JP2014212809A - ドラム式洗濯機 - Google Patents

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Abstract

【課題】洗浄性能を確保しつつ衣類の黒ずみと衣類のごわつきを抑制する。【解決手段】本洗い工程は、第1本洗い工程S7および第1本洗い工程S7の後に実行される第2本洗い工程S8を有し、第2本洗い工程S8の水位WL2は、第1本洗い工程S7の水位WL1よりも高く、第2本洗い工程S8の循環ポンプ18の流量PF2は、第1本洗い工程S7の循環ポンプ18の流量PF1よりも大きく、第2本洗い工程S8のドラムモータMの回転速度DR2は、第1本洗い工程S7のドラムモータMの回転速度DR1よりも低い。【選択図】図14

Description

本発明は、衣類等の洗濯を行う洗濯機に関し、特に、略水平もしくは前方を上に向けて傾斜させたドラムを備えるドラム式洗濯機に関する。
ドラム式洗濯機は、略水平もしくは前方を上に向けて傾斜させたドラム内に衣類を投入して洗い工程、すすぎ工程、脱水工程を行うものである。洗い工程、すすぎ工程にはドラムを低速で回転させ、ドラム下方に溜まった衣類を持ち上げて、ドラム上方から落下させるタンブリング動作を行う。このタンブリング動作により、衣類に機械的な力を与えて洗浄およびすすぎを行っている。脱水工程時にはドラムを高速で回転させ、回転による遠心力で衣類から水分を衣類の外に押し出す遠心脱水を行う。
また、洗い工程において、循環ポンプで洗濯槽(外槽)内の洗濯水を汲み上げて衣類にかけ、洗剤が溶けた洗濯水を衣類に満遍なく浸透させる。このように、ドラム式洗濯機は、縦型洗濯機と比較して少ない水でも洗浄性能を確保して、節水することができるようになっている。
特許文献1(特開2009−55999号公報)には、貯水が可能な水槽と、通水が可能な孔を有して前記水槽内に回転可能に配設された回転槽と、前記水槽が有する水取出し口と水戻し口を該水槽外部で連通する循環水路と、この循環水路の途中部に設けられた循環ポンプと、前記循環水路と前記循環ポンプとを含んで構成され、水槽内の水を、前記循環ポンプのポンプ作用により前記循環水路を通して吸入して前記水戻し口から前記水槽内へ吐出させて循環させる循環装置とを備えた洗濯機(ドラム式洗濯機)が開示されている(請求項1参照)。ちなみに、循環ポンプのポンプモータの回転速度を3600rpmより高く設定することが開示されている(請求項3参照)。
特開2009−55999号公報
しかしながら、ドラム式洗濯機は、洗い工程において洗濯槽(外槽)内の洗濯水が節水により少ないことから、衣類の汚れ具合が高い場合、衣類から剥がされた汚れが再び衣類に付着して黒ずむおそれがあるという問題がある。
また、ドラム式洗濯機は、洗い工程において洗濯槽(外槽)内の洗濯水が節水により少ないことから、衣類の落下の衝撃が大きくなり、衣類がごわつくおそれがあるという問題がある。
そこで、本発明は、洗浄性能を確保しつつ衣類の黒ずみと衣類のごわつきを抑制するドラム式洗濯機を提供することを課題とする。
このような課題を解決するために、本発明に係るドラム式洗濯機は、内部に液体を貯溜可能な外槽と、前記外槽内に回転自在に支持され、洗濯物が収容されるドラムと、前記ドラムを回転駆動するドラムモータと、前記外槽内に給水する給水手段と、前記外槽から水を吸込し、前記ドラム内に向かって噴射する循環ポンプと、前記ドラムモータ、前記給水手段および前記循環ポンプを制御する運転制御手段と、を備え、前記運転制御手段は、洗剤濃度の高い洗い水を洗濯物に浸み込ませる工程である前洗い工程と、前記ドラムの回転により前記ドラム内の下方に溜まった洗濯物を持ち上げて、前記ドラム内の上方から落下させることにより、洗濯物に機械的な力を与えてたたき洗いをする工程である本洗い工程と、を実行し、前記本洗い工程は、第1本洗い工程および前記第1本洗い工程の後に実行される第2本洗い工程を有し、前記第2本洗い工程の水位は、前記第1本洗い工程の水位よりも高く、前記第2本洗い工程の前記循環ポンプの流量は、前記第1本洗い工程の前記循環ポンプの流量よりも大きく、前記第2本洗い工程の前記ドラムモータの回転速度は、前記第1本洗い工程の前記ドラムモータの回転速度よりも低いことを特徴とする。
本発明によれば、洗浄性能を確保しつつ衣類の黒ずみと衣類のごわつきを抑制するドラム式洗濯機を提供することができる。
本発明の実施形態に係るドラム式洗濯機を示す外観斜視図である。 本発明の実施形態に係るドラム式洗濯機の内部構造を示す概略側面図である。 本発明の実施形態に係るドラム式洗濯機の内部構造を示す概略平面図である。 本発明の実施形態に係るドラム式洗濯機の上部左側の内部構造を示す概略正面図である。 本発明の実施形態に係るドラム式洗濯機におけるドラムを示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るドラム式洗濯機における外槽を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るドラム式洗濯機における外槽の中央部縦断面図である。 本発明の実施形態に係るドラム式洗濯機の内底部の要部拡大斜視図である。 本発明の実施形態に係るドラム式洗濯機の電導度検出手段を示す図であり、(a)は電極の斜視図、(b)は中央部縦断面図である。 本発明の実施形態に係るドラム式洗濯機の電導度検出手段の設置状態を示す図であり、図9(b)のX−X線断面図である。 本発明の実施形態に係るドラム式洗濯機の電導度検出手段の設置状態を示す図であり、図10のY−Y線断面図である。 本発明の実施形態に係るドラム式洗濯機の制御装置の構成を示すブロック図である。 第1実施形態に係るドラム式洗濯機における洗濯運転の運転工程を説明する工程図である。 第1実施形態に係るドラム式洗濯機の前洗い工程、本洗い1工程、本洗い2工程の運転パラーメータの関係を示す表である。 (a)は循環ポンプの回転速度と洗浄比との関係を示すグラフであり、(b)は循環ポンプの回転速度と循環流量との関係を示すグラフである。 第2実施形態に係るドラム式洗濯機における洗濯運転の運転工程を説明する工程図である。 第2実施形態に係るドラム式洗濯機の前洗い工程、本洗い1工程、本洗い2工程、本洗い3工程の運転パラーメータの関係を示す表である。
以下、本発明を実施するための形態(以下「実施形態」という)について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図において、共通する部分には同一の符号を付し重複した説明を省略する。
図2に示すように、この発明のドラム式洗濯機Sは、少なくとも外槽2と、ドラム3と、ドラム3を回転駆動させるモータMとを備えたドラムタイプの洗濯機であれば適応可能であり、以下、その一例を説明する。なお、図1に示すように、ドラム式洗濯機Sにおいて、ドア9がある方向を前側として、前後上下左右の方向を説明する。
≪ドラム式洗濯機の構成≫
図1に示すように、ドラム式洗濯機Sは、外郭が鋼板と樹脂成型品とを組み合わせて構成された筐体1を有し、洗い機能、すすぎ機能、脱水機能および乾燥機能を備えている。ドラム式洗濯機Sは、略ドラム形のドラム3の回転軸が筐体1の前面部に配置されたドア9に対してやや斜めに配置されて、その回転軸回りにドラム3が回転することによって、ドア9から投入された衣類等の洗濯物を洗濯する装置である。ドラム式洗濯機Sは、それぞれ後記する筐体1、外槽2(図2参照)、ドラム3(図2参照)、洗剤投入部7、給水ユニット15(給水手段)(図2参照)、操作パネル6、ダンパ5(図2参照)、操作スイッチ12,13、表示器14、ドア9、駆動装置M10(図2参照)、電導度検出手段4(図6参照)、制御装置100(運転制御手段)(図2参照)等を備えている。
