JP2014210412A - ハードコートフィルム及びその製造方法 - Google Patents

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大祐 伊藤
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Abstract

【課題】表面硬度が高いハードコート層を有し、該ハードコート層を形成する際の硬化収縮に起因する不具合(特に、カール)の発生が抑制され、生産性にも優れたハードコートフィルムを提供する。【解決手段】基材と、該基材の少なくとも一方の表面に形成されたハードコート層とを有するハードコートフィルムであって、前記ハードコート層が、3,4,3’,4’−ジエポキシビシクロヘキシルと、分子内に2個以上のビニルエーテル基を有するビニルエーテル化合物と、水酸基含有シリコン化合物及びシリカフィラーからなる群より選択される少なくとも一種とを含む硬化性組成物により形成されたハードコート層であることを特徴とするハードコートフィルム。【選択図】なし

Description

本発明は、ハードコート層を表面層として有するハードコートフィルム及びその製造方法に関する。
従来、各種の製品や部材の表面に対し高い表面硬度や耐傷付き性を付与することを目的として、各種のハードコートフィルムが用いられている。このようなハードコートフィルムは、主として基材の表面にハードコート層が形成された積層構造を有するものが広く知られている。
ハードコートフィルムが有する代表的なハードコート層として、多官能のアクリル系モノマーを紫外線照射によってラジカル重合させて形成されるハードコート層が知られている。このようなハードコート層を有するハードコートフィルムとして、例えば、基材フィルムの少なくとも片面に紫外線硬化型アクリレート樹脂100重量部に対して分子量が500〜20000の紫外線硬化型シリコーン樹脂0.1〜10重量部を含む樹脂組成物からなるコート層を設けたハードコートフィルム等が知られている(特許文献1参照)。
一方、硬化させることにより硬化物(樹脂硬化物)に転化させることができる各種の硬化性組成物が知られている。例えば、特許文献2には、特定のアルコキシシラン化合物と、ビニルエーテル化合物と、分子内にエポキシ基を2個以上有するエポキシ化合物と、光カチオン重合開始剤とを、特定組成で含む光カチオン硬化性組成物が、大気中でも速やかに光硬化し、基材に対する密着性が良好な硬化物が得られることが記載されている。特許文献3には、カチオン重合性不飽和ビニル化合物と、エポキシ化合物と、オニウム塩化合物とを含む感光性組成物は、200〜450nmの紫外線により光重合して硬化物に転化できることが記載されている。特許文献4には、常温で液体のエポキシ化合物と、ビニルエーテル化合物と、特定のカチオン光開始剤と、顔料とを含む紫外線硬化型樹脂組成物が、広範な基材に対して適用が可能で、顔料を含有しながらも硬化性に優れ、密着性、加工性、表面硬度等に優れた塗膜を与えることが記載されている。特許文献5には、ビニルエーテル化合物と、エポキシドと、有効量のカチオン性光開始剤を含むポリマー先駆物質組成物であって、ビニルエーテル化合物及びエポキシドの比率が特定範囲に制御された組成物が、立体リソグラフィーで有用であることが記載されている。特許文献6には、ジビニルエーテル化合物と、エポキシ樹脂と、光カチオン重合触媒とを含有する光ディスク用オーバーコート剤が、紫外線による硬化が速く、接着性、耐湿性、硬度に優れた硬化物を与えることが記載されている。特許文献7には、ビニルエーテル系化合物と、環状エーテル系化合物と、特定のカチオン系光酸発生剤とを少なくとも含む光硬化性樹脂組成物であって、上記環状エーテル系化合物を組成物全体の6〜85重量%含む組成物が、光硬化速度が速く、透明性及び耐熱性に優れた硬化物を与えることが記載されている。
特開2005−262597号公報 特開2006−225508号公報 特開平6−298911号公報 特開平9−328634号公報 特許第2667934号 特開平4−120182号公報 国際公開第2008/111283号
特許文献1に記載されているような、多官能のアクリル系モノマーをラジカル重合することによって形成されるハードコート層は、一般に3H程度の鉛筆硬度を有しているが、用途によっては、さらに鉛筆硬度を高くすることが要求される。ハードコート層の鉛筆硬度は、通常、ハードコート層の厚みを厚くすることによって向上することが知られているが、上述のハードコート層は、厚みを厚くするとハードコート層形成時の硬化収縮によってカールやクラック等の不具合が生じてしまい、厚膜化により鉛筆硬度を高くすることが困難であるという問題があった。
また、特許文献2〜7に記載の硬化性組成物は、ハードコートフィルムにおけるハードコート層を形成する材料として使用し得るものではあるが、これら硬化性組成物を硬化させて形成したハードコート層は、鉛筆硬度が低いという問題を有していた。また、特許文献2〜6に記載の硬化性組成物は十分に速い硬化速度を有しておらず、例えば、ハードコート層を形成する際には、基材上に塗布した硬化性組成物に対して光を照射するのみでは十分に硬化させることができず、通常、光を照射した後、さらに加熱してアニール(熱アニール)を施して硬化させる必要があり、工程数が多い点で生産性に劣るという問題を有していた。さらに、上記文献に記載の硬化性組成物を使用して得られるハードコートフィルムには、硬化収縮に起因するカールが発生しやすいという問題があった。
なお、近年、ハードコートフィルムを接着する対象(被着体)やハードコートフィルムの基材に施された意匠に悪影響を及ぼさないようにすること、または、ハードコートフィルムをディスプレイの保護シート等として使用すること等を目的として、ハードコート層が優れた透明性を有すること(特に、低ヘイズであること)が求められるようになってきている。
従って、本発明の目的は、表面硬度が高いハードコート層を有し、該ハードコート層を形成する際の硬化収縮に起因する不具合(特に、カール)の発生が抑制され、生産性にも優れたハードコートフィルム、及びその製造方法を提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決するため鋭意検討した結果、特定のエポキシ化合物と、特定のビニルエーテル化合物と、ケイ素原子を含む特定の化合物及び/又はシリカフィラーとを含む硬化性組成物(ハードコート剤)により形成されたハードコート層を有するハードコートフィルムが、表面硬度が高く、上記ハードコート層を形成する際の硬化収縮に起因する不具合の発生が抑制され、さらに生産性にも優れることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、基材と、該基材の少なくとも一方の表面に形成されたハードコート層とを有するハードコートフィルムであって、
