JP2014209159A - 表示装置および電子機器 - Google Patents
表示装置および電子機器 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2014209159A JP2014209159A JP2013131398A JP2013131398A JP2014209159A JP 2014209159 A JP2014209159 A JP 2014209159A JP 2013131398 A JP2013131398 A JP 2013131398A JP 2013131398 A JP2013131398 A JP 2013131398A JP 2014209159 A JP2014209159 A JP 2014209159A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- particles
- display device
- particle size
- electrophoretic
- display
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02F—OPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
- G02F1/00—Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
- G02F1/01—Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour
- G02F1/165—Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour based on translational movement of particles in a fluid under the influence of an applied field
- G02F1/166—Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour based on translational movement of particles in a fluid under the influence of an applied field characterised by the electro-optical or magneto-optical effect
- G02F1/167—Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour based on translational movement of particles in a fluid under the influence of an applied field characterised by the electro-optical or magneto-optical effect by electrophoresis
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02F—OPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
- G02F1/00—Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
- G02F1/01—Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour
- G02F1/165—Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour based on translational movement of particles in a fluid under the influence of an applied field
- G02F1/1675—Constructional details
- G02F1/1677—Structural association of cells with optical devices, e.g. reflectors or illuminating devices
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02F—OPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
- G02F1/00—Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
- G02F1/01—Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour
- G02F1/165—Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour based on translational movement of particles in a fluid under the influence of an applied field
- G02F1/1675—Constructional details
- G02F2001/1678—Constructional details characterised by the composition or particle type
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- Nonlinear Science (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Electrochemistry (AREA)
- Molecular Biology (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Optics & Photonics (AREA)
- Electrochromic Elements, Electrophoresis, Or Variable Reflection Or Absorption Elements (AREA)
Abstract
【課題】効率よく一方の粒子が他方の粒子を隠蔽することが可能な表示装置および電子機器を提供する。【解決手段】絶縁性液体中に、電界中で移動可能な第1粒子と、前記第1粒子と異なる光反射率を有すると共に、互いに一次粒径の異なる大粒子および小粒子を含む第2粒子とを備えた表示装置。【選択図】図3
Description
本技術は、電気泳動素子を含む表示装置および電子機器に関する。
近年、携帯電話機または携帯情報端末等のモバイル機器の普及に伴い、低消費電力で高品位画質の表示装置(ディスプレイ)に関する需要が高まっている。特に最近では、電子書籍の配信事業が始まり、読書用途に適した表示品位のディスプレイが望まれている。
このようなディスプレイとして、コレステリック液晶ディスプレイ,電気泳動型ディスプレイ,電気酸化還元型ディスプレイおよびツイストボール型ディスプレイ等の様々なディスプレイが提案されているが、読書用途には、反射型のディスプレイが有利である。反射型のディスプレイでは、紙と同様に、外光の反射(散乱)を利用して明表示を行うため、より紙に近い表示品位が得られる。
反射型ディスプレイの中でも、電気泳動現象を利用した電気泳動型ディスプレイは、低消費電力であると共に応答速度が速く、有力候補として期待されている。その表示方法としては、主に以下の2つの方法が提案されている。
第1の方法は、絶縁性液体中に2種類の荷電粒子を分散させ、電界に応じて荷電粒子を移動させるものである。この2種類の荷電粒子は、互いに光学的反射特性が異なり、また、その極性も反対である。この方法では、電界に応じて荷電粒子の分布状態が変化して画像が表示される。
第2の方法は、絶縁性液体中に荷電粒子を分散させると共に、多孔質層を配置するものである(例えば、特許文献1)。この方法では、電界に応じて、荷電粒子が多孔質層の細孔を経て移動する。多孔質層には荷電粒子とは異なる光学的反射特性の非泳動粒子が保持されている。
このような電気泳動型ディスプレイに用いられる粒子の粒径は、例えばMieの散乱理論に基づいて決定される。このMieの散乱理論によると、可視光領域では、その波長の半分程度の粒径、例えば粒径200nm〜350nmの粒子を用いることにより、明表示時(白色)の光散乱効率を向上させることができる。
しかしながら、上記のように電気泳動型ディスプレイには互いに光反射率が異なる少なくとも2種の粒子(例えば、明表示用の粒子と暗表示用の粒子)が存在する。このため、表示特性を高めるためには、一方の表示(例えば明表示)を行う際に、他方の表示用の粒子(例えば暗表示用の粒子)を隠蔽(遮蔽)しておくことが必要となる。この隠蔽率が低いと表示特性が低下する。
本技術はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、一方の粒子を他方の粒子が効率よく隠蔽することができる表示装置および電子機器を提供することにある。
本技術の表示装置は、絶縁性液体中に、電界中で移動可能な第1粒子と、第1粒子と異なる光反射率を有すると共に、互いに一次粒径の異なる大粒子および小粒子を含む第2粒子とを備えたものである。
本技術の電子機器は、上記本技術の表示装置を備えたものである。
本技術の表示装置では、第2粒子に小粒子と共に大粒子が含まれているので、小粒子のみにより第2粒子を構成した場合に比べて、第2粒子が広い領域に渡り存在する。従って、効率よく第2粒子に第1粒子が覆われる。小粒子の粒径は、例えば第2粒子の光学特性に合わせて調整することが可能であるので、これにより第2粒子の光学特性は維持される。
本技術の表示装置および電子機器によれば、第2粒子が小粒子と共に大粒子を含むようにしたので、第1粒子を効率よく隠蔽することができる。
以下、本技術の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.実施の形態(電気泳動素子)
2.適用例(表示装置、電子機器)
3.実施例
1.実施の形態(電気泳動素子)
2.適用例(表示装置、電子機器)
3.実施例
<実施の形態>
