JP2012194366A - 電気泳動素子、表示装置および電子機器 - Google Patents

電気泳動素子、表示装置および電子機器 Download PDF

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Atsuto Yasui
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綾 首藤
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Abstract

【課題】高コントラストおよび高速応答を実現可能な表示装置を提供する。
【解決手段】電気泳動素子は、絶縁性液体中に、泳動粒子と、その泳動粒子とは光学的反射特性が異なる非泳動粒子を含む繊維状構造体により形成された多孔質層とを備える。絶縁性液体は、溶解パラメータの値が異なる2種類の成分を含む。繊維状構造体の溶解パラメータの値は泳動粒子の粒子表面の溶解パラメータの値よりも大きいと共に、泳動粒子の粒子表面の溶解パラメータの値は2種類の成分の溶解パラメータの値よりも大きい。
【選択図】図3

Description

本技術は、泳動粒子および多孔質層を含む電気泳動素子、その電気泳動素子を用いた表示装置、ならびにその表示装置を用いた電子機器に関する。
近年、携帯電話機または携帯情報端末機器(PDA)などの多様な電子機器の普及に伴い、低消費電力で高品位画質の表示装置(ディスプレイ)に関する需要が高まっている。中でも、最近では、電子書籍の配信事業の誕生に伴い、文字情報を長時間読むことを目的とした読書用途の電子書籍端末が注目されているため、その用途に適した表示品位を有するディスプレイが望まれている。
読書用途のディスプレイとしては、コレステリック液晶ディスプレイ、電子泳動型ディスプレイ、電気酸化還元型ディスプレイまたはツイストボール型ディスプレイなどが提案されているが、中でも、反射型に分類されるディスプレイが好ましい。紙と同様に外光の反射(散乱)を利用して明表示するため、その紙に近い表示品位が得られるからである。また、バックライトが不要であるため、消費電力が抑えられるからである。
反射型ディスプレイの有力候補は、電気泳動現象を利用して明暗(コントラスト)を生じさせる電気泳動型ディスプレイである。低消費電力であると共に高速応答性に優れているからである。そこで、電気泳動型ディスプレイの表示方法について、さまざまな検討がなされている。
具体的には、絶縁性液体中に光学的反射特性および極性が異なる2種類の荷電粒子を分散させて、電界により極性の違いを利用して各荷電粒子を移動させる方法が提案されている(例えば、特許文献1,2参照。)。この方法では、電界に応じて2種類の荷電粒子の分布が変化するため、光学的反射特性の違いを利用してコントラストが生じる。
また、絶縁性液体中に荷電粒子を分散させると共に、その荷電粒子とは光学的反射特性が異なる多孔質層を配置して、電界により多孔質層の細孔を経由して荷電粒子を移動させる方法が提案されている(例えば、特許文献3〜6参照。)。この多孔質層としては、レーザを用いた穴開け加工により細孔が形成された高分子フィルムや、合成繊維などにより編まれた布や、連泡多孔性高分子などが用いられている。この方法では、電界に応じて荷電粒子の分布が変化するため、光学的反射特性の違いを利用してコントラストが生じる。
特公昭50−015115号公報 特許第4188091号明細書 特開2005−107146号公報 特公昭50−015120号公報 特開2005−128143号公報 特開2002−244163号公報
電気泳動型ディスプレイについてさまざまな表示方法が提案されているにもかかわらず、その表示品位は未だ十分であるとは言えず、今後のカラー化および動画表示などへの展開を考えると、コントラストおよび応答速度に関してさらなる性能向上が必要である。
本技術はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、高コントラストおよび高速応答を実現可能な電気泳動素子、表示装置および電子機器を提供することにある。
本技術の電気泳動素子は、絶縁性液体中に、泳動粒子と、その泳動粒子とは光学的反射特性が異なる非泳動粒子を含む繊維状構造体により形成された多孔質層とを備えたものである。この絶縁性液体は、溶解パラメータの値が異なる2種類の成分を含んでいる。また、繊維状構造体の溶解パラメータの値は泳動粒子の粒子表面の溶解パラメータの値よりも大きいと共に、泳動粒子の粒子表面の溶解パラメータの値は2種類の成分の溶解パラメータの値よりも大きい。
本技術の表示装置は、少なくとも一方が光透過性を有する一対の基体の間に、上記した本技術の電気泳動素子を有するものである。また、本技術の電子機器は、上記した本技術の表示装置を備えたものである。
「光学的反射特性」とは、いわゆる光(外光)の反射率である。泳動粒子の光学的反射特性と非泳動粒子の光学的反射特性とが異なっているのは、その特性の違いを利用してコントラストを生じさせるためである。
「溶解パラメータの値」とは、ヒルデブラント(Hildebrand)の正則溶液論により定義される値であり、SP(Solubility Parameter)値と呼ばれている。以下では、溶解パラメータの値を「SP値」ともいう。このSP値は、1cm3 の液体が蒸発するために必要な蒸発熱の平方根(cal/cm3 1/2 から求められ、具体的には、SP値=(E/V)1/2 (Eはモル凝集エネルギー、Vはモル体積である。)という計算式により算出される。ただし、1モル当たりの蒸発エンタルピーについては、原子または官能基について加成性を示すことが仮定される。このため、分子のSPは、その分子を構成する原子および官能基のSP値の総和で表される。なお、ヒルデブラントの正則溶液論に関する詳細は、下記の文献1に記載されていると共に、原子または官能基のSP値に関する詳細は、下記の文献2に記載されている。
文献1:Hildebrand J.H. ,Scott R.L.,”Solubility of Non-Electrolytes”,3rd ed. 1976年,J.wiley &Sons 334
文献2:山本秀樹,”SP値 基礎・応用と計算方法”,2005年,情報機構
泳動粒子のSP値を特定するために「粒子表面のSP値」に着目しているのは、実質的な泳動粒子のSP値は粒子表面に存在する原子または官能基の種類により決定されるからである。より具体的には、泳動粒子が炭素材料などの粉末(粒子)である場合のSP値は、その粉末の表面に存在する原子または官能基により決定される。一方、上記した粒子が高分子材料などにより被覆処理されている場合のSP値は、その被覆層(高分子材料など)の表面に存在する原子または官能基により決定される。上記したように、複数の種類の原子または官能基が存在する場合には、それらのSP値の総和により泳動粒子の粒子表面のSP値が決定される。
本技術の電気泳動素子、表示装置または電子機器によれば、絶縁性液体は溶解パラメータの値が異なる2種類の成分を含んでいる。また、繊維状構造体の溶解パラメータの値は泳動粒子の粒子表面の溶解パラメータの値よりも大きいと共に、泳動粒子の粒子表面の溶解パラメータの値は2種類の成分の溶解パラメータの値よりも大きい。よって、高コントラストおよび高速応答を実現できる。
