JP2014210312A - ビレットの両端部研削装置 - Google Patents

ビレットの両端部研削装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2014210312A
JP2014210312A JP2013087559A JP2013087559A JP2014210312A JP 2014210312 A JP2014210312 A JP 2014210312A JP 2013087559 A JP2013087559 A JP 2013087559A JP 2013087559 A JP2013087559 A JP 2013087559A JP 2014210312 A JP2014210312 A JP 2014210312A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
billet
grinding
tray
grinding belt
transfer device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013087559A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6009394B2 (ja
Inventor
博康 塩川
Hiroyasu Shiokawa
博康 塩川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Manyo Co Ltd
Original Assignee
Manyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Manyo Co Ltd filed Critical Manyo Co Ltd
Priority to JP2013087559A priority Critical patent/JP6009394B2/ja
Publication of JP2014210312A publication Critical patent/JP2014210312A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6009394B2 publication Critical patent/JP6009394B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B24GRINDING; POLISHING
    • B24BMACHINES, DEVICES, OR PROCESSES FOR GRINDING OR POLISHING; DRESSING OR CONDITIONING OF ABRADING SURFACES; FEEDING OF GRINDING, POLISHING, OR LAPPING AGENTS
    • B24B21/00Machines or devices using grinding or polishing belts; Accessories therefor
    • B24B21/16Machines or devices using grinding or polishing belts; Accessories therefor for grinding other surfaces of particular shape
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B24GRINDING; POLISHING
    • B24BMACHINES, DEVICES, OR PROCESSES FOR GRINDING OR POLISHING; DRESSING OR CONDITIONING OF ABRADING SURFACES; FEEDING OF GRINDING, POLISHING, OR LAPPING AGENTS
    • B24B9/00Machines or devices designed for grinding edges or bevels on work or for removing burrs; Accessories therefor

