JP2014214302A - 塗料組成物 - Google Patents

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Shinichiro Watanabe
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Abstract

【課題】耐熱性、耐候性、平滑性、及び鮮鋭性に優れた塗膜を作製することができる、塗料組成物を提供すること。
【解決手段】(a)アクリルポリオール又はポリエステルポリオールを含有し、水酸基価が50〜250mgKOH/gであり、ガラス転移点(Tg)が0〜80℃であり、数平均分子量が500〜10000である、ポリオール組成物と、(b)少なくとも1,6−ジイソシアナトヘキサンから得られるポリイソシアネート組成物であって、13C−NMRを用いた測定によるイミノオキサジアジンジオン構造/イソシアヌレート構造のモル比が6.0/100〜20/100であり、ウレトジオン構造/イソシアヌレート構造のモル比が0.1/100〜5.0/100であるポリイソシアネート組成物とを含有し、(a)成分中の水酸基に対する、(b)成分中のイソシアネート基のモル比(NCO/OH)が、0.6〜1.5である、塗料組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、塗料組成物に関する。
1,6−ジイソシアナトヘキサン(HDI;ヘキサメチレンジイソシアネートともいう。)から得られるポリイソシアネート組成物を用いた塗料組成物は、可撓性、耐候性に優れるために、塗料用途の中でも、自動車補修用塗料等として広く用いられている。HDIから得られるポリイソシアネート組成物としては、イソシアヌレート構造を有するポリイソシアネート組成物等がある(例えば、特許文献1〜3)。しかし、粘度が高くなる傾向にあるため、塗膜を作製した場合に表面平滑性が不足する場合があった。その解決方法として、イミノオキサジアジンジオン構造を含有するポリイソシアネート組成物が提案されている(例えば、特許文献4〜6)。
特公昭45−27982号公報 特開昭55−38380号公報 特開昭57−150677号公報 特開平09−268212号公報 特表2004−534870号公報 特開2006−104475号公報
しかし、従来の方法では、イソシアヌレート構造と比較して耐熱性が劣るイミノオキサジアジンジオン構造やウレトジオン構造を多く含むため、得られる塗膜の耐熱性や耐候性が不十分となる場合がある。また、耐熱性、耐候性、平滑性、及び鮮鋭性のいずれもが優れた塗膜を形成可能な塗料組成物の開発が求められている。
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、耐熱性、耐候性、平滑性、及び鮮鋭性に優れた塗膜を作製することができる、塗料組成物を提供することである。
本発明者が、鋭意研究した結果、(a)水酸基、ガラス転移点及び数平均分子量が特定の値であるポリオール組成物と、(b)イソシアヌレート構造、イミノオキサジアジンジオン構造、及びウレトジオン構造を特定の比率で有する、ポリイソシアネート組成物と、を含有し、(a)成分中の水酸基と(b)成分中のイソシアネート基が特定の比率で含まれる塗料組成物とすることで、上記課題を達成できることを発見し、本発明を成すに至った。
すなわち、本発明は以下のとおりである。
〔1〕
(a)アクリルポリオール又はポリエステルポリオールを含有し、水酸基価が50〜250mgKOH/gであり、ガラス転移点(Tg)が0〜80℃であり、数平均分子量が500〜10000である、ポリオール組成物と、
(b)少なくとも1,6−ジイソシアナトヘキサンから得られるポリイソシアネート組成物であって、13C−NMRを用いた測定によるイミノオキサジアジンジオン構造/イソシアヌレート構造のモル比が6.0/100〜20/100であり、ウレトジオン構造/イソシアヌレート構造のモル比が0.1/100〜5.0/100であるポリイソシアネート組成物と、
を含有し、
前記(a)成分中の水酸基に対する、前記(b)成分中のイソシアネート基のモル比(NCO/OH)が、0.6〜1.5である、
塗料組成物。
〔2〕
前記(a)成分が、アクリルポリオールを含有し、水酸基価が60〜200mgKOH/gであり、数平均分子量が800〜6000である、ポリオール組成物であり、
前記(b)成分中のアロファネート構造/イソシアヌレート構造のモル比が0.1/100〜4.0/100である、
〔1〕に記載の塗料組成物。
本発明の塗料組成物は、耐熱性、耐候性、平滑性、及び鮮鋭性に優れた塗膜を作製することができる。
以下、本発明を実施するための形態(以下、単に「本実施形態」という。)について詳細に説明する。以下の本実施形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明を以下の内容に限定する趣旨ではない。本発明は、その要旨の範囲内で適宜に変形して実施できる。なお、特に断りがない限り、「(メタ)アクリル」はメタクリルとアクリルを包含し、「(メタ)アクリレート」はメタクリレートとアクリレートを包含するものとする。
本実施形態の塗料組成物は、
(a)アクリルポリオール又はポリエステルポリオールを含有し、水酸基価が50〜250mgKOH/gであり、ガラス転移点(Tg)が0〜80℃であり、数平均分子量が500〜10000である、ポリオール組成物と、
(b)少なくとも1,6−ジイソシアナトヘキサンから得られるポリイソシアネート組成物であって、13C−NMRを用いた測定によるイミノオキサジアジンジオン構造/イソシアヌレート構造のモル比が6.0/100〜20/100であり、ウレトジオン構造/イソシアヌレート構造のモル比が0.1/100〜5.0/100であるポリイソシアネート組成物と、
を含有し、
(a)成分中の水酸基に対する、(b)成分中のイソシアネート基のモル比(NCO/OH)が、0.6〜1.5である、
塗料組成物である。本実施形態では、例えば、(b)成分はいわゆる硬化剤組成物として用いることができる。
