JP2014210840A - バイオマスガス化装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】生成ガスに含まれる灰を安定的かつ確実に回収することで、生成ガスの生成効率を向上させることができる。
【解決手段】バイオマス供給装置4からガス化反応設備2の反応管22内にバイオマスを供給し、これに熱ガス炉3から熱を供給することで反応管22内でバイオマスをガス化し、反応管22で生成された生成ガスに含まれる灰を分離し除去するためのサイクロン6、及び残分水蒸気除去用のスクラバ8を通過させてガス貯留タンク5に貯留するバイオマスガス化装置1であって、回収箱62を含むサイクロン6と、反応管22及びサイクロン6の間の第1配管9と、サイクロン6とガスクーラー7との間の第2配管10とが断熱材16で被覆された構成のバイオマスガス化装置1を提供する。
【選択図】図1
【解決手段】バイオマス供給装置4からガス化反応設備2の反応管22内にバイオマスを供給し、これに熱ガス炉3から熱を供給することで反応管22内でバイオマスをガス化し、反応管22で生成された生成ガスに含まれる灰を分離し除去するためのサイクロン6、及び残分水蒸気除去用のスクラバ8を通過させてガス貯留タンク5に貯留するバイオマスガス化装置1であって、回収箱62を含むサイクロン6と、反応管22及びサイクロン6の間の第1配管9と、サイクロン6とガスクーラー7との間の第2配管10とが断熱材16で被覆された構成のバイオマスガス化装置1を提供する。
【選択図】図1
Description
本発明は、バイオマスをガス化してクリーンな高カロリーガスを生成するためのバイオマスガス化装置に関する。
従来、例えば発電効率の高い発電用ガスエンジンの燃料などに用いるクリーンな高カロリーガス(生成ガス)を、木片や紙ごみなどのバイオマスをガス化して生成するバイオマスのガス化装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この種のバイオマスのガス化装置には、バイオマス供給装置からガス化反応設備の反応管内にバイオマスを供給し、これに熱を供給することで反応管内でバイオマスをガス化し、反応管で生成された生成ガスに含まれる細かい灰を分離し除去するためのサイクロン、及び残分水蒸気除去用のスクラバを通過させてガス貯留タンクに貯留する構成のものがある。反応管では、ガス化によるタールの発生を防止するために900〜1000℃程度の高温となるので、ガス組成を確保するために生成した生成ガスは放熱して温度を下げてガス貯留タンクに貯留されている。
ところで、サイクロンは、その放熱の過程において、生成ガスに含まれている微粉末状の灰を回収するためのものである。そして、このサイクロンは、通常は下部を絞った部分の下方に灰回収箱が設けられており、この灰回収箱内に灰が落とし込まれ、自動的に灰を回収するようになっている。
しかしながら、従来のバイオマスガス化装置では、ガス化反応設備の反応管とサイクロンとは配管によって接続されており、この配管やサイクロンにおいて外気によって高温の生成ガスが冷やされて放熱してサイクロンや前記配管の内面が結露し、かつサイクロン下部の絞った箇所で灰が結露水に付着することによって固化した灰により閉塞するという問題があった。
これによりサイクロン下部では、水蒸気としての水分のみが回収されることになるとともに、サイクロンより下流側へ灰が生成ガスとともに飛散し、そのサイクロンより下流の配管の分岐部分や隅角部分、さらにはスクラバやガス貯留タンクなどにも灰が堆積することになる。そのため、サイクロンよりも下流部分での灰の除去作業も定期的に行う必要が生じ、長時間の連続運転ができなくなって、生成ガスの生産効率が低下するという問題があり、バイオマスガス化装置を長期的にかつ連続的に運転するためには、サイクロンの灰を安定的かつ確実に回収する必要があり、その点で改善の余地があった。
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、生成ガスに含まれる灰を安定的かつ確実に回収することで、生成ガスの生成効率を向上させることができるバイオマスガス化装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るバイオマスガス化装置では、バイオマス供給装置からガス化反応設備の反応管内にバイオマスを供給し、反応管内でバイオマスをガス化し、反応管で生成された生成ガスに含まれる灰を分離し除去するためのサイクロン、及び残分水蒸気除去用のスクラバを通過させてガス貯留タンクに貯留するバイオマスガス化装置であって、サイクロンと、反応管及びサイクロンの間の第1配管とが断熱材で被覆されていることを特徴としている。
