JP2014220140A - 非水系二次電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】電池温度の上昇を抑制し、高信頼性の非水二次電池を提供することである。また、他の目的は、電池性能、特にエネルギー密度に優れる非水二次電池を提供することである。
【解決手段】正極10と負極20とがセパレータ30を介して配置された扁平形状の電極体40を備える非水系二次電池100であって、電極体40の幅方向の一端側に、正極合剤層14が形成されず正極集電体13が突出された正極突出部15と、正極突出部15の一部が電極体40の厚さ方向に圧縮され正極端子12が接合される正極端子接合部11と、を有し、非水系二次電池1つあたりの電池容量は、3Ah以上5Ah未満であり、電極体40の厚さをTとし、正極端子接合部11の厚さをtとし、正極合剤層の正極突出部側端部17と正極端子接合部11との間の距離をLとして、0.85≦{L/(T−t)}を満たす。
【選択図】図5

Description

本発明は、非水系二次電池に関する。
正極と負極とがセパレータを介して捲回された扁平形状の電極体を備える非水系二次電池が知られている。例えば、特許文献1には、捲回電極体と、捲回電極体の捲回軸方向における端部に電極端子と接合される集電体積層部分(すなわち捲回によって集電体のみが何層にも重なった部分)が配置された電池が開示されている。
特許第4491747号明細書
特許文献1に開示される技術では、電極端子を接合させるために、集電体積層部分を圧縮し平坦化する。このとき電極体にかかる面圧等によって、セパレータを介した正極と負極との間の極間距離が小さくなる領域が発生し得る。この領域では、他の領域に比べて極間の抵抗が下がり、過充電時に電流が集中し局所的に電池の温度が上がる可能性がある。このような電池温度の急激な上昇は、電池の信頼性において好ましくない。
本発明の目的は、電池温度の上昇を抑制し、高信頼性の非水二次電池を提供することである。また、他の目的は、電池性能、特にエネルギー密度に優れる非水二次電池を提供することである。以下の手段は、上記目的の少なくとも一つに貢献する。
本発明者は、電極体の厚さ、正極端子接合部の厚さ、及び正極合剤層と正極端子接合部との間の距離の関係が、上記電池温度と相関があることを見出し、本発明を完成させるに至った。
本発明に係る非水二次電池は、正極と負極とがセパレータを介して配置された扁平形状の電極体を備える非水系二次電池であって、前記電極体の幅方向の一端側に、正極合剤層が形成されず正極集電体がセパレータから突出された正極突出部と、該正極突出部の一部が前記電極体の厚さ方向に圧縮され正極端子が接合される正極端子接合部と、を有し、前記非水系二次電池1つあたりの電池容量は、3Ah以上5Ah未満であり、前記電極体の厚さをTとし、前記正極端子接合部の厚さをtとし、前記正極合剤層の正極突出部側端部と前記正極端子接合部との間の距離をLとして、0.85≦{L/(T−t)}を満たすことを特徴とする。
また、本発明に係る非水二次電池は、{L/(T−t)}≦1.7を満たすことが好ましい。
本発明に係る非水二次電池によれば、電池温度の上昇を抑制することができる。また、正極合剤層の正極突出部側端部と前記正極端子接合部との間に適切な距離Lを有することによって、エネルギー密度を向上させることができる。
本発明の実施形態の一例である非水二次電池の内部構造を示す斜視図である。 本発明の実施形態の一例である非水二次電池の電極体を抜き出して示す斜視図である。 本発明の実施形態の一例である非水二次電池の電極体を抜き出して示す斜視図である。 本発明の実施形態の一例である非水二次電池の一部圧縮後の電極体を示す正面図である。 本発明の実施形態の一例である非水二次電池の一部圧縮後の電極体を示す断面図である。 実施例1〜13と比較例1〜9について、電極体の厚さTと正極端子接合部の厚さtとの差分(T−t)と、正極合剤層と正極端子接合部との間の距離Lとの関係を示す図である。 実施例1〜13と比較例1〜9について、正極合剤層と正極端子接合部との間の距離Lを電極体の厚さTと正極端子接合部の厚さtとの差分(T−t)で除した値{L/(T−t)}と、最高温度との関係を示す図である。 実施例1〜13と比較例1〜9について、正極合剤層と正極端子接合部との間の距離Lを電極体の厚さTと正極端子接合部の厚さtとの差分(T−t)で除した値{L/(T−t)}と、エネルギー密度との関係を示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明に係る実施形態の一例について、詳細に説明する。実施形態において参照する図面は、模式的に記載されたものであり、図面に描画された構成要素の寸法比率等は正確に表したものではない。具体的な寸法比率等は、以下の説明を参酌して判断されるべきである。