(a)成分は、アクリルポリオール又はポリエステルポリオールを含有し、水酸基価が50〜250mgKOH/gであり、ガラス転移点(Tg)が0〜80℃であり、数平均分子量が500〜10000である、ポリオール組成物である。このポリオール組成物は、アクリルポリオール又はポリエステルポリオールを含有するものであり、いわゆる主剤として用いることもできる。
アクリルポリオールは、例えば、一分子中に1個以上の活性水素を有する重合性モノマーと、これに共重合可能な他のモノマーとを、共重合させることによって得ることができる。
アクリルポリオールは、例えば、活性水素を有するアクリル酸エステル類(アクリル酸−2−ヒドロキシエチル、アクリル酸−2−ヒドロキシプロピル、アクリル酸−2−ヒドロキシブチル等)、又は活性水素を有するメタクリル酸エステル類(メタクリル酸−2−ヒドロキシエチル、メタクリル酸−2−ヒドロキシプロピル、メタクリル酸−2−ヒドロキシブチル、メタクリル酸−3−ヒドロキシプロピル、メタクリル酸−4−ヒドロキシブチル等)、グリセリンやトリメチロールプロパン等のトリオールの(メタ)アクリル酸モノエステル等の多価活性水素を有する(メタ)アクリル酸エステル類;ポリエーテルポリオール類(ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリブチレングリコール等)と上記の活性水素を有する(メタ)アクリル酸エステル類とのモノエーテル;グリシジル(メタ)アクリレートと酢酸、プロピオン酸、p−tert−ブチル安息香酸等の一塩基酸との付加物;上記の活性水素を有する(メタ)アクリル酸エステル類の活性水素にラクトン類(ε−カプロラクタム、γ−バレロラクトン等)を開環重合させることにより得られる付加物からなる群より選ばれる1種以上を必須成分として、必用に応じて(メタ)アクリル酸エステル類(アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸−n−ブチル、アクリル酸−2−エチルヘキシル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸イソプロピル、メタクリル酸−n−ブチル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸−n−ヘキシル、メタクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル酸グリシジル等)、不飽和カルボン酸類(アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、イタコン酸等)、不飽和アミド類(アクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド等)、又は加水分解性シリル基を有するビニルモノマー類(ビニルトリメトキシシラン、ビニルメチルジメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロプロピルトリメトキシシラン等)、その他の重合性モノマー(スチレン、ビニルトルエン、酢酸ビニル、アクリルニトリル、フマル酸ジブチル等)からなる群より選ばれる1種以上を、常法により共重合させて得ることができる。
例えば、上記の単量体成分を、公知の過酸化物やアゾ化合物等のラジカル重合開始剤の存在下で溶液重合し、必要に応じて有機溶剤等で希釈することによって、アクリルポリオールを得ることができる。
ポリエステルポリオールは、例えば、コハク酸、アジピン酸、ダイマー酸、無水マレイン酸、無水フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸等のカルボン酸等の二塩基酸の単独又は混合物と、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキサンジオール、トリメチルペンタンジオール、シクロヘキサンジオール、トリメチロールプロパン、グリセリン、ペンタエリスリトール、2−メチロールプロパンジオール、エトキシ化トリメチロールプロパン等の多価アルコールの単独又は混合物とを縮合反応させることによって得ることができる。例えば、上記の成分を一緒にし、そして約160〜220℃で加熱することによって、縮合反応を行うことができる。さらに、例えば、ε−カプロラクトン等のラクトン類を、多価アルコールを用いて開環重合して得られるようなポリカプロラクトン類等もポリエステルポリオールとして用いることができる。
上記の中でも、ポリオールとしては、耐候性、耐薬品性、及び硬度の観点からは、アクリルポリオールが好ましく、機械強度、耐油性、及び顔料分散性の観点からは、ポリエステルポリオールが好ましい。特に自動車補修用塗料のトップコートとして用いる場合には、耐候性、耐薬品性、硬度等が重視されるため、アクリルポリオールが好ましい。一方、中塗り、ベース、プラサフとして用いる場合には、機械強度、顔料分散性等が重視されるため、ポリエステルポリオールが好ましい。
本実施形態で用いるポリオール組成物では、上記のアクリルポリオール又はポリエステルポリオールを、1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。さらには、アクリルポリオールやポリエステルポリオールに、他の樹脂等を更に混合したものであってもよい。
併用可能な他の樹脂としては、例えば、ポリエーテルポリオール、フッ素含有ポリオール、脂肪族炭化水素ポリオール、ケイ素含有系ポリオール、ポリカーボネートポリオール、エポキシ樹脂、アルキドポリオール類等が挙げられる。
ポリオール組成物には、上記のアクリルポリオールやポリエステルポリオールを、脂肪族ジイソシアネート、脂環式ジイソシアネート又はこれらから得られるポリイソシアネートで変性した、ウレタン変性アクリルポリオールやウレタン変性ポリエステルポリオール等を用いることができる。
ポリオール組成物の数平均分子量は、500〜10000である。数平均分子量の下限値は、好ましくは800以上であり、より好ましくは1200以上である。数平均分子量の上限値は、好ましくは6000以下であり、より好ましくは4000以下である。数平均分子量が500以上であると、塗膜とした際の架橋密度が十分に高くなる。数平均分子量が10000以下であると、塗料組成物の粘度を十分低く抑えることができる。数平均分子量は、後述する実施例に記載の方法に準じて測定できる。