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Abstract

【課題】長時間連続的に稼動でき、研削ベルトの長寿命化を図るようにしたビレットの両端部研削装置の提供。
【解決手段】本発明のビレットの両端部研削装置は、ビレット6を支持するトレイ7を有し、無端で回動するコンベア5のビレット移送装置3を上下方向移動可能に機台2に設ける。ビレット移送装置3の上方には、研削ベルト17を有する研削ベルト装置14が機台2に固定的に設けられる。ビレット移送装置3の上下方向移動動作はリフトシリンダ26により行う。回転検知器23の検知により、ビレット6を搬送途中で昇降動作させる。ビレット6が上昇したとき研削ベルト17の中間部のみに当接させ、ビレット6の端縁部の研削を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、切断された丸形棒鋼等のビレットの両端部を研削する研削装置に関する。更に詳しくは、切断された複数のビレットの両端部の円周縁部を搬送工程の過程で、搬送と同時に研削し面取りを施すビレットの両端部研削装置に関する。
一般にビレットと称する丸形棒鋼の短尺材は、鋸刃切断、又は通称シャーせん断と称されるプレス式切断等で形成される。ビレットは、その後の処理工程において、加熱炉で加熱されるか、あるいは加熱することなく常温のままでプレス金型に投入されて、ほぼ目的形状に塑性加工される。このように鍛造工程を経た後に、機械加工工程等を経て部品が完成される工程が、一般的な鍛工品の製造工程である。この鍛工品は多くの工程を経て完成される。
従って、それぞれの工程において、製造者の望む品質のものを、順を追ってその工程毎に欠陥がない部品に完成させなければならない。そして、最終的にも欠陥を含まない製品にしなければならない。もし製造工程の途中で欠陥のある状態のまま次工程に進行させると、以後工程の全ての製品が前の欠陥工程の影響を受けて欠陥品となるおそれがある。当初から欠陥のある状態で進行させた場合には、このように途中で正常な製品にすることはできない。
特に、前述の一連の工程の前段階に当たる素材取り工程において得られるビレットの良し悪しは大きな影響を与え、もしも品質の悪いビレットであると、そのまま品質の悪い完成製品に結びつく。このため、高い品質のビレットが当初から求められるのである。このビレットの品質に関わる問題点の基本的事項については、本出願人の出願になる特許文献1に詳述されているので、詳細説明は省略する。
このビレットの欠陥を解消するための加工対象は、両端面部とその円周縁部である。通常、ビレットは、その切断方法に関わらず、欠陥の発生個所はほぼ決まっている。即ち、短尺の円柱体であるビレットにおいて、その欠陥の大部分はその両端の端部に発生する欠陥である。本発明は特にバリやカエリで代表される円周縁部の欠陥を解消するものである。
ビレット端面には、シャー切断によるカサブタやカブリ等の欠陥が生じているとともに、その端面の縁部には切断過程での残渣、即ち端面外に張り出す形でバリやカエリ等が生じている。特に長尺部材をシャー切断した場合等に、この切断端面部位の縁部にバリやカエリ等の不具合が発生する。
次に、本発明の理解を容易にするため、バリ、カエリに関し説明する。バリは、切断時に切断工具との摩擦熱で素材の一部が溶融流動して凝固付着したものや、切断工具による切り残しや、切断工具により変形させられ流動したもの等である。又、カエリは、突き当て部材に当接して変形したもの等である。即ち、元の素材形状域から離れ逸脱したものである。いずれもビレット端部に発生する欠陥部である。
バリは、切断工具の可動側切断刃が固定側切断刃との間で、相対的動作により切断されビレットを製造したときに、その切断端面の縁部に張り出して形成される残渣である。又、カエリは、切断されたビレットがストッパー等に突き当てられたときに、そのストッパーに突き当てられた端面の縁部に張り出して形成された残渣である。丸棒材の場合、バリ、カエリの形状はともに、切断方向に沿った端面の縁部に外方へ張り出し形成される残渣となるものである。
切断されたビレット全てにこの現象が発生するものではないが、大部分のビレットに生ずる欠陥である。鋸切断においては、切断工具である鋸刃が許容使用限度(許容磨耗値)を超えて磨耗しているにも関わらず、なおもこの鋸刃を使用した場合に発生する。又、シャー切断においては、その切断工具であるせん断刃のエッジが許容使用限度(許容磨耗値)を超えて磨耗しているにも関わらず、なおもこのせん断刃を継続使用した場合に発生する。いずれにしてもこのような場合にバリ、カエリが発生するのである。
ビレットにバリやカエリが付着したものを、そのまま次工程の加熱炉に投入すると、加熱炉内で燃焼消滅する場合と、溶融することでさらに付着が強固になる場合とがある。後者の場合は次工程のプレス成形後の製品において、初期の欠陥品としてその製造工程の過程で鍛工品表層部に剥離現象や、亀裂の誘因となるキズ等の不具合部分を内在させることになる。この不具合部分は、切断後ビレットを加熱せずに冷間鍛造プレスのプレス機に投入した場合でも、そのまま残り同様の欠陥が生じる。
従来、多くは欠陥のあるビレットを予め選別することなく全品にわたり人手による目視検査を行って、その後バリ、カエリの発生しているビレットを摘出し選別し、ハンドグラインダー、旋削加工等でその都度修正除去を行っていた。このような作業は過大な手作業の労力と時間を要し煩雑でコストアップになるので、最近は自動的にビレット全品を一括して専用の欠陥除去装置にかけそのバリ、カエリ等の除去処理を行っている。その一例が前述した本出願人の提案(特許文献1参照)になる装置で、研削ベルトを使用し大量生産方式としたものである。
自動車部品のように大量生産品である鍛工品は、プレス金型を用いて塑性加工するものであり、通常一品目の生産量は数千個から数百万個という単位のものである。このため、圧延工場で発生した長尺材のバリ、カエリの除去とは違い、大半は鍛造工場の切断工程で発生したバリ、カエリの除去や面取りである。端面処理を必要とするビレットは、短円柱形状で扱い易いとはいうものの、前述のように手作業や既存の専用機で処理するにはあまりにその量が多くて、従来の方法では能率が悪く非効率である。前述の提案装置はその点で大きな効果を有しているものである。
以上のように、従来から切断されたビレットの端面処理等は行われている。前述のように、大半のビレットは、その原形として先ず切断工程を経て短円柱形状体として製造されたものである。従って、そのビレット端面等の処理はいずれにしても行わなければならないものであるが、その処理で例えばベルト研削による適用例では端部の研削加工例として、本出願人の提案以外の例も知られている(例えば、特許文献2、3参照)。
特許文献2の技術は、長尺丸棒材の端面を研削加工可能な帯状グラインダの研削面に押圧し、それ自体を自転させながら片側の端面を研削加工するものであり、特許文献3の技術は、研削ベルトを使用してバリ取りを行う装置の例で、長尺ワークの片面であるが、複数のワークを強制的に回転させ、回転支持されながら一定方向に搬送する装置に対し、直角方向から回動する研削ベルトをワークに押し付け、ワークのバリ取りを行う装置である。
特開2010−172979号公報 特開2003−181749号公報 特開平11−114796号公報
前述の通り、短く切断した短円柱形状材は、ビレットと称し、鍛工品の素材となるものである。このビレットは、その切断された両端部が、特に円周縁部はバリ、カエリ等の残渣があり、必ずしも滑らかで平坦な形状にはなっていない。即ち、端面部の縁部には切断残渣として、バリ、カエリ等が生じている。そのため、前述のとおり大量生産向きにビレットをコンベアの流れの中で研削ベルトを使用して研削し、バリやカエリを除去する装置が提案されている。
その従来例は、ビレットを搬送中に連続して両端部を同時研削加工する構成で、それなりの効果を有するものであった。しかしながら、連続研削加工であるが故に、研削ベルトの寿命が短い欠点があった。特にビレットが研削ベルトの全幅に亘って研削される場合に、研削ベルトの両端縁部の消耗、損傷が大きい。結果的に、作業者は研削ベルトの交換を頻度多く行うことを余儀なくされていた。
