JP2014216205A - リレー装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のリレーを動作させる励磁コイルを共通化しながら、溶着検知可能なリレー装置を提供することを目的とする。
【解決手段】電源装置および負荷を電気的に接続する接続状態と、前記電源装置および前記負荷の接続を遮断する遮断状態との間で切り替わるリレー装置であって、第1の固定子と第1の可動子とを含む第1のリレー部と、第2の固定子と第2の可動子とを含む第2のリレー部と、前記第1及び第2の固定子を励磁させる共有励磁コイルと、を有し、前記第1の可動子に磁束を集中させる前記第1の固定子の磁気抵抗と、前記第2の可動子に磁束を集中させる前記第2の固定子の磁気抵抗を、前記第1の可動子に磁束を集中させる前記第1の固定子の磁気抵抗よりも小さくして、該リレー装置が前記接続状態と前記遮断状態との間で切り替わる際の前記第1及び前記第2のリレー部の作動タイミングを異ならせることで溶着検知を行う特徴とするリレー装置。
【選択図】図3

Description

本発明は、電源装置および負荷を電気的に接続するために用いられるリレー装置に関する。
組電池および負荷を電気的に接続したり、組電池および負荷の接続を遮断したりするために、組電池の正極側と負極側とにそれぞれリレーが接続される。これらのリレーは、動作時にアークが発生して溶着することがある。溶着を判別する方法として、各リレーをオン、オフするタイミングを異ならせて、通電の有無を確認する方法が知られている。例えば、一方のリレーをオンした後に、他方のリレーをオンする検知方法では、一方のリレーのオン時に非通電状態から通電状態に切り替われば、他方のリレーが溶着しているものと判別することができる。
この種のリレーとして、複数のリレーを動作させる励磁コイルを共通化した構成が知られている(例えば、特許文献1及び2参照)
特開2005−222871号公報 特開2004−320904号公報
しかしながら、上述の特許文献では、溶着検知については何ら考慮されていない。そこで、本願発明は、複数のリレーを動作させる励磁コイルを共通化しながら、従来とは異なる方法で溶着を検知することが可能なリレー装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本願発明に係るリレー装置は、電源装置および負荷を電気的に接続する接続状態と、前記電源装置および前記負荷の接続を遮断する遮断状態との間で切り替わるリレー装置であって、第1の固定子と第1の可動子とを含む第1のリレー部と、第2の固定子と第2の可動子とを含む第2のリレー部と、少なくとも前記第1及び第2の固定子を励磁させる共有励磁コイルと、を有し、前記第2の可動子に磁束を集中させる前記第2の固定子の磁気抵抗を、前記第1の可動子に磁束を集中させる前記第1の固定子の磁気抵抗よりも小さくして、該リレー装置が前記接続状態と前記遮断状態との間で切り替わる際の前記第1及び前記第2のリレー部の作動タイミングを異ならせることで溶着検知を行うことを特徴とする。
本願発明によれば、複数のリレーを動作させる励磁コイルを共通化しながら、溶着検知可能なリレー装置を提供することができる。
電池システムの概略構成図である。 システムメインリレーSMR−A,SMR−Bの正面概略図である。 図2のシステムメインリレーSMR−A,SMR−BをT1−T2断面で切断した断面図である。 図3に対応しており、システムメインリレーSMR−A、SMR−Bが共にオンされた状態を示している。 図3に対応しており、システムメインリレーSMR−Aがオン、システムメインリレーSMR−Bがオフされた状態を示している。 図3と同様であり、システムメインリレーSMR−A、SMR−Bが共にオフされた状態を示している。 システムメインリレーSMR−B、SMR−Aをオフする際の電圧シーケンスを示している。 図2に対応しており、システムメインリレーSMR−A,SMR−Bの正面概略図である(実施形態2)。 図3に対応しており、図8のシステムメインリレーSMR−A,SMR−BをT1−T2断面で切断した断面図である(実施形態2)。 システムメインリレーSMR−A、SMR−Bをオンする際の電圧シーケンスを示している(実施形態2)。 システムメインリレーSMR−A、SMR−Bをオフする際の電圧シーケンスを示している(実施形態2)。 図3に対応しており、共有励磁コイルに印加される電圧がVであって、SMR−Bが溶着した状態を図示する。 図3に対応しており、共有励磁コイルに印加される電圧がVONである場合を図示する。 図2に対応しており、システムメインリレーSMR−A,SMR−Bの正面概略図である(変形例1)。 図3に対応しており、図14のシステムメインリレーSMR−A,SMR−BをT1−T2断面で切断した断面図である(変形例1) 図2に対応しており、システムメインリレーSMR−A,SMR−Bの正面概略図である(別の変形例1)。 図3に対応しており、図14のシステムメインリレーSMR−A,SMR−BをT1−T2断面で切断した断面図である(別の変形例1)
