JP2014218207A - パークロック装置 - Google Patents

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    • B60VEHICLES IN GENERAL
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H63/00Control outputs from the control unit to change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion or to other devices than the final output mechanism
    • F16H63/02Final output mechanisms therefor; Actuating means for the final output mechanisms
    • F16H63/30Constructional features of the final output mechanisms
    • F16H63/34Locking or disabling mechanisms

Abstract

【課題】簡易な構造で、ギヤとポールとの噛み合い解除状態におけるラチェッティングの発生を防止することができるパークロック装置を提供する。
【解決手段】駆動軸に一体回転可能に設けられたギヤ3と、回動可能に設けられ回動によりギヤ3に噛み合い可能なポール5と、軸方向に移動可能に設けられたロッド7と、このロッド7に設けられロッド7の軸方向移動を軸方向と交差する方向に変換してポール5を回動させる変換部9とを備えたパークロック装置1において、ギヤ3とポール5との噛み合い解除状態で、ロッド7の軸方向と交差する方向への移動を規制する規制部11を設けた。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両に適用されるパークロック装置に関する。
従来、パークロック装置としては、駆動軸に一体回転可能に設けられたギヤと、回動可能に設けられ回動によりギヤに噛み合い可能なポールと、軸方向に移動可能に設けられたロッドと、このロッドに設けられロッドの軸方向移動を軸方向と交差する方向に変換してポールを回動させる変換部としてのパーキングウェッジとを備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
このパークロック装置では、ギヤとポールとの噛み合い解除状態で、ポールに設けられた係合部と、パーキングウェッジに設けられた係合部又はロッドに設けられた係合部とを係合させている。
この各係合部の係合により、ギヤとポールとの噛み合い解除状態で、車両走行時の振動に起因してポールが回動することがなく、ギヤとポールとの接触による異音の発生、いわゆるラチェッティングの発生を防止している。
特開2011−84187号公報
しかしながら、上記特許文献1のようなパークロック装置では、ポールと変換部、又はポールとロッドのように可動部材間に係合部を設けているので、形状が複雑化し易いと共に、ポールの回動を規制する機能が不安定で、経時劣化による誤作動の懸念があった。
そこで、この発明は、簡易な構造で、ギヤとポールとの噛み合い解除状態におけるラチェッティングの発生を防止することができるパークロック装置の提供を目的としている。
本発明は、駆動軸に一体回転可能に設けられたギヤと、回動可能に設けられ回動により前記ギヤに噛み合い可能なポールと、軸方向に移動可能に設けられたロッドと、このロッドに設けられ前記ロッドの軸方向移動を軸方向と交差する方向に変換して前記ポールを回動させる変換部とを備えたパークロック装置であって、前記ギヤと前記ポールとの噛み合い解除状態で、前記ロッドの軸方向と交差する方向への移動を規制する規制部が設けられていることを特徴とする。
このパークロック装置では、ギヤとポールとの噛み合い解除状態で、ロッドの軸方向と交差する方向への移動を規制する規制部が設けられているので、車両走行時の振動による加速度によってロッドが軸方向と交差する方向に移動することがなく、ロッドがポールを回動させることがない。
また、規制部は、ロッドの軸方向と交差する方向への移動を規制すればよいので、規制部を可動部材に設ける必要がなく、形状を簡易化することができると共に、ポールの回動を規制する機能を安定化でき、経時劣化に対する耐久性を向上することができる。