それ故に、従来の構成のものは、研削効率は向上するものの、必ずしも装置として効率的な構成とはいえなかった。言い換えると、従来の構成のものは、ビレットの両端部を短時間で大量に処理を行う点において効果はあるものの、長時間に亘って生産を安定して継続することでは満足すべき技術とは言いがたいものであった。本発明は、前述の現状に鑑み、主としてその縁部に生じるバリ、カエリ等の欠陥部位を研削ベルトで除去することにおいて、一層の研削ベルトの長寿命化を図り、全自動で長時間継続して効率的に除去し、ビレットを滑らかなものにする目的で開発されたものである。
前述したとおり、最終製品化するために次工程以降の加工を円滑に進め、不具合のない鍛工品を製造しなければならないが、そのために最終的に欠陥のないビレットにする必要がある。
本発明の目的は、長時間連続的に稼動できる装置とし、均一な高品質でバリ等が確実に完全に除去できる高能率のビレットの両端部研削装置の提供にある。本発明の他の目的は、短時間で、大量に高能率に製造できるビレットとすると同時に、研削ベルトの長寿命化を図る生産方式とし、両端部の面取りを同時に施すようにし、効率的に生産できるようにしたビレットの両端部研削装置を提供することにある。
本発明は、前記目的を達成するため、次の手段を採る。
本発明1のビレットの両端部研削装置は、機台と、前記機台上に上下移動可能に載置され、ビレットを載置するトレイを有するコンベアを無端で回動するビレット移送装置と、前記ビレット移送装置に設けられ、前記トレイを回動させる回動駆動装置と、前記機台に設けられ、前記トレイに載置された前記ビレットの端部を面取り加工するための研削面を有する無端の研削ベルトが、前記ビレットに対向するように、回動可能に配置されている研削ベルト装置と、前記機台に設けられ、前記ビレットが載置された前記トレイの前記回動による搬送過程で、前記ビレット移送装置と前記研削ベルト装置とを、相対的に、接離可能に昇降動作を行うための昇降装置と、前記ビレット移送装置に、前記トレイの搬送位置を検出可能に設けられ、前記昇降装置に、前記ビレット移送装置又は前記研削ベルト装置の昇降動作をさせるための前記トレイの前記搬送位置を検出するための位置検出手段とからなり、前記ビレット移送装置と前記研削ベルト装置とが接近した研削位置において、前記ビレットに面取り加工を施すようにしたことを特徴とする。
本発明2のビレットの両端部研削装置は、本発明1において、前記研削ベルト装置は、前記研削ベルトの両方の端部から、各々、所定量離れた中間幅部の範囲で研削加工を行うものであることを特徴とする。
本発明3のビレットの両端部研削装置は、本発明1又は2において、前記ビレット移送装置には、前記トレイ上の前記ビレットを前記コンベアの幅端に寄せ整列搬送させる幅寄せ装置が設けられていることを特徴とする。
本発明4のビレットの両端部研削装置は、本発明1又は2において、前記ビレット移送装置は、中間位置に、前記トレイ上の前記ビレットを搬送方向の直角方向に押圧するプッシャーが設けられていることを特徴とする。
本発明5のビレットの両端部研削装置は、本発明1又は2において、前記トレイには、前記ビレットを上昇させる押し上げ装置が設けられていることを特徴とする。
本発明6のビレットの両端部研削装置は、本発明1又は2において、前記昇降装置は、前記研削ベルト装置に対して前記ビレット移送装置を昇降動作させるものであり、前記機台に設けられたリフトシリンダにより前記ビレット移送装置を昇降させる構成になっていることを特徴とする。
本発明のビレットの両端部研削装置は、複数のビレットを同一の搬送装置で搬送させながら、ビレットを研削するときに、研削ベルト装置とビレット移送装置とを、相対的に昇降させて複数のビレット両端部の面取りを研削ベルト装置で同時に行えるようにしたものである。この構成により、ビレットを適切なタイミングで、適切な研削ベルト面に押圧できるようになったので、ビレットの両端部を高速で能率よい加工が可能となった。
又、研削ベルト装置は、ビレットに当接する研削ベルトの研削面を、研削ベルトの両方の端部から、各々、所定量離れた中間幅部の範囲とした。このように、研削ベルトの全幅より所定量狭い中間幅部で研削加工を行うことで、研削ベルトの長寿命化が図られ、結果的にビレットを均一で滑らかに安定的に生産できることとなった。そのため長時間の大量生産に対応できる装置となり、又、生産されるビレットは、複数回の面取り工程で面取りを確実に完全に行うことができ、高品質で変形量が少なく、バリ等が完全に除去でき、重量も均一となり、安定性のある鍛工品の製造部品となった。
図1は、本発明のビレットの両端部研削装置の全体構成を示す正面図である。 図2は、本発明のビレットの両端部研削装置の全体構成を示す平面図である。 図3は、本発明のビレットの両端部研削装置の全体構成を示す側面図である。 図4は、コンベア昇降装置を示す部分図である。 図5は、幅寄せ装置を示す部分図である。 図6は、トレイの構成を示す断面図で、ビレットが2つのローラに支持されている状態を示す。 図7は、トレイの構成を示す断面図で、ビレットが押し上げられた状態を示す。 図8は、図1のY矢視図で、テンションスプロケットの構成を示す。 図9は、研削ベルト装置の正面図である。 図10は、図9のX−X断面図である。 図11は、研削ベルトとビレットとの研削関係を示す説明図である。 図12は、ビレットの搬送形態を示す説明図である。 図13は、ビレットの搬送軌跡を示す説明図である。 図14は、ビレットの搬送動作を線図で示す説明図である。 図15は、ビレットの供給装置の一例を示す部分構成図である。
以下、本発明のビレットの両端部研削装置1の実施の形態を図面に基づき説明する。図1は、ビレットの面取り研削のためのビレットの両端部研削装置1の全体構成を示す正面図である。図2はその平面図で、図3はその側面図である。尚、図1及び図2において、ビレットの両端部研削装置1の主要部の1つである研削ベルト装置関係は2点鎖線で示している。
図において、機台2は床面に設置される固定部分であるが、基本構成は鋼板のフレーム構成とし、部位により分割構成としている。この機台2上にはビレット移送装置3が載置されている。このビレット移送装置3は、可動するコンベア5がコンベア機体4に支持されたもので、ビレット6はこのコンベア5のトレイ7に支持されながらコンベア5の動きと共に矢印M方向に移動するようになっている。
コンベア5はチェーンコンベアで、トレイ7はチェーン8に取り付けられている。このコンベア5は両端部にスプロケット9,10を有し、チェーン8はこのスプロケット9,10に噛み合い無端で回動する構成である。一方のスプロケット10には、コンベア駆動用の駆動装置11が接続されている(図2参照)。
又、このコンベア5の張り状態を維持するために、コンベア5の下部にテンションスプロケット12が設けられていて、このテンションスプロケット12は上下方向に移動可能に設けられている。テンションスプロケット12を調整後固定することで、チェーン8が、常に所定の張力の張り状態になっているようにしている。このビレット移送装置3は、機台2に対し上下方向に相対的に移動できる構成としている。このためのコンベア昇降装置13が機台2とビレット移送装置3の間に設置されている。
このビレット移送装置3の上部には、研削ベルト装置14が支持体15と支柱16を介して機台2上に設けられている。支持体15は研削ベルト装置14と一体的に構成され、上下移動可能になっている。研削ベルト装置14は無端で回動する研削ベルト17を有するものである。研削ベルト装置14はビレット6の両端縁部のバリ除去、即ち面取り研削を施すために設置されたもので、コンベア5で移動されるビレット6の端部片面側に2台が、又、ビレット6の端部反対面側に2台配置されている。構成は同じものであるが、勝手違いとなっている。
ビレット6は、ビレット移送装置3の一方の端部(図1,2の左側)から供給され、研削ベルト装置14で面取り研削がなされ、このコンベア5が移動する後部の端部(図1,2の右側)から排出されるようになっている。ビレット6の供給はビレット移送装置3に沿って直列状の方向に直接供給される場合と、ビレット移送装置3に沿って直角方向に配置された供給装置から供給される場合がある。
