JP2014213940A - 吐出容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成で容易に内容物を吐出することができる吐出容器を提供する。
【解決手段】内容物が収容されるとともに内容物の減少に伴ってしぼみ変形する可撓性に富む内容器11、及び内容器11が内装される外容器12を備える容器本体13と、内容器11内の内容物を吐出する吐出口15aと、外容器12の底部17を被覆し、弾性変形可能とされた被覆体18と、被覆体18及び底部17で画成された内側空間Sに外気を導入させる導入孔47と、を備え、底部17には、内側空間S内に向けて開口して、内容器11及び外容器12の間と内側空間S内とを連通させる吸気孔27が形成されていることを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、吐出容器に関する。
従来から、下記特許文献1に示されるように、筒状カバー内に配設され、弾性変形可能な胴部の一部に、底部側に向かうに従い径方向の内側に向けて傾く傾斜狭径部が形成された容器本体と、傾斜狭径部に摺接するとともに、ばねを介して容器本体を底部側から覆う押釦と、を備えた吐出容器が知られている。
この種の吐出容器では、押釦を容器本体側に向けて押し込むことで、押釦の先端(傾斜狭径部との摺接部分)が傾斜狭径部を介して胴部を圧搾し、容器本体の口部から内容物が吐出されるようになっている。また、吐出容器では、押釦の押し込みを解除すると、押釦がばねの復元力により初期位置に復帰するようになっている。
実開昭62−161670号公報
しかしながら、上述した従来の吐出容器では、押釦によって筒状カバー内に配置された容器本体の胴部を直接圧搾するため、その摺動抵抗によって操作性が低下するおそれがあった。
また、容器本体を押釦で確実に圧搾するためには、操作時に変形しない剛性を有する筒状カバーが必要となり、設計の自由度が制限されるとともに、組立が煩雑となるおそれがあった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、簡易な構成で容易に内容物を吐出することができる吐出容器を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明に係る吐出容器は、内容物が収容されるとともに内容物の減少に伴ってしぼみ変形する可撓性に富む内容器、及び前記内容器が内装される外容器を備える容器本体と、前記内容器内の内容物を吐出する吐出口と、前記外容器の底部を被覆し、弾性変形可能とされた被覆体と、前記被覆体及び前記底部で画成された内側空間に外気を導入させる導入孔と、を備え、前記底部には、前記内側空間内に向けて開口して、前記内容器及び前記外容器の間と前記内側空間内とを連通させる吸気孔が形成されていることを特徴としている。
このような特徴により、導入孔を閉塞し、内側空間内を密閉した状態で、被覆体を弾性変形させると、内側空間内が減容される。このとき、内側空間が密封されているため、内側空間内が減容されることで内側空間内が正圧となる。これにより、内側空間の空気が吸気孔を通って内容器及び外容器の間に流入することになる。すると、内容器及び外容器の間に作用する正圧によって内容器が変形して減容される。そして、この減容変形に伴い内容器の内圧が正圧となり、この正圧によって内容器内の内容物が吐出口から吐出される。
なお、被覆体の変形量を増加させ続けることで、内側空間及び内容器の内圧が正圧に維持され、内容物が吐出され続ける。
一方、被覆体の弾性変形を止めて、内側空間の内圧が低下すると(大気圧まで戻ると)、内容物の吐出が停止される。さらに、導入孔を開放した状態で、被覆体を復元変形させることで、内側空間内が負圧となり、導入孔から内側空間内に外気が流入する。内側空間内に外気が流入することにより、内容器の減容状態を維持したまま次の吐出に備えることができ、操作性に優れている。
ここで、本発明の構成によれば、上述したように内容器及び外容器の間に作用する圧力によって内容物を吐出させるので、従来のように内容器を減容させるための部材を介在させる必要がない。そのため、優れた操作性を具備させることができる。また、内容器に外装される外容器の設計の自由度を向上させ、製造効率を向上させることができる。