本技術の一実施形態の電気泳動素子の構成を表す断面図である。 電気泳動素子の構成を拡大して表す平面図である。 電気泳動素子を用いた表示装置の構成を表す断面図である。 表示装置の動作を説明するための断面図である。 表示装置を用いた電子ブックの構成を表す斜視図である。 表示装置を用いたテレビジョン装置の構成を表す斜視図である。 表示装置を用いたデジタルスチルカメラの構成を表す斜視図である。 表示装置を用いたパーソナルコンピュータの外観を表す斜視図である。 表示装置を用いたビデオカメラの外観を表す斜視図である。 表示装置を用いた携帯電話機の構成を表す平面図である。
以下、本技術の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、説明する順序は、下記の通りである。

1.電気泳動素子
2.電気泳動素子の適用例(表示装置)
3.表示装置の適用例(電子機器)
<1.電気泳動素子>
まず、本技術の一実施形態の電気泳動素子の構成について説明する。図1は、電気泳動素子の断面構成を表しており、図2は、図1に示した電気泳動素子の主要部の平面構成を拡大している。
[電気泳動素子の全体構成]
本技術の電気泳動素子は、電気泳動現象を利用してコントラストを生じさせるものであり、図1および図2に示したように、絶縁性液体1中に泳動粒子10および多孔質層20を備えている。この多孔質層20は、泳動粒子10とは光学的反射特性が異なる非泳動粒子22を含む繊維状構造体21により形成されており、複数の細孔23を有している。
[絶縁性液体]
絶縁性液体1は、溶解パラメータの値(SP値)が異なる2種類の成分を含んでいる。この2種類の成分は、第1成分およびそれよりもSP値が小さい第2成分である。ただし、第1および第2成分のSP値は、いずれも繊維状構造体21のSP値および泳動粒子10のSP値よりも小さくなっている。なお、SP値の定義は、上記した通りである。
第1および第2成分のSP値が繊維状構造体21のSP値よりも小さいのは、泳動粒子10が繊維状構造体21に吸着しにくくなるからである。また、第1および第2成分のSP値が泳動粒子10のSP値よりも小さいのは、絶縁性液体1中で泳動粒子10が分散しやすくなるため、その泳動粒子10が絶縁性液体1中を移動しやすくなるからである。よって、第1および第2成分のSP値と繊維状構造体21のSP値との差はできるだけ大きいことが好ましい。このことは、第1および第2成分のSP値と泳動粒子10のSP値との差についても同様である。
絶縁性液体1がSP値の異なる2種類の成分を含んでいるのは、いずれか一方の成分だけを含んでいる場合と比較して、絶縁性液体1中における泳動粒子10の分散性を確保しつつ、その泳動粒子10が繊維状構造体21に接近しにくくなるからである。これにより、泳動粒子10が繊維状構造体21に吸着しにくくなると共に絶縁性液体1中を移動しやすくなる。
第1および第2成分は、例えば、いずれも有機溶媒などの非水溶媒である。第2成分のSP値が第1成分のSP値よりも小さくなるような関係を有していれば、その第1および第2成分の種類は、特に限定されない。
中でも、第1成分は、炭素(C)および水素(H)を構成元素とする液体(炭化水素)であることが好ましい。高い相溶性が得られると共に、泳動粒子10の分散性などに優れているからである。この第1成分は、例えば、パラフィンまたはイソパラフィンなどである。ただし、第1成分は、上記した非水溶媒の1種類だけでもよいし、2種類以上の混合物でもよい。
ここで、第1成分の種類およびそのSP値に関する具体例を挙げると、n−ヘキサン(SP値=7.3)、酢酸ブチル(SP値=8.5)、キシレン(SP値=8.8)、またはトルエン(SP値=8.8)などである。この他、市販の製品として、エクソンモービル社製のイソパラフィン(IsoparG :SP値=7.2)なども挙げられる。
一方、第2成分は、炭素、水素、酸素(O)およびハロゲンのうちの少なくとも炭素およびハロゲンを構成元素として含む液体であることが好ましい。ハロゲンを含むと、そのハロゲンを含まない場合よりもSP値が小さくなる傾向にあるため、絶縁性液体1全体のSP値が低下するからである。また、ハロゲンと共に炭素を含む非水溶媒は、同様に炭素を含む第1成分との相溶性に優れているからである。ハロゲンは、例えば、フッ素(F)、塩素(Cl)、臭素(Br)およびヨウ素(I)のうちの少なくとも1種である。この第2成分の具体例は、炭素およびハロゲンを構成元素とするハロゲン化パラフィンまたはハロゲン化イロパラフィンなどである。この他、炭素、酸素およびハロゲンを構成元素とするハロゲン化エーテルでもよい。ハロゲン化パラフィンとは、パラフィンのうちの少なくとも一部の水素がハロゲンにより置換されたものであり、ハロゲン化イソパラフィンおよびハロゲン化エーテルについても同様である。ただし、第2成分は、上記した非水溶媒の1種類だけでもよいし、2種類以上の混合物でもよい。
ここで、第2成分の種類およびそのSPに関する具体例を挙げると、市販の製品としては、ハロゲン化エーテルである住友スリーエム株式会社製のノベックHFE7100 (SP値=6.1)、ノベックHFE7200 (SP値=6.2)、ノベックHFE7300 (SP値=6.1)、またはノベックHFE7600 (SP値=6.4)などである。また、三フッ化塩化エチレンの低重合物であるダイキン工業株式会社製のダイフロイル#1(SP値=6.5)などである。この低重合物(ダイフロイル#1)の分子量は、任意でよい。具体的な化学式は、ノベックHFE7100 がC4 9 −O−CH3 、ノベックHFE7200 がC4 9 −O−C2 5 、ノベックHFE7300 がC6 13−O−CH3 、ノベックHFE7600 がC3 HF6 −CH(CH3 )−O−C3 HF6 、ダイフロイル#1が−(CF2 −CFCl)n −(nは整数)である。
第1および第2成分の混合比は、特に限定されないが、中でも、第2成分の割合は第1成分の割合よりも少ないことが好ましい。第2成分の割合が多すぎると、コントラストの均一性などの低下を招く可能性があるからである。このため、絶縁性液体1中における第2成分の含有量は、20重量%以下であることが好ましい。コントラストの均一性を維持しつつ、絶縁性液体1全体のSP値を低下させることができるからである。これにより、繊維状構造体21のSP値と絶縁性液体1全体のSP値との差が大きくなる。
なお、絶縁性液体1は、第1および第2成分と共に、1種類または2種類以上の第3成分を含んでいてもよい。この第3成分の種類は、上記した第1および第2成分のSP値と繊維状構造体21および泳動粒子10のSP値との関係に大きな影響を与えないものであれば、特に限定されない。
絶縁性液体1全体のSP値は、できるだけ小さいことが好ましい。上記したように、絶縁性液体1全体のSP値と繊維状構造体21および泳動粒子10のSP値との差が大きくなるからである。また、絶縁性液体1の粘度および屈折率は、できるだけ低いことが好ましい。泳動粒子10の移動性(応答速度)が向上すると共に、それに応じて泳動粒子10を移動させるために必要なエネルギー(消費電力)が少なくて済むからである。また、絶縁性液体1の屈折率と多孔質層20の屈折率との差が大きくなるため、その多孔質層20の光反射率が高くなるからである。
