JP2013066534A - ドラム式洗濯機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ドラム式洗濯機Sは、筐体1と、筐体1内に防振支持され、内部に洗濯水を貯溜する外槽2と、外槽2内に回転自在に支持され、洗濯物が収容されるドラム3と、ドラム3を回転駆動させる駆動装置M10と、外槽2内に給水する給水ユニット15と、洗濯に使用される水の電気伝導度を検出する電導度検出手段4と、駆動装置M10及び給水ユニット15を制御して、少なくとも洗い運転を実行可能な制御装置100と、を備えている。電導度検出手段4は、外槽2の内底部56の底壁52寄りの位置に配置されている。
【選択図】図1
Description
このため、特に、洗濯機ですすぎを行っている際に、柔軟仕上剤を投入したことが確認できるドラム式洗濯機が要望されていた。
しかも、すすぎの際には、電導度検出手段が配置されている外槽の内底部の底壁寄りの位置に、洗濯水が一時的に貯溜されるので、電導度検出手段によって検出した洗濯水中の電導度から柔軟仕上剤の濃度を把握することができる。これにより、すすぎの最中であっても、柔軟仕上剤の投入の有無や、洗濯水の汚れの度合いや、すすぎ等の度合いを知ることが可能となる。
その結果、脱水工程の時間短縮の判定や、すすぎ工程の時間短縮の判定を行って効率よく洗濯を行うことが可能となる。
図2に示すように、この発明のドラム式洗濯機Sは、少なくとも外槽2と、ドラム3と、ドラム3を回転駆動させるモータMとを備えたドラムタイプの洗濯機であれば適応可能であり、以下、その一例を説明する。なお、図1に示すように、ドラム式洗濯機Sにおいて、ドア9がある方向を前側として、前後上下左右の方向を説明する。
図1に示すように、ドラム式洗濯機Sは、外郭が鋼板と樹脂成型品とを組み合わせて構成された筐体1を有し、乾燥機能を備えている。ドラム式洗濯機Sは、略ドラム形のドラム3の回転軸が筐体1の前面部に配置されたドア9に対してやや斜めに配置されて、その回転軸回りにドラム3が回転することによって、ドア9から投入された衣類等の洗濯物を洗濯する装置である。ドラム式洗濯機Sは、それぞれ後記する筐体1、外槽2(図2参照)、ドラム3(図2参照)、洗剤投入部7、給水ユニット15(給水手段)(図2参照)、操作パネル6、ダンパ5(図2参照)、操作スイッチ12,13、表示器14、ドア9、駆動装置M10(図2参照)と、電導度検出手段4(図6参照)と、制御装置100(運転制御手段)(図2参照)と、等を備えている。
前記筐体1は、ドラム式洗濯機Sの外観形状を形成すると共に、そのドラム式洗濯機Sの構成部品を包み込んで保持するハウジングである。筐体1は、下側にベース1h、左右に側板1a,1b(図3参照)、前面に前面カバー1c及び下部前面カバー1f、背面に背面カバー1d(図2参照)、上面に上面カバー1eが、それぞれに取り付けられて、略箱形形状に形成されている。筐体1の上面部には、洗剤等を投入するための洗剤投入部7や、表示器14等が設けられている。
前面カバー1cの略中央には、洗濯物を出し入れするための投入口を塞ぐドア9が、前補強材37(図2参照)に設けたヒンジ9c(図2参照)により開閉可能に支持されている。ドア9の近傍の前面カバー1cには、ドア9のロック機構(図示せず)を解除するためのドア開放ボタン9dが設けられている。ドア開放ボタン9dを押すことで、ロック機構が外れてドア9が開き、ドア9を前面カバー1cに押し付けることでロックされて閉じるようになっている。図2に示すように、前面カバー1cの内側には、ベローズ(図示省略)、外槽2、ドラム3、モータM等が配置されている。前面カバー1cと上面カバー1eとの間には、前記操作パネル6、洗剤投入部7、及び、乾燥フィルタ8(図1参照)が配置されている。
前記筐体1において、上面カバー1e(図1参照)や、上面カバー1eの周縁部下面には、不図示の補強部材が設置されている。
図1に示すように、操作パネル6は、筐体1の上部中央に配置された横長のパネル部材であり、電源スイッチ39、操作スイッチ12,13、表示器14等が備えられている。操作パネル6は、筐体1下部に設けた制御装置100(図2参照)に電気的に接続されている。
操作パネル6の右側には、引き出し式の乾燥フィルタ8が設けられている。なお、乾燥フィルタ8は、メッシュ式のフィルタ8a(図3参照)を備えており、糸屑等が除去されるようになっている。乾燥フィルタ8の掃除は、乾燥フィルタ8を引き出してメッシュ式のフィルタ8aを取り出して行う。