その結果、簡易な構成で容易に内容物を吐出させることができる。
また、前記導入孔は、前記被覆体に形成されていてもよい。
この構成によれば、導入孔が被覆体に形成されているため、導入孔を指等で塞ぎながら、被覆体を弾性変形させることができる。そのため、より簡素な構成で、上述した効果が奏功される。
また、導入孔を開放した状態で、被覆体を復元変形させることで、導入孔から内側空間内に外気が直接流入するため、被覆体を速やかに復元変形させることができる。
また、前記導入孔は、前記外容器に形成されるとともに、前記内容器及び前記外容器の間を通して前記内側空間に外気を導入させ、前記容器本体の口部には、前記吐出口が形成された吐出キャップが装着され、前記吐出キャップには、外部と前記導入孔とを連通する外気導入孔、及び前記吐出口と前記内容器の内部とを連通する連通孔が形成されるとともに、前記導入孔と前記外気導入孔との連通及び遮断を切り替える空気弁と、前記連通孔を開閉する吐出弁と、が備えられていてもよい。
この構成によれば、上述したように被覆体を弾性変形させ、内容器の内圧が正圧となると、この正圧によって吐出弁が作動して連通孔が開放される。これにより、内容器に収容された内容物が、連通孔を通って吐出口から吐出される。
その後、被覆体の弾性変形を止めると吐出弁により連通孔が閉じられ、内容器が密封される。さらに、被覆体を復元変形させると、内側空間が負圧になり、この負圧が、吸気孔、内容器と外容器との間、及び導入孔を通して空気弁に作用することにより、この空気弁が作動して外部と導入孔とを連通させる。これにより、外気導入孔から吐出キャップ内に外気が流入し、その後、導入孔、内容器と外容器との間、及び吸気孔を通して内側空間内に流入する。
外気が流入することにより、内容器と外容器との間、及び内側空間の内圧が大気圧まで上昇すると、空気弁が復元変形して導入孔と外部とを遮断する。このとき、内容器と外容器との間に外気が流入していることにより、内容器が復元することはなく、内容器の減容形状が保持される。その結果、内容器は内容物の減少とともに減容されていき、しかも吐出口を通して内容器の内部に外気が流入することが防止されている。これにより、内容物の劣化が防止できるとともに、保存性を高めることができる。
また、被覆体を弾性変形させるのみの操作で、内容器内への外気の流入を防ぐとともに、内容物を吐出できるため、優れた操作性を具備させることができる。
本発明に係る吐出容器によれば、簡易な構成で容易に内容物を吐出することができる。
本発明の実施形態に係る吐出容器の部分断面図である。 実施形態に係る吐出容器を、容器本体側と被覆体側とに分解した状態を示す部分断面図である。 内容物の吐出時における吐出容器の部分断面図である。 実施形態の他の構成における吐出容器のうち、底部側を示す部分断面図である。 実施形態の更に他の構成における吐出容器の部分断面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1、図2に示すように、本実施形態における吐出容器1は、内容物が収容されるとともに内容物の減少に伴いしぼみ変形する可撓性に富む内容器11、及び内容器11が内装される外容器12を備える有底筒状の容器本体13と、容器本体13の口部14に装着され、内容物を吐出する吐出口15aが形成された有頂筒状の吐出キャップ15と、吐出キャップ15に着脱自在に配設された有頂筒状のオーバーキャップ16と、容器本体13に着脱可能に取り付けられた有底筒状の被覆体18と、を備えている。
なお、容器本体13、吐出キャップ15、オーバーキャップ16、及び被覆体18は、それぞれの中心軸が共通軸上に位置している。以下、この共通軸を容器軸Oといい、容器軸Oに沿う吐出キャップ15側を上側、被覆体18側を下側という。さらに、容器軸Oに直交する方向を径方向といい、容器軸O回りに周回する方向を周方向という。
容器本体13は、内容器11が外容器12の内面に剥離可能に積層された、いわゆるデラミボトルとされ、口部14、肩部21、胴部22、及び底部17が容器軸O方向に沿って連設されている。
なお、容器本体13は、例えば共押出し成形した二層構造のパリソンをブロー成形することにより成形され、外容器12はポリエチレン樹脂製とされるとともに、内容器11はポリエチレン樹脂に対して相溶性のないポリアミド系の合成樹脂製とされているが、成形方法、材料などはこれに限定されない。
