JP2014209888A - 収穫機 - Google Patents

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祐希 長田
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義剛 福岡
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Yuji Tanaka
祐二 田中
有作 吉田
Yusaku Yoshida
有作 吉田
千春 上北
Chiharu Kamikita
千春 上北
剛 熊取
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剛 熊取
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Mikio Okada
幹夫 岡田
靖 成田
Yasushi Narita
靖 成田
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Abstract

【課題】エンジンを車体フレームから容易に取出せる収穫機を提供する。
【解決手段】走行車体の車体フレーム50に車体前後向きのメインフレーム51を備えてある。前走行装置と後走行装置との間において、エンジン4を、下端4sがメインフレーム51の下端51sより上方に位置する状態で、車体フレーム50に支持してある。
【選択図】図3

Description

本発明は、走行車体に前走行装置及び後走行装置を備えた収穫機に関する。
従来、特許文献1に示されるように、前走行装置としての前車輪、後走行装置としての後車輪、収穫装置及びエンジンを備えたトウモロコシ収穫機があった
中国実用新案公告第201369937号明細書
上記した収穫機では、エンジンを走行車体が備える車体フレームに支持するよう構成される。車体フレームは、車体前後向きのメインフレームを備えて構成される。
エンジンを車体から取出すのに、エンジンがメインフレームに当たってメインフレームによる取出し障害を受けることを回避するように、エンジンを車体フレームから高く持ち上げる必要がある場合、エンジンの持ち上げのために手間が掛かる。
本発明の目的は、エンジンを車体から取出し易い収穫機を提供することにある。
本発明による収穫機は、
走行車体に前走行装置及び後走行装置を備え、
前記走行車体の車体フレームに車体前後向きのメインフレームを備え、
前記前走行装置と前記後走行装置との間において、エンジンを、下端が前記メインフレームの下端より上方に位置する状態で、前記車体フレームに支持してあることを特徴とする。
本構成によると、エンジンを車体フレームからわずかに持ち上げるだけで、エンジンの下端がメインフレームの上端よりも上方に位置するようにしたり、エンジンを車体フレームから持ち上げなくとも、エンジンの下端がメインフレームの上端よりも上方に位置するようにしたりできる。つまり、エンジンを車体フレームから取出すのに、エンジンを車体フレームから持ち上げずに取出せるとか、あまり持ち上げずに取出せるようにできる。
従って、本発明によると、エンジンを車体から取出して点検や修理する作業を行なうのに、エンジンを車体から容易に取出して、能率よく作業できる。
本発明において、前記車体フレームに、前記メインフレームに載置した状態で支持された車体横向きのエンジン支持フレームを備え、前記エンジンは、前記エンジン支持フレームに載置された状態で支持されていると好適である。
本構成によると、エンジンをメインフレームに対してエンジン支持フレームによって持ち上げた状態で支持させることにより、エンジンのエンジンマウントに連結する部位から下端までの距離が長くても、エンジンの下端をメインフレームの下端よりも上方に位置させることができる。
従って、本発明によると、エンジンのエンジンマウントに連結する部位から下端までの距離が長くても、エンジンを車体から取出す際のエンジンの持ち上げを少なくしたり不要にしたりできる。
本発明において、前記エンジンの下端が前記エンジン支持フレームの上端よりも下方に、かつ前記メインフレームの上端よりも上方に位置していると好適である。
本構成によると、エンジンを車体フレームから持ち上げなくとも、エンジンの下端がメインフレームの上端よりも上方に位置しており、エンジンを取出す際のエンジンの車体フレームからの持ち上げを無くすことができる。
従って、本発明によると、エンジンを車体から取出して点検や修理する作業を行なうのに、エンジンを持ち上げなくとも容易に車体から取出して、能率よく作業できる。
本発明において、前記エンジンと前記前走行装置との間に、前記エンジンのための泥除けカバーを設けると好適である。
本構成によると、前走行装置によって跳ね上げられた泥土を、泥除けカバーによってエンジンに掛かり難くできる。
従って、本発明によると、エンジンの泥土汚れによる故障などを回避し易い。
本発明において、前記泥除けカバーの車体横方向幅が前記エンジンの車体横方向幅より小であると好適である。
本構成によると、泥除けカバーに必要なだけの広さの横幅を備えさせるものだから、泥除けカバーが不必要に広い横幅を備えた大型カバーになることを回避できる。
従って、本発明によると、エンジンの泥汚れ防止を小型の泥除けカバーによって安価にできる。
本発明において、前記泥除けカバーを前記エンジンの下部を覆うように構成してあると
好適である。
本構成によると、発生しがちな跳ね上がり泥土に対して泥除けカバーを良好に作用させることができる。
従って、本発明によると、エンジンの泥汚れ防止を効果的にできる。
