JP2014218798A - 透明板付き防潮壁 - Google Patents

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Abstract

【課題】 透明板が表面の傷等によって透明度を低下させたとき、その透明板を容易に取り替えできるようにした透明板付き防潮壁を提供する。とくに、構造が簡単で、外観にすぐれ、部品にサビ等が発生しにくいものを提供する。
【解決手段】 防潮壁1は、厚さ方向に貫通する開口3が壁2の中に設けられていて、その開口3に透明板10が取り付けられたものである。厚さ方向のいずれかの位置で、開口3の外周部である壁2に、水の側を向いた縦向き面8があるとともに、当該縦向き面8から水の側へ間隔をおいた位置で、上記開口3の周りの部分に、上記縦向き面8と平行な部分11aを含む留め板11が設けられていて、上記縦向き面8と上記留め板11の上記平行な部分11aとの間に、上記透明板10の外縁部10aが挟み付けられている。
【選択図】 図2

Description

請求項に係る発明は、厚さ方向に貫通する開口を有していて、樹脂やガラスでできた透明板(半透明のものを含む)がその開口に取り付けられている透明板付き防潮壁(淡水用の防水壁を含む)に関するものである。
津波や高潮、洪水等で浸水のおそれがある地域では、海や川に防潮壁を築いて水の浸入等を防止することが広く行われている。防潮壁は、一般的にはコンクリート等で形成されるが、コンクリートのみだと景観にすぐれないうえ、水位の上昇時等にも、防潮壁を通して海や河川等の様子を知ることができない。そこで、下記の特許文献1・2では、アクリル等の透明板を一部に使用する防潮壁が提案されている。
特開2008−208681号公報 特許第4134242号公報
防潮壁に透明板を設けると、陸側から海や河川や湖沼等を眺めることができるため、景観にすぐれるほか、津波、高潮、洪水等によって水位が上昇したときも防潮壁を通して海や河川等の様子を知ることができ、警戒のレベルを把握したり避難準備をしたりすることが容易であるなど、安全面でも有利である。
アクリル樹脂やポリカーボネート樹脂等の透明板は、硬度が低く熱に弱いという短所を有している。そのため、傷が付いたり、タバコの火を押し付けられて一部が変形したりすることによって表面がクリアでなくなり、全体として透明度が低下する場合がある。
上記の特許文献1・2に記載された防潮壁は、そのような場合の対処について考慮したものではないため、透明板の透明度が次第に低下することを避けられない。そして、何年かの後には、その透明板を通して海や河川等を明瞭に眺めることは難しくなり、景観や安全に関する利点が失われてしまう可能性がある。透明板がガラス板である場合にも、表面が傷付いたり、割れたり汚れたりして透明度が低下することがあるので、上記と同様の状態になる可能性がある。
本願請求項に係る発明は、透明板が表面の傷等によって透明度を低下させたとき、その透明板を容易に取り替えできるようにした透明板付き防潮壁を提供するものである。とくに、構造が簡単で、外観にすぐれ、部品にサビ等が発生しにくいものを提供する。
発明による透明板付き防潮壁は、防潮壁を厚さ方向に貫通する開口が、壁の中または支柱もしくは枠の間に設けられていて、その開口に透明板が取り付けられた透明板付き防潮壁(淡水用の防水壁を含む)であって、
・ 上記厚さ方向におけるいずれかの位置で、上記開口の外周部(上・下・左・右のいずれか)に相当する上記の壁または支柱もしくは枠に、水の側(海や河川や湖沼等に近い側)を向いた縦向き面(鉛直面または鉛直に近い面)がある(開口の端部、または、開口の断面寸法が不連続に変化している段差部分に、当該縦向き面がある)とともに、
・ 当該縦向き面から水の側へ間隔をおいた位置で、上記開口の周りの部分に、上記縦向き面と平行な部分を含む留め板が設けられていて、
・ 上記縦向き面と上記留め板の上記平行な部分(縦向き部分)との間に、上記透明板の外縁部が挟み付けられている
ことを特徴とする。図1〜図3に示す防潮壁はその典型的な一例である。
透明板としては、ポリスチレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、アクリロニトリルースチレン共重合樹脂、メタクリル酸メチルースチレン共重合樹脂、アクリロニトリルーブタジエン共重合樹脂、ポリカーボネート樹脂およびアクリル樹脂から選ばれる樹脂板、またはガラス板(強化ガラス板を含む)等を使用できる。半透明なものでもよい。そのような透明樹脂板またはガラス板が複数枚積層されてできた透明板、または積層された板の間に強化用のメッシュ(網)がはさまれている透明板を使用することも、本発明の範囲内で実施可能である。
