定領域10aに沿って、ウェーハ2の表面2a側を第一の間隔I1で撮像する(図1,2(A)参照)。これにより、レーザービーム照射予定領域10a及びその周辺領域を撮像した複数の撮像画像20(20a〜20d)が形成される(2(B)参照)。
シフト量検出ステップでは、撮像画像形成ステップで形成された隣接する撮像画像20間において、レーザービーム照射予定領域10aのシフト量(位置ずれ量)S1(S1a〜S1c)を検出する(図3(A)参照)。シフト量S1が許容値を超えている場合には、次の再撮像ステップを実施する。
再撮像ステップでは、少なくとも、許容値を超えるシフト量S1が検出された撮像画像20間に相当する領域を、第一の間隔I1より狭い第二の間隔I2で撮像する(図4(A)参照)。そして、新たに形成された撮像画像20に基づいて、レーザービーム照射予定領域10aのシフト量S2(S2a〜S2c)を検出する(図4(B)参照)。
レーザービーム照射予定ライン形成ステップでは、再撮像ステップで検出されたシフト量S2が許容値を超えていない場合に、撮像画像20に基づいてレーザービーム照射予定ライン30を形成する(図5参照)。
レーザービーム照射ステップでは、レーザービーム照射予定ライン形成ステップで形成されたレーザービーム照射予定ライン30に沿って、接着フィルム10にレーザービームを照射する(図6参照)。以下、本実施の形態に係るレーザー加工方法の各ステップ等について詳述する。
図1(A)は、本実施の形態の加工対象を示す斜視図であり、図1(B)は、加工対象の断面を模式的に示す一部断面側面図である。図1(A)に示すように、ウェーハ2は、円盤状の外形を有する半導体ウェーハであり、交差する複数の分割予定ライン(ストリート)4に沿って複数のチップ6に分割されている。
ウェーハ2の表面2a側には、各チップ6に対応するIC等のデバイス8が形成されている。ウェーハ2の裏面2b側には、各チップ6を基板(不図示)等に接着するための接着フィルム10が貼着されている。また、ウェーハ2は、接着フィルム10を介して、円環状のフレーム12に張られたテープ14に貼着されている。
図1(B)に示すように、隣接するチップ6間には、接着フィルム10が露出されており、この露出された領域は、レーザービーム照射ステップにおいてレーザービーム34(図6参照)が照射されるレーザービーム照射予定領域10aとなっている。
テープ14は、フィルム状の基材14aと、基材14a上の糊層14bとで構成されている。糊層14bの粘着力により、接着フィルム10とテープ14とが貼り合わせられている。
本実施の形態のレーザー加工方法では、まず、レーザービーム照射予定領域10aに沿ってウェーハ2を撮像する撮像画像形成ステップを実施する。図2(A)は、撮像画像形成ステップを模式的に示す平面図であり、図2(B)は、撮像画像形成ステップで形成された撮像画像を示す図である。
撮像画像形成ステップでは、まず、対象のレーザービーム照射予定領域10aをカメラ等の撮像手段16(図2において不図示、図6参照)で撮像できるように、ウェーハ2と撮像手段16とを位置合わせする。
次に、図2(A)に示すように、レーザービーム照射予定領域10aの伸びる方向(X方向)に沿ってウェーハ2と撮像手段16とを相対移動させながら、第一の間隔I1毎にウェーハ2の表面2a側を撮像手段16で撮像する。つまり、X方向に第一の間隔I1で並ぶウェーハ2の撮像領域18(18a〜18d)を撮像する。
これにより、各撮像領域18に対応して、図2(B)に示すように、レーザービーム照射予定領域10a及びその周辺領域を撮像した撮像画像20(20a〜20d)が形成される。形成された複数の撮像画像20は、記憶部(不図示)に記憶される。
撮像画像形成ステップの後には、隣接する撮像画像20間において、レーザービーム照射予定領域10aのシフト量S1(S1a〜S1c)を検出するシフト量検出ステップを実施する。なお、シフト量検出ステップの各処理は、演算部(不図示)で実施される。
