JP2014216879A - 印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザごとに印刷枚数を管理する印刷装置に関し,ユーザを特定できない印刷ジョブを受け付けた場合に,当該印刷ジョブによる印刷枚数を好適に管理できる技術を提供すること。【解決手段】MFP100は,印刷ジョブを受け付け,その印刷ジョブの印刷処理を実行した際,その印刷結果を用いて,その印刷ジョブのユーザに対応する印刷累積枚数を更新する。さらに,MFP100は,印刷ジョブのユーザを,ログインユーザの情報を用いた決定条件を満たす場合にはログインユーザに決定する。また,サインインユーザの情報を用いた決定条件を満たす場合にはサインインユーザに決定する。また,利用制限情報を用いた決定条件を満たす場合には利用制限情報に規定される利用範囲内で印刷処理を実行可能なユーザに決定する。【選択図】 図6

Description

本発明は,印刷装置に関する。さらに詳細には,ユーザごとに印刷枚数を管理する印刷装置の技術に関するものである。
従来から,印刷装置に関する技術として,ユーザごとに印刷枚数を管理する技術が知られている。例えば,特許文献1に開示された画像形成システムでは,サーバが複合機から利用履歴情報を取得し,さらに利用履歴情報に基づいてユーザごとの利用制限枚数を決定し,決定した利用制限枚数を複合機に設定する。
特開2012−94055号公報
しかしながら,前記した従来の技術には,次のような問題があった。すなわち,ユーザ情報を有しない印刷ジョブを受信した場合,当該印刷ジョブによる印刷枚数をどのように管理すべきか考慮されていない。そのため,改善の余地がある。
本発明は,前記した従来の技術が有する問題点を解決するためになされたものである。すなわちその課題とするところは,ユーザごとに印刷枚数を管理する印刷装置に関し,ユーザを特定できない印刷ジョブを受け付けた場合に,当該印刷ジョブによる印刷枚数を好適に管理できる技術を提供することにある。
この課題の解決を目的としてなされた印刷装置は,印刷ジョブを受け付ける受付部と,印刷ジョブに基づく印刷を実行する印刷部と,制御部とを備え,前記制御部は,前記受付部にて受け付けられた印刷ジョブに基づく印刷を,前記印刷部に実行させる印刷処理と,前記印刷部にて印刷が行われる印刷ジョブのユーザを,自装置にログインしているユーザであるログインユーザの情報と,自装置とサーバとの間に通信を確立させているユーザであるサインインユーザの情報と,ユーザごとの前記印刷部の利用制限情報と,の少なくとも1つの情報を用いた決定条件を満たしていることを条件として,ログインユーザの情報を用いた前記決定条件を満たす場合にはログインユーザに決定し,サインインユーザの情報を用いた前記決定条件を満たす場合にはサインインユーザに決定し,利用制限情報を用いた前記決定条件を満たす場合には利用制限情報に規定される利用範囲内で前記印刷処理を実行可能なユーザに決定する決定処理と,前記印刷処理での印刷結果を用いて,前記決定処理にて決定されたユーザに対応する印刷累積枚数を更新する更新処理と,を実行することを特徴としている。
本明細書に開示される印刷装置は,印刷ジョブを受け付け,その印刷ジョブの印刷処理を実行した際,その印刷結果を用いて,その印刷ジョブのユーザに対応する印刷累積枚数を更新する。グループ単位で印刷累積枚数を管理する場合には,決定されたユーザが属するグループの印刷累積枚数を更新する。印刷累積枚数は,例えば,課金や利用枚数制限に利用する。さらに,印刷装置は,ログインユーザの情報と,サインインユーザの情報と,利用制限情報との少なくとも1つの情報を用いた決定条件を満たしていることを条件として,印刷ジョブのユーザを決定する。より具体的には,ログインユーザの情報を用いた決定条件を満たす場合にはログインユーザに決定する。サインインユーザの情報を用いた決定条件を満たす場合にはサインインユーザに決定する。利用制限情報を用いた決定条件を満たす場合には利用制限情報に規定される利用範囲内で印刷処理を実行可能なユーザに決定する。ユーザの決定は,ログインユーザの情報とサインインユーザの情報と印刷部の利用情報との,少なくとも1つの情報に基づいて決定すればよく,それらのうち1つの情報によって決定してもよいし,複数の情報を組み合わせて決定してもよい。
すなわち,本明細書に開示される印刷装置では,ログインユーザの情報と,サインインユーザの情報と,利用制限情報と,の少なくとも1つの情報に基づいて印刷ジョブのユーザを決定することで,印刷ジョブの印刷結果を好適なユーザの印刷情報に反映させることが期待できる。例えば,自装置にログインしているログインユーザがいる場合には,印刷ジョブが当該ログインユーザのジョブである可能性が高い。そのため,印刷ジョブのユーザをログインユーザに決定する方が好ましい。また,自装置にサーバとの通信を確立させているサインインユーザがいる場合には,印刷ジョブが当該サインインユーザのジョブである可能性が高い。そのため,印刷ジョブのユーザをサインインユーザに決定する方が好ましい。また,利用制限情報に規定される利用範囲内で実行可能なユーザがいる場合には,印刷ジョブが当該実行可能なユーザのジョブである可能性が高い。そのため,印刷ジョブのユーザを当該実行可能なユーザに決定する方が好ましい。
