JP2014218493A - 組成物及び食品 - Google Patents

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大輔 森
雄輝 木村
Yuki Kimura
雄輝 木村
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Jianhua Qi
建▲華▼ 戚
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Lan Xiang
ラン コウ
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Abstract

【課題】神経退行性疾患の予防又は治療に用いることができる組成物及び食品を提供すること。【解決手段】プロアントシアニジンと、オメガ3脂肪酸と、を含むことを特徴とする第1の組成物。第1の組成物において、例えば、プロアントシアニジン100重量部に対するオメガ3脂肪酸の配合量を、40〜200重量部とすることができる。ピーナッツ薄皮抽出物と、オメガ3脂肪酸と、を含むことを特徴とする第2の組成物。第2の組成物において、例えば、ピーナッツ薄皮抽出物100重量部に対するオメガ3脂肪酸の配合量を、20〜100重量部とすることができる。【選択図】図3

Description

本発明は、例えば、神経退行性疾患の予防又は治療に用いることができる組成物及び食品に関する。
世界人口の増加に伴って社会の高齢化が進み、神経退行性疾患の1種である老人性痴呆症の患者数は増える一方ある。現在、全世界で老人性痴呆症の患者数は1700万人と推定され、老人性痴呆症による死亡者数は、死因順位において、心臓・脳血管、ガン、脳卒中に次ぎ4位である。
老人性痴呆症には、アルツハイマー型(AD,Alzheimer's Dementia)、血管型(Vascular dementia)、混合型(mixed dementia)等がある。アルツハイマー型の病理的特徴は患者の脳内に大量の澱粉状老人斑(SP)、神経原線維(NFT)が凝集すること、及び選択性ニューロンとシナプスの不足で神経伝達物質、特にアセチルコリンが著しく減少することである。
それに応じて、βアミロイド(Aβ)、タウ(tau)蛋白、ニューロン減退の三大原理について研究がなされている。昨今、ADの神経生理、生化学、薬理等の研究が進むにつれ、ADの治療薬の研究開発が急速に進展している。
老人性痴呆症に対する現段階の薬物治療法は、コリンエステラーゼ抑制剤を使用し、アセチルコリンエステラーゼ(AChE)を抑制することにより、患者体内のアセチルコリンを増やす方法である(特許文献1参照)。
コリンエステラーゼ抑制剤としては、タクリン(tacrine)、ドネペジル(donepezil)、リバスチブミン(Rivastigmine)、ガランタミン(Galantamine)の4種類が知られている。これらの薬は、臨床でAD治療に最初に使われ、最も定着している薬であって、症状が軽度、中度レベルのAD患者の治療に使われ、アメリカFDA認証が取れている。
他の治療薬として、β、γ分泌酵素抑制剤、ビンカミン(Vincamine)、ニモジピン(Nimodipine)等の脳代謝調節剤や、セレギリン(Selegiline)、ビタミンE等のフリーラジカルの代謝に影響を及ぼす薬がある。
特表2001−504104号公報
現在、AD治療薬の種類は多く、作用機序は様々である。これらのAD治療薬は、老人性痴呆症の進行を遅らせる効果はある。しかし、市販されているAD治療薬も、開発中のAD治療薬も、毒性副作用があるため、現段階ではADを根治することはできない。ADの病因を突き止め、有効な治療薬と治療法とを開発することは、現在、多くの研究者が取り組んでいる研究テーマである。
本発明は以上の点に鑑みなされたものであり、神経退行性疾患の予防又は治療に用いることができる組成物及び食品を提供することを目的とする。