ポリオール組成物の水酸基価は、50〜250mgKOH/gである。水酸基価の下限値は、好ましくは60mgKOH/g以上であり、より好ましくは70mgKOH/g以上である。水酸基価の上限値は、好ましくは200mgKOH/g以下であり、より好ましくは150mgKOH/g以下である。水酸基価が50mgKOH/g以上であると、塗膜とした際の耐溶剤性が十分である。水酸基価が250mgKOH/g以下であると、塗膜の平滑性が良好となる。水酸基価は、後述する実施例に記載の方法に準じて測定できる。
ポリオールのガラス転移点(Tg)は0℃〜80℃である。ガラス転移点(Tg)の下限値は、好ましくは10℃以上であり、より好ましくは20℃以上である。ガラス転移点(Tg)の上限値は、好ましくは60℃以下であり、より好ましくは50℃以下である。ガラス転移点(Tg)が0℃以上であると、塗膜の硬度が十分である。ガラス転移点(Tg)が80℃以下であると、塗膜の強靱性が十分である。ガラス転移点(Tg)は、後述する実施例に記載の方法に準じて測定できる。
本実施形態において、(a)成分として、好適なものとしては、アクリルポリオールを含有し、水酸基価が60〜200mgKOH/gであり、数平均分子量が800〜6000である、ポリオール組成物である。これらの条件を合わせ持つことによって、アクリルポリオールの粘度を抑えながら、強靱な塗膜を形成することも十分に期待できる。このようなポリオール成分を用いた塗料組成物も低粘度であるため、塗料としての使用時に必要溶剤量が少なくてすむ。そのため、塗料中の固形分(不揮発分)量が高比率である、所謂ハイソリッド塗料等として使用することも十分に期待できる。また、例えば、溶剤の使用量を濃度基準で数%程度でも低減できるのならば、特に工業的規模での使用において大きな意義がある。
(b)成分は、少なくとも1,6−ジイソシアナトヘキサンから得られるポリイソシアネート組成物であって、13C−NMRを用いた測定によるイミノオキサジアジンジオン構造/イソシアヌレート構造のモル比が6.0/100〜20/100であり、ウレトジオン構造/イソシアヌレート構造のモル比が0.1/100〜5.0/100であり、アロファネート構造/イソシアヌレート構造のモル比が0.1/100〜4.0/100であるポリイソシアネート組成物である。少なくともHDIを用いることで、粘度が低く、柔軟かつ強靱な塗膜を作製しうる塗料組成物を得ることができる。
ポリイソシアネート組成物は、イミノオキサジアジンジオン構造、イソシアヌレート構造、ウレトジオン構造を含む。イミノオキサジアジンジオン構造は式(1)で表される構造であり、イソシアヌレート構造は式(2)で表される構造であり、ウレトジオン構造は式(3)で表される構造である。
ポリイソシアネート組成物は、イミノオキサジアジンジオン構造/イソシアヌレート構造のモル比が6.0/100〜20/100である。イミノオキサジアジンジオン構造/イソシアヌレート構造のモル比の下限値は、好ましくは8.0/100以上であり、より好ましくは10/100以上である。イミノオキサジアジンジオン構造/イソシアヌレート構造のモル比の上限値は、好ましくは17/100以下であり、より好ましくは15/100以下である。イミノオキサジアジンジオン構造/イソシアヌレート構造のモル比が6.0/100以上であると、塗膜の光沢が十分高くなる。イミノオキサジアジンジオン構造/イソシアヌレート構造のモル比が20/100以下であると、塗膜の耐熱性、耐候性が十分となる。
ポリイソアネート組成物は、ウレトジオン構造/イソシアヌレート構造のモル比が、0.1/100〜5.0/100である。ウレトジオン構造/イソシアヌレート構造のモル比の下限値は、好ましくは0.2/100以上であり、より好ましくは0.5/100以上である。ウレトジオン構造/イソシアヌレート構造のモル比の上限値は、好ましくは3.0/100以下であり、より好ましくは2.0/100以下である。ウレトジオン構造/イソシアヌレート構造のモル比が0.1/100以上であると、ポリイソシアネート組成物の粘度を低く抑えることができ、塗膜とした際に平滑性と鮮鋭性に優れた塗膜を得ることができる。ウレトジオン構造/イソシアヌレート構造のモル比が5.0/100以下であると、塗膜の耐熱性、耐候性が十分良好となる。
ポリイソシアネート組成物は、粘度調整の観点から、アロファネート構造を更に有することが好ましい。アロファネート構造は下記式(4)で表される構造である。アロファネート構造/イソシアヌレート構造のモル比は、特に限定されないが、0.1/100〜4.0/100であることが好ましい。アロファネート構造/イソシアヌレート構造のモル比の下限値は、より好ましくは0.2/100以上であり、更に好ましくは0.5/100以上である。アロファネート構造/イソシアヌレート構造のモル比の上限値は、より好ましくは3.0/100以下であり、更に好ましくは2.0/100以下である。アロファネート構造/イソシアヌレート構造のモル比が0.1/100以上であると、ポリイソシアネート組成物の粘度を更に低減でき、塗膜とした際の平滑性と鮮鋭性を一層向上させることができる。アロファネート構造/イソシアヌレート構造のモル比が4.0/100以下であると、耐熱性、耐候性が一層優れた塗膜を得ることができる。
ポリイソシアネート組成物中のHDIモノマー質量濃度としては、好ましく1質量%以下であり、より好ましくは0.7質量%以下であり、更に好ましくは0.5質量%以下である。HDIモノマー濃度が1質量%以下であると、取り扱い時の危険性を一層低減でき、かつ塗料組成物の硬化性を一層向上させることができる。
ポリイソシアネート組成物のイソシアネート基の含有率(NCO含有率)は、不揮発分が98質量%以上の条件で、好ましくは19.0〜24.0質量%である。NCO含有率の下限値は、より好ましくは20.0質量%以下であり、更に好ましくは21.0質量%以下である。NCO含有率の上限値は、より好ましくは23.0質量%以下であり、更に好ましくは22.5質量%以下である。NCO含有率が19.0%質量%以上であると、塗料組成物の架橋性を一層向上させることができる。NCO含有率が24.0質量%以下であると、ポリイソシアネート組成物中のHDIモノマー濃度を低減でき、危険性を一層低減することができる。NCO含有率は、ポリイソシアネート組成物のイソシアネート基を過剰の2Nアミンで中和した後、1N塩酸による逆滴定によって求めることができる。なお、不揮発分は、ポリイソシアネート組成物を105℃、3時間加熱した場合の残存量から求めることができる。