≪筐体の構成≫
前記筐体1は、ドラム式洗濯機Sの外観形状を形成すると共に、そのドラム式洗濯機Sの構成部品を包み込んで保持するハウジングである。筐体1は、下側にベース1h、左右に側板1a,1b(図3参照)、前面に前面カバー1cおよび下部前面カバー1f、背面に背面カバー1d(図2参照)、上面に上面カバー1eが、それぞれに取り付けられて、略箱形形状に形成されている。筐体1の上面部には、洗剤等を投入するための洗剤投入部7や、表示器14等が設けられている。
左右の側板1a,1b(図3参照)は、筐体1に内設された上補強材36(図2および図3参照)、前補強材37(図2および図3参照)、後補強材(図示せず)にそれぞれ結合されている。
前面カバー1cの略中央には、洗濯物を出し入れするための投入口を塞ぐドア9が、前補強材37(図2参照)に設けたヒンジ9c(図2参照)により開閉可能に支持されている。ドア9の近傍の前面カバー1cには、ドア9のロック機構(図示せず)を解除するためのドア開放ボタン9dが設けられている。ドア開放ボタン9dを押すことで、ロック機構が外れてドア9が開き、ドア9を前面カバー1cに押し付けることでロックされて閉じるようになっている。図2に示すように、前面カバー1cの内側には、ベローズ(図示省略)、外槽2、ドラム3、モータM等が配置されている。前面カバー1cと上面カバー1eとの間には、前記操作パネル6、洗剤投入部7および乾燥フィルタ8(図1参照)が配置されている。
前記上面カバー1eには、図3に示すように、水道栓からの給水ホース接続口16a、風呂の残り湯の吸水ホース接続口17aが露出した状態で設けられている。上面カバー1e(図2参照)の内部には、前記給水ユニット15、給水管P1,P2、洗剤送出管P3(図2参照)、給水ホース32、給水電磁弁16、風呂水給水ポンプ17等の給水に関連する部品が内設されている。図2に示すように、筐体1内の下部には、ダンパ5、排水ホース26、ベース1h等が設置されている。
前記筐体1において、上面カバー1e(図1参照)や、上面カバー1eの周縁部下面には、不図示の補強部材が設置されている。
≪操作パネルの構成≫
図1に示すように、操作パネル6は、筐体1の上部中央に配置された横長のパネル部材であり、電源スイッチ39、操作スイッチ12,13、表示器14等が備えられている。操作パネル6は、筐体1下部に設けた制御装置100(図2参照)に電気的に接続されている。
操作パネル6の左側には、洗剤、漂白剤、柔軟仕上剤等を投入するための引き出し式のトレイ71が設けられている。
操作パネル6の右側には、引き出し式の乾燥フィルタ8が設けられている。なお、乾燥フィルタ8は、メッシュ式のフィルタ8a(図3参照)を備えており、糸屑等が除去されるようになっている。乾燥フィルタ8の掃除は、乾燥フィルタ8を引き出してメッシュ式のフィルタ8aを取り出して行う。
≪洗剤投入部の構成≫
図3に示すように、前記洗剤投入部7は、前記した粉末洗剤、液体洗剤(あるいは漂白剤)、柔軟仕上剤(ソフト仕上剤)等の洗剤が投入される部位であり、例えば、筐体1の上面左側前端部に配置されている。洗剤投入部7は、引き出し式のトレイ71と、トレイ71に設けられた洗剤容器72と、洗剤容器72内に形成された粉末洗剤投入室73、液体洗剤投入室74および柔軟仕上剤投入室75と、洗剤容器72の底部に設けられた流出口76およびサイホン77と、水を洗剤投入部7内に供給する給水管P1,P2と、洗剤投入部7内の洗剤および水を外槽2内に供給する洗剤送出管P3(図2参照)と、給水ユニット15等を有している。
図3に示すように、洗剤容器72は、粉末洗剤が投入される粉末洗剤投入室73、液体洗剤(あるいは漂白剤)が投入される液体洗剤投入室74、柔軟仕上剤が投入される柔軟仕上剤投入室75と、に区画されている。
洗剤容器72の後側には、給水電磁弁16、風呂水給水ポンプ17、水位センサ34等の給水に関連する部品が設けられている。洗剤容器72の上部開口には、給水電磁弁16を取り付けた給水ユニット15を備える。
ここで、給水電磁弁16は、複数の電磁弁(例えば、4つの電磁弁)で構成されており、第1電磁弁を開閉することにより給水管P1を介して粉末洗剤投入室73および液体洗剤投入室74に給水し、第2電磁弁を開閉することにより給水管P2を介して柔軟仕上剤投入室75に給水し、第3電磁弁を開閉することにより給水管(図示せず)を介して外槽2の給水口2aに直接給水し、第4電磁弁を開閉することにより給水ホース32を介して乾燥ダクト29の水冷除湿機構(図示せず)に給水することができるようになっている。
また、外槽2内に、外槽2上部またはドラム3上部に散水する散水口(図示せず)を設け、第3電磁弁の開閉により散水口へ給水できるようにしてもよい。これにより、第3電磁弁の開閉により外槽2内に水を溜められるとともに外槽2上部またはドラム3上部を洗浄することができる。さらに、ドラム3を回転させながらドラム3上部へ散水し、外槽2上部へ跳ね返り飛散するようにすることで、ドラム3および外槽2を満遍なく洗浄することができる。なお、散水口は、ドラム3内側へ散水するように設けてもよく、これにより、ドラム3内の洗濯物に直接水をかけられるのですすぎ効率が向上する。
図4に示すように、洗剤容器72は、上部開口72cおよび前部開口72bを有しており、前部開口72bに、引き出し式のトレイ71(図1参照)が装着される。洗剤類を入れる場合は、トレイ71を図1中の二点鎖線で示すように引き出す。洗剤容器72は、筐体1の上補強材36に固定されている。洗剤容器72は、外槽2との干渉を防ぐために底面が斜めにカットされており、正面から見ると右側が浅く、左側が深くなっている。また、洗剤容器72の左側面、やや後方に出水口72aが設けられている。したがって、洗剤容器72の底面は、出水口72aの位置が最も低くなるようなすり鉢状に形成されている。
図3に示すように、粉末洗剤投入室73には、内底に洗剤送出管P3(図2参照)および給水口2a(図2参照)に連通する流出口76が形成されている。給水管P1から粉末洗剤投入室73内に供給された水は、時計回り方向に渦をまくように流れて粉末洗剤を溶かして流出口76内に流れ込み洗剤送出管P3(図2参照)内へ流れる。
液体洗剤投入室74には、内底に、流出口76および洗剤送出管P3(図2参照)に連通するサイホン77が設けられている。給水管P1から液体洗剤投入室74内に供給された水は、反時計回り方向に渦をまくように流れて液体洗剤を薄めてサイホン77内に流れ込み洗剤送出管P3(図2参照)内へ流れる。
柔軟仕上剤投入室75には、内底に、流出口76および洗剤送出管P3に連通するサイホン78が設けられている。給水管P2から柔軟仕上剤投入室75内に供給された水は、時計回り方向に渦をまくように流れて柔軟仕上剤を薄めてサイホン78内に流れ込み洗剤送出管P3(図2参照)内へ流れる。
≪乾燥フィルタおよび乾燥ダクトの構成≫
図3に示すように、乾燥フィルタ8には、乾燥ダクト29が接続されている。乾燥ダクト29は、筐体1の背面内側に設置してあり、外槽2の後部端面下方に設けた吸気口に、ゴム製の蛇腹管29a(図2参照)で接続されている。乾燥ダクト29内には、水冷除湿機構(図示せず)が内蔵されており、給水電磁弁16から給水ホース32で、水冷除湿機構へ冷却水が供給される。