図1は本技術の一実施の形態に係る電気泳動素子(電気泳動素子11)の平面構成、図2は電気泳動素子11の断面構成をそれぞれ表している。この電気泳動素子11は、電気泳動現象を利用してコントラストを生じさせるものであり、例えば表示装置などの多様な電子機器に適用される。電気泳動素子11は、絶縁性液体1中に、泳動粒子10(第1粒子)と細孔23を有する多孔質層20とを含んでいる。なお、図1,2は電気泳動素子11の構成を模式的に表したものであり、実際の寸法、形状とは異なる場合がある。
図1は本技術の一実施の形態に係る電気泳動素子(電気泳動素子11)の平面構成、図2は電気泳動素子11の断面構成をそれぞれ表している。この電気泳動素子11は、電気泳動現象を利用してコントラストを生じさせるものであり、例えば表示装置などの多様な電子機器に適用される。電気泳動素子11は、絶縁性液体1中に、泳動粒子10(第1粒子)と細孔23を有する多孔質層20とを含んでいる。なお、図1,2は電気泳動素子11の構成を模式的に表したものであり、実際の寸法、形状とは異なる場合がある。
絶縁性液体1は、例えばパラフィンまたはイソパラフィンなどの有機溶媒により構成されている。絶縁性液体1には、1種類の有機溶媒を用いてもよく、あるいは複数種類の有機溶媒を用いるようにしてもよい。絶縁性液体1の粘度および屈折率は、できるだけ低くすることが好ましい。絶縁性液体1の粘度を低くすると泳動粒子10の移動性(応答速度)が向上する。また、これに応じて泳動粒子10の移動に必要なエネルギー(消費電力)は低くなる。絶縁性液体1の屈折率を低くすると、絶縁性液体1と多孔質層20との屈折率の差が大きくなり、多孔質層20の反射率が高くなる。
絶縁性液体1には、例えば、着色剤,電荷調整剤,分散安定剤,粘度調整剤,界面活性剤または樹脂などを添加するようにしてもよい。
絶縁性液体1中に分散された泳動粒子10は、1または2以上の荷電粒子であり、このような帯電した泳動粒子10が電界に応じ細孔23を経て移動する。泳動粒子10は、任意の光学的反射特性(光反射率)を有しており、泳動粒子10の光反射率と多孔質層20の光反射率との違いによりコントラストが生じるようになっている。例えば、泳動粒子10が明表示し、多孔質層20が暗表示するようにしてもよく、泳動粒子10が暗表示し、多孔質層20が明表示するようにしてもよい。
外部から電気泳動素子11を見ると、泳動粒子10が明表示する場合には泳動粒子10は例えば白色または白色に近い色に視認され、暗表示する場合には、例えば黒色または黒色に近い色に視認される。このような泳動粒子10の色は、コントラストを生じさせることができれば特に限定されない。
泳動粒子10は、例えば、有機顔料,無機顔料,染料,炭素材料,金属材料,金属酸化物,ガラスまたは高分子材料(樹脂)などの粒子(粉末)により構成されている。泳動粒子10に、これらのうちの1種類を用いてもよく、または2種類以上を用いてもよい。泳動粒子10を、上記粒子を含む樹脂固形分の粉砕粒子またはカプセル粒子などにより構成することも可能である。なお、上記炭素材料,金属材料,金属酸化物,ガラスまたは高分子材料に該当する材料は、有機顔料,無機顔料または染料に該当する材料から除く。泳動粒子10の粒径は例えば30nm〜300nmである。
上記の有機顔料は、例えば、アゾ系顔料、メタルコンプレックスアゾ系顔料、ポリ縮合アゾ系顔料、フラバンスロン系顔料、ベンズイミダゾロン系顔料、フタロシアニン系顔料、キナクリドン系顔料、アントラキノン系顔料、ペリレン系顔料、ペリノン系顔料、アントラピリジン系顔料、ピランスロン系顔料、ジオキサジン系顔料、チオインジゴ系顔料、イソインドリノン系顔料、キノフタロン系顔料またはインダンスレン系顔料などである。無機顔料は、例えば、亜鉛華、アンチモン白、鉄黒、硼化チタン、ベンガラ、マピコエロー、鉛丹、カドミウムエロー、硫化亜鉛、リトポン、硫化バリウム、セレン化カドミウム、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、クロム酸鉛、硫酸鉛、炭酸バリウム、鉛白またはアルミナホワイトなどである。染料は、例えば、ニグロシン系染料、アゾ系染料、フタロシアニン系染料、キノフタロン系染料、アントラキノン系染料またはメチン系染料などである。炭素材料は、例えば、カーボンブラックなどである。金属材料は、例えば、金、銀または銅などである。金属酸化物は、例えば、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、チタン酸バリウム、チタン酸カリウム、銅−クロム酸化物、銅−マンガン酸化物、銅−鉄−マンガン酸化物、銅−クロム−マンガン酸化物または銅−鉄−クロム酸化物などである。高分子材料は、例えば、可視光領域に光吸収域を有する官能基が導入された高分子化合物などである。可視光領域に光吸収域を有する高分子化合物であれば、その種類は特に限定されない。
泳動粒子10の具体的な材料は、例えば、泳動粒子10がコントラストを生じさせるために担う役割に応じて選択される。泳動粒子10が明表示する場合、泳動粒子10には例えば、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、チタン酸バリウムまたはチタン酸カリウムなどの金属酸化物等が用いられる。泳動粒子10が暗表示する場合、泳動粒子10には例えば、カーボンブラックなどの炭素材料または銅−クロム酸化物、銅−マンガン酸化物、銅−鉄−マンガン酸化物、銅−クロム−マンガン酸化物および銅−鉄−クロム酸化物などの金属酸化物等が用いられる。中でも、泳動粒子10には炭素材料を用いることが好ましい。炭素材料からなる泳動粒子10は、優れた化学的安定性、移動性および光吸収性を示す。
絶縁性液体1中における泳動粒子10の含有量(濃度)は、特に限定されないが、例えば、0.1重量%〜10重量%である。この濃度範囲では、泳動粒子10の遮蔽性および移動性が確保される。詳細には、泳動粒子10の含有量が0.1重量%よりも少ないと、泳動粒子10が多孔質層20を遮蔽(隠蔽)しにくくなり、十分にコントラストを生じさせることができない可能性がある。一方、泳動粒子10の含有量が10重量%よりも多いと、泳動粒子10の分散性が低下するため、その泳動粒子10が泳動しにくくなり、凝集する虞がある。
泳動粒子10は、絶縁性液体1中で長期間に渡って分散および帯電しやすく、また、多孔質層20に吸着しにくいことが好ましい。このため、例えば絶縁性液体1中に分散剤が添加される。分散剤と電荷調整剤とを併用するようにしてもよい。
この分散剤または電荷調整剤は、例えば、正、負のどちらか一方、または両方の電荷を有しており、絶縁性液体1中の帯電量を増加させると共に、静電反発により泳動粒子10を分散させるためのものである。このような分散剤として、例えば、Lubrizol社製のSolsperceシリーズ、BYK−Chemic社製のBYKシリーズまたはAnti−Terraシリーズ、あるいはTCI America社製Spanシリーズなどが挙げられる。
泳動粒子10の分散性を向上させるため、泳動粒子10に表面処理を施すようにしてもよい。この表面処理は、例えば、ロジン処理、界面活性剤処理、顔料誘導体処理、カップリング剤処理、グラフト重合処理またはマイクロカプセル化処理などである。特に、グラフト重合処理、マイクロカプセル化処理またはこれらを組み合わせて処理を行うことにより、泳動粒子10の長期間の分散安定性を維持することができる。
このような表面処理には、例えば、泳動粒子10の表面に吸着可能な官能基と重合性官能基とを有する材料(吸着性材料)などが用いられる。吸着可能な官能基は、泳動粒子10の形成材料に応じて決定する。例えば、泳動粒子10がカーボンブラックなどの炭素材料により構成されている場合には、4−ビニルアニリンなどのアニリン誘導体、泳動粒子10が金属酸化物により構成されている場合には、メタクリル酸3−(トリメトキシシリル)プロピルなどのオルガノシラン誘導体をそれぞれ吸着することができる。重合性官能基は、例えば、ビニル基、アクリル基、メタクリル基などである。
泳動粒子10の表面に重合性官能基を導入し、これにグラフトさせて表面処理を行うようにしてもよい(グラフト性材料)。グラフト性材料は、例えば重合性官能基と分散用官能基とを有している。分散用官能基は、絶縁性液体1中に泳動粒子10を分散させ、その立体障害により分散性を保持するものである。絶縁性液体1が例えばパラフィンである場合、分散用官能基として分岐状のアルキル基などを用いることができる。重合性官能基は、例えばビニル基、アクリル基、メタクリル基などである。グラフト性材料を重合およびグラフトさせるためには、例えば、アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)などの重合開始剤を用いればよい
上記泳動粒子10を絶縁性液体1中に分散させる方法の詳細については、「超微粒子の分散技術とその評価〜表面処理・微粉砕と気中/液中/高分子中の分散安定化〜(サイエンス&テクノロジー社)」などの書籍に掲載されている。
多孔質層20は泳動粒子10を遮蔽可能なものであり、繊維状構造体21および繊維状構造体21に保持された非泳動粒子22(第2粒子)を有している。この多孔質層20は、繊維状構造体21により形成された3次元立体構造物(不織布のような不規則なネットワーク構造物)であり、複数の隙間(細孔23)が設けられている。繊維状構造体21により、多孔質層20の3次元立体構造を構成することで、光(外光)が乱反射(多重散乱)し、多孔質層20の反射率が高くなる。従って、多孔質層20の厚みが小さい場合であっても高反射率を得ることができ、電気泳動素子11のコントラストを向上させると共に泳動粒子10の移動に必要なエネルギーを小さくすることができる。また、細孔23の平均孔径が大きくなり、かつ、多くの細孔23が多孔質層20に設けられる。これにより、泳動粒子10が細孔23を経由して移動し易くなり、応答速度が向上すると共に、泳動粒子10を移動させるために必要なエネルギーがより小さくなる。このような多孔質層20の厚みは、例えば、5μm〜100μmである。
繊維状構造体21は、繊維径(直径)に対して十分な長さを有する繊維状物質である。例えば、複数の繊維状構造体21が集合し、ランダムに重なって多孔質層20を構成する。1つの繊維状構造体21がランダムに絡みあって多孔質層20を構成していてもよい。あるいは、1つの繊維状構造体21による多孔質層20と複数の繊維状構造体21による多孔質層20とが混在していてもよい。