本発明では、サイクロンと、反応管及びサイクロンの間の第1配管とが断熱材によって断熱されているので、第1配管内及びサイクロン内における急な冷却がなくなり、流通する高温の生成ガスによる放熱を抑制することができ、これにより第1配管及びサイクロンの内面に結露水が発生するのを防止することができる。つまり、サイクロン内で結露水によって吸水した灰が固化してサイクロン下部で堆積し、サイクロンで分離された灰の落とし込み部分となるサイクロン下部の閉塞を防ぐことができる。
そのため、サイクロン下部において、生成ガスに含まれる細かい灰に水分が含まれていても、その灰を安定的かつ確実に回収することができる。このようにサイクロン下部での灰の回収率を向上させることにより、サイクロンよりも下流側の配管の分岐部分や隅角部分の灰の堆積を防ぐことが可能となる。したがって、本発明のバイオマスガス化装置を長期的にかつ連続的に運転することができ、生成ガスの生成効率を向上させることができる。
さらに、サイクロンとそのサイクロン下部の気密性を確保することで、さらに長時間の灰の回収を行うことができるという利点がある。
さらに、サイクロンとそのサイクロン下部の気密性を確保することで、さらに長時間の灰の回収を行うことができるという利点がある。
また、本発明に係るバイオマスガス化装置では、サイクロンの下部には、サイクロンで分離された灰を回収するための回収部が設けられており、回収部も断熱材で被覆されていることが好ましい。
本発明によれば、上述したサイクロン及び第1配管だけでなく、サイクロン下部に設けられる回収部も断熱されているので、回収部の内面に結露水が付着することがなく、回収部の内部及びサイクロン下部の回収部の入口部分における灰の堆積を防ぐことができる。しかも、回収部内での灰の固化を抑制することができるので、回収部の定期的な除去作業も容易に行うことが可能となり、バイオマスガス化装置の停止時間を短くすることができ、生成ガスの生成効率を向上させることができる。
また、本発明に係るバイオマスガス化装置では、サイクロンとガス貯留タンクとの間には、水分及び硫黄化合物からなる高沸点物を凝縮するガスクーラーが設けられ、サイクロンとガスクーラーとの間の第2配管も断熱材で被覆されていることが好ましい。
本発明によれば、上述したサイクロン及び第1配管に加えてサイクロンとガスクーラーとの間の第2配管も断熱されているので、サイクロンを通過した第2配管内の生成ガスの放熱を抑えて結露を防止することができ、その第2配管内で生成ガスに含まれる灰が堆積するのを防止することができる。
本発明のバイオマスガス化装置によれば、生成ガスに含まれる灰が結露によってサイクロン下部で固化し、そのサイクロン下部の灰の回収部分を閉塞するのを防止することで、灰を安定的かつ確実に回収することができ、生成ガスの生成効率を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態によるバイオマスガス化装置について、図面に基づいて説明する。
図1に示すように、本実施の形態によるバイオマスガス化装置1は、バイオマスからクリーンで高カロリーの生成ガスを効率的に製造することが可能なものである。
図1に示すように、バイオマスガス化装置1は、バイオマス原料を粉砕する粉砕設備と、バイオマス(バイオマス微粉)をガス化するガス化反応設備2と、ガス化反応設備2を加熱するための熱ガス炉3と、上記粉砕設備で粉砕したバイオマス微粉を受け入れてガス化反応設備2及び熱ガス炉3に供給するバイオマス供給設備4と、ガス化反応設備2で生成した生成ガスを貯留するガス貯留タンク5と、を備えて構成されている。
バイオマス供給装置4(4A、4B)は、バイオマス受入ホッパ(図示省略)を備え、このバイオマス受入ホッパに貯留したバイオマスを順次、ガス化反応設備2(又は熱ガス炉3)に向けて搬送し、供給する。ここで、ガス化反応設備2にバイオマスを供給するバイオマス供給装置4を第1バイオマス供給装置4Aといい、熱ガス炉3にバイオマスを供給するバイオマス供給装置4を第2バイオマス供給装置4Bという。
熱ガス炉3は、粉砕設備から第2バイオマス供給装置4(4B)を介してペレット状などにしたバイオマス粗粉を受け入れ、空気などの支燃剤によりバイオマス粗粉を例えば900〜1200℃の高温で燃焼させ、高温の熱ガス(バイオマス燃焼高温ガス)を生成する。そして、生成した熱ガスをガス化反応設備2に供給し、このガス化反応設備2を加熱させる。