胴部22の下部は、下方に位置するものほど径が小さい上縮径部23a及び下縮径部23bを有する多段筒状に形成され、そのうち上縮径部23aの外周面には、雄ねじ部24が形成されている。
容器本体13の底部17は、胴部22との境界部分に形成された接地部25と、接地部25から径方向の内側に向かうに従い上方に向けて窪む底壁部26と、を有している。
底壁部26のうち、外容器で構成された部分(以下、外底壁部26aという)には、径方向に沿って延びる吸気孔27が形成されている。この吸気孔27は、容器軸O方向に沿って開口し、内容器11及び外容器12の間に連通している。吸気孔27は、例えばブロー成形におけるピンチオフ部によって形成されるが、これに限らず、ブロー成形後に穿孔して設けるなど、種々の方法で設けることができる。
底壁部26のうち、内容器11で構成された部分(以下、内底壁部26bという)は、外底壁部26aの内面形状に倣って形成されており、その中央部分が重ね合わされることで、内容器11が閉塞されている。
吐出キャップ15は、頂壁部31及び周壁部32を備える有頂筒状とされ、周壁部32が上述した口部14に螺着されている。
頂壁部31は、周壁部32の上端縁から径方向の内側に向けて突設された環状とされ、口部14上に配設されている。頂壁部31のうち、口部14より径方向の内側に位置する部分には、口部14内に嵌合されたシール筒34が形成されている。シール筒34は、口部14の内周面に径方向の内側から密接しており、口部14と吐出キャップ15との間を液密にシールしている。
また、頂壁部31のうち、径方向の内側端部には、上方に向けて延びる吐出筒35が形成されている。吐出筒35は、上方に向けて漸次縮径された有頂筒状とされ、その上端面には容器軸O方向に沿って貫通する吐出口15aが形成されている。
オーバーキャップ16は、吐出キャップ15を上方から覆う有頂筒状とされ、その周壁部37が吐出キャップ15の周壁部32にアンダーカット嵌合されている。また、オーバーキャップ16の頂壁部38には、下方に向けて栓体39が突設され、この栓体39が吐出口15a内に嵌合することにより、吐出口15aが閉塞されている。
ここで、被覆体18は、容器本体13の底部17を下方から覆う有底筒状の本体被覆部41と、本体被覆部41を容器本体13に取り付けるための装着筒部42と、を有している。
本体被覆部41は、装着筒部42よりも軟らかい材料、例えばエラストマー樹脂やゴム等の軟質材からなり、弾性変形可能に構成されている。具体的に、本体被覆部41は、胴部22のうち、下縮径部23bを径方向の外側から囲繞する囲繞筒部43を備えている。囲繞筒部43の内周面は、下縮径部23bの外周面に密接している。
囲繞筒部43の下端縁には、径方向の内側に向けて内フランジ部44が突設されている。内フランジ部44の内周縁は、底部17の接地部25よりも径方向の内側に位置しており、この内周縁からは容器本体13の底壁部26を下方から覆うドーム状の押下部45が形成されている。押下部45は、下方に向けて突の曲面状とされ、径方向の内側に向かうに従い肉厚が漸次薄くなっている。そして、容器本体13の底部17と押下部45との間に、被覆体18の内側空間Sが画成されている。
また、押下部45のうち、径方向の中央部には押下部45を容器軸O方向に沿って貫通する導入孔47が形成されている。この導入孔47は、上述した内側空間Sと外部とを連通しており、内側空間S内に外気を導入可能になっている。なお、導入孔47は、指等で閉塞可能な程度の内径に形成されている。
装着筒部42は、容器本体13の胴部22を径方向の外側から囲繞するように配置され、その内周面には上縮径部23aの雄ねじ部24に螺着される雌ねじ部40が形成されている。装着筒部42の上端部は、胴部22のうち上縮径部23aよりも上方に位置する部分に径方向の外側から密接している。これにより、装着筒部42と容器本体13との間から内側空間Sへの連通が遮断されている。なお、図示の例では、装着筒部42及び上述した囲繞筒部43の双方が胴部22に密接している場合について示しているが、少なくとも一方のみが密接し、内側空間Sへの連通が遮断されていれば構わない。
一方、装着筒部42の下端部は、上述した本体被覆部41の囲繞筒部43にアンダーカット嵌合されるとともに、胴部22の下縮径部23bとの間で囲繞筒部43を径方向で挟持している。
