JP2014212197A - ウェハ処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】反りが発生したウェハに対してより均一な処理を行うことが可能なウェハ処理装置を提供する。【解決手段】スパッタリング装置1Aは、ウェハ10を載置するためのウェハ載置部2と、ウェハ10とウェハ載置部2との隙間に熱伝達ガスを供給するための熱伝達ガス供給部3と、熱伝達ガスの圧力を測定するための圧力計33とを備えている。ウェハ載置部2は、圧力計33により測定された熱伝達ガスの圧力の情報に基づいて、ウェハ10に対して相対的に移動可能に構成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、ウェハ処理装置に関するものであり、より特定的には、反りが発生したウェハに対してより均一な処理を行うことが可能なウェハ処理装置に関するものである。
半導体ウェハ(特にパワー半導体ウェハ)の製造においては、アルミニウムなどの金属からなる配線や電極層を形成するために、スパッタ装置を用いたPVD(Physical Vapor Deposition)法による成膜などのウェハ処理が行われている。
この方法を用いた具体的な成膜プロセスの例について説明する。まず、シリコンを材料としたウェハがチャンバ内のサセプタ上に載置され、サセプタに内蔵されたヒータにより一定温度に保持される。次に、チャンバ内の高真空状態が維持されつつ、一定分圧のアルゴンガスがチャンバ内に供給される。次に、サセプタとアルミニウム製のターゲット材との間に直流電圧が印加されることにより、グロー放電が発生する。グロー放電によりプラズマ化したアルゴンは電界により加速されてターゲット材に衝突する。そして、ターゲット材からアルミニウム原子が飛び出し(スパッタリング現象)、この原子がウェハ表面に堆積することにより成膜が行われる。
このようなスパッタリング装置を用いたウェハ処理方法においては、ウェハは、ヒータや冷却装置などを備えたウェハ載置部(サセプタ)上に載置される。このとき、ウェハ自体に既に反りが発生している場合や成膜中にウェハの反りが発生する場合には、ウェハと載置面との隙間が大きくなる。これにより、ウェハ載置部からウェハへの伝熱が不十分となり、その結果ウェハ面内における温度分布が不均一になるという問題がある。
一般に、ウェハの反り形状としては、ウェハの表(おもて)面を上側にした凸形状や凹形状(お椀形状)などが知られている。また、ウェハの反り発生の原因としては、ウェハ上へのエピタキシャル成長(凸形状の反りの場合)や、ウェハとウェハ上に成膜された膜との熱膨張率の差(凹形状の反りの場合)などが知られている。そして、成膜時のウェハ面内の温度分布が不均一になることで成膜される膜の特性(たとえば電気抵抗)のばらつきが大きくなり、その結果素子の製造歩留まりが低下するという問題がある。
このような問題に対して、たとえば特開2012−156196号公報(以下、特許文献1という)では、ウェハの反りによる不均一な温度分布の影響を軽減するための手段として、ウェハの搭載領域が分割され、各々の搭載領域が熱輻射面を有しかつウェハの厚み方向に可動するサセプタ装置およびこれを備えるMOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition)装置が開示されている。この装置では、ウェハ表面にレーザ光を照射して反射光を検知することでウェハの反り量が得られ、これに対応するようにウェハの搭載領域を可動させることができる。
また、たとえば特開2000−124299号公報(以下、特許文献2という)では、ウェハの載置面を弾性を有する薄膜で構成し、かつその下を中空構造とした装置が開示されている。この装置では、載置面下の中空部に設置された静電センサによりウェハの反り量を測定し、中空部内の圧力を変化させることでウェハの載置面の形状を変形させることができる。
特開2012−156196号公報 特開2000−124299号公報
上記特許文献1では、ウェハの反り量がレーザ光を用いた計測装置により測定される。そのため、たとえばスパッタリング装置のように金属膜を成膜する装置においては、レーザの入射光および反射光を通過させるための窓に金属膜が付着してレーザ光が十分に透過することができず、ウェハの反り量の測定が困難になる。そのため、通過窓に付着した金属膜の除去や窓自体の交換が必要となり、洗浄や交換部品のコストあるいは装置の停止時間が増加するという問題がある。
上記特許文献2では、静電センサや光学センサを用いてウェハまでの距離を検知することでウェハの反り量が測定される。そのため、スパッタリングプロセスのようにウェハの温度を150〜300℃程度の高温に保持する必要がある場合には、高温下で動作し、かつ必要な精度が得られるセンサが必要となる。一般には、センサを断熱、冷却するための機構を設けることが簡便であるが、部品点数が増大し、またセンサ自体が大きくなるため設置箇所が制限されるという問題がある。さらに静電センサを用いる場合には、ウェハの反り量が載置部の裏面から薄膜を介して間接的に測定されるため、ウェハの位置を精度良く測定することが困難であるという問題もある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、ウェハの反り量を容易に測定することにより、反りが発生したウェハに対してより均一な処理を行うことが可能なウェハ処理装置を提供することである。