本発明の第1の組成物は、プロアントシアニジンと、オメガ3脂肪酸と、を含むことを特徴とする。本発明の第1の組成物は、神経退行性疾患(例えば、老人性痴呆症(例えば、AD))を予防又は治療する効果を奏する。また、本発明の第1の組成物は、それを摂取した人の記憶力を改善(向上)できる。
本発明の第1の組成物において、例えば、プロアントシアニジン100重量部に対するオメガ3脂肪酸の配合量を、40〜200重量部とすることができる。この場合、神経退行性疾患を予防又は治療し、記憶力を改善する効果が一層高い。
本発明の第2の組成物は、ピーナッツ薄皮抽出物と、オメガ3脂肪酸と、を含むことを特徴とする。本発明の第2の組成物は、神経退行性疾患(例えば、老人性痴呆症(例えば、AD))を予防又は治療する効果を奏する。また、本発明の第2の組成物は、それを摂取した人の記憶力を改善(向上)できる。
また、本発明の第2の組成物は、食べられるピーナッツ薄皮から抽出したピーナッツ薄皮抽出物を成分とするため、製品安全性が高く、人体に毒性の副作用を生じ難い。さらに、ピーナッツ薄皮のコストが低く、ピーナッツ薄皮抽出物の抽出が容易であるため、第2の組成物の製造コストが低く、製造が容易である。
本発明の第2の組成物において、例えば、ピーナッツ薄皮抽出物100重量部に対するオメガ3脂肪酸の配合量を、20〜100重量部とすることができる。この場合、神経退行性疾患を予防又は治療し、記憶力を改善する効果が一層高い。
前記ピーナッツ薄皮抽出物は、例えば、ピーナッツ薄皮から、エタノール水溶液(エタノールと水との混合液)を用いて抽出することができる。この場合、神経退行性疾患を予防又は治療する効果が一層高い。
前記オメガ3脂肪酸は、例えば、ドコサヘキサエン酸、ドコサペンタエン酸、エイコサペンタエン酸、アラキドン酸、テトラコサペンタエン酸、ニシン酸、オクタデカテトラエン酸、及びリノレン酸から成る群から選択された1種以上を含むことができる。この場合、神経退行性疾患を予防又は治療する効果が一層高い。
本発明の第1又は第2の組成物は、例えば、神経退行性疾患(例えば、老人性痴呆症(例えば、AD))の予防又は治療を用途とする医薬組成物とすることができる。本発明の医薬組成物は、神経退行性疾患を予防又は治療する効果を奏する。また、本発明の医薬組成物は、それを摂取した人の記憶力を改善できる。また、本発明の第1又は第2の組成物は、例えば、記憶力向上を用途とする医薬組成物とすることができる。
本発明の食品は、第1の組成物又は第2の組成物を含むことを特徴とする。本発明の食品は、神経退行性疾患を予防又は治療する効果を奏する。また、本発明の食品は、それを摂取した人の記憶力を改善(向上)できる。
水迷路試験に用いるプール1及びプラットフォーム3の構成を表す平面図である。 水迷路試験に用いるプール1及びプラットフォーム3の構成を表す側面図である。 水迷路試験の結果を表すグラフである。
本発明の実施形態を説明する。本発明におけるピーナッツ(Arachis hypogaea LINNE)は、マメ科ラッカセイ属に属する植物であり、南京豆や落花生、唐人豆とも呼ばれる。ピーナッツ薄皮は渋皮、甘皮とも呼ばれるものである。本発明におけるピーナッツの種類は特に限定されないが、一般に広く食用に供されているピーナッツ(A.hypogaea)が、原料入手が容易である点から好ましい。
プロアントシアニジン及びピーナッツ薄皮抽出物は、例えば、以下の方法で取得できる。まず、乾燥したピーナッツ薄皮を、エタノール水溶液(以下、抽出用水溶液とする)に浸漬し、抽出を行う。次に、抽出後の抽出用水溶液を、スチレン−ジビニルベンゼン系合成吸着剤(三菱化学製、商品名:ダイヤイオンHP20)を充填したカラムに導入する。
次に、スチレン−ジビニルベンゼン系合成吸着剤を水洗した後、エタノール水溶液(以下、溶離液とする)で洗脱し、その溶離液を容積が1/50となるまで濃縮し、乾燥させることで、ピーナッツ薄皮抽出物を得る。このピーナッツ薄皮抽出物は、プロアントシアニジンを50重量%以上の重量比で含む。
上記の方法において、抽出用水溶液は、エタノールと水との体積比が40:60〜80:20の範囲内であるエタノール水溶液が好ましく、エタノールと水との体積比が60:40であるエタノール水溶液が一層好ましい。