図1〜5は、本発明の実施形態の一例である非水系二次電池の構成について詳説する図である。図1は、非水系二次電池100の全体構成を示す図である。電池内部を説明するため、外装体50の正面及び一方の側面は図示されない。図2及び図3は、非水系二次電池100を構成する扁平形状で且つ捲回型の電極体である捲回電極体40を示す図である。本実施形態では、扁平形状の電極体として捲回型の電極体である捲回電極体40が用いられている。図4は、捲回電極体40の扁平表面の一部を抜き出した正面図である。図5は、捲回電極体40を軸方向(捲回軸方向)に切断した一部を抜き出した断面図である。説明の便宜上、捲回の中心軸に沿って軸方向あるいは幅方向、軸方向に直交し扁平形状の捲回電極体40の扁平表面に沿って高さ方向、扁平形状の捲回電極体40の扁平表面に直交する方向を厚さ方向とする。
図1に示されるように、非水系二次電池100は、外装体50とその内部空間に収容される捲回電極体40を備える。捲回電極体40は正極10及び負極20がセパレータ30を介して捲回された構成を有しており、図1において右側に正極10が突出しており、左側に負極20が突出している。正極10には正極端子接合部11において正極端子12が接合され、負極20には負極端子22が接合されている。なお、外装体50内には上記捲回電極体40の他に図示されない非水電解質が収容される。
外装体50は、捲回電極体40及び非水電解質を収容する機能を有する。外装体50は、上面が開口した直方体をなした箱体と、箱体の上面の開口を封口する封口蓋とで構成される。具体的には、外装体50は、上面開口の箱体と封口蓋とがレーザ溶接されることによって一体となっている。外装体50に用いる材料は、成形が容易であって、剛性があるものが好ましい。例えば、アルミニウム、アルミニウム合金、めっき鋼板、ステンレス鋼板等を用いることができる。また、外装体50の内側全面には、図示されない絶縁フィルムが貼付されている。
上記封口蓋には、封口蓋を貫通し、封口蓋から外側へ突出する正極外部端子51及び負極外部端子52が取り付けられている。正極外部端子51の封口蓋への取り付け箇所には、樹脂製の絶縁部材53が介在し、正極外部端子51と封口蓋とを絶縁している。同様に、負極外部端子52の封口蓋への取り付け箇所には、樹脂製の絶縁部材54が介在し、負極外部端子52と封口蓋とを絶縁している。正極外部端子51は外装体50の内側において正極端子12と接合され、負極外部端子52は内側において負極端子22と接合される。すなわち、正極端子12、負極端子22が上方に伸びて正極外部端子51、負極外部端子52の下部に接合されている。また、封口蓋には、非水電解質を注入する注液口が設けられており、注液終了後に注液口を覆って矩形板状の安全弁55が溶接されている。
非水電解質は、非水溶媒と、非水溶媒に溶解する電解質塩とを含む。さらには、電池性能を向上させる目的で適宜添加剤を含んでもよい。
非水溶媒は、環状カーボネート、鎖状カーボネート、ニトリル類、アミド類などを用いることができる。環状カーボネートとしては、環状炭酸エステル、環状カルボン酸エステル、環状エーテル等を用いることができる。鎖状カーボネートとしては、鎖状エステル、鎖状エーテル等を用いることができる。より具体的には、環状炭酸エステルとしてエチレンカーボネート(EC)等、環状カルボン酸エステルとしてγ−ブチロラクトン(GBL)等、鎖状エステルとしてエチルメチルカーボネート(EMC)、ジメチルカーボネート(DMC)等を用いることができる。また、上記非水溶媒の水素原子をフッ素原子などのハロゲン原子で置換したハロゲン置換体を用いることができる。中でも、高誘電率溶媒である環状炭酸エステルとしてECと、低粘度溶媒である鎖状炭酸エステルとしてEMC及びDMCを混合して用いることが好適である。
電解質塩は、非水系二次電池で一般的に用いられている支持塩である。このような電解質塩は、アルカリ金属塩を用いることができる。アルカリ金属塩としては、リチウム塩を用いることが好ましい。LiPF6、LiBF4、LiClO4等を用いることがさらに好ましい。これらのリチウム塩は、1種で使用してもよく、また2種類以上組み合わせて使用してもよい。
また、非水電解質には、電極表面あるいは活物質表面にイオン伝導性に優れた被膜を形成させる等の目的で添加剤を含有させることが好適である。添加剤には、ビニレンカーボネート(VC)、エチレンサルファイト(ES)、シクロヘキシルベンゼン(CHB)、リチウムビスオキサラートボレート(LiBOB)、及びこれらの変性体等を用いることができる。添加剤は、1種のみを単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。非水電解質に占める添加剤の割合は、特に限定されないが、非水電解質の総量に対して0.05〜10質量%程度が好適である。
