JP2014219330A - 計測システム - Google Patents

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Abstract

【課題】送信装置と受信装置との間で精密な同期をとる必要がなく、比較的簡易に広域な大気に対して、高速かつ精密な常時監視が可能となる計測システムを提供する。【解決手段】パルス状のレーザー光L1によって照明された対象物OBからの非後方型の散乱光を1次元以上の走査で一括して検出するので、広域に亘る対象物OBの状態を一括して検出することができる。この際、撮像駆動部としての駆動回路84及び主制御部201がトリガー部88に同期して精細像検出部82に画像の取り込みを行わせるので、パルス状のレーザー光に応じた対象物OBからの散乱光を選択的に検出して強度情報を得ることができ、画像上の位置から対象物OBの方位情報(例えば、方位角、仰角等)も得ることができる。これにより、例えば大気中のエアロゾルの密度分布その他に関する各種情報を簡易に比較的高い信頼性で得ることができる。【選択図】図1

Description

本発明は、遠距離にある対象にレーザー照射を行いつつ対象からの散乱光を測定することにより、対象の状態を広域に亘って高速で計測する計測システムに関する。
パルス状に発光するレーザー照射に対する散乱光を測定し、遠距離にある対象の性質を分析する技術として、バイスタティック型のLIDAR(Light Detection and Ranging)と呼ばれるものが存在する(非特許文献1、特許文献1等参照)。
従来のバイスタティック型のLIDAR装置は、遠隔の対象物からの角度散乱光又は前方散乱光を検出するので、比較的高強度の光を検出することができ、エアロゾルや粒子を含む対象物の濃度、サイズ、屈折率等に関する情報を高感度かつ高解像度で測定することができる。
しかしながら、従来のバイスタティック型のLIDAR装置では、送信装置と受信装置との間で精密な同期をとる必要があり(例えば特許文献1参照)、遠距離になるほど送受信装置間の同期精度を維持することが困難になり、広域になるほど精密な測定が困難にならざるを得ない。
IEEE TRANSACTIONS ON GEOSCIENCE AND REMOTE SENSING, VOL. GE-20, NO.3, JULY 1982, 229-235
特開2004−309367号公報
本発明は、上記背景に鑑みてなされたものであり、送信装置と受信装置との間で精密な同期をとる必要がなく、比較的簡易に広域に広がる大気等に対して、高速かつ精密な常時監視が可能となる計測システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る計測システムは、パルス状のレーザー光を射出するとともに、レーザー光の射出方向を少なくとも1次元以上の走査で変化させる照明部と、照明部を動作させる照明駆動部と、照明部によって射出方向が変化するレーザー光によって照明された対象からの非後方型の散乱光を所定以上の画角で一括して検出する撮像装置と、撮像装置に付随するトリガー部に同期して撮像装置に画像の取り込みを行わせる撮像駆動部とを備える。
上記計測システムによれば、パルス状のレーザー光によって照明された対象からの非後方型の散乱光を1次元以上の走査で一括して検出するので、広域に亘る対象の状態を一括して検出することができる。この際、撮像駆動部が撮像装置に付随するトリガー部に同期して撮像装置に画像の取り込みを行わせるので、パルス状のレーザー光に応じた対象からの散乱光を選択的に検出して強度情報を得ることができ、画像上の位置から対象の方位情報(例えば、方位角、仰角等)も得ることができる。これにより、例えば大気中のエアロゾルの密度分布その他に関する各種情報を簡易に比較的高い信頼性で得ることができる。
本発明の具体的な側面によれば、上記計測システムにおいて、撮像装置に取り込まれた画像信号に基づいて、散乱係数の2次元以上の分布を決定する演算処理部をさらに備える。撮像装置によって取り込んだ画像中の散乱光すなわち検出光の強度や位置に基づいて光路に沿った対象の散乱又は消散係数の見積値を評価することができ、光路を徐々に変更することで、演算処理部によって2次元的又は3次元的な散乱係数又は消散係数の分布を決定することができる。
本発明の別の側面によれば、演算処理部は、所定の初期情報からの逆解析によって例えば3次元的な散乱係数の分布を算出する。つまり、既知の光路に関して散乱係数又は消散係数が分かっている場合、これを所定の初期情報として逆解析することで、対象における2次元的又は3次元的な散乱係数又は消散係数の分布を算定することが可能になる。
本発明のさらに別の側面によれば、照明部は、直交する第1及び第2回転軸のまわりにそれぞれ回転する第1及び第2ポリゴンミラーと、第1ポリゴンミラーの光射出側に配置されて第2ポリゴンミラーの反射面に入射する光線の角度範囲を減少させる第1光学素子と、第2ポリゴンミラーの光射出側に配置されて第1光学素子に入射する前の光線の角度を比例的に復元する第2光学素子とを有する光走査部を備える。この場合、第1ポリゴンミラーの光射出側に配置される第1光学素子が第2ポリゴンミラーの反射面に入射する光線の角度範囲を減少させ、第2ポリゴンミラーの光射出側に配置される第2光学素子が第1光学素子に入射する前の光線の角度を比例的に復元するので、第1及び第2ポリゴンミラーによる走査の角度範囲が比較的大きくなっても、射出方向の歪みを低減して正確な角度で走査を行なうことができる。
本発明のさらに別の側面によれば、第1光学素子は、第2ポリゴンミラーの反射面に入射する光線の第2回転軸に平行な所定面に沿った入射角度を、互いに略一致させ、第2光学素子は、第2ポリゴンミラーの反射面で反射された光線の第2回転軸に平行な別の所定面に沿った射出角度を、第1ポリゴンミラーの反射面で反射された光線の第2回転軸に平行な所定面に沿った射出角度に略一致させる。これにより、第1ポリゴンミラーによる反射の偏角が維持されて、第1ポリゴンミラーと第2ポリゴンミラーとを同一の手法で制御する簡易な2次元走査が可能になる。
本発明のさらに別の側面によれば、撮像装置は、散乱光含む像を検出する光電撮像管を有し、トリガー部は、光電撮像管に付随して設けられ、前記撮像装置から信号を取り出すタイミングを設定する。この場合、光電撮像管等によって、予測が困難な微弱な散乱光を検出光と並行して高感度で撮像することができ、高速の事象を的確に記録することができる。
