JP2015204927A - ドラム式洗濯機 - Google Patents

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今成 正雄
Masao Imanari
正雄 今成
川村 圭三
Keizo Kawamura
圭三 川村
林 正二
Shoji Hayashi
正二 林
宏 木澤
Hiroshi Kizawa
宏 木澤
真司 上野
Shinji Ueno
真司 上野
桧山 功
Isao Hiyama
功 桧山
小池 敏文
Toshifumi Koike
敏文 小池
幸太郎 高橋
Kotaro Takahashi
幸太郎 高橋
龍之介 山口
Ryunosuke Yamaguchi
龍之介 山口
道太 菅原
Michita Sugawara
道太 菅原
克史 友部
Katsushi Tomobe
克史 友部
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Abstract

【課題】洗濯物に付着するさまざまな汚れを効率よく落とす【解決手段】洗濯機及び洗濯乾燥機への給水から、温水もしくはスチームを作り出す第一加熱手段と第二加熱手段を持ち、少なくともどちらか一つは、スチームを作り出すことが可能なものとする。洗濯開始段階で、規定の洗剤量をとかした高濃度洗剤液を、洗濯物に散布した後、どちらか一つの加熱手段によりスチームを生成して、効率よく洗濯物を温める。この間、他方の加熱手段を用いて、洗濯物とは別の空間を形成する水受け部で、その後に洗濯物に追加散布する水を温めておく。所望の水温もしくは規定時間を経過した段階で、温めた水の全量もしくは一部を洗濯物に散布する。【選択図】図4

Description

本発明は、衣類等の洗濯を行う洗濯機に関し、特に、略水平もしくは前方を上に向けて傾斜させたドラムを備えるドラム式洗濯機およびドラム式洗濯乾燥機に関する。
ドラム式洗濯機は、回転軸が略水平もしくは前方を上に向けて傾斜させたドラム内に衣類を投入して洗い工程、すすぎ工程、脱水工程を行うものであり、ドラム式洗濯乾燥機は、前記工程のほかに、さらに乾燥工程を備えたものである。洗い工程、すすぎ工程ではドラムを低速で回転させ、ドラム下方に溜まった衣類を持ち上げて、ドラム上方から落下させるタンブリング動作を行う。このタンブリング動作により、衣類に機械的な力を与えて洗浄およびすすぎを行っている。脱水工程時ではドラムを高速で回転させ、回転による遠心力で衣類から水分を衣類の外に押し出す遠心脱水を行う。
また、洗い工程において、洗浄効果を高めるために循環ポンプを設けて、洗濯槽(外槽)内の洗濯水を汲み上げて衣類にかけることで、洗剤が溶けた洗濯水を衣類に満遍なく浸透させる。このように、ドラム式洗濯機(以下、「ドラム式洗濯機」はドラム式洗濯乾燥機を含むものとする)は、タンブリング動作と循環ポンプによる洗濯水の循環により、少ない水でも洗浄性能が確保できるので、縦型洗濯機と比較して節水することができるようになっている。
洗浄力をより高める方法の一つとして,洗浄温度を上げることが行われる。すなわち,洗濯物及び洗濯水の温度を上げることで、洗剤酵素の働きを高めたり、洗濯水中の界面活性剤などの拡散を促進させることで、洗浄力を高めることができる。一般的には、外槽底部に加熱器を設けて、外槽底部の洗濯水を加熱器を用いて温めながら循環ポンプで汲み上げて、ドラム上方から洗濯物へ掛けることで、外槽を含む循環系全体を温めていく方法がある。これに対して、洗濯物だけを効率よく温めていく方法として水蒸気を利用する方法がある。特許文献1には、洗濯兼脱水槽内の洗濯物に向けて直接蒸気をあてる蒸気供給手段と、洗濯兼脱水槽内に給水する給水手段と、蒸気供給手段、給水手段などの動作を制御する制御手段とを備え、制御手段は蒸気供給手段により、洗濯兼脱水槽内の洗濯物の上方から洗濯物に向けて直接蒸気をあてるとともに駆動手段を駆動する蒸気供給工程とこの蒸気供給工程の後に、給水手段により所定水位まで給水し、駆動手段により駆動して洗い工程を実行することが開示されている(請求項1参照)。また特許文献2には、「洗濯水を循環させる循環ポンプ及び蒸気発生装置が備えられた乾燥兼用ドラム洗濯機の制御において、洗濯のための給水が完了し、洗濯工程が行われる際に、ドラムの内部に蒸気を流入させてドラムの内部の温度を上昇させる段階と、温度が所望のレベルまで上昇すると、給水及び洗濯水の循環動作を繰り返す段階と、これらの段階を繰り返してドラム内部の温度を段階的に上昇させる段階と、を含むことを特徴とする」ことが開示されている。
特許4784029号公報 特許4705101号公報
一方、洗濯物には、水溶性の汚れ、油性の汚れ、固形や液状の汚れなど、さまざまな汚れが付着している。汚れの性状によって、各々の洗浄に適した洗濯水量と洗剤濃度及び温度が存在する。多くの種類の汚れを落とすには、洗濯工程中において、洗濯水の洗剤濃度や温度を適宜変えていくのが良い。さらには、一度分離できた汚れを再び洗濯物に付着させないためにも、洗濯物に含まれる洗濯水の温度や布の温度を下げないで、汚れを分散させておくことが望まれる。
しかしながら、特許文献1には、洗濯工程中の洗濯水の洗剤濃度を変える手段に関しては何ら言及されてない。特許文献2においても、洗濯工程において、ドラムへの給水と循環を繰り返す段階を含むことを記載しているが、給水の温度を調節させる手段に対しては何ら言及されていない。
さまざまな汚れを効率よく落とすには、洗濯物が保水する洗濯水量と洗濯水の洗剤濃度、洗濯水及び洗濯物の温度を、洗濯工程内で調整していく必要がある。固形汚れなどは、洗剤濃度が濃いほうがよく落とせるのに対して、水溶性の汚れに対しては、汚れ同士を分散保持できる保水量及び洗剤濃度が満たされていれば、洗剤濃度に依存せずに洗浄できる。さまざまな汚れを落とすための洗剤濃度と保水量の調整に対しては、工程初期に投入された洗剤を捨てたり入れ替えたりせず、洗濯工程初期に高濃度の洗剤液を洗濯物に散布し、その後の洗濯工程中に水を追加散布して、洗濯物が保水する洗濯水の洗剤濃度を薄めていくことで対応できる。これによれば、洗剤の無駄や洗剤の追加投入などの動作を必要としない。また、たんぱく質など温度によって凝固する汚れを除いて、洗濯水中の汚れの拡散や洗剤中の酵素の働きを活発にさせるためにも、洗濯水及び洗濯物の温度は高いほうがよい。前記洗濯工程中に追加散布する水は、追加散布に必要な水量のみ、散布前に洗濯物の温度と同レベルまで温めておくことで、加熱のための消費電力を抑えることができる。
そこで本発明では、洗濯工程において、工程初期に投入した洗剤量を工程終了まで維持しつつ、洗濯物を加熱手段で温めていくとともに、洗濯水の洗剤濃度を初期濃度から変えるために追加する水も、温めたのちに順次追加散布して、さまざまな汚れを効率よく落とせるドラム式洗濯機を提供することを課題とする。
このような課題を解決するために、本発明は、内部に液体を貯溜可能な外槽と、前記外槽内に回転自在に支持され、洗濯物が収容されるドラムと、前記ドラムを回転駆動するドラムモータと、前記外槽内に給水する給水手段と、前記ドラムモータおよび前記給水手段を制御する運転制御手段を備えたドラム式洗濯機において、前記給水手段から前記外槽内に給水する前の水を加熱する第一加熱手段と、前記ドラムもしくは前記外槽内に給水された水を加熱する第二加熱手段を備え、前記第一加熱手段と前記第二加熱手段の少なくともどちらか一つは、スチームを作り出すものとする。
本発明によれば、洗濯工程において、本工程初期に投入した洗剤量を本工程終了まで維持しつつ、洗濯物を加熱手段で温めていくとともに、洗剤濃度を変えるために追加する水も温めたのちに順次追加できるため、洗濯物の温度を下げずに、さまざまな汚れを効率よく落とすことができるドラム式洗濯機を提供できる。
本発明の実施形態に係るドラム式洗濯乾燥機を示す外観斜視図である。 本発明の実施形態に係るドラム式洗濯乾燥機の内部構造を示す右側面の概略断面図であり、(a)は、ダクト給気孔を開としての乾燥工程のようすを示したものであり、(b)は、閉としての乾燥工程の様子を示したものである。 第一加熱手段であるスチーム発生器周辺のドラム式洗濯乾燥機上部斜視図である。 は本発明の第一実施形態に係るドラム式洗濯乾燥機の外槽から循環ポンプに至る概略斜視図である。 洗濯物にかける洗剤溶かし水の水量と、そのときの汚れの落ち具合についてのグラフである。 本発明の実施形態に係るドラム式洗濯乾燥機の内部構造を示す上部左側面の概略断面図である。 本発明の実施形態に係るドラム式洗濯乾燥機の平面(断面)図である。 本発明の実施形態に係るドラム式洗濯乾燥機の上部左側の正面(断面)図である。 本発明の実施形態に係るドラム式洗濯乾燥機における外槽の斜視図である。 本発明の実施形態に係るドラム式洗濯乾燥機の制御装置の構成を示すブロック図である。 第1実施形態に係るドラム式洗濯乾燥機における洗濯運転の運転工程を説明する工程図である。 本発明の実施形態に係る高濃度洗剤液を散布する様子を示す斜視図である。 循環ポンプの吸い込み側水位と揚程の関係を示した模式図であり、 (a)は、この洗剤液が不足した状態で循環ポンプを回し続けている状態を示している。 (b)は(a)の状態から循環ポンプ吸い込み側に追加給水した状態を示している。 本発明の第2の実施例に係るもので、乾燥装置の送風ファンと送風ダクト周辺の斜視図である。 本発明の第3の実施例に係るもので、洗濯乾燥機の概略斜視図である。 本発明に用いる第一加熱手段の他の実施例を示す斜視図である。 本発明に用いる第一加熱手段の断面図で、(a)は図16に示す第一加熱手段の断面図を示す。 (b)は本発明の図2及び図3に示す第一実施例にかかる第一加熱手段の断面図を示す。