ガス化反応設備2は、反応炉であって、加熱チャンバ21と反応管22とを有し、この加熱チャンバ21には、熱ガス炉3で生成した熱ガスを導入する導入口2aと、加熱チャンバ21内を流通した熱ガスを外部に排出する排出口2bとが設けられている。なお、排出口2bから排出した熱ガスは、蒸発器23を介して煙突24などに送られて放出される。この反応管22の上部側にバイオマス供給装置4(4A)を接続している。
反応管22は、単体あるいは複数で構成され、配管などで連結して形成され、加熱チャンバ21の内部に配設され、一端部が加熱チャンバ21の外側に延出して設けられている。
反応管22は、単体あるいは複数で構成され、配管などで連結して形成され、加熱チャンバ21の内部に配設され、一端部が加熱チャンバ21の外側に延出して設けられている。
そして、バイオマスガス化装置1には、ガス化反応設備2で生成された生成ガスに含まれる微粉末状の灰を分離し除去するためのサイクロン6と、水分及び硫黄化合物など高沸点物を凝縮して除去するガスクーラー7と、残分水蒸気を除去するためのスクラバ8と、を有する。つまり、反応管22から出た生成ガスは、第1配管9を通過してサイクロン6に導入され、さらに第2配管10を通過してガスクーラー7に送られ、第3配管11を通じてスクラバ8に導入された後、第4配管12を通過して最終的に目的とする成分組成の燃料ガスとしてガス貯留タンク5に貯留される。
反応管22とサイクロン6とを接続する第1配管9は、反応管22の直後の位置に加熱器13を備えている。第1配管9のうち加熱器13と反応管22との間には、部分的に蛇腹式の伸縮管(図示省略)が使用されている。
サイクロン6は、サイクロン下部が絞り込まれたテーパー状の周壁部を有するサイクロン本体61と、サイクロン本体61の下部に設けられた灰を回収する回収箱62(回収部)と、を有している。サイクロン本体61には、反応管22に繋がる第1配管9が接続され、第1配管9を通過した生成ガスが導入されるようになっている。
サイクロン6は、生成ガスに含まれる比重、粒子径の大きい灰が遠心力によりテーパー状の周壁部側に誘導され、生成ガスより灰が分離されてテーパーに沿って流下して回収箱62に回収される。一方、生成ガスのうち比重、粒子径の小さいものはサイクロンの中心に向かうとともに上昇し、第2配管10を介してガスクーラー7に導入される。
また、サイクロン6の回収箱62は、大気圧から若干低い圧や、例えば0.08hPa程度低い負圧に保持され、気密性を確保している。
また、サイクロン6の回収箱62は、大気圧から若干低い圧や、例えば0.08hPa程度低い負圧に保持され、気密性を確保している。
なお、ガス貯留タンク5に貯えられた生成ガスは、利用先としてエンジン発電、タービン発電などの発電設備14、石油代替燃料ガス、化学合成原料ガスなどの高品質な燃料ガスとして利用される。また、余剰の生成ガスは、無害化して煙突15から大気に放出される。
一方、ガス化反応設備2でガス化反応に利用された高温燃焼ガスの排ガスは、廃熱ボイラーで過熱水蒸気を発生させたあと、熱需要があれば、排ガスの熱をさらに熱利用したあと、誘引通風機によって煙突24により大気に放出される。
一方、ガス化反応設備2でガス化反応に利用された高温燃焼ガスの排ガスは、廃熱ボイラーで過熱水蒸気を発生させたあと、熱需要があれば、排ガスの熱をさらに熱利用したあと、誘引通風機によって煙突24により大気に放出される。
また、バイオマスガス化装置1は、サイクロン6と、反応管22及びサイクロン6の間の第1配管9と、サイクロン6とガスクーラー7との間の第2配管10とが断熱材16(図1の二点鎖線で囲まれる範囲)で被覆されている。
なお、サイクロン6に設けられる断熱材16は、サイクロン本体61と回収箱62との両方を覆うものである。そして、第1配管9を覆う部分の断熱材16は、上述した伸縮管部分を除いた範囲であって、本実施の形態では第1配管9の途中に介在される加熱器13も同様に断熱材16によって覆われている。
なお、サイクロン6に設けられる断熱材16は、サイクロン本体61と回収箱62との両方を覆うものである。そして、第1配管9を覆う部分の断熱材16は、上述した伸縮管部分を除いた範囲であって、本実施の形態では第1配管9の途中に介在される加熱器13も同様に断熱材16によって覆われている。
断熱材16としては、例えばMGベルト(ニチアス株式会社製)の25mm厚さの通常の空調用断熱材を採用することができ、断熱材16で被覆した部材の内部を流通する生成ガスの温度が100℃以上に保たれるように例えば二重又は三重に巻き付けて用いられている。つまり、反応管22から出る生成ガスの温度は900℃程度あるが、その温度がガスクーラー7に導入されるまで100℃以上、或いは最低でも露点温度以上となるように設定されている。
次に、上記の構成からなるバイオマスガス化装置1を用いて生成ガスを製造する方法(バイオマスをガス化する方法)について、具体的に説明する。