本発明のさらに別の側面によれば、撮像装置は、光電撮像管の出力を検出するCCD型撮像素子及びCMOS型撮像素子のいずれか一方である固体撮像素子を含み、トリガー部から出力されるタイミング信号に基づいて固体撮像素子を動作させる。この場合、光電撮像管に同期させて固体撮像素子を高速で動作させて高精度の計測が可能になる。
実施形態の計測システムの全体を説明する概略図である。 計測システムの射出装置側を説明するブロック図である。 射出装置のうち走査装置本体の光学系部分を説明する斜視図である。 光学系部分を展開して説明する概念図である。 (A)は、光学系部分によるレーザー光の走査パターンの一例を説明する図であり、(B)は、受光装置による観測を説明する斜視図である。 計測システムの受光装置側を説明する図である。 受光装置の光増幅部等を説明する側方断面の概念図である。 受光装置の撮像装置を説明する図である。 受光装置の主制御部を概念的に説明するブロック図である。 実施形態の計測システムを用いた一計測法を説明する原理図である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態に係る計測システムについて詳細に説明する。
図1に示す実施形態の計測システム1000は、大気中のエアロゾル(汚染物質微粒子等)の状態をリアルタイムで監視するためのものであり、光照射側の射出装置100と光検出側の受光装置200とを一組として備える。射出装置100は、本体1aと架台1bとを有し、受光装置200も、本体2aと架台2bとを有する。これらの射出装置100と受光装置200とは、地表上において例えば数10km程度離れて固定的に配置されている。射出装置100からは、照明光としてパルス状のレーザー光L1が2次元的な方位に走査されるように射出され、レーザー光L1によって照明された広域に広がる対象物OBからは、非後方型の散乱光として検出光L2が射出される。受光装置200は、対象物OBからの微弱な検出光L2を自己トリガー機能によって選択的に検出する。なお、射出装置100と受光装置200とは、連携した動作を行っているが、共通するトリガー信号によって同期をとるような精密な同期動作は行っていない。
図2に示すように、射出装置100は、レーザー光をパルス状に射出する光源装置10と、光源装置10からのレーザー光を走査するための走査装置本体20と、射出装置100を構成する各部の動作を統括的に制御する走査制御部であり撮像制御部である主制御部101とを備える。ここで、光源装置10と走査装置本体20とは、パルス状のレーザー光L1の射出方向を2次元の走査によって変化させる照明部として機能し、主制御部101は、かかる照明部を動作させるための照明駆動部として機能している。この射出装置100は、大気に向けて離散的かつ略均等に分布する角度方向となるようにパルス状のレーザー光を照射する。
光源装置10は、主制御部101の制御下で動作しており、レーザー発生装置11と発振駆動装置12とを備える。レーザー発生装置11は、パルス型のレーザー発振器であり、例えば電気光学型Qスイッチを組み込んだダイオード励起固体レーザー等を用いることができる。発振駆動装置12は、Qスイッチトリガー回路であり、レーザー発生装置11を所望のタイミングで発振動作させる。つまり、発振駆動装置12は、主制御部101からのトリガーパルスを受けてレーザー発生装置11のQスイッチを動作させ、レーザー発生装置11から光線として例えば周期的なレーザー光RAを射出させる。
走査装置本体20は、第1ポリゴンミラー51と第2ポリゴンミラー52とを備える光学部21と、第1ポリゴンミラー51用の第1モーター駆動ユニット23と、第2ポリゴンミラー52用の第2モーター駆動ユニット24と、第1及び第2モーター駆動ユニット23,24の動作を制御するためのミラー回転制御部25と、ミラー回転制御部25、光源装置10等を同期させて動作させるためのパルス発生装置27とを備える。
図3に示すように、光学部21は、第1回転軸AX1のまわりに回転する第1ポリゴンミラー51と、第2回転軸AX2のまわりに回転する第2ポリゴンミラー52と、第1ポリゴンミラー51の光射出側に配置されて、第1ポリゴンミラー51から射出される光線であるレーザー光RA1の状態を調整する第1光学素子53と、第2ポリゴンミラー52の光射出側に配置されて、第2ポリゴンミラー52から射出される光線であるレーザー光RA2の状態を調整する第2光学素子54と、第1ポリゴンミラー51を回転させる第1駆動部55と、第2ポリゴンミラー52を回転させる第2駆動部56とを備える。なお、光学部21には、図2に示すように、第1ポリゴンミラー51に付随してミラー面検出器である1つ以上の第1センサー57が設けられており、第2ポリゴンミラー52に付随してミラー面検出器である1つ以上の第2センサー58が設けられている。
第1ポリゴンミラー51の第1回転軸AX1は、Z軸に平行に延びており、第2ポリゴンミラー52の第2回転軸AX2は、第1回転軸AX1すなわちZ軸に対して垂直なX軸に平行に延びている。第1ポリゴンミラー51の反射面51aは、図2の光源装置10からのレーザー光RA0を反射して、第1段階の走査光であるレーザー光RA1を射出する。第2ポリゴンミラー52の反射面52aは、第1ポリゴンミラー51の反射面51aで反射され第1光学素子53を通過したレーザー光RA1を反射して、第2段階の走査光であるレーザー光RA2を射出する。第2ポリゴンミラー52の反射面52aからのレーザー光RA2は、第2光学素子54を通過する。具体的に説明すると、元のレーザー光RA0は、XY面に平行であってX軸に平行に近い方向から第1ポリゴンミラー51の反射面51aに入射する。また、反射面51aでの反射によって偏向されて第1段階の走査光となったレーザー光RA1は、第1光学素子53を通過してY軸に平行な方向から第2ポリゴンミラー52の反射面52aに入射する。この反射面52aでの反射によって偏向されて第2段階の走査光となったレーザー光RA2は、第2光学素子54を通過することで第1段階の走査状態が再現され、2次元的に走査される光線、すなわち図1に示す射出装置100から射出されるレーザー光L1となる。
ここで、第1段階の走査光であるレーザー光RA1は、第1ポリゴンミラー51によってXY面に平行な所定面内で放射状に発散するように走査されるが、第1光学素子53によってY軸に平行にされる。このため、第1光学素子53は、精度向上も考慮して非球面のシリンドリカルレンズとなっている。第1光学素子53の光軸AXIは、Y軸に平行であるものとし、第1光学素子53は、XY断面において曲率を有し、YZ断面において曲率を有しないものとなっている。