前記ハードコート層が、3,4,3’,4’−ジエポキシビシクロヘキシルと、分子内に2個以上のビニルエーテル基を有するビニルエーテル化合物と、水酸基含有シリコン化合物及びシリカフィラーからなる群より選択される少なくとも一種とを含む硬化性組成物により形成されたハードコート層であることを特徴とするハードコートフィルムを提供する。
さらに、前記硬化性組成物が、さらに酸発生剤を含む前記のハードコートフィルムを提供する。
さらに、前記ビニルエーテル化合物が、分子内に環状構造を有するビニルエーテル化合物である前記のハードコートフィルムを提供する。
さらに、前記ハードコート層の厚みが10μm以上である前記のハードコートフィルムを提供する。
また、本発明は、前記のハードコートフィルムの製造方法であって、3,4,3’,4’−ジエポキシビシクロヘキシルと、分子内に2個以上のビニルエーテル基を有するビニルエーテル化合物と、水酸基含有シリコン化合物及びシリカフィラーからなる群より選択される少なくとも一種とを含む硬化性組成物を、基材の表面に塗布し、次いで硬化させる工程を含むことを特徴とするハードコートフィルムの製造方法を提供する。
また、本明細書は、基材と、該基材の少なくとも一方の表面に形成されたハードコート層とを有するハードコートフィルムであって、前記ハードコート層が、3,4,3’,4’−ジエポキシビシクロヘキシルと、分子内に2個以上のビニルエーテル基を有するビニルエーテル化合物とを含む硬化性組成物により形成されたハードコート層であるハードコートフィルムについても開示する。
本発明のハードコートフィルムは上記構成を有するため、表面層として表面硬度が高いハードコート層を有し、上記ハードコート層を形成する際の硬化収縮に起因する不具合(特に、カール)の発生が抑制されている。また、本発明のハードコートフィルムにおけるハードコート層を形成するためのハードコート剤(硬化性組成物)は、例えば、光照射のみの硬化方法を採用した場合でも十分に硬化させることができるため、その後の熱アニール工程を省略することができる等、生産性にも優れている。さらに、本発明のハードコートフィルムにおいては、ハードコート層を厚膜化した場合でもクラックやカール発生等の不具合が生じにくいため、ハードコート層の厚膜化によって鉛筆硬度を著しく高めることができる。さらに、本発明のハードコートフィルムにおけるハードコート層は低ヘイズであり、透明性にも優れる。このため、本発明のハードコートフィルムにおける基材として、例えば、透明性に優れるもの(透明基材)を使用した場合には、透明性に優れたハードコートフィルムとすることができる。
<ハードコートフィルム>
本発明のハードコートフィルムは、基材と、該基材の少なくとも一方の表面に形成されたハードコート層とを有するフィルムである。本発明のハードコートフィルムにおける上記ハードコート層は、3,4,3’,4’−ジエポキシビシクロヘキシルと、分子内に2個以上のビニルエーテル基を有するビニルエーテル化合物(単に「ビニルエーテル化合物」と称する場合がある)と、水酸基含有シリコン化合物及びシリカフィラーからなる群より選択される少なくとも一種とを必須成分として含む硬化性組成物(「本発明の硬化性組成物」と称する場合がある)により形成されたハードコート層である。なお、本明細書においては、本発明の硬化性組成物により形成された上記ハードコート層を、「本発明のハードコート層」と称する場合がある。
本発明のハードコートフィルムにおける本発明のハードコート層は、上記基材の一方の表面(片面)のみに形成されていてもよいし、両方の表面(両面)に形成されていてもよい。
また、本発明のハードコートフィルムにおける本発明のハードコート層は、基材のそれぞれの表面において、一部のみに形成されていてもよいし、全面に形成されていてもよい。
[基材]
本発明のハードコートフィルムにおける基材は、ハードコートフィルムの基材であって、本発明のハードコート層以外を構成する部分をいう。上記基材は、プラスチック材料や、無機材料等によって構成された公知乃至慣用の基材を用いることができ、特に限定されない。
上記基材を構成するプラスチック材料は、特に限定されないが、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)等のポリエステル;ポリイミド;ポリカーボネート;ポリアミド;ポリアセタール;ポリフェニレンオキサイド;ポリフェニレンサルファイド;ポリエーテルスルホン;ポリエーテルエーテルケトン;ノルボルネン系モノマーの単独重合体(付加重合体や開環重合体等)、ノルボルネンとエチレンの共重合体等のノルボルネン系モノマーとオレフィン系モノマーの共重合体(付加重合体や開環重合体等の環状オレフィンコポリマー等)、これらの誘導体等の環状ポリオレフィン;ビニル系重合体(例えば、アクリル樹脂、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル等);ビニリデン系重合体(例えば、ポリ塩化ビニリデン等);エポキシ樹脂;フェノール樹脂;メラミン樹脂;ユリア樹脂;マレイミド樹脂;シリコーン等の各種プラスチック材料が挙げられる。また、上記基材を構成する無機材料としては、特に限定されないが、ガラス材料、金属材料、セラミックス等が挙げられる。なお、上記基材は、一種のみの材料により構成されたものであってもよいし、二種以上の材料により構成されたものであってもよい。
上記基材としては、本発明のハードコートフィルムとして透明性に優れたハードコートフィルムを得る点では、透明性に優れた基材(透明基材)を用いることが好ましく、より好ましくはポリエステルフィルム(特に、PET、PEN)、環状ポリオレフィンフィルムである。
上記基材は、必要に応じて、酸化防止剤、紫外線吸収剤、耐光安定剤、熱安定剤、結晶核剤、難燃剤、難燃助剤、充填剤、可塑剤、耐衝撃性改良剤、補強剤、分散剤、帯電防止剤、発泡剤、抗菌剤等の添加剤を含んでいてもよい。なお、添加剤は一種を単独で使用することもできるし、二種以上を組み合わせて使用することもできる。