本発明において、前記前走行装置を駆動する駆動装置を前記エンジンの前方に設けると共に、前記エンジンから前記駆動装置に伝動する伝動機構を備え、車体前後方向に沿った状態で前記伝動機構の横側方に位置するサイドカバー部を、前記泥除けカバーに設けると好適である。
本構成によると、前走行装置によって跳ね上げられた泥土を、サイドカバー部によって伝動機構に掛かり難くできる。
従って、本発明によると、伝動機構の泥土汚れによる伝動不良を回避し易い。
本発明において、前記エンジンの上部を覆うエンジンカバーを設けてあると好適である。
本構成によると、切れ葉や茎稈屑などがエンジンに上方から落下して付着することをエンジンカバーによって回避し易い。
従って、本発明によると、切れ葉や茎稈屑の付着によるエンジントラブルを回避し易い。
本発明において、前記エンジンカバーを、前記エンジンの上部の前後側、左右側及び上側を覆うように構成してあると好適である。
本構成によると、エンジン上部の如何なる部位も茎稈屑などが付着し難いようにエンジンカバーによってカバーできる。
従って、本発明によると、切れ葉や茎稈屑の付着によるエンジントラブルをより防止し易い。
本発明において、前記エンジンカバーを複数の分割エンジンカバーによって構成してあると好適である。
本構成によると、複数の分割エンジンカバーによってエンジンカバーを構成するものだから、エンジン周囲の形状が複雑であっても、エンジンカバー全体としての形状を、エンジン周囲の形状に近い形状にし易い。
また、エンジンを車体から取り出すのに、複数の分割エンジンカバーのうちの必要な分割エンジンカバーだけを取り外して、エンジンの取出し通路を確保できるようにすることが可能である。
従って、本発明によると、エンジン周囲の形状が複雑であっても、その形状に近い形状のエンジンカバーによってエンジンを覆い、エンジンの塵埃付着を精度よく防止できる。また、エンジンを車体から取り出すのに、必要な分割エンジンカバーだけを取り外して迅速に取出せるようにすることが可能である。
本発明において、前記エンジンの上方にエンジン用の排気マフラーを設けてあると好適である。
本構成によると、排気マフラーを設けるのに、エンジンの上方スペースを利用して設けることができる。
従って、本発明によると、排気マフラーを設けるのに、特別なスペースを設けずにコンパクトに設けることができる。
本発明において、前記エンジンの上部を覆うエンジンカバーを設け、前記排気マフラーを前記エンジンカバーの下方に配備してあると好適である。
本構成によると、排気マフラーの上方がエンジンカバーによって覆われることにより、排気マフラーカバーの機能をエンジンカバーに備えさせられる。
従って、本発明によると、茎稈屑などが排気マフラーに付着することを防止するのに、エンジンカバーを利用して安価にできる。
本発明において、前記排気マフラーから延出した排気管の出口が前記排気マフラーよりも車体横外側に位置すると好適である。
本構成によると、排気マフラーの排気が排気管によって車体横外側に案内して排出される。
従って、本発明によると、排気マフラーからの排気がエンジン付近に流入することを防止し易い。
本発明において、前記排気マフラーから延出した排気管の出口が前記排気マフラーよりも上方に位置すると好適である。
本構成によると、排気マフラーの排気が排気管によって車体上方に案内して排出される。
従って、本発明によると、排気マフラーからの排気がエンジン付近に流入することを防止し易い。
本発明において、前記排気マフラーから延出した排気管の出口が前記排気マフラーよりも車体後方側に位置すると好適である。
本構成によると、排気マフラーの排気が排気管によって車体後方に案内して排出される。
従って、本発明によると、排気マフラーからの排気がエンジン付近に流入することを防止し易い。
収穫機の全体を示す側面図である。 収穫機の全体を示す平面図である。 原動部を示す側面図である。 原動部を示す正面図である。 原動部を示す平面図である。 車体フレーム及び冷却部支持フレームを示す斜視図である。 ラジエータのドレン構造を示す正面図である。 図7のVIII−VIII断面矢視図である。 下の支持部を示す正面図である。 ファンシュラウド及び冷却ファンを示す側面図である。 図10のXI−XI断面矢視図である。 ファンシュラウド及び冷却ファンを示す縦断正面図である。 中継伝動部を示す側面図である。 一部を切断した状態の中継伝動部を示す正面図である。 泥除けカバーを設けた部位を示す正面図である。 泥除けカバーを示す斜視図である。 エンジンカバーを示す斜視図である。 取付け状態のエンジンカバーを示す平面図である。 取付け状態のエンジンカバーを示す側面図である。 取付け状態のエンジンカバーを示す正面図である。 取付け状態のエンジンカバーを示す後面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施例に係る収穫機の全体を示す側面図である。図2は、本発明の実施例に係る収穫機の全体を示す平面図である。図1,2に示すように、本発明の実施例に係る収穫機は、左右一対の駆動自在な前車輪1,1と左右一対の操向操作自在な後車輪2,2とによって自走するよう構成した走行車体と、走行車体の前部に連結された収穫装置6と、走行車体の後部に設けた収穫物回収タンク7と、収穫装置6の後部と収穫物回収タンク7の上方とにわたって設けた搬送装置8と、走行車体の前後輪間の部位に昇降操作自在に支持された細断装置9とを備えている。
走行車体は、前車輪1と後車輪2との間に設けられた原動部10を備え、原動部10に設けられたエンジン4からの駆動力によって前車輪1を駆動して自走するように自走式に構成してある。詳述すると、エンジン4の前方に、左右一対の前車輪1,1を駆動する駆動装置1a(図1参照)を設けてある。エンジン4の車体横内側の横側部と駆動装置1aの横側部とにわたって設けた伝動機構1b(図15参照)により、エンジン4から駆動装置1aに伝動するように構成してある。伝動機構1bは、複数本の伝動ベルトを備えて構成してある。