第2段階の走査光であるレーザー光RA2は、第2ポリゴンミラー52によって第2回転軸AX2を含む面すなわちXZ面に平行な所定面内で放射状に発散するように走査されるとともに、第2光学素子54によって非走査方向に関して第1光学素子53に入射する前のレーザー光RA1の角度に復元される。このため、第2光学素子54は、精度向上も考慮して非球面のトーリックレンズとなっている。第2光学素子54の光軸AXOは、YZ面に平行であるものとし、第2光学素子54は、X軸に平行な断面において曲率を有し、YZ断面において曲率を有するものとなっている。
以上のように、第1ポリゴンミラー51によって、レーザー光RA2の元になるレーザー光RA1が偏向され、第1及び第2光学素子53,54との協働によってX軸方向すなわち縦方向に関する走査が行われる。また、第2ポリゴンミラー52によって、レーザー光RA2が偏向され、YZ面内方向すなわち横方向に関する走査が行われる。つまり、第1及び第2ポリゴンミラー51,52と第1及び第2光学素子53,54とによってレーザー光RAが縦横に関して2次元的に走査される。
図4は、X軸方向に関する走査を概念的に説明する図であり、XY面に平行な所定面を基準として光路が展開されている。同図において、第1ポリゴンミラー51の反射面51aからのレーザー光RA1は、±2θの角度範囲で走査される。このレーザー光RA1は、第1光学素子53を経て一旦光軸AX又はY軸に平行となり、第2ポリゴンミラー52の反射面52aに入射する。つまり、第2ポリゴンミラー52の反射面52aに入射するレーザー光RA1の入射角度は、第2回転軸AX2に平行な所定面に沿ったどの位置でも同じになっている。結果的に、第2ポリゴンミラー52の反射面52aで反射されたレーザー光RA2は、第1ポリゴンミラー51の回転角に関わらず光軸AXに平行なままに維持され、第2光学素子54に入射する。第2光学素子54は、例えばX軸方向に関する焦点距離f2が第1光学素子53のX軸方向に関する焦点距離f1と等しくなっており、第2光学素子54を経たレーザー光RA2は、第2回転軸AX2に平行な別の所定面に沿って進行し、一旦収束するとともに発散し、レーザー光RA1が走査される角度範囲±2θと同じ角度範囲で走査される。つまり、第2光学素子54は、第1光学素子53に入射する前のレーザー光RA1の角度を復元する。より具体的には、第2光学素子54は、第2ポリゴンミラー52の反射面52aで反射されたレーザー光RA2の第2回転軸AX2(図3参照)に平行な別の所定面に沿った最終的な射出角度を、第1ポリゴンミラー51の反射面51aで反射された光線の第2回転軸AX2に平行な所定面(XY面)に沿った元の射出角度に略一致させる。
第1光学素子53は、シリンドリカルレンズであり、図3に示す断面(XY断面)を光軸AXに垂直なZ方向に移動させた軌跡として3次元の外形を有する。第2光学素子54の第1面及び第2面のX軸方向を含む光軸上の断面は、第1光学素子53の第1面及び第2面のX軸方向を含む断面と同じとしている。ただし、第2光学素子54は、トーリックレンズであり、第1光学素子53と同様の断面を光軸AXO上に設定された或る基準点を通るとともにX軸に平行な回転軸(不図示)のまわりに回転させた軌跡として3次元の外形を有する。
以上の説明では、第2光学素子54のX軸方向に関する焦点距離f2が第1光学素子53のX軸方向に関する焦点距離f1に等しいとしたが、焦点距離f2が焦点距離f1と異なるものとすることもできる。この場合、レーザー光RA2が走査される角度範囲は、レーザー光RA1が走査される角度範囲±2θと異なるが、係数を掛けた比例的な関係を有するものとなる。つまり、この場合も第2光学素子54は、第1光学素子53に入射する前のレーザー光RA1の角度を比例的に復元する。さらに、第2光学素子54のX軸方向に関する焦点距離f2は、正に限らず負とすることができ、この場合もレーザー光RA2をX方向に発散するように走査することができる。
図5(A)は、図3の光学部21によるレーザー光RAの走査パターンを射出装置100側から見た一例を説明する図である。レーザー光RAは、対象領域AR内において第1ポリゴンミラー51によってX軸方向に対応する角度Θを周期的に所定量(単位走査角度)だけ変化させつつ、第2ポリゴンミラー52によってYZ面内の特定方向に対応する角度Φを周期的に所定量(単位走査角度)だけ変化させた角度方向に離散的に照射される。なお、図示の例では、第1ポリゴンミラー51による単位走査角度と第2ポリゴンミラー52による単位走査角度とが略等しいものとなっているが、第1ポリゴンミラー51による単位走査角度と第2ポリゴンミラー52による単位走査角度とのいずれか一方を相対的に小さくすることもできる。
図5(B)は、射出装置100によるレーザー光RA(L1)の走査パターンを受光装置200側から観測する状況を説明する図である。射出装置100から射出されるレーザー光L1によって、天空の立体空間であるレーザー照射領域VAでは、漏れのないレーザー走査が行われる。この結果、受光装置200では、視野を固定したままで画像を取り込むだけで、射出装置100からのレーザー光L1によって照明されたレーザー照射領域VAからの散乱光として検出光L2を得る。ここで、レーザー照射領域VAの正面(受光装置200の光軸に垂直な仮想的面)SP及びこれに平行な奥の面からの検出光L2は、2次元分布のパターンP1として検出され、奥行き方向に配列されたパターンP2は同一視線上でパルス状に変化するものとして経時的に検出される。なお、射出装置100からのレーザー光L1は、図2に示すレーザー発生装置11に設けたビームエキスパンダーの調整によって所望の程度に小さな広がりを有するものとでき、パターンP1のドット(検出単位)を受光装置200の解像度と同程度或いはそれ以下とできる。また、レーザー照射領域VAの正面SP等におけるレーザー光L1の走査は、図3のX軸やY軸の方向を調整することで、図5(A)に示す走査パターンの主走査方向の傾きを任意に調整でき、主走査方向を例えば水平方向や鉛直方向とすることができる。つまり、レーザー光L1の主走査は、図5(B)のX'方向やY'方向に一致させることができ、この場合、正面SP及びこれに平行な奥の面の縦走査線又は横走査線からの散乱光を格子状点として検出しやすくなる。レーザー光L1の射出に関する2軸の走査面の選び方は、受光装置200の受光面における画素の受光効率が最大になるように予め幾何学的に決めることになる。