本発明に従ったウェハ処理装置は、ウェハを載置するためのウェハ載置部と、ウェハとウェハ載置部との隙間にガスを供給するためのガス供給部と、上記ガスの圧力を測定するための圧力測定部とを備えている。ウェハ載置部は、圧力測定部により測定された上記ガスの圧力の情報に基づいて、ウェハに対して相対的に移動可能に構成されている。
本発明に従ったウェハ処理装置では、ウェハとウェハ載置部との隙間に供給されるガスの圧力を圧力測定部により測定することができる。これにより、上記ガスの圧力に基づいてウェハとウェハ載置部との隙間の大きさを推定することができる。その結果、ウェハの反り量を容易に測定することができる。また、上記ウェハ処理装置では、上記ガスの圧力の情報に基づいてウェハ載置部をウェハに対して相対移動させることができる。これにより、ウェハとウェハ載置部との隙間を小さくするように、ウェハ載置部をウェハに対して相対移動させることができる。その結果、ウェハとウェハ載置部との隙間に起因したウェハ面内の温度分布の悪化が抑制される。したがって、本発明に従ったウェハ処理装置によれば、反りが発生したウェハに対して均一な処理(たとえば均一な特性を有する膜の成膜処理)などを行うことができる。
実施の形態1に係るスパッタリング装置の構成を示す概略断面図である。 実施の形態1に係るスパッタリング装置におけるウェハ載置部の構成を示す概略斜視図である。 図1中における領域Aの拡大図である。 実施の形態1に係るスパッタリング装置におけるアクチュエータの配置を示す概略図である。 実施の形態1に係るスパッタリング装置におけるガス供給部の構成を示す概略図である。 実施の形態1に係るスパッタリング装置におけるウェハ載置部の制御機構を説明するための概略図である。 熱伝達ガスの圧力に対するウェハとウェハ載置部との隙間の関係を示すグラフである。 実施の形態1に係る成膜方法における熱伝達ガスの圧力制御を説明するためのグラフである。 実施の形態2に係るスパッタリング装置の構成を示す概略断面図である。 実施の形態3に係るスパッタリング装置におけるウェハ載置部の構成を示す概略上面図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。なお、以下の図面において、同一または相当する部分には同一の参照番号を付し、その説明は繰り返さない。
(実施の形態1)
まず、本発明の一実施の形態である実施の形態1について説明する。図1は、本実施の形態に係るウェハ処理装置としてのスパッタリング装置1Aの構成を概略的に示す断面図である。図1を参照して、スパッタリング装置1Aは、被成膜物であるウェハ10上にアルミニウム膜などの金属膜を成膜するためのものである。スパッタリング装置1Aは、ウェハ載置部2と、熱伝達ガス供給部(ガス供給部)3と、真空チャンバ4と、蓋5と、イオンソースガス供給部6と、ウェハクランプ7(クランプ部)と、直流電源8と、排気部9とを主に備えている。
蓋5は、真空チャンバ4の上部に配置されている。真空チャンバ4と蓋5との接触部にはOリング(図示しない)などのシール部材が設けられている。これにより、真空チャンバ4内の真空状態を保持することが可能となっている。蓋5は、ターゲット材11を配置するための下面5aを有している。これにより、ターゲット材11を、材料の供給面11aがウェハ10の表(おもて)面10aと対向するように配置することが可能となっている。
真空チャンバ4の側面には排気部9が設けられている。これにより、真空ポンプ(図示しない)を用いて排気部9から真空チャンバ4内を排気して所望の真空度を達成することが可能となっている。また、真空チャンバ4の側面にはイオンソースガス供給部6が設けられている。イオンソースガス供給部6はマスフローコントローラ(図示しない)を介してガス供給源(図示しない)に接続されている。これにより、ガス供給源から供給されたアルゴンガス(イオンソースガス)を、イオンソースガス供給部6から真空チャンバ4内に供給することが可能となっている。
真空チャンバ4には、開閉シャッター(図示しない)が設けられていてもよい。これにより、搬送ロボット(図示しない)などを用いてウェハ10を自動で真空チャンバ4内に搬入することができる。また、開閉シャッターが設けられない場合には、蓋5を取り外してウェハ10を手動で真空チャンバ4内に搬入することができる。
ウェハ載置部2は、ウェハ10を載置するための円形状の載置面2eを有しており、真空チャンバ4内の底部4a側に設置されている。ウェハ載置部2の詳細な構成については後述する。