走行車体は、車体前部に設けられ、かつ運転キャビン3cによって覆われた運転部3を備え、運転部3に搭乗して運転するように乗用型に構成してある。運転キャビン3cの出入口の横外側に乗降ステップ3aを設けてある。乗降ステップ3aに対する乗り降りに使用する階段3bを、前車輪1の横外側に位置した使用状態と、前車輪1の後側に格納した格納状態とに揺動切換え自在に構成してある。収穫装置6は、昇降シリンダ5により、デバイダ11の先端側が圃場面近くに下降した下降作業状態と、デバイダ11が圃場面から高く上昇した上昇非作業状態とに昇降操作されるように構成してある。
収穫機は、収穫装置6を下降作業状態にして走行車体を走行させることにより、収穫装置6によってトウモロコシ植物体のうちのトウモロコシ(種子が棒状に連なって房になっている部位)を収穫し、収穫装置6からのトウモロコシを搬送装置8によって走行車体後方側に搬送し、搬送装置8からのトウモロコシを収穫物回収タンク7に回収して貯留していく。収穫装置6は、トウモロコシ植物体のうちのトウモロコシを収穫した茎稈を圃場に植立状態で残していく。細断装置9は、収穫装置6が圃場に残した茎稈を細断して圃場に放出していく。搬送装置8は、運転キャビン3cの下方を通るように配備してある。搬送装置8の搬送終端部には、搬送装置8から収穫物回収タンク7に供給されるトウモロコシに選別風を供給するファン装置8a、搬送装置8によって搬送されるトウモロコシに混入した茎稈や葉を除去する除去装置8bを設けてある。
収穫装置6について説明する。
図1,2に示すように、収穫装置6は、3列の収穫経路12と、収穫経路12の後側に駆動回動自在に設けられ、各収穫経路12からのトウモロコシを走行車体横方向に搬送して搬送装置8の前方に寄せ集める回転オーガ14と、回転オーガ14の左右の螺旋搬送板14a,14aの間の部位に一体回転自在に設けられ、トウモロコシを搬送装置8の入口に掻き込む掻込羽根15とを備えている。各収穫経路12は、両横側に駆動回動自在に設けられた無端回動収穫チェーン16、及び無端回動収穫チェーン16の下方に走行車体前後向きの軸芯まわりに駆動回動自在に設けられた収穫ロール16aを備え、無端回動収穫チェーン16及び収穫ロール16aにより、デバイダ11から送り込まれたトウモロコシ植物体を後方に移送しながら、トウモロコシ植物体のうちのトウモロコシを茎稈から引き離して収穫する。3列の収穫経路12のうちの走行車体横方向での両横端の収穫経路12それぞれの横外側に縦壁部17を立設してある。左右の縦壁部17は、無端回動収穫チェーン16などを覆うケース18から走行車体上方向きに突設されており、収穫経路12から収穫装置6の横外側へこぼれ出ようとするトウモロコシを受け止めて、トウモロコシのこぼれ出しを防止する。
収穫物回収タンク7について説明する。
以下、収穫物回収タンク7を回収タンク7と略称する。回収タンク7は、回収タンク7の前後側に振り分け配置して車体フレーム50に立設された前後一対のタンク支柱22,22に、回収タンク7の左横外側に位置する支軸23を介して揺動自在に支持されている。回収タンク7は、前後のタンク支柱22と回収タンク7とに連結してある昇降シリンダ24より、支軸23の軸芯で成る走行車体前後向きの揺動軸芯まわりに貯留姿勢と排出姿勢とに揺動切換えできる。回収タンク7は、貯留姿勢に切換えると、回収タンク7の上端部に設けてあるトウモロコシ出入口7aが搬送装置8の排出口の下方に走行車体上方向きに位置し、搬送装置8から送り出されるトウモロコシを回収して貯留する。回収タンク7は、排出姿勢に切換えると、トウモロコシ出入口7aが走行車体左横外向きになり、貯留していたトウモロコシをトウモロコシ出入口7aから走行車体の左横外側に自然落下によって排出する。
原動部10について説明する。
図3は、原動部10を示す側面図である。図4は、原動部10を示す正面図である。図5は、原動部10を示す平面図である。図3,4,5に示すように、原動部10は、前車輪1と後車輪2との間における走行車体の右横端寄りに設けたエンジン4を有したエンジン部30と、エンジン4の上方に設けたエンジン冷却用のラジエータ41を有した冷却部40と、エンジン4の車体横外側を覆うサイドカバー26(図1参照)とを備えている。サイドカバー26は、上端側に設けた車体前後向きの開閉軸芯まわりに上下に揺動操作することによって開閉できるように構成してある。
エンジン部30について説明する。
エンジン部30には、エンジン4の排気マニホールドに接続された状態でエンジン4の上方に設けた排気マフラー31、エンジン4の吸気マニホールドに吸気管32を介して接続された状態でエンジン4の前方上方に設けたエアクリーナ33を備えてある。
エンジン4は、図3,4,6に示す支持構造によって車体フレーム50に支持してある。
すなわち、車体フレーム50を、左右一対の車体前後向きのメインフレーム51,51、及び右のメインフレーム51の所定箇所に支持された前後一対の車体横向きのエンジン支持フレーム52を備えて構成してある。前後一対のエンジン支持フレーム52,52は、車体横内側の端部でメインフレーム51に載置して支持してある。
前後一対のエンジン支持フレーム52,52それぞれの車体横方向での2箇所にエンジンマウント53を設けてある。エンジン4の車体前方側の下部の車体横方向での2箇所、及び車体後方側の下部の車体横方向での2箇所に、連結部4aを設けてある。エンジン4は、4箇所の連結部4aにおいて、クッションゴム53aが備えられた連結部材を介してエンジンマウント53に載置して支持してある。