また,前記決定条件は,ログインユーザの情報およびサインインユーザの情報を用いた条件であり,前記制御部は,前記ログインユーザがいない場合であって前記サインインユーザがいる場合には,前記印刷部にて印刷が行われる印刷ジョブのユーザを,前記サインインユーザに決定するとよい。本構成のように,ログインユーザがいなくてもサインインユーザがいる場合には,サインインユーザに決定する方が好ましい。なお,ログインユーザは自装置の利用を開始しており,受け付けた印刷ジョブについて,他装置であるサーバとの通信を確立させているサインインユーザよりも関連性が強い傾向にある。そのため,ログインユーザとサインインユーザとの両方がいる場合には,ログインユーザを優先する方が好ましい。
また,前記制御部は,印刷ジョブを前記サーバから取得することを通知する取得通知を受信し,前記取得通知を受信したことを契機に,前記決定処理を実行し,前記決定処理にて印刷ジョブのユーザを決定できた場合には,前記サーバに対して印刷ジョブの送信を要求し,前記決定処理にて印刷ジョブのユーザを決定できなかった場合には,前記サーバに対して印刷ジョブの送信を禁止することを通知する禁止通知を送信するとよい。取得通知を受信した後,印刷ジョブを受信する前に決定処理を実行することで,印刷ジョブを受信する前に決定処理の結果を利用できる。そこで,決定処理によって特定のユーザに決定できなかった場合に印刷ジョブの送信を禁止することで,ユーザ不明の印刷ジョブを受信する状況を低減できる。なお,決定処理にて印刷ジョブのユーザを決定できない例としては,決定条件を満たさない場合が該当する。
また,前記制御部は,印刷ジョブを前記サーバから取得することを通知する取得通知を受信し,前記取得通知を受信した後,前記サーバに対して印刷ジョブの送信を要求し,印刷ジョブの送信を要求した後に,前記決定処理を実行してもよい。すなわち,印刷装置が取得通知を受信してから印刷ジョブの送信を要求するまでにタイムラグがあり,そのタイムラグの間に別のユーザがログインを行う可能性がある。そのため,印刷ジョブの送信を要求した後に決定処理を実行する方が,より適確なユーザを印刷ジョブのユーザに決定できる。
また,前記制御部は,前記印刷部にて印刷が行われる印刷ジョブにユーザ情報があるか否かを判断する判断処理を実行し,前記決定処理では,ユーザ情報があると前記判断処理にて判断された場合には,当該印刷ジョブのユーザをそのユーザ情報によって特定されるユーザに決定し,ユーザ情報がないと前記判断処理にて判断された場合には,前記決定処理を実行してユーザを決定するとよい。印刷ジョブにユーザ情報がある場合には,そのユーザ情報に基づいて印刷ジョブのユーザを決定する方が好ましい。
また,前記制御部は,前記決定処理で印刷ジョブのユーザを決定できなかった場合には,前記印刷部にて印刷が行われる印刷ジョブのユーザを,ユーザによって指定された指定ユーザあるいはユーザを特定しない汎用ユーザに決定するとよい。ユーザを特定できない場合であっても,指定ユーザや汎用ユーザを用いてユーザを決定することで,印刷処理の結果が何も反映されない状況を回避できる。
本発明によれば,ユーザごとに印刷枚数を管理する印刷装置に関し,ユーザを特定できない印刷ジョブを受け付けた場合に,当該印刷ジョブによる印刷枚数を好適に管理できる技術が実現される。
実施の形態にかかるクラウド印刷システムの構成およびMFP(複合機)の電気的構成を示すブロック図である。 実施の形態のクラウド印刷システムの動作概略を示すブロック図である。 実施の形態のクラウド印刷の動作概略を示すシーケンス図である。 MFPが有する利用情報テーブルの構成を示す図である。 MFPが有する利用上限値テーブルの構成を示す図である。 第1の形態にかかる印刷ジョブ管理処理の手順を示すフローチャートである。 第2の形態にかかる印刷ジョブ管理処理の手順を示すフローチャートである。 第3の形態にかかる印刷ジョブ管理処理の手順を示すフローチャートである。
以下,本発明にかかる印刷装置を具体化した実施の形態について,添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は,印刷データを記憶するクラウドサーバを有するクラウド印刷システムに接続するMFP(複合機)に本発明を適用したものである。なお,クラウドサーバとは,クラウドコンピューティングの概念において,クラウドの先にある仮想化サーバであり,クラウドの中にパケットを通過させ,WEBブラウザで操作ができるサーバである。
[クラウド印刷システムの構成]
本形態のクラウド印刷システム900は,図1に示すように,MFP100(印刷装置の一例)と,PC200と,クラウドサーバ300(サーバの一例)とを有している。PC200は,クラウドサーバ300に対して印刷ジョブを送信する装置である。クラウドサーバ300は,印刷ジョブを記憶し,その記憶した印刷ジョブをMFP100に送信する装置である。
本形態のクラウド印刷システム900では,MFP100がクラウドサーバ300から印刷ジョブを取得するためには,MFP100がクラウドサーバ300との通信接続を確立させる必要がある。ここでいう通信接続とは,物理的な接続だけではなく,クラウドサーバ300がMFP100との通信を許可している状態を含む。本形態では,MFP100がクラウドサーバ300との通信接続を確立させるための作業を「サインイン」,その通信接続を切断するための作業を「サインアウト」とする。
また,本形態のクラウド印刷システム900では,ユーザがMFP100を利用するためには,ユーザ認証を成功させて利用を許可される必要がある。そのため,ユーザは,MFP100に対して,そのユーザが有するアカウントの情報を入力する。アカウントの情報には,ユーザを特定するユーザIDとパスワードとが含まれる。MFP100は,アカウントの情報が入力されると,その情報に基づいてユーザ認証を行い,認証成功を条件としてMFP100が有する各画像処理機能の利用を許可する。本形態では,MFP100が自装置の利用を許諾させるための作業を「ログイン」,その利用許諾を解除するための作業を「ログアウト」とする。