ウェハクランプ7は、円形状のウェハ10の外周部を表面10a側から自重により押さえることにより、ウェハ10を保持する。これにより、ウェハ載置面2e上のウェハ10の位置を固定することができる。ウェハクランプ7は手動でウェハ10上に設置されるものであってもよいし、上下方向(ウェハ10の厚み方向)に移動する駆動機構(図示しない)により自動で設置されるものであってもよい。
直流電源8は、真空チャンバ4の外部に配置されており、ターゲット材11およびウェハ載置部2にそれぞれ接続されている。ウェハ載置部2は、端子ポート(図示しない)を介して電線により直流電源8と接続されている。これにより、ターゲット材11とウェハ載置部2との間に所定の電圧を印加することが可能となっている。
熱伝達ガス供給部3は、ウェハ10とウェハ載置部2との隙間に熱伝達ガスを供給し、ウェハ10の裏面10bとウェハ載置部2との間の熱交換を行うためのものである。熱伝達ガス供給部3は、たとえばアルゴンガス(イオンソースガスと同じ)などの熱伝達ガスを供給する。熱伝達ガス供給部3の詳細な構成については後述する。
次に、ウェハ載置部2の詳細な構成について図1〜図4を参照して説明する。図1および図2を参照して、ウェハ載置部2は、円柱形状を有する第1ウェハ載置部2aと、中空部が形成された円筒形状を有する第2ウェハ載置部2b〜2dとを主に含んでいる。第1および第2ウェハ載置部2a〜2dは、図1および図2に示すように中心軸を共有するように(同心円状に)配置されている。より具体的には、第2ウェハ載置部2bは第1ウェハ載置部2aよりも直径が大きく、第1ウェハ載置部2aの外周を取り囲むように配置されている。また、第2ウェハ載置部2cは第2ウェハ載置部2bよりも直径が大きく、第2ウェハ載置部2bの外周を取り囲むように配置されている。また、第2ウェハ載置部2dは第2ウェハ載置部2cよりも直径が大きく、第2ウェハ載置部2cの外周を取り囲むように配置されている。
図1および図3を参照して、第1および第2ウェハ載置部2a〜2dのうち互いに隣り合うもの同士は、載置面2e側においてメンブレン25により接続されている。より具体的には、第1ウェハ載置部2aは、メンブレン25により第2ウェハ載置部2bと接続されている。また、第2ウェハ載置部2bは、メンブレン25により第2ウェハ載置部2cと接続されている。また、第2ウェハ載置部2cは、メンブレン25により第2ウェハ載置部2dと接続されている。メンブレン25は、たとえばステンレスなどの弾性を有する金属材料からなり、溶接や接着などの方法により第1および第2ウェハ載置部2a〜2dと接続されている。また、メンブレン25は、図3に示すように弛んだ状態となっており、また複数箇所(たとえば2箇所または3箇所)折り曲げられた蛇腹状となっていてもよい。このようにメンブレン25が弾性材料からなることにより、メンブレン25により接続された第1および第2ウェハ載置部2a〜2dの各々は上下方向(ウェハ10の厚み方向)において互いに相対移動が可能となっている。なお、第1および第2ウェハ載置部2a〜2dは電線(図示しない)により電気的に接続されているため、直流電源8からウェハ載置部2全体に均一に電流を供給することが可能となっている。
図1を参照して、第1および第2ウェハ載置部2a〜2dの内部にはヒータ21(21a〜21d)が複数配置されている。ヒータ21はたとえば電熱ヒータであり、温度センサ(図示しない)の測定値を検知して載置面2eの温度を制御する。また、第1および第2ウェハ載置部2a〜2dの内部には、冷却液路22(22a〜22d)(冷却機構)が複数設けられている。冷却液路22には、たとえばチラー(図示しない)を用いて一定温度に保持された水(冷却液)を供給することができる。なお、ヒータ21への電力の供給および冷却液路22への冷却液の供給は、真空チャンバ4の外部に配置された供給源(図示しない)を用いて行うことができる。
第1および第2ウェハ載置部2a〜2dの下部(載置面2e側とは反対側)にはアクチュエータ23(23a〜23d)が各々配置されている。アクチュエータ23は、真空チャンバ4の底部4aに設置されている。アクチュエータ23は、たとえば圧電素子を用いたものやサーボモータなどであり、第1および第2ウェハ載置部2a〜2dを上下方向(ウェハ10の厚み方向)に移動させる。これにより、第1および第2ウェハ載置部2a〜2dは、互いに独立して上下方向に移動可能となっている。
第1および第2ウェハ載置部2a〜2dの各々には少なくとも1つのアクチュエータ23が設けられており、その個数は特に限定されない。たとえば、図4に示すように第1ウェハ載置部2aに対して1個のアクチュエータ23aが設置され、第2ウェハ載置部2b〜2dに対して複数(たとえば4個)のアクチュエータ23b〜23dが周方向において等間隔に設置されていてもよい。
次に、熱伝達ガス供給部3の詳細な構成について図1、図2および図5を参照して説明する。図1および図5を参照して、熱伝達ガス供給部3は、ガス配管31(31a〜31d)と、マスフローコントローラ32(32a〜32d)と、圧力計33(33a〜33d)(圧力測定部)と、バルブ34と、ガス供給源35と、ガスノズル36(36a〜36d)とを主に含んでいる。