エンジン4と車体フレーム50との車体上下方向での位置関係を、エンジン4のオイルパン部4bの下端で成る下端4sがメインフレーム51の下端51sよりも上方に位置する状態の位置関係に設定してある。詳述すると、エンジン4と車体フレーム50との車体上下方向での位置関係を、エンジン4の下端4sがエンジン支持フレーム52の上端52uよりも下方に、かつメインフレーム51の上端51uよりも上方に位置する状態の位置関係に設定してある。
図3,5に示すように、排気マフラー31は、車体前後向きのマフラー本体31aと、マフラー本体31aの車体後方側に設けた排気口31bとを備えている。排気口31bから排気管34を延出してある。
排気管34は、出口34aを備える延出端側34bが排気口31bに連結している基端側34cから車体後方向きに、かつ車体上方向きに、さらに車体横外向きに延出する形状に形成してある。従って、排気管34の出口34aは、排気マフラー31よりも車体右横外側に位置し、排気マフラー31からの排ガスを車体右横外側に向けて排出する。排気管34の出口34aは、排気マフラー31よりも上方に位置し、排気マフラー31からの排ガスを排気マフラー31よりも高い箇所で排出する。排気管34の出口34aは、排気マフラー31よりも車体後方側に位置し、排気マフラー31からの排ガスを排気マフラー31よりも車体後方の箇所で排出する。
エアクリーナ33は、後述する前支柱フレーム61の車体前方側に配置してある。エアクリーナ33は、前支柱フレーム61に設けた支持部70に支持してある。図4,5,6に示すように、エアクリーナ33を支持する支持部70は、エアクリーナ33を支持する支持部本体70aと、支持部本体70aの後端部と前支柱フレーム61とを連結する車体横向きのアーム部70bとを備えている。
エアクリーナ33の吸気口33aに空気導入管35を介してプレエアクリーナ36を接続してある。空気導入管35は、エアクリーナ33の吸気口33aに下端部が接続しているゴム管35aと、ゴム管35aの上端部とプレエアクリーナ36とを接続する金属管35bとによって構成してある。金属管35bは、上下両端部に設けた連結部材35cによって運転キャビン3cの後壁3dに支持してある。
冷却部40について説明する。
図3,4,5に示すように、冷却部40は、エンジン4の車体横方向での横外端部の上方に配備したラジエータ41と、ラジエータ41の車体横内側に設けたファンシュラウド42及び冷却ファン43と、ラジエータ41の車体横外側に設けた防塵カバー44とを備え、エンジン冷却水の冷却によってエンジン4を冷却するよう構成してある。
詳述すると、ラジエータ41とエンジン4とを冷却水の循環管路45によって接続して、エンジン4の冷却水をエンジン4とラジエータ41の間で循環させるように構成してある。
冷却ファン43は、ファンシュラウド42の内側に駆動回動自在に配備してある。冷却ファン43は、駆動されることで車体横内向きに送風してラジエータ41及び防塵カバー44に吸引力を付与することにより、冷却部40の外部の空気を、防塵カバー44に設けてある上下複数段の吸気窓部44aを介して防塵カバー44の内部に吸引して冷却風を発生させ、冷却風をラジエータ41の熱交換部に供給する。ラジエータ41は、熱交換部において、エンジン4を冷却して温度上昇した冷却水と冷却風とに熱交換させ、熱交換によって温度低下した冷却水をエンジン4に戻す。
防塵カバー44は、吸気窓部44aに設けた網状の除塵具を備え、吸引される空気に混在する塵埃を除塵具によるろ過処理によって除去する。防塵カバー44の内部に冷却風調整板46(図4参照)を設けてある。冷却風調整板46は、複数の吸気孔を備え、複数の吸気孔によって通風路の面積を設定することにより、ラジエータ41に供給される冷却風の風力や風量を所定どおりになるように調整する。
ラジエータ41、冷却ファン43及び防塵カバー44は、車体フレーム50に支持された冷却部支持フレーム60に支持してある。この支持は、具体的には、次の如く構成してある。
図6は、冷却部支持フレーム60及び車体フレーム50を示す斜視図である。図3,4,5,6に示すように、冷却部支持フレーム60は、エンジン4の車体前方側に車体上下向きに位置する前支柱フレーム61と、エンジン4の車体後方側に車体上下向きに位置する左右一対の後支柱フレーム62,62と、左右一対の後支柱フレーム62,62と前支柱フレーム61とを連結する連結フレーム63とを備えて構成してある。
左右一対の後支柱フレーム62と前支柱フレーム61とを連結する連結フレーム63として、左右一対の後支柱フレーム62,62を連結する車体横向きの横向き連結フレーム63aと、この横向き連結フレーム63aと前支柱フレーム61とを連結する車体前後向きの前後向き連結フレーム63bとを備えてある。
前支柱フレーム61は、車体左右方向において、左側の後支柱フレーム62と右側の後支柱フレーム62との間にしている。従って、前支柱フレーム61及び左右一対の後支柱フレーム62,62の位置関係は、前支柱フレーム61及び左右一対の後支柱フレーム62,62が平面視で三角形の頂点に位置する位置関係になっている。
ラジエータ41は、前支柱フレーム61に対して車体横外寄りに配置してある。ラジエータ41は、前支柱フレーム61、及びその他の冷却部支持フレーム60を構成する部材に支持してある。具体的には、ラジエータ41の車体前方側の側部を、前支柱フレーム61の上端部に設けた前ステー64に連結してある。ラジエータ41の車体後方側の側部を、冷却部支持フレーム60に支持された後述する第1の分割エンジンカバー101に後ステー65(図21参照)を介して連結してある。ラジエータ41の下部を、横向き連結フレーム63aと前支柱フレーム61とに連結された支持部材66(図7参照)に支持してある。