この発明の透明板付き防潮壁には、つぎのような作用的特徴がある。すなわち、
1) 防潮壁を厚さ方向に貫通する開口があり、その開口に透明板が取り付けられているので、陸側から海や河川や湖沼等を眺めることができる。そのため景観にすぐれるほか、津波、高潮、洪水等によって水位が上昇したときも防潮壁を通して海や河川等の様子を知ることができ、安全面でも有利である。
2) 上記の縦向き面は、防潮壁を構成する壁または支柱もしくは枠における面であって水の側を向いている。透明板は、この縦向き面と、それよりも水の側に設けられた留め板との間に挟み付けられることによって取り付けられる。津波、高潮、洪水等によって透明板に水圧が作用する場合、その透明板は、上記の縦向き面を介して防潮壁の壁または支柱もしくは枠により支持される。防潮壁の壁や支柱・枠は当然ながら高強度に構成されるため、透明板は十分な強度で水圧に抗することができる。
3) 透明板は、上記縦向き面と上記留め板との間に外縁部を挟み付けることによって取り付けられている。透明板の外縁部をそのように挟み付けるためには、留め板の位置を変更したり、縦向き面と留め板との間に透明板以外の物(くさび等のように透明板の厚さ方向の寸法を変更できる物)を詰めたりする。そのため、この防潮壁においては、挟み付ける向きとは逆の向きに留め板の位置を変更したり、その留め板を取り除いたり、または上記詰めた物の寸法を変更したりすることによって、透明板の挟み付けを解除し、もって、透明度の低下した透明板を交換することが可能である。
上記の留め板は、
i) 留めネジ(ボルト・ナット類)を用いることなく上記の壁または支柱もしくは枠と一体に設けられ、または、
ii) 上記縦向き面と上記留め板の上記平行な部分(縦向き部分)との間にのみ用いられる留めネジによって上記の壁または支柱もしくは枠に取り付けられている
のが好ましい。
図4(e)は上記i)の例であり、図2、図3、図4(b)・(d)は上記ii)の例である。
上記の留め板は、留めネジを用いて防潮壁の壁や支柱・枠に取り付けるのが一般的であり簡便である。しかし、留めネジを使用すると、雨水等に長期間接することにより錆びたり粉体が侵入したりしてネジ部が固着し、留め板を移動したり取り除いたりすることができなくなり、透明板の交換も困難になる恐れがある。
その点、上記i)のように留めネジが使用されずに留め板が設けられている場合は、構造が簡単であるうえ、留めネジの固着が発生せず、したがって透明板の交換が不可能になる恐れもない。
また、上記ii)のように縦向き面と留め板の上記平行な部分との間にのみ留めネジが用いられている場合には、当該縦向き面と留め板との間にシール材を詰めること等により、その留めネジが雨水等に接することを防止することができる。つまり、留めネジを覆うことによってその固着を防止できるため、透明板の交換もつねに円滑に行うことができる。
そのほか、上記i)・ii)のいずれの場合にも、留めネジが外部に露出しないことから、防潮壁の外観がとくにすぐれたものとなる。
また、上記の留め板が、上記平行な部分とともに上記縦向き面寄りに屈曲した部分を有していて、当該屈曲した部分において、上記縦向き面と上記留め板の上記平行な部分との間にのみ用いられた上記の留めネジにより、上記の壁または支柱もしくは枠に取り付けられていると、とくに好ましい。
図2、図3、図4(b)・(d)は、そのように構成された例である。
上記のとおり留め板に屈曲部分が設けられ、その屈曲部分において留めネジが使用されると、上記縦向き面と留め板との間にシール材を詰めること等により、その留めネジが雨水等に接するのを防止することが容易に行える。
上記縦向き面を覆う平板部分と、上記留め板用の留めネジであるネジ部材(ボルトまたはナット等)とを一体に有する金属枠体が、上記の壁または支柱もしくは枠に取り付けられていると、とくに有利である。
図2、図3には、上記に該当する金属枠体21を使用した例を示している。
上記のような金属枠体が壁等に取り付けられていると、透明板に水圧が作用するとき、その力が金属枠体を介して防潮壁の壁等に作用する。そのため、防潮壁の壁等の一部に局部的に力が作用することが避けられ、金属枠体と接する比較的広い面積に概ね均一な圧力が作用することとなる。そのように圧力が作用すると、コンクリートの一部が欠損したり金属製の支柱や枠が変形したりすることが発生しがたく、したがって透明板を含む防潮壁の耐圧強度が実質的に向上することとなる。