ガス配管31は一方がウェハ載置部2と接続されており、他方がバルブ34を介して真空チャンバ4の外部に配置されたガス供給源35と接続されている。より具体的には、ガス配管31は分岐構造を有しており、分岐した各々のガス配管31a〜31dが第1および第2ウェハ載置部2a〜2dの内部に配置されている。
マスフローコントローラ32a〜32dは、分岐したガス配管31a〜31dの各々に取り付けられている。これにより、各ガス配管31a〜31d内の熱伝達ガスの流量を調節することが可能となっている。また、圧力計33a〜33dは、分岐したガス配管31a〜31dの各々に取り付けられている。これにより、各ガス配管31a〜31d内の熱伝達ガスの圧力を測定することが可能となっている。
図1および図2を参照して、ガスノズル36a〜36dは、ガス配管31a〜31dの先端部(載置面2e側)に設けられている。これにより、ガス供給源35から各ガス配管31a〜31dに供給された熱伝達ガスが、ガスノズル36a〜36dより吐出されるようになっている。そして、熱伝達ガスはウェハ10の裏面10bとウェハ載置部2との隙間に供給され、ウェハ10とウェハ載置部2との間の伝熱のために用いられる。
また、上述のように第1および第2ウェハ載置部2a〜2dとメンブレン25とは溶接などにより確実に接合されている。そのため、熱伝達ガスはウェハ10とウェハ載置部2との隙間において均一に行き渡り、かつ載置面2eから下方への漏れが防止される。これにより、熱伝達ガスの圧力を圧力計33a〜33dを用いて高精度に検知することが可能となっている。
また、ガスノズル36の数は、熱伝達ガスの流量や種類またはウェハ10の大きさに応じて適宜選択することが可能であり、特に限定されない。たとえば、図2に示すように第1ウェハ載置部2aに対して1個のガスノズル36aが設けられ、第2ウェハ載置部2b〜2dに対して複数(たとえば4個)のガスノズル36b〜36dが周方向において等間隔に設けられていてもよい。
次に、ウェハ載置部2の動作機構について図6および図7を参照して説明する。図6を参照して、圧力計33a〜33dは制御部40と接続されている。これにより、測定された熱伝達ガスの圧力値を制御部40に入力可能となっている。また、アクチュエータ23a〜23dは制御部40と接続されている。これにより、制御部40によりアクチュエータ23の変位量を制御することで、第1および第2ウェハ載置部2a〜2dの上下方向(ウェハの厚み方向)への移動を制御可能となっている(図1参照)。すなわち、各圧力計33a〜33dにより測定された熱伝達ガスの圧力の情報(圧力値)に基づいて、第1および第2ウェハ載置部2a〜2dの各々をウェハ10に対して相対的に移動させることが可能となっている。
以上のように、本実施の形態に係るスパッタリング装置1Aでは、ウェハ10とウェハ載置部2との隙間に供給される熱伝達ガスの圧力を圧力計33により測定することができる。これにより、熱伝達ガスの圧力に基づいてウェハ10とウェハ載置部2との隙間の大きさを推定することができる。より具体的には、圧力計33の測定値が小さい場合にはウェハ10とウェハ載置部2との隙間が大きく、圧力計33の測定値が大きい場合には隙間が小さいことを推定することができる。このようにしてウェハ10の反り量を容易に測定することができる。
また、スパッタリング装置1Aでは、熱伝達ガスの圧力の情報に基づいてウェハ載置部2をウェハ10に対して相対移動させることができる。より具体的には、圧力計33a〜33dにより熱伝達ガスの圧力を測定し、圧力計33a〜33dと接続された制御部40を用いてウェハ10との隙間を小さくするように第1および第2ウェハ載置部2a〜2dの各々を上下方向(ウェハ10の厚み方向)に移動させることができる。その結果、ウェハ10とウェハ載置部2との隙間に起因したウェハ面内の温度分布の悪化が抑制され、ウェハ10上に成膜されるアルミニウム膜の特性(たとえば電気抵抗など)をより均一化することができる。このように本実施の形態に係るスパッタリング装置1Aによれば、ウェハ10の反り量を容易に測定することにより、反りが発生したウェハ10に対して均一な特性を有する膜を成膜することができる。
また、スパッタリング装置1Aは、ウェハ載置部2側とは反対側からウェハ10を保持するためのウェハクランプ7を備えていてもよい。これにより、載置面2e上でのウェハ10の位置が固定されるため、ガスノズル36から吐出された熱伝達ガスによりウェハ10の位置が変動することを防止することができる。その結果、圧力計33による熱伝達ガスの圧力測定を安定に行うことができる。