なお、絶縁性液体1は、必要に応じて、各種材料を含んでいてもよい。この材料は、例えば、着色剤、電荷制御剤、分散安定剤、粘度調製剤、界面活性剤または樹脂などである。
[泳動粒子]
泳動粒子10は、絶縁性液体1中に分散されている。この泳動粒子10は、絶縁性液体1中を電気的に泳動する1または2以上の荷電粒子(電気泳動粒子)であり、電界に応じて多孔質層20の細孔23を通過して移動可能である。また、泳動粒子10は、例えば、有機顔料、無機顔料、染料、炭素材料、金属材料、金属酸化物、ガラスまたは高分子材料(樹脂)などの粒子(粉末)のいずれか1種類または2種類以上である。なお、泳動粒子10は、上記した粒子を含む樹脂固形分の粉砕粒子またはカプセル粒子などでもよい。ただし、炭素材料、金属材料、金属酸化物、ガラスまたは高分子材料に該当する材料は、有機顔料、無機顔料または染料に該当する材料から除かれることとする。
有機顔料は、例えば、アゾ系顔料、メタルコンプレックスアゾ系顔料、ポリ縮合アゾ系顔料、フラバンスロン系顔料、ベンズイミダゾロン系顔料、フタロシアニン系顔料、キナクリドン系顔料、アントラキノン系顔料、ペリレン系顔料、ペリノン系顔料、アントラピリジン系顔料、ピランスロン系顔料、ジオキサジン系顔料、チオインジゴ系顔料、イソインドリノン系顔料、キノフタロン系顔料またはインダンスレン系顔料などである。無機顔料は、例えば、亜鉛華、アンチモン白、カーボンブラック、鉄黒、硼化チタン、ベンガラ、マピコエロー、鉛丹、カドミウムエロー、硫化亜鉛、リトポン、硫化バリウム、セレン化カドミウム、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、クロム酸鉛、硫酸鉛、炭酸バリウム、鉛白またはアルミナホワイトなどである。染料は、例えば、ニグロシン系染料、アゾ系染料、フタロシアニン系染料、キノフタロン系染料、アントラキノン系染料またはメチン系染料などである。炭素材料は、例えば、カーボンブラックなどである。金属材料は、例えば、金、銀または銅などである。金属酸化物は、例えば、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、チタン酸バリウム、チタン酸カリウム、銅−クロム酸化物、銅−マンガン酸化物、銅−鉄−マンガン酸化物、銅−クロム−マンガン酸化物または銅−鉄−クロム酸化物などである。高分子材料は、例えば、可視光領域に光吸収域を有する官能基が導入された高分子化合物などである。このように可視光領域に光吸収域を有する高分子化合物であれば、その種類は特に限定されない。
絶縁性液体1中における泳動粒子10の含有量(濃度)は、特に限定されないが、例えば、0.1重量%〜10重量%である。泳動粒子10の遮蔽(隠蔽)性および移動性が確保されるからである。この場合には、0.1重量%よりも少ないと、泳動粒子10が多孔質層20を遮蔽しにくくなる可能性がある。一方、10重量%よりも多いと、泳動粒子10の分散性が低下するため、その泳動粒子10が泳動しにくくなり、場合によっては凝集する可能性がある。
この泳動粒子10は、任意の光学的反射特性(光反射率)を有している。泳動粒子10の光反射率は、特に限定されないが、少なくとも泳動粒子10が多孔質層20を遮蔽可能となるように設定されることが好ましい。泳動粒子10の光反射率と多孔質層20の光反射率との違いを利用してコントラストを生じさせるためである。
ここで、泳動粒子10の具体的な形成材料は、例えば、コントラストを生じさせるために泳動粒子10が担う役割に応じて選択される。具体的には、泳動粒子10により明表示する場合の材料は、例えば、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、チタン酸バリウムまたはチタン酸カリウムなどの金属酸化物であり、中でも、酸化チタンなどが好ましい。電気化学的安定性および分散性などに優れていると共に、高い反射率が得られるからである。一方、泳動粒子10により暗表示する場合の材料は、例えば、炭素材料または金属酸化物などであり、中でも、炭素材料が好ましい。優れた電気化学的安定性、移動性および光吸収性が得られるからである。炭素材料は、例えば、カーボンブラックなどであり、金属酸化物は、例えば、銅−クロム酸化物、銅−マンガン酸化物、銅−鉄−マンガン酸化物、銅−クロム−マンガン酸化物または銅−鉄−クロム酸化物などである。
泳動粒子10により明表示する場合、外部から視認される泳動粒子10の色は、コントラストを生じさせることができれば特に限定されないが、中でも、白色に近い色が好ましく、白色がより好ましい。一方、泳動粒子10により暗表示する場合、外部から視認される泳動粒子10の色は、コントラストを生じさせることができれば特に限定されないが、中でも、黒色に近い色が好ましく、黒色がより好ましい。いずれの場合でも、コントラストが高くなるからである。
なお、泳動粒子10は、絶縁性液体1中で長期間に渡って分散および帯電しやすいことが好ましい。このため、静電反発により泳動粒子10を分散させるために分散剤(または電荷調整剤)を用いたり、泳動粒子10に表面処理を施してもよく、両者を併用してもよい。
分散剤は、例えば、Lubrizol社製のSolsperse シリーズ、BYK-Chemie社製のBYK シリーズまたはAnti-Terra シリーズ、あるいはICI Americas 社製Spanシリーズなどである。
表面処理は、例えば、ロジン処理、界面活性剤処理、顔料誘導体処理、カップリング剤処理、グラフト重合処理またはマイクロカプセル化処理などである。中でも、グラフト重合処理、マイクロカプセル化処理またはそれらの組み合わせが好ましい。長期間の分散安定性などが得られるからである。
表面処理用の材料は、例えば、泳動粒子10の表面に吸着可能な官能基と重合性官能基とを有する材料(吸着性材料)などである。吸着可能な官能基の種類は、泳動粒子10の形成材料に応じて決定される。一例を挙げると、カーボンブラックなどの炭素材料に対しては4−ビニルアニリンなどのアニリン誘導体であり、金属酸化物に対してはメタクリル酸3−(トリメトキシシリル)プロピルなどのオルガノシラン誘導体である。重合性官能基は、例えば、ビニル基、アクリル基、メタクリル基などである。
また、表面処理用の材料は、例えば、重合性官能基が導入された泳動粒子10の表面にグラフト可能な材料(グラフト性材料)である。このグラフト性材料は、重合性官能基と、絶縁性液体1中に分散可能であると共に立体障害により分散性を保持可能な分散用官能基とを有していることが好ましい。重合性官能基の種類は、吸着性材料について説明した場合と同様である。分散用官能基は、例えば、絶縁性液体1がパラフィンである場合には分岐状のアルキル基などである。グラフト性材料を重合およびグラフトさせるためには、例えば、アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)などの重合開始剤を用いればよい。
参考までに、上記したように絶縁性液体1中に泳動粒子10を分散させる方法の詳細については、「超微粒子の分散技術とその評価〜表面処理・微粉砕と気中/液中/高分子中の分散安定化〜(サイエンス&テクノロジー社)」などの書籍に掲載されている。
