JP2014211501A - 位相シフトマスクの製造方法および位相シフトマスク - Google Patents

位相シフトマスクの製造方法および位相シフトマスク Download PDF

Info

Publication number
JP2014211501A
JP2014211501A JP2013086980A JP2013086980A JP2014211501A JP 2014211501 A JP2014211501 A JP 2014211501A JP 2013086980 A JP2013086980 A JP 2013086980A JP 2013086980 A JP2013086980 A JP 2013086980A JP 2014211501 A JP2014211501 A JP 2014211501A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phase shift
layer
etching
pattern
light shielding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013086980A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6198238B2 (ja
Inventor
聖 望月
Sei Mochizuki
聖 望月
中村 大介
Daisuke Nakamura
大介 中村
良紀 小林
Yoshiaki Kobayashi
良紀 小林
影山景弘
Kagehiro Kageyama
景弘 影山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ulvac Seimaku KK
Original Assignee
Ulvac Seimaku KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ulvac Seimaku KK filed Critical Ulvac Seimaku KK
Priority to JP2013086980A priority Critical patent/JP6198238B2/ja
Publication of JP2014211501A publication Critical patent/JP2014211501A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6198238B2 publication Critical patent/JP6198238B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F1/00Originals for photomechanical production of textured or patterned surfaces, e.g., masks, photo-masks, reticles; Mask blanks or pellicles therefor; Containers specially adapted therefor; Preparation thereof
    • G03F1/26Phase shift masks [PSM]; PSM blanks; Preparation thereof
    • G03F1/32Attenuating PSM [att-PSM], e.g. halftone PSM or PSM having semi-transparent phase shift portion; Preparation thereof
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F1/00Originals for photomechanical production of textured or patterned surfaces, e.g., masks, photo-masks, reticles; Mask blanks or pellicles therefor; Containers specially adapted therefor; Preparation thereof
    • G03F1/68Preparation processes not covered by groups G03F1/20 - G03F1/50
    • G03F1/80Etching

Landscapes

  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)

Abstract

【課題】フラットパネルディスプレイの製造に好適で、微細かつ高精度なパターンを形成することが可能な位相シフトマスクの製造方法および位相シフトマスクを提供する。【解決手段】位相シフト層のエッチングレートの前記透明基板側と前記エッチングストッパー層側とにおける比を設定し、エッチング処理時間を制御することで、前記位相シフト層の厚さ寸法に対する平面視した側面の幅寸法の比を所定の範囲に設定する。【選択図】図1