図3に示すように、前記洗剤投入部7は、前記した粉末洗剤、液体洗剤(あるいは漂白剤)、柔軟仕上剤(ソフト仕上剤)等の洗剤が投入される部位であり、例えば、筐体1の上面左側前端部に配置されている。洗剤投入部7は、引き出し式のトレイ71と、トレイ71に設けられた洗剤容器72と、洗剤容器72内に形成された粉末洗剤投入室73、液体洗剤投入室74及び柔軟仕上剤投入室75と、洗剤容器72の底部に設けられた流出口76及びサイホン77と、水を洗剤投入部7内に供給する給水管P1,P2と、洗剤投入部7内の洗剤及び水を外槽2内に供給する洗剤送出管P3(図2参照)と、給水ユニット15等を有している。
洗剤容器72の後側には、給水電磁弁16、風呂水給水ポンプ17、水位センサ34等の給水に関連する部品が設けられている。洗剤容器72の上部開口には、給水電磁弁16を取り付けた給水ユニット15を備える。
図3に示すように、乾燥フィルタ8には、乾燥ダクト29が接続されている。乾燥ダクト29は、筐体1の背面内側に設置してあり、外槽2の後部端面下方に設けた吸気口に、ゴム製の蛇腹管29a(図2参照)で接続されている。乾燥ダクト29内には、水冷除湿機構(図示せず)が内蔵されており、給水電磁弁16から給水ホース32で、水冷除湿機構へ冷却水が供給される。
図2に示す制御装置100(運転制御手段)は、モータM(駆動装置M10)及び給水ユニット15を制御して洗い運転を実行可能にすると共に、電導度検出手段4(図6参照)で検出した外槽2内の液体の電導度から電導度の算出、液体内に含有している柔軟仕上剤の有無の判定、脱水工程の短縮の判定、すすぎ工程の短縮の判定等を行う装置である。図12に示すように、制御装置100は、マイクロコンピュータ、駆動回路、操作スイッチ12,13(図1参照)や電導度検出手段4(図6参照)や各種センサからの入力回路等で構成される。マイクロコンピュータは、使用者の操作や、洗濯工程、乾燥工程での各種情報信号を受ける。マイクロコンピュータは、駆動回路を介して、駆動装置M10、給水電磁弁16、排水弁V1、送風ファン20(図3参照)等に接続され、これらの開閉、回転、通電を制御する。また、使用者にドラム式洗濯機Sに関する情報を知らせるために、表示器14(図1参照)やブザー等を制御する。
図2に示すように、駆動装置M10は、ドラム3を回転駆動させる装置であり、外槽2の底面の外側中央に設置されている。駆動装置M10は、モータMとクラッチ機構Ma(図12参照)とを有している。モータMの回転軸は、外槽2を貫通し、ドラム3に結合されている。モータMは、その回転を検出するホール素子あるいはフォトインタラプタなどで構成される回転検出装置28(図12参照)と、モータMに流れる電流を検出するモータ電流検出装置25(図示省略)とを備えている。
図2に示すように、給水ユニット15(給水手段)は、外槽2の外部に設けられた給水口2aに水を供給して、外槽2内に給水するための装置である。給水ユニット15は、上面カバー1e(図2参照)の背面側に設けられている。
図3に示すように、給水ユニット15には、給水ホース32、給水ホース接続口16aと、給水電磁弁16と、風呂水給水ポンプ17と、前記吸水ホース接続口17aと、前記水位センサ34と、前記チューブ35とが設置されている。
給水ホース接続口16aは、一端が水道水の水栓に取り付けられたホース(図示省略)の他端が接続される接続部分である。
給水電磁弁16は、洗剤投入部7の粉末洗剤投入室73及び液体洗剤投入室74に連通する給水管P1と、柔軟仕上剤投入室75に連通する給水管P2とに、水道水を注水する弁体の開閉制御を電磁力で行うバルブである。粉末洗剤投入室73、液体洗剤投入室74及び柔軟仕上剤投入室75内に供給された水道水は、図2に示すように、洗剤類、柔軟仕上剤と共に洗剤送出管P3、給水口2aを介して外槽2内に注水される。
風呂水給水ポンプ17は、風呂の残り湯を吸引して取り込んで、外槽2内に注水するポンプである。
吸水ホース接続口17a(図3参照)は、風呂水を給水するためのホースが接続される接続部分であり、前記風呂水給水ポンプ17に連通している。
図2に示すように、ドラム3は、外槽2内に、回転軸を中心に回転可能に支持され、洗濯物が収容される内槽であり、前端が開口された有底円筒状(ドラム形状)に形成された洗濯槽(洗濯槽兼乾燥槽)である。ドラム3の前側端面には、洗濯物を出し入れするための開口部3aが形成されており、この開口部3aの半径方向外側には、ドラム3と一体の流体バランサ3cが設けられている。ドラム3は、底面中心に不図示の回転軸を介在してモータM(駆動装置M10)に連結されて、そのモータMによって回転されるようになっている。