また、抽出には、他の溶媒を用いてもよい。例えば、メタノール、エタノール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、ブタノール、イソブタノール等、ブチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、アセトン、ジエチルエーテル、酢酸エチル等の群から選ばれる単独の溶媒、または2種類以上の溶媒の任意の混合溶媒を用いることができる。
また、抽出用水溶液の体積(単位はリットル)と、それに浸漬するピーナッツ薄皮の重量(単位はグラム)との比率(V:W)は、2:1〜1000:1の範囲が好ましく、5:1〜1000:1の範囲がさらに好ましく、16:1が特に好ましい。
抽出時における抽出用水溶液の温度は、20〜50℃の範囲が好ましく、35〜45℃の範囲がさらに好ましく、40℃が特に好ましい。これらの温度範囲内である場合、ピーナッツ薄皮抽出物の溶解と拡散を促進できる。ピーナッツ薄皮を抽出用水溶液に浸漬する時間(抽出時間)は、0.5〜48時間が好ましく、1〜12時間がさらに好ましい。この範囲内であることにより、ピーナッツ薄皮からの不純物の溶出を抑制できる。
同じピーナッツ薄皮からの抽出回数は、1〜5回が好ましく、2回がさらに好ましい。2回の場合、例えば、1回目の抽出における抽出用水溶液の体積(単位はリットル)と、それに浸漬するピーナッツ薄皮の重量(単位はグラム)との比率(V:W)を、16:1とし、抽出時間を1時間とすることができる。また、2回目の抽出における抽出時間を、0.5時間とすることができる。
溶離液は、エタノールと水との体積比が80:20〜20:80の範囲内であるエタノール水溶液が好ましく、エタノールと水との体積比が40:60であるエタノール水溶液が一層好ましい。
カラムに導入する抽出用水溶液の体積と、カラムに充填されたスチレン−ジビニルベンゼン系合成吸着剤との体積比は、1:1〜10:1の範囲が好ましく、2:1〜5:1の範囲がさらに好ましく、2:1が特に好ましい。
洗脱後の溶離液を濃縮する方法としては、周知の方法を用いることができる。濃縮終了後の溶離液における水分含量は、5重量%以下であることが好ましい。
前記神経退行性疾患としては、例えば、老人痴呆症等が挙げられる。老人痴呆症としては、例えば、アルツハイマー型(AD,Alzheimer's Dementia)、血管型(Vascular dementia)、混合型(mixed dementia)等が挙げられる。
前記食品としては、例えば、一般的な食品分野に属するものが挙げられる。食品としては、例えば、デンプン、蔗糖、微結晶性セルロース等の充填剤、デンプンペースト、ヒドロキシプロピルセルロース、ゼラチン、ポリエチレングリコール結合剤、ステアリン酸マグネシウム、シリコーン粉末、ポリエチレングリコールのような湿潤剤、ポリソルベート、レシチン、ソルビタン脂肪酸エステル等の界面活性剤、甘味料、他の補助剤等を含むものが挙げられる。
本発明の組成物(第1の組成物、第2の組成物、医薬組成物)は、例えば、単位投与量で人又は人以外の生物に投与することができる。投与経路は、例えば、腸又は腸以外とすることができる。組成物の剤型は、固形、液状、半固形のいずれであってもよい。組成物は、既知の製造方法によって製造することができる。
オメガ3脂肪酸(オメガ−3系不飽和脂肪酸)としては、例えば、ドコサヘキサエン酸(DHA)、ドコサペンタエン酸(DPA)、エイコサペンタエン酸(EPA)、アラキドン酸、テトラコサペンタエン酸(all-cis-9,12,15,18,21-docosahexaenoic acid)、ニシン酸(all-cis-6,9,12,15,18,21-tetracosenoic acid)、オクタデカテトラエン酸(octadecatetraenoic acid)、リノレン酸等が挙げられる。本発明の組成物及び食品は、これらのオメガ3脂肪酸のうちの1種を含んでいてもよいし、2種以上を含んでいてもよい。
(実施例)
1.ピーナッツ薄皮抽出物の製造