乾燥フィルタ8の後側には、送風ファン20が設けられている。送風ファン20の吸気側は、乾燥フィルタ8に、吐出側はヒータ(図示省略)が内蔵された温風ダクト31に接続されている。温風ダクト31は、ゴム製の蛇腹管(図示せず)を介して、外槽2の前部開口部に接続されている。
≪制御装置の構成≫
図2に示す制御装置100(運転制御手段)は、モータM(駆動装置M10)および給水ユニット15を制御して洗い運転を実行可能にすると共に、電導度検出手段4(図6参照)で検出した外槽2内の液体の電導度から電導度の算出、液体内に含有している柔軟仕上剤の有無の判定、脱水工程の短縮の判定、すすぎ工程の短縮の判定等を行う装置である。図12に示すように、制御装置100は、マイクロコンピュータ(以下「マイコン」と称する)110、駆動回路、操作スイッチ12,13(図1参照)や電導度検出手段4(図6参照)や各種センサからの入力回路等で構成される。マイコン110は、使用者の操作や、洗濯工程、乾燥工程での各種情報信号を受ける。マイコン110は、駆動回路を介して、駆動装置M10(モータM、クラッチ機構Ma)、給水電磁弁16、排水弁V1、送風ファン20(図3参照)等に接続され、これらの開閉、回転、通電を制御する。また、使用者にドラム式洗濯機Sに関する情報を知らせるために、表示器14(図1参照)やブザー(図示せず)等を制御する。
≪駆動装置の構成≫
図2に示すように、駆動装置M10は、ドラム3を回転駆動させる装置であり、外槽2の底面の外側中央に設置されている。駆動装置M10は、モータMとクラッチ機構Ma(図12参照)とを有している。モータMの回転軸は、外槽2を貫通し、ドラム3に結合されている。モータMは、その回転を検出するホール素子あるいはフォトインタラプタなどで構成される回転検出装置28(図12参照)と、モータMに流れる電流を検出するモータ電流検出装置25(図示省略)とを備えている。
≪給水ユニットの構成≫
図2に示すように、給水ユニット15(給水手段)は、外槽2の外部に設けられた給水口2aに水を供給して、外槽2内に給水するための装置である。給水ユニット15は、上面カバー1e(図2参照)の背面側に設けられている。
図3に示すように、給水ユニット15には、給水ホース32、給水ホース接続口16aと、給水電磁弁16と、風呂水給水ポンプ17と、前記吸水ホース接続口17aと、前記水位センサ34と、チューブ35とが設置されている。
給水ホース32は、水道水を洗剤、柔軟仕上剤等が投入される洗剤投入部7に給水するためのホースであり、給水ホース接続口16aに接続されている。
給水ホース接続口16aは、一端が水道水の水栓に取り付けられたホース(図示省略)の他端が接続される接続部分である。
給水電磁弁16は、洗剤投入部7の粉末洗剤投入室73および液体洗剤投入室74に連通する給水管P1と、柔軟仕上剤投入室75に連通する給水管P2とに、水道水を注水する弁体の開閉制御を電磁力で行うバルブである。粉末洗剤投入室73、液体洗剤投入室74および柔軟仕上剤投入室75内に供給された水道水は、図2に示すように、洗剤類、柔軟仕上剤と共に洗剤送出管P3、給水口2aを介して外槽2内に注水される。
風呂水給水ポンプ17は、風呂の残り湯(風呂水)を吸引して取り込んで、外槽2内に注水するポンプである。
吸水ホース接続口17a(図3参照)は、風呂水を給水するためのホースが接続される接続部分であり、前記風呂水給水ポンプ17に連通している。
≪ドラムの構成≫
図2に示すように、ドラム3は、外槽2内に、回転軸を中心に回転可能に支持され、洗濯物が収容される内槽であり、前端が開口された有底円筒状(ドラム形状)に形成された洗濯槽(洗濯槽兼乾燥槽)である。ドラム3の前側端面には、洗濯物を出し入れするための開口部3aが形成されており、この開口部3aの半径方向外側には、ドラム3と一体の流体バランサ3cが設けられている。ドラム3は、底面中心に不図示の回転軸を介在してモータM(駆動装置M10)に連結されて、そのモータMによって回転されるようになっている。
図5は、ドラム3の斜視図である。図5に示すように、ドラム3は、外周壁3dと底壁3eとを備える有底円筒状の容器であり、モータM(図2参照)の回転軸に回転可能に軸支されている。そして、ドラム3の外周壁3dには、通水および通風のための複数の貫通孔3bが形成されている。ドラム3の底壁3eには、プレス加工(絞り)時のシワの発生を防止するための円形の凹状部3fが複数形成されている。つまり、貫通孔3bは、外周壁3dにのみ形成されており、底壁3eには形成されていない。なお、ドラム3の回転中心軸は、水平または開口部3a側が高くなるように傾斜している。
≪外槽の構成≫
図6は、外槽2の斜視図である。
図6に示すように、外槽2は、洗いおよびすすぎの際に、使用する水が内部に注がれて一時的に貯溜されるドラム形の水槽であり、筐体1内に防振支持されている。外槽2は、衣類投入口1i(図2参照)側が開口された有底円筒体からなり、それぞれ後記する給水口2a、外周壁51、底壁52、背面53(内面)、溝55、カバー部材61、窪み部54、第1傾斜面57(傾斜面)、第2傾斜面58、リブ59、電導度検出手段4、排水口21等を備えている。
図2に示すように、外槽2の後部底面には、一端側内にドラム3が回転自在に軸支され、他端側にモータMの回転軸が軸支されている。外槽2の内側には、前記回転軸を後部底面に固定したドラム3が、その回転軸を軸支することで、回転可能な状態に収納されている。その外槽2は、前面部が、ゴム製のベローズ10によって筐体1の前側内壁に弾性的に支持され、下面部が、ベース1hに固定されたダンパ5により弾性的に防振支持され、さらに、上面部が、上補強材36に取り付けた補助ばね33(図3参照)で筐体1の天井面に弾性的に吊り下げられて、外槽2の前後方向へ倒れを防いでいる。
図4に示すように、外槽2の後側の上部左側には、外槽2内へ水、洗剤、漂白剤、柔軟仕上剤等を含む液体を供給するための給水口2a(供給口)が設けられている。筐体1内の上部左側には洗剤容器72が設けられており、給水口2aと洗剤容器72の出水口72aとは、ゴム製の蛇腹管P4で接続されている。
図2に示すように、外槽2の後側の最下部には排水口21が設けられており、排水口21にはホース22が接続されている。ホース22は、排水弁V1(図12参照)を介して排水ホース26に繋がっており、排水ホース26から機外へ洗濯水を排水することができる。外槽2の後部端面の最下部にはエアトラップ38が設けてあり、チューブ35で水位センサ34(図3参照)と接続し、外槽2内の水位を検出する。
さらに、図6〜図11を参照して、外槽2、給水経路50および電導度検出手段4についてさらに説明する。
図6に示すように、前記したように、外槽2は、外周壁51と底壁52とを有する。
外槽2の底壁52の背面53(内面)には、水、洗剤、漂白剤等を含む液体を給水口2aから外槽2の下方部分に導くための給水経路50(溝55)が形成されている。ここでは、外周壁51から底壁52にかけての円筒形状の外周壁51の内径が徐々に減少する繋ぎ部分は、底壁52に含まれることとする。
<給水経路の構成>
前記給水経路50は、外槽2内の上部に供給された水を、外槽2の内底部56に形成された窪み部54に流れるようにガイドする経路である。この給水経路50は、例えば、外槽2の上部に形成され、外槽2内に液体を供給する給水口2aと、外槽2の底壁52に形成され、液体を給水口2aから外槽2の下方部分に導くための溝55と、溝55の下端部55a以外を覆って管路を形成するカバー部材61と、を備えて構成されている。なお、カバー部材61は、なくても構わない。