上記基材は、単層の構成を有していてもよいし、多層(積層)の構成を有していてもよく、その構成(構造)は特に限定されない。例えば、上記基材は、プラスチックフィルムの少なくとも一方の表面に本発明のハードコート層以外の層(「その他の層」と称する場合がある)が形成された、「プラスチックフィルム/その他の層」又は「その他の層/プラスチックフィルム/その他の層」等の積層構成を有するプラスチック基材であってもよい。上記その他の層としては、例えば、本発明のハードコート層以外のハードコート層等が挙げられる。なお、上記その他の層を構成する材料としては、例えば、上述のプラスチック材料等が挙げられる。
上記基材の表面の一部又は全部には、粗化処理、易接着処理、静電気防止処理、サンドブラスト処理(サンドマット処理)、コロナ放電処理、プラズマ処理、ケミカルエッチング処理、ウォーターマット処理、火炎処理、酸処理、アルカリ処理、酸化処理、紫外線照射処理、シランカップリング剤処理等の公知乃至慣用の表面処理が施されていてもよい。なお、上記基材が延伸可能な材料より構成された基材(例えば、プラスチックフィルム等)である場合、上記基材は、未延伸フィルムであってもよいし、延伸フィルム(一軸延伸フィルム、二軸延伸フィルム等)であってもよい。
上記基材は、例えば、上述の材料をフィルム状に成形して基材とする方法、必要に応じてさらに上記基材に対して適宜な層(例えば、上記その他の層等)を形成したり、適宜な表面処理を施す方法等の、公知乃至慣用の方法により製造することができる。なお、上記基材としては、市販品を使用することもできる。
上記基材の厚みは、特に限定されないが、例えば、0.01〜10000μmの範囲から適宜選択することができる。
[本発明のハードコート層]
本発明のハードコート層は、上述のように、本発明の硬化性組成物により形成された層であって、本発明のハードコートフィルムにおける少なくとも一方の表面層を構成する層である。より具体的には、本発明のハードコート層は、本発明の硬化性組成物を硬化させることにより得られる硬化物(樹脂硬化物)により形成された層(硬化物層)である。
(硬化性組成物)
本発明の硬化性組成物は、本発明のハードコート層を形成するための組成物であり、「ハードコート剤」や「ハードコート液」等と称する場合がある。本発明の硬化性組成物は、上述のように、3,4,3’,4’−ジエポキシビシクロヘキシルと、分子内に2個以上のビニルエーテル基を有するビニルエーテル化合物と、水酸基含有シリコン化合物及びシリカフィラーからなる群より選択される少なくとも一種とを必須成分として含む組成物である。
(3,4,3’,4’−ジエポキシビシクロヘキシル)
本発明の硬化性組成物は、3,4,3’,4’−ジエポキシビシクロヘキシルを必須成分として含むことにより、本発明のハードコート層に対して高い表面硬度を付与することができる。さらに、3,4,3’,4’−ジエポキシビシクロヘキシルを分子内に2個以上のビニルエーテル基を有するビニルエーテル化合物と組み合わせて使用することにより、硬化収縮に起因する不具合、特に、カールを効果的に抑制できる効果が付与される。また、ジビニルエーテルは硬化速度が速いため、ハードコートフィルムの生産性向上にも寄与する。
3,4,3’,4’−ジエポキシビシクロヘキシルは、公知乃至慣用の方法により製造することができ、特に限定されないが、例えば、特開2008−031424号公報等に記載の方法に準じて製造できる。また、3,4,3’,4’−ジエポキシビシクロヘキシルとしては、市販品を使用することもできる。
本発明の硬化性組成物における3,4,3’,4’−ジエポキシビシクロヘキシルの含有量(配合量)は、特に限定されないが、硬化性組成物の不揮発分の全量(100重量%)に対して、8〜98重量%が好ましく、より好ましくは30〜97重量%、さらに好ましくは50〜95重量%である。3,4,3’,4’−ジエポキシビシクロヘキシルの含有量が8重量%未満であると、ハードコート層の色相が著しく悪化する等、外観が不良となる場合がある。一方、3,4,3’,4’−ジエポキシビシクロヘキシルの含有量が98重量%を超えると、相対的にその他の必須成分[分子内に2個以上のビニルエーテル基を有するビニルエーテル化合物、水酸基含有シリコン化合物及びシリカフィラーからなる群より選択される少なくとも一種]の含有量が少なくなるため、ハードコート層の表面硬度が不十分となったり、硬化膨張に起因するカールが生じやすくなったり、透明性が不十分となる場合がある。なお、上述の「硬化性組成物の不揮発分」とは、上記ハードコート層を形成した段階で該ハードコート層の構成成分として(そのままの状態で又は反応した状態で)残存する成分(残存成分)を意味する。上記残存成分は、通常、上記硬化性組成物から溶媒を除去した残りの成分である。上記残存成分は、例えば、JIS K0067の乾燥減量試験の第1法に準じて測定することができる。
(ビニルエーテル化合物)
本発明の硬化性組成物は、分子内に2個以上のビニルエーテル基を有するビニルエーテル化合物を必須成分として含むことにより、本発明のハードコート層に対して高い表面硬度を付与することができる。また、上記ビニルエーテル化合物は硬化速度が極めて速いため、工程数の削減や生産性向上にも寄与し得る。例えば、従来のハードコート剤ではハードコート層の形成のために光照射及びその後の熱アニールが必要であったのに対して、本発明の硬化性組成物では、光照射のみによっても(熱アニール無しでも)高い表面硬度を有するハードコート層を形成することが可能である。
上記ビニルエーテル化合物は、分子内に2個以上のビニルエーテル基を有する化合物である。上記ビニルエーテル化合物としては、公知乃至慣用のビニルエーテル化合物を使用することができ、特に限定されないが、ポリエチレングリコールジビニルエーテル、1,8−オクタンジビニルエーテル、トリメチロールプロパンジビニルエーテル、ビスフェノールAジビニルエーテル、ビスフェノールFジビニルエーテル、ヒドロキシオキサノルボルナンメタノールジビニルエーテル、3,3−ビス(ビニルオキシメチル)オキセタン、イソソルバイドジビニルエーテル、1,4−シクロヘキサンジオールジビニルエーテル等の分子内に2個のビニルエーテル基を有するビニルエーテル化合物(ジビニルエーテル化合物);トリメチロールプロパントリビニルエーテル、ペンタエリスリトールトリビニルエーテル、ペンタエリスリトールテトラビニルエーテル、ジペンタエリスリトールペンタビニルエーテル、ジペンタエリスリトールヘキサビニルエーテル等の分子内に3個以上のビニルエーテル基を有するビニルエーテル化合物等が挙げられる。