以下に、捲回電極体40の各構成部材について詳述する。
図2は、捲回電極体40を一部展開して説明する図である。捲回電極体40は、電池の発電要素であって正極10と負極20とがセパレータ30を介して捲回された構成を有する。なお、本実施形態は捲回型の電極体であるが、これ以外で本発明の効果が期待できる電極体として、例えば正極10及び負極20を複数枚用意し、さらに正極10と負極20とをセパレータ30を介して配置させた積層型の電極体等が挙げられる。
正極10は、長尺状の金属箔等の正極集電体13と、正極集電体13の少なくとも片面に付着形成(塗工)された正極合剤層14で構成される。ただし、正極合剤層14は、正極集電体13の軸方向の一端側(換言すれば長手方向に沿った一端側)には付着されず、正極集電体13が露出した正極突出部15を有する。また、負極20は特に限定はされないが、負極20においても上記正極10と同様の構成を有することができ、長尺状の金属箔等の負極集電体23と、負極集電体23の少なくとも片面に付着形成された負極合剤層24で構成される。負極合剤層24は、負極集電体23の軸方向の一端側(換言すれば長手方向に沿った一端側)には付着されず、負極集電体23が露出した負極突出部25を有する。
そして、正極10と負極20とを同極の突出部同士が直接重なり、異なる極の突出部が軸方向に対し対向する側に突出し、かつ異なる極の合剤層間には必ずセパレータ30が介在するように3つの部材を位置合わせして重ね合わせ、巻き取り機により捲回し捲回体を作製する。そして、得られた捲回体を側面方向から押しつぶして拉げさせることによって扁平形状の厚さTを有する捲回電極体40を作製することができる。なお、捲回電極体40の高さ方向の端部であって正極合剤層14及び負極合剤層24を有する曲部は適度な曲率を有することが好ましい。
正極集電体13は、正極10の電位範囲で安定な金属の箔、または正極の電位範囲で安定な金属を表層に配置したフィルム等が用いられる。正極の電位範囲で安定な金属としては、アルミニウムを用いることが好適である。正極集電体13は、正極10作製時の圧延後において5μm以上20μm以下の厚さを有することが好適である。厚さが5μm未満では、アルミニウム箔の製造が困難になる上、正極集電体13として強度が弱いため好ましくない。また、20μmより大きいと、過度に強度が強く、また形成される正極10が厚くなり捲回しにくくなる場合があり好ましくない。
正極合剤層14は、正極活物質、導電材、結着剤、及び添加剤等を含み、これらを適当な溶媒で混合して正極スラリーを形成し、この正極スラリーを正極集電体13上に塗布した後、乾燥及び圧延して得られる層である。
正極活物質は、例えば粒子形状であり、アルカリ金属元素及び遷移金属元素を含む酸化物、あるいは上記遷移金属元素の一部が異種元素によって置換された酸化物を含む。アルカリ金属元素には、例えばリチウム(Li)、ナトリウム(Na)等が挙げられる。これらのアルカリ金属元素の中でもLiを用いることが好ましい。遷移金属元素には、バナジウム(V)、マンガン(Mn)、鉄(Fe)、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)及びイットリウム(Y)等からなる群から選ばれる少なくとも1種の遷移金属元素を用いることができる。これらの遷移金属元素の中でも、Ni、Co、Mn等を用いることが好ましい。異種元素としては、マグネシウム(Mg)、アルミニウム(Al)、ジルコニウム(Zr)、タングステン(W)、モリブデン(Mo)、アンチモン(Sb)及びホウ素(B)等からなる群から選ばれる少なくとも1種の異種元素を用いることができる。これらの異種元素の中でも、Mg、Al等を用いることが好ましい。
このような酸化物としては、電池性能の観点から、活物質容量が例えば150〜300mAh/g程度であり、電池一つあたりの電池容量を3Ah以上5Ah未満とすることができる酸化物であることが好ましい。上記範囲(3Ah)未満の場合、十分な電池容量が得られない可能性が考えられ、上記範囲(5Ah)以上の場合、過充電時の電池温度が140℃を超える可能性が考えられる。電池一つあたりの電池容量を3Ah以上4Ah以下とすることができる酸化物であることがさらに好ましい。換言すれば、本発明の実施形態の非水系二次電池100において、電池一つあたり3Ah以上5A未満の電池容量を有することが好ましく、電池一つあたり3Ah以上4A以下の電池容量を有することがより好ましい。