以下、実施例を図面を用いて説明する。洗濯工程においては、ドラム式洗濯機でもドラム式洗濯乾燥機でも同じ工程であるため、以下の実施例ではドラム式洗濯乾燥機を用いて説明する。
(実施例1)
図1は、本発明の第1の実施例に係るもので、ドラム式洗濯乾燥機の斜視図を示す。また図2は、本発明の第1の実施例に係るもので、ドラム式洗濯乾燥機の側面から見た断面図であり、(a)は送風ダクト29の給気孔206を開けた状態での乾燥工程を示し、乾燥装置の送風ファン29からドラム3に送風して、排水孔240へ排気する空気の流れを示しており、(b)は送風ダクト29の給気孔206を閉めた状態での乾燥工程を示しており、乾燥装置の送風ファン29からドラム3に送風された空気は、ドラム3を通過して、外槽2から送風ダクト29を介して送風ファン20の吸込側に戻される循環流れとなる。また図3は、第一加熱手段であるスチーム発生器230周辺のドラム式洗濯乾燥機上部斜視図である。まず外観について説明する。ベース1hの上部に、主に鋼板と樹脂成形品で作られた側板1a及び補強材(図示せず)を組合わせて骨格を構成させ、さらにその上に前面カバー1c、下部前面カバー1f、上面カバー1eを取り付けることで筐体1を形成している。前面カバー1cには洗濯物207を出し入れするドア9が設けられており、背面には背面カバー1dがとりつけられている。
つぎに、洗濯乾燥機の概略構造および洗濯から乾燥工程までを簡単に説明する。図1に示す筐体1の内側には図2のごとく、ほぼ中央部に外槽2が備えられている。外槽2は下部の複数個のダンパ5により支持されている。外槽2の内側に回転可能に設けたドラム3には、ドア9を開けて洗濯物207を投入する。回転可能なドラム3の開口部の外周には、脱水時の洗濯物207のアンバランスによる振動を低減するための、流体バランサー208が設けられている。また、ドラム3の内側には洗濯物207を掻き揚げる複数個のリフター209が設けられている。回転可能なドラム3は回転ドラム用の金属製フランジ210に連結された主軸211を介して、ドラム駆動用のモータM10aに直結されている。外槽2の開口部には弾性体からなるゴム製のベローズ10が取付けられている。このゴム製のベローズ10は、外槽2内とドア9との水密性を維持する役割をしている。これにより、洗い,すすぎ及び脱水時の水漏れの防止が図られている。回転可能なドラム3は、側壁である円筒部に遠心脱水および通風用の多数の小孔(図示せず)を有する。
洗濯水を外槽2の上部までくみ上げて、ドラム3内の洗濯物207に散布するための循環ポンプ18は、外槽2よりも下部の筐体ベース1h側に固定されている。洗濯水は、外槽下部に設けられた水受け部54の排水口21から、糸くずフィルタ222を通して循環ポンプ18の吸込口側に入り、循環ポンプ18で昇圧されたのち、散水ノズル231からドラム3内に向けて散水される。また水受け部54の底部に開口した排水口21は、糸くずフィルタ222を通過した後、排水弁V1を介して、排水ホース26にもつながれている。
一方、オーバーフローホース205はドラム背面の送風ダクト29に取り付けられており、排水弁V1手前で排水口21からの連結ホース(図示せず)と合流させる。即ち、排水弁V1が開となれば、排水ホース26と連通される構成となっている。
ドラム3内の洗濯物207に送風を導く送風ダクト29と、送風手段である送風ファン20と温風ヒータ213を含む乾燥装置201は、外槽2から離して筐体1に固定(図示せず)されている。吹出しノズル203は、外槽2に、洗濯乾燥機正面からみて回転可能なドラム3の中心軸よりも上側且つ、洗濯乾燥機側面からみて、正面寄りの前側の位置に固定されている。前記吹出しノズル203と温風ヒータ213の出口は、柔軟構造のゴム製の蛇腹管212で、その長手伸縮方向が外槽2に対して略垂直となる配置で接続しており、外槽2の振動を吸収している。排水口21,送風ファン20の吸気口(図示せず)及び吐出口(図示せず)には温度センサ(図示せず)が設けてある。本実施例の加熱手段である温風ヒータ213は必要に応じて、送風温度を調節するのに用いる。
このように構成したドラム式洗濯乾燥機は、洗濯工程においては、回転可能なドラム3内に洗濯物207を投入し、排水弁V1を閉じた状態で給水して、ドラム3を回転させて洗濯物207を洗濯する。洗濯工程は、さらに洗剤溶かし工程、スチーム洗浄工程、本洗い工程からなる。洗剤溶かし工程は、洗濯開始時の布量センシングで提示し、投入された洗剤を水で溶かして、ドラム3内の洗濯物207に散布する工程である。洗剤投入部に給水された水は、洗剤とともにドラム下部に位置する水受け部54に導かれる。図4は、水受け部54の水を循環ポンプ18により循環させている様子を示す斜視図である。循環ポンプ18を駆動すると、水受け部54の水は,排水口21から糸くずフィルタ222を介して循環ポンプ18の吸込口(図示せず)に入る。循環ポンプ18で昇圧された洗濯水は、循環ポンプ18の出口と連通する循環吐出口54bから再び水受け部54に戻される(洗剤溶かし工程の循環経路)。この循環を繰り返すことで、少ない水で洗剤を溶かした高濃度洗剤液を生成する。循環ポンプ18の出力は、最大洗濯負荷に応じた洗濯水を、外槽上方に設けた散水ノズル231まで、くみ上げるに十分な仕様となっている。このため、前述の洗剤溶かし工程の循環経路で循環させると、循環ポンプ18の所要動力は最終的には熱エネルギーに替わり、高濃度洗剤液の温度を上昇させる。生成された高濃度洗剤液は、外槽上方に設けた散水ノズル231までくみ上げられて、ドラム3内の洗濯物207へ散布される。このとき、循環ポンプ18の出口には、外槽2上方まで導く経路と、上述のように散布せずに水受け部54に戻す経路が必要となるが、本実施例では、循環ポンプ18のケーシング外周に各々の経路につながる吐出口(図示せず)を設けておき、循環ポンプ18の回転方向を替えることで、回転方向に応じて最初に連通する吐出口側から吐出させることで経路を切り替えている。あるいは循環ポンプ18の吐出口は一箇所として、その下流側で分岐させて流路を切り替えても、機能としてはなんら差し支えない。
スチーム洗浄工程では、スチームを、高濃度洗剤液が散布された洗濯物207に直接噴霧して、洗濯物207を加熱する。洗濯物207は高濃度洗剤液を保水した状態であるため、洗濯物207の繊維隙間を空気が占めるよりも熱伝導は良く、効率よく加熱できる。また温度を上げることで、保水されている高濃度洗剤液の表面張力をさげることができる。さらに洗濯物207の温度が上がると、繊維中の空気が繊維を膨潤させるので、高濃度洗剤液の繊維への浸透をより促進できる。これにより繊維から、より多くの汚れを短時間で分離できる。分離できた汚れは、保水された高濃度洗剤液内に迅速に分散されるので、再び凝集して再付着することを防ぐことができる。本実施例ではスチーム洗浄工程中に、水受け部54に水を補給して、前述の洗剤溶かしに用いた循環経路において、循環ポンプ18を駆動させておく。この循環により、循環ポンプ18の所要動力を熱エネルギーに変換させて、水受け部54の滞留水を加熱する。スチームによる洗濯物207の温度上昇予測値まで滞留水が温度上昇したことを検出するか、あるいは洗濯負荷に応じた規定時間を経過した後に、滞留水を外槽上方に設けた散水ノズル231までくみ上げて、洗濯物207に追加散布する。これにより、洗濯物207の温度を下げずに、保水されている洗濯水の洗剤濃度を変えることができる。
図5に洗濯物207にかける洗濯水の水量と、そのときの汚れの落ち具合について示したものであり、(a)は汚れA、(b)は汚れBに対してまとめたものである。なお、洗剤量と洗濯負荷は一定とした。汚れAはスチーム洗浄時に洗濯物にかけた洗濯水の水量が少ない(洗剤濃度が濃い)ほうがよく落ちるが、汚れBは洗濯水の水量が多い(洗剤濃度が薄い)ほうが良く落ちる結果となっている。