従って、このようなパークロック装置では、ギヤとポールとの噛み合い解除状態で、規制部によってロッドが軸方向と交差する方向に移動することが規制され、ポールが回動されることがなく、簡易な構造で、ギヤとポールとの噛み合い解除状態におけるラチェッティングの発生を防止することができる。
本発明によれば、簡易な構造で、ギヤとポールとの噛み合い解除状態におけるラチェッティングの発生を防止することができるパークロック装置を提供することができるという効果を奏する。
(a)は本発明の第1実施形態に係るパークロック装置の側面図である。(b)は第1実施形態に係るパークロック装置の規制部の拡大図である。 本発明の第1実施形態に係るパークロック装置の下面図である。 本発明の第1実施形態に係るパークロック装置のギヤとポールとの噛み合い解除状態における側面図である。 本発明の第1実施形態に係るパークロック装置のギヤとポールとの噛み合い状態における側面図である。 (a)は本発明の第1実施形態に係るパークロック装置の規制部を他例としたときのギヤとポールとの噛み合い解除状態における側面図である。(b)は本発明の第1実施形態に係るパークロック装置の規制部を他例としたときのギヤとポールとの噛み合い状態における側面図である。 本発明の第1実施形態に係るパークロック装置の規制部と大径部とを他例としたときのギヤとポールとの噛み合い解除状態における側面図である。 (a)は本発明の第1実施形態に係るパークロック装置の規制部と大径部とを他例としたときのギヤとポールとの噛み合い状態における側面図である。(b)は本発明の第1実施形態に係るパークロック装置の規制部と大径部とを他例としたときの拡大図である。 本発明の第2実施形態に係るパークロック装置のギヤとポールとの噛み合い解除状態における側面図である。 本発明の第2実施形態に係るパークロック装置のギヤとポールとの噛み合い状態における側面図である。
図1〜図9を用いて本発明の実施の形態に係るパークロック装置について説明する。
(第1実施形態)
図1〜図7を用いて第1実施形態について説明する。
本実施の形態に係るパークロック装置1は、駆動軸に一体回転可能に設けられたギヤ3と、回動可能に設けられ回動によりギヤ3に噛み合い可能なポール5と、軸方向に移動可能に設けられたロッド7と、このロッド7に設けられロッド7の軸方向移動を軸方向と交差する方向に変換してポール5を回動させる変換部9とを備えている。
そして、ギヤ3とポール5との噛み合い解除状態で、ロッド7の軸方向と交差する方向への移動を規制する規制部11がパークロック装置1を収容する静止側部材17の内壁に突出して一体に設けられている。
また、規制部11には、変換部9によるロッド7の軸方向の移動と共に軸方向と交差する方向への移動を許容する回避部13が設けられており、大径部15の先端が規制部11に対する干渉を回避している。
さらに、回避部13は、傾斜面をなす。
また、ロッド7は、大径部15を有し、規制部11は、ギヤ3とポール5との噛み合い解除状態で、静止側部材17と大径部15との間に移動不能に設けられている。
図1〜図4に示すように、ギヤ3は、ケーシングなどの静止側部材17内に収容され、エンジンや電動モータなどの駆動源から車輪までの動力伝達経路上に設けられた変速機構19の入力軸から出力軸までを構成する駆動軸4と一体回転可能に設けられ、又は駆動軸に連動する回転軸(符号4相当)に設けられている。
このギヤ3に対向した部分(図1におけるギヤ3の下方)には、静止側部材17に回動可能に支持され、回動によりギヤ3と噛み合い可能なポール5が配置され、ギヤ3がポール5と噛み合うと、駆動軸の回転が阻止される。
一方、ギヤ3とポール5との噛み合いが解除されると、駆動軸の回転の阻止が解除され、駆動源から車輪への駆動力の伝達が可能となる。なお、ポール5の配置位置は、ギヤ3の下方に限らず、ギヤ3と噛み合い可能な位置であれば、ギヤ3に対してどの位置に設けてもよい。
ポール5は、静止側部材17の内部に設けられたポール保持部21の凹部23内で軸支部材25に回動可能に軸支され、当接部27とロック部29とを備えている。当接部27は、一端側に設けられ、静止側部材17に複数のボルトで固定されたスリーブ31の内部に配置されている。
この当接部27は、スリーブ31内に配置された後述する変換部9と当接されており、変換部9との当接位置によって、ロック部29とギヤ3とが噛み合うロック位置と、ロック部29とギヤ3との噛み合いが解除されるロック解除位置となるようにポール5を回動させる。
ロック部29は、他端側に設けられ、ポール5がロック位置、すなわち駆動軸4の回転を阻止する方向に回動されたときに、ギヤ3と噛み合い、駆動軸の回転を阻止する。一方、ロック部29は、ポール5がロック解除位置、すなわち駆動軸の回転阻止を解除する方向に回動されたときに、ギヤ3との噛み合いが解除され、駆動軸の回転阻止が解除される。
