JP2014210864A - 非自己接着再剥離性両面粘着シート - Google Patents

非自己接着再剥離性両面粘着シート Download PDF

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Abstract

【課題】粘着面が非自己接着性であって離形紙を使用することなく重ね合わせることが出来、細かい凹凸のある粗い曲面や球面に対しても良く馴染んで粘着し、被着体からの剥離の際に表裏の粘着面同士が粘着して団子状塊になることはなく、被着体から剥離して再使用することの出来る非自己接着再剥離性両面粘着シートを得る。【解決手段】多繊糸条12に織編成されて網目隙間が単位面積(1cm2)に存在する目付け10〜60g/m2のメッシュ布帛13の表裏に網目隙間を塞ぐことなく非自己接着再剥離性粘着剤15を塗着し、メッシュ布帛13の網目隙間の孔径に応じた孔径1.5〜6mmの貫通孔16を単位面積(1cm2)内に1〜16個/cm2形成し、その貫通孔内の空隙の面積が占める空隙率が30〜80%の非自己接着再剥離性両面粘着シート19を形成する。【選択図】図1

Description

本発明は、極薄で絵画や写真等をアルバム台紙やノート用紙に剥離可能に貼付するのに適し、電子レンジやオーブントースター、電気ポット等の軽量電子機器、コースター、ランチョンマット、テーブルセンター等の机上敷物や床敷物、筆立て、見台、電気スタンド等の室内装置品の防滑固定に使用することが出来、台紙やテーブル、床面等の被着体に強固に粘着することが出来ると共に被着体から容易に剥離することも出来、又、粘着面同士を粘着することも剥離することも出来る両面粘着シートに関するものである。
両面粘着シートは、基布の表裏に粘着剤を積層して構成される(特許文献1)。
粘着剤は、熱可塑性樹脂と固体可塑剤と粘着付与剤を必須成分として構成され、粘着付与剤の配合量に応じて粘着力が調整される(特許文献2)。
熱可塑性樹脂には、酢酸ビニル重合体、塩化ビニル重合体、スチレン重合体、アクリロニトリル・ブタジエン共重合体、アクリル酸エステル重合体、メタアクリル酸エステル重合体、酢酸ビニル・アクリル酸エステル共重合体、酢酸ビニル・エチレン・アクリル酸エステル共重合体、酢酸ビニル・エチレン共重合体、酢酸ビニル・エチレン・スチレン共重合体、酢酸ビニル・エチレン・塩化ビニル共重合体、スチレン・イソプレン共重合体、スチレン・ブタジエン共重合体、スチレン・アクリル酸エステル共重合体、スチレン・メタアクリル酸エステル共重合体、ウレタン重合体、シリコン重合体等の水分散液(樹脂エマルジョン)が使用される。
粘着面が他の材料には接着せず、自己の粘着面に相互に接着する粘着シートは、自己粘着シートと称されている(特許文献3)。
被着体に粘着剤を残すことなく剥離することが出来る粘着シートは、再剥離性粘着シートと称されている(特許文献4)。
従って、被着体から容易に剥離することが出来るだけではなく、粘着面同士を粘着することも剥離することも出来る両面粘着シートは、非自己接着再剥離性両面粘着シートと称すべきことになる。
そこで以下、本発明に係る両面粘着シートを非自己接着再剥離性両面粘着シートと称することとする。
非自己接着再剥離性粘着シートは公知である(特許文献5)。
非自己接着再剥離性粘着剤は、下地床面に粘着施工されるタイルカーペットの裏面材に使用されている(特許文献6と7)。