中でも、ビニルエーテル化合物としては、分子内に1個以上の環状構造を有するビニルエーテル化合物が好ましく、より好ましくは分子内に1個以上の環状構造を有するジビニルエーテル化合物(分子内に2個のビニルエーテル基を有する化合物)である。
上記環状構造としては、例えば、脂肪族炭化水素環、芳香族炭化水素環、複素環等が挙げられる。上記脂肪族炭化水素環としては、例えば、シクロプロパン環、シクロブタン環、シクロペンタン環、シクロヘキサン環等のシクロアルカン環(例えば、炭素数3〜10のシクロアルカン環等);シクロヘキセン環等のシクロアルケン環(例えば、炭素数3〜10のシクロアルケン環等)等の単環脂肪族炭化水素環:ノルボルナン環、ノルボルネン環、ビシクロ[3.2.1]オクタン環、ビシクロ[4.3.2]ウンデカン環、アダマンタン環、トリシクロデカン環、テトラシクロドデカン環等の橋かけ環やスピロ環等の多環脂肪族炭化水素環等が挙げられる。上記芳香族炭化水素環としては、例えば、ベンゼン環のような単環芳香族炭化水素環:ナフタレン環、アントラセン環、フェナントレン環、フルオレン環、インデン環、ピレン環等の縮合ベンゼン環等の多環芳香族炭化水素環等が挙げられる。上記複素環としては、例えば、オキシラン環、テトラヒドロフラン環、テトラヒドロピラン環、モルホリン環、クロマン環、イソクロマン環、テトラヒドロチオフェン環、テトラヒドロチオピラン環、アジリジン環、ピロリジン環、ピペリジン環、ピペラジン環、インドリン環、オキサノルボルナン環(例えば、7−オキサノルボルナン環等)、2,6−ジオキサビシクロ[3.3.0]オクタン環、イソシアヌレート環等の非芳香族性複素環;チオフェン環、ピロール環、フラン環、ピリジン環等の芳香族性複素環等が挙げられる。中でも、芳香環以外の環状構造(脂肪族炭化水素環、非芳香族性複素環;これらを「非芳香族環状構造」と総称する)が好ましい。上記ビニルエーテル化合物としては、特に、ヒドロキシオキサノルボルナンメタノールジビニルエーテル(ONB−DVE)、3,3−ビス(ビニルオキシメチル)オキセタン(OXT−DVE)、イソソルバイドジビニルエーテル(ISB−DVE)、1,4−シクロヘキサンジオールジビニルエーテル(4CH−DVE)等の分子内に1個以上の非芳香族環状構造を有するジビニルエーテル化合物が好ましい。
なお、本発明の硬化性組成物において上記ビニルエーテル化合物は、一種を単独で使用することもできるし、二種以上を組み合わせて使用することもできる。また、上記ビニルエーテル化合物としては市販品を使用することもできる。
本発明の硬化性組成物における上記ビニルエーテル化合物の含有量(配合量;二種以上を併用する場合にはこれらの総量)は、特に限定されないが、3,4,3’,4’−ジエポキシビシクロヘキシル100重量部に対して、5〜1000重量部が好ましく、より好ましくは10〜700重量部である。ビニルエーテル化合物の含有量が5重量部未満であると、ハードコート層の表面硬度が不十分となったり、ハードコートフィルムに硬化膨張に起因するカールが生じやすくなる場合がある。また、硬化性組成物の硬化速度が遅くなって、例えば、光照射のみでは十分に硬化させることができない等、生産性が低下する場合がある。一方、ビニルエーテル化合物の含有量が1000重量部を超えると、ハードコートフィルムに硬化収縮に起因するカールが生じやすくなる場合がある。また、熱アニール等の加熱によってハードコート層が激しく着色する等、耐熱性が不良となる場合がある。
本発明の硬化性組成物における上記ビニルエーテル化合物の含有量は、より具体的には、例えば、上記ビニルエーテル化合物として、ヒドロキシオキサノルボルナンメタノールジビニルエーテルを使用する場合には、該ビニルエーテル化合物の含有量は、3,4,3’,4’−ジエポキシビシクロヘキシル100重量部に対して、30〜1000重量部が好ましく、より好ましくは40〜900重量部である。また、上記ビニルエーテル化合物として、3,3−ビス(ビニルオキシメチル)オキセタンを使用する場合には、該ビニルエーテル化合物の含有量は、3,4,3’,4’−ジエポキシビシクロヘキシル100重量部に対して、7〜90重量部が好ましく、より好ましくは10〜80重量部である。また、上記ビニルエーテル化合物として、イソソルバイドジビニルエーテルを使用する場合には、該ビニルエーテル化合物の含有量は、3,4,3’,4’−ジエポキシビシクロヘキシル100重量部に対して、45〜300重量部が好ましく、より好ましくは50〜200重量部である。また、上記ビニルエーテル化合物として、1,4−シクロヘキサンジオールジビニルエーテルを使用する場合には、該ビニルエーテル化合物の含有量は、3,4,3’,4’−ジエポキシビシクロヘキシル100重量部に対して、30〜600重量部が好ましく、より好ましくは40〜500重量部である。
(水酸基含有シリコン化合物、シリカフィラー)
本発明の硬化性組成物は、水酸基含有シリコン化合物及びシリカフィラーからなる群より選択される少なくとも一種を必須成分として含むことにより、表面硬度や耐擦傷性、表面平滑性に優れたハードコート層を形成できる。また、硬化性組成物の液特性が良好となって塗工性が向上し、塗工時に生じるはじきやハードコート層に生じるしわが低減されるためと推測されるが、ハードコート層の透明性が向上する(特に、ハードコート層が低ヘイズとなる)。
上記水酸基含有シリコン化合物は、分子内に1個以上の水酸基を有するケイ素化合物(ケイ素原子を少なくとも含む化合物)である。上記水酸基含有シリコン化合物としては、例えば、分子内に1個以上の水酸基を有するシロキサン化合物[シロキサン結合(Si−O−Si結合)を有する化合物]が挙げられる。
上記水酸基含有シリコン化合物としては、具体的には、水酸基を有するポリジメチルシロキサン等の水酸基を有するポリシロキサン;水酸基を有する変性ポリジメチルシロキサン等の水酸基を有する変性ポリシロキサン;アクリルポリマー(アクリル樹脂)等の非シロキサン化合物をシロキサン変性した水酸基を有する化合物(非シロキサン化合物のシロキサン変性物)等が挙げられる。