溝55は、給水口2aから鉛直方向下方に延び、徐々に外槽2の下方部分に向けて緩やかにカーブして略円弧形状に形成された流路(給水経路50)からなる。溝55は、縦断面視してコ字状に形成され、液体が矩形断面の奥側隅部付近を流れるため、溝55内から外に出ることが抑制される。
図6に示すように、カバー部材61は、溝55の形状に対応して平面上で湾曲した帯状板体であり、カバー部材61の材質としては、例えば外槽2と同じPP(ポリプロピレン)が使用されている。
外槽2の溝55の両側部には、背面53よりも後方に退避した段部(図示省略)が形成されており、この段部(図示省略)上にカバー部材61が配置されることにより、カバー部材61の上面(前面)が背面53よりも前方に出っ張らないようになっている。カバー部材61は、その帯状板体の両側部の複数個所に設けられたねじ穴62に螺子部材(図示省略)等により外槽2に固定されて、給水経路50の管路が形成される。
<外槽の内底部の構成>
図6および図7に示すように、外槽2の外周壁51の鉛直下方の内底部56には、略凹状の窪み部54が軸方向に延在するように設けられている。窪み部54の底面54aは、平面視して矩形に形成され、全体が後側から前側に下がるように傾斜した第2傾斜面58が形成されている。
窪み部54の底面54aの後側は、正面視して、左側(溝55の下端部55aの下側)に、電導度検出手段4が設置されるセンサ設置孔2bを有する第1傾斜面57(傾斜面)が形成され、右側に、前記排水口21が設けられている。
窪み部54は、脱水時にドラム3の回転による遠心力で、ドラム3の貫通孔3bから外槽2の外周壁51の内面に出て、ドラム3の回転方向と同一方向に流れる水を受け止め、排水口21へ導く機能を果たす。窪み部54は、正面視して右側上端部全体に、左側方向へ水平に突出した板状のリブ59が突設されている。そのリブ59を有する窪み部54は、前記したドラム3の回転方向(反時計回り方向)と同一方向に流れる水を受け止めて排水口21へ導く窪み部54の機能をさらに確実にしている。
窪み部54は、外槽2内の外周壁51の内底部56の中央部に、前後方向に向けて形成された正面視して略凹部溝形状の部位であり、前記溝55の下端部55aの下方に形成されている。窪み部54には、第1傾斜面57、センサ設置孔57a、第2傾斜面58、リブ59、排水口21および電導度検出手段4が設けられている。
図8に示すように、窪み部54の底面54aには、その底面54aに大部分を占める緩やかな第2傾斜面58と、第2傾斜面58の左奥に形成され、第2傾斜面58よりも急な斜面からなる第1傾斜面57と、第1傾斜面57に形成されて電導度検出手段4が装着されるセンサ設置孔57aと、第2傾斜面58の右奥に形成された排水口21と、が形成されている。
第1傾斜面57(傾斜面)は、溝55の下端部55aの下方に配置されると共に、窪み部54の底壁52側の角の部位に形成されている。図8に示すように、第1傾斜面57は、窪み部54の上端部から底面54aの第2傾斜面58および排水口21に向かって下る方向(矢印a,b,c方向)に傾斜して形成されている。その第1傾斜面57の中央部には、流水路4aおよび側壁4bを第1傾斜面57の傾斜方向(矢印b方向)に合わせて配置された電導度検出手段4がセンサ設置孔57aに挿着されている。
このため、溝55の下端部55aから落下した液体は、電導度検出手段4および第1傾斜面57上に落下した後、第2傾斜面58および排水口21側に流れるので、液体が電導度検出手段4上に残らないようになっている。しかも、電導度検出手段4は、給水口2aから供給された水が最初に触れる位置に設けられている。したがって、電導度検出手段4は、水道水が給水された場合、水の電導度を正しく測定することができる。洗剤や柔軟仕上剤が供給された場合も、電導度検出手段4は、水の中に洗剤や柔軟仕上剤が含まれていることを検知することができる。また、電導度検出手段4は、窪み部54の内部に配置されているので、後述する洗剤溶かし工程(図13のS5参照)において、洗剤が溶かされた水の電導度を検出することができるようになっている。
外槽2がドラム3とともに傾斜して配置されるため(図2参照)、第1傾斜面57は、外槽2内において、前側から後方向(矢印d方向)に傾斜して、窪み部54内の液体が排水口21へ流れ出るようになっている。
また、窪み部54の底面54aには、循環吐出口54bが形成されており、循環ポンプ18(図12参照)を動作させることにより、排水口21から吸い込んだ水を循環吐出口54bから吐出させることができるようになっている。なお、循環吐出口54bは、第2傾斜面58の前側に形成されており、循環吐出口54bから吐出された水は、前側から後方向(矢印d方向)に沿って窪み部54を流れ、排水口21へと向かうようになっている。また、循環吐出口54bは、リブ59で覆われた位置に配置されており、循環吐出口54bから吐出した水がドラム3に直接当たらないようになっている。
≪電導度検出手段の構成≫
電導度検出手段4は、洗濯に使用される液体の電導度を検出する電気伝導度センサ(硬度センサ)であり、外槽2の内底部56の底壁52寄りの位置に配置されている。換言すると、電導度検出手段4は、底壁52に設けられた給水経路50の出口50a側寄りの位置(第1傾斜面57)に配置されている。電導度検出手段4は、電導度検出手段4の上面に流水路4aが傾斜して形成されている。
図9は、電導度検出手段を示す図であり、(a)は電極の斜視図、(b)は中央部縦断面図である。
図9(b)に示すように、電導度検出手段4は、洗濯前の水道水、洗濯(洗い、すすぎ、脱水)時の洗濯水の電導度を検出するセンサであり、合成樹脂製のセンサベース41、一対の電極42A,42Bを備えて構成されている。また、電導度検出手段4は、非導電性の樹脂製のセンサベース41と導線性金属製の電極42A,42Bとがインサート成形により一体に構成されている。
センサベース41は、電極42A,42Bが支持される電極支持部41a、この電極支持部41aを外槽2(図2参照)に固定するための固定部41bを有している。
電極支持部41aは、円筒部41c1と、この円筒部41c1の上部を覆う上面部41c2(上面)とを有し、この上面部41c2に帯状に傾斜して延びる溝部41dが形成されている。なお、溝部41dは、円筒部41c1を正面視して凹部状に斜めに切欠形成して傾斜した流水路4aを形成している。
また、溝部41dの側壁4b,4bには、電極42A,42Bが前記側壁4b,4bの側面に面一の状態に露出して互いに対向して配置されている。また、溝部41dの底面41d4の中央には、リブ41eが電極42A,42Bに沿って形成されている。
固定部41bは、センサベース41の底面を構成する部材であり、電極支持部41aの下端部から略三角板形状の取付部41fを有している。取付部41fは、電極支持部41aに対して外側方に向けて突出して形成され、取付部41fの3つの角部には、ねじ挿通孔41f1(図10参照)が形成されている。
取付部41fには、ねじ挿通孔41f1と電極支持部41aとの間に、電極支持部41aを取り囲むようにして形成された環状部41gが上方に突出して形成されている。環状部41gの上端部41g1は、上下方向(高さ方向)において、電極支持部41aの鉛直方向(高さ方向)の略中間部まで延びて形成されている。