不揮発分(質量%)=(105℃、3時間加熱後のポリイソシアネート組成物の質量/加熱前のポリイソシアネート組成物の質量)×100
ポリイソシアネート組成物の23℃における粘度は、不揮発分が98質量%以上の条件で、好ましくは1000mPa・s〜4000mPa・sである。粘度の下限値はより好ましくは1500mPa・s以上であり、更に好ましくは2000mPa・s以上である。粘度の上限値は、より好ましくは3500mPa・s以下であり、更に好ましくは3000mPa・s以下である。粘度が1000mPa・s以上であると、ポリイソシアネート組成物の収率が高くなり、4000mPa・s以下であると、得られる塗膜の光沢性が一層向上する。
ポリイソシアネート組成物の数平均分子量は、不揮発分が98質量%以上の条件で、好ましくは550〜800である。数平均分子量の下限値は、より好ましくは600以上であり、更に好ましくは630以上である。数平均分子量の上限値は、より好ましくは750以下であり、更に好ましくは700以下である。数平均分子量が550以上であると、得られるポリイソシアネート組成物の収率が一層向上する。数平均分子量が800以下であると、得られる塗膜の光沢性が一層向上する。
以下、本実施形態で用いるポリイソシアネート組成物の製造方法の一例について説明する。
本実施形態のポリイソシアネート組成物の原料は、少なくとも1,6−ジイソシアナトヘキサンを用いる。さらに、副原料として、アルキルモノアルコール、アルキルジオール等のアルコール化合物等も併用することができるが、アルコール化合物を用いる場合には、ポリイソシアネート組成物のアロファネート構造/イソシアヌレート構造のモル比が0.1/100/〜4.0/100の範囲となる量にすることが好ましい。
原料の1,6−ジイソシアナトヘキサンや上記した副原料に、重合触媒を添加し、所定の重合度に到達するまで反応を進行させた後、必要に応じて未反応の原料である1,6−ジイソシアナトヘキサンを除去することによってポリイソシアネート組成物を得ることができる。
重合触媒としては、ポリイソシアネート組成物のイミノオキサジアジンジオン構造/イソシアヌレート構造のモル比が6.0/100〜20/100であり、ウレトジオン構造/イソシアヌレート構造のモル比が0.1/100〜5.0/100となるよう制御可能な触媒であればよく、特に限定されないが、このような重合触媒の具体例としては、以下のA成分とB成分を、A成分/B成分の重量比として、5/100〜100/5の割合で含む混合物が挙げられる。
A成分:以下の(1)〜(5)のいずれか1種の成分。
(1)例えば、テトラメチルアンモニウム、テトラエチルアンモニウム等のテトラアルキルアンモニウムのヒドロオキシドや例えば酢酸、酪酸、デカン酸等の有機弱酸塩、
(2)例えば、テトラメチルヒドロキシプロピルアンモニウム、トリメチルヒドロキシエチルアンモニウム、トリエチルヒドロキシプロピルアンモニウム、トリエチルヒドロキシエチルアンモニウム等のヒドロキシアルキルアンモニウムのヒドロオキシドや例えば酢酸、酪酸、デカン酸等の有機弱酸塩、
(3)酢酸、カプリン酸、オクチル酸、ミリスチン酸等のアルキルカルボン酸塩の、例えば錫、亜鉛、鉛、ナトリウム、カリウム等との金属塩、
(4)例えば、ナトリウム、カリウム等の金属アルコラート、
(5)例えば、ヘキサメチルジジラサン等のアミノシリル基含有化合物。
(B)成分:以下の(6)〜(7)のいずれか1種の成分。
(6)テトラメチルアンモニウムフルオリド水和物、テトラエチルアンモニウムフルオリド等の、一般式M[F]、あるいは一般式M[F(HF)]で表される(ポリ)フッ化水素(式中、m及びnは、m/n>0の関係を満たす整数であり、Mはn荷電カチオン(混合物)又は合計でn価の1個以上のラジカルを表す。)
(7)3,3,3−トリフルオロカルボン酸;4,4,4,3,3−ペンタフルオロブタン酸;5,5,5,4,4,3,3−ヘプタフルオロペンタン酸;3,3−ジフルオロプロパ−2−エン酸等の一般式R−CR’−C(O)O−、又は、一般式R=CR’−C(O)O−(式中、R、及びRは、必要に応じて分岐状、環状、及び/又は不飽和の炭素数1〜30のパーフルオロアルキル基であり、R’は同一又は異なって、水素原子、炭素数1〜20のアルキル基、及びアリール基からなる群から選択され、必要に応じてヘテロ原子を含有する。)と、第4級アンモニウムカチオン、又は第4級ホスホニウムカチオンからなる化合物。
上記した(A)成分の中では、触媒効率の観点から上記(1)及び(2)が好ましい。上記した(B)成分の中では、入手容易性の観点から上記(6)が好ましく、安全性の観点から(7)が好ましい。
1,6−ジイソシアナトヘキサンに対する重合触媒の使用量は、特に限定されないが、5〜5000ppmが好ましい。重合触媒使用量の下限値は、反応性の観点から、より好ましくは10ppm以上であり、更に好ましくは20ppm以上である。重合触媒の使用量の上限値は、生成物の着色・変色の抑制や反応制御の観点から、より好ましくは2000ppm以下であり、更に好ましくは500ppm以下である。
重合反応温度は、特に限定されないが、好ましくは40〜150℃である。重合反応温度の下限値は、反応速度の観点から、より好ましくは50℃以上であり、更に好ましくは60℃以上である。反応重合温度の上限値は、生成物の着色・変色の抑制の観点から、より好ましくは120℃以下であり、更に好ましくは110℃以下である。
重合反応が所望の重合度に達した時点で、重合反応を停止する。重合反応の停止は、例えばリン酸、酸性リン酸エステル、硫酸、塩酸、スルホン酸化合物等の酸性化合物を反応液に添加することで、重合反応触媒を、中和、あるいは熱分解、化学分解により不活性化させることで達成できる。反応停止後、必要があれば、濾過を行う。