上記水酸基を有する変性ポリシロキサンとしては、例えば、ポリシロキサン(例えば、ポリジメチルシロキサン)に対してポリエーテル鎖(例えば、ポリ(エチレンオキサイド)鎖、ポリ(プロピレンオキサイド)鎖、ポリ(エチレンオキサイド/プロピレンオキサイド)鎖等のポリ(アルキレンオキサイド)鎖等)を導入したポリエーテル変性ポリシロキサン;ポリシロキサンに対してポリエステル鎖を導入したポリエステル変性ポリシロキサン等が挙げられる。なお、上記水酸基を有する変性ポリシロキサンにおけるポリエーテル鎖やポリエステル鎖の導入位置は、特に限定されず、ポリシロキサン鎖の側鎖であってもよいし、主鎖の一部として導入されてもよい。また、上記水酸基を有する変性ポリシロキサンが有する水酸基の位置は、特に限定されず、例えば、ポリシロキサン部分に存在していてもよいし、変性部分(ポリエーテル鎖、ポリエステル鎖等)に存在していてもよい。さらに、上記水酸基を有する変性ポリシロキサンが有する水酸基の数は、1個以上であればよく、特に限定されない。
上記非シロキサン化合物のシロキサン変性物としては、例えば、アクリルポリマー(例えば、側鎖に水酸基を有するアクリルポリマー等)に対してポリシロキサン鎖(例えば、ポリジメチルシロキサン鎖等)を導入したシリコン変性アクリル樹脂;ポリエステルに対してポリシロキサン鎖を導入したシリコン変性ポリエステル;ポリウレタンに対してポリシロキサン鎖を導入したシリコン変性ポリウレタン等が挙げられる。なお、上記非シロキサン化合物のシロキサン変性物におけるポリシロキサン鎖の導入位置は、特に限定されず、非シロキサン化合物(アクリルポリマー、ポリエステル、ポリウレタン等)の側鎖であってもよいし、主鎖の一部として導入されてもよい。また、上記非シロキサン化合物のシロキサン変性物が有する水酸基の位置は、特に限定されず、例えば、非シロキサン化合物部分に存在していてもよいし、変性部分(ポリシロキサン鎖等)に存在していてもよい。さらに、上記非シロキサン化合物のシロキサン変性物が有する水酸基の数は、1個以上であればよく、特に限定されない。
中でも、上記水酸基含有シリコン化合物としては、ハードコート層の鉛筆硬度、耐擦傷性、外観の点で、ポリエーテル変性ポリシロキサン、ポリエステル変性ポリシロキサン、シリコン変性アクリル樹脂が好ましい。
なお、本発明の硬化性組成物において水酸基含有シリコン化合物は、一種を単独で使用することもできるし、二種以上を組み合わせて使用することもできる。また、上記水酸基含有シリコン化合物としては市販品を使用することもでき、例えば、水酸基含有シリコン化合物を含む市販品として、商品名「BYK−SILCLEAN3720」、「BYK−SILCLEAN3700」、「BYK370」(以上、ビッグケミー製)等が挙げられる。
本発明の硬化性組成物における水酸基含有シリコン化合物の含有量(配合量;二種以上を併用する場合はこれらの総量)は、特に限定されないが、3,4,3’,4’−ジエポキシビシクロヘキシル及びビニルエーテル化合物の総量100重量部に対して、0.1〜10重量部が好ましく、より好ましくは0.5〜8重量部である。水酸基含有シリコン化合物の含有量が0.1重量部未満であると、ハードコート層の耐擦傷性や透明性が不十分となる場合がある。一方、水酸基含有シリコン化合物の含有量が10重量部を超えると、ハードコート層の鉛筆硬度が不十分となる場合がある。
上記シリカフィラーとしては、公知乃至慣用のシリカフィラーを使用することができる。上記シリカフィラーを構成するシリカとしては、例えば、溶融シリカ、結晶シリカ、高純度合成シリカ等が挙げられ、特に限定されない。
シリカフィラーの形状は、特に限定されないが、例えば、球状、破砕状、繊維状、針状、鱗片状、ウィスカー状などが挙げられる。中でも、透明性の観点で、球状が好ましい。
シリカフィラーの平均粒子径は、特に限定されないが、1〜300nmが好ましく、より好ましくは5〜50nmである。平均粒子径が1nm未満であると、ハードコート層の鉛筆硬度、耐擦傷性が不十分となる場合がある。一方、平均粒子径が300nmを超えると、ハードコート層の透明性が不十分となる場合がある。なお、上記平均粒子径とは、レーザー回折・散乱法で測定した粒度分布における積算値50%での粒径(「メジアン径」ともいう)を意味する。
なお、シリカフィラーは、公知乃至慣用の表面処理が施されたものであってもよい。上記表面処理としては、例えば、シランカップリング剤やチタンカップリング剤等のカップリング剤による表面処理等が挙げられる。シランカップリング剤としては、例えば、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン等のエポキシ基含有シランカップリング剤;N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−トリエトキシシリル−N−(1,3−ジメチル−ブチリデン)プロピルアミン、N−フェニル−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−(ビニルベンジル)−2−アミノエチル−3−アミノプロピルトリメトキシシランの塩酸塩等のアミノ基含有シランカップリング剤等が挙げられる。なお、表面処理の方法は、公知乃至慣用の方法より適宜選択できる。
なお、本発明の硬化性組成物においてシリカフィラーは、一種を単独で使用することもできるし、二種以上を組み合わせて使用することもできる。また、上記シリカフィラーは市販品を使用することもでき、例えば、シリカフィラーを含む市販品として、商品名「MEK−ST」、「MEK−ST−L」、「MEK−ST−ZL」、「MEK−ST−UP」、「MIBK−ST」、「PMA−ST」(以上、日産化学工業(株)製)等が挙げられる。
本発明の硬化性組成物におけるシリカフィラーの含有量(配合量;二種以上を併用する場合にはこれらの総量)は、特に限定されないが、3,4,3’,4’−ジエポキシビシクロヘキシル及びビニルエーテル化合物の総量100重量部に対して、5〜60重量部が好ましく、より好ましくは7〜50重量部である。シリカフィラーの含有量が5重量部未満であると、ハードコート層の鉛筆硬度、耐擦傷性、透明性が不十分となる場合がある。一方、シリカフィラーの含有量が60重量部を超えると、ハードコート層の透明性が不十分となる場合がある。
(酸発生剤)