防塵カバー44の車体前方側の枠板部がラジエータ41の車体前方側の側部にヒンジ部材44b(図4,5参照)を介して連結されている。防塵カバー44の車体後方側の枠板部がラジエータ41の車体後方側の側部にバックル44c(図5参照)を介して係止されるように構成してある。従って、防塵カバー44は、ラジエータ41を介して冷却部支持フレーム60に支持される。防塵カバー44は、車体前方側に位置する車体上下向きの開閉軸芯まわり揺動開閉できるようになっている。
冷却ファン43は、前支柱フレーム61に対して車体横内寄りの部位に配置しある。冷却ファン43は、前支柱フレーム61及びその他の冷却部支持フレーム60を構成する部材に支持してある。詳述すると、冷却ファン43を支持する支持部材72がファンシュラウド42に支持されている。ファンシュラウド42がラジエータ41に支持されている。従って、冷却ファン43は、支持部材72、ファンシュラウド42及びラジエータ41を介して前支柱フレーム61及びその他の冷却部支持フレーム60を構成する部材に支持されている。
横向き連結フレーム63a及び前後向き連結フレーム63bは、エンジン4よりも上方に配備してある。従って、冷却部支持フレーム60の車体側面視での形状が門型の形状になり、冷却部支持フレーム60は、エンジン4の周囲を囲っている。詳述すると、冷却部支持フレーム60は、エンジン4の車体前方側、車体上方側及び車体後方側を囲っている。
図3,4,6に示すように、前支柱フレーム61は、前のエンジン支持フレーム52のうちの車体横外側の端部に車体前方向きに突出するステーを連結して設けた支持部54に立設するよう構成してある。左側の後支柱フレーム62は、右のメインフレーム51に載置して支持された車体横向きの支持フレーム55のうちのメインフレーム51よりも車体横内側に位置する部位に設けた支持部56に立設するように構成してある。右側の後支柱フレーム62は、支持フレーム55のうちの右のメインフレーム51よりも車体横外側に位置する部位に設けた支持部57に立設するように構成してある。
冷却部支持フレーム60は、前のエンジン支持フレーム52及び支持フレーム55を介して車体フレーム50に支持される。従って、冷却部支持フレーム60は、車体フレーム50にエンジン4とは各別に支持される。つまり、冷却部支持フレーム60の車体フレーム50による支持と、エンジン4の車体フレーム50による支持とは、別々の支持となっている。従って、冷却部支持フレーム60は、ラジエータ41、冷却ファン43及び防塵カバー44を車体フレーム50に支持させたままで、エンジン4を車体から取出すことを可能にしている。
図7は、ラジエータ41のドレン構造を示す正面図である。図7に示すように、ラジエータ41の下タンク部に設けられたドレン口からドレン管41aを垂れ下げてある。ドレン管41aは、ゴムホースによって構成してある。ドレン管41aは、前支柱フレーム61に設けた上下一対の支持部47,48に支持されて、振れ動き難い状態になっている。
図8は、図7のVIII−VIII断面矢視図である。図8に示すように、上の支持部47は、一端部が前支柱フレーム61に連結され、他端が後述する第4の分割エンジンカバー104の裏面に近接あるいは当接した屈曲杆によって構成してあり、支持部47と第4の分割エンジンカバー104と前支柱フレーム61とによってループを形成している。上の支持部47は、ドレン管41aがループ内を挿通することにより、ドレン管41aを支持するようになっている。この支持部47は、ラジエータ41の車体横内側に設けた冷却水用のリザーブタンク38(図3,5参照)から延出されたオーバフロー用のホース38aの途中部位、及びラジエータ41の車体横外側に設けられたオイルクーラ39(図4,5参照)に接続されたオイル循環ホース39aの途中部位をドレン管41aと同様に支持するように構成してある。
図9は、下の支持部48を示す正面図である。図7,9に示すように、下の支持部48は、前支柱フレーム61に溶接された金属管によって構成してあり、上端部にドレン管41aの下端部が連結されることにより、ドレン管41aを支持する。下の支持部48は、ドレン管41aの取出口を形成している。取出口は、プラグ48aの脱着によって開閉できるようになっている。
図10は、ファンシュラウド42及び冷却ファン43を示す側面図である。図12は、ファンシュラウド42及び冷却ファン43を示す縦断正面図である。図10,12に示すように、冷却ファン43を回転自在に支持する支持部材72は、車体横方向視で十字状に交差し、交差する部位で冷却ファン43の支軸73を支持する一対の支持部72a,72aと、一対の支持部72aのそれぞれの両端部からファンシュラウド42に向かって延出し、延出端部でファンシュラウド42に連結した連結部72bとを備えている。
一対の支持部72a,72aは、支軸73に対して交差する方向に沿った姿勢で支持されている。一対の支持部72a,72aは、支軸73のラジエータ41が位置する側とは反対側の端部を支持する片持ち支持の状態で支軸73を支持している。一対の支持部72a,72aは、支軸73を固定状態で支持している。
図11は、図10のXI−XI断面矢視図である。図10,11,12に示すように、一対の支持部72a,72aのそれぞれに、支軸73の方向に沿って突出する帯板状の補強部材72cを設けてある。各連結部72bに、支軸73に交差する方向に沿って突出する帯板状の補強部材72dを設けてある。支持部72a及び連結部72bの補強部材72c,72dは、支持部72a及び連結部72bのうちの冷却ファン43に対向する側と反対側の部位に設けてある。支持部72a及び連結部72bの補強部材72c,72dは、一体形成してある。支持部72aの補強部材72cと連結部72bの補強部材72dとは、一枚の帯板状に一連に連なっている。
