JP2014208923A - シート製造装置 - Google Patents

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Yoshiyuki Nagai
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Abstract

【課題】古紙に含まれる水分量にばらつきがあっても、強度の高いシートを製造する。【解決手段】少なくとも繊維を含む被解繊物を空気中で解繊する解繊部30を備え、前記解繊部30で解繊された解繊物に熱量を加えてシートを形成するシート製造装置であって、前記解繊物または前記被解繊物の水分量情報を取得する計側部110を有し、前記水分量情報に基づいて、前記解繊物に加える前記熱量を制御することを特徴とするシート製造装置。【選択図】図1

Description

本発明は、シート製造装置に関する。
従来、オフィスから排出される古紙には、機密事項が記載された古紙も含まれていることから、機密保持の観点からも、古紙を自らのオフィス内で処理することが望まれている。小規模なオフィスでは水を大量に使用する湿式のシート製造装置は向かないため、構造が簡略化された乾式によるシート製造装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−144819号公報
しかしながら、上記のシート製造装置では、同じ原料を用いて同じように加熱加圧しても、製造されたシートの強度が不足することがあった。本願の発明者は、原料に含まれる水分量が製造されるシートの品質に大きく影響を及ぼすことが原因であることに到達した。
これは、原料に含まれる水分量が比較的多い場合は、加熱加圧時における熱量が原料に含まれる水分を蒸発させるのに使われてしまい、繊維間を結合するための熱量が不十分となり、シートとしての強度が低下してしまう。一方、原料に含まれる水分量が比較的少ない場合は、加熱加圧時において熱量が過剰となる。そのため、繊維同士の結合用の樹脂が溶け過ぎて広がってしまい、繊維同士を結着するのに不十分となって、シートとしての強度が低下してしまうことが影響している。しかし、乾式によるシート製造装置では、原料に含まれる水分量がシートの強度に影響することに関する開示はされていなかった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例にかかるシート製造装置は、少なくとも繊維を含む被解繊物を空気中で解繊する解繊部と、前記解繊部で解繊された解繊物に熱量を加えてシートを形成するシート製造装置であって、前記解繊物または前記被解繊物の水分量情報を取得する計側部とを有し、前記解繊物の水分量情報に基づいて、前記解繊物に加える熱量を制御することを特徴とする。
この構成のシート製造装置によれば、解繊物または被解繊物に含まれる水分量が取得され、取得された水分量に対応した熱量が解繊物に付与される。これにより、投入される解繊物の水分量が異なる場合であっても、水分量に応じて熱量が調整されるため、各解繊物を加熱加圧する際に、熱過剰により樹脂成分が溶け出して発生する強度低下や、熱不足により繊維と樹脂とが結合不十分になり発生する強度低下を防止することができる。
[適用例2]上記適用例にかかるシート製造装置は、前記水分量情報において、前記解繊物に含まれる水分量がより多い場合には、前記水分量がより少ない場合に比べ、前記熱量を大きくすることを特徴とする。
この構成のシート製造装置によれば、解繊物に含まれる水分量が多い場合には、熱量をさらに加えることにより、結合強度を向上させ、シートの強度を高めることができる。一方、解繊物に含まれる水分量が少ない場合には、熱量を抑える。これにより、シートの強度を高めることができる。
[適用例3]上記適用例にかかるシート製造装置では、前記熱量は、前記解繊物に加える温度及び前記解繊物に前記温度を加える時間の少なくとも一方に基づくものであることを特徴とする。
この構成のシート製造装置によれば、水分量情報に基づき、解繊物に加える温度や温度を加える時間を制御することよって熱量が制御される。これにより、シートの強度を高めることができる。
[適用例4]本適用例にかかるシート製造装置は、少なくとも繊維を含む被解繊物を空気中で解繊する解繊部と、前記解繊部で解繊された解繊物に熱量を加えてシートを形成するシート製造装置であって、前記解繊物または前記被解繊物の水分量情報を取得する計側部とを有し、前記解繊物または前記被解繊物の水分量情報に基づいて、前記解繊物の水分量を制御することを特徴とする。
この構成のシート製造装置によれば、解繊物または被解繊物に含まれる水分量が取得され、取得された水分量に対応して解繊物または被解繊物の水分量が調整される。これにより、水分量が異なる解繊物が投入された場合であっても、均一な水分量に制御される。従って、解繊物を加熱成形する際に、均一な水分量を含む解繊物とすることが可能となり、水分量が少ないために熱過剰により樹脂成分が溶け出して発生する強度低下や、水分量が多いために熱不足による繊維と樹脂との結合不十分による強度低下を防止することができる。