非自己接着再剥離性粘着剤には、アクリル酸エステル重合体、メタアクリル酸エステル重合体、酢酸ビニル・アクリル酸エステル共重合体、酢酸ビニル・エチレン・アクリル酸エステル共重合体、酢酸ビニル・エチレン共重合体、酢酸ビニル・エチレン・スチレン共重合体、酢酸ビニル・エチレン・塩化ビニル共重合体、スチレン・イソプレン共重合体、スチレン・ブタジエン共重合体、スチレン・アクリル酸エステル共重合体、スチレン・メタアクリル酸エステル共重合体、ウレタン重合体、シリコン重合体等の水分散液(樹脂エマルジョン)が使用される。
特開平7−145358号公報(特許第2877678号) 特開2000−109768号公報 特開平6−128536号公報(特許第3640399号) 特開2000−86995号公報(特許第3670861号) 特開平7−32552号公報(特許第3348926号) 特開平7−11766号公報(特許第3346610号) 特開平6−322937号公報(特許第2979213号)
汎用されている両面粘着シートは、その粘着面が相互に接着する自己粘着性であるため、それを巻き上げたり積み上げる場合には重なり合う粘着面相互間の接着を抑えるための離形紙が必要とされ、その離形紙の分だけコストアップになるし、その使用時には剥離した離形紙の廃棄に煩わされることになる。
又、汎用されている両面粘着シートは、自己粘着性であるため、被着体から剥離する際に表裏の粘着面同士が接着して団子状塊になり易く、被着体から剥離して再使用することは困難である。
汎用されている両面粘着シートの接着強度は強く、表面に細かい毛羽や凹凸があって接着性の高いパルプ紙やポリウレタン発泡シート等の多孔質シートに粘着使用後に剥離するときは、パルプ紙や多孔質シートの表面が剥ぎ取られて破れ易く、それを再使用ことは困難である。
そこで本発明は、粘着面が再剥離性であってパルプ紙や多孔質シートの表面を傷めずに剥離することが出来る共に、粘着面が非自己接着性であって離形紙を使用することなく重ね合わせることが出来、被着体からの剥離の際に表裏が粘着して団子状塊になることはなく、被着体から剥離して再使用することの出来る非自己接着再剥離性両面粘着シートを得ることを目的とする。
本発明に係る非自己接着再剥離性両面粘着シート19は、複数本の繊維11によって構成されている多繊糸条12によって織編成され、網目隙間が縦横各1cmの単位面積(1cm2 )内に存在する目付けが10〜60g/m2 のメッシュ布帛13の表裏に樹脂組成物を塗着して構成され、その樹脂組成物の塗膜に熱膨脹性マイクロカプセル14が包含されて発泡しており、その樹脂組成物の塗膜の表皮が非自己接着再剥離性粘着剤15で形成されており、そのメッシュ布帛13の網目隙間が樹脂組成物の塗膜に塞がれることなく残存して貫通孔を形成しており、その貫通孔の周縁に接する内接円Pの直径Dによって測定される孔径が1.5〜6mmの貫通孔16が縦横各1cmの単位面積(1cm2 )内に1〜16個/cm2 存在しており、貫通孔内の空隙の面積が非自己接着再剥離性両面粘着シート19の全面積に占める面積占有率によって示される空隙率が30〜80%であることを第1の特徴とする(図1)。
本発明に係る非自己接着再剥離性両面粘着シート19の第2の特徴は、上記第1の特徴に加えて、メッシュ布帛13の表裏に熱膨脹性マイクロカプセル14の配合された非自己接着再剥離性粘着剤15が塗布されており、メッシュ布帛13の多繊糸条12が非自己接着再剥離性粘着剤15に包まれている点にある(図2−a)。
本発明に係る非自己接着再剥離性両面粘着シート19の第3の特徴は、上記第1の特徴に加えて、メッシュ布帛13の表裏に熱可塑性樹脂組成物17が塗布されており、メッシュ布帛13の多繊糸条12が熱可塑性樹脂組成物17に包まれており、その熱可塑性樹脂組成物17の塗膜の表面が熱膨脹性マイクロカプセル14の配合された非自己接着再剥離性粘着剤15の塗膜に被覆されている点にある(図2−b)。