Description

本発明は、微細かつ高精度な露光パターンを形成することが可能な位相シフトマスクの製造方法および位相シフトマスクに関し、特にフラットパネルディスプレイの製造に用いて好適な技術に関する。
半導体において、高密度実装を行うため、長い期間にかけてパターンの微細化が行われてきている。そのために、露光波長を短波長化するとともに、露光方法の改善など様々な手法が検討されてきた。
フォトマスクにおいてもパターン微細化を行うために、複合波長を用い遮光膜をパターン形成フォトマスクから、パターン縁において光干渉を用いて、単波長を用い、より微細なパターン形成可能な位相シフトマスクが使用されるに至っている。
上記に示す、半導体用位相シフトマスクでは、特許文献1に示すようにi線単波長を用いたエッジ強調型の位相シフトマスクが使用されていたが、更なる微細化のために、特許文献2に示すようにArF単波長まで露光波長を短くし、かつ、半透過型の位相シフトマスクが使用されてきている。
一方、フラットパネルディスプレイでは、低価格化を実現するために、高いスループットにて生産を行う必要があり、露光波長もg線、h線、i線の複合波長での露光にてパターン形成が行われている。
最近、上記フラットパネルディスプレイでも高精細な画面を形成するためにパターンプロファイルがより微細化されてきており、従来より使用されてきている、遮光膜をパターン化したフォトマスクではなく、特許文献3に示すようにエッジ強調型の位相シフトマスクが使用されるに至っている。
然し、上記従来例のものでは、透明基板上に遮光層を成膜し、この遮光層をエッチングおよびパターニングし、パターニングした遮光層を覆うように位相シフト層を成膜し、この位相シフト層をエッチングしてパターニングすることにより位相シフトマスクが製造される。このように成膜とパターニングとを交互に行うと、装置間の搬送時間や処理待ち時間が長くなり生産効率が著しく低下する。しかも、所定の開口パターンを持つ単一のマスク越しに、位相シフト層と遮光層とを連続してエッチングすることができず、マスク(レジストパターン)を2回形成する必要があり、製造工程数が多くなる。従って、高い量産性で位相シフトマスクを製造できないという問題があった。
上記の点に鑑み、透明基板表面に位相シフト層とエッチングストッパー層と遮光層とをこの順に設けた位相シフトマスクが考えられる。このような構成であると、位相シフトマスクをフォトリソ法で製造した場合、遮光層に形成されたパターンの開口幅が位相シフトパターンの開口幅よりも広いエッジ強調型の位相シフトマスク、つまり、位相シフトマスクを平面視した際、遮光パターンから位相シフトパターンがはみ出したエッジ強調型の位相シフトマスクが得られる。
特開平8−272071号公報 特開2006−78953号公報 特開2011−13283号公報
ところが、エッジ強調型の位相シフトマスクとしてのパターン領域では、このように、位相シフトパターンが遮光パターンからはみ出した幅広の形状が好ましいが、所定厚みで形成された位相シフトパターンプロファイルがダレる、つまり、なだらかに厚みが少なくなって、結果的にパターン線幅(幅寸法)が太くなってしまうため好ましくないという問題があった。
しかも、近年におけるフラットパネルディスプレイの配線パターンの微細化に伴って、フラットパネルディスプレイの製造に用いられるフォトマスクにも微細な線幅精度の要求が高まっている。しかし、フォトマスクの微細化に対する露光条件、現像条件等の検討だけでは対応が非常に難しくなってきており、さらなる微細化を達成するための新しい技術が求められるようになってきている。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、フラットパネルディスプレイの製造に好適で、微細かつ高精度なパターンを形成することが可能な位相シフトマスクの製造方法および位相シフトマスクを提供することにある。
本発明の位相シフトマスクの製造方法は、透明基板と、
該透明基板の表面に形成された、Crを主成分とする位相シフト層と、
前記透明基板から離間する側の前記位相シフト層表面に形成された、Ni、Co、Fe、Ti、Si、Al、Nb、Mo、W及びHfから選択された少なくとも1種の金属を主成分とするエッチングストッパー層と、
前記位相シフト層から離間する側の前記エッチングストッパー層上に形成された、Crを主成分とする遮光層と、を備え、
平面視した前記位相シフト層に形成された位相シフトパターンの線幅よりも前記遮光層に形成された遮光パターンの線幅が狭く設定される位相シフトマスクを製造する方法であって、
前記透明基板に、前記位相シフト層と前記エッチングストッパー層と前記遮光層とを形成する工程と、
前記遮光層上に所定の開口パターンを有するマスクを形成する工程と、
この形成したマスク越しに前記遮光層と前記エッチングストッパー層とを順次エッチングして遮光パターンとエッチングストッパーパターンとを形成する工程と、
前記マスク越しに前記位相シフト層をウェットエッチングし位相シフトパターンを形成する工程と、
前記エッチングストッパー層を更にエッチングする工程と、
を有し、
前記位相シフト層におけるエッチングレートの前記透明基板側と前記エッチングストッパー層側とにおける比を設定し、エッチング処理時間を制御することで、前記位相シフト層の厚さ寸法に対する平面視した側面の幅寸法の比を所定の範囲に設定することを特徴とする。
本発明は、前記位相シフト層のエッチングレートの前記透明基板側と前記エッチングストッパー層側とにおける比を7.10〜21.78となるように設定することができる。
本発明は、前記位相シフト層の厚さ寸法に対する平面視した側面の幅寸法の比を0.10〜1.19の範囲に設定することができる。
本発明の位相シフトマスクは、上記の製造方法によって製造されたことを特徴とする。
本発明の位相シフトマスクの製造方法は、透明基板と、
該透明基板の表面に形成された、Crを主成分とする位相シフト層と、
前記透明基板から離間する側の前記位相シフト層表面に形成された、Ni、Co、Fe、Ti、Si、Al、Nb、Mo、W及びHfから選択された少なくとも1種の金属を主成分とするエッチングストッパー層と、
前記位相シフト層から離間する側の前記エッチングストッパー層上に形成された、Crを主成分とする遮光層と、を備え、
平面視した前記位相シフト層に形成された位相シフトパターンの線幅よりも前記遮光層に形成された遮光パターンの線幅が狭く設定される位相シフトマスクを製造する方法であって、
前記透明基板に、前記位相シフト層と前記エッチングストッパー層と前記遮光層とを形成する工程と、
前記遮光層上に所定の開口パターンを有するマスクを形成する工程と、
この形成したマスク越しに前記遮光層と前記エッチングストッパー層とを順次エッチングして遮光パターンとエッチングストッパーパターンとを形成する工程と、
前記マスク越しに前記位相シフト層をウェットエッチングし位相シフトパターンを形成する工程と、
前記エッチングストッパー層を更にエッチングする工程と、
を有し、
本発明は、前記位相シフト層のエッチングレートの前記透明基板側と前記エッチングストッパー層側とにおける比を7.10〜21.78となるように設定すること、あるいは、前記位相シフト層の厚さ寸法に対する平面視した側面の幅寸法の比を0.10〜1.19の範囲に設定することにより、位相シフト層がダレない状態にできるので、位相シフトパターンの線幅、つまりマスクの線幅をより正確に設定して、より一層高精細化したウェット処理による位相シフトマスク製造を可能とすることができる。
本発明では、フラットパネルディスプレイの製造に用いて好適で、微細かつ高精度なパターンを形成することが可能な位相シフトマスクの製造方法および位相シフトマスクを提供することができる。