洗剤の主成分の一つである界面活性剤は、繊維の濡れを促進して、さらに汚れや布の表面電位を、界面活性剤のマイナス極性に引き寄せることで、負に帯電させる働きがある。これにより、洗濯物から浮かせた汚れ同士や繊維と汚れの間の反発力を増す効果がある。このため、ファン・デル・ワールス力を主体として付着している固形の汚れの洗浄には、界面活性剤の濃度が濃いほうが、ファン・デル・ワールス力に対抗させる前述の反発力を増強できる。よって固形汚れなどは、一般的に界面活性剤濃度が濃いほうがよく落とせる。一方、水や洗濯水に溶け易いいわゆる水溶性の汚れは、溶媒である洗濯水に対する溶質となる汚れの濃度によって、溶解速度が変わる。汚れの濃度が薄い液では溶解速度が大きいが、濃い液では溶解速度が低下する。このため洗濯物207が保水する洗濯水中に分散している汚れの濃度を薄くしておけば、さらに洗濯物207から汚れが落ちやすい。換言すれば、洗濯物207の保水する洗濯水は、汚れの濃度のきわめて低い洗濯水に置き替えてやるか、汚れの濃度を薄めてやる処置が必要となる。即ち、この種の汚れに対する界面活性剤の役割は、洗濯物207からはがした汚れを分散保持して、凝集や再付着を防ぐ役割が大きいので、ある程度の洗剤濃度が満たされていれば、汚れ落ちに対する洗剤濃度の依存性は小さい。
また、どちらの汚れに対しても、洗浄温度を上げることは、結果的に洗浄力を増すことにつながる。前者に対しては、温度を上げることで、洗濯水中の分子拡散が促進されるので、布表面や汚れ表面に、より多くの界面活性剤を付着させることができ、反発力を増強できる。後者に対しても、洗剤溶液中での界面活性剤の拡散が向上し、布表面の濡れを促進できる。さらに分離させた汚れも効果的に拡散できる。
本実施例では、スチーム洗浄工程の途中で、加熱した水を追加散布することにより、洗濯物の温度を下げずに、工程の進行に伴って濃度を変えていくことで、より多くの種類の汚れを落とすことができる。
その後の本洗い工程では、スチーム洗浄が終了した時点でさらに給水して、水受け部54の水量を増やして、水位を上げる。この水位は、循環ポンプ18により水受け部54から洗濯水をくみ上げて、外槽上部の散水ノズル231から連続して散布するのに十分な水位を保つものとする。散水ノズル231からの散布は、連続であっても間欠であってもよい。具体的には、洗濯物207の裏側などに多くの汚れがまだ付着している間は、連続で散布して洗濯水の攪拌を促進し、その後、汚れがほとんど落ちた後は、間欠で散布することで、たたき洗いの機械力を主体として残りの汚れを落とすのが、消費電力量を抑制できるので、省エネルギー性の面からは好ましい。なお散水ノズル231は、外槽2に、洗濯乾燥機正面からみて回転可能なドラム3の中心軸よりも上側且つ、洗濯乾燥機側面からみて、正面寄りの前側の位置に固定されており、散水ノズル231からの噴出し範囲を、ドラム3の半径方向に対して広角にして散布する構造としている。この本洗い工程では、広範囲の散布とともに、ドラム3の回転によりドラム3内の下方に溜まった洗濯物207を持ち上げて、ドラム3内の上方から落下させることにより、洗濯物207に機械的な力を与えてたたき洗いをする。ドラム径が大きいほど、広範囲の散布とたたき洗いの相乗効果が得られ、本洗い工程の時間を短縮できる。
また必要に応じて、前記本洗い工程は、第1本洗い工程および前記第1本洗い工程の後に実行される第2本洗い工程を有し、第1本洗い工程の終了時に給水して前記第2本洗い工程の水量は、前記第1本洗い工程の水量よりも多くして、前記第2本洗い工程の前記循環ポンプ18の循環流量は、前記第1本洗い工程での前記循環ポンプ18の循環流量よりも大きくする。さらに、前記第2本洗い工程の前記ドラム駆動のモータM10aの回転速度は、前記第1本洗い工程のモータM10aの回転速度よりも低くする。
本洗い工程は、主にスチームの届きにくい衣類の内側やポケットの中などの汚れをおとすために行う。さらに第1本洗い工程では、ドラム3の回転速度を高くするため、ドラム3の回転とともに上方に持ち上げられた洗濯物207は、全て下方に叩き落されずに、大半は遠心力により、ドラム3の内壁にへばり着いた状態で、ドラム3とともに回転している。そこに循環ポンプ18から洗濯水を散布させるので、洗濯物207への洗濯水の貫通流速を速くしている。これにより、汚れを洗濯物から溶け出しやすくしている。一方、第2本洗い工程では、ドラム3の回転速度を第1本洗い工程よりも低くして、遠心力を弱めて前述の洗濯物207のドラム3へのへばりつきを極力抑えて、ドラム3の上方から下方に叩き落すたたき洗いを重視した工程としている。ただし、たたき落とされるドラム3の下方に、滞留している洗濯水の水位を高くして、かつ循環水量も多くすることで、洗濯物207どうしが直接ぶつかり合って、繊維を圧迫させることを防いでいる。
すすぎ工程では、排水弁V1を開けて、洗濯水を排水した後、排水弁V1を閉じて、外槽2内に所定の水位まですすぎ水を給水する。その後、ドラム3を回転させて、洗濯物207とすすぎ水を攪拌してすすぐ。より詳細な工程内容は、本実施例の運転工程の説明(後述)の中で詳述する。
また、脱水工程においては、排水弁V1を開いて外槽2内のすすぎ水を排水した後、ドラム3を回転させて洗濯物207を遠心脱水する。脱水回転数は、洗濯物207のバランスがとれずモータM10aの電流値が上限を超えるなどの不具合がない限り、負荷に応じた設定回転数まで上昇させる。脱水した水の一部が送風ダクト29側に巻き上げられてきても、外槽2の背面部と送風ダクト29底部をつなぐジャバラホース215ならびに外槽側取付部216に、送風ダクト29から外槽2背面部に向かって下り傾斜をつけてあるため、速やかに外槽2側に戻すことが出来る。脱水回転数を上げて、ドラム3が高速回転すると、外槽2にも振動が伝わり、外槽2自身も僅かながら振動する。送風ダクト29は筐体1に固定されているため、外槽2背面部と送風ダクト29底部をつなぐジャバラホース215が連動して、振動の一部を吸収する。
乾燥工程では、給気弁204および排水弁V1を開く。送風ファン20の吸込側にある吸気弁204を開くことにより、送風ダクト29の外の筐体内空気を吸い込み、ドラム3内へ送風する。図2(a)では、給気弁204が送風ダクト29内の風路を大略(漏えいレベルは無視)完全に塞ぐように、給気弁204は送風ダクト29内側に開いている(吸気弁204自体は全開状態)。よってドラム3から押し出される全ての空気は、排水口21もしくはオーバーフローホース205を介して排水ホース26を通り、排水トラップ202の水封じを破って排水孔240に排出される。一般的な排水トラップの場合、水封じ高さは50〜80mm程度あるため、水封じを破るには排水ホース26側の圧力は約1000Pa以上必要となる。また、排水孔240からの臭気を抑えるため、水封じを破った後も高い圧力(所定以上の圧力)を確保する必要があり、排水ホース26からの排気による乾燥工程中は、高い圧力を保つように送風ファン20を制御する。前述のようにドラム3からの排気は、排水口21から排水弁V1を介して排水ホース26に通じる経路と、オーバーフローホース205から排水ホース26に通じる経路により、排気させる。一方、主に筐体底部から筐体内に導かれる給気は、筐体上部にある給気孔206までの間に、ドラム駆動用のモータM10aやファンモータ214の周囲を通されるため、それらの排熱で温められた後に給気弁204から送風路内に取り込まれる。このため通常は、送風ファン20出口に設けてある温風ヒータ213は通電する必要はない。ドラム3からオーバーフローホース205を通して排水弁V1から排気する排気経路内に、外槽2背面部の外槽側取付部216とジャバラホース215が含まれるが、外槽2の背面部から送風ダクト29に対しては上り傾斜としてあるため、排気の送風ダクト29への流入角は、90度よりも大きい鈍角となり、排気経路の風路損失を減らすことが出来る。なお、負荷の小さい場合の乾燥工程では、給気弁の開度を前記全閉と全開の間として、送風量の一部を給排気する運転とする。負荷レベルに応じてより少ない消費電力量と乾燥度、仕上がりの良さを両立できるように、送風の温湿度の最適化を行う。ここで乾燥度とは、完全に乾燥させた布本来の質量を試験終了後の布の質量で除した値を百分率表示したものである。
なお、乾燥時間をより短縮させたい場合には、前述の排気による乾燥工程の前に、以下のような温風ヒータ213を用いた加熱乾燥工程を施すものとする。図2(b)に、給気弁を204を閉としたときの乾燥工程のようすを示す。図2(b)に示したように、温風ヒータ213により加熱して温風となった空気をドラム3内へ吹出しノズル203の出口203aを通して送風して、洗濯物207と熱交換させるとともに洗濯物207から水分を蒸発させる。蒸発した水分を含んで高湿となった空気は、送風ダクト29を通して送風ファン20の吸込口に導かれ、再び送風ファン出口に設けた温風ヒータ213により必要に応じて加熱してドラム3内へ送風される。給気弁204は、送風ダクト29の壁面の一部を形成して、送風ダクト29の内と外を隔離した全閉状態としている。ドラム3出口の高湿な空気は、外槽2及び送風ダクト29を通るときに、前記外槽2及び前記送風ダクト29とも熱交換して、飽和蒸気圧が下がる分の水分を前記外槽2及び前記送風ダクト29の壁面において凝縮させる。送風ダクト29内で凝縮した水分は、やがて送風ダクト底部からジャバラホース215に溜まってくるが、送風ダクト29から外槽2の背面部に向かって下り傾斜をつけてあるため、凝縮水も外槽2を介して排水口21付近まで移送できる。以上が温風ヒータ213を用いた加熱乾燥工程である。