センサベース41の電極支持部41aは、底側が開放しており、電極支持部41aに設けられた電極42A,42Bの一部が円筒部41c1内において下方に向けて突出している。
図9(a)に示すように、電極42A,42Bは、いずれも同一の平板形状であり、前記溝部41d内に突出する検出部42a、電極支持部41aに固定される樹脂固定部42b、検出用のコネクタ(図示省略)が接続されるコネクタ接続部42cを有している。このように、電極42A,42Bを平板形状とすることにより、電極面積を棒状の電極に比べて広く確保することができ、安定した電導度の検知が可能になる。
検出部42aは、略矩形状に形成され、樹脂固定部42bやコネクタ接続部42cよりも表面積が大きくなるように形成されている。また、検出部42aは、その長さLが溝部41dの長さLm(図10参照)よりも短く形成されている。また、検出部42aの上端縁部42a1は、円弧状に形成されている。このように上端縁部42a1が、円弧状に形成されることにより、角部を無くすことで糸屑などのゴミの引っ掛かりを防止することができる。
樹脂固定部42bは、検出部42aと同じ幅の第1固定部42b1と、検出部42aよりも幅狭の第2固定部42b2とを有している。
第1固定部42b1は、略T字状の貫通孔42b3を有している。第2固定部42b2は、両端縁部が第1固定部42b1からコネクタ接続部42cにかけて先細り形状となるテーパ部42b4を有している。
図9(b)に示すように、電極支持部41aの裏側(溝部41dが形成される面とは反対側の面)には、溝部41dの側壁4b,4bに対応する位置において、下方へ突出する突条部41hが形成されている。この突条部41hには、前記貫通孔42b3が位置するようになっている。
これにより、インサート成形時の樹脂が貫通孔42b3を介して繋がることで、電極42A,42Bがセンサベース41に対して強固に支持される。また、貫通孔42b3の面積を実施形態のように大きく確保することにより、電極42A(42B)がセンサベース41に対してより強固に支持される。
図10は、本発明の実施形態に係るドラム式洗濯機の電導度検出手段の設置状態を示す図であり、図8のX−X線断面図である。図11は、本発明の実施形態に係るドラム式洗濯機の電導度検出手段の設置状態を示す図であり、図9のY−Y線断面図である。
図10および図11に示すように、電導度検出手段4は、前記第1傾斜面57の中央部に配置される。このとき、電導度検出手段4の溝部41dは、窪み部54の中央部に向けて傾斜して形成されている。
溝部41dの左右の側壁4b,4bは、それぞれ僅かに窪んだ凹み部(図示省略)を有し、この凹み部に電極42A,42Bがそれぞれ嵌まるようにして配置されている。このため、電極42A,42Bは、側壁4b,4bにおいて、表面のみを露出して、側壁4b、4bにそれぞれ略面一の状態に設けられているので、糸屑等が引っ掛かることがない。
前記した溝部41dの底面41d4に形成されたリブ41eは、電極42Aと電極42Bとの間において径方向に延びて形成されている。また、リブ41eは、電極42A,42Bの幅よりも長く形成され、溝部41dの上端部中央から溝部41dの下端部中央部まで延びて突設されている。
前記リブ41eは、流水路4a内の電極42A,42Bの高さよりも十分に低く形成されている。
また、溝部41dの傾斜壁部41d1と、溝部41dの底面41d4とが連続した面となることで、給水経路50から第1傾斜面57の上側に流れ落ちた液体が溝部41d(電導度検出手段4上の流水路4a)を通過し易くなる。
電導度検出手段4は、外槽2の第1傾斜面57に形成された円形のセンサ設置孔57aに対して外槽2の外側(下側)から電極支持部41aが挿入され、外槽2の第1傾斜面57に対して溝部41dの底面41d4が若干高くなるように設定されている。
図10に示すように、外槽2の第1傾斜面57、電導度検出手段4の溝部41dの底面41d4は、第2傾斜面58の傾斜した表面に対して、さらに、第2傾斜面58の方向へ大きく傾斜している。この底面41d4の傾斜角度は、例えば6度に設定されている。第1傾斜面57は、20度程度の角度に設定されている。第1傾斜面57および電導度検出手段4の溝部41dの底面41d4が、このような傾斜角度に設定されることで、水が電導度検出手段4上に停滞して電極42A,42Bが腐蝕するのを防止することができる。
また、電導度検出手段4の下部外周部に形成された環状部41gは、外槽2の第1傾斜面57の裏面に形成された環状の挿入部2cに挿入されている。また、第1傾斜面57の裏面には、電導度検出手段4に形成された取付部41fのねじ挿通孔41f1に対応する位置に、ねじ穴2dが形成され、ねじNがねじ挿通孔41f1に挿通されて、ねじ穴2dに螺着されることにより、電導度検出手段4が外槽2の窪み部54内の第1傾斜面57に固定されている。
前記外槽2の第1傾斜面57から電導度検出手段4の溝部41dを通って窪み部54の底面54aの第2傾斜面58に至る面は、ほぼ連続した面となるように構成されている。例えば、洗濯運転時の脱水工程において、ドラム3(図5参照)の貫通孔3bから外槽2に排出されたすすぎ水の一部や、また、給水口2a(図6参照)、給水経路50を通って来た液体は、外槽2の第1傾斜面57上に流れ落ち、電導度検出手段4の溝部41d(流水路4a)、第2傾斜面58を流れるようになっている。
≪制御装置≫
図12は、本発明の実施形態に係るドラム式洗濯機Sの制御装置100の構成を示すブロック図である。
図12に示すように、制御装置100は、マイコン110を中心に構成される。
マイコン110は、運転パターンデータベース111と、工程制御部112と、回転速度算出部113と、衣類重量算出部114と、電導度測定部115と、洗剤量・洗い時間決定部116と、濁度判定部117と、閾値記憶部118と、を備えている。
操作スイッチ12,13は、使用者により運転コースを入力することができるようになっており、入力された信号をマイコン110に出力するようになっている。
水位センサ34は、外槽2の内部に貯留された水の水位を検出することができるようになっており、検出された信号をマイコン110に出力するようになっている。
温度センサT1は、外槽2の下部(例えば、排水口21)に設けられ、外槽2の内部に貯留された水の温度を検出することができるようになっている。温度センサT2は、送風ファン20の吸気側に設けられ、外槽2から送風ファン20に吸気される空気の温度を検出することができるようになっている。温度センサT3は、送風ファン20の排気側かつヒータ19よりも下流側に設けられ、送風ファン20からドラム3内に吹き出される空気の温度を検出することができるようになっている。なお、温度センサT1〜T3で検出された信号は、マイコン110に出力されるようになっている。
加速度センサ27は、外槽2に取り付けられ、外槽2(ドラム3)の振動を検知するようになっている。加速度センサで検知された信号は、マイコン110に出力されるようになっている。
回転検出装置28は、例えばレゾルバで構成され、モータMの回転を検出することができるようになっており、検出された信号は、マイコン110に出力されるようになっている。
モータ電流検出装置25は、モータMの電流値を検出することができるようになっており、検出された信号は、マイコン110に出力されるようになっている。