又、ビレット6の排出も同様で、ビレット移送装置3に沿って後端部でそのまま落下させ回収する場合と、後端部で直角方向に向きを変え強制的に押し出し落下させパレット等に回収する場合がある。いずれの方法を採用するかは、ビレットの両端部研削装置1の設置条件による。本発明は、以上説明した実施の形態の装置の構成になるが、次に各々の装置の構成について詳細に説明する。
[ビレット移送装置]
このビレット移送装置3は前述のとおり、無端で回動するチェーン8の移動で、ビレット6を強制的に搬送させるものである。駆動装置11は、このコンベア5の後端部のスプロケット10に接続して設けられている。コンベア機体4には、駆動モータ18が減速機19を付随して設けられている。この減速機19に駆動ギヤ20が設けられ、スプロケット10に取り付けられた被駆動ギヤ21に噛み合っている。又、このコンベア機体4には、回転検知器23が小ギヤ22を介して減速機19に接続されている。この回転検知器23は、回転数カウント、あるいは回転角度でコンベア5の移動位置を検出するための位置検出手段を構成するものである。この回転検知器23はいわゆるロータリーエンコーダと称されるものである。
コンベア機体4は、ビレット6の搬送方向に沿って両サイドに側壁をなすコンベア枠体24を構成し、この中央部にコンベア5が配置され支持部に支えられながら回動するようになっている。コンベア5の搬送部は、トレイ7とスペース体25が交互に配置される構成になっていて、無端で搬送路に沿って回動しコンベア枠体24の下部をくぐって元の位置に戻るようになっている。トレイ7には、コンベア枠体24側に位置決めローラ42と、ガイドローラ42aとが設けられている。トレイ7の下部の両端側には、ガイドローラ42aが一対の構成で設けられている。即ち、トレイ7は、コンベア枠体24にガイドローラ42aが案内される構成で搬送路に沿って回動する。コンベア枠体24にガイドローラ42aが案内されている部位において、トレイ7は蛇行などすることなく移動する。又、チェーン8に設けられたローラがコンベア枠体24に形成された案内部に案内され移動する(図5参照)。トレイ7の上部中央には、位置決めローラ42が回転可能に設けられている。
コンベア機体4は、機台2に対し相対的に上下方向に移動が可能な構成になっている。図4は、そのためのコンベア昇降装置13を示す図である。このコンベア昇降装置13はコンベア機体4の下部の4ヶ所に設けられている。昇降駆動源であるリフトシリンダ26が機台2に設置されている。又、機台2には、上下方向に移動の際、コンベア機体4の姿勢を維持するための案内部材27が設けられている。
案内部材27は機台2に固定されているが、この案内部材27にコンベア機体4側のスライダ28が嵌り係合し、スライダ28と案内部材27は相対的に移動可能である。スライダ28は支持体29を介してコンベア機体4側に固定されている。コンベア機体4はこの案内部材27に規制され上下方向にのみ移動が可能である。更に、案内部材27とスライダ28との間にはバネ体30を設けている。このためコンベア機体4が上昇するときは、このバネ体30の付勢力により柔軟な上昇力を得ることができるようになっている。又、リフトシリンダ26はエアシリンダで構成され、図示しない切換バルブ等の開閉制御で高速に動作する。
又上下移動位置を規制するためのストッパー31が支持体29側に設けられ、コンベア機体4の下方向への移動において、このストッパー31が機台2に当接することでその動きを規制している。このストッパー31は位置調整が可能に構成され、位置が定まった状態で支持体29に固定される。
次に搬送中におけるビレット6の整列構成について説明する。図5に示すように、コンベア機体4のコンベア枠体24の側壁には、幅寄せ装置32が枠体33を介して固定されている。この幅寄せ装置32は勝手違いの構成で各々がコンベア枠体24の側壁に設けられていている。この幅寄せ装置32は搬送されるビレット6を最適な研削位置に寄せ案内させるものである。
この装置はビレット6の両端部の研削に対応してコンベア枠体24の両側に、各々に対応した2つの勝手違い構成の幅寄せ装置32として固定されている。図5は一方の装置の部分断面図を示したものである。図の位置は幅寄せ装置32の動作で、押し出し部材35を介して幅寄せガイド34を押圧し、トレイ7上のビレット6を研削ベルト17位置に寄せた状態を示している。
1つの幅寄せガイド34に2つの押し出し部材35が固定され一体となっており、2つの押し出し部材35は連動してコンベア枠体24を横切る形で規制されながら、枠体33上を案内自在となっている。この幅寄せガイド34はビレット6の搬送案内壁になっていて、搬送方向に沿って長尺部材を構成している。幅寄せガイド34が前進したとき、この搬送案内壁に沿ってビレット6は当接しながら、コンベア5の端部側に寄せられる。一方の側の幅寄せガイド34に当接したビレット6は、トレイ7の他方の側に設けられた位置決めローラ42に当接するようになっている。ビレット6は、一方の側の幅寄せガイド34と他方の側の位置決めローラ42との間に位置決めされる。このとき、トレイ7は、他方の側のガイドローラ42aがコンベア枠体24のガイド部24aに当接し、搬送方向と直交する方向に位置決めされている。
ビレット6の片側端縁部の研削加工が施されてコンベア5の中間位置に達したとき、コンベア枠体24の側壁に設けられた中間プッシャー60により、ビレット6をコンベア5の反対側に押圧する。押圧されたビレット6は続いて反対側に設置された他方の側の幅寄せガイド34により、トレイ7の一方の側に設けられた位置決めローラ42側に移動し、一方の位置決めローラ42に当接する。ビレット6は、他方の側の幅寄せガイド34と一方の側の位置決めローラ42との間に位置決めされ、反対側の端縁部の面取り研削を施すことになる。このとき、トレイ7は、一方の側のガイドローラ42aがコンベア枠体24のガイド部24aに当接し、搬送方向と直交する方向に位置決めされている。
この幅寄せを行うコンベア5の部位は、研削ベルト17のビレット研削位置である。研削ベルト装置14は、後述する一対のローラ40に回転可能に支持されているビレット6を回転させながら面取りを行うことから、研削位置は上部にあり、このため研削ベルト17の位置は、研削面がビレット6の端縁部に当接するように構成されている。この研削面がビレット6の搬送方向に対し傾斜した状態になっている。又、幅寄せガイド34には、ビレット6の昇降規制部材36が設けられていて、後述するビレット6の上昇端位置を規制している。
幅寄せ装置32には幅寄せ機構部37が内蔵され、幅寄せガイド調整ハンドル38の操作で、2つの押し出し部材35を介して幅寄せガイド34を位置決めするとともにビレット6側に移動をさせることができる。幅寄せ機構部37は、詳細は図示していないが幅寄せガイド調整ハンドル38の回転によってスクリュー機構等の介在で回転軸方向を転換させることのできる公知の機構である。この幅寄せガイド調整ハンドル38は、ビレット6の軸線方向(長手方向)の長さに対応し、ガイド幅を変えられるように設けられたものである。
公知の機構は、回転方向の変わった軸によりラック、スクリュー等を介して押し出し部材35を動作させて幅寄せガイド34を移動させるものである。この構成はビレット6の反対側の端部の面取りを施す場合も同様となる。この場合は前述の構成の勝手違い構成になり、二点鎖線で示す研削ベルト位置39側にビレット6を幅寄せすることになる。
ビレット6を搬送するコンベア5は、ビレット6を載せ搬送する部位であるトレイ7と空きスペースを構成するスペース体25とで構成されている。トレイ7は図6、図7に示す構成になっている。トレイ7は2つのローラ40が回転自在に設置されていて、ビレット6はこの2つのローラ40に跨って載置される。又、2つのローラ40の間には、押し上げ部材41が設けられている。
このローラ40に載置されたビレット6の長手方向の長さの設定位置は、一方はトレイ7の側面中央に設けられた位置決めローラ42に規制され、他方は前述の幅寄せガイド34で規制される。従って、ビレット6は、位置が規制されながら強制的に搬送され且つ回転可能に移動することになる。押し上げ部材41は上下方向に移動可能になっている。
通常の搬送状態は図6に示す構成であるが、コンベア5が搬送端、即ち排出端に移動したときに押し上げ部材41を上昇させ、ビレット6に直接当接してビレット6のみ押し上げ、ビレット6の規制を解除することができる。この状態が図7に示す状態である。ビレット6を搬送方向(矢印M方向)の直角方向(矢印M3方向)に排出させる場合に適用できる。