以下、本発明の実施形態について説明する。
(実施形態1)
本発明のリレー装置が適用される電池システムについて、図1を用いて説明する。
組電池(電源装置に相当する)10は、電気的に直列に接続された複数の単電池11を有する。単電池11としては、ニッケル水素電池やリチウムイオン電池といった二次電池を用いることができる。また、二次電池の代わりに、電気二重層キャパシタ(コンデンサ)を用いることができる。組電池10を構成する単電池11の数は、組電池10の要求出力などを考慮して、適宜設定することができる。本実施形態では、すべての単電池11が電気的に直列に接続されているが、組電池10には、電気的に並列に接続された複数の単電池11が含まれていてもよい。
組電池10は、システムメインリレーSMR−A(リレー装置に相当する),SMR−B(リレー装置に相当する)を介して負荷20と接続されている。具体的には、組電池10の正極端子は、システムメインリレーSMR−Bを介して負荷20と接続されており、組電池10の負極端子は、システムメインリレーSMR−Aを介して負荷20と接続されている。組電池10は、負荷20に電力を供給して、負荷20を動作させる。
組電池10は、例えば、車両に搭載することができ、車両を走行させるための動力源として用いることができる。車両としては、ハイブリッド自動車や電気自動車がある。ハイブリッド自動車は、車両の動力源として、組電池10の他に、内燃機関や燃料電池といった他の動力源を備えた車両である。電気自動車は、車両の動力源として、組電池10だけを備えた車両である。
組電池10を車両に搭載したとき、負荷20として、モータ・ジェネレータ(車両走行用モータに相当する)を用いることができる。モータ・ジェネレータは、組電池10からの電力を受けて、車両を走行させるための運動エネルギを生成する。また、車両が減速したり、停止したりするとき、モータ・ジェネレータは、車両の制動時に発生する運動エネルギを電気エネルギに変換する。モータ・ジェネレータが生成した電気エネルギは、回生電力として、組電池10に蓄えることができる。
組電池10およびモータ・ジェネレータの間の電流経路には、昇圧回路やインバータを配置することができる。昇圧回路を用いれば、組電池10の出力電圧を昇圧することができる。インバータを用いれば、組電池10から出力された直流電力を交流電力に変換して、モータ・ジェネレータに供給することができる。ここで、モータ・ジェネレータとしては、交流モータが用いられる。
システムメインリレーSMR−A,SMR−Bは、コントローラ15からの駆動信号を受けることにより、オンおよびオフの間で切り替わる。システムメインリレーSMR−A,SMR−Bがオンであるとき、組電池10および負荷20は、電気的に接続される。システムメインリレーSMR−A,SMR−Bがオフであるとき、組電池10および負荷20の電気的な接続が遮断される。コントローラ15は、システムメインリレーSMR−A,SMR−Bの溶着を検知するための検知処理を行う。検知処理の詳細は、後述する。コントローラ15は、CPU、MPUなどによって実現することができる。
本実施形態では、組電池10を用いているが、これに限るものではない。組電池10の他にも、負荷20に電力を供給できるものであればよい。例えば、組電池10の代わりに、燃料電池といった電源装置を用いることができる。
図2は、システムメインリレーSMR−A,SMR−Bの正面概略図であり、システムメインリレーSMR−A,SMR−Bがオフの状態を示している。図3は、図2のシステムメインリレーSMR−A,SMR−BをT1−T2断面で切断した断面図である。X軸、Y軸及びZ軸は互いに異なる直交三軸である。これらの三軸の定義は、他の図面においても同様である。