図2に戻って、第1ポリゴンミラー51に付随して設けられた第1センサー57は、光源と光検出素子とを一体化したユニットであり、反射面51aに検査光を入射させて反射させた反射光を検出することによって、第1ポリゴンミラー51の回転姿勢に関する情報を検出することができ、第1ポリゴンミラー51の回転速度や回転の起点を検出するために利用される。第2ポリゴンミラー52に付随して設けられた第2センサー58も、第1センサー57と同様の構造を有し、反射面52aに検査光を入射させて反射させた反射光を検出することによって、第2ポリゴンミラー52の回転姿勢に関する情報を検出することができ、第2ポリゴンミラー52の回転速度や回転の起点を検出するために利用される。第1及び第2センサー57,58の検出出力は、後述する第1及び第2モーター駆動ユニット23,24を介してミラー回転制御部25や主制御部101に送信される。
第1モーター駆動ユニット23は、ミラー回転制御部25の制御下で動作し、第1駆動部55に組み込まれたモーターに駆動電圧を供給することによってモーターを一定速度で回転させる。第1駆動部55には、モーターに付随してエンコーダが組み込まれており、第1駆動部55に駆動された第1ポリゴンミラー51の回転角度を示すエンコーダ信号をミラー回転制御部25に出力する。
第2モーター駆動ユニット24は、ミラー回転制御部25の制御下で動作し、第2駆動部56に組み込まれたモーターに駆動電圧を供給することによってモーターを一定速度で回転させる。第2駆動部56には、モーターに付随してエンコーダが組み込まれており、第2駆動部56に駆動された第2ポリゴンミラー52の回転角度を示すエンコーダ信号をミラー回転制御部25に出力する。
ミラー回転制御部25は、DSP等の信号処理回路を組み込んだものであり、第1及び第2モーター駆動ユニット23,24からのエンコーダ信号に処理を施してフィードバックに利用している。つまり、ミラー回転制御部25は、第1及び第2ポリゴンミラー51,52の回転状態を直接的に監視して回転角度を一定に保っている。
パルス発生装置27は、主制御部101の制御下で走査装置本体20を動作させるための基準パルスを発生する。パルス発生装置27からの基準パルスは、ミラー回転制御部25の動作に利用される。
主制御部101は、コンピューター等からなる装置であり、パルス発生装置27やミラー回転制御部25を適宜動作させるとともに、第1及び第2モーター駆動ユニット23,24を介して第1及び第2ポリゴンミラー51,52の回転角度を示すエンコーダ信号を受け取る。主制御部101は、第1及び第2ポリゴンミラー51,52の回転角度に同期させて、光源装置10の発振駆動装置12にレーザーパルス発生用のトリガー信号を出力する。つまり、主制御部101は、第1及び第2ポリゴンミラー51,52の回転角度に同期させて光源装置10を動作させることにより、レーザー光RAの2次元的な走査とパルス発生のタイミングとを制御する。なお、主制御部101は、外部のネットワークNWとの間で通信を可能にする通信部30を備える。
主制御部101は、GPS等を利用して射出装置100の位置座標を取得することができ、この位置情報を通信部30を介して受光装置200に送信することができる。
以下、図6等を参照して、図2の射出装置100と対にして使用される受光装置200について説明する。受光装置200は、例えばシュミットカメラ型の観測装置であり、比較的広角の無限遠結像系である撮像光学部60と、撮像光学部60によって取得した短パルスの微弱光を増幅する光増幅部70と、光増幅部70によって得た画像を高速で検出する検出部80と、受光装置200を構成する各部の動作を統括的に制御する走査制御部であり撮像制御部である主制御部201とを備える。ここで、撮像光学部60と光増幅部70と検出部80とは、射出装置100からのレーザー光によって照明された対象物OBからの非後方型の散乱光を広い画角で一括して検出する撮像装置として機能し、検出部80と主制御部201とは、かかる撮像装置を動作させるための撮像駆動部として機能している。
受光装置200のうち撮像光学部60は、結像ミラー61と、補正板62と、架台装置63とを備える。撮像光学部60において、結像ミラー61は、結像用の反射鏡として、球面、放物面その他の非球面等である反射面61aを有し、対象からの光線DL、すなわち図1に示す受光装置200に入射する検出光L2を集光して像形成位置IS上に観察対象像を形成する。補正板62は、薄いレンズであり、光入射面及び光射出面の少なくとも一方は、非球面等となっており、結像ミラー61に入射する光線DLの光路を補正する。補正板62は、図示のように1枚構成のものに限らず、複数枚の構成とできる。
図7に詳細に示すように、光増幅部70は、像伝達部70aと、イメージインテンシファイアー70bとによって構成される。前者の像伝達部70aは、2次元的に広がる像形成位置IS上に形成された像をイメージインテンシファイアー70bの光学窓に導く役割を有するとともに、後述する光学フィルター74によって対象物からの光線DLを特定の波長域の計測光に制限することができる。
像伝達部70aは、光透過基板71と、レンズアレイ72と、光ガイドアレイ73と、光学フィルター74とを備える。像伝達部70aを構成する光透過基板71、レンズアレイ72、光ガイドアレイ73等の部分は、光軸OAに垂直な面に沿って配置される枠状の支持体75a,75bに支持されて一体的に固定されている。ここで、支持体75bは、後述する入力部76の一部でもある。
像伝達部70aのうち光透過基板71は、湾曲した薄い球殻状の部材である。光透過基板71の外側は、凸の球面であり、像形成位置ISに対応する入射面71aとなっている。光透過基板71の内側は、レンズアレイ72を球殻状又はドーム状に配列した状態で支持している。レンズアレイ72を構成するレンズ要素72eは、これを通過する光線の射出角を入射角よりも減少させる役割を有し、射出NAを入射NAよりも減少させ平行光に近づけることで、開口数を減少させる開口数変換を行う。これにより、次段の光学フィルター74に入射させる光線光の入射角を小さくすることができる。光ガイドアレイ73は、レンズアレイ72に対向して配置され、多数の細長い光ガイド要素73eを束ねた構造を有する。これらの光ガイド要素73eは、レンズアレイ72を構成する多数のレンズ要素72eに対応して1対1で配置されている。光ガイドアレイ73の射出面73bは、イメージインテンシファイアー70bの入力部76に対向しており、全体として凹の球状面を形成している。