乾燥済みのピーナッツ薄皮1000gを、16Lの抽出用水溶液に浸漬し、1回目の抽出を行った。抽出用水溶液は、エタノールと水との体積比が60:40であるエタノール水溶液である。また、抽出時における抽出用水溶液の温度は40℃とした。1時間の抽出後、抽出用水溶液を濾過し、1回目の濾過液を得た。
次に、1回目の抽出後のピーナッツ薄皮を、2Lの抽出用水溶液に浸漬し、2回目の抽出を行った。抽出用水溶液の組成、及び抽出時における抽出用水溶液の温度は1回目の抽出時と同じとした。30分間の抽出後、抽出用水溶液を濾過し、2回目の濾過液を得た。
1回目の濾過液と2回目の濾過液とを合わせ、40℃、減圧の下で体積が1/50になるまで濃縮してから、スチレン−ジビニルベンゼン系合成吸着剤(三菱化学製、商品名:ダイヤイオンHP20)を5L充填したカラムに導入した。
次に、カラムに15Lの水を導入した。このとき、糖分等の不要な物質がスチレン−ジビニルベンゼン系合成吸着剤から除去される。次に、10Lの溶離液をカラムに導入し、スチレン−ジビニルベンゼン系合成吸着剤に吸着されていたピーナッツ薄皮抽出物を溶出させた。溶離液は、エタノールと水との体積比が40:60であるエタノール水溶液である。
溶離液を40℃の下で減圧し、体積が1/50になるまで濃縮した。最後に、水分含量が5重量%となるまで凍結乾燥し、ピーナッツ薄皮抽出物を得た。
2.ピーナッツ薄皮抽出物中のプロアントシアニジンの含有量測定
上記の方法で得られたピーナッツ薄皮抽出物中に含まれるプロアントシアニジの含有量を、以下に示すように、バニリン−塩酸法を用いて測定した。
(1)標準曲線の作成
蓋付褐色試験管に、1mLのカテキン標準溶液と、9mLの2%バニリン/塩酸-メタノール溶液とを入れ、混合して希釈標準液を調製した。ここで、カテキン標準溶液はカテキンの濃度が既知の溶液であり、カテキン濃度が0.1mg/mLのものと、0.2mg/mLのものと、0.3mg/mLのものとの3種類がある。よって、希釈標準液には、調製に用いたカテキン標準溶液の濃度の違いにより、3種類が存在する。
また、2%バニリン/塩酸-メタノール溶液は、2gのバニリンを100mlの塩酸−メタノール混合液(塩酸とメタノールとの体積比は1:2)に溶解したものである。
希釈標準液を18〜22℃の下で20分間インキュベーションした後、500nmでの吸光度を測定した。また、ブランク(水)についても、同様に吸光度を測定した。3種類の希釈標準液のそれぞれについて、希釈標準液の吸光度から、ブランクの吸光度を差し引いた値(以下、補正済み吸光度とする)を算出した。そして、横軸に希釈標準液におけるカテキン濃度をとり、縦軸に補正済み吸光度をとったグラフ(カテキン濃度と吸光度との関係を表す標準曲線)を作成した。
(2)ピーナッツ薄皮抽出物中のプロアントシアニジン量の測定
蓋付褐色試験管に、1mLの試験溶液(40mgのピーナッツ薄皮抽出物を100mLの水に溶かしたもの) と、9mLの2%バニリン/塩酸-メタノール溶液とを入れ、混合した。この混合液を18〜22℃の下で20分間インキュベーションし、500nmでの吸光度を測定した。その測定結果を上記(1)で作成した標準曲線に当てはめ、ピーナッツ薄皮抽出物中に含まれるプロアントシアニジン量を測定した。その結果、ピーナッツ薄皮抽出物におけるプロアントシアニジン含有量は56重量%であった。
3.組成物が奏する効果を確かめるための試験
(1)マウスへの組成物の投与
組成物を投与する対象となるICRマウス(8週齢、オス 浙江省医科院動物センターから購入)を用意した。このマウスを、各10匹ずつ、4つの群A〜Dに分けた。A群は対象群であって、この群の各マウスには、グリセリン及びグリセリン脂肪酸エステルを水に溶解して成る水溶液(以下、投与用水溶液とする)を投与した。この投与用水溶液におけるグリセリンの濃度は40重量%であり、グリセリン脂肪酸エステルの濃度は6重量%である。投与量水溶液の1回当りの投与量は100μLであり、24時間ごとに7回投与した。
B群の各マウスには、投与用水溶液にドコサヘキサエン酸(DHA)を混合したものを投与した。1回当りの投与量は100μLであり、24時間ごとに7回投与した。7回の投与により、各マウスに投与されたDHAの量は、合計5mg/Kgとなった。