ここで、ポール5が軸支された軸支部材25には、巻きバネからなるリターンスプリング33が配置されている。リターンスプリング33は、一端が静止側部材17に係合され、他端側がポール5に当接されている。
このリターンスプリング33は、ポール5をロック部29とギヤ3との噛み合い解除方向に付勢してポール5の初期位置を規定している。このようなリターンスプリング33によって初期位置が規定されたポール5は、ロッド7の軸方向移動により回動操作される。
ロッド7は、一端側がスリーブ31の端壁に形成された孔35に挿入され、他端側が操作機構37の回動部材41に連結部45を介して係合されている。このロッド7は、操作機構37の作動により、回動部材41が回動することによって軸方向に移動操作される。
操作機構37は、回転軸39と、回動部材41と、付勢部材43とを備えている。回転軸39は、ドライバなどのユーザがシフトレンジを切り替えることによって作動される電動モータ(不図示)の出力軸と一体回転可能に連結される。この回転軸39には、回動部材41が一体回転可能に設けられている。
回動部材41は、薄板状のプレートからなり、回転軸39の回転により回転軸39の軸心周りを回動する。この回動部材41は、回転軸39が連結された電動モータの正逆回転により、ポール5が駆動軸の回転を阻止するロック位置と、ポール5による駆動軸の回転阻止を解除するロック解除位置との間を回動される。
このような回動部材41には、付勢部材43が係合され、ロック位置とロック解除位置とで回動部材41に付勢力が付与され、各位置で回動部材41が保持される。
付勢部材43は、板バネからなり、その中間部がパークロック装置1を収容する静止側部材17の内壁に突出して一体に設けられた突出部分の先端面に、ボルト42によって固定されており、一端がスリーブ31の側面に係合して位置決めされると共に他端が回動部材41に係合されている。
この付勢部材43の他端は、コロからなる係合部47となっており、回動部材41の回動により、回動部材41に形成されたロック凹部49と解除凹部51との間を変動していずれかに係合される。
詳細には、係合部47は、回動部材41がロック位置に位置したとき、ロック凹部49に係合され、回動部材41がロック解除位置に位置したとき、解除凹部51に係合される。このとき、付勢部材43は、ロック位置又はロック解除位置の2段階に回動部材41に付勢力を付与する。
このような操作機構37は、電動モータの作動による回転軸39の回転によって回動部材41を回動させ、連結部45を介してロッド7を軸方向移動操作する。このロッド7の軸方向移動は、変換部9によってロッド7の軸方向と交差する方向へ操作力が変換され、ポール5を回動させる。
変換部9は、ロッド7の端部に対して軸方向に複数の段階のカム面をもって形成された円錐傾斜面として設けられ、スリーブ31内に軸方向移動可能に配置されている。この変換部9には、スリーブ31内に配置されたポール5の当接部27と当接及びスリーブ31内に設けられた当接面32と係合し、ポール5を回動操作する第1の傾斜面のカム面からなる第1操作面53と、第2の傾斜面のカム面からなる第2操作面55とが設けられている。
詳細には、第1操作面53の傾斜角は、大きく設定され、ロッド7の軸方向ストロークが短い状態で軸方向と交差する方向への変位を大きく設定している。第2操作面55の傾斜角は、第1操作面53の傾斜角より小さく設定され、ロッド7の軸方向ストロークが長い状態で軸方向と交差する方向への変位を小さく設定している。
この第1操作面53及び第2操作面55によるロッド7の他端の軸方向と交差する方向への移動は、各操作面53,55が、静止側部材17と同様に静止するスリーブ31内に形成された当接面32に当接する反力の結果として生じることになる。
このような変換部9は、ロッド7のポール5側への軸方向移動によってスリーブ31内を同一方向に軸方向移動され、スリーブ31内の当接面32との係合を反力として、第1操作面53とポール5の当接部27とが当接することにより、ポール5の当接部27側をリターンスプリング33の付勢力に抗してロッド7の軸方向と交差する方向、ここでは図面における正面視の下方に向けて回動させる。
さらに、変換部9の第2操作面55は、ポール5の当接部27との当接及びスリーブ31内の当接面32との係合により、ロッド7を軸方向と交差する方向、ここでは図面における正面視の下方に向けて移動させ、ポール5の回動を補助する。なお、第1操作面53とポール5の当接部27との当接で、十分なポール5の回動を得られる場合には、第2操作面55とスリーブ31内の当接面32とを設けなくともよい。