なお、レンズアレイ72のレンズ要素72eと、光ガイドアレイ73の光ガイド要素73eとの対については、予め計画されて射出されるレーザー光の光線の方向に整合するように整列させ、より光の収集効率を上げるように配置することが可能である。その場合、射出されたレーザー光に対する感度が全体として最大となるように最適な位置に受光装置200の向きとともに整列させることで収集効率の向上が比較的容易に実現される。
光学フィルター74は、レンズアレイ72と光ガイドアレイ73との間に形成された薄い空隙GAに挿入されるように配置されている。光学フィルター74は、所定波長の光を選択的に透過させるものであり、例えば特定の紫外光や赤外光を狭帯域で通過させるバンドパスフィルターである。光学フィルター74は、例えば波長特性が異なる3つの領域に区画されており、自転等によって3つの領域のレンズアレイ72に対する配置を変更することができる。これにより、異なる波長帯域の像を多少の時間差をもって並列的に検出することができる。なお、光学フィルター74は、別タイプの光学フィルターに交換することもできる。
光増幅部70のうち後者のイメージインテンシファイアー70bは、結像ミラー61によって結像され像伝達部70aによって伝達された微弱な画像を増幅する。イメージインテンシファイアー70bは、結像光を光電変換するための入力部76と、光電変換後の電子を収束させる静電収束系77と、収束状態で入射した電子を光に変換して像を形成する出力部78とを有する。ここで、入力部76と静電収束系77とは、散乱光を検出するための光電撮像管となっている。イメージインテンシファイアー70bの入力部76は、金属製の容器本体79の開放側の一端に固定されている。入力部76は、例えば外側が平面で内側が凹曲面であるファイバーオプティックプレートである光学窓76aを有しており、光学窓76aの内側には所定の特性を有する光電変換物質の蒸着によって光電変換面76cが形成されている。静電収束系77は、容器本体79の側壁内面に支持されている。静電収束系77は、複数の電子収束用の電極部分77a〜77dを有している。出力部78は、容器本体79の底部に固定されている。出力部78は、例えばファイバーオプティックプレート78aで形成され、入射面78bには、所定の特性を有する蛍光体が塗布されている。ファイバーオプティックプレート78aの入射面78bは、静電収束系77の結像面の位置に配置されており、静電収束系77の結像面と一致するような面形状を有している。このファイバーオプティックプレート78aの前段にマイクロチャネルプレート(MCP)を配置することもできる。この場合、MCPによって入射電子を増倍し、ファイバーオプティックプレート78aによって増倍された電子に対応する蛍光像が形成される。
なお、出力面を蛍光面が付着したファイバーオプティックプレートの代わりに半導体画素検出器を配置して直接電子の入射を検出し、画素ごとの電流出力信号を読み出す方式もある。その場合、後述するリレー光学系81やトリガーセンサー(粗像検出部83等)は省略され、トリガー判定回路と読み出し用のセンサーとが一体となった構成となる。
検出部80は、光増幅部70のイメージインテンシファイアー70bによって増幅された画像を電気的な信号として検出する。検出部80は、リレー光学系81と、精細像検出部82と、粗像検出部83と、駆動回路84とを備える。リレー光学系81は、光軸OAに沿った光路上流側に配置されるディストリビューター81aと、ディストリビューター81aよりも光路下流側に配置される本体光学系81bと、ディストリビューター81aによって分岐されたトリガー光を検出する分岐光路部81cとを備える。リレー光学系81のうちディストリビューター81aは、ビームスプリッターである。
図8に示すように、検出部80のリレー光学系81は、イメージインテンシファイアー70bに設けた出力部78の出力面78cの像を、精細像検出部82の撮像面82i上に略等倍で投射する。リレー光学系81は、出力部78の出力面78c側すなわち物体側でテレセントリックであり、精細像検出部82の撮像面82i側すなわち像側で非テレセントリック又はテレセントリックである。
ディストリビューター81aは、一種のハーフミラーであるビームスプリットミラーSMを内蔵するプリズムである。ディストリビューター81aは、イメージインテンシファイアー70bの出力面78cにおける蛍光像を所定強度の2つの蛍光像すなわち第1及び第2蛍光像に分配する。ディストリビューター81aのビームスプリットミラーSMを透過して直進する第1蛍光像の光束は、第1光路OP1に導かれ、本体光学系81bを通過して固体撮像素子82aの撮像面82iに入射する。ディストリビューター81aのビームスプリットミラーSMで反射されて折り曲げられた第2蛍光像の光束は、第2光路OP2に導かれ、光電撮像管からなる粗像検出部83の撮像面83iに入射する。ディストリビューター81aは、ビームスプリットミラーSMを透過する光の強度と、透過されずに反射される光の強度とが、所定の比率(α(透過率)/β(反射率))となるように設定されている。具体的には、ディストリビューター81a自身の吸収による透過率の低下を考慮しない場合、例えば透過率α=70%、反射率β=30%に設定されている。α/βの比ついては、任意に設定することができるが、精細像検出部82の撮像面82iに入射する第1蛍光像の光束の光量を多くする観点で、1よりも大きくすることが一般に望ましい。
なお、本体光学系81bは、複数のレンズで構成される投射レンズであり、リレー光学系81の投射機能を担っている。
分岐光路部81cは、イメージインテンシファイアー70bの出力面78cの像を、粗像検出部83の撮像面83i上に略等倍で投射する。分岐光路部81cは、明るさを最も重視しており、物体側にも像側にも非テレセントリックである。なお、ディストリビューター81aは、分岐光路部81cの一部にもなっている。