本発明に係る非自己接着再剥離性両面粘着シート19の第4の特徴は、上記第1の特徴に加えて、メッシュ布帛13の表裏に熱膨脹性マイクロカプセル14の配合された熱可塑性樹脂組成物17が塗布されており、メッシュ布帛13の多繊糸条12が熱可塑性樹脂組成物17に包まれており、その熱可塑性樹脂組成物17の塗膜の表面が非自己接着再剥離性粘着剤15の塗膜に被覆されている点にある(図2−c)。
本発明に係る非自己接着再剥離性両面粘着シート19の第5の特徴は、上記第2と第3と第4の何れかの特徴に加えて、メッシュ布帛13の表裏に水溶性糊剤18が塗布されており、その水溶性糊剤18によってメッシュ布帛13の多繊糸条12を構成している繊維11が被覆されており、その水溶性糊剤18に被覆されている繊維11に構成されている多繊糸条12が非自己接着再剥離性粘着剤15と熱可塑性樹脂組成物17の何れかに被覆されている点にある(図2−d)。
本発明に係る非自己接着再剥離性両面粘着シート積層体23は、上記第1と第2と第3と第4と第5の何れかの特徴を有する複数枚の非自己接着再剥離性両面粘着シート19が仕切材22を間に挟んで複数層に積層されており、非自己接着再剥離性両面粘着シート19と仕切材22が粘着していることを特徴とする(図3)。
本発明に係る非自己接着再剥離性両面粘着シート19は、その表面積の30〜80%が貫通孔16で占められているため、広大な被着面20に粘着する場合でも、被着面20と非自己接着再剥離性両面粘着シート19との間に空気が挟み込まれること、即ち、空気が挟み込まれて脹れ上がるエアー溜が発生することがなく、被着面20からの剥離時には剥離応力が非自己接着再剥離性両面粘着シート19の全面に働かず、貫通孔16と貫通孔16の間に挟まれた狭い粘着部分21に集中するので剥離し易く、その粘着部分21が全面に均等に貫通孔16に隣り合って単位面積(1cm2 )内に細かく分かれ多繊糸条12に補強されて1〜16個点在しているので非自己接着再剥離性粘着剤15の塗膜が亀裂して残ることなく被着面20から綺麗に剥離される。
本発明に係る非自己接着再剥離性両面粘着シート19の粘着面は、単位面積(1cm2 )内に1〜16個隣り合って分布する貫通孔16に細かく分割された粘着部分21によって構成され、その内部に介在する熱膨脹性マイクロカプセル14によって嵩高に膨らんでいるので、細かい凹凸のある粗い被着面20に対しても良く馴染む。
非自己接着再剥離性粘着剤15の塗膜を補強しているメッシュ布帛13は、非自己接着再剥離性両面粘着シート19と同様に空隙率が30〜80%で蜘蛛の巣状の目粗な織編布帛なので、曲面や球面にも良く馴染んで綺麗に被覆することが出来る非自己接着再剥離性両面粘着シートが得られる。
因に、市販の家庭用防虫網の空隙率は70%前後であるが、経糸間隔と緯糸間隔が約1mmであり、経糸と緯糸に囲まれる網目隙間の孔径が1mm未満であり、粘着剤を塗布するときは網目隙間が粘着剤の塗膜に塞がれて市販の家庭用防虫網には貫通孔16が発生しない。
そして、市販の家庭用防虫網の経糸と緯糸は、繊度が約380dtexの剛直なモノフィラメント(単糸)なので、曲面や球面に接着しようとしても撥ね返って馴染まず、その目付けが約75g/m2 前後であることからしても、市販の家庭用防虫網のような太手のモノフィラメントによって構成されるメッシュ布帛によっては本発明の非自己接着再剥離性両面粘着シート19を得ることは出来ない。
