JP2014211616A - データドライバおよび表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高速化を図ることができるデータドライバを提供する。【解決手段】表示パネルのデータ線を駆動するために用いられるデータドライバであって、電圧の高い順または電圧の低い順に並ぶ少なくとも3種類の基準電圧を供給する基準電圧部と、隣接する基準電圧の間に接続され、基準電圧を分圧した複数の分圧ノードを有する抵抗回路と、入力される階調信号の値に応じて、基準電圧および分圧ノードの電圧のうちいずれか1つの電圧を選択して出力させるセレクタ部とを含み、階調信号の値に応じて出力すべき電圧が分圧ノードの電圧であるとき、セレクタ部は、該当する分圧ノードを含む抵抗回路に接続された2つの基準電圧のうちいずれかの基準電圧を選択し、次いで、該当する分圧ノードの電圧を選択する。【選択図】 図5

Description

本開示は、データドライバおよび係るデータドライバを備えた表示装置に関する。
エレクトロルミネッセンス表示パネルや液晶表示パネルといった表示パネルを備えた表示装置にあっては、画像を表示するために、画像の階調に応じた電圧を発生するデータドライバが用いられる。例えば、特開2003−233355号公報(特許文献1)等に開示されているように、複数の基準電圧および基準電圧をラダー抵抗(ガンマ抵抗)などから成る抵抗回路によって分圧した電圧の中から、階調信号の値に応じた電圧を適宜選択して出力するといった構成のデータドライバが知られている。
特開2003−233355号公報
表示装置の高解像度化や高フレームレート化に伴い、データドライバもより高速に動作することが要求される。しかしながら、基準電圧を抵抗回路などによって分圧するといった構成のデータドライバにあっては、ラダー抵抗や寄生容量などによる電圧波形の遅延が、高速動作をさせる上で問題となる。抵抗回路を構成する抵抗の値を小さくすれば波形の遅延を減らすことはできるが、抵抗回路を流れる電流が増加し、データドライバの消費電力が増加する。
従って、本開示の目的は、ラダー抵抗の値を小さくするといったことをすることなく高速化を図ることができるデータドライバ、及び、係るデータドライバを備えた表示装置を提供することにある。
上記の目的を達成するための本開示の第1の態様に係るデータドライバは、
表示パネルのデータ線を駆動するために用いられるデータドライバであって、
電圧の高い順または電圧の低い順に並ぶ少なくとも3種類の基準電圧を供給する基準電圧部と、
隣接する基準電圧の間に接続され、基準電圧を分圧した複数の分圧ノードを有する抵抗回路と、
入力される階調信号の値に応じて、基準電圧および分圧ノードの電圧のうちいずれか1つの電圧を選択して出力させるセレクタ部とを含み、
階調信号の値に応じて出力すべき電圧が分圧ノードの電圧であるとき、セレクタ部は、該当する分圧ノードを含む抵抗回路に接続された2つの基準電圧のうちいずれかの基準電圧を選択し、次いで、該当する分圧ノードの電圧を選択する、
データドライバである。
上記の目的を達成するための本開示の第1の態様に係る表示装置は、
表示パネル、及び、
表示パネルのデータ線を駆動するために用いられるデータドライバ、
を含んでおり、
データドライバは、
電圧の高い順または電圧の低い順に並ぶ少なくとも3種類の基準電圧を供給する基準電圧部と、
隣接する基準電圧の間に接続され、基準電圧を分圧した複数の分圧ノードを有する抵抗回路と、
入力される階調信号の値に応じて、基準電圧および分圧ノードの電圧のうちいずれか1つの電圧を選択して出力させるセレクタ部とを含み、
階調信号の値に応じて出力すべき電圧が分圧ノードの電圧であるとき、セレクタ部は、該当する分圧ノードを含む抵抗回路に接続された2つの基準電圧のうちいずれかの基準電圧を選択し、次いで、該当する分圧ノードの電圧を選択する、
表示装置である。
上記の目的を達成するための本開示の第2の態様に係るデータドライバは、
表示パネルのデータ線を駆動するために用いられるデータドライバであって、
電圧の高い順または電圧の低い順に並ぶ少なくとも3種類の基準電圧を供給する基準電圧部と、
隣接する基準電圧の間に接続され、基準電圧を分圧した複数の分圧ノードを有する抵抗回路と、
入力される階調信号の値に応じて、基準電圧および分圧ノードの電圧のうちいずれか1つの電圧を選択して出力させるセレクタ部とを含み、
階調信号の値に応じて出力すべき電圧が分圧ノードの電圧であるとき、セレクタ部は、少なくとも1つの基準電圧を選択し、次いで、該当する分圧ノードの電圧を選択する、
データドライバである。
上記の目的を達成するための本開示の第2の態様に係る表示装置は、
表示パネル、及び、
表示パネルのデータ線を駆動するために用いられるデータドライバ、
を含んでおり、
データドライバは、
電圧の高い順または電圧の低い順に並ぶ少なくとも3種類の基準電圧を供給する基準電圧部と、
隣接する基準電圧の間に接続され、基準電圧を分圧した複数の分圧ノードを有する抵抗回路と、
入力される階調信号の値に応じて、基準電圧および分圧ノードの電圧のうちいずれか1つの電圧を選択して出力させるセレクタ部とを含み、
階調信号の値に応じて出力すべき電圧が分圧ノードの電圧であるとき、セレクタ部は、少なくとも1つの基準電圧を選択し、次いで、該当する分圧ノードの電圧を選択する、
表示装置である。
本開示の第1の態様および第2の態様に係るデータドライバによれば、階調信号の値に応じて出力すべき電圧が分圧ノードの電圧であるとき、セレクタ部は、基準電圧を選択し、次いで、該当する分圧ノードの電圧を選択する。これによって、データドライバの出力する電圧の立ち上がりや立ち下がりに要する時間が短縮されるので、データドライバの高速化を図ることができる。また、本開示に記載された効果は例示であって限定されるものではなく、また、付加的な効果があってもよい。
図1は、第1の実施形態に係る表示装置の概念図である。 図2は、第n番目のデータ線の駆動に寄与する部分のデータドライバの構成を説明するための模式的な回路図である。 図3Aは、基準電圧を選択して出力する場合の動作を説明するための模式的な回路図である。図3Bは、分圧ノードの電圧を選択して出力する場合の動作を説明するための模式的な回路図である。 図4は、基準電圧を選択して出力する場合の出力アンプの入力部における電圧変化と、分圧ノードの電圧を選択して出力する場合の出力アンプの入力部における電圧変化を説明するための模式的なグラフである。 図5は、セレクタ部が、2つの基準電圧のうち出力すべき電圧に対してオーバーシュートとなる側の基準電圧を選択し、次いで、該当する分圧ノードの電圧を選択する場合の、出力アンプの入力部における電圧変化を説明するための模式的なグラフである。 図6は、セレクタ部が、2つの基準電圧のうち出力すべき電圧に対してアンダーシュートとなる側の基準電圧を選択し、次いで、該当する分圧ノードの電圧を選択する場合の、出力アンプの入力部における電圧変化を説明するための模式的なグラフである。 図7は、第1の実施形態におけるセレクタ部の制御回路の構成を説明するための模式図である。 図8は、第1の実施形態におけるテーブルの構成などを説明するための表である。 図9は、第1の実施形態の変形例におけるセレクタ部の制御回路の構成を説明するための模式図である。 図10は、第1の実施形態の変形例におけるテーブルの構成などを説明するための表である。 図11は、第2の実施形態に係る表示装置において、第n番目のデータ線の駆動に寄与する部分のデータドライバの構成を説明するための模式的な回路図である。 図12は、通常の書き込み動作を説明するための模式図である。 図13は、複数の基準電圧を選択する際の第1例を示す模式図である。 図14は、複数の基準電圧を選択する際の第2例を示す模式図である。 図15は、複数の基準電圧を選択する際の第3例を示す模式図である。 図16Aは、3つの基準電圧を選択するときの回路構成を模式的に示す図である。図16Bは、図16Aに示す回路構成に対して略等価的な回路を示す図である。 図17は、出力アンプの入力部における電圧変化を説明するための模式的なグラフである。 図18は、第2の実施形態の変形例におけるテーブルの構成などを説明するための表である。