ラジエータ41及び防塵カバー44に対して冷却ファン43が吸引力を付与することにより、支持部72aを変形させようとする操作力が発生する。この操作力による支持部72aの変形を抑制や防止する強度を補強部材72cによって支持部72aに備えさせるように構成してある。
図12に示すように、冷却ファン43の支軸73に外嵌するボス部43aと、支持部72aとの間に、スクレーパ74を設けてある。スクレーパ74は、支持部72aに固定してある。支軸73のうちのボス部43aと支持部72aとの間の部位にボス部43aの回転によって巻き込まれようとする塵埃を、スクレーパ74のボス部43aに対する相対回転によってボス部43aの外周側に除去するように構成してある。
冷却ファン43を駆動する伝動機構80を、図3,4に示す如く構成してある。
伝動機構80は、エンジン4と冷却ファン43との間に設けた中継伝動部81を備え、エンジン4の出力軸4cの駆動力を、伝動ベルト82によって中継伝動部81に伝達し、中継伝動部81から伝動ベルト83によってファン駆動プーリ43bに伝達するように構成してある。
図13は、中継伝動部81を示す側面図である。図14は、一部を切断した状態の中継伝動部を示す正面図である。図3,4,13,14に示すように、中継伝動部81には、前支柱フレーム61よりも車体前方側に配置した車体横向きの中継回転伝動軸79と、中継回転伝動軸79の一端部と他端部とに振り分けて一体回転自在に設けた左右一対の中継伝動プーリ84,85とを備えてある。左右一対の中継伝動プーリ84,85は、冷却ファン43に対して車体前方側に、かつ前支柱フレーム61よりも車体前方側に位置している。右側の中継伝動プーリ84は、伝動ベルト82を介してエンジン4の出力軸4cに連動させてある。左側の中継伝動プーリ85は、伝動ベルト83を介してファン駆動プーリ43bに連動させてある。
従って、中継伝動部81は、右側の中継伝動プーリ84を入力プーリとして備え、左側の中継伝動プーリ85を出力プーリとして備え、エンジン4の出力軸4cからの駆動力を右側の中継伝動プーリ84に入力し、入力した駆動力を、左側の中継伝動プーリ85からファン駆動プーリ43bに出力する。
中継回転伝動軸79のうちの中継伝動プーリ84と中継伝動プーリ85との間の部位に一対のベアリング86,86を介して外嵌した筒支軸87によって中継回転伝動軸79を回転自在に支持させてある。筒支軸87の両端部に設けた連結部87aと、前支柱フレーム61に設けた支持部88とに揺動リンク89を連結し、筒支軸87が車体前後方向に移動自在に支持されることにより、左右一対の中継伝動プーリ84,85が車体前後方向に移動自在に支持されるように構成してある。筒支軸87の連結部87aと揺動リンク89とを相対回転自在に連結する連結軸90と、支持部88に設けたばね係止部88aとにテンションばね91を連結してある。
図3,13に示すように、前支柱フレーム61の支持部88は、揺動リンク89を支持する車体横向きの支持部本体88bと、支持部本体88bと前支柱フレーム61とを連結する連結部88cとによって構成してある。
つまり、右側の中継伝動プーリ84を、エンジン側の伝動ベルト82に伝動用緊張力を付与するテンションプーリに構成し、左側の中継伝動プーリ85を、冷却ファン側の伝動ベルト83に伝動用緊張力を付与するテンションプーリに構成してある。
すなわち、テンションばね91によって揺動リンク89を揺動付勢して筒支軸87を車体前方側に移動付勢するように構成してある。これにより、左右一対の中継伝動プーリ84,85が車体前方側に移動操作され、右側の中継伝動プーリ84が伝動ベルト82を張り操作し、左側の中継伝動プーリ85が伝動ベルト83を張り操作する。テンションばね91によって左右一対の中継伝動プーリ84,85に作用する引張り操作力Fが、伝動ベルト82に作用する張り操作力と、伝動ベルト83に作用する張り操作力とを等しくまたはほぼ等しくする方向の引張り操作力になるように、筒支軸87の支持構造及びテンションばね91の支持構造を構成してある。
図1に示すように、エンジン4と右側の前車輪1との間に、エンジン4のための泥除けカバー94を設けてある。図3に示すように、泥除けカバー94は、前支柱フレーム61、及び車体フレーム50に設けた運転部支持フレーム58に支持してある。泥除けカバー94を前支柱フレーム61に支持するのに、泥除けカバー94を前支柱フレーム61に設けた上下一対の支持部95,95(図6参照)に連結ねじによって止着してある。
図15は、泥除けカバー94を設けた部位を示す正面図である。図15に示すように、エンジン4の車体横外側に設けた出力軸の突出端から、車体横内側に設けた出力軸の突出端までの距離で成るエンジン4の車体横方向幅4Wよりも泥除けカバー94の車体横方向幅94Wを小にして、泥除けカバー94を、エンジン4の車体横方向での横外端寄りに配備してある。
図16は、泥除けカバー94を示す斜視図である。図15,16に示すように、泥除けカバー94は、前支柱フレーム61に支持される車体上下向きの縦板形のカバー本体94aと、カバー本体94aのうちの車体横内側の部位から車体後方下方向きに斜めに延出した後内側傾斜カバー部94bと、カバー本体94aのうちの車体横外側の部位から車体後方下方向きに斜めに延出した後外側傾斜カバー部94cと、カバー本体94aの上端部から車体前方上方向きに斜めに延出した前傾斜カバー部94dと、カバー本体94aの車体横内側端部から車体前方向きに車体前後方向に沿った状態で延出した縦板形のサイドカバー部94eとを備えている。泥除けカバー94の車体横方向幅94Wは、カバー本体94aの車体横外側端からサイドカバー部94eのまでの距離で成っている。