なお,クラウドサーバ300に接続する画像処理装置は,MFP100に限るものではないが,図1では説明の簡略化のため,MFP100のみを図示する。また,クラウドサーバ300に接続する情報処理装置も,PC200に限るものではないが,図1では説明の簡略化のため,PC200のみを図示する。また,クラウドサーバ300は,1台のコンピュータによって実現されるものに限らず,複数台のコンピュータによって実現されるものであってもよい。
[MFPの構成]
続いて,MFP100の概略構成について説明する。MFP100は,図1に示したように,CPU31と,ROM32と,RAM33と,NVRAM(Non Volatile RAM)34と,ASIC35とを備えるコントローラ30を備えている。図1中のコントローラ30は,CPU31等,MFP100の制御に利用されるハードウェアを纏めた総称であって,実際にMFP100に存在する単一のハードウェアと表すとは限らない。CPU31は,制御部の一例である。なお,コントローラ30が制御部であってもよいし,ASIC35が制御部であってもよい。
また,MFP100は,用紙に画像を印刷する画像形成部10と,原稿の画像を読み取る画像読取部20と,動作状況の表示やユーザによる入力操作の受付を行う操作パネル40と,ネットワークインターフェース37と,USBインターフェース38と,FAXインターフェース39とを有し,これらがCPU31によって制御される。画像形成部10は,印刷部の一例である。ネットワークインターフェース37,USBインターフェース38,およびFAXインターフェース39は,受付部の一例である。
画像形成部10は,カラー印刷が可能であってもモノクロ印刷のみが可能であってもよい。また,印刷方式についても,電子写真方式であってもインクジェット方式であってもよい。本形態では,カラー印刷が可能な電子写真方式のものとする。画像読取部20についても,カラー読み取りが可能であってもモノクロ読み取りのみが可能であってもよい。本形態では,カラー読み取りが可能なものとする。
ROM32には,MFP100を制御するための制御プログラムであるファームウェアや各種設定,初期値等が記憶されている。RAM33およびNVRAM34は,各種制御プログラムが読み出される作業領域として,あるいはデータを一時的に記憶する記憶領域として利用される。
CPU31は,ROM32から読み出した制御プログラムや各種センサから送られる信号に従って,その処理結果をRAM33またはNVRAM34に記憶させながら,MFP100の各構成要素を制御する。
ネットワークインターフェース37はLANケーブルや無線通信等によってネットワークを介して接続されたデバイスと通信を行うためのハードウェアである。USBインターフェース38はUSBケーブルを介して接続されたデバイスと通信を行うためのハードウェアである。FAXインターフェース39は電話回線を介して接続されたデバイスと通信を行うためのハードウェアである。MFP100は,例えば,ネットワークインターフェース37を介してクラウドサーバ300から印刷ジョブを受信する。
操作パネル40は,MFP100の外装に設けられ,ユーザ入力を受け付ける各種のボタンと,メッセージや設定内容を表示するタッチパネルとを有している。各種のボタンとしては,例えば,OKボタン,キャンセルボタン,テンキーがある。また,タッチパネルは,ユーザがタッチ操作することによっても各種の入力が可能であり,例えば,印刷設定やアカウントの情報がタッチパネルから入力される。この他,操作パネル40は,ログインあるいはログアウトを行うため入力操作や,サインインあるいはサインアウトを行うため入力操作や,各種の設定の入力操作を受け付ける。
[クラウド印刷の動作概要]
続いて,MFP100の印刷動作であって,MFP100がクラウドサーバ300から印刷ジョブを受け付けて印刷する印刷動作であるクラウド印刷の動作概要について,図2および図3を参照しつつ説明する。
クラウド印刷を実現するには,あらかじめ,MFP100とクラウドサーバ300との通信接続を確立させておく必要がある。また,ユーザがMFP100を利用するには,MFP100の利用が許可される必要がある。
そこで,先ず,MFP100とクラウドサーバ300との通信接続を確立させるサインインでは,ユーザAがMFP100にユーザA自身のアカウントを入力する。そして,クラウドサーバ300がそのユーザAのアカウントを認証することで,MFP100とクラウドサーバ300との通信接続が確立される。
クラウドサーバ300は,MFP100との通信接続を確立させる,すなわちサインインに成功すると,MFP100への定期的な状態送信要求を開始する。MFP100は,クラウドサーバ300から状態送信要求を受け付けると,現在の状態(エラーが発生しているか否か,エラーが発生しているならばどのようなエラーが発生しているかの情報)を応答する。
一方,PC200は,クラウドサーバ300に対して印刷ジョブを投入するに際し,ユーザAのアカウントで印刷ジョブの送信が可能なプリンタを一覧表示する。ユーザは,PC200に表示されているプリンタの中から印刷ジョブの送信先を指定する。その後,PC200は,クラウドサーバ300に印刷ジョブを送信する。PC200は,クラウドサーバ300に印刷ジョブを送信すると,クラウドサーバ300から送られて来るその印刷ジョブの完了通知を待つ。