即ち、コンベア枠体24に沿って設置された排出プッシャー43(図2参照)を作動させて搬送方向(矢印M方向)の直角方向(矢印M3方向)にビレット6の端面を押圧し、強制的に排出させることができる。押し上げ部材41の押圧装置44は、詳細は図示していないが、排出側のコンベア5下に配置されており、ビレット6を載置したトレイ7がこの位置に到達したとき作動して押し上げ部材41に当接し、ビレットを上方に押し上げるようになっている。
トレイ7の搬送ピッチは研削ベルト17の設置位置に合わせているが、研削ベルト装置14の設置は構造的な制約もあるので、搬送するビレット6に対し研削のタイミングを合わせた間隔をとるようにしている。このためビレット6は搬送過程で研削ベルト17のない位置も上昇し通過することになる。この場合、この位置は空きスペースとなる。本実施の形態ではトレイ7の前後をスペース体25としている。この関係でトレイ7間の2ピッチ分を同時研削の2つの研削ベルト17間のピッチと一致させている。
図8は、チェーン張力調整の構成を示した図1のY矢視図で、テンションスプロケット12の取付構成を示す断面図である。コンベア機体4の下部にテンションスプロケット12を支持する案内体45が設けられ、この案内体45に跨ってテンションスプロケット12を回転支持する支持軸46が上下動移動可能になっている。
従って、テンションスプロケット12は、チェーン8を含めトレイ7やスペース体25の自重で垂れ下がるのに追随し下方向に位置する。張り状態になったときに押しボルト、ナットにより(図示せず)支持軸46をコンベア機体4側に固定手段(図示せず)で締め付け固定する。このようにすることで、コンベア5を常に正常な搬送姿勢を維持するようにしている。
[研削ベルト装置]
次にビレット6の研削関係の装置について説明する。この関係の装置は図1,2において二点鎖線で示し、図3は実線で示しているとおり、この装置はビレット移送装置3の上部に位置している。機台2に立設された支柱16に支持体15が上下方向調整可能に取り付けられている。この支持体15に研削ベルト装置14が固定されている。図3に示すように、研削ベルト装置4は各2つの装置がビレット移動装置3のビレット6の搬送方向に沿って勝手違いの位置に配置されている。
この研削ベルト装置14はビレット6の一方の端部に対応して2つの装置が並列に配置され、続いて同一構成の勝手違いの2つの研削ベルト装置がビレットの他方の端部に対応し並列して配置されている。各々の研削ベルト装置14は各々の支持体15及び支柱16に取り付けられている。この研削ベルト装置14は無端で回動する研削ベルト17を有していて、その研削ベルト17は搬送されるビレット6の端縁部の加工に対応し、面取り研削可能な配置に固定されている。
即ち、研削ベルト17の研削面はビレット6端部に対し、略45度の角度で傾斜をなし、且つ搬送方向に平行になるように取り付けられている。支持体15は支柱16に対し上下方向に位置調整のための位置ずれが可能で、ビレット6の面取り研削が有効に行われる最適位置に研削面を合わせられるようにしている。
この位置合わせ調整は、支持体15に設けられたハンドル47により、この支持体15を支柱16に対し相対的に上下方向に移動させることで行われる。詳細は図示していないが、支持体15と支柱16との間には、ハンドル47以外にダイヤル式位置読み取り機器、ジャッキが設置されている。従って、高さ調整時には、固定ボルトを緩めた後に、ダイヤル式位置読み取り機器の数値で位置を読み取りながら、ジャッキを上下させて位置決めを行うようにしている。
位置が定まると固定ボルトを締め付け、支持体15は支柱16に固定される。移動させる機構は前述同様スクリューやラック等の公知の手段によっているので詳細説明は省略する。又、図示はしていないが、研削面の傾き角も調整し変更することができるようになっている。このように研削ベルト装置14は、位置が定まると支柱16を介して機台2上に固定される状態となる。
次に研削ベルト装置14について詳述する。図9は研削ベルト装置14の正面図で、一部を断面図で示している。図10は図9のX−X断面図である。枠を構成するフレーム体48に主に研削ベルト17と回動のための駆動装置から構成されている。フレーム体48の一端には、駆動モータ49がボルト49aで取り付けられている。大プーリ50が支持軸51にボルト50aで取り付けられている。支持軸51はフレーム体48に対して回転自在となっている。この駆動モータ49の出力軸と支持軸51とは、連結部材51aで連結されている。従って、駆動モータ49を回転駆動させることにより、支持軸51、大プーリ50が回転運動をする。
一方このフレーム体48の他端には、小プーリ52を支持軸53aを介して回転支持する小プーリ支持体53がフレーム体48に対し、相対的に位置調整可能に取り付けられている。小プーリ支持体53には、支持軸53aが取り付けられている。この小プーリ支持体53は2本の案内バー54が突き出た形でフレーム体48に嵌め込まれ、案内バー54の軸線方向に移動自在に設けられている。小プーリ支持体53は、小プーリ支持体53の一部であるテンション調整バー55により、小プーリ52と大プーリ50間の距離を調整できるようになっている。
テンション調整バー55の先端部は雄ねじが形成されていて、この雄ねじに2つのナット56がねじ込まれている。更に、フレーム体48との間にカラー57が挿入されている。又このテンション調整バー55は、フレーム体48との間のバネ体58により、フレーム体48から離間する方向に付勢されている。テンション調整バー55と一体となっている小プーリ支持体53は、小プーリ52を支持軸53aを介して回転自在に支持している。
又、小プーリ52は小プーリ支持体53に対し、前述の2つのナット56のねじ位置調整により、大プーリ50、小プーリ52間の位置調整が可能である。位置が定まれば2つのナット56を締め付ければよい。このナットの締結構成は二重ねじ構成のものであってもよい。図9の状態は小プーリ52と大プーリ50に研削ベルト17が巻き掛けられ、小プーリ支持体53がフレーム体48より外方に張り出している状態を示している。即ち、この研削ベルト17はテンション状態になっていることを示している。
研削ベルト17の交換の際には、小プーリ52と大プーリ50との間隔を縮める必要がある。この場合には、ナット56をフレーム体48より離す必要があるので、このナット56に突き当て部材を当てて離すようにするか、又は小プーリ52をフレーム体48側に押し込む等で、フレーム体48より二点鎖線で示すように、バネ体58の付勢力に抗し押圧し、小プーリ支持体53をフレーム体48側に強制的に引き寄せる。このことにより、研削ベルト17は弛むので、研削ベルト17は取り外しが可能となり容易に交換できる。
離れた後は、フレーム体48に設けられた保持部材59を、ピン59aを介して回動させ、フレーム体48とナット56の間に挿入する。このことにより、テンション調整バー55は動くことなく離間状態を保持できるので、研削ベルト17のベルト交換は安定的に行うことができる。このような構成で研削ベルト装置14の研削ベルト17の研削面をビレット6の端縁部に傾斜させて配置する。
[研削工程]
次にビレット6の研削工程について説明する。本発明の基本とするところは研削ベルト17の研削面に有効にビレット6端部を当接させることにある。図11は基本の研削構成を示す説明図である。研削ベルト17は、前述のとおりビレット6に対し傾斜させて設置している。図は略45度で設置した場合の説明図である。ビレット6は矢印M方向に搬送され、研削ベルト17は固定した位置で矢印R方向に回動する。
従来はビレット6に対し研削ベルト17を連続的に全幅に亘って接触させ研削を施していたが、本発明はビレット6を研削ベルト17の研削面に対し、搬送方向に沿う中間の幅部A間のみ接触させ研削を施す構成とした。研削ベルト17縁部の幅部Bには接触させないようにした。従来のように研削ベルト17全幅に亘って連続的に研削を施すと、研削ベルト17の縁部に急激な磨耗が生じ、この結果研削ベルトの幅が狭くなり障害が生じてしまう。