本発明の実施形態に係る位相シフトマスクの製造方法を説明する工程図である。 本発明の実施形態に係る位相シフトマスクの製造工程を説明する模式断面図である。 本発明の実施形態に係る位相シフトマスクの製造工程を説明する模式断面図である。 本発明の実施形態に係る位相シフトマスクの製造工程を説明する模式断面図である。 本発明の実施形態に係る位相シフトマスクの製造工程を説明する模式断面図である。 本発明の実施形態に係る位相シフトマスクの製造工程を説明する模式断面図である。 本発明の実施形態に係る位相シフトマスクの製造工程を説明する模式断面図である。 本発明の実施形態に係る位相シフトマスクの製造工程を説明する模式断面図である。 本発明の実施形態に係る位相シフトマスクの製造工程を説明する模式断面図である。 本発明の実施形態に係る位相シフトマスクの製造工程に係る実験例として遮光層のエッチング時間を変更したレジスト界面のエッチング量を示す図である。 本発明の実施形態に係る位相シフトマスクの製造工程に係る実験例として遮光層のエッチング時間を変更したエッチングストッパー層界面のエッチング量を示す図である。 本発明の実施形態に係る位相シフトマスクの製造工程に係る実験例として位相シフト層エッチング前におけるエッチングストッパー層のエッチング時間を変更したエッチング量を示す図である。 本発明の実施形態に係る位相シフトマスクの製造工程に係る実験例として位相シフト層エッチング後におけるエッチングストッパー層のエッチング時間を変更したエッチング量を示す図である。 本発明の実施形態に係る位相シフトマスクの製造工程に係る実験例として位相シフト層のエッチング時間を変更したエッチングストッパー層界面のエッチング量を示す図である。 本発明の実施形態に係る位相シフトマスクの製造工程に係る実験例として位相シフト層のエッチング時間を変更したガラス基板界面のエッチング量を示す図である。 本発明の実施形態に係る位相シフトマスクの製造工程に係る実験例として位相シフト層のエッチング時間を変更したときのB1aの幅寸法を示す写真である。 本発明の実施形態に係る位相シフトマスクの製造工程を説明する模式断面図である。 図1(f)に対応した短いエッチング時間のSEM写真である。 図1(f)に対応した長いエッチング時間のSEM写真である。
<第1の実施形態>
以下では、本発明に係る位相シフトマスクの製造方法の一実施形態について、図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態に係る位相シフトマスクの製造方法を模式的に示す工程図であり、図において、MBは位相シフトマスクブランクスである。
本発明の位相シフトマスクブランクスMBは、図1(a)に示すように、透明基板Sと、この透明基板S上に形成された位相シフト層11と、位相シフト層11上に形成されたエッチングストッパー層12と、このエッチングストッパー層12上に形成された遮光層13とで構成される。
透明基板Sとしては、透明性及び光学的等方性に優れた材料が用いられ、例えば、石英ガラス基板を用いることができる。透明基板Sの大きさは特に制限されず、当該マスクを用いて露光する基板(例えばFPD用基板、半導体基板)に応じて適宜選定される。本実施形態では、径寸法100mm程度の基板や、一辺50〜100mm程度から、一辺300mm以上の矩形基板に適用可能であり、更に、縦450mm、横550mm、厚み8mmの石英基板や、最大辺寸法1000mm以上で、厚み10mm以上の基板も用いることができる。
また、透明基板Sの表面を研磨することで、透明基板Sのフラットネスを低減するようにしてもよい。透明基板Sのフラットネスは、例えば、20μm以下とすることができる。これにより、マスクの焦点深度が深くなり、微細かつ高精度なパターン形成に大きく貢献することが可能となる。さらにフラットネスは10μm以下と、小さい方が良好である。
位相シフト層11及び遮光層13は、Crを主成分とするものであり、具体的には、Cr単体、並びにCrの酸化物、窒化物、炭化物、酸化窒化物、炭化窒化物及び酸化炭化窒化物から選択される1つで構成することができ、また、これらの中から選択される2種以上を積層して構成することもできる。
位相シフト層11は、300nm以上500nm以下の波長領域の何れかの光(例えば、波長365nmのi線)に対して略180°の位相差をもたせることが可能な厚さ(例えば、90〜170nm)で形成される。遮光層13は、所定の光学特性が得られる厚み(例えば、80nm〜200nm)で形成される。エッチングストッパー層12としては、Ni、Co、Fe、Ti、Si、Al、Nb、Mo、W及びHfから選択された少なくとも1種の金属を主成分とするものを用いることができ、例えば、Ni−Ti−Nb−Mo膜を用いることができる。これら位相シフト層11、エッチングストッパー層12及び遮光層13は、例えば、スパッタリング法、電子ビーム蒸着法、レーザ蒸着法、ALD法等により成膜できる。
本実施形態の位相シフトマスクMは、180°の位相差をもたせることが可能な位相シフト層(位相シフトパターン)11を有し、この位相シフト層11に形成された位相シフトパターン11aの開口幅よりも遮光層13に形成された遮光パターン13bの開口幅が広く設定される。
当該位相シフトマスクMによれば、上記波長領域の光、特にg線(436nm)、h線(405nm)、i線(365nm)を含む複合波長を露光光として用いることで、位相の反転作用により光強度が最小となる領域を形成して、露光パターンをより鮮明にすることができる。このような位相シフト効果により、パターン精度が大幅に向上し、微細かつ高精度なパターン形成が可能となる。位相シフト層は酸化クロム、酸化窒化クロム、酸化窒化炭化クロムなどで形成することができ、さらにSiを含んだ酸化系膜でも窒化系膜でも酸窒化系膜でも形成することが可能である。また、上記位相シフト層の厚みは、i線に対して略180°の位相差をもたせる厚みとすることができる。さらに、h線またはg線に対して略180°の位相差をもたせることが可能な厚みで上記位相シフト層を形成してもよい。ここで「略180°」とは、180°又は180°近傍を意味し、例えば、180°±10°以下である。この位相シフトマスクによれば、上記波長領域の光を用いることで位相シフト効果に基づくパターン精度の向上を図ることができ、微細かつ高精度なパターン形成が可能となる。これにより、高画質のフラットパネルディスプレイを製造することができる。
本実施形態の位相シフトマスクは、例えばFPD用ガラス基板に対するパターニング用マスクとして構成することができる。後述するように、当該マスクを用いたガラス基板のパターニングには、露光光にi線、h線及びg線の複合波長が用いられる。
本実施形態の位相シフトマスクブランクスMBは、図1(a)に示すように、ガラス基板S上に、DCスパッタリング法などを用いて、Crを主成分とする位相シフト層11、Niを主成分とするエッチングストッパー層12及びCrを主成分とする遮光層13を順に成膜することで製造される。以下、上記位相シフトマスクブランクスMBから位相シフトマスクMを製造する位相シフトマスクの製造方法について説明する。
次に、図1(b)に示すように、位相シフトマスクブランクスMBの最上層である遮光層13の上にフォトレジスト層PR1aが形成される。フォトレジスト層PR1aは、ポジ型でもよいしネガ型でもよい。フォトレジスト層PR1aとしては、液状レジストが用いられる。
続いて、図1(c)に示すように、フォトレジスト層PR1aを露光及び現像することで、遮光層13の上にレジストパターンPR1が形成される。レジストパターンPR1は、遮光層13のエッチングマスクとして機能し、遮光層13のエッチングパターンに応じて適宜形状が定められる。一例として、位相シフト領域PSにおいては、形成する位相シフトパターンの開口幅寸法に対応した開口幅を有する形状に設定される。
次いで、図1(d)に示すように、このレジストパターンPR1越しに第1エッチング液を用いて遮光層13をウェットエッチングする。第1エッチング液としては、硝酸セリウム第2アンモニウムを含むエッチング液を用いることができ、例えば、硝酸や過塩素酸等の酸を含有する硝酸セリウム第2アンモニウムを用いることが好ましい。ここで、エッチングストッパー層12は第1エッチング液に対して高い耐性を有するため、遮光層13のみがパターニングされて遮光パターン13aが形成される。遮光パターン13aは、レジストパターンPR1に対応した開口幅を有する形状とされる。
次いで、図1(e)に示すように、上記レジストパターンPR1越しに第2エッチング液を用いてエッチングストッパー層12をウェットエッチングする。第2エッチング液としては、硝酸に酢酸、過塩素酸、過酸化水素水及び塩酸から選択した少なくとも1種を添加したものを好適に用いることができる。ここで、遮光層13及び位相シフト層11は第2エッチング液に対して高い耐性を有するため、エッチングストッパー層12のみがパターニングされてエッチングストッパーパターン12aが形成される。エッチングストッパーパターン12aは、遮光パターン13aおよびレジストパターンPR1の開口幅寸法に対応した開口幅を有する形状とされる。