図6は、外槽2の斜視図である。
図6に示すように、外槽2は、洗い及びすすぎの際に、使用する水が内部に注がれて一時的に貯溜されるドラム形の水槽であり、筐体1内に防振支持されている。外槽2は、衣類投入口1b(図2参照)側が開口された有底円筒体からなり、それぞれ後記する給水口2a、外周壁51、底壁52、背面53(内面)、溝55、カバー部材61、窪み部54、第1傾斜面57(傾斜面)、第2傾斜面58、リブ59、電導度検出手段4、排水口21等を備えている。
図6に示すように、前記したように、外槽2は、外周壁51と底壁52とを有する。
外槽2の底壁52の背面53(内面)には、水、洗剤、漂白剤等を含む液体を給水口2aから外槽2の下方部分に導くための給水経路50(溝55)が形成されている。ここでは、外周壁51から底壁52にかけての円筒形状の外周壁51の内径が徐々に減少する繋ぎ部分は、底壁52に含まれることとする。
前記給水経路50は、外槽2内の上部に供給された水を、外槽2の内底部56に形成された窪み部54に流れるようにガイドする経路である。この給水経路50は、例えば、外槽2の上部に形成され、外槽2内に液体を供給する給水口2aと、外槽2の底壁52に形成され、液体を給水口2aから外槽2の下方部分に導くための溝55と、溝55の下端部55a以外を覆って管路を形成するカバー部材61と、を備えて構成されている。なお、カバー部材61は、なくても構わない。
図6及び図7に示すように、外槽2の外周壁51の鉛直下方の内底部56には、略凹状の窪み部54が軸方向に延在するように設けられている。窪み部54の底面54aは、平面視して矩形に形成され、全体が後側から前側に下がるように傾斜した第2傾斜面58が形成されている。
窪み部54の底面54aの後側は、正面視して、左側(溝55の下端部55aの下側)に、電導度検出手段4が設置されるセンサ設置孔2bを有する第1傾斜面57(傾斜面)が形成され、右側に、前記排水口21が設けられている。
電導度検出手段4は、洗濯に使用される液体の電導度を検出する電気伝導度センサ(硬度センサ)であり、外槽2の内底部56の底壁52寄りの位置に配置されている。換言すると、電導度検出手段4は、底壁52に設けられた給水経路50の出口50a側寄りの位置(第1傾斜面57)に配置されている。電導度検出手段4は、電導度検出手段4の上面に流水路4aが傾斜して形成されている。
図9(b)に示すように、電導度検出手段4は、洗濯前の水道水、洗濯(洗い、すすぎ、脱水)時の洗濯水の電導度の検出するセンサであり、合成樹脂製のセンサベース41、一対の電極42A,42Bを備えて構成されている。また、電導度検出手段4は、非導電性の樹脂製のセンサベース41と導線性金属製の電極42A,42Bとがインサート成型により一体に構成されている。
電極支持部41aは、円筒部41c1と、この円筒部41c1の上部を覆う上面部41c2(上面)とを有し、この上面部41c2に帯状に傾斜して延びる溝部41dが形成されている。なお、溝部41dは、円筒部41c1を正面視して凹部状に斜めに切欠形成して傾斜した流水路4aを形成している。
固定部41bは、センサベース41の底面を構成する部材であり、電極支持部41aの下端部から略三角板形状の取付部41fを有している。取付部41fは、電極支持部41aに対して外側方に向けて突出して形成され、取付部41fの3つの角部には、ねじ挿通孔41f1(図10参照)が形成されている。
センサベース41の電極支持部41aは、底側が開放しており、電極支持部41aに設けられた電極42A,42Bの一部が円筒部41c1内において下方に向けて突出している。
第1固定部42b1は、略T字状の貫通孔42b3を有している。第2固定部42b2は、両端縁部が第1固定部42b1からコネクタ接続部42cにかけて先細り形状となるテーパ部42b4を有している。
これにより、インサート成型時の樹脂が貫通孔42b3を介して繋がることで、電極42A,42Bがセンサベース41に対して強固に支持される。また、貫通孔42b3の面積を実施形態のように大きく確保することにより、電極42A(42B)がセンサベース41に対してより強固に支持される。