反応停止直後の反応液は、通常、未反応のHDIモノマーを含むため、これを薄膜蒸発缶、抽出等で除去することが好ましい。このような後処理を行うことで、ポリイソシアネート組成物に含有されるHDIモノマー濃度を1質量%以下に制御することが好ましい。HDIモノマー濃度の上限値は、より好ましくは0.7質量%以下であり、更に好ましくは0.5質量%以下であり、より更に好ましくは0.3質量%以下であり、一層好ましくは0.1質量%以下である。HDIモノマー濃度を上記上限値以下とすることで、ポリイソシアネート組成物の毒性を一層低減でき、安全性を向上させることもできる。
(a)成分中の水酸基(OH)に対する(b)成分中のイソシアネート基(NCO)のモル比(NCO/OH比)は、0.6〜1.5である。NCO/OH比の下限値は、好ましくは0.8以上であり、より好ましくは0.9以上である。NCO/OH比の上限値は、好ましくは1.4以下であり、より好ましくは1.2以下である。NCO/OH比が0.6以上であると、得られる塗膜の耐溶剤性や耐薬品性が十分良好である。NCO/OH比が1.5以下であると、塗膜の強靱性が十分である。
(a)成分と(b)成分の好ましい組み合わせとしては、例えば、(a)成分が、アクリルポリオールを含有し、水酸基価が60〜200mgKOH/gであり、数平均分子量が800〜6000であるポリオール組成物であり、(b)成分が、アロファネート構造/イソシアヌレート構造のモル比が0.1/100〜4.0/100であるポリイソシアネート組成物である。このような条件の組み合わせとすることで、ハイソリッド塗料に好適なより低粘度な塗料組成物とすることができ、かつ耐候性に優れた強靱な塗膜を得ることができる。
本実施形態の塗料組成物、それに用いるポリオール組成物、及びポリイソシアネート組成物は、いずれも有機溶剤と適宜に混合して使用することができる。有機溶剤としては、水酸基及びイソシアネート基と反応する官能基を有していない方が好ましい。また、ポリイソシアネート組成物と相溶する方が好ましい。このような有機溶剤としては、一般に塗料溶剤として用いられているエステル化合物、エーテル化合物、ケトン化合物、芳香族化合物、エチレングリコールジアルキルエーテル系の化合物、ポリエチレングリコールジカルボキシレート系の化合物、炭化水素系溶剤、芳香族系溶剤等が挙げられる。
本実施形態の塗料組成物、それに用いるポリオール組成物、及びポリイソシアネート組成物は、いずれも目的及び用途に応じて、本実施形態の効果を損なわない範囲で、触媒、顔料、レベリング剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、可塑剤、界面活性剤等の当該技術分野で使用されている各種添加剤を混合して使用することもできる。
硬化促進用の触媒の例としては、ジブチルスズジラウレート、2−エチルヘキサン酸スズ、2−エチルヘキサン酸亜鉛、コバルト塩、等の金属塩;トリエチルアミン、ピリジン、メチルピリジン、ベンジルジメチルアミン、N,N−ジメチルシクロヘキシルアミン、N−メチルピペリジン、ペンタメチルジエチレントリアミン、N,N’−エンドエチレンピペラジン、N,N’−ジメチルピペラジン、等の3級アミン類等が挙げられる。
本実施形態の塗料組成物は、表面平滑性、鮮鋭性が良好で、かつ耐候性に優れた塗膜を得ることができる。このため、自動車補修用塗料として、高級車から大衆車まで幅広く使用できる。特に、自動車補修用塗料等は、大量の揮発性有機化合物(VOC)を発生させる用途であるため、溶剤の低減化がとりわけ望まれている分野である。そのため、自動車補修用途において、ハイソリッド塗料として高機能な塗料組成物を提供できることは工業的にも大きな意義がある。本実施形態の塗料組成物は、優れた物性の塗膜を形成できるだけでなく、溶剤の低減化といった点でも大きな期待が見込まれる。このような観点からも、本実施形態の塗料組成物は、とりわけ、自動車補修用塗料として好適に使用できる。
以下、本発明を実施例及び比較例に基づいてさらに詳しく説明するが、本発明は、以下の実施例に何ら限定されるものではない。
<粘度>
粘度は、E型粘度計(トキメック社製)を用いて25℃で測定した。測定に際しては、標準ローター(1°34’×R24)を用いた。回転数は、以下の通り。
100rpm (128m・Pa・s未満の場合)
50rpm (128m・Pa・s以上256mPa・s未満の場合)
20rpm (256m・Pa・s以上640mPa・s未満の場合)
10rpm (640m・Pa・s以上1280mPa・s未満の場合)
5rpm (1280m・Pa・s以上2560mPa・s未満の場合)

なお、後述する各実施例及び各比較例で作製したポリイソシアネート組成物の不揮発分を以下に記載の方法によって調べ、その値が98質量%以上であったものは、そのまま測定した。
<不揮発分>
不揮発分は、ポリイソシアネート組成物を105℃、3時間加熱した場合の残存量から求めた。

不揮発分(質量%)=(105℃、3時間加熱後のポリイソシアネート組成物の質量)/(加熱前のポリイソシアネート組成物の質量)×100
<NCO含有率(NCO%)>
NCO含有率(質量%)は、測定試料中のイソシアネート基を過剰の2Nアミンで中和した後、1N塩酸による逆滴定によって求めた。なお、後述する各実施例及び各比較例で作製したポリイソシアネート組成物の不揮発分を上述した方法によって調べ、その値が98質量%以上であったものは、そのまま測定した。
<数平均分子量>
数平均分子量はゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)の測定によって測定した。GPCの測定方法は以下の通りであった。
使用機器:HLC−8120(東ソー社製)
使用カラム:TSK GEL SuperH1000、TSK GEL SuperH2000、TSK GEL SuperH3000(何れも東ソー社製)
試料濃度:5wt/vol%(試料50mgを1mLのテトラヒドロフラン(THF)に溶解させた。)
キャリア:THF
検出方法:視差屈折計、
流出量0.6mL/分、カラム温度30℃)。
検量線の作成には、分子量1000〜20000のポリスチレンと、1,6−ジイソシアナトヘキサン(HDI)のイソシアヌレート体(3量体、5量体、7量体)を用いた。