繊維状構造体21は、例えば、高分子材料または無機材料等により構成されている。高分子材料としては、例えば、ポリメチルメタクリレート、ナイロン,ポリ乳酸,ポリアミド,ポリイミド,ポリエチレンテレフタレート,ポリアクリロニトリル,ポリエチレンオキシド,ポリビニルカルバゾール,ポリビニルクロライド,ポリウレタン,ポリスチレン,ポリビニルアルコール,ポリサルフォン,ポリビニルピロリドン,ポリビニリデンフロリド,ポリヘキサフルオロプロピレン,セルロースアセテート,コラーゲン,ゼラチン,キトサンまたはそれらのコポリマーなどが挙げられる。無機材料は、例えば酸化チタンなどである。繊維状構造体21には、高分子材料を用いることが好ましい。高分子材料は、例えば光などに対する反応性が低く、化学的に安定であるためである。即ち、高分子材料を用いることにより、意図しない繊維状構造体21の分解反応を防ぐことができる。繊維状構造体21が高反応性の材料により構成される場合には、表面を任意の保護層で被覆しておくことが好ましい。
繊維状構造体21は例えば直線状に延在している。繊維状構造体21の形状は、どのようなものであってもよく、例えば、縮れていたり、途中で折れ曲がったりしていてもよい。あるいは、繊維状構造体21は途中で分岐していてもよい。
繊維状構造体21の平均繊維径は、例えば50nm以上2000nm以下であるが、上記範囲外であってもよい。平均繊維径を小さくすることにより、光が乱反射し易くなり、また、細孔23の孔径が大きくなる。繊維状構造体21が非泳動粒子22を保持できるよう、その繊維径を決定する。平均繊維径は、例えば、走査型電子顕微鏡などを用いた顕微鏡観察により測定することができる。繊維状構造体21の平均長さは任意である。繊維状構造体21は、例えば、相分離法,相反転法,静電(電界)紡糸法,溶融紡糸法,湿式紡糸法,乾式紡糸法,ゲル紡糸法,ゾルゲル法またはスプレー塗布法などにより形成される。このような方法を用いることにより、繊維径に対して十分な長さを有する繊維状構造体21を容易に、かつ安定して形成することができる。
繊維状構造体21は、ナノファイバーにより構成することが好ましい。ここでナノファイバーとは、繊維径が1nm〜1000nmであり、長さが繊維径の100倍以上である繊維状物質である。このようなナノファイバーを繊維状構造体21として用いることにより、光が乱反射し易くなり、多孔質層20の反射率をより向上させることができる。即ち、電気泳動素子11のコントラストを向上させることが可能となる。また、ナノファイバーからなる繊維状構造体21では、単位体積中に占める細孔23の割合が大きくなり、細孔23を経由して泳動粒子10が移動がし易くなる。従って、泳動粒子10の移動に必要なエネルギーを小さくすることができる。ナノファイバーからなる繊維状構造体21は、静電紡糸法により形成することが好ましい。静電紡糸法を用いることにより繊維径が小さい繊維状構造体21を容易に、かつ安定して形成することができる。
繊維状構造体21には、その光反射率が泳動粒子10の光反射率と異なるものを用いることが好ましい。これにより、多孔質層20と泳動粒子10との光反射率の差によるコントラストが形成され易くなる。絶縁性液体1中で光透過性(無色透明)を示す繊維状構造体21を用いるようにしてもよい。
細孔23は、複数の繊維状構造体21が重なり合い、または1つの繊維状構造体21が絡まりあうことにより構成されている。この細孔23は、泳動粒子10が細孔23を経て移動し易いよう、できるだけ大きな平均孔径を有していることが好ましい。細孔23の平均孔径は、例えば、0.1μm〜10μmである。
非泳動粒子22は繊維状構造体21に固定されており、その光反射率は泳動粒子10の光反射率と異なっている。図3に示したように、本実施の形態では、この非泳動粒子22が互いに異なる一次粒径(粒径DL,DS)を有する大粒子22Lおよび小粒子22Sを含んでいる。詳細は後述するが、これにより、小粒子22Sにより非泳動粒子の光学特性を維持しつつ、大粒子22Lにより泳動粒子10を効果的に遮蔽することができる。ここで、一次粒径とは、大粒子22L、小粒子22Sそれぞれの最小限の粒径であり、例えば粒子(大粒子22L,小粒子22S)同士が凝集あるいは結合している場合には個々の粒子の粒径を表す。
小粒子22Sの粒径は、非泳動粒子22に必要な光学特性に合わせて調整することが好ましい。例えば、多孔質層20(非泳動粒子22)が明表示する場合には小粒子22Sが高い光反射率を有するように、多孔質層20(非泳動粒子22)が暗表示する場合には小粒子22Sが低い光反射率を有するように、それぞれ小粒子22Sの粒径DSを決定する。多孔質層20により明表示する場合には、小粒子22Sの粒径DSは、400nm未満、例えば100nm〜350nmであり、200nm〜300nmであることが好ましい。この小粒子22Sの粒径DSの範囲では、Mieの散乱理論により、可視光領域の光散乱効率が最も高くなり、非泳動粒子22の光反射率が向上する。
大粒子22Lは、絶縁性液体1中での非泳動粒子22の占有体積を増加させ、光透過率を低下させるためのものである。これにより、効率的に非泳動粒子22が泳動粒子10を覆うことが可能となる。従って、泳動粒子10の隠蔽率を向上させることができる。大粒子22Lの粒径DLは、小粒子22Sの粒径DSよりも大きければよく、例えば小粒子22Sの粒径DSの2〜10倍であることが好ましい。この大粒子22Lの粒径DLは、例えば400nm以上であり、400nm〜1000nm、更には400nm〜700nmであることがより好ましい。粒径DLが1000nmを超えると、大粒子22Lが泳動粒子10の動きを阻害する虞がある。
非泳動粒子22には、重量比(wt%)で大粒子22Lよりも小粒子22Sが多くふくまれていることが好ましい。例えば、非泳動粒子22における大粒子22Lの重量比は40wt%未満であることが好ましい。小粒子22Sを多く含むことにより、例えばMieの散乱理論に基づいて、非泳動粒子22の光学特性を向上させることができる。また、泳動粒子10の移動路が確保されるので、電気泳動素子11の応答速度が維持される。小粒子22Sと大粒子22Lとの重量比、および小粒子22S、大粒子22Lそれぞれの粒径DS,DLは、例えば走査型顕微鏡で確認することが可能である。
このような小粒子22Sおよび大粒子22Lを含む非泳動粒子22は、上記泳動粒子10と同様の材料により構成することが可能である。詳細には、非泳動粒子22(多孔質層20)が明表示する場合には上記泳動粒子10が明表示する場合の材料、非泳動粒子22が暗表示する場合には上記泳動粒子10が暗表示する場合の材料をそれぞれ用いることができる。多孔質層20により明表示を行うとき、非泳動粒子22を金属酸化物により構成することが好ましい。これにより、優れた化学的安定性、定着性および光反射性を得ることができる。中でも、非泳動粒子22を屈折率の高い金属酸化物、例えばルチル型の酸化チタンにより構成することが好ましい。非泳動粒子22、泳動粒子10それぞれの構成材料は同じであってもよく、異なっていてもよい。小粒子22S、大粒子22Lそれぞれの構成材料が同じであってもよく、異なっていてもよい。非泳動粒子22は、繊維状構造体21の内部に完全に埋設されていてもよく、あるいは、繊維状構造体21から部分的に露出していてもよい。非泳動粒子22が明表示または暗表示を行うときに外部から視認される色は、上記泳動粒子10について説明したものと同様である。
このような多孔質層20は、例えば以下の方法により形成することができる。まず有機溶剤などに、例えば高分子材料等の繊維状構造体21の構成材料を溶解させ、紡糸溶液を調製する。次いで、この紡糸溶液に非泳動粒子22(小粒子22Sおよび大粒子22L)を加えて十分に攪拌し、非泳動粒子22を分散させる。最後に、この紡糸溶液から例えば静電紡糸法により紡糸を行って非泳動粒子22を繊維状構造体21に固定し、多孔質層20を形成する。多孔質層20は、高分子フィルムに、レーザを使用して穴開け加工を施して細孔23を形成するようにしてもよく、多孔質層20に合成繊維等により編まれた布、または連泡多孔性高分子などを用いるようにしてもよい。
電気泳動素子11は、上記のように、泳動粒子10の光反射率と多孔質層20の光反射率との差によりコントラストを生じさせるものである。具体的には、泳動粒子10および多孔質層20のうち、明表示する方の光反射率が暗表示する方の光反射率よりも高くなっている。非泳動粒子22の光反射率を、泳動粒子10よりも高くして、多孔質層20で明表示し、泳動粒子10で暗表示することが好ましい。このような表示を行うことにより、明表示がなされる際の光反射率が、多孔質層20(3次元立体構造物)による光の乱反射を利用して著しく高くなる。従って、これに応じ、コントラストも著しく向上する。
電気泳動素子11では、電界が印加された範囲内で泳動粒子10が多孔質層20の細孔23を経て移動する。泳動粒子10の移動した領域、移動しない領域に応じて、明表示および暗表示のうちのどちらか一方がなされ、画像が表示される。ここでは、非泳動粒子22が互いに異なる一次粒径(粒径DL,DS)を有する大粒子22Lおよび小粒子22Sを含んでいるので、泳動粒子10を効率よく隠蔽することができる。
以下、多孔質層20により明表示、泳動粒子10により暗表示を行う場合を例に挙げ、これについて説明する。
以下、多孔質層20により明表示、泳動粒子10により暗表示を行う場合を例に挙げ、これについて説明する。
電気泳動素子11の表示特性を向上させるためには、上記のようにMieの散乱理論に基づき、非泳動粒子22の粒径を決定すればよく、例えば、非泳動粒子の一次粒径が200nm〜350nmのとき、光散乱効率は最大になる。しかしながら、この粒径の非泳動粒子を用いても、泳動粒子を十分に隠蔽することができないため、明表示の際の光反射率が低下する、という問題が生じていた。
明表示の際、非泳動粒子で泳動粒子を十分に隠蔽するためには、非泳動粒子の数を増やすことも考え得る。しかし、この方法では、非泳動粒子を繊維構造体中に均一に分散させることが困難であり、粒子の凝集が生じて電気泳動素子の表示特性が低下する虞がある。また、非泳動粒子の数が増加すると、泳動粒子の動きを阻害して応答速度が低下する虞もある。
これに対して、電気泳動素子11では、非泳動粒子22が小粒子22Sと共に、小粒子22Sの粒径DSよりも大きな粒径DLの大粒子22Lを含んでいる。これにより、小粒子22Sのみで非泳動粒子22を構成する場合に比べて、明表示の際に、泳動粒子10は非泳動粒子22に、より広い領域に渡り覆われる。即ち、非泳動粒子22の数を増やすことなく、効率的に泳動粒子10を隠蔽することができる。従って、明表示の光反射率が向上する。