溝部41dの左右の側壁4b,4bは、それぞれ僅かに窪んだ凹み部(図示省略)を有し、この凹み部に電極42A,42Bがそれぞれ嵌まるようにして配置されている。このため、電極42A,42Bは、側壁4b,4bにおいて、表面のみを露出して、側壁4b、4bにそれぞれ略面一の状態に設けられているので、糸屑等が引っ掛かることがない。
前記リブ41eは、流水路4a内の電極42A,42Bの高さよりも十分に低く形成されている。
また、溝部41dの傾斜壁部41d1と、溝部41dの底面41d4とが連続した面となることで、給水経路50から第1傾斜面57の上側に流れ落ちた液体が溝部41d(電導度検出手段4上の流水路4a)を通過し易くなる。
図12に示すように、制御装置100は、マイコン110を中心に構成される。
マイコン110は、運転パターンデータベース111と、工程制御部112と、回転速度算出部113と、衣類重量算出部114と、電導度測定部115と、洗剤量・洗い時間決定部116とを備える。
各工程では、工程制御部112は、給水ユニット15、排水弁V1を制御する機能を有する。また、工程制御部112は、モータ駆動回路121を介して駆動装置M10のモータMを駆動制御し、クラッチ制御回路122を介してクラッチ機構Maを切り替え、ヒータスイッチ123のON/OFFを制御することによりヒータ19への通電を制御し、ファン駆動回路124を介して送風ファン20を制御し、循環ポンプ駆動回路125を介して循環ポンプ18を駆動制御する機能を有する。
衣類重量算出部114は、回転速度算出部113で算出された回転速度と、モータ電流検出装置25の検出値に基づいて、ドラム3(図2参照)内の洗濯物の重量を算出する機能を有する。洗濯物の重量が増加することによりドラム3を回転させるための負荷が大きくなり、モータMに流れるモータ電流が多く必要になることから、モータMのモータ電流と回転速度により洗濯物の重量を算出することができる。
電導度測定部115は、電導度検出手段4からの検出値を用いて水道水、洗濯水の電導度を測定する機能を有する。
洗剤量・洗い時間決定部116は、電導度測定部115が測定した電導度等に基づいて、洗剤量及び洗濯物のすすぎ時間を決定する機能を有するものであり、詳細は後述する。
次に、図12及び図13を主に参照して、本発明の実施形態に係るドラム式洗濯機Sの運転工程について説明する。
図13は、本発明の実施形態に係るドラム式洗濯機の洗濯運転(洗い〜すすぎ〜脱水)の運転工程を説明する工程図である。
使用者は、トレイ71を引き出し、操作パネル6の表示器14に表示された規定量の粉末洗剤を粉末洗剤投入室73に入れ、適宜に漂白剤を液体洗剤投入室74に入れて、トレイ71を押し戻す。
この外槽2の最下部の内底部56は、外槽2内に供給された水を溜め、水と共に流下した洗剤を溶かす部分として機能する。
この洗い工程(ステップS4)では、電導度検出手段4を動作させて信号を検出することで、洗濯物の汚れ度合を検出することが可能になる。ちなみに、電導度検出手段4は、外槽2の内底部56に設けられているので、洗い工程時には、電導度検出手段4が水没している状態であり、水(洗濯水)の電導度を測定することができる。
その後、工程制御部112は、ドラム3及び循環ポンプ18を停止させて、排水弁V1を閉弁し、外槽2内のすすぎ水を排水する。排水終了後、工程制御部112は、前記脱水工程短縮判定基準に基づいて時間だけドラム3を回転させて洗濯物に含まれる水(すすぎ水)を脱水する。
工程制御部112は、その後、給水を開始し、排水弁V1(図12参照)を閉じた状態で、給水電磁弁16の柔軟仕上剤給水弁体が開き、水道水を給水管P2から柔軟仕上剤投入室75内に流入させる、給水を実行する。柔軟仕上剤投入室75内の液体は、サイホン78内に流れ込んで、洗剤送出管P3から、蛇腹管P4、給水口2a、給水経路50を通って外槽2内に送られる。その水や柔軟仕上剤は、外槽2の溝55から窪み部54内の第1傾斜面57及び電導度検出手段4上に落下して最下部の内底部56(第2傾斜面58)に流下する。このため、電導度検出手段4によって外槽2内の液体の電導度を計測することにより、外槽2内に柔軟仕上剤が投入されたかを検出することができる。
この場合、すすぎ2工程時に外槽2内の液体の電導度が電導度検出手段4によって検出されるので、たとえ、使用者がすすぎ2工程時に柔軟仕上剤を投入したことを忘れてしまったときでも、その検出した電導度から柔軟仕上剤の投入の有無の確認が行える。なお、柔軟仕上剤が投入されていることを、必要に応じて使用者に知らせることもできる。