なお、後述する各実施例及び各比較例で作製したポリイソシアネート組成物の不揮発分を上述した方法によって調べ、その値が98質量%以上であったものは、そのまま測定した。
<イソシアヌレート構造、イミノキサジアジンジオン構造、ウレトジオン構造、アロファネート構造のモル比>
イミノオキサジアジンジオン構造、イソシアヌレート構造、ウレトジオン構造、アロファネート構造に関する比率は、13C−NMR測定を行うことによって求めた。測定条件は、以下の通りであった。
13C−NMR装置:AVANCE600(ブルカー社製)
クライオプローブ(ブルカー社製)
Cryo Probe
CPDUL
600S3−C/H−D−05Z
共鳴周波数:150MHz
濃度:60wt/vol%
シフト基準:CDCl(77ppm)
積算回数:10000回
パルスプログラム:zgpg30(プロトン完全デカップリング法、待ち時間2sec)
以下のシグナルの積分値を、測定している炭素の数で除し、その値から各モル比を求めた。
イミノオキサジアジンジオン構造:145ppm付近:積分値÷1
イソシアヌレート構造:149ppm付近:積分値÷3
ウレトジオン構造:157.5ppm付近:積分値÷2
アロファネート構造:154ppm付近:積分値÷1
<白板の作製>
溶剤系の2液型ウレタン塗料(商品名「マイティーラック(白)」、日本ペイント社製)を50μm(乾燥膜厚)となるようにアルミニウム板(150mm×75mm×1mm、型番:A1050P(JIS H4000)、テストピース社製)にスプレー塗装した。その後、23℃、50%湿度下で2週間静置した後、1000番のサンドペーパーで表面を研磨し、白板を作製した。
<耐候性>
デューパネルウェザーメーター(DPW)
使用機器:「FDP/DPWL−5W」(スガ試験機社製)
光源:紫外線蛍光灯:「SUGA−FS40」(波長313nm)
条件:照射(4hr)
ブラックパネル温度 60℃
湿度 設定なし
放射照度 30W/m
:暗黒+湿潤(4hr)
ブラックパネル温度 40℃
湿度 100%
放射照度 設定なし

光沢保持率(%)=測定時の光沢/初期光沢×100
合成例1(アクリルポリオールの合成)
攪拌器、温度計、冷却管を取り付けた四ッ口フラスコに、「ソルベッソ#150」(商品名、エクソン社製の芳香族系溶剤)120.0g、キシレン60.0gを仕込み、内部を窒素置換した後、120℃に昇温した後、以下に述べる(メタ)アクリル系モノマーとベンゾイルパーオキサイド8.0gを2時間かけて滴下し、攪拌しながら反応させた。滴下終了後、さらに120℃で4時間反応を続け、アクリルポリオールAc−1を得た。
原料に用いた(メタ)アクリル系モノマー
メチルメタクリレート:128.8g
n−ブチルアクリレート:84.8g
シクロヘキサンメタクリレート:80.0g
2−ヒドロキシエチルメタクリレート:74.4g
スチレン:32.0g
得られたアクリルポリオールAc−1は、不揮発分70質量%、水酸基価80mgKOH/g(樹脂分に対して、仕込み比からの計算値、JIS K1557)、ガラス転移温度(Tg)40℃、数平均分子量1700であった。
合成例2(触媒の合成)
窒素置換した500mLナス型フラスコに、室温でテトラメチルアンモニウムヒドロキシド (10質量%メタノール溶液)(東京化成社製)200g(0.116mol)をいれ、滴下ロートでデカン酸(東京化成社製)12.1gを滴下(テトラメチルアンモニウムヒドロキシド/デカン酸=1/1.1(モル比))して、室温で30分間攪拌した。その後、10Torr、50℃で30分間の条件でメタノールを留去した。これに32gのn−ブタノールを添加し、テトラメチルアンモニウムデカノエートの50質量%ブタノール溶液を得た。
そして、このテトラメチルアンモニウムデカノエートの50質量%ブタノール溶液10gにn−ブタノール40gを加えて、テトラメチルアンモニウムデカノエート10質量%ブタノール溶液を得た。
さらに、このテトラメチルアンモニウムデカノエートの10質量%ブタノール溶液10gに、n−ブタノール15gを加えて、テトラメチルアンモニウムデカノエート4質量%ブタノール溶液を得た。
合成例3(ポリイソシアネート組成物P−1の合成)
HDI 1000gを80℃に加熱し、テトラエチルアンモニウムフルオリド水和物(東京化成社製、CAS番号665−46−3)のn−ブタノール10質量%溶液1.5g(0.77mmol)と合成例1で作製したトラメチルアンモニウムデカノエートのn−ブタノール10%溶液0.5g(0.20mmol相当)を添加し、反応液中のNCO含有率が39.3質量%になったところで、リン酸ジ−n−ブチルエステルを0.73g(3.5mmol)添加して反応を停止させた。次いで、薄膜蒸発缶を用いて、160℃、0.2Torrの条件で2回精製し、不揮発分99.3質量%、粘度2700mPa・s(23℃)、NCO含有率22.0質量%、数平均分子量656のポリイソシアネート組成物P−1を得た。得られたポリイソシアネート組成物P−1の構造解析を行ったところ、イソシアヌレート構造/イミノオキサジアジンジオン構造/ウレトジオン構造/アロファネート構造のモル比は100/14/1.0/2.8であった。すなわち、イミノオキサジアジンジオン構造/イソシアヌレート構造のモル比は14/100であり、ウレトジオン構造/イソシアヌレート構造のモル比は1.0/100であり、アロファネート構造/イソシアヌレート構造のモル比は2.8/100であった。
合成例4(ポリイソシアネート組成物P−2の合成)
HDI 1000gを80℃に加熱し、テトラエチルアンモニウムフルオリド水和物(東京化成社製)のn−ブタノール50質量%溶液0.20g(0.51mmol)と合成例1で作製したテトラメチルアンモニウムデカノエートのn−ブタノール50質量%溶液0.10g(0.20mmol相当)を添加し、反応液のNCO含有率が39.3質量%になったところで、リン酸ジ−n−ブチルエステルを0.60g(2.9mmol)添加して反応を停止させた。次いで、薄膜蒸発缶を用いて、160℃、0.2Torrの条件で2回精製し、不揮発分99.4質量%、粘度2700mPa・s(23℃)、NCO含有率22.0質量%、数平均分子量660のポリイソシアネート組成物P−2を得た。得られたポリイソシアネート組成物P−2の構造解析を行ったところ、イソシアヌレート/イミノオキサジアジンジオン/ウレトジオン/アロファネートのモル比は100/11/0.9/0.2であった。すなわち、イミノオキサジアジンジオン構造/イソシアヌレート構造のモル比は11/100であり、ウレトジオン構造/イソシアヌレート構造のモル比は0.9/100であり、アロファネート構造/イソシアヌレート構造のモル比は0.2/100であった。