精細像検出部82は、例えばCMOS型撮像素子である固体撮像素子82aと、固体撮像素子82aに撮像動作を行わせる駆動回路82bとを有し、駆動回路84の位置/タイミング制御回路84bから出力されるタイミング信号に基づいて固体撮像素子82aに撮像動作を行わせることができる。固体撮像素子82aは、撮像面82iを有しており、撮像面82iを格子状に分割するように、y方向にm(例えば12)行で、x方向にn(例えば12)列で、全体としてm行×n列=A(例えば144)チャンネルの局所領域AR1を有する。各局所領域AR1は、単独でCMOS型撮像素子として機能し、2次元的な画像検出がそれぞれ可能になっている。各局所領域AR1は、個別の異なるタイミングで撮像動作を行うことができ、上記位置/タイミング制御回路84bから出力される個別のタイミング信号に基づいて独立して撮像動作を行う。つまり、出力部78の出力面78cは、本体光学系81bを介して固体撮像素子82aの撮像面82iの共役位置に配置されており、撮像面82iを構成する局所領域AR1によって、仮想的にm行×n列=Aチャンネルに区分して個別に観察可能になっている。
粗像検出部83は、マルチアノードフォトマルチプライヤを備える光電撮像管であり、その撮像面83iは、y方向にm(例えば12)行で、x方向にn(例えば12)列で、全体としてm行×n列=A(例えば144)チャンネルの区分領域AR2を有する。つまり、粗像検出部83は、Aチャンネルの区分領域AR2に対応してメッシュダイノードを有し、第2蛍光像が所定以上の強度で入力されたダイノードのアノードからのみ、撮像面83i上の第2蛍光像を光電変換して得られた電流が出力される。なお、撮像面83i上に第2蛍光像の光束が入射して電流が出力されるまでに要する時間は、1ナノ秒程度である。粗像検出部83は、各アノードから出力された電流に基づいて、いずれの区分領域AR2に第2蛍光像の光束が入射したかを、その現出タイミングとともに特定できるようになっている。つまり、イメージインテンシファイアー70bの出力面78cは、粗像検出部83の撮像面83iを構成する区分領域AR2によって、仮想的にm行×n列=Aチャンネルに区分されて個別に監視可能になっている。なお、このような区分領域AR2に対応するイメージインテンシファイアー70bの出力面78c上の仮想的な区分領域は、精細像検出部82の局所領域AR1にも対応するものとなっている。ここで、上記出力面78cのうち微弱な事象が現出した区分領域を現出領域と呼ぶものとする。
駆動回路84は、粗像検出部83の検出信号に基づいて動作する論理回路部84aと、論理回路部84aの出力に基づいて動作する位置/タイミング制御回路84bとを備える。なお、駆動回路84は、リレー光学系81の分岐光路部81cと協働することにより、トリガー部88として機能する。このトリガー部88は、リレー光学系81のディストリビューター81aで分配された第2蛍光像の光束を監視して、精細像検出部82の固体撮像素子82aによる第1蛍光像の撮影を適切なものとする。
論理回路部84aは、例えば波高弁別器を備えており、粗像検出部83の各アノードから出力される電流が所定の閾値を超えたか否か、すなわち微弱な検出光L2又は光線DLの現出タイミングを例えば2値的な情報として検出する。具体的には、論理回路部84aは、粗像検出部83を構成する任意の行のアノードから出力される電流と、任意の列のアノードから出力される電流とをスレショルドしており、粗像検出部83によって検出した第2蛍光像を、x方向(m行)とy方向(n列)とのそれぞれに関する位置情報及びタイミング情報に変換する。つまり、粗像検出部83の特定の区分領域AR2に第2蛍光像の光束が入射した場合、論理回路部84aは、その時間、位置等に関する情報を出力することにより、イメージインテンシファイアー70bによって検出した微弱な検出光L2又は光線DLの入射について、この検出光L2が入射している時間、位置、移動方向等を求めることを可能にする。
位置/タイミング制御回路84bは、例えばフィルター、遅延回路等を備えており、論理回路部84aから出力された情報、すなわち微弱な検出光L2又は光線DLの入射に関する位置情報及びタイミング情報に基づいて精細像検出部82を動作させる。具体的には、粗像検出部83の区分領域AR2と、精細像検出部82の局所領域AR1との相関がとられており、位置/タイミング制御回路84bは、区分領域AR2のうち第2蛍光像が検出された現出領域に対応する固体撮像素子82aの局所領域AR1等において選択的に同期して第1蛍光像の撮像を行わせるべく、精細像検出部82の駆動回路82bに駆動信号を出力する。つまり、粗像検出部83によって検出された微弱な検出光L2又は光線DLが入射している時間、位置、移動方向等に応じて、精細像検出部82による撮像動作を必要最小限に制限することができるので、イメージインテンシファイアー70bの出力から高速で微弱な事象のみを抽出して高いS/N比で撮像することを可能にする。この際、位置/タイミング制御回路84bは、粗像検出部83の出力に基づいて、固体撮像素子82aによる撮像の露光時間を調整することもできる。
図6に戻って、架台装置63は、架台駆動部63bを内蔵しており、結像ミラー61及び補正板62からなる結像光学系と、光増幅部70と、検出部80とを一体として特定方向に向けることができる。架台装置63は、主制御部201の制御下で動作しており、結像ミラー61の光軸OAの方位角ζ及び仰角ηに関する方向情報を主制御部201に出力する。なお、主制御部201は、外部のネットワークNWとの間で通信を可能にする通信部90を備える。
図9は、受光装置200の主制御部201の演算処理部としての構造を概念的に説明するブロック図である。主制御部201は、コンピューター等からなる装置であるが、内蔵するソフトウエアにより、位置計測部4a、方位換算部4b、光路算出部4c、係数空間テーブル4d、係数評価部4e、記憶部4f、演算処理部4q等として機能する。位置計測部4aは、GPS等を利用して受光装置200の位置座標を取得する。方位換算部4bは、架台装置63からの光軸OAの方向情報に基づいて検出画像中の特定画素に対応する視線方向又は指向方向(方位角ζj、仰角ηj)を算出する。光路算出部4cは、方位換算部4bによって得た指向方向から上空大気中の光路を算定する。係数空間テーブル4dは、上空大気の消散係数等の3次元的な分布の初期値や計算結果を保管する。係数評価部4eは、精細像検出部82による検出画像中の特定画素の輝度に基づいて消散係数等の計算値を評価する。演算処理部4qは、処理に必要な各種データを保管する記憶部4fを参照しつつ、精細像検出部82、方位換算部4b、光路算出部4c等からの出力に基づいて既定の演算を行い大気中のエアロゾルの状態を可視化して表示する。