以下、図面を参照して、実施形態に基づいて本開示を説明する。本開示は実施形態に限定されるものではなく、実施形態における種々の数値や材料は例示である。以下の説明において、同一要素または同一機能を有する要素には同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。尚、説明は、以下の順序で行う。
1.本開示に係るデータドライバおよび係るデータドライバを備えた表示装置、全般に関する説明
2.第1の実施形態
3.第2の実施形態、その他
[本開示に係るデータドライバおよび係るデータドライバを備えた表示装置、全般に関する説明]
本開示の第1の態様に係るデータドライバ、及び、本開示の第1の態様に係る表示装置に用いられるデータドライバ(以下、これらを単に、本開示の第1の態様に係るデータドライバと呼ぶ場合がある)にあっては、階調信号の値に応じて出力すべき電圧が分圧ノードの電圧であるとき、セレクタ部は、2つの基準電圧のうち出力すべき電圧に対してオーバーシュートとなる側の基準電圧を選択し、次いで、該当する分圧ノードの電圧を選択する構成とすることができる。
あるいは又、本開示の第1の態様に係るデータドライバにあっては、階調信号の値に応じて出力すべき電圧が分圧ノードの電圧であるとき、セレクタ部は、2つの基準電圧のうち出力すべき電圧に対してアンダーシュートとなる側の基準電圧を選択し、次いで、該当する分圧ノードの電圧を選択する構成とすることができる。
本開示の第2の態様に係るデータドライバ、及び、本開示の第2の態様に係る表示装置に用いられるデータドライバ(以下、これらを単に、本開示の第2の態様に係るデータドライバと呼ぶ場合がある)にあっては、階調信号の値に応じて出力すべき電圧が分圧ノードの電圧であるとき、セレクタ部は、出力すべき電圧に対してオーバーシュートとなる側の基準電圧を少なくとも1つ選択し、次いで、該当する分圧ノードの電圧を選択する構成とすることができる。
あるいは又、本開示の第2の態様に係るデータドライバにあっては、階調信号の値に応じて出力すべき電圧が分圧ノードの電圧であるとき、セレクタ部は、出力すべき電圧に対してアンダーシュートとなる側の基準電圧を少なくとも1つ選択し、次いで、該当する分圧ノードの電圧を選択する構成とすることができる。
あるいは又、本開示の第2の態様に係るデータドライバにあっては、階調信号の値に応じて出力すべき電圧が分圧ノードの電圧であるとき、セレクタ部は、出力すべき電圧に対してオーバーシュートとなる側の基準電圧と、アンダーシュートとなる側の基準電圧とを、それぞれ少なくとも1つ選択し、次いで、該当する分圧ノードの電圧を選択する構成とすることができる。
上述した各種の好ましい構成を含む本開示の第1の態様および第2の態様に係るデータドライバ(以下、これらを単に、本開示のデータドライバと呼ぶ場合がある)にあっては、
入力される階調信号の値に対応した、基準電圧を選択する期間の長さと該当する分圧ノードの電圧を選択する期間の長さとを納めたテーブルを更に備えており、
セレクタ部が基準電圧および分圧ノードの電圧を選択する期間は、テーブルに納められたデータに基づいて制御される構成とすることができる。
上述した各種の好ましい構成を含む本開示のデータドライバにあっては、階調信号の値に応じて出力すべき電圧が分圧ノードの電圧であるとき、セレクタ部は、1つの水平走査期間において、プリチャージ期間に基準電圧を選択し、次いで、プリチャージ期間よりも長いデータ書込み期間に該当する分圧ノードの電圧を選択する構成とすることができる。
データドライバは、各構成部分が集積され一体となった構成であってもよいし、適宜別体として構成されていてもよい。基準電圧部や抵抗回路は、例えば、抵抗やオペアンプといった周知の回路素子を用いて構成することができる。また、セレクタ部を構成する各種回路は、記憶回路や論理回路などといった周知の回路から構成することができ、これらも、周知の回路素子を用いて構成することができる。尚、後述する図1に示す走査部や電源部も、周知の回路素子を用いて構成することができる。
本開示の表示装置に用いられる表示パネルとして、液晶表示パネルやエレクトロルミネッセンス表示パネルなどといった、周知の表示パネルを例示することができる。表示パネルの構成は、表示装置としての動作に支障がない限り、特に限定するものではない。
表示パネルは、所謂モノクロ表示の構成であってもよいし、カラー表示の構成であってもよい。カラー表示の構成とする場合には、1つの画素は複数の副画素から成る構成、具体的には、1つの画素は、赤色発光副画素、緑色発光副画素、及び、青色発光副画素の3つの副画素から成る構成とすることができる。更には、これらの3種の副画素に更に1種類あるいは複数種類の副画素を加えた1組(例えば、輝度向上のために白色光を発光する副画素を加えた1組、色再現範囲を拡大するために補色を発光する副画素を加えた1組、色再現範囲を拡大するためにイエローを発光する副画素を加えた1組、色再現範囲を拡大するためにイエロー及びシアンを発光する副画素を加えた1組)から構成することもできる。
表示パネルの画素(ピクセル)の値として、U−XGA(1600,1200)、HD−TV(1920,1080)、Q−XGA(2048,1536)の他、(3840,2160)、(7680,4320)等、画像表示用解像度の幾つかを例示することができるが、これらの値に限定するものではない。
本明細書における各種の条件は、数学的に厳密に成立する場合の他、実質的に成立する場合にも満たされる。設計上あるいは製造上生ずる種々のばらつきの存在は許容される。
以下の説明で用いるタイミングチャートにおいて、各期間を示す横軸の長さ(時間長)は模式的なものであり、各期間の時間長の割合を示すものではない。縦軸においても同様である。また、タイミングチャートにおける波形の形状も模式的なものである。
[第1の実施形態]
第1の実施形態は、本開示の第1の態様に係るデータドライバおよび係るデータドライバを備えた表示装置に関する。
図1は、第1の実施形態に係る表示装置の概念図である。表示装置1は、電流駆動型の発光部と発光部を駆動する駆動回路とを含む表示素子10が、行方向(図1においてX方向)に延びる走査線SCLと列方向(図1においてY方向)に延びるデータ線DTLとに接続された状態で2次元マトリクス状に配列された表示パネル2、及び、データ線DTLに電圧を印加するデータドライバ102を備えている。走査線SCLには、走査部101から走査信号が供給される。表示素子10を構成する発光部は、例えば有機エレクトロルミネッセンス発光部から成る。尚、図示の都合上、図1においては、1つの表示素子10、より具体的には、後述する第(n,m)番目の表示素子10についての結線関係を示した。