乾燥終了後は、排水孔240側の圧力より排水ホース26側の圧力を高く保ちながら、水封じを破らない圧力レベルまで送風ファン20の回転数を下げて、給水電磁弁16を開いて水を流し、排水トラップ202の水封じを回復させて乾燥工程終了となる。
このように、乾燥終了後に、排水ホース26側の圧力を所定以上に保ちながら排水ホース26を経由して排水孔240に水を供給することにより、排水孔240からの臭気を抑えながら排水トラップ202の水封じを回復させることができる。なお、この排水トラップ202の回復は、排水ホース26側の圧力を高く保っていれば、乾燥運転の最後又は乾燥運転の終了後のいずれでも良い。
以上のように、洗濯から乾燥までの運転が可能な洗濯乾燥機や洗濯を行う洗濯機によれば、洗濯工程の一部に、洗濯物を加熱するためのスチームと、洗濯物が保水する洗濯水の洗剤濃度を調整するために追加していく温水の供給とを組み合わせたスチーム洗浄工程を設けることで、効率よくさまざまな汚れを落とすことができる。またスチームと温水を用いて効率よく汚れを落とす洗濯運転は、布質や負荷量に応じて、解除できるものとする。
つぎに洗濯工程に関係する構成要素について順に説明する。
まずはじめに、本実施例における第一加熱手段と第二加熱手段について説明する。図3 に第一加熱手段であるスチーム発生器230の概略斜視図を示す。スチーム発生器230は、貫流式の加熱器で、ドラム駆動用のモータM10aが取り付けられている外槽2の奥側から、ドアガラス9aのある手前側に向けて、水を流して加熱する。スチーム発生器230本体は洗剤投入部7や乾燥装置201とともに洗濯機上部に、略水平に固定されている。したがって給水電磁弁16とスチーム発生器230は、筐体に固定されて洗濯機の骨格を形成している上補強材36に、ともに固定されているが、スチーム発生器230と外槽2とは、運転中異なる動きとなるため、可とう性がよく且つスチーム温度に耐えうるホースで連通させている。スチーム発生器230は、設置性を重視して極力コンパクトであることが好ましいので、流路の上下面及び左右面を加熱面としている。スチームを発生させる場合は、電磁弁6の開時間を断続的にするなどで給水流量を絞り、温水を外槽2に供給する場合には、流量を増やして流路を水で満たす。加熱源としての通水ヒータ(図示せず)には、断水して加熱面が過熱されたときに入力を自己抑止できるPTCヒータが好ましい。
第二加熱手段は、洗剤溶かし工程で用いた循環ポンプ18出口と連通する循環吐出口54bから再び水受け部54に戻される短い経路で、水を循環させて加熱するものである。前述のように循環ポンプ18は最大洗濯負荷に対応した洗濯水量を外槽上方に設けた散水ノズル231までくみ上げるのに十分な揚程を確保できるものである。通常の配管構成要素で、短い循環経路にて循環させる場合は、入力は最大負荷のときほど必要としないため、温度上昇もそれほど得られない。必要に応じて、前記短い循環経路の一部に流路抵抗の大きい高抵抗配管部236を設けておき、流動損失を増やして入力を熱に変換させることが好ましい。例えば、水受け部54に滞留する水2lを、入力200Wの循環ポンプ18で10分間、循環駆動させると約14℃上昇させることができる。また、水受け部54内に加熱用ヒータ(図示せず)を設けて加熱した場合は、第二加熱手段として得られる水温を上昇させる機能そのものは変えずに、加熱時間の短縮をはかることができる。
洗剤投入部の構成について説明する。
図6は本体に向かって左側上部の洗剤投入部7付近の断面図である。また図7は、上から見た洗濯乾燥機上部の断面図であり、図8は、本体正面からみた洗剤容器72まわりの断面図である。前記洗剤投入部7は、粉末洗剤、液体洗剤(あるいは漂白剤)、柔軟仕上剤(ソフト仕上剤)等の洗剤が投入される部位であり、例えば、筐体1の上面左側前端部に配置されている。洗剤投入部7は、引き出し式のトレイ71と、トレイ71に設けられた洗剤容器72と、洗剤容器72内に形成された粉末洗剤投入室73、液体洗剤投入室74および柔軟仕上剤投入室75と、洗剤容器72の底部に設けられた流出口76およびサイホン77と、水を洗剤投入部7内に供給する給水管P1,P2と、洗剤投入部7内の洗剤および水を外槽2内に供給する洗剤送出管P3と、給水ユニット15等を有している。
図7に示すように、洗剤容器72は、粉末洗剤が投入される粉末洗剤投入室73、液体洗剤(あるいは漂白剤)が投入される液体洗剤投入室74、柔軟仕上剤が投入される柔軟仕上剤投入室75と、に区画されている。洗剤容器72の後側には、給水電磁弁16、風呂水給水ポンプ17、水位センサ34等の給水に関連する部品が設けられている。洗剤容器72の上部開口には、給水電磁弁16を取り付けた給水ユニット15を備える。
ここで、給水電磁弁16は、4つの電磁弁で構成されており、1つは給水管P1を介して粉末洗剤投入室73および液体洗剤投入室74への給水を開閉により制御し、1つは給水管P2を介して柔軟仕上剤投入室75への給水を開閉により制御し、1つは給水管(図示せず)を介して外槽2の給水口2a(図6参照)への給水を制御し、1つは給水ホース32を介して乾燥ダクト29の水冷除湿機構(図示せず)への給水を制御するものである。
また、さらに外槽2内に、外槽2上部またはドラム3上部に散水する散水スプレー(図示せず)を設け、外槽2の給水口2aへの給水を制御する電磁弁から分岐して、給水の一部を散水スプレーへ給水できるようにしてもよい。これにより、外槽2内に水を溜められるとともに外槽2上部またはドラム3上部を洗浄することができる。さらに、ドラム3を回転させながらドラム3上部へ散水し、外槽2上部へ跳ね返り飛散するようにすることで、ドラム3および外槽2を満遍なく洗浄することができる。なお、散水スプレーは、ドラム3内側へ散水するように設けてもよく、これにより、給水の一部をドラム3内の洗濯物に直接水をかけられるので、すすぎ工程におけるすすぎ効率も向上できる。
図8に示すように、洗剤容器72は、上部開口72cおよび前部開口72bを有しており、前部開口72bに、引き出し式のトレイ71が装着される。洗剤類を入れる場合は、トレイ71を図1中の二点鎖線で示すように引き出す。洗剤容器72は、筐体1の上補強材36に固定されている。洗剤容器72は、外槽2との干渉を防ぐために底面が斜めにカットされており、正面から見ると右側が浅く、左側が深くなっている。また、洗剤容器72の左側面、やや後方に出水口72aが設けられている。従って、洗剤容器72の底面は、出水口72aの位置が最も低くなるような、すり鉢状に形成されている。また図5及び7に示すように、粉末洗剤投入室73には、内底に洗剤送出管P3および給水口2aに連通する流出口76が形成されている。給水管P1から粉末洗剤投入室73内に供給された水は、時計回り方向に渦をまくように流れて粉末洗剤を溶かして流出口76内に流れ込み洗剤送出管P3内へ流れる構成としている。液体洗剤投入室74には、内底に流出口76および洗剤送出管P3(図7参照)に連通するサイホン77が設けられている。給水管P1から液体洗剤投入室74内に供給された水は、反時計回り方向に渦をまくように流れて液体洗剤を薄めてサイホン77内に流れ込み洗剤送出管P3内へ流れる。柔軟仕上剤投入室75には、内底に、流出口76および洗剤送出管P3に連通するサイホン78が設けられている。給水管P2から柔軟仕上剤投入室75内に供給された水は、時計回り方向に渦をまくように流れて柔軟仕上剤を薄めてサイホン78内に流れ込み、洗剤送出管P3内へ流れる。
次に給水ユニットの構成ついて説明する。図6に示すように、給水ユニット15(給水手段)は、外槽2の外部に設けられた給水口2aに水を供給して、外槽2内に給水するための装置である。給水ユニット15は、上面カバー1e(図6参照)の背面側に設けられている。
図7に示すように、給水ユニット15には、給水ホース32、給水ホース接続口16aと、給水電磁弁16と、風呂水給水ポンプ17と、前記吸水ホース接続口17aと、前記水位センサ34と、チューブ35とが設置されている。
給水ホース32は、水道水を洗剤、柔軟仕上剤等が投入される洗剤投入部7に給水するためのホースであり、給水ホース接続口16aに接続されている。
給水ホース接続口16aは、一端が水道水の水栓に取り付けられたホース(図示省略)の他端が接続される接続部分である。
給水電磁弁16は、洗剤投入部7の粉末洗剤投入室73および液体洗剤投入室74に連通する給水管P1と、柔軟仕上剤投入室75に連通する給水管P2とに、水道水を注水する弁体の開閉制御を電磁力で行うバルブである。粉末洗剤投入室73、液体洗剤投入室74および柔軟仕上剤投入室75内に供給された水道水は、図6に示すように、洗剤類、柔軟仕上剤と共に洗剤送出管P3、給水口2aを介して外槽2内に注水される。
風呂水給水ポンプ17は、風呂の残り湯(風呂水)を吸引して取り込んで、外槽2内に注水するポンプである。吸水ホース接続口17a(図7参照)は、風呂水を給水するためのホースが接続される接続部分であり、前記風呂水給水ポンプ17に連通している。