このような変換部9によって回動されたポール5は、ロック部29がギヤ3に向けて移動され、ロック部29がギヤ3と噛み合い、駆動軸の回転が阻止される。一方、ロッド7が操作機構37によって操作機構37側に軸方向移動されると、変換部9がスリーブ31内をロッド7と同一方向に軸方向移動され、第1操作面53及び第2操作面55とポール5の当接部27と当接が解除されると共に、第1操作面53がスリーブ31内の当接面32の初期位置に位置される。
このとき、ポール5は、リターンスプリング33の付勢力によってロック部29側が図面における正面視の下方に向けて回動され、ロック部29とギヤ3との噛み合いが解除され、駆動軸の回転阻止が解除される。
ここで、変換部9とロッド7の大径部15との間には、ポール5が駆動軸の回転を阻止する際に、ポール5の待ち機構となる待ちバネ57が配置されている。また、待ちバネ57の付勢力は、リターンスプリング33の付勢力よりも強く設定されている。
この待ちバネ57は、ポール5のロック部29がギヤ3と噛み合う際に、ロック部29の歯先面がギヤ3の歯先面に位置した場合に、ロック部29をギヤ3の歯底側に向けて付勢し、ロック部29の歯先面がギヤ3の歯先面間に位置したときに、ロック部29をギヤ3に噛み合わせる。
このように構成されたパークロック装置1では、車両の悪路走行や着地、乗り上げなどによる加速度によってロッド7が軸方向と交差する方向、ここでは図面における正面視の下方に向けて移動された場合、ロッド7とポール5の当接部27との当接により、ロック部29がギヤ3と噛み合う方向に向けてポール5が回動されてしまう。
このようなロッド7の軸方向と交差する方向への移動によるポール5の回動を防止するためには、リターンスプリング33の付勢力を強化することが考えられるが、リターンスプリング33の付勢力を強化させると、リターンスプリング33より付勢力が強く設定された待ちバネ57の設定も変更しなければならない。このようにリターンスプリング33の設定変更は、待ちバネ57の設定変更も伴ってしまい、単純にリターンスプリング33のみの付勢力を強化させることができなかった。
一方、上記特許文献1のようなパークロック装置では、ロッド7の軸方向と交差する方向への移動によるポール5の回動を防止するために、ポール5と変換部9との間、或いはポール5とロッド7との間に係合部を設けている。
しかしながら、ポール5、変換部9及びロッド7は、可動部材であり、固定されていないので、車両の悪路走行や着地、乗り上げなどによる加速度によって、係合部が設けられた部材自体が動いてしまい、ギヤ3とポール5との噛み合い解除状態で、ポール5の回動を規制する機能が不完全なものであった。
そこで、パークロック装置1では、ギヤ3とポール5との噛み合い解除状態で、ロッド7の軸方向と交差する方向への移動を規制する規制部11が設けられている。規制部11は、静止側部材17に設けられ、保持部59と、回避部13とを備えている。
保持部59は、規制部11のロッド7と対向する対向面のうち最もロッド7側に近接された頂面となっている。この保持部59は、ギヤ3とポール5との噛み合い解除状態で、ロッド7の大径部15と当接し、ロッド7が軸方向と交差する方向、ここでは図面における正面視の下方に向けて移動することを規制する。
この保持部59によるロッド7の移動規制により、ギヤ3とポール5との噛み合い解除状態で、ロッド7がポール5の当接部27を押圧することがなく、ポール5が回動されず、ギヤ3とポール5のロック部29との間にラチェッティングが発生することがない。
このようにギヤ3とポール5との噛み合い解除状態で、規制部11の保持部59でロッド7の軸方向と交差する方向への移動を規制することにより、リターンスプリング33や待ちバネ57の設定に影響を与えることがない。加えて、規制部11は、静止側部材17に設けられているので、規制部11が可動することがなく、ポール5の回動を規制する機能を安定化させることができる。このような保持部59のポール5側には、回避部13が設けられている。
回避部13は、規制部11のロッド7と対向する対向面のうちポール5側に向けて下り傾斜となる傾斜面となっている。この回避部13の傾斜面は、変換部9の第1操作面53と同一の傾斜角度となっている。
この回避部13は、ロッド7が操作機構37の作動により軸方向移動されたときに、変換部9の第1操作面53及び第2操作面55とスリーブ31内の当接面32との係合によるロッド7の軸方向と交差する方向への移動を許容する。