合成例5(ポリイソシアネート組成物P−3の合成)
HDI 1000gを60℃に加熱し、テトラエチルアンモニウムフルオリド水和物(東京化成社製)のn−ブタノール50質量%溶液0.30g(0.77mmol相当)と合成例1で作製したテトラメチルアンモニウムデカノエートの50質量%n−ブタノール溶液(触媒濃度50%)0.15g(0.31mmol相当)を添加し、反応液のNCO含有率が39.2質量%になったところで、リン酸ジ−n−ブチルエステルを0.90g(4.3mmol)添加して反応を停止させた。次いで、薄膜蒸発缶を用いて、160℃、0.2Torrの条件で2回精製し、不揮発分99.4質量%、粘度2800mPa・s(23℃)、NCO含有率22.0質量%、数平均分子量664のポリイソシアネート組成物P−3を得た。得られたポリイソシアネート組成物P−3の構造解析を行ったところ、イソシアヌレート/イミノオキサジアジンジオン/ウレトジオン/アロファネートのモル比は100/7.0/0.4/0.7であった。すなわち、イミノオキサジアジンジオン構造/イソシアヌレート構造のモル比は7.0/100であり、ウレトジオン構造/イソシアヌレート構造のモル比は0.4/100であり、アロファネート構造/イソシアヌレート構造のモル比は0.7/100であった。
合成例6(ポリイソシアネート組成物C−1の合成)
HDI 1000gを80℃に加熱した。合成例1で作製したトラメチルアンモニウムデカノエートのn−ブタノール10質量%溶液をn−ブタノールで更に希釈してn−ブタノール4.0質量%溶液とした。これを2.0g(0.32mmol相当)を添加し、反応液のNCO含有率が39.3%になったところで、リン酸ジ−n−ブチルエステルを0.73g(3.5mmol)添加して反応を停止させた。次いで、薄膜蒸発缶を用いて、160℃、0.2Torrの条件で2回精製し、不揮発分99.5質量%、粘度2700mPa・S(23℃)、NCO含有率22.0質量%、数平均分子量655のポリイソシアネート組成物C−1を得た。得られたポリイソシアネート組成物C−1の構造解析を行ったところ、イソシアヌレート/イミノオキサジアジンジオン/ウレトジオン/アロファネートのモル比は100/3.0/1.0/2.8であった。すなわち、イミノオキサジアジンジオン構造/イソシアヌレート構造のモル比は3.0/100であり、ウレトジオン構造/イソシアヌレート構造のモル比は1.0/100であり、アロファネート構造/イソシアヌレート構造のモル比は2.8/100であった。
合成例7(ポリイソシアネート組成物C−2の合成)
HDI 1000gを80℃に加熱し、テトラエチルアンモニウムフルオリド水和物(東京化成社製)のn−ブタノール10質量%溶液1.9g(1.0mmol相当)を添加し、反応液のNCO含有率が39.2%になったところで、リン酸ジ−n−ブチルエステルを0.73g(3.5mmol)添加して反応を停止した。次いで、薄膜蒸発缶を用いて、160℃、0.2Torrの条件で2回精製し、不揮発分99.3質量%、粘度2500mPa・s(23℃)、NCO含有率22.0質量%、数平均分子量660のポリイソシアネート組成物C−2を得た。得られたポリイソシアネート組成物C−2の構造解析を行ったところ、イソシアヌレート/イミノオキサジアジンジオン/ウレトジオン/アロファネートのモル比は100/30/1.0/2.7であった。すなわち、イミノオキサジアジンジオン構造/イソシアヌレート構造のモル比は30/100であり、ウレトジオン構造/イソシアヌレート構造のモル比は1.0/100であり、アロファネート構造/イソシアヌレート構造のモル比は2.7/100であった。
合成例8(ポリイソシアネート組成物C−3の合成)
HDI 1000gを80℃に加熱し、テトラエチルアンモニウムフルオリド水和物(東京化成社製)のn−ブタノール10質量%溶液1.5g(0.77mmol)と合成例1で作製したテトラメチルアンモニウムデカノエートのn−ブタノール10質量%溶液0.5g(0.20mmol相当)を添加し、反応液のNCO含有率が39.3質量%になったところで、リン酸ジ−n−ブチルエステルを0.73g(3.5mmol)添加して反応を停止させた。その後、160℃で1時間加熱した。次いで、薄膜蒸発缶を用いて、160℃、0.2Torrの条件で2回精製し、不揮発分99.1質量%、粘度2600mPa・s(23℃)、NCO含有率22.2質量%、数平均分子量653のポリイソシアネート組成物C−3を得た。得られたポリイソシアネート組成物C−3の構造解析を行ったところ、イソシアヌレート/イミノオキサジアジンジオン/ウレトジオン/アロファネートのモル比は100/14/9.0/2.6であった。すなわち、イミノオキサジアジンジオン構造/イソシアヌレート構造のモル比は14/100、ウレトジオン構造/イソシアヌレート構造のモル比は9.0/100、アロファネート構造/イソシアヌレート構造のモル比は2.6/100であった。
<実施例1>
合成例1で作製したアクリルポリオールAc−1をポリオール組成物とした。そして、このポリオール組成物と合成例3で作製したポリイソシアネート組成物P−1とを硬化剤組成物とし、これから塗膜組成物を作製した。具体的には、アクリルポリオールAc−1(40.0g)と、ポリイソシアネート組成物P−1(7.6g)に、「ソルベッソ#100」(エクソン社製の芳香族系溶剤)(17.1g)を加えて、固形分を55質量%にした。これを、110mLのサンプル瓶(商品名[TSスクリュー管]、マルエム社製)に入れて、震盪機で30分間混合した後、20分静置して塗料組成物とした。なお、塗料組成物の、アクリルポリオールAc−1の水酸基に対するポリイソシアネート組成物P−1のイソシアネート基のモル比(NCO/OH)は、1.0であった。
<実施例2>