装着筒部42の下端縁には、径方向の内側に向けて突出する環状の環板部48が形成されている。環板部48は、容器本体13の接地部25との間で、上述した本体被覆部41の内フランジ部44を容器軸O方向で挟持している。
次に、上述した吐出容器1の使用方法について説明する。なお、以下の説明では、図1に示す状態、すなわち吐出キャップ15にオーバーキャップ16が装着され、かつ押下部45が押し込まれていない状態を初期状態として説明する。
まず、初期状態とされた吐出容器1に対して、オーバーキャップ16を取り外す。
次に、図3に示すように、吐出容器1の胴部22を把持して、吐出容器1を傾けることで、吐出口15aが下方(斜め下方)を向くような吐出姿勢とする。なお、吐出姿勢の吐出容器1において、容器軸O方向に沿った吐出口15aが下側、被覆体18側が上側となる。
次に、被覆体18の導入孔47を指等により塞ぎ、内側空間S内を密閉した状態で、押下部45を容器軸O方向に沿う容器本体13側(下方)に向けて押し込む。すると、押下部45が下方に向けて窪むように弾性変形することで、内側空間S内が減容される。このとき、内側空間Sが密封されているため、内側空間S内が減容されることで内側空間S内が正圧となる。これにより、内側空間Sの空気が、容器本体13の吸気孔27を通って内容器11及び外容器12の間に流入することになる。すると、内容器11及び外容器12の間に作用する正圧によって内容器11が変形して減容される。そして、この減容変形に伴い内容器11の内圧が正圧となり、この正圧によって内容器11内の内容物が吐出口15aから吐出される。
なお、押下部45の押し込み量(ストローク)を増加させ続けることで、内側空間S及び内容器11の内圧が正圧に維持され、内容物が吐出され続ける。すなわち、吐出口15aから吐出される内容物の量は、内側空間Sの内圧変化(押下部45のストローク量)に応じて調整される。また、内容器11内に収容される内容物としては、比較的高粘度の内容物であることが好ましい。つまり、内容器11を減容させながら内容物を押し出すため、内容物の粘度にかかわらず、最後まで良好に吐出させることができる。
一方、押下部45の押し込みを停止すると、内側空間Sの内圧が低下して(大気圧まで戻る)、内容物の吐出が停止される。さらに、導入孔47を開放するとともに、押下部45の押し込みを解除すると、押下部45が復元変形することで、内側空間S内が負圧となり、導入孔47から内側空間S内に外気が流入する。内側空間S内に外気が流入することにより、内容器11が復元することはなく、内容器11の減容形状が保持される。
その後、再び導入孔47を塞いだ状態で、押下部45を容器本体13側に押し込むことで、上述同様の作用が得られ、吐出口15aから内容物が吐出される。
なお、容器本体13の使用後(内容物の吐出後)は、容器本体13の雄ねじ部24と、被覆体18の雌ねじ部40と、の螺着を解除し、使用済みの容器本体13を取り外す。その後、未使用の容器本体13を被覆体18に装着することで、再び容器本体13内の内容物を吐出させることができる。したがって、容器本体13を交換するだけの作業により被覆体18を再利用することができるので、ランニングコストを抑え、より経済的な吐出容器1を提供できる。
このように、本実施形態では、容器本体13の底部17に、内側空間S内に向けて開口して、内容器11及び外容器12の間と被覆体18内とを連通させる吸気孔27が形成されている構成とした。
この構成によれば、上述したように導入孔47を閉塞した状態で押下部45を押し込むことで、内容器11の減容変形に伴い内容物を吐出できる。一方、導入孔47を開放した状態で押下部45の押し込みを解除することで、押下部45が初期状態に復帰する際、導入孔47を通して内側空間S内に外気が流入するので、内容器11の減容状態を維持したまま次の吐出に備えることができ、操作性に優れている。
特に、本実施形態では、上述したように内容器11及び外容器12の間に作用する圧力によって内容物を吐出させるので、従来のように内容器11を減容させるための部材を介在させる必要がない。そのため、優れた操作性を具備させることができる。また、内容器11に外装される外容器12の設計の自由度を向上させ、製造効率を向上させることができる。