当該酸化物におけるアルカリ金属をLiとした場合、Li含有量が大きいことにより電池容量を向上させることができる。しかしながら大きすぎると、リチウム含有遷移金属酸化物表面の残留アルカリが多くなるため、電池作製工程において、正極スラリーのゲル化が生じるとともに、酸化還元反応を行う遷移金属量が低下し、容量が低下する場合がある。このような酸化物の具体例には、LiCoO2、LiMn24、Li2Mn24、Li2MnO3系固溶体、LiNiO2、LiaNi1-y-zCoyMnz2(0.5<a<1.2、0<y+z<1)等が挙げられる。なかでも、一般式LiaNi1-y-zCoyMnz2(0.5<a<1.2、0<y+z<1)で表される層状岩塩型結晶構造を有するリチウム含有遷移金属酸化物を用いることが好ましい。具体的には、組成式LiNi0.33Co0.33Mn0.332で表されるリチウム含有遷移金属酸化物を用いることが好ましい。
負極集電体23及び負極合剤層24は、従来から非水系二次電池の負極材料として用いられているものであれば、特に限定なく用いることができる。負極集電体23は、負極20の電位範囲でアルカリ金属と合金をほとんど作らない金属の箔、または負極20の電位範囲でアルカリ金属と合金をほとんど作らない金属を表層に配置したフィルム等が用いられる。負極20の電位範囲でアルカリ金属と合金をほとんど作らない金属としては、低コストで加工がしやすく電子伝導性の良い銅を用いることが好適である。また、負極合剤層24は、例えば、負極活物質と、結着剤とを水あるいは適当な溶媒で混合し、負極集電体23に塗布し、乾燥し、圧延することにより得られる層である。負極活物質としてはアルカリ金属イオンを吸蔵および放出可能な材料であり、非水系二次電池で用いられている負極活物質を特に限定なく用いることができる。負極活物質の例としては、炭素材料、金属、合金、金属酸化物、金属窒化物、及びアルカリ金属を予め吸蔵させた炭素ならびに珪素等を用いることができる。
セパレータ30は、正極10と負極20との間に配置されるイオン透過性及び絶縁性を有する多孔性フィルムが用いられる。多孔性フィルムとしては、微多孔薄膜、織布、不織布等が挙げられる。セパレータ30に用いられる材料としては、ポリオレフィンが好ましく、より具体的にはポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等が好適である。これらは単独で用いてもよく、あるいは2種以上を組み合わせて用いてもよい。このような例としては、ポリエチレン(PE)とポリプロピレン(PP)とを積層させた3層構造のPP/PE/PP積層フィルムを用いることができる。
図3は、正極突出部15の一部が圧縮された捲回電極体40を示す図である。正極突出部15は、正極集電体13の軸方向の一端側であって正極合剤層14が付着されず正極集電体13が露出した部分であり、捲回によって複数層に重畳されている。正極圧縮部16は、正極突出部15の一部を捲回電極体40の厚さ方向に圧縮し平坦化することによって得られる。つまり、正極圧縮部16は、正極集電体13が厚さ方向に複数層に重畳され圧接されている部分と言える。このように正極突出部15を圧接することで大きな面積で捲回された正極突出部15が確実に接触され集電性を高める効果が期待できる。また、正極端子接合部11は、正極圧縮部16に配置され正極圧縮部16が正極端子12と接合される部分である。
また、負極20は特に限定はされないが、負極20においても上記正極10と同様の構成を有することができる。負極圧縮部26は、捲回電極体40の軸方向の一端側に位置する負極突出部25を捲回電極体40の厚さ方向に圧縮することによって得られる。このように負極突出部25を圧縮することで正極10と同様に集電性を高める効果が期待できる。負極圧縮部26には、負極端子接合部21が配置され、負極端子22と接合される。
捲回電極体40の軸方向の中央部における厚さTは、正極集電体13上に正極合剤層14が形成された正極10及び負極集電体23上に負極合剤層24が形成された負極20をセパレータ30と伴に積層し捲回した回数をnとすると、正極集電体13、正極合剤層14、負極集電体23、負極合剤層24、及びセパレータ2枚の厚さの和に2nを乗じた値を有する。
図4は、捲回電極体40の一部正面図である。本来ならば、捲回電極体40を正面から見た場合、片面未塗工の正極集電体13と最外周に捲回されるセパレータ30が図示されるべきであるが、便宜上、正極合剤層14の軸方向の一端側である正極合剤層の正極突出部側端部17を図示している。正極端子12は、正極端子接合部11において正極集電体13と超音波溶接等によって接合される。ここで、正極合剤層の正極突出部側端部17と正極端子接合部11との間には距離Lを有している。距離Lとは、正極合剤層の正極突出部側端部17と、正極端子接合部11の正極合剤層14側の端部との間の軸方向に沿った最短又は略最短の距離Lである。以下では、この距離Lのことを正極合剤層14と正極端子接合部11との間の距離Lという。正極合剤層14と正極端子接合部11との間の距離Lの値を小さくすることによって、例えば一定の面積を有する正極10において相対的に電池容量に寄与する正極合剤層14の面積を大きくすることができることからエネルギー密度を向上させることができると考えられる。