本発明の硬化性組成物は、さらに酸発生剤を含むことが好ましい。本発明の硬化性組成物は、酸発生剤を必須成分として含むことにより、加熱や活性エネルギー線照射等によって硬化性組成物中の硬化性化合物の重合反応(硬化反応)を効率的に進行させることができ、これにより、表面硬度が高いハードコート層を有し、該ハードコート層を形成する際の硬化収縮に起因するカール等の不具合が抑制されたハードコートフィルムを高い生産性で形成できる。上記酸発生剤としては、例えば、光照射により酸を発生する光酸発生剤;加熱により酸を発生する熱酸発生剤等が挙げられる。本発明の硬化性組成物は、特に限定されないが、光酸発生剤を含む場合には光硬化性組成物として、熱酸発生剤を含む場合には熱硬化性組成物としての使用が可能である。
上記光酸発生剤としては、例えば、ヘキサフルオロアンチモネート塩、ペンタフルオロヒドロキシアンチモネート塩、ヘキサフルオロホスフェート塩、フッ化アルキルフルオロホスフェート塩(例えば、トリス(フッ化アルキル)トリフルオロホスフェート塩等)、ヘキサフルオロアルセネート塩等が挙げられる。光酸発生剤としては、例えば、商品名「UVACURE1590」(ダイセル・サイテック(株)製);商品名「CD−1010」、「CD−1011」、「CD−1012」(以上、米国サートマー製);商品名「Irgacure264」(以上、BASF製);商品名「CIT−1682」(日本曹達(株)製);商品名「CPI−101A」、「CPI−300PG」(サンアプロ(株)製)等の市販品を好ましく使用することもできる。
中でも、光酸発生剤としては、フッ化アルキル基を含むアニオン部とカチオン部からなる化合物(光酸発生剤)を使用することが、ハードコート層の鉛筆硬度を著しく高くすることができる点で特に好ましい。上記フッ化アルキル基を含むアニオン部としては、例えば、下記式(1)
[(Rf)nPF6-n- (1)
[式中、Rfは水素原子の80%以上がフッ素原子で置換された炭素数1〜4のアルキル基(フッ化アルキル基)を示し、nは1〜5の整数を示す。]
で表されるフッ化アルキルフルオロリン酸イオン、CF3SO3 -、C49SO3 -、B(C654 -等が挙げられる。中でも、上記フッ化アルキル基を含むアニオン部としては、安全性及び硬化性に優れる点で、式(1)で表されるフッ化アルキルフルオロリン酸イオンが好ましい。
式(1)中、Rfは水素原子の80%以上がフッ素原子で置換された炭素数1〜4のアルキル基(フッ化アルキル基)であり、中でも、CF3−、C25−、(CF32CF−、C37−、C49−、(CF32CFCF2−、CF3CF2(CF3)CF−、(CF33C−等の、水素原子の100%がフッ素原子で置換された直鎖又は分岐鎖状のC1-4アルキル基(C1-4パーフルオロアルキル基)等が好ましい。
従って、光酸発生剤のアニオン部としては、特に、[(C253PF3-、[(C373PF3-、[((CF32CF)3PF3-、[((CF32CF)2PF4-、[((CF32CFCF23PF3-、及び[((CF32CFCF22PF4-等が好ましい。
光酸発生剤におけるカチオン部としては、例えば、ヨードニウムイオン、スルホニウムイオン等が挙げられる。上記ヨードニウムイオンとしては、中でも、アリールヨードニウムイオンが好ましく、より好ましくはビスアリールヨードニウムイオンである。また、上記スルホニウムイオンとしては、中でもアリールスルホニウムイオンが好ましく、より好ましくはトリアリールスルホニウムイオンである。
上記ヨードニウムイオンとしては、より具体的には、例えば、ジフェニルヨードニウムイオン、ジ−p−トリルヨードニウムイオン、ビス(4−ドデシルフェニル)ヨードニウムイオン、ビス(4−メトキシフェニル)ヨードニウムイオン、(4−オクチルオキシフェニル)フェニルヨードニウムイオン、ビス(4−デシルオキシ)フェニルヨードニウムイオン、4−(2−ヒドロキシテトラデシルオキシフェニル)フェニルヨードニウムイオン、4−イソプロピルフェニル(p−トリル)ヨードニウムイオン、及び4−イソブチルフェニル(p−トリル)ヨードニウムイオン等のアリールヨードニウムイオン(特に、ビスアリールヨードニウムイオン)等が挙げられる。
上記スルホニウムイオンとしては、より具体的には、例えば、トリフェニルスルホニウムイオン、ジフェニル[4−(フェニルチオ)フェニル]スルホニウムイオン、及びトリ−p−トリルスルホニウムイオン等のアリールスルホニウムイオン(特に、トリアリールスルホニウムイオン)等が挙げられる。
上記光酸発生剤としては、特に、4−イソプロピルフェニル(p−トリル)ヨードニウム トリス(ペンタフルオロエチル)トリフルオロホスフェート、[1,1’−ビフェニル]−4−イル[4−(1,1’−ビフェニル)−4−イルチオフェニル]フェニル トリス(ペンタフルオロエチル)トリフルオロホスフェート等が好ましい。
上記熱酸発生剤としては、例えば、アリールジアゾニウム塩、アリールヨードニウム塩、アリールスルホニウム塩、アレン−イオン錯体等の熱カチオン重合開始剤等が挙げられる。また、上記熱酸発生剤としては、例えば、アルミニウムやチタン等の金属とアセト酢酸若しくはジケトン類とのキレート化合物とトリフェニルシラノール等のシラノールとの化合物、又は、アルミニウムやチタン等の金属とアセト酢酸若しくはジケトン類とのキレート化合物とビスフェノールS等のフェノール類との化合物等も挙げられる。上記熱酸発生剤としては、例えば、商品名「PP−33」、「CP−66」、「CP−77」(以上、(株)ADEKA製);商品名「FC−509」(スリーエム製);商品名「UVE1014」(G.E.製);商品名「サンエイドSI−60L」、「サンエイドSI−80L」、「サンエイドSI−100L」、「サンエイドSI−110L」、「サンエイドSI−150L」(以上、三新化学工業(株)製);商品名「CG−24−61」(BASF製)等の市販品を使用することもできる。
なお、本発明の硬化性組成物において酸発生剤は、一種を単独で使用することもできるし、二種以上を組み合わせて使用することもできる。
本発明の硬化性組成物における酸発生剤の含有量(配合量;二種以上を併用する場合には、これらの総量)は、特に限定されないが、3,4,3’,4’−ジエポキシビシクロヘキシル及びビニルエーテル化合物の総量100重量部に対して0.1〜15重量部が好ましく、より好ましくは0.3〜7重量部である。酸発生剤の含有量が0.1重量部未満であると、硬化反応の進行が不十分となって、ハードコート層の表面硬度等の特性が不良となる場合がある。一方、酸発生剤の含有量が15重量部を超えると、ハードコート層が着色する等により、外観が不良となる場合がある。
本発明の硬化性組成物は、上述の成分以外にも、必要に応じて、溶媒や添加剤等を含んでいてもよい。