その結果、簡易な構成で容易に内容物を吐出させることができる。
また、導入孔47が被覆体18に形成されているため、導入孔47を指等で塞ぎながら、押下部45を押し込み、被覆体18を弾性変形させることができる。そのため、簡素な構成で、上述した効果が奏功される。
また、導入孔47を開放した状態で、被覆体18を復元変形させることで、導入孔47から内側空間S内に外気が直接流入するため、被覆体18を速やかに復元変形させることができ、優れた操作性を具備させることができる。
さらに、本実施形態では、被覆体18が本体被覆部41と装着筒部42とで別体で形成されているため、それぞれを最適な材料により形成することができ、優れた操作性を具備させることができる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
例えば、上述の実施形態において、容器本体13は、内容器11が外容器12の内面に剥離可能に積層されたいわゆるデラミボトルであるとしたが、これに限定されるものではなく、例えば、内容器11と外容器12とが別体に形成された二重容器であってもよい。
また、上述した実施形態では、容器本体13を被覆体18に螺着する構成について説明したが、これに限らず、容器本体13が被覆体18に着脱可能に設けられていれば構わず、容器本体13の付け替えを必要としない場合は着脱不能としてもよい。
さらに、被覆体18に、押下部45に対して径方向の外側に配置されるとともに、押下部45よりも下方に延びる周壁部を設ける構成としても構わない。
この構成によれば、周壁部によって押下部45が不意に押される等の誤動作を防止できるとともに、保管時等には周壁部の下端縁を接地部として吐出容器1を正立状態で載置することができる。なお、周壁部は、押下部45の全周を取り囲む筒状でもよく、一部が切り欠かれていたり、複数本の脚状に延設されていたりしても構わない。
また、上述した実施形態では、被覆体18が本体被覆部41及び装着筒部42の別体で形成された場合について説明したが、これに限らず、図4に示す吐出容器100のように被覆体118を一体形成しても構わない。
図4に示す被覆体118は、容器本体13を下方から覆う有底筒状とされ、容器本体13に装着される装着筒101と、装着筒101の下端縁から径方向の内側に向けて突設された環板部102と、環板部102の内周縁から下方に向けて膨出する押下部103と、を備えている。
装着筒101は、容器本体13の胴部22を径方向の外側から囲繞するように配置され、その内周面には上縮径部23aの雄ねじ部24に螺着される雌ねじ部104が形成されている。装着筒101の上端部は、胴部22のうち上縮径部23aよりも上方に位置する部分に径方向の外側から密接している。一方、装着筒101の下端部は、胴部22の下縮径部23bとの間にOリング105を挟んで配置されている。なお、図示の例では、装着筒101が上端部及びOリング105を介して胴部22に密接した状態を示しているが、何れか一方が胴部22に密接してれば構わない。
環板部102の内周縁は、底部17の接地部25よりも径方向の内側に位置しており、この内周縁から導入孔47を有する押下部103が形成されている。
この構成によれば、被覆体18を一体形成することで、部品点数の削減を図り、低コスト化を実現することができる。
また、上述した実施形態では、押下部45,103に導入孔47を形成した場合について説明したが、これに限らず、例えば図5に示すように、外容器12のうち、口部14を構成する部分に、径方向に開口する導入孔200を形成しても構わない。なお、図5に示す被覆体218は、装着筒101、環板部102、及び押下部103が一体形成されたものであり、上述した導入孔47やOリング105は設けられていない。
図5に示す吐出容器201は、吐出口210cを有する吐出キャップ203が容器本体13の口部14に装着されて構成されている。
吐出キャップ203は、口部14に装着されるとともに吐出口210cが形成された吐出キャップ本体210と、吐出キャップ本体210内に配設されて口部14を閉塞するとともに、吐出口210cと内容器11の内部とを連通させる連通孔212fが形成された閉塞板212と、吐出キャップ本体210と閉塞板212との間に配設された弁筒体213と、吐出キャップ本体210に着脱可能に配設されたオーバーキャップ214と、を備えている。