システムメインリレーSMR−Aは、第1のリレー部30と、共有励磁コイル50とを含む。第1のリレー部30は、第1の固定子31と、第1の可動子32とを含み、磁性材料から構成することができる。第1の固定子31は、第1のステーショナリ31aと、第1の固定接点31bとを含み、第1の可動子32に磁束を集中させる。第1のステーショナリ31aは、共有励磁コイル50が挿通する第1のステーショナリ開口部311aと、腕部312aとを含む。腕部312aはX軸方向に延びており、その先端部には第1の固定接点31bが設けられている。第1の固定接点31bは、Z軸方向において第1の可動子32と対向している。
システムメインリレーSMR−Bは、第2のリレー部40と、共有励磁コイル50とを含む。第2のリレー部40は、第2の固定子41と、第2の可動子42とを含み、磁性材料から構成することができる。第2の固定子41は、第2のステーショナリ41aと、第2の固定接点41bとを含み、第2の可動子42に磁束を集中させる。第2のステーショナリ41aは、共有励磁コイル50が挿通する第2のステーショナリ開口部411aと、腕部412aとを含む。腕部412aはX軸方向に延びており、その先端部には第2の固定接点41bが設けられている。第2の固定接点41bは、Z軸方向において第2の可動子42と対向している。
ここで、共有励磁コイル50は、Z軸方向を軸方向とするいわゆるリング形状に形成されており、通電時に第1の固定子31及び第2の固定子41を励磁させる。第1の可動子32は、−Z軸方向(つまり、第1の固定接点31bから離隔する方向)に図示しない片寄バネにより片寄せられている。したがって、第1の固定子31が励磁されると、第1の可動子32は、片寄バネのバネ力に抗しながら第1の固定接点31bに接近する。第2の可動子42は、−Z軸方向に図示しない片寄バネにより片寄せられている。したがって、第2の固定子41が励磁されると、第2の可動子42は、片寄バネのバネ力に抗しながら第2の固定接点41bに接近する。
このように、本実施形態の構成によれば、一つの共有励磁コイル50を用いて少なくとも二つのシステムメインリレーSMR−A,SMR−Bを動作させることができる。これにより、リレー装置の小型化及び低コスト化を図ることができる。なお、リレーオフ時における第1の固定接点31b及び第1の可動子32の間隔と、第2の固定接点41b及び第2の可動子42の間隔とは、互いに同じである。
ここで、第1のステーショナリ31aのうち、第2のステーショナリ41a及び共有励磁コイル50に挟まれた部分の厚みをS2とし、第2のステーショナリ41aのうち、第1のステーショナリ31a及び共有励磁コイル50に挟まれた部分の厚みをS1としたときに、S1はS2より大きい。したがって、第2のステーショナリ41aは、第1のステーショナリ31aよりも磁気抵抗が小さくなるため、第2の可動子42を貫く磁束が大きくなる。したがって、共有励磁コイル50の通電時に、第2の固定接点41bと第2の可動子42との間に働く吸引力は、第1の固定接点31bと第1の可動子32との間に働く吸引力よりも大きくなる。言い換えると、ステーショナリの厚みが大きくなるほど、接点開離(リレーがオンからオフに切り替わる)するときの起磁力は小さくなるため、第2のステーショナリ41aを含むシステムメインリレーSMR−Bは、第1のステーショナリ31aを含むシステムメインリレーSMR−Aよりも大きな電圧で接点開離する。
リレー装置の磁気抵抗は、主として、第1にステーショナリの磁気抵抗、第2に可動子の磁気抵抗、第3にポイントギャップ(可動子と固定子との間の空気)の磁気抵抗から成っており、接点投入時(リレーのオン時)におけるポイントギャップは0であるため、全体としての磁気抵抗は主としてステーショナリの磁気抵抗に依存する。そのため、接点開離するときの電圧は、ステーショナリの磁気抵抗に依存する。
次に、図4乃至図7を参照しながら、溶着検知の方法について説明する。図4は、図3に対応しており、システムメインリレーSMR−A、SMR−Bが共にオンされている状態を示している。図5は、図3に対応しており、システムメインリレーSMR−Aがオン、システムメインリレーSMR−Bがオフされた状態を示している。図6は、図3と同様であり、システムメインリレーSMR−A、SMR−Bが共にオフされた状態を示している。図7は、システムメインリレーSMR−B、SMR−Aをオフする際の電圧シーケンスを示している。図6及び図7の電圧シーケンスは、コントローラ15が行う。