図3(A)は、シフト量検出ステップを模式的に示す図であり、図3(B)は、図3(A)に示すシフト量が存在する場合に形成されるレーザービーム照射予定ラインを模式的に示す平面図である。
シフト量検出ステップでは、図3(A)に示すように、まず、各撮像画像20について、X方向に垂直なY方向において隣接する2個のチップ6の外周位置22を検出する。この外周位置22は、例えば、Y方向の座標値で表現される。
次に、2個の外周位置22のY方向の中間位置24を検出する。この中間位置24は、例えば、各撮像画像20においてX方向の中央の位置で検出される。2個の外周位置22は、レーザービーム照射予定領域10aとチップ6とのY方向における境界に相当するので、中間位置24は、Y方向におけるレーザービーム照射予定領域10aの幅を2等分する位置となる。また、中間位置24も外周位置22と同様、Y方向の座標値で表現される。
中間位置24を、すべての撮像画像20において検出した後、隣接する2個の撮像画像20の中間位置24を比較して、レーザービーム照射予定領域10aのシフト量S1を検出する。シフト量S1は、2個の中間位置24の座標値(Y方向の座標値)の差で表現される。
このシフト量S1が所定の許容値より大きくなると、適切なレーザー加工は困難になる。例えば、図3(A)では、シフト量S1bが許容値より大きくなっており、図3(B)に示すように、撮像領域18bと撮像領域18cとの間の重畳領域26において、レーザービーム照射予定ライン28とチップ6とが重なっている。
そこで、本実施の形態のレーザー加工方法では、シフト量検出ステップにおいて、チップ6と重なるレーザービーム照射予定ライン28が形成されるような許容値を超えたシフト量S1(ここでは、シフト量S1b)が検出された場合に、再撮像ステップを実施する。なお、許容値を超えたシフト量S1が検出されない場合には、再撮像ステップを実施せずに、レーザービーム照射予定ライン形成ステップ及びレーザービーム照射ステップを実施すれば良い。
図4(A)は、再撮像ステップにおいて撮像画像が形成される様子を模式的に示す平面図であり、図4(B)は、再撮像ステップにおいて中間位置及びシフト量が検出される様子を模式的に示す図である。
再撮像ステップでは、まず、X方向に沿ってウェーハ2と撮像手段16とを相対移動させて、少なくとも、許容値を超えるシフト量S1(ここでは、シフト量S1b)が検出された撮像画像20(撮像画像20b,20c)間に相当する領域を、第二の間隔I2で撮像する。
すなわち、撮像領域18bと撮像領域18cとの間の領域であって、X方向に第二の間隔I2で並ぶウェーハ2の撮像領域18(18b,18c,18e,18f)を撮像する。第二の間隔I2は、第一の間隔I1(図2参照)より狭くなるように設定される。
これにより、各撮像領域18に対応して、図4(B)に示すような複数の撮像画像20(20b,20c,20e,20f)が形成される。形成された撮像画像20は、記憶部に記憶される。
その後、隣接する撮像画像20間において、レーザービーム照射予定領域10aのシフト量S2(S2a〜S2c)を検出する。具体的な処理は、上述のシフト量算出ステップと同様である、
つまり、各撮像画像20でチップ6の外周位置22を検出し、続いて、Y方向の中間位置24を検出する。すべての撮像画像20において中間位置24を検出した後には、隣接する2個の撮像画像20の中間位置24を比較して、レーザービーム照射予定領域10aのシフト量S2(S2a〜S2c)を検出する。なお、当該処理は、演算部で実施される。
上述した再撮像ステップで検出されたシフト量S2が許容値を超えていない場合、レーザービーム照射予定ライン形成ステップを実施する。図5は、レーザービーム照射予定ライン形成ステップを模式的に示す平面図である。なお、許容値を超えたシフト量S2が検出された場合には、エラーを報知して、レーザービーム照射予定ライン形成ステップを実施しないようにする。