泥除けカバー94は、カバー本体94a、後内側傾斜カバー部94b及び後外側傾斜カバー部94cによってエンジン4の下部を車体前方及び車体前方下方から覆うことにより、前傾斜カバー部94dによってエンジン4に向かう泥土の上昇を防止することにより、エンジン4の泥除けを行う。
図15に示すように、サイドカバー部94eは、駆動装置1aに伝動する伝動機構1bの車体横外側の横側方に位置しており、泥除けカバー94は、サイドカバー部94eによって伝動機構1bの泥除けを行う。
図17に示すように、原動部10に、エンジン4に切れ葉や茎稈屑などが落ちることを防止するようにエンジン4の上部を覆うエンジンカバー100を、排気マフラー31がエンジンカバー100の下方に位置する状態で設けてある。
図17に示すように、エンジンカバー100は、6つの分割エンジンカバー101〜106によって、エンジン4の上部の前後側、左右側及び上側を覆うように構成してある。各分割エンジンカバー101〜106は、冷却部支持フレーム60に支持してある。分割エンジンカバー101〜106の構造及び支持は、具体的には、図17〜21に示す如く構成してある。
図18は、取付け状態のエンジンカバー100を示す平面図である。図19は、取付け状態のエンジンカバー100を示す側面図である。図20は、取付け状態のエンジンカバー100を示す正面図である。図21は、取付け状態のエンジンカバー100を示す後面図である。
図17〜20に示すように、6つの分割エンジンカバー101〜106のうちの第1の分割エンジンカバー101は、天カバー部101aと、天カバー部101aの後端部から下方向き延出した後カバー部101bと、天カバー部101aの車体横内側端部から下方向きに延出した横カバー部101cとを備え、エンジン4の上部の車体横内側部位を天カバー部101aによって車体上方から覆い、エンジン4の上部を後カバー部101bによって車体後方から覆い、エンジン4の上部を横カバー部101cによって車体横内側から覆うように構成してある。
天カバー部101aの前端部を前支柱フレーム61の支持部70におけるアーム部70bに載置して、このアーム部70bに設けてある支持片101d(図6参照)に連結ねじによって止着するように構成してある。後カバー部101bを横向き連結フレーム63aに設けてある支持片101d(図6参照)に連結ねじによって止着するように構成してある。これにより、第1の分割エンジンカバー101を冷却部支持フレーム60に支持させるようになっている。図20に示すように、第1の分割エンジンカバー101の前端側で天カバー部101aとアーム部70bとの間にできる隙間を塞ぐ板体108を、前支柱フレーム61に設けてある。
6つの分割エンジンカバー101〜106のうちの第2の分割エンジンカバー102は、天カバー部102aと、天カバー部102aの車体横外側端部から下方向きに延出した横カバー部102bとを備え、エンジン4の上部の車体横外側部位を天カバー部102aによって車体上方から覆い、エンジン4の上部を横カバー部102bによって車体横外側から覆うように構成してある。
横カバー部102bの前端部を、前後向き連結フレーム63bから延出したサイドカバー支持体26aに設けた支持片102c、及び第3の分割エンジンカバー103の折曲げ端部103cに連結ネジによって止着するように構成してある。横カバー部102bの後端部を、右側の後支柱フレーム62に設けたステー102d(図6参照)に連結ネジによって止着するように構成してある。これにより、第2の分割エンジンカバー102を冷却部支持フレーム60に支持させるようになっている。
6つの分割エンジンカバー101〜106のうちの第3の分割エンジンカバー103は、上部に切欠き部103aを備えた平板によって構成し、エンジン4の上部を前支柱フレーム61よりも車体横外側で車体前方から覆うように構成してある。
第3の分割エンジンカバー103の上端側をサイドカバー支持体26aに設けた支持片103b、及び前支柱フレーム61に設けた支持片103bに連結ねじによって止着するように構成してある。第3の分割エンジンカバー103の下端部を前支柱フレーム61に設けた車体横向きステー107に連結ねじによって止着するように構成してある。これにより、第3の分割エンジンカバー103を冷却部支持フレーム60に支持させるようになっている。
6つの分割エンジンカバー101〜106のうちの第4の分割エンジンカバー104は、車体上下方向に長い平板によって構成し、エンジン4の上部を前支柱フレーム61よりも車体横内側で車体前方から覆うように構成してある。
第4の分割エンジンカバー104は、上端部をアーム部70bに設けた支持片104aに連結ねじによって止着し、下端部を車体横向きステー107に連結ねじによって止着することにより、冷却部支持フレーム60に支持させるようになっている。
6つの分割エンジンカバー101〜106のうちの第5の分割エンジンカバー105は、車体横外側部の上下方向での中間部に切欠き部105aを設けた平板によって構成し、エンジン4の上部を第4の分割エンジンカバー104よりも車体横内側で車体前方から覆うように構成してある。第5の分割エンジンカバー105に設けてある切欠き部105aは、冷却ファン43を駆動する伝動機構80の伝動ベルト83を挿通させるものである。
第5の分割エンジンカバー105は、上端部をアーム部70bに設けた支持片105bに連結ねじによって止着し、下端部を車体横向きステー107に連結ねじによって止着することにより、冷却部支持フレーム60に支持させるようになっている。
6つの分割エンジンカバー101〜106のうちの第6の分割エンジンカバー106は、平板によって構成し、エンジン4の上部を第1の分割エンジンカバー101の後カバー部101bよりも下方で車体後方から覆うように構成してある。