そして、そのような金属枠体に、上記の留めネジであるネジ部材が一体に設けられておれば、そのネジ部材と結合される留めネジ(結合相手のボルトやナット等)を用いて、簡単かつスムーズに上記の留め板を取り付けることができる。
上記縦向き面と上記留め板の上記平行な部分との間に、端面間の寸法を変化させることにより上記透明板の外縁部を解除可能に拘束する拘束具が、さらに挟み付けられているとよい。
端面間の寸法を変化させることにより透明板の外縁部を解除可能に拘束する拘束具としては、たとえば、透明板の外縁部と縦向き面または留め板との間に、打込み量を変化させて打ち込むことのできる楔(くさび)が考えられる。また、スクリュー式または流体圧式のジャッキ状の物や、流体を充填されて膨らむ袋状の物も、上記の拘束具として使用可能である。
図2、図3、図4(b)・(c)・(d)・(e)の例では、簡易の手動型のスクリュー式ジャッキ、すなわち、雄ネジ部材(ボルト部材)と雌ネジ部材(ナット部材)とをネジ結合させてはめ付けた物を、拘束具15として使用している。
そのような拘束具が上記縦向き面と留め板の上記平行な部分との間に挟み付けられていると、透明板の外縁部を挟み付けて拘束することが容易である。当該拘束具の端面間の寸法を増すことによって透明板の外縁部を強く挟み付けることができ、逆に端面間の寸法を縮めることにより、透明板の外縁部に対する拘束を解除できるからである。
上記の壁がプレキャストコンクリートまたは鋼材でできているのも好ましい。
壁がプレキャストコンクリートや鋼材でできている場合、その壁の主要部分を、海や河川等に面した現場でではなく専用の工場内で作ることができる。そうすると、透明板を取り付ける開口やその外周部に形成する上記縦向き面等の位置や寸法を高精度に形成することができる。そうして工場内で作製された壁を現場に据え付けたうえ、それらに透明板を取り付ける場合には、現場における透明板や留め板等の取り付けを適切かつ円滑に行うことが可能になる。
上記縦向き面と上記留め板とのそれぞれが、支柱であるH形鋼における平行なフランジ部分であるのもよい。図4(e)や図5にはその例を示している。
そのような場合、留めネジ等を用いて留め板を取り付ける必要がない。そのため、留めネジが固着する等の不都合がなく、また留めネジが露出することによって外観が低下することもない、という利点がある。
上記縦向き面と上記留め板との間に挟み付けられる上記透明板の外縁部の両面(水の側と陸側の各面)に、ライナー板(帯状の板またはシート)が重ねられていると好ましい。
図示の例では、いずれも、透明板の外縁部の両面にライナー板16・17が重ねられている。
上記のようにすると、透明板の外縁部が上記縦向き面や留め板(の上記平行部分)、または上記の拘束具に直接に接触することがなくなる。そのため、透明板の外縁部に局部的に高い圧力(拘束力)が作用することが防止され、透明板が欠損等する不都合が生じにくい。なお、ライナー板としては、樹脂やゴム等でできたものを使用することができる。
上記ライナー板が金属製であるのもよい。
ライナー板が金属製であれば、透明板の外縁部を強く拘束することができ、外縁部を単に支持した状態ではなく、透明板の角度をも拘束した固定状態に近い状態にすることが可能である。透明板の外縁部をそのように拘束できると、透明板の板厚を増すことなく透明板の耐圧性能を向上させることができる。つまり、防潮壁の強度を低コストで効果的に高めることが可能になるといえる。
発明の透明板付き防潮壁によれば、透明板が表面の傷等によって透明度を低下させたときその透明板を容易に取り替えることができ、したがって防潮壁における景観や安全上の利点を長く維持することができる。
また、透明板の支持に関する構造が簡単であるという利点がある。外観に優れるうえ、留めネジが固着して透明板の交換が困難になるという不都合が発生しにくい構造にすることもできる。
なお、透明板の支持強度を高くして、十分な強度で水圧に抗するようにすることもできる。
発明の第一の実施形態を示したもので、防潮壁1の水平断面図(図1(a))、正面図(同(b))、および側方から見た鉛直断面図(同(c))である。 図1(c)におけるII部(およびその部分に続く透明板10の外縁部付近)の詳細図である。 図3(a)〜(d)は、図1・図2の防潮壁1において透明板10を取り外す際の手順を示す説明図である。 図4(a)〜(f)のぞれぞれは発明の他の実施形態を示すもので、図2と同様に透明板10の外縁部の取付け状態を示す図である。 図4(e)にしたがいH形鋼の支柱4に透明板10を取り付けて構成する防潮壁を示す斜視図である。
図1〜図3に発明の第一の実施形態を示す。