そして、再度、外槽2内の液体の汚れの度合を電導度検出手段4によって検出することで、すすぎ工程の時間を短縮することができるか判定する(ステップS11)。工程制御部112は、前記すすぎ工程短縮の判定に応じた時間だけすすぎを実施する。
そして、電導度測定部115は、外槽2内の内底部56にあるすすぎ水の電導度を、電導度検出手段4を動作させて電導度検出信号を検出することで、測定する。排水終了後、工程制御部112は、検出されたすすぎ水の電導度に応じて脱水工程の短縮の判定を行った上で(ステップS13)、その判定に基づいた時間だけドラム3を高速で回転させて洗濯物に含まれる水を最終脱水する。
このように、脱水工程時に脱水度合を電導度検出手段4を用いて検知することで、脱水時間を制御(短縮)することが可能になる。
電導度検出手段4は、外槽2の内底部56の底壁52寄りの位置に配置されていることによって、外槽2内に供給された水道水、柔軟仕上剤、洗剤等を含んだ液体が流れ落ちて貯溜される部位に電導度検出手段4が配置されているため、柔軟仕上剤の投入の有無を効率よく検出して確認可能にすることができると共に、洗濯水の流れに影響を与えない位置に電導度検出手段4を設置することができる。
外槽2は、外周壁51の内底部56に形成された窪み部54と、窪み部54に形成され液体が排出される排水口21と、溝55の下端部55aの下方に配置され窪み部54の底壁52側に形成された第1傾斜面57と、を備えると共に、電導度検出手段4が、第1傾斜面57に設置されている。このため、外槽2の前記溝55内を流れて来た液体は、溝55の下方の窪み部54内の第1傾斜面57上に落下して、第1傾斜面57にある電導度検出手段4上を流れるので、液体の流れる量が少量であっても、確実に液体の電導度(硬度)を検出することができる。
なお、電導度検出手段4の一例として、図9(a)、(b)に示すセンサを例に挙げて説明したが、電導度を検出できるセンサであれば、それ以外のものであっても構わない。
2 外槽
2a 給水口(供給口)
3 ドラム
4 電導度検出手段
4a 流水路
4b 側壁
15 給水手段(給水手段)
21 排水口
42A,42B 電極
50 給水経路
50a 出口
51 外周壁
52 底壁
53 背面(内面)
54 窪み部
55 溝
56 内底部
57 第1傾斜面(傾斜面)
58 第2傾斜面
61 カバー部材
100 制御装置(運転制御手段)
M モータ
M10 駆動装置
S ドラム式洗濯機
Claims (5)
- 筐体と、
前記筐体内に防振支持され、内部に洗濯水を貯溜する外槽と、
前記外槽内に回転自在に支持され、洗濯物が収容されるドラムと、
前記ドラムを回転駆動させる駆動装置と、
前記外槽内に給水する給水手段と、
洗濯に使用される水の電気伝導度を検出する電導度検出手段と、
前記駆動装置及び前記給水手段を制御して、少なくとも洗い運転を実行可能な運転制御手段と、を備えるドラム式洗濯機において、
前記電導度検出手段は、前記外槽の内底部の底壁寄りの位置に配置されていることを特徴とするドラム式洗濯機。 - 前記電導度検出手段は、前記底壁に設けられた給水経路の出口側寄りの位置に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のドラム式洗濯機。
- 前記電導度検出手段は、前記電導度検出手段の上面に流水路が傾斜して形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のドラム式洗濯機。
- 前記給水経路は、前記外槽の上部に形成され、前記外槽内に液体を供給する供給口と、
前記外槽の前記底壁に形成され、前記液体を前記供給口から前記外槽の下方部分に導くための溝と、を備え、
前記外槽は、外周壁の前記内底部に形成された窪み部と、
前記窪み部に形成され前記液体が排出される排水口と、
前記溝の下端部の下方に配置され、前記窪み部の前記底壁側に形成された傾斜面と、を備え、
前記電導度検出手段は、前記傾斜面に設置されていることを特徴とする請求項3に記載のドラム式洗濯機。 - 前記電導度検出手段は、前記流水路が前記傾斜面に沿って傾斜して形成されると共に、前記流水路の両側の側壁に互いに向かい合う一対の電極を備えていることを特徴とする請求項4に記載のドラム式洗濯機。
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