図4に図示する状態において、共有励磁コイル50に供給される電圧は電圧VON(オン電圧に相当する)に設定されており、第1の可動子32及び第2の可動子42はそれぞれ第1の固定接点31b及び第2の固定接点41bに吸着されている。ここで、共有励磁コイル50に印加される電圧を電圧VONから電圧Voff1(中間電圧に相当する)に降圧すると、システムメインリレーSMR−Bが溶着していない場合、図5に図示するように、第2の可動子42は矢印F1方向に移動して、システムメインリレーSMR−Bがオンからオフに切り替わる。
一方、システムメインリレーSMR−Bが溶着している場合には、共有励磁コイル50に印加される電圧を電圧VONから電圧Voff1に降圧しても、第2の可動子42は矢印F1方向に移動しないため、システムメインリレーSMR−Bはオンのままである。したがって、共有励磁コイル50に印加される電圧を電圧VONから電圧Voff1に降圧した時のバッテリ10の通電状態を確認して、通電状態である場合にはシステムメインリレーSMR−Bが溶着したものと判別でき、遮断状態である場合にはシステムメインリレーSMR−Bが溶着していないと判別することができる。
このように、本実施形態によれば、システムメインリレーSMR−A、SMR−Bを一つの共有励磁コイル50で駆動できるとともに、システムメインリレーSMR−A、SMR−Bがオフされる時の電圧を互いに異ならせることにより、システムメインリレーSMR−Bの溶着を簡単に検知することができる。これにより、リレー装置の小型化及びリレー装置の消費電力の削減を図りながら、リレー装置の信頼性を向上させることができる。
所定時間経過後に、共有励磁コイル50に印加される電圧を電圧Voff1から電圧Vにさらに降圧すると、システムメインリレーSMR−Aが溶着していない場合には、図6に図示するように、第1の可動子32が矢印F2方向に移動して、システムメインリレーSMR−Aがオンからオフに切り替わる。なお、電圧Vは0Vであってもよい。一方、システムメインリレーSMR−Aが溶着している場合には、共有励磁コイル50に印加される電圧が電圧Voff1から電圧Vに降圧しても、第1の可動子32は矢印F2方向に移動しないため、システムメインリレーSMR−Aはオンのままである。
ただし、共有励磁コイル50に印加される電圧を電圧Voff1から電圧Vに降圧した際に、システムメインリレーSMR−Aがオンからオフに切り替わっても、システムメインリレーSMR−Aがオンからオフに切り替わらなくても、システムメインリレーSMR−Bがオフである場合には、バッテリ10は遮断状態のままであるため、システムメインリレーSMR−Aの溶着を検知することができない。
(第2実施形態)
図8は、図2に対応しており、システムメインリレーSMR−A,SMR−Bの正面概略図である。図9は、図3に対応しており、図8のシステムメインリレーSMR−A,SMR−BをT1−T2断面で切断した断面図である。実施形態1と機能が共通する要素には、同一符号を付している。
ここで、システムメインリレーSMR−A、SMR−Bを共にオフした状態において、第1の固定接点31b及び第1の可動子32の間隔をM1(以下、接点距離M1という)、第2の固定接点41b及び第2の可動子42の間隔をM2(以下、接点距離M2という)としたときに、接点距離M1が接点距離M2よりも小さい点で、実施形態1の構成と異なる。
一般的に、固定接点と可動子との距離が小さいほど、磁気抵抗は小さくなり、可動子を貫く磁束は大きくなるため、可動子と固定接点との間の働く吸引力は大きくなる。そのため、共有励磁コイル50を用いて複数の可動子を駆動する構成では、リレーオフ時の接点距離が小さい可動子、つまり、第1の可動子32は、接点距離が大きい可動子、つまり、第2の可動子42よりも小さい駆動電圧で接点投入(リレーオン)する。リレー装置の磁気抵抗は上述したように、主として、第1にステーショナリの磁気抵抗、第2に可動子の磁気抵抗、第3にポイントギャップ(可動子と固定子との間の空気)の磁気抵抗から成っており、接点が開離している状態(リレーオフ時)では、ポイントギャップでの磁気抵抗が他の二つの要素と比べて大きくなり、接点投入に必要な最低駆動電圧はポイントギャップの距離に大きく依存する。
つまり、システムメインリレーSMA−Aの第1のステーショナリ31aはシステムメインリレーSMA−Bの第2のステーショナリ41aよりも薄肉に形成されているが、システムメインリレーSMA−Aの接点距離M1がシステムメインリレーSMR−Bの接点距離M2よりも小さいため、システムメインリレーSMA−AはシステムメインリレーSMR−Bよりも低い電圧でオンする。