表示パネル2は、更に、行方向に並ぶ表示素子10に接続される給電線PS1と、全ての表示素子10に共通に接続される第2の給電線PS2を備えている。給電線PS1には、電源部100から所定の駆動電圧が供給される。第2の給電線PS2には、共通の電圧(例えば接地電位)が供給される。
図1では図示されていないが、表示パネル2が画像を表示する領域(表示領域)は、行方向にN個、列方向にM個、合計N×M個の、2次元マトリクス状に配列された表示素子10から構成されている。表示領域における表示素子10の行数はMであり、各行を構成する表示素子10の数はNである。
また、走査線SCL及び給電線PS1の本数はそれぞれM本である。第m行目(但し、m=1,2・・・,M)の表示素子10は、第m番目の走査線SCLm及び第m番目の給電線PS1mに接続されており、1つの表示素子行を構成する。尚、図1では、給電線PS1mのみが示されている。
また、データ線DTLの本数はN本である。第n列目(但し、n=1,2・・・,N)の表示素子10は、第n番目のデータ線DTLnに接続されている。尚、図1では、データ線DTLnのみが示されている。
表示装置1は、例えばモノクロ表示の表示装置であり、1つの表示素子10が1つの画素を構成する。走査部101からの走査信号によって、表示装置1は行単位で線順次走査される。第m行、第n列目に位置する表示素子10を、以下、第(n,m)番目の表示素子10あるいは第(n,m)番目の画素と呼ぶ。
表示装置1にあっては、第m行目に配列されたN個の画素のそれぞれを構成する表示素子10が同時に駆動される。換言すれば、行方向に沿って配されたN個の表示素子10にあっては、その発光/非発光のタイミングは、それらが属する行単位で制御される。表示装置1の表示フレームレートをFR(回/秒)と表せば、表示装置1を行単位で線順次走査するときの1行当たりの走査期間(いわゆる水平走査期間)は、(1/FR)×(1/M)秒未満である。
表示装置1のデータドライバ102には、例えば図示せぬ装置から、表示すべき画像に応じた階調信号vDSigが入力される。入力される階調信号vDSigのうち、第(n,m)番目の表示素子10に対応する階調信号をvDSig(n,m)またはvDSig_mと表す場合がある。また、階調信号vDSig(n,m)の値に基づいてデータドライバ102がデータ線DTLnに印加する映像信号電圧VSigをVSig(n,m)またはVSig_mと表す場合がある。
説明の都合上、階調信号vDSig(n,m)の階調ビット数は4ビットであるとする。階調値は、表示すべき画像の輝度に応じて、0ないし15のいずれかの値となる。ここでは、階調値が大きいほど表示すべき画像の輝度が高いものとする。尚、上述の階調ビット数は例示に過ぎない。8ビット、12ビット、16ビットおよび24ビットなどといった階調ビット数とした構成であってもよい。
表示素子10は、電流駆動型の発光部ELP、書込みトランジスタTRW、駆動トランジスタTRD、及び、容量部C1を少なくとも備えており、駆動トランジスタTRDのソース/ドレイン領域を介して発光部ELPに電流が流れると発光する。
容量部C1は、駆動トランジスタTRDのソース領域に対するゲート電極の電圧(所謂ゲート−ソース間電圧)を保持するために用いられる。表示素子10の発光状態においては、駆動トランジスタTRDの一方のソース/ドレイン領域(図1において給電線PS1に接続されている側)はドレイン領域として働き、他方のソース/ドレイン領域(発光部ELPの一端、具体的には、アノード電極に接続されている側)はソース領域として働く。容量部C1を構成する一方の電極と他方の電極は、それぞれ、駆動トランジスタTRDの他方のソース/ドレイン領域とゲート電極に接続されている。
書込みトランジスタTRWは、走査線SCLに接続されたゲート電極と、データ線DTLに接続された一方のソース/ドレイン領域と、駆動トランジスタTRDのゲート電極に接続された他方のソース/ドレイン領域とを有する。
駆動トランジスタTRDのゲート電極は、書込みトランジスタTRWの他方のソース/ドレイン領域と容量部C1の他方の電極とに接続されており、駆動トランジスタTRDの他方のソース/ドレイン領域は、容量部C1の一方の電極と発光部ELPのアノード電極とに接続されている。
発光部ELPの他端(具体的には、カソード電極)は、第2の給電線PS2に接続されている。発光部ELPの容量を符号CELで表す。
データドライバ102からデータ線DTLに、表示すべき画像の輝度に応じた電圧が供給された状態で、走査部101からの走査信号により書込みトランジスタTRWが導通状態とされると、容量部C1に表示すべき画像の輝度に応じた電圧が書き込まれる。書込みトランジスタTRWが非導通状態とされた後、容量部C1に保持された電圧に応じて駆動トランジスタTRDに電流が流れ、発光部ELPが発光する。
図2は、第n番目のデータ線の駆動に寄与する部分のデータドライバの構成を説明するための模式的な回路図である。
データドライバ102の構成について詳しく説明する。データドライバ102は、
電圧の高い順または電圧の低い順に並ぶ少なくとも3種類の基準電圧を供給する基準電圧部102Aと、
隣接する基準電圧の間に接続され、基準電圧を分圧した複数の分圧ノードを有する抵抗回路と、
入力される階調信号vDSigの値に応じて、基準電圧および分圧ノードの電圧のうちいずれか1つの電圧を選択して出力させるセレクタ部102Cとを含む。
図2に示す例では、基準電圧部102Aは、符号VGAM0ないしVGAM4で示す5種類の基準電圧を供給する。各基準電圧は、VGAM4>VGAM3>VGAM2>VGAM1>VGAM0といった高低関係を満たすように設定されている。これらの基準電圧は、例えばオペアンプ等から供給されており、基準電圧部102Aの出力インピーダンスは低い。
抵抗回路は、隣接する基準電圧の間に複数直列に接続された符号Roで示す抵抗素子によって構成される。尚、符号102Bは、データドライバ102における抵抗回路以降の部分を示す。
図2に示す例では、基準電圧VGAM4と基準電圧VGAM3との間、基準電圧VGAM3と基準電圧VGAM2との間、及び、基準電圧VGAM2と基準電圧VGAM1との間にそれぞれ4つの抵抗素子Roが直列に接続されている。また、基準電圧VGAM1と基準電圧VGAM0との間には、3つの抵抗素子Roが直列に接続されている。
基準電圧VGAM4と基準電圧VGAM3との間に直列に接続された4つの抵抗素子Roから成る抵抗回路は、基準電圧を分圧した分圧ノードND12,ND13,ND14を有する。尚、基準電圧VGAM4と抵抗回路との接続点をノードND15と表し、基準電圧VGAM3と抵抗回路との接続点をノードND11と表す。
同様に、基準電圧VGAM3と基準電圧VGAM2との間に直列に接続された4つの抵抗素子Roから成る抵抗回路は、基準電圧を分圧した分圧ノードND10,ND9,ND8を有する。尚、説明の都合上、基準電圧VGAM2と抵抗回路との接続点をノードND7と表す。