また、非泳動粒子22が大粒子22Lを含むことにより、光の拡散反射角度(拡散角度)を小さくすることができる。これにより、例えば電気泳動素子11を表示装置(例えば後述の図4 表示装置3)に適用させた場合に、表示面に対して正面方向の光取り出し効率が向上し、正面輝度を高めることができる。以下、これについて説明する。
Mieの散乱理論により、光拡散角度は粒径依存性を示すことがわかっている。図4Aは粒径1000nmの粒子、図4Bは粒径200nmの粒子にそれぞれ波長550nmの光を照射した際の光の拡散角度と光強度(相対強度)との関係を表したものである。このような測定を行うことにより、粒径200nmの粒子を用いると120°程度まで光が拡散するのに対し(図4B)、粒径1000nmの粒子を用いると、15°程度までに光の拡散を抑えることができることがわかった。
図5Aは粒径1000nmの粒子を非泳動粒子として用いて構成した表示装置からの光の拡散状態をシミュレーションした結果を表している。平均自由工程は0.002462であった。なお、ここで平均自由工程とは、光(光線)が散乱粒子に到達するまでに移動する統計的な平均距離のことである。図5Bには、粒径200nmの粒子を非泳動粒子として用いた場合の同様のシミュレーションした結果を表す。このシミュレーションの平均自由工程は0.0024166であった。なお、図5A、図5Bでは、粒径1000nm、200nmそれぞれの拡散状態での視野角に対する相対光強度を極座標で表している。このシミュレーション結果からも、より大きな粒径の粒子(図5A)では、光の拡散角度が小さくなり、正面方向の輝度が向上することがわかる。
このように、非泳動粒子22が大粒子22Lを含むことにより、表示装置等の正面輝度を向上させることが可能となる。特に、カラー表示の表示装置に適用させた場合には、多重反射が抑制されるので、小粒子のみにより構成された非泳動粒子を用いた場合に比べて、高い輝度(反射率)を得ることが可能となる。
以上のように本実施の形態の電気泳動素子11では、非泳動粒子22が互いに一次粒径の異なる小粒子22Sおよび大粒子22Lを含むようにしたので、非泳動粒子22の光学特性を維持しつつ、泳動粒子22を効率よく隠蔽することができる。
また、非泳動粒子22の数を増やすことなく、泳動粒子10を隠蔽できるので、非泳動粒子22の分散性および応答速度の低下を防ぐことができる。
更に、非泳動粒子22に大粒子22Lが含まれているので、表示装置等の正面輝度を向上させることが可能となる。
<適用例>
(表示装置)
次に上記電気泳動素子11の適用例について説明する。電気泳動素子11は、例えば、表示装置に適用される。
(表示装置)
次に上記電気泳動素子11の適用例について説明する。電気泳動素子11は、例えば、表示装置に適用される。
図6は、電気泳動素子11を用いた表示装置(表示装置3)の断面構成の一例を表したものである。この表示装置3は、電気泳動現象を利用して画像(例えば文字情報など)を表示する電気泳動型ディスプレイ(いわゆる電子ペーパーディスプレイ)であり、駆動基板30と対向基板40との間に電気泳動素子11が設けられている。駆動基板30と対向基板40との間は、スペーサ60により所定の間隔に調整されている。
駆動基板30は、板状部材31の一方の面に例えば、TFT(Thin Film Transistor)32、保護層33平坦化絶縁層34および画素電極35をこの順に有している。TFT32および画素電極35は、例えば画素配置に応じてマトリクス状またはセグメント状に配置されている。
板状部材31は、例えば、無機材料,金属材料またはプラスチック材料などにより構成されている。無機材料としては、例えば、ケイ素(Si),酸化ケイ素(SiOX),窒化ケイ素(SiNX)または酸化アルミニウム(AlOx)などが挙げられる。酸化ケイ素には、ガラスまたはスピンオングラス(SOG)などが含まれる。金属材料としては、例えば、アルミニウム(Al)、ニッケル(Ni)またはステンレスなどが挙げられ、プラスチック材料としては、例えば、ポリカーボネート(PC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)またはポリエチルエーテルケトン(PEEK)などが挙げられる。
表示装置3では、対向基板40側に画像が表示されるため、板状部材31は非光透過性であってもよい。板状部材31を、ウェハなどの剛性を有する基板により構成してもよく、あるいは可撓性を有する薄層ガラスまたはフィルム等により構成してもよい。板状部材31に可撓性材料を用いることにより、フレキシブル(折り曲げ可能)な表示装置3を実現できる。
TFT32は、画素を選択するためのスイッチング用素子である。TFT32は、チャネル層として無機半導体層を用いた無機TFTでもよいし、有機半導体層を用いた有機TFTでもよい。保護層33および平坦化絶縁層34は、例えば、ポリイミドなどの絶縁性樹脂材料により構成されている。保護層33の表面が十分に平坦であれば、平坦化絶縁層34を省略することも可能である。画素電極35は、例えば、金(Au)、銀(Ag)または銅(Cu)などの金属材料により形成されている。画素電極35は、保護層33および平坦化絶縁層34に設けられたコンタクトホール(図示せず)を通じてTFT32に接続されている。
対向基板40は、例えば板状部材41および対向電極42を有しており、板状部材41の全面(駆動基板30との対向面)に対向電極42が設けられている。対向電極42を、画素電極32と同様に、マトリクス状またはセグメント状に配置するようにしてもよい。
板状部材41は、光透過性であることを除き、板状部材31と同様の材料により構成されている。対向電極42には、例えば、酸化インジウム−酸化スズ(ITO)、酸化アンチモン−酸化スズ(ATO)、フッ素ドープ酸化スズ(FTO)またはアルミニウムドープ酸化亜鉛(AZO)などの光透光性導電性材料(透明電極材料)を用いることができる。
対向基板40側に画像を表示する場合には、対向電極42を介して電気泳動素子11を見ることになるため、対向電極42の光透過性(透過率)は、できるだけ高いことが好ましく、例えば、80%以上である。また、対向電極42の電気抵抗は、できるだけ低いことが好ましく、例えば、100Ω/□以下である。
電気泳動素子11は、上記実施の形態の電気泳動素子11と同様の構成を有している。具体的には、電気泳動素子11は、絶縁性液体1中に、泳動粒子10と、複数の細孔23を有する多孔質層20とを含んでいる。絶縁性液体1は、駆動基板30と対向基板40との間の空間に充填されており、多孔質層20は、例えば、スペーサ60により支持されている。絶縁性液体1が充填されている空間は、例えば、多孔質層20を境界として、画素電極35に近い側の待避領域R1と、対向電極42に近い側の表示領域R2とに区分けされている。絶縁性液体1、泳動粒子10および多孔質層20の構成は、上記実施の形態で説明したものと同様である。なお、図6および後述の図7では、図示内容を簡略化するために、細孔23の一部だけを示している。
多孔質層20は、画素電極35および対向電極42のうちのどちらか一方に隣接していてもよく、待避領域R1と表示領域R2とが明確に区切られていなくてもよい。泳動粒子10は、電界に応じて画素電極35または対向電極42に向かって移動する。
スペーサ60の厚みは、例えば10μm〜100μmであり、できるだけ、薄くすることが好ましい。これにより、消費電力を抑えることができる。スペーサ60は、
例えば、高分子材料などの絶縁性材料により構成され、駆動基板30と対向基板40との間に例えば格子状に設けられている。スペーサ60の配置形状は、特に限定されないが、泳動粒子10の移動を妨げず、かつ、泳動粒子10を均一分布させるように設けることが好ましい。
例えば、高分子材料などの絶縁性材料により構成され、駆動基板30と対向基板40との間に例えば格子状に設けられている。スペーサ60の配置形状は、特に限定されないが、泳動粒子10の移動を妨げず、かつ、泳動粒子10を均一分布させるように設けることが好ましい。
初期状態の表示装置3では、泳動粒子10が待避領域R1に配置されている(図4)。この場合には、全ての画素で泳動粒子10が多孔質層20により遮蔽されているため、対向基板40側から電気泳動素子11を見ると、コントラストが生じていない(画像が表示されていない)状態にある。
一方、TFT32により画素が選択され、画素電極35と対向電極42との間に電界が印加されると、図7に示したように、画素毎に泳動粒子11が待避領域R1から多孔質層20(細孔23)を経由して表示領域R2に移動する。この場合には、泳動粒子10が多孔質層20により遮蔽されている画素と遮蔽されていない画素とが併存するため、対向基板40側から電気泳動素子11を見ると、コントラストが生じている状態になる。これにより、画像が表示される。
この表示装置3によれば、高い表示特性を有する電気泳動素子11により、例えばカラー化や動画表示にも適した高品位な画像を表示できる。
<適用例>
(電子機器)
次に、上記表示装置3の適用例について説明する。
(電子機器)
次に、上記表示装置3の適用例について説明する。
本技術の表示装置3は、各種用途の電子機器に適用可能であり、その電子機器の種類は特に限定されない。この表示装置3は、例えば、以下の電子機器に搭載可能である。ただし、以下で説明する電子機器の構成はあくまで一例であるため、その構成は適宜変更可能である。
<適用例1>
図8A,8Bは、電子ブックの外観構成を表している。この電子ブックは、例えば、表示部110および非表示部120と、操作部130とを備えている。なお、操作部130は、図8Aに示したように非表示部120の前面に設けられていてもよいし、図8Bに示したように上面に設けられていてもよい。表示部110が表示装置3により構成される。なお、表示装置3は、図8A,8Bに示した電子ブックと同様の構成を有するPDA(Personal Digital Assistants)などに搭載されてもよい。
図8A,8Bは、電子ブックの外観構成を表している。この電子ブックは、例えば、表示部110および非表示部120と、操作部130とを備えている。なお、操作部130は、図8Aに示したように非表示部120の前面に設けられていてもよいし、図8Bに示したように上面に設けられていてもよい。表示部110が表示装置3により構成される。なお、表示装置3は、図8A,8Bに示した電子ブックと同様の構成を有するPDA(Personal Digital Assistants)などに搭載されてもよい。
<適用例2>