[適用例5]上記適用例にかかるシート製造装置は、前記水分量情報に基づいて、前記解繊物または前記被解繊物の水分量を一定にすることを特徴とする。
この構成によれば、水分量情報に基づいて、解繊物または被解繊物の水分量が一定となる。これにより、シートの強度を高めることができる。
[適用例6]上記適用例にかかるシート製造装置は、前記解繊物または前記被解繊物を乾燥させることで前記水分量を一定にすることを特徴とする。
この構成によれば、乾燥により容易に解繊物の水分量を一定にすることができ、シートの強度を高めることができる。
[適用例7]上記適用例にかかるシート製造装置は、乾燥された前記解繊物を加熱加圧してシートを生成することを特徴とする。
この構成によれば、解繊物の水分量が一定となった状態で加熱加圧されるので、シートの強度を高めることができる。
[適用例8]上記適用例にかかるシート製造装置は、前記解繊物または前記被解繊物に水分を添加させることで前記水分量を一定にすることを特徴とする。
この構成によれば、水分の添加により容易に解繊物の水分量を一定にすることができ、シートの強度を高めることができる。
第1実施形態にかかるシート製造装置の構成を示す概略図。 第1実施形態にかかるシート製造装置の構成を示す概略図。 第1実施形態にかかるシート製造装置の熱量を制御する制御方法を示すフローチャート。 第2実施形態にかかるシート製造装置の構成を示す概略図。 第2実施形態にかかるシート製造装置の構成を示す概略図。 第2実施形態にかかるシート製造装置の熱量を制御する制御方法を示すフローチャート。 第3実施形態にかかるシート製造装置の構成を示す概略図。 第3実施形態にかかるシート製造装置の構成を示す概略図。 第3実施形態にかかるシート製造装置の熱量を制御する制御方法を示すフローチャート。 第4実施形態にかかるシート製造装置の構成を示す概略図。 第4実施形態にかかるシート製造装置の構成を示す概略図。 第4実施形態にかかるシート製造装置の熱量を制御する制御方法を示すフローチャート。
以下、本発明の第1から第4実施形態について、図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
まず、シート製造装置の構成について説明する。シート製造装置は、例えば、古紙(原料Puやパルプシートなどの被解繊物を新たなシートに再生する技術に基づくものである。そして、解繊物の水分量情報に基づいて、解繊物に加える熱量を制御する装置である。なお、本実施形態にかかるシート製造装置に供給する被解繊物としての原料は、例えば、オフィスで現在主流となっているA4サイズ等の古紙などである。以下、具体的に説明する。
図1、2は、シート製造装置の構成を示す概略図である。図1、2に示すように、シート製造装置1は、供給部10と、粗砕部20と、解繊部30と、分級部40と、受け部45と、添加物投入部60と、成形部70と、加圧部80と、加熱加圧部90と、裁断部100と、を備えている。さらに、解繊物の水分量情報を取得する計測部110を備えている。計測部110は、加熱加圧部90の上流側に配置されている。
なお、本実施形態では、計測部110は、加熱加圧部90の上流側であって、加熱加圧部90に投入される直前の解繊物の水分量情報を取得可能に配置されている。そして、シート製造装置1は、これらの部材等を制御する制御部(不図示)を備えている。水分量情報とは、解繊物に含まれる水分量に関する情報である。例えば、単位堆積当たりの解繊物に含まれる水分量や、解繊物の含水率、解繊物の湿度などである。
供給部10は、粗砕部20に被解繊物としての原料Puを供給するものである。供給部10は、例えば、複数の原料Puを重ねて載置するトレー11と、トレー11に載置された原料Puを粗砕部20に連続して投入可能な自動送り機構12等を備えている。
粗砕部20は、供給された原料Puを数センチメートル角の細片に裁断するものである。粗砕部20は、粗砕刃21を備え、通常のシュレッダーの刃の切断幅を広げたような構成を有している。これにより、供給された原料Puを容易に細片に裁断することができる。そして、裁断された細片は、解繊部30に供給される。
解繊部30は、回転する回転刃を備え、粗砕部20から供給された細片を繊維状(綿状)に解繊するものである。なお、本実施形態の解繊部30は、水中での解繊ではなく気中で解繊を行う乾式解繊である。解繊部30には、例えば、ディスクリファイナーや、ターボミル(ターボ工業株式会社製)、セレンミラー(増幸産業株式会社製)、風発生機構を備えた乾式解繊装置等を適宜適用することができる。このような乾式の解繊部30へ投入する細片のサイズは、通常のシュレッダーにより排出されるものと同様のサイズであればよい。解繊部30の解繊処理により、印刷されたインクやトナー、にじみ防止材等の原料への塗工材料等も繊維に付着した状態から解放される(以下、「インク粒」という)。したがって、解繊部30から排出される解繊物は、細片の解繊により得られる繊維とインク粒を含んでいる。そして、回転刃の回転によって気流が発生する機構となっており、解繊物はこの気流に乗って分級部40に搬送される。なお、風発生機構を備えていない乾式の解繊部30を用いる場合には、粗砕部20から解繊部30に向けて気流を発生させる気流発生装置を別途設けるようにすればよい。