同様に、基準電圧VGAM2と基準電圧VGAM1との間に直列に接続された4つの抵抗素子Roから成る抵抗回路は、基準電圧を分圧した分圧ノードND6,ND5,ND4を有する。尚、説明の都合上、基準電圧VGAM1と抵抗回路との接続点をノードND3と表す。
基準電圧VGAM1と基準電圧VGAM0との間に直列に接続された3つの抵抗素子Roから成る抵抗回路は、基準電圧を分圧した分圧ノードND2,ND1を有する。尚、説明の都合上、基準電圧VGAM0と抵抗回路との接続点をノードND0と表す。また、以下の説明において、「分圧ノード」を単に「ノード」と表す場合がある。
説明の都合上、基準電圧VGAM4,VGAM3,VGAM2,VGAM1,VGAM0は、それぞれ、15,11,7,3,0[ボルト]といった値に設定されており、また、複数の抵抗素子Roの値は、略一定に設定されているとする。この場合、ノードND15ないしノードND0の電圧は15ないし0[ボルト]であり、また、隣接するノード間の電位差は1[ボルト]である。換言すれば、各ノードNDの電圧は、線形に変化するように設定されている。但し、本開示は、このような構成に限定するものではない。例えば、表示パネルにおける特性の非線形性を補償するように、各ノードNDの電圧が非線形に変化するように設定されている構成であってもよい。
ノードND15ないしND0のそれぞれは、例えばトランジスタから成るスイッチSW15ないしSW0を介して、出力アンプAPoutの入力側に接続されている。そして、スイッチSW15ないしSW0の導通/非導通は、セレクタ部102Cから制御線SL15ないしSL0に供給される信号によって制御される。
基本的には、階調値15の画像を表示するときには、スイッチSW15が選択されて出力アンプAPoutの入力側にノードND15が接続され、階調値14の画像を表示するときには、スイッチSW14が選択されて出力アンプAPoutの入力側にノードND13が接続され、階調値13の画像を表示するときには、スイッチSW13が選択されて出力アンプAPoutの入力側にノードND13が接続される。他の階調値の表示においても同様である。
出力アンプAPoutの出力側は、表示パネル2のデータ線DTLnに接続されている。従って、出力アンプAPoutの出力する映像信号電圧VSigによって、データ線DTLnが駆動される。符号RpDTL,CpDTLはデータ線の寄生抵抗と寄生容量を示す。
ここで、本開示の理解を助けるため、基準電圧を選択して出力する場合と、分圧ノードの電圧を選択して出力する場合の動作を説明する。
図3Aは、基準電圧を選択して出力する場合の動作を説明するための模式的な回路図である。図3Bは、分圧ノードの電圧を選択して出力する場合の動作を説明するための模式的な回路図である。図4は、基準電圧を選択して出力する場合の出力アンプの入力部における電圧変化と、分圧ノードの電圧を選択して出力する場合の出力アンプの入力部における電圧変化を説明するための模式的なグラフである。
図3Aは、基準電圧VGAM4を選択して出力する場合を模式的に示す。この場合、ノードND15から出力アンプAPoutの入力側に至るまでの経路には、抵抗回路を形成する抵抗素子Roは介在しない。従って、経路における寄生抵抗Rpと寄生容量Cpが主に信号の伝播に影響を与える。
図3Bは、分圧ノードND13の電圧を選択して出力する場合を模式的に示す。この場合、ノードND13から出力アンプAPoutの入力側に至るまでの経路には、抵抗回路を形成する抵抗素子Roが介在する。従って、経路における寄生抵抗Rpと寄生容量Cpに加えて、更に抵抗素子Roが信号の伝播に影響を与える。定性的には、図3Aに比べてより信号の遅延が大きくなる。
図4は、基準電圧を選択して出力する場合の出力アンプの入力部における電圧変化と、分圧ノードの電圧を選択して出力する場合の出力アンプの入力部における電圧変化を説明するための模式的なグラフである。
例えば、第(m−2)行の走査期間における階調値が0であるときに、第(m−1)行の走査期間における階調値を15とし第m行の走査期間における階調値を0とするために、スイッチSW15を導通状態とし、次いで、スイッチSW15を非導通状態としスイッチSW0を導通状態としたとする。この場合、基準電圧VGAM4、VGAM0が順次選択される。出力アンプAPoutの入力側の電圧は、図4の実線の波形のように変化する。符号T0to15と符号T15to0は、それぞれ、階調値を15をするときと階調値を0とするときのセトリングタイム(整定時間)を示す。
一方、第(m−2)行の走査期間における階調値が0であるときに、第(m−1)行の走査期間における階調値を13とし第m行の走査期間における階調値を2とするために、スイッチSW13を導通状態とし、次いで、スイッチSW13を非導通状態としスイッチSW2を導通状態としたとする。この場合、分圧ノードND13、ND2の電圧が順次選択されるので、波形の遅延が増加し、出力アンプAPoutの入力側の電圧は、図4の破線の波形のように変化する。符号T0to13と符号T13to2は、それぞれ、階調値を13をするときと階調値を2とするときのセトリングタイムを示す。
図4に例示するように、基準電圧を選択する場合に比べて、分圧ノードの電圧を選択する場合には、セトリングタイムが相対的に長くなる。従って、データドライバの高速化を図るためには、分圧ノードの電圧を選択するときのセトリングタイムを短くする必要がある。
本開示では、階調信号の値に応じて出力すべき電圧が分圧ノードの電圧であるとき、セレクタ部は、該当する分圧ノードを含む抵抗回路に接続された2つの基準電圧のうちいずれかの基準電圧を選択し、次いで、該当する分圧ノードの電圧を選択する。
上述した動作によれば、例えば所定の走査期間において継続して分圧ノードの電圧を選択する場合に比べて、波形の立ち上がり/立ち下がりをより急峻にすることができる。これによって、セトリングタイムの短縮化を図ることができる。
ここで、階調信号の値に応じて出力すべき電圧が分圧ノードの電圧であるとき、セレクタ部は、2つの基準電圧のうち出力すべき電圧に対してオーバーシュートとなる側の基準電圧を選択し、次いで、該当する分圧ノードの電圧を選択するといった構成とすることができるし、あるいは又、セレクタ部は、2つの基準電圧のうち出力すべき電圧に対してアンダーシュートとなる側の基準電圧を選択し、次いで、該当する分圧ノードの電圧を選択する構成とすることもできる。セトリングタイムの短縮化といった観点からは前者の構成が優れており、波形の安定性といった観点からは後者の構成が優れている。
以下、図5及び図6を参照して、基本的な動作について説明する。
図5は、セレクタ部が、2つの基準電圧のうち出力すべき電圧に対してオーバーシュートとなる側の基準電圧を選択し、次いで、該当する分圧ノードの電圧を選択する場合の、出力アンプの入力部における電圧変化を説明するための模式的なグラフである。
これに対し、図6は、セレクタ部が、2つの基準電圧のうち出力すべき電圧に対してアンダーシュートとなる側の基準電圧を選択し、次いで、該当する分圧ノードの電圧を選択する場合の、出力アンプの入力部における電圧変化を説明するための模式的なグラフである。