次いで、図1(f)に示すように、レジストパターンPR1越しに、つまり、レジストパターンPR1を除去しない状態で、第1エッチング液を用いて位相シフト層11をウェットエッチングする。ここで、遮光パターン13aは位相シフト層11と同じCr系材料で構成され、遮光パターン13aの側面は露出しているため、位相シフト層11がパターニングされて位相シフトパターン11aが形成される。位相シフトパターン11aは所定の開口幅寸法を有する形状とされる。同時に、遮光パターン13aもさらにサイドエッチングされて、位相シフトパターン11aの開口幅寸法よりも大きな開口幅を有する形状の遮光パターン13bが形成される。
次いで、第2エッチング液を用いて遮光パターン13bの側面から露出しているエッチングストッパー層12aをウェットエッチングして、遮光パターン13bに対応した開口幅を有するエッチングストッパーパターン12bとして、レジストパターンPR1を除去する。レジストパターンPR1の除去には、公知のレジスト剥離液を用いることができるため、ここでは詳細な説明を省略する。尚、レジストパターンの除去は遮光パターン13b形成後でも良好である。
以上により、図1(g)に示すように、位相シフトパターン11aの開口幅よりも遮光パターン13b(及びエッチングストッパーパターン12b)の開口幅が広いエッジ強調型の位相シフトマスクMが得られる。
図1においては、位相シフトパターン11aおよび遮光パターン13bの側面が垂直に形成されているように示しているが、実際には、図2〜図5に示すように、エッチングレートの差を起因とする凹凸が生じている。
このように製造された位相シフトマスクMは、図2〜図5、図6〜図9、図17に示すように、平面視してガラス基板Sが露出する部分Cと、形成された位相シフトパターン11aとの境界部分B1において、位相シフトパターン11aの厚みが一定値T11とされる均一厚さ領域B1aと、この厚みの一定値T11から減少する傾斜領域B1bとを有する。
位相シフトパターン11aは、均一厚さ領域B1aにおける厚さT11が、この境界部分B1以外における位相シフトパターン11aの厚さと等しくされるとともに、この厚さは、g線に対応した光強度がゼロになる厚さTg(例えば、145nm)に対応した値とされている。あるいは、h線、i線に対応した厚さTh(例えば、133nm)、Ti(例えば、120nm)とすることもできる。あるいは、位相シフト層11の厚さはTgよりも大きな値とすることができる。
位相シフトパターン11aは、傾斜領域B1bにおいて厚さが変化する傾斜面(側面)を有する。具体的には、傾斜領域B1bの幅方向が、位相シフトパターン11aの厚さ均一な端部から厚さゼロでガラス基板Sが露出する部分Cとの端部までとされ、厚さが減少する向きにその幅寸法を正の向きとして設定される。
本実施形態によれば、遮光パターン13bの外側に露出する位相シフトパターン11aの幅は、位相シフト層11をウェットエッチングするときの位相シフト層11の厚さ方向におけるエッチングレートの差と、そのときの遮光パターン13bのエッチング状態および遮光パターン13bの厚さ方向におけるエッチングレートの差とそのときのエッチング状態によって決まる。
同様に、位相シフトパターン11aにおいて遮光パターン13bの下側位置の厚さと同じ厚さから厚さの減少する領域の幅、つまり、位相シフトパターン11aに形成された斜面の傾斜状態である位相シフトパターン11aのダレ幅B1bは、位相シフト層11をウェットエッチングするときの位相シフト層11の厚さ方向におけるエッチングレートの差とそのときのエッチング状態によって決まる。
ここで、位相シフトパターン11bにおける厚さ方向のエッチングレートは、位相シフト層11の組成やエッチングストッパー層12と位相シフト層11との界面状態の影響を受ける。
また、位相シフトパターン11bにおける厚さ方向のエッチングレートは、ガラス基板S表面に位相シフト層11を成膜する際に、成膜厚さの増大に従ってクロム粒のグレインサイズを大きくする等の膜特性の調整により、ガラス基板S表面よりエッチングストッパー層12側のエッチング速度を低くできる。グレインサイズをエッチングストッパー層と位相シフト層で異なり、エッチングストッパー層の方が10%以上小さいことによって設定することができる。さらに、20%以上で小さければ、さらに効果が発生する。
さらに、位相シフトパターン11bにおける厚さ方向のエッチングレートは、上述した位相シフト層11におけるサイドエッチングレートの比を、エッチングストッパー層12側のエッチング速度に対するガラス基板S側のエッチング速度の比の値が
(エッチングストッパー層12側のエッチング速度)/(ガラス基板S側のエッチング速度)=7.10〜21.78となるように設定する。
このようにエッチングレートを設定した状態で、位相シフト層11におけるエッチング処理時間を制御することで、図2〜4にB1bで示すように、位相シフトパターン11aに形成された斜面の傾斜状態である位相シフトパターン11aのダレ幅B1bを制御することが可能となる。
具体的には、図2に示す形状となるエッチング処理時間に対してエッチング時間を減少させていくと、図3、図4、図5のように位相シフトパターン11aのダレ幅(B1bに対応)が増加してゆく。反対に、図5に示す形状となるエッチング処理時間に対してエッチング時間を増加させていくと、図4、図3、図2のように位相シフトパターン11aのダレ幅(B1bに対応)が減少してエッジが立ってゆくことになる。
なお、図2〜5は、位相シフト層11のエッチングが終了し、エッチングストッパーパターン12aの剥離を行っていない状態を示す。
上記のように位相シフト層11におけるエッチングストッパー層12側のエッチング速度に対するガラス基板S側のエッチング速度の比を設定した状態で、位相シフト層11のエッチング時間を設定することで、エッチングストッパー層12側からガラス基板S側に向かって位相シフト層11のエッチング速度の差から、位相シフト層11のエッチング量が厚み方向に変化することになる。エッチング処理時間を増加させた場合、位相シフト層11のエッチングストッパー層12側のエッチング量が増加する割合に比べて、位相シフト層11のガラス基板S側のエッチング量が増加する割合が大きいため、これらのエッチング量の変化に付随して位相シフトパターン11aのダレ幅(B1bに対応)を変化させることができる。この際、図2〜5にB12で示すエッチングストッパーパターン12aの端部に対する位相シフトパターン11aの上端の幅方向位置と、図2〜5にB2aで示す遮光層13bの上端部に対する遮光層13bの下端部の幅方向位置と、図2〜5にB12とB1aとの和で示されるエッチングストッパーパターン12aの端部に対する遮光層13bの下端部の幅方向位置も変化する。したがって、これらを勘案してエッチング処理時間を設定する。
これにより、図2〜5にB1aで示す位相シフト層11の厚さ寸法T11に対する平面視した側面の幅寸法B1aの比を、0.10〜1.19の範囲に設定することができる。
同時に、図9に示すように、レジスト層PR1の幅寸法PR1に対して、遮光パターン13bにおける平面視してレジストPR1側とエッチングストッパー層12b側との間の幅寸法B2a(遮光パターン13b側目の傾斜状態)、位相シフトパターン11aの均一厚さ領域の幅寸法B1a、エッチングストッパー層12aが平面視して位相シフトパターン11aからはみ出す幅寸法B12、位相シフトパターン11aの厚さが減少するダレ幅B1b(位相シフトパターン11a側面の傾斜状態)、とされる各寸法が所定の値となるように各層の成膜条件およびエッチング条件を所望の状態に設定する。このとき、図9または図17に示すように、遮光パターン13bの幅寸法B2aが負の値となること、つまり、遮光パターン13bが、平面視してレジストPR1側よりもエッチングストッパー層12b側が基板露出領域C側に位置する傾斜状態と平面視してエッチングストッパー層12b側よりもレジストPR1側が基板露出領域C側に位置する傾斜状態とが選択可能である。
さらに、遮光パターン13aのエッチング速度は、遮光層13の組成やエッチングストッパー層12と遮光層13との界面状態の影響を受ける。例えば遮光層13を、クロムを主成分とした層と酸化窒化炭化クロムを主成分とした層との2層の膜で構成した場合に、クロムを主成分とした層のクロム成分の比率を高くすればエッチング速度を高くできる一方で、クロム成分の比率を低くすればエッチング速度を低くできる。遮光パターン13aのエッチング量としては、例えば、200nm〜1000nmの範囲内で設定できる。