第6の分割エンジンカバー106は、上端部及び下端部を左右一対の後支柱フレーム62,62に設けてある支持片106aに連結ねじによって止着することにより、冷却部支持フレーム60に支持させるようになっている。
エンジン4を取出すのに、エンジンカバー100のうちの第2の分割エンジンカバー102を取り外すだけで、エンジン取出し通路を確保でき、エンジンカバー100の全体を取り外さずに取出すことができる。
〔別実施例〕
(1)上記した実施例では、エンジン4の下端4sがメインフレーム51の上端51uよりも上方に位置する例を示したが、エンジン4の下端4sがメインフレーム51の下端51sと上端51uとに間に位置するように構成して、あるいはメインフレーム51の上端51uと同じ高さに位置するように構成して実施してもよい。
(2)上記した実施例では、エンジン4を走行車体の右横端寄りに設けた例を示したが、走行車体の左横端寄りに、あるいは走行車体の横方向での中央部に設けて実施してもよい。
(3)上記した実施例では、前走行装置として前車輪1を備え、後走行装置として後車輪2を備えた例を示したが、前走行装置及び後走行装置としてクローラ走行装置を備えて実施してもよい。
(4)上記した実施例では、エンジンカバー100を分割エンジンカバー101,106によって構成した例を示したが、全体にわたって一体構造に構成して実施してもよい。
(5)上記した実施例では、エンジンカバー100を6つの分割エンジンカバー101〜106によって構成した例を示したが、5つ以下又は7つ以上の分割エンジンカバーによって構成して実施してもよい。
(6)上記した実施例では、収穫したトウモロコシを収穫物回収タンク7に貯留するよう構成した例を示したが、収穫したトウモロコシを脱穀するように構成して、あるいは収穫したトウモロコシを車体外に放出しながら作業するように構成して実施してもよい。
本発明は、車輪を走行装置として備えたトウモロコシ収穫機の他、クローラを走行装置として備えたトウモロコシ収穫機、車輪やクローラを走行装置として備えた自脱型や普通型のコンバインに利用可能である。また、トウモロコシ、稲、麦を収穫対象とする他、人参などの各種の作物を収穫対象とする収穫機に利用できる。
1 前走行装置(前車輪)
1a 駆動装置
1b 伝動機構
2 後走行装置(後車輪)
4 エンジン
4s 下端(エンジン)
4W 車体横方向幅(エンジン)
31 排気マフラー
34 排気管
34a 出口
50 車体フレーム
51 メインフレーム
51s 下端(メインフレーム)
51u 上端(メインフレーム)
52 エンジン支持フレーム
52u 上端(エンジン支持フレーム)
94 泥除けカバー
94e サイドカバー部
94W 車体横方向幅(泥除けカバー)
100 エンジンカバー
101〜106 分割エンジンカバー

Claims (15)

  1. 走行車体に前走行装置及び後走行装置を備え、
    前記走行車体の車体フレームに車体前後向きのメインフレームを備え、
    前記前走行装置と前記後走行装置との間において、エンジンを、下端が前記メインフレームの下端より上方に位置する状態で、前記車体フレームに支持してある収穫機。
  2. 前記車体フレームに、前記メインフレームに載置した状態で支持された車体横向きのエンジン支持フレームを備え、
    前記エンジンは、前記エンジン支持フレームに載置された状態で支持されている請求項1に記載の収穫機。
  3. 前記エンジンの下端が前記エンジン支持フレームの上端よりも下方に、かつ前記メインフレームの上端よりも上方に位置している請求項2に記載の収穫機。
  4. 前記エンジンと前記前走行装置との間に、前記エンジンのための泥除けカバーを設けてある請求項1〜3のいずれか一項に記載の収穫機。
  5. 前記泥除けカバーの車体横方向幅が前記エンジンの車体横方向幅より小である請求項4記載の収穫機。
  6. 前記泥除けカバーを前記エンジンの下部を覆うように構成してある請求項4又は5に記載の収穫機。
  7. 前記前走行装置を駆動する駆動装置を前記エンジンの前方に設けると共に、前記エンジンから前記駆動装置に伝動する伝動機構を備え、
    車体前後方向に沿った状態で前記伝動機構の横側方に位置するサイドカバー部を、前記泥除けカバーに設けてある請求項4〜6のいずれか一項に記載の収穫機。
  8. 前記エンジンの上部を覆うエンジンカバーを設けてある請求項1〜7のいずれか一項に記載の収穫機。
  9. 前記エンジンカバーを、前記エンジンの上部の前後側、左右側及び上側を覆うように構成してある請求項8に記載の収穫機。
  10. 前記エンジンカバーを複数の分割エンジンカバーによって構成してある請求項8又は9に記載の収穫機。
  11. 前記エンジンの上方にエンジン用の排気マフラーを設けてある請求項1〜10のいずれか一項に記載の収穫機。
  12. 前記エンジンの上部を覆うエンジンカバーを設け、
    前記排気マフラーを前記エンジンカバーの下方に配備してある請求項11に記載の収穫機。
  13. 前記排気マフラーから延出した排気管の出口が前記排気マフラーよりも車体横外側に位置している請求項11又は12に記載の収穫機。
  14. 前記排気マフラーから延出した排気管の出口が前記排気マフラーよりも上方に位置している請求項11〜13のいずれか一項に記載の収穫機。
  15. 前記排気マフラーから延出した排気管の出口が前記排気マフラーよりも車体後方側に位置している請求項11〜14のいずれか一項に記載の収穫機。
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