図1に示す透明板付き防潮壁1は、海岸に沿ってコンクリート製の壁2を連続させるとともに、厚さ方向に貫通する開口3を、長さ方向に間隔をあけて複数箇所に設けたものである。防潮壁1の各開口3には、開口3を塞ぐように樹脂製(またはガラス製)の透明板10を取り付けている。透明板10を通して陸側から海が見えるため、景観にすぐれるほか防災上の利点ももたらされる。
それぞれの開口3に透明板10を取り付けるに関しては、図2に示す構造を採用している。すなわち、
1) まず、壁2の厚さ方向の中ほどの位置において、開口3に、海側(水側)よりも陸側の開口寸法が不連続に小さくなる段差部分を形成し、その段差部分に、図2のように海側を向いた縦向き面8を形成している。図1のように、開口3を壁2の中ほどに設けるため、縦向き面8は、開口3を囲む全周の4辺に形成することになる。図2のとおり、縦向き面8の外周部から海側にかけては、上記段差部分をはさんで寸法の広い側の開口3の内面3bが続いている。
2) 壁2には、上記の縦向き面8とそれより海側へ続く開口3の内面3bとを密に覆うように、L字状の断面を有する金属枠体21を取り付けている。この金属枠体21には、縦向き面8と上記内面3bとにそれぞれ接する平板部21a・21bとともに、後に留めネジ(ボルト)12をはめ付けるための雌ネジ部材21cとを一体に設けている。取り付けにあたっては、金属枠体21の外側にモルタルを充填したり、固定用の差筋を壁2またはモルタル中に埋め込んだりすることにより、正確な位置にしっかりと金属枠体21を取り付けている。
3) 開口3の内側であって上記縦向き面8から海側へ10cm程度の間隔をおいた位置に、留め板11を取り付けている。留め板11は、縦向き面8と平行な縦向き部分11aを有するとともに、縦向き面8寄りに屈曲した屈曲部分11bをも有するL字状断面の金属部材である。屈曲部分11bに設けられた穴に留めネジ(ボルト)12を通し、それを上記金属枠体21の雌ネジ部材21cにはめ付けることによって、留め板11を壁2に固定することができる。留めネジ12は、上記縦向き面8と留め板11の縦向き部分11aとの間に装着することから、外部には露出しない。なお、透明板10と留め板11との寸法関係によっては、留め板11を固定する前に、透明板10を縦向き面8の近傍まで搬入しておくのがよい。
4) 透明板10は、上記2)のように金属枠体21で覆った縦向き面8と、上記3)のように固定した留め板11の縦向き部分11aとの間に、外縁部10aを挟み付けることによって取り付けている。そのためには、上記縦向き面8と留め板11(の縦向き部分11a)との間に、図示のとおり、透明板10の外縁部10aとともに、その外縁部10aの表裏各面に接するライナー板16・17、および端面間の寸法を変化させ得る手動スクリュージャッキ型の拘束具15とを挿し入れる。拘束具15は、透明板10の外縁部10aに沿った複数箇所に一定間隔で配置する。そしてライナー板16・17は、複数の拘束具15にまたがる長尺のものを使用する。拘束具15の一部を回転させてその端面間の寸法を伸ばすことにより、縦向き面8と留め板11との間に透明板10の縁部10aを挟んで拘束することができる。
5) 上記4)によって透明板10を拘束して取り付けたのちに、シール材19を取り付ける。シール材19は、縦向き面8と留め板11との間において透明板10の陸側および海側に取り付ける。縦向き面8と留め板11とに囲まれた内側部分(留めネジ12等)にまで雨水や海水等が到達しないよう、縦向き面8と留め板11の縦向き部分11aとの間の空間をシール材19で覆うわけである。なお、シール材19は、定形の物を充填等するようにしてもよいが、不定形の物を塗布または噴射等して必要箇所を覆うようにしてもよい。
図1・図2の防潮壁1において、交換のために透明板10を取り外す作業は、図3(a)〜(d)の手順で行うことができる。すなわち、まずシール材19を除去し(図3(a))、拘束具15の一部を回転させることによって透明板10の拘束を解除し(同(b))、さらに、留めネジ12を緩めて取り外すことにより(同(c))、留め板11を除去するとともに透明板10を取り外す(同(d))。
新たに透明板10を取り付けるためには、これと逆の手順をとればよい。
発明による透明板付き防潮壁に関し、開口3に透明板10を取り付けるための他の構造を図4(a)〜(f)に示す。図1〜図3と同様の構成部分には同じ符号を付けている。
図4(a)は、留め板11の留めネジ12の配置を変更することによって拘束具15を使用しないようにした例である。留めネジ12の長さ方向を壁2の厚さ方向にすることにより、留めネジ12および留め板11の力で透明板10の外縁部10aを挟み付けることができる。