図9は、テレビジョン装置の外観構成を表している。このテレビジョン装置は、例えば、フロントパネル210およびフィルターガラス220を含む映像表示画面部200を備えている。映像表示画面部200が表示装置3により構成される。
図9は、テレビジョン装置の外観構成を表している。このテレビジョン装置は、例えば、フロントパネル210およびフィルターガラス220を含む映像表示画面部200を備えている。映像表示画面部200が表示装置3により構成される。
<適用例3>
図10は、タブレットパーソナルコンピュータの外観を表したものである。このタブレットパーソナルコンピュータは、例えば、タッチパネル部310および筐体320を有しており、タッチパネル部310が上記表示装置3により構成されている。
図10は、タブレットパーソナルコンピュータの外観を表したものである。このタブレットパーソナルコンピュータは、例えば、タッチパネル部310および筐体320を有しており、タッチパネル部310が上記表示装置3により構成されている。
<適用例4>
図11A,11Bは、デジタルスチルカメラの外観構成を表しており、図11Aが前面、図8Bが後面を示している。このデジタルスチルカメラは、例えば、フラッシュ用の発光部410と、表示部420と、メニュースイッチ430と、シャッターボタン440とを備えている。表示部420が表示装置3により構成される。
図11A,11Bは、デジタルスチルカメラの外観構成を表しており、図11Aが前面、図8Bが後面を示している。このデジタルスチルカメラは、例えば、フラッシュ用の発光部410と、表示部420と、メニュースイッチ430と、シャッターボタン440とを備えている。表示部420が表示装置3により構成される。
<適用例5>
図12は、ノート型パーソナルコンピュータの外観構成を表している。このノート型パーソナルコンピュータは、例えば、本体510と、文字等の入力操作用のキーボード520と、画像を表示する表示部530とを備えている。表示部530が表示装置3により構成される。
図12は、ノート型パーソナルコンピュータの外観構成を表している。このノート型パーソナルコンピュータは、例えば、本体510と、文字等の入力操作用のキーボード520と、画像を表示する表示部530とを備えている。表示部530が表示装置3により構成される。
<適用例6>
図13は、ビデオカメラの外観構成を表している。このビデオカメラは、例えば、本体部610と、その本体部610の前面に設けられた被写体撮影用のレンズ620と、撮影時のスタート/ストップスイッチ630と、表示部640とを備えている。表示部640が表示装置3により構成される。
図13は、ビデオカメラの外観構成を表している。このビデオカメラは、例えば、本体部610と、その本体部610の前面に設けられた被写体撮影用のレンズ620と、撮影時のスタート/ストップスイッチ630と、表示部640とを備えている。表示部640が表示装置3により構成される。
<適用例7>
図14A,14Bは、携帯電話機の外観構成を表している。図14Aは携帯電話機を閉じた状態の正面、左側面、右側面、上面および下面を示し、図14Bは携帯電話機を開いた状態の正面および側面を示している。この携帯電話機は、例えば、上部筐体710と下部筐体720とが連結部(ヒンジ部)730を介して連結されたものであり、ディスプレイ740と、サブディスプレイ750と、ピクチャーライト760と、カメラ770とを備えている。
図14A,14Bは、携帯電話機の外観構成を表している。図14Aは携帯電話機を閉じた状態の正面、左側面、右側面、上面および下面を示し、図14Bは携帯電話機を開いた状態の正面および側面を示している。この携帯電話機は、例えば、上部筐体710と下部筐体720とが連結部(ヒンジ部)730を介して連結されたものであり、ディスプレイ740と、サブディスプレイ750と、ピクチャーライト760と、カメラ770とを備えている。
次に、本技術の実施例について詳細に説明する。
(実験例1−1,2−1)
以下の手順により、白色(明表示用)の多孔質層(粒子含有繊維状構造体)を含むセルを調製した。
以下の手順により、白色(明表示用)の多孔質層(粒子含有繊維状構造体)を含むセルを調製した。
まず、繊維状構造体の構成材料としてポリメチルメタクリレート14gを準備し、これをN,N’−ジメチルホルムアミド86gに溶解させた。その後、この溶液70gに、非泳動粒子として一次粒径250nmの酸化チタン30gを加えてビーズミルで混合した。これにより繊維状構造体を形成するための紡糸溶液が得られた。次いで、この紡糸溶液をシリンジに入れ、駆動基板上で厚み70μm分の紡糸を行った。駆動基板には、所定パターンのITOからなる画素電極を設けた。紡糸には、電界紡糸装置(株式会社メック製NANON)を用いた。紡糸を行った後、駆動基板を75℃の真空オーブン中で乾燥させることにより、駆動基板上に多孔質層(非泳動粒子を保持した繊維状構造体)を形成した。
駆動基板上に多孔質層を形成した後、駆動基板から不要な多孔質層を除去した。具体的には、画素電極が設けられていない部分の多孔質層を除去した。対向基板として、板状部材にITOからなる対向電極を形成し、この対向基板上にスペーサを配置した。スペーサには、ビーズ(外径30μm)を含む光硬化性樹脂(積水化学工業株式会社製感光樹脂フォトレックA−400(登録商標))を描画したものを用い、これを駆動基板と重ねた際に多孔質層と重ならない位置に設けた。対向基板にスペーサを設けた後、これを多孔質層が形成された駆動基板と重ねた。このとき、スペーサにより、多孔質層を保持するようにして、画素電極および対向電極から多孔質層を離間させた。次いで、駆動基板と対向基板との間に、絶縁性液体を注入した。絶縁性液体にはイソパラフィン(エクソンモービル社製IsoparG)を用い、これに分散剤および電荷調整剤としてメトキシスルホニルオキシメタン(Lubrizol社製Solsperse17000)0.5%およびソルビタンラウリレート(Span20)1.5%を添加した。最後に、紫外線光を光硬化性樹脂に照射して、セルを完成させた。
(実験例1−2,2−2)
非泳動粒子として一次粒径250nmの酸化チタン30gに代え、一次粒径250nmの酸化チタン(小粒子)27gと一次粒径700nmの酸化チタン(大粒子)3gとを混合して用いたことを除き、実験例1−1,2−1と同様の手順でセルを作製した。小粒子、大粒子それぞれの重量比は、90wt%、10wt%である。
非泳動粒子として一次粒径250nmの酸化チタン30gに代え、一次粒径250nmの酸化チタン(小粒子)27gと一次粒径700nmの酸化チタン(大粒子)3gとを混合して用いたことを除き、実験例1−1,2−1と同様の手順でセルを作製した。小粒子、大粒子それぞれの重量比は、90wt%、10wt%である。
(実験例1−3,2−3)
非泳動粒子として一次粒径250nmの酸化チタン30gに代え、一次粒径250nmの酸化チタン(小粒子)24gと一次粒径700nmの酸化チタン(大粒子)6gとを混合して用いたことを除き、実験例1−1,2−1と同様の手順でセルを作製した。小粒子、大粒子それぞれの重量比は、80wt%、20wt%である。
非泳動粒子として一次粒径250nmの酸化チタン30gに代え、一次粒径250nmの酸化チタン(小粒子)24gと一次粒径700nmの酸化チタン(大粒子)6gとを混合して用いたことを除き、実験例1−1,2−1と同様の手順でセルを作製した。小粒子、大粒子それぞれの重量比は、80wt%、20wt%である。
(実験例1−4,2−4)
非泳動粒子として一次粒径250nmの酸化チタン30gに代え、一次粒径250nmの酸化チタン(小粒子)21gと一次粒径700nmの酸化チタン(大粒子)9gとを混合して用いたことを除き、実験例1−1,2−1と同様の手順でセルを作製した。小粒子、大粒子それぞれの重量比は、70wt%、30wt%である。
非泳動粒子として一次粒径250nmの酸化チタン30gに代え、一次粒径250nmの酸化チタン(小粒子)21gと一次粒径700nmの酸化チタン(大粒子)9gとを混合して用いたことを除き、実験例1−1,2−1と同様の手順でセルを作製した。小粒子、大粒子それぞれの重量比は、70wt%、30wt%である。
(実験例1−5、2−5)
非泳動粒子として一次粒径250nmの酸化チタン30gに代え、一次粒径250nmの酸化チタン(小粒子)18gと一次粒径700nmの酸化チタン(大粒子)12gとを混合して用いたことを除き、実験例1−1,2−1と同様の手順でセルを作製した。小粒子、大粒子それぞれの重量比は、60wt%、40wt%である。
非泳動粒子として一次粒径250nmの酸化チタン30gに代え、一次粒径250nmの酸化チタン(小粒子)18gと一次粒径700nmの酸化チタン(大粒子)12gとを混合して用いたことを除き、実験例1−1,2−1と同様の手順でセルを作製した。小粒子、大粒子それぞれの重量比は、60wt%、40wt%である。
(実験例1−6、2−6)
非泳動粒子として一次粒径250nmの酸化チタン30gに代え、一次粒径250nmの酸化チタン(小粒子)15gと一次粒径700nmの酸化チタン(大粒子)15gとを混合して用いたことを除き、実験例1−1,2−1と同様の手順でセルを作製した。小粒子、大粒子の重量比は、共に50wt%である。
非泳動粒子として一次粒径250nmの酸化チタン30gに代え、一次粒径250nmの酸化チタン(小粒子)15gと一次粒径700nmの酸化チタン(大粒子)15gとを混合して用いたことを除き、実験例1−1,2−1と同様の手順でセルを作製した。小粒子、大粒子の重量比は、共に50wt%である。
(実験例1−1〜1−6)
実験例1−1〜1−6のセルの光透過率を測定した結果を表1に示す。測定には、フィルメトリクス社製のF20−UVを使用し、波長範囲200nm〜1000nmでの光透過率を求めた。表1には、400nmでの光透過率の値を示した。
実験例1−1〜1−6のセルの光透過率を測定した結果を表1に示す。測定には、フィルメトリクス社製のF20−UVを使用し、波長範囲200nm〜1000nmでの光透過率を求めた。表1には、400nmでの光透過率の値を示した。
表1より、大粒子(粒径700nm)を全くふくんでいない実験例1−1のセルの光透過率が0.14%であるのに対し、大粒子の重量比が10wt%、20wt%、30wt%、40wt%へと増加するのにつれて、光透過率が徐々に下がっていることがわかる(実験例1−2〜1−5)。この光透過率の減少は、大粒子を含むことにより、非泳動粒子が絶縁性液体中で占める面積が増え、泳動粒子を効率よく隠蔽できることを表している。なお、大粒子の重量比が50%以上のセル(実験例1−6)では、非泳動粒子の体積が増加するため、繊維化(紡糸)が困難であり、光透過率を測定することができなかった。