図5は、捲回電極体40を図3に示される線Aで切断した断面図である。正極圧縮部16は、正極端子接合部11を有し、正極端子接合部11において正極端子12と接合される。当該正極接合部11は、正極突出部15を圧縮し平坦化することで得られる。つまりこの圧縮によって、正極端子接合部11は、捲回電極体40の中央部、すなわちセパレータ30、正極合剤層14、及び負極合剤層24を有する部分の厚さT(以下では、捲回電極体40の厚さTという)よりも小さい厚さtを有することとなる。正極端子12を接合する際の押圧力で厚さtが変化する場合は、接合後の厚さをtとする。このように、正極突出部15を圧縮すると、正極端子接合部11の厚さtが小さくなることによって、正極合剤層14が存在する中央部から正極端子接合部11に向かって応力が発生する。この応力は、軸方向と厚さ方向とに分解され、捲回電極体40の正極合剤層14が存在する中央部の正極突出部15側で厚さ方向に面圧がかかる。厚さ方向にかかる面圧は、セパレータ30を介して正極10と負極20との極間距離を小さくし、正極10と負極20との極間の抵抗を小さくする。そして、極間が低抵抗化されることにより、過充電時など電流が集中する場合において局所的に電池温度が上昇することとなり、電池の信頼性の低下が懸念される。
捲回電極体40の厚さTと正極端子接合部11の厚さtの差分(T−t)の値を小さくすることで面圧は抑制されると考えられるが、本実施形態においては、捲回電極体40の厚さTと正極端子接合部11の厚さtの差分(T−t)、及び正極合剤層14と正極端子接合部11との距離Lとの間に後述する関係式0.85≦{L/(T−t)}を満たすことにより、このような電池温度の上昇を抑制し、高信頼性の非水系二次電池を得ることができる。
また、{L/(T−t)}≦1.7を満たすことにより、電池温度の上昇を抑制でき、エネルギー密度に優れる非水二次電池が得られる。さらに、電池1つあたりの容量は、3Ah以上5Ah未満であることが好適である。すなわち、電池容量がこの範囲にあることによって、捲回電極体40における極間の抵抗が下がることによる問題を解決することが可能となる。
以下、実施例および比較例を挙げ、本発明をより具体的に詳細に説明するが、本発明は、以下の実施例に限定されるものではない。以下では、上記構成の効果を評価するため、実施例1〜13及び比較例1〜9に用いる非水系二次電池を作製した。非水系二次電池の具体的な作製方法は以下の通りである。
<実施例1>
[正極の作製]
正極10は次のようにして作製した。まず、正極活物質として組成式LiNi0.33Co0.33Mn0.332で表され、比表面積が1.3m2/gのリチウム含有遷移金属酸化物を用意した。そして正極活物質が90質量%、導電材としてのアセチレンブラック(電気化学工業社製、商品名「HS−100」)が8質量%、結着剤としてのポリフッ化ビニリデン粉末が2質量%となるよう混合し合剤として得た。この合剤とN−メチル−2−ピロリドン(NMP)溶液と混合して正極スラリーを調製した。この正極スラリーを厚さ15μmのアルミニウム製の正極集電体13の両面に塗布し、正極合剤層14を形成した。その際、正極集電体13の長辺方向に沿った一端側(両面ともに同一方向の一端側)には正極スラリーを塗布せず、正極集電体13を露出させて、正極突出部15が形成されるようにした。また、捲回電極体40の最外周となる正極集電体13は片面塗布とし、捲回外側には正極スラリーを塗布せず正極集電体13を露出させた。次に、正極スラリーが塗布された正極集電体13を乾燥し正極合剤層14を形成させた後、合剤密度が約2.2g/cm3程度になるよう圧延し、正極10として得た。このときの正極10の厚さは66μm、目付けは11mg/cm2であった。
なお、比表面積の評価は、比表面積測定装置(QUANTA CHROME社製、オートソープ1)を用いて行った。具体的な測定方法としては、まず、測定セルに正極活物質を0.5g入れ、100℃にて3時間乾燥させた。次に、相対圧0.025〜0.200の範囲において8点測定を行い、BET法で比表面積(BET)を算出した。
[負極の作製]
負極20は次のようにして作製した。まず、負極活物質としての黒鉛が98.7質量%と、結着剤としてのスチレン−ブタジエン共重合体(SBR)の水分散液が0.6質量%、増粘剤としてのカルボキシメチルセルロース(CMC)を溶かした水溶液が0.7質量%となるよう混合し、負極スラリーを調製した。この負極スラリーを厚さ10μmの銅製の負極集電体23の両面に塗布して負極合剤層24を形成した。その際、負極集電体23の長辺方向に沿った一端側(両面ともに同一方向の一端側)には負極スラリーを塗布せず、負極集電体23を露出させて、負極突出部25が形成されるようにした。次に、負極スラリーを塗布した負極集電体23を乾燥した後、圧延し、負極20として得た。