クラウドサーバ300では,サインインが行われたアカウントに対応するユーザAの印刷ジョブを受信した場合,そのアカウントでサインイン中のプリンタ(本形態では,MFP100)に対して,印刷ジョブを取得した旨の通知であるジョブ取得通知を送信する。MFP100は,そのジョブ取得通知に応じてクラウドサーバ300にジョブ送信要求を出力する。なお,ジョブ取得通知には,クラウドサーバ300のIPアドレス,アカウント,パスワード等が含まれる。この他,ユーザ名,ジョブ名,セキュリティ情報等の印刷ジョブの情報が含まれていてもよい。
クラウドサーバ300は,MFP100からのジョブ送信要求を受信したことを条件として,MFP100に印刷ジョブを送信する。MFP100は,その印刷ジョブをクラウドサーバ300から受信し,その印刷ジョブの印刷を実行する。
さらにMFP100は,その印刷ジョブの処理が完了すると,クラウドサーバ300にジョブ完了通知を応答する。クラウドサーバ300は,MFP100からジョブ完了通知を受信すると,印刷ジョブを送信したPC200にジョブ完了通知を出力する。これによりクラウド印刷が完了する。
[MFPの動作概要]
MFP100は,前述したクラウド印刷の他にも,様々な印刷動作が可能である。例えば,図2に示したように,ネットワークインターフェース37,USBインターフェース38,あるいはFAXインターフェース39を介して,外部装置400から直接印刷ジョブを受け付け,その印刷ジョブを印刷することが可能である。
また,MFP100は,操作パネル40を介してユーザAから印刷指示を受け付け,その印刷指示に従って印刷することが可能である。例えば,画像データを記憶したUSBメモリをUSBインターフェース38に接続し,印刷指示に従ってその画像データを印刷することが可能である。また,例えば,原稿を画像読取部20に読み取らせ,読み取った原稿を印刷する,コピー印刷が可能である。また,例えば,外部装置400に記憶されている画像データをダウンロードし,ダウンロードした画像データを印刷することが可能である。
MFP100が印刷指示を受け付けるには,あらかじめ,MFP100の利用が許諾される必要がある。MFP100の利用が許可されるログインには,先ず,MFP100が操作パネル40にログイン情報入力画面を表示し,ユーザにアカウントの情報の入力を促す。そして,MFP100が,入力された情報を認証することで,MFP100の利用が許諾される。なお,アカウントの認証は,MFP100自身が行ってもよいし,認証サーバ等の外部装置が行ってもよい。また,ログインに必要なアカウントは,サインインに必要なアカウントと別である。
また,MFP100は,図4に示すように,ログインユーザごとに各画像処理の累積枚数を記憶する利用情報テーブル341をNVRAM34に記憶している。具体的に,利用情報テーブル341は,識別番号(ID)と,ユーザ名と,各画像処理の累積枚数との3つの項目を含むレコードを記憶している。画像処理としては,印刷,読取,コピー,FAX送信が含まれる。累積枚数は,用紙1枚分の画像処理を行うごとにカウントアップされる値であり,課金や利用可能枚数の算出に利用される。
また,MFP100は,MFP100にログインするためのアカウントを有していないユーザである汎用ユーザであっても,画像処理の実行範囲を制限して利用可能にする。実行範囲の制限としては,特定の画像処理の禁止や,ログインユーザよりも少ない実行枚数の上限が該当する。汎用ユーザは,ログイン時に,ログイン情報入力画面でユーザ名に所定の名前を入力する。この場合,MFP100は,パスワードの照合を行うことなく,ログインを成功させる。
利用情報テーブル341には,汎用ユーザ用のレコードも設けられる。IDが「999」のレコードが汎用ユーザ用のレコードに相当し,ユーザ名に「汎用」が記憶される。以下,「汎用レコード」とする。一方,IDが「001」,「002」のように,ユーザ認証が成功した場合用であってユーザが特定されるレコードを,「ユーザ特定レコード」とする。
MFP100は,印刷ジョブを受信すると,用紙1枚分の印刷を行うごとに,「印刷」の累積枚数をカウントアップする。印刷以外の画像処理についても同様である。例えば,「User1」のアカウントを有するユーザAがMFP100にログインし,原稿10枚のコピーを指示した場合には,コピー終了後に「User1」の「コピー」の累積枚数に10を加算する。ネットワーク経由で受け付けた印刷ジョブについても,その印刷ジョブにログインユーザと対応するユーザ情報が付加されている場合には,そのユーザ情報に基づいて,印刷の累積枚数に印刷枚数分が加算される。
一方で,FAX印刷等,外部装置から受け付けた印刷ジョブを実行する場合,印刷ジョブにユーザ情報が含まれない場合がある。クラウド印刷についても,印刷ジョブにユーザ情報が含まれてない場合,ログインに必要なアカウントと,サインインに必要なアカウントとは別であることから,サインインによって通信が確立している状態であっても,クラウドサーバ300から受信した印刷ジョブがどのログインユーザに対応するかは不明になる。このように印刷ジョブのユーザを特定できない場合には,所定の決定条件に基づいて,利用情報テーブル341の累積枚数を更新する。所定の決定条件については,後述する印刷ジョブ管理処理で説明する。