(実験例2−1〜2−6)
上記実験例2−1〜2−6のセルの光反射率を測定した結果を表2に示す。測定には、分光光度計(エックスライト株式会社製 eye-one pro)を使用し、45°−0°リング照明で標準拡散板に対する基板法線方向の光反射率を測定した。
上記実験例2−1〜2−6のセルの光反射率を測定した結果を表2に示す。測定には、分光光度計(エックスライト株式会社製 eye-one pro)を使用し、45°−0°リング照明で標準拡散板に対する基板法線方向の光反射率を測定した。
表2より、大粒子の重量比が40wt%まで増加しても、多孔質層では高い光反射率が維持されることが確認できた(実験例2−1〜2−5)。即ち、非泳動粒子に大粒子が含まれていても、光散乱効率は低下せず、非泳動粒子の光学特性を保つことができる。なお、大粒子の重量比が50%以上のセル(実験例2−6)では、非泳動粒子の体積が増加するため、繊維化(紡糸)が困難であり、光反射率を測定することができなかった。
(実験例3−1)
以下の手順により、黒色(暗表示用)の泳動粒子および白色(明表示用)の多孔質層を用いて表示装置を作製した。
以下の手順により、黒色(暗表示用)の泳動粒子および白色(明表示用)の多孔質層を用いて表示装置を作製した。
まず、水酸化ナトリウム42.624gとケイ酸ナトリウム0.369gとを水43gに溶解させた後、この溶液を攪拌しながら複合酸化物微粒子(銅−鉄−マンガンの酸化物:大日精化工業株式会社製ダイピロキサイドカラーTM3550)5gを加えた。これを15分間攪拌した後、超音波攪拌(30℃〜35℃で15分間)を行った。次いで、この複合酸化物微粒子の分散液を90℃で加熱した後、0.22mol/cm3の硫酸15cm3(mL)と、ケイ酸ナトリウム6.5mgおよび水酸化ナトリウム1.3mgを溶解した水溶液7.5cm3とを2時間かけて滴下した。その後、これを室温まで冷却して1mol/cm3の硫酸1.8cm3を加え、遠心分離(3700rpmで30分間)およびデカンテーションを行った。続いて、このデカンテーション後の沈殿物をエタノールに再分散させ、遠心分離(3500rpmで30分間)およびデカンテーションを行った。この洗浄作業を2回繰り返して得られた沈殿物をボトルに入れ、このボトルにエタノール5cm3および水0.5cm3の混合液を加えて、超音波攪拌(1時間)を行った。これにより、シラン被覆複合酸化物粒子の分散溶液が得られた。
次に、水3cm3、エタノール30cm3およびN−[3−(トリメトキシシリル)プロピル]−N’−(4−ビニルベンジル)エチレンジアミン塩酸塩(40%メタノール溶液)4gを混合して7分間攪拌した溶液に、上記シラン被覆複合酸化物粒子分散溶液の全量を加えた。次いで、この混合液を10分間攪拌した後、遠心分離(3500rpmで30分間)およびデカンテーションを行った。その後、このデカンテーション後の沈殿物をエタノールに再分散させ、遠心分離(3500rpmで30分間)およびデカンテーションを行った。この洗浄作業を2回繰り返して得られた沈殿物を室温の減圧環境中で6時間、更に70℃の減圧環境中で2時間乾燥させることにより、固形物が得られた。
次に、この固形物にトルエン50cm3を加え、ロールミルで12時間攪拌した後、これを3つ口フラスコに移し、アクリル酸2−エチルヘキシル1.7gを加えて窒素気流下で20分間攪拌した。次いで、この混合液を50℃で20分間攪拌した後、これに、AIBN0.01gのトルエン溶液3cm3を加えて65℃で加熱した。続いて、この混合液を1時間攪拌した後、室温まで冷却し、酢酸エチルと共にボトルに流し入れた。このボトルを遠心分離(3500rpmで30分間)にかけ、デカンテーションを施した後、デカンテーション後の沈殿物を酢酸エチルに再分散させて、遠心分離(3500rpmで30分間)およびデカンテーションを行った。この酢酸エチルによる洗浄作業を3回繰り返した後、得られた沈殿物を室温の減圧環境中で12時間、更に70℃の減圧環境中で2時間乾燥させた。以上の工程により、重合体被覆顔料からなる黒色の泳動粒子が得られた。
泳動粒子を調製した後、分散剤および電荷調整剤としてメトキシスルホニルオキシメタン(Lubrizol社製Solsperse17000)0.5%およびソルビタンラウリレート(Span20)1.5%を含む絶縁性液体を準備した。絶縁性液体にはイソパラフィン(エクソンモービル社製IsoparG)を用いた。この溶液9.9gに上記泳動粒子0.1gを加え、ビーズミルで5分間攪拌した後、ジルコニアビーズ(直径0.03mm)を加え、ホモジナイザで4時間攪拌した。その後、ジルコニアビーズを取り除き、泳動粒子の平均粒径を測定すると、100nmであった。平均粒径の測定には、ゼータ電位計・粒径測定システムELSZ−2(大塚電子株式会社製)を使用した。
一方、多孔質層は上記実験例1−1,2−1と同様の手順で作製した。最後に、実験例1−1,2−1のセルで、駆動基板と対向基板との間に絶縁性液体のみを注入したのに代えて、上記泳動粒子を分散させた絶縁性液体を注入し、表示装置を完成させた。
(実験例3−2)
非泳動粒子として一次粒径250nmの酸化チタン30gに代え、一次粒径250nmの酸化チタン(小粒子)27gと一次粒径700nmの酸化チタン(大粒子)3gとを混合して用いたことを除き、実験例3−1と同様の手順で表示装置を作製した。小粒子、大粒子それぞれの重量比は、90wt%、10wt%である。
非泳動粒子として一次粒径250nmの酸化チタン30gに代え、一次粒径250nmの酸化チタン(小粒子)27gと一次粒径700nmの酸化チタン(大粒子)3gとを混合して用いたことを除き、実験例3−1と同様の手順で表示装置を作製した。小粒子、大粒子それぞれの重量比は、90wt%、10wt%である。
(実験例3−3)
非泳動粒子として一次粒径250nmの酸化チタン30gに代え、一次粒径250nmの酸化チタン(小粒子)24gと一次粒径700nmの酸化チタン(大粒子)6gとを混合して用いたことを除き、実験例3−1と同様の手順で表示装置を作製した。小粒子、大粒子それぞれの重量比は、80wt%、20wt%である。
非泳動粒子として一次粒径250nmの酸化チタン30gに代え、一次粒径250nmの酸化チタン(小粒子)24gと一次粒径700nmの酸化チタン(大粒子)6gとを混合して用いたことを除き、実験例3−1と同様の手順で表示装置を作製した。小粒子、大粒子それぞれの重量比は、80wt%、20wt%である。
(実験例3−4)
非泳動粒子として一次粒径250nmの酸化チタン30gに代え、一次粒径250nmの酸化チタン(小粒子)21gと一次粒径700nmの酸化チタン(大粒子)9gとを混合して用いたことを除き、実験例3−1と同様の手順で表示装置を作製した。小粒子、大粒子それぞれの重量比は、70wt%、30wt%である。
非泳動粒子として一次粒径250nmの酸化チタン30gに代え、一次粒径250nmの酸化チタン(小粒子)21gと一次粒径700nmの酸化チタン(大粒子)9gとを混合して用いたことを除き、実験例3−1と同様の手順で表示装置を作製した。小粒子、大粒子それぞれの重量比は、70wt%、30wt%である。
(実験例3−5)
非泳動粒子として一次粒径250nmの酸化チタン30gに代え、一次粒径250nmの酸化チタン(小粒子)18gと一次粒径700nmの酸化チタン(大粒子)12gとを混合して用いたことを除き、実験例3−1と同様の手順で表示装置を作製した。小粒子、大粒子それぞれの重量比は、60wt%、40wt%である。
非泳動粒子として一次粒径250nmの酸化チタン30gに代え、一次粒径250nmの酸化チタン(小粒子)18gと一次粒径700nmの酸化チタン(大粒子)12gとを混合して用いたことを除き、実験例3−1と同様の手順で表示装置を作製した。小粒子、大粒子それぞれの重量比は、60wt%、40wt%である。
(実験例3−6)
非泳動粒子として一次粒径250nmの酸化チタン30gに代え、一次粒径700nmの酸化チタン30gを用いたことを除き、実験例3−1と同様の手順で表示装置を作製した。
非泳動粒子として一次粒径250nmの酸化チタン30gに代え、一次粒径700nmの酸化チタン30gを用いたことを除き、実験例3−1と同様の手順で表示装置を作製した。
(実験例3−7)
非泳動粒子として一次粒径250nmの酸化チタン30gに代え、一次粒径250nmの酸化チタン(小粒子)27gと一次粒径400nmの酸化チタン(大粒子)3gとを混合して用いたことを除き、実験例3−1と同様の手順で表示装置を作製した。小粒子、大粒子それぞれの重量比は、90wt%、10wt%である。
非泳動粒子として一次粒径250nmの酸化チタン30gに代え、一次粒径250nmの酸化チタン(小粒子)27gと一次粒径400nmの酸化チタン(大粒子)3gとを混合して用いたことを除き、実験例3−1と同様の手順で表示装置を作製した。小粒子、大粒子それぞれの重量比は、90wt%、10wt%である。
(実験例3−8)
非泳動粒子として一次粒径250nmの酸化チタン30gに代え、一次粒径250nmの酸化チタン(小粒子)24gと一次粒径400nmの酸化チタン(大粒子)6gとを混合して用いたことを除き、実験例3−1と同様の手順で表示装置を作製した。小粒子、大粒子それぞれの重量比は、80wt%、20wt%である。
非泳動粒子として一次粒径250nmの酸化チタン30gに代え、一次粒径250nmの酸化チタン(小粒子)24gと一次粒径400nmの酸化チタン(大粒子)6gとを混合して用いたことを除き、実験例3−1と同様の手順で表示装置を作製した。小粒子、大粒子それぞれの重量比は、80wt%、20wt%である。
(実験例3−9)
非泳動粒子として一次粒径250nmの酸化チタン30gに代え、一次粒径250nmの酸化チタン(小粒子)21gと一次粒径400nmの酸化チタン(大粒子)9gとを混合して用いたことを除き、実験例3−1と同様の手順で表示装置を作製した。小粒子、大粒子それぞれの重量比は、70wt%、30wt%である。
非泳動粒子として一次粒径250nmの酸化チタン30gに代え、一次粒径250nmの酸化チタン(小粒子)21gと一次粒径400nmの酸化チタン(大粒子)9gとを混合して用いたことを除き、実験例3−1と同様の手順で表示装置を作製した。小粒子、大粒子それぞれの重量比は、70wt%、30wt%である。
(実験例3−10)