以下、図10を参照して、計測システム1000による大気中のエアロゾルの状態監視方法の一例を説明する。
まず、射出装置100によって照明された特定点OBjからの散乱光を受光装置200によって観測した場合を考える。この場合、受信光強度は、射出装置100から特定点OBjまでの経路Rj1での透過率Tj1と、特定点OBjから受光装置200までの経路Rj2での透過率Tj2と、特定点OBjに存在するエアロゾル等の物質による散乱係数SCj(κ)とに依存するものとなっている。ここで、散乱係数SCj(κ)は、散乱角κの関数である。経路Rj1の長さLG1や経路R2の長さLG2は、射出装置100及び受光装置200の位置に関する座標データと、観察されている指向方向の方位角ζj及び仰角ηjとから幾何学的に算出され、散乱角κjも同様に算出される。
大気の散乱係数SCの3次元分布が既知である場合、或いは大気の散乱係数SCの3次元分布を仮定する場合、特定点OBjにおける散乱係数SCjは当然のことながら、その前後の経路Rj1,Rj2の透過率Tj1,Tj2も計算することができる。
ここで、仮に特定の指向方向又は視線方向に限定した状態で、受光装置200から離れるようにレーザー光L1が走査されるものとすると、観察されている指向方向において遠ざかるような一群の時系列的な受信光強度Pが得られる。いずれか1つの特定点OBjの散乱係数SCjが分かっているとすれば、以下の差分e
Figure 2014219330
もしくは、特定点OBjの受信光強度Pobs jと特定点OBjに隣接する次の点OBj+1の受信光強度Pobs j+1とを用いてこれらの比Pobs j+1/Pobs jを計算する場合、同様の差分e
Figure 2014219330
のいずれかを最小とするようにして、特定点OBjの散乱係数SCj(κ)から次の点OBj+1の散乱係数SCj+1を決定することができる。例えば、受光装置200に最も近い点OB1の散乱係数SC1が所定の初期情報として既知であるとすれば、上記特定の指向方向又は視線方向に沿った散乱係数SC1,SC2,SC3,…を順次計算(逆解析)することができる。さらに、特定点OBjと射出装置100と受光装置200とを含む観測断面内で仰角を変えつつ同様の逆解析処理等を行うことで、この観測断面内における散乱係数SCの2次元的な分布を得ることができる。上記所定の初期情報は、例えば地上近傍用の別タイプのエアロゾル計測装置の計測結果を利用することができる。以上の手法と同様に、観測断面を変化させつつ同様の逆解析処理等を行うことで、散乱係数SCの3次元的な分布を決定することもできる。以上において、得られた散乱係数SCに基づいて透過率Tを修正しつつ再計算を行うことで、計測の信頼性を高めることができる。なお、以上の計算では、散乱係数SCの空間分布の初期値を仮定しているが、計算の便宜上は、大気空間を小セルに分割して各セルに散乱係数SCを当てはめることが行われる。散乱係数SCを当てはめる空間の分割数は、計測システム1000の用途や仕様に応じて適宜設定することができる。一般的には、空間の分割数が多いほど計測を精密にでき、空間の分割数が少ないほど収束値を得るまでの時間すなわち処理時間を短くできる。受光装置200による画像取り込みの分解能や射出装置100によるレーザー光の走査密度は、散乱係数SCに関する空間分割数に対応する値よりも高くできる。この場合、レーザー走査の幾何学的な自由度が増える。一方、受光装置200による画像取り込みの分解能は、散乱係数SCに関する空間分割数に対応する値程度とすることもできる。この場合、幾何学的な配置を整合させることができ、低コストで迅速な処理が可能になる。
計測システム1000としてエアロゾル等の状態を監視するため、受光装置200の主制御部201は、位置計測部4aとして通信部90を利用して射出装置100からその位置座標等に関する情報を取得する。主制御部201は、射出装置100からのレーザー光L1の走査パターン、走査角度範囲、走査の基準方位等に関する情報も取得する。主制御部201は、方位換算部4b及び光路算出部4cとして、走査されたレーザー光L1の指向方向(方位角ζj、仰角ηj)に基づいて光路を算定し、係数評価部4eとして以上で説明した逆解析によって係数空間テーブル4dを参照しつつ光路に沿った消散係数又は散乱係数を決定し、結果を記憶部4fに保管する。主制御部201は、以上の手法で計算された上空大気の消散係数又はエアロゾル濃度の空間的な分布を3次元的に可視化して表示することができる。計測システム1000による計測を数秒から数分間隔で繰り返すことにより、上空大気の消散係数又はエアロゾル濃度の空間的な分布を略リアルタイムで表示し、その変動を画像的に保管することができる。
以下、具体的な実施例について説明する。エアロゾルの計測用として、射出装置100から射出される照明用のレーザー光L1の波長を355nm、266nm等とし、最大周波数を100kHz(300μJ/パルス)とした。なお、エアロゾルの場合、信号検出用として波長266nmを使用した場合、355nmをバックグラウンド検出用として用いることができる。また、オゾンの計測用として、射出装置100から射出される照明用のレーザー光L1の波長を308nm等とし、最大周波数を100kHz(250μJ/パルス)とした。雲底用として、射出装置100から射出される照明用のレーザー光L1の波長を785nm等とした。照明用のレーザー光L1の照射に際しては、例えばポリゴンミラーによる走査角を80°×80°とし、200×200点/秒で走査を行い、走査精度を5分角とした。受光装置200は、可搬型と固定広域型とを作製した。可搬型の場合、視野角42°であり、精度0.02°で指向方向又は視線方向を検出でき、固定広域型の場合、視野角25.6°であり、精度0.4°で指向方向又は視線方向を検出できる。
以上で説明した計測システム1000によれば、パルス状のレーザー光L1によって照明された対象物OBからの非後方型の散乱光を1次元以上の走査で一括して検出するので、広域に亘る対象物OBの状態を一括して検出することができる。この際、撮像駆動部としての駆動回路84及び主制御部201がトリガー部88に同期して精細像検出部82に画像の取り込みを行わせるので、パルス状のレーザー光に応じた対象物OBからの散乱光を選択的に検出して強度情報を得ることができ、画像上の位置から対象物OBの方位情報(例えば、方位角、仰角等)も得ることができる。これにより、例えば大気中のエアロゾルの密度分布その他に関する各種情報を簡易に比較的高い信頼性で得ることができる。これにより、局所的な施設上空の大気状態、隣国からの大気汚染流入、都市域の大気汚染動向等の監視が可能になり、これらの網羅的監視が行える3次元リアルタイム撮像ライダー(3D−RTIL)を実用化することができる。