電導度検出手段4は、外槽2の内部に貯留された水の電導度を検出することができるようになっており、検出された信号は、マイコン110に出力されるようになっている。
マイコン110は、操作スイッチ12,13から入力された運転コースに対応する運転パターンを運転パターンデータベース111から呼び出し、洗濯または/および乾燥を開始する機能を有する。工程制御部112は、運転パターンデータベース111から呼び出された運転パターンに基づき、洗い工程、すすぎ工程、脱水工程、乾燥工程の各工程を運転制御する機能を有する。
各工程では、工程制御部112は、表示器14、給水ユニット15、給水電磁弁16、排水弁V1を制御する機能を有する。また、工程制御部112は、モータ駆動回路121を介して駆動装置M10のモータMを駆動制御し、クラッチ制御回路122を介してクラッチ機構Maを切り替え、ヒータスイッチ123のON/OFFを制御することによりヒータ19への通電を制御し、ファン駆動回路124を介して送風ファン20を制御し、循環ポンプ駆動回路125を介して循環ポンプ18を駆動制御する機能を有する。
ここで、循環ポンプ18は、排水口21から吸い込んだ水を窪み部54の循環吐出口54bから吐出させる洗剤溶かし動作と、排水口21から吸い込んだ水を外槽2の開口部に設けられた吐出口(図示せず)からドラム3の内部に吐出させる循環動作と、を切り替えて行うことができるようになっている。なお、このような動作切替可能な循環ポンプ18の構成は、循環ポンプと切替弁とにより構成されるものであってもよく、例えば特許文献1のように循環ポンプの回転方向を切り替えることにより吐出方向を切り替えることができる構成であってもよい。
回転速度算出部113は、モータMの回転を検出する回転検出装置28からの検出値に基づき、モータMの回転速度を算出する機能を有する。
衣類重量算出部114は、回転速度算出部113で算出された回転速度と、モータ電流検出装置25の検出値に基づいて、ドラム3(図2参照)内の洗濯物の重量を算出する機能を有する。洗濯物の重量が増加することによりドラム3を回転させるための負荷が大きくなり、モータMに流れるモータ電流が多く必要になることから、モータMのモータ電流と回転速度により洗濯物の重量を算出することができる。
電導度測定部115は、電導度検出手段4からの検出値を用いて水道水、洗濯水の電導度を測定する機能を有する。
洗剤量・洗い時間決定部116は、電導度測定部115が測定した電導度等に基づいて、洗剤量および洗濯物のすすぎ時間を決定する機能を有するものであり、詳細は後述する。
濁度判定部117は、電導度測定部115が測定した電導度に基づいて、衣類の汚れ具合(以下、濁度とする)を判定する機能を有する。
閾値記憶部118は、濁度判定部117が衣類の汚れ具合(濁度)を判定する際に用いる閾値を記憶する機能を有する。
ちなみに、濁度判定部117および閾値記憶部118は、後述する第2実施形態の運転工程(図16参照)において用いられる。
≪第1実施形態の運転工程≫
次に、図13および図14を用いて、第1実施形態に係るドラム式洗濯機Sの運転工程について説明する。図13は、第1実施形態に係るドラム式洗濯機Sにおける洗濯運転(洗い〜すすぎ〜脱水)の運転工程を説明する工程図である。図14は、第1実施形態に係るドラム式洗濯機の前洗い工程(ステップS6)、本洗い1工程(ステップS7)、本洗い2工程(ステップS8)の運転パラーメータの関係を示す表である。
ステップS1において、工程制御部112は、ドラム式洗濯機Sの運転工程のコース選択の入力を受け付ける(コース選択)。ここで、使用者は、ドア9を開けて、ドラム3の内部に選択する洗濯物を投入し、ドア9を閉じる。そして、使用者は、操作スイッチ12,13を操作することにより、運転工程のコースを選択し入力する。操作スイッチ12,13が操作されることにより、選択された運転工程のコースが工程制御部112に入力される。工程制御部112は、入力された運転工程のコースに基づいて、運転パターンデータベース111から対応する運転パターンを読み込み、ステップS2に進む。なお、以下の説明において、洗濯コース(洗い〜すすぎ2回〜脱水)が選択されたものとして説明する。
ステップS2において、工程制御部112は、ドラム3に投入された洗濯物の重量(布量)を検出する工程を実行する(布量センシング)。具体的には、工程制御部112は、モータMを駆動してドラム3を回転させるとともに、衣類重量算出部114が注水前の洗濯物の重量(布量)を算出する。
ステップS3において、工程制御部112は、洗剤量・運転時間を算出する工程を実行する(洗剤量運転時間算出)。具体的には、工程制御部112は、給水電磁弁16を制御して(例えば、第3電磁弁を開弁して)、外槽2の給水口2aに直接給水する。電導度測定部115は、給水された水の電導度(硬度)を検出する。また、センサT1で、給水された水の温度を検出する。その後、給水電磁弁16を制御して(例えば、第3電磁弁を閉弁して)、外槽2への給水を終了する。
洗剤量・洗い時間決定部116は、ステップS2で検出した布量、水の電導度(硬度)、水の温度に基づいて、マップ検索により、投入する洗剤量と運転時間を決定する。そして、工程制御部112は、決定された洗剤量・運転時間を表示器14に表示する。なお、外槽2に給水して水の電導度(硬度)および水温を検出するものとして説明したが、これに限られるものではない。例えば、前回運転時の水の電導度(硬度)および水温をマイコン110の記憶部(図示せず)に記憶しておき、それを用いてもよい。
ステップS4において、工程制御部112は、洗剤投入待ち工程を実行する(洗剤投入待ち工程)。例えば、工程制御部112は、所定時間待機して、ステップS5に進む。なお、工程制御部112は、洗剤投入部7の開閉を検知する手段(図示せず)により、洗剤投入部7が開けられた後に閉じられた場合、洗剤が投入されたものとして、ステップS5に進む構成であってもよい。
ステップS5において、工程制御部112は、洗剤溶かし工程を実行する(洗剤溶かし工程)。例えば、工程制御部112は、給水電磁弁16を制御して(例えば、第1電磁弁を開弁して)、給水管P1を介して粉末洗剤投入室73および液体洗剤投入室74に給水する。粉末洗剤投入室73および液体洗剤投入室74の洗剤と水は、洗剤送出管P3、蛇腹管P4、給水口2a、給水経路50を介して、出口50aから外槽2の窪み部54に流入する。所定水量まで給水すると、工程制御部112は、給水電磁弁16を制御して(例えば、第1電磁弁を閉弁して)、給水を停止させる。そして、工程制御部112は、洗剤溶かし動作を実行する(洗剤溶かし動作)。具体的には、工程制御部112は、循環ポンプ18を制御して、排水口21から吸い込んだ水と洗剤を、窪み部54の循環吐出口54bから吐出させる。循環吐出口54bから吐出された水と洗剤は、窪み部54を流れ、排水口21へと向かい、循環するようになっている。これにより、水と洗剤が攪拌され、洗剤が水に溶かされるようになっている。所定時間(例えば、10秒)が経過すると、工程制御部112は、循環ポンプ18を停止させ、ステップS6に進む。
ステップS6において、工程制御部112は、前洗い工程を実行する(前洗い工程)。ここで、前洗い工程とは、洗剤溶かし工程で生成された洗剤濃度の高い洗い水を洗濯物に浸み込ませる工程である。洗剤濃度の高い洗い水を洗濯物に浸み込ませることにより、洗浄力が向上する。