しかし、本発明では、多繊糸条12によって織編成され、樹脂組成物の塗膜に塞がれることなく孔径が1.5〜6mmの貫通孔16となって残る網目隙間が全面に均等に単位面積内(1cm2 )に存在する目付けが10〜60g/m2 のメッシュ布帛13を使用しているので、細かい凹凸のある粗い曲面や球面に対しても良く馴染み、粘着面が再剥離性であってパルプ紙や多孔質シートに対しても表面を傷めずに剥離することが出来る共に、粘着面が非自己接着性であって離形紙を使用することなく重ね合わせることが出来、被着体からの剥離の際に表裏が粘着して団子状塊になることはなく、被着体から剥離して再使用することの出来る非自己接着再剥離性両面粘着シート19を得ることが出来る。
本発明に係る非自己接着再剥離性両面粘着シートの一端を折り曲げた状態での斜視図であり、一部を円で囲んで拡大して図示している。 本発明に係る非自己接着再剥離性両面粘着シートの拡大断面図である。 本発明に係る非自己接着再剥離性両面粘着シート積層体の斜視図である。
メッシュ布帛13は織物でも編物でもよいが、極薄軽量であっても組織構造が安定していて目崩れが起き難く、可撓性に富む点では、織物よりも編物、特に経編地を用いることが望ましい。
一般市販の寒冷紗や亀甲紗であっても、樹脂組成物の塗布後も孔径が1.5〜6mmの貫通孔16となって残る網目隙間が全面に均等に単位面積内に1〜16個/cm2 存在するのであれば、メッシュ布帛13として使用することが出来る。
本発明において、複数本の繊維11によって構成される『多繊糸条』とは、多数の短繊維(スライバー)を加撚して構成される紡績糸と多数の長繊維(フィラメント)を引き揃えて構成されるマルチフィラメント糸を意味する。
多繊糸条12の単纖維(11)繊度は40dtex以下とし、その総繊度は100〜700dtexにするとよい。
そのように単繊維繊度を40dtex以下とするのは、単繊維繊度が40dtexを超える多繊糸条は、樹脂組成物補強されてメッシュ布帛が剛直になり、細かい凹凸のある被着面に良く馴染む非自己接着再剥離性両面粘着シート19が得難くなるためである。
多繊糸条12の総繊度を700dtex以下とするのも同じ理由からである。
そのように、本発明において、多繊糸条12の単繊維繊度や総繊度を太くすることには格別な意味がなく、細かい凹凸のある被着面や彎曲した被着面に良く馴染む柔軟可撓な非自己接着再剥離性両面粘着シート19を得るためには、寧ろ多繊糸条12の単繊維繊度を20dtex以下に、好ましくは5dtex以下にし、その総繊度を500dtex以下に、好ましくは300dtex以下にし、メッシュ布帛13を目付け45g/m2 以下、好ましくは目付け30g/m2 以下の蜘蛛の巣状に極薄にする。
多繊糸条12を構成する繊維11は、綿繊維やレーヨン等のセルロース系繊維であってもよいし、ポリエステル繊維やポリプロピレン繊維等の熱可塑性合成繊維であってもよい。
非自己接着再剥離性両面粘着シート19の全面の単位面積(1cm2 )内に孔径(D)が1.5〜6mmの貫通孔16を1〜16個形成するためには、その貫通孔16に応じた1.5mm以上の孔径の網目隙間をメッシュ布帛13の全面に1〜16個/cm2 形成すべきことになる。
そのようにメッシュ布帛13の網目隙間の孔径を1.5mm以上にするのは、前記の通り、市販の防虫網のように、孔径が1.5mm未満の網目隙間は、塗着される樹脂組成物の塗膜に塞がれて孔径が1.5〜6mmの貫通孔16を形成し得難いことによる。
メッシュ布帛13の網目隙間が樹脂組成物の塗膜に塞がれることなく残って孔径が1.5〜6mmの貫通孔16が形成し易くするためには、メッシュ布帛13の網目隙間の孔径を2mm以上にする。
その場合、メッシュ布帛13の網目隙間が残存して単位面積(1cm2 )内に形成される貫通孔16の数は16個/cm2 未満になってもよいが、その形成される貫通孔16の数は少なくとも9個/cm2 、好ましくは1〜12個/cm2 にする。