この泳動粒子10の粒子表面のSP値は、繊維状構造体21のSP値よりも小さくなっていると共に、絶縁性液体1(第1および第2成分)のSP値よりも大きくなっている。上記したように、絶縁性液体1中に泳動粒子10が分散しやすくなるため、その泳動粒子10が絶縁性液体1中を移動しやすくなるからである。よって、泳動粒子10の粒子表面のSP値と繊維状構造体21のSP値との差は、できるだけ大きいことが好ましい。
泳動粒子10のSP値を特定するために「粒子表面のSP値」に着目しているのは、上記したように、泳動粒子のSP値は粒子表面に存在する原子または官能基の種類により実質的に決定されるからである。
[多孔質層]
多孔質層20は、図2に示したように、繊維状構造体21により形成された3次元立体構造物(不織布のような不規則なネットワーク構造物)である。この多孔質層20は、繊維状構造体21が存在していない箇所に、泳動粒子10が移動するための複数の隙間(細孔23)を有している。なお、図1では、多孔質層20の構成を簡略化している。
繊維状構造体21には、1または2以上の非泳動粒子22が含まれており、その非泳動粒子22は、繊維状構造体21により保持されている。3次元立体構造物である多孔質層20では、1本の繊維状構造体21がランダムに絡み合っていてもよいし、複数本の繊維状構造体21が集合してランダムに重なっていてもよいし、両者が混在していてもよい。繊維状構造体21が複数本である場合、各繊維状構造体21は、1または2以上の非泳動粒子22を保持していることが好ましい。なお、図2では、複数本の繊維状構造体21により多孔質層20が形成されている場合を示している。
多孔質層20が繊維状構造体21により形成された3次元立体構造物であるのは、その不規則な立体構造により外光が乱反射(多重散乱)されやすいからである。これにより、多孔質層20の光反射率が高くなると共に、その高い光反射率を得るために多孔質層20が薄くて済む。このため、コントラストが高くなると共に、泳動粒子10を移動させるために必要なエネルギーが少なくなる。また、細孔23の平均孔径が大きくなると共にその数が多くなるため、泳動粒子10が細孔23を移動しやすくなる。これらのことから、泳動粒子10が移動するために必要な時間が短くなると共に、その泳動粒子10を移動させるために必要なエネルギーもより少なくなる。
繊維状構造体21に非泳動粒子22が含まれているのは、外光がより乱反射しやすくなるため、多孔質層20の光反射率がより高くなるからである。これにより、コントラストがより高くなる。
繊維状構造体21は、繊維径(直径)に対して長さが十分に大きい繊維状物質である。この繊維状構造体21は、例えば、高分子材料または無機材料などのいずれか1種類または2種類以上により形成されており、他の材料により形成されていてもよい。高分子材料は、例えば、ナイロン、ポリ乳酸、ポリアミド、ポリイミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリアクリロニトリル、ポリエチレンオキシド、ポリビニルカルバゾール、ポリビニルクロライド、ポリウレタン、ポリスチレン、ポリビニルアルコール、ポリサルフォン、ポリビニルピロリドン、ポリビニリデンフロリド、ポリヘキサフルオロプロピレン、セルロースアセテート、コラーゲン、ゼラチン、キトサンまたはそれらのコポリマーなどである。無機材料は、例えば、酸化チタンなどである。中でも、繊維状構造体21の形成材料としては、高分子材料が好ましい。反応性(光反応性など)が低い(化学的に安定である)ため、繊維状構造体21の意図しない分解反応が抑制されるからである。なお、繊維状構造体21が高反応性の材料により形成される場合には、その繊維状構造体21の表面は任意の保護層により被覆されることが好ましい。
繊維状構造体21の形状(外観)は、上記したように繊維径に対して長さが十分に大きい繊維状であれば、特に限定されない。具体的には、直線状でもよいし、縮れていたり、途中で折れ曲がっていてもよい。また、一方向に延在しているだけに限らず、途中で1または2以上の方向に分岐していてもよい。この繊維状構造体21の形成方法は、特に限定されないが、例えば、相分離法、相反転法、静電(電界)紡糸法、溶融紡糸法、湿式紡糸法、乾式紡糸法、ゲル紡糸法、ゾルゲル法またはスプレー塗布法などであることが好ましい。繊維径に対して長さが十分に大きい繊維状物質を容易かつ安定に形成しやすいからである。
繊維状構造体21の平均繊維径は、特に限定されないが、できるだけ小さいことが好ましい。光が乱反射しやすくなると共に、細孔23の平均孔径が大きくなるからである。ただし、平均繊維径は、繊維状構造体21が非泳動粒子22を保持できるように決定される必要がある。このため、繊維状構造体21の平均繊維径は、10μm以下であることが好ましい。なお、平均繊維径の下限は、特に限定されないが、例えば、0.1μmであり、それ以下でもよい。この平均繊維径は、例えば、走査型電子顕微鏡(SEM)などを用いた顕微鏡観察により測定される。なお、繊維状構造体21の平均長さは、任意でよい。
細孔23の平均孔径は、特に限定されないが、中でも、できるだけ大きいことが好ましい。泳動粒子10が細孔23を経由して移動しやすくなるからである。このため、細孔23の平均孔径は、0.1μm〜10μmであることが好ましい。
多孔質層20の厚さは、特に限定されないが、例えば、5μm〜100μmである。多孔質層20の遮蔽性が高くなると共に、泳動粒子10が細孔23を経由して移動しやすくなるからである。
特に、繊維状構造体21は、ナノファイバーであることが好ましい。立体構造が複雑化して外光が乱反射しやすくなるため、多孔質層20の光反射率がより高くなると共に、多孔質層20の単位体積中に占める細孔23の体積の割合が大きくなるため、泳動粒子10が細孔23を移動しやすくなるからである。これにより、コントラストがより高くなると共に、泳動粒子10を移動させるために必要なエネルギーがより少なくなる。ナノファイバーとは、繊維径が0.001μm〜0.1μmであると共に長さが繊維径の100倍以上である繊維状物質である。ナノファイバーである繊維状構造体21は、静電紡糸法により形成されていることが好ましい。繊維径が小さい繊維状構造体21を容易かつ安定に形成しやすいからである。
この繊維状構造体21は、泳動粒子10とは異なる光学的反射特性を有していることが好ましい。具体的には、繊維状構造体21の光反射率は、特に限定されないが、少なくとも多孔質層20が全体として泳動粒子10を遮蔽可能となるように設定されることが好ましい。上記したように、泳動粒子10の光反射率と多孔質層20の光反射率との違いを利用してコントラストを生じさせるためである。これに伴い、絶縁性液体1中で光透過性(無色透明)を有する繊維状構造体21は好ましくない。ただし、繊維状構造体21の光反射率が多孔質層20全体の光反射率にほとんど影響を及ぼさず、その多孔質層20全体の光反射率が実質的に非泳動粒子22の光反射率により決定される場合には、繊維状構造体21の光反射率は任意でよい。
非泳動粒子22は、繊維状構造体21に固定されており、電気的に泳動しない粒子である。この非泳動粒子22の形成材料は、例えば、泳動粒子10の形成材料と同様であり、後述するように、非泳動粒子22が担う役割に応じて選択される。