分級部40は、搬送された解繊物をインク粒と繊維とに気流分級し、インク粒を除去するものである。本実施形態では、分級部40としてのサイクロン40が適用する。サイクロン40は接線入力方式のサイクロンが比較的簡便な構造であり望ましい。なお、サイクロン40に代えて他の種類の気流式分級器を利用してもよい。
この場合、サイクロン40以外の気流式分級器としては、例えば、エルボージェットやエディクラシファイヤー等が用いられる。気流式分級器は旋回気流を発生させ、解繊物のサイズと密度により受ける遠心力の差によって分離、分級するもので、気流の速度、遠心力の調整により、分級点を調整することができる。
本実施形態のサイクロン40は、解繊部30から導入される導入口と、導入口が接線方向についた円筒部43と、円筒部43に続く円錐部42と、円錐部42の下部に設けられる下部取出口46と、円筒部43の上部中央に設けられる微粉排出のための上部排気口44から構成される。
分級処理において、サイクロン40の導入口から導入された解繊物をのせた気流は、円筒部43で円周運動に変わり、円錐部42へと移動する。そして、解繊物のサイズと密度により受ける遠心力の差によって分離、分級する。解繊物に含まれるものを繊維と繊維以外のインク粒の2つに分類した場合、繊維のほうがインク粒よりも大きい、もしくは密度が高い。そのため解繊物は分級処理により、繊維よりも小さく密度の低いインク粒と、インク粒より大きく密度の高い繊維とに分離される。分離したインク粒は空気とともに微粉として上部排気口44へ導出される。そして、サイクロン40の上部排気口44からインク粒が排出される。そして、排出されたインク粒は、サイクロン40の上部排気口44から配管203を通って受け部45に回収される。一方、インク粒より大きく密度の高い繊維は解繊繊維としてサイクロン40の下部取出口46から成形部70に向けて搬送される。これにより解繊物からインク粒が除去され、脱墨される。
解繊繊維がサイクロン40から成形部70に搬送される配管204の途中に、解繊繊維に添加物を添加する添加物投入部60が設けられている。添加物としては、例えば、融着樹脂や難燃剤、白色度向上剤、増強剤やサイズ剤等が挙げられる。なお、これらの添加材の一部または全部を省略してもよいし、さらに他の添加物を投入してもよい。添加剤は、貯留部61に貯留され、図示しない投入機構によって投入口62から投入される。
融着樹脂は、解繊繊維によりシートを成形したときにシートの強度を保ったり、紙粉・繊維の飛散を防止したり、シートの形状維持に寄与するものである。融着樹脂は、解繊繊維に添加され、加熱されることで、繊維と融着する。融着樹脂は、加熱工程により溶融するものなら、繊維状、粉状等どのようなものでもよいが、200℃以下で溶融するものがよい。さらに、160℃以下で溶融するものがよい。
解繊繊維に添加剤が混ざったものを用いてシート(ウェブW)を成形する。そこで、解繊繊維に融着樹脂や添加剤が混ざったものを材料繊維と呼ぶ。
成形部70は、材料繊維を均一なシート状に堆積させるものである。成形部70は、材料繊維を空気中に均一に分散させる機構と、分散された材料繊維をメッシュベルト上に吸引する機構を有している。
まず、材料繊維を空気中に均一に分散させる機構として、成形部70には、材料繊維が内部に投入されるフォーミングドラム71が配置されている。フォーミングドラム71は回転することにより、材料繊維中に添加剤を均一に混ぜることができる。フォーミングドラム71の表面には小孔スクリーンが設けられている。フォーミングドラム71を回転駆動させて、材料繊維が小孔スクリーンを通過させることにより、材料繊維を空気中に均一に分散させることができる。
一方、フォーミングドラム71の鉛直下方には、メッシュが形成されているエンドレスのメッシュベルト73が配されている。メッシュベルト73は、複数の張架ローラー72によって張架され、張架ローラー72のうちの少なくとも1つが自転することで、一方向に移動するようになっている。
また、フォーミングドラム71の鉛直下方には、メッシュベルト73を介して、鉛直下方に向けた気流を発生させるサクション装置75が設けられている。サクション装置75によって、空気中に分散された材料繊維をメッシュベルト73上に吸引することができる。
材料繊維が成形部70のフォーミングドラム71内に導入されると、材料繊維は、フォーミングドラム71の表面の小孔スクリーンを通過し、サクション装置75による吸引力によって、メッシュベルト73上に堆積される。このとき、メッシュベルト73を一方向に移動させることにより、均一な厚さで材料繊維を堆積させることができる。このように堆積した材料繊維を含む堆積物をウェブWと呼ぶ。なお、メッシュベルト73は金属性でも、樹脂性でも、不織布でもよく、材料された繊維が堆積でき、気流を通過させることができれば、どのようなものでもよい。なお、メッシュの穴径が大きすぎるとシートを成形したときの表面が凸凹になり、メッシュの穴径が小さすぎると、サクション装置75による安定した気流を形成しづらい。このため、メッシュの穴径は適宜調整することが好ましい。サクション装置75はメッシュベルト73の下に所望のサイズの窓を開けた密閉箱を形成し、窓以外から空気を吸引し箱内を減圧することで形成することができる。