図2に示すように、外槽2の後部底面には、一端側内にドラム3が回転自在に支持され、他端側にモータM10aの回転軸が支持されている。外槽2の内側には、前記回転軸を後部底面に固定したドラム3が、回転可能な状態に収納されている。外槽2は、前面部、下面部及び上面部を以下のように支持することで、振れや倒れを防いでいる。前面部は、ゴム製のベローズ10によって筐体1の前側内壁に弾性的に支持され、下面部は、ベース1hに固定されたダンパ5により弾性的に防振支持される。さらに、上面部は、上補強材36に取り付けた補助ばね33(図7参照)で筐体1の天井面に弾性的に吊り下げられて、支持されている。
図6及び図8に示すように、外槽2の後側の上部左側には、外槽2内へ水、洗剤、漂白剤、柔軟仕上剤等を含む液体を供給するための給水口2a(供給口)が設けられている。筐体1内の上部左側には洗剤容器72が設けられており、給水口2aと洗剤容器72の出水口72aとは、ゴム製の蛇腹管P4で接続されている。
外槽2の後部端面の最下部には、エアトラップ(図示せず)を介してチューブ35がつなげられてあり、チューブの上端は、水位センサ34(図7参照)に接続され、外槽2内の水位を検出する。
次に給水経路50および電導度検出手段4について説明する。図9は、外槽2を本体正面側からみた斜視図である。外槽2は、外周壁51と底壁52とを有する。
外槽2の底壁52の背面53(内面)には、水、洗剤、漂白剤等を含む液体を給水口2aから外槽2の下方部分に導くための給水経路50(溝55)が形成されている。ここでは、外周壁51から底壁52にかけての円筒形状の外周壁51の内径が徐々に減少する繋ぎ部分は、底壁52に含まれることとする。
前記給水経路50は、外槽2内の上部に供給された水を、外槽2の内底部56に形成された窪み部54に流れるようにガイドする経路である。この給水経路50は、例えば、外槽2の上部に形成され、外槽2内に液体を供給する給水口2aと、外槽2の底壁52に形成され、液体を給水口2aから外槽2の下方部分に導くための溝55と、溝55の下端部55a以外を覆って管路を形成するカバー部材61と、を備えて構成されている。なお、カバー部材61は、なくても構わない。
溝55は、給水口2aから鉛直方向下方に延び、外槽2の下方部分に向けて、緩やかにカーブした略円弧形状に形成された流路(給水経路50)からなる。溝55は、縦断面視してコ字状に形成され、給水口2aから外槽2内への給水は、矩形断面の奥側隅部付近を流れ、溝55内から外槽2内に広がり出ることはない。カバー部材61は、溝55の形状に対応して平面上で湾曲した帯状板体であり、カバー部材61の材質としては、例えば外槽2と同じPP(ポリプロピレン)が使用されている。
外槽2の溝55の両側部には、背面53よりも後方に退避した段部(図示省略)が形成されており、この段部(図示省略)上にカバー部材61が配置されることにより、カバー部材61の上面(前面)が背面53よりも前方に出っ張らないようになっている。カバー部材61は、その帯状板体の両側部の複数個所に設けられたねじ穴62にねじ部材(図示省略)等により外槽2に固定されて、給水経路50の管路が形成される。
電導度検出手段4は、給水口2aから供給された水が最初に触れる位置に設けられている。即ち、前記給水口2aから供給された水が溝55から窪み部54に流下する位置に設けてある。このため電導度検出手段4は、水道水が給水された場合、水の電導度を正しく測定することができる。洗剤や柔軟仕上剤が供給された場合も、電導度検出手段4は、水の中に洗剤や柔軟仕上剤が含まれていることを検知することができる。また、電導度検出手段4は、窪み部54の内部に配置されているので、後述する洗剤溶かし工程において、洗剤が溶かされた水の電導度を検出することができるようになっている。
また電導度検出手段4は、洗濯前の水道水、洗濯(洗い、すすぎ、脱水)時の洗濯水の電導度を検出するセンサであり、合成樹脂製のセンサベースに、一対の電極(図示せず)を備えた構成となっている。 電極は平板形状とすることにより、電極面積を棒状の電極に比べて広く確保することができ、安定した電導度の検知が可能になる。
次に制御装置および駆動装置の構成について説明する。図10は、本発明の実施形態に係るドラム式洗濯乾燥機の制御装置100の構成を示すブロック図である。制御装置100(運転制御手段)は、モータM10a(駆動装置M10)および給水ユニット15および加熱手段を制御して洗い運転を実行可能にすると共に、電導度検出手段4(図9参照)で検出した外槽2内の液体の電導度から電導度の算出、液体内に含有している柔軟仕上剤の有無の判定(基準濃度に対する判別)、脱水工程の短縮の判定、すすぎ工程の短縮の判定等を行う装置である。図10に示すように、制御装置100は、マイクロコンピュータ(以下「マイコン」と称する)110、駆動回路、操作スイッチ12,13や電導度検出手段4や各種センサからの入力回路等で構成される。マイコン110は、使用者の操作や、洗濯工程、乾燥工程での各種情報信号を受ける。マイコン110は、駆動回路を介して、駆動装置M10(モータM10a)、給水電磁弁16、排水弁V1、送風ファン20等に接続され、これらの開閉、回転、通電を制御する。また、使用者にドラム式洗濯機に関する情報を知らせるために、表示器14やブザー(図示せず)等を制御する。
図2に示すように、駆動装置M10は、ドラム3を回転駆動させる装置であり、外槽2の底面の外側中央に設置されている。駆動装置M10は、モータM10aと取付具M10b(図2参照)とを有している。モータM10aの回転軸は、外槽2を貫通し、ドラム3に結合されている。モータM10aは、その回転を検出するホール素子あるいはフォトインタラプタなどで構成される回転検出装置28と、モータM10aに流れる電流を検出するモータ電流検出装置25(図示省略)とを備えている。
このように制御装置100は、マイコン110を中心に構成される。マイコン110は、運転パターンデータベース111と、工程制御部112と、回転速度算出部113と、衣類重量算出部114と、電導度測定部115と、洗剤量・洗い時間決定部116と、濁度判定部117と、閾値記憶部118と、を備えている。
操作スイッチ12,13は、使用者により運転コースを入力することができるように構成されており、入力された信号をマイコン110に出力する。
水位センサ34は、外槽2の内部に貯留された水の水位を検出することができるようになっており、検出された信号をマイコン110に出力する。
温度センサT1は、外槽2の下部(例えば、排水口21)に設けられ、外槽2の内部に貯留された水の温度を検出することができるようになっている。温度センサT2は、送風ファン20の吸気側に設けられ、外槽2から送風ファン20に吸気される空気の温度を検出することができる。温度センサT3は、送風ファン20の排気側かつ温風ヒータ213よりも下流側に設けられ、送風ファン20からドラム3内に吹き出される空気の温度を検出することができるようになっている。なお、温度センサT1〜T3で検出された信号は、マイコン110に出力される。加速度センサ27は外槽2に取り付けられ、外槽2(ドラム3)の振動を検知する。加速度センサで検知された信号は、マイコン110に出力される。
回転検出装置28は、例えばレゾルバ(回転角センサの一種)で構成され、モータM10aの回転を検出することができ、検出された信号は、マイコン110に出力される。モータ電流検出装置25は、モータM10aの電流値を検出することができ、検出された信号は、マイコン110に出力される。電導度検出手段4は、外槽2の内部に貯留された水の電導度を検出することができ、検出された信号は、マイコン110に出力される。
マイコン110は、操作スイッチ12,13から入力された運転コースに対応する運転パターンを運転パターンデータベース111から呼び出し、洗濯、すすぎ、脱水、乾燥の何れかから開始する機能を有する。工程制御部112は、運転パターンデータベース111から呼び出された運転パターンに基づき、洗い工程、すすぎ工程、脱水工程、乾燥工程の各工程を運転制御する機能を有する。各工程において、工程制御部112は、表示器14、給水ユニット15、給水電磁弁16、排水弁V1を制御する機能を有する。また、工程制御部112は、モータ駆動回路121を介して駆動装置M10のモータM10aを駆動制御し、温風ヒータスイッチ123のON/OFFを制御することにより温風ヒータ213への通電を制御し、ファン駆動回路124を介して送風ファン20を制御し、循環ポンプ駆動回路125を介して循環ポンプ18を駆動制御する機能を有する。
ここで、循環ポンプ18は、排水口21から吸い込んだ水を窪み部54の循環吐出口54bから吐出させる洗剤溶かし動作と、排水口21から吸い込んだ水を外槽2の開口部に設けられた散水ノズル231からドラム3の内部に吐出させる循環動作と、を切り替えて行うことができるようになっている。なお、このような動作切替可能な循環ポンプ18の構成は、循環ポンプ18と切替弁(図示せず)とにより構成されるものであってもよく、あるいは循環ポンプ18の回転方向を切り替えることにより吐出方向を切り替えることができる構成であってもよい。