非泳動粒子として一次粒径250nmの酸化チタン30gに代え、一次粒径250nmの酸化チタン(小粒子)18gと一次粒径400nmの酸化チタン(大粒子)12gとを混合して用いたことを除き、実験例3−1と同様の手順で表示装置を作製した。小粒子、大粒子それぞれの重量比は、60wt%、40wt%である。
非泳動粒子として一次粒径250nmの酸化チタン30gに代え、一次粒径250nmの酸化チタン(小粒子)18gと一次粒径400nmの酸化チタン(大粒子)12gとを混合して用いたことを除き、実験例3−1と同様の手順で表示装置を作製した。小粒子、大粒子それぞれの重量比は、60wt%、40wt%である。
(実験例3−11)
非泳動粒子として一次粒径250nmの酸化チタン30gに代え、一次粒径400nmの酸化チタン30gを用いたことを除き、実験例3−1と同様の手順で表示装置を作製した。
非泳動粒子として一次粒径250nmの酸化チタン30gに代え、一次粒径400nmの酸化チタン30gを用いたことを除き、実験例3−1と同様の手順で表示装置を作製した。
(実験例3−12)
非泳動粒子として一次粒径250nmの酸化チタン30gに代え、一次粒径200nmの酸化チタン30gを用いたことを除き、実験例3−1と同様の手順で表示装置を作製した。
非泳動粒子として一次粒径250nmの酸化チタン30gに代え、一次粒径200nmの酸化チタン30gを用いたことを除き、実験例3−1と同様の手順で表示装置を作製した。
(実験例3−13)
非泳動粒子として一次粒径250nmの酸化チタン30gに代え、一次粒径200nmの酸化チタン(小粒子)27gと一次粒径700nmの酸化チタン(大粒子)3gとを混合して用いたことを除き、実験例3−1と同様の手順で表示装置を作製した。小粒子、大粒子それぞれの重量比は、90wt%、10wt%である。
非泳動粒子として一次粒径250nmの酸化チタン30gに代え、一次粒径200nmの酸化チタン(小粒子)27gと一次粒径700nmの酸化チタン(大粒子)3gとを混合して用いたことを除き、実験例3−1と同様の手順で表示装置を作製した。小粒子、大粒子それぞれの重量比は、90wt%、10wt%である。
(実験例3−14)
非泳動粒子として一次粒径250nmの酸化チタン30gに代え、一次粒径200nmの酸化チタン(小粒子)24gと一次粒径700nmの酸化チタン(大粒子)6gとを混合して用いたことを除き、実験例3−1と同様の手順で表示装置を作製した。小粒子、大粒子それぞれの重量比は、80wt%、20wt%である。
非泳動粒子として一次粒径250nmの酸化チタン30gに代え、一次粒径200nmの酸化チタン(小粒子)24gと一次粒径700nmの酸化チタン(大粒子)6gとを混合して用いたことを除き、実験例3−1と同様の手順で表示装置を作製した。小粒子、大粒子それぞれの重量比は、80wt%、20wt%である。
(実験例3−15)
非泳動粒子として一次粒径250nmの酸化チタン30gに代え、一次粒径200nmの酸化チタン(小粒子)21gと一次粒径700nmの酸化チタン(大粒子)9gとを混合して用いたことを除き、実験例3−1と同様の手順で表示装置を作製した。小粒子、大粒子それぞれの重量比は、70wt%、30wt%である。
非泳動粒子として一次粒径250nmの酸化チタン30gに代え、一次粒径200nmの酸化チタン(小粒子)21gと一次粒径700nmの酸化チタン(大粒子)9gとを混合して用いたことを除き、実験例3−1と同様の手順で表示装置を作製した。小粒子、大粒子それぞれの重量比は、70wt%、30wt%である。
(実験例3−16)
非泳動粒子として一次粒径250nmの酸化チタン30gに代え、一次粒径200nmの酸化チタン(小粒子)18gと一次粒径700nmの酸化チタン(大粒子)12gとを混合して用いたことを除き、実験例3−1と同様の手順で表示装置を作製した。小粒子、大粒子それぞれの重量比は、60wt%、40wt%である。
非泳動粒子として一次粒径250nmの酸化チタン30gに代え、一次粒径200nmの酸化チタン(小粒子)18gと一次粒径700nmの酸化チタン(大粒子)12gとを混合して用いたことを除き、実験例3−1と同様の手順で表示装置を作製した。小粒子、大粒子それぞれの重量比は、60wt%、40wt%である。
(実験例3−17)
非泳動粒子として一次粒径250nmの酸化チタン30gに代え、一次粒径200nmの酸化チタン(小粒子)15gと一次粒径700nmの酸化チタン(大粒子)15gとを混合して用いたことを除き、実験例3−1と同様の手順で表示装置を作製した。小粒子、大粒子の重量比は、共に50wt%である。
非泳動粒子として一次粒径250nmの酸化チタン30gに代え、一次粒径200nmの酸化チタン(小粒子)15gと一次粒径700nmの酸化チタン(大粒子)15gとを混合して用いたことを除き、実験例3−1と同様の手順で表示装置を作製した。小粒子、大粒子の重量比は、共に50wt%である。
(実験例3−1〜3−17)
これら実験例3−1〜3−17の表示装置の性能として、明表示時、暗表示時それぞれの光反射率(白反射率、黒反射率)および応答時間を調べた。この結果を表3に示す。
これら実験例3−1〜3−17の表示装置の性能として、明表示時、暗表示時それぞれの光反射率(白反射率、黒反射率)および応答時間を調べた。この結果を表3に示す。
白反射率および黒反射率は、表示装置に交流電圧(0.1Hzおよび15V)を1時間印加した後、分光光度計(エックスライト株式会社製eye-one pro)を用い、45°−0°リング照明で標準拡散板に対する基板法線方向の反射率を測定した。
応答時間は、明表示がなされた場合の輝度を1、暗表示がなされた場合の輝度を0として輝度の変化に要する時間から算出した。具体的には、表示装置に矩形波電界(15V)を印加しながら、輝度が0.1から0.9まで変化するのに要する時間と、電界印加を中止して0.9から0.1まで変化するのに要する時間との平均値を応答時間とした。応答時間の測定には、ファンクションジェネレータ(東洋テクニカ株式会社製)を使用した。
実験例3−1と、実験例3−2〜3−4とを比較すると、非泳動粒子が大粒子を含むことにより、白反射率(明表示時の反射率)が大きく向上することがわかる。即ち、大粒子が効果的に泳動粒子を隠蔽していることが確認できる。またこのとき、黒反射率(暗表示時の反射率)および応答速度は、非泳動粒子を小粒子のみで構成した場合(実験例3−1)と同程度に維持される。大粒子の粒径が400nmの場合(実験例3−7〜3−9)、および小粒子の粒径が200nmの場合の場合(実験例3−12〜3−15)であっても同様である。実験例3−4で黒反射率が、実験例3−9では白反射率および黒反射率が低下しているのは、小粒子に比べて大粒子の割合が増加するにつれて、非泳動粒子の分散性が低下することに起因するものと予想される。従って、大粒子の重量比は、電気泳動素子中での非泳動粒子の分散性が低下しない程度に抑えることが好ましい。
なお、実験例3−5,3−6,3−10,3−11,3−16,3−17では、非泳動粒子の体積が増加するため、繊維化(紡糸)が困難であり、白反射率および黒反射率が低下する。これら実験例3−5,3−6,3−10,3−11,3−16,3−17については、応答速度を測定することができなかった。
以上、実施の形態および実施例を挙げて本技術を説明したが、本技術は上記実施の形態等に限定されるものではなく、種々変形が可能である。例えば、上記実施の形態等では、非泳動粒子22が大粒子22Lおよび小粒子22Sを含む場合について説明したが、泳動粒子10が大粒子および小粒子を含むようにしてもよい。
また、上記実施の形態等では、互いに異なる光反射率を有する粒子の一方が非泳動粒子22である場合について説明したが、両方の粒子が泳動するようにしてもよい。
更に、本技術の電気泳動素子は、表示装置に限らず、他の電子機器に適用してもよい。
なお、本技術は以下のような構成も取ることができる。
(1)絶縁性液体中に、電界中で移動可能な第1粒子と、前記第1粒子と異なる光反射率を有すると共に、互いに一次粒径の異なる大粒子および小粒子を含む第2粒子とを備えた表示装置。
(2)前記大粒子の一次粒径は400nm以上である前記(1)に記載の表示装置。
(3)前記第2粒子は繊維状構造体に保持された非泳動粒子である前記(1)または(2)に記載の表示装置。
(4)前記大粒子の一次粒径は1000nm以下である前記(1)乃至(3)に記載の表示装置。
(5)前記大粒子の一次粒径は700nm以下である前記(1)乃至(4)に記載の表示装置。
(6)前記小粒子の一次粒径は400nm未満である前記(1)乃至(5)に記載の表示装置。
(7)前記小粒子の一次粒径は200nm以上である前記(1)乃至(6)に記載の表示装置。
(8)前記第2粒子の光反射率は前記第1粒子の光反射率よりも高く、前記第1粒子が暗表示、前記第2粒子および繊維状構造体が明表示を行う前記(3)に記載の表示装置。
(9)前記繊維状構造体の繊維径は50nm以上2000nm以下である前記(3)に記載の表示装置。
(10)前記繊維状構造体の平均孔径は0.1μm以上10μm以下である前記(3)に記載の表示装置。
(11)前記繊維状構造体は静電紡糸法により形成された前記(3)に記載の表示装置。
(12)前記第2粒子は、有機顔料,無機顔料,染料,炭素材料,金属材料,金属酸化物,ガラスおよび高分子材料のうちの少なくともいずれか1つにより構成されている前記(1)乃至(11)に記載の表示装置。
(13)表示装置を備え、前記表示装置は、絶縁性液体中に、電界中で移動可能な第1粒子と、前記第1粒子と異なる光反射率を有すると共に、互いに一次粒径の異なる大粒子および小粒子を含む第2粒子とを備えた電子機器。
(1)絶縁性液体中に、電界中で移動可能な第1粒子と、前記第1粒子と異なる光反射率を有すると共に、互いに一次粒径の異なる大粒子および小粒子を含む第2粒子とを備えた表示装置。
(2)前記大粒子の一次粒径は400nm以上である前記(1)に記載の表示装置。
(3)前記第2粒子は繊維状構造体に保持された非泳動粒子である前記(1)または(2)に記載の表示装置。
(4)前記大粒子の一次粒径は1000nm以下である前記(1)乃至(3)に記載の表示装置。
(5)前記大粒子の一次粒径は700nm以下である前記(1)乃至(4)に記載の表示装置。
(6)前記小粒子の一次粒径は400nm未満である前記(1)乃至(5)に記載の表示装置。
(7)前記小粒子の一次粒径は200nm以上である前記(1)乃至(6)に記載の表示装置。
(8)前記第2粒子の光反射率は前記第1粒子の光反射率よりも高く、前記第1粒子が暗表示、前記第2粒子および繊維状構造体が明表示を行う前記(3)に記載の表示装置。