レーザービーム照射予定ライン形成ステップでは、図5に示すように、隣接する撮像画像20において、レーザービーム照射予定領域10aの中心位置10bを結ぶようにレーザービーム照射予定ライン30を形成する。なお、この中心位置10bは、上述した中間位置24に対応している。
レーザービーム照射予定ライン30の形成には、撮像画像形成ステップで形成された撮像画像20、または再撮像ステップで形成された撮像画像20を選択的に用いる。具体的には、再撮像ステップの対象領域外では、撮像画像形成ステップで形成された撮像画像20を用いてレーザービーム照射予定ライン30を形成する。一方、再撮像ステップの対象領域内では、再撮像ステップで形成された撮像画像20を用いてレーザービーム照射予定ライン30を形成する。
例えば、撮像画像20a,20bに基づいて検出されるシフト量S1aは許容値を超えておらず、撮像領域18aと撮像領域18bとの間の領域は、再撮像ステップの対象領域(再撮像ステップにおいて撮像される領域)ではない。よって、当該領域では、撮像画像形成ステップで形成された撮像画像20a,20bを用いてレーザービーム照射予定ライン30を形成する。
一方、撮像画像20b,20cに基づいて検出されるシフト量S1bは許容値を超えており、撮像領域18bと撮像領域18cとの間の領域は、再撮像ステップの対象領域である。よって、当該領域では、再撮像ステップで形成された撮像画像20b,20c,20e,20fを用いてレーザービーム照射予定ライン30を形成する。
その結果、図5に示すような、チップ6と重ならないレーザービーム照射予定ライン30が形成される。なお、再撮像ステップを実施していない場合には、撮像画像形成ステップで形成された撮像画像20のみを用いてレーザービーム照射予定ライン30を形成すれば良い。
レーザービーム照射予定ライン形成ステップの後には、レーザービーム照射ステップが実施される。図6(A)は、レーザービーム照射ステップを示す斜視図であり、図6(B)は、レーザービーム照射ステップを模式的に示す平面図である。なお、図6(B)は、レーザービーム照射ステップを模式的に示すに過ぎず、レーザービーム34の照射点36の間隔と、チップ6及び撮像画像20の大きさとの比は、必ずしも図6(B)に示す通りではない。
図6(A)及び図6(B)に示すように、レーザービーム照射ステップでは、まず、レーザービーム照射予定ライン30の上方にレーザー加工ヘッド32を位置付ける。そして、ウェーハ2とレーザー加工ヘッド32とを相対移動させながら、接着フィルム10に向けてレーザービーム34を照射する。
レーザービーム34は、ウェーハ2の表面2a側に配置されたレーザー加工ヘッド32から、レーザービーム照射予定ライン30に沿って照射される。このレーザービーム34は、YAG、YVO4等をレーザー媒質として所定の繰り返し周波数で発振され、接着フィルム10をアブレーションさせる程度の出力(光強度)を有する。そのため、レーザービーム34を照射すると、図6(B)に示すように、レーザービーム34の照射点36において接着フィルム10はアブレーションされる。
加工送り速度(ウェーハ2とレーザー加工ヘッド32とのX方向の相対移動速度)は特に限定されないが、再撮像ステップが実施された領域においては、他の領域より下げておくことが好ましい。
例えば、再撮像ステップが実施された領域の加工送り速度を、再撮像ステップが実施されていない領域より下げる。または、再撮像ステップが実施された領域を含むレーザービーム照射予定ライン30の加工送り速度を、再撮像ステップが実施された領域を含まないラインより下げる。
これにより、レーザービーム照射予定ライン30に対するレーザービーム34の追従性(Y方向の追従性)を高め、照射点36とレーザービーム照射予定ライン30とのずれを小さくできる。
なお、加工送り速度の調整は、シフト量検出ステップで検出されたシフト量S1、または再撮像ステップで検出されたシフト量S2に応じて行うことが好ましい。また、加工送り速度の調整と共に、レーザービーム34の出力や繰り返し周波数等の他の条件も調整することが好ましい。