先ず、図5を参照して説明する。図5に示す例では、第(m−2)行の走査期間における階調値が0であるときに、第(m−1)行の走査期間における階調値を13とし第m行の走査期間における階調値を2とするために、先ず、基準電圧VGAM4を選択し、次いで、分圧ノードND13の電圧を選択する。より具体的には、セレクタ部102Cの動作に基づいて、スイッチSW15を期間Tpcgの間だけ導通状態とし、次いで、スイッチSW13を期間Tsigの間導通状態とする。尚、期間Tpcgと期間Tsigの和が、第(m−1)行の走査期間に対応する。次いで、セレクタ部102Cの動作に基づいて、スイッチSW0を期間Tpcgの間だけ導通状態とし、次いで、スイッチSW2を期間Tsigの間導通状態とする。
第(m−1)行の走査期間の初期において、基準電圧VGAM4を選択しているので、抵抗回路における分圧ノードの電圧を選択する場合に比べてより急峻に波形が変化する。この動作は、出力アンプAPoutの入力側に繋がる経路のプリチャージとして捉えることもできるので、ここでは、期間Tpcgをプリチャージ期間と呼ぶ。そして、プリチャージ期間Tpcgが終了した後、期間Tsigの間に亘って分圧ノードND13が選択され、引き続き目標値に向かって変化し所定の電圧に達する。ここでは、期間Tsigをデータ書込み期間と呼ぶ。
また、第m行の走査期間の初期において、基準電圧VGAM0を選択しているので、分圧ノードNDの電圧を選択する場合に比べてより急峻に波形が変化する。そして、プリチャージ期間Tpcgが終了した後、期間Tsigの間に亘って分圧ノードND2が選択され、引き続き目標値に向かって変化し所定の電圧に達する。結局、電圧の波形は、図5の太い実線で示した波形となる。尚、図5において、第(m−1)行の走査期間における太く細かい破線は、期間Tsigにおいて基準電圧VGAM4の選択を続けたとしたときの波形を示し、第m行の走査期間における太く細かい破線は、期間Tsigにおいて基準電圧VGAM0の選択を続けたとしたときの波形を示す。
図5には、比較のため、図4に破線で示したグラフの波形も重ねて記載している。図5に示す太い実線の波形と、破線の波形との比較から明らかなように、図5に示す動作では、目標とする電圧に達する時間が短縮されている。即ち、セトリングタイムの短縮化が図られている。
図5に示す例では、セレクタ部102Cは、1つの走査期間(水平走査期間)において、プリチャージ期間に基準電圧を選択し、次いで、プリチャージ期間よりも長いデータ書込み期間に分圧ノードの電圧を選択する。即ち、期間Tpcg<期間Tsigといった関係にある。後述する図6に示す例においても同様である。通常は、このような構成とすることが好ましい。後述する第2の実施形態においても同様である。
尚、図5におけるプリチャージ期間Tpcgやデータ書込み期間Tsigは、選択する分圧ノードに応じて値を異ならせるといった構成とすることができる。期間Tpcg,Tpcgは、例えば、実機による実験などによって、適宜好適な値を選択すればよい。また、動作上支障がない場合には、期間Tpcg,Tsigは、或る所定の値に固定されている構成としてもよい。
引き続き、図6を参照して説明する。図6に示す動作は、第(m−1)行の走査期間におけるプリチャージ期間Tpcgにおいて基準電圧VGAM3を選択し、第m行の走査期間におけるプリチャージ期間Tpcgにおいて基準電圧VGAM1を選択している点が相違する。
尚、図6において、第(m−1)行の走査期間における太く細かい破線は、期間Tsigにおいて基準電圧VGAM3の選択を続けたとしたときの波形を示し、第m行の走査期間における太く細かい破線は、期間Tsigにおいて基準電圧VGAM1の選択を続けたとしたときの波形を示す。
図6の動作では、プリチャージ期間Tsigにおける波形変化が、図5の動作よりも緩やかになる。従って、セトリングタイムの短縮化といった観点からは、図5の動作が有利である。しかしながら、図5に示す動作では、プリチャージ期間Tsigの設定が適切に設定されていない場合に波形がオーバーシュートするといった現象が起こり得る。一方、図6に示す動作では、波形のオーバーシュートは原理的に発生しない。従って、波形の安定性といった観点からは、図6の動作が有利である。
以上、基本的な動作について説明した。第1の実施形態では、制御上、種々の態様を取り得る。例えば、第(n,m)番目の画素を駆動するにあたり、階調信号vDSig_mのみを参照して制御するといった態様とすることもできるし、階調信号vDSig_mと従前の階調信号vDSig_m-1との関係を考慮して制御するといった態様とすることもできる。例えば、データドライバは、入力される階調信号の値に対応した、基準電圧を選択する期間の長さと該当する分圧ノードの電圧を選択する期間の長さとを納めたテーブルを更に備えており、セレクタ部が基準電圧および分圧ノードの電圧を選択する期間は、テーブルに納められたデータに基づいて制御される構成とすることができる。後述する第2の実施形態においても同様である。
ここで、第(n,m)番目の画素を駆動するにあたり、階調信号vDSig_mのみを参照して制御するといった態様の例について、図7及び図8を参照して説明する。
図7は、第1の実施形態におけるセレクタ部の制御回路の構成を説明するための模式図である。
図7に示すように、セレクタ部102Cを構成する制御回路102Dに、階調信号vDSig_mが入力される。制御回路102Dは、階調信号vDSig_mに基づいてテーブルを参照し、その結果に基づいて、選択回路102Eを制御する。
図8は、第1の実施形態におけるテーブルの構成などを説明するための表である。
テーブルには、階調信号vDSig_mの各値に対応して、プリチャージ期間において導通させるスイッチの値および導通させる期間長、及び、データ書込み期間において導通させるスイッチ及び導通させる期間長が収められている。図8に示す値tp15ないしtp0、値ts15ないしts0は、例えば実機などを用いた実験などにより好適な値を選択して設定すればよい。
次いで、階調信号vDSig_mと従前の階調信号vDSig_m-1との関係を考慮して制御するといった態様について、図9及び図10を参照して説明する。
図9は、第1の実施形態の変形例におけるセレクタ部の制御回路の構成を説明するための模式図である。
図9に示すように、セレクタ部102Cを構成する制御回路102Dに、階調信号vDSig_mが入力される。制御回路102Dは、例えば記憶回路などから成る前データ保持・更新部を備えており、従前の階調信号vDSig_m-1が保持されている。そして、階調信号vDSig_m-1,vDSig_mに基づいて、テーブルを参照し、その結果に基づいて、選択回路102Eを制御する。
図10は、第1の実施形態の変形例におけるテーブルの構成などを説明するための表である。
この例では、階調信号vDSig_m-1,vDSig_mの大小関係に基づいて、立ち上がりの場合と立ち下がりの場合とを区別して制御を行っている。図8に示した値tp,tsの記載は省略されているが、上述したように、例えば実機などを用いた実験などにより好適な値を選択して設定すればよい。尚、階調信号vDSig_m-1,vDSig_mが同値の場合には、プリチャージ期間をなくして全てデータ書込み期間とするような制御とすればよい。
[第2の実施形態]
第2の実施形態は、本開示の第2の態様に係るデータドライバおよび係るデータドライバを備えた表示装置に関する。