なお、非泳動粒子22は、繊維状構造体21により保持されていれば、繊維状構造体21から部分的に露出していてもよいし、その内部に埋設されていてもよい。
この非泳動粒子22は、泳動粒子10とは異なる光学的反射特性を有している。非泳動粒子22の光反射率は、特に限定されないが、少なくとも多孔質層20が全体として泳動粒子23を遮蔽可能となるように設定されることが好ましい。上記したように、泳動粒子10の光反射率と多孔質層20の光反射率との違いを利用してコントラストを生じさせるためである。
ここで、非泳動粒子22の具体的な形成材料は、例えば、コントラストを生じさせるために非泳動粒子22が担う役割に応じて選択される。具体的には、非泳動粒子22により明表示する場合の材料は、泳動粒子10により明表示する場合に選択される材料と同様である。一方、非泳動粒子22により暗表示する場合の材料は、泳動粒子10により暗表示する場合に選択される材料と同様である。中でも、非泳動粒子22により明表示する場合に選択される材料としては、金属酸化物が好ましく、酸化チタンがより好ましい。電気化学的安定性および定着性などに優れていると共に、高い反射率が得られるからである。コントラストを生じさせることができれば、非泳動粒子22の形成材料は、泳動粒子10の形成材料と同じ種類でもよいし、違う種類でもよい。
なお、非泳動粒子22により明表示または暗表示する場合に視認される色は、泳動粒子10が視認される色について説明した場合と同様である。
この繊維状構造体21のSP値は、泳動粒子10のSP値および絶縁性液体1(第1および第2成分)のSP値よりも大きくなっている。上記したように、泳動粒子10が繊維状構造体21に吸着しにくくなるため、その泳動粒子10が絶縁性液体1中を移動しやすくなるからである。よって、繊維状構造体21のSP値と泳動粒子10のSP値との差はできるだけ大きいことが好ましく、繊維状構造体21のSP値と絶縁性液体1(第1および第2成分)のSP値との差についても同様である。
なお、泳動粒子10が吸着し得る対象物として、多孔質層20のうちの繊維状構造体21に着目しているのは、その繊維状構造体21の体積が多孔質層20全体の体積のうちの大部分を占めるからである。このため、多孔質層20に対する泳動粒子10の吸着に起因する問題を改善するためには、実質的に、繊維状構造体21に対する泳動粒子10の吸着を改善する必要がある。
多孔質層20の形成手順の一例は、以下の通りである。最初に、有機溶剤などに繊維状構造体21の形成材料(例えば高分子材料など)を分散または溶解させて、紡糸溶液を調製する。続いて、紡糸溶液に非泳動粒子22を加えたのち、十分に攪拌して非泳動粒子22を分散させる。最後に、紡糸溶液を用いた静電紡糸法により紡糸を行う。これにより、繊維状構造体21により非泳動粒子22が保持されるため、多孔質層20が形成される。
[電気泳動素子の好ましい表示方法]
この電気泳動素子では、上記したように、泳動粒子10と多孔質層20(非泳動粒子22を含む繊維状構造体21)との光反射率の違いを利用してコントラストが生じる。この場合には、泳動粒子10により明表示されると共に多孔質層20により暗表示されてもよいし、その逆でもよい。このような役割の違いは、泳動粒子10の光反射率と多孔質層20の光反射率との大小関係により決定される。すなわち、明表示する方の光反射率は、暗表示する方の光反射率よりも高くなるように設定される。
中でも、泳動粒子10により暗表示されると共に、多孔質層20により明表示されることが好ましい。これに伴い、多孔質層20の光反射率が実質的に非泳動粒子22の光反射率により決定される場合には、その非泳動粒子22の光反射率は泳動粒子10の光反射率よりも高いことが好ましい。この場合における明表示の光反射率は、多孔質層20による外光の乱反射を利用して著しく高くなるため、それに応じてコントラストも著しく高くなるからである。
[電気泳動素子の動作]
この電気泳動素子では、電界が印加されると、その電界に応じて泳動粒子10が多孔質層20の細孔23を経由して移動する。これにより、泳動粒子10が移動した側から電気泳動素子を見ると、泳動粒子10が移動した範囲では、その泳動粒子10の光反射率により表示色が決定されると共に、泳動粒子10が移動していない範囲では、多孔質層20の光反射率により表示色が決定される。これにより、泳動粒子10と多孔質層20との光反射率の違いを利用してコントラストが生じる。
[電気泳動素子の作用および効果]
この電気泳動素子によれば、絶縁性液体1は、SP値の異なる第1および第2成分を含んでいる。また、繊維状構造体21のSP値は泳動粒子10の粒子表面のSP値よりも大きいと共に、泳動粒子10の粒子表面のSP値は第1および第2成分のSP値よりも大きい。この場合には、上記したように、絶縁性液体1中で泳動粒子10が分散しやすくなると共に、その泳動粒子10が繊維状構造体21に接近および吸着しにくくなる。しかも、多孔質層20は非泳動粒子22を含む繊維状構造体21により形成されているため、その多孔質層20では十分な大きさおよび数の細孔23を有していながら薄くても外光が乱反射されやすくなる。よって、多孔質層20の光反射率が高くなると共に、泳動粒子10が絶縁性液体1中を低エネルギーで短時間に移動しやすくなるため、高コントラストおよび高速応答を実現できる。この場合には、泳動粒子10に移動に要するエネルギーが少なくて済むため、低消費電力も実現できる。
特に、絶縁性液体1の第1成分が炭素および水素を構成元素とする液体であると共に、第2成分が炭素、水素、酸素およびハロゲンのうちの少なくとも炭素およびハロゲンを構成元素として含む液体であれば、より高い効果を得ることができる。
また、絶縁性液体1中における第2成分の含有量が20重量%以下であれば、コントラストの均一性を維持しつつ、絶縁性液体1全体のSP値を低下させることができる。
この他、繊維状構造体21が静電紡糸法により形成されており、または繊維状構造体21が10μm以下の平均繊維径を有するナノファイバーであれば、外光の乱反射性をより高くする立体構造が繊維状構造体21により形成されやすくなる。しかも、細孔23がより大きくなると共にその数もより多くなる。よって、より高い効果を得ることができる。
また、非泳動粒子22の光反射率が泳動粒子10の光反射率よりも高いため、泳動粒子10により暗表示されると共に多孔質層20により明表示されるようにすれば、外光の乱反射を利用して多孔質層20の光反射率が著しく高くなる。よって、より高い効果を得ることができる。
<2.電気泳動素子の適用例(表示装置)>
次に、上記した電気泳動素子の適用例について説明する。
本技術の電気泳動素子は、表示装置などの様々な用途に適用可能であり、その用途は特に限定されない。ここでは、例えば、上記した多様な用途を代表して、電気泳動素子を表示装置に適用する場合について説明する。ただし、以下で説明する表示装置の構成はあくまで一例であるため、その構成は適宜変更可能である。
[表示装置の全体構成]
図3は、表示装置の断面構成を表している。ここで説明する表示装置は、電気泳動現象を利用して画像(例えば文字情報など)を表示する電気泳動型ディスプレイ、いわゆる電子ペーパーディスプレイである。