図1に示すように、バイオマスガス化装置1を用いて生成ガスを製造する際には、粉砕設備でバイオマス原料を粉砕し分別したバイオマス粗粉を第2バイオマス供給設備4Bから熱ガス炉3に供給する。そして、この熱ガス炉3でバイオマス微粉を燃焼させ、熱ガスを加熱チャンバ21の導入口2aから供給して加熱チャンバ21及び反応管22を加熱する。このように反応管22を加熱した段階で、反応管22に反応水を供給し、蒸発器23で蒸発した水蒸気をガス化反応設備2に流通させる。これとともに、第1バイオマス供給設備4Aから反応管22にバイオマス微粉を供給する。
図1に示すように、バイオマスガス化装置1を用いて生成ガスを製造する際には、粉砕設備でバイオマス原料を粉砕し分別したバイオマス粗粉を第2バイオマス供給設備4Bから熱ガス炉3に供給する。そして、この熱ガス炉3でバイオマス微粉を燃焼させ、熱ガスを加熱チャンバ21の導入口2aから供給して加熱チャンバ21及び反応管22を加熱する。このように反応管22を加熱した段階で、反応管22に反応水を供給し、蒸発器23で蒸発した水蒸気をガス化反応設備2に流通させる。これとともに、第1バイオマス供給設備4Aから反応管22にバイオマス微粉を供給する。
そして、このようにガス化反応設備2に生成ガスとともに供給したバイオマス微粉は、ガス化反応設備2を流通する水蒸気気流中に浮遊し、この水蒸気によって瞬時にガス化される。バイオマスをガス化して生成された含水状態のバイオマスガスは、第1配管9を流通してサイクロン6に導入され、生成ガス中に含まれる灰が分解されて回収されるとともに、さらに第2配管10を通ってガスクーラー7に導入される。ここで、反応管22からガスクーラー7までの第1配管9、サイクロン6、及び第2配管10は断熱材16によって断熱されているので、この区間を流通する生成ガスは100℃以上、或いは最低でも露点温度以上となっている。
そして、ガスクーラー7において、生成ガスが冷却されて放熱することにより、生成ガスの成分組成を確保した状態とする。さらに、第3配管11を通過してスクラバ8で残分水蒸気を除去した後、第4配管12を介してガス貯留タンク5に貯留される。
次に、上述したバイオマスガス化装置1の作用について、図1に基づいて詳細に説明する。
本実施の形態のバイオマスガス化装置1では、サイクロン6と第1配管9が断熱材16によって断熱されているので、第1配管9内及びサイクロン6内における急な冷却がなくなり、流通する高温の生成ガスによる放熱を抑制することができ、これにより第1配管9及びサイクロン6の内面に結露水が発生するのを防止することができる。つまり、サイクロン6内で結露水によって吸水した灰が固化してサイクロン下部で堆積し、サイクロン6で分離された灰の落とし込み部分となるサイクロン下部の回収箱62の入口62aの閉塞を防ぐことができる。
本実施の形態のバイオマスガス化装置1では、サイクロン6と第1配管9が断熱材16によって断熱されているので、第1配管9内及びサイクロン6内における急な冷却がなくなり、流通する高温の生成ガスによる放熱を抑制することができ、これにより第1配管9及びサイクロン6の内面に結露水が発生するのを防止することができる。つまり、サイクロン6内で結露水によって吸水した灰が固化してサイクロン下部で堆積し、サイクロン6で分離された灰の落とし込み部分となるサイクロン下部の回収箱62の入口62aの閉塞を防ぐことができる。
そのため、サイクロン下部において、生成ガスに含まれる細かい灰に水分が含まれていても、その灰を安定的かつ確実に回収することができる。このようにサイクロン下部での灰の回収率を向上させることにより、サイクロン6よりも下流側の配管の分岐部分や隅角部分の灰の堆積を防ぐことが可能となる。
したがって、本実施の形態のバイオマスガス化装置1を長期的にかつ連続的に運転することができ、生成ガスの生成効率を向上させることができる。
さらに、サイクロン6とそのサイクロン下部の気密性を確保することで、さらに長時間の灰の回収を行うことができるという利点がある。
したがって、本実施の形態のバイオマスガス化装置1を長期的にかつ連続的に運転することができ、生成ガスの生成効率を向上させることができる。
さらに、サイクロン6とそのサイクロン下部の気密性を確保することで、さらに長時間の灰の回収を行うことができるという利点がある。
また、本実施の形態では、サイクロン下部に設けられる回収箱62も断熱されているので、回収箱62の内面に結露水が付着することがなく、回収箱62内及びサイクロン下部の回収箱62の入口62aにおける灰の堆積を防ぐことができる。
しかも、回収箱62内での灰の固化を抑制することができるので、回収箱62の定期的な除去作業も容易に行うことが可能となり、バイオマスガス化装置1の停止時間を短くすることができ、生成ガスの生成効率を向上させることができる。