詳細には、回避部13は、ロッド7が軸方向と交差する方向に移動する際に、ロッド7の大径部15と摺動し、ロッド7の軸方向移動を案内する。このロッド7の軸方向移動により、変換部9の第1操作面53がポール5の当接部27と当接し、ポール5が回動されてロック部29とギヤ3とが噛み合い、駆動軸の回転が阻止される。
このように規制部11に回避部13を設けることにより、ポール5とギヤ3とが噛み合うときのロッド7の軸方向と交差する方向への移動を阻害することがない。加えて、回避部13を傾斜面とすることにより、ロッド7の軸方向と交差する方向への移動を許容しつつ、ロッド7の軸方向移動を案内することができ、ロッド7の軸方向移動によるポール5の回動操作性を安定化させることができる。
なお、規制部11は、図5に示す規制部11aのように、静止側部材17と別体で形成し、ボルトなどの固定部材61によって静止側部材17に固定してもよい。このように規制部11aを静止側部材17と別体で形成することにより、容易に規制部11aの配置位置の変更や規制部11aの設計変更を行うことができる。
一方、図6,図7に示すように、ボルトなどの固定部材によって規制部11bを構成し、ロッド7の大径部15aに変換部9の第1操作面53と同一の傾斜の傾斜面63を形成してもよい。このような規制部11bは、最もロッド7側に近接された頂部側が保持部59となっており、ポール5側に向けて下り傾斜となる曲面側が回避部13となっている。
このような規制部11bであっても、ギヤ3とポール5との噛み合い解除状態で、ロッド7の軸方向と交差する方向への移動を規制することができると共に、ギヤ3とポール5とが噛み合うときに、ロッド7の軸方向と交差する方向への移動を許容することができる。
このようなパークロック装置1では、ギヤ3とポール5との噛み合い解除状態で、ロッド7の軸方向と交差する方向への移動を規制する規制部11が設けられているので、車両走行時の振動による加速度によってロッド7が軸方向と交差する方向に移動することがなく、ロッド7がポール5を回動させることがない。
また、規制部11は、ロッド7の軸方向と交差する方向への移動を規制すればよいので、規制部11を可動部材に設ける必要がなく、形状を簡易化することができると共に、ポール5の回動を規制する機能を安定化でき、経時劣化に対する耐久性を向上することができる。
従って、このようなパークロック装置1では、ギヤ3とポール5との噛み合い解除状態で、規制部11によってロッド7が軸方向と交差する方向に移動することが規制され、ポール5が回動されることがなく、簡易な構造で、ギヤ3とポール5との噛み合い解除状態におけるラチェッティングの発生を防止することができる。
また、規制部11には、変換部9によるロッド7の軸方向と交差する方向への移動を許容する回避部13が設けられているので、ギヤ3とポール5とが噛み合うときに、ロッド7が軸方向と交差する方向に移動することができ、変換部9によるポール5の回動を安定して行うことができる。
さらに、回避部13は、傾斜面をなすので、ギヤ3とポール5とが噛み合うときに、ロッド7の軸方向と交差する方向への移動を案内することができ、ロッド7の軸方向移動によるポール5の回動操作性を安定化させることができる。
また、規制部11は、ギヤ3とポール5との噛み合い解除状態で、静止側部材17と大径部15との間に設けられているので、規制部11を可動部材に設ける必要がなく、ポール5の回動を規制する機能を安定化させることができる。
(第2実施形態)
図8,図9を用いて第2実施形態について説明する。
本実施の形態に係るパークロック装置101は、規制部103は、ギヤ3とポール5との噛み合い解除状態で、スリーブ31とロッド7の端部との間に設けられている。
なお、第1実施形態と同一の構成には、同一の記号を記して説明を省略するが、第1実施形態と同一の構成であるので、構成及び機能説明は第1実施形態を参照するものとし省略するが、得られる効果は同一である。
図8,図9に示すように、規制部103は、静止側部材17に固定されたスリーブ31内において、変換部9の第1操作面53との対向部に設けられ、保持部105と、回避部107とを備えている。
保持部105は、変換部9の操作機構37側の端部に最も近接された頂部となっている。この保持部105は、ギヤ3とポール5との噛み合い解除状態で、変換部9の操作機構37側の端部と当接し、ロッド7が軸方向と交差する方向、ここでは図面における正面視の下方に向けて移動することを規制する。
この保持部105による変換部9を介したロッド7の移動規制により、ギヤ3とポール5との噛み合い解除状態で、ロッド7がポール5の当接部27を押圧することがなく、ポール5が回動されず、ギヤ3とポール5のロック部29との間にラチェッティングが発生することがない。