即ち、このことにより研削ベルト17は、研削過程で損傷が激しくなり短時間で破断等、使用できない状態になるおそれが生じるのである。そのため研削ベルト17の交換を頻繁に行うことになる。本発明の構成はこれを避けることにある。研削ベルト17に対するビレット6の接触位置は、ビレット6の上部端縁部Cである。ビレット6は回転しながら全周の端縁部Cを前述の幅部Aの範囲以内で研削を施されるのである。
次にその構成について説明する。図12は、ビレット6の搬送形態を模式的に示した説明図である。図12において、ビレット6はビレット移送装置3上を図の左から右方向(矢印M方向)に搬送される。仮にビレット6の載置されたトレイ7の位置を搬送工程位置とし、D0、D1、・・・D10とする。ビレット6はこの方向に連続的に流れる。
この工程のD1、D3、D5、D7は研削位置である。その他の工程位置は研削しない位置である。ビレット6は左側の供給位置から供給されると、ガイド部材34a、34aにより整列された後、供給装置70によりトレイ7に供給される。先ず一方の側(図12のb側(図12の下側))に設置された幅寄せガイド34にガイドされる。トレイ7はコンベア枠体24のガイド部24aにガイドローラ42aが案内され、矢印M方向に搬送される。ビレット6は、一方の側(b側)の幅寄せガイド34とトレイ7に設けられた他方の側(図12のa側)の位置決めローラ42との間で挟まれた状態でコンベア5上で位置決めされる。
工程D1、D3においては、ビレット6の片側端縁部の面取り研削が先ず行われる。ビレット6が片側端縁部の研削が施された後、ビレット移送装置3の中間位置(D4とD5の間)に達したとき、中間プッシャー60によりビレット6を一方の側(図12のb側)に寄せる。この中間プッシャー60は、ビレット6の長さに対応し、ハンドル操作で中間プッシャー60の位置を変えられる構成になっている。
これによりビレット6は他方の側(図12のa側)に設置された幅寄せガイド34に沿い搬送され、他方の側(a側)の幅寄せガイド34とトレイ7に設けられた一方の側(図12のb側)の位置決めローラ42との間で挟まれた状態でコンベア5上で位置決めされる。続いて工程D5、D7においてビレット6の他方の端縁部の研削が施される。このようにビレット6は2回研削されて排出される。本実施の形態では、2回の研削としたが実際はビレット6の条件に合わせ研削回数等を決めればよい。2回に限定される必要はない。図において、ビレットは研削位置以外の工程D0、D2、D4、D6、D8、D9、D10においても上昇動作を繰り返すが、研削はなされない。
ビレットの供給、排出構成について、図12の構成は、ビレット6がビレット移送装置3の直角方向に設置された供給装置61から矢印M2方向に供給され、押し出し装置(図示せず)のキッカー62によりコンベア5のトレイ7に供給されるようになっている。又、ビレット6の排出はビレット6が排出位置に達したとき、排出プッシャー43が作動し、研削されたビレット6を搬送方向(矢印M方向)の直角方向(矢印M3方向)に排出しパレット63で回収する構成としている。これらの動作も回転検知器23の検知情報に基づき制御される。ビレット6の供給方向及び排出方向については限定されるものではない。
次にビレット6を昇降して搬送する工程について説明する。図13、図14はビレット6が研削される上昇位置(研削位置)の工程と、ビレット6が研削されない下降位置(非研削位置)での工程の相互関係を示した説明図である。前述のようにビレット移送装置3は全体が研削ベルト17に対し接離可能に昇降動作を行うので、搬送されるビレット6は全て同じ昇降動作をする。
図13は、ビレット6が研削ベルト17に当接し研削される工程範囲を示した図で、ビレットの軌跡の模式図である。ビレット6の上部端縁部Cが回転しながら研削ベルト17に接触し研削される。その範囲は図示したとおり研削ベルト17の中間部分である。
工程上の研削ベルト全幅(研削ベルト幅)Eに対し、ビレット6の端縁部Cを回転しながら研削ベルト17の中間幅部(研削範囲)Fの範囲のみで研削する工程を示している。即ち、搬送されるビレット6の端縁部Cを搬送過程で研削ベルト17幅内のB1位置に達したとき、この位置を回転検知器23で検知し、リフトシリンダ26を動作させ、ビレット移送装置3を上昇させる。研削ベルト装置14とビレット移送装置3とが接近する方向である上昇位置(研削位置)に移動する。ビレット6が研削後の工程を経てB2位置に達したとき、同様に回転検知器23の検知でリフトシリンダ26動作させ、ビレット移送装置3を下降させる。研削ベルト装置14とビレット移送装置3とが離隔する方向である下降位置(非研削位置)に移動する。この昇降のタイミングは回転検出器23の回転信号による。ビレット6が昇降予定位置に達するごとに、これらの動作が継続して行えるように、この回転検知器23でその位置を検知し、コンベア昇降装置13のリフトシリンダ26を動作させる。
供給されるビレット6の形状に対応する適正な位置の設定は、回転検知器23での調整により、昇降動作のタイミングを図り決定することになる。図14は、1つのビレットが搬送中に移動するパターンを示したもので、研削区間Gと非研削区間Hとを交互に昇降動作を行うビレット搬送の動きを示した動作線図である。本実施の形態における昇降距離は略10mmである。上昇位置においては、ビレット6は研削区間Gと非研削区間Hとを交互に上昇を繰り返す。ビレット6の形状が変更された場合は、ビレット6の条件に合わせて昇降動作のタイミングの設定をし直す。
[ビレット供給装置、ビレット排出装置]
図15は、搬送経路に沿って直列状にビレット6を供給する構成の一例を示したものである。供給装置70の供給路は複数のビレット6を待機させるようになっている。この供給装置70の前方には外側シャッター71と内側シャッター72の2つの開閉装置がある。外側シャッター71は、抑え爪71aが開閉方向(矢印S1方向)に進退移動する。内側シャッター72は、抑え爪72aが開閉方向(矢印S2方向)に進退移動する。ビレット6はこの2つの開閉装置により個別に矢印M1方向に移動し、トレイ7に供給されるようになっている。内側シャッター72はコンベア5の回動で空いたトレイ7が供給口に達したときに抑え爪72aが開き、1つ目のビレット6をトレイ7に供給する。
このとき他のビレット6が共に供給されないように外側シャッター71の抑え爪71aが閉じ、他のビレット6の供給を抑えている。1つ目のビレット6が供給された後、内側シャッター72の抑え爪72aは閉じ、同時に外側シャッター71の抑え爪71aが開き2つ目のビレット6を内側シャッター72へ寄せる。ビレット6が内側シャッター72に寄ると同時に外側シャッター71の抑え爪71aが閉じ、3つ目以降のビレット6が連続して供給されないように待機させる。
コンベア5の回動で再び空のトレイ7が供給口に達したとき2つ目のビレット6を供給する。これを繰り返し行いビレット6を順次ビレット移送装置3へ供給していく。供給装置の他の例としては、前述のとおり図12に示す構成がコンベア5の搬送方向の直角方向に設置された供給装置61の例である。供給装置61は、ビレット6を矢印M2方向に移動させる。設置されたシュート又はコンベアから供給を受けて押し出し装置で個別にビレット6を矢印M1方向に押し出し、コンベア5に供給する例である。
一方研削後のビレット6を排出する構成は、簡素な例ではコンベア5端でそのまま落下させ、回収箱に回収する方法である。排出装置の他の形態としては、前述のとおり図12に示す構成が、コンベア端に設けられた排出シリンダの動作で、ビレット6をコンベア搬送方向の直角方向(矢印M3方向)に押し出してパレット等に回収する形態である。本発明においては、このビレットの供給、排出構成に限定されることはない。これらの付随する装置は、本発明の装置が設置される設置条件に合わせ選択すればよい。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこれら実施の形態に限定されることはなく、本発明の目的、趣旨を逸脱しない範囲内で変更が可能なことはいうまでもない。例えば、昇降装置は、機台に固定されたビレット移送装置に対して、研削ベルト装置を昇降動作するものであってもよい。
1…ビレットの両端部研削装置
2…機台
3…ビレット移送装置
4…コンベア機体
5…コンベア
6…ビレット
7…トレイ
8…チェーン
9,10…スプロケット
11…駆動装置
13…コンベア昇降装置
14…研削ベルト装置
17…研削ベルト
23…回転検知器
32…幅寄せ装置