ウェブWは、メッシュベルト73を移動することにより図2中の矢印で示されるウェブ搬送方向に搬送される。
ここで、加熱加圧部90上流となるメッシュベルト73の上方に、計測部110が配置されている。計測部110は、成形部70から加熱加圧部90に搬送されるウェブWから水分量情報を取得する。そして、取得されたウェブWの水分量情報に基づいて、制御部が加熱加圧部90に対してウェブWに加える熱量を制御するように構成されている。第1実施形態においては、ウェブWも解繊物である。
計測部110は、各種センサーを適用することができる。例えば、非接触赤外線方式の水分計を用いることができる。これ以外にも、電気抵抗方式、マイクロ波方式等を用いることが可能である。接触式の場合は、センサー部に紙粉等の付着により測定にバラつきが生じる可能性があり、クリーニング等のメンテナンス頻度が多くなる為、非接触式の赤外線方式やマイクロ波方式の方が望ましいが、価格や装置サイズに応じて適宜選択することが可能である。
加圧部80は、搬送されたウェブWに対して加圧するものである。加圧部80は、一対の加圧ローラー81を二組備えている。そして、水分を噴霧されたウェブWを、対向した加圧ローラー81の間を通過させることによりウェブWを圧縮する。そして、圧縮されたウェブWが加熱加圧部90に搬送される。
加熱加圧部90は、搬送されたウェブWに対して加熱と加圧を同時にするものである。加熱加圧部90は一対の加熱ローラー91を二組備えている。圧縮されたウェブWを、対向した加熱ローラー91の間を通過させることによって加熱するとともに加圧する。
加圧ローラー81により、繊維間隔を短くし繊維間の接触点が増やされた状態で、加熱ローラー91により融着樹脂が溶融し、繊維と繊維を結着する。これにより、シートとしての強度を向上させ、余分な水分を乾燥させることで、すぐれたシートを製造することができる。また、加熱は、加熱ローラー91内にヒーターを設置することで、ウェブWに加熱と加圧を同時にすることが望ましい。なお、加圧ローラー81および加熱ローラー91の下方にはウェブWを案内するガイド108が配置されている。
上記のようにして得られたウェブWは裁断部100に搬送される。裁断部100は、搬送方向に裁断するカッター101と搬送方向と直交する方向に裁断するカッター102を備え、長尺状に形成されたウェブWを所望のサイズに裁断する。ウェブWを裁断することで形成されたシートPrはスタッカー160に積載される。
次に、シート製造装置1の制御方法について説明する。具体的には、解繊物の水分量情報に基づいて加熱加圧部90において解繊物に加える熱量を制御する制御方法について図3のフローチャートを基に説明する。
まず、加熱加圧部90に搬送される前の解繊物としてのウェブWの水分量情報を取得する。本実施形態では、成形部70で堆積されたウェブWの水分量を、計側部110により測定する(ステップS1)。ウェブWは連続状のため、ある区間(単位体積当たり)における水分量を測定する。
次いで、取得したウェブWの水分量に基づいて加熱加圧部90による熱量を制御する。具体的には、ウェブWに含まれる水分量が予め定められた値より多い場合には、ウェブWに含まれる水分量が予め定められた値より少ない場合に比べ、熱量を大きくし、ウェブWに含まれる水分量が予め定められた値より少ない場合には、ウェブWに含まれる水分量が予め定められた値より多い場合に比べ、熱量を小さくする。熱量の制御としては、解繊物としてのウェブWに加える温度(加熱温度)を制御してもよいし、ウェブWに温度を加える時間を制御してもよい。
本実施形態では、制御部は、ウェブWに含まれる水分量が予め定められた値より多いか否かを判断する(ステップS2)。
例えば、加熱温度は、より高い温度の設定とより低い温度の設定の2種類を有する。そして、ウェブWに含まれる水分量が予め定められた値より多い場合(ステップS2でYESの場合)には、加熱加圧部90における加熱ローラー91の温度を高い温度に設定する(ステップS3)。これにより、加熱加圧部90においてウェブWに対する熱量不足が解消される。そして、繊維間の結合が十分に行われるため、シートの強度が保持される。
一方、ウェブWに含まれる水分量が予め定められた値より少ない場合(ステップS2でNOの場合)には、加熱加圧部90における加熱ローラー91の温度を低い温度に設定する(ステップS4)。これにより、加熱加圧部90においてウェブWに対する熱過剰が解消される。これにより、融着樹脂の溶け出しが低減され、繊維間の結合が十分に行われ、シートの強度が保持される。
なお、ウェブWに含まれる水分量が予め定められた値より多い場合には、加熱加圧部90における加熱ローラー91の加熱時間を長くし、ウェブWに含まれる水分量が予め定められた値より少ない場合には、加熱加圧部90における加熱ローラー91の加熱時間を短くすることもできる。
