JP2014220150A - 蓄電装置、蓄電モジュール、及び蓄電ユニット - Google Patents

蓄電装置、蓄電モジュール、及び蓄電ユニット Download PDF

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Abstract

【課題】蓄電装置の扱い状態に応じて圧力開放弁を適切に作動させること。【解決手段】二次電池10のケース11に、開放圧が異なる第1圧力開放弁24と第2圧力開放弁25とを設ける。第1圧力開放弁24はケース本体14の長側壁14bに配置し、第2圧力開放弁25は蓋体16に配置する。そして、第1圧力開放弁24の開放圧を、第2圧力開放弁25の開放圧よりも低くする。これにより、二次電池10を単体で扱う場合には第1圧力開放弁24を作動させて、低い圧力でケース11内の圧力を開放させる。一方、モジュール化して扱う場合には第1圧力開放弁24を塞いで作動を規制することによって第2圧力開放弁25の作動を許容し、単体で扱う場合よりも高い圧力で作動させる。【選択図】図1

Description

本発明は、ケース内の圧力をケース外に開放させる圧力開放弁を有する蓄電装置、及びその蓄電装置を備えた蓄電モジュール、並びに前記蓄電装置をユニット化した蓄電ユニットに関する。
EV(Electric Vehicle)やPHV(Plug in Hybrid Vehicle)などの車両には、原動機となる電動機への供給電力を蓄える蓄電装置としてリチウムイオン電池などの二次電池が搭載されている。この種の二次電池は、例えば、特許文献1に開示されている。二次電池は、ケース本体に電極組立体や電解液などの電池要素を収容し、そのケース本体の開口部を蓋体で閉塞している。また、二次電池には、蓋体などにケース内の圧力をケース外に開放させる圧力開放弁が設けられている。そして、二次電池を、例えば電源装置などで利用する場合は、複数の二次電池によって構成されるモジュール(組電池)として扱われる。
特開2012−15121号公報
ところで、二次電池は、例えば製造時などでモジュール化される前段階においては単体で扱われる。このため、二次電池を単体で扱う場合とモジュール化して扱う場合では、圧力開放弁に要求される性能も異なっている。例えば、製造時などで二次電池を単体で扱う場合には比較的低い圧力で圧力開放弁を作動させた方が好ましい。一方、モジュール化して扱う場合は、あまり早い段階で圧力開放弁が作動してしまうと電池としての性能低下に繋がるので好ましくない。
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものであり、その目的は、蓄電装置の扱い状態に応じて圧力開放弁を適切に作動し得る蓄電装置、蓄電モジュール、及び蓄電ユニットを提供することにある。
上記課題を解決する蓄電装置は、電極組立体が収容されたケースに、当該ケース内の圧力をケース外に開放させる第1圧力開放弁と第2圧力開放弁と、を有する蓄電装置であって、前記第1圧力開放弁は、前記ケースにおける最も面積が大きい第1面に位置し、前記第2圧力開放弁は、前記ケースにおける前記第1面以外の第2面に位置し、前記第1圧力開放弁の開放圧は、前記第2圧力開放弁の開放圧よりも低い。
この構成によれば、開放圧が異なる第1圧力開放弁と第2圧力開放弁とを有することにより、蓄電装置を単体で扱う場合及びユニット化して扱う場合の何れの場合でも、圧力開放弁を適切に作動させることができる。例えば、製造時などで蓄電装置を単体で扱う場合には、第1圧力開放弁を作動させることにより、早い段階でケース内の圧力を開放させることができる。
上記蓄電装置において、前記ケースは、開口部を有するケース本体と、前記開口部を塞ぐ蓋体と、を有し、前記第1圧力開放弁は、前記ケース本体を構成するケース壁の面のうち、最も面積が大きい前記第1面に位置し、前記第2圧力開放弁は、前記蓋体に位置することが好ましい。この構成によれば、第1圧力開放弁と第2圧力開放弁を適切な位置に配置させることができる。
上記蓄電装置において、前記第1圧力開放弁と前記第2圧力開放弁は、それぞれ溝を有することが好ましい。この構成によれば、溝にケース内の圧力を集中させることによって開裂起点のばらつきを抑制できるとともに、圧力開放弁の開裂を促進させることができる。