この表示装置は、例えば、図3に示したように、駆動基板30と対向基板40とが電気泳動素子50およびスペーサ60を介して対向配置されたものであり、対向基板40側に表示面を有している。この「対向基板40側に表示面を有する」とは、対向基板40側に向かって画像を表示する(ユーザが画像を視認可能である)という意味である。
[駆動基板]
駆動基板30は、例えば、支持基体31の一面に、薄膜トランジスタ(TFT)32と、保護層33と、平坦化絶縁層34と、画素電極35とがこの順に形成されたものである。TFT32および画素電極35は、例えば、画素パターンなどに応じてマトリクス状またはセグメント状に分割配置されている。
支持基体31は、例えば、無機材料、金属材料またはプラスチック材料などにより形成されている。無機材料は、例えば、ケイ素(Si)、酸化ケイ素(SiOx )、窒化ケイ素(SiNx )または酸化アルミニウム(AlOx )などであり、その酸化ケイ素には、例えば、ガラスまたはスピンオングラス(SOG)などが含まれる。金属材料は、例えば、アルミニウム(Al)、ニッケル(Ni)またはステンレスなどである。プラスチック材料は、例えば、ポリカーボネート(PC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)またはポリエチルエーテルケトン(PEEK)などである。
この支持基体31は、光透過性でもよいし、非光透過性でもよい。対向基板40側で画像が表示されるため、支持基体31は必ずしも光透過性である必要がないからである。また、支持基体31は、ウェハなどの剛性を有する基板でもよいし、可撓性を有する薄層ガラスまたはフィルムなどでもよいが、中でも、後者であることが好ましい。フレキシブル(折り曲げ可能)な表示装置を実現できるからである。なお、フィルムは、例えば、高分子フィルムまたは金属フィルムなどである。
TFT32は、画素を選択するためのスイッチング用素子である。このTFT32は、チャネル層として無機半導体層を用いた無機TFTでもよいし、有機半導体層を用いた有機TFTでもよい。保護層33および平坦化絶縁層34は、例えば、ポリイミドなどの絶縁性材料により形成されている。ただし、保護層33の表面が十分に平坦であれば、平坦化絶縁層34はなくてもよい。画素電極35は、例えば、金(Au)、銀(Ag)または銅(Cu)などの導電性材料により形成されている。この画素電極35は、保護層33および平坦化絶縁層34に設けられたコンタクトホール(図示せず)を通じてTFT32に接続されている。
[対向基板]
対向基板40は、例えば、支持基体41の一面に対向電極42が全面形成されたものである。ただし、対向電極42は、画素電極32と同様にマトリクス状またはセグメント状に分割配置されていてもよい。
支持基体41は、光透過性であることを除き、支持基体31と同様の材料により形成されている。対向基板40側で画像が表示されるため、支持基体41は光透過性である必要があるからである。対向電極42は、例えば、酸化インジウム−酸化スズ(ITO)、酸化アンチモン−酸化スズ(ATO)、フッ素ドープ酸化スズ(FTO)またはアルミニウムドープ酸化亜鉛(AZO)などの光透光性導電性材料(透明電極材料)により形成されている。
対向基板40側で画像を表示する場合には、対向電極42を介して表示装置(電気泳動素子50)を見ることになるため、その対向電極42の光透過率は、できるだけ高いことが好ましく、例えば、80%以上である。また、対向電極42の電気抵抗は、できるだけ低いことが好ましく、例えば、100Ω/□以下である。
[電気泳動素子]
電気泳動素子50は、上記した電気泳動素子と同様の構成を有している。具体的には、電気泳動素子50は、絶縁性液体51中に、泳動粒子52と、複数の細孔(図3では図示せず)を有する多孔質層53とを備えている。絶縁性液体51、泳動粒子52および多孔質層53の構成は、それぞれ絶縁性液体1、泳動粒子10および多孔質層20と同様である。
絶縁性液体51は、駆動基板30と対向基板40との間に充填されており、多孔質層53は、スペーサ60により支持されていてもよい。なお、多孔質層53は、画素電極35および対向電極42から離間されていてもよいし、いずれか一方に隣接していてもよい。泳動粒子52は、必要に応じて画素電極35または対向電極42に向かって移動可能になっていればよい。
なお、絶縁性液体51が充填されている空間は、必ずしも多孔質層53により明確に2つの領域(待避領域R1および表示領域R2)に区切られていなくてもよい。多孔質層53は画素電極35および対向電極42のうちの少なくとも一方に隣接していてもよいからである。泳動粒子52は、必要に応じて画素電極35または対向電極42に向かって移動可能になっていればよい。
[スペーサ]
スペーサ60は、例えば、高分子材料などの絶縁性材料により形成されている。このスペーサ60の形状は、特に限定されないが、中でも、泳動粒子52の移動を妨げないと共に泳動粒子52を均一分布させることができる形状であることが好ましく、例えば、格子状である。また、スペーサ60の厚さは、特に限定されないが、中でも、消費電力を低くするためにできるだけ薄いことが好ましく、例えば、10μm〜100μmである。
[表示装置の動作]
この表示装置は、例えば、以下のように動作する。図4は、表示装置の動作を説明するためのものであり、図3に対応する断面構成を表している。
ここでは、例えば、泳動素子52の光反射率が多孔質層53の光反射率よりも低いため、泳動素子52により暗表示されると共に多孔質層53により明表示される場合について説明する。
初期状態では、図3に示したように、全ての画素で、泳動粒子52が絶縁性液体51中で画素電極35に近い側に位置している。この場合には、表示面側(図3中の上側)から表示装置を見ると、全ての画素で泳動粒子52が多孔質層53により遮蔽されている(明表示されている)ため、コントラストが生じていない(画像が表示されていない)状態になる。
TFT32により画素が選択され、画素電極35と対向電極42との間に電界が印加されると、図4に示したように、電界が印加された画素で、泳動素子52が多孔質層53の細孔を経由して対向電極42に向かって移動する。この場合には、表示面側から表示装置を見ると、泳動粒子52が多孔質層53により遮蔽されている(明表示されている)画素と、泳動粒子52が多孔質層53により遮蔽されていない(暗表示されている)画素とが共存する。このため、表示色の違いを利用してコントラストが生じる。このように画素ごとに表示色(明暗表示)が切り換えられるため、全体のコントラストを利用して画像が表示される。
[表示装置の作用および効果]
この表示装置によれば、電気泳動素子50が上記した電気泳動素子と同様の構成を有しているので、高コントラストおよび高速応答を実現できる。これ以外の効果は、電気泳動素子と同様である。
<3.表示装置の適用例(電子機器)>
次に、上記した表示装置の適用例について説明する。
本技術の表示装置は、各種用途の電子機器に適用可能であり、その電子機器の種類は特に限定されない。この表示装置は、例えば、以下の電子機器に搭載可能である。ただし、以下で説明する電子機器の構成はあくまで一例であるため、その構成は適宜変更可能である。