また,MFP100は,図5に示すように,ログインユーザごとに各画像処理の利用上限値を記憶する利用上限テーブル342をNVRAM34に記憶している。具体的に,利用上限テーブル342は,識別番号(ID)と,ユーザ名と,各画像処理の利用上限値と,設定の4つの項目を含むレコードを記憶している。画像処理としては,利用情報テーブル341と同様に,印刷,読取,コピー,FAX送信が含まれる。
利用上限値は,各画像処理の利用範囲を規定するものであり,MFP100は,累積枚数が利用上限値に達した場合に,その画像処理の利用を禁止する。また,利用上限値に「×」が記憶されている場合には,利用枚数に関係なく,その画像処理の利用を禁止する。利用上限値は,管理者権限を有するユーザによって設定される。
また,設定は,利用上限値を有効とするか無効とするかの設定を記憶するものであり,MFP100は,設定が無効の場合には,利用枚数を制限しない。なお,利用上限値の有効ないし無効の設定は,図5に示したようにユーザごとであってもよいし,画像処理ごとであってもよい。また,ユーザや画像処理を区別せず,利用上限値を有効とするか無効とするかの1つの設定を記憶するものであってもよい。
[印刷ジョブ管理処理]
[第1の形態]
続いて,MFP100が実行する印刷ジョブ管理処理について,図6のフローチャートを参照しつつ説明する。第1の形態の印刷ジョブ管理処理は,MFP100が印刷ジョブを受け付けたことを契機に,CPU31によって実行される。
第1の形態の印刷ジョブ管理処理では,先ず,受け付けた印刷ジョブに,ユーザを特定可能なユーザ情報が有るか否かを判断する(S101)。S101における特定とは,利用情報テーブル341に登録されるユーザの一人に特定できることを意味する。ユーザ情報が有る場合には(S101:YES),印刷ジョブのユーザを,ユーザ情報から特定されるユーザに決定する(S111)。S111で決定した情報は,印刷ジョブ管理処理が終了するまでRAM33に保持される。後述するS103,S122,S132,S141も同様である。
ユーザ情報が無い場合には(S101:NO),自装置にログインしているユーザであるログインユーザがいるか否かを判断する(S102)。例えば,先に印刷ジョブをMFP100に送信して蓄積させておき,後からMFP100にログインしてその蓄積させておいた印刷ジョブを実行することが考えられる。そのため,ログインユーザがいる場合には(S102:YES),受け付けた印刷ジョブがログインユーザからの指示によるものである可能性が高い。そこで,印刷ジョブのユーザを,ログインユーザに決定する(S103)。
一方,ログインユーザがいない場合には(S102:NO),クラウドサーバ300と通信を確立させているユーザであるサインインユーザがいるか否かを判断する(S121)。サインインユーザがクラウド印刷を実現するために,MFP100とクラウドサーバ300との通信を確立させていることが考えられる。そのため,サインインユーザがいる場合には(S121:YES),受け付けた印刷ジョブがサインインユーザのジョブである可能性が高い。そこで,印刷ジョブのユーザを,サインインユーザに決定する(S122)。
なお,ログインユーザとサインインユーザとの両方がいる場合に,本形態では,ログインユーザを優先しているが,サインインユーザを優先してもよい。ただし,ログインユーザは自装置の利用を開始しており,他装置であるクラウドサーバ300との通信を確立させているサインインユーザよりも印刷ジョブとの関連性が強い傾向にある。そのため,ログインユーザとサインインユーザとの両方がいる場合には,本形態のようにログインユーザを優先する方が好ましい。
一方,サインインユーザがいない場合には(S121:NO),デフォルトユーザが設定されているか否かを判断する(S131)。MFP100は,ユーザを特定できない印刷ジョブを受け付けた場合に,その印刷ジョブのユーザを利用情報テーブル341に登録される特定のユーザの印刷ジョブとする設定をNVRAM34に記憶している。この特定のユーザを「デフォルトユーザ」とする。S131では,デフォルトユーザが記憶されていない,あるいは利用制限テーブル341に登録されていないユーザがデフォルトユーザに設定されている場合には,デフォルトユーザが設定されていないと判断し,利用制限テーブル341に登録されているユーザがデフォルトユーザに設定されている場合には,デフォルトユーザが設定されていると判断する。デフォルトユーザの設定は,ユーザの操作パネル40への入力操作によって設定できる。なお,管理者権限を有するユーザをデフォルトユーザとしてもよい。
デフォルトユーザが設定されている場合には(S131:YES),印刷ジョブのユーザを,デフォルトユーザに決定する(S132)。一方,デフォルトユーザが設定されていない場合には(S131:NO),印刷ジョブのユーザを,汎用ユーザに決定する(S141)。
S103,S122,S132,S141,あるいはS111にて印刷ジョブのユーザを決定した後,MFP100は,画像形成部10による印刷ジョブの印刷を開始する(S104)。印刷が完了した後は,RAM33に記憶された印刷ジョブのユーザに対応するレコードを利用情報テーブル341から読み出し,印刷の累積枚数を更新する(S105)。S105の後,印刷ジョブ管理処理を終了する。