吐出キャップ本体210は、天壁部210a及び周壁部210bを備える有頂筒状に形成され、周壁部210bが容器本体13の口部14に螺着されている。また、周壁部210bの下端部内に、口部14の下端部が気密状態で嵌合されている。これにより、導入孔200が、周壁部210bと口部14との間を通して外部と連通することが防止されている。
吐出キャップ本体210の天壁部210aは、周壁部210bの上端部から径方向内側に向けて延びる環状の下板部221と、下板部221の上方に配置された環状の上板部222と、を備える二段筒状に形成されている。
上板部222には、吐出筒224が貫設されている。吐出筒224の上端開口は、吐出口210cとされている。また、上板部222には、下方へ向けて延びる環状の空気弁受け筒225が形成されている。
天壁部210aのうち、下板部221と上板部222との接続部分には、径方向に貫通し、吐出キャップ本体210内と外部とを連通させる外気導入孔210dが形成されている。外気導入孔210dは、周方向に沿って所定の角度範囲にわたって形成されている。なお、図示の例において、外気導入孔210dは、側方(径方向)のみしか開口していない。
閉塞板212は、口部14の上端開口縁上に位置する環状の基部212aと、基部212aの外周縁から上方に向けて延びる外筒212bと、基部212aの内周部分に形成され下方に向けて窪む収容部212cと、を備えている。そして、基部212aの径方向の内側が、容器軸O方向に沿って貫通し、容器本体13内と吐出口210cとを連通可能とする連通孔212fを構成している。
外筒212bは、吐出キャップ本体210の周壁部210b内に嵌合されている。具体的に、外筒212bは、その上端部が吐出キャップ本体210における天壁部210aの下板部221に当接している。また、外筒212bの下端部(外筒212bと基部212aとの境界部分)には、径方向に貫通し、かつ、下方に向けて開口する外気流通孔212dが少なくとも1つ形成されている。本実施形態においては、外気流通孔212dは、周方向に間隔をあけて複数形成されている。
収容部212cは、容器軸O方向に深い溝状とされ、基部212aの全周に亘って形成されている。
弁筒体213は、容器軸O方向に沿って延びる連通筒231を備えている。連通筒231は、下端部が収容部212c内に嵌合される一方、上端部が空気弁受け筒225内に嵌合されている。すなわち、連通筒231の内側が吐出口210cと連通孔212fとの間を連通可能とする連通路232を構成している。
連通筒231の容器軸O方向に沿う中間部には、径方向の外側に向けて突設されるとともに、周方向に沿って延びる環状の空気弁233が形成されている。空気弁233は、下方に向けて凸となる曲線状をなしており、上述した外気導入孔210dを下方から覆うように配設されるとともに、外周部分が下板部221に下方から当接可能とされている。また、空気弁233は、弾性変形可能とされ、導入孔200と外気導入孔210dとの連通及び遮断を切り替えるように構成されている。
連通筒231の内側には、連通孔212fを開閉可能とする吐出弁234が形成されている。吐出弁234は、連通孔212fよりも外径が大きい円板状に形成され、その下面が上述した基部212aに上方から当接している。
吐出弁234は、連結部236を介して連通筒231に連結されている。連結部236は、吐出弁234の外周縁部から径方向の外側に向けて延びており、吐出弁234の外周縁と連通筒231の内周面とを連結している。連結部236は、内容器11の内圧変動や吐出される内容物による圧力などに応じて弾性変形可能に構成され、連結部236の弾性変形によって吐出弁234が上方へ移動可能に構成されている。そして、吐出弁234の移動により連通孔212fが開放され、連通路232内を内容物が流通するようになっている。
オーバーキャップ214は、天壁部214a及び周壁部214bを備える有頂筒状に形成されている。オーバーキャップ214は、周壁部214bの開口縁部における周方向の一部で、吐出キャップ本体210の周壁部210bにヒンジ241を介して連結されている。
これにより、オーバーキャップ214は、ヒンジ241を中心に回動して吐出口210cを開閉可能としている。また、天壁部214aには栓筒214cが突設され、この栓筒214cが吐出筒224内に嵌合することにより、吐出口210cが閉塞される。