上記蓄電装置において、前記蓄電装置の好適な例としては、二次電池を挙げることができる。
上記課題を解決する蓄電モジュールは、前述した第1圧力開放弁と第2圧力開放弁を有する蓄電装置と、前記第1面に拘束荷重を付与する拘束部材と、前記第1圧力開放弁を塞ぐ閉塞部材と、を有する。
この構成によれば、蓄電装置をモジュール化した場合には、第1圧力開放弁を塞いでいることにより、開裂によるケース内の圧力低下を抑止できる。その結果、第2圧力開放弁を適切な開放圧で作動させ、ケース内の圧力を開放させることができる。したがって、蓄電装置をユニット化して扱う場合でも、圧力開放弁を適切に作動させることができる。
上記蓄電モジュールにおいて、前記第1圧力開放弁は、前記第1面において前記拘束荷重が加わらない部位に位置していることが好ましい。この構成によれば、ケースに収容された電極組立体に対して均等に拘束荷重を付与することができる。つまり、第1圧力開放弁の存在によって拘束荷重が分散されることを抑止できる。
上記課題を解決する蓄電ユニットは、前述した第1圧力開放弁と第2圧力開放弁を有する蓄電装置と、前記第1圧力開放弁を塞ぐ閉塞部材と、を有する。この構成によれば、蓄電装置を単体で扱う場合及びユニット化して扱う場合の何れの場合でも、圧力開放弁を適切に作動させることができる。
本発明によれば、蓄電装置の扱い状態に応じて圧力開放弁を適切に作動させることができる。
第1の実施形態の二次電池を示す分解斜視図。 二次電池の一部を拡大した断面図。 蓄電モジュールを示す分解斜視図。 蓄電モジュールを示す斜視図。 蓄電モジュールにおいて並設された二次電池の一部を拡大した断面図。 第2の実施形態の二次電池を示す斜視図。 蓄電モジュールにおいて並設された二次電池の一部を拡大した断面図。 別例の二次電池を示す斜視図。 別例における圧力開放弁周囲のシール構造を示す断面図。
(第1の実施形態)
以下、蓄電装置、及び蓄電モジュールを具体化した第1の実施形態を図1〜図5にしたがって説明する。
図1に示すように、蓄電モジュールを構成する蓄電装置としての二次電池10は、ケース11に、直方体状の電極組立体12と、電極組立体12の外面を覆う樹脂製の絶縁部材13と、電解液(図示略)と、が収容されている。絶縁部材13は、ケース11と電極組立体12と、を絶縁する。この実施形態の二次電池10は、リチウムイオン電池である。
ケース11は、ケース本体14と、当該ケース本体14に電極組立体12を挿入する開口部15を塞ぐ平板状の蓋体16と、からなる。ケース本体14と蓋体16は、何れも金属製(例えば、ステンレスやアルミニウム)である。この実施形態においてケース本体14と蓋体16は、溶接(例えば、レーザ溶接)によって接合される。
ケース本体14は、四角箱状であり、長辺と短辺を有する矩形平板状の底壁14aと、底壁14aの四辺から立設された複数の側壁と、を有する。底壁14aは、ケース本体14の開口部15を塞ぐ蓋体16と対向する。複数の側壁は、底壁14aの四辺において長辺に立設されるとともに対向する2つの長側壁14bと、底壁14aの四辺において短辺に立設されるとともに対向する2つの短側壁14cと、からなる。この実施形態において底壁14a、長側壁14b、短側壁14c及び蓋体16は、ケース11の外側に位置する面が平坦状である。また、この実施形態において、長側壁14bと短側壁14cは、同一高さである。長側壁14bは、短側壁14cよりも面積が大きく、この実施形態においてはケース11を構成するケース壁の中で最も面積が大きい。この実施形態の二次電池10は、その外観が角型をなす角型電池である。なお、この明細書において、角型電池における「面積の大小」は、ケース11の各壁面を法線方向から平面視した場合の大小を言う。
電極組立体12は、正極電極12a、負極電極12b、及び正極電極12aと負極電極12bを絶縁するセパレータ12cを有する。正極電極12aは、正極金属箔(例えば、アルミニウム箔)の両面に正極活物質を含む正極活物質層を有するとともに、長辺と短辺からなる矩形状である。負極電極12bは、負極金属箔(例えば、銅箔)の両面に負極活物質を含む負極活物質層を有するとともに、長辺と他辺からなる矩形状である。電極組立体12は、正極電極12a及び負極電極12bの活物質層同士が一方向に沿って対向し合うように正極電極12aと負極電極12bとが交互に積層されるとともに、両電極の間にセパレータ12cが介在された積層構造である。