図5は、電子ブックの外観構成を表している。この電子ブックは、例えば、表示部110および非表示部120と、操作部130とを備えている。なお、操作部130は、(A)に示したように非表示部120(筐体)の前面に設けられていてもよいし、(B)に示したように上面に設けられていてもよい。なお、表示装置は、図5に示した電子ブックと同様の構成を有するPDAなどに搭載されてもよい。
図6は、テレビジョン装置の外観構成を表している。このテレビジョン装置は、例えば、フロントパネル210およびフィルターガラス220を含む映像表示画面部200を備えている。
図7は、デジタルスチルカメラの外観構成を表しており、(A)および(B)は、それぞれ前面および後面を示している。このデジタルスチルカメラは、例えば、フラッシュ用の発光部310と、表示部320と、メニュースイッチ330と、シャッターボタン340とを備えている。
図8は、ノート型パーソナルコンピュータの外観構成を表している。このノート型パーソナルコンピュータは、例えば、本体410と、文字等の入力操作用のキーボード420と、画像を表示する表示部430とを備えている。
図9は、ビデオカメラの外観構成を表している。このビデオカメラは、例えば、本体部510と、その本体部510の前面に設けられた被写体撮影用のレンズ520と、撮影時のスタート/ストップスイッチ530と、表示部540とを備えている。
図10は、携帯電話機の外観構成を表している。(A)および(B)は、それぞれ携帯電話機を開いた状態の正面および側面を示している。(C)〜(G)は、それぞれ携帯電話機を閉じた状態の正面、左側面、右側面、上面および下面を示している。この携帯電話機は、例えば、上側筐体610と下側筐体620とが連結部(ヒンジ部)630により連結されたものであり、ディスプレイ640と、サブディスプレイ650と、ピクチャーライト660と、カメラ670とを備えている。
次に、本技術の実施例について詳細に説明する。
(実験例1〜5)
以下の手順により、暗表示用の泳動粒子および明表示用の多孔質層を用いて表示装置を作製した。
[泳動粒子の準備]
水酸化ナトリウム42.624gとケイ酸ナトリウム0.369gとを水43gに溶解させて溶液Aを得た。続いて、溶液Aを攪拌しながら複合酸化物微粒子(大日精化工業株式会社製ダイピロキサイドカラーTM3550)5gを加えて攪拌(15分間)したのち、超音波攪拌(30℃〜35℃で15分間)した。続いて、溶液Aを加熱(90℃)したのち、0.22mol/cm3 の硫酸15cm3 (=ml)と、ケイ酸ナトリウム6.5mgおよび水酸化ナトリウム1.3mgが溶解された水溶液7.5cm3 とを2時間かけて滴下した。続いて、溶液Aを冷却(室温)したのち、1mol/cm3 の硫酸1.8cm3 を加えた。続いて、遠心分離(3700rpmで30分間)したのち、デカンテーションを行った。続いて、エタノールに再分散してから共に遠心分離(3500rpmで30分間)すると共にデカンテーションを行う作業を2回繰り返した。続いて、各ボトルにエタノール5cm3 と水0.5cm3 との混合液を加えて超音波攪拌(1時間)して、シラン被覆複合酸化物粒子の分散溶液を得た。
続いて、水3cm3 と、エタノール30cm3 と、N−[3−(トリメトキシシリル)プロピル]−N’−(4−ビニルベンジル)エチレンジアミン塩酸塩(40%メタノール溶液)4gとを混合して攪拌(7分間)したのち、分散溶液を全量投入した。続いて、混合溶液を攪拌(10分間)したのち、遠心分離(3500rpmで30分間)した。続いて、デカンテーションを行ったのち、エタノールに再分散してから遠心分離(3500rpmで30分間)する洗浄作業を2回繰り返した。続いて、デカンテーションを行ったのち、減圧環境(室温)中で乾燥(6時間)したのち、さらに減圧環境(70℃)中で乾燥(2時間)して固形物を得た。
続いて、固形物にトルエン50m3 を加えて溶液Bとしたのち、ロールミルで攪拌(12時間)した。続いて、溶液Bを3つ口フラスコに移し、アクリル酸2−エチルヘキシル1.7gを投入したのち、窒素気流下で攪拌(20分間)した。続いて、溶液Bを攪拌(50℃で20分間)し、AIBN0.01gがトルエン3cm3 に溶解された溶液Cを加えたのち、加熱(65℃)した。続いて、混合溶液を攪拌(1時間)したのち、冷却(室温)してから酢酸エチルと一緒にボトルに流し込み、遠心分離(3500rpmで30分間)した。続いて、デカンテーションを行ったのち、酢酸エチルに再分散させてから遠心分離(3500rpmで30分間)する洗浄作業を3回繰り返した。続いて、減圧環境(室温)中で乾燥(12時間)したのち、さらに減圧環境(70℃)中で乾燥(2時間)した。これにより、重合体被覆顔料からなる黒色の泳動粒子が得られた。
[絶縁性液体の準備]
絶縁性液体として、N,N−ジメチルプロパン−1,3−ジアミン、12−ヒドロキシオクタデカン酸およびメトキシスルホニルオキシメタン(Lubrizol社製Solsperse17000)を0.5%、ソルビタンラウリレート(Span20)を0.5%、第1成分であるイソパラフィン(エクソンモービル社製IsoparG )を94%、第2成分であるハロゲン化エーテル(住友スリーエム株式会社製ノベックHFE7600 )を5%含む有機溶媒を準備した。この場合には、必要に応じて、第2成分の量に応じて第1成分の量を変化させた。なお、ここで用いたハロゲン化エーテルの化学式は、C3 HF6 −CH(CH3 )−O−C3 HF6 である。続いて、絶縁性液体9.7gに泳動粒子0.3gを加えて、ジルコニアビーズ(0.03mmφ)を加えたホモジナイザで攪拌(4時間)した。続いて、混合液を遠心分離(4000rpmで15分間)したのち、ビーズを取り除いて、泳動粒子が分散された絶縁性液体を得た。
[多孔質層の準備]
繊維状構造体の形成材料としてポリアクリロニトリル(Aldrich 社製:分子量=150000)12gをN,N‘−ジメチルホルムアミド88gに溶解させて溶液Dを準備した。続いて、非泳動粒子である酸化チタン(堺化学工業株式会社製TITONE R-42 )40gを溶液D60gに加えたのち、ビーズミルで混合して紡糸溶液を準備した。続いて、紡糸溶液をシリンジに入れ、所定のパターン形状の画素電極(ITO)が形成されたガラス基板の上で、電界紡糸装置(株式会社メック製NANON )を用いて8往復分の紡糸を行った。紡糸条件は、電界強度=28kV、吐出速度=0.5cm3 /分、紡糸距離=15cm、スキャンレート=20mm/秒とした。続いて、真空オーブン(75℃)中でガラス基板を12時間乾燥して、非泳動粒子を含む繊維状構造体を形成した。
[表示装置の組み立て]
画素電極が形成されたガラス基板から、その画素電極が形成されていない領域に付着した不要な繊維状構造体を除去した。続いて、対向電極(ITO)が全面形成されたガラス基板の上にスペーサとしてPETフィルム(50μm厚)を設置したのち、その上に、画素電極および繊維状構造体が形成されたガラス基板を重ねた。最後に、2枚のガラス基板の間の隙間に、泳動粒子が分散された絶縁性液体を注入した。
(実験例6,7)