また、スパッタリング装置1Aは、複数のウェハ載置部2(2a〜2d)を備えていてもよい。そして、複数のウェハ載置部2a〜2dの各々は、各圧力計33(33a〜33d)により測定された熱伝達ガスの圧力の情報に基づいて、ウェハ10に対して相対的に移動可能に構成されていてもよい。より具体的には、スパッタリング装置1Aは、円柱形状を有する第1ウェハ載置2aと、第1ウェハ載置部2aの外周を取り囲むように配置される第2ウェハ載置部2b〜2dとを備えていてもよい。これにより、図1に示すようにウェハ中心からの距離に比例してウェハ10の反り量が大きくなる場合などにおいて、載置面2eをウェハ10の裏面10bに沿った状態とすることが容易になる。
また、スパッタリング装置1Aにおいて、ウェハ載置部2は冷却液路22を有していてもよい。これにより、成膜中の発熱によるウェハ載置部2の温度上昇を抑制することができる。その結果、成膜中においてもウェハ載置部2を一定温度に保持することができる。
次に、本実施の形態に係るウェハ処理方法について、上記スパッタリング装置1Aを用いたアルミニウム膜の成膜方法を例に説明する。本実施の形態に係るウェハ処理方法では、まず、ウェハを準備する工程が実施される。この工程では、図1を参照して、被成膜物(ワーク)であるウェハ10が準備される。ウェハ10は、シリコンからなり、円板形状を有している(直径:200mm、厚み:700μm)。
ウェハ10の表面10aには素子(図示しない)が形成されており、さらに素子を覆うような絶縁膜(図示しない)が化学気相成長装置により成膜されている。そのため、成膜後の残留応力の影響により、ウェハ10は図1に示すように表面10a側に向かい凸状に沿った形状を有している。
次に、ウェハ上に成膜する工程が実施される。この工程では、図1を参照して、まず真空ポンプ(図示しない)により真空チャンバ4内が所定圧力(たとえば1×10−5Pa)に保持され、かつヒータ21が所定温度(たとえば200℃)に設定される。また、冷却液路22には冷却水が予め供給される。これにより、成膜中のグロー放電により発熱した場合でもウェハ載置部2の温度を一定に保持することができる。
次に、ウェハ10が搬入される前に、載置面2eが平らになるようにウェハ載置部2の高さが調整される。より具体的には、制御部40(図6参照)を用いてアクチュエータ23の変位量を調整することにより、第1および第2ウェハ載置部2a〜2dの各々が上下方向に可動する。これにより、載置面2eが平らな状態とされる。載置面2eが平らになった後、ウェハ10が真空チャンバ4内に搬入され、載置面2e上に載置される。そして、ウェハクランプ7によりウェハ10の外周が固定される。
次に、ガス供給源35からアルゴンガス(熱伝達ガス)が供給され、ガス配管31a〜31dを通じてガスノズル36a〜36dより吐出される。そして、一定時間(たとえば60s)アルゴンガスを流すことにより、ウェハ10とウェハ載置部2との隙間にアルゴンガスが充満する。アルゴンガスの流量はマスフローコントローラ32a〜32dにより、たとえば3.4(Pa・m/s)に調整される。
次に、圧力計33a〜33dによりアルゴンガスの圧力が測定される。ここで、図7に示すように、ウェハ10とウェハ載置部2との隙間が大きい場合にはアルゴンガスの流出抵抗が低下するため圧力が低下し、一方隙間が小さい場合には圧力が向上する(図7中の横軸は熱伝達ガスの圧力を示し、縦軸はウェハとウェハ載置部との隙間を示す)。これにより、各圧力計33a〜33dの測定値によりウェハ10とウェハ載置部2との隙間の大きさを推定することができる。そして、ウェハ10とウェハ載置部2との隙間を小さくするように第1および第2ウェハ載置部2a〜2dを上下方向に移動させる。より具体的には、図8を参照して、圧力値が平均値(図8中破線)よりも高い場合(圧力計33a,33b,33d)にはウェハ載置部2を下向きに移動させることにより圧力を低下させ、一方で圧力値が平均値よりも低い場合(圧力計33c)にはウェハ載置部2を上向きに移動させることにより圧力を増加させる(図8中横軸は各圧力計を示し、縦軸は熱伝達ガスの圧力を示す)。これにより、図1に示すようにウェハ載置部2の載置面2eが、ウェハ10の裏面10bに沿った形状となる。
次に、イオンソースガス供給部6から真空チャンバ4内にアルゴンガスが一定量供給され、真空チャンバ4内の圧力が所定値(たとえば0.3kPa)にまで到達する。次に、直流電源8を動作させることにより、ターゲット材11とウェハ載置部2との間に所定の電力が印加される(電圧:400V、電流:25A)。これにより、ターゲット材11とウェハ載置部2との間にグロー放電が発生し、アルゴンガスがプラズマ化する。そして、発生したアルゴンイオンがターゲット材11の供給面11aに衝突することでアルミニウム原子が飛び出し、これがウェハ10の表面10aに付着し堆積することでアルミニウム膜が成膜される。
アルミニウム膜の厚みは、たとえば水晶振動子を用いた終点検出器による方法や、ダミーウェハ上に形成された膜の厚みを予め確認し、成膜時間に比例させて厚みを算出する方法などにより確認することができる。