積層構造の電極組立体12では、正極電極12a及び負極電極12bの活物質層同士が対向する方向が電極組立体12の積層方向Xとなる。そして、電極組立体12は、積層方向Xから見て正極活物質層と負極活物質層とが対向する対向領域が投影される対向部17を有する。また、電極組立体12は、図1に示すように、積層方向Xとケース本体14の長側壁14bの対向方向と、が一致するようにケース本体14に収容されている。これにより、対向部17は、電極組立体12をケース本体14に収容した状態において、図1のケース本体14に二点鎖線で示すように長側壁14bに面する。なお、長側壁14bは、ケース11に電極組立体12を収容した状態において、電極組立体12の積層方向Xに垂直なケース壁である。このため、電極組立体12の対向部17は、電極組立体12の積層方向Xに垂直なケース壁に面するとも言える。因みに、短側壁14cは、電極組立体12の積層方向Xに平行なケース壁である。
また、二次電池10は、各正極電極12aから突出した各正極タブ18に接合(例えば溶接)された金属製の正極導電板19と、各負極電極12bから突出した各負極タブ20に接合(例えば溶接)された金属製の負極導電板21と、を有する。正極導電板19は、蓋体16からケース11外に露出する正極端子22と電気的に接続されているとともに、負極導電板21は、正極端子22と同様にケース11外に露出する負極端子23と電気的に接続されている。これにより、電極組立体12は、正極端子22と負極端子23のそれぞれに電気的に接続されている。
ケース11には、ケース11内の圧力が上昇し過ぎないように、ケース11内の圧力が所定の圧力である開放圧に達した場合に開裂し、ケース内外を連通させる圧力開放弁が設けられている。この実施形態においてケース11は、複数の圧力開放弁を有する。第1圧力開放弁24は、ケース本体14における一方の長側壁14bに位置している。また、第1圧力開放弁24は、長側壁14bにおいて開口部15寄りに位置している。第1圧力開放弁24を有する長側壁14bの面が第1面となる。第2圧力開放弁25は、蓋体16に位置している。第2圧力開放弁25を有する蓋体16の面が第1面以外の第2面となる。これらの圧力開放弁の開放圧は、ケース11自体やケース本体14と蓋体16の接合部に亀裂や破断などが生じる前に開裂し得る圧力に設定されている。そして、第1圧力開放弁24は、長側壁14bの板厚よりも薄い薄板状の第1弁体26を有する。また、第2圧力開放弁25は、蓋体16の板厚よりも薄い薄板状の第2弁体27を有する。
図2に示すように、第1弁体26は、長側壁14bに凹設された凹部24aの底に位置しており、長側壁14bと一体的に形成されている。また、第1弁体26は、応力を集中させることによって第1弁体26を開裂させる第1溝28を有する。図2に示すように、第2弁体27は、蓋体16に凹設された凹部25aの底に位置しており、蓋体16と一体的に形成されている。また、第2弁体27は、応力を集中させることによって第2弁体27を開裂させる第2溝29を有する。この実施形態において第1溝28と第2溝29は、何れも2本の直線溝を交差させた交差溝である。
この実施形態において、第1弁体26と第2弁体27は、同一の表面積であり、かつ同一の板厚である。一方、第1弁体26の第1溝28の溝深さH1は、第2弁体27の第2溝29の溝深さH2に比べて深い。これにより、第1圧力開放弁24の開放圧は、第2圧力開放弁25の開放圧に比べて低い。
以下、二次電池10の作用を説明する。
二次電池10のケース11内の圧力は、第1弁体26の裏面及び第2弁体27の裏面のそれぞれが受圧面となることによって第1弁体26及び第2弁体27のそれぞれを外方に膨張させるように加わる。そして、第1弁体26及び第2弁体27は、ケース11内の圧力が開放圧に達すると、開裂する。開裂すると、第1弁体26及び第2弁体27は、複数の領域に分断されつつ、外側にめくれ上がる。これにより、第1圧力開放弁24及び第2圧力開放弁25には、大きな開口が生じる。また、ケース11内の圧力は、第1圧力開放弁24及び第2圧力開放弁25に生じた開口を通じてケース11外に開放される。