このようにギヤ3とポール5との噛み合い解除状態で、規制部103の保持部105でロッド7の軸方向と交差する方向への移動を規制することにより、リターンスプリング33や待ちバネ57の設定に影響を与えることがない。加えて、規制部103は、静止側部材17に固定されたスリーブ31に設けられているので、規制部103が可動することがなく、ポール5の回動を規制する機能を安定化させることができる。このような保持部105のポール5側には、回避部107が設けられている。
回避部107は、変換部9の操作機構37側と対向する対向面をポール5側に向けて下り傾斜とさせた傾斜面となっている。この回避部107の傾斜面は、変換部9の第1操作面53と同一の傾斜角度となっている。
この回避部107は、ロッド7が操作機構37の作動により軸方向移動されたときに、変換部9の第1操作面53及び第2操作面55とスリーブ31内の当接面32との係合によるロッド7の軸方向と交差する方向への移動を許容する。
詳細には、回避部107は、ロッド7が軸方向と交差する方向に移動する際に、変換部9の操作機構37側の端部と摺動し、ロッド7の軸方向移動を案内する。このロッド7の軸方向移動により、変換部9の第1操作面53がポール5の当接部27と当接し、ポール5が回動されてロック部29とギヤ3とが噛み合い、駆動軸の回転が阻止される。
このように規制部103に回避部107を設けることにより、ポール5とギヤ3とが噛み合うときのロッド7の軸方向と交差する方向への移動を阻害することがない。加えて、回避部107を傾斜面とすることにより、ロッド7の軸方向と交差する方向への移動を許容しつつ、ロッド7の軸方向移動を案内することができ、ロッド7の軸方向移動によるポール5の回動操作性を安定化させることができる。
このようなパークロック装置101では、規制部103がギヤ3とポール5との噛み合い解除状態で、スリーブ31とロッド7の端部との間に設けられているので、ロッド7の端部の軸方向と交差する方向への移動が規制され、規制部103によるロッド7の軸方向と交差する方向への移動規制を安定化させることができる。
なお、本発明の実施の形態に係るパークロック装置では、規制部がロッドの軸方向に対して保持部と回避部とが連続して形成されているが、これに限らず、例えば、規制部が保持部のみを有し、ギヤとポールとの噛み合い解除状態で、保持部がロッドの大径部や端部を点で支持する構成としてもよい。
この場合には、規制部における回避部が保持部に隣接する空間部となり、ポールとギヤとが噛み合うときに、ロッドの軸方向と交差する方向への移動を阻害することがない。
1,101…パークロック装置
3…ギヤ
5…ポール
7…ロッド
9…変換部
11,11a,11b,103…規制部
13,107…回避部
15,15a…大径部
17…静止側部材

Claims (5)

  1. 駆動軸に一体回転可能に設けられたギヤと、回動可能に設けられ回動により前記ギヤに噛み合い可能なポールと、軸方向に移動可能に設けられたロッドと、このロッドに設けられ前記ロッドの軸方向移動を軸方向と交差する方向に変換して前記ポールを回動させる変換部とを備えたパークロック装置であって、
    前記ギヤと前記ポールとの噛み合い解除状態で、前記ロッドの軸方向と交差する方向への移動を規制する規制部が設けられていることを特徴とするパークロック装置。
  2. 請求項1記載のパークロック装置であって、
    前記規制部には、前記変換部による前記ロッドの軸方向と交差する方向への移動を許容する回避部が設けられていることを特徴とするパークロック装置。
  3. 請求項2記載のパークロック装置であって、
    前記回避部は、傾斜面をなすことを特徴とするパークロック装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載のパークロック装置であって、
    前記ロッドは、大径部を有し、
    前記規制部は、前記ギヤと前記ポールとの噛み合い解除状態で、静止側部材と前記大径部との間に設けられていることを特徴とするパークロック装置。
  5. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載のパークロック装置であって、
    前記ロッドの端部は、静止側部材のスリーブ内に配置され、
    前記規制部は、前記ギヤと前記ポールとの噛み合い解除状態で、前記スリーブと前記ロッドの端部との間に設けられていることを特徴とするパークロック装置。
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