[非水電解質の作製]
エチレンカーボネート(EC)とエチルメチルカーボネート(EMC)とジメチルカーボネート(DMC)とを体積比3:4:3で混合させた非水溶媒に、電解質塩としてのLiPF6を1.0mol/L溶解させて非水電解質を作製し、これを電池作製に供した。
[捲回型非水系二次電池の作製]
また、上記のようにして作製した正極10、負極20、非水電解質を用いて、図1に示される扁平形状の捲回型非水系二次電池100(以下、捲回型電池という)を以下の手順で作製した。なお、セパレータ30にはPP/PE/PP積層フィルムを用いた。この正極10と負極20とをセパレータ30とを同極の突出部同士が直接重なり、異なる極の突出部同士が軸方向に対し対向する側に突出し、かつ異なる極の合剤層間には必ずセパレータ30が介在するように3つの部材を位置合わせして重ね合わせ、巻き取り機により30回捲回し捲回体を作製した。そして、得られた捲回体を側面方向から押しつぶして拉げさせることによって扁平形状の厚さTを有する捲回電極体40を作製した。
次に、この捲回電極体40の正極突出部15の一部を厚さ方向に圧縮し平坦化させ、その後平坦化された部分の一部である正極端子接合部11に正極端子12を溶接した。このとき、圧縮後の正極端子接合部11の厚さtとすると、捲回電極体40の厚さTと正極端子接合部11の厚さtとの差分(T-t)は5mmであった。また、正極合剤層14と正極端子接合部11との間の距離Lは5mmであった。負極20についても負極端子接合部21に負極端子22を溶接した。
この溶接後の捲回電極体40を外装体50に収容し、この外装体50の注液孔から非水電解質を供給し、その後、安全弁55によって外装体50を密閉し、扁平形状の捲回型電池100を得た。なお、捲回型電池100において、定格容量は4Ahとした。
<実施例2>
実施例1において、正極合剤層14と正極端子接合部11との間の距離Lを10mm、捲回電極体40の厚さTと正極端子接合部11の厚さtとの差分(T-t)を10mmに変更したこと以外は、実施例1と同様にして、実施例2の捲回型電池100を得た。
<実施例3>
実施例2において、正極合剤層14と正極端子接合部11との間の距離Lを17mmに変更したこと以外は、実施例2と同様にして、実施例3の捲回型電池100を得た。
<実施例4>
実施例2において、正極合剤の混合比を正極活物質が88質量%、導電材としてのアセチレンブラックが9質量%、結着剤としてのポリフッ化ビニリデン粉末が3質量%に変更したこと以外は、実施例2と同様にして、実施例4の捲回型電池100を得た。
<実施例5>
実施例2において、正極合剤の混合比を正極活物質が92質量%、導電材としてのアセチレンブラックが6質量%、結着剤としてのポリフッ化ビニリデン粉末が2質量%に変更したこと以外は、実施例2と同様にして、実施例5の捲回型電池100を得た。
<実施例6>
実施例2において、正極活物質の比表面積を0.7m2/gに変更したこと以外は、実施例2と同様にして、実施例6の捲回型電池100を得た。
<実施例7>
実施例2において、正極活物質の比表面積を2m2/gに変更したこと以外は、実施例2と同様にして、実施例7の捲回型電池100を得た。
<実施例8>
実施例2において、正極合剤層14と正極端子接合部11との間の距離Lを10.7mm、正極の合剤密度を2.5g/cm3、及び正極10の厚さを60μmに変更したこと以外は、実施例2と同様にして、実施例8の捲回型電池100を得た。
<実施例9>
実施例2において、正極合剤層14と正極端子接合部11との間の距離Lを9.3mm、正極10の合剤密度を2m2/g、及び正極10の厚さを72μmに変更したこと以外は、実施例2と同様にして、実施例9の捲回型電池100を得た。
<実施例10>
実施例2において、正極10の合剤密度を2m2/gに変更し、かつ正極10の目付けを10mg/cm2に変更したこと以外は、実施例2と同様にして、実施例10の捲回型電池100を得た。
<実施例11>
実施例2において、正極10の合剤密度を2.4m2/gに変更し、かつ正極10の目付けを12mg/cm2に変更したこと以外は、実施例2と同様にして、実施例11の捲回型電池100を得た。
<実施例12>
実施例2において、捲回電極体40の巻き取り回数を30から22.5に変更したこと以外は、実施例2と同様にして、実施例12の捲回型電池100を得た。
<実施例13>
実施例2において、捲回電極体40の巻き取り回数を30から37.5に変更したこと以外は、実施例2と同様にして、実施例13の捲回型電池100を得た。