この実施形態においては、第1圧力開放弁24の開放圧が第2圧力開放弁25の開放圧に比べて低い。このため、二次電池10の製造時や搬送時などで二次電池10を単体で扱う場合に何らかの要因でケース11内の圧力が上昇した場合には、第1圧力開放弁24の開裂によって圧力が低い段階でケース11内の圧力が開放される。
図3及び図4に示すように、蓄電モジュール30は、前述した二次電池10を有する。この実施形態において蓄電モジュール30は、複数の二次電池10を並設させて構成している。複数の二次電池10は、隣り合う二次電池10の長側壁14bが対向するように並設されている。また、蓄電モジュール30において、各二次電池10の外には、閉塞部材31が並設されている。閉塞部材31は、絶縁性の部材であり、隣り合う二次電池10を絶縁する。閉塞部材31は、各二次電池10において第1圧力開放弁24が位置する長側壁14bに面して配置されている。閉塞部材31は、例えば樹脂製である。また、閉塞部材31は、平板状の部材である。
閉塞部材31において第1圧力開放弁24が位置する長側壁14bに面する面部32は、平坦状である。そして、面部32は、閉塞部材31を長側壁14bに面して配置した際に第1圧力開放弁24と重なる位置に、突部33を有する。突部33は、第1圧力開放弁24の周縁形状を作り、第1弁体26が底に位置する凹部24aに嵌合可能な形状である。突部33の突出長さは、凹部24aの深さ、すなわち長側壁14bにおいてケース11の外側に位置する表面から第1弁体26までの長さである。
そして、図3及び図4に示すように、蓄電モジュール30には、二次電池10の並設方向において最も外側に位置する二次電池10よりも外側に、それぞれ板状のエンドプレート35が配設されている。両エンドプレート35の四隅には、それぞれ通しボルト36が挿通されているとともに、各通しボルト36にナット37が螺合されている。これにより、全ての二次電池10及び全ての閉塞部材31は、二次電池10の並設方向に挟持された状態で一体化されている。この実施形態の蓄電モジュール30において各二次電池10は、一対のエンドプレート35と、各通しボルト36と、各ナット37と、からなる拘束部材によって二次電池10の並設方向に拘束されている。この拘束により、各二次電池10は、二次電池10の並設方向に沿って位置するケース本体14の長側壁14bに拘束荷重が付与されているとともに、長側壁14bを通じて電極組立体12は積層方向Xから荷重が付与されている。
図5に示すように、蓄電モジュール30では、二次電池10の外に閉塞部材31が並設されており、閉塞部材31の面部32は長側壁14bに面するとともに接して配置されている。そして、閉塞部材31の突部33は、第1圧力開放弁24の凹部24aに嵌合されているとともに、突部33の先端面は第1弁体26に接している。これにより、第1圧力開放弁24は、突部33によって塞がれている。なお、蓄電モジュール30における拘束荷重は、図5に矢印Yで図示するように、ケース本体14の長側壁14bにおいて電極組立体12が面する部位に加えられている。そして、第1圧力開放弁24は、長側壁14bにおいて拘束荷重が加わらない部位に位置している。なお、拘束荷重が加わらないとは、拘束荷重が零であることを意味する場合に限らず、電極組立体12に拘束荷重を均等に付与するために影響を及ぼさない程度の拘束荷重が付与されている場合も含む。
以下、蓄電モジュール30の作用を説明する。
この実施形態の蓄電モジュール30は、二次電池10に突部33を有する閉塞部材31を並設させることで、二次電池10の第1圧力開放弁24を塞いでいる。これにより、第1圧力開放弁24は、二次電池10を単体で扱う場合と同様にケース11内の圧力が加わることになるが、突部33によって塞がれていることにより作動することが規制されている。
このため、蓄電モジュール30においては、ケース11内の圧力が、第2圧力開放弁25の開放圧に達すると、第2弁体27が開裂する。つまり、蓄電モジュール30では、開放圧が高い第2圧力開放弁25の作動を許容しているとともに二次電池10に拘束荷重を付与してケース11の耐圧を高めていることにより、二次電池10を単体で扱う場合に比べてケース11内の圧力が高い圧力になったときに開放される。