C群の各マウスには、投与用水溶液に、ビーナッツ薄皮抽出物を混合したものを投与した。1回当りの投与量は100μLであり、24時間ごとに7回投与した。7回の投与により、各マウスに投与されたビーナッツ薄皮抽出物の量は、合計10mg/Kgとなった。また、各マウスに投与されたプロアントシアニジンの量は、合計5.6mg/Kgとなった。
D群の各マウスには、投与用水溶液に、DHA及びビーナッツ薄皮抽出物を混合したものを投与した。1回当りの投与量は100μLであり、24時間ごとに7回投与した。7回の投与により、各マウスに投与されたDHAの量は、合計5mg/Kgとなり、各マウスに投与されたビーナッツ薄皮抽出物の量は、合計10mg/Kgとなった。また、各マウスに投与されたプロアントシアニジンの量は、合計5.6mg/Kgとなった。
(2)水迷路試験
A〜D群のマウスについて、水迷路試験を行った。水迷路試験とは、1982年にPichard G. Morrisらによって開発された記憶学習力のテスト法であって、以下の手順で行う。まず、図1、図2に示すように、円形のプール1に水を張る。また、プール1内にプラットフォーム3を設置する。プラットフォーム3の上端面3Aは、プール1内に張られた水の水面5より10〜15mm下である。プール1を4つの区画に分割し、任意の区画からマウスを水面に放す。放されたマウスは泳いでプラットフォーム3を探索する。なお、プラットフォーム3の上端面3Aは水面5の下であるので、泳いでいるマウスはプラットフォーム3を見ることができない。上記のように、マウスを水面に放し、プラットフォーム3を探索させる訓練を4日間行う。
5日目に、プール1からプラットフォーム3を取り去り、1〜4日目と同様にマウスをプール1の水面に放す。プラットフォーム3が元あった場所へマウスが侵入した回数を計測する。この回数が多いほど、マウスの記憶学習力が向上、改善されたと評価できる。
(3)試験結果
水迷路試験の結果を図3に示す。図3に示すように、D群のマウスは、他の群のマウスに比べ、プラットフォーム3が元あった場所へ侵入した回数が顕著に多かった。この試験結果は、DHA及びビーナッツ薄皮抽出物の投与により、マウスの記憶学習力が顕著に向上したことを示している。
1・・・プール、3・・・プラットフォーム、3A・・・上端面、5・・・水面

Claims (9)

  1. プロアントシアニジンと、オメガ3脂肪酸と、を含むことを特徴とする組成物。
  2. プロアントシアニジン100重量部に対するオメガ3脂肪酸の配合量が40〜200重量部であることを特徴とする請求項1に記載の組成物。
  3. ピーナッツ薄皮抽出物と、オメガ3脂肪酸と、を含むことを特徴とする組成物。
  4. ピーナッツ薄皮抽出物100重量部に対するオメガ3脂肪酸の配合量が20〜100重量部であることを特徴とする請求項1に記載の組成物。
  5. 前記ピーナッツ薄皮抽出物は、ピーナッツ薄皮から、エタノール水溶液を用いて抽出された抽出物であることを特徴とする請求項3又は4に記載の組成物。
  6. 前記オメガ3脂肪酸が、ドコサヘキサエン酸、ドコサペンタエン酸、エイコサペンタエン酸、アラキドン酸、テトラコサペンタエン酸、ニシン酸、オクタデカテトラエン酸、及びリノレン酸から成る群から選択された1種以上を含むことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の組成物。
  7. 神経退行性疾患の予防又は治療を用途とする医薬組成物であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の組成物。
  8. 記憶力向上を用途とする医薬組成物であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の組成物。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の組成物を含むことを特徴とする食品。
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