本発明において、貫通孔16の孔径(D)を6mm以下とするのは、その孔径(D)が余りにも大きくなると、被着面20に接する非自己接着再剥離性両面粘着シート19の接触面積が少なく、被着面20に有効に粘着し得なくなるからである。
その場合、非自己接着再剥離性両面粘着シート19の接着強度を上げようとすれば再剥離性が低下して両面粘着シートが自己接着性になり、細かく裁断して縦横各1cm程度の面積の狭い細かい被着面20に使用しようとしても、表裏の粘着面間で自己接着して団子状塊になり、使用し得なくなるためである。
非自己接着再剥離性粘着剤15は、メッシュ布帛13に直接塗着してもよいし(図2−a)、又、熱可塑性樹脂組成物17を塗布してから塗着してもよい(図2−b、図2−c、図2−d)。
そのように熱可塑性樹脂組成物17をプライマーとしてメッシュ布帛13に塗布するのは、非自己接着再剥離性粘着剤15を非自己接着再剥離性両面粘着シート19の表面、即ち表皮だけ使用すればよく、非自己接着再剥離性両面粘着シート19の内部、特に多繊糸条12の内部即ち繊維間(11、11)にまで塗着させる必要はないからである。
却って、非自己接着再剥離性粘着剤15を内部に塗着せず、非自己接着再剥離性粘着剤15よりも繊維11に強く固着する熱可塑性樹脂組成物17や水溶性糊剤18を予めメッシュ布帛13に適用すると(図2−b、図2−c、図2−d)、強度的に安定して耐久性のある非自己接着再剥離性両面粘着シート19が得られる。
熱可塑性樹脂組成物17を適用する場合、熱膨脹性マイクロカプセル14は、非自己接着再剥離性粘着剤15と熱可塑性樹脂組成物17との何れか一方に配合すればよい。
しかし、非自己接着再剥離性粘着剤15には配合せず、非粘着性熱可塑性樹脂組成物17にだけ配合することが望ましい(図2−c、図2−d)。
即ち、熱膨脹性マイクロカプセル14を非粘着性の熱可塑性樹脂組成物17に配合し、その非粘着性の熱可塑性樹脂組成物17の塗膜の表面に細かく形成される凹凸を非自己接着再剥離性粘着剤15の塗膜で被覆し、もって、非自己接着再剥離性両面粘着シート19の表面を細かい凹凸面とする図2−c、図2−d)。
そうすると、非自己接着再剥離性粘着剤15の塗膜を薄くすることが出来、非粘着性熱可塑性樹脂組成物17によって熱膨脹性マイクロカプセル14をメッシュ布帛の多繊糸条12に強固に固着することが出来、非自己接着再剥離性両面粘着シート19の耐久性が高まる。
図2−dは、メッシュ布帛13の多繊糸条12に水溶性糊剤18を塗着し、多繊糸条12の繊維11を水溶性糊剤18の乾燥塗膜で被覆してから熱膨脹性マイクロカプセル14の配合された熱可塑性樹脂組成物17と熱膨脹性マイクロカプセル14の配合されない非自己接着再剥離性粘着剤15を順次塗着して仕上げられた非自己接着再剥離性両面粘着シート19を図示し、熱膨脹性マイクロカプセル14は加熱されて発泡し、非自己接着再剥離性粘着剤15の塗膜の表面には細かい凹凸が発生している。
熱膨脹性マイクロカプセル14を非自己接着再剥離性粘着剤15に配合する場合は、その配合量を非自己接着再剥離性粘着剤(固形分)100重量部に対し熱膨脹性マイクロカプセル5重量部以下で概して2重量部前後、即ち、5P.H.R.以下で概して2P.H.R.前後にする。
熱膨脹性マイクロカプセル14を熱可塑性樹脂組成物17に配合する場合は、その配合量を熱可塑性樹脂組成物(固形分)100重量部に対し熱膨脹性マイクロカプセル10重量部以下で概して5重量部前後、即ち、10P.H.R.以下で概して5P.H.R.前後にする。