硬化剤組成物としてポリイソシアネート組成物P−2を7.6g用いた点以外は、実施例1と同様の方法にて、塗料組成物を作製した。なお、塗料組成物の、アクリルポリオールAc−1の水酸基に対するポリイソシアネート組成物P−2のイソシアネート基のモル比(NCO/OH)は、1.0であった。
<実施例3>
硬化剤組成物としてポリイソシアネート組成物P−3を7.6g用いた点以外は、実施例1と同様の方法にて、塗料組成物を作製した。なお、塗料組成物の、アクリルポリオールAc−1の水酸基に対するポリイソシアネート組成物P−3のイソシアネート基のモル比(NCO/OH)は、1.0であった。
<比較例1>
硬化剤組成物としてポリイソシアネート組成物C−1を7.6g用いた点以外は、実施例1と同様の方法にて、塗料組成物を作製した。なお、塗料組成物の、アクリルポリオールAc−1の水酸基に対するポリイソシアネート組成物C−1のイソシアネート基のモル比(NCO/OH)は、1.0であった。
<比較例2>
硬化剤組成物としてポリイソシアネート組成物C−2を7.6g用いた点以外は、実施例1と同様の方法にて、塗料組成物を作製した。なお、塗料組成物の、アクリルポリオールAc−1の水酸基に対するポリイソシアネート組成物C−2のイソシアネート基のモル比(NCO/OH)は、1.0であった。
<比較例3>
硬化剤組成物としてポリイソシアネート組成物C−3を7.6g用いた点以外は、実施例1と同様の方法にて、塗料組成物を作製した。なお、塗料組成物の、アクリルポリオールAc−1の水酸基に対するポリイソシアネート組成物C−3のイソシアネート基のモル比(NCO/OH)は、1.0であった。
1.耐熱性試験
各実施例及び各比較例で得られた塗料組成物を、スプレーでポリプロピレン板(150mm×150mm、テストピース社製)に50μm(乾燥膜厚)となるように塗装した。これを60℃、30分の条件で焼き付けた後、更に23℃、湿度50%の条件で1週間静置して、ポリプロピレン板上に塗膜を形成させた。得られた塗膜を5mm角に切り出して、サンプルとした。示差熱熱重量同時測定装置「TG/DTA6200」(セイコーインスツルメンツ社製)を用いて、5mm角に切り出した塗膜10mgをアルミニウム製のサンプル容器にいれた。ブランク容器もアルミニウム製の容器を用いた。窒素を100mL/分の条件で流しながら、設定温度を220℃にすると、実際の温度は210℃に加熱された。この条件で5時間保持した後の重量保持率を測定した。なお、重量保持率は以下の式で求めた。

重量保持率=(加熱後のサンプル質量/加熱前のサンプル質量)×100(%)
2.鮮鋭性、及び平滑性の評価
各実施例及び各比較例で得られた塗料組成物を、スプレーでABS板(アクリルニトリル−ブタジエン−スチレン樹脂;黒色、150mm×75mm、テストピース社製)に50μm(乾燥膜厚)となるように塗布した。これを60℃、30分の条件で焼き付けた後、更に23℃、湿度50%の条件で1週間静置して、ABS板上に塗膜を形成させた。
塗膜の鮮鋭性と表面平滑性は、ABS板の長辺方向に沿ってデジタル・オシロスコープ「Wave Scan DOI」(BYK Gardner社製)を使用して、測定した。「Wave Scan DOI」は、フィルム表面に対する垂線から60°傾いた角度で、レーザーの点光源からレーザー光線を照射し、検出器が前記垂線に対して反対の同角度の反射光を受光する配置である。この装置は、レーザーの点光源をフィルム表面の上に移動させてスキャンすることで、反射光の明暗を決められた間隔で一点ずつ測定し、フィルム表面の光学的プロファイルを検出できる。検出された光学プロファイルは、周波数フィルターを通してスペクトル解析して、表面のストラクチャーを解析することができる。その中で、塗膜のWb域(波長0.3〜1.0mm)、Wc域(波長1.0〜3.0mm)の値を使用し、評価した。測定値は、3回の測定値の算術平均値とした。Wbは塗膜の鮮鋭性、Wcは平滑性の指標であり、いずれも数値が小さいほど、優れている判断した。
3.耐候性の評価
各実施例及び各比較例で得られた塗料組成物を、スプレーで上述した白板に塗料組成物を50μm(乾燥膜厚)となるようにスプレー塗装し、23℃、50%湿度の条件で2週間静置して、白板上に塗膜を形成させた。その後、「デューパネルウェザーメーター(DPW)」(スガ試験機社製)を用いて、促進耐候性試験を行った。促進耐候性試験を1750時間行った後の光沢保持率を測定した。光沢保持率は、下記式に基づき算出した。なお、光沢度は、JIS Z8741に準拠して、測定した。光沢保持率が高い程、塗膜の耐候性が優れていると判断した。

光沢保持率(%)=(1750時間経過後光沢値)/(耐候性試験前光沢値)×100
本発明の塗料組成物は、表面平滑性、鮮鋭性が良好で、且つ耐熱性、耐候性に優れた塗膜を得ることができる。このため、自動車補修用塗料等として幅広い分野で利用することができる。特に、自動車補修用塗料として用いる場合は、高級車から大衆車まで幅広い車種に対して使用できる。

Claims (2)

  1. (a)アクリルポリオール又はポリエステルポリオールを含有し、水酸基価が50〜250mgKOH/gであり、ガラス転移点(Tg)が0〜80℃であり、数平均分子量が500〜10000である、ポリオール組成物と、
    (b)少なくとも1,6−ジイソシアナトヘキサンから得られるポリイソシアネート組成物であって、13C−NMRを用いた測定によるイミノオキサジアジンジオン構造/イソシアヌレート構造のモル比が6.0/100〜20/100であり、ウレトジオン構造/イソシアヌレート構造のモル比が0.1/100〜5.0/100であるポリイソシアネート組成物と、
    を含有し、
    前記(a)成分中の水酸基に対する、前記(b)成分中のイソシアネート基のモル比(NCO/OH)が、0.6〜1.5である、
    塗料組成物。
  2. 前記(a)成分が、アクリルポリオールを含有し、水酸基価が60〜200mgKOH/gであり、数平均分子量が800〜6000である、ポリオール組成物であり、
    前記(b)成分中のアロファネート構造/イソシアヌレート構造のモル比が0.1/100〜4.0/100である、
    請求項1に記載の塗料組成物。
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