また、ウェハ10は成膜中のグロー放電により加熱されるため、ウェハ10の厚み方向において温度勾配が生じる。これにより、アルミニウム膜が成膜される表面10a側が裏面10b側に比べて膨張し易くなり、ウェハ10は表面10a側に向かいさらに凸状に沿った状態となる。そのため、成膜開始前だけではなく成膜中にも圧力計33a〜33dによりアルゴンガスの圧力値を確認し、必要に応じてウェハ載置部2を上下方向に移動させることが好ましい。このようにすることで、成膜中において載置面2eがウェハ10の裏面10bに沿った状態を維持することができる。
アルミニウム膜の厚みが所定値にまで達した後、電圧の印加を停止させ、またイオンソースガスおよび熱伝達ガスの供給を停止させる。その後、ウェハクランプ7が外され、ウェハ10が真空チャンバ4の外部に搬出されて本実施の形態に係るウェハ処理方法が完了する。
以上のように本実施の形態に係るウェハ処理方法では、上記本実施の形態に係るウェハ処理装置であるスパッタリング装置1Aが用いられる。そのため、ウェハ10において既に反りが発生している場合や成膜中にウェハ10の反りが大きくなった場合でも、載置面2eが裏面10bに沿った状態を維持しつつ成膜処理を行うことができる。これにより、ウェハ10とウェハ載置部2との間の伝熱効率の低下が抑制され、ウェハ10の面内における温度分布の悪化を抑制することができる。その結果、成膜されるアルミニウム膜の電気抵抗などの特性がより均一になり、パワー半導体チップの歩留まりを向上させることができる。
(実施の形態2)
次に、本発明の他の実施の形態である実施の形態2について説明する。本実施の形態に係るウェハ処理装置は、基本的には上記実施の形態1に係るスパッタリング装置1Aと同様の構成を備え、かつ同様の効果を奏する。しかし、本実施の形態に係るスパッタリング装置1B(ウェハ処理装置)は、主にウェハ載置部の構成において上記実施の形態1に係るスパッタリング装置1Aとは異なっている。
図9を参照して、本実施の形態に係るスパッタリング装置1Bは、被成膜物であるウェハ10上にアルミニウム膜などを成膜するためのものであり、ウェハ載置部50と、熱伝達ガス供給部60(ガス供給部)と、窒素ガス供給部70と、ヒータ80と、真空チャンバ4と、蓋5と、イオンソースガス供給部6と、ウェハクランプ7と、直流電源8と、排気部9とを主に備えている。
ウェハ載置部50は、被成膜物であるウェハ10を載置するためのものであり、メンブレン51(弾性部材)と、載置部本体52とを主に含んでいる。載置部本体52は円筒形状を有し、真空チャンバ4の底部4aに設置されている。メンブレン51は、たとえばステンレスなどの弾性を有する金属材料からなり、載置部本体52上に配置されている。また、メンブレン51、載置部本体52および真空チャンバ4(底部4a)により取り囲まれた領域は、中空部50aとなっている。中空部50a内の圧力は、真空チャンバ4の底部4a側に設けられた圧力計53により測定可能となっている。
窒素ガス供給部70は、中空部50a内に窒素ガスを供給し、または中空部50aを減圧することにより中空部50a内の圧力を制御するためのものである。窒素ガス供給部70は、加圧配管71と、減圧配管72と、分岐バルブ73とを主に含み、真空チャンバ4の底部4a側に設けられている。加圧配管71は窒素ガスボンベ(図示しない)と接続されており、減圧配管72は真空ポンプ(図示しない)と接続されている。これにより、加圧配管71を通じて窒素ガスを供給することにより中空部50a内を増圧させ、また減圧配管72を介して中空部50a内を減圧することが可能となっている。このように中空部50a内の圧力を制御することにより、メンブレン51を上下方向(ウェハ10の厚み方向)に弾性変形させることが可能となっている。なお、加圧配管71と減圧配管72の使用状態は分岐バルブ73により切替可能となっている。
熱伝達ガス供給部60は、ウェハ10とウェハ載置部50との隙間に熱伝達ガスを供給し、ウェハ10の裏面10bとウェハ載置部50との間の熱交換を行うためのものである。熱伝達ガス供給部60は、ガス配管61(61a,61b)と、マスフローコントローラ62(62a,62b)と、圧力計63(63a,63b)(圧力測定部)と、バルブ64と、ガス供給源65と、ガスノズル66(66a,66b)と、ジャバラ67(67a,67b)とを主に含んでいる。
ガス配管61は一方が真空チャンバ4内に位置し、他方がバルブ64を介してガス供給源65と接続されている。より具体的には、ガス配管61は分岐構造を有しており、分岐した各々のガス配管61a,61bが中空部50a内に位置している。
マスフローコントローラ62a,62bは、分岐したガス配管61a,61bの各々に取り付けられている。これにより、各ガス配管61a,61b内の熱伝達ガスの流量を調節することが可能となっている。また、圧力計63a,63bは、分岐したガス配管61a,61bの各々に取り付けられている。これにより、各ガス配管61a,61b内の熱伝達ガスの圧力を測定することが可能となっている。
ガスノズル66a,66bは、ガス配管61a,61bの先端部(載置面50b側)に設けられている。これにより、ガス供給源65から供給された熱伝達ガスが、ガス配管61a,61bを通じてガスノズル66a,66bより吐出されるようになっている。そして、熱伝達ガスはウェハ10の裏面10bとメンブレン51(ウェハ載置部50)との隙間に供給される。