具体的には、工程制御部112は、モータMを制御してドラム3を所定の回転速度DR1(図14参照)で回転させるとともに、循環ポンプ18を所定の流量PF1(図14参照)となるように制御して、排水口21から吸い込んだ洗剤濃度の高い洗い水を外槽2の開口部に設けられた吐出口(図示せず)からドラム3の内部に吐出させることにより、ドラム3の内部の洗濯物に染み込ませる。なお、前洗い工程開始時の外槽2内の洗い水の水位は、所定の水位WL0(図14参照)である。
また、工程制御部112は、前洗い工程を開始して所定時間が経過すると、給水電磁弁16を制御して(例えば、第3電磁弁を開弁して)、外槽2内の洗い水の水位を上昇させる。そして、外槽2内の洗い水の水位が、所定の水位WL1(WL0<WL1)まで上昇すると、給水を停止させ(例えば、第3電磁弁を閉弁して)、前洗い工程を終了し、ステップS7に進む。
ステップS6の前洗い工程が終了すると、工程制御部112は、本洗い工程を実行する。ここで、本洗い工程とは、ドラム3の回転によりドラム3内の下方に溜まった洗濯物を持ち上げて、ドラム3内の上方から落下させることにより、洗濯物に機械的な力を与えてたたき洗いをする工程である。図14に示すように、本洗い工程は、ステップS7の本洗い1工程(第1本洗い工程)と、ステップS8の本洗い2工程(第2本洗い工程)と、で構成されている。
ステップS7において、工程制御部112は、本洗い1工程を実行する(本洗い1工程)。
具体的には、工程制御部112は、循環ポンプ18を所定の流量PF1(図14参照)となるように制御して、排水口21から吸い込んだ洗い水を外槽2の開口部に設けられた吐出口(図示せず)からドラム3の内部に吐出させるとともに、モータMを制御してドラム3を所定の回転速度DR1(図14参照)で回転させることにより、ドラム3の内部の洗濯物をたたき洗いする。所定の時間(T1)が経過すると、工程制御部112は、本洗い1工程を終了し、ステップS8に進む。
ステップS8において、工程制御部112は、本洗い2工程を実行する(本洗い2工程)。
具体的には、工程制御部112は、給水電磁弁16を制御して(例えば、第3電磁弁を開弁して)、所定の水位WL2(WL1<WL2)(図14参照)まで外槽2に給水する。また、工程制御部112は、循環ポンプ18を所定の流量PF2(PF1<PF2)(図14参照)となるように制御して、排水口21から吸い込んだ洗い水を外槽2の開口部に設けられた吐出口(図示せず)からドラム3の内部に吐出させるとともに、モータMを制御してドラム3を所定の回転速度DR2(DR1>DR2)(図14参照)で回転させることにより、ドラム3の内部の洗濯物をたたき洗いする。所定の時間(T2)が経過すると、工程制御部112は、モータMおよび循環ポンプ18を停止させ、排水弁V1を開弁して外槽2内の洗濯水を排水する。
ステップS9において、工程制御部112は、第1すすぎ工程を実行する(すすぎ1工程)。例えば、第1すすぎ工程において、工程制御部112は、給水電磁弁16および排水弁V1を制御して、給水と排水を繰り返すとともに、モータMを制御してドラム3を回転させ、循環ポンプ18を制御して、排水口21から吸い込んだすすぎ水を外槽2の開口部に設けられた吐出口(図示せず)からドラム3の内部に吐出させて、衣類をすすぐ。そして、所定の時間が経過すると、工程制御部112は、モータMおよび循環ポンプ18を停止させ、排水弁V1を開弁して外槽2内のすすぎ水を排水する。
ステップS10において、工程制御部112は、第2すすぎ工程を実行する(すすぎ2工程)。例えば、第2すすぎ工程において、工程制御部112は、排水弁V1を閉弁し、給水電磁弁16を制御して(例えば、第3電磁弁を開弁して)、所定の水位まで外槽2に給水する。また、工程制御部112は、モータMを制御してドラム3を回転させ、循環ポンプ18を制御して、排水口21から吸い込んだすすぎ水を外槽2の開口部に設けられた吐出口(図示せず)からドラム3の内部に吐出させて、衣類をすすぐ。そして、所定の時間が経過すると、工程制御部112は、モータMおよび循環ポンプ18を停止させ、排水弁V1を開弁して外槽2内のすすぎ水を排水する。
ステップS11において、工程制御部112は、脱水工程を実行する(脱水工程)。具体的には、工程制御部112は、排水弁V1を開弁させるとともに、モータMを制御してドラム3を高速で回転させ、洗濯物を遠心脱水する。そして、所定の時間が経過すると、工程制御部112は、モータMを停止させ、排水弁V1を閉弁して、洗濯コース(洗い〜すすぎ〜脱水)を終了する。
<作用効果>
本洗い1工程(ステップS7)の後に本洗い2工程(ステップS8)を行うが、本洗い2工程の水位WL2は、本洗い1工程の水位WL1よりも高くなっている(WL1<WL2)。即ち、外槽2内の洗い水の水量を増やすことにより、衣類から剥がされた汚れを洗い水に分散させることができ、洗濯物から剥がされた汚れが再び洗濯物に付着することにより生じる「洗濯物の黒ずみ」を抑制することができる。
また、本洗い2工程のドラム3の回転速度DR2は、本洗い1工程のドラム3の回転速度DR1よりも低くなっている(DR1>DR2)。ドラム3の回転速度DR2を回転速度DR1より遅くすることにより、ドラム3の回転によりドラム3内の下方に溜まった洗濯物を持ち上げてドラム3内の上方から落下させる際、落下を開始する位置が低くなる。即ち、たたき洗いされる洗濯物に加わる落下衝撃(機械力)が抑制され、「洗濯物のごわつき」を抑制することができる。また、水位WL2を高くすることによっても、落下衝撃(機械力)が抑制され、「洗濯物のごわつき」を抑制することができる。
一方、機械力が抑制されることにより、洗浄性能が低下するおそれがある。これに対し、本洗い2工程の循環ポンプ18の流量PF2は、本洗い1工程の循環ポンプ18の流量PF1よりも大きくなっている(PF1<PF2)。これにより、洗浄性能を確保することができるようなっている。
ここで、循環ポンプ18の流量(循環流量)と、洗浄性能との関係について、図15を用いて説明する。図15(a)は循環ポンプ18の回転速度と洗浄比との関係を示すグラフであり、図15(b)は循環ポンプ18の回転速度と循環流量との関係を示すグラフである。ちなみに、洗浄比とは、供試洗濯機の洗浄度と標準洗濯機の洗浄度の比であり、日本工業規格『家庭用電気洗濯機の性能測定方法(JISC9811)』に規定されている。つまり、洗浄比が高いほど、洗浄性能が高くなる。
ここで、図15(a)の実線で示すグラフは、本実施形態に係るドラム式洗濯機Sに用いた循環ポンプ18の回転速度と洗浄比との関係を示すグラフであり、図15(a)の破線で示す値は、従来のドラム式洗濯機の運転工程における洗浄比の値(洗浄比=1.11)を示す。
また、図15(b)の実線で示すグラフは、本実施形態に係るドラム式洗濯機Sに用いた循環ポンプ18の回転速度と循環流量との関係を示すグラフであり、図15(b)の破線で示す値は、従来のドラム式洗濯機に用いた循環ポンプの回転速度と循環流量との関係を示すグラフである。図15(b)に示すように、本実施形態に係るドラム式洗濯機Sに用いた循環ポンプ18は、循環流量の最大値が大きな循環ポンプを用いている。
図15(a)に示すように、循環ポンプ回転速度を高くするほど(循環流量を大きくするほど)、洗浄比(洗浄性能)が向上する。循環ポンプ回転速度3000(rpm)で従来のドラム式洗濯機と同等の洗浄比(洗浄性能)が得られる。また、循環ポンプ回転速度4000(rpm)付近で洗浄比(洗浄性能)の上昇が飽和する。