以上実施形態に即して本発明を説明したが、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
上記実施形態では、射出装置100において走査装置本体20がポリゴンミラー51,52からなるが、ポリゴンミラー51,52に代えてガルバノミラーを用いることもでき、光学素子53,54を省略することもできる。さらに、走査装置本体20のよる走査パターンも図5(A)に例示するものに限らず、目的や対象に応じて様々なパターンとできる。
上記実施形態の受光装置200は、例示であり、例えば受光装置200において光増幅部70の像伝達部70aを省略することができる。
上記実施形態では、リレー光学系81に付随するディストリビューター81aをトリガー部88の一部として用いているが、リレー光学系81に付随するディストリビューター81aに代えて別の手法(例えばイメージインテンシファイアー70bに設けたトリガー部)を用いることもできる。
上記実施形態では、イメージインテンシファイアー70bの出力部78にファイバーオプティックプレート78aを設けているが、ファイバーオプティックプレート78aを省略して固体撮像素子82aによって直接的に電子線像を検出することができる。
上記実施形態では、受光装置200において区分領域AR2単位でトリガー信号の検出を行っているが、画素単位でトリガー信号の検出を行うこともできる。
上記実施形態では、大気中のエアロゾル、オゾン等の濃度分布を計測したが、その他の因子による散乱を想定して大気その他の対象の状態を計測することもできる。例えば、航空管制用の雲底計測や乱流監視などを広域かつ高精度でリアルタイム化する応用が考えられる。
上記実施形態では、計測システム1000が一対の射出装置100と受光装置200とを備えるとしたが、複数対の射出装置100と受光装置200とを例えば格子状又はアレイ状に配列することによって計測システム1000を構成するならば、広域で大気状態等の観測又は計測が可能になる。さらに、射出装置100及び受光装置200からなる多数の対を通信ネットワークで接続することにより、さらに広域の大気状態等を一括してリアルタイムで計測及び記録することができる。これにより、数100m〜数1000kmに亘る様々なレンジでの網羅的監視が実現され得る。
4a…位置計測部、 4b…方位換算部、 4c…光路算出部、 4d…係数空間テーブル、 4d…係数空間テーブル、 4e…係数評価部、 4e…係数評価部、 4f…記憶部、 4q…演算処理部、 10…光源装置、 20…走査装置本体、 21…光学部、 23,24…モーター駆動ユニット、 25…ミラー回転制御部、 27…パルス発生装置、 51…ポリゴンミラー、 51…リレー光学系、 51,52…ポリゴンミラー、 53,54…光学素子、 57,58…センサー、 60…撮像光学部、 61…結像ミラー、 63…架台装置、 70…光増幅部、 70a…像伝達部、 70b…イメージインテンシファイアー、 72…レンズアレイ、 73…光ガイドアレイ、 74…光学フィルター、 76c…光電変換面、 77…静電収束系、 78…出力部、 78a…ファイバーオプティックプレート、 80…検出部、 81…リレー光学系、 81a…ディストリビューター、 82…精細像検出部、 82a…固体撮像素子、 83…粗像検出部、 84…駆動回路、 84a…論理回路部、 84b…タイミング制御回路、 88…トリガー部、 100…射出装置、 101…主制御部、 200…受光装置、 201…主制御部、 1000…計測システム、 AX…光軸、 AX1…回転軸、 AX2…回転軸、 L1…レーザー光、 L2…検出光、 OA…光軸、 OB…対象物

Claims (7)

  1. パルス状のレーザー光を射出するとともに、レーザー光の射出方向を少なくとも1次元以上の走査で変化させる照明部と、
    前記照明部を動作させる照明駆動部と、
    前記照明部によって射出方向が変化するレーザー光によって照明された対象からの非後方型の散乱光を所定以上の画角で一括して検出する撮像装置と、
    前記撮像装置に付随するトリガー部に同期して前記撮像装置に画像の取り込みを行わせる撮像駆動部と
    を備える計測システム。
  2. 前記撮像装置に取り込まれた画像信号に基づいて、散乱係数の2次元以上の分布を決定する演算処理部をさらに備える、請求項1に記載の計測システム。
  3. 前記演算処理部は、所定の初期情報からの逆解析によって散乱係数の分布を算出する、請求項2に記載の計測システム。
  4. 前記照明部は、直交する第1及び第2回転軸のまわりにそれぞれ回転する第1及び第2ポリゴンミラーと、前記第1ポリゴンミラーの光射出側に配置されて前記第2ポリゴンミラーの反射面に入射する光線の角度範囲を減少させる第1光学素子と、前記第2ポリゴンミラーの光射出側に配置されて前記第1光学素子に入射する前の光線の角度を比例的に復元する第2光学素子とを有する光走査部を備える、請求項1から3までのいずれか一項に記載の計測システム。
  5. 前記第1光学素子は、前記第2ポリゴンミラーの反射面に入射する光線の前記第2回転軸に平行な所定面に沿った入射角度を、互いに略一致させ、
    前記第2光学素子は、前記第2ポリゴンミラーの反射面で反射された光線の前記第2回転軸に平行な別の所定面に沿った射出角度を、前記第1ポリゴンミラーの反射面で反射された光線の前記第2回転軸に平行な前記所定面に沿った射出角度に略一致させる、請求項4に記載の計測システム。
  6. 前記撮像装置は、散乱光を含む像を検出する光電撮像管を有し、
    前記トリガー部は、前記光電撮像管に付随して設けられ、前記撮像装置から信号を取り出すタイミングを設定する、請求項1から5までのいずれか一項に記載の計測システム。
  7. 前記撮像装置は、前記光電撮像管の出力を検出するCCD型撮像素子及びCMOS型撮像素子のいずれか一方である固体撮像素子を含み、前記トリガー部から出力されるタイミング信号に基づいて前記固体撮像素子を動作させる、請求項6に記載の計測システム。
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