そのように熱可塑性樹脂組成物17に配合する場合に比して非自己接着再剥離性粘着剤15に配合する熱膨脹性マイクロカプセル14の配合量を少なくするのは、一種の異物でもある熱膨脹性マイクロカプセル14によって非自己接着再剥離性粘着剤15の物性、特に、粘着性と柔軟性が損なわれないようにするためである。
非自己接着再剥離性粘着剤15や熱可塑性樹脂組成物17を塗布する前にメッシュ布帛に塗着する水溶性糊剤18には、澱粉、メチルセルロース、カルボキシルメチルセルロースナトリウム塩、ローカストビーンガム、グアーガム、アラビアガム、アルギン酸ナトリウム塩等が使用される。
非自己接着再剥離性粘着剤15と非粘着性熱可塑性樹脂組成物17と水溶性糊剤18を含む樹脂組成物のメッシュ布帛13に対する合計塗着量(固形分)は50〜200g/m2 にすればよい。
本発明に係る非自己接着再剥離性両面粘着シート19は、非自己接着性と再剥離性を兼備えているので離形紙を挟み込まずにロール状に巻き上げ、或いは積層して保管し出荷し店頭販売することが出来る。
しかし、使用時にロール状に巻き上げられた非自己接着再剥離性両面粘着シート19を剥ぎ取り易くし、又、積層された非自己接着再剥離性両面粘着シート19を剥ぎ取り易くするため、そのロール状に巻き上げ、或いは、複数層に重ね上げられる非自己接着再剥離性両面粘着シート19と非自己接着再剥離性両面粘着シート19の間に仕切材22としてパルプ紙や合成紙、不織布、プラスチックフイルム、金属フイルム(箔)等を挟み込み、非自己接着再剥離性両面粘着シート19を複数層に積層された積層体23にすると実用的である。
その場合、本発明に係る非自己接着再剥離性両面粘着シート19は、非自己接着性と再剥離性を兼備えているので、仕切材22に離形処理を施す必要はない。
単繊維繊度2.2dtex、総繊度158.4dtexのポリエステルマルチフィラメント糸を編糸とするウエール密度が9ウエール/25.4mm、コース密度が6コース/25.4mm、目付けが16.8g/m2 のメッシュ経編地に澱粉糊を9.6g/m2 (乾燥重量)塗着して空隙率を80%に調整したメッシュ布帛13に、ポリアクリル樹脂エステル・エマルジョン(中央理化工業株式会社製非自己接着再剥離性粘着剤品名”リカボンドAP−96”、固形分54重量%)926重量部と熱膨脹性マイクロカプセル分散水溶液(エクスパンセル社製品名”エクスパンセル053−40”、固形分50重量%)15重量部と酸化チタン分散水溶液(テイカ社製品名”JR−600A”、固形分70重量%)35.7重量部と増粘剤(昭和電工株式会社製品名”ビスコメート104Y”、固形分20重量%)2重量部と消泡剤(東レダウコーニング株式会社製品名”SH−5561”、純分14重量%)3重量部と水18.3重量部とから成るB型粘度計3号ローター12回転時の粘度が2500Pa.sに調整された非自己接着再剥離性粘着剤15(固形分53重量%)を湿潤塗布量150g/m2 (乾燥塗布量79.5g/m2 )塗着して直径(D)2.3mmの貫通孔16が単位面積内に4.2個/cm2 形成された空隙率51%、厚み0.45mm、目付け106.9g/m2 の非自己接着再剥離性両面粘着シート19を作成した。
この非自己接着再剥離性両面粘着シート19のJIS−Z−0237に準じる一般市販コピー用紙に対する粘着力(180度剥離)は0.29N/10mm(29gf/10mm)であり、粘着面相互間の粘着力は(180度剥離)は0.11N/10mm(11gf/10mm)であった。