本実施形態によれば、透明基板S上に、位相シフト層11、エッチングストッパー層12及び遮光層13をこの順で積層して位相シフトマスクブランクスMBを構成した。この位相シフトマスクブランクスMBの遮光層13上にレジストパターンPR1を形成し、各層の厚さ方向エッチングレートと各層におけるウェットエッチング処理時間を制御することで、エッジ強調型の位相シフトマスクMを製造できる。従って、高精細な視認性の高い位相シフトマスクMを製造できる。
また、位相シフト層11は、Crの酸化物、窒化物、炭化物、酸化窒化物、炭化窒化物及び酸化炭化窒化物から選択される何れか1種で構成され、位相シフト効果が十分に発揮される膜厚を有する。このような位相シフト効果が十分に発揮される膜厚を有するためには、エッチング時間が遮光層13のエッチング時間に対して1倍を越えるように長くなってしまうが、各層間の付着強度が十分高いことから、ラインラフネスが概直線状であり、かつ、パターン断面が概垂直となる、フォトマスクとして良好なパターンの形成を行うことが可能となる。
また、エッチングストッパー層12としてNiを含む膜を使用することで、Crを含む遮光層13およびCrを含む位相シフト層11との付着強度を十分高めることができる。 このため、ウェットエッチング液にて遮光層13、エッチングストッパー層12及び位相シフト層11をエッチングするときに、遮光層13とエッチングストッパー層12の界面や、エッチングストッパー層12と位相シフト層11の界面からエッチング液がしみ込まないので、形成される遮光パターン13b、位相シフトパターン11aのCD精度を高めることができ、かつ、膜の断面形状をフォトマスクにとって良好な垂直に近い形状とすることができる。
同時に、エッチングストッパー層12と遮光層13、エッチングストッパー層12と位相シフト層11のそれぞれの界面における、遮光層13と位相シフト層11とのエッチングレートを好適な範囲に設定することができるので、遮光層13とエッチングストッパー層12の界面や、エッチングストッパー層12と位相シフト層11の界面付近でのエッチング量を制御して、形成される遮光パターン13b、位相シフトパターン11aのCD精度を高めることができ、かつ、膜の断面形状をフォトマスクにとって良好な垂直に近い形状とすることができる。
本実施形態によれば、位相シフトマスクMは、300nm以上500nm以下の波長領域の例えばg線、h線、i線とされるいずれかの光に対して180°の位相差をもたせることが可能な位相シフトパターン11aを有する。したがって、上記製造方法によれば、上記波長領域の光を用いることで位相シフト効果に基づくパターン精度の向上を図ることができ、さらに焦点深度を深くすることができるため、例えば、2.0μm程度とされるマスクパターン線幅に対応して、位相シフト効果を奏する均一厚さとなる位相シフト層11aの露出幅B1aを幅寸法0.5μm程度として設定し、微細かつ高精度なパターン形成が可能となる。これにより、高画質のフラットパネルディスプレイを製造することができる。
<実験例>
上記効果を確認するため、次の実験を行った。即ち、ガラス基板S上に、スパッタリング法により、位相シフト層11たるクロムの酸化窒化炭化膜を120nmの厚さで成膜し、エッチングストッパー層12たるNi−Ti−Nb−Mo膜を30nmの厚さで成膜し、遮光層13たるクロム主成分の層と酸化クロム主成分の層との2層で構成される膜を100nmの合計厚さで成膜して、位相シフトマスクブランクスMBを得た。
この位相シフトマスクブランクスMB上にレジストパターンPR1を形成し、このレジストパターンPR1越しに硝酸セリウム第2アンモニウムと過塩素酸との混合エッチング液を用いて遮光層13をエッチングして遮光パターン13aを形成し、さらに硝酸と過塩素酸との混合エッチング液を用いてエッチングストッパー層12をエッチングしてエッチングストッパーパターン12aを形成した。次いで、硝酸セリウム第2アンモニウムと過塩素酸との混合エッチング液を用いて位相シフト層11をエッチングして位相シフトパターン11aを形成することで、エッジ強調型の位相シフトマスクMを得た。
上記の製造工程において、遮光層のエッチング時間を変化させて複数の位相シフトマスクを製造した。
この際、遮光層のエッチング量のうち、図1(f)に示す状態におけるレジスト層側のエッチング量を測定した。
その結果を図10に示す。
同時に、遮光層のエッチング量のうち、エッチングストッパー層側のエッチング量を測定した。
その結果を図11に示す。
この結果から、遮光層においては、層の上下でエッチングレートが変化しない、つまり、エッチング時間を変化させても遮光層のエッチング状態である側面形状の変化は少ないことがわかる。
上記の製造工程において、エッチングストッパー層のエッチング時間を変化させて複数の位相シフトマスクを製造した。
この際、エッチングストッパー層のエッチング量のうち、図1(e)に示す状態におけるレジスト層側のエッチング量を測定した。
その結果を図12に示す。
同時に、エッチングストッパー層のエッチング量のうち、図1(g)に示す状態におけるレジスト層側のエッチング量を測定した。
その結果を図13に示す。
この結果から、エッチングストッパー層におけるエッチング時間を変化させた場合、処理時間を増加させると、図6,図7,図8に示すように、エッチングストッパー層が遮光層の下側位置でえぐれるようにエッチングされてゆくことになる。
上記の製造工程において、位相シフト層のエッチング時間を変化させて複数の位相シフトマスクを製造した。
この際、位相シフト層のエッチング量のうち、図1(f)に示す状態におけるエッチングストッパー層側のエッチング量を測定した。
その結果を図14に示す。
同時に、位相シフト層のエッチング量のうち、ガラス基板層側のエッチング量を測定した。
その結果を図15に示す。
この結果から、位相シフト層のエッチング時間を変化させた場合、エッチング時間が長くなるにともない、位相シフト層の上側ではエッチング量の進行が遅く、下側ではエッチング量が大きくなる。エッチング時間を長くすると位相シフト層の側面が立つ、つまり、ダレが少ない状態となり、また、エッチング時間を短くすると位相シフト層の側面が寝る、つまり、ダレた状態となることがわかる。
また、位相シフト層のエッチング時間を変化させた際の図1(f)に対応した断面SEM写真を図18,図19に示す。同時に、位相シフト層のエッチング時間を変化させた際における位相シフトパターン11aのエッチングストッパー層側のエッチング量とガラス基板層側のエッチング量とを表1に示す。
この結果から、本実施形態における実験例の条件においては、位相シフト層のエッチング時間がjust+120〜240sec程度の時間とすると図19に示す位相シフト層の側面が立った状態、つまり、基板表面に垂設した状態とすることができ、これよりも短いエッチング時間とすると、図18に示す位相シフト層の側面が寝る、つまり、ダレた状態とすることがわかる。ここで、位相シフト層のエッチング時間のjustとは、エッチングストッパーパターン12a越しに、位相シフトパターン11aが形成されたと判断される時間、つまり、少なくとも大部分のガラス基板(透明基板)Sが露出された時間である。
また、位相シフト層のエッチング時間を変化させた際の位相シフト層の露出幅、つまり、図2〜5における幅寸法B1aの変化を図16に示す。
この結果から、本実施形態においては、位相シフト層の露出した位相シフト効果を奏する幅寸法をエッチング時間により制御可能とすることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、勿論、本発明はこれに限定されることはなく、本発明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
また、以上の実施形態では、遮光層11を基板10の全面に成膜した後、必要部位をエッチングすることで遮光層11を形成したが、これに代えて、遮光層11の形成領域が開口するレジストパターンを形成した後、遮光層11を形成してもよい。遮光層11の形成後、上記レジストパターンを除去することにより、必要領域に遮光層11を形成することが可能となる(リフトオフ法)。
MB…位相シフトマスクブランクス
M…位相シフトマスク
S…ガラス基板(透明基板)
PR1a…フォトレジスト層
PR1b…露光及び現像領域
PR1…レジストパターン
11…位相シフト層
11a…位相シフトパターン
12…エッチングストッパー層
12a,12b…エッチングストッパーパターン
13…遮光層
13a,13b…遮光パターン