ジャバラ67a,67bは伸縮性を有しており、ガス配管61a,61bの各々と接続されている。これにより、たとえばメンブレン51がウェハ10に接近する向き(上向き)に変形した場合またはウェハ10から離れる向き(下向き)に変形した場合には、ジャバラ67a,67bがこれに対応して伸縮することができる。
ヒータ80は中空部50a内に配置されており、中空部50a内に供給された窒素ガスを温める。これにより、メンブレン51を所定温度に保持することが可能となっている。また、ヒータ80の出力は、温度センサおよび温度制御器(図示しない)により調整される。
また、圧力計63a,63bは実施の形態1と同様に制御部(図示しない)と接続されており、測定された熱伝達ガスの圧力値は当該制御部に入力可能となっている。また、窒素ガス供給部70は当該制御部と接続されており、中空部50aへの窒素ガスの供給または中空部50aの減圧を当該制御部により行うことが可能となっている。これにより、各圧力計63a,63bにより測定された熱伝達ガスの圧力の情報に基づいて中空部50a内の圧力を調整してメンブレン51を弾性変形させ、ウェハ10に対してメンブレン51を相対移動させることが可能となっている。
以上のように本実施の形態に係るスパッタリング装置1Bでは、ウェハ載置部50が弾性部材であるメンブレン51を有しており、かつ、圧力計63a,63bにより測定された熱伝達ガスの圧力の情報に基づいてメンブレン51が弾性変形することにより、ウェハ10に対して相対的に移動可能に構成されている。これにより、上記実施の形態1の場合と同様にウェハ10とウェハ載置部50との隙間を小さくすることでウェハ10の面内の温度分布の悪化を抑制することができる。そして、上記実施の形態1の場合と比べて部品点数が少なくなるため、装置構成をより簡略化することができる。
次に、本実施の形態に係るウェハ処理方法について、スパッタリング装置1Bを用いたアルミニウム膜の成膜方法を例に説明する。図9を参照して、本実施の形態に係るウェハ処理方法では、まず上記実施の形態1と同様にウェハ10が準備され、かつ真空チャンバ4内の圧力およびヒータ80の温度が各々設定される。
次に、ウェハ10が搬入される前に、分岐バルブ73を減圧配管72側に切り替えることにより、中空部50a内が減圧される。これにより、メンブレン51が下向き(ウェハ10から離れる向き)に弾性変形する。次に、ウェハ10が真空チャンバ4内に搬入され、載置面50b上に載置される。そして、ウェハクランプ7によりウェハ10の外周が固定される。
次に、ガス供給源65からアルゴンガス(熱伝達ガス)が供給され、ガス配管61a,61bを通じてガスノズル66a,66bより吐出される。これにより、ウェハ10とメンブレン51(ウェハ載置部50)との隙間にアルゴンガスが充満する。そして、圧力計63a,63bによりアルゴンガスの圧力が測定される。この場合、ウェハ10とメンブレン51との隙間が大きい中央部の測定値(圧力計63aの測定値)が小さくなり、一方隙間が小さい両端部の測定値(圧力計63bの測定値)が大きくなる。
次に、分岐バルブ73を加圧配管71側に切り替えて中空部50a内を増圧する。これにより、メンブレン51を上向き(ウェハ10に接近する向き)に弾性変形させる。そして、各圧力計63a,63bの値が同じなった後、窒素ガスの供給が停止される。その後、上記実施の形態1の場合と同様にアルミニウム膜の成膜が開始される。また、成膜中の発熱によりウェハ10の反り状態が変化した場合には、中空部50a内の圧力を調整してメンブレン51を弾性変形させることにより、載置面50bが裏面10bに沿った状態が維持される。そして、アルミニウム膜の成膜が完了した後にウェハ10が真空チャンバ4から搬出され、本実施の形態に係るウェハ処理方法が完了する。
(実施の形態3)
次に、本発明のさらに他の実施の形態である実施の形態3について説明する。本実施の形態に係るウェハ処理装置は、基本的には上記実施の形態1に係るスパッタリング装置1Aと同様の構成を備え、かつ同様の効果を奏する。しかし、本実施の形態に係るスパッタリング装置(ウェハ処理装置)は、主にウェハ載置部の構成において上記実施の形態1に係るスパッタリング装置1Aとは異なっている。
本実施の形態に係るスパッタリング装置におけるウェハ載置部90の構成について、図10を参照して説明する。図10を参照して、ウェハ載置部90は、被成膜物であるウェハを載置するためのものであり、上記実施の形態1の場合と同様に円柱形状を有する第1ウェハ載置部91と、第1ウェハ載置部の外周を取り囲むように配置される第2ウェハ載置部92,93,94とを主に含んでいる。また、図10に示すように第2ウェハ載置部92〜94の各々は、円周方向に沿って等間隔に分割されている。そのため、分割された第2ウェハ載置部92〜94は、図10に示すような扇形形状を有している。本実施の形態では、第2ウェハ載置部92〜94の各々は8つに分割されているが、分割方法は特に限定されない。