回転速度算出部113は、モータM10aの回転を検出する回転検出装置28からの検出値に基づき、モータM10aの回転速度を算出する機能を有する。
衣類重量算出部114は、回転速度算出部113で算出された回転速度と、モータ電流検出装置25の検出値に基づいて、ドラム3(図2参照)内の洗濯物207の重量を算出する機能を有する。洗濯物207の重量が増加することによりドラム3を回転させるための負荷が大きくなり、モータM10aに流れるモータ電流が多く必要になることから、モータM10aのモータ電流と回転速度により洗濯物207の重量を算出することができる。
電導度測定部115は、電導度検出手段4からの検出値を用いて水道水、洗濯水の電導度を測定する機能を有する。
洗剤量・洗い時間決定部116は、電導度測定部115が測定した電導度等に基づいて、洗剤量および洗濯物のすすぎ時間を決定する機能を有するものであり、詳細は後述する。
濁度判定部117は、電導度測定部115が測定した電導度に基づいて、衣類の汚れ具合(以下、濁度とする)を判定する機能を有する。閾値記憶部118は、濁度判定部117が衣類の汚れ具合(濁度)を判定する際に用いる閾値を記憶する機能を有する。ちなみに、濁度判定部117および閾値記憶部118は、本実施例では、以下のように本洗い工程時の制御に使用している。第1本洗い工程の前後において、電導度測定部115により、洗浄水の電導度EC1を計測する。なお、電導度を計測する際は、給水電磁弁16による外槽2への給水、循環ポンプ18による循環、モータM10aによるドラム3の回転は停止されていることが望ましい。濁度判定部117において、第1本洗い工程の前後で測定した電導度EC1の差が、閾値記憶部118に記憶された閾値以上か否かを判定する。もし否(閾値よりも低い)であれば、汚れが少ないと判断し、可であれば、汚れが多いと判断して、その後の第2本洗い工程に進む。第2本洗い工程は、前述のように第1本洗い工程よりも水位を高くして、さらに循環ポンプ18の循環流量も多くしてのたたき洗いとしている。即ち、洗濯物207がドラム3上方に持ち上げられて、下方にたたき落とされた際に、洗濯物207どうしがぶつかり合って、繊維を圧迫するのを防いでいる。しかしながらこの工程が長いほど、洗濯物207のごわつきは増大する傾向にある。したがって、汚れが比較的少ない場合は、第2本洗い工程を極力短くしたい。そこで、汚れが少ないと判断できた場合には、第2本洗い工程の運転時間を短く調整する。なお、濁度の判定は、他の工程間の切り替えタイミングや各工程の運転時間の見直しにも使用できる。
次に、第1実施形態に係るドラム式洗濯乾燥機の運転工程について説明する。図11は、第1実施形態例に係るドラム式洗濯乾燥機における洗濯運転(洗い〜すすぎ〜脱水)の運転工程を説明する工程図である。
ステップS1において、工程制御部112は、ドラム式洗濯乾燥機の運転工程のコース選択の入力を受け付ける(コース選択)。ここで、使用者は、ドア9を開けて、ドラム3の内部に洗濯する洗濯物207を投入し、ドア9を閉じる。そして、使用者は、操作スイッチ12,13を操作することにより、運転工程のコースを選択し入力する。操作スイッチ12,13が操作されることにより、選択された運転工程のコースが工程制御部112に入力される。工程制御部112は、入力された運転工程のコースに基づいて、運転パターンデータベース111から対応する運転パターンを読み込み、ステップS2に進む。なお、以下の説明において、スチーム洗濯コース(洗い〜すすぎ2回〜脱水)が選択されたものとして説明する。
ステップS2において、工程制御部112は、ドラム3に投入された洗濯物の重量(布量)を検出する工程を実行する(布量センシング)。具体的には、工程制御部112は、モータM10aを駆動してドラム3を回転させるとともに、衣類重量算出部114が注水前の洗濯物207の重量(布量)を算出する。
ステップS3において、工程制御部112は、洗剤量・運転時間を算出する工程を実行する(洗剤量運転時間算出)。具体的には、工程制御部112は、給水電磁弁16を制御して(例えば、第3電磁弁を開弁して)、外槽2の給水口2aに直接給水する。電導度測定部115は、給水された水の電導度(硬度)を検出する。また、センサT1で、給水された水の温度を検出する。その後、給水電磁弁16を制御して、外槽2への給水を終了する。
洗剤量・洗い時間決定部116は、ステップS2で検出した布量、水の電導度(硬度)、水の温度に基づいて、マップ検索により、投入する洗剤量と運転時間を決定する。そして、工程制御部112は、決定された洗剤量・運転時間を表示器14に表示する。ここで洗剤量を決定するマップは、スチーム洗濯コース専用のマップとしてもよい。スチーム洗濯コースでは洗濯物207が保水する洗剤液の濃度が、汚れ落ちに大きく影響する。もし、ドラム径とモータトルクのバランスから機械力の強い機種である場合には、通常の洗濯コースにおいては、洗剤量が少なくて澄む。しかしながら、機械力の依存が小さいスチーム洗濯コース時には、洗剤量が逆に少なすぎてしまうため、通常の機械力に応じた濃度レベルとしておくべきである。
なお、外槽2に給水して水の電導度(硬度)および水温を検出するものとして説明したが、これに限られるものではない。例えば、前回運転時の水の電導度(硬度)および水温をマイコン110の記憶部(図示せず)に記憶しておき、それを用いてもよい。
ステップS4において、工程制御部112は、洗剤投入待ち工程を実行する(洗剤投入待ち工程)。例えば、工程制御部112は、所定時間待機して、ステップS5に進む。なお、工程制御部112は、洗剤投入部7の開閉を検知する手段(図示せず)により、洗剤投入部7が開けられた後に閉じられた場合、洗剤が投入されたものとして、ステップS5に進む構成であってもよい。
ステップS5において、工程制御部112は、洗剤溶かし工程を実行する(洗剤溶かし工程)。例えば、工程制御部112は、給水電磁弁16を制御して、給水管P1を介して粉末洗剤投入室73および液体洗剤投入室74に給水する。粉末洗剤投入室73および液体洗剤投入室74の洗剤と水は、洗剤送出管P3、蛇腹管P4、給水口2a、給水経路50を介して、出口50aから外槽2の窪み部54に流入する。所定水量まで給水すると、工程制御部112は、給水電磁弁16を制御して(例えば、第1電磁弁を閉弁して)、給水を停止させる。そして、工程制御部112は、洗剤溶かし動作を実行する(洗剤溶かし動作)。具体的には、工程制御部112は、循環ポンプ18を制御して、排水口21から吸い込んだ水と洗剤を、窪み部54の循環吐出口54bから吐出させる。循環吐出口54bから吐出された水と洗剤は、窪み部54を流れ、排水口21へと向かい、循環するようになっている(図9参照)。これにより、水と洗剤が攪拌され、洗剤が水に溶かされるようになっている。所定時間(例えば、10秒)が経過した後、生成した高濃度洗剤液を外槽上部の散水ノズル231までくみ上げて、散布する。図12に散布のようすを示す。少ない高濃度洗剤液を、極力、洗濯物207に均一に散布するために、散布直前にドラム3を高速で回転させて、遠心力でドラム3内面に洗濯物207を張り付かせておく。ドラム3の回転を保ちながら、循環ポンプ18で外槽2上部の散水ノズル231までくみ上げた高濃度洗剤液を散布する。高濃度洗剤液は散水時の速度エネルギーと、洗濯物207に到達してから働く遠心力により、ドラム3内壁に向かって洗濯物207に浸透していく。またドラム3は洗濯物207が遠心力で張り付く回転速度で回っているため、たとえばドラム3を80r/minで回した場合、散布時間が20秒でも、ドラム上の同一点に対して約26回、散水された水を浴びせることができる。
また図13は、高濃度洗剤液を散布する時の循環ポンプ18の吸い込み側水位と揚程の関係を模式的に示したもので、散布後半に吸い込み側に追加する追加水との関係についても模式的に示している(図13(b))。生成した高濃度洗剤液が少ないため、循環ポンプ18を動かして外槽2上部の散水ノズル231から散水した高濃度洗剤液は、洗濯物207にほとんど浸潤するため、水受け部54には戻らず、循環ポンプ18の吸込口の高濃度洗剤液がやがて不足する。図13(a)は、この高濃度洗剤液が不足した状態で循環ポンプ18を回し続けている状態を示している。循環ポンプ18の吸込口が、高濃度洗剤液で十分満たされないため、循環ポンプ18は揚程を確保できず、散水ノズル231までの経路には、高濃度洗剤液が滞留した状態となる。図13(b)は(a)の状態から循環ポンプ18の吸い込み側に追加給水した状態を示す。この状態において、水受け部54に追加給水すると、循環ポンプ18の吸込側は高濃度洗剤液と追加した水で満たされて、再び揚程を確保できるようになり、連続してくみ上げることが可能となる。これにより循環ポンプ18の出口から散水ノズル231までの経路に滞留していた残りの高濃度洗剤液を、洗剤溶かし工程の前半で生成したときの洗剤濃度のまま、洗濯物207に散布できる。以上のように洗剤溶かし工程の前半で生成した高濃度洗剤液を効率よく洗濯物に浸み込ませることができる。高濃度洗剤液を洗濯物207に浸み込ませた後、次の工程においてスチームを噴霧することで、洗浄力を向上できる。