溶媒としては、硬化性組成物の構成成分の溶解性等を考慮して適宜選択でき、特に限定されないが、例えば、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸イソブチル等のエステル;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、ジイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン;エチレングリコールモノメチルエーテル等のエーテル;ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート等のグリコールモノエーテルアセテート;キシレン、トルエン等の炭化水素;これらの混合物等が挙げられる。
本発明の硬化性組成物における溶媒の含有量(配合量)は、特に限定されないが、硬化性組成物の全量(100重量%)に対して、0〜95重量%が好ましく、より好ましくは5〜90重量%、さらに好ましくは10〜80重量%である。
添加剤としては、必要に応じて、例えば、上述のシリカフィラー以外のフィラー、染料、顔料、紫外線吸収剤、光安定剤、消泡剤、分散剤、チクソトロピー性付与剤等を使用できる。これらの添加物の添加量は、特に限定されないが、3,4,3’,4’−ジエポキシビシクロヘキシル100重量部に対して、0〜10重量部が好ましく、より好ましくは0.05〜5重量部である。
本発明の硬化性組成物は、例えば、上述の成分を均一に混合することによって得ることができる。混合に際しては、自転公転型ミキサー、プラネタリーミキサー、ニーダー、ディゾルバー等の公知乃至慣用の手段を使用できる。
本発明のハードコートフィルムは、上記基材の少なくとも一方の表面に本発明の硬化性組成物(ハードコート剤)を使用して本発明のハードコート層を形成することによって製造することができる。本発明のハードコート層は、公知乃至慣用のハードコート層の形成方法によって形成することができ、特に限定されないが、例えば、基材の表面(少なくとも一方の表面)に本発明の硬化性組成物を塗布(塗工)し、次いで、必要に応じて溶剤等の揮発分を加熱等により除去した後、活性エネルギー線照射(例えば、光照射)や加熱を施して上記硬化性組成物を硬化させることにより、形成することができる。即ち、本発明のハードコートフィルムは、本発明の硬化性組成物を基材の表面(少なくとも一方の表面)に塗布し、次いで硬化させる工程を必須の工程として含む方法により、製造することができる。
上記基材に対する本発明の硬化性組成物の塗布は、公知乃至慣用の手段により実施でき、特に限定されないが、例えば、バーコーター、スピンコーター、グラビアコーター、リバースロールコーター、キスコーター、ロールナイフコーター、ダイコーター、ロッドコーター等の公知乃至慣用の塗工装置を使用して実施できる。なお、揮発分の除去、硬化させる際の加熱や活性エネルギー線照射の条件等は、硬化性組成物の組成や酸発生剤の種類等に応じて適宜設定可能であり、特に限定されない。例えば、活性エネルギー線として紫外線を選択する場合には、例えば、光源として、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、カーボンアーク灯、キセノン灯、メタルハライド灯等が用いられる。また、通常、ランプ出力80〜300W/cm程度の照射源が用いられる。一方、活性エネルギー線として電子線を選択する場合には、通常、50〜1000KeVの範囲のエネルギーを持つ電子線を用い、2〜5Mradの照射量とすることができる。活性エネルギー線照射と加熱とは併用することもでき、例えば、活性エネルギー線照射後、必要に応じて加熱を行って硬化の促進を図ってもよい。
本発明のハードコート層の厚みは、特に限定されないが、1μm以上が好ましく、より好ましくは10μm以上である。特に、本発明のハードコート層は、厚膜化した場合(例えば、厚み10μm以上とした場合)であっても、硬化の際の硬化収縮等に起因するクラックやカールの発生等の不具合が生じにくいため、厚膜化によって表面硬度を著しく高めること(例えば、鉛筆硬度を3H以上とすること)が可能である。なお、本発明のハードコート層の厚みの上限は、特に限定されないが、例えば、2mmが好ましく、より好ましくは1mmである。
本発明のハードコートフィルムは、10cm四方にカットして平板上に載置した際の4つの角の平板表面から浮き上がった高さ(浮き上がり高さ)が、通常、いずれも1cm以下である。従って、本発明のハードコートフィルムはカールが高度に抑制されており、作業性や外観に優れたものである。上記浮きあがり高さは、具体的には、実施例に記載の方法により測定できる。本発明のハードコートフィルムにおける上記浮きあがり高さは、特に、本発明の硬化性組成物におけるビニルエーテル化合物の種類、該ビニルエーテル化合物と3,4,3’,4’−ジエポキシビシクロヘキシルの割合等を調整することによって、上記範囲に制御できる。
本発明のハードコートフィルムの厚みは、特に限定されないが、0.01〜10000μmの範囲から適宜選択することができる。
本発明のハードコートフィルムは、表面層として表面硬度が高いハードコート層を有し、該ハードコート層を形成する際の硬化収縮に起因するクラックやカールの発生が抑制されており、さらに上記ハードコート層は透明性にも優れる(特に、低ヘイズである)ため、特に、このような特性が要求されるあらゆる用途に好ましく使用することができる。本発明のハードコートフィルムは、例えば、各種製品における表面保護フィルム、各種製品の部材又は部品における表面保護フィルム等として使用することもできるし、また、各種製品やその部材又は部品の構成材として使用することもできる。上記製品としては、例えば、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイなどの表示装置;タッチパネルなどの入力装置;太陽電池;各種家電製品;携帯電子端末(例えば、ゲーム機器、パソコン、タブレット、スマートフォン、携帯電話等)の各種電気・電子製品;各種光学機器等が挙げられる。また、本発明のハードコートフィルムが各種製品やその部材又は部品の構成材として使用される態様としては、例えば、タッチパネルにおけるハードコートフィルムと透明導電フィルムの積層体等に使用される態様等が挙げられる。