第2の実施形態に係る表示装置の概念図は、図1において表示装置1を表示装置1Aと、データドライバ102をデータドライバ202と読み替えたものと同様である。表示パネル2の構成や走査方法は、第1の実施形態において説明した構成と同様であるので、説明を省略する。
ここでは、階調信号vDSigの階調ビット数は12ビット(0から4095までの4096階調)であるとして、第2の実施形態についての基本的な考え方を説明する。
尚、後述する図18に示すタイミングテーブルの例については、図示の都合上、階調信号vDSigの階調ビット数は4ビットであって、データドライバ202がデータドライバ102と同様の構成である場合の例について説明する。
図11は、第2の実施形態に係る表示装置において、第n番目のデータ線の駆動に寄与する部分のデータドライバの構成を説明するための模式的な回路図である。
データドライバ202の構成について詳しく説明する。データドライバ202は、
電圧の高い順または電圧の低い順に並ぶ少なくとも3種類の基準電圧を供給する基準電圧部202Aと、
隣接する基準電圧の間に接続され、基準電圧を分圧した複数の分圧ノードを有する抵抗回路と、
入力される階調信号vDSigの値に応じて、少なくとも1つの基準電圧を選択して出力させるセレクタ部202Cとを含む。
図11に示す例では、基準電圧部202Aは、符号VGAM0ないしVGAM17で示す18種類の基準電圧を供給する。各基準電圧は、VGAM17>VGAM16>・・・VGAM1>VGAM0といった高低関係を満たすように設定されている。これらの基準電圧は、例えばオペアンプ等から供給されており、基準電圧部202Aの出力インピーダンスは低い。
抵抗回路は、隣接する基準電圧の間に複数直列に接続された符号Roで示す抵抗素子によって構成される。尚、符号202Bは、データドライバ202における抵抗回路以降の部分を示す。
隣接する基準電圧の間は、二百数十個程度の抵抗素子Roが直列に接続され、各ノードから階調値に応じた電圧が出力される。基準電圧VGAM17,VGAM16,VGAM15,VGAM14,VGAM13,VGAM12,・・・,VGAM0は、それぞれ、階調値4095,3840,3584,3328,3072,2816,・・・,0に対応する電圧を出力するように設定されているとする。また、例えば、ノードND4095は階調値4095に対応する電圧を出力するノードを示し、ノードND0は階調値0に対応する電圧を出力するノードを示す。
ノードND4095ないしND0のそれぞれは、例えばトランジスタから成るスイッチSW4095ないしSW0を介して、出力アンプAPoutの入力側に接続されている。そして、スイッチSW4095ないしSW0の導通/非導通は、セレクタ部202Cから制御線SL4095ないしSL0に供給される信号によって制御される。尚、図示の都合上、制御線SLは簡略化して示した。
例えば、従前の技術では、階調値3400の画像を表示するときには、スイッチSW3400が単純に選択され、出力アンプAPoutの入力側にノードND3400が接続される(図12を参照)。
第2の実施形態にあっては、階調信号の値に応じて出力すべき電圧が分圧ノードの電圧であるとき、セレクタ部は、少なくとも1つの基準電圧を選択し、次いで、該当する分圧ノードの電圧を選択する。例えば、出力すべき電圧に対してオーバーシュートとなる側の基準電圧を少なくとも1つ選択するといった構成、出力すべき電圧に対してアンダーシュートとなる側の基準電圧を少なくとも1つ選択するといった構成、あるいは又、出力すべき電圧に対してオーバーシュートとなる側の基準電圧と、アンダーシュートとなる側の基準電圧とを、それぞれ少なくとも1つ選択するといった構成とすることができる。
図13は、例えば階調値0の画像から階調値3400の画像に表示を切り替える場合に、オーバーシュートとなる側の基準電圧を複数選択する場合の動作例を示す。この例では、基準電圧VGAM15,VGAM16,VGAM17が選択されプリチャージが行われる。図14は、アンダーシュートとなる側の基準電圧を複数選択する場合の動作例を示す。この例では、基準電圧VGAM12,VGAM13,VGAM14が選択されプリチャージが行われる。図15は、オーバーシュートとなる側の基準電圧と、アンダーシュートとなる側の基準電圧とを、それぞれ少なくとも1つ選択する場合の動作例を示す。この例では、基準電圧VGAM14,VGAM15,VGAM16が選択されプリチャージが行われる。
基準電圧を複数選択することによって、プリチャージをより短時間で行うことができるので、書き込み処理の高速化を図ることができる。以下、図16を参照して説明する。
例えば、或る3つの基準電圧VGAMP1,VGAMP2,VGAMP3が選択されプリチャージが行われる際の回路は、模式的に、図16Aのように表すことができる。
この場合、基準電圧VGAMP1,VGAMP2,VGAMP3は、それぞれ別個の寄生抵抗Rpを介して出力アンプAPoutの入力側に接続される。従って、等価的には、3つの寄生抵抗Rpが並列接続された状態となる。
簡略化して表せば、基準電圧VGAMP1,VGAMP2,VGAMP3の平均電圧が、寄生抵抗Rp/3を介して、出力アンプAPoutの入力側に接続される(図16B参照)。従って、出力アンプAPoutの入力側に電圧を書き込む際の時定数は概ね1/3となり、プリチャージをより短時間で行うことができる。
尚、通常、寄生抵抗Rpは数百オームといった程度の抵抗値である。従って、電圧値の異なる基準電圧VGAMP1,VGAMP2,VGAMP3の出力が電気的に接続されることで基準電圧を供給する回路に過大な貫通電流が流れるといった支障は生じない。
同時に選択する基準電圧の数は、表示装置やデータドライバの構成に応じて適宜選択すればよい。一般的には、数本程度を目安として適宜設定すればよい。場合によっては、全ての基準電圧を選択するといった構成も考えらえる。
図17を参照して、基準電圧の選択方法の例について説明する。例えば、仕様として定められたプリチャージ期間Tpcgにおいて、目標値に対して概ね10%程度の差がある値まで達することができるように、実験などによって基準電圧の数や種類を適宜選択すればよい。
例えば、第1の実施形態において説明したと同様に、階調信号vDSig_mと従前の階調信号vDSig_m-1との関係を考慮して制御するといった態様とすることができる。
図18は、第2の実施形態におけるテーブルの構成などを説明するための表である。上述したように、図示の都合上、階調信号vDSigの階調ビット数は4ビットであって、データドライバ202がデータドライバ102と同様の構成である場合の例を示す。
この例では、階調信号vDSig_m-1,vDSig_mの大小関係に基づいて、立ち上がりの場合と立ち下がりの場合とを区別して制御を行っている。また、選択する基準電圧の数も一定でなく、1種類の場合、2種類の場合、3種類の場合が混在するように制御される。尚、階調信号vDSig_m-1,vDSig_mが同値の場合には、プリチャージ期間をなくして全てデータ書込み期間とするような制御とすればよい。
尚、図18に示す例では、階調信号の値に応じて出力すべき電圧が基準電圧である場合にも、プリチャージの際に複数の基準電圧を選択するといった動作を行っている。これによって、階調信号の値に応じて出力すべき電圧が基準電圧である場合における高速化も図ることができる。