ステップS6において、工程制御部112は、スチーム洗浄工程を実行する(スチーム洗浄工程)。スチーム洗浄工程では、高濃度洗剤液を散布された洗濯物207に、スチームを直接噴霧して、洗濯物207を加熱する。洗濯物207は高濃度洗剤液を保水した状態であるため、洗濯物207の見かけの熱伝導率は高く、効率よく加熱できる。また温度を上げることで、保水されている高濃度洗剤液の表面張力と粘度をさげることができて、さらに洗濯物207の繊維を膨潤させるので、高濃度洗剤液の繊維への浸透をより促進できる。これにより、繊維から汚れを効率よく分離できる。分離できた汚れは、保水された高濃度洗剤液内に迅速に分散されるので、再び凝集して再付着することを防ぐことができる。本実施例ではスチーム洗浄工程中に、水受け部54に水を補給して、前述の洗剤溶かしに用いた循環経路において、循環ポンプ18を駆動させておく。この循環に費やす動力により、水受け部54の滞留水は加熱される。滞留水がスチームによる洗濯物207の温度上昇予測値まで温度上昇したことを検出するか、あるいは洗濯負荷に応じた規定時間を経過した後に、外槽2上方に設けた散水ノズル231までくみ上げて、洗濯物207に追加散布する。これにより、洗濯物207の温度を下げずに、保水されている洗剤液の濃度を変えることができる。工程を開始してから所定時間が経過すると、給水電磁弁16を制御して、外槽2内の洗濯水の水位を上昇させる。そして、外槽2内の洗濯水の水位が、所定の水位WL1(WL0<WL1)まで上昇すると、給水を停止させ、スチーム洗浄工程を終了し、ステップS7に進む。
ステップS6のスチーム洗浄工程が終了すると、工程制御部112は、本洗い工程を実行する。ここで、本洗い工程とは、ドラム3の回転によりドラム3内の下方に溜まった洗濯物207を持ち上げて、ドラム3内の上方から落下させることにより、洗濯物207に機械的な力を与えてたたき洗いをする工程である。本洗い工程は、ステップS7の本洗い1工程(第1本洗い工程)と、ステップS8の本洗い2工程(第2本洗い工程)と、で構成されている。
ステップS7において、工程制御部112は、第1本洗い工程を実行する(第1本洗い工程)。 具体的には、工程制御部112は、循環ポンプ18を所定の流量PF1となるように制御して、排水口21から吸い込んだ洗濯水を外槽2の開口部に設けられた散水ノズル231からドラム3の内部に散水させるとともに、モータM10aを制御してドラム3を所定の回転速度DR1で回転させることにより、ドラム3の内部の洗濯物207をたたき洗いする。所定の時間(T1)が経過すると、工程制御部112は、第1本洗い工程を終了し、ステップS8に進む。ステップS8において、工程制御部112は、第2本洗い工程を実行する(第2本洗い工程)。
具体的には、工程制御部112は、給水電磁弁16を制御して、所定の水位WL2(WL1<WL2)まで外槽2に給水する。また、工程制御部112は、循環ポンプ18を所定の流量PF2(PF1<PF2)となるように制御して、排水口21から吸い込んだ洗濯水を外槽2の開口部に設けられた散水ノズル231からドラム3の内部に散水させるとともに、モータM10aを制御してドラム3を所定の回転速度DR2(DR1>DR2)で回転させることにより、ドラム3の内部の洗濯物207をたたき洗いする。所定の時間(T2)が経過すると、工程制御部112は、モータM10aおよび循環ポンプ18を停止させ、排水弁V1を開弁して外槽2内の洗濯水を排水する。
ステップS9において、工程制御部112は、第1すすぎ工程を実行する(第1すすぎ工程)。例えば、第1すすぎ工程において、工程制御部112は、給水電磁弁16および排水弁V1を制御して、給水と排水を繰り返すとともに、モータM10aを制御してドラム3を回転させ、循環ポンプ18を制御して、排水口21から吸い込んだすすぎ水を外槽2の開口部に設けられた散水ノズル231からドラム3の内部に散水させて、衣類をすすぐ。そして、所定の時間が経過すると、工程制御部112は、モータM10aおよび循環ポンプ18を停止させ、排水弁V1を開弁して外槽2内のすすぎ水を排水する。
ステップS10において、工程制御部112は、第2すすぎ工程を実行する(第2すすぎ工程)。例えば、第2すすぎ工程において、工程制御部112は、排水弁V1を閉弁し、給水電磁弁16を制御して、所定の水位まで外槽2に給水する。また、工程制御部112は、モータM10aを制御してドラム3を回転させ、循環ポンプ18を制御して、排水口21から吸い込んだすすぎ水を外槽2の開口部に設けた散水ノズル231からドラム3の内部に散水させて、洗濯物207をすすぐ。そして、所定の時間が経過すると、工程制御部112は、モータM10aおよび循環ポンプ18を停止させ、排水弁V1を開弁して外槽2内のすすぎ水を排水する。
ステップS11において、工程制御部112は、脱水工程を実行する(脱水工程)。具体的には、工程制御部112は、排水弁V1を開弁させるとともに、モータM10aを制御してドラム3を本洗い工程時よりも高速で回転させ、洗濯物207を遠心脱水する。そして、所定の時間が経過すると、工程制御部112は、モータM10aを停止させ、排水弁V1を閉弁して、洗濯コース(洗い〜すすぎ〜脱水)を終了する。
なお、ステップS7及びステップS8における本洗い工程においては、洗濯物207の黒ずみ、ごわつきを抑制させる運転個性としており、以下にそのメカニズムを中心に説明する。第1本洗い工程(ステップS7)の後に第2本洗い工程(ステップS8)を行うが、第2本洗い工程の水位WL2は、第1本洗い工程の水位WL1よりも高くなっている(WL1<WL2)。即ち、外槽2内の洗浄水の水量を増やすことにより、洗濯物207から剥がされた汚れを洗浄水に分散させることができ、洗濯物207から剥がされた汚れが再び洗濯物207に付着することにより生じる「洗濯物の黒ずみ」を抑制することができる。
また、第2本洗い工程のドラム3の回転速度DR2は、第1本洗い工程のドラム3の回転速度DR1よりも低くなっている(DR1>DR2)。ドラム3の回転速度DR2を回転速度DR1より遅くすることにより、ドラム3の回転によりドラム3内の下方に溜まった洗濯物207を持ち上げてドラム3内の上方から落下させる際、落下を開始する位置が低くなる。即ち、たたき洗いされる洗濯物207に加わる落下衝撃(機械力)が抑制され、「洗濯物のごわつき」を抑制することができる。また、水位WL2を高くすることによっても、落下衝撃(機械力)が抑制され、「洗濯物のごわつき」を抑制することができる。一方ドラム3の回転速度DR1は、遠心力によってドラム3内壁に張り付いた洗濯物207が、上方に持ち上げられるまでに、重力により全て剥がれ落ちてしまうよりも速い回転速度で回して(遠心力>重力)、すべての洗濯物に対して、たたき洗いのような落下をさせない運転としても、差支えない。即ち、たたき洗いを極力抑えつつ、通常の洗濯運転よりも多い循環量を洗濯物207に通過させることで、洗浄する運転としてもよい。しかしながら、たたき洗いによる洗浄性能が低下するおそれがあるが、これに対し、第2本洗い工程の循環ポンプ18の流量PF2を、第1本洗い工程の循環ポンプ18の流量PF1よりも大きくすることで(PF1<PF2)、水流による洗浄性能を確保させることができる。たとえば循環ポンプ18の循環流量は、30(L/min)以上52(L/min)以下とすることが望ましい。また、第1本洗い工程の運転時間(T1)と第2本洗い工程の運転時間(T2)は、第2本洗い工程の運転時間(T2)の方が第1本洗い工程の運転時間(T1)よりも長くなるように設定するのが望ましい(T1<T2)。このようにすることにより、「洗濯物のごわつき」をより抑制することができる。
以上のように、第1実施形態例に係るドラム式洗濯乾燥機の運転工程によれば、スチームにより洗浄性能を向上させることができ、さらに衣類の黒ずみと衣類のごわつきを抑制することができる。
また温度に対して色落ち、色あせが気になる洗濯物や、加温により繊維の縮みが目立ってしまう洗濯物に関しては、通常の洗濯コースを選ぶことができる。この場合には消費電力量が少なくて済む。さらに、黒ずみが気になる白物や薄い柄物、ごわつきが気になるタオルなど以外の洗濯物で、どちらかというと節水を望む洗濯では、節水洗濯コースを選ぶことができる。この場合は、前記本洗い工程において水位を上げず、循環流量も、15〜20L/分に設定することで、洗濯全体の使用水量を抑えることができる。
(実施例2)