<比較例1>
実施例2において、正極合剤層14と正極端子接合部11との間の距離Lを7mmに変更したこと以外は、実施例2と同様にして、比較例1の捲回型電池100を得た。
<比較例2>
実施例1において、正極合剤層14と正極端子接合部11との間の距離Lを15mm、捲回電極体40の厚さTと正極端子接合部11の厚さtとの差分(T-t)を20mmに変更したこと以外は、実施例1と同様にして、比較例2の捲回型電池100を得た。
<比較例3>
実施例2において、正極合剤層14と正極端子接合部11との間の距離Lを25mmに変更したこと以外は、実施例2と同様にして、比較例3の捲回型電池100を得た。
<比較例4>
比較例2において、正極合剤層14と正極端子接合部11との間の距離Lを45mmに変更したこと以外は、比較例2と同様にして、比較例4の捲回型電池100を得た。
<比較例5>
比較例1において、正極合剤の混合比を正極活物質が88質量%、導電材としてのアセチレンブラックが9質量%、結着剤としてのポリフッ化ビニリデン粉末が3質量%に変更したこと以外は、比較例1と同様にして、比較例5の捲回型電池100を得た。
<比較例6>
比較例1において、正極活物質の比表面積を0.7m2/gに変更したこと以外は、比較例1と同様にして、比較例6の捲回型電池100を得た。
<比較例7>
実施例8において、正極合剤層14と正極端子接合部11との間の距離Lを7.5mmに変更したこと以外は、実施例8と同様にして、比較例7の捲回型電池100を得た。
<比較例8>
実施例10において、正極合剤層14と正極端子接合部11との間の距離Lを7mmに変更したこと以外は、実施例10と同様にして、比較例8の捲回型電池100を得た。
<比較例9>
実施例2において、捲回電極体40の巻き取り回数を30から60に変更したこと以外は、実施例2と同様にして、実施例13の捲回型電池100を得た。
[過充電時の電池温度評価]
実施例1〜13及び比較例1〜9の各捲回型電池100について、過充電時の電池温度を評価する目的で過充電時の電池温度測定を環境温度25℃にて行った。測定方法としては、まず、実施例1〜13及び比較例1〜9の各捲回型電池100を1Cの定電流で電池電圧が10Vになるまで過充電を行った。この過充電時の電池温度の挙動として、電池表面に熱電対を接触させて測定した。電池温度としては、過充電時の電池の最高到達温度(以下、最高温度という)を評価した。なお、この評価においては、最高温度が140℃未満であることが電池の信頼性において望ましい。表1に過充電時の電池温度評価の結果を示す。
[エネルギー密度の評価]
次に、実施例1〜13及び比較例1〜9の各捲回型電池100の電池の単位体積当たりのエネルギー密度を評価する目的で、充放電試験を環境温度25℃にて行った。測定方法としては、まず、実施例1〜13及び比較例1〜9の各捲回型電池100を1Cの定電流で電池電圧が3.0Vになるまで放電を行い、その後定電圧で電流値が0.05Cになるまで放電を引き続き行った。その後、休止をはさんで2Cの定電流で4.1Vまで急速充電を行った。このとき得られた充電容量を用いて次式によりエネルギー密度を算出した。公称電圧は、3.7Vとした。
(エネルギー密度)[Wh/L]=(公称電圧)[V]×(充電容量)[Ah]÷(電池の体積)[L]
なお、この評価においては、エネルギー密度が135Wh/L以上であることが電池の商品性の観点から望ましい。商品性とは、例えば、当該捲回型電池100を車両用とした場合、急速充電を行ったときに所望の規定航続距離を走行可能なエネルギー密度を有することができることを意味する。表1に、エネルギー密度の結果を示す。
Figure 2014220140
表1をもとに、図6〜8には実施例1〜13及び比較例1〜9の評価結果を説明する図を示す。図6は、捲回電極体40の厚さTと正極端子接合部11の厚さtとの差分(T−t)と正極合剤層14と正極端子接合部11との間の距離Lとの関係を示す図である。図6より、実施例1〜13は、捲回電極体40の厚さTと正極端子接合部11の厚さtとの差分(T−t)の増加量に対する正極合剤層14と正極端子接合部11との間の距離Lの増加量を示す直線の傾きが0.85以上1.7以下となる領域に値を有することが確認できた。
図7は、正極合剤層14と正極端子接合部11との間の距離Lを捲回電極体40の厚さTと正極端子接合部11の厚さtとの差分(T−t)で除した値{L/(T−t)}と、過充電時の最高温度との関係を示す図である。図7より、実施例1〜13及び比較例3〜4は、いずれも最高温度が140℃未満の値を有することが確認できた。実施例1〜13及び比較例3〜4は、いずれも図6において直線の傾きが0.85以上となる領域に値を有するものである。つまり、図6における直線の傾きが0.85以上となる領域に値を有するものは、過充電時の最高温度は140℃未満が好ましいとする基準を満たし高信頼性の電池が得られていると考えられる。