したがって、循環ポンプ回転速度は、3000(rpm)以上4000(rpm)以下とすることが望ましい。循環ポンプ回転速度を3000(rpm)未満とすると、従来のドラム式洗濯機よりも洗浄比(洗浄性能)が低下して好ましくない。また、循環ポンプ回転速度を4000(rpm)よりも大きくしても、洗浄比(洗浄性能)の上昇はわずかであるが、消費電力は増大するので好ましくない。また、図15(b)を参照して、換言すると、循環ポンプ18の循環流量は、36(L/min)以上52(L/min)以下とすることが望ましい。
また、本洗い1工程の運転時間(T1)と本洗い2工程の運転時間(T2)は、本洗い2工程の運転時間(T2)のほうが本洗い1工程の運転時間(T1)よりも長くなるように設定するのが望ましい(T1<T2)。このようにすることにより、「洗濯物のごわつき」をより抑制することができる。
以上のように、第1実施形態に係るドラム式洗濯機Sの運転工程によれば、洗浄性能を確保しつつ衣類の黒ずみと衣類のごわつきを抑制することができる。
≪第2実施形態の運転工程≫
次に、図16および図17を用いて、第2実施形態に係るドラム式洗濯機Sの運転工程について説明する。図16は、第2実施形態に係るドラム式洗濯機Sにおける洗濯運転(洗い〜すすぎ〜脱水)の運転工程を説明する工程図である。図17は、第2実施形態に係るドラム式洗濯機の前洗い工程(ステップS6)、本洗い1工程(ステップS7B)、本洗い2工程(ステップS8A)、本洗い3工程(ステップS8B)の運転パラーメータの関係を示す表である。
第1実施形態に係るドラム式洗濯機Sの運転工程(図13参照)と、第2実施形態に係るドラム式洗濯機Sの運転工程(図16参照)とは、本洗い工程が異なっている。その他の工程(S1〜S6、S9〜S11)は同様であるため、説明を省略する。
ステップS6の前洗い工程が終了すると、ステップS7Aに進む。
ステップS7Aにおいて、電導度測定部115は、本洗い1工程(ステップS7B)前の洗い水の電導度EC1を計測する。なお、電導度を計測する際は、給水電磁弁16による外槽2への給水、循環ポンプ18による循環、モータMによるドラム3の回転は停止されていることが望ましい。
ステップS7Bにおいて、工程制御部112は、本洗い1工程を実行する(本洗い1工程)。なお、ステップS7Bの本洗い1工程は、図13に示すステップS7の本洗い1工程と同様であり説明を省略する。
ステップS7Cにおいて、電導度測定部115は、本洗い1工程(ステップS7B)後の洗い水の電導度EC2を計測する。
ステップS7Dにおいて、濁度判定部117は、ステップS7Cで計測した電導度EC2とステップS7Aで計測した電導度EC1との差(濁度)が、閾値記憶部118に記憶された閾値以上か否かを判定する。濁度が閾値以上の場合(S7D・Yes)、ステップS8Aに進む。濁度が閾値以上でない場合(S7D・No)、ステップS8Bに進む。
ステップS8Aにおいて、工程制御部112は、本洗い2工程を実行する(本洗い2工程)。なお、ステップS8Aの本洗い2工程は、図13に示すステップS8の本洗い2工程と同様であり説明を省略する。そして、ステップS8Aの本洗い2工程が終了すると、ステップS9に進む。
ステップS8Bにおいて、工程制御部112は、本洗い3工程(第3本洗い工程)を実行する(本洗い3工程)。
具体的には、工程制御部112は、循環ポンプ18を所定の流量PF1(図17参照)となるように制御して、排水口21から吸い込んだ洗い水を外槽2の開口部に設けられた吐出口(図示せず)からドラム3の内部に吐出させるとともに、モータMを制御してドラム3を所定の回転速度DR1(図17参照)で回転させることにより、ドラム3の内部の洗濯物をたたき洗いする。所定の時間(T2)が経過すると、工程制御部112は、モータMおよび循環ポンプ18を停止させ、排水弁V1を開弁して外槽2内の洗濯水を排水する。そして、ステップS8Bの本洗い3工程が終了すると、ステップS9に進む。
<作用効果>
本洗い1工程(ステップS7B)の前後で洗い水の電導度を測定し、その差から洗濯物の汚れ具合である濁度を計測する。そして、濁度が閾値以上の場合、黒ずみを抑制する本洗い2工程(ステップS8A)を行うようになっている。これにより、洗濯物の汚れ具合が大きい場合には、本洗い2工程(ステップS8A)を行って衣類の黒ずみを抑制することができる。
また、濁度が閾値未満の場合、本洗い1工程(ステップS7B)と同様の運転パラメータ(図17参照)で本洗い3工程(ステップS8B)を行う。ちなみに、これは、従来のドラム式洗濯機の本洗い工程と同様である。これにより、節水をすることができる。
その他の作用効果は、第1実施形態に係るドラム式洗濯機Sの運転工程(図13参照)と同様であり説明を省略する。
≪変形例≫
なお、本実施形態に係るドラム式洗濯機Sは、上記実施形態の構成に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。
本実施形態に係るドラム式洗濯機Sは、電導度検出手段4を備えるものとして説明したが、第1実施形態に係るドラム式洗濯機Sの運転工程(図13参照)を行うものであれば、なくてもよい。
また、電導度検出手段4は、本実施形態の構成に限られるものではなく、洗い水の電導度を検知できる構成であればよい。
2 外槽
3 ドラム
4 電導度検出手段
15 給水ユニット(給水手段)
18 循環ポンプ
100 制御装置(運転制御手段)
M モータ(ドラムモータ)
S ドラム式洗濯機
EC1 (第1本洗い工程前の)電導度(電気伝導度)
EC2 (第1本洗い工程後の)電導度(電気伝導度)

Claims (3)

  1. 内部に液体を貯溜可能な外槽と、
    前記外槽内に回転自在に支持され、洗濯物が収容されるドラムと、
    前記ドラムを回転駆動するドラムモータと、
    前記外槽内に給水する給水手段と、
    前記外槽から水を吸込し、前記ドラム内に向かって噴射する循環ポンプと、
    前記ドラムモータ、前記給水手段および前記循環ポンプを制御する運転制御手段と、を備え、
    前記運転制御手段は、
    洗剤濃度の高い洗い水を洗濯物に浸み込ませる工程である前洗い工程と、
    前記ドラムの回転により前記ドラム内の下方に溜まった洗濯物を持ち上げて、前記ドラム内の上方から落下させることにより、洗濯物に機械的な力を与えてたたき洗いをする工程である本洗い工程と、を実行し、
    前記本洗い工程は、第1本洗い工程および前記第1本洗い工程の後に実行される第2本洗い工程を有し、
    前記第2本洗い工程の水位は、前記第1本洗い工程の水位よりも高く、
    前記第2本洗い工程の前記循環ポンプの流量は、前記第1本洗い工程の前記循環ポンプの流量よりも大きく、
    前記第2本洗い工程の前記ドラムモータの回転速度は、前記第1本洗い工程の前記ドラムモータの回転速度よりも低い
    ことを特徴とするドラム式洗濯機。
  2. 前記第2本洗い工程の運転時間は、前記第1本洗い工程の運転時間よりも長い
    ことを特徴とする請求項1に記載のドラム式洗濯機。
  3. 前記外槽内の液体の電気伝導度を検出する電導度検出手段を更に備え、
    前記第1本洗い工程後の電気伝導度と前記第1本洗い工程前の電気伝導度との差が、所定の閾値以上であると、
    前記第1本洗い工程の後に前記第2本洗い工程を実行する
    ことを特徴とする請求項1に記載のドラム式洗濯機。
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