図14は、本発明の第2の実施例に係るもので、乾燥装置201から外槽2へ風を送る吹出ノズル部203及び外槽2の裏側下部から乾燥装置201の送風ファン20の吸込口までをつなぐ送風ダクト29周辺の斜視図である。なお、実施例1と同様の構成については、説明を省略する。本実施例は、スチーム洗浄工程時に追加する水を加熱するための第二加熱手段として、乾燥装置201からの温風を、水受け部54に溜めた水と効率よく熱交換させて温める構成としたものである。乾燥装置201からの温風は、外槽2に取り付けられた吹出ノズル部203に送られる。通常の乾燥運転時は、送風ファン20の回転速度を約10000r/min以上として、風量約1.5m3/minと多いため、温風は、なめらかな弧を描くようにドラム3の内側に向けられた吹出ノズルの出口A203aから、ドラム3内に吹出される。送風ファン20の回転数を10000r/minよりも低くすると、出口A203aまでの風路抵抗よりも、出口A203aに向かう手前で分岐するように設けた出口B203bから吹出すための抵抗が相対的に小さくなるため、出口B203bから吹き出す割合が増える。出口B203bは、ドアガラス9a側へ吹出す向きであり、ドアガラス9aにあたった温風は、流体バランサー208と外槽2との隙間を通って、外槽2とドラム3の隙間に流れ込む。乾燥装置201の送風ファン20吸込口に連通する送風ダクト29の下端部は、外槽2の裏面下部と連通しているため、外槽2とドラム3の隙間に流れ込んだ温風は、外槽2下部の水受け部54周辺を流れて、送風ダクト29に流れ込む。水受け部54を通過するときに、水受け部54の滞留水と熱交換して、滞留水を効率よく温めることができる。また出口A203aからも、出口B203bよりも少量の風が吹出されるので、ドラム3内の洗濯物207を第一加熱器と併用して温めることが可能である。
(実施例3)
図15は、本発明の第3の実施例に係るもので、洗濯乾燥機の概略斜視図である。なお、実施例1と同様の構成については、説明を省略する。本実施例は、主にスチームを発生させる第一加熱手段をドアガラス9a内に設けて、ドアガラス9aからドラム3内に向けて、スチームを噴霧させる構成となっている。ドラム3の回転軸を奥行き方向に対して、5〜15度傾けた構成となっているので、ドラム回転時は、リフター209で上方まで持ち上げられた洗濯物207は、落下時に内側に少し張り出しているドアガラス9aに接触するか、もしくはそのごく近傍を落下する。よって、ドアガラス9a内に第一加熱手段を設けることにより、洗濯物207に対して、より効率よくスチームを噴霧することができる。さらにドアガラス9a内は、通常は空気もしくは断熱材などで満たされているため、第一加熱手段からの放熱損失を極力減らすことができる。
図16は、本発明に用いる第一加熱手段の他の実施例の斜視図を示したものであり、図17(a)にはその断面図を示す。また図17 (b)には、比較のために第一実施例にかかる第一加熱手段の断面図を示している。図17(b)は、スチーム発生器230の加熱部234に直接給水する構造のものであり、スチーム発生の様子を示している。加熱部234に流入した水は、入口付近の加熱面233で加熱されてスチームになり、それよりも下流側の加熱面234では、主にスチームを加熱することになる。これに対して本実施例では、一端を閉じた給水管232を、通水ヒータ235が固定されていて給水管232よりも断面積の大きい加熱部234内に同軸上に挿入した構成としている。給水管232は、複数の散水孔237を有しており、給水管232に導かれた水は前記複数の散水孔237から加熱部234内へと流れ出て、加熱部234内壁で加熱される。散水孔237は、給水管232の上方で多く、底部では少なくなっているので、給水管232に導かれる水が少ない場合は、給水管232内の端まで給水で満たしてから流出させる。温水を生成させるなどで、給水量を多くした場合は、給水管232内の水位が高くなるが、給水管232の上方には、より多くの散水孔237をあけてるので、加熱部234へ流出しやすい。このような構成とすることにより、給水量が少ないときでもより多くの加熱面をスチームの発生に有効に利用できるので、スチーム生成量や温水流量を調節できる。
1 筐体、1a,1b 側板、1c 前面カバー、1d 背面に背面カバー、1e 上面に上面カバー、1f 下部前面カバー、1i 衣類投入口、1h ベース、2 外槽2、2a 給水口、2d ねじ穴、3 ドラム、3a 開口、3b 貫通孔、3d 外周壁、3e 底壁、3f 円形の凹状部、4 電導度検出手段4、4a 流水路、4b 側壁、5 ダンパ、6 操作パネル、7 洗剤投入部、8 乾燥フィルタ、8a メッシュ式のフィルタ、9 ドア、9a ドアガラス、9c ヒンジ、9d ドア開放ボタン、10 ゴム製のベローズ、M10 駆動装置、M10a モータ、M10b 取付具、12、13 操作スイッチ、14 表示器、15 給水ユニット(給水手段)、16 給水電磁弁、16a 給水ホース接続口、17 風呂水給水ポンプ、17a 風呂の残り湯の吸水ホース接続口、18 循環ポンプ、20 送風ファン、21 排水口、22 ホース、26 排水ホース、28 回転検出装置、29 送風ダクト、31 温風ダクト、32 給水ホース、33 補助ばね、34 水位センサ、35 チューブ、36 上補強材、37 前補強材、38 エアトラップ、39 電源スイッチ、41 合成樹脂製のセンサベース、41a 電極支持部、41c1 円筒部、41c2 上面部、41d 溝部、41d1 傾斜壁部、41d4 底面、41e リブ、41f 取付部、41f1 ねじ挿通孔、42A,42B 一対の電極、42a 検出部、42b 樹脂固定部、42b1 第1固定部、42b3 貫通孔、42c コネクタ接続部、50 給水経路、50a 出口、51 外周壁、52 底壁、53 背面(内面)、54 水受け部、54a 底面、55 溝、57 第1傾斜面(傾斜面)、57a センサ設置孔、58 第2傾斜面、59 リブ、61 カバー部材、62 ねじ穴、71 引き出し式のトレイ、72 洗剤容器、72b 前部開口、72c 上部開口、73 粉末洗剤投入室、74 液体洗剤投入室、75 柔軟仕上剤投入室、76 流出口、77 サイホン、100 制御装置(運転制御手段)、110 マイクロコンピュータ、111 運転パターンデータベース、112 工程制御部、113 回転速度算出部、114 衣類重量算出部、115 電導度測定部、116 洗剤量・洗い時間決定部、117 濁度判定部、118 閾値記憶部、122 通水ヒータスイッチ、123 温風ヒータスイッチ、124 ファン駆動回路、P1,P2 給水管、P3 洗剤送出管、V1 排水弁、T1〜T3 温度センサ、201 乾燥装置、202 排水トラップ、203 吹出しノズル、203a 吹出しノズルの出口A、203b 吹出しノズルの出口B、204 給気弁、205 オーバーフローホース、206 給気孔、207 洗濯物、208 流体バランサー、209 リフター、210 金属製フランジ、211 主軸、212 ゴム製の蛇腹管、213 温風ヒータ、214 ファンモータ、215 ジャバラホース、216 外槽取付部、222 糸くずフィルタ、230 スチーム発生器、231 散水ノズル、232 給水管、233 加熱面、234 加熱部、235 通水ヒータ、236 高抵抗配管部、237 散水孔、240 排水孔、EC1 (第1本洗い工程前の)電導度(電気伝導度)、EC2 (第1本洗い工程後の)電導度(電気伝導度)

Claims (4)

  1. 内部に液体を貯溜可能な外槽と、
    前記外槽内に回転自在に支持され、洗濯物が収容されるドラムと、
    前記ドラムを回転駆動するドラムモータと、
    前記外槽内に給水する給水手段と、
    前記ドラムモータおよび前記給水手段を制御する運転制御手段を備えたドラム式洗濯機において、
    前記給水手段から前記外槽内に給水する前の水を加熱する第一加熱手段と、
    前記ドラムもしくは前記外槽内に給水された水を加熱する第二加熱手段を備え、
    前記第一加熱手段と前記第二加熱手段の少なくともどちらか一つは、スチームを作り出すことを特徴とするドラム式洗濯機。
  2. 請求項1に記載のドラム式洗濯機において、
    前記外槽から水を吸込し、前記ドラム内に向かって水を循環させる循環ポンプを備え、
    前記第二加熱手段は、前記循環ポンプと、前記ドラムとは別の空間を形成する滞留部と、前記循環ポンプと前記滞留部との間を結び熱流体が循環する流路であることを特徴とするドラム式洗濯機。
  3. 請求項1に記載のドラム式洗濯機において、
    前記第二加熱手段は、前記外槽もしくは前記ドラム内に送風する送風手段であることを特徴とするドラム式洗濯機。
  4. 請求項1に記載のドラム式洗濯機において、
    洗濯開始段階で、規定の洗剤量を溶かした洗濯水を、前記洗濯物に散布した後、どちらか一つの加熱手段によりスチームを生成するとともに、他方の加熱手段を用いて、前記洗濯物とは別の空間に滞留水を温めておき、全量もしくは一部を洗濯物に散布することを特徴とするドラム式洗濯機。
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