Claims (4)

  1. 透明基板と、
    該透明基板の表面に形成された、Crを主成分とする位相シフト層と、
    前記透明基板から離間する側の前記位相シフト層表面に形成された、Ni、Co、Fe、Ti、Si、Al、Nb、Mo、W及びHfから選択された少なくとも1種の金属を主成分とするエッチングストッパー層と、
    前記位相シフト層から離間する側の前記エッチングストッパー層上に形成された、Crを主成分とする遮光層と、を備え、
    平面視した前記位相シフト層に形成された位相シフトパターンの線幅よりも前記遮光層に形成された遮光パターンの線幅が狭く設定される位相シフトマスクを製造する方法であって、
    前記透明基板に、前記位相シフト層と前記エッチングストッパー層と前記遮光層とを形成する工程と、
    前記遮光層上に所定の開口パターンを有するマスクを形成する工程と、
    この形成したマスク越しに前記遮光層と前記エッチングストッパー層とを順次エッチングして遮光パターンとエッチングストッパーパターンとを形成する工程と、
    前記マスク越しに前記位相シフト層をウェットエッチングして位相シフトパターンを形成する工程と、
    前記エッチングストッパー層を更にエッチングする工程と、
    を有し、
    前記位相シフト層のエッチングレートの前記透明基板側と前記エッチングストッパー層側とにおける比を設定し、エッチング処理時間を制御することで、前記位相シフト層の厚さ寸法に対する平面視した側面の幅寸法の比を所定の範囲に設定することを特徴とする位相シフトマスクの製造方法。
  2. 前記位相シフト層のエッチングレートの前記透明基板側と前記エッチングストッパー層側とにおける比を7.10〜21.78
    となるように設定することを特徴とする請求項1記載の位相シフトマスクの製造方法。
  3. 前記位相シフト層の厚さ寸法に対する平面視した側面の幅寸法の比を0.10〜1.19の範囲に設定することを特徴とする請求項1または2記載の位相シフトマスクの製造方法。
  4. 請求項1から3のいずれか記載の製造方法によって製造されたことを特徴とする位相シフトマスク。
JP2013086980A 2013-04-17 2013-04-17 位相シフトマスクの製造方法 Active JP6198238B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013086980A JP6198238B2 (ja) 2013-04-17 2013-04-17 位相シフトマスクの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013086980A JP6198238B2 (ja) 2013-04-17 2013-04-17 位相シフトマスクの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014211501A true JP2014211501A (ja) 2014-11-13
JP6198238B2 JP6198238B2 (ja) 2017-09-20