本発明に係る非自己接着再剥離性両面粘着シート19は、絵画や写真等を剥離可能にアルバム台紙やノート用紙に貼付し、或いは、電子レンジやオーブントースター、電気ポット、計量器、電子計算機等の軽量電子機器、コースター、ランチョンマット、テーブルセンター等の机上敷物や床敷物、筆立て、見台、電気スタンド等の室内装置品をテーブルや床面に防滑固定し、或いは又、天井下地面や壁下地面に接着施工する内装材の接着位置決めのための仮止めする粘着シート、防滑シート、仮止めシートとして利用することが出来る。
11:繊維
12:多繊糸条
13:メッシュ布帛
14:マイクロカプセル
15:非自己接着再剥離性粘着剤
16:貫通孔
17:熱可塑性樹脂組成物
18:水溶性糊剤
19:非自己接着再剥離性両面粘着シート
20:被着面
21:粘着部分
22:仕切材
23:積層体
D :直径
P :内接円

Claims (6)

  1. (イ) 複数本の繊維(11)によって構成されている多繊糸条(12)によって織編成され、網目隙間が縦横各1cmの単位面積(1cm2 )内に存在する目付けが10〜60g/m2 のメッシュ布帛(13)の表裏に樹脂組成物を塗着して構成された非自己接着再剥離性両面粘着シート(19)であり、
    (ロ) その樹脂組成物の塗膜に熱膨脹性マイクロカプセル(14)が包含されて発泡しており、
    (ハ) その樹脂組成物の塗膜の表皮が非自己接着再剥離性粘着剤(15)で形成されており、
    (ニ) そのメッシュ布帛(13)の網目隙間が樹脂組成物の塗膜に塞がれることなく残存して貫通孔を形成しており、
    (ホ) その貫通孔の周縁に接する内接円(P)の直径(D)によって測定される孔径が1.5〜6mmの貫通孔(16)が縦横各1cmの単位面積(1cm2 )内に1〜16個/cm2 存在しており、
    (ヘ) 貫通孔内の空隙の面積が非自己接着再剥離性両面粘着シート(19)の全面積に占める面積占有率によって示される空隙率が30〜80%であることを特徴とする非自己接着再剥離性両面粘着シート。
  2. メッシュ布帛(13)の表裏に熱膨脹性マイクロカプセル(14)の配合された非自己接着再剥離性粘着剤(15)が塗布されており、メッシュ布帛(13)の多繊糸条(12)が非自己接着再剥離性粘着剤(15)に包まれている前掲請求項1に記載の非自己接着再剥離性両面粘着シート。
  3. メッシュ布帛(13)の表裏に熱可塑性樹脂組成物(17)が塗布されており、メッシュ布帛(13)の多繊糸条(12)が熱可塑性樹脂組成物(17)に包まれており、その熱可塑性樹脂組成物(17)の塗膜の表面が熱膨脹性マイクロカプセル(14)の配合された非自己接着再剥離性粘着剤(15)の塗膜に被覆されている前掲請求項1に記載の非自己接着再剥離性両面粘着シート。
  4. メッシュ布帛(13)の表裏に熱膨脹性マイクロカプセル(14)の配合された熱可塑性樹脂組成物(17)が塗布されており、メッシュ布帛(13)の多繊糸条(12)が熱可塑性樹脂組成物(17)に包まれており、その熱可塑性樹脂組成物(17)の塗膜の表面が非自己接着再剥離性粘着剤(15)の塗膜に被覆されている前掲請求項1に記載の非自己接着再剥離性両面粘着シート。
  5. メッシュ布帛(13)の表裏に水溶性糊剤(18)が塗布されており、その水溶性糊剤(18)によってメッシュ布帛(13)の多繊糸条(12)を構成している繊維(11)が被覆されている前掲請求項2〜4の何れかに記載の非自己接着再剥離性両面粘着シート。
  6. 前掲請求項1〜5の何れかに記載の複数枚の非自己接着再剥離性両面粘着シート(19)が仕切材(22)を間に挟んで複数層に積層されており、非自己接着再剥離性両面粘着シート(19)と仕切材(22)が粘着している非自己接着再剥離性両面粘着シート積層体。
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