分割された第1および第2ウェハ載置部91〜94の各々は、上記実施の形態1と同様にメンブレン25により接続されている。また、分割された第1および第2ウェハ載置部91〜94の各々には、熱伝達ガスを吐出するためのガスノズル100が設けられている。そして、第1および第2ウェハ載置部91〜94の各々は、圧力計(図示しない)により測定された熱伝達ガスの圧力の情報に基づいて、ウェハに対して相対的に移動可能となっている。
上記実施の形態1および2のスパッタリング装置1A,1Bは、ウェハ中心からの距離に比例してウェハの反り量が大きくなる場合に好適に用いることができる。これに対して、本実施の形態に係るウェハ処理装置ではウェハ載置部をさらに分割することにより、ウェハがより複雑な反り形状を有する場合でも、ウェハとウェハ載置部との隙間を容易に小さくすることができる。その結果、上記実施の形態1および2の場合と同様に、反りが発生したウェハに対して均一な特性を有する膜を成膜することができる。
上記実施の形態1〜3ではスパッタリング装置を例に本発明のウェハ処理装置について説明したが、本発明のウェハ装置はこれに限定されるものではない。すなわち、本発明のウェハ処理装置は、たとえばアニール装置やエッチング装置などの他のウェハ処理装置であってもよく、これらの場合でも上記実施の形態1〜3と同様に反りが発生したウェハに対して均一な処理を行うことが可能である。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明のウェハ処理装置は、反りが発生したウェハに対してより均一な処理を行うことが要求されるウェハ処理装置において、特に有利に適用され得る。
1A,1B スパッタリング装置、2,50,90 ウェハ載置部、2a,91 第1ウェハ載置部、2b,2c,2d,92,93,93 第2ウェハ載置部、2e,50b 載置面、3,60 熱伝達ガス供給部、4 真空チャンバ、4a 底部、5 蓋、5a 下面、6 イオンソースガス供給部、7 ウェハクランプ、8 直流電源、9 排気部、10 ウェハ、10a 表(おもて)面、10b 裏面、11 ターゲット材、11a 供給面、21(21a,21b,21c,21d),80 ヒータ、22(22a,22b,22c,22d) 冷却液路、23(23a,23b,23c,23d) アクチュエータ、25,51 メンブレン、31(31a,31b,31c,31d),61(61a,61b) ガス配管、32(32a,32b,32c,32d),62(62a,62b) マスフローコントローラ、33(33a,33b,33c,33d),53,63(63a,63b) 圧力計、34,64 バルブ、35,65 ガス供給源、36(36a,36b,36c,36d),66(66a,66b),100 ガスノズル、40 制御部、50a 中空部、52 載置部本体、67(67a,67b) ジャバラ、70 窒素ガス供給部、71 加圧配管、72 減圧配管、73 分岐バルブ。

Claims (7)

  1. ウェハを載置するためのウェハ載置部と、
    前記ウェハと前記ウェハ載置部との隙間にガスを供給するためのガス供給部と、
    前記ガスの圧力を測定するための圧力測定部とを備え、
    前記ウェハ載置部は、前記圧力測定部により測定された前記ガスの圧力の情報に基づいて、前記ウェハに対して相対的に移動可能に構成されている、ウェハ処理装置。
  2. 前記ウェハ載置部側とは反対側から前記ウェハを保持するためのクランプ部をさらに備える、請求項1に記載のウェハ処理装置。
  3. 複数の前記ウェハ載置部を備え、
    複数の前記ウェハ載置部の各々は、前記圧力測定部により測定された前記ガスの圧力の情報に基づいて、前記ウェハに対して相対的に移動可能に構成されている、請求項1または2に記載のウェハ処理装置。
  4. 前記複数のウェハ載置部は、円柱形状を有する第1ウェハ載置部と、前記第1ウェハ載置部の外周を取り囲むように配置される第2ウェハ載置部とを含む、請求項3に記載のウェハ処理装置。
  5. 前記第2ウェハ載置部は、周方向に分割されている、請求項4に記載のウェハ処理装置。
  6. 前記ウェハ載置部は、冷却機構を有する、請求項1〜5のいずれか1項に記載のウェハ処理装置。
  7. 前記ウェハ載置部は、弾性部材を有し、かつ、前記圧力測定部により測定された前記ガスの圧力の情報に基づいて前記弾性部材が弾性変形することにより、前記ウェハに対して相対的に移動可能に構成されている、請求項1または2に記載のウェハ処理装置。
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KR20200083916A (ko) * 2018-12-29 2020-07-09 마이크론 테크놀로지, 인크 개별적으로 제어 가능한 영역들을 갖는 접합 척 및 관련 시스템 및 방법

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