したがって、この実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)開放圧が異なる第1圧力開放弁24と第2圧力開放弁25により、二次電池10を単体で扱う場合及びモジュール化して扱う場合の何れの場合でも、圧力開放弁を適切に作動させることができる。
(2)例えば、製造時などで二次電池10を単体で扱う場合には、第1圧力開放弁24を作動させることにより、早い段階でケース内の圧力を開放させることができる。
(3)一方、蓄電モジュール30の場合には、第1圧力開放弁24を塞いでいることにより、開裂によるケース11内の圧力低下を抑止できる。その結果、第2圧力開放弁25を適切な開放圧で作動させ、ケース11内の圧力を開放させることができる。したがって、二次電池10をモジュール化して扱う場合でも、圧力開放弁を適切に作動させることができる。
(4)第1圧力開放弁24をケース本体14の長側壁14bに配置するとともに第2圧力開放弁25を蓋体16に配置することで、第1圧力開放弁24と第2圧力開放弁25を適切な位置に配置させることができる。
(5)第1圧力開放弁24及び第2圧力開放弁25は、それぞれ第1溝28及び第2溝29を有する。このため、溝に応力を集中させることによって開裂起点のばらつきを抑制できるとともに、圧力開放弁の開裂を促進させることができる。
(6)第1圧力開放弁24を長側壁14bにおいて拘束荷重が加わらない部位に配置したので、ケース11に収容された電極組立体12に対して均等に拘束荷重を付与することができる。つまり、第1圧力開放弁24の存在によって拘束荷重が分散されることを抑止できる。
(第2の実施形態)
次に、蓄電装置、及び蓄電モジュールを具体化した第2の実施形態を図6及び図7にしたがって説明する。なお、以下に説明する実施形態において既に説明した実施形態と同一構成については、同一符号を付すなどして、その重複する説明を省略又は簡略する。
図6に示すように、この実施形態の二次電池10は、第1の実施形態の第1圧力開放弁24に代えて、ケース本体14の長側壁14bに溝40を有する。溝40は、長側壁14bの長辺方向に延びている。この実施形態では、溝40に応力を集中させることにより、溝40の周辺の長側壁14bを開裂させる。そして、溝40は、第2圧力開放弁25の第2溝29に比べて深い。このため、溝40の周辺の長側壁14bは、第2圧力開放弁25の開放圧よりも低い開放圧で開放する第1圧力開放弁として機能する。
図7に示すように、蓄電モジュール41は、この実施形態の二次電池10を複数並設させて構成している。また、蓄電モジュール41において、各二次電池10の外には、閉塞部材42が並設されている。閉塞部材42は、絶縁性の部材であり、隣り合う二次電池10を絶縁する。閉塞部材42は、各二次電池10において溝40を有する長側壁14bに面して配置されている。閉塞部材42は、例えば樹脂製である。また、閉塞部材42は、平板状の部材である。
そして、蓄電モジュール41において各二次電池10は、第1の実施形態と同様に、一対のエンドプレート35と、各通しボルト36と、各ナット37と、からなる拘束部材によって二次電池10の並設方向に拘束されている。これにより、各閉塞部材42は、長側壁14bに接して配置される。なお、溝40の周辺の長側壁14bは、荷重が加わらない部位である。
以下、この実施形態の作用を説明する。
この実施形態の二次電池10は、長側壁14bに第1圧力開放弁24を有する第1の実施形態の二次電池10と同様の作用を奏する。つまり、二次電池10を単体で扱う場合に何らかの要因でケース11内の圧力が上昇した場合には、溝40の周辺の長側壁14bの開裂によって圧力が低い段階でケース11内の圧力が開放される。
また、この実施形態の蓄電モジュール41は、第1の実施形態の蓄電モジュール30と同様の作用を奏する。つまり、溝40を有する長側壁14bは、二次電池10を単体で扱う場合と同様にケース11内の圧力が加わることになるが、閉塞部材42によって塞がれていることにより作動することが規制されている。