図5に示す吐出容器201において、内容器11内の内容物を吐出させるには、まずオーバーキャップ214を開け、吐出口210cが下方に向くような吐出姿勢とした状態で、上述した動作と同様に押下部103を容器軸O方向に沿う容器本体13側に向けて押し込む。これにより、内容器11の内圧が正圧となり、この正圧によって連結部236が弾性変形するとともに吐出弁234が連通孔212fから吐出口210c側へ向けて離間して、連通孔212fが開放される。これにより、内容器11に収容された内容物は、連通路232を通って吐出口210cから吐出される。
その後、押下部103の押し込みを停止し、内容器11の内圧が低下する(大気圧まで戻る)と、連結部236が弾性復元力により復元変形して、吐出弁234により連通孔212fが閉じられ内容器11が密封される。さらに押下部103の押し込みを解除すると、押下部103が復元変形しようとする。このとき、内側空間S、及び内容器11と外容器12との間に発生した負圧が導入孔200を通して空気弁233に作用することにより、この空気弁233が開いて導入孔200と外部とが連通する。これにより、外気が外気導入孔210d、外気流通孔212d、及び口部14に形成された溝部14aを通して導入孔200から内容器11と外容器12との間に流入するとともに、吸気孔27を通って内側空間S内に流入する。
外気が流入することにより、内側空間S、及び内容器11と外容器12との間の内圧が大気圧まで上昇すると、空気弁233が復元変形して導入孔200と外部とを遮断する。そして、内容器11と外容器12との間に外気が流入することにより、内容器11の減容形状が保持される。
この状態から、再び押下部103を押し込むと、上述同様の作用が得られ、内容物が吐出される。このように、押下部103が復元変形しても、内容器11は内容物の減少とともに減容されていき、しかも内容器11内に外気が流入することが防止されている。これにより、内容物の劣化が防止されて、保存性が高められている。
また、押下部103を押し込むだけで、内容器11内への外気の流入を防いだ上で、内容物を吐出できる。そのため、導入孔200を指等で塞ぐ必要がないので、より優れた操作性を具備させることができる。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上述した変形例を適宜組み合わせてもよい。
1,100,201…吐出容器
11…内容器
12…外容器
13…容器本体
14…口部
15a,210c…吐出口
17…底部
18,118,218…被覆体
27…吸気孔
47,200…導入孔
203…吐出キャップ
210d…外気導入孔
212f…連通孔
233…空気弁
234…吐出弁
O…容器軸
S…内側空間

Claims (3)

  1. 内容物が収容されるとともに内容物の減少に伴ってしぼみ変形する可撓性に富む内容器、及び前記内容器が内装される外容器を備える容器本体と、
    前記内容器内の内容物を吐出する吐出口と、
    前記外容器の底部を被覆し、弾性変形可能とされた被覆体と、
    前記被覆体及び前記底部で画成された内側空間に外気を導入させる導入孔と、を備え、
    前記底部には、前記内側空間内に向けて開口して、前記内容器及び前記外容器の間と前記内側空間内とを連通させる吸気孔が形成されていることを特徴とする吐出容器。
  2. 前記導入孔は、前記被覆体に形成されていることを特徴とする請求項1記載の吐出容器。
  3. 前記導入孔は、前記外容器に形成されるとともに、前記内容器及び前記外容器の間を通して前記内側空間に外気を導入させ、
    前記容器本体の口部には、前記吐出口が形成された吐出キャップが装着され、
    前記吐出キャップには、
    外部と前記導入孔とを連通する外気導入孔、及び前記吐出口と前記内容器の内部とを連通する連通孔が形成されるとともに、
    前記導入孔と前記外気導入孔との連通及び遮断を切り替える空気弁と、
    前記連通孔を開閉する吐出弁と、が備えられていることを特徴とする請求項1記載の吐出容器。
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