Claims (6)

  1. 機台(2)と、
    前記機台(2)上に上下移動可能に載置され、ビレット(6)を載置するトレイ(7)を有するコンベア(5)を無端で回動するビレット移送装置(3)と、
    前記ビレット移送装置(3)に設けられ、前記トレイ(7)を回動させる回動駆動装置(11)と、
    前記機台(2)に設けられ、前記トレイ(7)に載置された前記ビレット(6)の端部を面取り加工するための研削面を有する無端の研削ベルト(17)が、前記ビレットに対向するように、回動可能に配置されている研削ベルト装置(14)と、
    前記機台(2)に設けられ、前記ビレットが載置された前記トレイの前記回動による搬送過程で、前記ビレット移送装置(3)と前記研削ベルト装置(14)とを、相対的に、接離可能に昇降動作を行うための昇降装置(13)と、
    前記ビレット移送装置(3)に、前記トレイ(7)の搬送位置を検出可能に設けられ、前記昇降装置(13)に、前記ビレット移送装置(3)又は前記研削ベルト装置の昇降動作をさせるための前記トレイ(7)の前記搬送位置を検出するための位置検出手段(23)とからなり、
    前記ビレット移送装置と前記研削ベルト装置とが接近した研削位置において、前記ビレットに面取り加工を施すようにした
    ことを特徴とするビレットの両端部研削装置
  2. 請求項1に記載されたビレットの両端部研削装置において、
    前記研削ベルト装置は、前記研削ベルトの両方の端部から、各々、所定量離れた中間幅部(F)の範囲で研削加工を行うものである
    ことを特徴とするビレットの両端部研削装置。
  3. 請求項1又は2に記載されたビレットの両端部研削装置において、
    前記ビレット移送装置(3)には、前記トレイ(7)上の前記ビレット(6)を前記コンベアの幅端に寄せ整列搬送させる幅寄せ装置(32)が設けられている
    ことを特徴とするビレットの両端部研削装置。
  4. 請求項1又は2に記載されたビレットの両端部研削装置において、
    前記ビレット移送装置(3)は、中間位置に、前記トレイ(7)上の前記ビレット(6)を搬送方向の直角方向に押圧するプッシャー(60)が設けられている
    ことを特徴とするビレットの両端部研削装置。
  5. 請求項1又は2に記載されたビレットの両端部研削装置において、
    前記トレイ(7)には、前記ビレット(6)を上昇させる押し上げ装置(41)が設けられている
    ことを特徴とするビレットの両端部研削装置。
  6. 請求項1又は2に記載されたビレットの両端部研削装置において、
    前記昇降装置(13)は、前記研削ベルト装置(14)に対して前記ビレット移送装置(3)を昇降動作させるものであり、前記機台(2)に設けられたリフトシリンダ(26)により前記ビレット移送装置(3)を昇降させる構成になっている
    ことを特徴とするビレットの両端部研削装置。
JP2013087559A 2013-04-18 2013-04-18 ビレットの両端部研削装置 Active JP6009394B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013087559A JP6009394B2 (ja) 2013-04-18 2013-04-18 ビレットの両端部研削装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013087559A JP6009394B2 (ja) 2013-04-18 2013-04-18 ビレットの両端部研削装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014210312A true JP2014210312A (ja) 2014-11-13
JP6009394B2 JP6009394B2 (ja) 2016-10-19