前述したように第1の形態の印刷ジョブ管理処理では,ユーザを特定できない印刷ジョブを受け付けた際,ログインユーザがいる場合には,当該印刷ジョブがログインユーザのジョブである可能性が高いことから,当該印刷ジョブのユーザをログインユーザに決定する。また,ログインユーザがいない場合であっても,サインインユーザがいる場合には,当該印刷ジョブが当該サインインユーザのジョブである可能性が高いことから,当該印刷ジョブのユーザをサインインユーザに決定する。また,サインインユーザがいない場合であっても,デフォルトユーザが設定されている場合には,当該印刷ジョブのユーザをデフォルトユーザに決定する。また,ユーザを特定できない場合であっても,当該印刷ジョブのユーザを汎用ユーザに決定する。このように各決定条件に合致するユーザを印刷ジョブのユーザに決定することで,印刷ジョブの印刷結果を好適なユーザに反映させることが期待できる。
[第2の形態]
続いて,印刷ジョブ管理処理の別の形態について,図7のフローチャートを参照しつつ説明する。第2の形態の印刷ジョブ管理処理は,印刷ジョブを受信する前に印刷ジョブのユーザを仮決定する。この点,印刷ジョブを受信した後に印刷ジョブのユーザを決定する第1の形態と異なる。なお,本形態の印刷ジョブ管理処理は,クラウド印刷に適用する技術であり,クラウドサーバ300から印刷ジョブの取得通知(図3参照)を受信したことを契機に,CPU31によって実行される。
第2の形態の印刷ジョブ管理処理では,自装置にログインユーザがいるか否かを判断する(S201)。ログインユーザがいる場合には(S201:YES),受け付けた印刷ジョブのユーザを,ログインユーザに仮決定する(S201)。一方,ログインユーザがいない場合には(S201:NO),受け付けた印刷ジョブのユーザを,サインインユーザに仮決定する(S211)。S201ないしS211で仮決定した情報は,後述するS251にてユーザが確定するまで,あるいは後述するS221でのタイムアウトによって印刷ジョブ管理処理が終了するまで,RAM33に保持される。後述するS212,S207も同様である。
S202あるいはS211にて印刷ジョブのユーザを仮決定した後,仮決定したユーザが印刷可能か否かを判断する(S203)。例えば,仮決定したユーザに対して印刷機能の利用が禁止されている場合には印刷不可と判断する。また,仮決定したユーザに対する利用上限値が有効であれば,仮決定したユーザの印刷の累積枚数が利用上限値に達している場合に印刷不可と判断する。印刷ジョブの実行中に利用上限値に達してしまう場合も同様である。仮決定したユーザが印刷可能と判断した場合には(S203:YES),S251に移行して仮決定したユーザを印刷ジョブのユーザに確定する。
一方,仮決定したユーザが印刷不可と判断した場合には(S203:NO),自装置に設定されているデフォルトユーザが印刷可能か否かを判断する(S204)。例えば,S203と同様に,デフォルトユーザに対して印刷機能の利用が禁止されている場合には印刷不可と判断する。また,デフォルトユーザに対する利用上限値が有効であれば,デフォルトユーザの印刷の累積枚数が利用上限値に達している場合に印刷不可と判断する。印刷ジョブの実行中に利用上限値に達してしまう場合も同様である。なお,S204の判断では,デフォルトユーザが設定されていない場合には,印刷不可と判断する。デフォルトユーザが印刷可能と判断した場合には(S204:YES),受け付けた印刷ジョブのユーザを,デフォルトユーザに仮決定する(S212)。そして,S251に移行して仮決定したデフォルトユーザを印刷ジョブのユーザに確定する。S251で決定した情報は,印刷ジョブ管理処理が終了するまでRAM33に保持される。
デフォルトユーザが印刷不可と判断した場合には(S204:NO),ログインユーザの変更あるいはデフォルトユーザの変更をユーザに要求する(S205)。例えば,MFP100は,操作パネル40に変更指示を表示する。その後,ログインユーザあるいはデフォルトユーザが変更されたか否かを判断する(S206)。
ログインユーザあるいはデフォルトユーザが変更された場合には(S206:YES),受け付けた印刷ジョブのユーザを,その変更されたユーザに仮決定する(S207)。そして,その変更されたユーザが印刷可能か否かを判断する(S208)。変更されたユーザが印刷可能と判断した場合には(S208:YES),S251に移行して仮決定したユーザを印刷ジョブのユーザに確定する。変更されたユーザが印刷不可と判断した場合には(S208:NO),S205に移行し,再度の変更をユーザに要求する。
一方,ログインユーザおよびデフォルトユーザが変更されていない場合には(S206:NO),S205の要求を出力してからの経過時間が閾値時間を経過したか否か,すなわちタイムアウトか否かを判断する(S221)。タイムアウト前の場合には(S221:NO),S206に移行してユーザによる変更を待つ。タイムアウトの場合には(S221:YES),クラウドサーバ300に対して送信不可を通知する(S222)。クラウドサーバ300は,MFP100から送信不可を受信すると,MFP100への印刷ジョブの送信を中止する。S222の後,MFP100は,クラウドサーバ300から印刷ジョブを受信することなく,印刷ジョブ管理処理を終了する。なお,S208で変更されたユーザが印刷不可と判断され,さらに変更先がない場合には,タイムアウトを待って送信不可が通知される。
また,MFP100は,S251にて仮決定したユーザを印刷ジョブのユーザに確定した後,クラウドサーバ300に対して,ジョブ送信要求を通知する(S252)。クラウドサーバ300は,MFP100からジョブ送信要求を受信すると,MFP100へ印刷ジョブの送信を開始する。S252の後,MFP100は,印刷ジョブを受信し(S253),受信した印刷ジョブの印刷を開始する(S254)。印刷が完了した後は,印刷ジョブのユーザに対応するレコードを利用情報テーブル341から読み出し,印刷の累積枚数を更新する(S255)。S255の後,印刷ジョブ管理処理を終了する。