第2成分として、SP値が異なる他のハロゲン化エーテルを用いたことを除き、実験例1と同様の手順により表示装置を作製した。この場合には、住友スリーエム株式会社製のノベックHFE7300(実験例6)またはノベックHFE7100(実験例7)を用いた。ここで用いたハロゲン化エーテルの化学式は、前者はC6 13−O−CH3 、後者はC4 9 −O−CH3 である。
(実験例8)
第2成分として、ハロゲン化エーテルに代えて、三フッ化塩化エチレンの低重合物(ダイキン工業株式会社製ダイフロイル#1:分子量=500)を用いたことを除き、実験例1と同様の手順により表示装置を作製した。ここで用いた三フッ化塩化エチレンの低重合物の化学式は、−(CF2 −CFCl)n −である。
(実験例9)
第2成分を用いなかったことを除き、実験例1と同様の手順により表示装置を作製した。
なお、実験例1〜9における繊維状構造体、泳動粒子の粒子表面、ならびに第1および第2成分のSP値は、表1に示した通りである。このSP値については、上記したように、材料ごとにヒルデブラントの正則溶液論に基づいて算出した。ただし、第2成分であるイソパラフィン(IsoparG )のSP値については、カタログの値(=7.3)を採用した。
実験例1〜9の表示装置の諸性能を調べたところ、表1に示した結果が得られた。コントラストを求めるためには、分光光度計(大塚電子株式会社製MCPD-7000 )を用いて、45°−0°リングリング照明において標準拡散板に対する基板法線方向の白反射率(%)および黒反射率(%)を測定した。この場合には、白表示状態で十分な時間に渡って電圧(駆動電圧=15V)を印加して、反射率が安定した状態で白反射率を測定して、コントラスト=白反射率/黒反射率を算出した。
また、応答時間を調べるためには、ファンクションジェネレータ(東洋テクニカ株式会社製)を用いて、矩形波電界(駆動電圧=15V)を印加しながら輝度を測定した。この場合には、白色状態の輝度=1、黒色状態の輝度=0として、電界を印加して輝度が0.1から0.9まで変化するために要する時間と電界印加を中止して輝度が0.9から0.1まで変化するために要する時間との平均値(応答時間)を算出した。
さらに、表示信頼性を調べるためには、黒色表示状態で表示状態が均一であるか否かを黙視で判定した。この場合には、表示状態が均一であるために表示ムラを確認できない状態を○、表示状態が不均一であるために表示ムラを確認できた状態を×とした。
Figure 2012194366
絶縁性液体がSP値の異なる2種類の成分を含み、繊維状構造体のSP値が泳動粒子(粒子表面)のSP値よりも大きいと共にその泳動粒子のSP値が2種類の成分のSP値よりも大きい場合において、良好な結果が得られた。具体的には、上記した条件を満たしている場合(実験例1〜8)には、その条件を満たしていない場合(実験例9)と比較して、黒反射率がほぼ維持されたまま白反射率が高くなったため、コントラストが高くなった。また、応答時間が大幅に短くなった。特に、第2成分の含有量が20重量%以下であると、優れた表示信頼性も得られた。
このようにコントラストおよび応答時間に顕著な違いが生じたのは、以下の理由によると考えられる。絶縁性液体の組成および各構成要素間におけるSP値の関係が上記した条件を満たしていないと、絶縁性液体1中における泳動粒子10の分散性および吸着に起因して白反射率が減少すると共に、その泳動粒子の移動に時間を要する。これに対して、上記した条件を満たしていると、泳動粒子10の分散性および移動性が向上すると共に吸着可能性が低減するため、白反射率が維持されると共に、泳動粒子の移動に要する時間が短くなる。
表1に示した結果から、絶縁性液体がSP値の異なる2種類の成分を含み、繊維状構造体のSP値が泳動粒子(粒子表面)のSP値よりも大きいと共にその泳動粒子のSP値が2種類の成分のSP値よりも大きいと、コントラストおよび応答時間が向上する。
以上、実施形態を挙げて本技術を説明したが、本技術は実施形態で説明した態様に限定されず、種々の変形が可能である。例えば、本技術の電気泳動素子は、表示装置に限らず、他の電子機器に適用されてもよい。
1,51…絶縁性液体、10,52…泳動粒子、20,53…多孔質層、21…繊維状構造体、22…非泳動粒子、23…細孔、30…駆動基板、35…画素電極、40…対向基板、42…対向電極、50…電気泳動素子。

Claims (7)

  1. 絶縁性液体中に、泳動粒子と、その泳動粒子とは光学的反射特性が異なる非泳動粒子を含む繊維状構造体により形成された多孔質層とを備え、
    前記絶縁性液体は、溶解パラメータの値が異なる2種類の成分を含み、
    前記繊維状構造体の溶解パラメータの値は前記泳動粒子の粒子表面の溶解パラメータの値よりも大きいと共に、前記泳動粒子の粒子表面の溶解パラメータの値は前記2種類の成分の溶解パラメータの値よりも大きい、
    電気泳動素子。
  2. 前記2種類の成分は、炭素(C)および水素(H)を構成元素とする液体である第1成分と、炭素、水素、酸素(O)およびハロゲンのうちの少なくとも炭素およびハロゲンを構成元素として含む液体である第2成分とである、請求項1記載の電気泳動素子。
  3. 前記絶縁性液体中における前記第2成分の含有量は20重量%以下である、請求項1記載の電気泳動素子。
  4. 前記非泳動粒子の光反射率は前記泳動粒子の光反射率よりも高い、請求項1記載の電気泳動素子。
  5. 前記泳動粒子および前記非泳動粒子は有機顔料、無機顔料、染料、炭素材料、金属材料、金属酸化物、ガラスおよび高分子材料のうちの少なくとも1種により形成されていると共に、前記繊維状構造体は静電紡糸法により形成され、その平均繊維径は10μm以下である、請求項1記載の電気泳動素子。
  6. 少なくとも一方が光透過性を有する一対の基体の間に電気泳動素子を有し、
    前記電気泳動素子は、絶縁性液体中に、泳動粒子と、その泳動粒子とは光学的反射特性が異なる非泳動粒子を含む繊維状構造体により形成された多孔質層とを備え、
    前記絶縁性液体は、溶解パラメータの値が異なる2種類の成分を含み、
    前記繊維状構造体の溶解パラメータの値は前記泳動粒子の粒子表面の溶解パラメータの値よりも大きいと共に、前記泳動粒子の粒子表面の溶解パラメータの値は前記2種類の成分の溶解パラメータの値よりも大きい、
    表示装置。
  7. 少なくとも一方が光透過性を有する一対の基体の間に電気泳動素子を有する表示装置を備え、
    前記電気泳動素子は、絶縁性液体中に、泳動粒子と、その泳動粒子とは光学的反射特性が異なる非泳動粒子を含む繊維状構造体により形成された多孔質層とを備え、
    前記絶縁性液体は、溶解パラメータの値が異なる2種類の成分を含み、
    前記繊維状構造体の溶解パラメータの値は前記泳動粒子の粒子表面の溶解パラメータの値よりも大きいと共に、前記泳動粒子の粒子表面の溶解パラメータの値は前記2種類の成分の溶解パラメータの値よりも大きい、
    電子機器。
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WO2016088502A1 (ja) * 2014-12-01 2016-06-09 ソニー株式会社 表示装置および駆動方法ならびに電子機器

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