このため、蓄電モジュール41においては、ケース11内の圧力が、第2圧力開放弁25の開放圧に達すると、第2弁体27が開裂する。つまり、蓄電モジュール41では、開放圧が高い第2圧力開放弁25の作動を許容しているとともに二次電池10に拘束荷重を付与してケース11の耐圧を高めていることにより、二次電池10を単体で扱う場合に比べてケース11内の圧力が高い圧力になったときに開放される。
したがって、本実施形態によれば、第1の実施形態の効果(1)〜(6)に加えて、以下に示す効果を得ることができる。なお、第2の実施形態において上記効果(1)〜(6)は、長側壁14bの溝40と第2圧力開放弁25とを有することによって生じ得る。
(7)長側壁14bに溝40を配置し、長側壁14bを開裂させる構成としたので、二次電池10(ケース本体14)の製造を簡素化できる。また、二次電池10に並設させる閉塞部材42の形状を簡素化することもできる。また、モジュール化する場合には、閉塞部材42を長側壁14bに面して配置すれば良く、作業性が良い。
なお、本実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 第1の実施形態の二次電池10とその二次電池10に並設された閉塞部材31とを備えた蓄電ユニットに具体化しても良い。また、第2の実施形態の二次電池10とその二次電池10に並設された閉塞部材42とを備えた蓄電ユニットに具体化しても良い。蓄電ユニットは、二次電池と、その二次電池が有する第1圧力開放弁を閉塞する閉塞部材によって構成される。この構成によれば、単体及びモジュール化の何れの状態で扱う場合にも適した二次電池を提供することができる。
○ 図8に示すように、円筒型の二次電池50に各実施形態の構成を採用しても良い。二次電池50は、電極組立体が収容される円筒型のケース51を有する。ケース51は、ケース本体52と、ケース本体52の開口部を塞ぐ蓋体53と、を有する。ケース本体52は、円形状の底壁に側壁を筒状に立設させている。図8の具体例では、ケース本体14(側壁)に第1圧力開放弁24を配置し、蓋体53に第2圧力開放弁25を配置している。そして、二次電池50を単体で扱う場合には、第1の実施形態の二次電池10と同様に第1圧力開放弁24の開裂によって圧力が低い段階でケース51内の圧力が開放される。また、蓄電モジュールとした場合、閉塞部材54によって第1圧力開放弁24を塞ぐ。これにより、蓄電モジュールにおいては、二次電池50を単体で扱う場合に比べてケース51内の圧力が高い圧力になったときに第2圧力開放弁25が開裂し、圧力が開放される。なお、円筒型の二次電池50において、第2の実施形態のようにケース本体52に溝40を形成しても良い。この構成によれば、各実施形態と同様の効果を奏する。
○ 図9に示すように、第1の実施形態における第1圧力開放弁24の周縁を囲むようにして閉塞部材31にシール部材55を配置しても良い。この構成を採用した場合は、図9に示すように、閉塞部材31の突部33が第1弁体26に接していなくても良い。つまり、第1弁体26が開裂したとしても、その周縁がシール部材55でシールされていることで圧力は外部に開放されない。このため、第1弁体26が開裂しても、ケース11内の圧力が低下しないので、第2圧力開放弁25を開裂させることができる。この構成によれば、第1の実施形態と同様の効果を奏する。
○ 第1の実施形態の蓄電モジュール30において、第1圧力開放弁24を有する長側壁14bが向かい合うように2つの二次電池10を並設し、その二次電池10の間に、両面に突部33を有する閉塞部材31を並設させても良い。また、第2の実施形態の蓄電モジュール41において、溝40を有する長側壁14bが向かい合うように並設し、その二次電池10の間に閉塞部材42を並設させても良い。また、このような2つの二次電池10と、その二次電池10の間に並設された閉塞部材とによって蓄電ユニットを構成しても良い。
○ 蓄電モジュールは、単一の二次電池10と、その二次電池10に並設される閉塞部材31,42によって構成しても良い。
○ 閉塞部材31,42は、第1圧力開放弁24や溝40を埋める栓のような部材でも良い。
○ 蓄電モジュール30,41において、二次電池10に拘束荷重を付与する拘束部材の構成を変更しても良い。例えば、並設させた二次電池10をモジュールケースに収容し、そのケースの壁によって拘束荷重を付与しても良い。