このようにしても、適切にウェブWに対する熱量が制御され、シートの強度が保持される。
また、図3の制御では、水分量が予め定められた値より多いか少ないかの2つの場合分けで判断した。これに限らず、閾値を複数設定し、3つ以上の場合分けで判断してもよい。また、予め定められた水分量との比較ではなく、取得した水分量同士の比較でもよい。いずれの場合でも、解繊物に含まれる水分量がより多い場合には、水分量がより少ない場合に比べ、解繊物に加える熱量は大きくなる。これらは、他の実施形態においても同様である。
以上、上記実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)計測部110によってウェブWの水分量を計測させた。そして、例えば、ウェブWに含まれる水分量が多い場合には加熱加圧部90におけるウェブWに付与する熱量を大きくし、ウェブWに含まれる水分量が少ない場合には加熱加圧部90におけるウェブWに付与する熱量を小さくした。これにより、水分量に応じてウェブWに付与される熱量が均一となるため、繊維間の結合が十分に行われ、シートの強度を保持することができる。
(2)計測部110は加熱加圧部90に導入される直前のウェブWに含まれる水分量を取得するため、ウェブWの水分量の変化量が少ない状態で加熱加圧部90における熱量を制御することができる。これにより、適切な熱量をウェブWに加えることができる。
[第2実施形態]
まず、シート製造装置の構成について説明する。
図4,5は、本実施形態にかかるシート製造装置の構成を示す概略図である。図4、5に示すように、シート製造装置1aは、供給部10と、粗砕部20と、解繊部30と、分級部40と、受け部45と、添加物投入部60と、成形部70と、加圧部80と、加熱加圧部90と、裁断部100と、を備えている。さらに、被解繊物の水分量情報を取得する計測部110を備えている。なお、本実施形態の計測部110は、供給部10に配置されている。そして、シート製造装置1aは、これらの部材を制御する制御部(不図示)を備えている。
なお、本実施形態の構成は、第1実施形態における構成と比較すると計測部110の配置位置が異なっている。それ以外の各構成部分は第1実施形態と同様なので説明を省略する。水分量情報とは、被解繊物に含まれる水分量に関する情報である。例えば、一つの被解繊物に含まれる水分量や、被解繊物の含水率、被解繊物の湿度などである。
供給部10に配置された計測部110は、供給される被解繊物としての原料Puの水分量を取得するものである。そして、取得された原料Puの水分量情報に基づいて、制御部が加熱加圧部90において解繊物としてのウェブWに加える熱量を制御するように構成されている。
次に、シート製造装置1aの制御方法について、図6のフローチャートを基に説明する。まず、計測部110により、供給部10に載置されて粗砕部20に投入される被解繊物としての原料Puの水分量情報を取得する(ステップS5)。
そして、取得した原料Puの水分量に基づいて加熱加圧部90による熱量を制御する。
具体的な制御方法としては、原料Puに含まれる水分量が予め定められた値より多い場合には、原料Puに含まれる水分量が予め定められた値より少ない場合に比べ、熱量を大きくし、原料Puに含まれる水分量が予め定められた値より少ない場合には、原料Puに含まれる水分量が予め定められた値より多い場合に比べ、熱量を小さくする。熱量の制御としては、成形部70によって堆積されたウェブWに加える温度(加熱温度)を制御してよいし、ウェブWに温度を加える時間を制御してもよい。
本実施形態においては、制御部は、原料Puに含まれる水分量が予め定められた値より多いか否かを判断する(ステップS6)。
原料Puに含まれる水分量が多い場合(ステップS6でYESの場合)には、加熱加圧部90における加熱ローラー91の温度を高い温度に設定する(ステップS7)。これにより、加熱加圧部90においてウェブWに対する熱量不足が解消される。そして、繊維間の結合が十分に行われるため、シートの強度が保持される。
一方、原料Puに含まれる水分量が予め定められた値より少ない場合(ステップS6でNOの場合)には、加熱加圧部90における加熱ローラー91の温度を低い温度に設定する(ステップS8)。これにより、加熱加圧部90においてウェブWに対する熱過剰が解消される。そして、融着樹脂の溶け出しが低減され、繊維間の結合が十分に行われるため、シートの強度が保持される。
なお、ウェブWに含まれる水分量が多い場合には、加熱加圧部90における加熱ローラー91の加熱時間を長くし、ウェブWに含まれる水分量が少ない場合には、加熱加圧部90における加熱ローラー91の加熱時間を短くしてもよい。このようにしても、適切にウェブWに対する熱量が制御され、シートの強度が保持される。
また、図6の制御では、水分量が予め定められた値より多いか少ないかの2つの場合分けで判断した。これに限らず、閾値を複数設定し、3つ以上の場合分けで判断してもよい。2つで場合分けした場合でも3つ以上で場合分けした場合でも、解繊物に含まれる水分量がより多い場合には、水分量がより少ない場合に比べ、解繊物に加える熱量は大きくなる。