図8は、正極合剤層14と正極端子接合部11との間の距離Lを捲回電極体40の厚さTと正極端子接合部11の厚さtとの差分(T−t)で除した値{L/(T−t)}と、エネルギー密度との関係を示す図である。図8より、実施例1〜13、比較例1〜2、及び比較例5〜9は、いずれもエネルギー密度が135Wh/L以上の値を有することが確認できた。実施例1〜13、比較例1〜2、及び比較例5〜9は、いずれも図6において直線の傾きが1.7以下となる領域に値を有するものである。つまり、図6において直線の傾きが1.7以下となる領域に値を有するものは、エネルギー密度は135Wh/L以上が好ましいとする商品性を確保する電池が得られていると考えられる。
表2には、実施例2,12〜13、及び比較例9についてエネルギー密度を評価した際に求めた充電容量を示す。
Figure 2014220140
表2より、電池1つあたりの容量は、3Ah以上5Ah未満であることが好適である。上記範囲(5Ah)以上では、図6において直線の傾きが0.85以上となる領域(0.85≦{L/(T−t)})においても過充電時の最高温度が140℃以上となる可能性が考えられる。この可能性は、電池容量が4Ahである実施例2の最高温度が113℃であるに対して、電池容量が5Ahである実施例13が135℃であることから推察される。上記観点から、電池1つあたりの電池容量は、3Ah以上4Ah以下であることがより好適である。
このように、正極合剤層14と正極端子接合部11との間の距離Lを捲回電極体40の厚さTと正極端子接合部11の厚さtとの差分(T−t)で除した値{L/(T−t)}が0.85以上である非水系二次電池100は、過充電時の電池温度の上昇を抑制でき、信頼性に優れる。また、正極合剤層14と正極端子接合部11との間の距離Lを捲回電極体40の厚さTと正極端子接合部11の厚さtとの差分(T−t)で除した値{L/(T−t)}が1.7以下である非水系二次電池100は、電池性能、特にエネルギー密度に優れる。つまり、0.85≦{L/(T−t)}≦1.7を満たす非水系二次電池100は、電池温度の上昇を抑制でき、かつエネルギー密度に優れる。
10 正極、11 正極端子接合部、12 正極端子、13 正極集電体、14 正極合剤層、15 正極突出部、16 正極圧縮部、17 正極合剤層の正極突出部側端部、20 負極、21 負極端子接合部、22 負極端子、23 負極集電体、24 負極合剤層、25 負極突出部、26 負極圧縮部、30 セパレータ、40 捲回電極体、50 外装体、51 正極外部端子、52 負極外部端子、53,54 絶縁部材、55 安全弁、100 非水系二次電池。

Claims (6)

  1. 正極と負極とがセパレータを介して配置された扁平形状の電極体を備える非水系二次電池であって、
    前記電極体の幅方向の一端側に、正極合剤層が形成されず正極集電体がセパレータから突出された正極突出部と、
    該正極突出部の一部が前記電極体の厚さ方向に圧縮され正極端子が接合される正極端子接合部と、
    を有し、
    前記非水系二次電池1つあたりの電池容量は、3Ah以上5Ah未満であり、
    前記電極体の厚さをTとし、前記正極端子接合部の厚さをtとし、前記正極合剤層の正極突出部側端部と前記正極端子接合部との間の距離をLとして、
    0.85≦{L/(T−t)}
    を満たすことを特徴とする非水系二次電池。
  2. 請求項1に記載の非水系二次電池において、
    {L/(T−t)}≦1.7を満たすことを特徴とする非水系二次電池。
  3. 請求項1または2に記載の非水系二次電池において、
    前記非水系二次電池1つあたりの電池容量は、3Ah以上4Ah以下であることを特徴とする非水系二次電池。
  4. 請求項1から3のいずれか1に記載の非水系二次電池において、
    前記電極体は、正極と負極とがセパレータを介して捲回された捲回電極体であることを特徴とする非水系二次電池。
  5. 請求項1から4のいずれか1に記載の非水系二次電池において、
    前記正極合剤層は、正極活物質を含み、
    該正極活物質は、一般式LiaNi1-y-zCoyMnz2(0.5<a<1.2、0<y+z<1)で表されることを特徴とする非水系二次電池。
  6. 請求項1から5のいずれか1に記載の非水系二次電池において、
    前記正極活物質は、組成式LiNi0.33Co0.33Mn0.332で表されることを特徴とする非水系二次電池。
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