以下、実施例により本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例により限定されるものではない。なお、表1に示す硬化性組成物の各成分の配合量の単位は、重量部である。また、表1に示す成分のうち商品であるものの配合量は、商品そのものの量(配合量)で表した。
実施例1
表1に示すように、3,4,3’,4’−ジエポキシビシクロヘキシル70重量部、ヒドロキシオキサノルボルナンメタノールジビニルエーテル(ONB−DVE)30重量部、商品名「CPI−300PG」[光酸発生剤を含む溶液、不揮発分50重量%、及び、サンアプロ(株)製]3重量部、商品名「BYK−SILCLEAN3720」[水酸基を含有するポリエーテル変性ポリジメチルシロキサンの溶液、不揮発分25重量%、ビッグケミー製]4重量部、及び、商品名「MEK−ST」[シリカフィラーを含む分散液、固形分30重量%、シリカフィラーの平均粒子径(BET法):10〜15nm、日産化学工業(株)製]25重量部の混合溶液を作製し、これをハードコート液(硬化性組成物)として使用した。
上記で得られたハードコート液を、ワイヤーバーを用いて、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(基材;厚さ125μm、商品名「O321E」、三菱樹脂(株)製)上に流延させた後、80℃の乾燥機にて溶剤を乾燥除去した。次いで、窒素雰囲気下にて、高圧水銀灯からの紫外線を照射して(照射量:170mJ)、ハードコート層を形成し、「基材/ハードコート層(厚さ:24μm)」の構成を有するハードコートフィルムを得た。
実施例2〜19、比較例1〜13
ハードコート剤の組成を表1に示すように変更したこと以外は実施例1と同様にして、「基材/ハードコート層」の構成を有するハードコートフィルムを得た。
但し、比較例6においては、紫外線を照射した後、さらに150℃で30分間熱アニール(熱硬化)させることによって、ハードコート層を形成した。
なお、表1に示す略号は、以下の成分を示す。
ONB−DVE:ヒドロキシオキサノルボルナンメタノールジビニルエーテル
OXT−DVE:3,3−ビス(ビニルオキシメチル)オキセタン
ISB−DVE:イソソルバイドジビニルエーテル
4CH−DVE:1,4−シクロヘキサンジオールジビニルエーテル
JER828:商品名「JER828」[ビスフェノールA型エポキシ樹脂、三菱化学(株)製]
CPI−300PG:商品名「CPI−300PG」[光酸発生剤を含む溶液、不揮発分50重量%、及び、サンアプロ(株)製]
BYK−SILCLEAN3720:商品名「BYK−SILCLEAN3720」[水酸基を含有するポリエーテル変性ポリジメチルシロキサンの溶液、不揮発分25重量%、ビッグケミー製]
MEK−ST:[シリカフィラーを含む分散液、固形分30重量%、シリカフィラーの平均粒子径(BET法):10〜15nm、日産化学工業(株)製]
[評価]
各実施例及び比較例で得られたハードコートフィルムの特性を下記の方法で評価した。結果を表1に示す。
(鉛筆硬度)
各実施例及び比較例で得られたハードコートフィルムにおけるハードコート層表面の鉛筆硬度を、JIS K5600に準じて測定した。
(カール)
各実施例及び比較例で得られたハードコートフィルムを10cm四方にカットし、25℃、50%RHの雰囲気下に12時間静置後、水平なガラス板上に上方が凹となるように載置した際の4つの角のガラス板表面から浮きあがった高さ(浮きあがり高さ)を定規にて測定し、以下の評価基準によりカールの有無を評価した。
カールなし:4つの角の浮き上がり高さがいずれも1cm以下であった場合
順カール:4つの角の浮きあがり高さのいずれかが1cmを超え、かつハードコート層を形成した方向にカール(ハードコート層側とは反対側が凸となるようにカール)した場合
逆カール:4つの角の浮きあがり高さのいずれかが1cmを超え、かつハードコート層を形成した方向とは反対側の方向にカール(ハードコート層側が凸となるようにカール)した場合
(ヘイズ)
各実施例及び比較例で得られたハードコートフィルムのヘイズ(Hz)を、ヘイズメータを使用し、JIS K7136に準じて測定した。
Figure 2014210412
表1に示されるように、本発明の規定を満たすハードコートフィルム(本発明のハードコート層を有するハードコートフィルム;実施例)は、ハードコート層表面の表面硬度が高く、カールも生じなかった。また、光照射のみでも十分に高い表面硬度(鉛筆硬度)を有するハードコートフィルムとすることができ、熱アニール工程の省略が可能であることから、生産性にも優れるものであった。さらに、本発明の規定を満たすハードコートフィルムはいずれもヘイズが非常に低く、透明性にも優れていた。
これに対して、本発明の規定を満たさないハードコートフィルムの中には、高い表面硬度と、カールがないこととが両立されたものは存在しなかった。また、いずれの上記ハードコートフィルムもヘイズが比較的高く、透明性に劣っていた。

Claims (5)

  1. 基材と、該基材の少なくとも一方の表面に形成されたハードコート層とを有するハードコートフィルムであって、
    前記ハードコート層が、3,4,3’,4’−ジエポキシビシクロヘキシルと、分子内に2個以上のビニルエーテル基を有するビニルエーテル化合物と、水酸基含有シリコン化合物及びシリカフィラーからなる群より選択される少なくとも一種とを含む硬化性組成物により形成されたハードコート層であることを特徴とするハードコートフィルム。
  2. 前記硬化性組成物が、さらに酸発生剤を含む請求項1に記載のハードコートフィルム。
  3. 前記ビニルエーテル化合物が、分子内に環状構造を有するビニルエーテル化合物である請求項1又は2に記載のハードコートフィルム。
  4. 前記ハードコート層の厚みが10μm以上である請求項1〜3のいずれか一項に記載のハードコートフィルム。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載のハードコートフィルムの製造方法であって、3,4,3’,4’−ジエポキシビシクロヘキシルと、分子内に2個以上のビニルエーテル基を有するビニルエーテル化合物と、水酸基含有シリコン化合物及びシリカフィラーからなる群より選択される少なくとも一種とを含む硬化性組成物を、基材の表面に塗布し、次いで硬化させる工程を含むことを特徴とするハードコートフィルムの製造方法。
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