Family

ID=51931317

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013086980A Active JP6198238B2 (ja) 2013-04-17 2013-04-17 位相シフトマスクの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6198238B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016185941A1 (ja) * 2015-05-15 2016-11-24 Hoya株式会社 マスクブランク、転写用マスク、転写用マスクの製造方法および半導体デバイスの製造方法
JP2017167512A (ja) * 2016-03-16 2017-09-21 エスアンドエス テック カンパニー リミテッド 位相反転ブランクマスク及びフォトマスク
JP2017182052A (ja) * 2016-03-24 2017-10-05 Hoya株式会社 位相シフトマスクブランク、位相シフトマスク及び表示装置の製造方法
JP2018205441A (ja) * 2017-05-31 2018-12-27 アルバック成膜株式会社 位相シフトマスクの製造方法および位相シフトマスク
WO2019003486A1 (ja) * 2017-06-28 2019-01-03 アルバック成膜株式会社 マスクブランクス、位相シフトマスク、ハーフトーンマスク、マスクブランクスの製造方法、及び位相シフトマスクの製造方法
KR20190047032A (ko) * 2016-12-28 2019-05-07 가부시키가이샤 에스케이 일렉트로닉스 하프톤 마스크, 포토마스크 블랭크스 및 하프톤 마스크의 제조방법
KR20200040656A (ko) * 2018-10-09 2020-04-20 알박 세이마쿠 가부시키가이샤 마스크 블랭크스, 하프톤 마스크, 마스크 블랭크스의 제조 방법, 및 하프톤 마스크의 제조 방법

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0743888A (ja) * 1993-07-26 1995-02-14 Ulvac Seimaku Kk フォトマスクブランクスおよびフォトマスク
JPH09508981A (ja) * 1994-02-14 1997-09-09 イー・アイ・デユポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー フォトマスクブランク
JPH1115127A (ja) * 1997-06-19 1999-01-22 Nec Corp ハーフトーン位相シフトマスクおよびそのマスクブランクスならびにハーフトーン位相シフトマスクの製造方法および欠陥修正方法
JP2000181049A (ja) * 1998-12-18 2000-06-30 Hoya Corp ハーフトーン型位相シフトマスクブランク及びハーフトーン型位相シフトマスク

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0743888A (ja) * 1993-07-26 1995-02-14 Ulvac Seimaku Kk フォトマスクブランクスおよびフォトマスク
JPH09508981A (ja) * 1994-02-14 1997-09-09 イー・アイ・デユポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー フォトマスクブランク
JPH1115127A (ja) * 1997-06-19 1999-01-22 Nec Corp ハーフトーン位相シフトマスクおよびそのマスクブランクスならびにハーフトーン位相シフトマスクの製造方法および欠陥修正方法
JP2000181049A (ja) * 1998-12-18 2000-06-30 Hoya Corp ハーフトーン型位相シフトマスクブランク及びハーフトーン型位相シフトマスク