図7は、レーザービーム照射ステップの各条件の例を示す表である。本実施の形態に係るレーザー加工方法を行う加工装置の記憶部に、図7に示すような条件を記憶させておくことで、接着フィルム10の種類、シフト量S1,S2等に応じた適切な条件(加工送り速度、出力、繰り返し周波数等)で加工できる。
例えば、図7では、シフト量S1,S2が大きくなると、加工送り速度が低くなるように設定されている。これにより、シフトS1,S2が大きくなっても、レーザービーム照射予定ライン30に対するレーザービーム34の追従性が高められ、照射点36とレーザービーム照射予定ライン30とのずれを十分に小さくできる。
また、図7では、加工送り速度が低くなると、レーザービームの出力や繰り返し周波数も低くなるように設定されている。これにより、加工送り速度を低下させた領域においても、レーザービーム34の照射量が大きくなり過ぎずに済むので、他の領域と同等の加工品質を実現できる。
レーザービーム照射ステップで接着フィルム10を完全に切断せずにレーザー加工溝を形成する場合には、上述したレーザービーム照射ステップの後にテープ14を拡張させるエキスパンドステップ等を実施することで、レーザービーム照射予定ライン30に沿って接着フィルム10を分断できる。なお、レーザービーム照射ステップの後のステップは、任意に実施すれば良い。
このように、本実施の形態のレーザー加工方法によれば、第一の間隔I1で撮像された複数の撮像画像20(20a〜20d)を用いて検出されたレーザービーム照射予定領域10aのシフト量S1が許容値以上の場合に、第一の間隔I1より狭い第二の間隔I2でウェーハ2を撮像するので、レーザービーム照射予定ライン30を適切に設定できる。そのため、ダイシフトによるチップ6のシフト量が大きくなっても、デバイス8を破損させることなく接着フィルム10を分断できる。
また、本実施の形態のレーザー加工方法では、シフト量S1,S2に応じた加工条件を設定することで良好な加工を実現できる。具体的には、例えば、シフト量S1,S2が大きい場合に加工送り速度を下げれば、レーザービーム照射予定ライン30に対するレーザービーム34の追従性を上げて、照射点36とレーザービーム照射予定ライン30とのずれを十分に小さくできる。また、加工送り速度を下げると共に、出力や繰り返し周波数を下げれば、他の領域と同等の加工品質を実現できる。
なお、本発明は上記実施の形態の記載に限定されず、種々変更して実施可能である。例えば、上記実施の形態の再撮像ステップでは、許容値を超えるシフト量S1が検出された領域を第二の間隔I2で撮像するようにしているが、再撮像ステップの撮像範囲はこれに限定されない。例えば、許容値を超えるシフト量S1が検出されたライン全体を、第二の間隔I2で撮像し直すようにしても良い。
また、上記実施の形態では、第一の間隔I1及び第二の間隔I2の一例を示しているが、第一の間隔I1及び第二の間隔I2は適宜設定できる。少なくとも、第二の間隔I2が第一の間隔I1より狭くなっていれば良い。これにより、シフト量S1が大きい領域のみにおいて狭い第二の間隔I2で撮像画像20を形成できるので、特に、シフト量S1がそれほど大きくないウェーハ2や、チップ6が小さいウェーハ2等において、加工に係るスループットを高めることができる。
また、第二の間隔I2の間隔よりも狭い第三の間隔を設定し、例えば、再撮像ステップにおいて許容値を超えたシフト量S2が検出された場合に、第二の間隔I2の間隔よりも狭い第三の間隔で再撮像ステップを実施するようにしても良い。すなわち、上記実施の形態では、再撮像ステップにおいて許容値を超えたシフト量S2が検出された場合に、レーザー加工に適さないと判定してエラーを報知する構成を示しているが、本発明のレーザー加工方法はこれに限定されない。