なお,第2の形態では,最終的に仮決定したユーザを印刷ジョブのユーザに確定させているが,S253で受信した印刷ジョブにユーザ情報が付加されている場合には,S251で確定させたユーザのよりも優先的に,そのユーザ情報によって特定されるユーザを印刷ジョブのユーザに決定してもよい。
前述したように第2の形態の印刷ジョブ管理処理では,印刷ジョブを受信する前に,印刷ジョブのユーザを決定できるか否かを判断することで,ユーザを決定できなかった場合に,印刷ジョブの送信を禁止している。このようにユーザを特定できない印刷ジョブの受信を回避することで,データ送信の無駄を低減できるとともに,累積枚数の不適切な加算を未然に防止できる。
なお,クラウド印刷であっても,第1の形態のように,印刷ジョブを受信した後に,印刷ジョブのユーザを決定してもよい。MFP100では,取得通知を受信してから印刷ジョブの送信を要求するまでにタイムラグがあり,そのタイムラグの間に別のユーザがログインを行う可能性がある。そのため,印刷ジョブの送信を要求した後に,印刷ジョブのユーザを決定すれば,タイムラグの間に別のユーザがログインしたとしてもそのログインユーザを印刷ジョブのユーザに決定できる。そのため,不適切なユーザを印刷ジョブのユーザに決定することを低減できる。
[第3の形態]
続いて,印刷ジョブ管理処理の更なる別の形態について,図8のフローチャートを参照しつつ説明する。第3の形態の印刷ジョブ管理処理は,印刷ジョブのユーザを,印刷機能が利用可能なユーザに決定する。この点,ログインユーザやサインインユーザ等,装置の利用状態から印刷ジョブのユーザを決定する第1の形態と異なる。第3の形態の印刷ジョブ管理処理も,第1の形態と同様に,MFP100が印刷ジョブを受け付けたことを契機に,CPU31によって実行される。なお,第1の形態と同じ処理については,同じ符号を付して説明を省略する。
第3の形態の印刷ジョブ管理処理では,受け付けた印刷ジョブに,ユーザ情報が有るか否かを判断する(S101)。ユーザ情報が有る場合には(S101:YES),印刷ジョブのユーザを,ユーザ情報から特定されるユーザに決定する(S111)。
ユーザ情報が無い場合には(S101:NO),利用情報テーブル341に登録されるユーザのうち,印刷機能を利用可能なユーザがいるか否かを判断する(S302)。例えば,印刷機能の利用が禁止されているユーザは利用可能なユーザから除外される。また,利用上限値が設定されていれば,印刷の累積枚数が利用上限値に達しているユーザも利用可能なユーザから除外される。さらには,印刷ジョブの実行中に利用上限値に達してしまう場合も利用可能なユーザから除外される。
印刷機能を利用可能なユーザがいると判断した場合には(S302:YES),印刷ジョブのユーザを,当該印刷機能を利用可能なユーザに決定する(S303)。なお,印刷機能を利用可能なユーザが複数いる場合には,所定の条件に基づいてそのうちの1人に決定する。所定の条件としては,例えば,利用上限値までの残利用回数が最も多いユーザ,すなわち印刷途中に利用上限値に達してしまう可能性が最も低いユーザに決定する条件や,累積枚数が最も多いユーザ,すなわち利用頻度が最も高いユーザに決定する条件が該当する。一方,印刷機能を利用可能なユーザがいないと判断した場合には(S302:NO),印刷ジョブのユーザを,汎用ユーザに決定する(S141)。
S303,S141,あるいはS111にて印刷ジョブのユーザを決定した後,MFP100は,画像形成部10による印刷ジョブの印刷を開始する(S104)。印刷が完了した後は,印刷の累積枚数を更新する(S105)。S105の後,印刷ジョブ管理処理を終了する。
前述したように第3の形態の印刷ジョブ管理処理では,ユーザを特定できない印刷ジョブを受け付けた際,累積枚数および利用上限値によって規定される利用範囲内で実行可能なユーザがいる場合には,そのユーザの印刷ジョブである可能性が高いことから,受け付けた印刷ジョブのユーザを当該実行可能なユーザに決定する。このように利用制限情報に基づいて印刷ジョブのユーザに決定することで,ユーザを特定できない印刷ジョブを受け付けた場合であっても,印刷ジョブの印刷結果を好適なユーザに反映させることが期待できる。
以上詳細に説明したように実施の形態のMFP100では,ログインユーザの情報と,サインインユーザの情報と,利用制限情報と,の少なくとも1つの情報に基づいて印刷ジョブのユーザを決定することで,ユーザを特定できない印刷ジョブを受け付けたとしても,その印刷ジョブの印刷枚数を,MFP100の利用状況に応じて好適なユーザの累積枚数に反映させることが期待できる。
なお,本実施の形態は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変形が可能である。例えば,印刷装置は,MFPに限るものではなく,プリンタ,FAX装置,複写機等,印刷機能を備えるものであれば適用可能である。また,印刷装置に印刷ジョブを投入する情報処理装置も,PCに限るものではなく,スマートフォン,PDA等のモバイル装置であってもよい。
また,実施の形態では,クラウドサーバ300がMFP100のサインインを記憶し,MFP100が指定されている印刷ジョブが投入された際に,クラウドサーバ300からMFP100にジョブ取得通知あるいは状態送信要求を出力しているが,これに限るものではない。例えば,クラウドサーバ300へのサインインが成功した後,MFP100から定期的にクラウドサーバ300に送信要求を行うことで,クラウドサーバ300に投入された印刷ジョブをMFP100に送信してもよい。