図4(b)は、図2の例において使用した金属枠体21を省略した例である。この例では、留めネジ12をはめる相手側のネジ部材22を、壁2にあらかじめ埋め込んでおく必要がある。
図4(c)は、留め板11を平板状に形成して簡単化した例である。拘束具15を使用する。この例でも、留めネジ12をはめる相手側のネジ部材22を、壁2にあらかじめ埋め込んでいる。
図4(d)は、T型断面の鋼材を支柱4として用いる防潮壁において、その支柱4に透明板10を取り付ける例である。支柱4に含まれるフランジ部分4aにおける水側の面を縦向き面8とし、支柱4の他の部分4bに留めネジ12にて取り付ける留め板11との間に、透明板10の外縁部と拘束具15、およびライナー板を拘束することとしている。
図4(e)は、H形鋼を支柱4とする図5のような防潮壁において、支柱4に透明板10を取り付ける例である。そのH形鋼における平行な2枚のフランジ部分4aを、縦向き面8および留め板11とする。留めネジにて取り付ける留め板は使用しない。シール材19を施工した時点で、図5のとおり外観がきわめてシンプルで美的なものになる。
図4(f)は、H形鋼を支柱4として使用し、そのフランジ部分4aのうち最も水側の面を縦向き面8とする例である。フランジ部分4aに対して留めネジ12を使用することにより、その縦向き面8よりも海側に平板状の留め板11を取り付け、透明板10の縁部をその留め板11によって挟み込むものである。
1 透明板付き防潮壁
2 壁
3 開口
4 支柱
8 縦向き面
10 透明板
10a 外縁部
11 留め板
11a 縦向き部分(平行な部分)
11b 屈曲部分
12 留めネジ
15 拘束具
16・17 ライナー板
19 シール材
21 金属枠体
21c 雌ネジ部材

Claims (9)

  1. 防潮壁を厚さ方向に貫通する開口が、壁の中または支柱もしくは枠の間に設けられていて、その開口に透明板が取り付けられた透明板付き防潮壁であって、
    上記厚さ方向におけるいずれかの位置で、上記開口の外周部である上記の壁または支柱もしくは枠に、水の側を向いた縦向き面があるとともに、
    当該縦向き面から水の側へ間隔をおいた位置で、上記開口の周りの部分に、上記縦向き面と平行な部分を含む留め板が設けられていて、
    上記縦向き面と上記留め板の上記平行な部分との間に、上記透明板の外縁部が挟み付けられている
    ことを特徴とする透明板付き防潮壁。
  2. 上記の留め板が、留めネジを用いることなく上記の壁または支柱もしくは枠と一体に設けられ、または、上記縦向き面と上記留め板の上記平行な部分との間にのみ用いられた留めネジによって上記の壁または支柱もしくは枠に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の透明板付き防潮壁。
  3. 上記の留め板が、上記平行な部分とともに上記縦向き面寄りに屈曲した部分を有していて、当該屈曲した部分において、上記縦向き面と上記留め板の上記平行な部分との間にのみ用いられた上記の留めネジにより上記の壁または支柱もしくは枠に取り付けられていることを特徴とする請求項2に記載の透明板付き防潮壁。
  4. 上記縦向き面を覆う平板部分と、上記留め板用の留めネジであるネジ部材とを一体に有する金属枠体が、上記の壁または支柱もしくは枠に取り付けられていることを特徴とする請求項3に記載の透明板付き防潮壁。
  5. 上記縦向き面と上記留め板の上記平行な部分との間に、端面間の寸法を変化させることにより上記透明板の外縁部を解除可能に拘束する拘束具がさらに挟み付けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の透明板付き防潮壁。
  6. 上記の壁がプレキャストコンクリートまたは鋼材でできていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の透明板付き防潮壁。
  7. 上記縦向き面と上記留め板とが、支柱であるH形鋼における平行なフランジ部分であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の透明板付き防潮壁。
  8. 上記縦向き面と上記留め板との間に挟み付けられる上記透明板の外縁部の両面に、ライナー板が重ねられていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の透明板付き防潮壁。
  9. 上記ライナー板が金属製であることを特徴とする請求項8に記載の透明板付き防潮壁。
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