(9)前記繊維状構造体の繊維径は50nm以上2000nm以下である前記(3)に記載の表示装置。
(10)前記繊維状構造体の平均孔径は0.1μm以上10μm以下である前記(3)に記載の表示装置。
(11)前記繊維状構造体は静電紡糸法により形成された前記(3)に記載の表示装置。
(12)前記第2粒子は、有機顔料,無機顔料,染料,炭素材料,金属材料,金属酸化物,ガラスおよび高分子材料のうちの少なくともいずれか1つにより構成されている前記(1)乃至(11)に記載の表示装置。
(13)表示装置を備え、前記表示装置は、絶縁性液体中に、電界中で移動可能な第1粒子と、前記第1粒子と異なる光反射率を有すると共に、互いに一次粒径の異なる大粒子および小粒子を含む第2粒子とを備えた電子機器。
1・・・絶縁性液体、10・・・泳動粒子、11・・・電気泳動素子、20・・・多孔質層、21・・・繊維状構造体、22・・・非泳動粒子、22L・・・大粒子、22S・・・小粒子、23・・・細孔、30・・・駆動基板、31,41・・・板状部材、32・・・TFT、33・・・保護層、34・・・平坦化絶縁層、35・・・画素電極、40・・・対向基板、42・・・対向電極、60・・・スペーサ。
Claims (13)
- 絶縁性液体中に、
電界中で移動可能な第1粒子と、
前記第1粒子と異なる光反射率を有すると共に、互いに一次粒径の異なる大粒子および小粒子を含む第2粒子と
を備えた表示装置。 - 前記大粒子の一次粒径は400nm以上である
請求項1に記載の表示装置。 - 前記第2粒子は繊維状構造体に保持された非泳動粒子である
請求項2に記載の表示装置。 - 前記大粒子の一次粒径は1000nm以下である
請求項2に記載の表示装置。 - 前記大粒子の一次粒径は700nm以下である
請求項2に記載の表示装置。 - 前記小粒子の一次粒径は400nm未満である
請求項1に記載の表示装置。 - 前記小粒子の一次粒径は200nm以上である
請求項6に記載の表示装置。 - 前記第2粒子の光反射率は前記第1粒子の光反射率よりも高く、
前記第1粒子が暗表示、前記第2粒子および繊維状構造体が明表示を行う
請求項3に記載の表示装置。 - 前記繊維状構造体の繊維径は50nm以上2000nm以下である
請求項3に記載の表示装置。 - 前記繊維状構造体の平均孔径は0.1μm以上10μm以下である
請求項3に記載の表示装置。 - 前記繊維状構造体は静電紡糸法により形成された
請求項3に記載の表示装置。 - 前記第2粒子は、有機顔料,無機顔料,染料,炭素材料,金属材料,金属酸化物,ガラスおよび高分子材料のうちの少なくともいずれか1つにより構成されている
請求項1に記載の表示装置。 - 表示装置を備え、
前記表示装置は、
絶縁性液体中に、
電界中で移動可能な第1粒子と、
前記第1粒子と異なる光反射率を有すると共に、互いに一次粒径の異なる大粒子および小粒子を含む第2粒子とを備えた
電子機器。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013131398A JP2014209159A (ja) | 2013-03-26 | 2013-06-24 | 表示装置および電子機器 |
CN201410100431.5A CN104076570B (zh) | 2013-03-26 | 2014-03-18 | 电泳显示装置、显示部和电子设备 |
US14/222,120 US9417500B2 (en) | 2013-03-26 | 2014-03-21 | Display unit and electronic apparatus |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013063728 | 2013-03-26 | ||
JP2013063728 | 2013-03-26 | ||
JP2013131398A JP2014209159A (ja) | 2013-03-26 | 2013-06-24 | 表示装置および電子機器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014209159A true JP2014209159A (ja) | 2014-11-06 |
Family
ID=51597932
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013131398A Pending JP2014209159A (ja) | 2013-03-26 | 2013-06-24 | 表示装置および電子機器 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US9417500B2 (ja) |
JP (1) | JP2014209159A (ja) |
CN (1) | CN104076570B (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017073169A1 (ja) * | 2015-10-28 | 2017-05-04 | ソニー株式会社 | 電気泳動素子、表示装置および電子機器 |
Family Cites Families (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005049657A (ja) * | 2003-07-29 | 2005-02-24 | Tdk Corp | 表示装置 |
JP2005107146A (ja) * | 2003-09-30 | 2005-04-21 | Dainippon Ink & Chem Inc | 電気泳動型表示装置 |
JP2005128143A (ja) * | 2003-10-22 | 2005-05-19 | Dainippon Ink & Chem Inc | 電気泳動型表示装置 |
JP4049202B1 (ja) * | 2006-11-10 | 2008-02-20 | 富士ゼロックス株式会社 | 表示媒体、表示装置および表示方法 |
US7499211B2 (en) * | 2006-12-26 | 2009-03-03 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Display medium and display device |
JP2009003179A (ja) * | 2007-06-21 | 2009-01-08 | Fuji Xerox Co Ltd | 表示媒体、表示装置、及び表示プログラム |
JP5083095B2 (ja) * | 2007-08-10 | 2012-11-28 | 富士ゼロックス株式会社 | 画像表示媒体及び画像表示装置 |
JP5741829B2 (ja) * | 2010-06-18 | 2015-07-01 | ソニー株式会社 | 電気泳動素子、表示装置および電子機器 |
JP2012093384A (ja) * | 2010-10-22 | 2012-05-17 | Seiko Epson Corp | 表示シート、表示装置および電子機器 |
-
2013
- 2013-06-24 JP JP2013131398A patent/JP2014209159A/ja active Pending
-
2014
- 2014-03-18 CN CN201410100431.5A patent/CN104076570B/zh not_active Expired - Fee Related
- 2014-03-21 US US14/222,120 patent/US9417500B2/en active Active
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017073169A1 (ja) * | 2015-10-28 | 2017-05-04 | ソニー株式会社 | 電気泳動素子、表示装置および電子機器 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US9417500B2 (en) | 2016-08-16 |
US20140293401A1 (en) | 2014-10-02 |
CN104076570B (zh) | 2017-08-11 |
CN104076570A (zh) | 2014-10-01 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5741829B2 (ja) | 電気泳動素子、表示装置および電子機器 | |
JP5884659B2 (ja) | 電気泳動素子および表示装置 | |
JP6176252B2 (ja) | 電気泳動素子、表示装置および電子機器 | |
JP5609700B2 (ja) | 電気泳動素子および表示装置 | |
JP2012198417A (ja) | 電気泳動素子、表示装置および電子機器 | |
JP5741122B2 (ja) | 電気泳動素子、表示装置および電子機器 | |
JP5942394B2 (ja) | 電気泳動素子および表示装置 | |
JP5880295B2 (ja) | 電気泳動素子の製造方法 | |
JP5900179B2 (ja) | 電気泳動素子および表示装置 | |
JP6127924B2 (ja) | 表示装置および電子機器 | |
JP5673269B2 (ja) | 電気泳動素子、表示装置および電子機器 | |
WO2013054665A1 (ja) | 表示装置およびその駆動方法、ならびに電子機器 | |
JP5966885B2 (ja) | 電気泳動素子および表示装置 | |
US9869920B2 (en) | Display unit and electronic apparatus | |
JP5942776B2 (ja) | 電気泳動素子および表示装置 | |
JP2014209159A (ja) | 表示装置および電子機器 | |
JP5817464B2 (ja) | 電気泳動素子および表示装置 | |
JP2015191037A (ja) | 表示装置および電子機器 | |
JP2012173602A (ja) | 電気泳動素子および表示装置 | |
JP2012194366A (ja) | 電気泳動素子、表示装置および電子機器 | |
JP2015197491A (ja) | 表示装置および電子機器 | |
WO2015141303A1 (ja) | 表示装置および表示装置の製造方法ならびに電子機器 |