また,実施の形態では,MFP100自身が利用情報テーブル341および利用上限テーブル342を有しているが,利用情報テーブル341および利用上限テーブル342を有する管理サーバを設け,ログイン情報に基づいて,管理サーバからこれらの利用情報を取得するように構成してもよい。利用情報を外部装置である管理サーバから取得することで,MFP100自身のメモリの負荷を軽減できる。また,複数の印刷装置で管理サーバを共用することで,利用情報を複数の印刷装置に設定する手間を省ける。一方,MFP100自身が利用情報テーブル341および利用上限テーブル342を有し,ユーザごとの利用情報を読み出すことで,通信への負荷を軽減できるとともに,通信の状態の影響を受けるリスクを低減できる。
また,実施の形態では,ユーザごとの利用累積枚数を利用情報テーブル341に記憶しているが,複数のユーザをグループとして管理し,そのグループ単位で利用累積枚数を記憶してもよい。この場合,例えばユーザAの印刷ジョブを実行した際,ユーザAが属するグループに対応する利用累積枚数を更新する。利用上限値についても同様にグループ単位で管理してもよい。
また,実施の形態に開示されている処理は,単一のCPU,複数のCPU,ASICなどのハードウェア,またはそれらの組み合わせで実行されてもよい。また,実施の形態に開示されている処理は,その処理を実行するためのプログラムを記録した記録媒体,または方法等の種々の態様で実現することができる。
10 画像形成部
40 操作パネル
100 MFP
200 PC
300 クラウドサーバ
341 利用情報テーブル
342 利用上限テーブル
900 クラウド印刷システム

Claims (6)

  1. 印刷ジョブを受け付ける受付部と,
    印刷ジョブに基づく印刷を実行する印刷部と,
    制御部と,
    を備え,
    前記制御部は,
    前記受付部にて受け付けられた印刷ジョブに基づく印刷を,前記印刷部に実行させる印刷処理と,
    前記印刷部にて印刷が行われる印刷ジョブのユーザを,自装置にログインしているユーザであるログインユーザの情報と,自装置とサーバとの間に通信を確立させているユーザであるサインインユーザの情報と,ユーザごとの前記印刷部の利用制限情報と,の少なくとも1つの情報を用いた決定条件を満たしていることを条件として,ログインユーザの情報を用いた前記決定条件を満たす場合にはログインユーザに決定し,サインインユーザの情報を用いた前記決定条件を満たす場合にはサインインユーザに決定し,利用制限情報を用いた前記決定条件を満たす場合には利用制限情報に規定される利用範囲内で前記印刷処理を実行可能なユーザに決定する決定処理と,
    前記印刷処理での印刷結果を用いて,前記決定処理にて決定されたユーザに対応する印刷累積枚数を更新する更新処理と,
    を実行することを特徴とする印刷装置。
  2. 請求項1に記載する印刷装置において,
    前記決定条件は,ログインユーザの情報およびサインインユーザの情報を用いた条件であり,
    前記制御部は,前記ログインユーザがいない場合であって前記サインインユーザがいる場合には,前記印刷部にて印刷が行われる印刷ジョブのユーザを,前記サインインユーザに決定することを特徴とする印刷装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載する印刷装置において,
    前記制御部は,
    印刷ジョブを前記サーバから取得することを通知する取得通知を受信し,
    前記取得通知を受信したことを契機に,前記決定処理を実行し,
    前記決定処理にて印刷ジョブのユーザを決定できた場合には,前記サーバに対して印刷ジョブの送信を要求し,前記決定処理にて印刷ジョブのユーザを決定できなかった場合には,前記サーバに対して印刷ジョブの送信を禁止することを通知する禁止通知を送信する,
    ことを特徴とする印刷装置。
  4. 請求項1または請求項2に記載する印刷装置において,
    前記制御部は,
    印刷ジョブを前記サーバから取得することを通知する取得通知を受信し,
    前記取得通知を受信した後,前記サーバに対して印刷ジョブの送信を要求し,
    印刷ジョブの送信を要求した後に,前記決定処理を実行する,
    ことを特徴とする印刷装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1つに記載する印刷装置において,
    前記制御部は,
    前記印刷部にて印刷が行われる印刷ジョブにユーザ情報があるか否かを判断する判断処理を実行し,
    前記決定処理では,ユーザ情報があると前記判断処理にて判断された場合には,当該印刷ジョブのユーザをそのユーザ情報によって特定されるユーザに決定し,ユーザ情報がないと前記判断処理にて判断された場合には,前記決定処理を実行してユーザを決定する
    ことを特徴とする印刷装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1つに記載する印刷装置において,
    前記制御部は,
    前記決定処理で印刷ジョブのユーザを決定できなかった場合には,前記印刷部にて印刷が行われる印刷ジョブのユーザを,ユーザによって指定された指定ユーザあるいはユーザを特定しない汎用ユーザに決定することを特徴とする印刷装置。
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