次に、図9乃至図11を用いて、溶着検知の方法について説明する。図10は、システムメインリレーSMR−A、SMR−Bをオンする際の電圧シーケンスを示している。図11は、システムメインリレーSMR−A、SMR−Bをオフする際の電圧シーケンスを示している。図10及び図11の電圧シーケンスは、コントローラ15が行う。
図9に図示する状態において、システムメインリレーSMR−A、SMR−Bが溶着していない場合、共有励磁コイル50に印加される電圧を電圧V(オフ電圧に相当する)から電圧VON1(中間電圧に相当する)に昇圧すると、システムメインリレーSMR−Aのみがオン(つまり、第1の可動子32が第1の固定接点31bに吸着)し、共有励磁コイル50に印加される電圧がさらに電圧VON1から電圧VONに昇圧すると、システムメインリレーSMR−Bがオンされ、バッテリ10が通電状態になる(図10参照)。
ここで、システムメインリレーSMR−A、SMR-Bが共にオフの設定、つまり、共有励磁コイル50に印加される電圧がVであっても、システムメインリレーSMR−Bが溶着している場合には、図12に図示するように、第2の可動子42が第2の固定接点41bに吸着している。したがって、図12に図示する状態において、共有励磁コイル50に印加される電圧を電圧Vから電圧VON1に昇圧すると、第1の可動子32が第1の固定接点31bに吸着して、バッテリ10が通電状態に切り替わる。
つまり、システムメインリレーSMR−Bが溶着していない場合には、共有励磁コイル50に印加される電圧が電圧VONに昇圧されるまで、バッテリ10は通電状態にならないが、システムメインリレーSMR−Bが溶着している場合には、共有励磁コイル50に印加される電圧が電圧VONよりも低い電圧VON1に昇圧した時に、バッテリ10が通電状態になる。このように、共有励磁コイル50に印加される電圧を昇圧した時のバッテリ10の通電状態を検知することにより、システムメインリレーSMR−Bの溶着を検知することができる。
システムメインリレーSMR−A、SMR-Bが共にオンの設定、つまり、共有励磁コイル50に印加される電圧がVON(オン電圧に相当する)である場合、図13に図示するように、第1の可動子32及び第2の可動子42はそれぞれ第1の固定接点31b及び第2の固定接点41bに吸着している。図13に図示する状態において、共有励磁コイル50に印加される電圧を電圧VONからVOff1(中間電圧に相当する)に降圧すると、システムメインリレーSMR−Aが溶着していない場合には、第1の可動子32が第1の固定接点31bから離隔し、システムメインリレーSMR−Aが溶着している場合には、第1の可動子32が第1の固定接点31bから離隔しない。
つまり、システムメインリレーSMR−Aが溶着していない場合には、共有励磁コイル50に印加される電圧がVOff1に降圧された時にバッテリ10が遮断状態になるが、システムメインリレーSMR−Aが溶着している場合には、共有励磁コイル50に印加される電圧がVOff1に降圧されてもバッテリ10が遮断状態にならない。このように、共有励磁コイル50に印加される電圧を降圧した時のバッテリ10の通電状態を検知することにより、システムメインリレーSMR−Aの溶着を検知することができる。
本実施形態によれば、システムメインリレーSMR−A、SMR−Bを一つの共有励磁コイル50で駆動できるとともに、システムメインリレーSMR−A、SMR−Bのうちいずれか一方が常に最初にオン、オフされる構成を採用することにより、システムメインリレーSMR−A、SMR−B双方の溶着を検知することができる。これにより、リレー装置を小型化しながら、リレー装置の消費電力を削減することができる。さらに、実施形態1の構成よりも、リレー装置の信頼性を向上させることができる。
(変形例1)
図14は、図2に対応しており、システムメインリレーSMR−A,SMR−Bの正面概略図である。図15は、図3に対応しており、図14のシステムメインリレーSMR−A,SMR−BをT1−T2断面で切断した断面図である。図16は、図2に対応しており、システムメインリレーSMR−A,SMR−Bの正面概略図である。図17は、図3に対応しており、図16のシステムメインリレーSMR−A,SMR−BをT1−T2断面で切断した断面図である。実施形態1と機能が共通する要素には、同一符号を付している。