なお、原料Pu(被解繊物)が供給部10から加熱加圧部90まで搬送される間には、いくつかの工程を経ることなる。そのため、被解繊物が加熱加圧部90まで送られる時間経過後に加熱加圧部90の温度を設定することになる。また、原料Puの水分量は、工程中である程度の変化(例えば、測定した水分量を所定期間で平均化することなど)を伴うことを考慮して、熱量を調整することが好ましい。
以上、上記第2実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)計測部110を用いて供給部10に載置された原料Puの状態で水分量を計測させた。そして、例えば、原料Puに含まれる水分量が多い場合には加熱加圧部90におけるウェブWに対する熱量を大きくし、原料Puに含まれる水分量が少ない場合には加熱加圧部90におけるウェブWに対する熱量を小さくした。これにより、水分量に応じてウェブWに与えられる熱量が均一となるため、繊維間の結合が十分に行われ、シートの強度を保持することができる。
[第3実施形態]
まず、シート製造装置の構成について説明する。本実施形態のシート製造装置は、解繊物の水分量情報に基づいて、解繊物の水分量を制御する機能を有する装置である。さらには、シート製造装置は、解繊物の水分量情報に基づいて、解繊物の水分量を一定に制御する機能を有する。
図7、8は、本実施形態にかかるシート製造装置の構成を示す概略図である。図7、8に示すように、シート製造装置1bは、供給部10と、粗砕部20と、解繊部30と、分級部40と、受け部45と、添加物投入部60と、成形部70と、加圧部80と、加熱加圧部90と、裁断部100と、を備えている。さらに、解繊物の水分量情報を取得する計測部110と、解繊物に含まれる水分量を制御するための水分量調整部130を備えている。
なお、本実施形態の水分量調整部130は、成形部70と加熱加圧部90との間に配置されている。また、計測部110は成形部70側から水分量調整部130側に搬送されるウェブWに含まれる水分量を取得可能に配置されている。そして、シート製造装置1bは、これらの部材を制御する制御部(不図示)を備えている。なお、本実施形態における水分量調整部130以外の構成は、第1実施形態における構成と同様なので説明を省略する。水分量情報とは、解繊物に含まれる水分量に関する情報である。例えば、単位堆積当たりの解繊物に含まれる水分量や、解繊物の含水率、解繊物の湿度などである。
水分量調整部130は、加圧部80、および加熱加圧部90の直前の位置に設けられ、解繊物としてのウェブWの水分量情報に基づいて、ウェブWに含まれる水分量を調整するものである。水分量調整部130は、除湿機能と加湿機能を有し、除湿機能は、例えば温風を当てて乾燥によりウェブWに含まれる水分量を減らすことができる。また、加湿機能は、水分の添加によりウェブWに含まれる水分量を増やすことができる。
シート製造装置1bの制御方法について、図9のフローチャートを基に説明する。まず、計測部110により、成形部70から搬送されるウェブWの水分量情報を取得する(ステップS9)。
そして、取得したウェブWの水分量に基づいて水分量調整部130を制御する。
本実施形態においては、制御部は、ウェブWに含まれる水分量が予め定められた値より多いか否かを判断する(ステップS10)。
ウェブWに含まれる水分量が予め定められた値より多い場合(ステップS10でYESの場合)には、水分量調整部130の除湿機能によりウェブWを除湿して水分量を減らし(ステップS11)、所定の水分量とする。そして、所定の水分量にしたウェブWに対して加熱加圧部90によって熱及び圧力を付与させる。
これにより、ウェブWの水分量は所定の量であるため加熱加圧部90の加工条件は一定の状態で行うことができる。除湿機能によりウェブWの水分量が一定となり過剰にならないため、加熱加圧部90においてウェブWに対する熱量不足が解消される。そして、繊維間の結合が十分に行われるため、シートの強度が保持される。
一方、ウェブWに含まれる水分量が予め定められた値より少ない場合(ステップS10でNOの場合)には、水分量調整部130の加湿機能によりウェブWを加湿して水分量を増やし(ステップS12)、所定の水分量とする。そして、所定の水分量にしたウェブWに対して加熱加圧部90によって熱及び圧力を付与させる。
これにより、ウェブWの水分量は所定の量であるため加熱加圧部90の加工条件は一定の状態で行うことができる。加湿機能によりウェブWの水分量が一定となり不足しないため、加熱加圧部90においてウェブWに対する熱過剰が解消される。これにより、融着樹脂が過剰に溶け出し、結合点以外のところに流れてしまう現象が低減され、繊維間の結合が十分に行われ、シートの強度が保持される。