Family

ID=51930486

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013087559A Active JP6009394B2 (ja) 2013-04-18 2013-04-18 ビレットの両端部研削装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6009394B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107116430A (zh) * 2016-02-25 2017-09-01 株式会社万阳 钢坯的两端面磨削装置
CN111015427A (zh) * 2019-12-20 2020-04-17 陆一南 一种显示屏加工用倒角装置
KR102603390B1 (ko) * 2023-08-02 2023-11-17 대아산기 주식회사 전자석모듈을 이용한 자동 사상장치

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4937292A (ja) * 1972-06-26 1974-04-06 Timesavers Inc
JPS5070994A (ja) * 1973-10-25 1975-06-12
US4719721A (en) * 1986-12-18 1988-01-19 Timesavers, Inc. Conveyor bed assembly and vacuum platen
JP2010172979A (ja) * 2009-01-27 2010-08-12 Manyo:Kk ビレットのバリ、カエリ除去装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4937292A (ja) * 1972-06-26 1974-04-06 Timesavers Inc
JPS5070994A (ja) * 1973-10-25 1975-06-12
US4719721A (en) * 1986-12-18 1988-01-19 Timesavers, Inc. Conveyor bed assembly and vacuum platen
JP2010172979A (ja) * 2009-01-27 2010-08-12 Manyo:Kk ビレットのバリ、カエリ除去装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107116430A (zh) * 2016-02-25 2017-09-01 株式会社万阳 钢坯的两端面磨削装置
US20170266775A1 (en) * 2016-02-25 2017-09-21 Manyo Co., Ltd. Device for grinding end surfaces of billet
CN107116430B (zh) * 2016-02-25 2019-08-13 株式会社万阳 钢坯的两端面磨削装置
CN111015427A (zh) * 2019-12-20 2020-04-17 陆一南 一种显示屏加工用倒角装置
KR102603390B1 (ko) * 2023-08-02 2023-11-17 대아산기 주식회사 전자석모듈을 이용한 자동 사상장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP6009394B2 (ja) 2016-10-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN108941228B (zh) 一种全自动立式红冲设备
KR100823136B1 (ko) 환봉의 외경 연삭을 위한 무인가공장치
JP6009394B2 (ja) ビレットの両端部研削装置
CA2855006A1 (en) Chopping-grinding mill for directly turning into granules whole or large-sized split objects, and in particular whole worn tyres, and improved feeder for said mill
KR102316166B1 (ko) 세퍼레이팅 웨이브 스프링 자동생산 시스템
CN111409251A (zh) 双胆并行压空吸塑成型机及其使用方法
JP5586854B2 (ja) ビレットの両端面研削装置
CN107214580A (zh) 清除不锈钢带表面毛刺的方法
JP6925017B2 (ja) ビレットの両端面研削装置
KR100994788B1 (ko) 버 제거장치
WO2016188420A1 (zh) 一种同时对双带料进行加工的方法
JP2010172979A (ja) ビレットのバリ、カエリ除去装置
CN108973151B (zh) 一种托盘焊接流水线
JP2004106149A (ja) 加工物自動研削装置及び加工物自動研削法
JP2684394B2 (ja) リムロールフォーミングラインの搬送方法
CN111250615A (zh) 一种用于换热器加工的生产系统
KR101298065B1 (ko) 자동차용 링더스트 자동생산공법
CN111604650B (zh) 一种属于金属加工的用于超薄电子级铜板带的生产工艺
CN209273998U (zh) 一种托盘上的防滑条焊接加工结构
KR101982033B1 (ko) 소재 공급장치 및 이를 구비한 원라인 절단 면취기
KR101421982B1 (ko) 자동차용 링더스트 자동생산장치
CN208165892U (zh) 一种气门提升机
KR20050074404A (ko) 라미네이팅 자동화 장치
CN219566644U (zh) 一种环形工件检测用工件传送装置
CN110722057A (zh) 一种轴承套管自动化生产线

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150714

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160526

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160531

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160801

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160830

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160914

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6009394

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250