○ 第1圧力開放弁24の第1溝28や第2圧力開放弁25の第2溝29の形状を変更しても良い。例えば、Y字状に交差する溝でも良い。また、1本の直線状の溝や例えば「C」字状の溝など、交差部を有さない溝でも良い。
○ 第1圧力開放弁24と第2圧力開放弁25の表面積は同一でなくても良い。要は、圧力開放弁の開裂後にケース11内の圧力上昇がない程度に必要な面積以上であれば良い。
○ 第1圧力開放弁24と第2圧力開放弁25の板厚は同一でなくても良い。例えば、他方の板厚が薄くても、溝の深さを浅くすることで所定の開裂圧に設定できる。また、他方の板厚が厚くても、溝の深さを深くすることで所定の開裂圧に設定できる。
○ 第1圧力開放弁24と第2圧力開放弁25の断面形状は平坦でなくても良い。例えば、外側に凸となる形状でも良い。
○ 第1圧力開放弁24や第2圧力開放弁25に溝を設けなくても良い。このように溝を設けていない場合でも、第1弁体26や第2弁体27は底壁14aや蓋体16の板厚よりも薄いことから、ケース11内の圧力が上昇することで開裂する。
○ 第1圧力開放弁24や第2圧力開放弁25をケース11とは別体部品とし、その圧力開放弁をケース11に接合しても良い。接合は、例えば溶接(例えばレーザ溶接)などで行う。
○ 電極組立体12は、積層型に限らず、帯状の正極電極と帯状の負極電極を捲回して層状に積層した捲回型でも良い。捲回型の電極組立体の場合、扁平面が重なる方向を電極組立体の積層方向とする。そして、正極活物質層と負極活物質層とが対向する対向部は、扁平面に投影される。捲回型の電極組立体は、扁平面がケース本体14の長側壁14bに面するように収容される。
○ 二次電池10は、リチウムイオン二次電池であったが、これに限らず、他の二次電池であっても良い。要は、正極活物質層と負極活物質層との間をイオンが移動するとともに電荷の授受を行うものであれば良い。また、蓄電装置としてキャパシタでも良い。
○ 二次電池10は、車両電源装置として自動車に搭載しても良いし、産業用車両に搭載しても良い。また、定置用の蓄電装置に適用しても良い。
10,50…二次電池、11,51…ケース、12…電極組立体、14,52…ケース本体、14b…長側壁、15…開口部、16,53…蓋体、24…第1圧力開放弁、25…第2圧力開放弁、28…第1溝、29…第2溝、30,41…蓄電モジュール、31,42,54…閉塞部材、35…エンドプレート、36…ボルト、37…ナット、40…溝。

Claims (7)

  1. 電極組立体が収容されたケースに、当該ケース内の圧力をケース外に開放させる第1圧力開放弁と第2圧力開放弁と、を有する蓄電装置であって、
    前記第1圧力開放弁は、前記ケースにおける最も面積が大きい第1面に位置し、
    前記第2圧力開放弁は、前記ケースにおける前記第1面以外の第2面に位置し、
    前記第1圧力開放弁の開放圧は、前記第2圧力開放弁の開放圧よりも低いことを特徴とする蓄電装置。
  2. 前記ケースは、開口部を有するケース本体と、前記開口部を塞ぐ蓋体と、を有し、
    前記第1圧力開放弁は、前記ケース本体を構成するケース壁の面のうち、最も面積が大きい前記第1面に位置し、
    前記第2圧力開放弁は、前記蓋体に位置する請求項1に記載の蓄電装置。
  3. 前記第1圧力開放弁と前記第2圧力開放弁は、それぞれ溝を有する請求項1又は請求項2に記載の蓄電装置。
  4. 前記蓄電装置は、二次電池である請求項1〜請求項3のうち何れか一項に記載の蓄電装置。
  5. 請求項1〜請求項4のうち何れか一項に記載の蓄電装置を備えた蓄電モジュールであって、
    前記第1面に拘束荷重を付与する拘束部材と、
    前記第1圧力開放弁を塞ぐ閉塞部材と、を有することを特徴とする蓄電モジュール。
  6. 前記第1圧力開放弁は、前記第1面において拘束荷重が加わらない部位に位置している請求項5に記載の蓄電モジュール。
  7. 請求項1〜請求項4のうち何れか一項に記載の蓄電装置と、
    前記第1圧力開放弁を塞ぐ閉塞部材と、を有することを特徴とする蓄電ユニット。
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