以上、上記第3実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)計測部110を用いてウェブWの水分量を計測させた。そして、例えば、ウェブWに含まれる水分量が多い場合には水分量調整部130の除湿機能によりウェブWの水分量を減らして所定の水分量となるように調整した。また、ウェブWに含まれる水分量が少ない場合には水分量調整部130の加湿機能によりウェブWの水分量を増やして所定の水分量となるように調整した。これにより、ウェブWに含まれる水分量が一定となり加熱加圧部90における加工条件を固定することができる。そして、堆積されたウェブWは、ウェブWに含まれる水分量が一定のもとに加熱及び加圧されるため、繊維間の結合が十分に行われ、シートの強度を保持することができる。
[第4実施形態]
シート製造装置の構成について説明する。シート製造装置は、被解繊物の水分量情報に基づいて、被解繊物の水分量を制御する機能を有する。さらには、シート製造装置は、被解繊物の水分量情報に基づいて、被解繊物の水分量を一定に制御する機能を有する。
図10、11は、本実施形態にかかるシート製造装置の構成を示す概略図である。図10、11に示すように、シート製造装置1cは、供給部10と、粗砕部20と、解繊部30と、分級部40と、受け部45と、添加物投入部60と、成形部70と、加圧部80と、加熱加圧部90と、裁断部100と、を備えている。さらに、被解繊物の水分量情報を取得する計測部110と、被解繊物に含まれる水分量を制御するための水分量調整部130を備えている。そして、シート製造装置1cは、これらの部材を制御する制御部(不図示)を備えている。水分量情報とは、被解繊物に含まれる水分量に関する情報である。例えば、一つの被解繊物に含まれる水分量や、被解繊物の含水率、被解繊物の湿度などである。
なお、本実施形態では、計測部110は、供給部10に配置されている。また、水分量調整部130は、粗砕部20と解繊部30との間に配置されている。また、本実施形態における各部材の構成は、第3実施形態における構成と同様なので説明を省略する。
供給部10に配置された計測部110は、供給される被解繊物としての原料Puの水分量を取得するものである。そして、取得された原料Puの水分量情報に基づいて、制御部が水分量調整部130を制御するように構成されている。
シート製造装置1cの制御方法について、図12のフローチャートを基に説明する。まず、計測部110により、供給部10に載置されて粗砕部20に投入される原料Puの水分量情報を取得する(ステップS13)。
そして、取得した原料Puの水分量に基づいて水分量調整部130を制御する。
本実施形態においては、制御部は、原料Puに含まれる水分量が予め定められた値より多いか否かを判断する(ステップS14)。
原料Puに含まれる水分量が予め定められた値より多い場合(ステップS14でYESの場合)には、水分量調整部130の除湿機能により細片を除湿して水分量を減らし(ステップS15)、所定の水分量とする。そして、所定の水分量にした細片を解繊部30側に搬送させる。その後、ウェブWに対して加熱加圧部90によって熱及び圧力を付与させる。
これにより、ウェブWの水分量は所定の量であるため加熱加圧部90の加工条件は一定の状態で行うことができる。除湿機能によりウェブWの水分量が所定の量となり過剰にならないため、加熱加圧部90においてウェブWに対する熱量不足が解消される。そして、繊維間の結合が十分に行われるため、シートの強度が保持される。
一方、原料Puに含まれる水分量が予め定められた値より少ない場合(ステップS14でNOの場合)には、水分量調整部130の加湿機能により細片を加湿して水分量を増やし(ステップS16)、所定の水分量とする。そして、所定の水分量とした状態で細片を解繊部30側に搬送させる。その後、ウェブWに対して加熱加圧部90によって熱及び圧力を付与させる。
これにより、ウェブWの水分量は所定の量であるため加熱加圧部90の加工条件は別途変更することなく実施することができる。加湿機能によりウェブWの水分量が所定の量となり不足しないため、加熱加圧部90においてウェブWに対する熱過剰が解消される。これにより、融着樹脂の溶け出しが低減され、繊維間の結合が十分に行われ、シートの強度が保持される。
なお、供給部10から加熱加圧部90までには、いくつかの工程を経ることなる。そのため、被解繊物が加熱加圧部90まで送られる時間経過後に加熱加圧部90の温度を設定することになる。また、原料Puの水分量は、工程中である程度の変化(測定した水分量を所定期間で平均化することなど)を伴うことを考慮して、水分量調整部130で水分量の調整することが好ましい。
以上、上記第4実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)計測部110を用いて原料Pu状態での水分量を計測させた。そして、例えば、原料Puに含まれる水分量が多い場合には水分量調整部130における除湿機能により細片の水分量を減らして所定の水分量となるように調整した。また、原料Puに含まれる水分量が少ない場合には水分量調整部130における加湿機能により細片の水分量を増やして所定の水分量となるように調整した。これにより、ウェブWに含まれる水分量が一定となり加熱加圧部90における加工条件を固定することができる。そして、ウェブWに含まれる水分量が一定のもとに加熱及び加圧されるため、繊維間の結合が十分に行われ、シートの強度を保持することができる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されず、上述した実施形態に種々の変更や改良などを加えることが可能である。変形例を以下に述べる。