しかも、回収箱62内での灰の固化を抑制することができるので、回収箱62の定期的な除去作業も容易に行うことが可能となり、バイオマスガス化装置1の停止時間を短くすることができ、生成ガスの生成効率を向上させることができる。
また、本実施の形態によれば、サイクロン6及び第1配管9に加えてサイクロン6とガスクーラー7との間の第2配管10も断熱されているので、サイクロン6を通過した第2配管10内の生成ガスの放熱を抑えて結露を防止することができ、その第2配管10内で生成ガスに含まれる灰が堆積するのを防止することができる。
上述のように本実施の形態によるバイオマスガス化装置では、生成ガスに含まれる灰が結露によってサイクロン下部で固化し、そのサイクロン下部の灰の回収部分(回収箱62の入口)を閉塞するのを防止することで、灰を安定的かつ確実に回収することができ、生成ガスの生成効率を向上させることができる。
以上、本発明によるバイオマスガス化装置の実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、本実施の形態では、サイクロン6とガスクーラー7との間の第2配管10も断熱材16で被覆しているが、被覆範囲はこれに限定されることはない。例えば、図2に示す他の実施の形態のように、サイクロン6よりも下流の配管等には断熱材16を設けない構成であってもよい。なお、図2に示すバイオマス化装置1では、サイクロン6の回収箱62も断熱材16が省略された構成となっている。
また、本実施の形態では、第1配管9の一部に伸縮管が設けられており、この伸縮管には断熱材16で被覆されていないが、伸縮管を備えていない場合には、第1配管9の全体を断熱材16で被覆するようにしてもよい。
さらに、本実施の形態では、ガスクーラー7で高温の生成ガスを放熱するために、第2配管10までを断熱する構成としているが、例えばガスクーラー7での放熱を抑える場合には、スクラバ8の直前まで、すなわちガスクーラー7及び第3配管11にも断熱材16で被覆するようにしてもよい。この場合には、スクラバ8において水を噴霧して生成ガスに含まれる微粉末を洗い落としつつ、生成ガスを放熱させる構成となる。
また、ガス化反応設備2、熱ガス炉3、バイオマス供給装置4の具体的な構成については、適宜変更することが可能である。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
1 バイオマスガス化装置
2 ガス化反応設備
3 熱ガス炉
4、4A、4B バイオマス供給装置
5 ガス貯留タンク
6 サイクロン
7 ガスクーラー
8 スクラバ
9 第1配管
10 第2配管
11 第3配管
12 第4配管
16 断熱材
22 反応管
61 サイクロン本体
62 回収箱(回収部)
2 ガス化反応設備
3 熱ガス炉
4、4A、4B バイオマス供給装置
5 ガス貯留タンク
6 サイクロン
7 ガスクーラー
8 スクラバ
9 第1配管
10 第2配管
11 第3配管
12 第4配管
16 断熱材
22 反応管
61 サイクロン本体
62 回収箱(回収部)
Claims (3)
- バイオマス供給装置からガス化反応設備の反応管内にバイオマスを供給し、これに熱を供給することで前記反応管内で前記バイオマスをガス化し、前記反応管で生成された生成ガスに含まれる灰を分離し除去するためのサイクロン、及び残分水蒸気除去用のスクラバを通過させてガス貯留タンクに貯留するバイオマスガス化装置であって、
前記サイクロンと、前記反応管及び前記サイクロンの間の第1配管とが断熱材で被覆されていることを特徴とするバイオマスガス化装置。 - 前記サイクロンの下部には、サイクロンで分離された灰を回収するための回収部が設けられており、
該回収部も前記断熱材で被覆されていることを特徴とする請求項1に記載のバイオマスガス化装置。 - 前記サイクロンと前記ガス貯留タンクとの間には、水分及び硫黄化合物からなる高沸点物を凝縮するガスクーラーが設けられ、
前記サイクロンと該ガスクーラーとの間の第2配管も前記断熱材で被覆されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のバイオマスガス化装置。
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CN104711029A (zh) * | 2015-03-13 | 2015-06-17 | 李毅强 | 生物质气化炉烟气自净化工艺 |
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