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016185941A1 (ja) * 2015-05-15 2016-11-24 Hoya株式会社 マスクブランク、転写用マスク、転写用マスクの製造方法および半導体デバイスの製造方法
US10481485B2 (en) 2015-05-15 2019-11-19 Hoya Corporation Mask blank, transfer mask, method of manufacturing transfer mask and method of manufacturing semiconductor device
JP2017167512A (ja) * 2016-03-16 2017-09-21 エスアンドエス テック カンパニー リミテッド 位相反転ブランクマスク及びフォトマスク
JP2017182052A (ja) * 2016-03-24 2017-10-05 Hoya株式会社 位相シフトマスクブランク、位相シフトマスク及び表示装置の製造方法
KR102193360B1 (ko) * 2016-12-28 2020-12-21 가부시키가이샤 에스케이 일렉트로닉스 하프톤 마스크, 포토마스크 블랭크스 및 하프톤 마스크의 제조방법
KR20190047032A (ko) * 2016-12-28 2019-05-07 가부시키가이샤 에스케이 일렉트로닉스 하프톤 마스크, 포토마스크 블랭크스 및 하프톤 마스크의 제조방법
JP2018205441A (ja) * 2017-05-31 2018-12-27 アルバック成膜株式会社 位相シフトマスクの製造方法および位相シフトマスク
JP7062377B2 (ja) 2017-05-31 2022-05-16 アルバック成膜株式会社 位相シフトマスクの製造方法および位相シフトマスク
JPWO2019003486A1 (ja) * 2017-06-28 2019-06-27 アルバック成膜株式会社 マスクブランクス、位相シフトマスク、ハーフトーンマスク、マスクブランクスの製造方法、及び位相シフトマスクの製造方法
CN109478012A (zh) * 2017-06-28 2019-03-15 爱发科成膜株式会社 掩膜坯、相移掩膜、半色调掩膜、掩膜坯的制造方法及相移掩膜的制造方法
TWI690767B (zh) * 2017-06-28 2020-04-11 日商阿爾貝克成膜股份有限公司 光罩基底、相位偏移光罩、半調光罩、光罩基底之製造方法、及相位偏移光罩之製造方法
KR102170424B1 (ko) * 2017-06-28 2020-10-27 알박 세이마쿠 가부시키가이샤 마스크 블랭크스, 위상 시프트 마스크, 하프톤 마스크, 마스크 블랭크스의 제조 방법, 및 위상 시프트 마스크의 제조 방법
KR20190015182A (ko) * 2017-06-28 2019-02-13 알박 세이마쿠 가부시키가이샤 마스크 블랭크스, 위상 시프트 마스크, 하프톤 마스크, 마스크 블랭크스의 제조 방법, 및 위상 시프트 마스크의 제조 방법
CN109478012B (zh) * 2017-06-28 2022-05-13 爱发科成膜株式会社 掩膜坯、相移掩膜、半色调掩膜、掩膜坯及相移掩膜的制造方法
WO2019003486A1 (ja) * 2017-06-28 2019-01-03 アルバック成膜株式会社 マスクブランクス、位相シフトマスク、ハーフトーンマスク、マスクブランクスの製造方法、及び位相シフトマスクの製造方法
KR20200040656A (ko) * 2018-10-09 2020-04-20 알박 세이마쿠 가부시키가이샤 마스크 블랭크스, 하프톤 마스크, 마스크 블랭크스의 제조 방법, 및 하프톤 마스크의 제조 방법
KR102220600B1 (ko) 2018-10-09 2021-02-26 알박 세이마쿠 가부시키가이샤 마스크 블랭크스, 하프톤 마스크, 마스크 블랭크스의 제조 방법, 및 하프톤 마스크의 제조 방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP6198238B2 (ja) 2017-09-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6198238B2 (ja) 位相シフトマスクの製造方法
US9864268B2 (en) Mask blank, method for manufacturing transfer mask, and method for manufacturing semiconductor device
JP5661973B2 (ja) 位相シフトマスクの製造方法
JP5948495B2 (ja) 位相シフトマスクの製造方法および位相シフトマスク
US20200150524A1 (en) Mask blank, transfer mask, method for manufacturing transfer mask, and method for manufacturing semiconductor device
KR102398583B1 (ko) 마스크 블랭크, 위상 시프트 마스크의 제조 방법 및 반도체 디바이스의 제조 방법
KR101644230B1 (ko) 표시 장치 제조용 포토마스크, 그 포토마스크의 제조 방법, 패턴 전사 방법 및 표시 장치의 제조 방법
KR102527313B1 (ko) 포토마스크 블랭크, 포토마스크의 제조 방법 및 표시 장치의 제조 방법
TW201903513A (zh) 光罩基底、轉印用光罩之製造方法及半導體裝置之製造方法
JP7204496B2 (ja) 位相シフトマスクブランク、位相シフトマスクの製造方法、及び表示装置の製造方法
JP2020095248A (ja) フォトマスクブランク、フォトマスクブランクの製造方法、フォトマスクの製造方法及び表示装置の製造方法
JP2017182052A (ja) 位相シフトマスクブランク、位相シフトマスク及び表示装置の製造方法
JP6544964B2 (ja) マスクブランク、位相シフトマスクの製造方法、及び、半導体デバイスの製造方法
JP2017033004A (ja) 表示装置製造用フォトマスク、該フォトマスクの製造方法、パターン転写方法及び表示装置の製造方法
JP6233873B2 (ja) 位相シフトマスクの製造方法
JP5865520B2 (ja) 位相シフトマスクおよびその製造方法
JP7371198B2 (ja) フォトマスクブランク、フォトマスクの製造方法及び表示装置の製造方法
JP7062377B2 (ja) 位相シフトマスクの製造方法および位相シフトマスク
CN107844026A (zh) 光掩模的制造方法、光掩模和显示装置的制造方法
JP6207006B2 (ja) 位相シフトマスクの製造方法
JP2021067728A (ja) フォトマスクブランク、フォトマスクブランクの製造方法、フォトマスクの製造方法及び表示装置の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160303

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161206

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161220

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170220

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170725

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170817

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6198238

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250