第1及び第2記実施形態では、計測部110によって解繊物または被解繊物の水分量を取得し、取得した水分量に基づいて加熱加圧部90の熱量を制御したが、この構成に限定されない。例えば、シート製造装置1,1aの近傍の外気状態の情報を取得する外気センサーを備え、外気センサーが取得した外気状態(温度や湿度等)を測定してもよい。この場合、外気センサーが取得した外気状態が、解繊物または被解繊物の水分量情報となる。そして、外気センサーが取得した外気状態に基づいて、加熱加圧部90におけるウェブWに対する熱量を制御してもよい。このようにすれば、シート製造装置1,1aの配置状況、外気状況に応じて加熱加圧部90を制御することができる。なお、外気センサーは、計測部110の代替えとして適用してもよいし、計測部110と併用してもよい。
第3及び第4記実施形態では、計測部110によって解繊物または被解繊物の水分量を取得し、取得した水分量に基づいて水分量調整部130を制御したが、この構成に限定されない。例えば、シート製造装置1b,1cの近傍の外気状態の情報を取得する外気センサーを備え、外気センサーが取得した外気状態(温度や湿度等)を測定してもよい。この場合、外気センサーが取得した外気状態が、解繊物または被解繊物の水分量情報となる。そして、外気センサーが取得した外気状態に基づいて、水分量調整部130を制御してもよい。このようにすれば、シート製造装置1b,1cの配置状況、外気状況に応じて水分量調整部130を制御することができる。なお、外気センサーは、計測部110の代替えとして適用してもよいし、計測部110と併用してもよい。
本実施形態においてシートとは、セルロースなどの植物繊維を原料とし、シート状にしたものを主に言う。しかし、そのようなものに限らず、ボード状やウェブ状や凸凹を有する形状であってもよい。また、原料としてはPET(ポリエチレンテレフタレート)などのプラスチック繊維や羊毛などの動物繊維であってもよい。つまり、繊維を原料とし、白色度を向上する必要のあるものが含まれる。具体的には、純パルプを原料としシート状にした紙、古紙を原料とした再生紙などのシート状のものや、不織布、繊維ボード、ティッシュペーパー、キッチンペーパー、クリーナー、フィルター、液体吸収材、吸音体、緩衝材、マットなどを含む。
「水分量を一定にする」、「水分量を所定の量にする」とは、水分量が同じ量となるようにすることであるが、完全に同じ値にするのは難しい。一定や所定の量はバラツキを含むものである。
1,1a,1b,1c…シート製造装置、10…供給部、20…粗砕部、30…解繊部、40…分級部(サイクロン)、45…受け部、70…成形部、80…加圧部、90…加熱加圧部、100…裁断部、110…計測部、60…添加物投入部、130…水分量調整部。

Claims (8)

  1. 少なくとも繊維を含む被解繊物を空気中で解繊する解繊部を備え、
    前記解繊部で解繊された解繊物に熱量を加えてシートを形成するシート製造装置であって、
    前記解繊物または前記被解繊物の水分量情報を取得する計側部を有し、
    前記水分量情報に基づいて、前記解繊物に加える前記熱量を制御することを特徴とするシート製造装置。
  2. 請求項1に記載のシート製造装置において、
    前記水分量情報において、前記解繊物または前記被解繊物に含まれる水分量がより多い場合には、前記水分量がより少ない場合に比べ、前記熱量を大きくすることを特徴とするシート製造装置。
  3. 請求項2に記載のシート製造装置において、
    前記熱量は、前記解繊物に加える温度及び前記解繊物に前記温度を加える時間の少なくとも一方に基づくものであることを特徴とするシート製造装置。
  4. 少なくとも繊維を含む被解繊物を空気中で解繊する解繊部を備え、
    前記解繊部で解繊された解繊物に熱量を加えてシートを形成するシート製造装置であって、
    前記解繊物または前記被解繊物の水分量情報を取得する計側部を有し、
    前記水分量情報に基づいて、前記解繊物または前記被解繊物の水分量を制御することを特徴とするシート製造装置。
  5. 請求項4に記載のシート製造装置において、
    前記水分量情報に基づいて、前記解繊物または前記被解繊物の水分量を一定にすることを特徴とするシート製造装置。
  6. 請求項5に記載のシート製造装置において、
    前記解繊物または前記被解繊物を乾燥させることで前記水分量を一定にすることを特徴とするシート製造装置。
  7. 請求項6に記載のシート製造装置において、
    乾燥された前記解繊物を加熱加圧してシートを生成することを特徴とするシート製造装置。
  8. 請求項5に記載のシート製造装置において、
    前記解繊物または前記被解繊物に水分を添加することで前記水分量を一定にすることを特徴とするシート製造装置。
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