また、第二の間隔I2は、隣接するチップ6間の間隔(X方向の間隔)より狭くても良い。第二の間隔I2を隣接するチップ6間の間隔より狭くすれば、一組のチップ6の間に位置するレーザービーム照射予定領域10aのそれぞれに対して、複数の撮像画像20を形成し、X方向の座標が異なる複数の中間位置24(すなわち、中心位置10b)を検出できる。この場合、シフト量S1が著しく大きくなっても、中心位置10bの間隔を十分に狭くできるので、チップ6と重ならない適切なレーザービーム照射予定ライン30を形成できる。
同様の理由で、第二の間隔I2以外の撮像画像20の形成に係る間隔を、隣接するチップ6間の間隔(X方向の間隔)より狭くしても良い。ただし、第一の間隔I1を狭くし過ぎると、加工に係るスループットが低下してしまうので、第一の間隔I1は、第二の間隔I2等との関係において十分なスループットを確保できるように設定されることが好ましい。
その他、上記実施の形態に係る構成、方法などは、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施できる。
2 ウェーハ
2a 表面
2b 裏面
4 分割予定ライン(ストリート)
6 チップ
8 デバイス
10 接着フィルム
10a レーザービーム照射予定領域
10b 中心位置
12 フレーム
14 テープ
14a 基材
14b 糊層
16 撮像手段
18,18a,18b,18c,18d,18e,18f 撮像領域
20,20a,20b,20c,20d,20e,20f 撮像画像
22 外周位置
24 中間位置
26 重畳領域
28 レーザービーム照射予定ライン
30 レーザービーム照射予定ライン
32 レーザー加工ヘッド
34 レーザービーム
36 照射点
I1 第一の間隔
I2 第二の間隔
S1,S1a,S1b,S1c,S2,S2a,S2b,S2c シフト量

Claims (2)

  1. 交差する複数の分割予定ラインに沿って個々のチップへと分割され裏面に接着フィルムが貼着されたウェーハに対して隣接する該チップ間に露出した該接着フィルムにレーザービームを照射するレーザー加工方法であって、
    隣接する該チップ間に該接着フィルムが露出した領域をレーザービーム照射予定領域とし、レーザービーム照射予定領域の伸長方向をX方向とするとともに該X方向に直交する方向をY方向とし、
    該レーザービーム照射予定領域に沿って第一の間隔でウェーハを撮像して複数の撮像画像を形成する撮像画像形成ステップと、
    該撮像画像形成ステップで形成した各該撮像画像において、該レーザービーム照射予定領域のY方向における中間位置を検出し、隣接する該撮像画像間における該レーザービーム照射予定領域のY方向におけるシフト量を検出するシフト量検出ステップと、
    該シフト量検出ステップで検出されたシフト量が許容値を超えた場合に、シフト量が該許容値を超えた該撮像画像間を含む領域において該第一の間隔より狭い第二の間隔でウェーハを撮像して複数の撮像画像を形成し、各該撮像画像において該レーザービーム照射予定領域のY方向における中間位置を検出して、隣接する該撮像画像間における該レーザービーム照射予定領域のY方向におけるシフト量を検出する再撮像ステップと、
    隣接する該撮像画像における該中間位置を結んでレーザービーム照射予定ラインを形成するレーザービーム照射予定ライン形成ステップと、
    該レーザービーム照射予定ライン形成ステップで形成された該レーザービーム照射予定ラインに沿って該接着フィルムにレーザービームを照射するレーザービーム照射ステップと、を備えることを特徴とするレーザー加工方法。
  2. 該レーザービーム照射ステップは、該シフト量検出ステップまたは該再撮像ステップで検出されたシフト量に応じて設定された加工条件に基づいて実施されることを特徴とする請求項1に記載のレーザー加工方法。
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