以上、本開示の実施形態について具体的に説明したが、本開示は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本開示の技術的思想に基づく各種の変形が可能である。例えば、上述の実施形態において挙げた数値、構造などはあくまでも例に過ぎず、必要に応じて、これらと異なる数値、構造などを用いてもよい。
例えば、階調信号の値に拘らず、プリチャージ期間において全ての基準電圧を選択するといった構成とすれば、信号書き込みにおいて、早急に所定の中間電圧に設定をするといったことができる。
なお、本開示の技術は以下のような構成も取ることができる。
[1]
表示パネルのデータ線を駆動するために用いられるデータドライバであって、
電圧の高い順または電圧の低い順に並ぶ少なくとも3種類の基準電圧を供給する基準電圧部と、
隣接する基準電圧の間に接続され、基準電圧を分圧した複数の分圧ノードを有する抵抗回路と、
入力される階調信号の値に応じて、基準電圧および分圧ノードの電圧のうちいずれか1つの電圧を選択して出力させるセレクタ部とを含み、
階調信号の値に応じて出力すべき電圧が分圧ノードの電圧であるとき、セレクタ部は、該当する分圧ノードを含む抵抗回路に接続された2つの基準電圧のうちいずれかの基準電圧を選択し、次いで、該当する分圧ノードの電圧を選択する、
データドライバ。
[2]
階調信号の値に応じて出力すべき電圧が分圧ノードの電圧であるとき、セレクタ部は、2つの基準電圧のうち出力すべき電圧に対してオーバーシュートとなる側の基準電圧を選択し、次いで、該当する分圧ノードの電圧を選択する、
上記[1]に記載のデータドライバ。
[3]
階調信号の値に応じて出力すべき電圧が分圧ノードの電圧であるとき、セレクタ部は、2つの基準電圧のうち出力すべき電圧に対してアンダーシュートとなる側の基準電圧を選択し、次いで、該当する分圧ノードの電圧を選択する、
上記[1]に記載のデータドライバ。
[4]
入力される階調信号の値に対応した、基準電圧を選択する期間の長さと該当する分圧ノードの電圧を選択する期間の長さとを納めたテーブルを更に備えており、
セレクタ部が基準電圧および分圧ノードの電圧を選択する期間は、テーブルに納められたデータに基づいて制御される、
上記[1]ないし[3]のいずれかに記載のデータドライバ。
[5]
階調信号の値に応じて出力すべき電圧が分圧ノードの電圧であるとき、セレクタ部は、1つの水平走査期間において、プリチャージ期間に基準電圧を選択し、次いで、プリチャージ期間よりも長いデータ書込み期間に該当する分圧ノードの電圧を選択する、
上記[1]ないし[4]のいずれかに記載のデータドライバ。
[6]
表示パネル、及び、
表示パネルのデータ線を駆動するために用いられるデータドライバ、
を含んでおり、
データドライバは、
電圧の高い順または電圧の低い順に並ぶ少なくとも3種類の基準電圧を供給する基準電圧部と、
隣接する基準電圧の間に接続され、基準電圧を分圧した複数の分圧ノードを有する抵抗回路と、
入力される階調信号の値に応じて、基準電圧および分圧ノードの電圧のうちいずれか1つの電圧を選択して出力させるセレクタ部とを含み、
階調信号の値に応じて出力すべき電圧が分圧ノードの電圧であるとき、セレクタ部は、該当する分圧ノードを含む抵抗回路に接続された2つの基準電圧のうちいずれかの基準電圧を選択し、次いで、該当する分圧ノードの電圧を選択する、
表示装置。
[7]
階調信号の値に応じて出力すべき電圧が分圧ノードの電圧であるとき、セレクタ部は、2つの基準電圧のうち出力すべき電圧に対してオーバーシュートとなる側の基準電圧を選択し、次いで、該当する分圧ノードの電圧を選択する、
上記[6]に記載の表示装置。
[8]
階調信号の値に応じて出力すべき電圧が分圧ノードの電圧であるとき、セレクタ部は、2つの基準電圧のうち出力すべき電圧に対してアンダーシュートとなる側の基準電圧を選択し、次いで、該当する分圧ノードの電圧を選択する、
上記[6]に記載の表示装置。
[9]
入力される階調信号の値に対応した、基準電圧を選択する期間の長さと該当する分圧ノードの電圧を選択する期間の長さとを納めたテーブルを更に備えており、
セレクタ部が基準電圧および分圧ノードの電圧を選択する期間は、テーブルに納められたデータに基づいて制御される、
上記[6]ないし[8]のいずれかに記載の表示装置。
[10]
階調信号の値に応じて出力すべき電圧が分圧ノードの電圧であるとき、セレクタ部は、1つの水平走査期間において、プリチャージ期間に基準電圧を選択し、次いで、プリチャージ期間よりも長いデータ書込み期間に該当する分圧ノードの電圧を選択する、
上記[6]ないし[9]のいずれかに記載の表示装置。
[11]
表示パネルのデータ線を駆動するために用いられるデータドライバであって、
電圧の高い順または電圧の低い順に並ぶ少なくとも3種類の基準電圧を供給する基準電圧部と、
隣接する基準電圧の間に接続され、基準電圧を分圧した複数の分圧ノードを有する抵抗回路と、
入力される階調信号の値に応じて、基準電圧および分圧ノードの電圧のうちいずれか1つの電圧を選択して出力させるセレクタ部とを含み、
階調信号の値に応じて出力すべき電圧が分圧ノードの電圧であるとき、セレクタ部は、少なくとも1つの基準電圧を選択し、次いで、該当する分圧ノードの電圧を選択する、
データドライバ。
[12]
階調信号の値に応じて出力すべき電圧が分圧ノードの電圧であるとき、セレクタ部は、出力すべき電圧に対してオーバーシュートとなる側の基準電圧を少なくとも1つ選択し、次いで、該当する分圧ノードの電圧を選択する、
上記[11]に記載のデータドライバ。
[13]
階調信号の値に応じて出力すべき電圧が分圧ノードの電圧であるとき、セレクタ部は、出力すべき電圧に対してアンダーシュートとなる側の基準電圧を少なくとも1つ選択し、次いで、該当する分圧ノードの電圧を選択する、
上記[11]に記載のデータドライバ。
[14]
階調信号の値に応じて出力すべき電圧が分圧ノードの電圧であるとき、セレクタ部は、出力すべき電圧に対してオーバーシュートとなる側の基準電圧と、アンダーシュートとなる側の基準電圧とを、それぞれ少なくとも1つ選択し、次いで、該当する分圧ノードの電圧を選択する、
上記[11]に記載のデータドライバ。
[15]
入力される階調信号の値に対応した、基準電圧を選択する期間の長さと該当する分圧ノードの電圧を選択する期間の長さとを納めたテーブルを更に備えており、
セレクタ部が基準電圧および分圧ノードの電圧を選択する期間は、テーブルに納められたデータに基づいて制御される、
上記[11]ないし[14]のいずれかに記載のデータドライバ。
[16]
階調信号の値に応じて出力すべき電圧が分圧ノードの電圧であるとき、セレクタ部は、1つの水平走査期間において、プリチャージ期間に基準電圧を選択し、次いで、プリチャージ期間よりも長いデータ書込み期間に該当する分圧ノードの電圧を選択する、
上記[11]ないし[15]のいずれかに記載のデータドライバ。
[17]
表示パネル、及び、
表示パネルのデータ線を駆動するために用いられるデータドライバ、
を含んでおり、
データドライバは、
電圧の高い順または電圧の低い順に並ぶ少なくとも3種類の基準電圧を供給する基準電圧部と、
隣接する基準電圧の間に接続され、基準電圧を分圧した複数の分圧ノードを有する抵抗回路と、