上述の実施形態1では、第1のステーショナリ31aのX軸方向の厚みS2を第2のステーショナリ41aのX軸方向の厚みS1よりも小さくすることにより、第2のステーショナリ41aの磁気抵抗を、第1のステーショナリ31aの磁気抵抗よりも小さくしたが、本発明はこれに限るものではない。図14及び図15に図示するように、第1のステーショナリ31aのZ軸方向の厚みS2´を第2のステーショナリのZ軸方向の厚みS1´よりも小さくすることにより、第2のステーショナリ41aの磁気抵抗を、第1のステーショナリ31aの磁気抵抗より小さくしてもよい。また、図16及び図17に図示するように、第1のステーショナリ31aを第2のステーショナリ41aよりも透磁率の小さい材料で構成することにより、第2のステーショナリ41aの磁気抵抗を、第1のステーショナリ31aの磁気抵抗より小さくしてもよい。なお、上述の実施形態および変形例において、第1及び第2のステーショナリ31a及び41aの厚さ、透磁率の差異、接点距離M1及びM2の差異は、上述の電圧シーケンスを達成し得る適宜の値に設定することができる。
(変形例2)
上述の各実施形態では、一つの共有励磁コイル50を用いて二つのシステムメインリレーSMR−A、SMR−Bを動作させる場合について説明したが、本発明はこれに限るものではなく、一つの共有励磁コイル50を用いて三つ以上のリレーを動作させる場合(つまり、接点数が三つ以上のリレー)にも適用することができる。この場合、各接点のオフ電圧、オン電圧を互いに異ならせることにより、各リレーの溶着を検知することができる。
10:組電池 11:単電池
15:コントローラ 20:負荷
30:第1のリレー部 31:第1の固定子
31a:第1のステーショナリ 31b:第1の固定接点
40:第2のリレー部 41:第2の固定子
41a:第2のステーショナリ 41b:第2の固定接点
50:共有励磁コイル

Claims (5)

  1. 電源装置および負荷を電気的に接続する接続状態と、前記電源装置および前記負荷の接続を遮断する遮断状態との間で切り替わるリレー装置であって、
    第1の固定子と第1の可動子とを含む第1のリレー部と、
    第2の固定子と第2の可動子とを含む第2のリレー部と、
    少なくとも前記第1及び第2の固定子を励磁させる共有励磁コイルと、を有し、
    前記第2の可動子に磁束を集中させる前記第2の固定子の磁気抵抗を、前記第1の可動子に磁束を集中させる前記第1の固定子の磁気抵抗よりも小さくして、該リレー装置が前記接続状態と前記遮断状態との間で切り替わる際の前記第1及び前記第2のリレー部の作動タイミングを異ならせることで溶着検知を行うことを特徴とするリレー装置。
  2. 前記共有励磁コイルに供給される電圧を制御するコントローラを有し、
    前記コントローラは、
    前記第2のリレー部の溶着検知として、前記第1及び前記第2のリレー部を共にオンするオン電圧から、前記第1及び前記第2のリレー部のうち前記第2のリレー部のみをオフするための中間電圧に降圧する処理を行うことを特徴とする請求項1に記載のリレー装置。
  3. 前記第1及び前記第2のリレー部が共にオフ状態であるときの前記第1の固定子と前記第1の可動子との距離は、前記オフ状態であるときの前記第2の固定子と前記第2の可動子との距離より小さいことを特徴とする請求項1に記載のリレー装置。
  4. 前記共有励磁コイルに供給される電圧を制御するコントローラを有し、
    前記コントローラは、
    前記第2のリレー部の前記溶着検知として、前記第1及び前記第2のリレー部を共にオフするためのオフ電圧から、前記第1及び前記第2のリレー部のうち前記第1のリレー部のみをオンするための中間電圧に昇圧する処理を行い、
    前記第1のリレー部の前記溶着検知として、前記第1及び前記第2のリレー部を共にオンするためのオン電圧から、前記第1及び前記第2のリレー部のうち前記第1のリレー部のみをオフするための中間電圧に降圧する処理を行うことを特徴とする請求項3に記載のリレー装置。
  5. 前記電源装置は、前記負荷としての車両走行用モータに供給される電力を蓄電する蓄電装置であることを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか一つに記載のリレー装置。
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