入力される階調信号の値に応じて、基準電圧および分圧ノードの電圧のうちいずれか1つの電圧を選択して出力させるセレクタ部とを含み、
階調信号の値に応じて出力すべき電圧が分圧ノードの電圧であるとき、セレクタ部は、少なくとも1つの基準電圧を選択し、次いで、該当する分圧ノードの電圧を選択する、
表示装置。
1,1A・・・表示装置、2・・・表示パネル、10・・・表示素子、100・・・電源部、101・・・走査部、102,202・・・データドライバ、102A,202A・・・基準電圧部、102B,202B・・・データドライバにおける抵抗回路以降の部分、102C,202C・・・セレクタ部、102D,202D・・・制御回路、102E,202E・・・選択回路、TRW・・・書込みトランジスタ、TRD・・・駆動トランジスタ、C1・・・容量部、ELP・・・有機エレクトロルミネッセンス発光部、CEL・・・発光部ELPの容量、SCL・・・走査線、DTL・・・データ線、PS1・・・給電線、PS2・・・第2の給電線、SL0ないしSL4095・・・制御線、ND1ないしND15・・・ノード(分圧ノード)、VGAM0ないしVGAM17・・・基準電圧、APout・・・出力アンプ

Claims (13)

  1. 表示パネルのデータ線を駆動するために用いられるデータドライバであって、
    電圧の高い順または電圧の低い順に並ぶ少なくとも3種類の基準電圧を供給する基準電圧部と、
    隣接する基準電圧の間に接続され、基準電圧を分圧した複数の分圧ノードを有する抵抗回路と、
    入力される階調信号の値に応じて、基準電圧および分圧ノードの電圧のうちいずれか1つの電圧を選択して出力させるセレクタ部とを含み、
    階調信号の値に応じて出力すべき電圧が分圧ノードの電圧であるとき、セレクタ部は、該当する分圧ノードを含む抵抗回路に接続された2つの基準電圧のうちいずれかの基準電圧を選択し、次いで、該当する分圧ノードの電圧を選択する、
    データドライバ。
  2. 階調信号の値に応じて出力すべき電圧が分圧ノードの電圧であるとき、セレクタ部は、2つの基準電圧のうち出力すべき電圧に対してオーバーシュートとなる側の基準電圧を選択し、次いで、該当する分圧ノードの電圧を選択する、
    請求項1に記載のデータドライバ。
  3. 階調信号の値に応じて出力すべき電圧が分圧ノードの電圧であるとき、セレクタ部は、2つの基準電圧のうち出力すべき電圧に対してアンダーシュートとなる側の基準電圧を選択し、次いで、該当する分圧ノードの電圧を選択する、
    請求項1に記載のデータドライバ。
  4. 入力される階調信号の値に対応した、基準電圧を選択する期間の長さと該当する分圧ノードの電圧を選択する期間の長さとを納めたテーブルを更に備えており、
    セレクタ部が基準電圧および分圧ノードの電圧を選択する期間は、テーブルに納められたデータに基づいて制御される、
    請求項1に記載のデータドライバ。
  5. 階調信号の値に応じて出力すべき電圧が分圧ノードの電圧であるとき、セレクタ部は、1つの水平走査期間において、プリチャージ期間に基準電圧を選択し、次いで、プリチャージ期間よりも長いデータ書込み期間に該当する分圧ノードの電圧を選択する、
    請求項1に記載のデータドライバ。
  6. 表示パネル、及び、
    表示パネルのデータ線を駆動するために用いられるデータドライバ、
    を含んでおり、
    データドライバは、
    電圧の高い順または電圧の低い順に並ぶ少なくとも3種類の基準電圧を供給する基準電圧部と、
    隣接する基準電圧の間に接続され、基準電圧を分圧した複数の分圧ノードを有する抵抗回路と、
    入力される階調信号の値に応じて、基準電圧および分圧ノードの電圧のうちいずれか1つの電圧を選択して出力させるセレクタ部とを含み、
    階調信号の値に応じて出力すべき電圧が分圧ノードの電圧であるとき、セレクタ部は、該当する分圧ノードを含む抵抗回路に接続された2つの基準電圧のうちいずれかの基準電圧を選択し、次いで、該当する分圧ノードの電圧を選択する、
    表示装置。
  7. 表示パネルのデータ線を駆動するために用いられるデータドライバであって、
    電圧の高い順または電圧の低い順に並ぶ少なくとも3種類の基準電圧を供給する基準電圧部と、
    隣接する基準電圧の間に接続され、基準電圧を分圧した複数の分圧ノードを有する抵抗回路と、
    入力される階調信号の値に応じて、基準電圧および分圧ノードの電圧のうちいずれか1つの電圧を選択して出力させるセレクタ部とを含み、
    階調信号の値に応じて出力すべき電圧が分圧ノードの電圧であるとき、セレクタ部は、少なくとも1つの基準電圧を選択し、次いで、該当する分圧ノードの電圧を選択する、
    データドライバ。
  8. 階調信号の値に応じて出力すべき電圧が分圧ノードの電圧であるとき、セレクタ部は、出力すべき電圧に対してオーバーシュートとなる側の基準電圧を少なくとも1つ選択し、次いで、該当する分圧ノードの電圧を選択する、
    請求項7に記載のデータドライバ。
  9. 階調信号の値に応じて出力すべき電圧が分圧ノードの電圧であるとき、セレクタ部は、出力すべき電圧に対してアンダーシュートとなる側の基準電圧を少なくとも1つ選択し、次いで、該当する分圧ノードの電圧を選択する、
    請求項7に記載のデータドライバ。
  10. 階調信号の値に応じて出力すべき電圧が分圧ノードの電圧であるとき、セレクタ部は、出力すべき電圧に対してオーバーシュートとなる側の基準電圧と、アンダーシュートとなる側の基準電圧とを、それぞれ少なくとも1つ選択し、次いで、該当する分圧ノードの電圧を選択する、
    請求項7に記載のデータドライバ。
  11. 入力される階調信号の値に対応した、基準電圧を選択する期間の長さと該当する分圧ノードの電圧を選択する期間の長さとを納めたテーブルを更に備えており、
    セレクタ部が基準電圧および分圧ノードの電圧を選択する期間は、テーブルに納められたデータに基づいて制御される、
    請求項7に記載のデータドライバ。
  12. 階調信号の値に応じて出力すべき電圧が分圧ノードの電圧であるとき、セレクタ部は、1つの水平走査期間において、プリチャージ期間に基準電圧を選択し、次いで、プリチャージ期間よりも長いデータ書込み期間に該当する分圧ノードの電圧を選択する、
    請求項7に記載のデータドライバ。
  13. 表示パネル、及び、
    表示パネルのデータ線を駆動するために用いられるデータドライバ、
    を含んでおり、
    データドライバは、
    電圧の高い順または電圧の低い順に並ぶ少なくとも3種類の基準電圧を供給する基準電圧部と、
    隣接する基準電圧の間に接続され、基準電圧を分圧した複数の分圧ノードを有する抵抗回路と、
    入力される階調信号の値に応じて、基準電圧および分圧ノードの電圧のうちいずれか1つの電圧を選択して出力させるセレクタ部とを含み、
    階調信号の値に応じて出力すべき電圧が分圧ノードの電圧であるとき、セレクタ部は、少なくとも1つの基準電圧を選択し、次いで、該当する分圧ノードの電圧を選択する、
    表示装置。
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